JP3980935B2 - シート材溶断装置、及びヒートシール装置 - Google Patents
シート材溶断装置、及びヒートシール装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3980935B2 JP3980935B2 JP2002150681A JP2002150681A JP3980935B2 JP 3980935 B2 JP3980935 B2 JP 3980935B2 JP 2002150681 A JP2002150681 A JP 2002150681A JP 2002150681 A JP2002150681 A JP 2002150681A JP 3980935 B2 JP3980935 B2 JP 3980935B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet material
- seat
- heating
- main heater
- heating surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Making Paper Articles (AREA)
- Package Closures (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材溶断装置に関し、特に、パウチを製造するときに、パウチを構成するシート材を複数重ねて加熱することによりヒートシール部をシート材に設けるのと略同時に、ヒートシール部の領域内においてシート材を切断するシート材溶断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、樹脂製のパウチの製造工程ではシート材溶断装置が用いられている。シート材溶断装置は、重ねられた複数のシート材を加熱し一体としてヒートシール部を設けると共に、このヒートシール部においてシート材を切断する。
【0003】
より詳細には、シート材溶断装置は、図4に示されるようにシート材が載置される受座120と受座120に対向して設けられたシート材押圧部110とにより構成されている。受座120のシート材押圧部110に対向する位置には、それぞれ帯状の平面状をした第1加熱面120Dと第2加熱面120Eとが設けられている。第1加熱面120Dは、第2加熱面120Eに対して面一であり、且つ長手方向が平行である。第1加熱面120Dと第2加熱面120Eとは、離間して配置されていることによりこれらの間に空間を画成し、この空間は後述の切断刃120Cが挿入される切断刃挿入空間をなす。受座120は熱伝導性の材料により構成されており、第1加熱面120D、第2加熱面120Eが設けられている受座120の部分の内部には、それぞれ第1加熱面120D、第2加熱面120Eと長さが略同一の棒状のヒーター130、130が、第1、第2加熱面120Eの長手方向に平行に設けられている。
【0004】
シート材押圧部の、第1加熱面120D、第2加熱面120Eに対向する位置には、それぞれ帯状の平面状をした第1押圧面110Aと第2押圧面110Bとが設けられている。第1押圧面110Aは、第2押圧面110Bに対して面一であり、且つ長手方向が平行である。第1押圧面110Aと第2押圧面110Bとは、離間して配置されていることによりこれらの間に空間を画成し、この空間は切断刃移動空間をなす。切断刃移動空間内には、直線状の刃先120Fを有する板状の切断刃120Cが設けられており、刃先120Fは第1、第2押圧面110A、110Bに平行である。切断刃120Cは切断刃移動空間内を受座120に接近する方向へと移動してゆき、切断刃挿入空間内に挿入可能に構成されている。
【0005】
シート材にヒートシール部を設け切断する際には、先ず、複数重ねられた状態の図示せぬシート材が、第1加熱面120D及び第2加熱面120E上に跨った状態で載置される。次に、第1、第2加熱面120D、120Eと第1、第2押圧面110Bとによってシート材を挟むことによって、シート材を受座120及び受座120のシート材押圧部110に対して移動不能とし、切断刃120Cによってシート材を切断しヒーターによってシート材を加熱する。以上の手順を経て、図5に示されるように、パウチ3を構成するシート材の一部に帯状のヒートシール部31が設けられ、また、シート材が切断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシート材溶断装置においては、上述のように、第1加熱面120Dと第2加熱面120Eとの間の切断刃挿入空間内、及び、第1押圧面110Aと第2押圧面110Bとの間の切断刃移動空間内において切断刃120Cが移動することによりシート材を切断する構成を採っていたため、帯状をしたヒートシール部の幅を小さくすることは困難であり、ヒートシール部の面積を小さくすることは困難であった。この結果、パウチの原価を低減できないという問題が生じていた。
【0007】
また、従来のシート材溶断装置の受座120では、ヒーター130が設けられている第2加熱面120Eの辺りでは熱膨張が大きく、一方、ヒーター130から離れた位置、即ち、第2加熱面120Eの図4における下方の位置においては熱膨張が小さい。この熱膨張の差により第2加熱面120Eが反り返ってしまうことがあり、第2加熱面120Eの直線性の低下が問題となっていた。この問題はシート材溶断装置に限られず、例えばヒートシール装置等の、部分的に温度上昇することのある一の部材を有し、且つ、その一の部材に高い精度の直線性が要求される直線状部を備えた装置全般に共通して生じていた。
【0008】
そこで本発明は、帯状をしたヒートシール部の幅を小さくすることができるシート材溶断装置、及びヒートシール装置を提供することを目的とし、また、部分的に温度上昇する受座等の部材の直線性を維持することができるシート材溶断装置、及びヒートシール装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、重ねられた複数の樹脂製のシート材が帯状に加熱されることにより複数の該シート材が一体にされてなる帯状のヒートシール部を形成するための加熱部と、該シート材が載せられる平面状をしたシート材載置面を有する受座と、該シート材載置面に対向し、該ヒートシール部の領域内において該ヒートシール部の長手方向に沿って該シート材を切断する直線状の刃先を有する切断刃とを有するシート材溶断装置において、該シート材載置面に対向し熱伝導性材料からなる第1部材と、該第1部材と同一の熱伝導性材料からなり該第1部材の反受座側に接続された第2部材とを備え、該加熱部は、該第1部材と該第2部材との接続部に設けられた主ヒーターを熱源とし、該第1部材と該第2部材とは、該主ヒーターを中心として対称形状をなし、該第1部材の該シート材載置面に対向する面が、該切断刃と一体の第1加熱面と第2加熱面とをなし、該第1加熱面は帯状の平面状をなし、該第2加熱面は該第1加熱面に対して平行且つ面一に配置された帯状の平面状をなし、該切断刃は、該第1加熱面と該第2加熱面との間で該第1加熱面と該第2加熱面とに隣接し且つ該第1加熱面及び該第2加熱面の長手方向に該刃先が平行に設けられ、該刃先は該平面状の第1、第2加熱面よりも該シート材載置面の方向に突出しており、該主ヒーターは該切断刃と略同一の長さを有する略棒状をなし、該切断刃の長手方向に平行に配置されるシート材溶断装置を提供している。
【0010】
ここで、該第1部材は該第2部材の鉛直下方に位置し、該第1部材の該主ヒーターと該切断刃との間の位置には、該切断刃の長手方向に平行に該切断刃と略同一の長さを有する略棒状の補助ヒーターが設けられていることが好ましい。
【0011】
また、該受座は、シート材載置面を有し熱伝導性材料からなる受座第1部材と、該受座第1部材と同一の熱伝導性材料からなり該受座第1部材の反切断刃側に接続された受座第2部材とを備え、該シート材載置面は、該切断刃の長手方向の長さと略同一の長さを有し、該受座は、該受座第1部材と該受座第2部材との接続部に設けられた受座主ヒーターを熱源とし、該受座第1部材と該受座第2部材とは、該受座主ヒーターを中心として対称形状をなし、該主ヒーターは該シート材載置面と略同一の長さを有する略棒状をなし、該シート材載置面の長手方向に平行に配置されることが好ましい。
【0012】
また、該受座第1部材は該受座第2部材の鉛直上方に位置し、該受座第2部材の、該受座主ヒーターの鉛直下方の位置には、該受座主ヒーターと平行に該受座主ヒーターと略同一の長さを有する略棒状の受座補助ヒーターが設けられていることが好ましい。
【0013】
また、本発明は、重ねられた複数の樹脂製のシート材が帯状に加熱されることにより複数の該シート材が一体にされてなる帯状のヒートシール部を形成するための加熱部と、該シート材が載せられる平面状をしたシート材載置面を有する受座とを有し、該シート材載置面は該加熱部に対向して設けられ、該加熱部と該シート材載置面とにより該シート材が挟まれることによって該複数のシート材がヒートシールされるヒートシール装置において、該シート材載置面に対向し熱伝導性材料からなり該加熱部を構成する第1部材と、該第1部材と同一の熱伝導性材料からなり該第1部材の反受座側に接続され該加熱部をなす第2部材とを備え、該加熱部は、該第1部材と該第2部材との接続部に設けられた主ヒーターを熱源とし、該第1部材と該第2部材とは、該主ヒーターを中心として対称形状をなし、該第1部材の該シート材載置面に対向する面が、該シート材載置面と共に該シート材を挟む加熱面をなし、該加熱面は帯状の平面状をなし、該主ヒーターは該加熱面と略同一の長さを有する略棒状をなし、該加熱面の長手方向に平行に配置され、該第1部材は該第2部材の鉛直下方に位置し、該第1部材の該主ヒーターと該加熱面との間の位置には、該加熱面の長手方向に平行に該加熱面と略同一の長さを有する略棒状の補助ヒーターが設けられているヒートシール装置を提供している。
【0014】
ここで、該受座は、熱伝導性材料からなりシート材載置面を有する受座第1部材と、該受座第1部材と同一の熱伝導性材料からなり該受座第1部材の反加熱面側に接続された受座第2部材とを備え、該シート材載置面は、該加熱面の長手方向の長さと略同一の長さを有し、該受座は、該受座第1部材と該受座第2部材との接続部に設けられた受座主ヒーターを熱源とし、該受座第1部材と該受座第2部材とは、該受座主ヒーターを中心として対称形状をなし、該受座主ヒーターは該シート材載置面と略同一の長さを有する略棒状をなし、該シート材載置面の長手方向に平行に配置されることが好ましい。
【0015】
また、該受座第1部材は該受座第2部材の鉛直上方に位置し、該受座第2部材の、該受座主ヒーターの鉛直下方の位置には、該受座主ヒーターと平行に該受座主ヒーターと略同一の長さを有する略棒状の受座補助ヒーターが設けられていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明によるシート材溶断装置の実施の形態について、図1に基づき説明する。図1に示されるように、シート材溶断装置1は、加熱部10と、加熱部10に対向する受座20とを備えている。受座20の加熱部10に対向する部分は帯状の平面状をしたシート材載置面21をなし、シート材載置面21には複数重ねられた図示せぬシート材が載置される。
【0017】
加熱部10は、受座20の鉛直上方に配置されており、第1部材11と第2部材12とを有し、受座20に対して離接可能に構成されている。第1部材11は、受座側、即ち受座20に対向する側に位置しており、第2部材12は、反受座側、即ち第1部材11の受座20に主として対向する側とは反対の側に位置している。従って、第2部材12は、第1部材11の鉛直上方に位置している。第1部材11と第2部材12は、それぞれ同一の熱伝導性材料により構成されている。第1、第2部材11、12は、略同一の略四角柱形状をしており、それぞれ一の側面は、フランジ状に広がっているフランジ面11A、12Aをなす。一の側面に対向する他の側面11B、12Bは、その両端の角が面取りされたような形状となっている。第1、第2部材11、12の長手方向は、シート材載置面21の長手方向に平行である。
【0018】
第1部材11のフランジ面11Aと第2部材12のフランジ面12Aとは、互いに全面で接触して接続されている。第1部材11のフランジ面11A、第2部材12のフランジ面12Aのそれぞれの略中央の位置には、半円柱形状の凹部11a、12aが形成されており、第1部材11のフランジ面11Aと第2部材12のフランジ面12Aとが接続されている状態のときには、凹部11aと凹部11bとによって円柱状の空間が画成されている。円柱状の空間の軸方向は、第1、第2部材11、12の長手方向に平行である。円柱状の空間内には、断面が円形の略棒状をなし加熱部10の熱源をなす主ヒーター13が設けられている。主ヒーター13は、その軸方向が第1、第2部材11、12の長手方向に平行であり、直径は円柱状の空間の直径よりも若干小さい。主ヒーター13の長さは第1、第2部材11、12の長手方向の長さと略同一である。第1部材11と第2部材12とは、主ヒーター13を中心として対称形状をなす。なお、第1、第2部材11、12の、主ヒーター13に対向する位置は、被加熱部に相当する。
【0019】
第1部材11上であってシート材載置面21に対向する位置をなす他の側面11Bには、切断刃11Cと第1加熱面11Dと第2加熱面11Eとが設けられている。なお、第2部材12の他の側面12Bはシート材載置面21と同一の幅の帯状の平面となっている。切断刃11Cと第1加熱面11Dと第2加熱面11Eとは、第1部材11の一部をなし一体に構成されており、これらは、シート材載置面に当接可能である。第1加熱面11D、第2加熱面11Eはそれぞれ帯状の平面状をなしており、第2加熱面11Eは第1加熱面11Dに対して面一である。また、第2加熱面11Eの長手方向は、第1加熱面11Dの長手方向に平行である。第1加熱面11D、第2加熱面11Eの長手方向の長さは第1部材11の長手方向の長さと同一である。なお、切断刃11Cは直線状部に相当する。
【0020】
切断刃11Cは細長い略三角柱形状をしており、側面を構成する一の辺が刃先11Fをなす。切断刃11Cは、第1加熱面11Dと第2加熱面11Eとの間に設けられており、第1加熱面11Dと第2加熱面11Eとに隣接している。切断刃11Cの長手方向は第1、第2加熱面11Eの長手方向に平行であり、長手方向の長さは、第1部材11の長さと同一である。切断刃11Cは、第1、第2加熱面11D、11Eよりもシート材載置面21の方向に突出した状態となっている。第1加熱面11D、切断刃11C、及び第2加熱面11Eの幅方向の長さの合計は、これらに対向するシート材載置面21の幅方向の長さと同一であり、シート材載置面21と第1加熱面11D及び第2加熱面11Eとによって重ねられた複数のシート材を安定して挟むことができるように構成されている。
【0021】
切断刃11Cと第1加熱面11Dと第2加熱面11Eとを一体に設けたため、シート材が、シート材載置面21と切断刃11Cの刃先11Fとにより挟まれることにより切断され、第1加熱面11D、第2加熱面11Eとシート材載置面21とにより挟まれることによりヒートシール部が設けられる。第1加熱面11D、第2加熱面11Eの幅方向の長さを極力短くしてやることによって、ヒートシール部の幅方向の長さを短くすることができ、ヒートシール部の面積を小さくすることができる。
【0022】
また、第1部材11と第2部材12とが同一の熱伝導性材料からなり、第1部材11と第2部材12とが主ヒーター13を中心として対称形状をなすようにしたため、第1部材11の温度分布と第2部材12の温度分布とを、主ヒーター13が設けられている位置である第1、第2部材11、12のフランジ面11A、12Aに対して対称形状とすることができる。この結果、加熱部10の長手方向において反りが発生することを防止でき、加熱部10を構成する第1部材11に設けられている切断刃11Cの反りの発生を防止することができる。温度分布を対称形状とすることにより第1部材11と第2部材12とにより構成される加熱部10の反りを防止できる理論については後述する。なお、第2部材12は他の側面12Bに切断刃11Cが設けられていない点で、第1部材11の他の側面11Bとは若干異なるが、切断刃11Cの体積は第1、第2部材11、12の体積に対して極めて小さいため、第1部材11と第2部材12とは主ヒーター13を中心として対称形状であると考えて問題ない。
【0023】
第1部材11内部であって主ヒーター13と切断刃11Cとの略中間の位置には、円柱形状をした補助ヒーター挿入空間11bが形成されている。補助ヒーター挿入空間11bの長手方向は切断刃11Cの長手方向と平行であり、長手方向の長さは切断刃11Cの長さと略同一である。補助ヒーター挿入空間11bの直径は、主ヒーター13が設けられている空間の直径よりも小さい。補助ヒーター挿入空間11b内には補助ヒーター14が設けられている。補助ヒーター14は、切断刃11Cと略同一の長さを有する断面が円形の略棒状をしており、その長手方向は切断刃11Cの長手方向と平行であり、直径は補助ヒーター挿入空間11bの直径よりも若干小さい。
【0024】
第1部材11の切断刃11C、第1、第2加熱面11D、11Eは、温度の低いシート材に接近し当接したときに温度が低下する。また、第1部材11の方が第2部材12よりも鉛直下方に位置しているため、自然対流温度効果により第1部材11の温度は第2部材12の温度よりも低くなる。しかし、補助ヒーター14が設けられているため、第1部材11を部分的に加熱することができ、第1部材11の温度が第2部材12の温度よりも低くなってしまうことを防止することができる。このため、第1部材11の温度分布と第2部材12の温度分布とを主ヒーター13を中心とした理想的な対称形状とすることができ、加熱部10の長手方向において反りが発生することを高い精度で防止することができる。
【0025】
シート材を切断しヒートシール部を設ける際には、先ず、複数重ねられた状態の図示せぬシート材が、シート材載置面21上に載置される。次に、切断刃11C及び第1、第2加熱面11D、11Eとシート材載置面21とによってシート材を挟むことにより、シート材が切断刃11Cによって切断され、また、第1、第2加熱面11D、11Eによってヒートシール部が設けられる。
【0026】
加熱部10内の温度分布を、主ヒーター13を中心とした対称形状とすることにより、第1部材11と第2部材12とにより構成される加熱部10の反りを防止できることの理論的な裏付けは以下の通りである。先ず、図2に示されるように、厚さが一定の略直方体形状をした板材が、内部の温度分布によって反返る場合の反返りの曲率半径について考える。図2に示される板材の上面と底面との中間の位置、即ち、部材の厚さの半分の位置に原点Oをとり、上面及び底面に平行な仮想面上にx軸y軸をとり、上面及び底面に垂直の方向にz軸をとる。熱膨張係数をα、z=0の位置における接合部材の反返りの曲率半径をR、板材の厚さを2h、変数zの関数で表した板材の内部の温度分布をT(z)とし、x、y方向の温度差が0であるとすると、これらの間には以下の関係があることが知られている。
【0027】
式(1)より、原点Oを含み上面及び底面に平行な仮想面に対して温度分布T(z)が対称形となっているときに、1/Rは0の値を採ることが分かる。
【0028】
次に、図3に示されるように、厚さが一定の略直方体形状をした板材が2枚接合されてなる合わせ板が、内部の温度分布によって反返る場合の反返りの曲率半径について考える。上側の板材の厚さをh1、熱膨張係数をα1、弾性率をE1、下側の板材の厚さをh2、熱膨張係数をα2、弾性率をE2、合わせ板全体の温度上昇をT1−T0とし、h=h1+h2、m=E1/E2=1、2枚の板材の接合面における曲率半径をρとすると、以下の関係があることが知られている。
【0029】
次に、弾性体の熱応力について考える。表面応力は時間が経過することにより変化し、ビオの係数が小さいほどその応力は小さく且つ一定になる。ここで、板材の厚みを2h、板表面の熱伝達係数をμ、板材の熱伝導率をkとすると、ビオ係数βは、
である。
【0030】
以上のことから、板材の熱歪を極めて小さくするためには、熱膨張係数αの値の小さい材料を選択すべきであることが分かるが、更に、板材内部の温度分布T(z)を小さくすることが必要である。このためには、板材の上下方向の中央の位置に対して温度分布が対称形になっていればよいことが上述の式(1)より分かる。また、板材の厚さ2hの値を大きくすること、熱伝導率kの値を大きくすること、熱伝達係数μの値を小さくすることにより、板材の熱歪を極小とすることができることが分かる。また、合わせ板において、上側の板材と下側の板材とを同一材料且つ同一形状とすれば、前述の(2)式においてα2−α1=0となり、理論上1/ρ=0となることが分かる。
【0031】
以上の理論に基づき、本実施の形態によるシート材溶断装置1の加熱部10の理想的な形状を考えてみると、第1部材11と第2部材12とを、これらが互いに接合されている接合面に設けられている主ヒーター13を中心として対称形状とすることにより、反返りは曲率半径が対称形となるように生じ、応力もまた対称形となり、加熱部10全体の曲率半径は最小となる。また、熱膨張係数α及び温度分布T(z)の誤差を極小とすることにより、加熱部10全体の歪を極小にすることができることが分かる。
【0032】
また、加熱装置を備えヒートシートを行ういわゆるシール機においては、シール材料の質、厚み及びシール時間(機械の回転数)等に因って、加熱を行う温度が異なるため、シール材料の質等が変わるたびに、適切な加熱温度に設定し直す必要がある。加熱温度が設定し直されるのに伴い、装置の調整もまたそのたび毎に必要となる。しかし、本実施の形態による加熱部10の構成では各温度での応力が第1部材11、第2部材12とも同じになり、調整等を不要とすることができる。
【0033】
本発明によるシート材溶断装置、及びヒートシール装置は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本発明によるシート材溶断装置によって溶断されてできあがるパウチは図5に示されるタイプに限定されない。例えば、いわゆる合掌貼タイプ、ガゼット貼(4隅)タイプ、三方シールタイプ、スタンディングタイプ、カマス貼タイプ等としてもよい。また、溶断されて切断されたシート材によって構成されるものはパウチでなくともよい。
【0034】
また、主ヒーター、補助ヒーター、第1部材、第2部材の形状は、本実施の形態の形状に限定されない。加熱部内における温度分布が主ヒーターを中心として対称形となればよい。
【0035】
また、シート材溶断装置以外の装置に応用してもよい。例えば、シート材を切断せずにヒートシールのみを行うヒートシール装置や押出しラミネートを行う装置へ応用することができる。ここで、ヒートシール装置としては、インパルス型、高周波型、常温型等、いずれのタイプでもよい。また、測定器、水準器、ストレッチ、工作機等のように、高い精度で直線性が要求される直線状部を有し、直線状部を有する部材の一部が温度上昇しても、直線状部の直線性が保たれる必要のある装置へ応用することができる。
【0036】
ヒートシール装置に応用する場合には、本実施の形態によるシート材溶断装置において、第1部材11に切断刃11Cを設けないようにする構成とすればよい。即ち、第1部材11において、第1加熱面11Dと第2加熱面11Eとが面一で連続した平坦面となるようにして、この部分がシート材載置面21と同一形状の平坦面となるような構成とすればよい。これ以外の部分は、シート材溶断装置と同一である。この平坦面とシート材載置面とでシート材を挟むことにより、ヒートシールを行う。
【0037】
また、本実施の形態では加熱部10を、主ヒーター13を中心として対称形状としたが、受座にも主ヒーターを設けて、加熱部10と同様に、受座をこの主ヒーターを中心として鉛直方向に対称形状となるようにしてもよい。この場合にも、加熱部10と同様に、主ヒーターを中心として鉛直下側に位置する一方の側を構成する材料と、鉛直上側に位置する他の側を構成する材料とは同一の熱伝導性を有する。更に、一方の側に補助ヒーターを設けてもよい。また、前述のようにヒートシール装置へ応用した場合においても、同様にその受座に主ヒーターを設けて、受座をこの主ヒーターを中心として鉛直方向に対称形状となるようにしてもよい。この場合にも、加熱部10と同様に、主ヒーターを中心として鉛直下側に位置する一方の側を構成する材料と、鉛直上側に位置する他の側を構成する材料とは同一の熱伝導性を有する。更に、一方の側に補助ヒーターを設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載のシート材溶断装置によれば、加熱部は第1部材のシート材載置面に対向する位置にあり、切断刃と一体の第1加熱面と第2加熱面とを有するため、第1加熱面、第2加熱面の幅方向の長さを極力短くすることによってシート材に設けられるヒートシール部の幅方向の長さを極力小さくすることができ、ヒートシール部の面積を極力小さくすることができる。このため、シート材からなるパウチの価格の低減を図ることができる。
【0039】
また、第1部材と第2部材との接続部に主ヒーターを設け、第1部材と第2部材とが、主ヒーターを中心として対称形状をなしているため、第1部材と第2部材とからなる加熱部内における温度分布を主ヒーターを中心とした対称形とすることができ、加熱部の長手方向において反返りが発生することを防止することができる。
【0040】
請求項2記載のシート材溶断装置によれば、第1部材は第2部材の鉛直下方に位置し、第1部材の主ヒーターと切断刃との間の位置には、切断刃の長手方向に平行に切断刃と略同一の長さを有する略棒状の補助ヒーターが設けられているため、第1部材の切断刃、第1、第2加熱面が、シート材に当接することにより温度が低下したり、第1部材の方が第2部材よりも鉛直下方に位置していることに起因して、自然対流温度効果により第1部材の温度が第2部材の温度と比較して低くなったりした場合であっても、第1部材を部分的に加熱することができる。このため、第1部材の温度分布と第2部材の温度分布とを主ヒーターを中心とした理想的な対称形状とすることができ、加熱部の長手方向において反りが発生することを高い精度で防止することができる。
【0041】
請求項3記載のシート材溶断装置によれば、受座第1部材と受座第2部材とは、受座主ヒーターを中心として対称形状をなしているため、受座第1部材と受座第2部材とからなる受座内における温度分布を主ヒーターを中心とした対称形とすることができ、受座の長手方向において反返りが発生することを防止することができる。
【0042】
請求項4記載のシート材溶断装置によれば、受座第2部材の、受座主ヒーターの鉛直下方の位置には、受座主ヒーターと平行に受座主ヒーターと略同一の長さを有する略棒状の受座補助ヒーターが設けられているため、第2部材の方が第1部材よりも鉛直下方に位置していることに起因して、自然対流温度効果により第2部材の温度が第1部材の温度と比較して低くなった場合であっても、第2部材を部分的に加熱することができる。このため、第2部材の温度分布と第1部材の温度分布とを主ヒーターを中心とした理想的な対称形状とすることができ、受座の長手方向において反りが発生することを高い精度で防止することができる。
【0043】
請求項5記載のヒートシート装置によれば、第1部材と第2部材とは、主ヒーターを中心として対称形状をなすため、第1部材と第2部材とからなる加熱部内における温度分布を主ヒーターを中心とした対称形とすることができ、加熱部の長手方向において反返りが発生することを防止することができる。
【0044】
また、第1部材は第2部材の鉛直下方に位置し、第1部材の主ヒーターと加熱面との間の位置には、加熱面の長手方向に平行に加熱面と略同一の長さを有する略棒状の補助ヒーターが設けられているため、加熱面がシート材に当接することにより温度が低下したり、第1部材の方が第2部材よりも鉛直下方に位置していることに起因して、自然対流温度効果により第1部材の温度が第2部材の温度と比較して低くなったりした場合であっても、第1部材を部分的に加熱することができる。このため、第1部材の温度分布と第2部材の温度分布とを主ヒーターを中心とした理想的な対称形状とすることができ、加熱部の長手方向において反りが発生することを高い精度で防止することができる。
【0045】
請求項6記載のヒートシート装置によれば、受座第1部材と受座第2部材とは、受座主ヒーターを中心として対称形状をなしているため、受座第1部材と受座第2部材とからなる受座内における温度分布を主ヒーターを中心とした対称形とすることができ、受座の長手方向において反返りが発生することを防止することができる。
【0046】
請求項7記載のヒートシート装置によれば、受座第1部材は受座第2部材の鉛直上方に位置し、受座第2部材の、受座主ヒーターの鉛直下方の位置には、受座主ヒーターと平行に受座主ヒーターと略同一の長さを有する略棒状の受座補助ヒーターが設けられているため、第2部材の方が第1部材よりも鉛直下方に位置していることに起因して、自然対流温度効果により第2部材の温度が第1部材の温度と比較して低くなった場合であっても、第2部材を部分的に加熱することができる。このため、第2部材の温度分布と第1部材の温度分布とを主ヒーターを中心とした理想的な対称形状とすることができ、受座の長手方向において反りが発生することを高い精度で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるシート材溶断装置を示す要部断面図。
【図2】 本発明の実施の形態による加熱部の形状を決定するための理論的裏付けを説明する際の板材を示す斜視図。
【図3】 本発明の実施の形態による加熱部の形状を決定するための理論的裏付けを説明する際の合わせ板を示す断面図。
【図4】 従来のシート材溶断装置を示す要部断面図。
【図5】 従来のシート材溶断装置によりシート材が溶断されパウチとなった状態を示す概念図。
【符号の説明】
1 シート材溶断装置
10 加熱部
11 第1部材
11C 切断刃
11F 刃先
12 第2部材
13 主ヒーター
14 補助ヒーター
20 受座
21 シート材載置面
31 ヒートシール部
Claims (7)
- 重ねられた複数の樹脂製のシート材が帯状に加熱されることにより複数の該シート材が一体にされてなる帯状のヒートシール部を形成するための加熱部と、
該シート材が載せられる平面状をしたシート材載置面を有する受座と、
該シート材載置面に対向し、該ヒートシール部の領域内において該ヒートシール部の長手方向に沿って該シート材を切断する直線状の刃先を有する切断刃とを有するシート材溶断装置において、
該シート材載置面に対向し熱伝導性材料からなる第1部材と、
該第1部材と同一の熱伝導性材料からなり該第1部材の反受座側に接続された第2部材とを備え、
該加熱部は、該第1部材と該第2部材との接続部に設けられた主ヒーターを熱源とし、
該第1部材と該第2部材とは、該主ヒーターを中心として対称形状をなし、
該第1部材の該シート材載置面に対向する面が、該切断刃と一体の第1加熱面と第2加熱面とをなし、
該第1加熱面は帯状の平面状をなし、該第2加熱面は該第1加熱面に対して平行且つ面一に配置された帯状の平面状をなし、
該切断刃は、該第1加熱面と該第2加熱面との間で該第1加熱面と該第2加熱面とに隣接し且つ該第1加熱面及び該第2加熱面の長手方向に該刃先が平行に設けられ、該刃先は該平面状の第1、第2加熱面よりも該シート材載置面の方向に突出しており、
該主ヒーターは該切断刃と略同一の長さを有する略棒状をなし、該切断刃の長手方向に平行に配置されることを特徴とするシート材溶断装置。 - 該第1部材は該第2部材の鉛直下方に位置し、
該第1部材の該主ヒーターと該切断刃との間の位置には、該切断刃の長手方向に平行に該切断刃と略同一の長さを有する略棒状の補助ヒーターが設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート材溶断装置。 - 該受座は、シート材載置面を有し熱伝導性材料からなる受座第1部材と、該受座第1部材と同一の熱伝導性材料からなり該受座第1部材の反切断刃側に接続された受座第2部材とを備え、
該シート材載置面は、該切断刃の長手方向の長さと略同一の長さを有し、
該受座は、該受座第1部材と該受座第2部材との接続部に設けられた受座主ヒーターを熱源とし、
該受座第1部材と該受座第2部材とは、該受座主ヒーターを中心として対称形状をなし、
該主ヒーターは該シート材載置面と略同一の長さを有する略棒状をなし、該シート材載置面の長手方向に平行に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート材溶断装置。 - 該受座第1部材は該受座第2部材の鉛直上方に位置し、
該受座第2部材の、該受座主ヒーターの鉛直下方の位置には、該受座主ヒーターと平行に該受座主ヒーターと略同一の長さを有する略棒状の受座補助ヒーターが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一記載のシート材溶断装置。 - 重ねられた複数の樹脂製のシート材が帯状に加熱されることにより複数の該シート材が一体にされてなる帯状のヒートシール部を形成するための加熱部と、
該シート材が載せられる平面状をしたシート材載置面を有する受座とを有し、
該シート材載置面は該加熱部に対向して設けられ、該加熱部と該シート材載置面とにより該シート材が挟まれることによって該複数のシート材がヒートシールされるヒートシール装置において、
該シート材載置面に対向し熱伝導性材料からなり該加熱部を構成する第1部材と、
該第1部材と同一の熱伝導性材料からなり該第1部材の反受座側に接続され該加熱部をなす第2部材とを備え、
該加熱部は、該第1部材と該第2部材との接続部に設けられた主ヒーターを熱源とし、
該第1部材と該第2部材とは、該主ヒーターを中心として対称形状をなし、
該第1部材の該シート材載置面に対向する面が、該シート材載置面と共に該シート材を挟む加熱面をなし、該加熱面は帯状の平面状をなし、
該主ヒーターは該加熱面と略同一の長さを有する略棒状をなし、該加熱面の長手方向に平行に配置され、
該第1部材は該第2部材の鉛直下方に位置し、
該第1部材の該主ヒーターと該加熱面との間の位置には、該加熱面の長手方向に平行に該加熱面と略同一の長さを有する略棒状の補助ヒーターが設けられていることを特徴とするヒートシール装置。 - 該受座は、熱伝導性材料からなりシート材載置面を有する受座第1部材と、該受座第1部材と同一の熱伝導性材料からなり該受座第1部材の反加熱面側に接続された受座第2部材とを備え、
該シート材載置面は、該加熱面の長手方向の長さと略同一の長さを有し、
該受座は、該受座第1部材と該受座第2部材との接続部に設けられた受座主ヒーターを熱源とし、
該受座第1部材と該受座第2部材とは、該受座主ヒーターを中心として対称形状をなし、
該受座主ヒーターは該シート材載置面と略同一の長さを有する略棒状をなし、該シート材載置面の長手方向に平行に配置されることを特徴とする請求項5記載のヒートシール装置。 - 該受座第1部材は該受座第2部材の鉛直上方に位置し、
該受座第2部材の、該受座主ヒーターの鉛直下方の位置には、該受座主ヒーターと平行に該受座主ヒーターと略同一の長さを有する略棒状の受座補助ヒーターが設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のヒートシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002150681A JP3980935B2 (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | シート材溶断装置、及びヒートシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002150681A JP3980935B2 (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | シート材溶断装置、及びヒートシール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003340942A JP2003340942A (ja) | 2003-12-02 |
JP3980935B2 true JP3980935B2 (ja) | 2007-09-26 |
Family
ID=29768478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002150681A Expired - Fee Related JP3980935B2 (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | シート材溶断装置、及びヒートシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3980935B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6090771B2 (ja) * | 2012-11-07 | 2017-03-08 | 花王株式会社 | 温熱具の製造方法 |
JP6120327B2 (ja) * | 2013-08-26 | 2017-04-26 | 花王株式会社 | 積層体の製造方法 |
-
2002
- 2002-05-24 JP JP2002150681A patent/JP3980935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003340942A (ja) | 2003-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101559348B1 (ko) | 스트립형 전열선 벤딩 장치 및 방법, 그리고 그 스트립형 전열선으로 형성된 발열체 | |
JP5282112B2 (ja) | 冷却板アセンブリ、および冷却板アセンブリの製造方法 | |
JP6251731B2 (ja) | 燃料セルスタック組立体 | |
JPH0663873B2 (ja) | 力トランスジューサ | |
US20190226918A1 (en) | Contact Temperature Sensor | |
JP3980935B2 (ja) | シート材溶断装置、及びヒートシール装置 | |
CN102947664A (zh) | 包括具有与端板的改进连接的外部换热板的板式换热器 | |
JPH0567837U (ja) | たわみばね | |
JP6013649B2 (ja) | 自己位置合わせ型ブレースバー | |
JP7367386B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
TW424137B (en) | Straight double tube type Coriolis flow meter | |
US20140340163A1 (en) | Oscillator device and method of mounting oscillator device | |
KR101676937B1 (ko) | 전지 블록 및 그 제조 방법 | |
US5947073A (en) | Adhesively bonded plastic automotive air intake assembly | |
TWI343464B (ja) | ||
JP3743302B2 (ja) | 電子部品及び電子部品の基板電極形成方法 | |
KR101889818B1 (ko) | 열전도도 측정 장치 및 그 측정 방법 | |
US20230143488A1 (en) | Temperature sensor, temperature detection device and image formation device | |
KR101767445B1 (ko) | 열전도도 측정용 보호열판법 열판 및 그 제조방법 | |
JP6703646B2 (ja) | 保持装置の製造方法 | |
GB2608365A (en) | Improvements relating to Time-of-Flight mass analysers | |
CN113484362B (zh) | 一种导热系数测定仪修正传热面积的方法 | |
JPH0539871Y2 (ja) | ||
GB2622309A (en) | Improvements relating to time-of-flight mass analysers | |
CN118900985A (zh) | 流体测量用流路装置及使用该流体测量用流路装置的超声波式流量计 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070405 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070410 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070515 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070619 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070628 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140706 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |