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JP4003363B2 - 燃焼圧センサ構造体 - Google Patents

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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンに形成されたネジ穴に対して一端側を挿入して軸回りに回転させることによりネジ結合される構造体(例えばグロープラグ、スパークプラグ、ボルト等)と、該構造体の軸方向の途中部に取り付けられた燃焼圧センサとを備える燃焼圧センサ構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の燃焼圧センサ構造体としては、例えば特開平7−139736号公報に記載されているようなディーゼル機関等のエンジンに始動補助装置として使用されている燃焼圧センサ付きグロープラグが提案されている。従来の燃焼圧センサ付きグロープラグの一般的な構造を図14(a)に概略断面として示す。なお、図14(b)は、(a)中のハウジング201の六角部201bを上から見た場合の外周形状を示すもので、燃焼圧センサ30と比較した形で示してある。
【0003】
燃焼圧センサ付きグロープラグJ1は、通電により発熱する発熱体206をハウジング201に保持してなる構造体としてのプラグ本体部(グロープラグ単独のもの)200と、プラグ本体部200に取り付けられプラグ本体部200に作用する燃焼圧に伴う力に基づいてエンジンの燃焼圧を検出する燃焼圧センサ(圧力センサ)30と、燃焼圧センサ30の信号を外部に取り出すためのリード配線500と備えた構成を有する。
【0004】
プラグ本体部200は、ディーゼルエンジンのエンジンヘッド1に形成されたネジ穴1bに対して一端側を挿入してネジ結合されている。このネジ結合は、プラグ本体部200のハウジング201の外周面に形成された取付ネジ201aによりなされ、そのネジ締めは、ハウジング201の他端側に形成された六角部201bを介してプラグ本体部200を軸回りに回転させることで行われる。
【0005】
このグロープラグJ1の点火栓としての機能は、次のようである。即ち、図示しない電源からコネクティングバー2を介して、中軸204に電圧が印加され、発熱コイル203、シース管202、及びハウジング201を介してエンジンヘッド1にアースされる。これにより、発熱コイル203及びシース管202により構成された発熱体206は発熱し、ディーゼルエンジンの着火始動補助を行うことができる。
【0006】
また、燃焼圧センサ30は貫通穴30a内面にネジ部311を有する環状のものであり、その貫通穴30aにプラグ本体部200が挿入され、プラグ本体部200の取付ネジ201aとネジ結合により固定されている。また、リード配線500は、その一端側が燃焼圧センサ30の上端面に固定金具333を介して電気的に接続され、他端側には外部端子と接続するためのコネクタ400が設けられ、センサ信号を外部(車両のECU等)へ取り出し可能となっている。
【0007】
そして、燃焼圧の検出方法は次のようである。燃焼室1a内で発生した燃焼圧は、発熱体206、ハウジング201を介して取付けネジ201aに伝達され、ハウジング201は、ネジ穴1bの軸方向に押し上げられて微小変位するため、結果として、燃焼圧センサ30の荷重が緩和される。この荷重変動を該センサ30にて電気信号に変換し出力することで、燃焼圧が検出される。
【0008】
この燃焼圧センサ付きグロープラグJ1の装着手順を、図15及び図16も参照して説明する。予め、燃焼圧センサ30を、プラグ本体部200のハウジング201の取付ネジ201aに沿って挿入して仮装着する。このとき、図14(b)に示す様に、プラグ本体部200の六角部201b外径が燃焼圧センサ30の貫通穴30a内径よりも大きいため、プラグ本体部200は、発熱体206側(ネジ穴1bへの挿入側)から燃焼圧センサ30の貫通穴30aへ挿入する。
【0009】
この状態でエンジンヘッド1のネジ穴1bへプラグ本体部200を挿入し、プラグレンチ900を用いて六角部201bを軸回りに回転させ(図15参照)、ネジ穴1bに対してプラグ本体部200のみを締付けて保持固定する。この後、燃焼圧センサ専用のソケットレンチ910を用いて(図16参照)、燃焼圧センサ30のナットの六角部312をハウジング201の取付ネジ201aに沿って軸回りに回転させて締めつけることにより、燃焼圧センサ30の下端面をエンジンヘッド1の座面(表面)1eへ保持固定させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者等の検討によれば、従来の燃焼圧センサ付きグロープラグJ1の装着手順では、次のような問題が生じることがわかった。プラグレンチ900が挿入されるプラグ本体部200の六角部(ナット部)201bと、燃焼圧センサ30のリード配線500及び固定金具333とは、出来る限り近接して配置されている。
【0011】
なお、このように近接配置する理由は、燃焼圧センサ30の六角部312の上端面とプラグ本体部200の六角部201bの上端面とが近接する程、すなわち、プラグ本体部200のうち他の部材で保持固定されずに開放されている部位の長さが短い程、プラグ本体部200自身の発する機械振動ノイズ(例えば、5kHz以下)が、燃焼圧センサ30で検出する燃焼圧へ付加されるのを低減できるためである。そして、この近接配置は、性能上妥協できない重要な要素である。
【0012】
そのため、プラグ本体部200の締付け作業中において、図15に示す様に、プラグレンチ900を六角部201bへはめ込む際、プラグレンチ900の先端がリード線500と接触して、リード線500の折れ曲りあるいは打痕による断線、また、固定金具333の変形もしくは折損等の不具合が発生する可能性がある。
【0013】
そこで、プラグレンチ900を使ったプラグ本体部200の装着においては、プラグレンチ900と燃焼圧センサ30のリード配線500との干渉や、リード配線500やコネクタ400とエンジン周囲の部位との絡みを想定し、注意かつ慎重に作業を行なう必要がある。また、装着作業性に優れたエアー式インパクトレンチは使用出来ない。
【0014】
このように、従来の燃焼圧センサ付きグロープラグJ1の装着においては、燃焼圧センサ30に接続されたリード配線500の影響により、作業性及び作業効率共に問題が生じていた。なお、このような問題は、燃焼圧センサ付きグロープラグだけでなく、エンジンに形成されたネジ穴に対して一端側を挿入して軸回りに回転させることによりネジ結合される構造体と、構造体に取り付けられた燃焼圧センサとを備える燃焼圧センサ構造体(以下、単に燃焼圧センサ構造体という)においては、共通した問題と考えられる。
【0015】
そこで、本発明は上記事情に鑑み、燃焼圧センサ構造体を形成する際に、燃焼圧センサに接続されたリード配線の影響を受けることなく作業性を向上させることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、燃焼圧センサ構造体において、一端側からエンジンのネジ穴(1b)へ挿入される構造体(220、700、800)のうちナット部(221、701b、801b)を含む他端側の外径を、燃焼圧センサ(31〜37)の貫通穴(31a〜37a)の内径よりも小さくし、且つ、該構造体の他端側から該燃焼圧センサが貫通穴により挿入可能となっていることを特徴としている。
【0017】
従来は、構造体にナット部がある場合、ナット部が大きいためナット部とは反対側の端部(一端側)からしか燃焼圧センサの貫通穴へを挿入できなかった。その点、本発明では、ナット部側の端部(他端側)からも挿入できるため、構造体をエンジンのネジ穴にネジ結合した後にセンサを構造体へ取り付けることができ、燃焼圧センサに接続されたリード配線の影響を受けることがない。よって、燃焼圧センサ構造体を形成するにあたって作業性を向上させることができる。
【0018】
また、請求項3記載の発明では、燃焼圧センサ構造体において、燃焼圧センサ(33〜35、37)の信号を外部に取り出すためのリード配線(305、500)を該燃焼圧センサに対して脱着可能としたことを特徴としている。
【0019】
それにより、リード配線は燃焼圧センサに対して脱着可能だから、構造体(200、220、700、800)をエンジンのネジ穴(1b)にネジ結合した後にリード配線を燃焼圧センサに後付けできるため、燃焼圧センサ構造体を形成する際に、燃焼圧センサに接続されたリード配線の影響を受けることなく作業性を向上させることができる。ここで、請求項4の発明のように、リード配線(305、500)を燃焼圧センサ(33〜35、37)にネジ結合により脱着可能とできる。
【0021】
また、燃焼圧センサ(33〜35、37)における構造体(200、220、700、800)が挿入される貫通穴(33a〜35a、37a)の内面に、ネジ部(311)を形成し、該構造体のネジ部(201a、701a、801a)と該貫通穴のネジ部とをネジ結合させることにより、燃焼圧センサを構造体に固定するようにできる(請求項2及びの発明)。
【0024】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。以下の各実施形態は、本発明の燃焼圧センサ構造体を、燃焼圧センサ付きグロープラグに具体化したものとして説明する。なお、各図1〜図16において、互いに同一の部分には同一符号を付してある。
【0026】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る燃焼圧センサ付きグロープラグ100の全体概略をディーゼルエンジンのエンジンヘッド1へ取り付けた状態にて示す一部縦断面図である。また、図2(a)は、図1中のグロープラグ100のうちエンジンヘッド1の表面上部の外観図、図2(b)は、ハウジング201の六角部221単独の上視図であり、燃焼圧センサ31とともに示してある。
【0027】
本グロープラグ100も、大きくは、上記図14に示す従来の燃焼圧センサ付きグロープラグJ1と同様に、プラグ本体部(本発明でいう構造体、グロープラグ単独のもの)220と、燃焼圧センサ31と、リード線(本発明でいうリード配線)500と、を備えて構成されている。本実施形態のプラグ本体部220は、上記従来品におけるプラグ本体部200と比べて、エンジンヘッド1より突出する部位即ちハウジング201の他端側(六角部221側)の構成を変えたものである。
【0028】
エンジンヘッド1は例えばアルミ合金や鉄等よりなり、該エンジンヘッド1には、外表面から内部の燃焼室1aまで貫通するネジ穴(プラグホール、取付穴)1bが形成されている。このネジ穴1bに対して、プラグ本体部(構造体)220は、その一端側(図1中の下方側)を挿入して強固にネジ結合されている。ここで、プラグ本体部220に備えられたハウジング201は、金属(低炭素鋼等)製の中空パイプ状のものである。
【0029】
ハウジング201の外周面には、ネジ穴1bとのネジ結合を行うための取付ネジ(本発明でいう構造体のネジ部)201aが形成され、ハウジング201の他端側(図1中の上方側)には、該ネジ結合を行うべく軸回りに回転力を付与するための六角部(本発明でいう構造体のナット部)221が形成されている。そして、プラグ本体部220は、六角部221を介して軸回りに回転することにより、取付ネジ201aをネジ穴1bのネジ部1cとネジ結合させることで、該ネジ穴1bに固定されている。
【0030】
また、本実施形態においても、燃焼圧センサ31は貫通穴31a内面にネジ部311(後述の図3参照)を有する略環状のものである。そして、センサ31の貫通穴31aにプラグ本体部(構造体)220が挿入され、プラグ本体部220の取付ネジ201aとネジ結合により固定されている。こうして、燃焼圧センサ31は、図1に示す様に、プラグ本体部220におけるエンジンヘッド1の表面から軸方向へ突出した部分において、該突出部の外周面に固定されるとともに、エンジンヘッド1の座面(表面)1eに接触して配置されている。
【0031】
ここで、本実施形態の独自の構成として、プラグ本体部(構造体)220のうち六角部(ナット部)221を含む他端側の外径が、燃焼圧センサ31の貫通穴31aの内径(図2(b)に示すネジ内径311a)よりも小さくなっており、プラグ本体部220は、その他端側から燃焼圧センサ31の貫通穴31aに挿入可能となっている。この構成の詳細について、上記図14に示した従来品J1と比較しながら説明する。
【0032】
まず、図14に示す従来品J1では、例えば、プラグ本体部200の取付ネジ201aをM10、ピッチ1.25mmの雄ネジとしたとき、燃焼圧センサ30における貫通穴30a内面のネジ部311は、この雄ネジに対して螺着可能なM10、ピッチ1.25mmの雌ネジとなっている。ここで、該センサ30の雌ネジが形成されたネジ部311の最小径、つまり、ネジ内径311aは例えばφ8.7mmである。
【0033】
そして、従来品J1では、プラグ本体部200のうちハウジング201の取付ネジ201aから発熱体206側(一端側)の全ての部位が、燃焼圧センサ30のネジ内径311a未満の外径寸法で構成されているため、発熱体206側からの燃焼圧センサ30の挿入は当然可能である。
【0034】
しかし、プラグ本体部200の他端側では、ハウジング201の端部に、燃焼圧センサ30のネジ内径311aよりも外径の大きい規格化された六角部201bが形成されている(図14(b)参照)。例えば、従来の六角部201bにおいて、六角二面幅201cは12mm、また、対向する頂角間の距離(頂角間距離)201dは13.8mmで構成される。そのため、従来では、六角部201b側からのセンサ30への挿入は不可能である。
【0035】
このように、従来品J1では、プラグ本体部200の六角部201b端面側からの燃焼圧センサ30の挿入が不可能であったのに対し、本実施形態では、プラグ本体部220の六角部221端面側(他端側)からの燃焼圧センサ31の挿入が可能となる様にしている。
【0036】
つまり、図2に示す様に、本実施形態では、プラグ本体部220における六角部221の最大外形部である頂角間距離221bを、燃焼圧センサ31のネジ内径311a未満とし、かつ六角部221からハウジング201の取付ネジ201aに至る部位の外径寸法も全て、該センサ31のネジ内径311a未満としている。これにより、本燃焼圧センサ31は、プラグ本体部220を単独でエンジンヘッド1に取付けた後、該プラグ本体部220の他端側から容易に嵌め込んで取り付けることができる。
【0037】
ちなみに、本実施形態のプラグ本体部220の六角部221の寸法は次のようにできる。ここでは、プラグレンチに対応した実質の引っ掛かり部となる六角二面幅221aを十分確保するため、新たにISOへの規格化が検討されつつある8mmに六角二面幅221aを統一し、頂角間距離221bは、例えば頂角の鋭角部を除去する形状として、例えばφ8.7mmのネジ内径311aよりも小さいφ8.7mm未満とした。また、六角部221から取付ネジ部201aに至る部位も外径寸法は全てφ8.7mm未満とした。
【0038】
このように、本実施形態では、ハウジング201の六角部221及びその周辺の構成を細径化したことに特徴を有するが、その細径化されたハウジング201の内部にも工夫を施している。まず、従来品J1では、上記図14に示す様に、ハウジング201の上端側の内部において、絶縁性のべークライト材からなるワッシャ207、シリコン又はフッ素ゴムからなるOリング208が、中軸204に挿入配置されている。ここで、ワッシャ207はOリング208の保持と中軸204の芯出しを目的としたもので、Oリング208はハウジング201内の防水・気密性確保を目的としたものである。
【0039】
そして、従来品J1において、中軸204は、フェノール等の絶縁樹脂からなる絶縁ブッシュ209を介在して、中軸204に設けられた端子ネジ204aに沿って固定ナット210にて、ハウジング201へ固定されている。ここで、絶縁ブッシュ209は中軸204とハウジング201との接触による短絡防止機能を兼ね備えている。
【0040】
このような従来品J1におけるハウジング内の構成に対し、本実施形態では、細径化されたハウジング201の内部において、中軸224、絶縁ブッシュ229、固定ナット230を細径化したものとしている。また、気密ゴム228はテーパ形状の成形ゴムとすることで、中軸224の芯出しとハウジング201内の防水・気密性確保が可能となり、従来使用していたOリング208及びワッシャ207を排除でき、一部簡素化が図れている。
【0041】
以上のように、本実施形態の独自構成たる六角部221及びこれに係る部位について述べたが、さらに、図1を参照して、本燃焼圧センサ付きグロープラグ100の他の部分について説明する。
【0042】
プラグ本体部220は、ハウジング201内に保持された中空パイプ状のシース管202を備える。このシース管202は耐熱・耐食性合金(例えばステンレス材SUS310等)よりなり、先端側(図1中の下方側)が閉塞され他端側(図1中の上方側)が開口している。シース管202の先端側内部には、NiCr及びCoFe等の抵抗線からなる発熱コイル203が設けられ、シース管202の他端側内部には、上記した金属製棒状の中軸224の一端側が一部挿入された形で配置されている。
【0043】
発熱コイル203の一端はシース管202の先端側に結合し、発熱コイル203の他端は中軸224の一端に結合している。また、発熱コイル203及び中軸224とシース管202との間には、耐熱性を有する酸化マグネシウム等の絶縁粉末205が充填されている。
【0044】
また、シース管202にはスウェージングによる絞り加工が施されており、それによって、内部に充填された絶縁粉末205の緻密性を高めると共に、該絶縁粉末205を介してシース管202と中軸224及び発熱コイル203とが強固に保持固定されている。
【0045】
ここで、シース管202のうち発熱コイル203を包含する部分において、これらシース管202、発熱コイル203及び絶縁粉末205により、発熱体206が構成されている。そして、発熱体206は、その先端部(シース管202の先端部)が露出するように、ハウジング201の内部に接合保持されている。発熱体206(シース管202の外周面)とハウジング201との接合は、嵌合圧入による固着または銀ロウ等のロウ付けにより行うことができる。
【0046】
また、中軸224の他端側に設けられた端子ネジ204aには、図示しないが、上記図14と同様、コネクティングバーが端子ナットによって固定され電気的に接続されるようになっている。このコネクティングバーは図示しない電源に接続され、中軸224、発熱コイル203、シース管202、ハウジング201を介してエンジンヘッド1にアースされる。これにより、グロープラグ100において発熱体206は発熱し、ディーゼルエンジンの着火始動補助を行うことが可能となっている。
【0047】
なお、発熱体206は、上記した金属抵抗線を基本としたいわゆる金属発熱体の他に、例えば、窒化珪素と珪化モリブデンを成分とした導電性セラミックスからなる発熱体を、窒化珪素を成分とした絶縁性セラミックからなる絶縁体で内包する形で焼結した、いわゆるセラミック発熱体でも良い。
【0048】
次に、本実施形態では、上述したように、プラグ本体部220の軸方向の途中部には、略環状の燃焼圧センサ31がネジ結合によって取り付けられている。この燃焼圧センサ31は、従来のセンサ30に比べて詳細部分に工夫を施したものであるため、図3を用いて、その詳細を述べておく。図3は、図1中の燃焼圧センサ(圧力センサ)31の詳細を示す拡大図であり、(a)は縦断面図、(b)は(a)中のA矢視図を示している。
【0049】
燃焼圧センサ31は、大きくは、センサ本体をプラグ本体部(構造体)220に取り付けるためのナット(センサ固定部)310と、燃焼圧に伴う力に応じて電気信号(電荷)を発生する圧電素子部320と、この圧電素子部320にて発生した電気信号を取出しリード線500に導くためのリード部330と、ナット310とともに圧電素子部320を挟持し且つリード部330の一部を固定するための台座340と、圧電素子部320の防塵、防水を図るためのメタルケース350とを備えている。
【0050】
まず、ナット310及びリード部330について述べる。ナット310は金属製であり、ハウジング201の取付ネジ201aを介してセンサ本体を装着固定するための上記ネジ部311及び六角部312を備え、ハウジング201の外周に固定されている。また、六角部312の下側は、順に大径部313、小径部314が形成されており、小径部314の外周面には、シリコンからなる熱収縮性の絶縁チューブ315が密着固定されている。
【0051】
リード部330は、圧電素子部320とリード線500の一端側とを電気的に接続するための部分であり、電極331、インシュレータ332、固定金具333及びリード線500の一端側を、その構成要素として備えている。電極331は環状で金属製のものであり、インシュレータ332はこの電極331とナット310との間に介在して両者331及び310を互いに絶縁するもので、環状でマイカ或るいはアルミナ等の絶縁性材料よりなる。これら電極331及びインシュレータ332は、絶縁チューブ315で被覆されたナット310の小径部314の外縁に嵌入されている。
【0052】
ここで、リード線500は、その最内部から外側にかけて、導電性の信号取出線501、絶縁性の絶縁被覆502、導電性のアース側シールド線503、絶縁性の絶縁被覆504が順次と積層された構成を有し、信号取出線501とアース側シールド線503とは電気的に絶縁されている。そして、図3に示す様に、リード線500は、その一端側において先端から順に、信号取出線501、絶縁被覆502、アース側シールド線503が、それぞれ一部露出した構成となっている。
【0053】
そして、リード線500の一端側では、信号取出線501が、ナット310に形成された穴316及びインシュレータ332に形成された切欠き部332aを通して、電極331に形成された穴331aにて電極331に溶接され結線されている。なお、リード線500の他端側は、コネクタ400に接続され、外部回路(車両のECU等)に電気的に接続されるようになっている。
【0054】
また、固定金具333は、リード線500をナット310に固定するためのもので中空パイプ状をなし、リード線500の一端側の外周に設けられている。ここで、ナット310に形成された上記穴316の上側部分は、固定金具333を保持するための固定金具保持穴316aとして構成されており、この保持穴316aには、固定金具333の一部が挿入固定されている。
【0055】
固定金具333はリード線500にかしめ固定されており、アース側シールド線503と固定金具333とは電気的に接続されている。なお、固定金具保持穴316aから突き出た固定金具333の外周部分は、シリコンからなる熱収縮性の絶縁被覆333aにて被覆されている。
【0056】
次に、圧電素子部320は、その中空部がナット310の小径部314に対応した円環状をなし、上記電極331と同様、該小径部314の外周面に沿って上記絶縁チューブ315を介して配設されている。図示例では、圧電素子部320は、3層の圧電セラミックス(圧電素子)321と、信号取出側ワッシャリング322及びアース側ワッシャリング323と組合わせた積層構造を構成している。
【0057】
各圧電セラミックス321は同一寸法の円盤リング状をなし、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛等からなる。そして、3枚の圧電セラミックス321が電気的に並列結合された状態となっており、これら3枚の圧電セラミックス321の出力感度が合算され、大巾な感度向上を図る事ができる。
【0058】
次に、台座340は金属製からなる略円環状をなし、エンジンヘッド1との接触側端面に回り止め受け341が形成されている。この回り止め受け341は、図3(b)に示す様に、ナット310の小径部314の末端に形成された小判状の回り止め317に対応し、且つ、この回り止め317に容易に嵌合可能な同様の小判状をなす。これにより、ナット310と台座340とのプラグの軸回りのずれが防止できる。
【0059】
また、台座340の外縁には、例えばSUS304からなる金属製円筒状のメタルケース350が設けられており、このメタルケース350により燃焼圧センサ31全体の外周が包含されている。このメタルケース350は、厚さ0.5mm以下の薄い金属板を円筒状に絞り加工し製作したもので、台座340に対して全周、レーザー溶接又は銅ロウ等のロウ付けで接合されている。
【0060】
このメタルケース350との一体化を図った台座340においては、その回り止め受け341とナット310の回り止め317とが正確に対向している。さらに、台座340の内径部342と、ナット310の小径部314の中央付近に設けた切欠き溝に嵌着配置させたシリコン又はフッ素ゴムからなるOリング343とは、双方確実に密着している。また、メタルケース350はナット310の大径部313に内接するように嵌入されており、メタルケース350とナット310の大径部313との内接部351を、YAGレーザー溶接で全周接合されている。
【0061】
こうして、台座340は、ナット310の軸力(ネジ締め力)によりエンジンヘッド1の表面に押しつけられた格好となっている。そして、圧電素子部320、電極331及びインシュレータ332は、ナット310の軸力により、ナット310と台座340との間に挟持されて介在固定されている。
【0062】
かかる燃焼圧センサ31の組付方法は、次のようである。まず、リード線500の一端側において、信号取出線501を電極331の穴331aに溶接する。また、固定金具333をナット310の固定金具保持穴316aに嵌入し、溶接又は銅ロウ等のロウ付けにより結合する。また、ナット310の小径部314にインシュレータ332を装着する。
【0063】
この固定金具333及びインシュレータ332が装着されたナット310に対して、リード線500の他端側を、インシュレータ332側から穴316へ挿入しつつ、リード線500の一端側が結線された電極331を、ナット310の小径部314へ嵌入させる。
【0064】
電極331を所定位置に配置した後、固定金具333、アース側シールド線503を、同時にかしめて固定する。この後、リード線500の一部と固定金具333とを絶縁被覆333aで被覆し、防塵・防水を図る。これにより、アース側シールド線503と固定金具333とは、電気的にも接続される。
【0065】
次に、圧電セラミックス321及び両ワッシャリング322、323からなる圧電素子部320を、ナット310の小径部314へ挿入する。そして、ろう付け等によりメタルケース350と一体化した台座340を、ナット310の小径部314へ挿入するとともに、回り受け317と回り受け止め341とを一致させる。そして、台座340とナット310とを密接させるように加圧した状態で、メタルケース350とナットの大径部313とをレーザ溶接する。こうして、燃焼圧センサ31が完成する。
【0066】
次に、燃焼圧センサ31をプラグ本体部220に取り付ける。ここで、本実施形態では、上述したように、プラグ本体部220のうち六角部221を含む他端側の外径を、燃焼圧センサ31のネジ内径311aよりも小さくした独自の構成としているため、プラグ本体部220をその他端側から燃焼圧センサ31の貫通穴31aに挿入可能となっている。
【0067】
まず、プラグ本体部220を、その一端側(発熱体206側)からネジ穴1bへ挿入する。そして、上記図15に示すようなプラグレンチ900を用いて、ハウジング201の六角部221を軸回りに回転させる。なお、本実施形態では、プラグレンチ900として、エアー式インパクトレンチを採用できる。こうして、プラグ本体部220の取付ネジ201aとネジ穴1bのネジ部1cとをネジ結合し、プラグ本体部220をエンジンヘッド1に取付固定する。
【0068】
次に、燃焼圧センサ31を、プラグ本体部220の他端側(六角部221側)から嵌め込み、上記図16に示すのと同様に、ソケットレンチ910等により、燃焼圧センサ31のナット310をプラグ本体部220の取付ネジ201aに沿って締付けることにより、該センサ31をエンジンヘッド1の座面1eに押付け固定する。こうして、図1に示す燃焼圧センサ構造体が出来上がる。
【0069】
次に、上記構成に基づき本実施形態の作動を説明する。ディーゼルエンジンの始動時、図示されていない電源から上記コネクティングバーを介してプラグ本体部220に電圧が印加され、中軸224、発熱コイル203、シース管202、ハウジング201を介してエンジンヘッド1にアースされる。これにより、発熱体206は発熱し、ディーゼルエンジンの着火始動補助を行うことができる。
【0070】
そして、エンジン始動後、エンジン内で発生した燃焼圧は、発熱体206、ハウジング201を介して取付けネジ201aに伝達される。続いて、取付けネジ201aに伝達された燃焼圧は、グロープラグ100におけるエンジンヘッド1への締付けトルクを緩和させる。それに伴い、燃焼圧センサ31におけるナット310のネジ部311を介して圧電セラミックス321に負荷されている荷重(プラグ軸方向の荷重)が緩和される(即ち、圧電セラミックス321に負荷されている荷重状態が変化する)。
【0071】
そのため、圧電セラミックス321の有する圧電特性に沿って出力される電気信号の発生電荷が変化する。そして、この電気信号(電荷)は、電極331及びリード線500から、コネクタ400を介して外部回路へ送られ、電圧に変換され、増幅、フィルタ処理等を経て、例えば燃焼圧波形信号として燃焼制御へ応用される。以上が、上記グロープラグ100における燃焼圧の検出メカニズムの全体である。
【0072】
ところで、本実施形態によれば、燃焼圧センサ31をプラグ本体部220の六角部(ナット部)221側の端部からも挿入できるため、プラグ本体部(構造体)220をエンジンのネジ穴1bにネジ結合した後にセンサ31をプラグ本体部220へ取り付けることができる。従って、本グロープラグ100をエンジンヘッドに装着する(つまり、燃焼圧センサ構造体を形成する)にあたって、燃焼圧センサ31に接続されたリード配線500の影響を受けることがなく、作業性を向上させることができる。
【0073】
つまり、そもそもプラグ本体部220の締付け作業中において、燃焼圧センサ31、リード線500及び固定金具333が存在しないため、これら部材とプラグレンチ900との接触(干渉)が無くなる。そのため、プラグレンチの接触によるこれらの部材の断線、変形もしくは折損等が防止できる。また、従来では、プラグレンチ900の落下によって燃焼圧センサに衝撃力が伝わった際には、内部の圧電素子が破損する等、出力信号の取り出しに支障を来たすこととなるが、本実施形態では、このような問題も無い。
【0074】
従って、本実施形態では、プラグレンチ900として、一般のグロープラグ単独で用いられている装着作業性に優れたエアー式インパクトレンチを、問題なく使用できる。このように、本実施形態の燃焼圧センサ構造体によれば、取付作業性及び燃焼圧センサ31の品質が確保され、また、作業効率の向上を図ることができる。
【0075】
さらに、本実施形態によれば、次の図4に示すような、従来の燃焼圧センサ付きグロープラグJ1の誤装着の問題も解決できる。図4において、(a)は上記図14に示すグロープラグJ1単独の断面図、(b)は該グロープラグJ1の誤装着状態を示す断面図である。
【0076】
燃焼圧センサ30がプラグ本体部200の取付ネジ201aに仮装着された状態において、例えば図4(a)の如く、ハウジング下端面201eから燃焼圧センサ30の下端面までの長さL2が、テーパ座面部1dからエンジンヘッド1の座面1eまでのネジ穴1bの深さL1(プラグホール深さ、図4(b)参照)以下で装着されていた場合を想定する。この状態でプラグ本体部200を締め続けると、ハウジングテーパ部212とテーパ座面部1dとの接触よりも先に、燃焼圧センサ30下端面の方がエンジンヘッド1の座面1eに接することとなり、図4(b)の如く隙間Sが生じる。
【0077】
この時、プラグ本体部200は単独で締め付けているにもかかわらず、燃焼圧センサ30はプラグ本体部200によって、同一軸方向の燃焼室1a側へ引張られる。そのため、結果として、プラグ本体部200は燃焼圧センサ30をエンジヘッド1の座面1eに、規格化された推奨締付けトルクに到達するまで密着・圧接し続ける形となる。
【0078】
従って、ハウジングテーパ部212とテーパ座面部1dとが必ずしも規格通りの軸荷重で密着・圧接されないにもかかわらず、相対的には燃焼圧センサ30とエンジンヘッド1の座面1eとの圧接において、推奨締付けトルクに達する。このため、装着作業者が誤ってプラグ本体部200がエンジンヘッド1へ正常に装着されたと、誤認識してしまう恐れが生じる。
【0079】
その結果、図4(b)に示す隙間Sから、燃焼ガスすなわち燃焼圧が外部に洩れ、熱影響に伴う燃焼圧センサ30の性能劣化や、更にはエンジン出力の低下、燃焼変動によるエンジン振動、加速性の悪化等が発生し、運転者へ不快感を与えることとなる。その点、本実施形態によれば、プラグ本体部(構造体)220をエンジンのネジ穴1bにネジ結合した後に燃焼圧センサ31をプラグ本体部220へ取り付けることができるため、このような誤装着問題を防止できる。
【0080】
また、本実施形態によれば、燃焼圧センサ31のナット310の上端面とプラグ本体部220の六角部221の上端面との距離(プラグ本体部220のうち他の部材で保持固定されずに開放されている部位)を従来の60mm程度から例えば30mm程度まで短化した結果、燃焼圧の検出性に関する効果が現れた。
【0081】
これは、この短化による長さ効果が、プラグ本体部220の細径化によって重量が約半減したことによる軽量化効果と相まって、プラグ本体部220自らが発生する機械振動ノイズを低減したり、該機械振動ノイズを例えば燃焼圧センサ31で燃焼制御に必要とする数Hz〜5kHzの燃焼周波数に含まれない様な高周波化へ移行させることが容易に可能となるためである。
【0082】
以上、本第1実施形態について述べてきたが、ここで、本実施形態の変形例を図5に概略断面図として示す。本変形例は、図の如く環状の燃焼圧センサ32の貫通穴32aに雌ネジ部を形成せず、ネジ単独機能を有した別体ナット600とを組み合わせたもので、上記例と全く同様な効果が得られる。ここで、本変形例における燃焼圧センサ(圧力センサ)32は、上記燃焼圧センサ31とやや異なる構成を持つため、その詳細構成を図5を参照して述べておく。
【0083】
センサ32においては、円環状の電極301を中心に、チタン酸鉛或るいはチタン酸ジルコン酸鉛からなる円環状の極性を有した圧電セラミックス302が、上下2枚配置されるとともに電気的に並列結合され、圧電素子部を構成している。これら電極301及び圧電セラミックス302は、共に略円環状をなすメタルケース303と台座304とにより、挟まれるようにパッケージングされ保護されている。
【0084】
また、メタルケース303の大径部303aには、貫通穴としてのプロテクションチューブ303bが溶接、ロウ付け等にて一体に形成され、このチューブ303bには、センサの信号を外部へ取り出すシールド付き電線(本発明でいうリード配線)の305が、挿入されて支持されるようになっている。メタルケース303内に挿入されたシールド付き電線305においては、その芯線305aが電極301に溶接されて結線されている。また、芯線305aとは絶縁されたシールド線305bは、プロテクションチューブ303bとかしめられることにより、ボディーアースでもあるメタルケース303に結線されている。
【0085】
この燃焼圧センサ32の組付けは、次のようである。まず、メタルケース303の小径部303cの円周側面にシリコン製の熱収縮性の絶縁チューブ306を加熱して密着させ、圧電セラミックス302、電極301、圧電セラミックス302の順で、メタルケース303の小径部303cにはめ込む。ここで、絶縁チューブ306は、圧電セラミックス302及び電極301とメタルケース303との電気的短絡を防止している。
【0086】
ここで、メタルケース303にはめ込まれる電極301は、シールド付き電線305の芯線305aが溶接され結線された状態のものである。そして、シールド付き電線305の結線側とは反対側端部を、プロテクションチューブ303bからケース303の外部へ送り出しながら、電極301はメタルケース303の小径部303cにはめ込まれる。
【0087】
続いて、メタルケース303に、Oリング309をはめ込んだ台座304を挿入する。そして、メタルケース303と台座304とを上下より加圧しながら、最外周の接触側面をYAGレーザ溶接にて接合する(図5中、溶接部をY1にて図示)。これにより、燃焼圧センサ32において、全部材が完全密着且つ密閉した状態で一体化が図れる。
【0088】
また、シールド付き電線305とプロテクションチューブ303bとをかしめることで、シールド線305bとメタルケース303との電気的接続、電線305の保持固定、及び、電線305とチューブ303bとの密着性を確保する。これにより、メタルケース303、台座304、及びシールド線305bは電気的に同電位となる。こうして、本変形例の燃焼圧センサ32が出来上がる。
【0089】
そして、該センサ32を、ネジ穴1bに装着された後のプラグ本体部220に対し、その他端側(六角部221側)から嵌め込むとともに、別体ナット600も嵌め込む。そして、別体ナット600をハウジング201の取付ネジ201aに沿って締め付けることにより、エンジンヘッド1の表面上に燃焼圧センサ32を支持固定する。こうして、本変形例における燃焼圧センサ32を有する燃焼圧センサ付きグロープラグ100のエンジンヘッド1への装着が終了する。
【0090】
このように、本変形例では、燃焼圧センサ32を、プラグ本体部220の取付ネジ201aにネジ結合された別体ナット600の軸力により、プラグ本体部220に固定したものとできる。この場合、上記した効果を有することに加えて、燃焼圧センサ32の貫通穴32aにネジ部を形成することが不要となる。
【0091】
また、シールド付き電線(リード配線)305を、燃焼圧センサ32に対して、別体ナット600の軸力の作用方向とは異なる方向、即ちセンサ32の円周側面方向から引き出し接続している。それにより、別体ナット600とリード配線305との干渉を効率よく回避することができる。
【0092】
(第2実施形態)
本第2実施形態は、燃焼圧センサ構造体としての燃焼圧センサ付きグロープラグにおいて、リード配線を燃焼圧センサに対して脱着可能な構成としたものである。図6は、本実施形態に係る燃焼圧センサ付きグロープラグ110の全体概略をディーゼルエンジンのエンジンヘッド1へ取り付けた状態にて示す一部縦断面図である。本グロープラグ110は、上記図14に示す従来のプラグ本体部200を用いて、燃焼圧センサ33を変えたものである。
【0093】
プラグ本体部200において、その使用環境条件等を考慮して強度上やむを得ず、六角部201bを第1実施形態のように小型化することが困難である場合がある。その場合、従来通り、燃焼圧センサを、プラグ本体部200に仮装着した後エンジンヘッド1へ取付ける。本実施形態は、このような場合においても、本発明の目的を実現するものである。
【0094】
本実施形態の燃焼圧センサ(圧力センサ)33の詳細断面を図7に示す。本燃焼圧センサ33は、上記図3に示す燃焼圧センサ31とは、圧電素子部320とリード線500の一端側とを電気的に接続するための部分であるリード部の構成が相違するものであり、以下、この相違点について主として説明し、同一部分は図7中、上記図3と同一符号を付して説明を省略する。
【0095】
図7に示す様に、本燃焼圧センサ33におけるリード部は、リード線500を燃焼圧センサ33に対して脱着可能とするために、大きくは、圧電素子部側であるセンサ本体側リード部360とリード線側リード部であるメタルコネクタ380とにより構成されている。
【0096】
まず、センサ本体側リード部360について述べる。ナット310の六角部312に形成された穴361及び362に、フッ素樹脂等の2段円筒状の絶縁パイプ363で絶縁被覆された金属性の信号取出しピン364が嵌入して配置されている。このピン364の先端部は絶縁パイプ363から露出しており、メタルコネクタ380の円筒圧着端子381に嵌入可能な針状を有している。
【0097】
また、この露出したピン364の先端部周囲には、メタルコネクタ380に形成された雄ネジ382と螺着可能なコネクタ取付ネジ365(雌ネジ)が形成されている。なお、信号取出しピン364の後端部は、インシュレータ332に形成された切欠き部332aを通して、電極331に形成された穴331aに嵌入され、電極331に溶接され結線されている。
【0098】
こうして、信号取出しピン364は、絶縁パイプ363、インシュレータ332、圧電セラミックス321、信号取出側ワッシャリング322、アース側ワッシャリング323を介在してナット310と台座340とで狭持されている。そして、これら絶縁パイプ363、信号取出しピン364及びコネクタ取付ネジ365によりセンサ本体側リード部360が構成されている。
【0099】
一方、メタルコネクタ380は、基本的には、信号取出し線501、絶縁被覆502、アース側シールド線503、絶縁被覆504からなる積層構造を有したリード線500と、上記雄ネジ382及び六角部383を備えた金属性の固定金具384、固定金具384内に設けられた上記円筒圧着端子381とから構成されている。ここで、円筒圧着端子381は、フッ素樹脂等からなる絶縁パイプ385により、固定金具384とは絶縁され且つ信号取出し線501とは圧着されて結線されている。
【0100】
また、リード線500は、その一部である絶縁被覆504とアース側シールド線503とを、同時に固定金具384の筒状部にかしめて保持固定されている。このかしめによる圧着で、アース側シールド線503と固定金具384とは電気的に結線されると共に、この内部に配置されている絶縁リング386、円筒圧着端子381及び絶縁パイプ385は固定金具384に固着され、リード線500と固定金具384とからなるメタルコネクタ380が構成される。
【0101】
かかるセンサ本体側リード部360とメタルコネクタ380とにより構成される本センサ33のリード部においては、コネクタ取付けネジ365と雄ネジ382とを螺着しつつ、円筒圧着端子381へ信号取出しピン364を圧入気味に嵌入させることで、双方を電気的に結線し、且つ保持固定することができる。このように、本センサ33のリード部は、ネジ結合する構成とすることで、リード線500を燃焼圧センサ33に対して容易に脱着可能としている。
【0102】
従って、本実施形態の装着手順は、プラグ本体部200の一端側(発熱体206側)を、リード線500の付いていない燃焼圧センサ33の貫通穴33aに挿入し仮装着した後、プラグ本体部200をエンジンヘッド1に、続いて燃焼圧センサ33をエンジンヘッド1の座面1eに保持固定し、続いて、リード線500のメタルコネクタ380を、別途、燃焼圧センサ33のコネクタ取付けネジ365へ結線することにより、なされる。
【0103】
このように、本実施形態によれば、リード配線500は燃焼圧センサ33に対して脱着可能だから、プラグ本体部(構造体)200をエンジンのネジ穴1bにネジ結合した後に,リード配線500を燃焼圧センサ33に後付けできる。そのため、燃焼圧センサ構造体を形成する際に、燃焼圧センサに接続されたリード配線の影響を受けることなく作業性を向上させることができる。
【0104】
また、燃焼圧センサ33自身の装着時にも、リード線500やコネクタ400は存在していないので、従来のソケットレンチ910に収納されたリード線500やコネクタ400(図16参照)とプラグ本体部200との絡み、あるいは、リード線500の折れ等を心配することがない。そのため、結果として、プラグ本体部200と同様に、本センサ33の装着にも、図示しないが、エアー式インパクトレンチが使用でき、取付時の作業性、効率が向上する。
【0105】
ここで、本第2実施形態の変形例を図8及び図9に概略断面として示す。図8に示す燃焼圧センサ34では、電極331を2枚の圧電セラミックス321で挟んでなる円環状の圧電素子部320に対して電気的に接続されたセンサ本体側リード部360を円周側面方向に配置し、メタルコネクタ380をプラグ本体部200の軸に対し垂直に取付けるようにしたものである。なお、この燃焼圧センサ34も、貫通穴34a内面にてプラグ本体部200の取付ネジ201aとネジ結合している。
【0106】
図9に示す燃焼圧センサ35は、上記図5に示した燃焼圧センサ32に本実施形態を適用したものである。本実施形態においても、センサ35には雌ネジ部を形成せず、ネジ単独機能を有した別体ナット600を組み合わせることにより、燃焼圧センサ35を、取付ねじ201aにネジ結合された別体ナット600の軸力により、プラグ本体部200に固定しても良い。これにより、燃焼圧センサ35の貫通穴35aにネジ部を形成することが不要となる。
【0107】
なお、本第2実施形態では、リード配線500を燃焼圧センサ33〜35にネジ結合されたものとして、脱着可能な構成を実現しているが、両者の脱着可能な構成はネジ結合に限定されるものではなく、何でも良い。例えば、一方に突起部、他方にこの突起部に対応した凹部あるいは引っかかり部を設け、両者を係止させるようにしてもよい。
【0108】
(第3実施形態)
本第3実施形態は、燃焼圧センサ構造体としての燃焼圧センサ付きグロープラグにおいて、燃焼圧センサに、その外周から内部に向かって切り欠かれた切欠き部を形成し、該切欠き部を該構造体に嵌め合わせるように、該燃焼圧センサを配置したものである。
【0109】
つまり、本実施形態の燃焼圧センサ付きグロープラグは、上記図14に示す従来のプラグ本体部200を用いて、燃焼圧センサ36、37を変えたものであり、上記第2実施形態と同様、プラグ本体部200の六角部201bの小型化が困難な場合に、好適である。
【0110】
図10において、(a)は本実施形態に係る燃焼圧センサ(圧力センサ)36の上視図(平面図)、(b)は(a)のB−B断面図である。本燃焼圧センサ36は、上記図5に示した略円環状の燃焼圧センサ32に対して、その外形を変形させたことが相違するものであり、以下、この相違点について主として説明し、同一部分は図10中、上記図5と同一符号を付して説明を省略する。
【0111】
本実施形態の燃焼圧センサ36は、その円周側面から内部に向かってU字形状に切りかかれた切欠き部36aを有する。従って、本センサ36においては、上記図5において円環状であった電極301、圧電セラミックス302、メタルケース303及び台座304も、この切欠き形状に対応して切りかかれていることは勿論である。そして、この切欠き部36aのU字の湾曲部は、その内周面がプラグ本体部200の取付ねじ201aの外周面に接触するような形状となっている。
【0112】
かかる燃焼圧センサ36は、予め別体ナット600をはめ込んだプラグ本体部200をネジ穴1bに装着した後、該プラグ本体部200に対し、プラグ本体部200の軸の垂直方向より、切欠き部36aの開口部側から嵌め合わせるように配置した後、プラグ本体部200の取付ねじ201aに沿って別体ナット600を締め付けることにより、エンジンヘッド1の座面1eへ支持固定される。こうして、本燃焼圧センサ36を有する燃焼圧センサ付きグロープラグのエンジンヘッド1への装着が終了する。
【0113】
このように、本実施形態によっても、予めプラグ本体部200へ別体ナット600を装着する必要はあるものの、プラグ本体部200をエンジンヘッド1にネジ結合した後に、燃焼圧センサ36の取付を行うことができるため、燃焼圧センサ構造体を形成する際に、燃焼圧センサ36に接続されたシールド付き電線(リード配線)305の影響を受けることなく作業性を向上させることができる。また、該電線305を、センサ36の円周側面方向から引き出しているため、別体ナット600と該電線305との干渉を効率よく回避することができる。
【0114】
ここで、本実施形態の変形例として図11に示す燃焼圧センサ37は、上記図9に示した燃焼圧センサ35に本実施形態を適用したものである。図11において、(a)は燃焼圧センサ(圧力センサ)37の上視図(平面図)、(b)は(a)のC−C断面図である。
【0115】
本例では、予め別体ナット600をはめ込んだプラグ本体部200をエンジンヘッド1に固定し、燃焼圧センサ37を、その切欠き部37aの開口部側からプラグ本体部200に嵌め合わせるように配置して締付けを行った後、メタルコネクタ380を介して、リード線500をセンサ37に接続することができる。
【0116】
なお、本第3実施形態における燃焼圧センサ36、37の切欠き部36a、37aは、プラグ本体部200に対し、プラグ本体部200の軸の垂直方向より、切欠き部の開口部側から嵌め合わせるように配置可能なものであれば良く、特に形状は限定されない。
【0117】
また、本実施形態の燃焼圧センサ36、37のプラグ本体部200への固定は、別体ナット600による締付け以外に限定されるものではなく、何でも良い。例えば、別体のフランジ部材を介してエンジンヘッド1に固定するようにしても良い。
【0118】
(他の実施形態)
なお、上記第1実施形態にて述べた構成、即ち、プラグ本体部220のうち六角部201bを含む他端側の外径を、燃焼圧センサの貫通穴の内径よりも小さくし、プラグ本体部220を、その他端側から燃焼圧センサに挿入可能とした構成は、上記第2実施形態及び第3実施形態の構成(燃焼圧センサ33〜37)にも適用できる。第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせた場合、切欠き部36a、37aが燃焼圧センサの貫通穴に相当する。
【0119】
また、上記実施形態では、燃焼圧センサ構造体として、燃焼圧センサ付きグロープラグを例にとって説明したが、本発明は、燃焼圧センサ付きグロープラグのみならず、エンジンに形成されたネジ穴に対して一端側を挿入して軸回りに回転させることによりネジ結合される構造体(例えばボルト、スパークプラグ、インジェクタ等)と、該構造体に取り付けられてエンジンの燃焼圧を検出する燃焼圧センサとを備えるような燃焼圧センサ構造体に適用可能であり、本発明の目的を実現できる。スパークプラグ700への適用例を図12に、ボルト800への適用例を図13に、それぞれ示す。
【0120】
図12においては、スパークプラグ(本発明でいう構造体)700は、ハウジング701の外周面に形成された取付ネジ(構造体のネジ部)701aによってガソリンエンジンのエンジンヘッド1のネジ穴1bに取り付けられている。また、図13においては、エンジンヘッド1内の燃焼室1aに露出した部材としてのボルト(本発明でいう構造体)800が、その外周面に形成された取付ネジ(構造体のネジ部)801aによってエンジンヘッド1のネジ穴1bに取り付けられている。
【0121】
そして、図12及び図13において、燃焼圧センサ(圧力センサ)31は、各構造体700、800における取付ネジ701a、801aに対して取り付けられており、これら構造体に作用する燃焼圧に伴う力を圧電素子321の圧電特性に基づく電気信号に変換することによりエンジンの燃焼圧を検出するようになっている。
【0122】
これら図12及び図13に示す例においても、各構造体700、800の六角部(本発明でいうナット部)701b、801b側の外径が、燃焼圧センサ31の貫通穴31aの内径よりも小さくなっており、各構造体700、800は、その六角部側端部から燃焼圧センサ31の貫通穴31aに挿入可能となっている。これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。また、これらの例においても、上記した第2及び第3実施形態、更には他の実施形態を適用できることは勿論である。また、図示しないが、本発明は、エンジンに取り付けられるインジェクタにも適用可能である。
【0123】
なお、本発明のナット部は、六角形をなす上記の各六角部201b、221、701b、801bに限定されるものではなく、構造体に対してネジ穴1bとのネジ結合を行うべく軸回りに回転力を付与することができる形状であるならば、三角形、四角形、八角形等どのようなものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る燃焼圧センサ付きグロープラグの全体概略断面図である。
【図2】(a)は図1に示すグロープラグの一部外観図、(b)は図1中のハウジングの六角部の上視図である。
【図3】図1中の燃焼圧センサの詳細説明図である。
【図4】従来の燃焼圧センサ付きグロープラグにおける誤装着の説明図である。
【図5】上記第1実施形態の変形例としての燃焼圧センサを示す概略断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る燃焼圧センサ付きグロープラグの全体概略断面図である。
【図7】図6中の燃焼圧センサの詳細を示す概略断面図である。
【図8】上記第2実施形態の一変形例としての燃焼圧センサを示す概略断面図である。
【図9】上記第2実施形態の他の変形例としての燃焼圧センサを示す概略断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る燃焼圧センサの詳細説明図である。
【図11】上記第3実施形態の変形例としての燃焼圧センサを示す詳細説明図である。
【図12】本発明を構造体としてのスパークプラグに適用した例を示す図である。
【図13】本発明を構造体としてのボルトに適用した例を示す図である。
【図14】従来の燃焼圧センサ付きグロープラグの一般的な構造を示す図である。
【図15】燃焼圧センサ付きグロープラグにおけるプラグ本体部の装着方法を示す説明図である。
【図16】燃焼圧センサ付きグロープラグにおける燃焼圧センサの装着方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1b…エンジンヘッドのネジ穴、31〜37…燃焼圧センサ、
31a〜35a…燃焼圧センサの貫通穴、36a、37a…切欠き部、
200、220…プラグ本体部、201a…プラグ本体部の取付ネジ、
221…プラグ本体部の六角部、305…シールド付き電線、
311…燃焼圧センサのネジ部、500…リード線、600…別体ナット、
700…スパークプラグ、701a…スパークプラグの取付ネジ、
701b…スパークプラグの六角部、800…ボルト、
801a…ボルトの取付ネジ、801b…ボルトの六角部。

Claims (4)

  1. エンジンに形成されたネジ穴(1b)に対して一端側を挿入してネジ結合されるものであって、外周面にネジ結合を行うためのネジ部(201a、701a、801a)及び他端側に前記ネジ結合を行うべく軸回りに回転力を付与するためのナット部(221、701b、801b)を有する構造体(220、700、800)と、
    前記構造体が挿入可能な貫通穴(31a〜37a)を有し、且つ、前記構造体に作用する燃焼圧に伴う力に基づいて前記エンジンの燃焼圧を検出する燃焼圧センサ(31〜37)と、
    前記燃焼圧センサの信号を外部に取り出すためのリード配線(305、500)とを備え、
    前記燃焼圧センサに形成された前記貫通穴に前記構造体を挿入することにより、前記構造体に前記燃焼圧センサを取り付けてなる燃焼圧センサ構造体において、
    前記構造体のうち前記ナット部を含む前記他端側の外径が前記燃焼圧センサの前記貫通穴の内径よりも小であり、且つ、前記構造体の他端側から前記燃焼圧センサが前記貫通穴により挿入可能となっていることを特徴とする燃焼圧センサ構造体。
  2. 前記燃焼圧センサ(31、33、34)における貫通穴(31a、33a、34a)の内面には、ネジ部(311)が形成されており、前記構造体(220、700、800)を前記貫通穴に挿入し、前記構造体の前記ネジ部(201a、701a、801a)と前記貫通穴の前記ネジ部とをネジ結合させることにより、前記燃焼圧センサは前記構造体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼圧センサ構造体。
  3. 外周面にネジ部(201a、701a、801a)を有し、エンジンに形成されたネジ穴(1b)に対して一端側を挿入して軸回りに回転させることによりネジ結合される構造体(200、220、700、800)と、
    前記構造体の軸方向の途中部に取り付けられ、前記構造体に作用する燃焼圧に伴う力に基づいて前記エンジンの燃焼圧を検出する燃焼圧センサ(33〜35、37)と、
    前記燃焼圧センサの信号を外部に取り出すためのリード配線(305、500)とを備える燃焼圧センサ構造体において、
    前記燃焼圧センサ(33〜35、37)には、内面にネジ部(311)を有する貫通穴(33a〜35a、37a)が形成されており、
    前記構造体(200、220、700、800)を前記貫通穴に挿入し、前記構造体の前記ネジ部(201a、701a、801a)と前記貫通穴の前記ネジ部とをネジ結合させることにより、前記燃焼圧センサは前記構造体に固定されており、
    前記リード配線は前記燃焼圧センサに対して脱着可能となっていることを特徴とする燃焼圧センサ構造体。
  4. 前記リード配線(305、500)は前記燃焼圧センサ(33〜35、37)にネジ結合されるものであり、このネジ結合により脱着可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の燃焼圧センサ構造体。
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