JP3994472B2 - 映像再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像を再生する映像再生装置であって、歌詞を示す歌詞テロップと、この歌詞テロップの背景に表示する背景映像とをモニタテレビに表示してカラオケを行うカラオケ装置において上記背景映像を再生する装置として好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記カラオケ装置としては、たとえば、曲データを保有するサーバーから通信回線を介して曲データを受信し、この受信した曲データを再生する、いわゆる通信カラオケ装置が知られている。
この通信カラオケ装置には、選曲、曲データの受信および再生などを行う曲データ再生装置、曲の演奏およびマイクミキシングなどを行うアンプ、このアンプから出力される信号を音として再生するスピーカ、背景映像を再生する動画プレーヤ、歌詞テロップおよび背景映像を表示するモニタテレビ、マイクロフォンなどが備えられている。
【0003】
動画プレーヤには、複数の背景映像が記憶されたCD−ROMが複数枚(たとえば、4枚)内蔵されており、1つの背景映像の再生時間は、背景映像によって異なるが、たとえば、30秒である。また、各背景映像は、それぞれ演歌、ポップスなど、曲のジャンルと対応付けて記憶されており、各背景映像には、ジャンルを示すジャンルデータが付されている。
たとえば、港に停泊する船を映した映像の中に和服の女性が登場する背景映像や、同じく港に停泊する船を映した映像中に男女が登場する背景映像などには、それぞれ「演歌一般」というジャンルを示すジャンルデータが付されている。
また、曲データは、曲の演奏部分を示す演奏データ、歌詞テロップを示す歌詞テロップデータ、曲のジャンルを示すジャンルデータなどから構成されており、演奏データは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データで構成されている。
【0004】
そして、上記構成のカラオケ装置では、動画プレーヤは、曲データに含まれるジャンルデータに対応するジャンルデータが付された複数の背景映像の中から1つの背景映像を乱数によりランダムに選択して再生する。この動画プレーヤにより再生された背景映像は、モニタテレビに表示される。動画プレーヤは、背景映像の選択および再生を曲の演奏が終了するまで繰り返し実行する。
たとえば、演奏する曲の再生時間が4分であり、1つの背景映像の再生時間が30秒であるとすると、上記選択および再生を同一ジャンルにおいて8回繰り返し、計8個の背景映像が順次モニタテレビに表示される。
【0005】
また、曲データ再生装置は、選曲された曲を示す曲データをサーバーから受信し、この受信した曲データに含まれる演奏データをMIDI音源に書込み、MIDI音源から発生する信号は、アンプおよびスピーカにより再生される。さらに、曲データ再生装置は、曲データに含まれる歌詞テロップデータを映像信号に変換し、この変換された映像信号は、モニタテレビに歌詞テロップとして表示される。
【0006】
ところで、上記従来の動画プレーヤは、再生できる背景映像の数が少ないため、同じジャンルの曲を繰り返し歌ううちに、同じ背景映像が再生され、カラオケをする者が飽きるという問題があった。また、選択された背景映像は、CD−ROMに記憶されている時間分再生されるため、曲の変化に対応して背景映像を切り替えることができなかった。
そこで、DVD(Digital Video Disk)などの大容量記憶媒体を用いて従来より多くの背景映像を記憶させることが考えられている。そして、ジャンルを細分化し、そのジャンルに属する背景映像を再生する順序および再生時間を曲データごとに指定するスケジューリングを行うことが考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
DVDに記憶された背景映像を再生するためのスケジューリングの一例を図26に示す。同図は、AからHの8個の背景映像をそれぞれt1からt8の再生時間(単位:秒)を指定して再生する場合の再生スケジュールを時系列で示す。同図に示すように、3番目に再生されるCの背景映像に対して指示された再生時間(以下、再生指示時間と称する)が14秒(t3)であり、4番目に再生されるDの背景映像の再生指示時間が30秒(t4)であるとする。
【0008】
ところで、DVDでは、動画をGOP単位で記憶することがMPEG2の規格により定められている。ここに、MPEGとはMoving Picture Experts Groupの略であり、動画像およびこれに関連するオーディオなどの情報圧縮の国際標準規格を指す。また、GOPとは、Group Of Pictureの略であり、MPEG2規格で圧縮された映像の1単位を指し、1つのGOPは、動画像の基本となる画像を示す1つの基本フレームと、この基本フレームがどう変化したかを示すデータの集合とから構成される。たとえば、1GOPが有するフレーム数は18である。
つまり、DVDに記憶された映像は、GOP単位で記憶されているため、GOP単位で読出して再生する。
したがって、GOPの途中で再生を終了すると、そのGOPを正常に再生することができないため、映像が乱れる。
【0009】
たとえば、1GOPの再生時間は0.6秒であり、背景映像Cの再生時間が15秒であるとすると、背景映像Cは、No.1からNo.25までの計25個(15/0.6=25)のGOPから構成されていることになる。
つまり、背景映像Cは、0.6秒間隔でDVDから読出される。
しかし、背景映像Cの再生指示時間の14秒が終了するタイミングは、No.24のGOPの途中となってしまうため、そのタイミングで再生を終了すると、No.24のGOPにより示される背景映像を正常に再生できず、背景映像が乱れるという問題がある。
【0010】
また、背景映像Cの再生を図26に示すように、13.8秒で終了させた場合は、次の背景映像Dの再生を開始するタイミングが0.2秒早くなり、逆に、背景映像Cの再生を14.4秒で終了させた場合は、背景映像Dの再生を開始するタイミングが0.4秒遅くなる。
つまり、背景映像Cから背景映像Dへ切り替わるタイミングがずれるという問題がある。特に、そのずれが多くの背景映像間に存在する場合は、再生時間が経過するに従ってそのずれが累積して大きくなるという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、MPEG規格のGOPからなる複数の映像情報を編集して構成された編集映像情報を再生する場合において、実際の再生時間が上記GOPの途中で終了する場合は、その終了するタイミングを上記GOPの再生終了タイミングと一致させることにより、映像情報を正常に再生できる映像再生装置を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、MPEG規格のGOPからなる複数の映像情報を編集して構成された編集映像情報が複数記憶された映像情報記憶手段から所定の編集映像情報をGOP単位で読出して再生する映像再生装置であって、前記映像情報記憶手段に記憶された複数の編集映像情報のうち、所定の複数の編集映像情報を読出し、それぞれ再生時間を指定して再生する際に、所定の編集映像情報について指定された再生時間が終了する指定終了タイミングと、前記所定の編集映像情報をその編集映像情報を構成する複数の映像情報を前記GOP単位で読出して実際に再生した場合の再生が終了する実終了タイミングとが一致するか否かを判定し、その判定結果が、前記指定終了タイミングと実終了タイミングとが一致しないというものである場合に、前記実終了タイミングを、前記指定終了タイミングよりも時間的に前または後におけるGOPの再生終了タイミングに一致させるタイミング制御手段が備えられたという技術的手段を採用する。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の映像再生装置と、その映像再生装置により前記編集映像情報が再生される際に所定の楽曲情報を再生する楽曲情報再生手段とが備えられた楽音再生装置という技術的手段を採用する。
【0019】
【作用】
請求項1に記載の発明では、上記タイミング制御手段は、映像情報記憶手段に記憶されたMPEG規格のGOPからなる複数の編集映像情報のうち、所定の複数の編集映像情報を読出し、それぞれ再生時間を指定して再生する際に、所定の編集映像情報について指定された再生時間が終了する指定終了タイミングと、上記所定の編集映像情報をその編集映像情報を構成する複数の映像情報を上記GOP単位で読出して実際に再生した場合の再生が終了する実終了タイミングとが一致するか否かを判定する。そして、タイミング制御手段は、その判定結果が、指定終了タイミングと実終了タイミングとが一致しないというものである場合に、実終了タイミングを、前記指定終了タイミングよりも時間的に前または後におけるGOPの再生終了タイミングに一致させる。
【0020】
つまり、指定終了タイミングと実終了タイミングとが一致しない場合に、実終了タイミングを、前記指定終了タイミングよりも時間的に前または後におけるGOPの再生終了タイミングに一致させることにより、正常に再生されないGOPが発生し、映像情報が乱れる事態をなくすことができる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
さらに、請求項1に記載の映像再生装置は、請求項2に記載の発明のように、上記編集映像情報が再生される際に所定の楽曲情報を再生する楽曲情報再生手段が備えられた楽音再生装置に好適に用いられる。
つまり、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、楽音再生装置たるカラオケ装置では、楽曲情報たる曲データを再生する際に、背景映像をモニタ画面に表示するが、その背景映像を再生する映像再生装置たるDVDプレーヤに上記各技術的手段を採用することにより、カラオケをしている最中にモニタ画面に表示された背景映像が乱れてしまい、カラオケをする者が興ざめするという事態を回避できるからである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の映像再生装置の一実施形態について図を参照して説明する。
なお、以下の実施形態では、映像再生装置として、曲データを保有するサーバーと通信回線で接続され、そのサーバーから通信回線を介して曲データを受信して再生する、いわゆる通信カラオケ装置に用いられる背景映像再生装置を代表に説明する。また、その背景映像再生装置として、DVDを再生するDVDプレーヤを代表に説明する。
【0028】
まず、本実施形態のDVDプレーヤが備えられたカラオケ装置の主要構成について、それを示す図1を参照して説明する。
図1に示すように、カラオケ装置10には、歌詞を示す歌詞テロップ、歌詞テロップの背景に表示する背景映像、選曲番号を示す映像などを表示するモニタテレビ(以下、モニタと略称する)12と、歌唱者用のモニタ14とが備えられている。また、カラオケ装置10には、本発明の映像情報たる背景映像データが記憶されたDVDを再生するDVDプレーヤ6が備えられている。
【0029】
さらに、カラオケ装置10には、楽曲たるカラオケ用の曲(以下、曲と略称する)の選曲と、選曲された曲の歌詞テロップおよび曲の演奏部分を示す演奏データなどから構成される、本発明の楽曲情報たる曲データの通信ケーブル15を介しての受信、曲の再生の予約、ならびに、モニタ12,14に表示される映像の切替え、合成などを行う装置(以下、コマンダと称する)20と、マイクロフォン17,18とが備えられている。
【0030】
また、カラオケ装置10には、マイクロフォン17,18から入力される音声と曲とのミキシング、音声と曲との音量バランス、エコー調整、ディレイ調整、ミキシング信号の増幅、演奏される曲の音程制御(キーコントロール)、高音、低音の制御(トーンコントロール)などを行うアンプ16と、このアンプ16から出力される増幅信号を音として再生する1組のスピーカ13,13と、コマンダ20を遠隔操作する送信器70とが備えられている。
【0031】
次に、コマンダ20の構成および機能について図2を参照して説明する。
図2(A)は、コマンダ20の前面パネルの説明図であり、同図(B)は、コマンダ20の背面パネルの説明図である。
図2(A)に示すように、コマンダ20の前面パネルには、選曲する曲の選曲番号の入力などを行うための0〜9のボタンからなるテンキー21と、選曲を確定するための選曲ボタン22とが設けられており、テンキー21の上方には、選曲された曲の選曲番号を6桁の数字でLED表示する選曲番号表示体23が設けられている。
【0032】
また、選曲番号表示体23の左方には、演奏が予約されている曲の数をLED表示する予約曲数表示体24が設けられており、その下方には、予約の取消を行うための取消しボタン25と、演奏を停止させる演奏停止ボタン26と、歌っている途中で最初から歌い直すための歌い直しボタン27と、予約曲の間に割り込んで予約するための割り込みボタン28とが設けられている。さらに、前面パネルの左上には、送信器70から送信される光信号を受信する受信部38が設けられており、左下には、コマンダ20の電源を立ち上げる電源ボタン39が設けられている。
【0033】
また、テンキー21の右方には、演奏のキーを低くするフラットキー29と、キーを標準にする標準キー30と、キーを高くするシャープキー31とが設けられており、それらキーの下方には、ボーカルのメロディーラインの音量を設定するボーカルボタン32と、2コーラス目までを再生する2コーラスカットボタン33と、曲の後奏部分をカットする後奏カットボタン34とが設けられている。さらに、それらボタンの下方には、カラオケを行うモードとカラオケを行わないモードとに切り替えるカラオケ切替ボタン35と、通信ケーブル15を介して入力されるデータを曲データからBGM、有線放送、テレビ放送などに切り替える入力切替ボタン36と、モニタ12,14の表示をサーバーなどが提供しているサービス情報の表示に切り替えるサービスボタン37とが設けられている。
【0034】
また、図2(B)に示すように、コマンダ20の背面パネルには、各地域に設置されたサーバー2(図3参照)と通信を行うための通信ケーブル15を接続する通信端子40が設けられており、この通信端子40の右側には、DVDプレーヤ6の制御回路63(図4参照)に接続されたプラグ68を接続するためのコネクタ69が設けられている。このコネクタ69の右側には、DVDプレーヤ6の映像出力端子67(図4参照)を接続するための映像入力端子58が設けられている。この映像入力端子58の右側には、モニタ12の映像入力端子(図示省略)と接続される映像出力端子42と、モニタ14の映像入力端子(図示省略)と接続される映像出力端子43とが設けられており、この映像出力端子43の右側には、アンプ16の音声入力端子と接続するための音声出力端子41が設けられている。
【0035】
次に、上記コマンダ20の制御系の構成について図3および図6(A)を参照して説明する。
図3は、コマンダ20の制御系の主要構成をブロックで示す説明図であり、図6(A)は、曲データの主要構成をブロックで示す説明図である。
最初に、曲データの主要構成について図6(A)を参照して説明する。
曲データ130は、再生する背景映像の種類や再生順序などの再生スケジュールを指示する再生方法指示コマンド160、歌詞テロップ(字幕)を示す歌詞テロップデータ132、曲の演奏部分を示す演奏データ133などから構成される。演奏データ133は、MIDIデータで構成される。
【0036】
次に、コマンダ20の制御系の主要構成について図3を参照して説明する。
コマンダ20には、選曲、サーバー2に対する曲データ130の送信要求、曲データ130の受信、DVDプレーヤ6に対する各種コマンドの送信、曲の演奏順序の予約、音声制御、映像制御などをプログラムにしたがって行うCPU45が備えられている。また、CPU45には、CPU45により実行されるプログラムなどが記憶されたROM46と、受信した曲データ130、送信器70から送信されたデータ、選曲された曲の選曲番号を示す選曲番号データ、予約された曲の選曲番号データなどを一時保存するためのRAM47とが接続されている。
【0037】
また、CPU45には、歌詞テロップを構成する文字、選曲番号、カラオケ装置10の動作状態などを示す文字をモニタ12,14に表示するためのフォントデータが記憶されたフォントROM44と、このフォントROM44から読出され、ビットマップデータに展開されたデータを一時記憶するビデオRAM48と、サーバー2から通信ケーブル15および通信端子40を介して曲データ130を受信するための通信用モデム49とが接続されている。さらに、CPU45には、タイマ53のカウントにしたがって曲データ130に含まれる演奏データ133を構成するMIDIデータをMIDI音源52へ書き込む制御を行うシーケンサ51と、MIDI音源52から出力される音源信号を入力してアンプ16により増幅可能な信号に変換する音声制御回路50が接続されている。
【0038】
また、CPU45には、DVDプレーヤ6との間でコマンドなどの入出力を行うためのインターフェース59が接続されている。さらに、CPU45には、DVDプレーヤ6からインターフェース59を介して入力された背景映像信号をモニタ12,14により表示するための表示信号に変換したり、ビデオRAM48から出力されるビットマップデータを歌詞テロップに変換したりする映像制御回路54が接続されている。映像制御回路54は、モニタ12の表示画面を説明する図31に示すように、背景映像300の中に歌詞テロップ302がスーパーインポーズされるように制御を行う。また、映像制御回路54は、曲の進行にしたがって歌詞テロップの色を変える制御も行う。
【0039】
また、CPU45には、受信部38により受信された光信号をデジタル信号に変換する変換回路55と、制御装置20の前面パネルに設けられた各種ボタンを押したときに点灯するLED、選曲番号表示体23および予約曲数表示体24へ表示信号を出力する表示回路56と、上記各種ボタンを押したときに発生するスイッチング信号を入力する入力回路57とが接続されている。
【0040】
次に、DVDプレーヤ6の構成および機能について、それをブロックで示す図4を参照して説明する。
DVDプレーヤ6には、背景映像を示す背景映像データが記憶されたDVD61Aから背景映像データを読出すDVDドライブ61と、同じく背景映像データが記憶されたDVD62Aから背景映像データを読出すDVDドライブ62とが内蔵されている。両DVDドライブ61、62には、図示しないディスク回転用のモータ、モータ駆動回路、ディスク面に光線を照射してディスクに記憶された背景映像データを読取る読取ヘッドなどがそれぞれ設けられている。
なお、DVD61AおよびDVD62Aが、本発明の映像情報記憶手段に相当する。
【0041】
また、DVDプレーヤ6には、DVD61A、62Aから読出された背景映像データ(MPEGデジタルデータ)を一時記憶するバッファメモリ65と、バッファメモリ65から出力される背景映像データを入力してアナログの背景映像信号に変換するMPEGデコーダ回路66とが内蔵されている。
さらに、DVDプレーヤ6には、DVD61A、DVD62Aから背景映像データを読出す制御などを行うCPU64を備えた制御回路63と、映像管理テーブル用メモリ60とが内蔵されている。また、制御回路63には、DVD61A、DVD62Aから読出された背景映像データの実際の再生時間を計測するための基準となる実再生時間監視用基準クロック(以下、基準クロックと略称する)T1が接続されている。
【0042】
映像管理テーブル用メモリ60には、DVD61AおよびDVD62Aに記憶されている背景映像データのファイル名をジャンルおよびキーワードなどと対応付けてテーブル形式で記憶して管理する背景映像ファイルテーブル100(図13参照)などが記憶される。背景映像ファイルテーブル100などは、DVD61A、または、DVD62Aに記憶されており、DVDプレーヤ6の電源が立ち上げられた際に読出され、映像管理テーブル用メモリ60に記憶される。
【0043】
DVD61AおよびDVD62Aには、それぞれ多く(たとえば、32,000個)の背景映像がMPEG2ビデオ方式で圧縮されて記憶されている。また、各背景映像は、演歌、ポップスなど、曲のジャンル別に記憶されており、再生時間は、15秒、30秒など、各背景映像により異なる。
なお、本実施形態では、映像管理テーブル用メモリ60には、RAMなどの書換可能な記憶媒体が用いられる。
【0044】
ここで、映像管理テーブル用メモリ60の記憶内容について図9ないし図15を参照して説明する。
映像管理テーブル用メモリ60には、図10に示す背景映像ファイルテーブル100が記憶されている。背景映像ファイルテーブル100には、背景映像のジャンル、および背景映像の内容を特定するキーワードを示すジャンルキーワード数値101と、背景映像のファイル名を示すファイル名データ102と、背景映像の設定された再生時間を秒単位で示す設定再生時間データTとが対応付けてテーブル形式で複数組設定されている。
【0045】
ジャンルキーワード数値101は、16進数で登録されており、そのビット構成を説明する図12(A)に示すように、0ビットから3ビットまでが第2キーワードを示し、4ビットから7ビットまでが第1キーワードを示し、8ビットから11ビットまでがジャンルを示す。
たとえば、ジャンルキーワード数値101が「020H」の背景映像は、ジャンルが「0」であり、第1キーワードが「2」であり、第2キーワードが「0」である背景映像である。
【0046】
ジャンルの「0」は、ジャンル名、数値および分類との対応関係を説明する図12(B)に示すように、ジャンル名が「A」で「演歌一般」という分類に属することを示し、第1キーワードの「2」は、ジャンルAと第1キーワードとの対応関係を説明する図13(A)に示すように、「港/船」というキーワードであることを示す。
つまり、ジャンルキーワード数値101が「020H」である背景映像の中には、港に停泊する船が登場するシーンが存在することを示す。
また、第2キーワードの「0」は、第1キーワード「港/船」に対する第2キーワードの割り当てを説明する図14(A)に示すように、「和服」というキーワードであることを示す。
【0047】
つまり、ジャンルキーワード数値101が「020H」である背景映像の中には、港に停泊する船が登場するシーンに加えて、和服の女性が登場するシーンが存在することを示す。
なお、図13(B)は、ジャンルDと第1キーワードとの対応関係を示す説明図であるが、その他のジャンルについても図示しないが同様に第1キーワードとの対応関係が定められている。また、図14(B)は、第1キーワード「田舎」に対する第2キーワードの割り当てを示す説明図であり、同図(C)は、第1キーワード「雑踏」に対する第2キーワードの割り当てを示す説明図であるが、その他の第1キーワードについても図示しないが同様に第2キーワードとの対応関係が定められている。
【0048】
以上のように、背景映像ファイルテーブル100には、1つのファイル名に対して1つのジャンルおよび2つのキーワードが対応付けて登録されている。このため、ジャンルという大きな概念で背景映像を指定することもできる他、ジャンルにキーワードを加えることにより、同じジャンルの中の特定の背景映像を指定することもできる。
【0049】
また、映像管理テーブル用メモリ60には、図11(A)に示す番組情報ファイルテーブル110が記憶されている。ここに、番組情報とは、アニメーションや映画など、アニメーションや映画の主題歌を歌う場合にのみ再生される背景映像を意味する。番組情報ファイルテーブル110には、番組番号データ111と、ファイル名データ112と、再生時間データ113とが対応付けてテーブル形式で複数組設定されている。番組番号データ111は、上記ジャンルキーワード数値101と同様に16進数で設定されている。
【0050】
たとえば、番組番号データ111が「236H」で特定される背景映像は、番組情報の割り当てを説明する図15に示すように、「加山雄二映画」という映画の背景映像である。また、番組番号データ111が「28AH」で特定される背景映像は、「鉄人アトム」というアニメーションの背景映像である。さらに、番組番号データ111が「FFEH」で特定される背景映像は、「札幌時計台」を映した背景映像である。
【0051】
さらに、映像管理テーブル用メモリ60には、図11(B)に示す親ジャンルテーブル120が記憶されている。ここに、親ジャンルとは、図12(B)に示したAからPまでの各ジャンルが属する大きなジャンルを意味する。親ジャンルテーブル120には、ジャンル分類およびその数値を示すジャンル分類データ121と、親ジャンルおよびその数値を示す親ジャンルデータ122とが対応付けてテーブル形式で設定されている。
たとえば、ジャンル分類データ121が「A(0)」で示されるジャンルは、「B(1)」という親ジャンルに属する。
つまり、「A(0)」なる演歌一般というジャンルは、「B(1)」なる演歌冬という親ジャンルに属する(図12(B))。
【0052】
そしてさらに、映像管理テーブル用メモリ60には、図9に示す再生指示テーブル90が記憶されている。ここに、再生指示テーブルとは、ある曲が選曲された場合に選択される背景映像、再生順序および再生時間を登録するテーブルを意味する。つまり背景映像の再生スケジュールを登録するテーブルを意味する。
再生指示テーブル90には、再生順序を示す順序データ91と、再生指示内容を示す再生指示データ92と、再生時間を指定する再生指定時間データtとが対応付けられて設定されている。再生指示テーブル90に登録される再生指示データ92および再生指定時間データtは、サーバー2からコマンダ20へ送信される曲データ130を構成する再生方法指示コマンド160に含まれており、コマンダ20からDVDプレーヤ6へ送信される。そのコマンドの構成を図7(D)から(F)に示す。
【0053】
図7(D)は、ジャンルおよびキーワードにより背景映像の再生方法を指示する再生方法指示コマンドの構成を示し、同図(E)は、番組番号により番組情報を示す背景映像を指示する再生方法指示コマンドの構成を示し、同図(F)は、ジャンルおよびキーワードと、番組番号とにより、ジャンルおよびキーワードにより特定される背景映像、および番組番号により特定される背景映像を混在させて指示する再生方法指示コマンドの構成を示す。各再生方法指示コマンドは、ASCIIコードで表され、アルファベット26文字、数字、幾つかの記号文字で構成される。「PROG」は、「PROG」以下の再生指示データを再生指示テーブル90へ登録指示することを意味し、[CR]は、コマンドの終わりを意味する。
【0054】
図7(D)に示す再生方法指示コマンド160は、「PROG:G020,30:G02A,30:G054,14:G024,30:G050,25:G029,25:G022,20:G023,30[CR]」という再生指示方法を示している。ここで、1文字目の「G」は、G以下に付されている3桁の数字および記号が、ジャンルおよびキーワードを指定するものであることを示し、その3桁の数字および記号は、ジャンルおよびキーワードを示す。また、その3桁の数字および記号の次に「,」で区切られた2桁の数字は、再生指示時間(単位:秒)を示す。
再生方法指示コマンド160は、コマンダ20からDVDプレーヤ6へ送信され、再生方法指示コマンド160に示される各データは、図9(A)に示すように先頭のデータ「G020」から順番に再生指示テーブル90に登録される。
【0055】
ここに、1番目の「020,30」は、ジャンルが「演歌一般」であり(図15(B)参照)、第1キーワードが「港/船」であり(図13(A)参照)、第2キーワードが「和服」(図14(A)参照)で特定される背景映像の30秒間の再生を指示することを示す。2番目の「02A,30」は、ジャンルが「演歌一般」であり、第1キーワードが「港/船」であり、第2キーワードが「建物」で特定される背景映像の30秒間の再生を指示することを示す。3番目の「054,14」は、ジャンルが「演歌一般」であり、第1キーワードが「田舎」であり、第2キーワードが「子ども」で特定される背景映像の14秒間の再生を指示することを示す。4番目の「024,30」は、ジャンルが「演歌一般」であり、第1キーワードが「港/船」であり、第2キーワードが「男女」で特定される背景映像の30秒間の再生を指示することを示す。
【0056】
5番目の「050,25」は、ジャンルが「演歌一般」であり、第1キーワードが「田舎」であり、第2キーワードが「雪」で特定される背景映像の25秒間の再生を指示することを示す。6番目の「029,25」は、ジャンルが「演歌一般」であり、第1キーワードが「港/船」であり、第2キーワードが「光」で特定される背景映像の25秒間の再生を指示することを示す。7番目の「022,20」は、ジャンルが「演歌一般」であり、第1キーワードが「港/船」であり、第2キーワードが「昼」で特定される背景映像の45秒間の再生を指示することを示す。8番目の「023,30」は、ジャンルが「演歌一般」であり、第1キーワードが「港/船」であり、第2キーワードが「自然」で特定される背景映像の30秒間の再生を指示することを示す。
【0057】
つまり、図9(A)に示す再生指示テーブル90に登録された再生スケジュールを時系列で説明する図8に示すように、最初に「G020」(演歌一般・港/船・和服)で特定される背景映像を30秒間(t1)再生し、2番目に「G02A」(演歌一般・港/船・建物)で特定される背景映像を30秒間(t2)再生し、3番目に「G054」(演歌一般・田舎・子ども)で特定される背景映像を14秒間(t3)再生し、4番目に「G024」(演歌一般・港/船・男女)で特定される背景映像を30秒間(t4)再生し、5番目に「G050」(演歌一般・田舎・雪)で特定される背景映像を25秒間(t5)再生し、6番目に「G029」(演歌一般・港/船・光)で特定される背景映像を25秒間(t6)再生し、7番目に「G022」(演歌一般・港/船・昼)で特定される背景映像を20秒間(t7)再生し、最後に「G023」(演歌一般・港/船・自然)で特定される背景映像を30秒間(t8)再生することを指定する。
【0058】
また、図7(E)に示す再生方法指示コマンド170は、「PROG:P236,120[CR]」という再生指示方法を示している。ここで、1文字目の「P」は、Pに付されているデータが、番組番号を指定するものであることを示す。再生方法指示コマンド170も、コマンダ20からDVDプレーヤ6へ送信され、コマンド170に示されるデータは、図9(B)に示すように再生指示テーブル90に登録される。ここに、「236」は、「加山雄二映画」という映画の背景映像を指定することを示す(図15参照)。
【0059】
つまり、図9(B)に示す再生指示テーブル90に登録された再生指示方法により、「加山雄二映画」という映画の背景映像を120秒再生することを指定する。
さらに、図7(F)に示す再生方法指示コマンド180は、「PROG:G020,30:P236,30:G313,45:PFFE,12[CR]」という再生指示方法を示している。コマンド180も、コマンダ20からDVDプレーヤ6へ送信され、コマンド180に示される各データは図9(C)に示すように先頭のデータ「G020」から順番に再生指示テーブル90に登録される。
【0060】
ここに、「020,30」は、「演歌一般・港/船・和服」で特定される背景映像を30秒再生することを指定することを示し、「236,30」は、「加山雄二映画」という映画の背景映像を30秒再生することを指定することを示し、「313,45」は、「ミドルテンポポップス・雑踏・男女」で特定される背景映像を45秒再生することを指定することを示し、「FFE,12]は、「札幌時計台」を映した背景映像を12秒再生することを指定することを示す。
つまり、最初に「G020」(演歌一般・港/船・和服)で特定される背景映像を30秒再生し、2番目に「P236」(加山雄二映画)という映画の背景映像を30秒再生し、3番目に「G313」(ミドルテンポポップス・雑踏・男女)で特定される背景映像を45秒再生し、4番目に札幌時計台を映した背景映像を12秒再生することを指定する。
【0061】
次に、送信器70の構成についてその外観を示す図5を参照して説明する。
図5に示すように、送信器70の上面上方には、選曲番号をバックライト付きの液晶で表示する選曲番号表示部71が設けられており、その下方には、コマンダ20のカラオケ切替ボタン35と同じ作用をするカラオケ切替ボタン72と、コマンダ20の入力切替ボタン36と同じ作用をする外部映像ボタン73と、サーバー2が用意しているテレビゲームを行う状態に切替えるゲームボタン74とが設けられている。
【0062】
また、それらボタンの下方には、曲間や曲の再生終了後に拍手や歓声の音を再生するように設定するための拍手ボタン75と、コマンダ20に設けられたキーと同じ作用をするフラットキー76と、シャープキー77とが設けられており、それらの下方には、コマンダ20に設けられたものと同じ作用をするテンキー78と、選曲ボタン79と、演奏停止ボタン80と、歌い直しボタン81と、取り消しボタン82と、割り込みボタン83とが設けられている。さらに、割り込みボタン83の右には、ボーカルメロディーの音量を小さくするマイナスボタン84と、音量を大きくするプラスボタン85とが設けられている。
なお、上記各ボタン、または、キーを押すと、その押されたボタン、または、キーの種類を示す光信号が、送信器70の先端に形成された送信窓86から送信される。
【0063】
次に、カラオケ装置10の一連の動作について図16ないし図23を参照して説明する。
図16は、選曲から曲が演奏されるまでのCPU45の処理内容を示すフローチャートであり、図17は、コマンダ20から送信されたコマンドの解析処理を行うためにDVDプレーヤ6のCPU64により実行されるタスクA(コマンド解析タスク)のフローチャートである。図18は、CPU64により実行されるDVDを再生するためのタスクB(DVD再生タスク)のフローチャートであり、図19は、図18のステップ300において実行される再生ファイル選択の処理内容を示すフローチャートである。
【0064】
図20は、図19のステップ310において実行されるファイル検索アルゴリズムの内容を示すフローチャートであり、図21は、図19のステップ330において実行されるファイル検索アルゴリズムの内容を示すフローチャートであり、図22は、図19のステップ350、または、ステップ370において実行されるファイル検索アルゴリズムの内容を示すフローチャートである。
【0065】
まず、カラオケ装置10の利用者が、送信器70の発信窓86をコマンダ20に向けて歌いたい曲の選曲番号に対応するテンキー78を押すと、その押す毎にテンキー78に対応する数字が選曲番号表示部71,23およびモニタ12,13に順次表示される。
続いて、最後の数字のテンキー78を押してから選曲ボタン79を押すと、選曲が終了したと判定され(ステップ100)、その選曲された曲の曲データ130の送信を要求するリクエスト信号が通信ケーブル15を介してサーバー2へ送信される(ステップ120)。
【0066】
そして、サーバー2は、複数の曲データが記憶されたハードディスクドライブ(HDD)11から上記リクエスト信号に示される選曲番号に対応する曲データ130を検索して読出し、その読出された曲データ130は、通信ケーブル15を介してコマンダ20の通信端子40を経て通信用モデム49により受信される(ステップ140)。続いて、その受信された曲データ130は、通信用モデム49から出力され、RAM47に一時保存される(ステップ160)。続いて、RAM47から曲データ130が読出され(ステップ180)、この読出された曲データ130に含まれる再生方法指示コマンド160は、インターフェース59を介してDVDプレーヤ6へ送信される(ステップ200)。
【0067】
ここで、コマンダ20から送信されるコマンドを解析するためにCPU64が実行するコマンド解析タスクの内容を図17を参照して説明する。
CPU64は、DVDプレーヤ6の電源が立ち上げられたとき、DVD61A、62Aから、背景映像ファイルテーブル100、番組情報ファイルテーブル110、親ジャンルテーブル120および再生指示テーブル90などを読出し、それらの読出された各テーブルを映像管理テーブル用メモリ60に記憶させる(ステップ10)。
【0068】
続いて、検索対象の位置を示す指示ポインタを背景映像ファイルテーブル100の先頭に設定し(ステップ20)、図18に示すタスクB(DVD再生タスク)を起動させる(ステップ30)。続いて、コマンダ20から送信されたコマンドを受信し(ステップ202)、その受信したコマンドの種類が、再生方法指示コマンド160、背景映像の再生開始を指示する再生開始コマンド140(図6(B))、背景映像の再生停止を指示する再生停止コマンド150(図6(C))およびその他のコマンドのうち、いずれのコマンドであるかを判定する(ステップ204)。ここでは、受信したコマンドは、再生方法指示コマンド160であるため、ステップ206へ進む。
【0069】
ステップ206では、受信した再生方法指示コマンド160により示される再生指示内容「G020,30:G02A,30:G054,14:G024,30:G050,25:G029,25:G022,20:G023,30」を映像管理テーブル用メモリ60の再生指示テーブル90に登録する(図9(A)参照)。続いて、登録された再生指示データの数+1の位置に「NULL」を設定する(ステップ208)。ここでは、図9(A)に示すように計8個の再生指示データが登録されるため、9番目(8+1=9)の位置に「NULL」を設定する。続いて、指示ポインタを再生指示テーブル90の先頭に設定し(ステップ210)、次のコマンドの受信を待つ(ステップ202)。
【0070】
そして、CPU45により、再生開始コマンド140がDVDプレーヤ6へ送信されると(図16のステップ216)、CPU64は、その送信された再生開始コマンド140を受信し(図17のステップ202)、その受信したコマンドの種類を判定する(ステップ204)。ここでは、受信したコマンドは、再生開始コマンド140であるためステップ212へ進み、再生開始メッセージがタスクBに送られる。
【0071】
次に、CPU64により実行されるタスクB(DVD再生タスク)について図18を参照して説明する。
まず、CPU64は、再生することが決定されたファイルを登録するための再生中ファイル192(図23(B))を「無効」に設定し、バッファメモリ65の記憶内容を消去する(ステップ218)。続いて、タスクAから送られたメッセージの種類を判定する(ステップ220)。ここでは、再生開始メッセージを受信しているため、ステップ222へ進み、再生中ファイルが「無効」に設定されているかを判定する。ここでは、ステップ218において再生中ファイルは「無効」に設定されているため、ステップ224へ進む(ステップ222:Yes)。
【0072】
ステップ224では、基準クロックT1をリセットするとともに、基準クロックT1をスタートさせ、ステップ226で累積再生指示時間T2に0を設定する。ここに、累積再生指示時間T2とは、すでに再生されたファイルに指定された再生指示時間tを累積した時間を示す。
そして、CPU64は、再生中ファイル192に登録するファイル名を選択する処理、つまり再生すべきファイルを背景映像ファイルテーブル100の中から選択するための再生ファイル選択アルゴリズムを実行する(ステップ300)。
【0073】
次に、CPU64により実行される再生ファイル選択アルゴリズムについて図19のフローチャートを参照して説明する。
CPU64は、図23(A)に示すテンポラリファイルリスト190の登録データを消去して空にする(ステップ302)。ここに、テンポラリファイルリスト190とは、この再生ファイル選択アルゴリズムを実行することにより、背景映像ファイルテーブル100の中から選択されたファイル名データ102を登録するためのリストである。そして、CPU64は、再生指示テーブル90(図9(A))の指示ポインタ位置の再生指示データ92を読出す(ステップ304)。
【0074】
ここでは、最初のファイル選択であるから、再生指示テーブル90の1番目に登録されている再生指示データ「G020」を読出す(ステップ304)。続いて、読出した再生指示データ92が「NULL」であるかを判定するが(ステップ306)、「NULL」ではないため、ステップ308へ進み、読出した再生指示データ92の1文字目が「P」であるか「G」であるかを判定する。そして、「P」である場合はステップ382へ進み、「G」である場合はステップ310へ進む。ここでは、読出した再生指示データ「G020」の1文字目は「G」であるためステップ310へ進む。
【0075】
ステップ310では、再生指示データ92の2文字目から4文字目の3桁と一致する数字および記号をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイル名が背景映像ファイルテーブル100に登録されていないかを検索するファイル検索アルゴリズム(3桁比較)を実行する。ここでは、2文字目から4文字目の3桁は「024」であるため、「024」をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイル名が背景映像ファイルテーブル100に登録されていないか検索する(ステップ310)。
【0076】
ここで、上記ステップ310において実行されるファイル検索アルゴリズム(3桁比較)について図20のフローチャートを参照して説明する。
なお、ここでは、上記ステップ304において再生指示テーブル90から読出された再生指示データ92の2文字目から4文字目の3桁は「024」であるとする。
CPU64は、背景映像ファイルテーブル100の1番目に登録されているファイルのジャンルキーワード数値101の先頭の3桁が「024」と一致するかを判定するが(ステップ312)、図10に示すように、背景映像ファイルテーブル100の1番目に登録されているファイルのジャンルキーワード数値101の先頭の3桁は「005」であり、「024」と一致しないため、ステップ322へ進み(ステップ312:No)、次のファイル、つまり2番目に登録されているファイルへ指示ポインタを移動させる。
【0077】
続いて、指示ポインタが背景映像ファイルテーブル100の最後に登録されているファイルを超えているか、つまり、全ファイルの検索が終了したかを判定するが(ステップ320)、ここでは、1番目のファイルの検索が終了しただけであるため、ステップ312へ戻り(ステップ320:No)、2番目のファイルのジャンルキーワード数値101の先頭の3桁が「024」と一致するかを判定する。
このようにして、ジャンルキーワード数値101の先頭の3桁が「024」と一致するファイルが見つかるまで、つまりステップ312で肯定判定されるまでステップ312、ステップ322およびステップ320を繰り返す。
【0078】
そして、ジャンルキーワード数値101の先頭の3桁が「024」と一致するファイルが見つかった場合は(ステップ312:Yes)、そのファイルに登録されている設定再生時間データTをテンポラリ設定再生時間データTAとして図23(C)に示すテンポラリ設定再生時間データ登録用ファイル194に登録する(ステップ314)。続いて、その登録されたテンポラリ設定再生時間データTAが、再生指示テーブル90の1番目に登録されている再生指示時間データt以上であるかを比較する(ステップ316)。
つまり、発見されたファイルの再生可能時間が、指定された再生時間を満たすことができるかを判定する。
【0079】
ここでは、図10に示すように、ジャンルキーワード数値101の先頭の3桁が「024」と一致するファイルとしては、ファイル名が「E789.VOB」のファイルが最初に見付けられるため、その設定再生時間データ「35」がテンポラリ設定再生時間データTAとしてテンポラリ設定再生時間データ登録用ファイル194に登録される(ステップ314)。
そして、再生指示テーブル90の1番目に登録されている再生指示時間データtは「30」であるから、TA(35)≧t(30)となり、ステップ318へ進み(ステップ316:Yes)、ファイル名「E789.VOB」をテンポラリファイルリスト190に登録する。
【0080】
以降、同様にして、ジャンルキーワード数値101の先頭の3桁が「024」と一致するファイル名「0A89.VOB」および「FD01.VOB」の2個のファイルについても、それぞれ設定再生時間データTが再生指示時間データt以上であるかを判定するが(ステップ314、316)、図10に示すように、両ファイルの設定再生時間データTは、「20」、「18」であり、再生指示時間データtの「30」より小さいため、両ファイルのファイル名は、テンポラリファイルリスト190には登録されない(ステップ316:No)。
【0081】
そして、CPU64は、テンポラリファイルリスト190に登録されているファイル名の登録数が0であるかを判定し(図19のステップ324)、登録数が0でない場合は、テンポラリファイルリスト190に登録されているファイル名の中から1つのファイル名を乱数に基づいてランダムに選択し、この選択したファイル名を再生中ファイル192に登録する(ステップ386)。ここでは、テンポラリファイルリスト190に登録されているファイル名は「E789.VOB」だけであるため、ファイル名「E789.VOB」が再生中ファイル192に登録される(ステップ386)。
【0082】
続いて、CPU64は、再生指示テーブル90の指示ポインタを1つ前に前進させて、再生ファイル選択アルゴリズムを終了する。ここでは、指示ポインタを再生指示テーブル90の2番目の再生指示データ92に進めて、再生ファイル選択アルゴリズムを終了する。
一方、ステップ310において、再生指示データ92の2文字目から4文字目の3桁と一致する数字および記号をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索できなかった場合は(ステップ324:登録数=0)、再生指示データ92の2文字目および3文字目の2桁と一致する数字および記号をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索する(ステップ330)。ここでは、「02」をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索する。
【0083】
ステップ330において実行されるファイル検索アルゴリズム(2桁比較)の内容を図21に示す。ステップ332からステップ342における処理内容は、ステップ332において、再生指示データ92の2文字目および3文字目の2桁と一致する数字および記号をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索する以外は、図20に示したステップ314からステップ322と同じであるため説明を省略する。
背景映像ファイルテーブル100には、「020」を先頭に有するファイルが登録されていないとすると、「02」を先頭に有するジャンルキーワード数値101としては、図10に示すように、「022H」、「023H」、「024H」、「029H」および「02AH]が登録されており、それら各ジャンルキーワード数値101に対応付けられるファイルとして、「1236.VOB」、「E589.VOB」、「E789.VOB」、「0A89.VOB」、「FD01.VOB」、「FF45.VOB」、「8959.VOB」、「F565.VOB」および「6789.VOB」のファイル名を有する計9個が登録されている。
【0084】
したがって、それら9個の各ファイルに登録されている各設定再生時間データTと再生指示時間データtとがそれぞれ比較される(ステップ336)。その結果、再生指示時間データ「30」以上の設定再生時間データを有する「E589.VOB」、「E789.VOB」、「FF45.VOB」、「8959.VOB」、「F565.VOB」および「6789.VOB」の計6個のファイル名がテンポラリファイルリスト190に登録され(ステップ338)、その中から1つのファイル名がランダムに選択され、再生中ファイル192に登録される(図19のステップ386)。
このように、「020」(演歌一般・港/船・和服)で特定されるファイルが記憶されていない場合であっても、それと類似する「02」(演歌一般・港/船)で特定される背景映像のファイル名データ102を再生中ファイル192に登録することができる。
【0085】
また、ステップ330において、再生指示データ92の2文字目および3文字目の2桁と一致する数字および記号をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索できなかった場合は(ステップ344:登録数=0)、再生指示データ92の1文字目の1桁と一致する数値および記号をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索する(ステップ350)。ここでは、「0」をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索する。
ステップ350において実行されるファイル検索アルゴリズム(1桁比較)の内容を図22に示す。ステップ352からステップ362における処理内容は、ステップ352において、再生指示データ92の1文字目の1桁と一致する数字および記号をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索する以外は、図20に示したステップ314からステップ322と同じであるため説明を省略する。
【0086】
背景映像ファイルテーブル100には、「02」を先頭に有するファイルが登録されていないとすると、「0」を先頭に有するジャンルキーワード数値101としては、図10に示すように、「005H」、「050H」および「054H」が登録されており、それら各ジャンルキーワード数値101に対応付けられているファイルとして、「7895.VOB」、「8959.VOB」、「7896.VOB」および「E458.VOB」のファイル名の計4個が登録されている。
したがって、それら4個の各ファイルに登録されている各設定再生時間データTと再生指示時間データtとがそれぞれ比較される(ステップ356)。その結果、再生指示時間データ「30」以上の設定再生時間データを有する「8959.VOB」のファイル名1個がテンポラリファイルリスト190に登録され(ステップ358)、そのファイル名が選択され、再生中ファイル192に登録される(図19のステップ386)。
このように、「02」(演歌一般・港/船)で特定されるファイルが記憶されていない場合であっても、それと類似する「0」(演歌一般)で特定される背景映像のファイル名データ102を再生中ファイル192に登録することができる。
【0087】
さらに、ステップ350において、再生指示データ92の1文字目の1桁と一致する数字および記号をジャンルキーワード数値101の先頭に有するファイルを検索できなかった場合は(ステップ364:登録数=0)、再生指示データ92の1文字目の1桁により示されるジャンルの親ジャンルに登録されたファイルを検索する(ステップ370)。ここでは、「0」で示されるジャンル「A」に対応する親ジャンルは、「B(演歌冬)」であるから(図11(B)、図12(B)参照)、親ジャンル「B(1)」に属するファイル名、つまりジャンルキーワード数値101の先頭に「1」を有するファイル名を検索する。
【0088】
この検索は、上記ステップ350において実行されたファイル検索アルゴリズム(1桁比較)により実行され(ステップ370)、テンポラリファイルリスト190に登録されたファイル名がある場合は(ステップ372:登録数>0)、その登録されたファイル名の中から1つのファイル名をランダムに選択し、再生中ファイル192に登録する(ステップ386)。
このように、「0」(演歌一般)で特定されるファイルが記憶されていない場合であっても、それと類似する「1」(演歌冬)で特定される背景映像のファイル名データ102を再生中ファイル192に登録することができる。
【0089】
また、上記ステップ304において読出した再生指示データ92の1文字目が「P」である場合は(ステップ308:P)、その「P」以下に付された数字および記号により示される番組番号と一致するファイル名を番組情報ファイルテーブル110(図11(A))の中から検索し、その検索されたファイル名をテンポラリファイルリスト190に登録する(ステップ382)。そして、テンポラリファイルリスト190にファイル名が登録されている場合は(ステップ384:登録数>0)、その登録されているファイル名の中から1つのファイル名をランダムに選択し、再生中ファイル192に登録する(ステップ386)。
【0090】
たとえば、再生指示データ92が「P236」である場合は、ファイル名「5666.VOB」および「5667.VOB」の2個のファイル名がテンポラリファイルリスト190に登録され(図11(A))、両ファイル名のいずれか一方が再生中ファイル192に登録される。
なお、上記ステップ302からステップ370を実行した結果、テンポラリファイルリスト190にファイル名が登録されなかった場合は(ステップ372:登録数=0)、エラー表示を行って再生を停止させる(ステップ374)。たとえば、DVDプレーヤ6、または、コマンダ20の前面パネルに設けられたエラー表示用のLED(図示省略)を点灯させたり、エラーメッセージを液晶表示する。または、モニタ12,14に「指定された背景映像が記憶されていませんので、そのままお待ちください。」などのメッセージ映像を表示する。
【0091】
次に、図18に示すタスクBに戻り、本発明の映像再生装置の特徴であるステップ500以降を説明する。
CPU64は、再生中ファイル192に登録されたファイル名に対応するファイルを開き(ステップ500)、累積再生指示時間T2に再生指示時間tを加算し、その加算された時間を累積再生指示時間T2に設定する(ステップ502)。ここでは、最初のファイルの再生であり、前回に再生されたファイルが存在しないため、累積再生指示時間T2=0であることから、再生指示時間tを累積再生指示時間T2に設定する(ステップ502)。たとえば、再生指示テーブル90の1番目に登録された再生指示時間tは「30」であるため、累積再生指示時間T2には「30」が設定される。
【0092】
続いて、再生中ファイル192に登録されているファイル名に対応するファイルが記憶されているDVD61A、または、DVD62Aから1GOP分の背景映像データを読出す(ステップ510)。続いて、基準クロックT1による計測を開始し(ステップ512)、読出した1GOP分の背景映像データをバッファメモリ65に転送する(ステップ514)。続いて、バッファメモリ65に蓄積された背景映像データによる再生時間を演算し、その演算された再生時間をテンポラリバッファ再生時間T3として設定する(ステップ516)。
【0093】
バッファメモリ65には、GOP単位で背景映像データが蓄積されるため、GOP1個分の背景映像データによる再生時間が分かっていれば、バッファメモリ65に蓄積されたGOP数に単位再生時間を乗算することにより、テンポラリバッファ再生時間T3を求めることができる。
たとえば、GOP1個分の背景映像データによる再生時間が、0.6秒であり、バッファメモリ65に10個分のGOPが蓄積されているとすると、テンポラリバッファ再生時間T3=0.6秒×10=6.0秒である。
【0094】
続いて、バッファメモリ65に蓄積されている背景映像データによる再生時間を除いて、実再生時間(今まで実際に再生された時間)T1が累積再生指示時間T2に達するまでに残っている時間(以下、残り再生時間と称する)T4を算出する演算を行う(ステップ518)。その残り再生時間T4を算出するためには、まず、累積再生指示時間T2から基準クロックT1により計測された実再生時間T1を減算する演算を行う。
つまり、現時点において、累積再生指示時間T2に達するまでに、あとどのくらいの時間が残っているかを演算する。ここでは、最初のファイルの再生を開始したばかりであるため、基準クロックT1による計測時間を0とすると、T2−T1=35秒−0=35秒となる。
【0095】
そして、上記演算された時間(T2−T1)から、さらにテンポラリバッファ再生時間T3を減算する演算を行う(ステップ518)。
つまり、次に再生される予定の背景映像データが、すでにバッファメモリ65に蓄積されているため、その蓄積されている背景映像データにより再生可能な時間(T3)を上記演算された時間(T2−T1)から減算し、累積再生指示時間T2に達するまでに実質的に残っている時間(残り再生時間T4)を演算する(ステップ518)。
たとえば、テンポラリバッファ再生時間T3=6.0秒とすると、残り再生時間T4=35秒−6秒=29秒となる。
【0096】
次に、残り再生時間T4が0より大きいか否か(正か負か)、つまり、指定された再生時間が終了するタイミング(本発明の指定終了タイミング)と、実際の再生が終了するタイミング(本発明の実終了タイミング)とが一致するか否かを判定する(ステップ520)。そして、残り再生時間T4が0より大きい場合、つまり、現時点において、バッファメモリ65に蓄積されている背景映像データを再生しても、実再生時間T1が累積再生指示時間T2に不足している場合(指定終了タイミングと実終了タイミングとが一致しない場合)は、DVD61A、または、DVD62Aのファイルに設定されている読出ポインタを1GOP分進める(ステップ522)。
つまり、次の1GOP分の背景映像データを読出す準備をする。
【0097】
続いて、ステップ220へ進むが、ここではタスクAからメッセージは送られていないため、ステップ504へ進み、再生中ファイルが「無効」に設定されているかを判定する。ここでは、ステップ218において再生中ファイルは「無効」に設定されていないためステップ506へ進み(ステップ504:No)、バッファメモリ65の空きサイズを検出し、空きサイズが1GOP以上ある場合は(ステップ508:Yes)、1GOP分の背景映像データを読出し(ステップ510)、バッファメモリ65に転送する(ステップ514)。
【0098】
続いて、上述したように、残り再生時間T4を演算し(ステップ516、518)、残り再生時間T4が0より大きい場合は(ステップ520:Yes)、次の1GOP分の背景映像データを読出し(ステップ522、510)、上記ステップ514からステップ520を実行する。
このようにして、背景映像データをファイルから1GOP単位で順次読出し、その読出したタイミングで残り再生時間T4を演算する。そして、ステップ520において残り再生時間T4が0以下と判定されるまで(ステップ520:No)、つまり、バッファメモリ65に蓄積されている背景映像データを再生することにより、実再生時間T1が累積再生指示時間T2に達するため、新たに背景映像データを読出す必要がないと判定されるまで、上記各ステップを繰り返し実行する。
【0099】
そして、残り再生時間T4が0以下であると判定されると(ステップ520:No)、再生しているファイルを閉じる(ステップ524)。これにより、バッファメモリ65に蓄積されている背景映像データの再生が終了した時点でファイルの再生が終了することになる(指定終了タイミングと実終了タイミングとが一致する)。続いて、再生指示テーブル90の2番目に登録されている再生指示データ92に対する再生ファイル選択アルゴリズムを実行し(ステップ300)、その実行により再生中ファイル192に登録された2番目のファイルについて、上記最初のファイルと同様にステップ500からステップ524を実行する。
【0100】
ここで、2番目のファイルの再生が終了し、3番目のファイルを再生する場合について図8を参照して説明する。
なお、3番目の再生指示データ「G054」に対して再生ファイル選択アルゴリズムを実行した結果、再生中ファイル192にはファイル名「E458.VOB」が登録されているものとする。また、ファイル名「E458.VOB」のファイルの再生指示時間tは14秒であり、1番目および2番目に再生された両ファイルの合計の実再生指示時間T1は、60秒であるとする。さらに、1番目および2番目のファイルの再生では、再生指示時間tと実再生時間T1とが一致しており、再生指示時間tについての過不足は発生しなかったものとする。
【0101】
ファイル名「E458.VOB」のファイルから1GOP分の背景映像データが読出されるごとに上記最初のファイルの場合と同様に残り再生時間T4を演算し(ステップ518)、残り再生時間T4が0より大きいか否かを判定する(ステップ520)。
ここでは、No.1からNo.9までのGOP9個分の背景映像データの再生が終了しており、現時点において、バッファメモリ65には、No.10からNo.24までのGOP15個分の背景映像データが蓄積されているとする。
【0102】
累積再生指示時間T2は、最初のファイルおよび2番目のファイルの合成の累積再生指示時間T2が60秒であり、3番目の再生指示時間tが14秒であるから、新たな累積再生指示時間T2は、T2+t=60秒+14秒=74秒となる(ステップ502)。また、9個のGOPの再生が終了しているため、最初のファイルの再生開始時点から計測している実再生時間T1は、60秒+0.6秒×9=65.4秒となる。さらに、バッファメモリ65にはGOP15個分の背景映像データが蓄積されているため、テンポラリバッファ再生時間T3は、0.6秒×15=9.0秒となる(ステップ516)。
したがって、残り再生時間T4は、T2−T1−T3=74秒−65.4秒−9.0秒=−0.4秒(T4<0)となる。
【0103】
したがって、現時点において、バッファメモリ65に蓄積されている背景映像データを全て再生すれば、実再生時間T1が累積再生指示時間T2を0.4秒超過することが推定される。
つまり、バッファメモリ65に蓄積されている背景映像データを全て再生することにより、目標の累積再生指示時間T2を満足することができる。
したがって、次の1GOP分の背景映像データを読出す必要がないため、再生中ファイル「E458.VOB」を閉じ(ステップ520:No、ステップ524)、次の4番目に再生すべきファイルの選択を行い(ステップ300)、その選択されたファイルの背景映像データの読出を実行する(ステップ500〜ステップ524)。
【0104】
ところで、バッファメモリ65に一時保存された背景映像データは、MPEGデコーダ回路66(図4)へ出力され、このMPEGデコーダ回路66によって背景映像信号に変換される。そして、MPEGデコーダ回路66から出力された背景映像信号は、映像出力端子67を介してコマンダ20の映像入力端子58を経て映像制御回路54に入力される。この入力された映像信号は、映像制御回路54により、モニタ12,14に表示するための映像信号に変換され、映像出力端子42,43を介してモニタ12,14へ出力され、図25に示すように、背景映像300が表示される。
【0105】
たとえば、3番目に再生されたファイルのファイル名が「E458.VOB」であるとすると、ファイル名「E458.VOB」に対応付けられたジャンルキーワード数値101は、「054」であるから、「演歌一般・田舎・子ども」で特定される背景映像がモニタ12,14に14.4秒間表示される。
以降、5番目から8番目の背景映像についても、上記と同様の各ステップを実行することにより、モニタ12,14に順次表示される。そして、コマンダ20から再生停止コマンド150がDVDプレーヤ6に送信されると(図16のステップ660)、CPU64は、ステップ204において、受信したコマンドの種類は、再生停止コマンダ150であると判定し、ステップ214へ進み、再生停止メッセージをタスクBに送り、タスクBのステップ218へ進み、再生中ファイルを「無効」に設定し、バッファメモリ65の記憶内容を消去し、タスクAから送られるメッセージを受けるまで待機する(ステップ220)。
【0106】
以上のように、本第1実施形態のDVDプレーヤ6によれば、バッファメモリ65に蓄積されている背景映像データを再生すると、実再生時間T1が累積再生指示時間T2を超過するか否かを判定することができ、超過すると判定された場合に次の新たな背景映像データの読出を禁止し、バッファメモリ65に蓄積された背景映像データの再生を終了した時点で背景映像の再生を終了させることができる。
つまり、実再生時間T1の終了タイミング(指定終了タイミング)を時間的に実再生時間T1の指定終了タイミングの後に位置する読出タイミングと一致させることができる。
したがって、背景映像が背景映像の読出タイミング間で終了することにより、背景映像データの正常な再生を行うことができず、モニタ12,14に表示される背景映像が乱れるという事態をなくすことができる。
【0107】
また、上述のように、3番目のファイルの実再生時間は、14.4秒であり、再生指示時間の14秒に対して0.4秒超過しているが、その超過分の0.4秒は、実再生時間T1として計測されている。
そして、その超過分を含んだ実再生時間T1は、ステップ518において、残り再生時間T4を演算する際に減算されるため、4番目のファイルの実質的な実再生時間が0.4秒少なくなったことになる。
【0108】
つまり、3番目のファイルの実再生時間の超過分は、次の4番目のファイルの実再生時間から減算されるため、3番目のファイルの実再生時間の超過分が、5番目以降のファイルの残り再生時間の演算まで持ち越されない。
したがって、前に再生されたファイルの実再生時間と再生指示時間との誤差が後の再生までずれ込むことがないため、背景映像間の切替わりタイミングが、背景映像の再生が進行するにつれて次第に大きくなることがない。
【0109】
ところで、これまでは、背景映像を再生する過程を説明したが、実際には、最初の背景映像が再生されるタイミングで曲が演奏され、歌詞テロップがモニタ12,14に表示される。
以下、曲データ130を構成する歌詞テロップデータ132および演奏データ133(図6(A))の再生などについて図16を参照して説明する。
コマンダ20のRAM47から読出された曲データ130に含まれる演奏データ133を構成するMIDIデータは、シーケンサ51に取り込まれ、タイマ53のカウントにしたがってMIDI音源52に書き込まれる。そして、MIDI音源52から出力される音源信号は、音声制御回路50へ出力され、アンプ16により増幅可能な音楽信号に変換され、この変換された音楽信号は、アンプ16へ出力される。そして、その出力された音楽信号は、アンプ16で設定された音量に増幅された後にスピーカ13,13へ出力され、スピーカ13,13によって演奏音として再生される(ステップ600)。
【0110】
また、曲データ130に含まれる歌詞テロップデータ132に対応するフォントデータが、フォントROM44から読み出され、この読出されたフォントデータはビットマップデータに展開され、ビデオRAM48に保存される。続いて、そのビットマップデータは、映像制御回路54へ出力されるとともに、その映像制御回路54により、モニタ12,14に表示可能な表示信号に変換され、図251に示すように、モニタ12,14に歌詞テロップ302が表示される。(ステップ620)
【0111】
また、マイクロフォン17,18から入力された音声信号は、アンプ16において上記音楽信号とミキシングされ、このミキシングされたミキシング信号は、音声出力端子41からアンプ16へ出力される。そして、その出力されたミキシング信号は、アンプ16で設定された音量に増幅された後にスピーカ13,13へ出力され、スピーカ13,13によってミキシング音として再生される。
つまり、利用者は、自分の選んだ曲をモニタ12,14の画面に映し出された背景映像300および歌詞テロップ302を見ながらマイクロフォン17、または、マイクロフォン18を通して歌う(カラオケする)ことができる。
【0112】
そして、CPU45は、RAM47に予約された選曲番号データが記憶されているかを判定し(ステップ680)、記憶されている場合は(ステップ680:Yes)、その記憶されている選曲番号データをRAM47から読出し(ステップ700)、ステップ100ないしステップ680を実行して予約曲を再生する。
【0113】
次に、上記第1実施形態において図18に示したタスクBの変更例について図24に示すフローチャートを参照して説明する。
図24は、タスクBの一部を示し、ステップ521以外の各ステップは、図18に示すタスクBと同一であるため、ステップ521、ステップ522およびステップ524以外のステップの図示を省略している。
ステップ521では、残り再生時間T4がTG以上でかつ2TGより短いか否かを判定する。ここに、TGは、GOP1個分の背景映像データによる再生時間を示す。
つまり、ステップ521では、残り再生時間T4が、GOP1個分の再生時間以上でかつGOP2個分の再生時間より短い範囲にあるかを判定する。
【0114】
たとえば、図8に示した再生スケジュールにしたがって3番目の背景映像を再生する場合において、現時点でNo.1からNo.7までのGOP7個分の背景映像データの再生が終了しており、バッファメモリ65には、No.8からNo.22までのGOP15個分の背景映像データが蓄積されているとする。また、累積再生指示時間T2は、最初のファイルおよび2番目のファイルの合成の累積再生指示時間T2が60秒であり、3番目の再生指示時間tが14秒であるとする。
【0115】
すると、新たな累積再生指示時間T2は、T2+t=60秒+14秒=74秒となる(ステップ502)。また、GOP7個分の背景映像データの再生が終了しているため、最初のファイルの再生開始時点から計測している実再生時間T1は、60秒+0.6秒×7=64.2秒となる。さらに、バッファメモリ65にはGOP15個分の背景映像データが蓄積されているため、テンポラリバッファ再生時間T3は、0.6秒×15=9.0秒となる(ステップ516)。
したがって、残り再生時間T4は、T2−T1−T3=74秒−64.2秒−9.0秒=0.8秒となる。
つまり、TG(0.6)≦T4(0.8)<2TG(1.2)となる。
【0116】
したがって、ステップ522へ進み(ステップ521:Yes)、再生しているファイルの読出ポインタを1GOP分進める(ステップ524)。
これにより、No.23の1GOP分の背景映像データが読出され(ステップ510)、バッファメモリ65に蓄積されるため(ステップ514)、その蓄積された1GOP分の再生時間がテンポラリバッファ再生時間T3として加算され、さらにその間にも背景映像データの再生が行われ、実再生時間T1も増加しているため、残り再生時間T4は、1GOP分の背景映像データを読出す前に演算された残り再生時間T4よりも少なくとも1GOP分(0.6秒)以上少なくなる(ステップ518)。
【0117】
つまり、前回のステップ518において演算されたT4は、0.8秒であるから、今回のステップ518において演算されるT4は、少なくとも0.2秒(0.8秒−0.6秒)以下になるため、ステップ521では否定判定され(ステップ521:No)、ファイルを閉じる(ステップ524)。
これにより、上記3番目の背景映像は、GOP23個分の背景映像データを再生したところで再生を終了することができる。
したがって、GOPの途中で再生が終了して背景映像が乱れることがない。
【0118】
また、図8に示すように、3番目の背景映像の実再生時間は、13.8秒となるため、再生指示時間の14.0秒に対して0.2秒不足するが、その不足分は、次の4番目の背景映像の実再生時間T1に加算されるため、4番目のファイルの実質的な実再生時間が0.2秒長くなったことになる。
つまり、3番目のファイルの実再生時間の不足分は、次の4番目のファイルの実再生時間に加算されるため、3番目のファイルの実再生時間の不足分が、5番目以降のファイルの残り再生時間の演算まで持ち越されない。
したがって、前に再生されたファイルの実再生時間と再生指示時間との誤差が後の再生までずれ込むことがないため、背景映像間の切替わりタイミングが、背景映像の再生が進行するにつれて次第に大きくなることがない。
【0119】
ところで、上記各実施形態では、図7(D)に示す再生方法指示コマンダ160に示されるスケジューリングにしたがって背景映像を再生する場合を説明したが、図7(E)に示す再生方法指示コマンダ170、または、同図(F)に示す再生方法指示コマンダ180により、背景映像の再生方法が指示される場合も、再生方法指示コマンダ160の場合と同様に、CPU45およびCPU64により、上記各ステップが実行されるため、GOPの途中で再生が終了してしまい、背景映像が乱れるのを回避できる。
【0120】
また、複数の再生指示データを有する再生方法指示コマンダ180により、複数の背景映像を再生する場合は、実再生時間と累積再生時間との誤差が大きくなって背景映像の切替わりタイミングが大きくずれることを回避できる。
なお、上記各実施形態では、本発明の映像再生装置としてカラオケ装置に備えられたDVDプレーヤを代表に説明したが、カラオケ装置に備えられるCD−ROMプレーヤ、または、カラオケ装置以外に用いられるDVDプレーヤ、CD−ROMプレーヤなどにも適用することができる。
【0121】
ところで、CPU64により実行されるタスクB(図18および図24)が、本発明のタイミング制御手段として機能する。
さらに、コマンダ20、アンプ16およびスピーカ13,13が、請求項2に記載の楽曲情報再生手段に相当する。
【0122】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、MPEG規格のGOPからなる複数の映像情報を編集して構成された編集映像情報が複数記憶された映像情報記憶手段から所定の編集映像情報をGOP単位で読出して再生する映像再生装置において、指定された再生時間が終了するタイミングと、実際の再生が終了するタイミングとが一致しない場合に、実際の再生が終了するタイミングを、指定された再生時間が終了するタイミングよりも時間的に前または後におけるGOPの再生終了タイミングに一致させることができる。
したがって、正常に再生されないGOPが発生し、映像情報が乱れる事態をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態のカラオケ装置の外観説明図である。
【図2】 (A)は、カラオケ装置に備えられたコマンダの前面パネルの説明図であり、(B)は、コマンダの背面パネルの説明図である。
【図3】 コマンダの制御系の構成をブロックで示す説明図である。
【図4】 DVDプレーヤの構成および機能をブロックで示す説明図である。
【図5】 カラオケ装置に備えられた送信器の説明図である。
【図6】 (A)は曲データの主要構成をブロックで示す説明図であり、(B)は再生開始コマンドの構成を表す説明図であり、(C)は再生停止コマンドの構成を表す説明図である。
【図7】 (D)はジャンルおよびキーワードにより背景映像の再生方法を指示する再生方法指示コマンドの構成を示す説明図であり、(E)は番組番号により番組情報を示す背景映像を指示する再生方法指示コマンドの構成を示す説明図であり、(F)はジャンルおよびキーワードと、番組番号とにより、ジャンルおよびキーワードにより特定される背景映像、および番組番号により特定される背景映像を混在させて指示する再生方法指示コマンドの構成を示す説明図である。
【図8】 図7(D)に示す再生方法指示コマンドにより示される再生スケジュールを時系列で示す説明図である。
【図9】 (A)は再生方法指示コマンド160により示される再生指示データおよび再生指示時間データが登録された再生指示テーブルの構成を示す説明図であり、(B)は再生方法指示コマンド170により示される再生指示データおよび再生指示時間データが登録された再生指示テーブルの構成を示す説明図であり、(C)は再生方法指示コマンド180により示される再生指示データおよび再生指示時間データが登録された再生指示テーブルの構成を示す説明図である。
【図10】 背景映像ファイルテーブルの構成を示す説明図である。
【図11】 (A)は番組情報ファイルテーブルの構成を示す説明図であり、(B)は親ジャンルテーブルの構成を示す説明図である。
【図12】 (A)はジャンルキーワード数値のビット構成を示す説明図であり、(B)はジャンル名、数値および分類との対応関係を示す説明図である。
【図13】 (A)はジャンルAと第1キーワードとの対応関係を示す説明図であり、(B)はジャンルAと第1キーワードとの対応関係を示す説明図である。
【図14】 (A)は第1キーワード「港/船」に対する第2キーワードの割り当てを示す説明図であり、(B)は第1キーワード「田舎」に対する第2キーワードの割り当てを示す説明図であり、(C)は第1キーワード「雑踏」に対する第2キーワードの割り当てを示す説明図である。
【図15】 番組情報の割り当てを示す説明図である。
【図16】 本発明第1実施形態のCPU45により実行される選曲から予約曲の再生までの制御内容を示すフローチャートである。
【図17】 本発明第1実施形態のCPU64により実行されるコマンド解析タスクを示すフローチャートである。
【図18】 本発明第1実施形態のCPU64により実行されるDVD再生タスクを示すフローチャートである。
【図19】 本発明第1実施形態のCPU64により実行される再生ファイル選択の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】 図19に示すステップ310で実行される3桁比較の処理内容を示すフローチャートである。
【図21】 図19に示すステップ330で実行される2桁比較の処理内容を示すフローチャートである。
【図22】 図19に示すステップ350で実行される1桁比較の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】 (A)は、テンポラリファイルリストの構成を示す説明図であり、(B)は、再生中ファイルの構成を示す説明図であり、(C)は、テンポラリ設定再生時間データ登録用ファイルの構成を示す説明図である。
【図24】 図18のDVD再生タスクの変更例を示すフローチャートである。
【図25】 モニタ12の表示画面を説明する説明図である。
【図26】 AからHの8個の背景映像の再生スケジュールを時系列で示す説明図である。
【符号の説明】
6 DVDプレーヤ
10 カラオケ装置
15 通信ケーブル
16 アンプ
20 コマンダ
45,64 CPU
60 映像管理テーブル用メモリ
61A,62A DVD
90 再生指示テーブル
100 背景映像ファイルテーブル
130 曲データ
140 再生開始コマンド
150 再生停止コマンド
160 再生方法指示コマンド
t 再生指示時間
T 設定再生時間
T1 実再生時間
T2 累積再生指示時間
T3 テンポラリバッファ再生時間
T4 残り再生時間
Claims (2)
- MPEG規格のGOPからなる複数の映像情報を編集して構成された編集映像情報が複数記憶された映像情報記憶手段から所定の編集映像情報をGOP単位で読出して再生する映像再生装置であって、
前記映像情報記憶手段に記憶された複数の編集映像情報のうち、所定の複数の編集映像情報を読出し、それぞれ再生時間を指定して再生する際に、所定の編集映像情報について指定された再生時間が終了する指定終了タイミングと、前記所定の編集映像情報をその編集映像情報を構成する複数の映像情報を前記GOP単位で読出して実際に再生した場合の再生が終了する実終了タイミングとが一致するか否かを判定し、その判定結果が、前記指定終了タイミングと実終了タイミングとが一致しないというものである場合に、前記実終了タイミングを、前記指定終了タイミングよりも時間的に前または後におけるGOPの再生終了タイミングに一致させるタイミング制御手段が備えられたことを特徴とする映像再生装置。 - 請求項1に記載の映像再生装置と、その映像再生装置により前記編集映像情報が再生される際に所定の楽曲情報を再生する楽曲情報再生手段とが備えられたことを特徴とする楽音再生装置。
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