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JP3962819B2 - ドア開放補助装置 - Google Patents

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JP3962819B2
JP3962819B2 JP2002294153A JP2002294153A JP3962819B2 JP 3962819 B2 JP3962819 B2 JP 3962819B2 JP 2002294153 A JP2002294153 A JP 2002294153A JP 2002294153 A JP2002294153 A JP 2002294153A JP 3962819 B2 JP3962819 B2 JP 3962819B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアを開く操作力を補助してドア開放を行い易くするドア開放補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションやビル等の密閉性の高い建造物では、ドアを開け閉めする際に大きな力が必要であるため、子供や高齢者に大きな負担となっている。このため、ドアを開く際の補助を行うドア開放補助装置が使用されている。
【0003】
従来のドア開放補助装置は、ドアを開く際の補助を行う倍力機構をドアまたはドアを支持する壁に取り付け、ドアを開放するためのノブまたはレバー(以下、ノブ)を回動操作することにより、倍力機構を作用させてドア開放時の力を軽減させる構造となっている。倍力機構としては、カムフォロア及びカムからなり、ノブへの回動操作に伴ってカムフォロアをカムの傾斜カム面に摺動させる構造或いは押し開きレバーにトグル機構を連結し、ノブへの回動操作に追随したカムの回転によってトグル機構を押し延ばし、これによって押し開きレバーが壁を押圧する構造のいずれかが使用されている。また、以上の他に、電動モータをノブとは別個に壁に取り付けると共に電動モータをリード線を介してスイッチ及び電源と接続し、スイッチをONすることにより電動モータが押し開きレバーを押し出してドアを押圧する構造も用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3084269号公報(第4〜5ページ、第8図〜第11図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、倍力機構を用いた従来の構造では、倍力機構を作用させるため、ノブを倍力機構と連結可能な構造とする必要がある。このため、ドアの開放補助を行うための専用のノブを取り付ける必要があり、ドアに取り付けられている既存のノブをそのまま用いることができず、ノブを交換しなければならない不便さがある。また、ノブの交換の際には、ノブと倍力機構とを連結する必要があり、その組み付け作業が面倒ともなっている。
【0006】
一方、電動モータを用いた従来の構造では、電動モータに対する配線が必要であり、配線作業が煩わしい問題を有している。また、電動モータを駆動するための電力が必要なため、使用に際して電力料金が嵩む問題も有している。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、ドアに装着されているノブ等の既存部品の交換が不要で、組み付けが簡単であり、しかも電動モータを用いることなく、その配線作業や電力料金を不要としたドア開放補助装置を提供することを目的とする。
0008
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による請求項1記載のドア開放補助装置は、ドアに取り付けられるドア側ユニットと、ドアを開閉自在に支持する壁に取り付けられる壁側ユニットとからなり、前記ドア側ユニットは、ドアの開放方向へのトルクを蓄える付勢ばねと、付勢ばねにより回転付勢されて閉じ状態のドアを開放方向に付勢すると共にドアの開き作動に伴って付勢ばねがトルクを蓄える方向に回転する回転部材と、付勢ばねの付勢力に抗して回転部材の回転をロックするロック機構と、ドアの閉じ作動に連動してロック機構のロックを解除して回転部材をドアの開放方向への付勢状態に復帰させるロック解除部材と、この回転部材の復帰ドアが完全に閉じた作動に遅れてなされるように緩動させる緩動機構とを備え、前記壁側ユニットは、ドアの閉じ方向に変位自由である一方、ドアの開き方向への変位が所定の大きさの力によって拘束されており、ドアの開き作動に伴って前記回転部材に係合し、この係合により前記付勢ばねがトルクを蓄える方向に回転部材を回転させる作用機構を備えていることを特徴とする。
【0009】
この発明では、ドア側ユニットが閉じ状態のドアを開放方向に付勢してドアの開放補助を行う。壁側ユニットはドア側ユニットがドアの開放方向へのトルクを蓄えるように作用するため、ドアの開放補助作動を繰り返すことができ、電力を不要とした作動が可能となる。
【0010】
また、ドア側ユニットと壁側ユニットとの2つのユニットからなり、2つのユニットによってドアの開放補助を行うため、ドアに装着されている既存部品の変更や交換を要することがない。このため、組み付けが容易となる。
【0012】
この発明におけるドア側ユニットの回転部材は、付勢ばねによって付勢されることにより閉じ状態のドアを開放方向に付勢するため、ドアが開放される際の力を軽減させることができ、ドアを簡単に開くことが可能となる。また、回転部材は作用機構が係合することにより回転し、この回転によってドアを開放方向に付勢するためのトルクが付勢ばねに蓄えられる。このトルクはロック機構が回転部材の回転をロックしているため、放出されることなく保持されると共に、ドアの閉じ作動では、ロック解除部材がロック機構のロックを解除するため、回転部材がドアを開放方向に付勢する。
【0013】
このような構成では、ドアの開閉の度にドアを開放方向に付勢するトルクを蓄えるため、ドアの開放補助作動を繰り返して行うことができる。また、ドアの開閉作動によってトルクを蓄えることができるため、電動モータが不要となり、電動モータ駆動のための配線が不要となるばかりでなく、電力料金が不要となる。
【0014】
さらに、緩動機構はドアが完全に閉じた後に、回転部材がドアを付勢するように復帰させるため、ドアの施錠が不完全となることがなく、安全に使用することができる。
【0015】
さらに、また、この発明においても、ドアの開放補助をドア側ユニットと壁側ユニットとの2つのユニットによって行うため、ドアに装着されている既存部品の変更や交換を要することがなく、組み付けが容易となる。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1記載のドア開閉補助装置であって、前記ドア側ユニットは、前記回転部材及び前記ロック解除部材を支持する軸状の支持部材を有し、前記ロック機構は、固定芯金と、前記固定芯金に回転可能に取り付けられ、前記回転部材が係合される可動芯金と、前記固定芯金と可動芯金の双方に密着して巻き付けられるクラッチばねとで構成され、前記支持部材の外周に前記付勢ばね及び前記クラッチばねが同心円状に配置され、前記クラッチばねが前記可動芯金に巻き付いて密着したとき、前記回転部材の回転がロックされ、前記クラッチばねが前記ロック解除部材で巻き戻されたとき、前記ロックが解除されることを特徴とする。
【0017】
この発明では、軸状の支持部材の回りに付勢ばね及びロック機構を同心円状に配置するため、コンパクトな構造とすることができる。
【0018】
請求項3の発明は、請求項1記載のドア開閉補助装置であって、前記作用機構は、ドアの閉じ方向に回転自由な状態で前記回転部材に係合する回転駒と、ドアの開き方向への回転駒の回転を所定のばね力の範囲内で拘束する拘束ばねとを有していることを特徴とする。
【0019】
作用機構をこのような構造とすることにより、回転駒がドアの閉じ作動の邪魔となることがなくなる。また、回転駒がドア側ユニットの回転部材に係合した状態に対し、拘束ばねがドアの開き方向への回転駒の回転を拘束するため、ドアの開き作動に伴ってドア側ユニットの回転部材がトルク蓄え方向に強制的に回転する。従って、ドアの開き作動に伴う付勢ばねのトルク蓄積を確実に行うことができる。これに加えて、拘束ばねのばね力以上の力が作用した場合には、ドアの開き方向に回転駒が回転するため、ドアを円滑に開くことができる。
【0020】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のドア開閉補助装置であって、前記ドア側ユニット及び壁側ユニットは、ドアのノブ側であって、且つノブの上方に配置されていることを特徴とする。
【0021】
このようにドア側ユニット及び壁側ユニットをドアのノブ側に配置することにより、ドア側ユニットがドアの回転中心から離れるため、開放方向への付勢力をドアに対して有効に作用させることができる。また、ドア側ユニット及び壁側ユニットをノブの上方に配置することにより、出入りの邪魔になることがなくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1〜図18は、本発明の一実施の形態のドア開放補助装置を示し、図1は室内側からの正面図、図2は側面図、図3は平面図、図4は壁側ユニットを示す図2のA−A線断面図、図5、図6、図7は図4のB−B線、C−C線、D−D線における各断面図、図8及び図9はドア側ユニットを示す図1のE−E矢視及びF−F矢視の各平面図、図10は図8のG−G線断面図、図11〜図18は作動を示し、各図における(a)は図9に対応する平面図、(b)は図2に対応する側面図である。
【0023】
図1〜図3に示すように、この実施の形態のドア開放補助装置1は、ドア2を開閉自在に支持する壁3に固定される壁側ユニット4及びドア2に固定されるドア側ユニット5の2つのユニットによって構成されている。ドア2は図1及び図3に示すように、ヒンジ6を介して壁3に正逆回転可能に支持されており、その正逆回転によってドア2が開閉作動する。
【0024】
ドア2は図2に示すように、室内7側及び室外8側にそれぞれノブ9が取り付けられており、ノブ9を一方向に回転操作することによりラッチ(図示省略)が壁3側から抜け出て開放可能となる。また、ドア2は、ドアクローザ(図示省略)によって閉じ方向に付勢されており、ドア2を開放する際には、ドアクローザの付勢力に抗してドア2を回転操作する。
【0025】
この実施の形態のドア開放補助装置1は、室内7側に設けられるものである。また、壁側ユニット4及びドア側ユニット5は、ドア2におけるノブ9側であって、且つドア2の上方に配置される。このようにドア2のノブ9側に配置することにより、ドア側ユニット5がドア2の回転中心(ヒンジ6)から離れるため、後述する開放方向への付勢力をドア2に対して有効に作用させることができる。また、壁側ユニット4及びドア側ユニット5をノブ9の上方に配置することにより、出入りの邪魔になることがなくなるメリットがある。
【0026】
壁側ユニット4は、図4〜図7に示すように、壁3にボルト等によって固定される取付プレート11と、取付プレート11上に固定されたブラケット12と、ブラケット12に取り付けられたシャフト13と、シャフト13に取り付けられたカム駒14、回転駒15及び拘束ばね16とを備えている。
【0027】
ブラケット12は両端に起立片12a、12aを有するコ字形に成形されており、その開放端が上方を向くように取付プレート11に固定される。シャフト13は横長となっており、ブラケット12の一対の起立片12a、12aに掛け渡されることによりブラケット12に固定されている。図4に示すように、シャフト13は右側の略半分がブラケット12に掛け渡される一方、左側の略半分はブラケット12の外側に抜け出ている。
【0028】
拘束ばね16は捩りばねからなり、シャフト13の右側部分に外挿されている。なお、拘束ばね16とシャフト13との間には、筒状のスペーサ17が挿入されるものである。拘束ばね16はシャフト13の右側部分に外挿されることにより、ブラケット12の一対の起立片12a、12aの間に挟まれた状態となっており、その一端のフック部16aが一方の起立片12aを貫通することによりブラケット12に係止されている。
【0029】
カム駒14及び回転駒15は、同軸状となるようにシャフト13の左側部分に外挿されている。この場合、回転駒15が外側に位置しており、カム駒14は回転駒15とブラケット12に挟まれた状態となっている。これらのカム駒14及び回転駒15は、シャフト13の全体を包む筒状部14a、15a(図5及び図7参照)と、シャフト13を部分的に包んだ状態で相互に対向する半筒部14b、15bとを一体的に有している(図6参照)。
【0030】
カム駒14の筒状部14aには、拘束ばね16の他端のフック部16bが係止されており、これによりカム駒14は拘束ばね16によって回転付勢されている。この場合、拘束ばね16は左巻きとなっており、カム駒14は反時計方向に回転するトルクが拘束ばね16により付与されている。
【0031】
また、カム駒14の筒状部14aの外周側には、図7に示すようにストッパ部14cが形成されており、このストッパ部14cが取付プレート11に当接することにより反時計方向への回転が拘束されている。従って、カム駒14は拘束ばね16が付与しているトルク以上の力が作用したときに拘束ばね16のばね力に抗して時計方向に回転する。
【0032】
回転駒15の半筒部15b及びカム駒14の半筒部14bは、図6に示すように径方向の一端側が相互に当接する一方、径方向の他端側には、隙間18がこれらの半筒部15b、14bの間に形成されている。従って、回転駒15は隙間18を埋める方向である反時計方向には回転自由となっていると共に、その反対の時計方向には拘束ばね16のばね力以上の力が作用したときに回転するようになっている。後述するように、回転駒15における反時計方向の回転はドア2の閉じ方向に対応し、時計方向の回転はドア2の開き方向の回転に対応していることから、回転駒15はドア2の閉じ方向に回転自由となっている一方、ドア2の開き方向へは回転が拘束されており、拘束ばね16のばね力以上の力が作用したときに初めて開き方向への回転が行われる。
【0033】
回転駒15の筒状部15aには、図5に示すように取付プレート11の下方に突出する小円状の作用片15cが形成されており、ドア2の開閉時にドア側ユニット5のピン35が係合するようになっている。
【0034】
また、取付プレート11の一端側にはドア側ユニット5の方向に屈曲された受片19が形成されている。受片19は、図1に示すように壁3からドア2方向に延びることにより、後述するようにドア側ユニット5のロック解除部材28及び回転部材25が当接する。
【0035】
以上の壁側ユニット4において、拘束ばね16、カム駒14及び回転駒15はドア2の開き作動に伴ってドア側ユニット5の回転部材25を回転させて同ユニット5の付勢ばねにトルクを蓄える作用機構を構成している。
【0036】
ドア側ユニット5は、図8〜図10に示すように複数のボルト22によってドア2の室内側の面に固定される取付ベース21と、取付ベース21の上下面を覆う上カバー23及び下カバー24とを備えていると共に、これらが形成する空間内に回転部材25、付勢ばね26、ロック機構27、ロック解除部材28、緩動機構29及び支持部材30が配置されることにより構成されている。
【0037】
支持部材30は軸方向の両端部が上カバー23及び下カバー24に挿入されることにより、これらの間に固定状態で保持される固定芯金31と、固定芯金31の外側に回転可能に取り付けられた可動芯金32とを有しており、固定芯金31及び可動芯金32を合わせた全体が軸状となっている(図10参照)。
【0038】
固定芯金31は軸方向の両端部に平行カットされた略小判形状部が形成されており、この両端部が同じ形状に成形された上カバー23及び下カバー24の嵌合孔に嵌合する。この嵌合により回転が拘束された状態となっている。また、固定芯金31には大径のばね密着部31aが形成されている。可動芯金32はこのばね密着部31aと同じ外径を有した円筒形状となっており、固定芯金31が挿入されることにより固定芯金31回りに回転可能となっている。
【0039】
これらの固定芯金31及び可動芯金32には、クラッチばね33が取り付けられることにより、固定芯金31、可動芯金32及びクラッチばね33によってロック機構27が構成されている。
【0040】
クラッチばね33は捩りばねからなり、そのコイル部が固定芯金31のばね密着部31a及び可動芯金32に密着している。この場合、可動芯金32に密着する巻き数よりも固定芯金31のばね密着部31aに密着する巻き数が多くなっており、可動芯金32はクラッチばね33によって回転が拘束された状態となっている。クラッチばね33は、一端が自由端となっているが、他端が支持部材30の径方向に延びるように屈曲することによりフック部33aとなっている。このフック部33aには、後述するロック解除部材28が当接して係合する。
【0041】
以上の支持部材30の長さ方向の略半分は、下カバー24に固定された支持ケース34内に挿入されることにより外周部分が支持されており、この支持ケース34の外側に、付勢ばね26が取り付けられている。
【0042】
付勢ばね26は捩りばねからなり、ドア2の開放方向へのトルクを蓄えるようになっている。この付勢ばね26は、一端のフック部26aが下カバー24を貫通することにより下カバー24に係止されている。一方、付勢ばね26の他端のフック部26bは、径方向に引き出されており、このフック部26bが回転部材25のピン35に係止されている。
【0043】
回転部材25は、支持部材30の可動芯金32に取り付けられることにより、可動芯金32と係合した状態となっている。この回転部材25は、平面矩形状の押圧片25aと、押圧片25aの反対側に延びた扇形状の連結片25bとが一体的に形成されることにより構成されている。
【0044】
回転部材25の押圧片25aの先端部には、上カバー23方向に屈曲された押圧部25cが形成されている。押圧部25cは上カバー23に形成された逃げ孔23a(図8参照)から上カバー23の外側に抜き出ており、これにより上述した壁側ユニット4の受片19に当接可能となっている。
【0045】
回転部材25の連結片25bは、緩動機構29方向に延びており、先端の外周端面には、ギヤ部25dが形成されて緩動機構29に回転力を伝達するようになっている。この連結片25bからは、上述したピン35が上カバー23方向に突出している。ピン35には、付勢ばね26の他端側のフック部26bが係止されており、これにより、付勢ばね26は、ドア2の開放方向に回転するように回転部材25を付勢していると共に、回転部材25が反時計方向に回転したときには、巻き締まってトルクを蓄えるようになっている。この場合、上カバー23にはピン35が貫通する長孔23cが形成されており、これによりピン35は長孔23cの長さ範囲内を移動するため、回転部材25の回転範囲は長孔23cの長さ範囲となっている。
【0046】
ロック解除部材28は、回転部材25と同様に、支持部材30の可動芯金32に取り付けられることにより可動芯金32と係合した状態となっている。このロック解除部材28は、円を略1/4に切り出した円弧形状に成形されており、その一側の端部には、上カバー23方向に屈曲された当接片28aが形成されている。当接片28aは上カバー23に形成された逃げ孔23b(図8参照)から上カバー23の外側に抜き出ており、壁側ユニット4の受片19に当接可能となっている。一方、当接片28aと反対側の端部は、クラッチばね33のフック部33aに当接可能な解除部28bとなっている。この解除部28bの当接状態でロック解除部材28が反時計方向に回転すると、クラッチばね33が巻き戻されてコイル部が弛むため、固定芯金31及び可動芯金32への密着力がなくなり、クラッチばね33のロックが解除される。
【0047】
以上の構造においては、回転部材25及びロック解除部材28が可動芯金32に取り付けられ、クラッチばね33及び付勢ばね26が可動芯金32を備えた支持部材30の外側に同心円状に配置される。このようにクラッチばね33及び付勢ばね26が支持部材30の回りに同心円状に配置されることにより、コンパクトな構造とすることができ、小型化が可能となる。
【0048】
緩動機構29は、回転部材25の連結片25b側に配置されている。この緩動機構29は、上下端部が上カバー23及び下カバー24に支持されて固定された固定軸36と、固定軸36が挿入された状態で固定軸36周囲を回転する回転ケース37と、固定軸36及び回転ケース37の間に充填されたグリス38とを有している。なお、固定軸36は下カバー24側の端部が固定芯金31と同様な小判形状等の非円形に形成されて下カバー24と嵌合することにより、回転が固定されるものである。回転ケース37の外周面には、連結片25bのギヤ部25dと噛み合うギヤ部37aが形成されており、これにより回転部材25の回転が回転ケース37に伝達されるようになっている。かかる回転ケース37の回転は、固定軸36の間に充填したグリス38の剪断力に抗して行われるため、緩速度でなされるようになっている。
【0049】
次に、以上の実施の形態の作動を図11〜図18を参照して説明する。これらの図において、時計方向はドア2が開く方向であり、反時計方向はドア2が閉じる方向となっている。また、ドア2はヒンジ6を中心にした回転運動を行うが、理解を容易にするため、これらの図においては、ドア2の作動を直線的に示すものである。
【0050】
作動前の初期状態においては、ドア側ユニット5の回転部材25は付勢ばね26のフック部26bがピン35に係止していることにより、ドア2を開放する方向へ回転付勢している。一方、ロック機構27のクラッチばね33の締め付けトルクは、付勢ばね26の巻き締め時のトルクよりも大きくなるように設定されている。従って、付勢ばね26がピン35を介して回転部材25を回転付勢していても、クラッチばね33が巻き戻されない限り、回転部材25は回転することがない。
【0051】
図11は、ドア2が完全に閉じた状態であり、ロック解除部材28の当接片28aが壁側ユニット4の受片19に当接して反時計方向に回転することにより、同部材28の解除部28bがクラッチばね33のフック部33aに当接してクラッチばね33を巻き戻した状態としている。このため、フック部26bがピン35に係止した付勢ばね26のトルクにより、回転部材25は時計方向に回転付勢され、その押圧部25cが壁側ユニット4の受片19を押圧する。この押圧の反力により、ドア側ユニット5はドア2を開放方向に付勢した状態となっている。しかしながら、施錠されているため、ドア2は開くことがない。
【0052】
図12は、ノブ9を操作して施錠を解除した状態を示す。ドア2は回転部材25によって開放方向に付勢されているため、付勢ばね26のトルクにより、一定の位置にまで自動的に開放される。このため、開放初期であっても、小さな力でドア2を開けることができ、ドア2の開放が容易となる。このドア2の自動開放により、室内の密閉性がなくなるため、その後は、手による円滑なドア2の開放を行うことができる。
【0053】
図13及び図14は、ノブ9を用いてドア2を開放する状態を段階的に示している。ドア2が開放されることにより、ロック解除部材28の当接片28aが受片19との当接状態から離れるため、クラッチばね33が巻き締め状態となって可動芯金32の回転がロックされる。従って、可動芯金32に取り付けられている回転部材25も回転がロックされ、ピン35は定位置で停止した状態となる。
【0054】
図13は、停止状態のピン35がドア2の開放によって、壁側ユニット4の作用片15cに当接した状態であり、作用片15cへの当接によりピン35は長孔23c内を反時計方向に移動する。これは、作用片15cを有した回転駒15が、拘束ばね16によってドア2の開放方向(時計方向)の回転が拘束されているためである。ピン35の移動によって、ピン35を有した回転部材25が反時計方向に回転するため、押圧部25cは受片19から離れる。また、ピン35の反時計方向の移動により、付勢ばね26が巻き締められてドア2の開放方向へのトルクが蓄えることができる。
【0055】
図14は、さらにドア2が開放された状態であり、ピン35が長孔23cの一側の端部に当接する。この当接により、ピン35は上カバー23と一体となって剛体状態となるため、ピン35は作用片15cを時計方向に移動させるため、回転駒15は拘束ばね16のばね力に抗して時計方向に回転する。従って、ピン35は作用片15cを通り抜けるため、ドア2を開放させる際の邪魔となることがない。また、ピン35が長孔23cの一側の端部に当接することにより、回転部材25の回転が停止すると共に、付勢ばね26へのトルクの蓄積が停止する。これにより、付勢ばね26が必要以上に巻き締められることがない。
【0056】
図15は、ドア2が完全に解放された状態を示す。上述したように、ドア2の開き作動に伴って付勢ばね26にトルクが蓄えられるため、回転部材25が回転付勢されている。これに対し、ロック機構27のクラッチばね33が巻き付いている可動芯金32においては、反時計方向はクラッチばね33が巻き戻る方向のため、自由に回転するが、時計方向はクラッチばね33によって回転がロックされている。このため、可動芯金32に取り付けられている回転部材25は回転することがない。これにより、付勢ばね26に蓄えられたトルクは放出されることなく保持される。
【0057】
図16は、開放状態からドア2を閉じる作動を示し、ドアクローザの付勢力によりドア2が閉じ方向に回転し、これによりピン35が壁側ユニット4の作用片15cに当接する。この場合において、ピン35を有する回転部材25が可動芯金32に取り付けられており、可動芯金32はクラッチばね33によって回転が拘束されているため、回転部材25は回転することがない。従って、ピン35は、作用片15cを反時計方向に押圧する。作用片15cを有する回転駒15は、カム駒14との間に隙間18を有しているため、隙間18が消失するまで反時計方向に自由に回転することができる。これにより、ピン35は作用片15cを通り抜けることができ、ドア2を円滑に閉じることができる。
【0058】
図17は、ドア2が閉じる寸前の状態を示し、ロック解除部材28の当接片28aが壁側ユニット4の受片19に当接し、これによりロック解除部材28が反時計方向に回転する。この回転によりロック解除部材28の解除部28bがクラッチばね33のフック部33aに当接し、クラッチばね33を巻き戻してロックを解除する。
【0059】
図18は、ドア2が完全に閉じた状態を示す。この状態では、クラッチばね33のロックが解除されているため、ドア2の閉じ作動の連動して付勢ばね26のばね力により時計方向、すなわちドア2の開放方向に回転復帰する。このとき、回転部材25の連結片25bが緩動機構29に噛み合っているため、回転部材25は緩速度で回転する。このため、回転部材25の回転復帰は、ドア2を完全に閉じた作動に遅れて、すなわち時間差を有して行われる。従って、ドア2の施錠が不完全となることがなく、安全な閉じ状態となる。なお、回転部材25が回転復帰した後においては、図11の状態となり、閉じ状態のドア2を開放方向に付勢する。
【0060】
このような実施の形態では、ドア2の開閉の度に、付勢ばね26がドア開放方向へのトルクを蓄えるため、ドア開放の補助を繰り返して行うことができる。また、この実施の形態では、壁側ユニット4とドア側ユニット5との2つのユニットによってドアの開放補助を行うため、ノブ9等のドアに装着されている既存部品の変更や交換が不要となり、組み付けを簡単に行うことができる。さらに、ドア開放の補助のための電動モータが不要となるため、そのための配線が必要がないばかりでなく、電力が不要なため、安価に作動させることができる。
【0061】
図19〜図20は、本発明の別の実施の形態を示す。この実施の形態では、壁側ユニット4を変更するものであり、壁3に取り付けられる取付プレート11に支持ブラケット41がねじ止めされている。支持ブラケット41には支持シャフト42が突出しており、この支持シャフト42に作用機構としての板ばね43が取り付けられている。
【0062】
板ばね43は、支持シャフト42に巻き付けられた状態でドア側ユニット5に向かって垂下している。また、支持ブラケット41には規制ピン44が取り付けられている。規制ピン44は、板ばね43に対し、ドア2の開放方向側に位置するように取り付けられており、これにより板ばね43はドア2の開き方向への変位がある程度拘束された状態となっている。これに対し、板ばね43はドア2の閉じ方向への変位が自由となっている。
【0063】
なお、ドア側ユニット5は図8〜図10に示した構造と同一のものが使用される。従って、ドア側ユニット5は閉じ状態のドア2に対して開放方向に付勢した状態となっており、ドア開放の補助を行うことができる。
【0064】
このような実施の形態において、ドア2の開放補助の後、ドア2を開き作動すると、ピン35が板ばね43に当接して移動し、これにより回転部材25が回転して付勢ばね26にトルクが蓄えられる。ドア2がさらに開かれると、ピン35が停止して板ばね43を押圧するため、板ばね43が図19の鎖線で示すように変位して、ピン35が板ばね43を円滑に通り過ぎ、ドア2を円滑に開放することができる。一方、ドア2を閉じる方向に対しては、板ばね43が変位自由であるため、閉じ作動の邪魔となることがなく、ドア2を円滑に閉じることができる。
【0065】
このような実施の形態では、壁側ユニット4の構造が簡単となるため、小型化、軽量化が可能となり、組み付けも容易となるメリットがある。
【0066】
本発明は以上の実施の形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、上述した実施の形態では、回転部材25及びロック解除部材28が当接する受片19を壁側ユニット4の取付プレート11に形成しているが、取付プレート11以外の壁側ユニット4の他の箇所に独立して形成しても良く、壁3に直接に設けても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、壁側ユニット及びドア側ユニットによってドアの開放補助を行うため、ドアに装着されている既存部品の変更や交換が不要となると共に、組み付けを簡単に行うことができる。また、ドアの開閉作動に追随してドアの開放補助状態を繰り返すため、電力を不要とすることができ、配線が不要で、安価に作動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の全体正面図である。
【図2】全体の側面図である。
【図3】全体の平面図である。
【図4】壁側ユニットを示す図2におけるA−A線断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図4のC−C線断面図である。
【図7】図4のD−D線断面図である。
【図8】ドア側ユニットを示す図1のE−E矢視平面図である。
【図9】ドア側ユニットを示す図1のF−F矢視平面図である。
【図10】図8のG−G線断面図である。
【図11】(a)はドアの閉じ状態を示す平面図、(b)は側面図である。
【図12】(a)はドア開放初期の状態を示す平面図、(b)は側面図である。
【図13】(a)はドアの開放途中の状態を示す平面図、(b)は側面図である。
【図14】(a)は図13に続くドアの開放途中の状態を示す平面図、(b)は側面図である。
【図15】(a)はドアの開放状態を示す平面図、(b)は側面図である。
【図16】(a)はドアを閉じる初期状態を示す平面図、(b)は側面図である。
【図17】(a)は図16に続くドアの閉じ作動を示す平面図、(b)は側面図である。
【図18】(a)はドアの完全閉じ状態を示す平面図、(b)は側面図である。
【図19】本発明の別の実施の形態の側面図である。
【図20】図19の要部の側面図である。
【図21】図20のH−H線断面図である。
【符号の説明】
1 ドア開放補助装置
2 ドア
3 壁
4 壁側ユニット
5 ドア側ユニット
15 回転駒
16 拘束ばね
19 受片
25 回転部材
26 付勢ばね
27 ロック機構
28 ロック解除部材
29 緩動機構
30 支持部材

Claims (4)

  1. ドアに取り付けられるドア側ユニットと、ドアを開閉自在に支持する壁に取り付けられる壁側ユニットとからなり、
    前記ドア側ユニットは、ドアの開放方向へのトルクを蓄える付勢ばねと、付勢ばねにより回転付勢されて閉じ状態のドアを開放方向に付勢すると共にドアの開き作動に伴って付勢ばねがトルクを蓄える方向に回転する回転部材と、付勢ばねの付勢力に抗して回転部材の回転をロックするロック機構と、ドアの閉じ作動に連動してロック機構のロックを解除して回転部材をドアの開放方向への付勢状態に復帰させるロック解除部材と、この回転部材の復帰ドアが完全に閉じた作動に遅れてなされるように緩動させる緩動機構とを備え、
    前記壁側ユニットは、ドアの閉じ方向に変位自由である一方、ドアの開き方向への変位が所定の大きさの力によって拘束されており、ドアの開き作動に伴って前記回転部材に係合し、この係合により前記付勢ばねがトルクを蓄える方向に回転部材を回転させる作用機構を備えていることを特徴とするドア開放補助装置。
  2. 前記ドア側ユニットは、前記回転部材及び前記ロック解除部材を支持する軸状の支持部材を有し、前記ロック機構は、固定芯金と、前記固定芯金に回転可能に取り付けられ、前記回転部材が係合される可動芯金と、前記固定芯金と可動芯金の双方に密着して巻き付けられるクラッチばねとで構成され、前記支持部材の外周に前記付勢ばね及び前記クラッチばねが同心円状に配置され、前記クラッチばねが前記可動芯金に巻き付いて密着したとき、前記回転部材の回転がロックされ、前記クラッチばねが前記ロック解除部材で巻き戻されたとき、前記ロックが解除されることを特徴とする請求項1に記載のドア開閉補助装置。
  3. 前記作用機構は、ドアの閉じ方向に回転自由な状態で前記回転部材に係合する回転駒と、ドアの開き方向への回転駒の回転を所定のばね力の範囲内で拘束する拘束ばねとを有していることを特徴とする請求項1に記載のドア開閉補助装置。
  4. 前記ドア側ユニット及び壁側ユニットは、ドアのノブ側であって、且つノブの上方に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のドア開放補助装置。
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