JP3964374B2 - 均一系アッセイにおけるアクリジニウム化合物および誘導体の新規用途 - Google Patents
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Description
ズしていないDNAとの区別が可能となる。類似の加水分解速度を有するが異なる時間依存性発光プロファイルを有するアクリジニウム・エステルを用いることにより、核酸を検出するための均一系多重分析物アッセイが考案された。
請求項2に記載の発明は、サンプル中の分析物を検出または定量するための均一系アッセイであって、アクリジニウム核上のC2位およびC7位の少なくともいずれかに電子供与性官能基を有するアクリジニウム・エステル、またはアクリジニウム核上のC2位およびC7位の少なくともいずれかに電子供与性官能基を有するか、もしくは有していないアクリジニウム・スルホンアミドからなる群から選択される化学発光性アクリジニウム化合物と該分析物との複合体を生成する工程と、未知濃度の該分析物を含有するサンプルに所定量の該複合体を添加する工程と、該分析物に特異的な抗体を添加し、該分析物またはそのアクリジニウム複合体との結合性複合物を生成する工程と、該結合性複合物の溶液をインキュベートする工程と、6〜10のpH範囲で化学発光誘発試薬を添加することにより、該結合性複合物反応混合物の化学発光を誘発し、発光を引き起こす工程と、ルミノメーターで発光量を測定する工程と、該反応混合物からの発光量を、発光量を既知濃度の該分析物と関連付ける標準用量反応曲線と比較することにより、該分析物の濃度を計算する工程とからなることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のアッセイにおいて、アクリジニウム化合物が前記アクリジニウム・スルホンアミドであることを要旨とする。
ニウム・エステル、ならびに(ii)アクリジニウム・スルホンアミドからなる群から選択されることを要旨とする。
よく知られているように、アクリジニウム化合物は、ほぼすべてのイムノアッセイが行われる水性媒体中ではアクリジニウム型と疑似塩基型との平衡で存在する。疑似塩基型のアクリジニウム化合物は、過酸化水素と反応し得ないため化学発光を生みだし得ない。化学発光性のアクリジニウム型と非化学発光性の疑似塩基型との平衡は、媒体のpHに強く影響を受ける。酸性pHはアクリジニウム型の生成を促進し、塩基性pHは疑似塩基型の生成を促進する。下記の平衡反応は、アクリジニウム型から疑似塩基への変換を示す。
R1は、20個までのヘテロ原子を含むアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはア
ラルキルまたはスルホプロピルもしくはスルホブチル基であり、
Xは、酸素または窒素であり、
Yは、20個までの炭素原子を含む分枝鎖もしくは直鎖のハロゲン化もしくは非ハロゲン化アルキル、または置換アリール、または複素環系であり、
Xが酸素の場合にZは省略され、Yは、下式の多置換アリール成分であり、
R5およびR7は、水素またはRと同一であり、
R6は、‐R9‐R10であり、
R9は不必要、または20個までのヘテロ原子を含む、分枝鎖もしくは直鎖アルキル、置換もしくは無置換アリールまたはアラルキルであり、
R10は、下式
R5およびR6、ならびにR6およびR7は交換可能であり、
Xが窒素の場合には、Zは‐SO2‐Y’であり、Y’はYと同一の定義を有し、両者は同一または異なることが可能であり、
W1およびW2は、同一または異なり、OR、OH、SR、SH、NH2、NR’R”からなる電子供与基であり、R、R’およびR”は同一または異なることが可能であり、20個までのヘテロ原子を含むアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、およびアラルキルからなる群から選択され、
A−は、前記アクリジニウム核の4級窒素と対をなすために導入される対イオンであり、CH3SO4 −、FSO3 −、CF3SO4 −、C4F9SO4 −、CH3C6H4SO3 −、ハロゲン、CF3COO−、CH3COO−、およびNO3 −からなる群から選択される。)
より具体的には、アクリジニウム化合物は、下記構造のアクリジニウム・エステルでありうる。
また、本発明のアクリジニウム化合物は、下記構造のアクリジニウム・スルホンアミドであることも可能である。
図1にはジメチル・アクリジニウム・エステル(DMAE)のpH滴定を、図2には2,7‐ジメトキシ‐DMAEのpH滴定を示し、アクリジニウム発色団の紫外吸収バンドをpHの関数としてプロットしてある。この吸収バンドの強度の減少は、アクリジニウム発色団の破壊および疑似塩基の生成を示している。DMAEについての図1から、疑似塩基生成がpH4を超えると基本的に完結することは明らかである。図2から、電子に富んだ2,7−ジメトキシ類縁体については疑似塩基生成がpH11を超える場合にのみ完結することが明らかである。
(a)アクリジニウム・エステル
アクリジニウム・エステルである2,7‐ジメトキシ‐DMAEを3種類の分析物、バルプロエート、テオフィリンおよびカルバマゼピンと複合体生成させ、一般的には免疫化学的技法によって測定されるトレーサーを生成した。様々なその他の対象分子とアクリジニウム化合物との複合体を作製する工程段階は、有機合成に関わる当業者にはよく知られている。アクリジニウム化合物の複合体は、アクリジニウム化合物と対象の分子からなり、共有結合がこの2つの部分を連結している。対象の分子は、ステロイド、治療薬、ビタミン、ホルモンおよび小さなペプチドなどの小分子、またはタンパク質、核酸、オリゴ糖、抗体、抗体フラグメント、細胞、ウイルスおよび合成高分子などの巨大分子でありうる。タンパク質の例には、アビジン、ストレプトアビジン、ニュートラビジン(NeutrAvidin、登録商標)、受容体、およびアレルゲンが含まれる。
有結合の生成は、これら2つの部分の相補的な反応性官能基の間の化学反応によって行われる。例えば、アミド結合は、ある分子上のカルボン酸官能基と第2の分子上のアミノ基とから作られる。通常、そのプロセスは、カルボン酸を活性エステルまたは無水物などの反応性の形態へ変換し、続いてアミノ基と反応させるものである。
次いで、炭酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、およびトリスなどの緩衝液に溶かした過酸化水素の溶液などの化学発光誘発試薬を加えることにより、約6〜10のpHで反応混合物の化学発光を誘発する。次いで、ルミノメーターで化学発光を測定する。次いで、標準品中の分析物の濃度に対して観測された発光をプロットすることにより用量反応曲線を作成する。
(b)アクリジニウム・スルホンアミド
緩和な条件におけるアクリジニウム・スルホンアミドのハプテン複合体の化学発光誘発は、アクリジニウム・エステルで観察されたこととまったく対照的な特徴を示した。アクリジニウム・エステルの場合、抗体と結合するトレーサーは化学発光の増加をもたらすが、アクリジニウム・スルホンアミドの場合、抗体によるトレーサー結合は化学発光の減少をもたらす。アクリジニウム・スルホンアミド抗体結合トレーサーからの発光速度がより遅いことが、観察された化学発光シグナルの減少に対する可能性のある機構である。アクリジニウム・スルホンアミド由来のトレーサーの相対的発光収量は、複合体を生成したハプテンに依存していた。さらに、化学発光を誘発するのにC2位および/またはC7位の電子供与性官能基は必要でなかった。
抗体によるトレーサーへの結合によるシグナル変調の他に、本発明のアクリジニウム化合物を用いる均一系アッセイのための代替構築物には、用量反応曲線を作成するための機構としてシグナル・クエンチングの現象を用いることが必要である。
場合には、抗体結合トレーサーは発光の低下を示した。したがって、化学発光シグナルの同時に起こる減少を記録することにより、ダブシル標識抗体と結合するトレーサーを測定することが可能であった。
クエンチング現象を用い、バルプロエート・アッセイを考案した。2,7‐ジメトキシ‐DMAE‐バルプロエート複合体に関して前に用いたバルプロエート抗体を合成ダブシル誘導体であるダブシル‐ED‐グルタレート‐NHSエステルで標識した。このダブシル誘導体は、最初にダブシルクロライドをエチレンジアミンと縮合し、続いてグルタル酸無水物と反応させ、得られたカルボン酸をN‐ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルに変換することにより合成した。
化学発光共鳴エネルギー移動(RET)イムノアッセイは、2つの結合相手(例えば抗体)を有する分析物からなる複合物の生成に基づいている。Fab、レクチン酵素および核酸結合リガンドも同じように用いることが可能であり、その場合、一方は化学発光性ドナー化合物で標識し、もう1つは分析物上の別のエピトープを対象とし、蛍光体アクセプターで標識する。結合すると、分析物はドナーとアクセプターとを結ぶ橋となり、この2つが10nm未満の距離である場合には効率的なRETが可能になる。光放出試薬で化学発光を誘発すると、アクセプターに移動され、最適な波長で測定される光が発生する。
。分析物、および2種類の複合体を含有する溶液を「反応混合物」と呼び、周囲温度すなわち室温において約10〜60分間インキュベートする。
ビタミンであるビオチンを測定するための均一系共鳴エネルギー移動アッセイは、ビオチンと、アクリジニウム化合物のアクリジニウム核上に位置する官能基との間で共有結合生成を行い、ビオチンと本発明のアクリジニウム化合物の複合体を作成することによって行うことが可能である。アクリジニウム化合物は、C2位および/またはC7位に電子供与性官能基を有するアクリジニウム・エステルあるいはC2位および/またはC7位に電子供与性官能基を有するもしくは有していないアクリジニウム・スルホンアミドである。
これは、共鳴エネルギー移動の原理を用いたHCGについての均一系アッセイである。このアッセイでは、本発明の新規アクリジニウム化合物で標識した抗HCG抗体および別の部位を対象とする蛍光体で標識した第2の抗HCG抗体は、大分子量の分析物であるHCGと複合物を生成する。いくつかの抗HCG抗体を2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAEまたはナフトフルオレセインで様々な程度まで標識した。抗HCG(全体)抗体および抗HCG(β)抗体の対は互いに十分近接して結合し、RETを生じた。化学発光(480nm)が誘発されると、発光は650nm超において測定される蛍光体の極大値に移動した。5000mIU/mLのHCGにおいて最大でバックグラウンドの約3倍のシグナル増加が観察された。データを表2に示す。
無水ピリジン(25mL)に溶かした2,7‐ジメトキシアクリジン‐9‐カルボン酸(0.5g、0.177mmol)を窒素雰囲気中氷浴内で冷却し、塩化p‐トルエンスルホニル(0.674g、2当量)で処理し、10分後に4‐カルボキシベンジル‐2,6‐ジメチルフェノール(0.453g、1当量)を加えた。反応物を室温まで温めた。1〜2時間後、さらに2当量の塩化p−トルエンスルホニルを0.5当量のフェノールおよびピリジン(10〜15mL)と一緒に加えた。反応物を窒素雰囲気中48時間室温において撹拌した。次いで、減圧下で溶媒を除去し、残渣をクロロホルム(50mL)に溶かした。この溶液を2%重炭酸ナトリウム水溶液と、続いて2%塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。次いで、該クロロホルム抽出物を硫酸マグネシウムで脱水し、蒸発乾固させた。5%酢酸エチル、95%クロロホルムを用いるシリカ上のTLCにより生成物を精製した。Rf=0.5。収量=0.663g(72%)
(b)2,7‐ジメトキシ‐2' ,6' ‐ジメチル‐4' ‐ベンジルオキシカルボニルフェニル‐10‐メチルアクリジニウム‐9‐カルボキシレートの合成
ジクロロメタン(5ml)に溶かした上記(a)からのアクリジンエステル(0.15g、0.29mmol)を固体重炭酸ナトリウム(60mg、0.71mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.2mL、0.82mmol)で処理した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでメタノール(5mL)を加え、反応物をグラス・ウールで濾過した。C18 4.6mm×30cmカラムで10%→100%MeCN/水(各々0.05%トリフルオロ酢酸を含有)の流速1mL/分の30分間グラジエントの濾液のHPLC分析および260nmのUV検出により、21分に溶出する生成物への90%を超える変換が示された。濾液を蒸発乾固させ、粗生成物をそのまま次の反応に用いた。
上記(b)からのアクリジニウム・エステル(25mg)を30%HBr/AcOH(3mL)で処理し、反応物を室温で4時間撹拌した。エーテル(〜50mL)を添加することにより生成物を沈殿させた。エーテルをデカントし(容器を傾けて流出させることにより除去)、残渣をエーテルで数回すすぎ、回転式蒸発により乾燥した。収量=16mg。前述のグラジエントを用いるHPLC分析は、15分に溶出する生成物を示した。
上記(c)からのアクリジニウム・カルボン酸(16mg、0.03mmol、ブロミド対イオン)を25%無水MeCN、75%無水ジメチルホルムアミド(DMF)(4mL)に溶かし、N−ヒドロキシスクシンイミド(17mg、5当量)およびジシクロヘキシル・カルボジイミド(DCC)(31mg、5当量)で処理した。反応物を窒素雰囲気中16時間室温において撹拌した。前述のグラジエントを用いるHPLC分析は、〜16
分に溶出する生成物への完全な変換を示した。20mm×30cmカラムを用いる分取HPLCにより生成物を精製した。生成物を含有するHPLC分画を凍結乾燥し鮮黄色の粉末を得た。収量=12.6mg。
DMF(0.1mL)に溶かした2,7‐ジメトキシ‐DMAE‐NHS(1mg、1.84μmol)を氷浴中で冷却し、pH9の100mM炭酸ナトリウム(0.1mL)に溶かした6‐アミノ‐2‐プロピル‐ヘキサン酸[0.64mg、2当量、(非特許文献8参照)]で処理した。反応物を室温で撹拌した。1時間後、前述のグラジエントを用いるHPLC分析は、出発材料の完全な消失と数分後に溶出する生成物の生成とを示した。7.8mm×30cmカラムを用いる分取HPLCによりこの生成物を精製した。生成物を含有するHPLC分画を凍結乾燥し、黄色の粉末を得た。収量=〜1mg;MALDI‐TOF MS 実測値603.1(計算値601.7)。
2,7‐ジメトキシ‐DMAE(7mg、13.3μmol)を無水MeCN/DMFの混合物(2mL、1:3)に溶かし、N−ヒドロキシスクシンイミド(9mg、5当量)およびDCC(16mg、5当量)で処理した。反応物を室温で撹拌し、3時間後、N‐ヒドロキシスクシンイミドおよびDCCを各5当量加えた。得られた反応物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物をグラス・ウールで濾過し、pH9の100mM炭酸ナトリウム(2mL)に溶かした1,6‐ヘキサンジアミン(HD、18.3mg、10当量)で処理した。反応物を室温で撹拌した。2時間後、4.6mm×30cmのC18カラムおよび10%→60%MeCN/水(各々が0.05%TFAを含む)の流速1mL/分の40分間グラジエントを用いる濾液のHPLC分析ならびに260nmのUV検出は、〜23分に溶出する生成物を示した。20mm×30cmカラムを用いる分取HPLCによりこれを精製した。生成物を含有するHPLC分画を凍結乾燥して乾固させた。収量=9.6mg(94%);MALDI‐TOF MS 実測値545.8(計算値544.7)。
8‐カルボキシプロピルテオフィリン(5mg、18.8μmol、シグマ社(Sigma))を無水DMF(1mL)に溶かし、N−ヒドロキシスクシンイミド(11mg、5当量)およびDCC(20mg、5当量)で処理した。反応物を室温で16時間撹拌した。次いで、2,7‐ジメトキシ‐DMAE‐HD(3.3mg、4.3μmol)をメタノール溶液(0.2mL)として加え、続いてN,N‐ジイソプロピルエチルアミン(3.2μL、18.4μmol)を加えた。3時間後、前述の10%→60%グラジエントを用いるHPLC分析は、〜28分に溶出する生成物を示した。20mm×30cmカラムを用いる分取HPLCによりこの生成物を単離した。生成物を含有するHPLC分画を凍結乾燥して乾固させた。収量=2.7mg(76%);MALDI‐TOF MS 実測値794.2(計算値792.9)。
カルバマゼピン‐ED‐SAは、チバガイギー社(Ciba‐Geigy Limited)、現ノバルティス社(Novartis Inc.)の中央研究所(Central Research Labs)から提供されたカルバマゼピン‐N‐酸塩化物から2段階で調製した。カルバマゼピン‐N‐酸塩化物(2g、7.828mmol)のテトラヒドロフラン10ml溶液を、エチレンジアミン(5.24ml、10当量)のエーテル100ml溶液に0℃で滴加した。反応物を室温で1.5時間撹拌させ、次いでキシレンを用いて減圧下蒸発させた。得られた固体をフリット付き漏斗に移しクロロホルムで3回洗浄し、カルバマゼピン‐ED955mgを灰色がかった白色の物質として得た。カルバ
マゼピン‐ED(950mg、3.42mmol)を、DMF/クロロホルム混合溶媒(1:1)70mlに懸濁し、続いて無水コハク酸(513mg、1.5当量)およびトリエチルアミン(1.9ml、4当量)を加えた。混合物を撹拌しながら100℃において1時間加熱して均一溶液を得た。これを減圧下に蒸発乾固させた。残渣を水60mlで処理した。懸濁液を室温で50分間撹拌して白色の沈殿を生成させた。これを集め、水、次いでクロロホルムで洗浄した。
100mMリン酸ナトリウムpH8(0.1mL)およびPBS pH8(80μL)の混合物に溶かした抗TSHモノクローナル抗体(0.5mg、3.33nmol)を、2,7‐ジメトキシ‐DMAE‐NHS(36.2μg、20当量)のDMF(20μL)溶液で処理した。反応物をコールドボックス中2〜4℃で16時間撹拌し、次いで、溶離液として水を用いるセファデックスG25ゲル濾過クロマトグラフィにより標識タンパク質を単離した。カラムの空隙容量に溶出する複合体を集め、〜1mLまで濃縮した。この溶液を、1%BSAおよび0.05%アジ化ナトリウムを含有するpH7.4のPBS4mlで希釈し、4℃で保存した。以下の反応式は、2,7‐ジメトキシ‐DMAEおよび複合体の合成を表している。
2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAEの合成は、5‐メトキシイサチンおよび4‐ブロモフェノールから行った。4‐ベンジルオキシブロモベンゼンによる5‐メトキシイサチンのナトリウム塩のN‐アルキル化と、続く熱アルカリ中の転位により官能基付きのアクリジンカルボン酸が得られ、これを4‐ニトロ‐2,6‐ジメチルフェノールと縮合させ
た。得られたアクリジンエステル中のベンジルエーテルをまず切断し、遊離のヒドロキシル基をブロモ酢酸ベンジルでアルキル化した。アクリジン窒素のメチル・トリフレートによるメチル化と、続くベンジルエステルの遊離酸への変換により合成が完結した。NHSエステルを経由して、アクリジニウム化合物をバルプロエート複合体に変換した。
アセトン(40mL)に溶かした4‐ブロモフェノール(2g、0.0116mol)を無水炭酸カリウム(1.91g、1.2当量)および臭化ベンジル(1.44mL、1.05当量)で処理した。反応物を窒素雰囲気中で還流した。5〜6時間の還流後、反応物を室温まで冷却し、等容積の酢酸エチルで希釈した。この溶液を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水して蒸発乾固させた。白色のフワフワした固体が得られた。収量=2.36g(73%)。
無水DMF(50mL)に溶かした5‐メトキシイサチン(1.5g、0.85mmol)を窒素雰囲気中氷浴内で冷却し、水素化ナトリウム(0.25g、1.2当量)で処理した。反応物を氷浴中で撹拌し、15〜20分後、ヨウ化銅(3.23g、2当量)と共に4‐ベンジルオキシブロモベンゼン(2.36g、0.85mmol)を無水DMF(3mL)溶液として加えた。反応物を窒素雰囲気中130℃において24時間、油浴中で加熱した。次いで、反応物を室温まで冷却して濾過し、濾液を蒸発乾固させた。溶離液としてヘキサンに溶かした35%酢酸エチルを用いるシリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィによって粗製物を精製した。N‐アルキル化イサチン誘導体をオレンジ色〜褐色の固体として単離した。収量=1g(32%)。
上記(c)からのN‐アルキル化イサチン(1g)を10%水酸化カリウム(100mL)に懸濁し、窒素雰囲気中で還流した。4時間後、反応物を5〜10分間冷却し、次いで温かいうちに濾過した。濾液中に黄色の沈殿が分離した。濾液を氷および水で希釈し、次いで、どろどろした黄色の沈殿が析出するまで濃塩酸と氷との混合物で酸性化した。これを〜15分間放置し、次いで中型多孔性フリット付きガラス漏斗を用いて濾過した。続いて、生成物を乾燥エーテルですすぎ、次いで空気乾燥した。次いで、得られた黄色の粉末を丸底フラスコに移し、無水トルエンに懸濁して蒸発乾固した。収量=0.75g(75%)。
無水ピリジン(30〜40mL)に溶かした上記(d)からの2‐ベンジルオキシ‐7‐メトキシアクリジン‐9‐カルボン酸(0.38、0.106mol)を窒素中0℃において塩化p‐トルエンスルホニル(0.404g、2当量)で処理した。〜5分後に2,6‐ジメチル‐4‐ニトロフェノール(0.177g、1当量)を加え、反応物を室温まで温め、24時間撹拌した。次いで、減圧下に溶媒を除去し、残渣をクロロホルム(50mL)に溶かした。この溶液を3%重炭酸ナトリウム水溶液と、次いで3%塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。次いで、クロロホルム抽出液を無水硫酸マグネシウムで脱水し、蒸発乾固させた。70%ヘキサン、25%クロロホルム、5%酢酸エチルを用いるシリカ上の分取TLCにより粗生成物を精製した。収量=0.26g(48%)
(f)2‐ヒドロキシ‐7‐メトキシ‐2' ,6' ‐ジメチル‐4' ‐ニトロフェニルアクリジン‐9‐カルボキシレートの合成
上記(e)からの2‐ベンジルオキシ‐7‐メトキシアクリジンエステル(0.2g)を30%HBr/AcOH(10mL)およびジメチルスルフィド(5mL)の混合物中で室温において4時間撹拌した。次いで、無水エーテルを添加することにより生成物を沈
殿させ、続いて濾過した。鮮黄色の固体が得られた。4.6mm×30cmのC18カラムおよび10%→70%MeCN/水(各々が0.05%TFAを含む)の流速1mL/分の30分間グラジエントを用いる濾液のHPLC分析ならびに260nmのUV検出は、〜25分に溶出する生成物を示した(出発材料は34分に溶出する)。収量=0.24g。
無水DMF(10mL)に溶かした上記(f)からの化合物(0.163g、0.38mmol)を無水炭酸カリウム(65mg、1.2当量)と、続いてブロモ酢酸ベンジル(66.2μL、1.1当量)で処理した。反応物を窒素雰囲気中65℃において油浴中で加熱した。1時間後、前述のグラジエントを用いるHPLC分析は、32分に溶出する生成物への85%を超える変換を示した。次いで、反応物を室温まで冷却し、減圧下に溶媒を除去した。残渣をクロロホルム(50mL)に溶かし、この溶液を3%塩化アンモニウム水溶液および3%重炭酸ナトリウム水溶液で1回洗浄した。次いで、クロロホルム抽出液を無水硫酸マグネシウムで脱水し、蒸発乾固させた。粗生成物(0.3g)をそのまま次の反応に用いた。
(h)2‐[ベンジルオキシカルボニル]メチルオキシ‐7‐メトキシ‐2' ,6' ‐ジメチル‐4' ‐ニトロフェニル‐10‐メチルアクリジニウム‐9‐カルボキシレートの合成
上記(g)からの粗製アクリジン・エステル(0.3g、0.53mmol)をジクロロメタン(〜5ml)に溶かし、重炭酸ナトリウム(0.44g、10当量)およびトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.6mL、10当量)で処理した。反応物を室温で16時間撹拌した。前述のグラジエントを用いるHPLC分析は、25分に溶出する生成物について完全な変換を示した。反応物をグラス・ウールで濾過し、濾液を蒸発乾固させた。鮮黄色の固体が回収され、これを次の反応に直接使用した。MALDI‐TOF MS 実測値582.4(計算値581.6)。
上記(h)からの粗製アクリジニウム・エステルを30%HBr/AcOH(10mL)中室温において4〜5時間撹拌した。次いで、無水エーテルを加えて生成物を沈殿させ、濾過により回収した。この沈殿をエーテルで数回すすぎ、次いで空気乾燥した。赤みを帯びた黄色粉末が得られた。前述のグラジエントを用いるHPLC分析は、20分に溶出する生成物への見事な変換を示した。収量=0.128g;MALDI‐TOF MS 実測値492.2(計算値491.5)。
MeCN(2mL)に溶かした2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAE(10mg、16.6μmol)をN‐ヒドロキシスクシンイミド(2.9mg、1.5当量)およびDCC(17mg、5当量)で処理した。反応物を室温で1〜2時間撹拌すると、DCUの微細な沈殿が反応物中に生成した。反応物をグラス・ウールで濾過し、溶液を蒸発乾固させた。MALDI‐TOF MS 実測値589.1(計算値588.6)。
氷冷した6‐アミノ‐2‐プロピルヘキサン酸(13mg、75μmol)のリン酸ナトリウム緩衝液(0.10M、pH7.4、0.70ml)溶液を、氷冷した2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAE NHSエステル(1.0mg、1.7μmol)のDMF(
0.30ml)溶液と混合した。この混合物を室温で一夜撹拌させた。C‐18逆相HPLCから所望の生成物を単離し、凍結乾燥した。MALDI‐TOF MS 実測値646.1(計算値645.7)。以下の反応式は、2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAEおよびバルプロエート複合体の合成を表している。
この実施例は、図1および2のデータを得た方法について詳細に述べている。図1および2は、アクリジニウム・エステル上にメトキシ基を置くことによってアクリジニウムから疑似塩基への移行がどの程度影響されるかということをpHの関数として図示している。
NSP‐AS‐NHSエステル(5mg、7.32μmol)および6‐アミノ‐2‐プロピルヘキサン酸(5mg、28.9μmol)を、DMFおよび0.2M重炭酸ナトリウムの1:1混合物(0.5mL)中で混合した。反応物を室温で2時間、次いで4℃で16時間撹拌した。4.6mm×30cmのC18カラムおよび10%→60%MeCN/水(各々が0.05%TFAを含む)の流速1mL/分の40分間グラジエントを用いる濾液のHPLC分析ならびに260nmのUV検出は、28分に溶出する生成物を示した。これを分取HPLCにより精製し、HPLC分画を凍結乾燥した。収量=2.2mg、MALDI‐TOF MS 実測値740(計算値739)。
DMF(1.5mL)に溶かした8−カルボキシプロピルテオフィリン(40mg、150μmol)をN‐ヒドロキシスクシンイミド(50mg、434μmol)およびDCC(50mg、242μmol)で処理した。反応物を室温で1時間撹拌した。この溶液に、1,6‐ヘキサンジアミン(175mg、0.15mmol)を0.2M重炭酸ナトリウム(1.5mL)と一緒に加えた。反応物を室温で16時間撹拌し、0%→40%MeCN/水(各々が0.05%TFAを含む)の流速16mL/分の40分間グラジエントおよび260nmにおけるUV検出を用いる20mm×30cmのC18カラムを用いる分取HPLCにより直接精製した。21.5分に溶出する生成物を回収し、HPLC分画を減圧下で濃縮し、真空下でさらに乾燥した。収量=50mg(91%);MALDI‐TOF MS 実測値365(計算値365.5)。
NSP‐AS‐NHSエステル(1.8mg、2.82μmol)とテオフィリン‐HD(10mg、28.2μmol)をDMF(0.3mL)中で混合した。この溶液に、0.2M重炭酸ナトリウム(0.3mL)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。流速2.3mL/分で10%→60%MeCN/水(各々が0.05%TFAを含む)の4
0分間グラジエントおよび260nmにおけるUV検出を用いる10mm×30cmのC18カラム上で生成物を精製した。24分に溶出された生成物を含有するHPLC分画を回収し、凍結乾燥した。収量=1.3mg(50%);MALDI‐TOF MS 実測値932(計算値933)。
NSP‐AS‐NHSエステル(2mg、2.93μmol)とカルバマゼピン‐ED(10mg、35.8μmol)をDMF(0.3mL)中で混合し、0.2M重炭酸ナトリウム(0.3mL)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。テオフィリン複合体について上記に記載したようにして生成物を精製した。33分に溶出する生成物を回収し、HPLC分画を凍結乾燥した。収量=1mg(40%);MALDI‐TOF MS 実測値846(計算値846)。
均一系アッセイは、150mM NaCl、0.05%BSAおよび0.01%アジ化ナトリウムを含有する全容積200μLの10mMリン酸塩中で行った。ヒト血清に溶かしたカルバマゼピン標準品(0、4.24、8.47、16.9、33.9、50.8、93.2μM)をアッセイ緩衝液で20倍に希釈した。アッセイにおけるカルバマゼピンの最終濃度は、0、0.212、0.424、0.845、1.695、2.54、4.66μMとした。0.02μMまたは0.002μMのトレーサーでアッセイを行うと類似の結果が得られた。結合反応は、抗カルバマゼピン、マウス・モノクローナル抗体を終濃度0.1μMとなるように添加して開始させた。室温で1時間後、100mM NaH
CO3に溶かした3%過酸化水素+0.5%塩化セチルトリメチルアンモニウム(CTAC)からなる改良誘発試薬を用い、MLA1(Magic Lite Luminimeter、ベイヤーダイアグノスティックス社(Bayer Diagnostics)、フィルタなし)で化学発光を直接測定した(25μL)。濃度ゼロのカルバマゼピン標準品と高濃度のカルバマゼピン標準品には、妥当なアッセイ精度(6%未満のCV)で用量反応曲線のシグナルに約5倍の差があった。
均一系アッセイは、150mM NaCl、0.05%BSAおよび0.01%アジ化ナトリウムを含有する全容積300μLの10mMリン酸塩中で行った。ヒト血清に溶かしたカルバマゼピン標準品(0、4.24、8.47、16.9、33.9、50.8、93.2μM)をアッセイ緩衝液で10倍に希釈した。アッセイにおけるカルバマゼピンの終濃度は、0.424、0.847、1.69、3.39、5.08、9.32μMとした。0.2nMのトレーサーでアッセイを行った。結合反応は、抗カルバマゼピン、マウス・モノクローナル抗体を終濃度70nMとなるように添加して開始させた。室温で30分後、100mM NaHCO3に溶かした3%過酸化水素+0.5%アーカード(arquad、登録商標)からなる改良誘発試薬を用い、MLA1(Magic Lite
Luminometer、ベイヤーダイアグノスティックス社(Bayer Diagnostics)、フィルタなし)で化学発光を直接測定した(25μL)。濃度ゼロのカルバマゼピン標準品と高濃度のカルバマゼピン標準品には、妥当なアッセイ精度(8%未満のCV)で用量反応曲線のシグナルに約13倍の差があった。アクリジニウム・スルホンアミド・トレーサーを用いる均一系カルバマゼピン・アッセイのデータを表4に示し、図4にはグラフとしてプロットした。
均一系テオフィリン・アッセイでは、実施例6に記載のように全容積200μLの緩衝液中で反応を行った。ヒト血清に溶かしたテオフィリン標準品(0、6.94、13.9、27.7、55.5、111、222μM)を、反応では最終テオフィリン濃度が0、0.694、1.39、2.77、5.55、11.1、22.2μMとなるように10倍に希釈した。様々な濃度のトレーサーおよび抗体(抗テオフィリン・マウス・モノクローナル)を検討し、濃度ゼロのテオフィリン標準品と高濃度のテオフィリン標準品の間にシグナルの最大偏差を生み出す各成分の最適濃度を決定した。抗体濃度を0.1μMとしてトレーサーの濃度を0.002から0.02μMまで変化させることにより、シグナルには最大で2〜3倍の増大が観察された。トレーサー濃度0.002μMおよび抗体濃度0.1μMを用いることにより、実測された用量反応曲線は、すべてのテオフィリン標準品を区別することが可能であった。4PL法を利用するカーブフィッティングにより、理論的用量反応曲線と実測された用量反応曲線との間に見事な相関が得られ、実測された用量反応曲線から3つのACS:180用リガンド・コントロール(ベイヤーダイアグノスティックス社(Bayer Diagnostics))におけるテオフィリンの濃度を計算した。3つのコントロールについて算出されたテオフィリン濃度は、表示濃度よりもいくらか低かった。アクリジニウム・エステル・トレーサーを用いる均一系テオフィリン・アッセイのデータを表5に示し、図5にはグラフとしてプロットした。
均一系テオフィリン・アッセイでは、実施例6に記載のように全容積300μLの緩衝液中で反応を行った。ヒト血清に溶かしたテオフィリン標準品(0、6.94、13.9、27.7、55.5、111、222μM)を、反応では最終テオフィリン濃度が0、0.694、1.39、2.77、5.55、11.1、22.2μMとなるように10倍に希釈した。約0.2nMのトレーサーでアッセイを行った。結合反応は、抗テオフィリン、マウス・モノクローナル抗体を最終濃度70nMとなるように添加して開始させた。室温で30分のインキュベーション後、改良誘発試薬を用い、MLA1(フィルタなし)で化学発光を直接測定した(25μL)。濃度ゼロのテオフィリン標準品と高濃度のテオフィリン標準品には、妥当なアッセイ精度(5%未満のCV)で用量反応曲線のシグナルに約5倍の差があった。アクリジニウム・スルホンアミド・トレーサーを用いる均一系テオフィリン・アッセイのデータを表6に示し、図6にはグラフとしてプロットした。
実施例6に記載のように緩衝液100μL中でアッセイを行った。ヒト血清に溶かしたバルプロエート標準品(0、87.5、175、350、700および1400μM)をアッセイ緩衝液で10倍に希釈した。トレーサー濃度0.2μMを用い、抗バルプロエート、マウス・モノクローナル抗体の濃度は1μMとした。抗体を添加することにより反応を開始させ、室温で1時間インキュベートした後、反応物を100倍に希釈して前述のように測定した。濃度ゼロのバルプロエート標準品と高濃度のバルプロエート標準品には、シグナルに〜10倍の差があった。この場合もアッセイ精度は良好であり、すべてのバルプロエート標準品はお互いにはっきりと区別することが可能であった。アクリジニウム・エステル・トレーサーを用いる均一系バルプロエート・アッセイのデータを表7に示し、図7にはグラフとしてプロットした。
実施例6に記載のように緩衝液300μL中でアッセイを行った。ヒト血清に溶かしたバルプロエート標準品(0、87.5、175、350、700および1400μM)をアッセイ緩衝液で10倍に希釈し、最終バルプロエート濃度、0、8.75、17.5、35、70および140μMとした。約0.2nMのトレーサー濃度を用い、抗バルプロエート、マウス・モノクローナル抗体の濃度は70nMとした。抗体を添加することにより反応を開始させ、室温で30分のインキュベーション後、改良誘発試薬を用い、MLA1(フィルタなし)で化学発光を直接測定した(25μL)。濃度ゼロのバルプロエート標準品と高濃度のバルプロエート標準品には、妥当なアッセイ精度(8%未満のCV)で用量反応曲線のシグナルに約3.4倍の差があった。アクリジニウム・スルホンアミド・トレーサーを用いる均一系バルプロエート・アッセイのデータを表8に示し、図8にはグラフとしてプロットした。
ダブシルクロライド(25mg、0.077mol、アルドリッチ社(Aldrich))を、ジクロロメタン(2mL)に溶かしたエチレンジアミン(36μL、7当量)に加えた。10〜15分後、TLC(ヘキサンに溶かした25%酢酸エチル)で出発材料は一切認められなかった。反応物を減圧下に濃縮し、残渣をMeCNに溶かした。4.6mm×30cmのC18カラムおよび10%→100%MeCN/水(各々が0.05%TFAを含有する)の30分グラジエントを用いるHPLC分析は、13.5分に溶出する単一生成物を示した。生成物を分取HPLCにより精製し、HPLC分画を回転式蒸発により少量に濃縮し、次いで凍結乾燥した。収量=35mg(80%);MALDI‐TOF MS 実測値348.3(計算値347.4)。
MeCN(3mL)に溶かしたダブシル‐ED(15mg、26.1μmol)を、N,N‐ジイソプロピルエチルアミン(9.2μL、2当量)と、続いて無水グルタル酸(9mg、3当量)で処理した。室温で2時間後、4.6mm×30cmのC18カラムおよび流速1mL/分の10%→70%MeCN/水(各々が0.05%TFAを含有する)の30分間グラジエントを用いるHPLC分析ならびに260nmにおけるUV検出は、18分に溶出する生成物への完全な変換を示した(出発材料は16分に溶出する)。この溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(15mg、5当量)と、続いてDCC(27mg、5当量)を加えた。反応物を室温で撹拌した。1時間後、HPLC分析は、〜70%の変換を示した。追加のDCC(13.5mg、2.5当量)を加え、反応をさらに1時間続けた。次いで、グラス・ウールで反応物を濾過し、分取HPLCにより生成物を精製した。HPLC分画を凍結乾燥した。収量=14.8mg(85%)。
抗バルプロエート・モノクローナル抗体(0.5mg、pH7.4のPBS中の1.1mg/mL原液0.45mL)を0.1M重炭酸ナトリウム(0.45mL)で希釈した。この溶液を、ダブシル‐ED‐グルタレート‐NHSエステルのDMF溶液(DMF中2mg/mL)50μLで処理した。標識反応を室温で2〜3時間行い、次いで溶離液として10mMリン酸塩pH7を用いるセファデックスG25上のゲル濾過クロマトグラフ
ィにより複合体を単離した。ダブシル取り込みの程度をMALDI‐TOF MSにより測定すると、1タンパク質当たり〜9個のダブシルを示した。複合体は4℃で保存した。
反応は、実施例6に記載のように緩衝液0.2mL中で行った。ヒツジ血清に溶かしたバルプロエート標準品は、0、68.5、171、342.5、685、1027.5μMに相当する0、10、25、50、100および150μg/mLの濃度で用いた。トレーサーは1.29nMの濃度で用いた。最後に、ダブシル標識抗体を最終濃度0.4μMとなるように加えた。反応物を室温で1時間インキュベートし、次いで実施例6に記載のように直接読み取った。クエンチングを用いる均一系バルプロエート・アッセイについて得られた該データを図9にグラフとしてプロットした。
(a)ナフトフルオレセインのビオチン複合体
ナフトフルオレセインNHSエステル(2.3mg)のDMF(0.25ml)溶液をビオチン‐ジェファミン(ビオチン・トリエチレングリコール・ジアミンの複合体、15mg)のDMF(0.25ml)溶液および炭酸塩緩衝液(0.10M、pH8.5、0.30ml)と混合した。この混合物を室温で一夜撹拌した後、真空中で溶媒を除去し、HPLC精製(C‐18逆相クロマトグラフィ)のためCH3CN/水に残渣を溶解した。MALDI‐TOF質量分析により単離生成物を同定した。(計算値833.2、実測値833.5)
(b)アクリジニウム類縁体のビオチン複合体
ビオチン‐ジェファミン(2.0mg)および2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAE NHSエステル(0.5mg)を0.50mlのDMFに溶解し、溶液を室温で3時間撹拌した。真空中で溶媒を除去後、C‐18逆相クロマトグラフィから所望の生成物を単離し、MALDI‐TOF質量分析により確認した。(計算値847.3、実測値848.2)
(c)抗HCG(β)‐ナフトフルオレセインの調製
酢酸塩緩衝液(10mM、pH5.5)に溶かしたマウスのモノクローナルの抗HCGβ抗体(ベイヤー社(Bayer)、#10244590、10.2mg/ml)0.30mlを、緩衝液交換のためにG‐25カラム(1cm×15cm)を通し、リン酸緩衝液(0.10M、pH8.0)で溶出し、合計2.8mgの抗体を含むタンパク質2.0mlを回収した。回収サンプルのうち3分の1を、DMFに溶かしたナフトフルオレセイン‐NHS(0.10ml、1.0mg/1.5ml、合計20当量)と混ぜた。2時間後、反応混合物をセントリコン(Centricon、登録商標)10(0.66ml、0.60mg/ml)によりPBS(20mM、pH7.4、0.15M NaCl、0.05%NaN3)で洗浄した。生成物のMALDI‐TOFは、1個の抗体に4.5個の色素が取り込まれたことを示した。
0.15Mリン酸塩‐0.1%NaN3、pH7.4に溶解した3.5mg/mlの抗HCG(全体)0.90mlをG‐25カラム(1cm×15cm)に通し、リン酸緩衝液(0.10M、pH8.0)で溶出し、回収した分画をあわせてセントリコン(Centricon、登録商標)10により2.3mg/mlで容積0.90mlまで濃縮した。このサンプルの3分の1を、DMFに溶解した2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAE NHSエステル(0.075ml、0.50mg/0.70ml、20当量)のサンプルとともに2時間インキュベートした。G‐25カラムによる精製およびセントリコン10による濃縮により、PBS緩衝液(20mM、pH7.4、0.15M NaCl、0.
05%NaN3)に溶けた生成物0.21mg(0.52mg/ml)が得られた。MALDI‐TOF分析は、抗体に1.3個の標識が結合されたことを示した。
結合反応(300μL)は、表9に示すようにBSA‐PBS(0.1%BSA‐10mMリン酸カリウム‐0.15M NaCl‐0.05%アジ化ナトリウム、pH8)中で構築した。様々な濃度の「ビオチン‐Jf‐Np‐FL、100μL」と略記したビオチン‐ジェファミン‐ナフトフルオレセインおよび「ビオチン‐AE、100μL」と略記したビオチン‐ヘキサエチレングリコール‐2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAEを予め混合し、1μMのニュートラビジン(ピアス社(Pierce))またはストレプトアビジン(100μL、シグマ社(Sigma))を添加し混ぜることによって競合的結合反応(反応番号6〜14)を開始させ、続いて37℃で30分間インキュベートした。コントロール反応(反応番号1〜5)は、記載の試薬を用い、BSA‐PBSで300μLとした。データを表9に示す。各反応のデータは、表9中の番号付きの列として示し、第1列のデータは反応1を、第2列は反応2を示し、以下同様である。
記載の濃度のビオチン(100μL)および1μMニュートラビジン100μLを混合し、20℃で1時間インキュベートした(表10)。次いで、25nMビオチン−AEおよび250nMビオチン‐Jf‐Np‐FLの溶液を加え、混合し、続いて37℃で30分間インキュベートした。最後に、上記のようにMLA1で読み出しを行った。すべてのバックグラウンド対照値は低かった(反応1〜4)。正味RLUは、ニュートラビジン単独の場合の3285RLUのバックグラウンド値を差し引いたカウントである。ビオチンの初期の結合により、次の段階において結合する標識ビオチンの量が減少し、それにより約2.5μM以上のビオチンで用量依存的にRETをかなり減少させた。
この実施例では、第1の抗体をアクリジニウム・エステル(2‐CME‐7‐メトキシ‐DMAE)で標識し、第2の抗体を蛍光色素(ナフトフルオレセイン)で標識するHCGの均一系アッセイについて詳細に述べる。
薬による読み取りを用い同一機器で他の2チューブを読み取ると、シグナルは、5000mIU/mL HCGにおいて最大となってHCGが0のときのシグナルの2.7倍に増加し、次いで徐々に減少した。
Claims (8)
- 強酸または強塩基を添加することなく分析物を検出または定量するための化学発光性アクリジニウム化合物を用いる均一系アッセイであって、前記化学発光性アクリジニウム化合物が、
(i)アクリジニウム核上のC2位およびC7位の少なくともいずれかに電子供与性官能基を有するアクリジニウム・エステル、ならびに
(ii)アクリジニウム・スルホンアミド
からなる群から選択されることを特徴とするアッセイ。 - サンプル中の分析物を検出または定量するための均一系アッセイであって、
(a)アクリジニウム核上のC2位およびC7位の少なくともいずれかに電子供与性官能基を有するアクリジニウム・エステル、またはアクリジニウム核上のC2位およびC7位の少なくともいずれかに電子供与性官能基を有するか、もしくは有していないアクリジニウム・スルホンアミドからなる群から選択される化学発光性アクリジニウム化合物と該分析物との複合体を生成する工程と、
(b)未知濃度の該分析物を含有するサンプルに所定量の該複合体を添加する工程と、
(c)該分析物に特異的な抗体を添加し、該分析物またはそのアクリジニウム複合体との結合性複合物を生成する工程と、
(d)該結合性複合物の溶液をインキュベートする工程と、
(e)6〜10のpH範囲で化学発光誘発試薬を添加することにより、該結合性複合物反応混合物の化学発光を誘発し、発光を引き起こす工程と、
(f)ルミノメーターで発光量を測定する工程と、
(g)該反応混合物からの発光量を、発光量を既知濃度の該分析物と関連付ける標準用量反応曲線と比較することにより、該分析物の濃度を計算する工程と
からなるアッセイ。 - アクリジニウム化合物が前記アクリジニウム・エステルである請求項2に記載のアッセイ。
- アクリジニウム化合物が前記アクリジニウム・スルホンアミドである請求項2に記載の
アッセイ。 - 前記化学発光性アクリジニウム化合物が以下の構造、すなわち
R1は、20個までのヘテロ原子を含むアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはアラルキル、またはスルホプロピルもしくはスルホブチル基であり、
Xは、酸素または窒素であり、
Yは、20個までの炭素原子を含む分枝鎖もしくは直鎖のハロゲン化もしくは非ハロゲン化アルキル、または置換アリール、または複素環系であり、
Xが酸素の場合にZは省略され、Yは下式の多置換アリール部分であり、
R5およびR7は、水素またはRと同一であり、
R6は、‐R9‐R10であり、
R9は不必要、または20個までのヘテロ原子を含む、分枝鎖もしくは直鎖アルキル、置換もしくは無置換のアリールもしくはアラルキルであり、
R10は、下式、すなわち
R5およびR6、ならびにR6およびR7は交換可能であり、
Xが窒素の場合には、Zは‐SO2‐Y’であり、Y’はYと同一の定義であり、両者は同一または異なることが可能であり、
W1およびW2は同一または異なり、OR、OH、SR、SH、NH2、NR’R”からなる電子供与基であって、R、R’およびR”は同一または異なることが可能であり、20個までのヘテロ原子を含むアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、およびアラルキルからなる群から選択され、
A−は、前記アクリジニウム核の4級窒素と対をなすために導入される対イオンであり、CH3SO4 −、FSO3 −、CF3SO4 −、C4F9SO4 −、CH3C6H4SO3 −、ハロゲン、CF3COO−、CH3COO−、およびNO3 −からなる群から選択される)
を有する請求項2に記載のアッセイ。 - 当該分析物が、ステロイド、治療薬、ビタミン、ホルモンおよびペプチドからなる群から選択される小分子である請求項2に記載のアッセイ。
- 強酸または強塩基を添加することなく巨大分子分析物を検出または定量するための均一系共鳴エネルギー移動サンドイッチ・アッセイであって、
(a)該巨大分子分析物に特異的な抗体と化学発光性アクリジニウム化合物との複合体を生成する工程と、
(b)同巨大分子分析物に特異的な第2の抗体とアクセプター分子との複合体を生成する工程と、
(c)サンプル中の該巨大分子分析物と複合体との複合物を生成させ、反応混合物を形成する工程と、
(d)6〜10のpH範囲で化学発光誘発試薬を添加することにより、該結合性複合物反応混合物の化学発光を誘発する工程と(励起状態エネルギーは第1の複合体の化学発光性アクリジニウム化合物から第2の複合体のアクセプター分子へ移動され、それによって該アクセプター分子からの発光または光減衰を引き起こす)、
(e)ルミノメーターで光の量を測定する工程と、
(f)該反応混合物からの発光量を、発光の量を既知濃度の該巨大分子分析物と関連付ける標準用量反応曲線と比較することにより、該巨大分子分析物の濃度を計算する工程とからなり、前記化学発光性アクリジニウム化合物が、
(i)アクリジニウム核上のC2位およびC7位の少なくともいずれかに電子供与性官能基を有するアクリジニウム・エステル、ならびに
(ii)アクリジニウム・スルホンアミド
からなる群から選択されることを特徴とするアッセイ。 - 当該巨大分子分析物が、タンパク質、核酸、オリゴ糖、抗体、抗体フラグメント、細胞、ウイルスおよび合成高分子からなる群から選択される請求項7に記載のアッセイ。
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