JP3985576B2 - 光コネクタ、光配線システム及び光コネクタの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信分野で使用される光コネクタ、光配線システム及び光コネクタの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
次世代アクセス系等では、C−WDM技術を用いたサービス多重(各波長にサービスを割り当てるWDMシステム)が実施される可能性が高い。この場合、サービスの種類が異なると、使用される入出力機器が異なるため、入出力機器の手前で光を合分波させる必要がある。例えば、LANサービスでは、入出力機器としてメディアコンバータが使用されるが、LAN用の光信号とCATV等用の光信号とを同一の光ファイバで伝送する場合には、メディアコンバータの手前で、CATV等用の波長の光を分波させる必要がある。
【0003】
このような光合分波を必要とする光配線システムとしては、例えば特開平8−334648号公報に記載されているように、互いに対向配置された1対の多心光コネクタと、これらの多心光コネクタ間に配置され、伝播光の合分波機能を有するプラグイン光モジュールとを備えたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、合分波機能を有する光モジュールを架内に配置する必要があるため、光配線系が大規模化し、高密度な光配線システムを構築することが困難である。また、この場合には、光配線システムのコストアップにもつながる。
【0005】
本発明の目的は、安価で高密度な光配線系を構築することができる光コネクタ、光配線システム及び光コネクタの製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の光コネクタは、少なくとも2段に配列された複数のファイバ穴を有するコネクタフェルールと、複数のファイバ穴にそれぞれ挿入固定された複数本の光ファイバと、コネクタフェルールの内部に設けられ、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバから他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバに、特定波長の光を合分波させる光学部材とを備え、光学部材は、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバをよぎるように当該光ファイバの軸心に対して斜めに配置された波長選択フィルタと、他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバをよぎるように当該光ファイバの軸心に対して斜めに且つ波長選択フィルタに対して平行に配置された全反射ミラーとを有し、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバに入射された特定波長の光を、波長選択フィルタ及び全反射ミラーで反射させて、他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバに入射させるように構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
このような光コネクタにおいて、波長の異なる2種の光信号を各波長毎に分波させる場合は、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバ(第1光ファイバ)に、2つの波長の光が混合した光信号を入射させる。このとき、一方の波長の光は、光学部材によって、そのまま第1光ファイバを通って出射される。他方の波長の光は、光学部材によって、他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバ(第2光ファイバ)に入射し、この第2光ファイバから出射される。例えば、第1光ファイバに入射された波長の異なる2種の光信号のうち、一方の波長の光は波長選択フィルタを透過して、そのまま当該第1光ファイバに入射され、他方の波長の光は波長選択フィルタで反射し、更に全反射ミラーで反射して、第2光ファイバに入射される。また、波長の異なる2種の光信号を合波させる場合は、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバ(第1光ファイバ)に一方の波長の光信号を入射させ、他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバ(第2光ファイバ)に他方の波長の光信号を入射させる。このとき、第1光ファイバに入射された一方の波長の光は、光学部材によって、そのまま第1光ファイバを通って出射される。第2光ファイバに入射された他方の波長の光は、光学部材によって第1光ファイバに入射し、この第1光ファイバから出射される。
【0008】
このようにコネクタフェルールの内部に光学部材を設け、光コネクタの中で光を合分波させることにより、合分波機能を有するモジュールを別に設ける必要がない。これにより、光配線系が簡素化されるため、安価で高密度な光配線系を構築することができる。
【0009】
好ましくは、コネクタフェルールには、ファイバ穴の配列方向に延びる溝部が複数本の光ファイバを分断するように設けられ、光学部材は、複数本の光ファイバを遮るように溝部内に配置されている。これにより、光学部材をコネクタフェルールの内部に簡単に組み込むことができる。
【0011】
この場合、好ましくは、光学部材は平行四辺形型プリズムを有し、平行四辺形型プリズムの一面に波長選択フィルタが設けられ、平行四辺形型プリズムにおける一面に対向する面に全反射ミラーが設けられている。これにより、波長選択フィルタ及び全反射ミラーを有する光学部材を容易に製作することができる。
【0012】
この場合、好ましくは、複数本の光ファイバは、平行四辺形型プリズムを挟むように複数のファイバ穴にそれぞれ挿入固定されたグレーデッドインデックス型光ファイバレンズを含んでいる。これにより、平行四辺形型プリズム内を伝播するビームの拡散が抑えられ、ビームが集光された状態で光ファイバに入射されるため、低損失化を図ることができる。
【0013】
本発明の光配線システムは、複数の波長を有する信号光を送受する複数の端末装置と、複数の端末装置に対する信号光を波長毎にまとめて処理する複数の処理装置と、複数の端末装置とそれぞれ接続された複数本の光ファイバを保持した第1光コネクタと、第1光コネクタと結合され、複数の処理装置とそれぞれ接続された複数本の光ファイバを保持した第2光コネクタとを備え、第1光コネクタ及び第2光コネクタのいずれか一方を、上述した光コネクタで構成したことを特徴とするものである。
【0014】
このように合分波機能を有する光学部材がコネクタフェルールの内部に設けられた光コネクタを用いることにより、光配線システムにおいて、合分波機能を有するモジュールを別途設ける必要がない。これにより、光配線システムが簡素化されるため、安価で高密度な光配線システムを構築することができる。
【0015】
本発明の光コネクタの製造方法は、少なくとも2段に配列された複数のファイバ穴に複数本の光ファイバがそれぞれ挿入固定されたコネクタフェルールに、複数本の光ファイバを分断するように溝部を形成する工程と、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバから他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバに、特定波長の光を合分波させる光学部材を、溝部内に配置し固定する工程とを含み、光学部材を溝部内に配置し固定する工程においては、光学部材として、波長選択フィルタと、波長選択フィルタに対して平行に配置された全反射ミラーとを有するものを用い、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバに入射された特定波長の光を、波長選択フィルタ及び全反射ミラーで反射させて、他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバに入射させるために、波長選択フィルタを、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバをよぎるように当該光ファイバの軸心に対して斜めに配置すると共に、全反射ミラーを、他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバをよぎるように当該光ファイバの軸心に対して斜めに配置することを特徴とするものである。
【0016】
これにより、合分波機能を有する光学部材がコネクタフェルールの内部に設けられた光コネクタが得られるので、この光コネクタを光配線系において使用することで、上述したように安価で高密度な光配線系を構築することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光コネクタ、光配線システム及び光コネクタの製造方法の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る光コネクタの一実施形態を示す斜視図であり、図2は、図1に示す光コネクタの平面図であり、図3は、図1に示す光コネクタの垂直方向断面図である。
【0019】
図1〜図3において、本実施形態の光コネクタ1はMT型2次元コネクタであり、MTコネクタフェルール2を有している。このコネクタフェルール2の前端面(接続端面)側には、コネクタフェルール2の前後方向に延びる複数(ここでは8つ)のファイバ穴3が設けられ、これらのファイバ穴3は2段に配列されている。上段のファイバ穴3と下段のファイバ穴3とのピッチは、0.5mmもしくは0.25mm程度である。また、コネクタフェルール2には段状部4が設けられ、この段状部4には、各ファイバ穴3につながるファイバ整列溝5が形成されている。さらに、コネクタフェルール2には、上面に開口した接着剤注入用窓穴6が設けられている。
【0020】
なお、コネクタフェルール2の材料としては、通常は多量のシリカをフィラーとして添加させたPPS(ポリフェニレンサルファイド)等のプラスチックもしくはエポキシ等の熱硬化性樹脂が用いられる。
【0021】
このようなコネクタフェルール2には、2枚の4心光ファイバテープ心線(以下、単にテープ心線という)7から露出された複数本のシングルモード(SM)型光ファイバ8が保持されている。これらの光ファイバ8をコネクタフェルール2に保持するときは、各テープ心線7のテープ被覆7aを除去して、光ファイバ8を露出させ、更に光ファイバ8の被覆9を除去して、ガラスファイバ10を露出させる。そして、2枚のテープ心線7を積層した状態で、コネクタフェルール2の後部側から光ファイバ8をコネクタフェルール2内に収納し、ガラスファイバ10を、ファイバ整列溝5を介してファイバ穴3に挿入する。その後、接着剤注入用窓穴6よりコネクタフェルール2内に接着剤Sを充填して、各光ファイバ8をコネクタフェルール2に固定する。
【0022】
コネクタフェルール2におけるファイバ穴3の両側には、ファイバ穴3に対して平行に延びコネクタ結合用のガイドピン(図示せず)が挿入される1対のガイド穴11が設けられている。
【0023】
また、コネクタフェルール2の前端部には、上面に開口しファイバ穴3の配列方向に延びる光学部材収納用の溝部12が設けられている。この溝部12は、各光ファイバ8を分断するように構成されている。また、溝部12の側面12aは、コネクタフェルール2の上面に対して垂直に延びている。
【0024】
ここで、コネクタフェルール2の剛性の観点からは、図1及び図2に示すように、コネクタフェルール2におけるファイバ穴3の形成部に対応する部分のみに溝部12を形成するのが望ましい。ただし、溝加工の作業を容易に行うためには、溝部12がコネクタフェルール2の両側面まで延びるような構造としてもよい。この場合には、コネクタフェルール2のガイド穴11にガイドピンを挿入固定させた雄型光コネクタとして使用することで、コネクタフェルール2の剛性を維持することができる。
【0025】
このような溝部12内には、光学部材13が各光ファイバ8を遮るように配置されている。光学部材13は、上段及び下段のいずれか一方のファイバ穴3に挿入された光ファイバ8から上段及び下段の他方のファイバ穴3に挿入された光ファイバ8に、特定波長の光を合分波させるものである。
【0026】
光学部材13は、45°の角度をもった平行四辺形型プリズム14を有し、この平行四辺形型プリズム14の一面には波長選択フィルタ15が設けられている。波長選択フィルタ15は、特定波長範囲の光を透過させ、それ以外の波長範囲の光を反射させるものであり、様々な波長を選択することができる。平行四辺形型プリズム14における波長選択フィルタ15と対向する面には、全反射ミラー16が設けられている。
【0027】
このような光学部材13は、波長選択フィルタ15が全反射ミラー16に対して下側になるように溝部12内に配置されている。そして、波長選択フィルタ15は、下段のファイバ穴3に挿入された各光ファイバ8(以下、光ファイバ8aということがある)をよぎるように光ファイバ8aの軸心に対して45°で傾斜している。また、全反射ミラー16は、上段のファイバ穴3に挿入された各光ファイバ8(以下、光ファイバ8bということがある)をよぎるように光ファイバ8bの軸心に対して45°で傾斜している。
【0028】
光学部材13(平行四辺形型プリズム14)の厚みdは、ガラスファイバ10のコア径以上とする必要があるが、あまり厚くしすぎると、プリズム14中の伝播距離が大きくなって損失増加につながる。そこで、例えばガラスファイバ10のコア径が10μm程度の場合には、プリズム14の厚みdを100μm以下とするのが望ましい。また、そのような伝播距離を短くする観点から、溝部12の幅をプリズム14の厚みdとほぼ一致させる、つまり溝部12の側面12aとプリズム14とのクリアランスをほぼゼロにするのが望ましい。
【0029】
光学部材13は、光学接着剤Tによってコネクタフェルール2に固定されている。ここで、プリズム14及び光学接着剤Tの屈折率は、反射損失を抑える観点から、できる限りガラスファイバ10のコアの屈折率に近づけるのが望ましい。プリズム14は、多成分ガラス等で形成しても良いが、屈折率的には、純石英あるいは石英に若干の不純物をドープしてガラスファイバ10のコアに合わせたものが適している。また、ガラスファイバ10が通常の石英系ファイバの場合、光学接着剤Tとしては、石英系ファイバの屈折率1.45〜1.46に近い屈折率を有するものを使用する。
【0030】
また、プリズム14の線膨張係数としては、温度変化による変形を防止する観点から、できる限りコネクタフェルール2の線膨張係数に一致させるのが望ましい。
【0031】
なお、ここでは、平行四辺形型プリズム14として、45°の角度をもったプリズムを使用しているが、それ以外の角度をもったプリズムを使用してもよい。この場合には、平行四辺形型プリズムの角度に合わせて、溝部12の側面12aを、コネクタフェルール2の上面に対して傾斜させる。
【0032】
以上のように構成した光コネクタ1においては、図4に示すように、下段の各ファイバ穴3に挿入された光ファイバ8aに、2種の波長(λa,λb)の光が混合された光信号(混合光)をコネクタフェルール2の後端側から入射させることで、その混合光を各波長毎に分波させることができる。
【0033】
具体的には、波長λaの光は、図4の実線で示すように、波長選択フィルタ15を透過し、そのまま光ファイバ8aに入射されてコネクタフェルール2の前端から出射される。一方、波長λbの光は、図4の波線で示すように、波長選択フィルタ15で反射して、プリズム14内を上方に向かう。そして、その光信号は、更に全反射ミラー16で反射して、上段の対応する列のファイバ穴3に挿入された光ファイバ8bに入射され、コネクタフェルール2の前端から出射される。このようにテープ心線単位で光信号を分波できるので、多心配線の光合分波が一括して行えるようになり、効果的である。
【0034】
光ファイバ8a,8bからそれぞれ出射された分離光は、図5に示すような通常のMT型2次元光コネクタ17で受けられる。この光コネクタ17はMTコネクタフェルール18を有し、このコネクタフェルール18は、上記の溝部12及び光学部材13が設けられていない点のみ、光コネクタ1のコネクタフェルール2と異なっている。このようなコネクタフェルール18には、2枚の4心テープ心線19から露出された複数本の光ファイバ20が保持されている。
【0035】
光コネクタ1からの分離光を光コネクタ17で受けるときは、これら光コネクタ1,17の各ガイド穴3にガイドピン(図示せず)を挿入し、光コネクタ1,17の前端面同士を突き合わせる。これにより、光コネクタ1の光ファイバ8aから出射された光信号は、光コネクタ17における下段の各ファイバ穴に挿入された光ファイバ20に入射され、光コネクタ1の光ファイバ8bから出射された光信号は、光コネクタ17における上段の各ファイバ穴に挿入された光ファイバ20に入射される。そして、光コネクタ17における上側のテープ心線19と下側のテープ心線19とを独立に配線することで、2系列の光信号を簡単に分離配線することができる。
【0036】
また、光コネクタ1においては、光の伝送方向を図4に示すものと逆にすることで、コネクタフェルール2の前端側から光ファイバ8a,8bに別個に入射された2種の光信号を光学部材13によって合波して、コネクタフェルール2の後端側から出射させることもできる。図4の場合は、下段側のテープ心線7から、合波された光が出射される。
【0037】
次に、以上のように構成された光コネクタ1を製造する過程を図6に示す。同図において、まず2枚のテープ心線7の各光ファイバ8がコネクタフェルール2に結線された状態の光コネクタを用意する(図6(a)参照)。次いで、ダイサー等を用いて、各光ファイバ8を切断するようにコネクタフェルール2の前端部に溝を切り、溝部12を形成する(図6(b)参照)。次いで、溝部12内に光学部材13をはめ込む(図6(c)参照)。その後、溝部12内に光学接着剤Tを流し込み、光学部材13をコネクタフェルール2に固定させる。これにより、図3に示すような光コネクタ1が得られる。
【0038】
なお、ここでは、2枚のテープ心線7をそのまま残しておくものとしたが、上側のテープ心線7中の光ファイバ8には光信号を通すことは無いため、コネクタフェルール2の後端部分において上側のテープ心線7を切断しても構わない。
【0039】
図7は、上記の光コネクタ1を用いて構築された光配線システムの一例を示す構成図である。同図において、光配線システム21は、複数の家庭からのCATV/LAN混合WDM(波長分割多重)光を基地局側で分離して処理する配線系である。
【0040】
光配線システム21は、各家庭に設置されたCATV端末装置22及びLAN端末装置23を有し、CATV端末装置22はCATV用光信号を送受し、LAN端末装置23はLAN用光信号を送受する。CATV用光信号とLAN用光信号としては、異なる波長の光信号が使用される。これらの端末装置22,23は、光ファイバ24,25を介して合分波器26とそれぞれ接続されている。基地局には、CATV入出力処理装置27とメディアコンバータ(LAN入出力処理装置)28が設置されている。また、基地局には、図5に示すように接続端面同士が結合された光コネクタ(第1光コネクタ)1及び光コネクタ(第2光コネクタ)17が設置されており、光コネクタ1の下段側のテープ心線7は、途中で各光ファイバ8を露出させた状態で複数の合分波器26と接続されている。光コネクタ17の上段側のテープ心線19はCATV入出力処理装置27と接続され、光コネクタ17の下段側のテープ心線19はメディアコンバータ28と接続されている。
【0041】
このような光配線システム21において、各家庭におけるCATV端末装置22からのCATV用光信号及びLAN端末装置23からのLAN用光信号は、合分波器26で合波され、混合光として伝送される。そして、その混合光は、光コネクタ1において分波され、CATV用光信号はCATV入出力処理装置27に送られ、LAN用光信号はメディアコンバータ28に送られる。そして、CATV入出力処理装置27及びメディアコンバータ28によって、端末装置22,23に対する情報処理が波長毎にまとめて行われる。
【0042】
図8は、上記と同様の配線系を従来の光配線システムで構築した場合の一例を示した構成図である。同図において、光配線システム50は、基地局に設置された光合分波モジュール51を有し、この光合分波モジュール51には、家庭の数と同数の合分波器52が配置されている。各合分波器52は、家庭側の各合分波器26と光ファイバ53(一部がテープ心線53a)を介して接続されており、テープ心線53aの部分には、接続端面同士が結合された1次元光コネクタ54,55が設けられている。また、各合分波器52は、CATV入出力処理装置27及びメディアコンバータ28と光ファイバ56,57(一部がテープ心線56a,57a)を介してそれぞれ接続されている。テープ心線56aの部分には、接続端面同士が互いに結合された1次元光コネクタ58,59が設けられ、テープ心線57aの部分には、接続端面同士が互いに結合された1次元光コネクタ60,61が設けられている。
【0043】
このような光配線システム50では、複数の合分波器52を有する光合分波モジュール51と6個の1次元光コネクタ54,55,58〜61が必要となるため、システム自体が大規模になり、高密度な光配線システムを実現するのが困難である。また、使用する部品点数が多くなるため、その分コストがかかってしまう。
【0044】
これに対し本実施形態では、波長選択フィルタ15及び全反射ミラー16を有する光学部材13を光コネクタ1のコネクタフェルール2に内蔵し、このコネクタフェルール2内部で光を合分波させるようにしたので、光合分波モジュールや多数の1次元光コネクタが不要となり、図7に示すように1つの2次元光コネクタ17を追加するだけで済む。従って、光配線系の構成が大幅に簡素化されるため、極めて高密度な光配線システムを構築することができる。また、光配線システムに係わる部品点数が削減されるため、低コスト化を図ることができる。
【0045】
また、光配線システムは、メディアコンバータやCATV入出力処理装置等の基地局側の入出力処理装置が集積型であり多心光コネクタを入出力インターフェースとして装備している場合に、より大きな効果を発揮する。即ち、光コネクタの心数(1コネクタにつながっている端末数)と集積型入出力処理装置のチャンネル数が等しい場合は、局内において、光ファイバを全く単心分離せず、テープ心線の形態のままで引き回すことができる。その結果、細い光ファイバを局内で単独でハンドリングする必要が無いので、配線作業が非常に容易に行えると共に、配線にかかるコストも削減される。また、保守作業も簡単に行える。光コネクタの心数と集積型入出力処理装置のチャンネル数が異なる場合でも、光ファイバの単心分離の頻度は低下するため、ある程度の効果が期待できる。
【0046】
図9は、本発明に係る光コネクタの他の実施形態を示す垂直方向断面(一部断面でない部分を含む)図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0047】
同図において、本実施形態の光コネクタ31は、光学部材13の配置方向を上述した実施形態に対して上下逆にしたものである。つまり、光学部材13は、波長選択フィルタ15が全反射ミラー16に対して上側になるように溝部12内に配置されている。
【0048】
このような光コネクタ31においては、光ファイバ8a,8bに、波長の異なる光をコネクタフェルール2の後端側から入射させることで、これらの光をコネクタフェルール2の前端側で合波させることができる。
【0049】
具体的には、光ファイバ8bに入射された波長λaの光は、図9の実線で示すように、波長選択フィルタ15を透過し、そのまま光ファイバ8bに入射されてコネクタフェルール2の前端から出射される。一方、光ファイバ8aに入射された波長λbの光は、図9の波線で示すように、全反射ミラー16で反射して、プリズム14内を上方に向かう。そして、その光信号は、更に波長選択フィルタ15で反射して光ファイバ8bに入射され、コネクタフェルール2の前端から出射される。このように光ファイバ8bの先端からは、波長λaの光と波長λbの光とが合波された光信号(混合光)が出射される。
【0050】
図10は、本発明に係る光コネクタの更に他の実施形態を示す垂直方向断面図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0051】
同図において、本実施形態の光コネクタ31は、コネクタフェルール2のファイバ穴3に挿入される光ファイバの一部分をグレーデッドインデックス(GI)型光ファイバレンズ32としたものである。
【0052】
具体的には、テープ心線7から露出されたSM型光ファイバ8のガラスファイバ10は、ファイバ穴3の途中まで延びている。そして、コネクタフェルール2の前端部に位置する各ファイバ穴3には、GI型光ファイバレンズ32が光学部材13を挟むように挿入固定されている。GI型光ファイバレンズ32とガラスファイバ10との接続部は、融着されている。なお、GI型光ファイバレンズ32の外径は、ガラスファイバ10の外径と一致しているのが望ましい。
【0053】
ところで、光学部材13によって光が合分波される際には、上下段のファイバ穴3間のピッチに加え、平行四辺形型プリズム14の厚み分の距離を、光が伝播することになる。例えば、上下段のファイバ穴3間のピッチを500μm、プリズム14の厚みを50μmとすると、プリズム14と溝部12の側面12aとの間のクリアランスがゼロの場合であっても、プリズム14内における光の伝播距離は約550μmとなる。このように光の伝播距離が比較的長い場合は、プリズム14に近接した部分に、レンズ系を設けると損失が小さく有利である。その一例として、GI型光ファイバレンズ32のようなレンズ効果を有しかつ大口径のコアを有する光ファイバを配置する方法がある。
【0054】
また、そのようなGI型光ファイバレンズ32は、コリメートレンズとしての機能を有しているので、プリズム14内におけるビームの拡散が抑えられる。このため、プリズム14内を伝播した光は、集光された状態で光ファイバ8に入射されることになり、この点でも損失が小さくなる。
【0055】
ただし、この場合には、光の伝播長に合わせて、GI型光ファイバレンズ32の長さを最適化する必要がある。具体的には、コネクタフェルール2の前端から溝部12までの距離をa、溝部12の幅をb、溝部12からGI型光ファイバレンズ32とガラスファイバ10との融着部までの距離をcとしたとき、これらの距離を調整することで、GI型光ファイバレンズ32の長さを容易に最適化することができる。例えば、上下段のファイバ穴3間のピッチを0.5m、溝幅bを0.05mmとした場合には、GI型光ファイバレンズ32の開口数(NA)にもよるが、距離a,cは0.5〜1mm程度が最適長となる。このように構成することにより、プリズム14内の伝播による損失増を極めて低くする、具体的には0.2dB以下に抑えることが可能となる。
【0056】
なお、このような寸法構成の実現は、GI型光ファイバレンズ32の全長さえ最初に精密に決めてしまえば、後は溝部12を掘る位置と溝部12の幅を決めて、GI型光ファイバレンズ32を切断することによって、上記a〜cの長さを容易に制御しながら、プリズム14の前後にGI型光ファイバレンズ32を配置することができる。本方法を用いれば、ガラスファイバ10とプリズム14との間にレンズを取り付ける工程なしにレンズ系を構成できるので、組立が極めて容易に行え、コストも下がる。
【0057】
以上のような光コネクタ31と結合される受け側の光コネクタにおいて、GI型光ファイバレンズ32と接続される光ファイバとしては、通常のSM型光ファイバを使用して差し支えない。また、SM型光ファイバに限らず、他の小コア径の光ファイバ、例えば分散シフトファイバ等を使用してもよい。
【0058】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態は、2段に配列されたファイバ穴3を有するコネクタフェルール2の内部に、合分波機能を有する光学部材13を設けたものであるが、特にこれに限らず、3段以上に配列されたファイバ穴を有するコネクタフェルールに光学部材13を設け、例えばいずれか2段のファイバ穴に挿入された光ファイバを使用して光合分波を行っても良い。
【0059】
また、上記実施形態では、光ファイバが結線されたコネクタフェルールを、そのままの状態で光コネクタとして使用したが、光ファイバが結線されたコネクタフェルールを、MPO/MPXのようなハウジングに収納して用いても良いし、あるいは各種光モジュールに直接取り付けても良い。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバから他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバに、特定波長の光を合分波させる光学部材を、コネクタフェルールの内部に設けたので、安価で高密度な光配線系を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す光コネクタの平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図3に示す光学部材によってコネクタフェルール内部で光分波が行われる様子を示す図である。
【図5】図1に示す光コネクタを受け側の光コネクタに結合させた状態を示す垂直方向断面図である。
【図6】図1に示す光コネクタを製造する過程を示す図である。
【図7】図1に示す光コネクタを用いて構築された光配線システムの一例を示す構成図である。
【図8】従来の光配線システムの一例を示す構成図である。
【図9】本発明に係る光コネクタの他の実施形態を示す垂直方向断面(一部断面でない部分を含む)図である。
【図10】本発明に係る光コネクタの更に他の実施形態を示す垂直方向断面図である。
【符号の説明】
1…光コネクタ、2…コネクタフェルール、3…ファイバ穴、7…光ファイバテープ心線、8,8a,8b…光ファイバ、12…溝部、13…光学部材、14…平行四辺形型プリズム、15…波長選択フィルタ、16…全反射ミラー、17…光コネクタ、19…光ファイバテープ心線、21…光配線システム、22…CATV端末装置、23…LAN端末装置、27…CATV入出力処理装置、28…メディアコンバータ(LAN入出力処理装置)、30…光コネクタ、31…光コネクタ、32…グレーデッドインデックス(GI)型光ファイバレンズ。
Claims (6)
- 少なくとも2段に配列された複数のファイバ穴を有するコネクタフェルールと、
前記複数のファイバ穴にそれぞれ挿入固定された複数本の光ファイバと、
前記コネクタフェルールの内部に設けられ、いずれかの段の前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバから他の段の前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバに、特定波長の光を合分波させる光学部材とを備え、
前記光学部材は、前記いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバをよぎるように当該光ファイバの軸心に対して斜めに配置された波長選択フィルタと、前記他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバをよぎるように当該光ファイバの軸心に対して斜めに且つ前記波長選択フィルタに対して平行に配置された全反射ミラーとを有し、前記いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバに入射された特定波長の光を、前記波長選択フィルタ及び前記全反射ミラーで反射させて、前記他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバに入射させるように構成されていることを特徴とする光コネクタ。 - 前記コネクタフェルールには、前記ファイバ穴の配列方向に延びる溝部が前記複数本の光ファイバを分断するように設けられ、
前記光学部材は、前記複数本の光ファイバを遮るように前記溝部内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。 - 前記光学部材は平行四辺形型プリズムを有し、前記平行四辺形型プリズムの一面に前記波長選択フィルタが設けられ、前記平行四辺形型プリズムにおける前記一面に対向する面に前記全反射ミラーが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の光コネクタ。
- 前記複数本の光ファイバは、前記平行四辺形型プリズムを挟むように前記複数のファイバ穴にそれぞれ挿入固定されたグレーデッドインデックス型光ファイバレンズを含んでいることを特徴とする請求項3記載の光コネクタ。
- 複数の波長を有する信号光を送受する複数の端末装置と、
前記複数の端末装置に対する信号光を波長毎にまとめて処理する複数の処理装置と、
前記複数の端末装置とそれぞれ接続された複数本の光ファイバを保持した第1光コネクタと、
前記第1光コネクタと結合され、前記複数の処理装置とそれぞれ接続された複数本の光ファイバを保持した第2光コネクタとを備え、
前記第1光コネクタ及び前記第2光コネクタのいずれか一方を、請求項1〜4のいずれか一項記載の光コネクタで構成したことを特徴とする光配線システム。 - 少なくとも2段に配列された複数のファイバ穴に複数本の光ファイバがそれぞれ挿入固定されたコネクタフェルールに、前記複数本の光ファイバを分断するように溝部を形成する工程と、
いずれかの段の前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバから他の段の前記ファイバ穴に挿入された前記光ファイバに、特定波長の光を合分波させる光学部材を、前記溝部内に配置し固定する工程とを含み、
前記光学部材を前記溝部内に配置し固定する工程においては、前記光学部材として、波長選択フィルタと、前記波長選択フィルタに対して平行に配置された全反射ミラーとを有するものを用い、
前記いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバに入射された特定波長の光を、前記波長選択フィルタ及び前記全反射ミラーで反射させて、前記他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバに入射させるために、前記波長選択フィルタを、前記いずれかの段のファイバ穴に挿入された光ファイバをよぎるように当該光ファイバの軸心に対して斜めに配置すると共に、前記全反射ミラーを、前記他の段のファイバ穴に挿入された光ファイバをよぎるように当該光ファイバの軸心に対して斜めに配置することを特徴とする光コネクタの製造方法。
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