JP3970176B2 - 両面粘着テープ製造方法および両面粘着テープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、両面粘着テープ製造方法および両面粘着テープに関し、特に、シート状、フィルム状の支持体上に水分散型の粘着剤組成物を塗工し、粘着剤層を精度よく形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
粘着剤には主として、溶剤型の粘着剤が用いられている。しかし、これら溶剤型の粘着剤は、有機溶剤中で合成あるいは溶解されているため、塗工時の溶剤の揮発が環境的に問題があり、水媒体中に粘着剤粒子を分散ないし乳化させた水分散型の粘着剤への転換が図られている。
【0003】
両面粘着テープの製造方法としは、粘着剤層をその表面に形成した1対の剥離紙を支持体の両面に貼り合せて製造している。具体的には、図2(a)の第1工程に示すように、剥離紙1の面上に粘着剤組成物3を塗工部50で塗工して乾燥部51で乾燥処理し、その表面に形成された粘着剤層に支持体7を貼り合せたものをロール状52に巻き取る。
【0004】
次に、図2(b)の第2工程に示すように、剥離紙1に粘着剤組成物3を塗工部53で塗工して乾燥部54で乾燥処理し、その表面に粘着剤層が形成されたものに、第1工程で製造されたロール52から剥離紙1の貼り合わされた支持体7を供給してその表面に貼り合せ、支持体の両面に貼り合わされた剥離紙の一方を剥離除去してロール状55に巻き取っている。
【0005】
しかし、この製造方法では各粘着剤層を個別の工程で形成する必要があり、生産効率が悪くなるとともに、不要な剥離紙が発生して製造コストも嵩むといった不都合が生じている。
【0006】
そこで、これらの不都合を解消するために、連続する1工程で両面粘着テープの製造を可能とする製造方法が提案・実施されている。
【0007】
具体的には、図3に示すように、両面がシリコーン系剥離処理剤や長鎖アルキル系剥離処理剤等により剥離処理された剥離紙1が巻き取られている剥離紙供給ロール60から第1塗工部61に供給され、その表面に粘着剤組成物3が所望の厚さに塗工される。その剥離紙1は第1乾燥部62により粘着剤組成物3が加熱されて粘着剤組成物3から溶媒や未反応モノマーが除去され、貼合部63で粘着剤層上に支持体供給ロール64から供給される通気性を有する支持体7(例えば、不織布)が貼り合わされる。その後、第2塗工部65で支持体上に粘着剤組成物3が直接塗工されて第2乾燥部66で乾燥処理後にロール状に巻き取られるようになっている(特許文献1を参照)
【0008】
【特許文献1】
特開平6−212132号公報(第3頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の両面粘着テープの製造方法には、次のような問題がある。
水分散型の粘着剤組成物からなる両面粘着テープの製造方法においては、使用する支持体が通気性を有する部材であることから、支持体上に粘着剤組成物を塗工する際に、支持体内の微細孔などに予め含まれる空気(気泡)が粘着剤組成物により閉じ込められたり、塗工時に空気を支持体と粘着剤層との界面または粘着剤層中に空気を巻き込んだりしてしまう。
【0010】
そのため、粘着剤組成物が塗工された支持体を高温で加熱乾燥すると、支持体内等に含まれる気泡、特に粘着剤層中の気泡が熱膨張し、外観性を損ねるなどの不良を発生させるといった問題がある。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、支持体上に粘着剤層を精度よく形成することのできる両面粘着テープ製造方法および両面粘着テープを提供することを主たる目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に係る発明は、水分散型の粘着剤組成物を支持体の両面に塗工して形成した粘着剤層を乾燥処理し、両面粘着テープを製造する両面粘着テープ製造方法において、
剥離紙上に形成された粘着剤層を乾燥処理する第1乾燥過程と、
前記粘着剤層に通気性のある前記支持体を貼り合せる過程と、
前記支持体の露出面に粘着剤層を形成した後に、この粘着剤層の温度を100℃以下に保ちながら乾燥処理する第2乾燥過程と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
(作用・効果)支持体に塗工して形成された粘着剤層を乾燥処理する際に、粘着剤層の温度が100℃以下に保たれる。例えば、支持体が通気性を有する不織布などであれば、粘着剤組成物を塗工したときに、支持体内に予め空気(気泡)を含んだり、塗工時に粘着剤層または粘着剤組成物と支持体との界面に空気を巻き込んだりする。しかし、粘着剤層の温度を100℃以下に保ちながら乾燥処理することにより、これら支持体内などに含まれる気泡の熱膨張を抑制することができる。したがって、製造された両面粘着テープには気泡によって発生する外観不良を防止することができる。
【0014】
また、請求項2に係る発明は、水分散型の粘着剤組成物を支持体の両面に塗工して形成した粘着剤層を乾燥処理し、両面粘着テープを製造する両面粘着テープ製造方法において、
通気性のある支持体の一方面には剥離紙上に予め塗工形成された粘着剤層を支持体に貼り合せる過程と、
前記支持体の他方面には水分散型の粘着剤組成物を直接に塗工する過程と、
塗工により支持体上に形成された粘着剤層の温度を100℃以下に保ちながら乾燥処理する第2乾燥過程と、
を備えたことを特徴とする。
【0015】
(作用・効果)剥離紙と一体となった粘着剤層に支持体の一方面に貼り合わされるとともに、他方面には粘着剤組成物の直接塗工により粘着剤層が形成される。したがって、粘着剤層が予め設けられた一対の剥離紙を用いて支持体の両面に貼り合わせ、いずれか一方の剥離紙を剥離除去してロール状に巻き取る必要がない。すなわち、一連の両面粘着テープの製造過程で不要な剥離紙が発生しないので、生産性の向上を図ることができる。
【0016】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の両面粘着テープ製造方法において、前記支持体の乾燥処理は、支持体上の粘着剤層に向けて熱風を吹き付けて乾燥処理することを特徴とする。
【0017】
(作用・効果)支持体上の粘着剤層に直接に熱風を吹き付けることにより、粘着剤層の乾燥を促進させることができる。
【0020】
本発明は次のような解決手段も開示している。
【0021】
(1)粘着剤層に貼り合せた支持体の反対面に水分散型の粘着剤組成物を塗工し、連続して両面粘着テープを製造する両面粘着テープの製造装置において、
片面に粘着剤層が形成された剥離紙を供給する剥離紙供給手段と、
供給される前記剥離紙に支持体を貼り合わせる貼合手段と、
剥離紙が貼り合わされた前記支持体を乾燥処理する第1乾燥手段と、
乾燥処理された前記支持体の面上に粘着剤を塗工する塗工手段と、
粘着剤が塗工された支持体を乾燥処理する第2乾燥手段と、
支持体上に形成された粘着剤層を所定温度にするように前記第1乾燥手段と第2乾燥手段の温度を調節する温度制御手段と、
乾燥処理された前記支持体を巻取り回収する回収手段と
を備えたことを特徴とする両面粘着テープ製造装置。
【0022】
前記(1)の発明によれば、粘着剤層が形成された剥離紙が支持体の一方面に貼り合わされて第1乾燥手段で乾燥処理される。その後に支持体の他方面に粘着剤組成物が直接塗工されて第2乾燥手段で乾燥処理され、支持体の両面に粘着剤層が形成される。これら第1および第2乾燥手段で支持体の乾燥処理を施すときに、粘着剤層の温度が所定の温度になるように調節される。特に、不織布のように微細孔を有するような支持体においては、粘着剤組成物を塗工したときにその内部に微細な気泡を含んだり、粘着剤層中に空気(気泡)を巻き込みやすくなったりする。つまり、この気泡が熱膨張しないように第2乾燥手段の温度が調節される。また、同様に第1乾燥手段でも温度調節が行なわれる。したがって、気泡の熱膨張による外観不良を抑制することができる。
【0023】
また、支持体の一方面に粘着剤組成物を直接塗工することにより、従来の方法のように1対の剥離紙を支持体に貼り合わせた両面粘着テープをロール状に巻き取るときに剥離していた不要な剥離紙がなくなる、結果、生産コストの削減と生産性の向上を図ることができる。
【0024】
(2)前記(1)に記載の両面粘着テープ製造装置において、
前記第1乾燥手段および第2乾燥手段は、分割された複数個の乾燥室を有し、各乾燥室内を支持体が搬送される距離または温度の少なくともいずれかを調節できるように構成したことを特徴とする両面粘着テープ製造装置。
【0025】
前記(2)の発明によれば、各乾燥手段において分割された複数個の乾燥室を支持体が搬送される距離または温度の少なくともいずれかを調節することによって、粘着剤層の温度コントロールを精度よく行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
先ず、本発明の両面粘着テープ製造方法を実施可能な一実施例装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る両面粘着テープ製造装置の全体構成を示す側面図である。
【0027】
本実施例に係る両面粘着テープ製造装置は、図1に示すように、両面にシリコーン系剥離処理剤や長鎖アルキル系剥離処理剤等により剥離処理された剥離紙1を繰り出し供給する剥離紙供給ロール2と、この剥離紙供給ロール2から供給される剥離紙1に粘着剤組成物3を所望の厚さに塗工する第1塗工部4と、粘着剤組成物3が塗工された剥離紙1を加熱による乾燥処理して粘着剤組成物3から溶剤等を除去する第1乾燥部5と、乾燥された剥離紙1上の粘着剤組成物3に支持体供給ロール6から供給された支持体7を積層して貼り合わせる貼合部8と、この積層体9に粘着剤組成物3を所望の厚さに塗工する第2塗工部10と、支持体上に塗工された粘着剤組成物3を加熱してその粘着剤組成物3から溶剤等を除去する第2乾燥部11と、乾燥処理が施され積層体12を巻き取る両面粘着テープ巻取り部13と、第1および第2乾燥部5,11の温度制御を行う温度制御部14とから構成されている。
【0028】
支持体としては、例えば紙類(和紙、クラフト紙等)、布類(綿、スフ、化繊、不織布等)が主であるが、プラスチック類(セロハン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、アセテート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル等)、金属箔、あるいはこれらのプラスチックラミネート体等を用いることができる。
【0029】
第1塗工部5では剥離紙1に、第2塗工部11では支持体7にそれぞれの幅方向に所定幅で、所定の厚さとなるように水分散型の粘着剤組成物3を直接に塗工するためのものである。この際、剥離紙1および支持体7に塗工する水分散型の粘着剤組成物3は同じ組成物であってもかまわないが、用途に応じて異なる組成物を塗工することもできる。また、粘着剤組成物3を塗工して形成された粘着剤層の厚みも個別に調整することができる。
【0030】
なお、本実施例では第1塗工部4にコンマコータを、第2塗工部11にグラビアコータにより構成していたが、その他に、ダイコータやリップコータ、クローズドエッジダイコータなど、適宜に選択することが可能である。特に、第1塗工部4において表面処理加工されて通気性のない剥離紙1に対しては粘着剤組成物3を直接塗工することにより、塗工時の粘着剤層などへの空気の巻き込みを防止でき、外観性を良くすることができる。すなわち粘着剤層中に気泡の混入の少ない粘着剤組成物3を得るのに好適である。
【0031】
第1乾燥部5および第2乾燥部11は、粘着剤組成物3が塗工された剥離紙1または一方面に剥離紙1の貼り合わされた支持体7の他方面に粘着剤層が形成されてなる積層体12を、それらの内部に通過させるときに熱風を吹き付けて加熱し、粘着剤組成物3から溶剤や未反応モノマーを除去するためのものである。
【0032】
これら第1および第2乾燥部5,11は、粘着剤層の温度コントロールを精度よく行えるように、その内部が複数個の乾燥室に分割(図1では5分割)されている。乾燥室の数としては、多いほど乾燥部内での粘着剤層の温度コントロールの精度を上げることができる。また、乾燥室の搬送距離を個々に変更できるようにすることも好ましい。
【0033】
両乾燥部に積層体を搬送する形態としては、乾燥効率のよいフローティング方式が好適に用いられる。なお、ロール方式であってもよい。
【0034】
この第1乾燥部5および第2乾燥部11は、図示しないが、その内部を粘着剤組成物3が塗工された支持体7が搬送される過程において、各乾燥室で粘着剤層の温度が連続的に測定される温度測定装置が設けられている。この温度測定装置から逐次に検出される検出結果は、温度制御部14に送出されるようになっている。なお、温度測定装置としては、例えば支持体7の搬送過程中に温度測定が可能な非接触式の赤外線による測定装置が用いられる。
【0035】
温度制御部14は、温度測定装置からの検出結果に基づいて、第1および第2乾燥部5,11におけるそれぞれの乾燥室の温度を個々に制御するようになっている。例えば、各乾燥部を搬送される過程で粘着剤層の温度が100℃以下に保たれるように実験によって予め求めた各乾燥室の基準温度と、製造時の実測温度との温度偏差を求め、その偏差に応じて各乾燥室の熱風の温度を調節するようにする。
【0036】
本実施例に用いられる水分散型の粘着剤組成物は、アクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系、あるいはこれらの混合物系粘着剤を、適宜乳化剤や分散剤を用いて水中に分散させたものを用いることができる。
【0037】
アクリル系の水分散型粘着剤としては、主モノマーである(メタ)アクリル酸エステルにエマルション粒子の安定化、粘着剤層の支持体への密着性の向上、また被着体への初期接着性の向上などを目的として、官能基含有ビニル系モノマーを併用し、これに適宜な乳化剤および重合開始剤等を用いてエマルション重合させたものを用いることができる。
【0038】
(メタ)アクリル酸エステルとしては、広範囲の種類の単量体または、単量体混合物を用いることができ、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸へキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどを挙げることができる。
【0039】
これらの(メタ)アクリル酸エステルは、全単量体混合物の60〜99重量%で用いることが好ましい。60重量%より少ないと粘着特性が損なわれるおそれがある。
【0040】
また官能基含有ビニル系モノマーは、全単量体混合物の40重量%以下の範囲で、各モノマーの種類に応じて適宜その使用量を選択できるが、良好な感圧接着性を発現させるために、得られるポリマーのガラス転移点が通常−20℃以下となるように、使用量を決めるのが望ましい。
【0041】
上記(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能な官能基含有ビニル系モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、グリセリンジメタクリレート、(メタ)アクリル酸グリシジル、メタクリル酸メチルグリシジル、(メタ)アクリル酸アミノエチル、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどの官能性モノマー、トリエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの多官能性モノマー、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリロイルモルホリン、 シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド、(メタ)アクリルアミドなどを挙げることができる。
【0042】
本実施例に用いられる乳化剤としては、一般に使用されるアニオン系やノニオン系乳化剤を用いることができる。アニオン系としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、 ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウムなどが用いられる。また、例えば、プロペニル基などを導入したラジカル重合性の乳化剤を用いてもよい。
【0043】
ノニオン系乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなどを挙げることができる。これらのアニオンあるいはノニオン系乳化剤は、単量体の種類によって1種又は2種以上を用いることができる。
【0044】
本実施例において、上記乳化剤は単量体混合物100重量部に対して、0.1〜5重量部、好ましくは0.4〜3重量部の範囲で用いることを特徴とする。乳化剤の使用量を上記数値以下と限定することで、耐水性や接着特性に優れた水分散型の感圧性接着剤を得ることができる。
【0045】
本実施例に用いる重合開始剤には、一般に使用されるアゾ系、過硫酸塩、過酸化物系および、過硫酸塩、過酸化物と還元剤を組み合わせたレドックス開始剤などがある。例えば、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素、硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムの組み合わせや過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムなどの組み合わせなどを挙げることができ、これらの開始剤は1種または2種以上を用いることができる。
【0046】
上記重合開始剤は単量体混合物100重量部に対して、0.02〜0.5重量部、好ましくは0.08〜0.3重量部の範囲で用いられる。0.02重量部より少ないと重合開始剤としての効果が得難く、0.5重量部より多いと分子量が低下する傾向にあり好ましくない。
【0047】
本実施例においては、アクリルポリマーの分子量を調整するために連鎖移動剤を用いても良い。連鎖移動剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、1−ドデカンチオール、メルカプト酢酸、2−メルカプトエタノール、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、2,3−ジメチルカプト−1−プロパノールなどが挙げられ、その目的、用途に応じて1種または2種以上が用いられる。
【0048】
上記水分散型の粘着剤のポリマー粒子径は、機械的安定性、塗布性が良好なものであれば良く、0.1〜3μm、好ましくは0.2〜1μmに調整されることが望ましい。ここで、粒径が0.1μmより小さい場合は水分散型粘着剤の粘度が上昇し、また3μmより大きい場合は粒子間の融着性が低下し凝集力が低下する場合がある。
【0049】
また、本実施例の水分散型の粘着剤の固形分濃度は、特に限定されないが塗工後の乾燥時間を短縮するためには50重量%以上とすることが望ましい。
【0050】
粘着剤組成物の乾燥後の厚みは特に限定はなく、1mmを超える厚さとすることもできるが、一般には500μm以下、好ましくは3〜300μm、特に好ましくは5〜200μm程度である。
【0051】
次に上記のように構成された実施例装置により、両面粘着テープを製造する製造方法について、以下に説明する。
【0052】
先ず第1および第2乾燥部5,11の各乾燥室の温度や支持体7の搬送速度などを温度制御部14に設定入力する。その後、剥離紙1が第1塗工部4に搬送供給されて粘着剤組成物3がその表面に所定幅および所定厚みに塗工される。
【0053】
表面に粘着剤組成物3が塗工されて粘着剤層が形成された剥離紙1は、第1乾燥部5の分割された各乾燥室を通過する。このとき、剥離紙上の粘着剤層の温度が100℃以下に保たれるように各乾燥室の温度が調節される。
【0054】
乾燥処理によって溶媒や未反応モノマーが除去された剥離紙1には、貼合部8に搬送され、支持体供給ロール6から供給される支持体7が粘着剤層に貼り合わされる。
【0055】
支持体7が貼り合わされると第2塗工部10へと搬送され、剥離紙1が貼り合わされていない反対面に粘着剤組成物3が直接塗工される。
【0056】
表面に粘着剤組成物3が塗工された支持体7は第2乾燥部11に搬送され、その分割された乾燥室を通過する過程で粘着剤組成物3の塗工により形成された粘着剤層の温度が100℃以下に保たれながら乾燥処理される。
【0057】
乾燥処理によって溶媒や未反応モノマーが除去されたて製造された両面粘着テープは、支持体7の表面に粘着剤組成物3を直接に塗工した面を下にして両面粘着テープ巻取り部13で巻き取られる。
【0058】
以上で、ロール状に巻き取られた製品としての両面粘着テープを得ることができる。
【0059】
以下に、上述の方法をおよび図1に示す実施例装置を用いて製造した両面粘着テープの具体例と、図1の実施例装置で粘着剤層の温度を高温(100℃以上)に設定して両面粘着テープを製造した比較例、および図2に示す従来装置を用いて両面粘着テープを製造した比較例とを示す。なお、両面粘着テープを製造する各種設定条件などは以下の通りであり、各設定条件において「部」とあるのは、すべて重量部を意味するものである。
【0060】
(粘着剤溶液)
水分散型の粘着剤といては、冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器に、アクリル酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル10部、アクリル酸3部、3―メタクリルオキシプロピルメチルジエトキシシラン(KBE−503:信越シリコーン株式会社製)0.005部、2,2’−アゾビス [2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(開始剤)0.1部、ドデカンチオール(連鎖移動剤)0.05部を、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム(乳化剤)2部を水100部に加えて乳化重合したのち、10重量%アンモニウム水を添加して中和して、固形分量60%、平均粒子径400nmのアクリル系粘着剤を得た。
【0061】
(乾燥条件)
第1乾燥部5においては、剥離紙への粘着剤組成物の塗工時に粘着剤層に空気の巻き込みなどが発生しずらいことから、剥離紙へ塗工した際の乾燥条件は特に限定されるものではなく、剥離紙が変形、劣化しない条件であれば良い。以下に記す具体例および比較例では、剥離紙1の耐熱性を考慮して、熱風温度が110℃、熱風の風速が15m/秒(全5室中の最初の1室)、または20m/秒(全5室中の後半4室)に設定した。
【0062】
<具体例1>
全5室の乾燥室条件として熱風温度を、表1に示すように、100℃に設定し、乾燥処理後の粘着剤層の厚みが60μmになるように塗工し、全乾燥室を60秒で通過させた。この条件下で、粘着剤層中の溶媒等を蒸発させて支持体の両面に粘着剤層を形成し、両面粘着テープを製造した。
【0063】
【表1】
【0064】
その結果、表1に示すように、乾燥室中の粘着剤層の温度はいずれの測定個所でも100℃以下であり、得られた両面粘着テープの気泡含有率は12%であった。なお、ここでいう粘着剤層の温度は、各乾燥室の出口で測定したものである。
【0065】
<具体例2>
全5室の乾燥室条件として熱風温度を、表2に示すように、第1〜第3乾燥室までの温度を110℃、第4および第5乾燥室の温度を100℃にそれぞれ設定し、乾燥処理後の粘着剤層の厚みが70μmになるように塗工し、全乾燥室を60秒で通過させた。この条件下で、粘着剤層中の溶媒等を蒸発させて支持体の両面に粘着剤層を形成し、両面粘着テープを製造した。
【0066】
【表2】
【0067】
その結果、表2に示すように、乾燥室中の粘着剤層の温度はいずれの測定個所でも100℃以下であり、得られた両面粘着テープの気泡含有率は14%であった。なお、ここでいう粘着剤層の温度も各乾燥室の出口で測定したものである。
【0068】
<比較例1>
全5室の乾燥室条件として熱風温度を、表3に示すように、第1〜第4乾燥室までの温度を110℃、第5乾燥室の温度を100℃にそれぞれ設定し、乾燥処理後の粘着剤層の厚みが70μmになるように塗工し、全乾燥室を60秒で通過させた。この条件下で、粘着剤層中の溶媒等を蒸発させて支持体の両面に粘着剤層を形成し、両面粘着テープを製造した。
【0069】
【表3】
【0070】
その結果、表3に示すように、乾燥室中の粘着剤層の温度は第4乾燥室の測定で105℃を記録し、得られた両面粘着テープの気泡含有率は26%であった。なお、ここでいう粘着剤層の温度も各乾燥室の出口で測定したものである。
【0071】
<比較例2>
図2に示す従来装置を用いて粘着剤層が予め形成された剥離紙を支持体の両面に貼り合わせる製造方法では、剥離紙上に直接も水分散型の粘着剤を塗工しても、通気性を有さないことから粘着剤層に中に気泡の混入の少ない両面粘着テープを製造できる。したがって、図2の装置で両面粘着テープを製造すると、気泡含有率が3%以下となった。
【0072】
なお、具体例などにおける評価方法としては次のようにして行った。
乾燥工程中の粘着剤層の温度測定は、赤外線式の放射温度計を用い、放射率0.93にて測定した。
【0073】
また、以上のようにして得られた両面粘着テープの厚みと単位面積当たりの重量を測定することにより、支持体を含む両面粘着テープとしての密度を計算(密度=重量/厚み)することができ、その密度から支持体上に塗工した側における粘着剤層の気泡の含有率(気泡の含有率=(1−密度)×2)を求めることができる。
【0074】
なお、上述した、各具体例、各比較例で使用した支持体は、坪量が14g/m2の不織布である。
【0075】
以上の結果から明らかなように、比較例2における従来装置のように個別に粘着剤層を形成した剥離紙を支持体の両面に貼り合わせる場合では、両面粘着テープの気泡含有率が3%と低い結果を得ることがわかる。しかし、この方法では個別の剥離紙を製造してから支持体に貼り合わせるために製造効率が悪いとともに、製造過程で不要な剥離紙が発生するといった問題は解消できない。
【0076】
これに対して、第2乾燥部の各乾燥室において粘着剤層の温度を常に100℃以下に保つように設定した本具体例1では、製造された両面粘着テープの気泡含有量率が12%、具体例2では14%と粘着剤層の温度が100℃を超えた比較例2の26%に対して12〜14%減少、つまり約50%以上改善されたことが分かった。すならち、これら具体例1,2のように気泡含有率が14%以下であれば、外観不良を伴わない許容範囲の両面粘着テープの製造が可能となる。
【0077】
以上のように、本実施例装置では、両面粘着テープを製造する一連の工程で通気性を有する支持体7に粘着剤組成物3を直接塗工し、粘着剤層に気泡を含有しやすい場合であっても、支持体7に粘着組成物3を塗工した後の乾燥処理において粘着剤層の温度を100℃以下に保つことにより、気泡の熱膨張による外観不良の発生しない両面粘着テープを製造することができる。
【0078】
本発明は上述した実施例のものに限らず、次のように変形実施することもできる。
上記実施例装置では、第1乾燥部5も第2乾燥部11と同様に分割した複数個の乾燥室を設けて温度調節を行っていたが、剥離紙1に粘着剤組成物3を塗工した場合、粘着剤層への気泡の含有率が低いことから、第2乾燥部11のように厳密な温度調節が必要ではない。したがって、第1乾燥部5では剥離紙1が熱による変形等をおこさず、粘着剤組成物3から溶媒等を除去できる程度の温度調整ができればよい。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、粘着剤組成物が塗工され、表面に粘着剤層が形成された支持体を乾燥処理する際に、粘着剤層の温度を100℃以下に保つことにより、粘着剤層中に包含された気泡の熱膨張による急激な成長を抑制することができる。その結果、製造された両面粘着テープの外観不良を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る両面粘着テープ製造装置の全体構成を示す側面図である。
【図2】従来の両面粘着テープ製造装置の全体構成を示す側面図である。
【図3】従来の両面粘着テープ製造装置の全体構成を示す側面図である。
【符号の説明】
4 … 第1塗工部
5 … 第1乾燥部
8 … 貼合部
10 … 第2塗工部
11 … 第2乾燥部
Claims (3)
- 水分散型の粘着剤組成物を支持体の両面に塗工して形成した粘着剤層を乾燥処理し、両面粘着テープを製造する両面粘着テープ製造方法において、
剥離紙上に形成された粘着剤層を乾燥処理する第1乾燥過程と、
前記粘着剤層に通気性のある前記支持体を貼り合せる過程と、
前記支持体の露出面に粘着剤層を形成した後に、この粘着剤層の温度を100℃以下に保ちながら乾燥処理する第2乾燥過程と、
を備えたことを特徴とする両面粘着テープ製造方法。 - 水分散型の粘着剤組成物を支持体の両面に塗工して形成した粘着剤層を乾燥処理し、両面粘着テープを製造する両面粘着テープ製造方法において、
通気性のある支持体の一方面には剥離紙上に予め塗工形成された粘着剤層を支持体に貼り合せる過程と、
前記支持体の他方面には水分散型の粘着剤組成物を直接に塗工する過程と、
塗工により支持体上に形成された粘着剤層の温度を100℃以下に保ちながら乾燥処理する乾燥過程と、
を備えたことを特徴とする両面粘着テープ製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の両面粘着テープ製造方法において、
前記支持体の乾燥処理は、支持体上の粘着剤層に向けて熱風を吹き付けて乾燥処理することを特徴とする両面粘着テープ製造方法。
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