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JP4023996B2 - 吸収性物品の表面シート - Google Patents

吸収性物品の表面シート Download PDF

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JP4023996B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、滑らかな肌触りを有し、クッション感が高く、液残りの少ない吸収性物品の表面シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
特公昭63−17942号公報には、嵩高性、弾力性、水分透過性、水分不滲出性の向上を目的として、上層と下層とを有し、上層が下層よりも細繊度の繊維で高密度に構成された体液処理物品の外装不織布が記載されている。しかし、この不織布は、上層と下層とがバインダーで接合されていることから、ざらつき感がある。またクッション感が低く硬い感触を与える。また上層が疎水性繊維を主材としているので液の透過性が十分でなく、また液残りも起こり易い。更に、開孔が施されていないので、高粘性液が透過しにくい。
【0003】
本出願人は先に特開平10−80445号公報において、2層の不織布からなり、多数の開孔を有し、各不織布が該開孔の周縁部において互いに接合されている吸収性物品の表面シートを提案した。上層の不織布の繊維径は、下層の不織布の繊維径よりも大きくなっている。この表面シートは、ドライ感やソフト感があり、また液の隠蔽性が高いものである。しかし、表面の滑らかさやクッション感に関しては一層の改良が望まれている。
【0004】
従って、本発明は、滑らかな肌触りを有し、クッション感が高く、液残りの少ない吸収性物品の表面シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、表面側に位置する上層及びこれに隣接し且つ裏面側に位置する下層が一体的に形成され且つ多数の開孔を有する不織布からなる吸収性物品の表面シートにおいて、
前記上層の構成繊維の平均繊維径が前記下層の構成繊維の平均繊維径よりも小さいと共に前記上層の厚さが前記下層の厚さよりも小さく、
前記下層が、繊維径5〜20μmの繊維を70〜30重量%含み且つ繊維径20〜40μmの繊維を30〜70重量%含み、これらの繊維は繊維径が異なり、
前記上層が前記開孔の周縁において前記表面シートの裏面にまで達している吸収性物品の表面シートを提供することにより前記目的を達成したものである。
【0006】
また本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を有する吸収性物品において、
前記表面シートは、着用者に対向する側に位置する上層及びこれに隣接し且つ前記吸収体に対向する側に位置する下層が一体的に形成され且つ着用者の排泄部位に対応する領域に多数の開孔を有する不織布からなり、
前記上層の構成繊維の平均繊維径が前記下層の構成繊維の平均繊維径よりも小さいと共に前記上層の厚さが前記下層の厚さよりも小さく、
前記上層が前記開孔の周縁において前記表面シートの裏面にまで達している吸収性物品を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の吸収性物品の表面シート(以下、単に表面シートともいう)の斜視図が示されており、図2には図1に示す表面シートの要部拡大縦断面図が示されている。
【0008】
図1及び図2に示すように、本実施形態の表面シート1は、規則的に配列された多数の開孔2,2,・・を有し、上層3及びこれに隣接する下層4からなる不織布から構成されている。上層3と下層4とは一体化している。上層3は表面シート1の表面1A側に位置し、一方、下層3は裏面1B側に位置している。表面シート1の表面1A側とは、表面シート1が吸収性物品に組み込まれる場合に着用者に対向する側を意味する。一方、裏面1B側とは、吸収性物品における吸収体に対向する側を意味する。
【0009】
表面シート1を構成する不織布としては、従来公知の不織布を特に制限なく用いることができる。例えば、カード法により製造された熱融着性繊維ウエブを熱風処理して得られるサクションヒートボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布を、表面シートの具体的な目的や用途に応じて適宜選択することができる。これらの不織布における繊維の結合手段に特に制限はなく、例えば、バインダーによる結合や熱融着による結合を用いることができる。また、繊維の結合に代えて、スパンレース不織布等のように繊維の機械的な絡合を利用してもよい。所望の特性、特に滑らかな肌触りや、柔らかさを顕著に実現するためには、不織布として、カード法により得られた熱融着性繊維ウェブを熱風処理し、強固な圧縮を与えずに不織布化したサクションヒートボンド不織布が最も好適に用いられる。
【0010】
多数の開孔2は、表面シート1の表面1A側から裏面1B側に向かって延出する不織布によって取り囲まれて形成されている。そして、開孔2の内壁2Aは、表面1Aからの連続面で形成されている。即ち、開孔2は、立体的な開孔である。立体的になっている開孔2においては、図2に示すように、その周縁2Bが開孔2の下端に位置している。そして、上層3は開孔2の周縁2Bにおいて、表面シート1の裏面1Bにまで達している。
【0011】
立体的な開孔の態様としては、例えば、開孔2を取り囲む不織布が円筒状になっている開孔や、開孔2の径が表面1A側から裏面1B側に向かって漸次増加していく円錐状の開孔等が挙げられるが、図2に示すように、開孔2の径が表面1A側から裏面1B側に向かって漸次減少していく逆円錐状の開孔が好ましい。何れの態様の開孔を採用する場合であっても、前述の通り、開孔2の周縁2Bにおいて、上層3が表面シート1の裏面1Bにまで達していることが、上層3に液残りが起こることを防止する点から必要である。この詳しい理由については後述する。
【0012】
開孔2の横断面の形状に特に制限はなく、例えば楕円形、三角形又は四角形の開孔でもよいが、図1に示すように、異方性のない円形の開孔とすることが、表面シート1のソフト感を向上させ得る点から好ましい。
【0013】
開孔2は、その下端2Bにおける開孔径が0.5〜3mm、特に0.7〜1.5mmであることが、液の透過性及び液の隠蔽性の向上の点から好ましい。
【0014】
液の透過性を向上させる点から、表面シート1の開孔率は3〜30%であることが好ましく、5〜25%であることが更に好ましく、10〜20%であることが一層好ましい。開孔率は、表面シート1をその表面1A側から裏面1B側に投影した場合に形成される開孔2の面積を表面シート1の面積で除すことによって求められた値である。具体的には開孔径及び開孔率は以下の方法で測定される。
【0015】
〔開孔径及び開孔率の測定方法〕
光源〔サンライト SL-230K2;LPL(株)社製〕、スタンド〔コピースタンドCS-5;LPL(株)社製〕、レンズ〔24mm/F2.8Dニッコールレンズ〕、CCDカメラ〔(HV-37;日立電子(株)社製)Fマウントによるレンズとの接続〕及びビデオボード〔スペクトラ3200;カノープス(株)社製〕を用いて、表面シート1の裏面1B側の画像を取り込む。取り込まれた画像をNEXUS社製の画像解析ソフト(ver.3.08)によって開孔の部分を二値化処理する。二値化処理された画像から円相当径を求めこれを開孔径とする。また二値化処理された部分の面積を全画像の面積で除すことで開孔率(%)を求める。開孔径の測定が困難な場合は、画面上で開孔の部分を塗りつぶす等の補助的な処理を行う。
【0016】
図2に示すように、隣り合う開孔2間は、頂部5を有するように表面1A側に向けて凸状に湾曲している。また表面シート1における頂部5に対応する裏面1Bが、同じく表面1A側に向けて凸状に湾曲している。即ち、隣り合う開孔2間がアーチ状となっている。そして、複数の頂部5が連続的に連なり、畝部6を形成している。詳細には、複数の頂部5が略直線的に連続的に連なり、多列の畝部6,6,・・を形成し、隣り合う畝部6,6の間は溝部7となり、畝部6と溝部7とは平面部を有しないように交互に配列されている。畝部6は表面1A側に向けて凸状に湾曲し且つ溝部7は裏面1B側に向けて凸状に湾曲している。溝部7は所定間隔をおいて配置された多数の開孔2,2,・・を有している。このような畝部6及び溝部7を形成することによって、畝部6及び溝部7と平行な方向と、それらに直角な方向とにおける曲げ特性(例えば、バルクソフトネス等)に異方性を付与することができ、表面シート1の身体へのフィット性や風合いが向上する。
【0017】
開孔2,2,・・の配置パターンには特に制限はなく、例えば、千鳥状の配置パターンを用いることができる。この場合、溝部7に沿う開孔2,2間の距離は、0.4〜40mm、特に1.5〜8mmであることが、液の透過性の向上及び開孔2の保形性の維持の点から好ましい。
【0018】
畝部6と溝部7とは交互に配列されており、溝部7は畝部6からの連続面で形成されている。隣り合う畝部6,6間の距離(即ち、頂部5,5間の距離)は、1〜6mm、特に1.7〜3.7mmであることが好ましい。また、隣り合う溝部7間の距離も同様に1〜6mm、特に1.7〜3.7mmであることが更に好ましい。
【0019】
畝部6及び溝部7の方向は、表面シート1の原反である不織布の製造時における機械方向と合致していてもよく、又は合致していなくてもよい。
【0020】
表面シート1においては、上層3の構成繊維の平均繊維径が、下層4の構成繊維の平均繊維径よりも小さくなされている。これと共に上層3の厚さが下層4の厚さよりも小さくなされている。上層3に下層4よりも細繊度の繊維を用いることで、表面シート1に滑らかな肌触りが付与される。また下層4に上層3よりも太い繊度の繊維を用いることで、表面シート1のクッション感が良好となる。この場合、上層3に平均繊維径の小さな繊維を用いると、毛管現象によって上層3に液残りが起こり易くなるおそれがある。そこで、本発明においては上層3の厚さを下層4よりも小さくし毛管現象を抑制することで、液残りを防止している。また下層4を上層3よりも厚くすることで、表面シート1のクッション感を一層向上させている。表面シート1のクッション感は、開孔2を立体的な凸状形状とすることで一層良好となる。
【0021】
このように、表面シート1においては、その表面における滑らかな肌触りの向上と液残り防止という二律背反の現象を両立させていると共に、良好なクッション感を発現させている。表面シート1における液残りの防止機構は、以下のようなものであると考えられる。
【0022】
即ち、図3に示すように、表面シート1における液の流通経路には▲1▼〜▲3▼の3つが考えられる。▲1▼の経路は開孔2を通じての直接の液の透過であり、この経路によれば低粘性及び高粘性何れの液も透過される。▲2▼の経路は表面シート1を通じての液の透過であり、この経路によれば一度に多量に又は速い速度で排泄された低粘度の液が優先的に透過される。▲3▼の経路は表面シート1の表面1Aを伝っての液の透過であり、この経路によれば少量又は遅い速度で排泄された液(低粘性及び高粘性の双方)を透過させることができる。そして、▲1▼及び▲3▼の経路による場合には、前述した通り、表面シート1における上層3が、開孔2の周縁2Bにおいて裏面1Bにまで達しているので、上層3上に存する液及び上層3内に含まれている液が、開孔2の周縁2Bを通じて表面シート1の下に位置する吸収体等に速やかに移行する。上層3が、開孔2の周縁2Bにおいて裏面1Bにまで達していない場合には、上層3に液残りが起こってしまう。このように、本発明の表面シート1によれば、どのような性状(即ち低粘性であるか高粘性であるか)の液がどのような状態で排泄されたか(即ち、速い速度で排泄されたか遅い速度か)によらず、効果的に液が透過されて、液残りが防止される。
【0023】
上層3の構成繊維の平均繊維径が、下層4の構成繊維の平均繊維径よりも小さいことは前述の通りであるが、個々の層の構成繊維の平均繊維径自体の値については以下の通りであることが好ましい。即ち、上層3の構成繊維の平均繊維径は、5〜25μm、特に10〜20μmであることが、表面を滑らかにでき、表面上の液残りの低減及び吸収体への液移行の向上を両立できる点、並びに開孔2の形状を安定させ得る点から好ましい。一方、下層4の構成繊維の平均繊維径は、15〜35μm、特に15〜25μmであることが、開孔2間の頂部の高さ(畝部の高さ)を安定させ得る点及び表面シート1に柔らかさや良好なクッション感が付与される点から好ましい。
【0024】
特に、下層4に関しては、その構成繊維が、繊維径の異なる2種以上からなり、好ましくは平均繊維径が前述の範囲である。表面シート1自身の強度を安定化させ得る点、隠ぺい性の向上や吸収性の向上等の表面シートに要求される各種性能が向上するからである
【0025】
繊維径の異なる2種以上の繊維としては、繊維径5〜20μm、特に10〜20μmの繊維(以下、繊維Aという)と、繊維径20〜40μm、特に25〜35μmの繊維(以下、繊維Bという)との組み合わせを用いる。下層4が液を保持せず、上層3を透過してきた液を良好に透過させ得るからである。具体的には、下層4中に太い繊維同士から構成される広い繊維間隙と、細い繊維同士から構成される狭い繊維間隙とからなる空間が共存するようになる。広い繊維間隙は、高粘性液の吸収体への透過性に優れ、また吸収体からの液の戻りを抑制する。一方、狭い繊維間隙は、毛細管力により上層3に存する液を吸収するようになり、吸収体へ液を導き易くなる。即ち繊維径の異なる2種以上の繊維によって形成されるマクロ空間とミクロ空間との共存により、液の透過性が極めて良好になる。
【0026】
下層4における繊維A及び繊維Bの配合量は、繊維Aが70〜30重量%、特に65〜35重量%であり、繊維Bが30〜70重量%、特に35〜65重量%であることが、下層4の構成繊維同士の接着を良好にする点、下層4の強度を十分なものとする点、及び前記マクロ空間と前記ミクロ空間とを共存させる点から好ましい。
【0027】
上層3及び下層4それぞれにおける構成繊維の繊維径の測定方法は次の通りである。フェザー安全剃刀(株)社製片刃(品番FAS-10、炭素鋼刃厚0.245mm)を用いて表面シート1を縦に切断して8mm×4mmの測定片を得る。紙両面テープ〔ニチバン(株)社製ナイスタックNW-15〕を用いて、この測定片を試料台に貼り付ける。このとき、切断面が上を向くようにする。次いで測定片を白金コーティングする。コーティングには日立那珂精器(株)社製のイオンスパッタ装置E-1030型(商品名)を用い、スパッタ時間は80秒とする。次いで測定片における切断面を、日立製作所(株)社製のS-4000型電界放射型走査電子顕微鏡を用いて倍率1000倍で観察する。電子顕微鏡像を、前述した開孔径の測定方法と同様の手法によって処理し、繊維の断面積を求める。繊維の断面形状は、その製造方法によってことなるが、本発明では断面形状を真円と想定し、求められた断面積の値から繊維径を算出する。上層3又は下層4が2種類以上の繊維から構成されている場合には、各繊維の重量比から平均繊維径を求める。例えば、繊維A及び繊維Bの2種類から上層3又は下層4が構成されている場合、繊維Aの繊維径dA、重量比をwA(重量%)とし、繊維Bの繊維径をdB、重量比をwB(重量%)とすると、平均繊維径は(dAA+dBB)/100で算出される。使用している繊維が真円でなく異形断面である場合は、画像解析装置を用い、電子顕微鏡写真から繊維の断面面積Sを求め、以下の式にからその真円相当直径を求める。平均繊維径の求め方は前述の手順と同様である。
【0028】
【数1】
Figure 0004023996
【0029】
上層3及び下層4に使用される繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のようなポリエステル及びナイロンのようなポリアミド等の合成繊維、レーヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維、並びにコットン等の天然繊維が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、融点の高い繊維を芯とし且つ融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維等も好適に用いられる。これらの繊維は1種又は2種以上を使用することができる。これらの繊維には、必要に応じてTiO2等の顔料を所定量配合させて、表面シート1の隠蔽性を向上させてもよいが、表面シート1は前述の通り上層3及び下層4の多層構造となっているので、TiO2等の配合量を従来よりも低くしても隠蔽性が低下するおそれはない。
【0030】
前述の通り、上層3の厚さは下層4の厚さよりも小さくなっているが、この場合、上層3の厚さが下層4の厚さの1/10以上で1/1未満、特に1/5以上で1/1.2以下であると、上層3が液を保持せず、前述した液の流通経路▲2▼及び▲3▼によって液が速やかに透過されることから好ましい。
【0031】
上層3及び下層4の個々の厚さ自体は以下の通りであることが好ましい。即ち、上層3の厚さは0.1〜1mm、特に0.2〜0.6mmであり、下層4の厚さは0.11〜10mm、特に0.26〜3mmであることが、表面シート1の表面での液保持量を最小限にし且つ表面シート1全体のクッション感及び柔らかさを良好にする点から好ましい。
【0032】
本実施形態の表面シート1における上層3及び下層4それぞれの厚さは、図2に示す頂部5の位置を通る鉛直線が、上層3及び下層4それぞれを横切る長さをいう。具体的には、次のように測定する。先ず、前述した繊維径の測定方法と同様の手順により、表面シート1の縦断面の電子顕微鏡写真を撮影する。倍率は30倍とする。その写真から、上層及び下層それぞれ5箇所の厚さを測定し、その平均値をそれぞれ上層3及び下層4の厚さとする。
【0033】
上層3は、その厚さが下層4の厚さよりも小さくなっていることに加えて、その坪量が下層4の坪量よりも小さくなっていることが、液残りを一層防止する点から好ましい。この場合、上層3の坪量が下層4の坪量の0.1倍以上1倍未満、特に0.2倍以上0.5倍以下であると、液残りが更に一層防止されることから好ましい。
【0034】
上層3及び下層4の個々の坪量自体は以下の通りであることが好ましい。即ち、上層3の坪量は5〜15g/m2、特に10〜15g/m2であり、下層4の坪量は15〜30g/m2、特に15〜25g/m2であることが、表面シート1の隠ぺい性、風合い、吸収性等の向上の点から好ましい。
【0035】
表面シート1自体の坪量は、20〜70g/m2、特に25〜60g/m2であることが、表面シート1の風合い及び不織布の加工性の点から好ましい。
【0036】
表面シート1自体の厚さは、0.13g/cm2荷重下において0.6〜2mm、特に0.6〜1.5mmであることが、表面シート1の風合いの向上、及び開孔2における嵩高性の向上の点から好ましい。0.13g/cm2の加重は、表面シート1に手で軽く触れたときの加重にほぼ相当する。
【0037】
表面シート1の厚さは以下の方法で測定される。先ず、表面シート1を50mm×50mmの大きさの矩形状に切り出し測定片を採取する。測定片を平坦面上に載置し、その上に30mm×30mmの大きさの矩形状のアクリルプレートを重ね、表面シート1に0.13g/cm2の荷重を加える。この状態下に、尾崎製作所(株)製の厚み計である「PEACOCK UPRIGHT DIAL GAUGE No.25」を使用して厚さを測定する。一枚の測定片について5箇所の位置で厚さを測定し、その平均値を表面シート1の厚さとする。
【0038】
表面シート1は好ましくは、以下に述べる方法で製造される。先ず、上層3及び下層4それぞれを構成する繊維ウエブを、カード機を用いてそれぞれ製造する。得られた繊維ウエブを積層し、積層された繊維ウエブを、熱風が送風される熱風処理機中を通過させて、各繊維ウエブにおける構成繊維の交点を熱融着させると共に両繊維ウエブを熱融着させる。これにより、上層及び下層が一体化されてなる不織布原反を得る。この原反に必要に応じエンボス処理を施した後、開孔を形成する。具体的には、不織布原反を、第1の押し型と第2押し型との間に介在し押圧する。第1の押し型は、不織布原反の搬送方向に沿って角錐又は円錐形状の多数の凸状ピンを列状に有し且つ該列が多列に並設しているピンロールから構成されており、第2押し型は第1の第1の押し型における多列の凸状ピンの間に嵌入する突条部を有する突条ロールから構成されている。その結果、突条ロールの突条部によって、前述した頂部5が容易に形成され、しかも、ピンロールにおける凸状ピンの不織布原反への押圧により、開孔2が形成され、その周縁にまで上層3が達する。開孔後の不織布の厚さは開孔前よりも大きくなる。
【0039】
次に、本実施形態の表面シート1を具備する吸収性物品を生理用ナプキンを例にとり図面を参照して説明する。図4には、本実施形態の表面シート1を具備する吸収性物品としての生理用ナプキンの斜視図が示されている。
【0040】
図4に示す生理用ナプキン10は、本実施形態の表面シート1、液不透過性の裏面シート(図示せず)及び吸収体(図示せず)を具備している。表面シート1は、少なくとも着用者の排泄部に対応する領域に開孔2を有している(図4においては表面シート1の全域に開孔2が形成されている)。表面シート1における畝部6及び溝部7の方向は、ナプキン10の長手方向と合致している。
【0041】
ナプキン10が本実施形態の表面シート1を具備することによって、斯かるナプキン10は、滑らかな肌触りを有し、クッション感が高くなるので、その装着感は快適なものとなる。またナプキン10は液残りの少ないものとなる。
【0042】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば表面シートの縦断面形状には、図2に示すもの以外に図5(a)及び(b)に示すもの等もある。図5(a)に示す形状は、隣り合う開孔2間が繊維で満たされたドーム状になっている形状である。図5(b)では、隣り合う開孔2間が截頭アーチ状となっている。
【0043】
また表面シートは3層又はそれ以上から構成されていてもよい。
【0044】
また、開孔は表面シートの全域に設けられている必要はなく、少なくとも着用者の排泄部に対応する領域に設けられていればよい。開孔の配列の仕方は千鳥状に限られず、格子状又はその他の配列でもよい。
【0045】
また本発明の表面シートが用いられる吸収性物品は生理用ナプキンに限られず、他の吸収性物品、例えば、ハイジーンパッド、授乳パッド、使い捨ておむつ等にも同様に適用できる。
【0046】
〔実施例1〕
表1に示す繊維を原料としてカード機を用いて上層及び下層用の繊維ウエブをそれぞれ製造し、両繊維ウエブを積層した。積層された繊維ウエブを、熱風処理機(熱風温度140℃)中を通過させて、各繊維ウエブにおける構成繊維の交点を熱融着させると共に両繊維ウエブを熱融着させた。これにより上層及び下層が一体化されてなる不織布原反を得た。
【0047】
次に得られた不織布原反に開孔を形成し表面シートを得た。開孔の形成には、不織布原反の搬送方向に沿って円錐形状の多数の凸状ピンを列状に有し且つ該列が多列に並設しているピンロールから構成されている第1の押し型と、第1の押し型における多列の凸状ピンの間に嵌入する突条部を有する突条ロールから構成されている第2押し型とを用いた。第1の押し型は90℃に加熱し、第2の押し型は50℃に加熱した。このようにして得られた表面シートにおいては、上層が、開孔の周縁において、シートの裏面にまで達していた。またこの表面シートの縦断面形状は、図2に示すものであった。この表面シートの厚さ(0.13g/cm2荷重下)、上層及び下層それぞれの厚さ、開孔径及び開孔率を表1に示す。
【0050】
〔実施例
表1に示す繊維を原料として実施例1と同様の方法で不織布原反を得た。次に得られた不織布原反に開孔を形成し表面シートを得た。開孔の形成には、第1の押し型及び第2の押し型を具備する装置を用いた。第1の押し型は実施例1と同様の構造のものである。第2の押し型は、第1の押し型における凸状ピンを覆い被せるような凹状のソケットを有する多数のソケットピンを列状に有し、且つ該列が多列に並設されているソケットロールピンから構成されている。
【0051】
第1の押し型における凸状ピンの高さは1.5mm、ピン径は1.5mm、ピンのピッチは2.5mmとした。第2の押し型におけるソケットピンの凹部の深さは1mmとした。また第1の押し型は100℃に加熱し、第2の押し型は90℃に加熱した。このようにして得られた表面シートにおいては、上層が、開孔の周縁において、シートの裏面にまで達していた。またこの表面シートの縦断面形状は、図5(b)に示すものであった。この表面シートの厚さ(0.13g/cm2荷重下)、上層及び下層それぞれの厚さ、開孔径及び開孔率を表1に示す。
【0052】
〔実施例
表1に示す繊維を原料として実施例1と同様の方法で不織布原反を得た。次に得られた不織布原反に、実施例1で用いた装置と同様の装置を用いて開孔を形成し表面シートを得た。
【0053】
第1の押し型は90℃に加熱し、第2の押し型は80℃に加熱した。このようにして得られた表面シートにおいては、上層が、開孔の周縁において、シートの裏面にまで達していた。またこの表面シートの縦断面形状は、図2に示すものであった。この表面シートの厚さ(0.13g/cm2荷重下)、上層及び下層それぞれの厚さ、開孔径及び開孔率を表1に示す。
【0054】
〔比較例1〕
実施例1で得られた不織布原反をそのまま用いた。このシートの厚さ(0.13g/cm2荷重下)、及び上層及下層それぞれの厚さを表1に示す。
【0055】
〔比較例2〕
表1に示す繊維を原料として上層及び下層の不織布をそれぞれ別個に、サクションヒートボンド法で得た。得られた不織布を重ね合わせて、本比較例のシートとした。このシートの厚さ(0.13g/cm2荷重下)、上層及び下層それぞれの厚さを表1に示す。
【0056】
〔比較例3〕
実施例3で得られた不織布原反に開孔を形成して表面シートを得た。開孔の形成には、第1の押し型及び第2の押し型を具備する装置を用いた。第1の押し型は円形のカット刃が多列に並設されているロールからなり、第2の押し型はフラットロールからなっていた。第1の押し型におけるカット刃の幅は1.5mm、ピッチは2.5mmであった。両押し型は加熱せずに用いた。このようにして得られた表面シートにおいては、上層が、開孔の周縁において、シートの裏面にまで達していなかった。この表面シートの厚さ(0.13g/cm2荷重下)、上層及び下層それぞれの厚さ、開孔径及び開孔率を表1に示す。
【0057】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られたシートについて、液透過性、液残り防止性及び肌触りを以下の方法で評価した。その結果を表2に示す。
【0058】
〔液透過性〕
図6(a)及び(b)に示す装置を用いて測定した。この装置は、幅250mm×高さ120mm×奥行き120mmの直方体状の透明なアクリル容器と、該容器の奥側の上隅から手前側の下隅に向かう対角線上に45度の角度で設置された鏡とから構成されている。容器の上面にADVANTEC東洋(株)社製のNo.2濾紙を載せ、その上に50mm×50mmに切り出したシートを重ねる。内径1mmのチューブを通じてグリセリン水溶液をシートの中央に6g/分の量で滴下する。チューブ先端とシートとの距離は5mmとする。グリセリン水溶液がシートに接触してから濾紙の裏面に染み出す迄の時間を測定し、この時間を液透過性の尺度としての吸収時間とする。吸収時間が短いほど液透過性が良好であることを意味する。グリセリン水溶液が濾紙の裏面に染み出したことは鏡で観察できる。
【0059】
グリセリン水溶液は低粘度及び高粘度の2種類を用意した。低粘度の液は、グリセリン〔関東化学(株)社製、特級、Cat.No.17029-00〕及びイオン交換水を用い、粘度(25℃)2.0±1mPa・s(グリセリン1重量%水溶液)に調整した。高粘度の液は、同様の試薬を用い、粘度(25℃)20±2mPa・s(グリセリン70重量%水溶液)に調整した。何れの液にもアイゼン(株)社製「食用赤色2号 愛染食用色素食品添加物」を0.001重量%外添した。各グリセリン水溶液の粘度は東京計器(株)社製「B8M型粘度計」を用いて測定した。低粘度の液はロータNo.1を用い、回転数60r/minで測定した。高粘度の液はロータNo.2を用い、回転数12r/minで測定した。
【0060】
〔液残り防止性〕
花王(株)社製の生理用ナプキンである「ロリエやわらかメッシュ羽なし」(商品名)の表面シートを、その中央部において長さ120mm×幅80mmの矩形状に切り出し、このナプキンに表面材がブランクになっている領域を形成した。実施例及び比較例で得られたシートを長さ120mm×幅80mmの矩形状に切り出して測定片となし、その重量を測定した後に、表面シートが切り出された前記ナプキンにおける前記ブランクの領域に前記測定片を固定した。固定に際しては、前記ブランクの領域における左右両側縁からそれぞれ3mm内側の位置に、幅1mm、長さ110mmに亘り、ホットメルト粘着剤を予め塗工しておいた。ホットメルト粘着剤は2g/m2の坪量で塗工した。このようにして得られた測定用ナプキンを、花王(株)社製の生理用ショーツである「ロリエ スタンダードショーツ サイズL」(商品名)に固定し、該ショーツを可動式女性腰部モデルに装着させた。
【0061】
前記ショーツが装着された前記可動式女性腰部モデルを100歩/分(50m/分)の速度で歩行させた。歩行開始から1分後に、歩行を続けながら前記モデルの排泄部を通じて前記測定用ナプキンに馬脱繊維血液(日本バイオテスト研究所製、無菌試験済)1.5gを15秒かけて注入した。注入完了から4分15秒後に、再び馬脱繊維血液1.5gを15秒かけて注入した。その後も歩行を継続させ、総歩行時間を30分とした。歩行停止後、前記モデルから前記測定用ナプキンを取り出し、該ナプキンから前記測定片を取り外した。取り外された前記測定片の重量を測定し、測定された重量から予め測定しておいた重量を差し引くことで液残り量を測定した。尚、前記モデルの歩行停止から前記測定片の重量測定までの時間は10秒以内とした。
【0062】
〔肌触り〕
滑らかさ及びクッション感の観点からシートの肌触りを評価した。滑らかさは、20人の女性にシートが見えない状態でその表面を手で触らせ、以下の5段階評価をさせ、その平均値を滑らかさの尺度とした。数値はその値が大きいほど滑らかであることを意味する。
5:非常に良い
4:良い
3:普通
2:悪い
1:非常に悪い
クッション感は、図4に示すナプキンを製造し、その表面シートを同じ20人の女性に触らせ、前記と同様の5段階評価をさせ、その平均値をクッション感の尺度とした。数値はその値が大きいほどクッション感が良好であることを意味する。
【0063】
【表1】
Figure 0004023996
【0064】
【表2】
Figure 0004023996
【0065】
表1及び表2に示す結果から明らかなように、実施例の表面シート(本発明品)は、比較例のシートに比して滑らかで且つクッション感が良好であることが判る。また低粘度及び高粘度何れの液に対しても液透過性が良好であり、しかも液残りが少ないことが判る。
【0066】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品の表面シートは、滑らかな肌触りを有し、クッション感が高く、液残りの少ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の表面シートの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す表面シートの要部拡大縦断面図である。
【図3】図1に示す表面シートにおける液の流通経路を示す模式図である。
【図4】図1に示す表面シートを具備する生理用ナプキンを示す斜視図である。
【図5】本発明の吸収性物品の表面シートの他の実施形態を示す要部拡大縦断面図(図2相当図)である。
【図6】液透過性の評価方法に用いられる装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 吸収性物品の表面シート
1A 表面
1B 裏面
2 開孔
2A 内壁
2B 周縁
3 上層
4 下層
5 頂部
6 畝部
7 溝部
10 生理用ナプキン(吸収性物品)

Claims (5)

  1. 表面側に位置する上層及びこれに隣接し且つ裏面側に位置する下層が一体的に形成され且つ多数の開孔を有する不織布からなる吸収性物品の表面シートにおいて、
    前記上層の構成繊維の平均繊維径が前記下層の構成繊維の平均繊維径よりも小さいと共に前記上層の厚さが前記下層の厚さよりも小さく、
    前記下層が、繊維径5〜20μmの繊維を70〜30重量%含み且つ繊維径20〜40μmの繊維を30〜70重量%含み、これらの繊維は繊維径が異なり、
    前記上層が前記開孔の周縁において前記表面シートの裏面にまで達している吸収性物品の表面シート。
  2. 前記上層の構成繊維の平均繊維径が5〜25μmであり、前記下層の構成繊維の平均繊維径が15〜35μmである請求項1記載の吸収性物品の表面シート。
  3. 前記上層の厚さが前記下層の厚さの1/10以上で1/1未満である請求項1又は2記載の吸収性物品の表面シート。
  4. 隣り合う前記開孔間が、頂部を有するように表面シートの表面側に向けて凸状に湾曲して該頂部に対応する表面シートの裏面が、前記表面側に向けて凸状に湾曲しており、
    複数の前記頂部が略直線的に連続的に連なり、前記表面側に向けて凸状に湾曲した多列の畝部を形成し、該畝部間が前記裏面側に向けて凸状に湾曲した溝部をなし、
    前記畝部と前記溝部とが平面部を有しないように交互に配置されており、
    前記溝部に所定間隔をおいて配置された多数の前記開孔を有し、
    前記開孔は、前記表面から前記裏面に向かって延出する不織布によって取り囲まれて形成されている請求項1ないし3の何れかに記載の吸収性物品の表面シート。
  5. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を有する吸収性物品において、
    前記表面シートは、着用者に対向する側に位置する上層及びこれに隣接し且つ前記吸収体に対向する側に位置する下層が一体的に形成され且つ着用者の排泄部位に対応する領域に多数の開孔を有する不織布からなり、
    前記上層の構成繊維の平均繊維径が前記下層の構成繊維の平均繊維径よりも小さいと共に前記上層の厚さが前記下層の厚さよりも小さく、
    前記下層が、繊維径5〜20μmの繊維を70〜30重量%含み且つ繊維径20〜40μmの繊維を30〜70重量%含み、これらの繊維は繊維径が異なり、
    前記上層が前記開孔の周縁において前記表面シートの裏面にまで達している吸収性物品。
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