[go: up one dir, main page]

JP3994147B2 - 櫛歯容器 - Google Patents

櫛歯容器 Download PDF

Info

Publication number
JP3994147B2
JP3994147B2 JP2002129195A JP2002129195A JP3994147B2 JP 3994147 B2 JP3994147 B2 JP 3994147B2 JP 2002129195 A JP2002129195 A JP 2002129195A JP 2002129195 A JP2002129195 A JP 2002129195A JP 3994147 B2 JP3994147 B2 JP 3994147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
comb
container
main body
outer layer
check valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002129195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003319818A (ja
Inventor
古澤  光夫
勉 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002129195A priority Critical patent/JP3994147B2/ja
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to EP03725703A priority patent/EP1500603B1/en
Priority to TW092110195A priority patent/TWI270512B/zh
Priority to PCT/JP2003/005511 priority patent/WO2003093132A1/ja
Priority to US10/505,134 priority patent/US7293674B2/en
Priority to KR1020047000711A priority patent/KR100921133B1/ko
Priority to CNB038007568A priority patent/CN100423996C/zh
Priority to AU2003231559A priority patent/AU2003231559A1/en
Publication of JP2003319818A publication Critical patent/JP2003319818A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3994147B2 publication Critical patent/JP3994147B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器内部へ外気を進入させることなく、櫛歯の間に内容物の注出が可能な櫛歯容器に関し、特に、定形に成形された外層と、該外層に剥離可能に積層した内層とから構成される、スクイズ変形可能な容器本体と、この容器本体の底部に外嵌組付けされるベースカップとの組合わせ構造とから成る櫛歯容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、白髪染め等の染毛剤を収納する容器としては、特開平9−23922号公報に、櫛歯の間から内容物の注出が可能な櫛歯体を設け、内容液を直接頭髪に塗布することができるようにしたものが記述されている。
【0003】
この櫛歯容器は、内容物である染毛剤等の頭髪化粧料を櫛歯の間に注出し、櫛歯体から頭髪に直接化粧料を塗布することができるため、染毛操作を効率的に行うことができるため、便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
櫛歯容器は、櫛歯容器の胴部を複数回押圧して、櫛歯片でブラッシング操作をしながら用いるものであり、櫛歯容器の方向性を問わずに内容物を注出できると、櫛歯片を伝わる内容物を塗布することができるので非常に便利である。
【0005】
そこで、本発明は、外層から内層が剥離する積層容器に櫛体を設けた櫛歯容器を用いて、簡易な構成で実現可能な逆止弁機能の創出を技術的課題とし、もって生産性が高く、外観上良好な、操作性の優れた櫛歯容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するための本発明のうち、請求項1記載の手段は、
内容物を注出する櫛歯容器であること、
外層の内面に該外層から剥離可能な内層を積層し、上部に内容物の流路を形成する本体口部を設け、有底筒形状の底部の底板壁下面に、パーティングラインに沿って、外層に形成された食い切り部を開口し、この開口により外層と内層との間に外部の空気を導入する空気導入部を開設したスクイズ変形可能な容器本体を有すること、
整列した複数の櫛歯片と内容物を注出する注出孔を有し、容器本体の本体口部と連通する注出路を設けた櫛体を有すること、
容器本体内への内容物の逆流および外部の空気の流入を不能に流路を開閉する、容器本体の本体口部に設けた第1逆止弁体を有すること、
容器本体の底部に外嵌組付きする筒壁を有し、容器本体の空気導入部に外部の空気を導入する通気孔を設けた有底状のベースカップを有すること、
該ベースカップに組付き固定し、通気孔から外部の空気を容器本体の空気導入部に導入し、導入した空気の逆流を防止する第2逆止弁体を有すること、
にある。
【0007】
請求項1記載の手段にあっては、スクイズ可能な容器本体の胴部を押圧すると、流路を閉塞していた第1逆止弁体が開放し、内容物が流路を構成する容器本体の本体口部及び櫛体の注出路を流通して、櫛体の注出孔から外部に注出され、櫛体を介して、頭髪に内容物を塗布することができる。
【0008】
容器本体の押圧を解除すると、内容物の注出が止まり、外層が弾性回復力により元の形に復元し始め、第1逆止弁体の機能により、流路が閉塞されて、減圧状態となった容器本体内部への内容物の逆流および外部の空気の進入を防ぐことができる。
【0009】
この際、内層は減容変形した状態を保持したままであるので、元の形に復元しようとする外層と、減容変形状態を保持する内層との間が減圧状態となり、第2逆止弁体がベースカップの通気孔を開放し、通気孔から外部の空気を空気導入部に導入して、外層と内層との間に空気を流入し、素早く外層を元の形状まで復元させる。
【0010】
外層が元の状態に復元した後、再び容器本体の胴部を押圧すると、外層と内層との間が加圧状態となり、第2逆止弁体の機能により、通気孔を閉塞して、内層と外層との間に流入した空気の流出を防止する。このため、容器本体の胴部を押圧した際に、櫛歯容器がどのような方向であっても、内層と外層との間に存在する空気を介して、減容変形している内層内の内容物を加圧することができ、再び第1逆止弁体が本体口部を開放して、注出孔から内容物を確実に注出する。
【0011】
容器本体の底部に空気導入部を開設した場合であっても、有底円筒状のベースカップを、容器本体の底部に外嵌しているため、ベースカップで容器本体の底部を補強し、櫛歯容器の底部分の形態を安定に維持する。
【0012】
なお、注出孔は、内部に注出路を設けた柄部の一方の側面若しくは上面に直列かつ等間隔に起立設した櫛歯片の間に設けてもよく、整列した櫛歯片の中間部まで連通する注出路を設け、該櫛歯片の中間部に注出孔を設けてもよく、その他、楕円形状に形成した柄部の周囲に整列した櫛歯片を起立設し、周囲の櫛歯片により内容物を塗布できるように、楕円形状の柄部の内部に注出路を設け、該柄部の中間部に内容物を注出する注出孔を設けてもよい。
【0013】
また、容器本体の底部の底板壁下面に、パーティングラインに沿って、外層に形成された食い切り部を開口して、空気導入部としたことにより、
相溶性の殆ど無い外層パリソンと内層パリソンとを共押し出しした積層パリソンを、金型のピンチオフ部で押し潰し成形される食い切り部に、容易に発生する底割れをそのまま空気導入部として用いることができ、面倒な後加工操作を必要とすることなく、空気導入部を外層に形成することができる。
【0014】
底部のパーティングラインに沿って形成された食い切り部を開口して空気導入部とした場合、容器本体の底部が底割れした状態となるため、容器本体の底部の機械的強度が低下するが、本発明にあっては、有底円筒状のベースカップを、容器本体の底部に外嵌しているため、ベースカップで容器本体の底部を補強し、例えば、座機能が低下する等の不都合を発生することなく、櫛歯容器の底部分の形態を安定に維持した状態で構成することができる。
【0015】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、容器本体の底部外周面に、凹溝を周設したこと、該凹溝にOリングを設けたこと、該Oリングを介して、ベースカップを容器本体の底部に密に外嵌したこと、を加えたものである。
【0016】
請求項2記載の発明にあっては、容器本体の底部に、ベースカップの筒壁を密に外嵌組付けする手段として、容器本体の底部にOリングを設けているため、通気孔から導入した空気を底部とベースカップの間から漏出することなく、空気導入部から減容変形する内層と外層との間に空気を流入させて、素早く外層を元の形状に復元させることができる。
【0017】
また、容器本体をスクイズ変形した際に、底部とベースカップの間から外層と内層との間に流入した空気を漏出することなく、外層の押圧により、内層を確実に加圧することができる。
【0018】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、第1逆止弁体及び第2逆止弁体を、リング片と、該リング片と連結片を介して、該連結片を基端として揺動可能に、容器本体の本体口部若しくはベースカップの通気孔を塞ぐ開閉弁とから構成したこと、を加えたものである。
【0019】
請求項3記載の発明にあっては、外層の押圧による内層内の加圧によって、第1逆止弁体の揺動可能な開閉弁が本体口部を開放して、内容物を注出することができる。また、外層の押圧の停止による内層内の減圧によって、開閉弁が本体口部を閉塞し、内容物の容器本体内への逆流を防止するとともに、外部の空気の進入を阻止する。
【0020】
一方、外層に対する押圧解除によって、剥離した内層と外層との間が、減圧状態となるため、第2逆止弁体の開閉弁がベースカップの通気孔を開放し、外部の空気を、通気孔を通じて空気導入部から内層と外層との間に導入し、外層を素早く元の形状まで復元することができる。
【0021】
請求項記載の発明の手段は、請求項1、2または3記載の発明において、ベースカップに、容器本体の底板壁に対して、パーティングラインに押圧力を作用させる押圧機能部を設けたこと、にある。
【0022】
請求項記載の発明にあっては、ベースカップの押圧機能部によって、容器本体の底部にベースカップを外嵌組付けすると、容器本体の底板壁を構成する外層の食い切り部に、パーティングラインに沿って底割れ状のスリットを開口させることができ、この開口したスリットをそのまま、空気導入部として用いることができる。
【0023】
請求項記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明において、容器本体の本体口部に、上部を開口して内容物の流路の一部を構成し、櫛体を取付ける取り付け部と、容器本体の本体口部に組付き固定する組付き筒と有する取り付け部材を設けたこと、にある。
【0024】
請求項記載の発明にあっては、取り付け部材を介して、櫛体を容器本体の本体口部に取付けてもよい。取り付け部材の取り付け部も容器本体の本体口部と連通して流路の一部を構成するため、取り付け部材の内部に、第1逆止弁体を組付ける部材を設けて、流路を開閉する第1逆止弁体を簡単に組付けることができる。
【0025】
請求項記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において、櫛体の一方の側面に、櫛歯片を設けたこと、を加えたものである。
【0026】
請求項記載の発明にあっては、櫛体の一方の側面に櫛歯片を設けたため、通常の櫛と同様に、容器本体の胴部を握って、頭髪をブラッシングする状態で、内容物を塗布することができる。
【0027】
請求項記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において、櫛体の上面に、櫛歯片を起立設したこと、を加えたものである。
【0028】
請求項記載の発明にあっては、櫛歯片を櫛体の上面に起立設したため、櫛歯片の間に内容物を注出する注出孔と櫛歯片とを櫛体として一体的に成形することが容易となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照にしながら説明する。
図1は、本発明における櫛歯容器の一実施例を示す正面図である。櫛歯容器は、容器本体1、容器本体1の本体口部6に組付けた取り付け部材20、該取り付け部材20に組付き固定した櫛体60、及び容器本体1の底部に密に外嵌組付けしたベースカップ40と、から構成している。
【0030】
図2は、図1に示す櫛歯容器の上下部分と容器本体1の半分を縦断面図とした図である。容器本体1は、押圧による弾性変形およびこの変形の回復が可能な外層2と、この外層2に対して相溶性の低い合成樹脂で、萎み変形自在で剥離可能な内層3が積層された積層構造を有しており、胴部4の上部に肩部5を介して短円筒状の本体口部6を設けている。本体口部6の外周部には螺条7を刻設し、該螺条7の上部に、係合溝部8と、係止突条9とを周設している。
【0031】
胴部4の下端部には、段部10を介して、有底筒形状の底部12を連設し、この底部12に係合部11を周設すると共に、該係合部11の下部にOリング17を外嵌する凹溝16を周設し、底部12の外層2に、外部の空気を内層3と外層2との間に流入する空気導入部15を開口している。
【0032】
図3に示すように、容器本体1の本体口部6には、本体口部6の開口を開閉する第1逆止弁体30を設けるとともに、櫛体60を取り付ける取り付け部材20を組付き固定している。なお、櫛体60は、取り付け部材20を介することなく、直接容器本体1の本体口部6に設けてもよい。
【0033】
第1逆止弁体30は、リング状のリング片31と、該リング片31と連結片32を介して、該連結片32を基端として、上下方向への揺動が可能な円盤状の開閉弁33を連設した逆止弁34と、本体口部6の開口に組付ける組付け部材である弁座体35とから構成している。
【0034】
弁座体35は、本体口部6内に嵌入する有頂円筒状の開口筒片36を垂下設し、頂壁37の周端部に、本体口部6に外嵌して、本体口部6の係合溝部8及び突周条9に係止する係止筒片38を垂下設し、頂壁37の外周部に、シール筒片39を起立設した構成となっている。
【0035】
シール筒片39の内周部には、リング片31の上端面を押えて、逆止弁34の浮上を防止する係止突条39aが形成され、リング片31がシール筒片39内の頂壁37に上に密嵌入して、内容物の逆流及び外部の空気の流入を不能に、開閉弁33が本体口部6を閉塞する。
【0036】
取り付け部材20は、第1逆止弁体30のシール筒39に密に嵌入する嵌入筒片21と、本体口部6の螺条7に螺合する螺溝22を内周面に刻設した組付き筒23と、肩部24を介して連設され、組付筒23を外から覆う外枠部25と、肩部24から起立設して、内容物の流出路27を構成する円筒状の取り付け部26とから構成している。取り付け部26の上部内周面には、内鍔状に突周設した鍔部28aから起立設した内筒片28と、該内筒片28の上部に係合内周条29とを設けている。
【0037】
取り付け部26には、複数の櫛歯片61設けた櫛体60を密に組付けている。櫛体60は、取り付け部材20の流路27と連通する注出路63を構成する柄部62と、該柄部62の下端に垂下設した組付き筒片64と、柄部62の一方の側面に、直列かつ等間隔に起立設した複数の櫛歯片61と、注出路63を流通してきた内容物を櫛歯片61の間に注出する複数の注出孔65とを有している。なお、注出孔65は、櫛歯片61の間のみならず、例えば、櫛歯片61の中間部まで連通する注出路63を形成し、該櫛歯片61の中間部に設けてもよく、その他、内容物が櫛歯片61を伝わって頭髪に塗布することができる位置に設ければよい。
【0038】
櫛体60の組付き筒片64は、取り付け部26の内筒片28に密嵌合し、組付き筒片64の外周面に設けた係合外周条66が、取り付け部26の内周面に設けた係合内周条29と係合し、取り付け部材20と櫛体60のシール性を高めて密に嵌合組付きする。
【0039】
図4に示すように、外嵌した有底円筒状のベースカップ40は、底部12に外嵌する筒壁41と、外部の空気の流入路となる通気孔44を設けたカップ底部43とから成っている。筒壁41の内周面上部には、容器本体1の底部12の係合部11と係合する係止周条42を設けている。ベースカップ40を、容器本体1の底部12に外嵌すると、係合部11と係止周条42が係合するとともに、Oリング17が筒壁41の内周面に密着し、筒壁41の上端が、底部12の段部10に当接して、密に外嵌組付きする構成となっている。
【0040】
ベースカップ40の通気孔44の周囲には、通気孔44を開閉する第2逆止弁体50を組付け保持する短筒状の弁座筒46を起立設している。
【0041】
図5は、図2の横断面X−X矢視図であり、ベースカップ40を外嵌した容器本体1の底面図である。ベースカップ40の筒壁41は、パーティングラインP上の寸法が、パーティングラインPと直交する寸法よりも長径となっている容器本体1の楕円形状の底板壁13に対して、底板壁13のパーティングラインP上の長径よりも短径の真円筒形状とした、押圧機能部45を設けている。
【0042】
図6(a)に示すように、底部12には、底板壁13に連設して、パーティングラインPに沿って、内層3と外層2とをシールした食い切り部14が突条状に形成されている。
【0043】
図6(b)に示すように、底部12に、押圧機能部45を設けたベースカップ40を強引に外嵌組付けすると、押圧機能部45が、パーティングラインPに沿って突条状の食い切り部14を押圧し、食い切り部14をスリット開口する。この開口したスリットを、空気導入部15として用いている。
【0044】
ベースカップ40に押圧機能部45を設けたため、ベースカップ40を容器本体1の底部12に外嵌組付けする一の工程で、底部12に空気導入部15を形成することができ、工程数が削減して、生産性を向上することができる。なお、本例に限らず、ベースカップ40を外嵌組付けする前に、食い切り部14を押圧して空気導入部15を形成し、その後、ベースカップ40を底部12に外嵌組付けすることも可能である。
【0045】
食い切り部14を開口して底割れ状の空気導入部15とした場合であっても、底部12には、有底円筒状のベースカップ40を外嵌組付けしているため、このベースカップ40が外殻体として機能し、底部12の機械的強度を補強しているため、底部12の座機能が低下する等の不都合を生じない。
【0046】
第2逆止弁体50は、ベースカップ40の弁座筒46に密嵌入して組付くリング状のリング片51と、該リング片51と連結片52を介して、円盤状の開閉弁53を連設している。開閉弁53は、連結片52を基端として上下方向への揺動が可能であり、逆止弁として機能する。
【0047】
染毛剤等の内容物は、容器本体1の胴部4の押圧によって、櫛体60がどのような方向となっていたとしても、内層3内が確実に加圧状態となり、第1逆止弁体30の機能により、本体口部6が開口されるため、取り付け部材20の流路27及び櫛体60の注出路63を流通して、注出孔65から内容物が注出され、櫛歯片61でブラッシングしながら内容物を頭髪に塗布することができる。
【0048】
胴部4の押圧を解除すると、加圧状態であった内層3内が減圧状態となり、第1逆止弁体30を越えて流出した内容物と外部の空気を吸引するように作用するが、第1逆止弁体30の機能により、開閉弁33が本体口部6を閉塞するため、外部の空気を内層3内に吸引せず、内容物の内層3内への逆流を不能にする。
【0049】
また、胴部4の押圧を解除すると、外層2は、弾性復元力により元の形状へ復元を開始するが、外層2から剥離した内層3は、第1逆止弁体30の機能により、外部の空気が進入しないため、萎み状に減容変形したままとなり、外層2と内層3との間が減圧状態となる。
【0050】
外層2と内層3との間に隙間が形成されると、外層2と内層3との間が減圧状態となると、第2逆止弁体50の開閉弁53が連結片52を基端として底部12方向に揺動し、ベースカップ40の通気孔44が開放され、この通気孔44から外部の空気を空気導入部15に導入して、外層2と内層3との間に空気を流入し、素早く外層2を元の形状に復元する。
【0051】
再び、容器本体1の胴部4を押圧すると、外層2と内層3との間が確実に加圧状態となるため、第2逆止弁体50の機能により、通気孔44が開閉弁53で閉塞され、空気導入部15と外気の流通を遮断し、外層2と内層3との間に導入された空気の流出を防止する。
【0052】
ベースカップ40は、容器本体1の底部12の凹溝16に設けたOリング17を介して、底部12に密に外嵌しているため、底部12とベースカップ40の機密性が向上し、外部の空気を底部12と筒壁41との間から進入させず、通気孔44から導入した空気を外部に漏出しない。
【0053】
このため、胴部4を押圧すると、外層2と内層3との間に存在する空気を介して、萎み変形した内層3内の内容液が確実に加圧され、再び第1逆止弁体30の開閉弁33が本体口部6を開放して、櫛歯片61でブラッシングしながら、注出孔65から内容物が確実に注出され、頭髪に内容物を塗布することができる。
【0054】
図7は、本発明の櫛歯容器の他の実施例を示す正面図である。図7に示すように、櫛歯片61を柄部62の上面に起立設したものを用いることもできる。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成になっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の手段にあっては、第1逆止弁体の機能により、内層内に、本体口部から流出した内容物の逆流や外部の空気が進入することがない。また、第2逆止弁体の機能より、剥離した内層と外層との間に外部の空気を確実に導入して、素早くスクイズ変形した外層を元の形状に復元して、櫛歯容器の良好な外観を維持し、外層と内層との間に導入した空気を介して、櫛歯容器の方向性を問わず、外層の押圧により減容変形した内層内を確実に加圧して、最後まで円滑な注出操作を維持することができ、操作性の優れた櫛歯容器を提供することができる。
【0056】
また、パーティングラインに沿って外層に形成された食い切り部を開口したものを空気導入部として用いたため、相溶性の殆ど無い外層部分と内層部分との積層構造によって容易に発生する底割れをそのまま空気導入部として用いることができ、成形機の設計変更や、面倒な後加工操作を必要とすることなく、処理工数を低減して、生産性の高い櫛歯容器を提供することができる。
【0057】
容器本体の底部の食い切り部を開口して空気導入部とした場合であっても、容器本体の底部にベースカップを外嵌して、容器本体の底部を補強し、座機能が低下する不都合を発生することはなく、底部分の形態を安定に維持した櫛歯容器を提供できる。
【0058】
請求項2記載の発明にあっては、Oリングを介して、ベースカップが容器本体の底部に外嵌組付きしているため、通気孔から導入した空気を、底部とベースカップの間から漏出することなく、減容変形した内層と外層との間に空気を流入して、素早く外層を元の形状に復元することができ、櫛歯容器の操作性を向上することができる。
【0059】
また、容器本体をスクイズ変形した際には、外層と内層との間に流入した空気を漏出することなく、外層の押圧によって内層内の内容物を確実に加圧して、内容物の円滑な注出操作性を維持することができる。
【0060】
請求項3記載の発明にあっては、第1逆止弁体及び第2逆止弁体を、リング片と、連結片を介して連結した円盤状の開閉弁とから構成したため、逆止弁体の形成が容易であり、本体口部若しくは通気孔のような開口部分に逆止弁機能を容易に付設することができ、また、部材の共通化が可能となるため、櫛歯容器の生産性を向上することができる。
【0061】
請求項記載の発明にあっては、ベースカップに、パーティングラインに沿って押圧力を作用させる押圧機能部を設けたため、ベースカップを外嵌組付けする一つの工程で空気導入部を形成することが可能となり、工程数を削減して、生産性の高い櫛歯容器を提供することができる。
【0062】
請求項記載の発明にあっては、取り付け部材を介して、櫛体を容器本体に取付けているため、該取り付け部材の内部に第1逆止弁体を組付けるための部材を設け、流路を開閉する第1逆止弁体を、容易に組付けることができる。
【0063】
請求項記載の発明にあっては、櫛体の一方の側面に複数の櫛歯片を設けたため、通常の櫛と同様に、頭髪をブラッシングする状態で、内容物を塗布することができ、良好な使用感を得ることができる。
【0064】
請求項記載の発明にあっては、櫛体の上面に複数の櫛歯片を設けたため、注出孔、櫛歯片を設けた櫛体を簡単に一体成形することができ、生産性の高い櫛歯容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の櫛歯容器の一実施例を示す、櫛歯容器の正面図。
【図2】 図1に示す櫛歯容器の上下部及び容器本体の半分の縦断面図。
【図3】 図1に示す櫛歯容器の取り付け部材部分の構造を示す一部拡大縦断面図。
【図4】 図1に示す櫛歯容器の底部部分の構造を示す一部拡大縦断面図。
【図5】 容器本体の底部を示す、図1の横断面X―X矢視図。
【図6】 (a)パーティングライン上の食い切り部を示す容器本体の底部の一部縦断面図、(b)食い切り部をスリット開口した空気導入部を示す容器本体の底部の一部縦断面図。
【図7】 本発明の櫛歯容器の他の実施例を示す、櫛歯容器の正面図。
【符号の説明】
1. 容器本体
2. 外層
3. 内層
4. 胴部
5. 肩部
6. 本体口部
7. 螺条
8. 係合溝部
9. 突周条
10. 段部
11. 係合部
12. 底部
13. 底板壁
14. 食い切り部
15. 空気導入部
16. 凹溝
17. Oリング
20. 取り付け部材
21. 嵌入筒片
22. 螺溝
23. 組付き筒
24. 肩部
25. 外枠部
26. 取り付け部
27. 流路
28. 内筒片
28a.鍔部
29. 係合内周条
30. 第1逆止弁体
31. リング片
32. 連結片
33. 開閉弁
34. 逆止弁
35. 弁座体
36. 開口筒片
37. 頂壁
38. 係止筒片
39. シール筒片
39a.係止突条
40. ベースカップ
41. 筒壁
42. 係止周条
43. カップ底部
44. 通気孔
45. 押圧機能部
46. 弁座筒
50. 第2逆止弁体
51. リング片
52. 連結片
53. 開閉弁
60. 櫛体
61. 櫛歯片
62. 柄部
63. 注出路
64. 組付き片
65. 注出孔
66. 係合外周条
P . パーティングライン

Claims (7)

  1. 外層(2)の内面に該外層(2)から剥離可能な内層(3)を積層し、上部に内容物の流路(27)を形成する本体口部(6)を設け、有底筒形状の底部(12) の底板壁 (13) 下面に、パーティングライン (P) に沿って、外層 (2) に形成された食い切り部 (14) を開口し、該開口により前記外層(2)と前記内層(3)との間に外部の空気を導入する空気導入部(15)を開設したスクイズ変形可能な容器本体(1)と、
    整列した複数の櫛歯片(61)と内容物を注出する注出孔(65)を有し、前記本体口部(6)と連通する注出路(63)を設けた櫛体(60)と、前記容器本体(1)内への内容物の逆流および外部の空気の流入を不能に前記流路(27)を開閉する、前記本体口部(6)に設けた第1逆止弁体(30)と、前記底部(12)に外嵌組付きする筒壁(41)を有し、前記空気導入部(15)に外部の空気を導入する通気孔(44)を設けた有底状のベースカップ(40)と、該ベースカップ(40)に組付き固定する、前記通気孔(44)から外部の空気を前記空気導入部(15)に導入し、導入した空気の逆流を防止する第2逆止弁体(50)と、から構成した櫛歯容器。
  2. 容器本体(1)の底部(12)外周面に、凹溝(16)を周設し、該凹溝(16)にOリング(17)を設け、ベースカップ(40)を容器本体(1)の底部(12)に密に外嵌した請求項1記載の櫛歯容器。
  3. 第1逆止弁体(30)及び第2逆止弁体(50)を、リング片(31)(51)と、該リング片(31)(51)と連結片(32)(52)を介して、該連結片(32)(52)を基端として揺動可能に、容器本体(1)の本体口部(6)若しくはベースカップ(40)の通気孔(44)を塞ぐ開閉弁(33)(53)とから構成した請求項1または2記載の櫛歯容器。
  4. ベースカップ(40)に、容器本体(1)の底板壁(13)に対して、パーティングライン(P)に押圧力を作用させる押圧機能部(45)を設けた請求項1、2または3記載の櫛歯容器。
  5. 容器本体(1)の本体口部(6)に、上部を開口して内容物の流路(27)の一部を構成し、櫛体(60)を取付ける取り付け部(26)と、容器本体(1)の本体口部(6)に組付き固定する組付き筒(23)と有する取り付け部材(20)を設けた請求項1、2、3または4記載の櫛歯容器。
  6. 櫛体(60)の一方の側面に、櫛歯片(61)を設けた請求項1、2、3、4または5記載の櫛歯容器。
  7. 櫛体(60)の上面に、櫛歯片(61)を起立設した請求項1、2、3、4または5記載の櫛歯容器。
JP2002129195A 2002-04-30 2002-04-30 櫛歯容器 Expired - Fee Related JP3994147B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129195A JP3994147B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 櫛歯容器
TW092110195A TWI270512B (en) 2002-04-30 2003-04-30 Pouring container
PCT/JP2003/005511 WO2003093132A1 (en) 2002-04-30 2003-04-30 Pouring container
US10/505,134 US7293674B2 (en) 2002-04-30 2003-04-30 Discharge container having a squeezable and deformable
EP03725703A EP1500603B1 (en) 2002-04-30 2003-04-30 Pouring container
KR1020047000711A KR100921133B1 (ko) 2002-04-30 2003-04-30 주출용기
CNB038007568A CN100423996C (zh) 2002-04-30 2003-04-30 注出容器
AU2003231559A AU2003231559A1 (en) 2002-04-30 2003-04-30 Pouring container

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129195A JP3994147B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 櫛歯容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003319818A JP2003319818A (ja) 2003-11-11
JP3994147B2 true JP3994147B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=29542695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002129195A Expired - Fee Related JP3994147B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 櫛歯容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3994147B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7036690B2 (en) 2002-10-18 2006-05-02 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Discharge container
JP2008207860A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製注出容器
JP5688640B2 (ja) * 2011-02-25 2015-03-25 株式会社吉野工業所 係止機構を備えた混合容器
JP6512800B2 (ja) * 2014-11-28 2019-05-15 株式会社吉野工業所 泡吐出可能な二重容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003319818A (ja) 2003-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4129811B2 (ja) 注出容器
JP4586223B2 (ja) 吐出容器
JP3994142B2 (ja) 注出容器
JP6437369B2 (ja) 二重容器
JP3994147B2 (ja) 櫛歯容器
JP2004352349A (ja) 付け替え型二重容器
CN100423996C (zh) 注出容器
JP4045533B2 (ja) 滴下容器
JP4003937B2 (ja) 注出容器
KR200456825Y1 (ko) 염모제 용기
JP4019311B2 (ja) 注出容器
JP2607323Y2 (ja) バックレスキャップ
JP3569378B2 (ja) チューブ容器
JP2004001829A (ja) 滴下容器
JP4775795B2 (ja) 櫛付き二重容器
JPH0811914A (ja) 液体注出容器
JP4037145B2 (ja) 櫛型塗布容器
JP4432073B2 (ja) 注出キャップ
JP3087792B2 (ja) チューブ容器及びその製造方法
JP3949343B2 (ja) チューブ容器
CN221606574U (zh) 多功能弹性体聚丙烯组合盖
JPS5834057Y2 (ja) キヤツプレス容器
JPH09142500A (ja) チューブ容器
JP4245879B2 (ja) 染毛剤塗布容器
KR200367507Y1 (ko) 내용물 역류 방지를 위한 화장품 용기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3994147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees