JP3985282B2 - 画像入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、固体撮像素子により被写体を撮影することによって画像を取り込むようにした画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の固体撮像素子を使用した画像入力装置では、撮像素子側の1フィールドの走査が1/60秒(NTSC方式の場合)で行われているのが普通であり、この1/60秒間に撮像素子から信号電荷が取り出されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、固体撮像素子のダイナミックレンジが狭いために、高輝度の被写体を撮影した場合、撮像信号を飽和させないために、電子シャッターを用いるようにしていた。この電子シャッターは、マニュアル設定のスピードで使われるために、入力光のダイナミックレンジの変化に充分に対応できないという欠点があった。
【0004】
従って、この発明の目的は、常に適正な光量で撮像することが可能で、固体撮像素子と一体的に集積化が可能な画像入力装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、1フィールド周期の1/nの周期で1フィールド分の光電変換を行う固体撮像素子と、
固体撮像素子の読出し出力を積算し、蓄積するための加算手段およびメモリと、
固体撮像素子から読出された出力を積算する積算手段と、
積算手段の積算値が、撮像信号の適正光量に対応する所定のしきい値を越えたときに、加算手段の積算動作を実質的に中止する手段と
からなることを特徴とする画像入力装置である。
【0008】
請求項1の発明では、1/nの周期で読出された撮像信号の積算出力を加算手段およびメモリにより形成する。そして、この撮像信号の積算値が、撮像信号の適正光量に対応する所定のしきい値を越えると、加算手段の積算動作を実質的に中止する。それによって、撮像信号のS/Nを改善することができ、また、常に適正な光量で撮像すること(オートアイリスの機能)が可能となる。また、回路構成が簡単であり、固体撮像素子と一体的に集積化することが容易である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、1フィールド周期の1/nの周期で1フィールド分の光電変換を行い、1/nの周期で非破壊読出しがなされると共に、1フィールド周期でリセットされる固体撮像素子と、
固体撮像素子からの撮像信号を書き込むためのメモリと、
固体撮像素子から読出された出力を積算する積算手段と、
積算手段の積算値がしきい値を越えたときに、メモリに対する撮像信号の書込みを中止する手段と
からなることを特徴とする画像入力装置である。
【0010】
請求項2の発明では、固体撮像素子が1/nの周期で読出された撮像信号を積算する機能を有する。この撮像信号の積算値がしきい値を越えると、撮像信号のメモリへの書込みを中止する。それによって、撮像信号のS/Nを改善することができ、また、常に適正な光量で撮像することが可能となる。また、回路構成が簡単であり、固体撮像素子と一体的に集積化することが容易である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、1フィールド周期の1/nの周期で1フィールド分の光電変換を行う固体撮像素子と、
固体撮像素子の読出し出力を積算し、蓄積するための加算手段およびメモリと、
1/nの周期毎に、加算手段の出力中の最大値を検出し、ホールドする手段と、
最大値が、撮像信号の適正光量に対応する所定のしきい値を越えたときに、加算手段の積算動作を実質的に中止する手段と
からなることを特徴とする画像入力装置である。
【0012】
請求項3の発明では、1/nの周期で読出された撮像信号の積算出力を加算手段およびメモリにより形成する。そして、この撮像信号の1/nの周期毎に検出された最大値が、撮像信号の適正光量に対応する所定のしきい値を越えると、加算手段の積算動作を実質的に中止しする。それによって、撮像信号のS/Nを改善することができ、また、常に適正な光量で撮像することが可能となる。また、回路構成が簡単であり、固体撮像素子と一体的に集積化することが容易である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、1フィールド周期の1/nの周期で1フィールド分の光電変換を行い、1/nの周期で非破壊読出しがなされると共に、1フィールド周期でリセットされる固体撮像素子と、
固体撮像素子からの撮像信号を書き込むためのメモリと、
1/nの周期毎に、固体撮像素子からの撮像信号の最大値を検出し、ホールドする手段と、
最大値がしきい値を越えたときに、メモリに対する撮像信号の書込みを中止する手段と
からなることを特徴とする画像入力装置である。
【0014】
請求項5の発明では、固体撮像素子が1/nの周期で読出された撮像信号を積算する機能を有する。この撮像信号の1/nの周期毎に検出された最大値がしきい値を越えると、撮像信号のメモリへの書込みを中止する。それによって、撮像信号のS/Nを改善することができ、また、常に適正な光量で撮像することが可能となる。また、回路構成が簡単であり、固体撮像素子と一体的に集積化することが容易である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明の画像入力装置の第1の実施例のブロック図を示す。以下の説明では、説明を容易とするため単板の固体撮像素子を用い、輝度信号のみの処理系を示すが、色分解フィルタを用いてRGBの3要素に入力光を分解し、各色光を別個の固体撮像素子でそれぞれ撮像し、各固体撮像素子に接続された処理系を並列で動作させることでカラー化できることは言うまでもない。また、一つの固体撮像素子上に市松格子の補色フィルタを配置させた単板のカラー撮像素子を用いても良い。
【0016】
図1に示すように、レンズ1および光学的ローパスフィルタ(以下、LPFと称する)2を通って固体撮像素子3上に物体像が結像される。固体撮像素子3では、結像された像の光量に応じて信号電荷が蓄積され、1/(60×n)秒の周期でフィールド走査が行われて、蓄積された信号電荷が読出される。読出された信号電荷は、アンプ4で増幅されて映像信号として出力される。
【0017】
従来の固体撮像素子においては、nの値は1であり、1/60秒の1フィールドの周期でフィールド走査が行われ、固体撮像素子に結像された像が非常に明るい場合、信号電荷が飽和してしまい、白がつぶれるという欠点があった。この第1の実施例では、固体撮像素子の信号電荷が1/60秒のn倍の速度で読出される。この発明では、nの最大値が例えば10に設定され、(1<n≦10)の範囲でnを適正な値とすることによって、明るい被写体の場合でも撮像信号の飽和が起こることが防止できる。
【0018】
固体撮像素子3としては、CCD(Charge Coupled Device )、CMD(Charge Modulation Device)等を使用できる。固体撮像素子3は、タイミング発生器(TG)6から供給されるクロック信号によって駆動される。固体撮像素子3に蓄積された信号電荷は、撮像信号として読出され、アンプ4において増幅され、A/D変換器5へ供給される。A/D変換器5では、アナログ撮像信号が所定の周波数でサンプリングされ、例えば8ビットのディジタル信号に変換される。A/D変換器5の出力は、加算器12およびm決定回路14へ供給される。
【0019】
上述した固体撮像素子3として用いられるCCDおよびCMDを簡単に説明する。CCDは、フォトダイオードによって光電変換された信号電荷を、CCD転送路を介して順次送りすることで読出すものである。これに対し、CMDは、光電変換するための各々の画素がトランジスタであり、水平・垂直走査回路により選択された画素から発生した電荷量に応じた信号を電流として読出す。この水平・垂直走査回路を工夫することにより、CMDでは、読出す画素を自由に選択できるランダムアクセスが可能となる。また、CMDでは、信号電荷を読出してもリセット動作を行わない限り蓄積電荷は、完全に保存される非破壊読出しが可能である。この第1の実施例では、固体撮像素子3としてCMDを使用した場合、信号電荷が1/(60×n)秒毎に読出された後に、蓄積電荷を取り除くためのリセット動作を行う必要がある。
【0020】
加算器12では、後段のフィールドメモリ13の一方の出力ポートから読出された出力out 1とA/D変換器5からの8ビットのディジタル信号との加算が行われる。フィールドメモリ13の出力out 1は、1/(60×n)秒をフィールド周期とするデータである。加算器12は、1フィールド内の同一位置の撮像信号のサンプルを積算する。この積算動作によって、相関がないノイズ成分を低減することができ、撮像信号のS/Nを改善することができる。フィールドメモリ13の他方の出力ポートからの出力out 2は、1/60秒をフィールド周期とする。
【0021】
加算器12の加算結果は、フィールドメモリ13へ供給され、フィールドメモリ13の読出しアドレスと同一のアドレスに再度記憶される。フィールドメモリ13は、タイミング発生器6の出力が供給されるライト/リードコントロール回路11によって制御され、1/60秒の周期毎に全アドレスのデータが0にリセットされる。フィールドメモリ13としては、2つの出力の読出し速度が異なることが許容されるメモリ例えばデュアルポートメモリが使用される。
【0022】
フィールドメモリ13の入力および出力out 1の間に、1/(60×n)秒の遅延量が存在し、フィールドメモリ13の入力および出力out 2の間に、1/60秒の遅延量か存在する。従って、これらの機能を持つような二つのメモリを使用しても良い。また、フィールドメモリ13の他方の出力ポートから読出された出力out 2は、8ビットよりビット数の多いビット数(Nビット)のデータとして出力端子16から出力されると共に、スケールダウン回路15へ供給される。従って、出力端子16から取り出された撮像信号は、固体撮像素子3に固有のダイナミックレンジ以上にダイナミックレンジが拡大された信号である。また、上述したように、S/Nを改善することができる。
【0023】
スケールダウン回路15は、m決定回路14で決定されたmが供給され、フィールドメモリ13の出力out 2の各サンプルデータを1/mにスケールダウンする。m決定回路14には、A/D変換器5からのディジタル信号が供給され、m決定回路14において、1/60秒間の全光量が積算される。積算値に基づいて、後段のスケールダウン回路15で用いられるmが決定される。
【0024】
ここで、mの求め方の一例を説明する。m決定回路14で形成された、1/60秒間の全光量の積算値が所定値以下の場合、mを1とし、積算値が所定値以上の場合、積算値に応じてmを1より大とする。これによって、明るい被写体を撮像した時に、8ビットデータに変換される撮像信号の飽和が防止される。
【0025】
スケールダウン回路15では、供給されたNビットのデータが1/mされ、8ビットの画像データが出力端子17から出力される。出力端子17に8ビットのD/A変換器を接続し、D/A変換器の出力をディスプレイに供給することによって、撮像画像を表示することができる。また、出力端子16にNビットのD/A変換器を接続し、D/A変換器の出力をディスプレイに供給することによって、よりダイナミックレンジが拡大された画像を表示することができ、
図2は、上述した第1の実施例のタイミングチャートを示す。この図2は、n=ほぼ10の場合の例である。フィールドIDは、1/60秒の1フィールド周期毎にレベルが反転する。n=ほぼ10とされているので、ほぼ1/600秒の周期で固体撮像素子3から読出された1フィールド分のデータがA/D変換器5から出力される。フィールドメモリ13の出力out 1は、ほぼ1/600秒の周期を有し、加算器12においてA/D変換器5からのデータと加算され、加算出力がフィールドメモリ13へ書込まれる。フィールドメモリ13の出力out 2およびスケールダウン回路15の出力は、1/60秒の周期を有する。また、図2から分かるように、フィールドメモリ13の出力out 2とm決定回路14(スケールダウン回路15)の出力は、1/60秒遅れたデータである。
【0026】
上述の第1の実施例の動作を説明する。固体撮像素子3から読出されて増幅された映像信号は、A/D変換器5で例えば8ビットのディジタル信号に変換される。変換されたディジタル信号は、次に、加算器12で後段のフィールドメモリ13の出力out 1と加算され、加算器12の出力がフィールドメモリ13に書込まれる。このようにフィールドメモリ13に格納される画像データは、ほぼ1/600秒を周期として積算される。この積算によって、S/Nを改善することができる。
【0027】
フィールドメモリ13は、1/60秒の周期で0にリセットされる。1/60秒の期間では、1/(60×n)秒毎に入力されてくるフィールドデータがn回積算される。フィールドメモリ13および加算器12のビット方向の深さは、nの設定によってオーバーフローしないように設定される。フィールドメモリ13に格納されているデータをスケールダウンしないで読出した出力out 2は、ダイナミックレンジが拡大された撮像信号である。この出力out 2は、8ビットより長いビット数N例えば12〜13ビットのデータである。
【0028】
さらに、A/D変換器5からのディジタル撮像信号が光量を積算するブロック(m決定回路14)にも入力されており、1/60秒間の全光量が積算される。この積算値に基づいて、後段のmが決定される。例えば、明るい画面であって、全光量が大きい場合、mは、nに近い大きい値に設定される。一方、暗い画面であって、全光量が小さい場合には、mは、1あるいは1に近いより小さい値に設定され、フィールドメモリ内に積算された値に近いデータで出力される。以上のように、mの決定は、スケールダウンされた出力が8ビットに収まるように全光量に基づいてなされる。
【0029】
上述した第1の実施例では、1フィールド(1/60秒)分の全光量が積算されて、その積算値に応じて係数(1/m)が求められているが、画面全体の平均的な光量で係数(1/m)を求めることも可能である。また、上述した第1の実施例では、1フィールド分の全光量、すなわち画面全体の全光量から係数を求めているが、画面の1部、例えば画面の中央部分のみの光量によって制御しても良い。
【0030】
図3は、この発明の第2の実施例のブロック図を示す。上述した第1の実施例と同一機能の部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。上述した第1の実施例で用いられるm決定回路14およびスケールダウン回路15の代わりに、この第2の実施例は、選択回路22、加算器23、比較器24およびDフリップフロップ25を用いる。また、固体撮像素子3として、CCDまたはCMDが使用される。
【0031】
図3に示すように、A/D変換器5の出力が加算器23に一方の入力として供給され、加算器23の出力が加算器23の他方の入力として供給される。加算器23の入力と出力とでは、1クロックの時間差があり、加算器23では、1クロック毎に光量が積算される。加算器23の出力が比較器24に供給される。比較器24では、積算された光量としきい値thが比較される。その比較結果は、Dフリップフロップ25へ供給される。Dフリップフロップ25は、比較結果を1/(60×n)秒毎に発生するクロックによって取り込む、このDフリップフロップ25の出力が選択回路22へ選択制御信号として供給される。
【0032】
選択回路22では、選択制御信号に応答して、A/D変換器5からの8ビットのディジタル信号と、`0' データとの一方を選択的に出力する。選択回路22の代わりにゲート回路を使用しても良い。加算器26では、選択回路22からのデータと後段のフィールドメモリ27からの出力out 1とが加算され、その加算結果は、フィールドメモリ27の同一のアドレスに書込まれる。m回目の1/(60×n)秒の周期のとき、積算値がしきい値thに達したとすると、適正な光量であると判断される。mの値によるが、フィールドメモリ27の出力を積算するので、撮像信号のS/Nを改善することができる。
【0033】
このm/(60×n)秒の走査の終了以降は、選択回路22から加算器26に対して、`0' データが出力される。言い換えると、加算器26への入力が切断され、それ以降の加算は行われなくなる。フィールドメモリ27の出力out 2は、最適な入力光のデータとして1/60秒周期で出力端子28から出力される。フィールドメモリ27は、上述のフィールドメモリ13と同様のものである。
【0034】
図4は、上述した第2の実施例のn=ほぼ10の場合のタイミングチャートを示す。フィールドIDは、1/60秒のフィールド周期毎にレベルが反転する。固体撮像素子3からフィールド周期がほぼ1/600秒の撮像信号が発生する。この撮像信号がA/D変換器5によりディジタル化され、ほぼ1/600秒の周期の出力(A/D out)が発生する。このA/D変換器5の出力が選択回路22を介して加算器26に供給される。加算器26において、フィールドメモリ27の出力out 1と加算され、加算出力がフィールドメモリ27へ書込まれる。
【0035】
Dフリップフロップ25には、ほぼ1/600秒毎に比較器24の比較出力が取り込まれ、Dフリップフロップ25の出力(選択制御信号)に応じて、A/D変換器5の出力(8ビットのディジタル信号)および`0' データの一方が選択される。一例として、選択制御信号がハイレベルのとき、A/D変換器5の出力が選択され、これがローレベルのとき、`0' データが選択される。
【0036】
このように、選択制御信号がローレベルとなった場合、`0' データが選択回路22から出力されるため、選択制御信号がローレベルとなって以降、フィールドメモリ27の入力および出力out 1は、積算値(1+2+3)の状態が連続する。1/60秒の期間の最後のほぼ1/600秒の期間にフィールドメモリ27に書込まれたデータが次の1/60秒の期間で読出され、フィールドメモリ27の出力out 2が発生する。
【0037】
図5は、この発明の第3の実施例のブロック図を示す。上述した第1および第2の実施例と対応する部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。第3の実施例では、固体撮像素子31が上述したCMDである。固体撮像素子(CMD)31から信号電荷が1/(60n)秒をフィールド周期として非破壊で読出される。(n=ほぼ10)であれば、固体撮像素子31では、ほぼ1/600秒毎に信号電荷(すなわち、輝度値)が積算される。さらに、1/60秒毎に固体撮像素子31がリセットされる。積算された輝度値は、増幅された後、A/D変換器5により8ビットのディジタル信号へ変換される。A/D変換器5の出力が加算器23およびフィールドメモリ33へ供給される。
【0038】
固体撮像素子31が積算機能を有するので、フィールドメモリ33の出力を積算することが必要ない。フィールドメモリ33の出力ポートから、出力端子34にディジタル画像信号が取り出される。加算器23は、第2の実施例と同様に、全データを積算し、積算値が比較器24でしきい値thと比較される。比較出力がDフリップフロップ25に取り込まれ、Dフリップフロップ25からメモリ制御信号が出力される。
【0039】
Dフリップフロップ25からのメモリ制御信号は、ライト/リードコントロール回路32に供給される。ライト/リードコントロール回路32は、フィールドメモリ33の書込み動作/読出し動作を制御する。ライト/リードコントロール回路32の制御によって、フィールドメモリ33は、A/D変換器5から供給される8ビットのディジタル信号を記憶し、フィールドメモリ33から読出したディジタル画像信号が出力端子34に最適な入力光のデータとして出力される。ライト/リードコントロール回路32は、Dフリップフロップ25からのメモリ制御信号に応答して、フィールドメモリ33がオーバーフローしそうになると、フィールドメモリ33の書込み動作を中止する。固体撮像素子31における積算動作によって、撮像信号のS/Nを改善することができる。
【0040】
図6は、上述した第3の実施例のn=ほぼ10の場合のタイミングチャートを示す。フィールドIDは、1/60秒のフィールド周期毎にレベルが反転する。固体撮像素子31がCMDであり、ほぼ1/600秒を周期として非破壊で読出しがなされる。従って、固体撮像素子31によって輝度値が積算される。積算された輝度値がA/D変換器5によりディジタル化され、ほぼ1/600秒の周期の出力(A/D out)が発生する。このA/D変換器5の出力がフィールドメモリ33に供給される。A/D変換器5の出力とフィールドメモリ33の入力データは、同一である。
【0041】
比較器24では、加算器23からの積算値をしきい値thと比較し、積算値としきい値thとの比較出力の状態に応じたメモリ制御信号がDフリップフロップ25から発生する。積算値がしきい値th以上となると、入力光量が適正値に到達したものと判断され、比較出力が反転し、メモリ制御信号が反転する。例えば積算値がしきい値th以上となると、比較出力、メモリ制御信号がハイレベルからローレベルに変化する。
【0042】
このメモリ制御信号を受け取ったライト/リードコントロール回路32によって、フィールドメモリ33の書込み動作が中止される。図6に示すように、比較出力がローレベルとなり、ほぼ1/600秒周期のクロックと同期してメモリ制御信号がローレベルとなると、これ以降の書込みが中止される。従って、フィールドメモリ33の入力が積算されていても、フィールドメモリ33への書込みがされず、その内容は、(1+2+3)の値にホールドされる。このフィールドメモリ33の内容は、出力out 1として、次の1/60秒の期間で読出される。
【0043】
図7は、この発明の第4の実施例を示す。上述した第2の実施例(図3)と対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。第2の実施例と同様に、固体撮像素子3として、CCDまたはCMDが使用され、固体撮像素子3から1/(60n)秒の周期で撮像信号が読出される。そして、A/D変換器5によりディジタル信号に変換された撮像信号が選択回路22に供給される。選択回路22は、A/D変換器5の出力および`0' データの一方を選択する。加算器26は、フィールドメモリ27から1/(60n)秒周期で読出されたデータと選択回路22の出力とを加算し、加算出力をフィールドメモリ27に書込む。選択回路22の代わりにゲート回路を使用することができる。
【0044】
加算器26からの積算出力が最大値検出回路を構成する比較器41の一方の入力およびレジスタ42に供給される。最大値検出回路は、1/(60n)秒の周期毎に加算器26の出力中の最大値を検出し、ホールドする。最大値検出回路は、比較器41と、レジスタ42と、ANDゲート43とからなる。ANDゲート43の出力がレジスタ42のリセット端子に供給される。リセット端子がローレベルの場合に、レジスタ42がクロックに同期して入力サンプルを取り込むことが可能とされる。このレジスタ42の出力が比較器41にその他方の入力として供給されると共に、比較器44に供給される。比較器41は、加算器26の出力のサンプル値とレジスタ42に蓄えられているサンプル値とを比較する。
【0045】
ANDゲート43には、比較器41の出力とタイミング発生器6からのリセット信号とが供給される。リセット信号は、1/(60n)秒毎にローレベルとなり、レジスタ42が1/(60n)秒の周期の最初のサンプルデータを取り込むことを可能とする。すなわち、ANDゲート43の出力は、入力の取り込みをレジスタ42が選択的に行うことを可能とする入力イネーブル信号として働く。ANDゲート43の出力がハイレベルの場合では、レジスタ42が入力を取り込まない。
【0046】
1/(60n)秒の最初のサンプルをレジスタ42が取り込み、次に入力されるサンプル値とレジスタ42に取り込まれたサンプル値とが比較される。次に入力されるサンプル値が最初のサンプル値より大きいと、比較器41の出力がローレベルとなり、次に入力されるサンプル値がレジスタ42に取り込まれる。このようにして、1/(60n)秒の周期の最後のサンプルが比較器41およびレジスタ42に供給された時点において、レジスタ42には、この周期中の最大値がホールドされる。
【0047】
この最大値が比較器44に供給され、しきい値thと比較される。比較器44の比較出力は、最大値がしきい値th以上になると、ハイレベルからローレベルに変化する。比較出力がDフリップフロップ45に供給され、1/(60n)秒周期のタイミング信号に同期したものとされる。Dフリップフロップ45から出力される選択制御信号により選択回路22が制御される。選択制御信号がハイレベルからローレベルに変化すると、選択回路22が`0' データを選択して加算器26に供給し、積算動作が停止する。複数回数の積算がなされる時には、撮像信号のS/Nを改善することができる。
【0048】
図8は、(n=ほぼ10)の場合の第4の実施例の動作を示すタイミングチャートである。ほぼ1/600秒毎に検出された最大値がしきい値th以上になると(例えば図8に示すように、3回目のほぼ1/600秒の周期)、比較器44の比較出力がローレベルに立ち下がり、次に、選択制御信号がローレベルに立ち下がる。すなわち、入力光量が適正値になったことが検出される。従って、第4回目のほぼ1/600秒の周期からは、フィールドメモリ27に入力されるデータの積算が行われず、入力およびその出力out 1が(1+2+3)の状態にホールドされる。このフィールドメモリ27の内容が次の1/60秒の周期で読出される。
【0049】
図9は、この発明の第5の実施例を示す。上述した第3の実施例(図5)と対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。第3の実施例と同様に、固体撮像素子31として、CMDが使用され、固体撮像素子31から1/(60n)秒の周期で撮像信号が非破壊で読出される。1/(60n)秒の周期の撮像信号が固体撮像素子31において積算される。固体撮像素子31は、1/60秒毎にリセットされる。そして、A/D変換器5によりディジタル信号に変換された撮像信号がフィールドメモリ33に供給されると共に、最大値検出回路に供給される。
【0050】
上述した第4の実施例と同様に、最大値検出回路は、比較器41と、レジスタ42と、ANDゲート43とからなり、1/(60n)秒間の撮像信号中の最大値を検出し、ホールドする。この最大値が比較器44に供給され、しきい値thと比較され、その比較出力がDフリップフロップ45に供給され、1/(60n)秒周期のタイミング信号に同期したものとされる。Dフリップフロップ45から出力されるメモリ制御信号によりライト/リードコントロール回路32が制御される。すなわち、メモリ制御信号がハイレベルからローレベルに変化すると、フィールドメモリ33に対する撮像信号の書込みが中止される。固体撮像素子31において、複数回数の積算がなされた撮像信号を出力する場合では、撮像信号のS/Nを改善することができる。
【0051】
図10は、(n=ほぼ10)の場合の第5の実施例の動作を示すタイミングチャートである。ほぼ1/600秒毎に検出された撮像信号の最大値がしきい値th以上になると(例えば図10に示すように、3回目のほぼ1/600秒の周期)、比較器44の比較出力がローレベルに立ち下がり、次に、メモリ制御信号がローレベルに立ち下がる。すなわち、入力光量が適正値になったことが検出される。従って、第4回目のほぼ1/600秒の周期からは、フィールドメモリ33に対する撮像信号の書込みが行われず、その出力out 1が(1+2+3)の状態にホールドされる。このフィールドメモリ33の内容が次の1/60秒の周期で読出される。
【0052】
なお、以上の説明では、フィールド周期が(1/60)秒の場合について説明したが、これが(1/50)秒等の場合に対してもこの発明を適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
この発明に依れば、1/(60×n)秒を1フィールドの周期とする撮像信号を積算するようになし、入力光量に応じて積算された撮像信号をスケールダウンし、またはnの値を制御することによって、常に適正な光量の撮像を行うことが可能となる。また、この発明は、撮像信号を積算することによって、S/Nを改善することができる。さらに、この発明は、このような適正な光量での撮像信号を生成する機能(オートアイリス機能)をディジタル信号処理によって行うので、固体撮像素子と一体化して集積することが容易であり、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像入力装置の第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】この発明の画像入力装置の第1の実施例のタイミングチャートである。
【図3】この発明の画像入力装置の第2の実施例を示すブロック図である。
【図4】この発明の画像入力装置の第2の実施例のタイミングチャートである。
【図5】この発明の画像入力装置の第3の実施例を示すブロック図である。
【図6】この発明の画像入力装置の第3の実施例のタイミングチャートである。
【図7】この発明の画像入力装置の第4の実施例を示すブロック図である。
【図8】この発明の画像入力装置の第4の実施例のタイミングチャートである。
【図9】この発明の画像入力装置の第5の実施例を示すブロック図である。
【図10】この発明の画像入力装置の第5の実施例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1・・・レンズ、2・・・光学的ローパスフィルタ、3・・・固体撮像素子、4・・・アンプ、5・・・A/D変換器、6・・・タイミング発生器、11・・・ライト/リードコントロール回路、12・・・加算器、13・・・フィールドメモリ、14・・・m決定回路、15・・・スケールダウン回路
Claims (6)
- 1フィールド周期の1/nの周期で1フィールド分の光電変換を行う固体撮像素子と、
上記固体撮像素子の読出し出力を積算し、蓄積するための加算手段およびメモリと、
上記固体撮像素子から読出された出力を積算する積算手段と、
上記積算手段の積算値が、撮像信号の適正光量に対応する所定のしきい値を越えたときに、上記加算手段の積算動作を実質的に中止する手段と
からなることを特徴とする画像入力装置。 - 1フィールド周期の1/nの周期で1フィールド分の光電変換を行い、上記1/nの周期で非破壊読出しがなされると共に、上記1フィールド周期でリセットされる固体撮像素子と、
上記固体撮像素子からの撮像信号を書き込むためのメモリと、
上記固体撮像素子から読出された出力を積算する積算手段と、
上記積算手段の積算値がしきい値を越えたときに、上記メモリに対する上記撮像信号の書込みを中止する手段と
からなることを特徴とする画像入力装置。 - 1フィールド周期の1/nの周期で1フィールド分の光電変換を行う固体撮像素子と、
上記固体撮像素子の読出し出力を積算し、蓄積するための加算手段およびメモリと、
上記1/nの周期毎に、上記加算手段の出力中の最大値を検出し、ホールドする手段と、
上記最大値が、撮像信号の適正光量に対応する所定のしきい値を越えたときに、上記加算手段の積算動作を実質的に中止する手段と
からなることを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1または請求項3において、
上記積算動作を実質的に中止する手段は、上記固体撮像素子からの撮像信号に代えて`0'データを選択する手段からなることを特徴とする画像入力装置。 - 1フィールド周期の1/nの周期で1フィールド分の光電変換を行い、上記1/nの周期で非破壊読出しがなされると共に、上記1フィールド周期でリセットされる固体撮像素子と、
上記固体撮像素子からの撮像信号を書き込むためのメモリと、
上記1/nの周期毎に、上記固体撮像素子からの撮像信号の最大値を検出し、ホールドする手段と、
上記最大値がしきい値を越えたときに、上記メモリに対する上記撮像信号の書込みを中止する手段と
からなることを特徴とする画像入力装置。 - 請求項2または請求項5において、
上記書込みを中止する手段は、上記メモリの書込みを中止するように制御するライト/リードコントロール手段であることを特徴とする画像入力装置。
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