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JP3869149B2 - 撮像装置 - Google Patents

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JP3869149B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィールド撮影とフレーム撮影とを切り換えられる構成された撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自然界における被写体がもつダイナミックレンジは非常に大きく、そのすべてを撮像装置のダイナミックレンジに収めることはできない。しかし、せめて撮像素子出力のハイライト部分の階調は表現したい。そこで、画像信号のあるレベル以上を圧縮して信号処理系のダイナミックレンジの中に収めるというテクニックが用いられる。このような画像信号の高輝度部分を抑圧する処理を「ニー処理」という。
【0003】
フィールド撮影とフレーム撮影とを切り換え可能に構成した撮像装置の従来の技術として、特開昭63−193772号公報に記載された電子スチルカメラが知られている。
【0004】
図9は同公報に示されている従来の電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック図である。この従来の電子スチルカメラは、レンズ、絞り、シャッター等からなる撮像光学系1001と、撮像光学系1001から得た被写体像を電荷に光電変換する撮像素子(CCD)1002と、撮像素子1002の出力を増幅するプリアンプ1003と、ニー特性を切り換えることが可能なニー(KNEE)処理回路1004と、ニー処理回路1004の出力を増幅する出力アンプ1005と、磁気ディスク装置等の画像記録装置1006と、フィールド撮影/フレーム撮影切り換え回路1007と、撮像素子1002を駆動するドライブ回路1008と、露出制御用の自動露光制御(AE)回路1009とから構成されている。
【0005】
さて、ここでまず、図11を用いて、ニー処理回路1004によるニー処理を行わないとした場合の状況から説明しておく。図11において、勾配の急なFiはフィールド撮影時におけるCCD上の像面光量と出力電圧強度との関係を示すフィールド撮影特性線、勾配のゆるやかなFr はフレーム撮影時における像面光量と出力電圧強度との関係を示すフレーム撮影特性線である。Vs1 はフレーム撮影時における出力飽和電圧、Vs2 はフィールド撮影時における出力飽和電圧、Hsは飽和像面光量である。図11の特性図から明らかなように、フィールド撮影時には撮像面での感度がフレーム撮影時と比較して2倍となる。
【0006】
電子スチルカメラでは、撮像素子と信号処理系のダイナミックレンジの問題、あるいは人間の視覚特性等を考慮して、画像信号の高輝度部分を抑圧する処理である「ニー処理」を行う。
【0007】
図10(a),(b)は図11に示した特性のものに対して、上記の公報の電子スチルカメラにおいてニー処理を行ったときの特性を示す。図10(a)はフィールド撮影時とフレーム撮影時とでニーポイント電圧とニー圧縮率の双方を切り換える場合の特性図、図10(b)はニー圧縮率のみを切り換える場合の特性図である。Vk1 ,Vk2 ,Vkはニー処理の開始電圧であるニーポイント電圧、Vmax は信号処理系のダイナミックレンジによって決定される最大信号レベルのダイナミックレンジ上限値である。
【0008】
ニーポイント電圧とニー圧縮率の双方を切り換える特性を示す図10(a)において、KFi はニーポイント電圧をVk2 としダイナミックレンジ上限値をVmax とする勾配の大きめのフィールド撮影時ニー特性線、KFr はニーポイント電圧をVk1 としダイナミックレンジ上限値を同じくVmax とする勾配の小さめのフレーム撮影時ニー特性線である。
【0009】
ニー圧縮率のみを切り換える特性を示す図10(b)において、KFi はニーポイント電圧をVkとしダイナミックレンジ上限値をVmax とする勾配の小さめのフィールド撮影時ニー特性線、KFr はニーポイント電圧を同じくVkとしダイナミックレンジ上限値を同じくVmax とする勾配のやや大きめのフレーム撮影時ニー特性線である。
【0010】
以上のように構成された図9に示す従来の電子スチルカメラの動作について説明する。
【0011】
撮像光学系1001によって得られた被写体像は、撮像素子(CCD)1002上に結像して光電変換され、プリアンプ1003を介してニー処理回路1004によってニー処理される。ニー処理回路1004の出力画像信号は、出力アンプ1005を介して画像記録装置1006に記録される。
【0012】
フィールド撮影時には、フィールド撮影/フレーム撮影切り換え回路1007がフィールド撮影側に切り換えられ、その切り換え状態に応じて、自動露光制御回路1009、ドライブ回路1008およびニー処理回路1004が切り換え制御される。つまり、自動露光制御回路1009によってフィールド撮影時における感度に適した露光条件が決定され、撮像光学系1001に伝えられる。この露光条件によって得られた被写体像は、撮像素子(CCD)1002によって光電変換され、得られた電荷は、ドライブ回路1008によって決定されたフィールド撮影モードにおいて撮像素子1002から出力される。すなわち、奇数ラインと偶数ラインが撮像素子内部で画素混合され出力される。また、ニー処理回路1004では、切り換え回路1007からの信号によってフィールド撮影用の図10(a)または(b)に示すフィールド撮影時ニー特性線KFi が選択され、適切なニー処理が行われ、さらに出力アンプ1005を介して画像記録装置1006に記録される。
【0013】
次に、フレーム撮影時には、フィールド撮影/フレーム撮影切り換え回路1007がフレーム撮影側に切り換えられることによって、フィールド撮影時におけるのと同様にして、自動露光制御回路1009によってフレーム撮影時における感度に適した露光条件が決定され、得られた被写体像は撮像素子1002によって光電変換される。撮像素子1002に蓄積された奇数ラインまたは偶数ラインの電荷は、ドライブ回路1008によって決定されたフレーム撮影モードにおいて撮像素子1002から順次読み出され、プリアンプ1003を介してニー処理回路1004に入力される。ニー処理回路1004では、切り換え回路1007からの信号によってフレーム撮影用の図10(a)または(b)に示すフレーム撮影時ニー特性線KFr が選択され、適切なニー処理が行われ、さらに出力アンプ1005を介して画像記録装置1006に記録される。
【0014】
このように、上記した従来の技術の撮像装置(電子スチルカメラ)においては、フィールド撮影時とフレーム撮影時とでニー処理回路におけるニー特性の切り換えを行うことにより、フィールド撮影時とフレーム撮影時のいずれにおいても適正なダイナミックレンジを有する良好な画像を得ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の従来の技術の撮像装置(電子スチルカメラ)の場合には、フィールド撮影時にはそのニー特性としてフィールド撮影時ニー特性線KFi に切り換え、また、フレーム撮影時にはそのニー特性としてフレーム撮影時ニー特性線KFr に切り換えても、低光量領域では、元のフィールド撮影特性線Fi やフレーム撮影特性線Fr と同じであり、感度が1:2と大きく異なっているため、フィールド撮影時とフレーム撮影時とでダイナミックレンジが同じになってはいても、同じ光量に対してフィールド撮影時とフレーム撮影時とで出力信号レベルが大きく変動してしまう。また、高光量領域においても、同じ光量に対してフィールド撮影時とフレーム撮影時とで出力信号レベルが大きく変動してしまう。
【0016】
換言すれば、従来の技術において、適正なダイナミックレンジがフィールド撮影時でもフレーム撮影時でも確保できたとはいっても、そのダイナミックレンジの適正さというのは、フィールド撮影状態自体の内部でのことであり、あるいは、フレーム撮影状態自体の内部でのことであって、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおいても適正なダイナミックレンジであるということにはなっていないのである。
【0017】
また、自動露光制御回路によってフィールド撮影時/フレーム撮影時における感度に適した露光条件を決定し、撮像素子(CCD)によって画像信号を取り込むようにしても、通常、絞りの動作は遅いので、フレーム撮影とフィールド撮影とを相互に切り換えたときに絞りが安定するまで時間がかかり、その間は出力信号レベルが変動してしまうという問題もある。例えば、フィールド動画撮影とフレーム静止画撮影とを相互に切り換えた場合、動画と静止画の明るさが大きく異なってしまうのである。
【0018】
さらに、従来の技術においては、その図9に信号処理回路が図示されていないが、当該の構成でのニー特性切り換えの場合には、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで信号処理回路に入力する信号が異なるものであり、その結果、特性の異なる2つの信号処理回路が必要になるのである。
【0019】
本発明は、上記の問題の解決を図り、フィールド撮影時自体においてまたフレーム撮影時自体においても適正なダイナミックレンジを確保するだけにとどまらず、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味でも適正なダイナミックレンジを確保して、良好な画像を得ることができるようにすることを目的としている。また、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで同じ信号処理回路を使用できるようにすることを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかわる撮像装置は、フィールド撮影時には撮像素子から画素混合して読み出した信号に対してダイナミックレンジ補正を行うが、フレーム撮影時には撮像素子から読み出した奇数ラインと偶数ラインを加算した信号に対してダイナミックレンジ補正を行うように構成することにより、フィールド撮影とフレーム撮影を相互に切り換えたときに、ニー特性の切り換えを行わなくても、出力信号レベルの変動を生じさせない。また、信号処理回路に入力する信号の状態はフィールド撮影時とフレーム撮影時とで基本的に同じになる。
【0021】
また、本発明にかかわる撮像装置は、フィールド撮影時には撮像素子から画素混合して読み出した信号に対してダイナミックレンジ補正を行うが、フレーム撮影時には撮像素子から読み出した信号とその1ライン遅延信号を加算した信号に対してダイナミックレンジ補正を行うように構成することにより、フィールド撮影とフレーム撮影を相互に切り換えたときに、ニー特性の切り換えを行わなくても、出力信号レベルの変動を生じさせない。また、信号処理回路に入力する信号の状態はフィールド撮影時とフレーム撮影時とで基本的に同じになる。なお、一般的には、フィールド撮影時もフレーム撮影時もともに動画を得るのであるが、フレーム撮影でも静止画を得ることも可能である。
【0022】
また、本発明にかかわる撮像装置は、フィールド撮影時にはニー特性をフィールド撮影時ニー特性にし、撮像素子から画素混合して読み出した信号に対してニー処理を行ったものを出力するが、フレーム撮影時にはニー特性を切り換えてフレーム撮影時ニー特性線にするとともに撮像素子から読み出した奇数ラインに対してニー処理を行った信号と偶数ラインに対してニー処理を行った信号を加算したものを出力するように構成することにより、フィールド撮影とフレーム撮影を相互に切り換えたときに、出力信号レベルの変動を生じさせない。また、信号処理回路に入力する信号の状態はフィールド撮影時とフレーム撮影時とで基本的に同じになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1の撮像装置は、隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影に切り換えられる撮像素子と、前記撮像素子の出力信号の奇数ラインと偶数ラインを加算する加算回路と、フィールド撮影時に前記撮像素子の出力信号を選択し、フレーム撮影時に前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、前記セレクタ回路の出力信号に対してダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正回路、前記ダイナミックレンジ補正回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを備えた構成となっている。これにより、フィールド撮影時は奇数ラインと偶数ラインが撮像素子内部で加算され出力される。また、フレーム撮影時は撮像素子に蓄積された奇数ラインまたは偶数ラインの電荷が順次読み出され、加算回路により加算して出力するので、フィールド撮影とフレーム撮影を切り換えても出力信号レベルの変動はない。すなわち、フィールド撮影時自体においてまたフレーム撮影時自体においても適正なダイナミックレンジを確保するだけにとどまらず、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味でも適正なダイナミックレンジを確保して、良好な画像を得ることができるという効果が得られる。また、信号処理回路に入力する信号はフィールド撮影時とフレーム撮影時とで基本的に同じになるので、信号処理回路としてフィールド撮影用のものとフレーム撮影用のものとの2つを用意する必要はなく、共通に使用できて構成を簡略化することができる。
【0024】
本発明の請求項2の撮像装置は、光学系によって得られた被写体像を電荷に光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影の駆動方式および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影の駆動方式とを切り換え可能な撮像素子駆動回路と、前記撮像素子の出力信号の奇数ラインを記憶するフィールドメモリと、前記撮像素子の出力信号の偶数ラインを記憶するフィールドメモリと、前記奇数ライン用のフィールドメモリの出力信号と前記偶数ライン用のフィールドメモリの出力信号を加算する加算回路と、前記撮像素子の出力信号と前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、前記セレクタ回路の出力信号に対してダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正回路と、前記ダイナミックレンジ補正回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを具備し、フィールド撮影とフレーム撮影の撮影状態に応じて、前記撮像素子駆動回路における駆動方式および前記セレクタ回路における出力信号の選択を切り換えることを特徴とするものである。これにより、フィールド撮影時は奇数ラインと偶数ラインが撮像素子内部で加算され出力される。また、フレーム撮影時は撮像素子に蓄積された奇数ラインまたは偶数ラインの電荷は順次読み出され、加算回路により加算して出力するので、フィールド撮影とフレーム撮影を切り換えても出力信号レベルの変動はなく、フィールド撮影時とフレーム撮影時のいずれにおいても適正なダイナミックレンジを有する良好な画像を得ることができるという効果が得られる。また、信号処理回路に入力する信号はフィールド撮影時とフレーム撮影時とで基本的に同じになるので、信号処理回路は単一のもので構成できる。
【0025】
本発明の請求項3の撮像装置は、隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影に切り換えられる撮像素子と、前記撮像素子の出力信号とその出力信号の1ライン遅延信号を加算する加算回路と、フィールド撮影時に前記撮像素子の出力信号を選択し、フレーム撮影時に前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、前記セレクタ回路の出力信号に対してダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正回路、前記ダイナミックレンジ補正回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを備えた構成となっている。これにより、フィールド撮影時は奇数ラインと偶数ラインが撮像素子内部で加算され出力される。また、フレーム撮影時は撮像素子に蓄積された奇数ラインまたは偶数ラインの電荷は順次読み出され、1ライン遅延メモリによって1ライン遅延させる。次に撮像素子からの出力信号と1ライン遅延された撮像素子の出力信号を加算回路により加算して出力するので、フィールド撮影とフレーム撮影を切り換えても出力信号レベルの変動はなく、フィールド撮影時とフレーム撮影時のいずれにおいても適正なダイナミックレンジを有する良好な画像を得ることができるという効果が得られる。また、信号処理回路に入力する信号はフィールド撮影時とフレーム撮影時とで基本的に同じになるので、信号処理回路としてフィールド撮影用のものとフレーム撮影用のものとの2つを用意する必要はなく、共通に使用できて構成を簡略化することができる。
【0026】
本発明の請求項4の撮像装置は、光学系によって得られた被写体像を電荷に光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影の駆動方式および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影の駆動方式とを切り換え可能な撮像素子駆動回路と、前記撮像素子の出力信号を1ライン遅延させる1ライン遅延メモリと、前記撮像素子の出力信号と前記ライン遅延メモリの出力信号を加算する加算回路と、前記撮像素子の出力信号と前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、前記セレクタ回路の出力信号に対してダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正回路と、前記ダイナミックレンジ補正回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを具備し、フィールド撮影とフレーム撮影の撮影状態に応じて、前記撮像素子駆動回路における駆動方式および前記セレクタ回路における出力信号の選択を切り換えるように構成したものである。上記請求項3と同様の作用・効果が得られる。
【0027】
上記請求項1〜4において、前記ダイナミックレンジ補正回路として好ましい態様は、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで同じ特性のガンマ補正回路、あるいは同じ特性のヒストグラムイコライゼーションを用いた階調補正回路とすることである。
【0028】
本発明の請求項6の撮像装置は、隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影に切り換えられる撮像素子と、フィールド撮影時とフレーム撮影時とでニー特性を切り換えて前記撮像素子の出力信号に対してニー処理を行うニー処理回路と、前記ニー処理回路を介しての前記撮像素子の出力信号の奇数ラインと偶数ラインを加算する加算回路と、フィールド撮影時に前記ニー処理回路を介しての前記撮像素子の出力信号を選択し、フレーム撮影時に前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路、前記セレクタ回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを備えた構成となっている。これにより、フィールド撮影とフレーム撮影を相互に切り換えたときに、出力信号レベルの変動を生じさせない。また、信号処理回路に入力する信号の状態はフィールド撮影時とフレーム撮影時とで基本的に同じになる。
【0029】
本発明の請求項7の撮像装置は、光学系によって得られた被写体像を電荷に光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影の駆動方式および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影の駆動方式とを切り換え可能な撮像素子駆動回路と、フィールド撮影時とフレーム撮影時とでニー特性を切り換えて前記撮像素子の出力信号に対してニー処理を行うニー処理回路と、前記撮像素子の奇数ラインに相当する前記ニー処理回路の出力信号を記憶するフィールドメモリと、前記撮像素子の偶数ラインに相当する前記ニー処理回路の出力信号を記憶するフィールドメモリと、前記奇数ライン用のフィールドメモリの出力信号と前記偶数ライン用のフィールドメモリの出力信号を加算する加算回路と、前記ニー処理回路の出力信号と前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、前記セレクタ回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを具備し、フィールド撮影とフレーム撮影の撮影状態に応じて、前記撮像素子駆動回路における駆動方式および前記セレクタ回路における出力信号の選択切り換えるとともに、フィールド撮影とフレーム撮影のいずれの撮影状態おいても同一の前記信号処理回路により信号処理を行うことを特徴とする撮像装置。これにより、フィールド撮影時は奇数ラインと偶数ラインが撮像素子内部で加算され出力される。また、フレーム撮影時は撮像素子に蓄積された奇数ラインないし偶数ラインの電荷は順次読み出され、それぞれ奇数ライン用のフィールドメモリと偶数ライン用のフィールドメモリに書き込まれる。次に、両フィールドメモリの出力信号を加算回路により加算して出力する。撮像素子内部で加算される場合と撮像素子の外部で加算される場合も同じ信号レベルになるようにニー特性を切り換えるので、フィールド撮影とフレーム撮影を切り換えても出力信号レベルの変動はなく、フィールド撮影時とフレーム撮影時のいずれにおいても適正なダイナミックレンジを有する良好な画像を得ることができるという効果が得られる。また、信号処理回路に入力する信号はフィールド撮影時とフレーム撮影時も基本的に同じになるので、フィールド撮影時とフレーム撮影時も同じ信号処理回路で構成できるという効果も得られる。
【0030】
その他の事項として、好ましい態様は次のとおりである。請求項6,7では、前記ニー処理回路は、フレーム撮影時ニー特性線がフィールド撮影時ニー特性線のおよそ半分のレベルをもつものに設定されているのがよい(請求項8)。請求項8では、前記ニー処理回路は、フィールド撮影時ニー特性線とフレーム撮影時ニー特性線においてそれぞれのニーポイントレベルが異にされているのがよい(請求項9)。また、前記ニー処理回路は、フィールド撮影時ニー特性線とフレーム撮影時ニー特性線においてそれぞれのニー圧縮率が異にされているのでもよい(請求項10)。また、前記ニー処理回路は、フィールド撮影時ニー特性線とフレーム撮影時ニー特性線においてそれぞれのニーポイントレベルおよびニー圧縮率が異にされているのでもよい(請求項11)。また、請求項1〜11において、フレーム撮影時に1フィールド期間で奇数ラインと偶数ラインを倍速で読み出すように構成されているのが好ましい(請求項12)
【0031】
以下、本発明にかかわる撮像装置の具体的な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態は、撮像装置として電子スチルカメラを例にあげる。
【0032】
〔実施の形態1〕
図1は実施の形態1の電子スチルカメラ(撮像装置)の電気的構成を示すブロック図である。図1において、101は被写体像を入力するレンズ、102は撮像素子103への入射光量を制限する絞り、103は入射した被写体像を電荷に光電変換する撮像素子(CCD:電荷結合デバイス)、104は撮像素子103の出力をサンプリングし、利得を自動調整しながら増幅するCDS・AGC回路(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング、Automatic gain Control:自動利得制御)、105はCDS・AGC回路104を介しての撮像素子(CCD)103からの出力信号のうち奇数ラインの出力信号(デジタルデータ)を記憶する奇数(ODD)ライン用のフィールドメモリ、106はCDS・AGC回路104を介しての撮像素子(CCD)103からの出力信号のうち偶数ラインの出力信号(デジタルデータ)を記憶する偶数(EVEN)ライン用のフィールドメモリ、107は奇数ライン用のフィールドメモリ105の出力信号と偶数ライン用のフィールドメモリ106の出力信号とを加算する加算器、108はCDS・AGC回路104の出力信号と加算器107の出力信号のいずれか一方を選択するセレクタ回路、109はセレクタ回路108の出力に対してニー処理によってダイナミックレンジ補正を施すダイナミックレンジ補正回路、110はダイナミックレンジ補正回路109の出力信号の信号処理を行って映像信号を出力する信号処理回路、111は絞り102を駆動する絞り駆動回路、112はフィールド読み出しとフレーム読み出しとを切り換えて撮像素子103を駆動する撮像素子駆動回路、113は絞り駆動回路111と撮像素子駆動回路112とセレクタ回路108を制御するマイクロコンピュータである。
【0033】
以上の構成において注意すべき点は、ダイナミックレンジ補正回路109は、従来技術のニー処理回路1004とは違って、必ずしもニー特性の切り換えを行う必要のないものであるということである。それゆえに、マイクロコンピュータ113からはダイナミックレンジ補正回路109に対してはニー特性切り換えのための制御信号は出力されていない。
【0034】
本実施の形態1においては、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味での適正なダイナミックレンジを確保するための対策として、奇数ライン用のフィールドメモリ105と偶数ライン用のフィールドメモリ106と加算器107とセレクタ回路108とを設けてあるのである。
【0035】
図2はCCDからなる撮像素子103における読み出し動作を説明するための模式図である。図2(a)は単板方式のCCDにおけるカラーフィルタの配列を示す。シアン(Cy:青緑)、イエロー(Ye:黄)、マゼンタ(Mg:赤紫)およびグリーン(G:緑)の補色フィルタとなっている。垂直走査方向に沿って、ライン1、ライン2、ライン3、ライン4…と並んでいるが、このうちライン1、ライン3、ライン5…が奇数ラインであり、ライン2、ライン4、ライン6…が偶数ラインである。図2(b)はフィールド撮影時における撮像素子103からの読み出し動作を示し、図2(c)はフレーム撮影時における読み出し動作を示す。
【0036】
図3はダイナミックレンジ補正回路109におけるニー処理機能部のニー特性を示す。フィールド撮影時ニー特性線KFi は、ニー処理を行わない場合のフィールド撮影特性線Fi を圧縮したものに相当している。飽和像面光量Hs以上におけるフィールド撮影特性線Fi の飽和出力電圧Vs2 を信号処理回路110のダイナミックレンジに対応するダイナミックレンジ上限値Vmax まで圧縮し、フィールド撮影特性線Fi の傾斜部分におけるVkをニーポイント電圧として、ニーポイント電圧Vkから飽和出力電圧Vs2 までの勾配をダイナミックレンジ上限値Vmax まで圧縮し、ニーポイント電圧Vk以下ではニー処理を行わない元のフィールド撮影特性線Fi と一致させてある。そして、フレーム撮影時ニー特性線KFr はフィールド撮影時ニー特性線KFi と同じとしてある。すなわち、このダイナミックレンジ補正回路109は、ニー処理は行うものであっても、ニー特性の切り換えは行わないものとなっている。
【0037】
以上のように構成された実施の形態1の電子スチルカメラ(撮像装置)について、以下にその動作を説明する。
【0038】
レンズ101および絞り102を介して被写体像を入射した撮像素子(CCD)103において、その被写体像を電荷に光電変換する。このとき、マイクロコンピュータ113は撮像素子103の蓄積電荷量を適正レベルに保つように制御信号を絞り駆動回路111に与えることにより、絞り駆動回路111が絞り102を制御する。そして、撮像素子(CCD)103における読み出し動作の制御は、マイクロコンピュータ113から撮像素子駆動回路112を介して行われる。絞り102における開口量は、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで異なる。撮像素子103からの読み出し動作についても、セレクタ回路108に対する制御についても、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで異なる。
【0039】
(1)《フィールド撮影時》
フィールド撮影時において、マイクロコンピュータ113はフィールド/フレーム切換信号を撮像素子駆動回路112に与えることにより、撮像素子駆動回路112が撮像素子103を駆動する状態をフィールド撮影のモードに切り換える。また、マイクロコンピュータ113はセレクタ回路108に制御信号を与えることにより、セレクタ回路108がCDS・AGC回路104からの出力信号を選択する状態に切り換える。
【0040】
このフィールド撮影時における撮像素子駆動回路112による撮像素子(CCD)103からの読み出し動作は、図2(b)に示すとおりである。
【0041】
(A)奇数(ODD)フィールドでは、ライン1とライン2とを画素混合して読み出し、またライン3とライン4とを画素混合して読み出すといった具合に、nを自然数(1,2,3…)として、奇数ライン(2n−1)を先に読み出して、これと次の偶数ライン(2n)を画素混合して読み出す。
【0042】
(B)偶数(EVEN)フィールドでは、ライン2とライン3とを画素混合して読み出し、またライン4とライン5とを画素混合して読み出すといった具合に、偶数ライン(2n)を先に読み出して、これと次の奇数ライン(2n+1)を画素混合して読み出す。
【0043】
このようにして撮像素子103からフィールド撮影での信号を読み出す。奇数フィールドからの読み出しは1フィールド期間かかり、偶数フィールドからの読み出しも1フィールド期間かかる。奇数フィールドからの読み出しと偶数フィールドからの読み出しとは交互に繰り返し実行される。各1フィールド期間の撮像素子103からの出力信号をCDS・AGC回路104においてサンプリングし、増幅して出力する。セレクタ回路108はCDS・AGC回路104からの出力信号を選択的に入力し、それをダイナミックレンジ補正回路109に送出する。奇数ライン用のフィールドメモリ105、偶数ライン用のフィールドメモリ106および加算器107の経路は用いない。ダイナミックレンジ補正回路109におけるニー処理機能部は入力した信号に対してニー処理に基づくダイナミックレンジ補正を行う。信号処理回路110はダイナミックレンジ補正された信号に対して所要の信号処理を行い、フィールド動画を出力する。
【0044】
(2)《フレーム撮影時》
フレーム撮影時において、マイクロコンピュータ113はフィールド/フレーム切換信号を絞り駆動回路111および撮像素子駆動回路112に与えることにより、絞り102の開口量を調整するとともに、撮像素子駆動回路112が撮像素子103を駆動する状態をフレーム撮影のモードに切り換える。また、マイクロコンピュータ113はセレクタ回路108に制御信号を与えることにより、セレクタ回路108が加算器107からの出力信号を選択する状態に切り換える。
【0045】
さらに、撮像素子(CCD)103が1フィールド期間の被写体像の電荷を蓄積した時点でさらなる電荷蓄積を起こさないようにするため、マイクロコンピュータ113は絞り駆動回路111に制御信号を与えることにより、これ以降次の撮影まで絞り102を一旦閉鎖する。
【0046】
このフレーム撮影時における撮像素子駆動回路112による撮像素子103からの読み出し動作は、図2(c)において矢印で示すとおりである。
【0047】
(A)奇数(ODD)フィールドでは、ライン1,3,5…というふうに奇数ラインを読み出す。マイクロコンピュータ113はタイミングを同期させて奇数ライン用のフィールドメモリ105をアクティブにする。CDS・AGC回路104からの1フィールド分の奇数ラインの信号を奇数ライン用のフィールドメモリ105に記憶する。
【0048】
(B)偶数(EVEN)フィールドでは、ライン2,4,6…というふうに偶数ラインを読み出す。マイクロコンピュータ113はタイミングを同期させて偶数ライン用のフィールドメモリ106をアクティブにする。CDS・AGC回路104からの1フィールド分の偶数ラインの信号を偶数ライン用のフィールドメモリ106に記憶する。
【0049】
このようにして撮像素子103からフレーム撮影での信号を読み出し、奇数フィールドと偶数フィールドを合わせて2フィールド分つまり1フレーム分の信号を2フィールド期間かけて読み出し、奇数フィールドの信号は奇数ライン用のフィールドメモリ105に記憶し、偶数フィールドの信号は偶数ライン用のフィールドメモリ106に記憶する。読み出し中は絞り102は閉鎖されている。フレーム撮影は静止画撮影であって動画撮影ではないので、1コマ分の被写体像を撮像素子(CCD)103の撮像面に結像したら、次のコマの被写体像の入射は必要なくなり、絞り102は閉鎖するのである。
【0050】
マイクロコンピュータ113はさらに奇数ライン用のフィールドメモリ105と偶数ライン用のフィールドメモリ106とを同時的に制御して読み出し制御を行い、上記のフィールド撮影時の撮像素子103からの読み出し(図2(b)参照)と同じ組み合わせのもとで、両フィールドメモリ105,106からフィールド周期で加算する組み合わせを変えて読み出し、それぞれを加算器107に送り出す。加算器107は両フィールドメモリ105,106からの信号を加算し、フレーム静止画信号を生成し、これを出力する。セレクタ回路108は加算器107からの出力信号を選択的に入力し、それをダイナミックレンジ補正回路109に送出する。ニー処理回路であるダイナミックレンジ補正回路109は入力した信号に対してニー処理に基づくダイナミックレンジ補正を行う。信号処理回路110はダイナミックレンジ補正された信号に対して所要の信号処理を行い、フレーム静止画を出力する。
【0051】
上記のように撮像素子103において、フィールド撮影時には隣接する奇数ラインと偶数ラインとを組み合わせて画素混合して読み出し、また、フレーム撮影時には加算器107において隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すのは、色分離を行うためである。図2(a)に示したカラーフィルタの場合、画素混合して読み出し、演算することにより、周知のとおり、色差信号2R−G,2B−Gを得る。
【0052】
次に、図3を用いて、ダイナミックレンジ補正回路109のニー処理について説明する。フィールド撮影時は隣接する奇数ラインと偶数ラインを撮像素子(CCD)103の内部で画素混合して読み出しており、フレーム撮影時は画素混合せずに読み出し、フィールド撮影時と同様の信号状態となるように加算器107で加算している。したがって、フレーム撮影時での加算された信号の輝度レベルはフィールド撮影時の画素混合された信号の輝度レベルと同程度のものとなるので、フレーム撮影時ニー特性線KFr としてはフィールド撮影時ニー特性線KFi と同じでよいのである。すなわち、ダイナミックレンジ補正回路109において、フィールド撮影時とフレーム撮影時とでニー特性の切り換えを行う必要はない。
【0053】
そして、このようにフィールド撮影時ニー特性線KFi とフレーム撮影時ニー特性線KFr とを共通にすることにより、フィールド撮影とフレーム撮影とを切り換えても出力信号レベルの変動はなく、フィールド撮影時とフレーム撮影時のいずれにおいても最適なダイナミックレンジを有する良好な画像を得ることができる。あわせて、ニー特性線が全く同じであることから、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味でも最適なダイナミックレンジを確保して、良好な画像を得ることができるのである。
【0054】
さらに、撮像素子(CCD)103からの画素混合による信号の形態と、両フィールドメモリ105,106からの読み出し信号を加算した信号の形態とが同一となるので、信号処理回路110としては、フィールド動画・フレーム静止画に共通の信号処理回路を用いることができる。
【0055】
フレーム撮影時においては、絞り102の開口量をフィールド撮影時と同じに設定する。その理由は次のとおりである。フィールド撮影時の絞り開口量における露光量をE1 とし、これが光電変換され、画素混合して読み出された輝度レベルを2・Y1 とする。また、フレーム撮影時もフィールド撮影時と同じ絞り開口量における露光量をE1 とし、これが光電変換されて読み出された輝度レベルをY1 とする。フィールド撮影時ニー特性線KFi とフレーム撮影時ニー特性線KFr とは同じものであり、そのニー圧縮率をαとする。フィールド撮影時において、CDS・AGC回路104からの輝度レベルは2・Y1 であり、これをニー処理すると、その輝度レベルは、α・2・Y1 となる。フレーム撮影時において、奇数ライン用のフィールドメモリ105からの輝度レベルはY1 、偶数ライン用のフィールドメモリ106からの輝度レベルもY1 であるから、加算器107からの輝度レベルは2・Y1 となる。これをニー処理すると、その輝度レベルは、α・2・Y1 である。α・2・Y1 =α・2・Y1 となり、輝度レベルが等しくなる。すなわち、フレーム撮影時の絞り開口量はフィールド撮影時と同じになる。
【0056】
絞り開口量をフィールド撮影時とフレーム撮影時とで同じにするということは、フィールド撮影とフレーム撮影との間での相互の切り換えそのものに対しては、マイコン113は絞り駆動回路111の制御を行わないということである。したがって、切り換え時の絞り開口量の調整に要する時間がなくなり、切り換え時に応答遅れが軽減され、出力レベルの変動をより少なくすることができる。
【0057】
なお、以上の説明では、フレーム撮影時の撮像素子103からの読み出し方式を2フィールド期間かけて奇数フィールドでは奇数ラインを読み出し、偶数フィールドでは偶数ラインを読み出すように構成した例で説明したが、1フィールド期間に奇数ラインと偶数ラインとを倍速で順次に読み出す方式についても同様に実施可能である。すなわち、1フィールド期間に奇数ラインと偶数ラインとを倍速で順次に読み出す場合も同様に、奇数ラインの信号を奇数ライン用のフィールドメモリ105に記憶し、偶数ラインの信号を偶数ライン用のフィールドメモリ106に記憶する。あとは上記した実施の形態1と同様の処理を行うことで同様の効果を得ることができる。
【0058】
なお、以上の説明では、ダイナミックレンジ補正回路109をニー処理回路で構成した例で説明したが、ニー処理回路の代わりにガンマ補正回路やヒストグラムイコライゼーション等の階調補正処理のための回路を用いたものでも、あるいはこれらのダイナミックレンジ補正処理方式を組み合わせた回路を用いたものでも同様に実施可能である。
【0059】
〔実施の形態2〕
図4は実施の形態2の電子スチルカメラ(撮像装置)の電気的構成を示すブロック図である。図4において、301は被写体像を入力するレンズ、302は撮像素子303への入射光量を制限する絞り、303は入射した被写体像を電荷に光電変換する撮像素子(CCD)、304は撮像素子303の出力をサンプリングし、利得を自動調整しながら増幅するCDS・AGC回路(相関二重サンプリング・自動利得制御回路)、305は撮像素子303からの出力信号の1ライン分を遅延させる1ライン遅延メモリ、307はCDS・AGC回路304の出力信号と1ライン遅延メモリ305の出力信号とを加算する加算器、308はCDS・AGC回路304の出力信号と加算器307の出力信号のいずれか一方を選択するセレクタ回路、309はセレクタ回路308の出力に対してニー処理によってダイナミックレンジ補正を施すダイナミックレンジ補正回路、310はダイナミックレンジ補正回路309の出力信号の信号処理を行って映像信号を出力する信号処理回路、311は絞り302を駆動する絞り駆動回路、312はフィールド読み出しとフレーム読み出しとを切り換えて撮像素子303を駆動する撮像素子駆動回路、313は絞り駆動回路311と撮像素子駆動回路312とセレクタ回路308を制御するマイクロコンピュータである。
【0060】
実施の形態2における構成が実施の形態1と異なっている点は、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味での適正なダイナミックレンジを確保するための対策として、実施の形態1における奇数ライン用のフィールドメモリ105と偶数ライン用のフィールドメモリ106とがなく、代わりに、1ライン遅延メモリ305を用い、加算器307の入力が、CDS・AGC回路304から出力されてくる信号と、1ライン遅延メモリ305に記憶されている1ライン前の出力信号となっているということである。
【0061】
実施の形態1の場合と同様に、ダイナミックレンジ補正回路309は、従来技術のニー処理回路1004とは違って、必ずしもニー特性の切り換えを行う必要のないものである。それゆえに、マイクロコンピュータ313からはダイナミックレンジ補正回路309に対してはニー特性切り換えのための制御信号は出力されていない。
【0062】
ダイナミックレンジ補正回路309におけるニー処理機能部のニー特性は実施の形態1の場合の図3と同様である。すなわち、フレーム撮影時ニー特性線KFr はフィールド撮影特性線Fi と同じとしてある。
【0063】
以上のように構成された実施の形態2の電子スチルカメラ(撮像装置)について、以下にその動作を説明する。実施の形態2の電子スチルカメラは、実施の形態1の電子スチルカメラとほぼ同様の動作を行う。
【0064】
レンズ301および絞り302を介して被写体像を入射した撮像素子(CCD)303において、その被写体像を電荷に光電変換する。このとき、マイクロコンピュータ313は撮像素子303の蓄積電荷量を適正レベルに保つように制御信号を絞り駆動回路311に与えることにより、絞り駆動回路311が絞り302を制御する。そして、撮像素子(CCD)303における読み出し動作の制御は、マイクロコンピュータ313から撮像素子駆動回路312を介して行われる。撮像素子303からの読み出し動作は、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで異なる。セレクタ回路308に対する制御も、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで異なる。
【0065】
実施の形態1と異なっている点は、フレーム撮影時における撮像素子(CCD)303からの読み出し動作と1ライン遅延メモリ305と加算器307の動作である。
【0066】
(1)《フィールド撮影時》
フィールド撮影時において、マイクロコンピュータ313はフィールド/フレーム切換信号を撮像素子駆動回路312に与えることにより、撮像素子駆動回路312が撮像素子303を駆動する状態をフィールド撮影のモードに切り換える。また、マイクロコンピュータ313はセレクタ回路308に制御信号を与えることにより、セレクタ回路308がCDS・AGC回路304からの出力信号を選択する状態に切り換える。
【0067】
このフィールド撮影時における撮像素子駆動回路312による撮像素子(CCD)303からの読み出し動作は、図2(b)に示すとおりである。
【0068】
(A)奇数フィールドでは、実施の形態1の場合と同様に、nを自然数(1,2,3…)として、奇数ライン(2n−1)を先に読み出して、これと次の偶数ライン(2n)を画素混合して読み出す。
【0069】
(B)偶数フィールドでは、実施の形態1の場合と同様に、偶数ライン(2n)を先に読み出して、これと次の奇数ライン(2n+1)を画素混合して読み出す。
【0070】
奇数フィールドからの読み出しは1フィールド期間かかり、偶数フィールドからの読み出しも1フィールド期間かかる。奇数フィールドからの読み出しと偶数フィールドからの読み出しとは交互に繰り返し実行される。各1フィールド期間の撮像素子303からの出力信号をCDS・AGC回路304においてサンプリングし、増幅して出力する。セレクタ回路308はCDS・AGC回路304からの出力信号を選択的に入力し、それをダイナミックレンジ補正回路309に送出する。1ライン遅延メモリ305および加算器307の経路は用いない。ダイナミックレンジ補正回路309におけるニー処理機能部は入力した信号に対してニー処理に基づくダイナミックレンジ補正を行う。信号処理回路310はダイナミックレンジ補正された信号に対して所要の信号処理を行い、フィールド動画を出力する。
【0071】
(2)《フレーム撮影時》
フレーム撮影時において、マイクロコンピュータ313はフィールド/フレーム切換信号を撮像素子駆動回路312に与えることにより、撮像素子駆動回路312が撮像素子303を駆動する状態をフレーム撮影のモードに切り換える。また、マイクロコンピュータ313はセレクタ回路308に制御信号を与えることにより、セレクタ回路308が加算器307からの出力信号を選択する状態に切り換える。
【0072】
本実施の形態2の場合は、実施の形態1とは異なり、フレーム撮影時においてフレーム静止画ではなくフレーム動画を出力するようになっている。そのため、撮像素子(CCD)303から1フィールド期間で奇数ラインと偶数ラインを倍速で順次に読み出す。実施の形態1の場合のような絞り302の一旦閉鎖はしない。
【0073】
まず、撮像素子303からライン1が読み出され、これが1ライン遅延メモリ305に記憶される。次に、撮像素子303からライン2が読み出され、同時に1ライン遅延メモリ305からライン1が読み出され、これらライン1,2が加算器307において加算され、ライン(1+2)の信号となって、セレクタ回路308に送出される。ライン2は1ライン遅延メモリ305に記憶される。次に、撮像素子303からライン3が読み出され、同時に1ライン遅延メモリ305からライン2が読み出され、これらライン2,3が加算器307において加算され、ライン(2+3)の信号となって、セレクタ回路308に送出される。ライン3は1ライン遅延メモリ305に記憶される。さらに、撮像素子303からライン4が読み出され、同時に1ライン遅延メモリ305からライン3が読み出され、これらライン3,4が加算器307において加算され、ライン(3+4)の信号となって、セレクタ回路308に送出される。ライン4は1ライン遅延メモリ305に記憶される。このような動作が1フィールド期間にわたって繰り返される。それが終了すると、次の1フィールド分について、同様の処理が行われる。
【0074】
以上のようにして、CDS・AGC回路304の出力信号と1ライン遅延メモリ305の出力信号とを加算器107で加算してセレクタ回路308に送出する動作を1フィールド期間にわたって実行すると、フレーム動画信号が生成されることになる。
【0075】
セレクタ回路308は加算器307からの出力信号を選択的に入力し、それをダイナミックレンジ補正回路309に送出する。ニー処理回路であるダイナミックレンジ補正回路309は入力した信号に対してニー処理に基づくダイナミックレンジ補正を行う。信号処理回路310はダイナミックレンジ補正された信号に対して所要の信号処理を行い、フレーム動画を出力する。
【0076】
ダイナミックレンジ補正回路309のニー処理については、実施の形態1の場合に図3を用いて説明したのと同じである。フィールド撮影時は隣接する奇数ラインと偶数ラインを撮像素子(CCD)303の内部で画素混合して読み出しており、フレーム撮影時は画素混合せずに読み出し、フィールド撮影時と同様に加算器307で加算している。したがって、フレーム撮影時での加算された信号の輝度レベルはフィールド撮影時の画素混合された信号の輝度レベルと同程度のものとなるので、フレーム撮影時ニー特性線KFr としてはフィールド撮影時ニー特性線KFi と同じでよいのである。すなわち、ダイナミックレンジ補正回路309において、フィールド撮影時とフレーム撮影時とでニー特性の切り換えを行う必要はない。
【0077】
そして、このようにフィールド撮影時ニー特性線KFi とフレーム撮影時ニー特性線KFr とを共通にすることにより、フィールド撮影とフレーム撮影とを切り換えても出力信号レベルの変動はなく、フィールド撮影時とフレーム撮影時のいずれにおいても最適なダイナミックレンジを有する良好な画像を得ることができる。あわせて、ニー特性線が全く同じであることから、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味でも最適なダイナミックレンジを確保して、良好な画像を得ることができるのである。
【0078】
さらに、撮像素子(CCD)303からの画素混合による信号の形態と、CDS・AGC回路304からの信号と1ライン遅延メモリ305からの信号を加算した信号の形態とが同一となるので、信号処理回路310としては、フィールド動画・フレーム動画に共通の信号処理回路を用いることができる。
【0079】
なお、以上の説明では、ダイナミックレンジ補正回路309をニー処理回路で構成した例で説明したが、ニー処理回路の代わりにガンマ補正回路やヒストグラムイコライゼーション等の階調補正処理のための回路を用いたものでも、あるいはこれらのダイナミックレンジ補正処理方式を組み合わせた回路を用いたものでも同様に実施可能である。
【0080】
なお、信号処理回路310等において別にフィールドメモリを設けておき、このフィールドメモリにフレーム画を一旦記憶した上で、読み出すようにすれば、フレーム静止画信号を出力することもできる。
【0081】
〔実施の形態3〕
図5は実施の形態3の電子スチルカメラ(撮像装置)の電気的構成を示すブロック図である。図5において、実施の形態1と同様に、401は被写体像を入力するレンズ、402は撮像素子403への入射光量を制限する絞り、403は入射した被写体像を電荷に光電変換する撮像素子(CCD)、404は撮像素子403の出力をサンプリングし、利得を自動調整しながら増幅するCDS・AGC回路である。
【0082】
実施の形態3での新たな構成要素としての409はCDS・AGC回路404の出力をニー特性を切り換えてニー処理でダイナミックレンジ補正を行うニー処理回路である。
【0083】
実施の形態1の場合と同様に、405はニー処理回路409を介しての撮像素子(CCD)403からの出力信号のうち奇数ラインの出力信号(デジタルデータ)を記憶する奇数(ODD)ライン用のフィールドメモリ、406はニー処理回路409を介しての撮像素子(CCD)403からの出力信号のうち偶数ラインの出力信号(デジタルデータ)を記憶する偶数(EVEN)ライン用のフィールドメモリ、407は奇数ライン用のフィールドメモリ405の出力信号と偶数ライン用のフィールドメモリ406の出力信号とを加算する加算器、408はニー処理回路409の出力信号と加算器407の出力信号のいずれか一方を選択するセレクタ回路、410はセレクタ回路408の出力信号の信号処理を行って映像信号を出力する信号処理回路、411は絞り402を駆動する絞り駆動回路、412はフィールド読み出しとフレーム読み出しとを切り換えて撮像素子403を駆動する撮像素子駆動回路、413は絞り駆動回路411と撮像素子駆動回路412とセレクタ回路408とさらにニー処理回路409を制御するマイクロコンピュータである。
【0084】
本実施の形態3においては、実施の形態1,2の場合の、ニー処理によってダイナミックレンジ補正を施すダイナミックレンジ補正回路は設けていない。
【0085】
本実施の形態3においては、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味での適正なダイナミックレンジを確保するための対策として、奇数ライン用のフィールドメモリ405と偶数ライン用のフィールドメモリ406と加算器407とセレクタ回路408と、さらにニー特性を切り換え可能なニー処理回路409を設けてあるのである。
【0086】
ニー処理回路409における切り換えるべきニー特性のパターンとしてはいくつかのものが考えられる。その代表例を、図6、図7、図8に示す。
【0087】
図6に示すニー特性は、ニーポイント電圧とニー圧縮率をともに切り換えるモードに相当している。
【0088】
フィールド撮影時ニー特性線KFi は、ニー処理を行わない場合のフィールド撮影特性線Fi を圧縮したものに相当している。飽和像面光量Hs以上におけるフィールド撮影特性線Fi の飽和出力電圧Vs2 を信号処理回路410のダイナミックレンジに対応するダイナミックレンジ上限値Vmax まで圧縮し、フィールド撮影特性線Fi の傾斜部分におけるVk2 をニーポイント電圧として、ニーポイント電圧Vk2 から飽和出力電圧Vs2までの勾配をダイナミックレンジ上限値Vmax まで圧縮し、ニーポイント電圧Vk2 以下ではニー処理を行わない元のフィールド撮影特性線Fi と一致させてある。
【0089】
そして、実施の形態1,2の場合と異なって、フレーム撮影時ニー特性線KFr はフィールド撮影時ニー特性線KFi とは別のものとして設定してある。すなわち、フレーム撮影時ニー特性線KFr は、ニー処理を行わない場合のフレーム撮影特性線Fr を圧縮したものに相当している。飽和像面光量Hs以上におけるフレーム撮影特性線Fr の飽和出力電圧Vs1 をダイナミックレンジ上限値Vmax の1/2まで圧縮し、フレーム撮影特性線Fr の傾斜部分におけるVk1 をニーポイント電圧として、ニーポイント電圧Vk1 からダイナミックレンジ上限値Vmax の1/2までの勾配を圧縮し、ニーポイント電圧Vk1 以下ではニー処理を行わない元のフレーム撮影特性線Fr と一致させてある。
【0090】
図7に示すニー特性は、ニー圧縮率だけを切り換えるモードに相当している。ニーポイント電圧Vkは、フィールド撮影時ニー特性線KFi とフレーム撮影時ニー特性線KFr とで同じとなっている。
【0091】
図8に示すニー特性は、ニーポイント電圧だけを切り換えるモードに相当している。フィールド撮影特性線Fi からフィールド撮影時ニー特性線KFi へのニー圧縮率と、フレーム撮影特性線Fr からフレーム撮影時ニー特性線KFr へのニー圧縮率とが等しく、フィールド撮影時ニー特性線KFi とフレーム撮影時ニー特性線KFr の勾配が同じとなっている。フレーム撮影時ニー特性線KFr におけるニーポイント電圧Vk1 は、フィールド撮影時ニー特性線KFi におけるニーポイント電圧Vk2 の1/2となっている。
【0092】
以上のように構成された実施の形態3の電子スチルカメラについて、以下にその動作を説明する。本実施の形態3の電子スチルカメラも実施の形態1の電子スチルカメラとほぼ同様の動作を行う。すなわち、レンズ401および絞り402を介して被写体像を入射した撮像素子(CCD)403において、その被写体像を電荷に光電変換する。このとき、マイクロコンピュータ413は撮像素子403の蓄積電荷量を適正レベルに保つように制御信号を絞り駆動回路411に与えることにより、絞り駆動回路411が絞り402を制御する。そして、撮像素子(CCD)403における読み出し動作の制御は、マイクロコンピュータ413から撮像素子駆動回路412を介して行われる。撮像素子403からの読み出し動作は、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで異なる。セレクタ回路408に対する制御も、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで異なる。そして、マイクロコンピュータ413は、ニー処理回路409に対して、フィールド撮影時とフレーム撮影時とでニー特性を切り換えるように制御を行う。
【0093】
(1)《フィールド撮影時》
フィールド撮影時において、マイクロコンピュータ413はフィールド/フレーム切換信号を撮像素子駆動回路412に与えることにより、撮像素子駆動回路412が撮像素子403を駆動する状態をフィールド撮影のモードに切り換える。また、マイクロコンピュータ413はセレクタ回路408に制御信号を与えることにより、セレクタ回路408がニー処理回路409からの出力信号を選択する状態に切り換える。そして、マイクロコンピュータ413はニー処理回路409に制御信号を与えることにより、ニー処理回路409のニー特性をフィールド撮影時ニー特性線KFi に切り換える。
【0094】
このフィールド撮影時における撮像素子駆動回路412による撮像素子(CCD)403からの読み出し動作は、図2(b)に示すとおりである。
【0095】
(A)奇数フィールドでは、ライン1とライン2とを画素混合して読み出し、またライン3とライン4とを画素混合して読み出すといった具合に、nを自然数(1,2,3…)として、奇数ライン(2n−1)を先に読み出して、これと次の偶数ライン(2n)を画素混合して読み出す。
【0096】
(B)偶数フィールドでは、ライン2とライン3とを画素混合して読み出し、またライン4とライン5とを画素混合して読み出すといった具合に、偶数ライン(2n)を先に読み出して、これと次の奇数ライン(2n+1)を画素混合して読み出す。
【0097】
奇数フィールドからの読み出しと偶数フィールドからの読み出しとは交互に繰り返し実行される。各1フィールド期間の撮像素子403からの出力信号をCDS・AGC回路404においてサンプリングし、増幅してニー処理回路409に出力し、ニー処理回路409においてフィールド撮影時ニー特性線KFi に従ってニー処理を行う。セレクタ回路408はニー処理回路409からの出力信号を選択的に入力し、それを信号処理回路410に送出する。奇数ライン用のフィールドメモリ405、偶数ライン用のフィールドメモリ406および加算器407の経路は用いない。信号処理回路410はニー処理された信号に対して所要の信号処理を行い、フィールド動画を出力する。
【0098】
(2)《フレーム撮影時》
フレーム撮影時において、マイクロコンピュータ413はフィールド/フレーム切換信号を撮像素子駆動回路412に与えることにより、撮像素子駆動回路412が撮像素子403を駆動する状態をフレーム撮影のモードに切り換える。また、マイクロコンピュータ413はセレクタ回路408に制御信号を与えることにより、セレクタ回路408が加算器407からの出力信号を選択する状態に切り換える。そして、マイクロコンピュータ413はニー処理回路409に制御信号を与えることにより、ニー処理回路409のニー特性をフレーム撮影時ニー特性線KFr に切り換える。
【0099】
さらに、撮像素子(CCD)403が1フィールド期間の被写体像の電荷を蓄積した時点でさらなる電荷蓄積を起こさないようにするため、マイクロコンピュータ413は絞り駆動回路411に制御信号を与えることにより、それ以降次の撮影まで絞り402を一旦閉鎖する。撮像素子403からの出力信号をCDS・AGC回路404においてサンプリングし、増幅してニー処理回路409に出力し、ニー処理回路409においてフレーム撮影時ニー特性線KFr に従ってニー処理を行う。
【0100】
このフレーム撮影時における撮像素子駆動回路412による撮像素子403からの読み出し動作は、図2(c)において矢印で示すとおりである。
【0101】
(A)奇数フィールドでは、撮像素子(CCD)403において、ライン1,3,5…というふうに奇数ラインを読み出す。マイクロコンピュータ413はタイミングを同期させて奇数ライン用のフィールドメモリ405をアクティブにする。ニー処理が行われたニー処理回路409からの1フィールド分の奇数ラインの信号を奇数ライン用のフィールドメモリ405に記憶する。
【0102】
(B)偶数フィールドでは、ライン2,4,6…というふうに偶数ラインを読み出す。マイクロコンピュータ413はタイミングを同期させて偶数ライン用のフィールドメモリ406をアクティブにする。ニー処理が行われたニー処理回路409からの1フィールド分の偶数ラインの信号を偶数ライン用のフィールドメモリ406に記憶する。
【0103】
このようにして撮像素子403からフレーム撮影での信号を読み出し、奇数フィールドと偶数フィールドを合わせて2フィールド分つまり1フレーム分の信号を2フィールド期間かけて読み出し、奇数フィールドの信号は奇数ライン用のフィールドメモリ405に記憶し、偶数フィールドの信号は偶数ライン用のフィールドメモリ406に記憶する。
【0104】
マイクロコンピュータ413はさらに奇数ライン用のフィールドメモリ405と偶数ライン用のフィールドメモリ406とを同時的に制御して読み出し制御を行い、上記のフィールド撮影時の撮像素子403からの読み出し(図2(b)参照)と同じ組み合わせのもとで、両フィールドメモリ405,406からフィールド周期で加算する組み合わせを変えて読み出し、それぞれを加算器407に送り出す。加算器407は両フィールドメモリ405,406からの信号を加算し、フレーム静止画信号を生成し、これを出力する。セレクタ回路408は加算器407からの出力信号を選択的に入力し、それを信号処理回路410に送出する。信号処理回路410はニー処理された信号に対して所要の信号処理を行い、フレーム静止画を出力する。
【0105】
次に、図6を用いて、ニー処理回路409のニー処理について説明する。フィールド撮影時においては隣接する奇数ラインと偶数ラインを撮像素子(CCD)403の内部で画素混合して読み出しているが、その画素混合された信号を、実施の形態1の場合にはセレクタ回路108の後段のダイナミックレンジ補正回路109においてフィールド撮影時ニー特性線KFi に従ってニー処理を行っており、本実施の形態3の場合にはセレクタ回路408の前段のニー処理回路409においてフィールド撮影時ニー特性線KFi に従ってニー処理を行っている。これらの間には実質的な相違がない。
【0106】
これに対して、フレーム撮影時の場合には、ニー処理回路409によるニー処理済みの信号を奇数ライン用のフィールドメモリ405と偶数ライン用のフィールドメモリ406とに記憶して、それらを加算407で加算し、輝度を2倍にした状態でセレクタ回路408に送出している。したがって、実施の形態1の場合のようにセレクタ回路108の後段のダイナミックレンジ補正回路109においてフィールド撮影時ニー特性線KFi に従ってニー処理を行う場合と、本実施の形態3の場合のようにセレクタ回路408の前段のニー処理回路409においてフィールド撮影時ニー特性線KFi に従ってニー処理を行う場合とは、その実体が異なるのである。
【0107】
もし、実施の形態1の場合と同様に、フィールド撮影時ニー特性線KFi とフレーム撮影時ニー特性線KFr とを同じにしていると、加算器407を通ってセレクタ回路408にきた信号の輝度レベルは、加算器407を通らずにニー処理回路409から直接にセレクタ回路408にきた信号の輝度レベルに対して高輝度部(ニーポイント電圧より大きい部分)が大きくなってしまう。
【0108】
そのような理由により、図6について説明したように、両フィールドメモリ405,406の前段にあるニー処理回路409におけるフレーム撮影時ニー特性線KFr をフィールド撮影時ニー特性線KFi の1/2に設定してあるのである。ニーポイント電圧もニー圧縮率も1/2になっている。
【0109】
フィールド撮影時に蓄積した電荷を撮像素子(CCD)403の内部で画素混合して読み出し、これをニー処理回路409においてフィールド撮影時ニー特性線KFi のもとでニー処理を行った信号の輝度レベルは、フレーム撮影時に蓄積電荷を撮像素子から画素混合せずに読み出してニー処理回路409でニー処理を行った後に、両フィールドメモリ405,406に記憶した上で、奇数ラインと偶数ラインを加算器407で加算した信号の輝度レベルが一致することになる。すなわち、フィールド撮影時とフレーム撮影時の出力信号のレベル変化がないようにしている。
【0110】
また、フレーム撮影時においては、ニー処理回路409によるニー処理ののちに加算器407で隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算しているので、マイクロコンピュータ413は、フィールド撮影とフレーム撮影時の切り換えに際して、絞り駆動回路411を介しての絞り402の制御を行わない。その理由は次のとおりである。
【0111】
フィールド撮影時の絞り開口量における露光量に対応した輝度レベルを2・Y1 とし、フレーム撮影時もフィールド撮影時と同じ絞り開口量における露光量に対応した輝度レベルをY1 とする。フィールド撮影時ニー特性線KFi のニー圧縮率をα、ニーポイント電圧をVk2 、フレーム撮影時ニー特性線KFr のニー圧縮率をβ、ニーポイント電圧をVk1 とすると、α=2・β、Vk2 =2・Vk1 である。
【0112】
フィールド撮影時において、CDS・AGC回路404からの輝度レベルは2・Y1 であり、これをニー処理すると、その輝度レベルは、ニーポイント電圧以下では2・Y1 となり、ニーポイント電圧以上では(2・Y1 −Vk2 )α+Vk2 となる。また、同様にして、フレーム撮影時において、奇数フィールドの輝度レベルは、ニーポイント電圧Vk1 以下ではY1 となり、ニーポイント電圧以上では(Y1 −Vk1 )β+Vk1 であり、偶数フィールドの輝度レベルも同じであり、加算器407からの輝度レベルは、ニーポイント電圧以下では2・Y1 となり、ニーポイント電圧以上では{(Y1 −Vk1 )β+Vk1 }×2となる。ニーポイント電圧以下では2・Y1 =2・Y1 となって等しくなり、ニーポイント電圧以上ではα=2・β、Vk2 =2・Vk1 であるから、Y1 =Vk1 のときに等しくなる。あるいは2・Y1 =Vk2 のときに等しくなる。すなわち、フレーム撮影時の絞り開口量はフィールド撮影時と同じにしてニーポイント電圧Vk1 とVk2 を設定したとき出力を等しくすることができる。
【0113】
絞り開口量をフィールド撮影時とフレーム撮影時とで同じにするということは、フィールド撮影とフレーム撮影との間での相互の切り換えそのものに対しては、マイコン413は絞り駆動回路411の制御を行わないということである。したがって、切り換え時の絞り開口量の調整に要する時間がなくなり、切り換え時に応答遅れが軽減され、出力レベルの変動をより少なくすることができる。
【0114】
本実施の形態3においては、このような構成にすることで、フィールド撮影とフレーム撮影とを切り換えても出力信号レベルの変動はなく、フィールド撮影時とフレーム撮影時のいずれにおいても最適なダイナミックレンジを有する良好な画像を得ることができる。あわせて、奇数フィールドと偶数フィールドの加算に相当するところのフレーム撮影時ニー特性線KFr を2回足し算したものがフィールド撮影時ニー特性線KFi に匹敵することから、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味でも最適なダイナミックレンジを確保して、良好な画像を得ることができるのである。
【0115】
さらに、撮像素子(CCD)403からの画素混合による信号の形態と、両フィールドメモリ405,406からの読み出し信号を加算した信号の形態とが同一となるので、信号処理回路410としては、フィールド動画・フレーム静止画に共通の信号処理回路を用いることができる。
【0116】
なお、以上の説明では、ニー処理回路409を図6で示したニー特性をもつものとして構成した例で説明したが、その他の図7で示すニー特性や図8で示すニー特性をもつものとしてニー処理回路409を構成してもよい。いずれのニー特性も、フレーム撮影時のニー特性を2倍するとフィールド撮影時のニー特性に近くなるように設定してある。このように構成することによって、上記した実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
【0117】
なお、以上の説明では、フレーム撮影時の撮像素子403からの読み出し方式を2フィールド期間かけて奇数フィールドでは奇数ラインを読み出し、偶数フィールドでは偶数ラインを読み出すように構成した例で説明したが、1フィールド期間に奇数ラインと偶数ラインとを倍速で順次に読み出す方式についても同様に実施可能である。すなわち、1フィールド期間に奇数ラインと偶数ラインとを倍速で順次に読み出す場合も同様に、奇数ラインの信号を奇数ライン用のフィールドメモリ405に記憶し、偶数ラインの信号を偶数ライン用のフィールドメモリ406に記憶する。あとは上記した実施の形態3と同様の処理を行うことで同様の効果を得ることができる。
【0118】
【発明の効果】
以上のように、撮像装置についての本発明によれば、フィールド撮影とフレーム撮影とを相互に切り換えても出力信号レベルの変動はなく、フィールド撮影時自体においてまたフレーム撮影時自体においても適正なダイナミックレンジを確保するだけにとどまらず、フィールド撮影時とフレーム撮影時との相互切り換えにおけるトータルな意味でも適正なダイナミックレンジを確保して、良好な画像を得ることができるという効果が得られる。また、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで同じ信号処理回路を使用でき、信号処理回路の単一化を図って構成の簡略化を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の撮像装置(電子スチルカメラ)の電気的構成を示すブロック図
【図2】 CCDからなる撮像素子における読み出し動作を示す模式図
【図3】 実施の形態1におけるダイナミックレンジ補正回路におけるニー処理機能部のニー特性図
【図4】 実施の形態2の撮像装置(電子スチルカメラ)の電気的構成を示すブロック図
【図5】 実施の形態3の撮像装置(電子スチルカメラ)の電気的構成を示すブロック図
【図6】 実施の形態3におけるニー処理回路のニー特性図
【図7】 実施の形態3におけるニー処理回路の別のニー特性図
【図8】 実施の形態3におけるニー処理回路のさらに別のニー特性図
【図9】 従来の技術の撮像装置(電子スチルカメラ)の電気的構成を示すブロック図
【図10】 従来の技術の撮像装置(電子スチルカメラ)におけるニー処理回路のニー特性図
【図11】 一般的な電子スチルカメラにおけるCCDの撮像面での感度特性図
【符号の説明】
101,301,401…レンズ、102,302,402…絞り、103,303,403…撮像素子、104,304,404…CDS・AGC回路、105,405…奇数ライン用のフィールドメモリ、106,406…偶数ライン用のフィールドメモリ、305…1ライン遅延メモリ、107,307,407…加算器、108,308,408…セレクタ回路、109,309…ダイナミックレンジ補正回路、110,310,410…信号処理回路、111,311,411…絞り駆動回路、112,312,412…撮像素子駆動回路、113,313,413…マイクロコンピュータ、KFi …フィールド撮影時ニー特性線、KFr …フレーム撮影時ニー特性線、Vk,Vk1 ,Vk2 …ニーポイント電圧

Claims (12)

  1. 隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影に切り換えられる撮像素子と、
    前記撮像素子の出力信号の奇数ラインと偶数ラインを加算する加算回路と、
    フィールド撮影時に前記撮像素子の出力信号を選択し、フレーム撮影時に前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、
    前記セレクタ回路の出力信号に対してダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正回路
    前記ダイナミックレンジ補正回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路と、を備えていることを特徴とする撮像装置。
  2. 光学系によって得られた被写体像を電荷に光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影の駆動方式および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影の駆動方式とを切り換え可能な撮像素子駆動回路と、
    前記撮像素子の出力信号の奇数ラインを記憶するフィールドメモリと、
    前記撮像素子の出力信号の偶数ラインを記憶するフィールドメモリと、
    前記奇数ライン用のフィールドメモリの出力信号と前記偶数ライン用のフィールドメモリの出力信号を加算する加算回路と、
    前記撮像素子の出力信号と前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、
    前記セレクタ回路の出力信号に対してダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正回路と
    前記ダイナミックレンジ補正回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを具備し、
    フィールド撮影とフレーム撮影の撮影状態に応じて、前記撮像素子駆動回路における駆動方式および前記セレクタ回路における出力信号の選択を切り換えることを特徴とする撮像装置。
  3. 隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影に切り換えられる撮像素子と、
    前記撮像素子の出力信号とその出力信号の1ライン遅延信号を加算する加算回路と、
    フィールド撮影時に前記撮像素子の出力信号を選択し、フレーム撮影時に前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、
    前記セレクタ回路の出力信号に対してダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正回路
    前記ダイナミックレンジ補正回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路と、を備えていることを特徴とする撮像装置。
  4. 光学系によって得られた被写体像を電荷に光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影の駆動方式および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影の駆動方式とを切り換え可能な撮像素子駆動回路と、
    前記撮像素子の出力信号を1ライン遅延させる1ライン遅延メモリと、
    前記撮像素子の出力信号と前記ライン遅延メモリの出力信号を加算する加算回路と、
    前記撮像素子の出力信号と前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と、
    前記セレクタ回路の出力信号に対してダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正回路と
    前記ダイナミックレンジ補正回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを具備し、
    フィールド撮影とフレーム撮影の撮影状態に応じて、前記撮像素子駆動回路における駆動方式および前記セレクタ回路における出力信号の選択を切り換えることを特徴とする撮像装置。
  5. 前記ダイナミックレンジ補正回路は、フィールド撮影時とフレーム撮影時とで同じ特性のガンマ補正回路、あるいは同じ特性のヒストグラムイコライゼーションを用いた階調補正回路とすることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の撮像装置。
  6. 隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影に切り換えられる撮像素子と、
    フィールド撮影時とフレーム撮影時とでニー特性を切り換えて前記撮像素子の出力信号に対してニー処理を行うニー処理回路と、
    前記ニー処理回路を介しての前記撮像素子の出力信号の奇数ラインと偶数ラインを加算する加算回路と、
    フィールド撮影時に前記ニー処理回路を介しての前記撮像素子の出力信号を選択し、フレーム撮影時に前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路
    前記セレクタ回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路と、を備えていることを特徴とする撮像装置。
  7. 光学系によって得られた被写体像を電荷に光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の隣接する奇数ラインと偶数ラインを加算して読み出すフィールド撮影の駆動方式および奇数ラインと偶数ラインを独立して読み出すフレーム撮影の駆動方式とを切り換え可能な撮像素子駆動回路と、
    フィールド撮影時とフレーム撮影時とでニー特性を切り換えて前記撮像素子の出力信号に対してニー処理を行うニー処理回路と、
    前記撮像素子の奇数ラインに相当する前記ニー処理回路の出力信号を記憶するフィールドメモリと、
    前記撮像素子の偶数ラインに相当する前記ニー処理回路の出力信号を記憶するフィールドメモリと、
    前記奇数ライン用のフィールドメモリの出力信号と前記偶数ライン用のフィールドメモリの出力信号を加算する加算回路と、
    前記ニー処理回路の出力信号と前記加算回路の出力信号を選択するセレクタ回路と
    前記セレクタ回路の出力信号に対して信号処理を行い、映像信号を出力する信号処理回路とを具備し、
    フィールド撮影とフレーム撮影の撮影状態に応じて、前記撮像素子駆動回路における駆動方式および前記セレクタ回路における出力信号の選択切り換えるとともに、フィールド撮影とフレーム撮影のいずれの撮影状態おいても同一の前記信号処理回路により信号処理を行うことを特徴とする撮像装置。
  8. 前記ニー処理回路は、フレーム撮影時ニー特性線がフィールド撮影時ニー特性線のおよそ半分のレベルをもつものに設定されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記ニー処理回路は、フィールド撮影時ニー特性線とフレーム撮影時ニー特性線においてそれぞれのニーポイントレベルが異にされている請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記ニー処理回路は、フィールド撮影時ニー特性線とフレーム撮影時ニー特性線においてそれぞれのニー圧縮率が異にされている請求項8に記載の撮像装置。
  11. 前記ニー処理回路は、フィールド撮影時ニー特性線とフレーム撮影時ニー特性線においてそれぞれのニーポイントレベルおよびニー圧縮率が異にされている請求項8に記載の撮像装置。
  12. フレーム撮影時に1フィールド期間で奇数ラインと偶数ラインを倍速で読み出すように構成されている請求項1から請求項11までのいずれかに記載の撮像装置。
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