JP3996310B2 - 包装用プラスチックシートの形成方法 - Google Patents
包装用プラスチックシートの形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3996310B2 JP3996310B2 JP35168499A JP35168499A JP3996310B2 JP 3996310 B2 JP3996310 B2 JP 3996310B2 JP 35168499 A JP35168499 A JP 35168499A JP 35168499 A JP35168499 A JP 35168499A JP 3996310 B2 JP3996310 B2 JP 3996310B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plastic sheet
- plate
- folded
- packaging
- plate portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cartons (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
- Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧品、菓子類、その他の適宜物品を収納するのに好便なプラスチックケースとなし得る打ち抜きにより形出可能な包装用プラスチックシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
商品を収納したプラスチックケースは、商品を保護しつつ見栄えよく展示するために、適度な強度(剛性)を有し、透明度の高いプラスチックシート、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、特にアモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)などによって成形されたシートを打ち抜き形出した上、一部を貼り合わせをして作られている。
このシートは、例えば図3に示すごとく、正面板部51、その両側の左右側面板部53,54、右側面板部他側の背面板部52、その一側の糊代55を、それぞれ折曲線56を介して連設し、正面板部51と右側面板部53とを平坦状とし、左側面板部54を折返して正面板部51に重合し、背面板部52を折返して糊代55と共に平坦状とし、糊代55を左側面板部54に接着して二つ折り状態の包装用プラスチックシートとして形成しており、これが多数枚積層保管され、ユーザー(食品会社等のプラスチックケース使用者)に提供されていた。
この包装用プラスチックシートは、自動製函機によってプラスチックケースに組み立てられた後、商品を収納し、商品販売の用に供されている。
ケース組み立ては、自動製函機で、先ず上記二つ折り状態の包装用プラスチックシートの片面(下面)を吸盤Pで吸い付け、次いでケース寸法に合わせたガイドG,G間に移動させ、狭まるガイドにより当該シートを左右両側から押圧して折曲線を折曲させ、板部を起こして立体化し、箱形となるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、平坦状となった二つ折り状態の包装用プラスチックシートは、正面板部51側と背面板部52側とが密着して重合している上に、吸盤Pで一方向に吸い付けているために、板部が箱状に開口できず、左右両側からの押圧を受けて、左右寄りの板部が図3のごとく一体的に上方に反り、シート全体が密着したまま湾曲してしまうトラブルが発生することがあった。発生率は数%とも言われている。
本発明は、このような箱形に成形できないトラブルを発生させることなく、確実な箱形成を可能にしたプラスチックケースとするための打ち抜きにより形出可能な包装用プラスチックシートを提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の包装用プラスチックシートの形成方法は、正面板部の一側に左側面板部、他側に右側面板部と背面板部を連設し、背面板部の側端には糊代を連設するとともに、正面板部の上端縁と背面板部の下端縁にそれぞれ先端に差込み片が延設された開閉板部を連設し、左右側面板部の上下端縁にそれぞれ折込み片を連設し、各板部、差込み片、折込み片及び糊代間に折曲線を設けて打ち抜き形出されたプラスチックシートを、正面板部と左側面板部は平坦状のままとして当該両面板部の外側の折曲線で背面板部と右側面板部を折り曲げて正面板部と左側面板部とに重ね合わせる一方、糊代を背面板部との間の折曲線で折り曲げ内折れさせて折曲線に曲げ癖を付与した後、糊代を右側面板部の側端部に接着することにより、ケースに組み立てられる前の二つ折り状態の包装用プラスチックシートを得ることを特徴とする。
【0005】
上記構成による包装用プラスチックシートは、糊代を連設した折曲線に付与された曲げ癖により、静置状態において、中間部に折曲線が形成された二つ折り状態の一方の面が他面に対して中間部ほど浮き上がり、広い隙間を形成するように作用することになるので、自動製函機のガイドなどによってシート両側が押圧されれば、隙間が一層広がるように二つ折り状態のシートが開口していき、確実に箱形が作られることになる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を一実施例として示した図面によって説明する。
図1はプラスチックシートの一例を示す展開正面図、図2はその二つ折り状態と箱形成状態を示している。
【0007】
図1のプラスチックシートは、正面板部1の両側に左右側面板部3,4及び背面板部2をそれぞれ折曲線10を介して連設すると共に、正面板部1の上端縁及び背面板部2の下端縁から折曲線10を介してそれぞれに開閉板部5を連設し、その先端に折曲線10を介してそれぞれに差込み片6を延設し、左右側面板部3,4の上下端縁から折曲線10を介してそれぞれに折込み片7を延設し、背面板部2の開放側の側端に折曲線10aを介して糊代8を形成してある。
開閉板部5と差込み片6との間は、左右両側部から内方に切込み9を形成し、この切込み9はその内端部が若干開閉板部内方に向かうように折曲して形成し、或いは図示していないが外端から内端に向かって内傾斜状態に形成し、両切込み9,9の内端間に折曲線10を形成してある。
【0008】
而して、正面板部1と左側面板部3とは平坦状のままとし、これらに両外側の折曲線10、10で右側面板部4と背面板部2を折曲して、右側面板部4と背面板部2を正面板部1と左側面板部3に重合させる一方、糊代8と背面板部2との間に形成した折曲線10aで糊代8を折曲し内折れさせて、この折曲線10aに曲げ癖を付与し、その上で糊代8を右側面板部4の開放側の側端部に接着し、図2(A)に示す二つ折り状態の包装用プラスチックシートを形成する。
曲げ癖が付与された折曲線10aは、背面板部2と右側面板部4の間、すなわち二つ折り状態の一方の面内の中間部に位置することになり、曲げ癖による応力がシートに残存するので、二つ折り状態の一方の面の中間部を対向する他方の面から離隔する方向に適度な付勢を与えることになる。この包装用プラスチックシートを両側から押圧すれば、図2(B)のように確実に開口して箱組み立てが行える。
【0009】
折曲線10aの曲げ癖は、接着前の曲げ癖付与状態で、背面板部2の延長面に対して糊代8が角度5〜45度前後の折曲状態となるようにするのが好ましい。上記曲げ癖の角度には特に限定はないが、二つ折り状態において重合する両面間に若干の隙間が維持され得るように付与する。
0.3mm厚A−PETシートで約15度の曲げ癖を付与して糊代を接着した二つ折り状態の包装用プラスチックシートの中間部には、約5mmの隙間が形成された。この包装用プラスチックシートを用いて自動製函機で箱組み立てを行ったところ、1万個組み立て中、トラブル発生は0であった。
これに対し、曲げ癖を付与しない状態で糊代を接着した包装用プラスチックシートを用いて同一自動製函機で箱組み立てを行ったところ、1万個中、3%が反り返って箱組み立て不能のトラブルを引き起こした。
【0010】
なお上記において、組立てたケースの向きは任意であり、直方体、立方体の形態、多角形の角数も任意であり、いずれの面が正面となってもよい。また、正面板部、背面板部のいずれから開閉板部を連設してもよく、また、上下両側の開閉板部の形態を互いに異なる形態とし、或いは、各板部、各片を図示とは異なる形態として形成してもよいものである。
また、折曲線10,10aは、V字溝、台形溝、U字溝或いは凹凸繰返し溝など任意溝形とし、断続筋或いは連続筋のいずれでもよく、ミシン目状としてもよい。
【0011】
【発明の効果】
このようにして、本発明によれば、平坦状の二つ折り状態の包装用プラスチックシートであっても、その中間部において一方の面が他方の面から離隔する方向の適度な付勢が与えられたものとして提供され、両側からの軽い押圧によって確実に開口し、箱組み立てが容易かつ確実に行えるものとなる。この包装用プラスチックシートは糊代を折曲して折曲線に折り癖を付与するだけで、成形効率に特段の負担を与えることなく、また、収納、運搬状態において何ら嵩張ることなく積層が可能であり、使用の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例としての包装用プラスチックシートの展開正面図である。
【図2】図1のシートを二つ折り状態とした本発明に係る包装用プラスチックシートの断面状態図であり、(A)は二つ折り状態図、(B)は箱組み立て過程図。
【図3】図2と対比する従来のプラスチックケ−スの断面状態図である。
【符号の説明】
1 正面板部
2 背面板部
3,4 左右側面板部
5 開閉板部
6 差込み片
7 折込み片
8 糊代
9 切込み
10,10a 折曲線
Claims (1)
- 正面板部(1)の一側に左側面板部(3)、他側に右側面板部(4)と背面板部(2)を連設し、背面板部(2)の側端には糊代(8)を連設するとともに、正面板部(1)の上端縁と背面板部(2)の下端縁にそれぞれ先端に差込み片(6)が延設された開閉板部(5)を連設し、左右側面板部(3、4)の上下端縁にそれぞれ折込み片(7)を連設し、各板部(1、2、3、4、5)、差込み片(6)、折込み片(7)及び糊代(8)間に折曲線(10、10a)を設けて打ち抜き形出されたプラスチックシートを、
正面板部(1)と左側面板部(3)は平坦状のままとして当該両面板部(1、3)の外側の折曲線(10、10)で背面板部(2)と右側面板部(4)を折り曲げて正面板部(1)と左側面板部(3)とに重ね合わせる一方、糊代(8)を背面板部(2)との間の折曲線(10a)で折り曲げ内折れさせて折曲線(10a)に曲げ癖を付与した後、糊代(8)を右側面板部(4)の側端部に接着することにより、ケースに組み立てられる前の二つ折り状態の包装用プラスチックシートを得ることを特徴とする包装用プラスチックシートの形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35168499A JP3996310B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 包装用プラスチックシートの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35168499A JP3996310B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 包装用プラスチックシートの形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001171650A JP2001171650A (ja) | 2001-06-26 |
JP3996310B2 true JP3996310B2 (ja) | 2007-10-24 |
Family
ID=18418930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35168499A Expired - Fee Related JP3996310B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 包装用プラスチックシートの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3996310B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926709U (ja) * | 1982-08-09 | 1984-02-18 | シ−ケ−デイ株式会社 | 折畳みカ−トンの折りぐせ除去移送装置 |
JPH046037A (ja) * | 1990-04-13 | 1992-01-10 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 折り箱用筒体 |
JPH1191727A (ja) * | 1997-09-22 | 1999-04-06 | Toppan Printing Co Ltd | 液体包装用紙製角筒容器の成形方法 |
JP3701109B2 (ja) * | 1997-11-04 | 2005-09-28 | 三菱樹脂株式会社 | 包装用プラスチックケースの保管方法 |
-
1999
- 1999-12-10 JP JP35168499A patent/JP3996310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001171650A (ja) | 2001-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5717789B2 (ja) | 開封機能付包装箱 | |
JP3185841U (ja) | 包装箱 | |
JP5722620B2 (ja) | 包装用ケースのシート接続構造及び包装用ケース | |
JPH0221378Y2 (ja) | ||
JP3996310B2 (ja) | 包装用プラスチックシートの形成方法 | |
FR2639908A1 (fr) | Plateau pour emballage de produits alimentaires | |
JP3206273U (ja) | 包装箱 | |
JP3224241U (ja) | 包装箱 | |
JP4297551B2 (ja) | 包装箱 | |
JP3657046B2 (ja) | 展示包装体 | |
JP3217875U (ja) | 包装箱 | |
JPS6128755Y2 (ja) | ||
GB2249017A (en) | Foldable plastic straws | |
JP3194136U (ja) | 再封可能な包装箱 | |
JP7510851B2 (ja) | 包装容器 | |
JP4679753B2 (ja) | 包装容器 | |
JP6977288B2 (ja) | 包装箱 | |
JP4680443B2 (ja) | 包装用箱 | |
JP3093635U (ja) | 一体型二重箱 | |
JPH0712266Y2 (ja) | 包装箱 | |
JPH0643113B2 (ja) | 箱包装用プラスチック基材 | |
JP2011173642A (ja) | 包装用ケース | |
JP2009096513A (ja) | キャリーカートン | |
JP3114394U (ja) | 包装容器 | |
JP6967890B2 (ja) | 包装用箱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040302 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061017 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070703 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070802 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |