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JP4006810B2 - 電動機及びそれを用いたヒートシンク装置 - Google Patents

電動機及びそれを用いたヒートシンク装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動圧型流体軸受けを用いた電動機及びそれを用いたヒートシンク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における動圧型流体軸受けの電動機を用いたヒートシンク装置の構成を図3および図4に示す。
【0003】
ここで、図3は従来の半導体冷却用のヒートシンク装置を示す断面図、図4は図3のヒートシンク装置に用いる電動機の軸受け部を示す断面図である。
【0004】
図示するように、フレーム1の凹部に突出形成されたカップ状のハウジング1aの周囲には、コイル2の巻かれたステータ3にホール素子等が備え付けられた駆動回路基板4が設置されている。ステータ3はハウジング1aの外周部に固定されており、駆動回路基板4とフレーム1との間には絶縁シート10が設置されている。また、フレーム1の外周には空気の流れをスムーズにするためのベルマウス19が設置されている。ハウジング1aはカップ状に形成されており、このハウジング1aの底面には、樹脂等で作られたスラスタ5が設置されている。さらに、ハウジング1aにはスリーブ6がはめ込まれており、ハウジング1aとスリーブ6との間にはハウジング1aの開口部からの底面にまで延びる通気溝1bが形成され、ステータユニット15を構成している。
【0005】
ファン8には回転軸9が一体成型され、環状のステータ3と対向するようにマグネット11およびマグネットヨーク12が接着等で固定されてロータ16を構成している。そして、回転軸9がスリーブ6に回転自在に取り付けられている。
【0006】
軸受け部は、図4に示すように、スリーブ6の内周面の中央付近に、他の部分よりも内径を大きくしたオイル溜まり7が形成され、その両側にはボール転造等により動圧発生溝13a,13bが形成されている。また、この動圧発生溝13a,13bには潤滑油としてオイル14が注油されてラジアル軸受け17を構成している。さらに、回転軸9のスラスタ5側は球面に仕上げられており、スラスタ5に当接するスラスト軸受け18を構成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電動機では、次のような問題点を有していた。
【0008】
近年のパソコン等の電子機器や家庭電化製品においてはダウンサイジングが進んでおり、それに伴い、電子機器等に取り付けられるヒートシンク装置及び冷却ファンモータ等の電動機も小型化・薄型化が要求されている。
【0009】
このような電動機の小型化・薄型化により軸受け部のスペースが非常に小さくなっており、回転軸9の軸径およびスリーブ6の内径は小径化が進んでいる。そして、加工バイトのシャンク径が2mm程度であるため、従来の内径3mm以上のスリーブ6に対してはオイル溜まり7が容易に加工できた。
【0010】
これに対し、内径の小径化によりスリーブ内径が2mm以下になると、加工バイトのシャンク径を1mm以下にしなければならない。しかし、加工バイトのシャンク径を1mm以下にすると、加工の際の材料の振れ回り等により加工バイトが異常な振動を起こして加工バイトの折れが頻繁に発生することになる。また、このような折れを防ぐために加工速度を落すと、加工時間が増大して製造コストの増大を招くことになる。
【0011】
また、電子機器等は、高性能・小型化により発熱量が増大しており、それに伴い、電子機器等に取り付けられるヒートシンク装置及び冷却ファン等に用いられる電動機は、温度変化の大きい環境に置かれ、冷却効果を高めるために高速回転を行うことが必要となってきている。
【0012】
これに対し、回転軸9とスリーブ6の隙間による表面張力および動圧発生溝13a,13bによる中央に寄せ集めるポンピング力で保持されたオイル14は、高速回転化による遠心力および温度変化の増大によるオイル自体の膨張収縮、さらにはオイル中のエアの膨張収縮に耐えきれず、オイル14が流出してこれが回転軸9やロータを伝わり流出するようになった。このため、軸受けのオイル不足、回転数の低下、電流値の増加、異音などが発生し、さらには、ロータのロックが発生して信頼性を損なっていた。
【0013】
そこで、本発明は、小径化された軸受けの加工を容易に行うことのできる電動機を提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、回転時における軸受けからのオイル流出を防止することのできる電動機を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、上記電動機を用いた冷却効率の高いヒートシンク装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の電動機は、カップ状のハウジングを備えたフレームと、ハウジングの外周部に取り付けられたステータと、ハウジング内にはめ込まれ、内周面が軸方向にストレートに加工されたスリーブと、スリーブの対向位置に凹溝が形成されるとともに先端に向かって径が小さくなるテーパ部が形成されてスリーブに回転自在にはめ込まれた回転軸、およびステータに対向配置されたマグネットを備えたロータと、回転軸とスリーブとの隙間に充填されたオイルとを有し、オイルは凹溝およびテーパ部に溜められるようにされているものである。
【0017】
これにより、回転軸の凹溝およびテーパ部にオイルが溜るようにすることで、スリーブの内周面を軸方向にストレート形状にすることが可能になり、小径化された軸受けの加工を容易に行うことができる。
【0018】
また、回転軸の凹溝およびテーパ部にオイルが溜るようになっているので、オイルが遠心力により飛散したり滲み出たりして不足気味になっても、表面張力のより高い軸受け隙間にオイルが随時供給されることになり、回転時における軸受けからのオイル流出を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、ハウジングを備えたフレームと、ハウジングの外周部に取り付けられたステータと、ハウジング内にはめ込まれ、内周面が軸方向にストレートに加工されたスリーブと、スリーブに回転自在にはめ込まれた回転軸と、ステータに対向配置されたマグネットを備えたロータと、回転軸の外周面またはスリーブの内周面の何れか一方には動圧発生溝が形成され、回転軸とスリーブとの隙間に充填されたオイルとを有し、回転軸は、直径が2mm以下で、スリーブの対向位置に凹溝が形成されるとともに一端側はスリーブの内側からフレーム側の端面に向かって径が小さくなるテーパ部が形成され、フレーム側の端面は球面に仕上げられ、凹溝の両端は傾斜をもって回転軸の外周面につながり、オイルは凹溝およびハウジングとスリーブとテーパ部との空間に溜められるようにされていることを特徴とする電動機であり、回転軸の直径は2mm以下である小径化された軸受けの加工を容易に行うことが可能になるとともに、回転時における軸受けからのオイル流出を防止することが可能になるという作用を有する。
【0021】
また、回転軸の外周面またはスリーブの内周面の何れか一方には、オイルを保持する動圧発生溝が形成されている電動機であり、回転軸の回転がスムーズになるという作用を有する。
【0022】
また、ハウジングの内壁またはスリーブの外周には、ハウジングの開口部から底面まで延びる通気溝が形成され、通気溝とスリーブまたはハウジングとの隙間は0.3mm以下である電動機であり、回転軸をスリーブへ挿入する際にスリーブ内のエアが通気溝から逃げるので、回転軸のスリーブへの取り付けをスムーズに行うことが可能になるとともに表面張力でオイルが通気溝を通って流出することがないという作用を有する。
【0023】
本発明の請求項に記載の発明は、請求項1記載の電動機を備えた冷却用ファンモータであって、前記電動機のフレームには発熱体を取り付け可能としたヒートシンク装置であり、発熱体の熱を直接電動機のフレームで伝導しそしてフレームが放熱作用を行うとともに、ファンが起こす空気流が効率よくフレームに当り放熱効果を高める作用を有する。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図1および図2を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0027】
図1は本発明の一実施の形態であるヒートシンク装置を示す断面図、図2は図1のヒートシンク装置に用いる電動機の軸受け部を示す断面図である。
【0028】
本実施の形態における電動機は半導体冷却用のヒートシンク装置に用いられるものであり、図1に示すように、フレーム1の凹部に突出形成されたカップ状のハウジング1aの周囲には、コイル2の巻かれたステータ3にホール素子等が備え付けられた駆動回路基板4が設置されている。フレーム1の凹部には板状かもしくはピン状のフィン21が立設され、側壁には空気流の通る開口部(図示せず)が所定の数、所定の大きさで所定の方向に向けて設けられている。また、ハウジング1aが設けられていない側のフレーム1の底部は半導体素子等の発熱体が取付可能な平面領域を有している。ステータ3はハウジング1aの外周部に固定されており、駆動回路基板4とフレーム1の間には絶縁シート10が設置されている。また、フレーム1の側壁には空気の流れをスムーズにするためのベルマウス19が設置されている。
【0029】
フレーム1のハウジング1aはカップ状に形成されており、その底面には、樹脂等で作られたスラスタ5が設置されている。ハウジング1aにはスリーブ6がはめ込まれており、ハウジング1aとスリーブ6との間には、ハウジング1aの開口部から底面にまで延びる通気溝1bがハウジングの内壁に形成され、ステータユニット15を構成している。そして、この通気溝1bとスリーブ6との隙間は、ファン8を下側にした時も通気溝1bを通ってオイルが流出しないように、0.3mm以下にして表面張力でオイルの流出を防止している。なお、通気溝1bはスリーブ6の外周に形成してもよい。
【0030】
また、ファン8には直径1.5mmの回転軸9が一体成型され、環状のステータ3と対向するようにマグネット11およびマグネットヨーク12が固定されてロータ16を構成している。そして、回転軸9がスリーブ6に回転自在に取り付けられている。
【0031】
図示するように、スリーブ6の内周面は、両端の0.1mm程度の面取り以外は軸方向にストレートに加工され、加工後に、回転軸9の回転がスムーズになるように、ボール転造等により動圧発生溝13a,13bが2ヶ所に形成されている。また、ボール転造により発生した突起を除去してスリーブ内径を±2μm以下の高精度で仕上げるため、サイジングが実施されている。動圧発生溝13a,13bには潤滑油としてオイル14が注油され、回転軸9と片側2〜12μmの軸受け隙間を保ってラジアル軸受け17を構成している。なお、動圧発生溝13a,13bは回転軸9の外周面に形成してもよい。
【0032】
回転軸9におけるスリーブ6の対向位置、ここでは2ヶ所の動圧発生溝13a,13bの間に位置する箇所の周囲には、余剰なオイルを保持する凹溝9aが形成されている。
【0033】
回転軸9の凹溝9aは、回転軸9を回転させるための動圧を発生させる動圧発生溝13a,13bの間で、動圧発生に寄与しない部分に形成されており、深さ0.1mm程度でその両端は軸方向に対し5°〜45°の角度をもって外周面につながっている。
【0034】
さらに、回転軸9の先端には、スリーブ6の内側から回転軸9のファン8の反対側端面に向けて径が小さくなるテーパ部9bが形成されている。このテーパ部9bは、軸方向に対して5°〜30°の角度に加工されている。
【0035】
また、回転軸9の先端は球面に仕上げられており、スラスタ5と接触してスラスト軸受け18を構成している。さらに、ハウジング1aの底面とスリーブ6のテーパ部9bとで形成されている空間には、動圧発生溝13a,13bに保持されたオイル14と同一のオイルが、動圧発生溝13a,13bに保持されたオイル14の量よりも多く充填されている。
【0036】
なお、スリーブ6には、切削性や転造性を考慮してC3604、BC6C等の銅合金が用いられ、回転軸9には、耐摩耗性や取り扱い性を考慮してSUS420J2等のステンレス鋼が用いられている。また、オイル14は、ファンモータが半導体に直接取り付けられことが多く熱源に近いことから、高温に耐えうるように、フッ素系合成油が用いられ、極圧性を若干改善するために添加剤が加えられている。
【0037】
このような構成のファンモータによれば、回転軸9の凹溝9aと先端のテーパ部9bにオイル14が溜まるので、スリーブ6の内周面をその軸方向にストレート形状にすることが可能になる。これにより、スリーブ6が直径2mm以下の小径でも軸受けの加工が容易になるので、製造コストの上昇を抑制することができる。
【0038】
また、回転軸9に設けられた2ヶ所のオイル溜まりにより、温度変化によるオイル自体およびオイル中のエアの膨張、収縮によるオイル14の容積の増減を吸収することが可能になる。
【0039】
さらに、ハウジング1aの底面とスリーブ6の間に充填したオイル14が回転軸9のテーパ部9bとスリーブ6との隙間に入り込み、より表面張力の高い回転軸9のテーパ部9bの径の大きい方へオイルが吸い上げられる現象が起こる。これにより、回転軸9の遠心力によるオイル飛散やオイルの容積の増減を吸収しきれない分のオイル滲み出し等で動圧発生溝13a,13bのオイルが不足気味になっても、この動圧発生溝13a,13bには随時オイルが供給されることとなり、動圧発生溝13a,13bのオイル不足を防止することができる。
【0040】
また、ハウジング1aとスリーブ6の嵌合部に形成された通気溝1bにより、回転軸9をスリーブ6へ挿入する際のスリーブ6内のエアが逃げ、ハウジング1aの底面とスリーブ6の間にあるエアとスリーブ6のファン側のエアとの圧力差がなくなって、回転軸9のスリーブ6への取り付けをスムーズに行うことができる。そして、この通気溝1bとスリーブ6との隙間は、ファン8を下側にした時も通気溝1bを通ってオイル14が流出しないように0.3mm以下にされており、表面張力でオイル14の流出が防止されている。
【0041】
ここで、オイル14の容積の増減をより吸収するためにスリーブ6のファン側端面の内部からファン8の近傍にかけての回転軸9にオイル溜まりを設置すると、このオイル溜まりに多量のオイル14が溜まってすぐ近くにあるファン8にオイル14が接触することになる。すると、オイル14が遠心力で飛ばされやすくなり、また、ファン8に向かうオイル14の道筋が形成されることでオイル14が通りやすくなり、オイル不足を早期に招く結果となる。これに対し、本実施の形態では、回転軸9の凹溝9aとの先端のテーパ部9bとに分かれてオイル14が溜まり、スリーブ6のファン側端面には多量のオイル14が溜まらないので、ファン8にオイル14が接触することもなく、オイル飛散によるオイル不足は生じない。
【0042】
つぎに本実施の形態のヒートシンク装置の動作について説明する。電動機が回転すると、ファン8も回転を行い電動機の軸9方向にそって空気を吸い込み、フィン21によって形成された空気の流路に従ってながれ、フレーム1の側壁に設けられた開口部から排気される。このとき空気流は発熱体の熱が伝導されたフレーム1、フィン21から熱を奪い冷却作用を行う。側壁の開口部の方向はヒートシンク装置から排気された空気を他の発熱素子に当てるため、また高温になった空気を電子機器装置からスムーズに排気するため、ヒートシンク装置を用いる電子機器装置に合わせて一方向あるいは複数の方向に開けて用いる。
【0043】
フィン21の形状は板状、ピン状に限定されるものではなく、三角状、翼状、渦巻状、円状、放射状等同様の作用、効果を呈するものであればよい。なお、ヒートシンク装置が所定の大きさ(40mm角)より小さくなる場合には、電動機の大きさも必然的に小さくなり、その結果電動機の出力も小さくなる。従って、上記の場合、電動機とファンによって発生させられる風力が小さくなり、フィンを立設すると放出される風量が小さくなり、かえって放熱効果を悪くすることがある。このようにヒートシンク装置の大きさが上記の範囲の場合には、フィンを立設せず、放出される風量を多くして放熱効果を向上させることが好ましい。
【0044】
なお、ヒートシンク装置の構造及び、それに用いられる電動機の構造、電動機の形式、軸受けの構造、オイル等は本実施の形態に限定されるものではなく、様々な設計変更が可能であることは言うまでもない。また、上記実施の形態において、動圧発生溝13a,13bはスリーブ6の内周面に形成されているが、回転軸9の外周面に形成してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、スリーブの内周面を軸方向にストレート形状にすることが可能になり、小径化された軸受けの加工を容易に行うことができるという有効な効果が得られる。
【0046】
これにより、低コスト化を図ることができるという有効な効果が得られる。
また、温度変化によるオイル自体およびオイル中のエアの膨張や収縮によるオイルの容積の増減を吸収することが可能になるという有効な効果が得られる。
【0047】
回転軸の凹溝およびテーパ部にオイルが溜るようになっているので、オイルが遠心力により飛散したり滲み出たりして不足気味になっても、表面張力のより高い軸受け隙間にオイルが随時供給されることになり、回転時における軸受けからのオイル流出を防止することができるという有効な効果が得られる。
【0048】
これらにより、円滑な動作が可能で、高い信頼性と長寿命を有する電動機を得ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【0049】
回転軸の外周面またはスリーブの内周面の何れか一方に、オイルを保持する動圧発生溝が形成することで、回転軸の回転がスムーズになるという有効な効果が得られる。
【0050】
ハウジングの内壁またはスリーブの外周に、ハウジングの開口部から底面まで延びる通気溝を形成することで、回転軸をスリーブへ挿入する際にスリーブ内のエアが通気溝から逃げるので、回転軸のスリーブへの取り付けをスムーズに行うことが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるヒートシンク装置を示す断面図
【図2】図1のヒートシンク装置に用いる電動機の軸受け部を示す断面図
【図3】従来の半導体冷却用のヒートシンク装置を示す断面図
【図4】図3のヒートシンク装置に用いる電動機の軸受け部を示す断面図
【符号の説明】
1 フレーム
1a ハウジング
1b 通気溝
3 ステータ
6 スリーブ
9 回転軸
9a 凹溝
9b テーパ部
11 マグネット
13a 動圧発生溝
13b 動圧発生溝
14 オイル
16 ロータ
21 フィン

Claims (2)

  1. ハウジングを備えたフレームと、
    前記ハウジングの外周部に取り付けられたステータと、
    前記ハウジング内にはめ込まれ、内周面が軸方向にストレートに加工されたスリーブと、
    前記スリーブに回転自在にはめ込まれた回転軸と、
    前記ステータに対向配置されたマグネットを備えたロータと、
    前記回転軸の外周面または前記スリーブの内周面の何れか一方には動圧発生溝が形成され、
    前記回転軸と前記スリーブとの隙間に充填されたオイルとを有し、
    前記回転軸は、直径が2mm以下で、前記スリーブの対向位置に凹溝が形成されるとともに一端側は前記スリーブの内側から前記フレーム側の端面に向かって径が小さくなるテーパ部が形成され、前記フレーム側の端面は球面に仕上げられ、
    前記凹溝の両端は傾斜をもって前記回転軸の外周面につながり、
    前記オイルは前記凹溝および前記ハウジングと前記スリーブと前記テーパ部との空間に溜められるようにされ、
    前記ハウジングの内壁または前記スリーブの外周には、前記ハウジングの開口部から底面まで延びる通気溝が形成され、前記通気溝と前記スリーブまたは前記ハウジングとの隙間は0.3mm以下であることを特徴とする電動機。
  2. 請求項1記載の電動機を備えた冷却用ファンモータであって、前記電動機のフレームには発熱体を取り付け可能としたことを特徴とするヒートシンク装置。
JP04696998A 1998-02-27 1998-02-27 電動機及びそれを用いたヒートシンク装置 Expired - Lifetime JP4006810B2 (ja)

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