JP4001311B2 - 液滴吐出ヘッド、インクジェット記録装置、マイクロアクチュエータ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は液滴吐出ヘッド、インクジェット記録装置及びマイクロアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像記録装置(画像形成装置)として用いるインクジェット記録装置において使用する液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドは、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する液室(吐出室、圧力室、加圧液室、インク流路等とも称される。)と、この液室内のインクを加圧する圧力発生手段とを備えて、圧力発生手段を駆動することで液室内インクを加圧してノズルからインク滴を吐出させるものである。
【0003】
従来、液室内のインクを加圧する圧力を発生する圧力発生手段として、圧電素子を用いて液室壁面を形成する振動板を変形変位させて流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるようにしたピエゾ型のもの(特開平2−51734号公報参照)、或いは、発熱抵抗体を用いて液室内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるようにしたバブル型のもの(特開昭61−59911号公報参照)が知られている。
【0004】
また、液室壁面を形成する振動板と電極とを平行に配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形変位させることで、液室内容積/圧力を変化させてインク滴を吐出させる静電型のもの(特開平6−71882号公報参照)も知られている。なお、振動板と圧電素子或いは電極とで構成されるものをマイクロアクチュエータといい、ヘッドのみならずマイクロモータ、マイクロポンプのアクチュエータ部などとしても用いられるが、ここではインクジェットヘッドに適用した例で説明する。
【0005】
また、液室を形成する部材として、例えば、シリコン基板、ガラス基板或いはSUS基板などを用いてエッチングで液室等を形成したもの、ドライフィルムレジスト(DFR)を用いて液室等を形成したもの、Ni電鋳で液室等を有する基板を形成したもの、若しくは、薄板SUSにプレス加工で液室等を形成したものなど、種々のものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようにシリコン基板、ガラス基板、SUS基板などにエッチングで液室等を形成する場合、一般的にはエッチングレートが非常に大きいために、所要の液室を形成するためにはかなりの時間がかかり、シリコンウエハなどを用いて多数個取りを行ったとしても、ヘッドのコストが高くなる。
【0007】
また、ドライフィルムレジスト(DFR)を用いて液室を形成した場合、DFRがインクによって膨潤し、滴吐出特性にバラツキが生じ易くなる。さらに、Ni電鋳で液室等を形成する場合にもコストが高くなり、或いは、薄板SUSを用いてプレス加工で液室等を形成する場合には微細な液室パターンを高精度に形成することが難しいという課題がある。
【0008】
このようなヘッドの製造コストの増加、滴吐出特性のバラツキなどはそのままインクジェット記録装置のコストの増加、画像品質の低下などにつながるという課題がある。また、マイクロアクチュエータにあっても同様に製造コストが高くなるという課題がある。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、低コストの液滴吐出ヘッドを提供し、低コストで高画質記録が可能なインクジェット記録装置を提供し、低コストのマイクロアクチュエータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、液室が第1の基板へのサンドブラスト工法で形成され、第1の基板に形成されたポリシラザンの表面コート層を介して、液室を覆う天板となる第2の基板と陽極接合で接合されている構成としたものである。
【0012】
ここで、第1の基板がガラス基板であることが好ましい。
【0013】
さらに、ノズルを形成する部材の表面にはポリシラザンを含む材料により形成された撥水膜が形成されていることが好ましい。
【0015】
本発明に係るマイクロアクチュエータは、振動板を設けた第1部材と、この振動板に対向する電極を設けた第2部材とを有し、第1部材には振動板に対応する凹部がサンドブラスト工法で形成され、第1部材に形成されたポリシラザンの表面コート層を介して、第2部材と陽極接合で接合されている構成としたものである。ここで、第1部材と第2部材とがいずれもガラス基板からなることが好ましい。
【0016】
本発明に係るマイクロアクチュエータは、振動板を設けた第1部材と振動板に対向する電極を設けた第2部材とを有し、第1部材の振動板に対応する凹部がサンドブラスト工法で形成されている構成としたものである。ここで、第1部材と第2部材とがいずれもガラス部材からなり、陽極接合されていることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッドの振動板長手方向の断面説明図、図2は同ヘッドの振動板短手方向の断面説明図、図3は同ヘッドの流路パターンの平面説明図である。
【0018】
このインクジェットヘッドは、液室等の流路を形成して振動板を設ける流路基板である第1部材である第1ガラス基板1と、この第1ガラス基板1の下側に設けた電極を設ける電極基板であり第2部材である第2ガラス基板2と、天板である第3ガラス基板3とを備え、複数(便宜上1個のみ図示する。)のインク滴を吐出するノズル4、各ノズル4がノズル連通路5を介して連通する液室である吐出室6、各吐出室6にインク供給路を兼ねた流体抵抗部7を介して連通する共通液室8などを形成している。
【0019】
第1ガラス基板1には、ノズル4及びノズル連通路5を形成する溝と、液室6を形成する貫通穴(凹部)と、流体抵抗部7を形成する溝と、共通液室8を形成する貫通穴を形成し、第1ガラス基板1の底面に液室6の壁面(底面)を形成するMo、W、Ni或いはNi−Crなどからなる振動板12を設け、この振動板12の第2ガラス基板2側面にはSiO2膜13を成膜している。
【0020】
この第1ガラス基板1のノズル4及びノズル連通路5となる溝、液室6及び共通液室8となる各貫通穴及び流体抵抗部7となる溝などの流路は、後述するようにサンドブラスト工法によって形成している。
【0021】
また、第2ガラス基板2にはギャップを形成するための凹部14を形成して、この凹部14底面に振動板12に対向する電極(第2の電極)15を設け、振動板12と電極15との間にギャップ16を形成し、これらの振動板12と電極15とによってマイクロアクチュエータ部を構成している。
【0022】
そして、電極15の表面にはSiO2膜などの絶縁膜17を成膜している。なお、絶縁膜17の膜厚は50〜5000Å(0.05〜0.5μm)の範囲内にすることが好ましい。膜厚が0.05μm未満では電極15の保護膜としての十分な機能を果たさなくなり、0.5μmを越えると、振動板12と電極15との間のギャップ16が大きくなりすぎるか、実効的なギャップ(ここではSiO2膜13、17表面間のギャップ)が小さくなりすぎる。
【0023】
また、電極15としては、Al、Al合金、Cr、Ni、Ni−Cr、Pt、Au、Mo等の金属材料や、Ti、TiN、W等の高融点金属などを用いることができる。そして、図2に示すように、第2ガラス基板2の凹部14の底面を振動板短手方向で傾斜面に形成して、この底面に電極15を形成することにより、振動板12に対して電極15を非平行な状態で配置している。なお、この非平行状態の振動板12と電極15とで形成されるギャップ16は非平行ギャップと称する。
【0024】
第3ガラス基板3には共通液室8に外部からインクを供給するインク供給口18を形成している。そして、この第3ガラス基板3の第1ガラス基板1側面にもSiO2膜19を形成している。
【0025】
そして、第1ガラス基板1と第2ガラス基板2とをSiO2膜13を介して接合している。また、第1ガラス基板1と第3ガラス基板3もSiO2膜19を介して接合している。これらのガラス基板1、2或いはガラス基板1、3は、界面の活性化(SiO*)の化学結合による接合、或いは化学処理による界面活性化を行った後加熱及び加圧による接合、若しくは界面活性化の化学処理を行った後陽極接合などで接合することができる。
【0026】
さらに、これらの第1、第2、第3ガラス基板1、2、3のノズル側端面(ノズル面)にはポリシラザンにPTFEやPFAを分散させた撥水膜20を成膜している。このポリシラザンを含む撥水膜20の表面は水酸基を含む酸化シリコンを除去している。
【0027】
このように構成したインクジェットヘッドにおいては、振動板12と電極15との間に駆動電圧を印加することによって振動板12と電極15との間に静電力(静電吸引力)が発生して、振動板12が電極15側に変形変位する。これにより、液室6の内容積が拡張されて内圧が下がるため、流体抵抗部7を介して共通液室8から加圧室6にインクが充填される。
【0028】
次いで、電極15への電圧印加を断つと、静電力が作用しなくなり、振動板12はそれ自身のもつ弾性によって復元する。この動作に伴い液室6の内圧が上昇し、ノズル連通路5を経て、ノズル4からインク滴が吐出される。再び電極に電圧を印加すると、再び静電吸引力によって振動板は電極側に引き込まれる。
【0029】
次に、このインクジェットヘッドにおける第1ガラス基板の製造工程について図4をも参照して説明する。
先ず、同図(a)に示すような第1ガラス基板1となるガラス基板31にレジストを塗布或いはラミネートし、露光、現像を行って、同図(b)に示すようにノズル4、ノズル連通路5、液室6、流体抵抗部7及び共通液室8の流路パターンに応じた開口33を有するサンドブラスト用のレジストパターンによるマスク32を形成する。
【0030】
このように各流路パターンに対応した1枚のマスク32を用いることができる。つまり、サンドブラスト工法は砥粒径が3〜15μmの範囲ではレジスト開口面積に依存して切削深さのレイトが異なる。図5はマスク開口幅と加工深さの実測結果を各砥粒サイズ(#800、#1000、#1500)について示したものである。例えば、砥粒サイズ#1500を例にとると、レジスト幅W=40μmのとき、ある時間の切削で深さD=27μmが得られ、D/W=0.68であり、同様にW=100μmのとき、D=64μmで、D/W=0.64である。
【0031】
すなわち、アスペクト比は略同様であり、これは実質レジスト開口幅に依存して加工深さが大きくなることを意味する。したがって、1枚のレジストマスクでレジスト幅(マスク開口幅)を適正設計することにより、ノズル、液室、流体抵抗部、共通液室を形成することができ、更に、この例では図示していないが印字駆動衝撃波のバッファ部などをも形成することができる。
【0032】
次いで、図3(c)に戻って、砥粒径の大きな砥粒を用いたサンドブラスト加工を行って穴34を形成した後、同図(d)に示すように砥粒径の小さな砥粒を用いたサンドブラスト加工を行って穴34の壁面を仕上げた貫通穴35を形成する。
【0033】
ここで、サンドブラスト工法による精密切削加工を行う場合、砥粒径が3μm未満の砥粒を用いても加工できるが、このときの切削レイト(切削速度)は非常に小さく(0.5μm/min程度)なり、砥粒径が15μmを越える砥粒を用いた場合にはチッピングが大きくなるので、高速精密切削には不向きである。
【0034】
そこで、サンドブラスト工法で液室等を形成する場合、砥粒としては3〜15μmの砥粒径のものを用いることが好ましい。また、サンドブラスト工法で、ガラス基板、シリコン基板などのヤング率が500kg/cm2以上の基板に高速精密切削を行うためには、砥粒の硬度としては、モース硬度で9〜13のものを用いることが好ましい。
【0035】
この場合、使用する砥粒の粒径と切削時のチッピングのサイズは略相関関係にある。図6は粒度(粒径)とチッピングのサイズの関係の測定結果(10個の平均値)の一例を示す説明図であり、この例では、平均粒径15μmの砥粒を用いたときのチッピングの大きさは約13.4μmであるが、平均粒径3μmの砥粒を用いたときのチッピングの大きさは約2.5μm程度になる。
【0036】
そこで、図3の工程では、最初に大きな粒径(例えば15μm)の砥粒を用いて目的深さの80%を切削し、その後、小さな粒径(例えば3μm)の砥粒を用いて目的深さまで切削することで、切削面のチッピングの大きさを小さくしつつ、切削速度(タクトタイム)を速くすることができる。例えば、エアー圧力29.42(Pa)、砥粒(#1500)、材質SiCで約20分間サンドブラストを行うと、基板に対して切削パターンが形成される。その後、エアー圧力29.42(Pa)、砥粒(#2500)、材質SiCで約5分間サンドブラストを行うとによりチッピングは3μm程度に小さくなる。
【0037】
このようにして砥粒径を変化させてサンドブラスト加工を行うことで、チッピングを実用的なレベルまで小さくすることができるが、なお、チッピングとして2.5〜3μm程度のものが観察され、切削部分の表面にヘアークラック(白濁)が認められる。図7はサンドブラストによる切削部分のSEM写真であり、チッピングCH及びサンドブラストによる白濁(ヘアークラック)HCが認められる。
【0038】
そこで、図3(e)に示すようにマスク32を除去して平滑化処理を施して、貫通穴35の壁面を平滑化した液室6となる貫通穴36を形成する。この平滑化処理としては、フッ酸5〜30wt%を含む、鉱産として硫酸、リン酸、硝酸、酢酸の単体又は二以上の混酸による化学的エッチングを行うことにより、チッピングは1μm以下になり、サンドブラスト切削によるヘアークラックも除去され、ガラス状の表面を確保することができる。
【0039】
具体的には、フッ酸5%に、H2SO4(硫酸)50%、NH4F20%、純水25%のエッチアントに10分間浸漬したところ、切削部の白濁は半透明のガラス基板になった。ガラス基板のエッチレイトは約300Å/分である、すなわち、約3000Åの表面エッチングで微小なチッピングとヘアークラックは溶解され、平滑な表面となる。
【0040】
このように、液室をサンドブラスト工法で形成することにより、加工時間が短縮されて製造コストの低減を図ることができる。そして、液室のブラスト面を2種以上のサンドブラストの砥粒による段階的なサンドブラスト加工を行うことで液室壁面を平滑化することにより、高速加工で液室壁面を滑らかにすることができ、インクに流動に対する影響を低減できる。さらに、エッチングを施して平滑化することで、液室壁面をより高精度に平滑化することができる。また、液室を形成する部材にガラス基板を用いることで、より低コスト化を図れる。
【0041】
次に、本発明に係るインクジェットヘッドの第2実施形態について図8を参照して説明する。
この実施形態は、上述した第1実施形態における第1ガラス基板1に形成する液室6の壁面をアニール処理で平滑化した例であり、ここでは第1ガラス基板1の製造工程で説明する。
【0042】
すなわち前述した第1実施形態における第1ガラス基板1の製造工程と同様にして、ガラス基板31にサンドブラスト工法で貫通穴35を形成した後、例えば炭酸ガスレーザーを用いてアニールを施し、チッピングの微細な燐片状突起とヘアークラックを除去して平滑化した液室6となる貫通穴36を形成している。
【0043】
特に、ガラス基板はコストが廉価であることからインクジェットヘッド部品の構成材料としてヘッドの低コスト化を図る上で有効である。このガラス基板をサンドブラスト工法で切削した場合、切削部分は上述したようにチッピングやヘアークラックのために光学的には乱反射のため白濁しているが、レジスト(マスク)によってブラストされない部分は透過性ガラスの状態が維持されている。
【0044】
そこで、このガラス基板に炭酸ガスレーザー(出力は50〜300mW/cm2)のレーザー光を照射すると、白濁した部分のみ光吸収が起こり、アニールされる。このとき、ガラス基板は100〜300℃に加熱しておくことで、熱ショックによる割れを防止できる。
【0045】
具体的には、ガラス基板31を300℃加熱して、炭酸ガスレーザーの200mW/cm2のエネルギーでスキャンアニールを行ったところ、切削部分の白濁はアニール融解し、チッピングやヘアークラックはメルトされて、半透明のガラス状になる。このようにレーザー光によるアニールを行えば、簡易な乾式法でヘアークラックによるダスト発生を抑え、ノズル目詰まりを防止でき、工程のコストも安価になる。タクトタイムは8インチ基板で5分間程度であった。
【0046】
このように液室壁面を炭酸ガスレーザー等によるアニール処理で平滑化することにより、特にガラス基板を用いて表面平滑性の良い液室を有するヘッドを形成することができて、一層ヘッドの低コスト化を図ることができる。
【0047】
次に、本発明に係るインクジェットヘッドの第3実施形態について図9を参照して説明する。
この実施形態は、上述した第1実施形態における第1ガラス基板1に形成する液室6の壁面に表面コート層をコートして平滑化した例であり、ここでも第1ガラス基板1の製造工程で説明する。
【0048】
すなわち前述した第1実施形態における第1ガラス基板1の製造工程と同様にして、ガラス基板31にサンドブラスト工法で貫通穴35を形成した後、例えばサンドブラストによるチッピングやヘアークラックをポリシラザンでスピンコートし、これを150〜450℃に加熱分解酸化することで、SiO2の表面コート層37を形成して、壁面を平滑化した液室6となる貫通穴36を形成している。
【0049】
ここで、SiO2の表面コート層37の厚さは500〜5000Åであり、好ましくは1000〜2000Åである。ポリシラザンは加熱分解酸化することにより、純粋なアモルファスSiO2の膜になり、インク信頼性(接液耐性)が向上する。
【0050】
具体的には、粘度3cpsのポリシラザンを2000rpmでスピンコートして約1500Åの膜を生成した。この膜は、ヘアークラックのボイドに浸透しており、加熱処理温度350℃でシリカコート膜となる。この膜は屈折率がガラスに近く、白濁のブラスト切削部は半透明になり、保護膜が強固に均一な膜として密着する。これにより、信頼性や表面平滑性が向上し、気泡排出性も向上する。
【0051】
このように第1ガラス基板1に液室6をサンドブラスト工法で形成する場合、ポリシラザンを液室壁面等の表面コート層として用いることで、第1ガラス基板1と第2ガラス基板2との陽極接合が容易になり、安価に直接固体接合が可能になる。
【0052】
すなわち、第1ガラス基板1の全面にポリシラザンの膜を形成した場合、ポリシラザンの処理膜は表面平滑性が良く、陽極接合時の電圧印加をしたとき、不純物が少ないことから高抵抗であり、電荷が集中することになる。これにより、第1ガラス基板1に含まれる可動イオンが接合界面に電荷集中と共に移動し、イオン反応で結合(接合)する。このとき、高抵抗によるイオン電流の低減が生じない範囲の膜厚、好ましくは1000〜2000Åにする。これにより、陽極接合が容易になる。
【0053】
具体的には、第1ガラス基板1(上記の例ではガラス基板31)にポリシラザンをスピンコートし、表面を平坦化させる。このとき、加熱シリケート膜の生成は不純物の少ない高抵抗の膜となる。しかし、1500Å程度の膜は約1KVのDC電圧の印加でガラス基板中のイオンの移動がこのシリケート膜界面まで拡散し、イオン結合を行う。陽極接合は、この現象を利用するもので、250℃以上のガラス基板加熱でガラス中の硅酸イオンはイオン伝導度を持つ。すなわち、加熱ガラス基板とDC電荷が集中し、可動イオンが電荷拡散、反応する高抵抗のシリケート膜の存在で第2ガラス基板2との陽極接合が起こる。
【0054】
次に、前記第1実施形態におけるヘッドのノズル面に形成する撥水膜20について説明する。
上述したようにサンドブラスト工法で流路を形成する場合、実際には複数のヘッド分の流路パターンを形成し、他の基板と接合した後、ダイヤモンドソーなどでダイシングすることによりノズル端面が形成されるが、この状態ではインク面の撥水性がなく、インク滴はノズル面が濡れて飛翔しなくなる。
【0055】
そこで、このノズル面をポリシラザンとPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体)等の有機フッ素化合物の混合液に浸漬し、乾燥、熱焼成することにより、ポリシラザンのSiO2の網目構造にPTFEやPFAが保持された構成の膜(撥水膜20)が形成される。このようにして、簡易に撥水性を持たせることができる。
【0056】
具体的には、ノズル表面との接合密着性が良いポリシラザンを20wt%以上分散させたPTFEやPFAの混合液にノズル表面を浸漬させることで、2μm以上の膜厚の撥水膜20を形成した。膜厚はPTFEやPFAの粒径(0.5〜1μm)に影響される。
【0057】
また、有機フッ素ポリシラザンは基板側との反応でSiO2が密着し、表面はフッ素有機化合物が露呈し、その撥水性を大きくしているが、耐摩耗性が十分でないために、ノズル面のインク除去のためのワイピング動作に対する耐性が十分でないおそれがある。
【0058】
ここで、このポリシラザンを用いた撥水膜20は、上述したように有機フッ素化合物がSiO2の網目構造に保持されているが、一部、SiOHであるシラノール基を含み、これは、インク対して濡れ性があり、撥水性を劣化させる。また、網目構造のSiO2の強固な保持により、有機フッ素化合物が表面に露出している割合が小さく、十分な撥水性が発揮されないことがある。
【0059】
そこで、撥水膜20を表面を1〜15%のフッ酸(HF)を含む混酸溶液でライトエッチングして、表面に露出しているSiO2を100〜2000Å溶解除去することにより、撥水膜20の表面は有機フッ素化合物の表面占有率が向上して撥水性が大きくなる。
【0060】
具体的にはフッ酸を1〜15%の含むNH4Fとの混酸溶液でライトエッチングすることにより、約2000ÅのSiO2膜を表面から溶解除去した後、350℃の加熱処理を行うことで、PTFEやPFAの一部粒子が融着し、表面に撥水剤が露出する。この表面をワイピングして平滑化処理を行うことで更に撥水性が向上する。
【0061】
次に、本発明に係るインクジェットヘッドの第4実施形態について図10及び図11を参照して説明する。
この実施形態は、第1ガラス基板41に第2ガラス基板2側からノズル4及びノズル連通路5を形成する溝と、液室6を形成する凹部と、流体抵抗部7を形成する溝と、共通液室8を形成する凹部等を形成し、この第1ガラス基板41の第2ガラス基板2との接合面側(液室6の底面)にMo、W、Ni或いはNi−Crなどからなる振動板12を設け、この振動板12の第2ガラス基板2側面にはSiO2膜13を成膜し、第2ガラス基板2と接合したものである。
【0062】
このように構成することで、上記第1実施形態における天板となる第3ガラス基板が不要になって構成が簡単になるとともに、第1ガラス基板41を液室6等を形成するために貫通させる必要がなくなり、加工時間が短縮され、更に低コスト化を図ることができる。なお、この場合にも液室6やノズル4及びノズル連通路5、流体抵抗部7となる各溝の壁面には前述した第3実施形態と同様に、ポリシラザンでスピンコートし、これを150〜450℃に加熱分解酸化することで、SiO2の表面コート層37を形成している。
【0063】
次に、本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置について図12及び図13を参照して簡単に説明する。なお、図12は同記録装置の機構部の概略斜視説明図、図13は同機構部の側面説明図である。
【0064】
このインクジェット記録装置は、記録装置本体81の内部に印字機構部82等を収納し、装置本体81の下方部には前方側から多数枚の用紙83を積載可能な給紙カセット84を抜き差し自在に装着することができ、また、用紙83を手差しで給紙するための手差しトレイ85を開倒することができ、給紙カセット84或いは手差しトレイ85から給送される用紙83を取り込み、印字機構部82によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ86に排紙する。
【0065】
印字機構部82は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド91と従ガイドロッド92とでキャリッジ93を主走査方向に摺動自在に保持し、このキャリッジ93にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドからなるヘッド94をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ93の上側にはヘッド94に各色のインクを供給するための各インクタンク(インクカートリッジ)95を交換可能に装着している。このインクカートリッジ95から前記インク供給穴18を介してインクをヘッド94内に供給する。
【0066】
ここで、キャリッジ93は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド91に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド92に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ93を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ97で回転駆動される駆動プーリ98と従動プーリ99との間にタイミングベルト100を張装し、このタイミングベルト100をキャリッジ93に固定している。また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘッド94を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。
【0067】
一方、給紙カセット84にセットした用紙83をヘッド94の下方側に搬送するために、給紙カセット84から用紙83を分離給装する給紙ローラ101及びフリクションパッド102と、用紙83を案内するガイド部材103と、給紙された用紙83を反転させて搬送する搬送ローラ104と、この搬送ローラ104の周面に押し付けられる搬送コロ105及び搬送ローラ104からの用紙83の送り出し角度を規定する先端コロ106とを設けている。搬送ローラ104は副走査モータ107によってギヤ列を介して回転駆動される。
【0068】
そして、キャリッジ93の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ104から送り出された用紙83を記録ヘッド94の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材109を設けている。この印写受け部材109の用紙搬送方向下流側には、用紙83を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ111、拍車112を設け、さらに用紙83を排紙トレイ86に送り出す排紙ローラ113及び拍車114と、排紙経路を形成するガイド部材115,116とを配設している。
【0069】
また、キャリッジ93の移動方向右端側にはヘッド94の信頼性を維持、回復するための信頼性維持回復機構(以下「サブシステム」という。)117を配置している。キャリッジ93は印字待機中にはこのサブシステム117側に移動されてキャッピング手段などでヘッド94をキャッピングされる。
【0070】
なお、上記各実施形態においては、本発明に係る液滴吐出ヘッド及びマイクロアクチュエータとして静電型インクジェットヘッドに適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、インク以外の液滴、例えば、パターニング用の液体レジストを吐出する液滴吐出ヘッドにも適用でき、或いはマイクロアクチュエータとしてはマイクロモータ、マイクロポンプのアクチュエータ部などにも適用することができる。
【0071】
また、液滴吐出ヘッドとして、振動板変位方向とノズル滴吐出方向が同じになるサイドシュータ方式で説明しているが、振動板変位方向とノズル滴吐出方向が直交するサイドシュータ方式にすることもできる。
【0072】
さらに、上記各実施形態においては、ガラス基板を用いた例で説明したが、シリコン基板、或いは第1基板をガラス基板とシリコン基板との組み合わせなどにすることもできる。また、上記実施形態では天板を第3ガラス基板で形成しているが、ノズル等を他の材質のもの、例えばフェルニコ、コバールなどの金属層と樹脂との積層部材、或いは二種以上の金属層の積層部材、或いは単層部材などで形成することもできる。さらにまた、電極の傾斜領域は直線的な傾斜としたが、曲線的な傾斜とすることもできる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る液滴吐出ヘッドによれば、液室が第1の基板へのサンドブラスト工法で形成され、第1の基板に形成されたポリシラザンの表面コート層を介して、液室を覆う天板となる第2の基板と陽極接合で接合されている構成としたので、ヘッドの低コスト化を図れるとともに、液室の平滑化、接液耐性の向上、気泡排出性の改善、陽極接合の接合性の改善などを図ることができる。
【0075】
ここで、第1の基板としてガラス基板を用いることで、一層低コスト化を図ることができる。
【0076】
さらに、ノズルを形成する部材の表面にはポリシラザンを含む材料により形成された撥水膜を形成することで、簡単なプロセスで撥水膜を形成して低コスト化を図れる。
【0078】
本発明に係るインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドが本発明に係る液滴吐出ヘッドである構成としたので、記録装置の低コスト化を図れる。
【0079】
本発明に係るマイクロアクチュエータによれば、振動板を設けた第1部材と、この振動板に対向する電極を設けた第2部材とを有し、第1部材には振動板に対応する凹部がサンドブラスト工法で形成され、第1部材に形成されたポリシラザンの表面コート層を介して、第2部材と陽極接合で接合されている構成としたので、低コストのマイクロアクチュエータを得ることができる。ここで、第1部材と第2部材とがいずれもガラス基板からなることで、一層低コスト化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッドの振動板長手方向の断面説明図
【図2】同ヘッドの振動板短手方向の断面説明図
【図3】同ヘッドの流路パターンの平面説明図
【図4】同ヘッドの第1ガラス基板の製造工程の説明に供する説明図
【図5】ブラスト用のマスク開口と加工深さの関係の一例を説明する説明図
【図6】ブラストの砥粒径とチッピングの大きさの関係の一例を説明する説明図
【図7】ガラス基板にサンドブラスト加工を施したときの状態を説明するSEM写真
【図8】本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドにおける第1ガラス基板の製造工程の説明に供する説明図
【図9】本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘッドにおける第1ガラス基板の製造工程の説明に供する説明図
【図10】本発明の第4実施形態に係るインクジェットヘッドの振動板長手方向の断面説明図
【図11】同ヘッドの振動板短手方向の断面説明図
【図12】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部の概略斜視説明図
【図13】同機構部の側面説明図
【符号の説明】
1…第1ガラス基板、2…第2ガラス基板、3…第3ガラス基板、4…ノズル、6…液室、7…流体抵抗部、8…共通インク室、12…振動板、15…電極、20…撥水膜
Claims (6)
- ノズルが連通する液室内の液体を加圧してノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドにおいて、
前記液室が第1の基板へのサンドブラスト工法で形成され、
前記第1の基板に形成されたポリシラザンの表面コート層を介して、前記液室を覆う天板となる第2の基板と陽極接合で接合されている
ことを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記第1の基板がガラス基板であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ノズルを形成する部材の表面にはポリシラザンを含む材料により形成された撥水膜が形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- インク滴を吐出するインクジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置において、前記インクジェットヘッドは前記請求項1乃至3のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 振動板を設けた第1部材と、この振動板に対向する電極を設けた第2部材とを有し、前記振動板を静電力で変形変位させるマイクロアクチュエータにおいて、
前記第1部材には振動板に対応する凹部がサンドブラスト工法で形成され、
前記第1部材に形成されたポリシラザンの表面コート層を介して、前記第2部材と陽極接合で接合されている
ことを特徴とするマイクロアクチュエータ。 - 請求項5に記載のマイクロアクチュエータにおいて、前記第1部材と前記第2部材とがいずれもガラス基板からなることを特徴とするマイクロアクチュエータ。
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