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JP3995004B2 - ヌルフィルアンテナ、オムニアンテナ、無線装置 - Google Patents

ヌルフィルアンテナ、オムニアンテナ、無線装置 Download PDF

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Description

本発明は、俯角方向に広い指向性を有する広角ヌルフィルアンテナ及びこれを用いたオムニアンテナ並びに無線装置に関し、特に、アンテナ近傍の領域において不感地帯が発生しない広角ヌルフィルアンテナ、オムニアンテナ及び無線装置に関する。
通常、移動体通信用の基地局アンテナは高所(建造物の屋上など)に設置されており、そこから照射される電波が地上の移動体通信端末で受信される。
このような基地局アンテナは、地上の移動体通信端末における受信レベルがその端末の位置によらず同じになるように指向性が与えられている。
BTS(基地局)用アンテナは、仰角面内において、ビームを例えばコセカント2乗ビーム(水平方向から俯角45度までヌル無し)に成形することにより、俯角が所定の範囲において、地上における受信電界がほぼ一定となるように設計している。
図43に、従来技術によるコセカント2乗ビームアンテナの構成を示す。このアンテナは、アンテナ素子の配列方向が鉛直方向となるように配置されるため、以下ではアンテナの配列方向を鉛直方向として説明を行う。この構成においては、各アンテナ素子が発したビームをフレアを用いて成形することによって水平面内では所定の角度内に電磁波が放射されるように指向性を持たせている。
一方、鉛直方向については複数のアンテナ素子を一列に配列することによってビームを成形している。アレーの上半分の素子と下半分の素子とは、中心に対して振幅が対称となっている(例えば、一番上のアンテナ素子の振幅と一番下のアンテナ素子の振幅とは同じである)。また、上半分の素子の位相は全て同一であり、下半分の素子の位相も全て同一であるが、上半分の素子の位相と下半分の素子の位相とは、所定の差が設定されている。
このような構成とすることにより、鉛直面内においてアンテナ放射パターンはコセカント2乗の形となり、水平面からある俯角の範囲において受信レベルがほぼ一定となる。
しかし、このようにビームを成形した場合でも、図44に示すように、基地局からの俯角が45度を超える領域、すなわち、アンテナの足もと付近においては受信レベルの落ち込みは避けられなかった。
図45に、従来技術によるコセカント2乗ビームの放射パターンの位相特性を示す。この位相特性は、アレー中心においた原点を観測点とし、ここから等距離にある点における垂直面内の角度と位相との関係を示している。
水平方向よりも下側、すなわち俯角が0以上の領域においては位相が0度であるのに対し、俯角が0未満(すなわち仰角)の領域においてはほとんどの角度において位相が180度となっている。これは、水平面を界面として、これより下側に放射される電磁波とこれよりも上側に放射される電磁波とで位相が反転していることを示している。
このアンテナの鉛直面内での放射特性は図46のようになる。図46においては、俯角45度以上の領域においては、放射特性が劣化している。すなわち、俯角45度以上であるアンテナ近傍の領域にヌルが発生することとなる。
アンテナ近傍における放射特性の向上を目的とした従来技術としては、特許文献1に開示される「アンテナ」がある。特許文献1に開示される発明は、天頂方向に広角な指向性を有する第1のアンテナ素子の周囲に、天頂方向から所定の角度傾いた方向に狭角の指向性を有する第2のアンテナ素子を配置することにより、移動局での受信レベルを一定保つものである。
特開平9−246859号公報
しかし、特許文献1に開示される発明は、構内基地局を想定したものであり、アンテナ正面方向に生じるヌルを低減するものである。
このため、これを移動体通信の基地局に適用しようとすると、俯角90度方向の利得が著しく低下してしまうこととなる。
このように、従来は、俯角90度方向にヌル、すなわち不感地帯が発生しないようにした広角ヌルフィルアンテナは提供されていなかった。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、アンテナの足下付近での受信レベルの落ち込みが小さいヌルフィルアンテナ及びこれを用いたオムニアンテナ並びに無線装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、位相中心を中心としてアンテナ素子が配列され、励振振幅分布が位相中心に対して対称で、励振位相分布が位相中心に対して略点対称となるように励振される第1のアンテナアレイと、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち位相中心に隣接するアンテナ素子と励振振幅が略同一又はそれよりも小さく、かつ位相中心が第1のアンテナアレイの位相中心と略同一である第2のアンテナアレイとを有することを特徴とするヌルフィルアンテナを提供するものである。
上記本発明の第1の態様においては、第1のアンテナアレイと第2のアンテナアレイとが、同じ基板上に設けられることが好ましい。
また、本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、第2のアンテナアレイは、少なくとも二つのアンテナ素子で構成されており、該第2のアンテナアレイのアンテナ素子は、位相中心に近い素子ほど励振振幅が大きいことが好ましい。
本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、第2のアンテナアレイは、位相中心を中心とし、第1のアンテナアレイを対称軸として該第1のアンテナアレイと直交するようにアンテナ素子が直列に配置されたアンテナアレイであることが好ましい。
本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、第2のアンテナアレイを構成するアンテナ素子は、第1のアンテナアレイの位相中心と重ならないように配置されることが好ましい。
本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、第2のアンテナアレイを構成するアンテナ素子として、ダイポールアンテナを用いることが好ましい。また、第2のアンテナアレイの周辺に電波吸収体を設けることが好ましく、これに加えて、電波吸収体が、第2のアンテナアレイを構成するアンテナ素子を中心として、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち位相中心に隣接するアンテナ素子にまで延長して設けられることがより好ましく、さらに加えて、電波吸収体の第1のアンテナアレイの配列方向の長さは、第1のアンテナアレイを構成し位相中心に隣接するアンテナ素子と位相中心との距離よりも長いことがより好ましい。
本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、第2のアンテナアレイの最大放射方向が第1のアンテナアレイの配列方向に沿って傾くように、第2のアンテナアレイを構成するアンテナ素子を配置することが好ましい。また、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち、位相中心を挟んで向かい合う二つのアンテナ素子の間隔を、第1のアンテナアレイの他のアンテナ素子の間隔よりも大きくすることが好ましい。また、第1のアンテナアレイを構成する個々のアンテナ素子同士の間隔を、不等間隔とすることが好ましい。また、第2のアンテナアレイに代えて、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち位相中心に隣接するアンテナ素子よりも励振振幅が大きく、かつ位相中心が第1のアンテナアレイと略同一である第3のアンテナアレイを有することが好ましく、これに加えて、第1のアンテナアレイと第3のアンテナアレイとが、同じ基板上に設けられることがより好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、上記本発明の第1の態様にかかるヌルフィルアンテナの第2のアンテナアレイに代えて、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち位相中心に隣接するアンテナ素子と励振振幅が略同一又はそれよりも小さく、かつ第1のアンテナアレイの位相中心と略同一の位置に位相中心を有するスロットアンテナ又はダイポールアンテナを備えたことを特徴とするヌルフィルアンテナを提供するものである。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第3の態様として、上記本発明の第1の態様にかかるヌルフィルアンテナの第2のアンテナアレイに代えて、第1のアンテナアレイの位相中心と略同一の位置から該第1のアンテナアレイに垂直な方向に所定間隔離して無給電素子が配置されたことを特徴とするヌルフィルアンテナを提供するものである。
上記本発明の第1の態様、第2の態様及び第3の態様のいずれの構成においても、ダイポールアンテナ、スロットアンテナ又は無給電素子の励振振幅は、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち、第1のアンテナアレイの位相中心に隣接するアンテナ素子の励振振幅よりも小さいことが好ましい。
また、本発明の第1の態様、第2の態様及び第3の態様のいずれの構成においても、第2のアンテナアレイ、ダイポールアンテナ、スロットアンテナ又は無給電素子は、第1のアンテナアレイの配列方向に沿った指向性を有することが好ましい。
また、本発明の第2の態様及び第3の態様の上記のいずれの構成においても、スロットアンテナ又はダイポールアンテナに代えて、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち位相中心に隣接するアンテナ素子よりも励振振幅が大きく、かつ第1のアンテナアレイと略同一の位置に位相中心を有する第2のスロットアンテナ又は第2のダイポールアンテナを有することが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第4の態様として、位相中心を通る直線と直交して配列され、励振振幅分布が位相中心を通る直線に対して軸対称で、励振位相分布が位相中心を通る直線に対して点対称となるように励振される第1のアンテナアレイと、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち位相中心に隣接する素子と励振振幅が略同一又はそれよりも小さく、第1のアンテナアレイの位相中心と略同一の位置に配置された中心アンテナ素子とを有することを特徴とするヌルフィルアンテナを提供するものである。
上記本発明の第4の態様においては、第1のアンテナアレイは、位相中心を通る直線と平行にアンテナ素子を配列してなる二次元アレイであることが好ましい。又は、第1のアンテナアレイは、位相中心を通る直線と平行な方向を長手方向とするスロットアンテナを、位相中心を通る直線と直交するように配列させてなることが好ましい。
本発明の第4の態様の上記のいずれの構成においても、中心アンテナ素子として、ダイポールアンテナ素子を用いることが好ましい。また、中心アンテナ素子の周辺に電波吸収体を設けたことが好ましく、これに加えて、電波吸収体の第1のアンテナアレイの配列方向の長さは、第1のアンテナアレイを構成し位相中心に隣接するアンテナ素子と位相中心との距離よりも長いことがより好ましく、さらに加えて、電波吸収体は、アンテナ素子の近傍から隣接する第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子にかけて設けられることがより好ましい。
本発明の第4の態様の上記のいずれの構成においても、中心アンテナ素子を、第1のアンテナアレイの配列方向に沿って最大放射方向が傾くように設置することが好ましい。また、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち、位相中心に最も近いアンテナ素子同士の間隔を、他のアンテナ素子同士の間隔よりも広くすることが好ましい。また、第1のアンテナアレイを構成する個々のアンテナ素子の間隔を不等間隔とすることが好ましい。また、中心アンテナ素子を、第1のアンテナアレイよりも電磁波の放射方向側に位置するように配置することが好ましい。
また、本発明の第4の態様の上記のいずれの構成においても、中心アンテナ素子は、第1のアンテナアレイの配列方向に沿った指向性を有することが好ましい。また、中心アンテナ素子に代えて、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち位相中心に隣接する素子よりも励振振幅が大きく、かつ第1のアンテナアレイの位相中心と略同一の位置に配置された第2の中心アンテナ素子を有することが好ましい。
また、本発明の第1の態様、第2の態様、第3の態様及び第4の態様のいずれの構成においても、第1のアンテナアレイの最大放射方向を、第1のアンテナアレイの配列方向に沿ってチルトさせることが好ましく、これに加えて、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子の励振位相を、アレイの一方では位相中心から離れるに従って進ませ、他方では位相中心から離れるに従って遅らせることがより好ましい。これらに加えて、第1のアンテナアレイを構成する素子のうち少なくとも位相中心に隣接するアンテナ素子が該第1のアンテナアレイの最大放射方向と同じ側に傾けることが好ましい。これに加えて、第1のアンテナアレイを構成する各々のアンテナ素子上に、素子の寸法よりも小さい非励振素子を設けることがさらに好ましい。また、第1のアンテナアレイの位相中心の位置から所定の距離だけ離して、第1のアンテナアレイからの放射によって励振される間接励振素子を設けることが好ましい。また、第1のアンテナアレイが形成されている基板の、該第1のアンテナアレイと直交する方向の両端近傍にフレアが設けられていることが好ましい。
また、本発明の第1の態様、第2の態様、第3の態様及び第4の態様のいずれの構成においても、ヌルフィルアンテナは広角ヌルフィルアンテナであることが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第5の態様として、上記本発明の第1、第2、第3及び第4の態様のいずれかの構成にかかるヌルフィルアンテナを備えた無線装置を提供するものである。
上記本発明の第5の態様においては、第1のアンテナアレイが鉛直方向に配列するように、ヌルフィルアンテナを高所に設置することが好ましい。又は、第1のアンテナアレイが形成されている基板が略水平となり、電磁波が天底方向へ放射されるようにヌルフィルアンテナを高所に設置されることが好ましい。又は、第1のアンテナアレイが形成されている基板が水平面から所定角度傾いた状態で低所に配置されることが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第6の態様として、上記本発明の第1、第2、第3又は第4の態様にかかるヌルフィルアンテナを、電磁波の放射方向を外側に向けて同心円状に配置したことを特徴とするオムニアンテナを提供するものである。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第7の態様として、上記本発明の第5の態様にかかるオムニアンテナを備えた無線装置を提供するものである。
上記本発明の第5の態様又は第7の態様においては、無線装置は基地局装置であることが好ましい。
本発明によれば、アンテナの足下付近での受信レベルの落ち込みが小さいヌルフィルアンテナ及びこれを用いたオムニアンテナ並びに無線装置を提供できる。
〔発明の原理〕
同じ特性のアンテナ素子が等間隔に配置されたコセカント2乗ビームアンテナにおいて、位相中心にさらにアンテナ素子を追加することによりアンテナ直下方向の放射特性が改善することが、本発明者の研究によって判明した。
図1に、位相中心にアンテナ素子を追加する場合の各素子の振幅分布及び位相分布を示す。新たに追加するアンテナ素子の振幅は、その両脇(位相中心から0.35波長の位置にあるアンテナ素子)と比較して小さく(ここでは−5dB)する。新たに追加する素子の振幅をその両脇のアンテナ素子の振幅よりも小さくすることで、ピーク利得の低下を防ぐ。
コセカント2乗ビームアンテナの位相中心にアンテナ素子を追加し、上記条件に沿って励振させれば、図2に示すように、仰角の領域では振幅が弱まり、俯角の領域では振幅が強まり、さらに俯角90度付近でアンテナ特性が向上する。さらに、俯角の領域においては、受信電界の変動(すなわちリップル)が小さくなり、受信側の装置が安定して電磁波を受信できるようになる。
しかし、コセカント2乗ビームアンテナは、例えばアンテナ素子を0.7波長間隔で配列させており、アンテナ素子自体の大きさ(長さ)は0.35〜0.5波長である。よって、位相中心に新たにアンテナ素子を追加しようとすると、隣接するアンテナ素子と物理的に干渉(接触)してしまう。すなわち、コセカント2乗ビームアンテナの位相中心に新たにアンテナ素子を追加することは、物理的に不可能である。
よって、本発明においては、コセカント2乗ビームアンテナを構成するアンテナ素子と等価的な特性を持つとともに物理的に干渉しないアンテナを位相中心近傍に配置する。これにより、コセカント2乗ビームアンテナの俯角方向にヌルが発生しなくなる。
上記原理に基づく本発明の好適な実施の形態を以下に説明する。
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図3に本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す。この広角ヌルフィルアンテナは、基板1の表面に等間隔に配置されたアンテナ素子2及び3を備えている。アンテナ素子2は、放射する電磁波の波長をλとしたとき、位相中心から天頂方向に向かって0.35λの位置を始点として0.7λ間隔で等間隔に配置されている。また、アンテナ素子3は、位相中心から天底方向に向かって0.35λの位置を始点として0.7λ間隔で等間隔に配置されている。基板1の幅方向両端部にはフレア4が取り付けられている。なお、アンテナ素子2及び3の各素子の特性は全て同じである。
基板1の位相中心と同一水平面には、アンテナアレイ5が設けられている。アンテナアレイ5は、位相中心を中心として等間隔に配置された四つのアンテナ素子で構成されている。すなわち、基板1の位相中心の両脇には、水平面内で位相中心から0.35λの位置と1.05λの位置にそれぞれアンテナ素子が配置されている。
アンテナアレイ5は、アンテナ素子2やアンテナ素子3と等価的な放射特性を示す。
追加する4素子(アンテナアレイ5を構成するアンテナ素子)のうち、内側(位相中心に近い)2素子は、アンテナ素子2、3を構成する素子のうち位相中心に最も近い素子と比べて振幅を−10dBとし、位相を30度遅らせる。また、外側(位相中心から遠い)2素子については振幅を上記内側の2素子に対して−6dBとし、該内側の2素子に対して位相を120度進ませる。
なお、アンテナ素子3(地面側)を構成する各素子は、アンテナ素子2(天頂側)を構成する各素子に比べて−60度位相を遅らせる。つまり、追加する4素子の内側2素子の位相を0度とすると、アンテナ素子2の位相は30度進んでおり、アンテナ素子3の位相は30度遅れている。
この時の広角ヌルフィルアンテナの放射パターンを図4に示す。図中、“ELEMENT”はアンテナ素子そのものの放射特性を示し、“ARRAY”はアンテナ素子の並べ方によって定まる放射特性(アレイファクタ)を示し、“TOTAL”はこれらをあわせたアンテナ全体としての放射特性を示す。なお、三者の間にはELEMENT×ARRAY=TOTALという関係が成り立つため、アレイファクタがフラット(=1)であればアンテナ全体としての放射特性は、アンテナ素子そのものの放射特性と一致する。
この時、必要な角度範囲(例えば、6セクタからなるオムニアンテナとして用いるのであれば±30度)において、アレーファクタがほぼフラットな特性であれば、アンテナアレイ5の放射パターン特性は、アンテナ素子2及び3の各素子と同じであると見なせる。すなわち、位相中心にアンテナ素子を設けることとアンテナアレイ5を設けることとが等価であると見なせる。
これにより、俯角方向に発せられる電磁波の振幅を強め、仰角方向に発せられる電磁波の振幅を弱めるという効果も、同様に得られる。
しかし、アンテナアレイ5が発する電磁波の振幅がアンテナ素子を位相中心に追加した場合と同様であっても、実際には、アンテナアレイ5から放射される電磁波の位相は、アンテナ素子を位相中心に追加した場合と位相が一致しない。
図5及び図6は、アンテナから発せられる電磁波の観測点の位置とその点で観測される電磁波の位相との関係を模式的に表す図である。図中の太い破線は、水平面内で位相中心から等距離にある点(すなわち、細い破線上)でアンテナから発せられた電磁波を観測した場合の位相ずれを示しており、太い破線が細い破線よりも位相中心に近くにある位置では位相がマイナス側にずれた電磁波が観測されることを表し、太い点線が細い破線よりも外側にある位置では位相がプラス側にずれた電磁波が観測されることを示す。すなわち、図5に示すように、位相中心にアンテナ素子を配置した場合には、アンテナ素子から発せられた電磁波は位相中心から等距離にある点では全て同じ位相で観測される。これに対し、図6に示すように、アンテナアレイを配置した場合には、アンテナアレイから発せられた電磁波は位相中心から等距離にある点であっても、場所によって異なった位相で観測される。
図7に、アンテナアレイ5の位相特性を示す。図示するように、アンテナアレイ5は、水平方向に±30度の角度範囲において、位相が±30度くらい変動する。
この変動による影響を図8、図9及び図10を使って説明する。図8はアンテナアレイ5の位相が0度ずれた場合(すなわち、ずれていない場合)、図9は±60度ずれた場合、図10は180度ずれた場合(すなわち、逆相になった場合)の指向特性である。位相がずれていない場合には、仰角方向に発せられる電磁波を弱め、俯角方向に発せられる電磁波を強めている。また、アンテナアレイ5の位相が±60度ずれた場合には、位相ずれがない場合ほど顕著ではないものの、仰角方向に発せられる電磁波を弱め、俯角方向に発せられる電磁波を強めている。一方、アンテナアレイ5の位相が反転した場合には、このような性質は見られない。なお、図8、図9及び図10では、60度のセクタを想定しており、この範囲ではアレイファクタを持たないようにしている。
このように、アンテナアレイ5が放射する電磁波の位相が、位相中心にアンテナ素子を追加した場合と完全に一致しなくても、仰角方向に放射される電磁波を弱め、俯角方向に放射される電磁波を強めるという効果は十分に得られる。実用上は、位相のずれが±60度程度であれば、上記効果は十分に得られる。
なお、ここではアンテナアレイ5が鉛直方向(アンテナ素子2及び3の配列方向)に指向性を持たない場合を例としたが、アンテナアレイ5が鉛直方向に指向性を備えていても良い。アンテナアレイ5の放射特性に俯角方向の指向性を持たせることにより、アンテナ直下(俯角90度付近)での電界強度をさらに向上させることができる。
このように本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナは、俯角が大きくなるアンテナ近傍のエリアにおける受信電界を高めることができる。よって、基地局アンテナとして適用した場合には、図11に示すようにアンテナの足もと付近に不感領域が生じないようにできる。
また、アンテナアレイ5は、全方向に対してほぼ同じレベルで電界を引き上げるため、リップルを小さくできる。
また、天空方向に放射されるサイドローブの位相は、俯角方向に放射される電磁波の位相とは逆相であるため、アンテナアレイ5によって天空方向のサイドローブを弱めることができ、不要な方向に強いビームを放射することが無くなる。
なお、ここでは図3のように、アンテナアレイ5として、位相中心を挟んで等間隔に四素子を配置する例を示したが、二素子配置や六素子配置でもよい。換言すると、2n(nは任意の自然数)個のアンテナ素子でアンテナアレイを形成してもよい。また、ここでは第1のアンテナアレイが素子一列だけで構成された例を示したが、複数列例えば3列並べてマトリックス状にし、その位相中心に上記アンテナアレイ5を設けても良い。
また、以上の説明では水平方向の放射の指向性はほとんど0の場合を例としたが、最大放射方向が鉛直面内でチルトしている場合でも同様の効果が得られる。最大放射方向のチルトは、励振振幅特性を変えずに励振位相特性のみに傾きを持たせることによって実現される。本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの場合には、位相中心から離れるに従ってアンテナ素子2では位相を進め、アンテナ素子3では位相を遅らせることにより、最大放射方向を俯角側へチルトさせられる。図12に、俯角方向にチルトさせた広角ヌルフィルアンテナの振幅分布、位相分布及び垂直指向特性を示す。垂直指向特性から、ビームピークが俯角15度方向にあることがわかる。このようにビームを下向きにチルトさせることにより、隣接するセルへの干渉(オーバリーチ)を軽減でき、小さいセルを形成する基地局用のアンテナとして有用となる。
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図13に、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す。この広角ヌルフィルアンテナは第1の実施形態に係る広角ヌルフィルアンテナと同様に、基板1に14個のパッチアンテナ素子2、3を一列に並べて第1のアンテナアレイが構成されている。パッチアンテナ素子は鉛直方向に配列しており図中に×印で示すのが第1のアンテナアレイの位相中心である。第2のアンテナアレイは、第1のアンテナアレイの位相中心を挟んでダイポールアンテナ10を二つ設けたもので、これらの位相中心を第1のアンテナアレイの位相中心と同じ位置としている。ダイポールの方向は、第1のアンテナアレイと平行である。
図14に、位相中心付近の側面を拡大して示す。ダイポールアンテナ10は、一つでは(単独では)水平面内は無指向性であるが、アレイにすることで水平面内ビーム幅を絞ることができる。また、ダイポールアンテナは指向性が弱く、反射板の影響を受けやすいため、水平面内ビーム幅の周波数特性を軽減するために、図13や図14に示すように、二つのダイポールアンテナの支持部分を中心として、その周辺に電波吸収体11を設けている。
本実施形態においては、電波吸収体11をアンテナ素子の支持部分だけでなく、隣接する二つのパッチアンテナ素子にまで延長して設けている。より一般的に言えば、電波吸収体11を中心アンテナ素子の近傍だけでなく、垂直方向(第1のアンテナアレイの配列方向)に延長して設けている。このようにすれば、上記のような水平面内ビーム幅の周波数特性軽減に加え、垂直面内での地上における電界レベルを上げられる。
図15に示すように、ダイポールアンテナ10を鉛直方向に設置すると、最大放射方向は水平方向となる。それに対し、図16に示すように、ダイポール素子が鉛直方向に対してある角度(俯角)をなすようにダイポールアンテナ10を設置すれば、最大放射方向は水平方向よりも下向きとなる。このようにすることで、俯角が大きい方向における中心素子の寄与する放射レベルが高くなり、その結果アンテナ全体として「足下方向にヌルが生じにくくなる」という効果が得られる。なお、図16において破線で示すものが、広角ヌルフィルアンテナの放射特性である。
〔第3の実施形態〕
本発明を好適に実施した第3の実施形態について説明する。図17に、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを示す。この広角ヌルフィルアンテナは、第1の実施形態と同様に、基板1の表面に等間隔に配置されたアンテナ素子2及び3を備えている。アンテナ素子2は、位相中心から天頂方向に向かって0.35波長の位置を始点として0.7波長間隔で等間隔に配置されている。また、アンテナ素子3は、位相中心から天底方向に向かって0.35波長の位置を始点として0.7波長間隔で等間隔に配置されている。基板1の幅方向両端部にはフレア4が取り付けられている。なお、アンテナ素子2及び3の各素子の特性は全て同じである。
基板1の位相中心には、水平方向に延びるスロットアンテナ6が設けられている。スロットアンテナ6は、アンテナ素子2やアンテナ素子3と等価的な放射特性を示す。
図18に、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの基板1の断面構造を示す。図示するように、アンテナ素子2及びアンテナ素子3は、基板1内部に形成された励振スロット9と電磁結合しており、これによって励振される。なお、各励振スロットの長さは、放射する電磁波の波長λの4分の1である。
また、位相中心の位置で基板1内部に設けられたスロットアンテナ6は、放射する電磁波の波長λの2分の1である。基板1は誘電体で形成されているため、物理的に開口を形成しなくても、スロットアンテナ6はアンテナとして機能する。
このように、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナは、アンテナ素子2やアンテナ素子3を励振するための励振スロット9を基板1内に形成する際に、位相中心に長さが異なるスロットを追加するだけでスロットアンテナ6として機能させることができるため、製造が容易である。
なお、スロットアンテナ6が他のアンテナ素子(アンテナ素子2や3)と同様の振幅特性を持てば、第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナと同様の効果が得られることは明らかであるため、重複する説明は省略する。
図19は、図17に示した広角ヌルフィルアンテナで、最大放射方向を鉛直面内で下方向(俯角方向)にビームチルトさせたものである。図19では、ビルの屋上に基地局用アンテナとして設置した例を示している。
図19において、破線は広角ヌルフィルアンテナの放射パターンを示しており、ビームのピークはほぼ水平方向を向いている。これに対して、実線で示されたビームはピークが下向きに設定されている。このようにビームを下向きにチルトさせることで、隣接するエリアへの干渉(オーバーリーチ)を軽減でき、小さいセルを形成したい基地局アンテナとして有用である。
図20は、下方向にビームチルトした場合の励振振幅分布及び励振位相分布である。図中に実線で示した部分は振幅分布で、原点(位相中心)を境に左右対称になっている。一方、図中に破線で示されている分布は位相分布であり、原点に対して点対称になっている。具体的には、位相中心から天頂方向に向かって配列したアンテナ素子2の位相を位相中心から離れるに従って進める。逆に、位相中心から天底方向に向かって配列したアンテナ素子3の位相は、位相中心から離れるに従って遅らせる。また、位相の中心に付加したアンテナ素子の励振振幅は、隣接する素子に対して約2dB高く設定してある。この2dBの差は、略同一の範囲である。
図21は、図20の励振振幅から計算される放射パターンである。ビームのピーク方向は、俯角15度となっており、マイナスの角度つまり仰角側の再度ローブレベルも低くなっていることが分かる。本実施形態においては、中心付加素子の励振分布を、隣接素子に対して約2dB高く設定したため、図12に示した第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの特性と比較して、俯角方向の放射レベルがより向上している。
〔第4の実施形態〕
本発明を好適に実施した第4の実施形態について説明する。図22に、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを示す。この広角ヌルフィルアンテナは、第1の実施形態と同様に、基板1の表面に等間隔に配置されたアンテナ素子2及び3を備えている。アンテナ素子2は、位相中心から天頂方向に向かって0.35波長の位置を始点として0.7波長間隔で等間隔に配置されている。また、アンテナ素子3は、位相中心から天底方向に向かって0.35波長の位置を始点として0.7波長間隔で等間隔に配置されている。基板1の幅方向両端部にはフレア4が取り付けられている。なお、アンテナ素子2及び3の各素子の特性は全て同じである。
基板1の位相中心近傍には、位相中心から基板1に垂直な方向に1波長程度離して無給電素子7が設けられている。無給電素子7は、ここではアンテナ素子2、3の各素子とほぼ同じ特性の素子である。無給電素子7は、アンテナ素子2やアンテナ素子3によって励振される。無給電素子7は接地されていないので、アンテナ素子2や3よりも広角な放射特性を示す。上記第1の実施形態で述べたのと同様に、無給電素子7が放射する電磁波の位相のずれは±60度程度となるようにする。位相中心から無給電素子7までの間隔を変えると位相のずれ量も変わるが、許容できる範囲(±60度)にあれば良い。
なお、上記の例では、無給電素子7をアンテナ素子2、3の各素子とほぼ同じ特性の素子であるとしたが、長手方向を偏波している方向と平行にした接地していない帯状の金属片、あるいは、丸い形状の接地していない金属片でもよい。
なお、無給電素子7が他のアンテナ素子(アンテナ素子2や3)と同様の振幅特性を持てば、第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナと同様の効果が得られることは明らかであるため、重複する説明は省略する。
本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナは、アンテナ素子2、3については従来のコセカント2乗ビームアンテナと同様であるため、無給電素子7を既存のアンテナに後付けで容易に追加できる。例えば、レドーム(アンテナのカバー)の内側に無給電素子7を設けるなどして、無給電素子7を既存のコセカント2乗ビームアンテナに簡単に追加できる。
図23は、第1のアンテナアレイを構成する矩形のパッチアンテナ素子の各々に、矩形非励振素子17を設けたものである。非励振素子の寸法W及びHはパッチアンテナ素子のそれよりも小さくする。本実施形態では、水平ビーム成形の主パラメータが、非励振素子のW及びHになる。そのため水平面内のビーム成形とヌルフィルにするための垂直面内のビーム成形とを独立させて行える。なお、図23の非励振素子寸法のW及びHの大きさは、偏波が垂直の場合には図示するようにH>Wで、偏波が水平の場合にはH<Wとなる。
〔第5の実施形態〕
本発明を好適に実施した第5の実施形態について説明する。図24に本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す。この広角ヌルフィルアンテナは、基板1の表面に等間隔に配置されたアンテナアレイ2a及び3aを備えている。アンテナアレイ2aは、放射する電磁波の波長をλとしたとき、幅方向両側の位相中心から0.35λ及び1.05λというそれぞれの位置から、天頂方向に向かって0.35λの位置を始点として0.7λ間隔で等間隔にマトリックス状に配置されたアンテナ素子で形成されている。また、アンテナアレイ3aは、幅方向両側の位相中心から0.35λ及び1.05λというそれぞれの位置から、天底方向に向かって0.35λの位置を始点として0.7λ間隔で等間隔にマトリックス状に配置されたアンテナ素子で形成されている。なお、アンテナアレイ21及び3aを構成する各アンテナ素子の特性は全て同じである。
基板1の位相中心には、アンテナ素子8が設けられている。アンテナ素子8は、アンテナアレイ2aやアンテナアレイ3aを構成する各アンテナ素子と等価的な放射特性を示す。
第1の実施形態において説明したように、アンテナ素子を水平面内に配列して構成したアンテナアレイは、その列の中心に配置したアンテナ素子と等価的な放射特性を示す。すなわち、図24に示した広角ヌルフィルアンテナは、図3に示した広角ヌルフィルアンテナと等価的な放射特性を有すると見なせる。よって、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナも第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナと同様の効果が得られる。
なお、ここでは、基板1にアンテナアレイ2a及び3aを配列し、その位相中心にアンテナ素子8を配置した構成について説明したが、図25に示すように、基板1にスロットアンテナ2b及び3bを配列し、その位相中心にアンテナ素子8を配置しても同様の効果が得られることは言うまでもない。また、ここではアンテナアレイ2a、3aをマトリックス状に配置した場合を例としたが、これ以外にハニカム(蜂の巣)状やその他の形状であっても良い。
〔第6の実施形態〕
本発明を好適に実施した第6の実施形態について説明する。図26及び図27に本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す。図17、図24、図25に示した構成では、中心アンテナ素子としてスロットアンテナ、パッチアンテナを用いているが、本実施形態のようにダイポールアンテナ12を中心アンテナ素子として用いるようにしてもよい。図26は広角ヌルフィルアンテナの平面図、図27は位相中心付近の側面の拡大図である。第1のアンテナアレイは、図17に示した構成と同様に鉛直方向に配列している。本実施形態では第1のアンテナアレイを構成する素子のうち、中央の二つの素子の間隔を他と比べて広くすることで、ダイポールアンテナ12との物理的な干渉を回避している。放射電磁波の波長をλ(ラムダ)として、中央の二つの素子の間隔が1.2λであり、それ以外の素子の間隔は第1の実施形態と同様に0.7λである。ダイポールアンテナは間隔1.2λの中央、つまり両隣の素子から0.6λの位置に設け、第1のアンテナアレイの位相中心と一致させている。中央の二つの素子の間隔は1.4λでも良いが、1.2λの方が特性がよい。
ダイポールアンテナ12は、基板1上に設けられた支持機能を兼ねた同軸の給電配線上に設置されている。
本実施形態において、第1のアンテナアレイとダイポールアンテナとの振幅特性の相違は3dB以下である。
〔第7の実施形態〕
本発明を好適に実施した第7の実施形態について説明する。図28及び図29に、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す。この広角ヌルフィルアンテナは第2の実施形態に係る構成における中央のダイポールアンテナ12をパッチアンテナ素子13に代えたものである。
素子の間隔は図26に示した第6実施形態の広角ヌルフィルアンテナと同様であり、第1のアンテナアレイを構成する素子のうち、中央の二つの素子の間隔を1.2λとして他と比べて広くした。中央の二つの素子の間隔以外は0.7λである。
支持機能を兼ねた同軸の給電線路を基板1上に設け、その上にパッチ基盤14を設け、さらに、パッチ基盤14の上にパッチアンテナ13を形成した。
図29に示すように、中央のパッチアンテナ13が鉛直方向に対してある角度(俯角)をなすように設置することにより、パッチアンテナの最大放射方向が水平方向よりも下を向くようにしている。
図30は、位相中心に付加するパッチアンテナ素子13を俯角方向に傾け、さらに、第1のアンテナアレイを構成するパッチアンテナ素子のうちの中心付加素子の両隣の素子を俯角方向に傾けたものである。これにより、俯角側の照射レベルがさらに向上する。
第1のアンテナアレイを構成する素子の配列間隔は、第1の実施形態と同じく0.7λである。ここでは両隣の素子の傾斜角を中心付加素子と同じにしているが、要求される照射レベルに応じて決定しても良い。
本実施形態において、第1のアンテナアレイを構成する素子全てを俯角方向に傾けても良い。また、中心付加素子としてはパッチアンテナの他に、図3に示したようなアレイでも良いことは言うまでもない。
〔第8の実施形態〕
本発明を好適に実施した第8の実施形態について説明する。図31及び図32に、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す。第1のアンテナアレイを構成する素子同士の間隔は第1の実施形態と同様に0.7λの等間隔とし、その位相中心に中心アンテナ素子(ここではダイポールアンテナ15)を設置したものである。中心アンテナ素子を前方(電磁波の放射方向)に突出させることにより、隣接するアンテナ素子と重ならない(物理的な干渉を起こさない)ようにする。
このようにすれば、第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子の間隔を等間隔とできる。
図32に示すように、本実施形態においても、中心アンテナ素子(ここではダイポールアンテナ15)が鉛直方向に対してある角度(俯角)をなすように設置することで、パッチアンテナの最大放射方向が水平方向よりも下を向くようにしている。
〔第9の実施形態〕
本発明を好適に実施した第9の実施形態について説明する。図33及び図34に、本実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す。この広角ヌルフィルアンテナは、第8の実施形態とほぼ同様の構成であるが、中心アンテナ素子としてU字ダイポールアンテナ16を備える。U字ダイポールアンテナ16の線長は、λ/2程度である。U字状のダイポールアンテナ16は、I字状のダイポールアンテナと比べて鉛直方向長さが短いため、隣接する素子との物理的な干渉を回避できる。
U字のアンテナ部分(ヘッド)は、例えば円柱セラミックに細い金属を巻き付けて螺旋コイルとし、その上をプラスチックでカバーしたものが実用化されており、これを適用可能である。
なお、V字ダイポールアンテナ、線長λ/4以下の微小ダイポール素子、電流素子なども用いることができる。
なお、上記第6の実施形態や第7の実施形態においては、第1のアンテナアレイを構成する素子のうち中央の二素子の間隔だけを他の素子と異なる間隔としたが、他の素子間の間隔は等間隔に限定されることはない。例えば、第6の実施形態においては、ダイポールアンテナと両隣の素子の間隔は0.6λであるが、外側(位相中心から遠い側)に向かって徐々に(例えば均等に)間隔を大きくしていって、最も外側の素子とこれに隣接する素子(一つ内側の素子)との間隔が0.7λとなるようにしても良い。
また、上記第6の実施形態や第9の実施形態おいては、鉛直方向に対してある角度(俯角)をなすように中心アンテナを設置した構成は図示していないが、上記第7や第8の実施形態と同様に、中心アンテナ素子が鉛直方向に対してある角度(俯角)をなすように設置すれば、電磁波の最大放射方向を水平方向よりも下側に向けられる。これは、第1のアンテナアレイを構成する素子の間隔が等間隔でない構成とした場合でも同様である。
また、上記第3〜第9の実施形態に係る広角ヌルフィルアンテナは、第2の実施形態と同様に中央のアンテナ素子の支持部分を中心としてその周辺に電波吸収体を設ければ、水平面内ビーム幅の周波数特性を軽減できる。電波吸収体を隣接する素子(第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子)にまで延長して設ければ(より一般的に言えば、電波吸収体を中心アンテナ素子の近傍のみならず、垂直方向に延長して設ければ)、水平面内ビーム幅の周波数特性軽減に加え、垂直面内での地上における電界レベルを上げられる。
この実施形態は、ビームを下方向にチルトさせしかも中心素子の励振振幅を隣接する素子のそれよりも大きくしたものである。都市部における高層ビル直下での利用を想定した場合に、足下のみをスポット的に照射するビームが有効になる。
ここで、ビームピークを俯角30度方向に設定した場合を考える。図35は、俯角30度方向にビームピークを設定した場合の励振振幅位相分布を示している。図35の横軸は位置を表しており、第1のアンテナアレイの位相中心を原点として、+が天底方向、−が天頂方向である。実践で示す分布は励振振幅であり、図中の左右(換言するとアンテナの上下)で対称になっている。一方、破線で示す分布は位相分布であり、原点に対して点対称になっている。
第1のアンテナアレイを構成する素子は、位相中心から離れた素子ほど、進相値または遅相値を大きくして位相分布のカーブを傾斜させている。
本実施形態では上記第1の実施形態(図12)や第3の実施形態(図20)の場合よりも位相分布の傾斜を大きくしてビームチルトの角度を30度と大きくしている。位相の中心に付加される素子の励振振幅は、隣接する素子に対して約6dB高く設定している。
図36は、図35に示す励振分布から算出される放射パターンである。ビームのピーク方向は俯角30度となっており、隣接するエリアへのオーバリーチが問題となる範囲(俯角0〜30度)におけるサイドローブレベルが抑えられている。
図37は、遠方界における放射位相特性である。図37に示すように、俯角15〜20度においては所望の照射領域(俯角30〜90度)と逆相となる。
隣接するエリアのオーバリーチを低減するためには、俯角15〜20度のサイドローブを抑制する必要があり、所望の照射領域と同相となる中心素子の振幅を調整することにより、このサイドローブを低減できる。
中心素子は所望の照射領域全体において同相であるため、中心素子のレベル変化による照射領域の放射パターンへの影響は小さく、俯角15〜20度におけるサイドローブのみを考慮すれば良い。その結果、中心素子は隣接する素子に対して+6dB程度の振幅を持たせると最適となる。
図38は、アンテナ装置の両側に金属フレア板を設置して水平面内でビームを成形する(すなわち、ビーム幅を扇形に絞る)場合の広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。この場合水平ビーム成形の主パラメータは金属フレア4の角度αやフレア幅Wとなる。そのため、水平面内のビーム成形とヌルフィルアンテナとするための垂直面内でのビーム成形とを独立して行える。
図39は、中央付加素子として非励振V字ダイポール素子18を用い、この素子を直接励振せず、第1のアンテナアレイからの放射波で空間を介して間接励振するものである。間接励振された放射波の位相を第1のアンテナアレイの位相中心と略一致させるために、非励振V字ダイポール素子18は第1のアンテナアレイを構成する素子の前方の半波長程度の位置に配置され、さらに微調整用の位相調整短絡線路を有する。これにより、分配合成回路が簡略化され、その分損失も低減できる。
〔第10の実施形態〕
本発明を好適に実施した第10の実施形態について説明する。図40に、本実施形態にかかるオムニアンテナの構成を示す。このオムニアンテナは、第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを同心円上に六つ配置して構成している。
図4に示したように、第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナのアンテナアレイ5は、水平面内では左右対称の位相特性を有する(例えば、左右30°方向での放射パターンの位相はともに−24°である)。従って、この広角ヌルフィルアンテナを同心円状に配置した場合には、ある広角ヌルフィルアンテナのビームとこれに隣接するアンテナのビームとが干渉することはない。
なお、ここでは第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを同心円上に配置した構成を例としたが、第2〜第9の各実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを同心円上に配置して構成しても良いことは言うまでもない。
〔第11の実施形態〕
本発明を好適に実施した第11の実施形態について説明する。図41に、本実施形態にかかる基地局装置の構成を示す。本実施形態にかかる基地局装置は、アンテナが地上に設置されている。ここで用いられるアンテナは、第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナと同様の構成である。なお、第1の実施形態において天底側であった方を、建造物に向け、アンテナを水平面から所定の角度傾けた状態で設置する。
近年、高層ビルの高層階に電波の不感地帯が発生することが問題となっているが、本実施形態にかかる基地局装置は、地上に設置されているアンテナから建造物に向かって電磁波を放射することによって、その建造物の低層階から高層階までを受信エリアとするものである。
ここでは第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを用いた構成を例にしたが、第2〜第9の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
〔第12の実施形態〕
本発明を好適に実施した第12の実施形態について説明する。図42に、本実施形態にかかる基地局装置の構成を示す。本実施形態にかかる基地局装置は、第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナをアンテナとして備えている。なお、従来の基地局装置とは異なり、アンテナ面は水平面内に配置されている。この際、第1の実施形態において天底方向であった側を先端側として配置する。
本実施形態にかかる基地局装置は、隣接する建造物に設置した基地局装置から吹き下ろすように電磁波を放射することによって、その建造物の低層階から高層階までを受信エリアとするものである。
ここでは第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを用いた構成を例にしたが、第2〜第9の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
なお、上記各実施形態は、本発明を好適に実施した一例であり、本発明はこれらに限定されることはない。
例えば、上記各実施形態では、14のアンテナ素子を有するコセカント2乗ビームアンテナの位相中心にアンテナ素子を等価的に追加する場合を例に説明を行ったが、コセカント2乗ビームをアンテナを構成するアンテナ素子はこれより多くても少なくても良い。
また、第10の実施形態においては、同じ特性を持つ六つのセクタアンテナを同心円状に組み合わせたオムニアンテナを例として示したが、オムニアンテナを構成するセクタアンテナの数は6より多くても少なくても良い。例えば、±45度の範囲でアレイファクタがフラットとなるアンテナアレイを備えた広角ヌルフィルアンテナを四つ組み合わせてオムニアンテナを構成しても良いし、±20度の範囲でアレイファクタがフラットとなるアンテナアレイを備えた広角ヌルフィルアンテナを八つ組み合わせてオムニアンテナを構成しても良い。
また、本発明においてコセカント2乗ビームは、修正コセカント2乗ビームを含む。また、本発明は移動体通信の基地局装置のみならず、他の無線装置にも適用可能である。
また、上記各実施形態において説明したものは第1のアンテナ素子の物理的中心と位相中心とが一致している場合である。しかし、例えば図3の例で、アンテナ素子2の近傍に微弱な振幅の素子を一つ追加して設けると、位相中心はほとんど変化しないが、物理的中心はずれて、両者の位置は一致しなくなる。このような場合でも、位相中心に第2のアンテナアレイ、スロットアンテナ、ダイポールアンテナ、U字(V字)ダイポールアンテナなどを設ければ良い。無給電素子であれば位相中心から所定の距離だけ離間させて設ければ良い。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
本発明にかかる広角ヌルフィルアンテナを構成する各アンテナ素子の振幅分布及び位相分布を示す図である。 本発明にかかる広角ヌルフィルアンテナの垂直面内での指向特性を示す図である。 本発明を好適に実施した第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの位相中心近傍に追加したアンテナアレイの水平面内での指向特性を示す図である。 位相中心にアンテナ素子を追加した場合に、位相中心から等距離の点において観測される電磁波の位相のずれを示す図である。 位相中心近傍にアンテナアレイを追加した場合に、位相中心から等距離の点において観測される電磁波の位相のずれを示す図である。 第1の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの位相中心近傍に追加したアンテナアレイの水平面での放射パターン位相特性を示す図である。 位相中心近傍に追加したアンテナアレイの各アンテナ素子の位相が0°ずれた場合の、広角ヌルフィルアンテナの垂直面内での指向特性を示す図である。 位相中心近傍に追加したアンテナアレイの各アンテナ素子の位相が±60°ずれた場合の、広角ヌルフィルアンテナの垂直面内での指向特性を示す図である。 位相中心近傍に追加したアンテナアレイの各アンテナ素子の位相が反転した場合の、広角ヌルフィルアンテナの垂直面内での指向特性を示す図である。 本発明にかかる基地局装置の不感地帯を示す図である。 アンテナをチルトさせて配置した場合のアンテナ素子の振幅分布、位相分布及び垂直面指向特性を示す図である。 本発明を好適に実施した第2の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第2の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの位相中心付近の側面図である。 ダイポールが鉛直方向に沿うようにダイポールアンテナを設置した場合の電磁波の最大放射方向を示す図である。 ダイポールが鉛直方向に対して俯角をなすようにダイポールアンテナを設置した場合の最大放射方向を示す図である。 本発明を好適に実施した第3の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第3の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの基板内部の構成を示す図である。 最大放射方向を鉛直下方にチルトさせた第3の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナを備えた基地局装置を示す図である。 最大放射方向を下方向にチルトさせた第3の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの励振位相及び励振振幅の分布を示す図である。 最大放射方向を下方向にチルトさせた第3の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの放射パターンを示す図である。 本発明を好適に実施した第4の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第1のアンテナアレイを構成する矩形のパッチアンテナ素子の各々に、矩形非励振素子を設けた場合の広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 本発明を好適に実施した第5の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第5の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの別の構成例を示す図である。 本発明を好適に実施した第6の実施形態に係る広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第6の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの位相中心付近の側面図である。 本発明を好適に実施した第7の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第7の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの位相中心付近の側面図である。 位相中心に付加するパッチアンテナ素子を俯角方向に傾け、さらに、第1のアンテナアレイを構成するパッチアンテナ素子のうちの中心付加素子の両隣の素子を俯角方向に傾けた場合の広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 本発明を好適に実施した第8の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第8の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの位相中心付近の側面図である。 本発明を好適に実施した第9の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 第9の実施形態にかかる広角ヌルフィルアンテナの位相中心付近の側面図である。 俯角30度方向にビームピークを設定した場合の励振振幅位相分布を示す図である。 俯角30度方向にビームピークを設定した場合の放射パターンを示す図である。 遠方界における放射特性を示す図である。 アンテナ装置の両側に金属フレア板を設置して水平面内でビームを成形する場合の広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 中央付加素子として非励振V字ダイポール素子を用い、この素子を直接励振せず、第1のアンテナアレイからの放射波で空間を介して間接励振する場合の広角ヌルフィルアンテナの構成を示す図である。 本発明を好適に実施した第10の実施形態にかかるオムニアンテナの構成を示す図である。 本発明を好適に実施した第11の実施形態にかかる基地局装置の構成を示す図である。 本発明を好適に実施した第12の実施形態にかかる基地局装置の構成を示す図である。 従来技術によるコセカント2乗ビームアンテナの構成を示す図である。 従来の基地局装置の不感地帯を示す図である。 従来のコセカント2乗ビームアンテナの位相特性を示す図である。 従来構造のコセカント2乗ビームアンテナの垂直面内での指向特性を示す図である。
符号の説明
1 基板
2、3、8 アンテナ素子
4 フレア
2a、3a、5 アンテナアレイ
2b、3b、6 スロットアンテナ
7 無給電素子
9 励振アンテナ
12 給電線路
13 パッチアンテナ素子
14 パッチ基盤
15 ダイポールアンテナ
16 U字ダイポールアンテナ
17 矩形非励振素子
18 非励振V字ダイポール素子

Claims (48)

  1. 位相中心を中心としてアンテナ素子が配列され、励振振幅分布が前記位相中心に対して対称で、励振位相分布が前記位相中心に対して略点対称となるように励振される第1のアンテナアレイと、
    前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち前記位相中心に隣接するアンテナ素子と励振振幅が略同一又はそれよりも小さく、かつ位相中心が前記第1のアンテナアレイの位相中心と略同一である第2のアンテナアレイとを有することを特徴とするヌルフィルアンテナ。
  2. 前記第1のアンテナアレイと前記第2のアンテナアレイとが、同じ基板上に設けられたことを特徴とする請求項1記載のヌルフィルアンテナ。
  3. 前記第2のアンテナアレイは、少なくとも二つのアンテナ素子で構成されており、該第2のアンテナアレイのアンテナ素子は、前記位相中心に近い素子ほど励振振幅が大きいことを特徴とする請求項1又は2記載のヌルフィルアンテナ。
  4. 前記第2のアンテナアレイは、前記位相中心を中心とし、前記第1のアンテナアレイを対称軸として該第1のアンテナアレイと直交するようにアンテナ素子が直列に配置されたアンテナアレイであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  5. 前記第2のアンテナアレイを構成するアンテナ素子は、前記第1のアンテナアレイの位相中心と重ならないように配置されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  6. 前記第2のアンテナアレイを構成するアンテナ素子として、ダイポールアンテナを用いたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  7. 前記第2のアンテナアレイの周辺に電波吸収体を設けたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  8. 前記電波吸収体が、前記第2のアンテナアレイを構成するアンテナ素子を中心として、前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち前記位相中心に隣接するアンテナ素子にまで延長して設けられたことを特徴とする請求項記載のヌルフィルアンテナ。
  9. 前記電波吸収体の前記第1のアンテナアレイの配列方向の長さは、前記第1のアンテナアレイを構成し前記位相中心に隣接するアンテナ素子と前記位相中心との距離よりも長いことを特徴とする請求項記載のヌルフィルアンテナ。
  10. 前記第2のアンテナアレイの最大放射方向が前記第1のアンテナアレイの配列方向に沿って傾くように、前記第2のアンテナアレイを構成するアンテナ素子を配置したことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  11. 前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち、前記位相中心を挟んで向かい合う二つのアンテナ素子の間隔を、前記第1のアンテナアレイの他のアンテナ素子の間隔よりも大きくしたことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  12. 前記第1のアンテナアレイを構成する個々のアンテナ素子同士の間隔を、不等間隔としたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  13. 前記第2のアンテナアレイに代えて、前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち前記位相中心に隣接するアンテナ素子よりも励振振幅が大きく、かつ位相中心が前記第1のアンテナアレイと略同一である第3のアンテナアレイを有することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  14. 前記第1のアンテナアレイと前記第3のアンテナアレイとが、同じ基板上に設けられたことを特徴とする請求項13記載のヌルフィルアンテナ。
  15. 前記第2のアンテナアレイに代えて、前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち前記位相中心に隣接するアンテナ素子と励振振幅が略同一又はそれよりも小さく、かつ前記第1のアンテナアレイの位相中心と略同一の位置に位相中心を有するスロットアンテナ又はダイポールアンテナを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  16. 前記第2のアンテナアレイに代えて、前記第1のアンテナアレイの位相中心と略同一の位置から該第1のアンテナアレイに垂直な方向に所定間隔離して無給電素子が配置されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  17. 前記ダイポールアンテナ、前記スロットアンテナ又は前記無給電素子の励振振幅は、前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち、前記第1のアンテナアレイの位相中心に隣接するアンテナ素子の励振振幅よりも小さいことを特徴とする請求項から16のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  18. 前記第2のアンテナアレイ、前記ダイポールアンテナ、前記スロットアンテナ又は前記無給電素子は、前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子を前記第1のアンテナアレイの位相中心に設けた場合に該アンテナ素子が放射する電磁波との位相差が±60°以内の電磁波を放射することを特徴とする請求項1から17のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  19. 前記第2のアンテナアレイ、前記ダイポールアンテナ、前記スロットアンテナ又は前記無給電素子は、前記第1のアンテナアレイの配列方向に沿った指向性を有することを特徴とする請求項1から16のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  20. 前記スロットアンテナ又は前記ダイポールアンテナに代えて、前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち前記位相中心に隣接するアンテナ素子よりも励振振幅が大きく、かつ前記第1のアンテナアレイと略同一の位置に位相中心を有する第2のスロットアンテナ又は第2のダイポールアンテナを有することを特徴とする請求項15から19のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  21. 位相中心を通る直線と直交して配列され、励振振幅分布が前記位相中心を通る直線に対して軸対称で、励振位相分布が前記位相中心を通る直線に対して点対称となるように励振される第1のアンテナアレイと、
    前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち前記位相中心に隣接する素子と励振振幅が略同一又はそれよりも小さく、前記第1のアンテナアレイの位相中心と略同一の位置に配置された中心アンテナ素子とを有することを特徴とするヌルフィルアンテナ。
  22. 前記第1のアンテナアレイは、前記位相中心を通る直線と平行にアンテナ素子を配列してなる二次元アレイであることを特徴とする請求項21記載のヌルフィルアンテナ。
  23. 前記第1のアンテナアレイは、前記位相中心を通る直線と平行な方向を長手方向とするスロットアンテナを、前記位相中心を通る直線と直交するように配列させてなることを特徴とする請求項21又は22記載のヌルフィルアンテナ。
  24. 前記中心アンテナ素子として、ダイポールアンテナ素子を用いたことを特徴とする請求項21から23のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  25. 前記中心アンテナ素子の周辺に電波吸収体を設けたことを特徴とする請求項21から24のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  26. 前記電波吸収体の前記第1のアンテナアレイの配列方向の長さは、前記第1のアンテナアレイを構成し前記位相中心に隣接するアンテナ素子と前記位相中心との距離よりも長いことを特徴とする請求項25記載のヌルフィルアンテナ。
  27. 前記電波吸収体は、前記アンテナ素子の近傍から隣接する前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子にかけて設けられたことを特徴とする請求項26記載のヌルフィルアンテナ。
  28. 前記中心アンテナ素子を、前記第1のアンテナアレイの配列方向に沿って最大放射方向が傾くように設置したことを特徴とする請求項21から27のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  29. 前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち、前記位相中心に最も近いアンテナ素子同士の間隔を、他のアンテナ素子同士の間隔よりも広くしたことを特徴とする請求項21から28のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  30. 前記第1のアンテナアレイを構成する個々のアンテナ素子の間隔を不等間隔としたことを特徴とする請求項21から29のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  31. 前記中心アンテナ素子を、前記第1のアンテナアレイよりも電磁波の放射方向側に位置するように配置したことを特徴とする請求項21から30のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  32. 前記中心アンテナ素子は、前記第1のアンテナアレイの配列方向に沿った指向性を有することを特徴とする請求項21から31のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  33. 前記中心アンテナ素子に代えて、前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子のうち前記位相中心に隣接する素子よりも励振振幅が大きく、かつ前記第1のアンテナアレイの位相中心と略同一の位置に配置された第2の中心アンテナ素子を有することを特徴とする請求項21から32のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  34. 前記第1のアンテナアレイの最大放射方向を、前記第1のアンテナアレイの配列方向に沿ってチルトさせたことを特徴とする請求項1から33のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  35. 前記第1のアンテナアレイを構成するアンテナ素子の励振位相を、アレイの一方では前記位相中心から離れるに従って進ませ、他方では前記位相中心から離れるに従って遅らせたことを特徴とする請求項34記載のヌルフィルアンテナ。
  36. 前記第1のアンテナアレイを構成する素子のうち少なくとも前記位相中心に隣接するアンテナ素子が該第1のアンテナアレイの最大放射方向と同じ側に傾けられたことを特徴とする請求項34又は35記載のヌルフィルアンテナ。
  37. 前記第1のアンテナアレイを構成する各々のアンテナ素子上に、素子の寸法よりも小さい非励振素子を設けたことを特徴とする請求項1から36のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  38. 前記第1のアンテナアレイの位相中心の位置から所定の距離だけ離して、前記第1のアンテナアレイからの放射によって励振される間接励振素子を設けたことを特徴とする請求項21から37のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  39. 前記第1のアンテナアレイが形成されている基板の、該第1のアンテナアレイと直交する方向の両端近傍にフレアが設けられていることを特徴とする請求項1から38のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  40. ヌルフィルアンテナは広角ヌルフィルアンテナであることを特徴とする請求項1から39のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  41. 前記第1のアンテナアレイは、アンテナ素子の配列方向にコセカント2乗形状の指向性を有することを特徴とする請求項1から40のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナ。
  42. 請求項1から41のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナを備えた無線装置。
  43. 前記第1のアンテナアレイが鉛直方向に配列するように、前記ヌルフィルアンテナを高所に設置したことを特徴とする請求項42記載の無線装置。
  44. 前記第1のアンテナアレイが形成されている基板が略水平となり、電磁波が天底方向へ放射されるように前記ヌルフィルアンテナを高所に設置したことを特徴とする請求項42記載の無線装置。
  45. 前記第1のアンテナアレイが形成されている基板が水平面から所定角度傾いた状態で低所に配置されたことを特徴とする請求項42記載の無線装置。
  46. 請求項1から41のいずれか1項記載のヌルフィルアンテナを、電磁波の放射方向を外側に向けて同心円状に配置したことを特徴とするオムニアンテナ。
  47. 請求項46記載のオムニアンテナを備えた無線装置。
  48. 無線装置は基地局装置であることを特徴とする請求項42から45又は47記載の無線装置。
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