JP3966006B2 - 自動車用外気導入ダクトの配設構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はエアクリーナに接続されてエンジンに外気を供給する自動車用外気導入ダクトの配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアクリーナに接続した外気導入ダクトは、その端末開口部をエンジンルームの前端部分に配置して新鮮な外気を取入れるようにする必要があり、このため、エンジン上方に配設したエアクリーナから、エンジンルーム内に搭載した他の各種エンジンルーム内部品と干渉しないようにエンジンルームの前端部側に向けて延出して配策するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
外気導入ダクトはエンジン振動や走行時振動によって、他の部品と干渉したり、あるいはエアクリーナとの連結部分が外れたりしないように、中間部分を止着部材より車体側部材に取付けるようにしている。
【0004】
このため、外気導入ダクトおよび車体側部材の双方に止着部材を設ける必要があって部品点数が嵩むと共に、組付作業工数が嵩んでコスト的に不利となってしまう。
【0005】
また、外気導入ダクトを止着部材で車体側部材に取付けても、止着点間で外気導入ダクトが振動して近接の他部品と干渉しないように所要のクリアランスを設定する必要があって、ダクト断面積が小さくなってしまうことは否めない。
【0006】
そこで、本発明は外気導入ダクトを止着部材を用いることなく配設できてコスト的に有利に得ることができると共に、ダクト径を小さく規制することがなく外気導入効率を高めることができる自動車用外気導入ダクトの配設構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、エアクリーナに接続される外気導入ダクトを、車体強度メンバに取付けられてバッテリを搭載支持するバッテリトレイと一体成形して構成し、バッテリトレイが、バッテリを略水平に支持するトレイ部と、トレイ部の一側縁に下向きに延設されて車体強度メンバの側面に締結固定されるブラケット部とを備え、前記外気導入ダクトを、前記ブラケット部の上側部に該ブラケット部をダクト側壁の一部として車体強度メンバ上方に張り出して一体成形したことを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の自動車用外気導入ダクトの配設構造において、前記外気導入ダクトの上面をトレイ部の上面と面一に整合して構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明にあっては、請求項1又は2に記載の自動車用外気導入ダクトの配設構造において、前記外気導入ダクトを、ブラケット部に一体成形されて前後方向に延在され、前後端部にそれぞれダクト嵌合部を形成した第1ダクトと、該第1ダクトの前側のダクト嵌合部に挿入接続されて、第1ダクトの前方に配置される第2ダクトとで構成したことを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明にあっては、請求項3に記載の自動車用外気導入ダクトの配設構造において、前記第1ダクトの前側のダクト嵌合部の端面を、その上縁に対して下縁が前方に突出するように傾斜して形成する一方、
後側のダクト嵌合部を上向きに曲折して形成して、上方からエアクリーナを接続するようにしたことを特徴としている。
【0012】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、車体強度メンバにしっかりと固定されるバッテリトレイに外気導入ダクトを一体成形してあるため、外気導入ダクトの取付のための止着部材が不要となり、部品点数、組付作業工数を削減できてコスト的に有利に得られることは勿論、外気導入ダクトが振動してバッテリと干渉することがなく、従って、ダクト径が小さく規制されることがなく外気導入効率を高めることができる。
また、本発明によれば、車体強度メンバ上方のスペースを有効利用して外気導入ダクトを配設できて、限られたスペースのエンジンルーム内のスペース効率を高められると共に、この車体強度メンバ上方へのダクト配設と併せてバッテリトレイのブラケット部の上側部をダクト側壁の一部として外気導入ダクトを一体成形してあるため、ダクト径を拡大することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、外気導入ダクトの上面をバッテリトレイのトレイ部の上面と面一に整合して構成しているため、バッテリ支持面を設計上およびレイアウト上有利に確保できると共に、外気導入ダクト高さがバッテリ支持面よりも高くなってフード高が高くなるのを回避することができて、車体前部の造形に支障を来すことがない。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、外気導入ダクトをバッテリトレイと一体成形した第1ダクトと、その前方に接続配置される第2ダクトとで構成しているため、第2ダクトをバッテリ前方の各種部品のレイアウトに応じて干渉しないように形成することができて、外気導入ダクトの造形の自由度を高めることができ、しかも、数種類の第2ダクトを用意することによって、バッテリ前方の各種部品のレイアウトの異なる車種に対応することができ、コスト的に更に有利となる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、第1ダクトの前側のダクト嵌合部の下縁部上に第2ダクトの後端部を乗せて、該下縁部分を挿入ガイドとして第2ダクトを第1ダクトに容易に挿入接続することができて、第2ダクトの接続作業性を向上することができる。
【0017】
また、第1ダクトの後側の上向きのダクト嵌合部にエアクリーナのダクトコネクタ部を上方から落とし込んで接続することができるため、エアクリーナの接続作業を容易に行うこともできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0019】
図1〜5において、1はエンジンルームE・Rの車幅方向一側部において、バッテリを搭載支持するバッテリトレイを示す。
【0020】
このバッテリトレイ1は適宜の合成樹脂材からなり、バッテリ8を略水平に支持するトレイ部2と、該トレイ部2の一側縁に下向きに延設したブラケット部3とを備えていて、該バッテリトレイ1はエンジンルームE・Rの側部隔壁を構成するフードリッジパネル5の下端部に接合されて前後方向の車体強度メンバを構成するフロントサイドメンバ6の側面に前記ブラケット部3を重合して、該ブラケット3を介して該フロントサイドメンバ6にボルト・ナット7により締結固定してある。
【0021】
本実施形態では前記トレイ部2の中央部分に下向きに突出する凹部4を形成し、該凹部4の底壁にブッシュ取付孔4aを設け、該ブッシュ取付孔4aにゴムブッシュ9を係着固定して、エンジンユニット10の側部に上向きに突設した連結ピン11を前記ゴムブッシュ9に挿通して、該エンジンユニット10の一側部を防振支持するようにしている。
【0022】
ここで、前記バッテリトレイ1には、エアクリーナ15に接続されて外気を取入れる外気導入ダクト12を一体成形してある。
【0023】
本実施形態では前記外気導入ダクト12を、バッテリトレイ1と一体成形され、前後端部にダクト嵌合部13A、13Bを形成した第1ダクト13と、該第1ダクト13の前側のダクト嵌合部13Aに接続されて該第1ダクト13の前方に配置される第2ダクト14とで構成している。
【0024】
外気導入ダクト12は矩形断面に形成してあり、前記第1ダクト13は前記バッテリトレイ1のブラケット部3の上側部に一体成形してあり、本実施形態ではブラケット部3の上側部をダクト側壁の一部として前記フロントサイドメンバ6の上方に張り出して一体成形して、該第1ダクト13の上面を前記トレイ部2の上面に面一に整合してある。
【0025】
前記第1ダクト13の前側のダクト嵌合部13Aは、その端面を上縁に対して下縁が前方に突出するように傾斜して形成してある一方、後側のダクト嵌合部13Bは上向きに曲折して、エアクリーナ15の下面側に設けたダクトコネクタ部15Aを上方から嵌合して接続するようにしてある。
【0026】
図1,2中、15Bはエアクリーナ15の側面部に設けた吸気マニホールドコネクタ部、16はエンジンフードを示す。
【0027】
以上の実施形態構造によれば、フロントサイドメンバ6にしっかりと締結固定されてバッテリ8を搭載支持するバッテリトレイ1に外気導入ダクト12を一体成形してあるため、該外気導入ダクト12の取付けのための止着部材がダクト側およびサイドメンバ側に設ける必要がなく、従って、部品点数および組付工数を削減できてコスト的に有利に得ることができる。
【0028】
また、前述のように外気導入ダクト12をバッテリトレイ1と一体成形してあるため、外気導入ダクト12がバッテリ8と干渉することがなく、従って、バッテリ8との干渉回避を考慮して該バッテリ8との間に所要のクリアランスを確保する目的でダクト径を小さくする必要がなく、ダクト径を十分に確保できて外気導入効率を高めることができる。
【0029】
特に、本実施形態にあってはフロントサイドメンバ6の上方のスペースを有効利用して外気導入ダクト12を配設できて、限られたスペースのエンジンルームE・R内のスペース効率を高められると共に、このフロントサイドメンバ6上方へのダクト配設と併せてバッテリトレイ1のブラケット部3の上側部をダクト側壁の一部として外気導入ダクト12を一体成形してあるため、ダクト径を拡大できて外気導入効率をより一層高めることができる。
【0030】
また、このようにブラケット部3の上側部をダクト側壁の一部として外気導入ダクト12を一体成形してダクト径を拡大することにより、例えば同じダクト断面積を得る場合に図1に仮想線で示すように前記ブラケット部3から離間してダクト高さを高くして外気導入ダクト12を形成することに較べて、ダクト高さの増大によりバッテリ搭載高さが同図の仮想線に示すように高くなるのに伴ってエンジンフード16のフード高が高くなるようなことがなく、従って、車体前部の造形に支障を来すことがない。
【0031】
とりわけ、この外気導入ダクト12はその上面をバッテリトレイ1のトレイ部2の上面と面一に整合して構成しているため、バッテリ支持面を設計上およびレイアウト上有利に確保できると共に、前述と同様、外気導入ダクト12のダクト高さがバッテリ支持面よりも高くなってフード高が高くなるのを回避することができる。
【0032】
更に、本実施形態では外気導入ダクト12を、バッテリトレイ1と一体成形した第1ダクト13と、その前方に接続配置される第2ダクト14とで構成しているため、第2ダクト14をバッテリ8前方の各種部品のレイアウトに応じて干渉しないように形成することができて、外気導入ダクト12の造形の自由度を高めることができ、しかも、数種類の第2ダクト14を用意することによって、バッテリ8前方の各種部品のレイアウトの異なる車種に対応することができて、コスト的に更に有利となる。
【0033】
また、第1ダクト13の前側のダクト嵌合部13Aの前方に突出した下縁部上に第2ダクト14の後端部を乗せて、該下縁部分を挿入ガイドとして第2ダクト14を第1ダクト13に容易に挿入接続することができることと併せて、第1ダクト13の後側の上向きのダクト嵌合部13Bにエアクリーナ15のダクトコネクト部15Aを上方から落とし込んで接続することができるため、これらの接続作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す正面から見た断面図。
【図2】本発明の一実施形態の要部を示す分解斜視図。
【図3】図1の要部を示す拡大図。
【図4】本発明の一実施形態を示す側面図。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 バッテリトレイ
2 トレイ部
3 ブラケット部
6 フロントサイドメンバ(車体強度メンバ)
8 バッテリ
12 外気導入ダクト
13 第1ダクト
13A 前側のダクト嵌合部
13B 後側のダクト嵌合部
14 第2ダクト
15 エアクリーナ
Claims (4)
- エアクリーナに接続される外気導入ダクトを、車体強度メンバに取付けられてバッテリを搭載支持するバッテリトレイと一体成形して構成し、
バッテリトレイが、バッテリを略水平に支持するトレイ部と、トレイ部の一側縁に下向きに延設されて車体強度メンバの側面に締結固定されるブラケット部とを備え、
前記外気導入ダクトを、前記ブラケット部の上側部に該ブラケット部をダクト側壁の一部として車体強度メンバ上方に張り出して一体成形したことを特徴とする自動車用外気導入ダクトの配設構造。 - 外気導入ダクトの上面をトレイ部の上面と面一に整合して構成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用外気導入ダクトの配設構造。
- 外気導入ダクトを、ブラケット部に一体成形されて前後方向に延在され、前後端部にそれぞれダクト嵌合部を形成した第1ダクトと、
該第1ダクトの前側のダクト嵌合部に挿入接続されて、第1ダクトの前方に配置される第2ダクトとで構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用外気導入ダクトの配設構造。 - 第1ダクトの前側のダクト嵌合部の端面を、その上縁に対して下縁が前方に突出するように傾斜して形成する一方、
後側のダクト嵌合部を上向きに曲折して形成して、上方からエアクリーナを接続するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の自動車用外気導入ダクトの配設構造。
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