JP3984126B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コージェネレーションシステム(電気と熱の併給システム)に関する。特に、発電に伴って発生する熱を利用して温水を得、その温水を利用して生活を快適にするシステムにおいて、蓄熱量を増大させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コージェネレーションシステムは、電力と発電熱を発生する発電機と、貯湯槽と、貯湯槽内の水を発電機に送って発電熱で加熱して貯湯槽に戻す水循環路を備えており、発電に伴って発生する発電熱を利用して水を加熱し、加熱された温水を貯湯槽に貯湯する。貯湯槽内の温水を適温に調温して温水利用箇所(例えば、床暖房システムや風呂やシャワーや温水栓)に給湯する。温水利用箇所で必要とされる湯温よりも高温の温水が貯湯槽に貯湯されていれば、貯湯槽内の温水を水道水と混合させることで必要湯温に調整できる。温水利用箇所で必要とされる湯温よりも低温の温水が貯湯槽に貯湯されていれば、調温用に配設された燃焼装置でさらに加熱する必要があるが、発電熱で加熱された温水を加熱すればよいことから、加熱に要する熱量を少なくすることができる。コージェネレーションシステムは、総合的なエネルギー効率が高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コージェネレーションシステムでは発電に伴って発生する発電熱をいかに効率よく回収して多く蓄熱できるかが1つの課題となっている。発電熱を温水として貯湯槽に蓄熱するコージェネレーションシステムでは、貯湯槽の容積を増大させることによって蓄熱量を増大させることができる。しかしこの場合にはコージェネレーションシステムの全体重量が増大し、大きな設置スペースが必要となってしまう。また、潜熱を利用した貯湯槽を配設することによっても蓄熱量を増大させることができる。しかしこの場合には熱効率がよい高コストの熱交換器が必要となり、貯湯槽のコストが増大してしまう。
【0004】
本発明は、コージェネレーションシステムが本来的に備えている部材を利用することによって、設置スペースや全体重量を増大させることなく、且つ大幅なコストアップを招くことなく、発電熱の蓄熱量を増大させる技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用と効果】
本発明のコージェネレーションシステムは、発電に伴って発生する発電熱を利用するシステムであり、電力と発電熱を発生する発電機と、貯湯槽と、貯湯槽内の水を発電機に送って発電熱で加熱して貯湯槽に戻す第1水循環路を備えている。それに加えて、第1水循環路の発電機から貯湯槽への戻り経路から分岐して第1水循環路の貯湯槽から発電機への送り経路に合流する第2水循環路と、第1水循環路と第2水循環路とを切替える切替え手段が設けられている。さらに、湯水を設定温度に加熱して温水利用箇所に供給する調温用燃焼装置と、湯水を調温用燃焼装置から温水利用箇所に送って調温用燃焼装置に戻す温水利用循環経路と、温水利用循環経路内の湯水を循環させる温水利用循環ポンプと、温水利用循環ポンプの運転を制御するポンプ制御装置を備えている。そして、第2水循環路と温水利用循環経路の間に配設される熱交換器を備えている。
【0006】
上記のコージェネレーションシステムによれば、発電機で加熱された湯水の戻り経路が二手に分岐しており、一方の経路(第1水循環路)が選択された場合には貯湯槽へ戻されるが、他方の経路(第2水循環路)が選択された場合には貯湯槽をバイパスして再度発電機に送られる。
コージェネレーションシステムには、湯水を調温用燃焼装置(給湯暖房機等)から温水利用箇所に送って調温用燃焼装置に戻す暖房用循環経路等の温水を利用するための循環経路が配設されている。
この温水利用循環経路と第2水循環路との間には熱交換器が配設されているために、第1水循環路から第2水循環路に切替えることによって、発電機で加熱された湯水の熱が貯湯槽に蓄熱されることなく直接熱交換器に入力されて温水利用循環経路内の湯水を加熱することができる。これによって、より高い熱を温水利用箇所に供給することができるだけでなく、この温水利用循環経路自体を蓄熱に利用することができるため、貯湯槽の容積やシステムの全体重量を増大させることなく蓄熱量を増大させることが可能となる。あるいは、システムの小型化が可能となる。
なお、温水利用循環経路に蓄熱する場合、温水利用循環経路内の湯水の温度によっては温水利用箇所の室温が上昇してしまうことがあるので、温水利用循環経路内の湯水の温度に上限を設けることが好ましい。
【0007】
本発明のコージェネレーションシステムでは、発電機が運転中であり、調温用燃焼装置が運転停止中であり、所定時間内に暖房運転の開始が予測されるときに、切替え手段が第2水循環路に切替え、ポンプ制御装置が温水利用循環ポンプを駆動して、温水利用循環経路内に蓄熱する。
例えば暖房運転の場合、調温用燃焼装置で加熱された湯水が暖房用の温水利用循環経路を循環することによって湯水の熱が暖房機内の熱交換器に入力される。暖房運転が開始されたときに暖房用循環経路内の湯水の温度が低下していると、必要温度に加熱するまでには時間を要する。即ち、暖房に必要な熱量が暖房器内の熱交換器に入力されて暖房運転が開始されるまでの立ち上げ時間が長くなってしまう。
このコージェネレーションシステムでは、発電熱を回収する水循環路と温水利用循環経路の間に熱交換器が設けられている。このため、調温用燃焼装置が運転停止中であっても今後に暖房運転が予測されるときには、発電熱を貯湯槽に蓄熱せずに温水利用循環経路内に蓄熱する。例えば、暖房装置がタイマー機能を有している場合、タイマーによって暖房運転開始時刻を設定すると、所定時間経過後に運転開始予定であることがわかる。あるいは、過去の暖房運転時間の記録から今後の暖房運転の開始時刻を予測することができる。過去の1週間について、毎夕5時から8時の間に暖房運転が開始された実績があれば、当日にも5時から8時の間に暖房運転が開始されると予測することができ、例えば、4時の時点で、1時間後に暖房運転が開始される可能性が高いことを予測することができる。この場合、4時に温水利用循環経路内に蓄熱する運転を開始すると、発電熱が暖房装置の余熱に利用され、暖房運転開始時の立ち上げ時間が短縮化される。
【0008】
所定時間内に調温用燃焼装置の運転開始が予測されるときに、発電熱の回収用水循環路と温水利用循環経路の間で熱交換すると、蓄熱量を増大できるだけではなく、たとえば暖房運転の場合、運転開始時には暖房用の温水利用循環経路内の湯水の温度が上昇しているため、暖房運転に必要な湯温に加熱するための立ち上げ時間を大幅に短縮することができ、さらにエネルギー効率を向上させることができる。
【0009】
このコージェネレーションシステムでは、発電機が運転中であり、調温用燃焼装置が運転中であり、第1水循環路の戻り経路内の湯水の温度が温水利用循環経路内の湯水の温度より高いときに、切替え手段が第2水循環路に切替え、ポンプ制御装置が温水利用循環ポンプを駆動することが好ましい。
発電運転中であり、調温用燃焼装置が運転中であるときには第2水循環路に切替えて、発電熱を積極的に温水利用循環経路内に入力することによって熱効率が向上する。しかし、このとき第1水循環路内の湯水の温度が温水利用循環経路内の湯水の温度より低ければ、熱交換器を介して温水利用循環経路内の湯水の熱が奪われてしまい、余計に熱が必要となって逆効果である。このコージェネレーションシステムでは、発電運転中であり、且つ調温用燃焼装置が運転中であるときに、第1水循環路内の湯水の温度が温水利用循環経路内の湯水の温度より高いときにのみ発電熱を温水利用循環経路に入力する。即ち、第1水循環路内の湯水が、温水利用箇所で必要とする温度が得られない温度の場合には従来と同様に貯湯槽に蓄熱され、温水利用箇所で必要とする温度が得られる温度である場合には貯湯槽に蓄熱されることなく温水利用循環経路内の湯水を加熱する。これによって無駄にエネルギーを浪費してしまうのを防止することができる。
【0010】
このコージェネレーションシステムでは、発電機が運転停止中であり、調温用燃焼装置が運転停止中であり、温水利用循環経路内の湯水の温度が第1水循環路内の湯水の温度より高いときに、切替え手段が第2水循環路に切替え、ポンプ制御装置が温水利用循環ポンプを駆動して、温水利用循環経路内の熱を第2水循環路内に回収するようにしてもよい。
調温用燃焼装置が運転を停止した直後の温水利用循環経路内の湯水は高温であるが、時間の経過とともにその温度は低下する。このコージェネレーションシステムでは、調温用燃焼装置の運転停止後で温水利用循環経路内の湯水の温度が第1水循環路内の湯水の温度より高いときには第2水循環路に切替える。これによって温水利用循環経路内の湯水の不要となった熱量が熱交換器を介して第2水循環路内の湯水に入力され、貯湯槽への熱の再回収を行なうことができる。
【0011】
温水利用循環経路は暖房用循環経路であり、低温用負荷を通過する低温用循環経路と高温用負荷を通過する高温用循環経路とを有し、低温用循環経路を開閉する低温用弁と高温用循環経路を開閉する高温用弁とを備えている場合、発電機が運転中であり、気温が所定温度を超えるときに、低温用弁を閉じることが好ましい。
ここでいう「気温」は、外気温自体や、発電機を収納するハウジング内の温度や、調温用燃焼装置等を収納するハウジング内の温度、あるいは温水利用箇所の温度をいい、外気温に直接ないし間接に関連する温度をいう。
高温用負荷は浴室乾燥機である場合が多く、低温用負荷は床暖房機である場合が多い。外気温等が高いとき、浴室乾燥機を使用することはあっても、床暖房機を使用する可能性は極めて低い。このようなときに低温用循環経路に蓄熱してもこの熱が利用されることはほぼないため、結果として無駄に熱を失ってしまうこととなる。従って、床暖房機を使用することがないような温度である場合には、低温用循環経路に湯水が循環しないように低温用弁を閉じるようにすればエネルギーの浪費を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) 発電熱を発電機から貯湯槽へ戻す第1水循環路の戻り経路は二手に分岐している。分岐した経路は貯湯槽へは戻らず、貯湯槽から発電機へ向かう第1水循環路の送り経路に接続され、発電機を出て発電機へ戻る第2水循環路を形成している。第1水循環路と第2水循環路は三方弁によって切替えられる。湯水を給湯暖房機から暖房機へ送り給湯暖房機へ戻す暖房用循環経路と第2水循環路との間には熱交換器が配設されている。これによって、発電熱を貯湯槽に入力するか、直接暖房用循環経路に入力するかを切替えることができる。
【0013】
【実施例】
本発明を具現化した第1実施例を図1〜6を用いて説明する。図1は本実施例のコージェネレーションシステムの概略構成図であり、図2は制御ユニットとその周辺のブロック図であり、図3〜6は制御ユニットで実施される処理のフローチャートである。
コージェネレーションシステムの構成について説明する。図1に示すように、コージェネレーションシステム10は、電力と発電熱を発生する発電ユニット20と、発電ユニット20の発電熱を蓄熱し、この発電熱によって加熱される温水を利用する蓄熱ユニット15等から構成される。発電ユニット20は、燃料電池22と、改質器30等から構成され、これらは発電ユニットハウジング21に収納されている。改質器30は、炭化水素系の原燃料ガスから水素ガスを生成する。水素を効率よく生成するためには高温度が必要とされることから、改質器30にはバーナ32が内蔵されている。また、改質器30には燃焼ガス管34が接続されており、この燃焼ガス管34は熱交換器70を通過するように配置されている。この構成により、バーナ32の燃焼ガスは燃焼ガス管34を介して熱交換器70に入力されて熱を回収された後、発電ユニットハウジング21外に放出される(図中矢印)。
【0014】
燃料電池22は複数のセルから構成される。燃料電池22には改質器30と連通する図示しない配管が接続されている。その配管を介して改質器30で生成された水素ガスが燃料電池22に供給される。燃料電池22は、空気中の酸素を取込み、取込まれた酸素と改質器30から供給される水素ガスを反応させて発電を行なう。燃料電池22は発電の際に発熱する。燃料電池22には熱媒循環経路24が接続されており、その熱媒循環経路24の熱媒が発電の際に生じる発電熱を回収するようになっている。熱媒循環経路24には熱媒循環ポンプ8が配設されている。本実施例では熱媒として純水を用いる。純水は図示しない純水装置に水道水を通過させることによって得る。
【0015】
熱媒循環経路24は、熱交換器74を通過するように配置されている。この構成により、熱媒によって回収された燃料電池22の発電熱が熱交換器74に入力されることになる。
また、熱媒循環経路24には三方弁36が配設されている。三方弁36は、1つの入力口と2つの出力口を備える。三方弁36によって熱媒循環経路24が二手に分岐している。三方弁36の一方の出力口と接続されている熱媒循環経路24は放熱機28を介するように配置されており、他方の出力口と接続されている熱媒循環経路24は放熱機28を介さないように配置されている。この三方弁36は、制御ユニット60によってどちらの出力口を開口するかが制御される。この制御により熱媒が放熱機28を経由して循環するか、放熱機28を経由せずに循環するかが切替えられる。具体的には、図示しない温度センサで測定される熱媒温度が異常に高いときには、熱媒が放熱機28を経由して循環するように三方弁36の出力口が切替えられる。放熱機28は、例えば送風を行なうことで熱媒を冷却する。なお、図示25はシスターンである。
【0016】
蓄熱ユニット15は、貯湯槽44と給湯暖房機50と制御ユニット60等から構成され、これらは蓄熱ユニットハウジング16に収納されている。この蓄熱ユニット15には外気温センサTXが配設されている。発電ユニット20と貯湯槽44の間には、第1水循環路4が配設されている。第1水循環路4は、貯湯槽44の下部から温水を引出し、発電ユニット20内の2つの熱交換器74,70を通過し、貯湯槽44の上部に温水を戻すように配設されている。第1水循環路4には水循環ポンプ6が配設されている。この水循環ポンプ6が駆動することで第1水循環路4内の湯水が循環する(図中矢印方向に循環する)。第1水循環路4を循環する温水は熱交換器70,74で加熱されて昇温し、貯湯槽44で貯湯される。なお、水循環ポンプ6は制御ユニット60によって駆動制御される。通常、水循環ポンプ6は燃料電池22の発電運転中に駆動するように制御されるが、発電運転の停止時に駆動するように制御されることもある(後述する)。
【0017】
第1水循環路4の発電ユニット20から貯湯槽44への戻り経路には第2三方弁14が配設されている。第2三方弁14は1つの入力口14aと2つの出力口14b,14cを持ち、この第2三方弁14によって第1水循環路4の戻り経路は二手に分岐している。出力口14bと接続された経路は貯湯槽44の上部に接続されて第1水循環路4を形成している。出力口14cと接続された経路12は後述する熱交換器18を通過して貯湯槽44から発電機20に向かう送り経路に合流する。貯湯槽44への戻り経路から分岐し、熱交換器18を通過し、発電機20に向かう送り経路に合流する経路12によって第2水循環路12が形成されている。第2三方弁14は、制御ユニット60によって何れの出力口を開口するかが制御される。出力口14bが選択されると、貯湯槽44内の水を発電機20に送って発電熱で加熱して貯湯槽44に戻す第1水循環路4が開けられる。出力口14cが選択されると、熱交換器18を経由して貯湯槽44をバイパスする第2水循環路12が開けられる。
水循環ポンプ6は、第1水循環路4と第2水循環路12の共有区間に設けられており、第1水循環路4が開けられれば第1水循環路4の湯水を循環させ、第2水循環路12が開けられれば第2水循環路12の湯水を循環させる。なお、第1水循環路4の戻り経路であって、第2水循環路12に分岐するよりも上流位置に温度センサT1が配設されている。温度センサT1は、第1水循環路4と第2水循環路12の共有区間に設けられている。
【0018】
蓄熱ユニット15には水道水を給水するための給水管64が配されている。給水管64は二手に分岐している。第1給水管64aは貯湯槽44の下部に接続しており、貯湯槽44に水道水を供給する。給水管64の途中には減圧弁42が備えられており、貯湯槽44内の水圧を貯湯槽44の耐圧以下に維持する。第2給水管64bは後述するミキシングユニット72の一方の入力口と接続している。第2給水管64bには温度センサT5が配設されている。
【0019】
貯湯槽44の上部には2つの配管が接続されている。一方は第1出湯管52であり、他方は圧力逃し弁58を介した排水管54である。第1出湯管52の他端はミキシングユニット72(後述する)の一方の入力口に接続されている。貯湯槽44の温水は第1出湯管52を介してミキシングユニット72へ送られる。第1出湯管52には温度センサT6が配設されている。
貯湯槽44が耐圧以上になった場合には圧力逃し弁58が作用し、貯湯槽44の温水が圧力逃し弁58を介して排水管54へと誘導されて排水される。
【0020】
ミキシングユニット72は、2つの入力口72a,72bと1つの出力口72cを有している。このミキシングユニット72の一方の入力口72aには第1出湯管52を介して貯湯槽44の温水が入力され、他方の入力口72bには第2給水管64bを介して水道水が入力される。ミキシングユニット72の2つの入力口72a,72bは、それぞれの開口度が可変である。即ち、温水と水道水の入力比率が可変である。2つの入力口72a,72bの開口度は制御ユニット60によって制御される。開口度が制御されることで、例えば水道水を遮断して(入力口72bを閉じて)第1出湯管52からの温水のみをミキシングユニット72に入力する(入力口72aを開く)ことが可能であり、逆に温水を遮断して(入力口72aを閉じて)第2給水管64からの水道水のみを入力する(入力口72bを開く)ことも可能である。また、入力比率を例えば温水70%、水道水30%とすることも可能である。ミキシングユニット72では、入力された温水と水道水が混合される。ミキシングユニット72の出力口72cには、第2出湯管76が接続されている。第2出湯管76は給湯暖房機50に接続されている。ミキシングユニット72で混合された温水は第2出湯管76を経て給湯暖房機50へ供給される。
【0021】
なお、第1出湯管52や第2出湯管76にはポンプが配設されていないが、貯湯槽44の温水は次のようにして給湯暖房機50に誘導される。貯湯槽44は常に温水によって満たされている状態にある。水道水の供給圧力は減圧弁42によって減圧されてはいるものの、貯湯槽44の温水には減圧された水道水の供給圧力が常に加えられている。この直圧作用により、給湯暖房機50に備えられる弁95や給湯経路94の末端に配されている蛇口(図示省略)を開放すると、貯湯槽44の温水が第1出湯管52、ミキシングユニット72、第2出湯管76を介して給湯暖房機50へと誘導される。
【0022】
給湯暖房機50にはシスターン51と2つのバーナ38,56が備えられている。給湯暖房機50には湯水を案内する複数の経路が配されている。
第2出湯管76は給湯経路94に接続されており、この給湯経路94の末端は、例えば洗面所や台所の蛇口と接続されている。洗面所や台所での給湯温度は、図示しないリモコン(17:図2参照)が予め操作されて設定されている。この給湯経路94には図示しない温度センサが配設されている。給湯経路94は、給湯経路94内の湯水がバーナ38によって加熱されるように配設されている。バーナ38は制御ユニット60によって駆動制御される。具体的には、給湯経路94内の湯水の温度が給湯箇所での給湯設定温度より低い場合にバーナ38が駆動される。
給湯経路94は二手に分岐している。一方は上述の給湯箇所に続いており、他方はシスターン51に接続されている。シスターン51と接続されている給湯経路には弁95が配設されている。弁95が開かれると、給湯経路94内の湯水がシスターン51に導入される。弁95は制御ユニット60によって開閉制御される。
【0023】
シスターン51には高温用循環経路84と低温用循環経路86が接続されている。詳しくは、シスターン51には1つの共通経路2が接続されており、この共通経路2には暖房用ポンプ3と温度センサT2が配設されている。この共通経路2が二手に分岐し、高温用循環経路84と低温用循環経路86を形成している。
高温水用循環路84は高温用負荷92を通過するように配設されている。高温用循環経路84は、シスターン51内の湯水を高温用負荷92に送り、利用された後の湯水をシスターン51に戻す(図中矢印方向)。本実施例では、高温用負荷92は浴室乾燥機である。高温用循環経路84の湯水は、先述の暖房用ポンプ3が駆動することによって循環する。この暖房用ポンプ3は制御ユニット60によって駆動制御される。この制御については後述する。なお、浴室乾燥機92が配設されている浴室内には温度センサT3が配設されている。
バーナ56は高温用循環経路84内の湯水を加熱するために配設されている。バーナ56は制御ユニット60によって駆動制御される。高温用循環経路84内の湯水は通常約80℃になるように制御されている。高温用循環経路84には熱動弁85が配設されている。熱動弁85は浴室乾燥機92の運転スイッチがオンされると開き、オフされると閉じるように制御される。
【0024】
高温用循環経路84には風呂追い焚き用循環経路88が接続されている。この風呂追い焚き用循環経路88に配設された熱動弁89が開くと、高温用循環経路84から高温の湯水が誘導される。風呂追い焚き用循環経路88には熱交換器91が配設されている。風呂追い焚き用循環経路88内の湯水が持つ熱がこの熱交換器91に入力される。熱動弁89は制御ユニット60によって開閉制御される。
浴槽90内の湯水は浴槽水循環経路98内を循環する。この浴槽水循環経路98は先述の熱交換器91を通過するように配設されている。浴槽水循環経路98には浴槽水循環ポンプ99が配設され、この浴槽水循環ポンプ99が駆動することによって浴槽水循環経路98内の湯水(つまり浴槽水)が循環する。このとき浴槽90内の湯水は熱交換器91で加熱され、風呂の追い焚きが行なわれることとなる。浴槽水循環ポンプ99は制御ユニット60によって駆動制御される。具体的には浴槽水循環ポンプ99は風呂の追い焚きが行われるときに駆動する。
【0025】
低温用循環路86は低温用負荷96を通過するように配設されている。低温用循環経路86は先述の熱交換器18を通過するように配設されている。この熱交換器18では第2水循環路12内の湯水の持つ熱と低温用循環経路86内の湯水の持つ熱の交換が行なわれる。また、低温用循環経路86は二手に分岐している。一方の経路86aはシスターン51内の湯水を低温用負荷96に送り、熱交換器18を通過させてシスターン51に戻す(図中矢印方向)。他方の経路86bは低温用負荷96をバイパスした経路であり、シスターン51内の湯水を熱交換器18を通過させてシスターン51に戻す。低温用循環経路86の経路86aには熱動弁87が配設されている。この熱動弁87が開くことによってシスターン51内の湯水が低温用負荷96に送られる。熱動弁87は制御ユニット60によって開閉制御される。本実施例では、低温用負荷96は床暖房機である。低温用循環経路86の湯水は、先述の暖房用ポンプ3が駆動することによって循環する。なお、床暖房機96が配設されている部屋の室内には温度センサT4が配設されている。
【0026】
次に、図2を用いて制御ユニット60とそれに接続される各種装置の構成を説明する。図2は制御ユニット60に各種装置が接続される様子を示したブロック図である。なお、図2には本発明を特徴付けるセンサと装置のみを示している。制御ユニット60は、発電ユニット20と蓄熱ユニット15の双方を構成する機器を統括的に制御する。
図2に示すように、制御ユニット60は、CPU102とROM103とRAM105と出力ポート108と入力ポート107から構成される。これらCPU102、ROM103およびRAM105はバス109によって出力ポート108および入力ポート107と相互に接続されている。
CPU102は、ROM103に格納された制御プログラムに従ってコージェネレーションシステム10を構成する各種装置を統括的に制御する。ROM103に格納されている制御プログラムには、各温度センサが検出する温度に基づいて三方弁36,14の切替えや熱動弁87,89の開閉、所定のポンプ8,6,3,99の駆動を行なう処理等を実現するためのプログラムが含まれている。RAM105は、ワークメモリとして使用されるメイン記憶素子であって、温度等の各種データや出入力信号等が各種プログラムの実行に応じて格納される。
【0027】
入力ポート107には、外気温センサTXや温度センサT1,T2,T3,T4,T5,T6が接続されている。また、入力ポート107は、給湯暖房機50を介してリモコン17から信号を受信することができる。
外気温センサTXは外気温を示し、温度センサT1は第1水循環路4と第2水循環路12内の戻り経路の湯水の温度を示し、温度センサT2は高温用循環経路84と低温用循環経路86の共通経路2内の湯水の温度を示し、温度センサT3は浴室内の室温を示し、温度センサT4は床暖房機96が配設されている部屋の室温を示し、温度センサT5は水道水をミキシングユニット72へ給水する給水管64b内の水温を示し、温度センサT6は貯湯槽44内の湯水をミキシングユニット72へ給水する第1出湯管52内の水温を示し、入力ポート107は温度のデータをそれぞれ所定のデータ信号に変換して出力する。これらの各温度センサは温度を常時測定し、その測定結果を常時出力している。
給湯暖房機50は、リモコン17を用いて使用者が設定した給湯設定温度を所定のデータ信号に変換にして出力する。給水管や出湯管等に配設された各温度センサや給湯暖房機50から出力された信号は入力ポート107で受信され、入力ポート107で受信された信号はバス109を介してCPU102、ROM103,RAM105に取込まれる。RAM105では、各温度センサで測定された温度データが常時更新される(書換えられる)。
【0028】
出力ポート108には、第1三方弁36、第2三方弁14、低温用熱動弁87、風呂用熱動弁89、熱媒循環ポンプ8、水循環ポンプ6、暖房用ポンプ3、浴槽水循環ポンプ99、燃料電池22、改質器30、ミキシングユニット72、給湯暖房機50が接続されている。
三方弁36,14は制御ユニット60からの信号に基づいて出力口を切替える。各熱動弁87,89は制御ユニット60からの信号に基づいて開閉する。各ポンプ8,6,93,99は制御ユニット60からの信号に基づいて駆動する。燃料電池22は、制御ユニット60からの信号に基づいて発電運転を行なう。改質器30は、制御ユニット60からの信号に基づいてその起動と停止を行なう。改質器30が駆動しているときにはバーナ32で加熱が行われる。ミキシングユニット72は、制御ユニット60からの信号に基づいて2つの入力口72a,72bの開口比率を変更する。給湯暖房機50は、制御ユニット60からの信号に基づいてバーナ38,56を燃焼させる。
【0029】
次に、図3〜図6を用いて制御ユニット60が行なう処理について説明する。なお、以下で説明する処理は、本発明を特徴付ける処理についてのみ説明する。従って、ミキシングユニット72での入力口72a,72bの開口比率の決定処理、決定された開口比率に従ってミキシングユニット72を駆動する処理、給湯処理等については公知の処理が実施されればよく、本明細書での説明は省略するものとする。
図3に示す処理では、まず発電ユニット20が発電運転中であるかが判別される(ステップS10)。発電運転が停止中であれば(ステップS10でNOであれば)後述するC以下の処理(図6参照)に進み、発電運転中であれば(ステップS10でYESであれば)ステップS12に進む。ステップS12では外気温が20℃以下であるかが判別される。外気温センサTXから受信している外気温のデータが20℃を上回っていれば(ステップS12でNOであれば)後述するB以下の処理(図5参照)に進み、外気温のデータが20℃以下であれば(ステップS12でYESであれば)ステップS14に進む。ステップS14では暖房運転中であるかが判別される。暖房運転中であれば(ステップS14でYESであれば)後述するA以下の処理(図4参照)に進み、暖房運転が停止中であれば(ステップS14でNOであれば)ステップS16に進む。
【0030】
過去の暖房運転の実績を参照することで24時間以内に暖房運転を開始する可能性が高いか否かを判別することができる。例えば毎日暖房運転をしていれば、24時間以内に暖房運転を開始する可能性が高いと判別することができ、過去1週間以内に暖房運転が実施されていなければ、24時間以内に暖房運転を開始する可能性が低いと判別することができる。
ステップS16では24時間以内に暖房運転を開始する可能性が高いか否かを判別し、高ければ(YESであれば)、後述するステップS48で設定するタイマー1がタイムアップしたか、あるいは後述するステップS222(図5)で設定するタイマー2がタイムアップしたか否かを判別する。なお初回は、ステップS48でタイマー1を設定しておらず、ステップS222でタイマー2を設定していないために、ステップS18はYESと判定されてステップS20に進む。ステップS18では、前回設定されたタイマー(タイマー1又はタイマー2)がタイムアップしたときにステップS20以降の処理を行なう。
【0031】
ステップS20以降では、暖房用の循環経路(高温用循環経路84と低温用循環経路86)に発電熱を蓄熱するよう作動させる。最初に、第2三方弁14の出力口を出力口14bから出力口14cに切替え(ステップS20)、暖房用ポンプ3を起動させ(ステップS22)、高温用熱動弁85と低温用熱動弁87を共に開く(ステップS24)。このステップS20からステップS24の処理によって、第1水循環路4から第2水循環路12に切替えられ、発電熱によって加熱された湯水が第2水循環路12に誘導される。この湯水の熱が熱交換器18に入力され、この熱によって低温用循環経路86内を循環する湯水が加熱され、ひいては高温用循環経路86内を循環する湯水が加熱される。両者はシスターン51で混合される。
【0032】
ステップS26では、浴室乾燥機92が配設されている浴室内の温度t1と、床暖房機96が配設されている部屋の室温t2をそれぞれ測定する。ステップS32では、高温用循環経路84内の温度と、浴室内温度t1との差が10℃以下か否かを判定し、以下であれば(YESであれば)ステップS36に進む。高温用循環経路84内の温度と、浴室内温度t1との差が10℃を上回ってしまうと(NO)、浴室乾燥機92内の熱交換器(図示省略)からの放熱が進んで浴室内の温度が過度に上昇してしまうため、高温用熱動弁85を閉じて(ステップS34)熱交換器からの放熱を止め、ステップS36に進む。この処理が実行されるのは、ステップS14でNOのとき、すなわち暖房運転中でなく、暖房用循環路に蓄熱する場合である。浴室乾燥機92にはファンコイルユニット(図示省略)が配設されており、熱交換器が露出しているために放熱が進みやすい。浴室暖房機92が運転停止中の場合、高温用循環経路84内の湯水を循環させて蓄熱運転を行なうのは、高温用循環経路84内の湯温と浴室室温の差が10℃以下の場合に限られる。
【0033】
ステップS36では、低温用循環経路86内の温度と、室内温度t2との差が30℃以下か否かを判別し、30℃以下であれば(YESであれば)、ステップS40に進む。低温用循環経路86内の温度と室内温度t2との差が30℃を上回ってしまうと(NO)、床暖房機96からの放熱が進んで室内の温度が過度に上昇してしまうため、低温用熱動弁87を閉じて(ステップS38)放熱を止め、ステップS40に進む。なお、床暖房機96は熱容量が大きいために浴室乾燥機92に比べて放熱は進みにくい。床暖房機96を通過する方の低温用循環経路86aの湯水を循環させて蓄熱運転を行なうのは、低温用循環経路86内の湯温と室温の差が30℃以下の場合に限られる。その他の場合には、床暖房機96を通過しない低温用循環経路86bを活用して蓄熱する。暖房用ポンプ3が駆動すると、低温用熱動弁87の開閉に関係なく、床暖房機96をバイパスする方の低温用循環経路86b内の湯水は循環する。即ち、低温用循環経路86内の湯温と室温の差が約30℃を上回って低温用熱動弁87が閉じられたときであっても、暖房用ポンプ3の運転中は床暖房機96をバイパスする低温用循環経路86b内の湯水は循環している。
【0034】
ステップS40では暖房用循環経路84,86内の湯水の温度が40℃以下であるか否かを判別する。温度センサT2が測定している共通経路2内の温度データが40℃以上になった場合(YESの場合)、放熱によって浴室や床暖房が設置された室内の温度が過度に上昇するのを防止するため、暖房用循環経路84,86への蓄熱を終了させて貯湯槽44への蓄熱に切替える。即ち、第2三方弁14の出力口を出力口14cから出力口14bに切替え(ステップS42)、暖房用ポンプ3を停止させ(ステップS44)、高温用熱動弁85と低温用熱動弁87をともに閉じる(ステップS46)。このステップS42からステップS46の処理によって、第2水循環路12から第1水循環路4に切替えられ、発電熱によって加熱された湯水は熱交換器18を通らずに貯湯槽44に送られ、暖房用循環経路84,86内の湯水の循環が停止し、暖房用循環経路84,86内の湯水の加熱が停止する。
【0035】
ステップS48ではタイマー1が設定される。このタイマー1は暖房用循環経路84,86への再蓄熱を開始するまでの時間を設定するためのものである。外気温が高いほど暖房用循環経路84,86内の湯温が保持されることから、外気温が高いほどタイマー1は長時間に設定され、具体的には以下のように設定される。タイマー1は、外気温が30℃以上のときには240分に設定され、外気温が20℃以上で30℃を下回るときには180分に設定され、外気温が10℃以上で20℃を下回るときには120分に設定され、外気温が10℃を下回るときには60分に設定される。例えば、外気温が20℃であるときには、180分後にステップS20からステップS48の処理が行なわれる。ステップS48の処理後はステップS10に戻る。
【0036】
ステップS16で24時間以内に暖房運転を開始することが予測されない場合(NOであれば)、暖房運転に備えて暖房用循環経路84,86内の湯水を加熱しておく必要がないため、貯湯槽44への蓄熱を優先的に行なう。即ち、ステップS28に進み、第2三方弁14の出力口を出力口14bとし、発電熱を貯湯槽44に送る。貯湯槽44の蓄熱量が最大となったとき(ステップS30でYESとなったとき)、貯湯槽44の最大蓄熱量を超えてさらに蓄熱するため、ステップS20に進んで暖房用循環経路84,86に発電熱を蓄熱するよう作動させる。なお、ステップS20以降は先述の通りである。
【0037】
以上のことから、本実施例のコージェネレーションシステム10では、発電運転中であり、暖房運転が停止中であるとき、発電熱を暖房用循環経路(高温用循環経路84,低温用循環経路86)内に蓄熱することができる。24時間以内に暖房運転の開始が予測される場合には、暖房用循環経路84,86内に優先的に蓄熱する。これにより、暖房運転を開始するときにこの熱を効率よく利用することができ、暖房運転の立ち上がり時間を短縮することができる。暖房用循環経路84,86が最大蓄熱量に達したときには貯湯槽44への蓄熱に切替える。暖房用循環経路84,86内の湯温が低下したときには(実際には外気温によって設定したタイマーがタイムアップしたときには)暖房用循環経路84,86内に再蓄熱する。また、24時間以内に暖房運転を起動する信号を受信していなければ、暖房運転に備えて暖房用循環経路84,86内の湯水を加熱しておく必要はないため、貯湯槽44内に優先的に蓄熱する。貯湯槽44の蓄熱量が最大になったときに暖房用循環経路84,86内に蓄熱し、蓄熱量を増大させることができる。
【0038】
図3のステップS14で暖房運転中であれば(YESであれば)、図4に示す処理を行なう。まず、発電ユニット20で発生した発電熱を回収する第1水循環路4の戻り経路内の湯温と、暖房用の共通経路2内の湯温との差が10℃以上であるか否かを判別する(ステップS100)。暖房運転中は暖房用循環経路84,86内の湯水はバーナ56によって加熱される(低温用循環経路内で約60℃まで加熱され、高温用循環経路内で約80℃まで加熱される)。このとき暖房用の共通経路2内の湯温よりも第1水循環路4内の湯温の方がさらに高温であれば、発電熱によって暖房用循環経路84,86内の湯水をさらに加熱することができる。そこで温度センサT1から受信している温度データと、温度センサT2から受信している温度データとの差が10℃以上であるとき(ステップS100でYESであるとき)には第1水循環路4内の湯水の持つ熱によって暖房用循環経路84,86内の湯水を充分に加熱することができるとみなし、発電熱を優先的に暖房用循環経路84,86内に取込む。即ち、ステップS102に進み、第2三方弁14の出力口を出力口14cとして第1水循環路4から第2水循環路12に切替えて発電熱を熱交換器18に入力する。暖房運転中は暖房用ポンプ3が運転しており、高温用熱動弁85と低温用熱動弁87が開いているため、暖房用循環経路84,86内の湯水は循環しており、この湯水が熱交換器18に入力された発電熱によって加熱される。
【0039】
ステップS104では、暖房用の共通経路2内の湯温が60℃以上になったか否かを判別する。なお、暖房用の共通経路2内の湯温が60℃以上になるまでステップS100からステップS104の処理が繰返される。温度センサT2から受信している温度データが60℃以上になった場合(ステップS104でYESになった場合)、発電熱によるこれ以上の加熱は不要であるため、貯湯槽44への蓄熱に切替える。即ち、ステップS106に進み、第2三方弁14の出力口を出力口14cから出力口14bに切替える。これによって、第2水循環路12から第1水循環路4に切替えられ、発電熱によって加熱された湯水は熱交換器18を通らずに貯湯槽44に送られるため、暖房用循環経路84,86内の湯水の加熱が停止する。
なお、温度センサT1から受信している温度データと、温度センサT2から受信している温度データとの差が10℃を下回るとき(ステップS100でNOであるとき)には、第1水循環路4内の湯水の持つ熱では暖房用循環経路84,86内の湯水を充分に加熱することができないとみなされてステップS106に進む。これによって発電熱は貯湯槽44内に蓄熱され、暖房用循環経路84,86内の湯水を加熱することはない。
暖房用の共通経路2内の湯温が50℃以下まで低下したときには(ステップS108でYESとなったときには)ステップS10(図3参照)に戻り、以上の処理が繰返される。
なお、本実施例では、温度センサT1から受信している温度データと、温度センサT2から受信している温度データとの差温を10℃として第2三方弁14の出力口を切替えたが、この差温は熱交換器18の効率によって任意に変更することができる。
【0040】
以上のことから、本実施例のコージェネレーションシステム10では、発電運転中であり、暖房運転中であるときには、第1水循環路4内の湯温が暖房用循環経路(高温用循環経路84,低温用循環経路86)内の湯温よりも充分に高い時に限り、暖房用循環経路84,86内に蓄熱することができる。もし、第1水循環路4内の湯温が暖房用循環経路84,86内の湯温よりも低いときに第1水循環路4から第2水循環路12に切替えてしまうと、暖房用循環経路84,86内の湯水の持つ熱が第2水循環路12内の湯水を加熱する逆の現象が起こってしまい、暖房運転に必要な熱量が増大してしまう。第1水循環路4内の湯温と暖房用循環経路84,86内の湯温との差温を監視することによって発電熱をより効率的に利用することができる。
【0041】
図3のステップS12で外気温が20℃を上回ったとき(NOのとき)、図5に示す処理を行なう。まず、暖房運転中であるか否かが判別される(ステップS200)。暖房運転中であれば(ステップS200でYESであれば)先述のA以下の処理(図4参照)に進み、暖房運転が停止中であれば(ステップS200でNOであれば)ステップS202に進む。ステップS202以下の処理は図3に示した先述の処理とほぼ同様である。図5に示す処理は外気温が20℃以上のときに行なう処理である。通常、外気温が20℃以上のときには、高温用負荷である浴室乾燥機92が使用されることはあっても、低温用負荷である床暖房機96が使用されることはほとんどない。このため、床暖房機96を経由する低温用循環経路86a内への蓄熱を行なってもこの熱が利用されることはまずない。従って、図5に示す処理では、以下に説明するように低温用循環経路86a内への蓄熱を行なわず、床暖房機96をバイパスする低温用循環経路86bと高温用循環経路84内への蓄熱を行なう。
【0042】
ステップS202で24時間以内に浴室乾燥機92の使用が予測される場合には(YESであれば)、後述するステップS222で設定するタイマー2がタイムアップしたか、あるいは前述のステップS48で設定するタイマー1がタイムアップしたか否かを判別する。なお、初回はステップS222でタイマー2が設定しておらず、ステップS48でタイマー1を設定していないため、ステップS204はYESと判定されてステップS206に進む。ステップS204では、前回設定されたタイマー(タイマー1又はタイマー2)がタイムアップしたときにステップS206以降の処理を行なう。
【0043】
ステップS206以降では、暖房用循環経路84,86bに発電熱を蓄熱するよう作動させる。最初に、第2三方弁14の出力口を出力口14bから出力口14cに切替え(ステップS206)、暖房用ポンプ3を起動させ(ステップS208)、高温用熱動弁85を開く(ステップS210)。このステップS206からステップS210の処理によって、第1水循環路4から第2水循環路12に切替えられ、発電熱によって加熱された湯水が第2水循環路12に誘導される。この湯水の熱が熱交換器18に入力され、この熱によって床暖房機96をバイパスする低温用循環経路86b内を循環する湯水が加熱され、ひいては高温用循環経路86内を循環する湯水が加熱される。両者はシスターン51で混合される。暖房用ポンプ3が駆動すると、低温用熱動弁87の開閉に関係なく、床暖房機96をバイパスする方の低温用循環経路86b内の湯水は循環する。即ち、外気温が20℃以上であって低温用熱動弁87が閉じられたままであっても、暖房用ポンプ3の運転中は床暖房機96をバイパスする低温用循環経路86b内の湯水は循環している。
【0044】
ステップS212では、浴室乾燥機92が配設されている浴室内の温度t1を測定する。ステップS214では、暖房用の共通経路2内の温度と、浴室内の温度t1を比較し、温度差が10℃を上回るまでは(NOとなるまでは)ステップS206からステップS214の処理が繰返されて高温用循環経路84内への蓄熱が行なわれる。浴室乾燥機92は先述のように熱交換器が露出しているために放熱が進みやすい。浴室暖房機92が運転停止中の場合、高温用循環経路84内の湯水を循環させて蓄熱運転を行なうのは、高温用循環経路84内の湯温と浴室温度の差が約10℃以下の場合に限られる。
【0045】
ステップS216に進み、暖房用循環経路84,86bへの蓄熱を終了させて貯湯槽44への蓄熱に切替える。即ち、第2三方弁14の出力口を出力口14cから出力口14bに切替え(ステップS216)、暖房用ポンプ3を停止させ(ステップS218)、高温用熱動弁85を閉じる(ステップS220)。このステップS216からステップS220の処理によって、第2水循環路12から第1水循環路4に切替えられ、発電熱によって加熱された湯水は熱交換器18を通らずに貯湯槽44に送られ、暖房用循環経路84,86内の湯水の循環が停止するため、暖房用循環経路84,86b内の湯水の加熱が停止する。
【0046】
ステップS222ではタイマー2が設定される。このタイマー2は暖房用循環経路84,86bへの再蓄熱を開始するまでの時間を設定するためのものである。図3に示した処理で設定したタイマー1と同様に、外気温が高いほどタイマー2は長時間に設定され、具体的にはタイマー1と同様に以下のように設定される。タイマー2は、外気温が30℃以上のときには240分に設定され、外気温が20℃以上で30℃を下回るときには180分に設定される。例えば、外気温が25℃であるときには、180分後にステップS206からステップS222の処理が行なわれる。ステップS222の処理後はステップS10に戻る。
【0047】
ステップS202で24時間以内に暖房運転を開始することが予測されない場合(NOであれば)、暖房運転に備えて暖房用循環経路84,86b内の湯水を加熱しておく必要がないため、貯湯槽44への蓄熱を優先的に行なう。即ち、ステップS224に進み、第2三方弁14の出力口を出力口14bとし、発電熱を貯湯槽44に送る。貯湯槽44の蓄熱量が最大となったとき(ステップS226でYESとなったとき)、貯湯槽44の最大蓄熱量を超えてさらに蓄熱するため、ステップS206に進んで暖房用循環経路84,86bに発電熱を蓄熱するよう作動させる。なお、ステップS206以降は先述の通りである。
また、ステップS214で、暖房用の共通経路2内の温度と、浴室内の温度t1の差が10℃以下であれば(YESであれば)、ステップS206に進み、以降の処理が行なわれる。
【0048】
本実施例のコージェネレーションシステム10では、発電運転中であり、外気温が20℃を上回るときには、発電熱を暖房用循環経路のうち床暖房機96を経由する方の低温用循環経路86aには蓄熱しない。外気温が20℃を上回るとき、浴室乾燥機92を使用することはあっても、床暖房機96を使用することはほぼないと推察される。従って、外気温が高いときには床暖房の起動に備えて低温用循環経路86内の水温を上げておく必要はない。また、外気温の高い時に低温用循環経路86に蓄熱したとしても、この熱を床暖房用に利用する可能性は低く、熱の浪費につながりかねない。これらのことから、外気温が20℃を上回るときには、24時間以内に浴室乾燥機92の運転が予測されるときにのみ、高温用循環経路84に優先的に蓄熱する(このとき床暖房機96をバイパスする方の低温用循環経路86bにも蓄熱される)。これにより、浴室乾燥機92の運転を開始するときにこの熱を効率よく利用することができ、立ち上がり時間を短縮することができる。暖房用循環経路84,86bの温度が上昇して浴室室内温度よりも10℃以上高くなると、貯湯槽44への蓄熱に切替える。暖房用循環経路84,86b内の湯温が低下したときには(実際には外気温によって設定したタイマーがタイムアップしたときには)暖房用循環経路84,86b内に再蓄熱する。また、24時間以内に浴室乾燥機92の運転が予測されなければ、暖房運転に備えて高温用循環経路84内の湯水を加熱しておく必要はないため、貯湯槽44内に優先的に蓄熱する。貯湯槽44の蓄熱量が最大になったときに暖房用循環経路84,86b内に蓄熱し、蓄熱量を増大させることができる。
【0049】
図3のステップS10で発電運転が停止中であるとき(NOのとき)、図6に示す処理を行なう。暖房運転の停止直後は、暖房用循環経路84,86内の湯水の温度が高温である可能性がある。発電運転が停止中であるときは発電熱が発生しないため、このコージェネレーションシステム10は、暖房用循環経路84,86内の余熱が高温である場合に回収して貯湯槽44へ蓄熱する。
まず、ステップS300で暖房運転の停止直後であるか否かが判別される。暖房運転停止直後であれば(ステップS300でYESであれば)ステップS302に進み、水循環ポンプ6を起動させる。暖房用循環経路84,86内の水温が水循環路4内の水温より低温であるときには暖房用循環経路84,86内の余熱を回収することができない。このため、ステップS304に進み、暖房運転の停止直前の暖房用循環経路84,86内の水温と水循環路4内の水温を比較する。なお、暖房運転の停止中は暖房用ポンプ3が作動しておらず、暖房用循環経路84,86内(共通経路2内)の水温データが得られないため、暖房運転の停止直前の水温データを利用する。暖房用循環経路84,86内の水温が水循環路4内の水温より高温であれば(ステップS304でYESであれば)暖房用循環経路84,86内の余熱を回収するように作動させる。即ち、第2三方弁14の出力口を出力口14bから出力口14cに切替え(ステップS306)、暖房用ポンプ3を起動させ(ステップS308)、高温用熱動弁85と低温用熱動弁87を開く(ステップS310)。このステップS306からステップS310の処理によって、第1水循環路4が第2水循環路12に切替えられて熱交換機18を通過するように誘導され、暖房用循環経路84,86内の湯水の熱が熱交換器18に入力され、この熱によって第2水循環路12内を循環する湯水が加熱される。
【0050】
暖房用循環経路84,86内の湯水の熱が第2水循環路12内に回収されると、暖房用循環経路84,86内の水温は低下し、水循環路4内の水温は上昇する。暖房用循環経路84,86内の水温と水循環路4内の水温の差が10℃以下となったとき(ステップS312でYESとなったとき)、熱の回収を停止する。即ち、第2三方弁14の出力口を出力口14cから出力口14bに切替え(ステップS314)、暖房用ポンプ3を停止させ(ステップS316)、高温用熱動弁85と低温用熱動弁87を閉じる(ステップS318)。このステップS314からステップS318の処理によって、暖房用循環経路84,86内の湯水の循環が停止し、暖房用循環経路84,86内の湯水の余熱が熱交換器18に入力されなくなり、第2水循環路12から第1水循環路4に切替えられるため、第2水循環路12内の湯水の加熱が停止する。熱回収の終了後はステップS320進んで水循環ポンプ6を停止させる。なお、ステップS314からステップS318の処理後、所定時間経過後にステップS320に進むようにしてもよい。熱回収後に水循環ポンプ6を所定時間運転させることによって、回収した熱を第1水循環路4から貯湯槽44内に送って蓄熱することができる。ステップS320の処理後はステップS10に戻る。
【0051】
以上のことから、本実施例のコージェネレーションシステム10では、発電運転が停止中であるとき、暖房運転の停止直後であり、暖房用循環経路84,86内の水温(本実施例では暖房運転の停止直前の水温)が第1水循環路4内の水温より高温であれば、暖房用循環経路84,86内の湯水の持つ熱を回収することができる。これにより、発電運転が停止しており、発電熱が発生しないときであっても、暖房運転の停止直後の暖房用循環経路84,86内の余熱を回収して蓄熱することができる。熱効率がさらに向上する。
【0052】
本発明のコージェネレーションシステムは、発電に伴う発電熱を貯湯槽だけではなく、暖房用循環経路等の温水利用循環経路内に蓄熱することができる。これによって、本来的にコージェネレーションシステムが備えている部材を利用することによって、システムの大型化や重量化、あるいはコストアップを招くことなく蓄熱量を増大させることができる。また、発電熱の蓄熱先を貯湯槽と温水利用循環経路から選択することができる。例えば、浴室乾燥機等による暖房運転を行なう予定があるとき、予め暖房用循環経路内に蓄熱しておくことができる。これによって、運転開始時の立ち上げ時間を短縮させることができるため、快適な使用感を得ることができ、熱効率をさらに向上させることができる。
【0053】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のコージェネレーションシステムの概略構成図。
【図2】 制御ユニットとその周辺のブロック図。
【図3】 制御ユニットで実施される処理のフローチャート。
【図4】 制御ユニットで実施される処理のフローチャート。
【図5】 制御ユニットで実施される処理のフローチャート。
【図6】 制御ユニットで実施される処理のフローチャート。
【符号の説明】
2:共通経路
3:暖房用ポンプ
4:第1水循環路
6:水循環ポンプ
8:熱媒循環ポンプ
10:コージェネレーションシステム
12:第2水循環路
14:第2三方弁、14a:入力口、14b:出力口、14c:出力口
15:蓄熱ユニット
16:蓄熱ユニットハウジング
17:リモコン
18:熱交換器
20:発電ユニット
21:発電ユニットハウジング
22:燃料電池
24:熱媒循環経路
25:シスターン
28:放熱機
30:改質器
32:バーナ
34:ガス管
36:第1三方弁
38:バーナ
42:減圧弁
44:貯湯槽
50:給湯暖房機
51:シスターン
52:第1出湯管
54:排水管
56:バーナ
58:圧力逃し弁
60:制御ユニット
64:給水管、64a:第1給水管、64b:第2給水管
70:熱交換器
72:ミキシングユニット、72a:入力口、72b:入力口、72c:出力口
74:熱交換器
76:第2出湯管
84:高温用循環経路
85:熱動弁
86a,86b:低温用循環経路
87:熱動弁
88:風呂追焚き用循環経路
89:熱動弁
90:浴槽
91:熱交換器
92:浴室乾燥機
94:給湯経路
95:弁
96:床暖房機
98:浴槽水循環経路
99:浴槽水循環ポンプ
TX:外気温センサ
T1,T2,T3,T4,T5,T6:温度センサ
Claims (4)
- 発電に伴って発生する発電熱を利用するシステムであり、電力と発電熱を発生する発電機と、貯湯槽と、貯湯槽内の水を発電機に送って発電熱で加熱して貯湯槽に戻す第1水循環路と、第1水循環路の発電機から貯湯槽への戻り経路から分岐して第1水循環路の貯湯槽から発電機への送り経路に合流する第2水循環路と、第1水循環路と第2水循環路とを切替える切替え手段と、湯水を設定温度に加熱して温水利用箇所に供給する調温用燃焼装置と、湯水を調温用燃焼装置から温水利用箇所に送って調温用燃焼装置に戻す温水利用循環経路と、温水利用循環経路内の湯水を循環させる温水利用循環ポンプと、温水利用循環ポンプの運転を制御するポンプ制御装置と、第2水循環路と温水利用循環経路の間に配設される熱交換器とを備えており、
発電機が運転中であり、調温用燃焼装置が運転停止中であり、所定時間内に暖房運転の開始が予測されるときに、切替え手段が第2水循環路に切替え、ポンプ制御装置が温水利用循環ポンプを駆動して、温水利用循環経路内に蓄熱することを特徴とするコージェネレーションシステム。 - 発電機が運転中であり、調温用燃焼装置が運転中であり、第1水循環路の戻り経路内の湯水の温度が温水利用循環経路内の湯水の温度より高いときに、切替え手段が第2水循環路に切替え、ポンプ制御装置が温水利用循環ポンプを駆動することを特徴とする請求項1のコージェネレーションシステム。
- 発電機が運転停止中であり、調温用燃焼装置が運転停止中であり、温水利用循環経路内の湯水の温度が第1水循環路内の湯水の温度より高いときに、切替え手段が第2水循環路に切替え、ポンプ制御装置が温水利用循環ポンプを駆動して、温水利用循環経路内の熱を第2水循環路内に回収することを特徴とする請求項1から2のいずれかのコージェネレーションシステム。
- 温水利用循環経路は暖房用循環経路であり、低温用負荷を通過する低温用循環経路と高温用負荷を通過する高温用循環経路とを有し、低温用循環経路を開閉する低温用弁と高温用循環経路を開閉する高温用弁とを備えており、発電機が運転中であり、気温が所定温度を超えるときに、低温用弁を閉じることを特徴とする請求項1から3のいずれかのコージェネレーションシステム。
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