JP3977622B2 - ドアウェザーストリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のドアの外周縁部に取り付けられるドアウェザーストリップ、特に両面テープを利用して取り付けられるドアウェザーストリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばプレスドアの外周縁部に配置されるドアウェザーストリップにおいては、構造の簡素化ならびに低コスト化のために、ウェザーストリップを保持する金属製リテーナを省略し、両面テープによってウェザーストリップの基部をドアパネルに直接に取り付けるようにした構成が多く採用されつつある。なお、ドアパネルに対する位置決めならびに脱落防止のために、樹脂クリップを併用するのが一般的である。
【0003】
図3は、例えば特開2000−168370号公報に記載されたドアウェザーストリップ51を示しており、このドアウェザーストリップ51は、ドア52に取り付けられる基部53と、この基部53の一側部に一体に形成された中空シール部54と、基部53の反対側の側部に一体に形成されたサブシールリップ55と、から大略構成されており、基部53の底面が両面テープ56によってドア52のパネル面に接合されている。
【0004】
上記の両面テープ56は、予めウェザーストリップ51側に一方の接着面が接合されており、他方の接着面が離型紙によって保護された状態で艤装ラインへ搬入される。そして、艤装ラインにおいては、離型紙を除去してドア52に貼り付け、かつ図示するようにローラ圧着治具57を転がしつつ押し付けることにより、ドア52のパネル面に接着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
両面テープ56によってパネル面に接着される基部53は、図示するように、材料コストの削減や軽量化等のために、内部に空間部58を備えた中空状となっているのが一般的である。従って、両面テープ56による接着作業の際に、この空間部58の上からローラ圧着治具57でもって押し付ける形となり、両面テープ56へ十分に力が伝わりにくい。しかも、両面テープ56が空間部58の直下に位置することから、図4に示すように、ローラ圧着治具57により上方から押されると、空間部58が変形して両面テープ56の中央部分が上方へ浮き上がろうとし、その接着力が一層低下する。また、ローラ圧着治具57による押圧位置が図の左右方向にばらつき易く、その結果、十分に圧着できない場合が生じてしまう。
【0006】
このようなことから、両面テープ56の幅を十分に与えても、実質的に接着している面積は比較的小さくなってしまい、取付強度が低く、最悪の場合には、剥がれてしまったり、水漏れを招来する恐れがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、請求項1のように、内部が中空状に形成された基部と、この基部の一側部に一体に形成された中空シール部と、その中空シール部よりも車室外側の位置に形成されたサブシールリップと、を備え、上記基部が両面テープを介してドア外周縁部に取り付けられるとともに、上記中空シール部が上記サブシールリップとともに車体側ドア開口縁に圧接するドアウェザーストリップにおいて、上記中空シール部の付け根部分と上記サブシールリップの付け根部分とによってローラ圧着治具に対応した幅の案内溝が凹設されているとともに、この案内溝の底面をその直交方向に沿って投影した位置に両面テープが配設され、上記両面テープが配設された領域と上記案内溝の底面とを結ぶ直線に沿ってその両者を連結する柱部が、上記基部の中空部を横切るように形成されていることを特徴としている。
【0008】
このような構成では、ローラ圧着治具を転がす際に、上記案内溝によって案内され、柱部の上方を確実に走行する。そして、ローラ圧着治具による押圧力が上記柱部を介して両面テープの領域に直線状に作用し、両面テープを確実に押圧する。しかも、その反力による浮き上がりが生じることがない。
【0009】
その上、上記中空シール部よりも車室外側の位置で車体側ドア開口縁に圧接するサブシールリップを備えており、上記案内溝は、上記中空シール部の付け根部分と上記サブシールリップの付け根部分とによって形成されている。これにより、十分に深い凹溝状の案内溝が構成され、ローラ圧着治具の走行が確実に案内される。
【0012】
また、より具体的な請求項2の発明では、上記両面テープが上記基部のうち少なくとも車室外側領域に配置されていて、上記柱部がその両面テープが配設された領域と上記案内溝の底面とを結ぶ直線に沿って斜めに形成されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、この発明に係るドアウェザーストリップ1の断面、例えばルーフ部における断面形状を示している。このドアウェザーストリップ1が取り付けられるドア2は、いわゆるプレスドアであって、ドアアウタパネル3とドアインナパネル4とが周縁のフランジ部2aにおいて互いに接合されており、かつドアインナパネル4には、ドア2の外側面に対しほぼ直交した方向に延びた段部4aが折曲形成され、ここにドアウェザーストリップ1が取り付けられるようになっている。また、車体側アウタパネル5には、その外側面から略90°内側へ折れ曲がった第1シール面6および該第1シール面6に対し30°〜50°程度傾斜した第2シール面7が順次折曲形成されている。
【0015】
ドアウェザーストリップ1は、図示する断面形状に押出成形されたものであって、上記の段部4a上に取り付けられる基部11と、この基部11の一側部、詳しくは車室内寄りの側部に一体に形成された中空シール部12と、この中空シール部12よりも車室外側の位置において上記基部11からドア2外周側へ延びたサブシールリップ13と、から大略構成されている。
【0016】
上記基部11は、内部が中空状に形成され、かつ底壁部14に対し上壁部15が傾斜した直角三角形に近似した断面形状を有している。つまり、車室内側に比べてフランジ部2aに隣接する車室外側の部分が厚くなっている。また上記上壁部15を延長した形でフランジ用リップ16が車室外側へ延びており、フランジ部2a先端の内側に圧接して、該フランジ部2aとの間をシールしている。
【0017】
上記中空シール部12は、一端が基部11の車室内側の端部に接続され、かつ他端が上記上壁部15に接続されてなるスポンジゴム製のシール壁によって砲弾型の断面形状に形成されており、ドア閉時に、車体側ドア開口縁の傾斜した第2シール面7に圧接するようになっている。また、上記サブシールリップ13は、基部11とともにソリッドゴムもしくは硬質スポンジゴムからなり、上記上壁部15から立ち上がった略三角形の台座部13aを有するとともに、その上端から車室外側へ折れ曲がった形でリップ本体部13bが延びている。このサブシールリップ13は、ドア閉時には、車体側ドア開口縁の第1シール面6に圧接する。なお、ドア閉時の変形状態を仮想線で示すように、主にリップ本体部13bが台座部13aに対して折れ曲がるように変形する。
【0018】
上記中空シール部12と上記サブシールリップ13との間には、所定の間隙があり、これによって、基部11の上壁部15の上に、後述するローラ圧着治具の走行路となる案内溝17が構成されている。つまり、中空シール部12の付け根部分とサブシールリップ13の付け根部分(台座部13a)とに挟まれて、断面台形状の凹溝として案内溝17が形成されている。この案内溝17の幅、特に上壁部15の上面ともなる案内溝17の底面17a付近の幅は、ローラ圧着治具のローラの幅に実質的に等しく設定されている。
【0019】
また、上記基部11の底壁部14の底面14aには、予め両面テープ18が貼り付けられており、この両面テープ18を介して、基部11がドアインナパネル4の段部4aに取り付けられている。この両面テープ18は、基部11の全幅に比較して略半分程度の狭い幅を有し、特に、底面14aの車室外側の領域に配置されている。より詳しくは、上記案内溝17の底面17aを、該底面17aに直交する方向(図中の直線Lの方向)に沿って投影した位置に、両面テープ18が設けられている。
【0020】
そして、この両面テープ18が設けられた領域の中央と上記案内溝17の底面17aの中央とを結ぶ直線Lに沿って、基部11の内部に、底壁部14と上壁部15とを連結する柱部21が形成されている。つまり、この柱部21は、基部11内部の中空部を斜めに横切っており、該柱部21の形成によって、基部11内部には、2つの空間部22,23が分離形成されている。また、上記柱部21は、十分な剛性を有するように、底壁部14や上壁部15よりも厚肉に形成されている。
【0021】
なお、この実施例では、図1に示すように、ドアウェザーストリップ1を両面テープ18により固定する前のドアインナパネル4の段部4aに対する位置決めのために、間欠的に配置された樹脂クリップ33を備えている。この樹脂クリップ33は、両面テープ18と干渉しない車室内寄りに配置され、一方の空間部22に頭部33aが挿入されてドアウェザーストリップ1に装着される。そして、ドアウェザーストリップ1の取付状態では、ドアインナパネル4の段部4aに貫通形成した小孔34に圧入される。
【0022】
上記のような構成のドアウェザーストリップ1は、前述したように、底面14aに予め両面テープ18が貼り付けられるとともに樹脂クリップ33を備えた状態で艤装ラインに搬入され、かつ艤装ラインにおいて、樹脂クリップ33をドアインナパネル4の小孔34に圧入して位置決めした後に、両面テープ18から離型紙を剥がして、ドア2に接着される。この接着作業の際には、図2に示すように、転動するローラ32を備えたローラ圧着治具31が用いられ、これを案内溝17に沿って転がしつつ押し付けることによって、両面テープ18が圧着される。
【0023】
ここで、上記構成では、ローラ32の幅が案内溝17の幅にほぼ一致しており、ローラ圧着治具31による押圧位置が確実に所定位置となる。またローラ圧着治具31は、案内溝17の底面17aに向かって作業者により押し付けられるので、上記の直線Lに沿って荷重が付与されることになり、この荷重が、直線Lに沿った柱部21を介して、両面テープ18の領域に直線的に作用する。特に、この荷重は、両面テープ18の幅の中央付近の広い範囲に作用し、反力による両面テープ18の部分的な浮き上がりは生じない。従って、ドア2の段部4aへ向けて両面テープ18が確実に圧着される。しかも、ローラ圧着治具31がドア2のフランジ部2aに対し傾いた姿勢で案内されることから、ローラ圧着治具31による押し付け作業時に中空シール部12やサブシールリップ13と干渉することがなく、一層作業性に優れたものとなる。
【0024】
また、この実施例では、上記柱部21は、サブシールリップ13の剛性向上にも寄与している。つまり、上記柱部21は、サブシールリップ13の付け根となる台座部13aの車室内側の部分を底壁部14に連結しており、ドア2の開閉に伴って揺動するサブシールリップ13の剛性を高めることができ、サブシールリップ13を反転しにくくすることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、この発明に係るドアウェザーストリップによれば、ローラ圧着治具を用いた圧着作業によって両面テープが確実に圧着され、ドアのパネル面に堅固に取り付けられる。従って、両面テープの接着面積を有効に利用でき、その幅を最小限にすることが可能となる。
【0031】
特に、請求項2の構成によれば、車室外側のドアフランジ部寄りに片寄って配置された両面テープに対し、ローラ圧着治具によって斜め方向から圧着することが可能となり、その作業性が向上するとともに、高い取付強度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るドアウェザーストリップの第1実施例を示す断面図。
【図2】 このドアウェザーストリップの取付作業の説明図。
【図3】 従来のドアウェザーストリップの一例を示す断面図。
【図4】 その取付作業の際の変形状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…ドアウェザーストリップ
11…基部
12…中空シール部
13…サブシールリップ
17…案内溝
18…両面テープ
21…柱部
Claims (2)
- 内部が中空状に形成された基部と、この基部の一側部に一体に形成された中空シール部と、その中空シール部よりも車室外側の位置に形成されたサブシールリップと、を備え、上記基部が両面テープを介してドア外周縁部に取り付けられるとともに、上記中空シール部が上記サブシールリップとともに車体側ドア開口縁に圧接するドアウェザーストリップにおいて、
上記中空シール部の付け根部分と上記サブシールリップの付け根部分とによってローラ圧着治具に対応した幅の案内溝が凹設されているとともに、この案内溝の底面をその直交方向に沿って投影した位置に両面テープが配設され、
上記両面テープが配設された領域と上記案内溝の底面とを結ぶ直線に沿ってその両者を連結する柱部が、上記基部の中空部を横切るように形成されていることを特徴とするドアウェザーストリップ。 - 上記両面テープが上記基部のうち少なくとも車室外側領域に配置されていて、上記柱部がその両面テープが配設された領域と上記案内溝の底面とを結ぶ直線に沿って斜めに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアウェザーストリップ。
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