JP2002206368A - ヒンジ機構 - Google Patents
ヒンジ機構Info
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- JP2002206368A JP2002206368A JP2001000821A JP2001000821A JP2002206368A JP 2002206368 A JP2002206368 A JP 2002206368A JP 2001000821 A JP2001000821 A JP 2001000821A JP 2001000821 A JP2001000821 A JP 2001000821A JP 2002206368 A JP2002206368 A JP 2002206368A
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Abstract
け及び微調整等の作業性もきわめて容易で、耐久性もあ
り、トランクルーム等のスペースを犠牲にせず、小型化
軽量化でき、コスト的にも有利なトランクリッドのヒン
ジ機構を提供する。 【解決手段】 トランクリッド1に取付けられる第1プ
レート部材P1と、車体の一部を構成する固定板3に取
付けられる第2プレート部材P2とを支持軸4の回りで
回動可能に連結し、支持軸4に同軸的に設けられたばね
部材8のばね力が常時トランクリッド1を開く方向に作
用するようにしたトランクリッドのヒンジ機構Hにおい
て、第1プレート部材P1と第2プレート部材P2をトラ
ンクリッド1と固定板3に取付けた後、ばね部材8のば
ね力が一時的にトランクリッド1の開閉に影響を及ぼさ
ないようにしたことを特徴とする。
Description
リッド等のヒンジ機構に関する。
ジ機構には、10数kgあるトランクリッドの開閉時の
操作力を軽減するバランサとして、渦巻きばね、引張り
コイルばね、トーションバーなど種々のばねが使用さ
れ、トランクリッドの自重モーメントとばねによるモー
メントとのバランスを図り、円滑にトランクリッドの開
閉ができるようにしている。
きばねの部分を車体側に設け、トランクリッド側にリン
クを設け、トランクリッドの開閉時に、渦巻きばねを引
き伸ばしたり縮小することによりリンクを作動し、前記
開閉操作力を軽減している(例えば実開平6−4927
3号公報、実開昭62−11980号公報等参照)。
されているものは、塗装焼付け時の熱影響により渦巻き
ばねのトルクが低下することを防止するために、渦巻き
ばねの部分を後付けとしている。
にヒンジブラケットの一端を回動可能に設け、このヒン
ジブラケットの他端にトランクリッドを連結し、このヒ
ンジブラケットに取付けた引張りコイルばねにより常時
トランクリッドを開方向に付勢している(例えば特開平
5−330456号公報の図2,3参照参照)。
左右両側に設けられたヒンジブラケットと、トランクリ
ッド側の左右両側に設けられたヒンジ部材とをそれぞれ
ヒンジ軸で回動可能に連結し、左側又は右側のヒンジブ
ラケットにトーションバーの一端に形成されたコ字状端
部を取付け、他端を右側又は左側のヒンジ部材の通孔に
差し込み、常時トランクリッドを開方向に付勢している
(例えば特開平5−330456号公報の図5,6参
照)。
ばねのヒンジ機構は、渦巻きばねの後付け作業を狭いト
ランク内で行なうことになるために、作業性が低下する
という不具合があり、しかも、渦巻きばね自体その性質
上ばね力が弱く、耐久性の点でも問題を有するものとな
っている。
コイルばねの性質上、長尺となり、トランクルーム内の
スペースを狭くするという不具合がある。
ジ機構は、車の横方向に長尺に延在するトーションバー
を両ヒンジブラケット間に設けているので、トランク内
に部品を取付ける場合にトーションバーが邪魔になる。
最近では、スピーカやカーナビ等がトランク内に設置さ
れるが、トーションバーがトランク内で横方向に延在し
ていると、前記部品の取付けスペースを阻害することに
なる。
に取付けると、ヒンジブラケットやヒンジ部材に捻りモ
ーメントが発生し、トランクリッド自体にも影響するの
で、トーションバーによる変形代や組み付け精度を考慮
してヒンジブラケット自体を設計しなければならず、ヒ
ンジブラケットに高い剛性をもたせるために、更なる部
品を取付ける必要が生じるという不具合もある。
クリッドの回動軸上にばね部材が設けられていないか、
設けられていても大きなものとなり、トランクルーム内
のスペースを狭くするという問題が解消されておらず、
しかも各ばねのばね力が組付け時に常時作用するか、あ
るいは組付け後も簡単には解除できないものであるた
め、トランクリッドを複数回開閉して行なうトランクリ
ッドの建て付けの微調整を簡単に行なうことができない
ものとなっている。
ある程度解消したものとして、実開平6−62168号
公報に開示されたものがある。このヒンジ機構は、前記
トランクリッドの開閉時の操作力を軽減するばねを捻り
コイルばねとし、ヒンジブラケットに対しリンクを介し
てばね力を作用させるようにしたもので、捻りコイルば
ねもピン部材の周囲に配置され、スペース的に有利なも
のとなっている。
ねを使用しているので、前記塗装焼付け時の熱影響を受
けやすく、また、組付け時にばねの反力が作用するの
で、作業性が悪く、組付け作業を迅速に行なうことがで
きない。また、前述の微調整も難しく、取付け作業性の
点でも問題を有するものとなっている。
するためになされたもので、ばね取付け後に塗装しても
問題はなく、取付け及び微調整等の作業性もきわめて容
易で、耐久性もあり、トランクルームのスペースを犠牲
にせず、小型化軽量化でき、コスト的にも有利なトラン
クリッドのヒンジ機構を提供することを目的とする。
る手段により達成される。
ト部材と、固定板に取付けられる第2プレート部材とを
支持軸の回りで回動可能に連結し、前記支持軸に同軸的
に設けられたばね部材のばね力が常時前記回動板を開く
方向に作用するようにしたヒンジ機構において、前記第
1プレート部材と第2プレート部材を回動板と固定板に
取付けた後、前記ばね部材のばね力が一時的に前記回動
板の開閉に影響を及ぼさないようにしたばね力制御手段
を有するヒンジ機構。
板の回動を軸方向の変位に変換し前記ばね部材を軸方向
に加圧する軸方向変換機構と、前記回動板の回動で前記
ばね部材が軸方向に加圧される状態を回避する空振り機
構とを有することを特徴とする(1)のヒンジ機構。
プレート部材に設けられた少なくとも一対の第2スリー
ブと、当該第2スリーブ間に配置されかつ前記第1プレ
ート部材に設けられており、端面に軸方向に変位するカ
ム面が形成された第1スリーブと、当該第1スリーブの前
記カム面と対向するように形成されたカム面を有し、半
径方向外方に突出するストッパ部材が設けられ、前記第
1スリーブ及び第2スリーブと共に前記支持軸に同軸的
に設けられた第3スリーブと、前記ストッパ部材が当接
するように前記第2プレート部材に設けられたスライド
板とを有し、該第3スリーブと前記第2スリーブ間に前
記ばね部材を介装したことを特徴とする(2)のヒンジ
機構。
ーブが回動するときに前記ストッパ部材の通過を許容す
る切欠部を前記第2プレート部材に有し、前記スライド
板をスライドすることにより前記切欠部を開放するよう
にしたことを特徴とする(3)のヒンジ機構。
スリーブより放射方向に突出し、当該第3スリーブを軸
方向変位可能状態にセットするセットレバーを有するこ
とを特徴とする(3)又は(4)のヒンジ機構。
トレバーに着脱自在に設けられ当該セットレバーの長さ
を延長する延長工具を有することを特徴とする(3)〜
(5)のヒンジ機構。
閉鎖状態を保持する固定部材を有する(3)〜(6)の
ヒンジ機構。
軸のコイルばねである(1)〜(7)のヒンジ機構。
スリーブより放射方向内方に向かって進退するように螺
合されたピン部材と、当該ピン部材がネジ込まれたとき
に嵌合するように前記支持軸に開設され長溝とを有し、
前記第1プレート部材と第2プレート部材を前記回動板
及び固定板に取付け、当該回動板を開にした後、前記ピ
ン部材が前記長溝に嵌合し、前記第3スリーブが前記支
持軸に対し回動せず軸方向のみ移動し得るようにしたこ
とを特徴とする(1)のヒンジ機構。
実施の形態を説明する。
実施形態に係る自動車用トランクリッドのヒンジ機構を
底面側から見た斜視図、図2は同ヒンジ機構の図1に対
応する分解斜視図、図3は同ヒンジ機構の取付け状態を
示す概略断面図、図4は図3の拡大断面図である。
ンジ機構Hは、車両の左右に設けられており、図3に示
すように、トランクリッド1と、車体後部に設けられた
パーシェル等の固定板3とを連結するように取付けた状
態で使用される。
に、トランクリッド1に設けられたアーム2にボルト連
結される第1プレート部材P1と、固定板3にボルト連結
される第2プレート部材P2と、これら両プレート部材
P1,P2を回動可能に支持する支持軸4と、ヒンジ機構
Hをトランクリッド1と固定板3に取付けた後、ばね部
材8のばね力が一時的にトランクリッド1の開閉に影響
を及ぼさないようにするばね力制御手段Rとを有してい
る。
開閉するときの回動力を軸方向の変位に変換し、ばね部
材8を軸方向に加圧する軸方向変換機構Raと、トラン
クリッド1の回動力をばね部材8に変換しない空振り機
構Rbとを有している。
P1と第2プレート部材P2にそれぞれ溶接などにより一
体に設けられた第1スリーブ5と第2スリーブ6a,6
b(符号「6」は両第2スリーブ6a,6bの総称)を
有し、第2スリーブ6a,6bは、第2プレート部材P
2に所定長離間して一対設けられている。
a,6b間に位置するように設置され、これら第1スリ
ーブ5と第2スリーブ6a,6b内には前記支持軸4が
挿通されている。この第1スリーブ5の外端面5aは、
一方の第2スリーブ6aの内端面6cと対向する軸直角
な面であり、内端側には、斜めに削落されたカム面5b
と、該カム面5bの終端に形成された係合面5cがそれ
ぞれ2箇所形成されている。
3スリーブ7が設けられている。この第3スリーブ7も
外端側にも、斜めに削落されたカム面7bと、該カム面
7bの終端に形成された係合面7cがそれぞれ2箇所形
成されているが、これらカム面7b及び係合面7cは、
前記カム面5b及び係合面5cとそれぞれ対向し、当接
されている。当該第3スリーブ7のカム面7bの反対側
端面は、軸直角な端面7aである。
間にはばね部材8が設けられ、このばね部材8のばね力
により前記両カム面5b,7bが当接されるが、このば
ね部材8は、当初、ばね力が作用しないフリーの状態、
つまり自由長でセットされているのみである。
レバー9が突出されている。このセットレバー9は、支
持軸4の回りで第3スリーブ7を回動操作するものであ
り、当該第3スリーブ7を軸方向変位可能状態にセット
するものである。つまり、第1スリーブ5が回動したと
き、この回動がカム面5b,7bを介して第3スリーブ
7を支持軸4の軸方向に移動変位させ、ばね部材8を圧
縮するように、当該第3スリーブ7をセットするもので
ある。
要に突出しないように短いものとすることが好ましい
が、短いと前記第3スリーブ7の回動操作が容易でない
ため、延長工具9aを着脱自在に設け、該延長工具9a
によりセットレバー9を長尺にし、前記回動操作を容易
にすることがより好ましい。
を回動させたときに回動する第3スリーブ7がばね部材
8を加圧しないように、第3スリーブ7より突出したス
トッパ部材10が第2プレート部材P2の切欠部12を
通過するようにしている。
より外方に所定長Sだけ突出されたものであり、切欠部
12は、当該ストッパ部材10と対応する第2プレート
部材P2の位置に設けられているが、前記第2プレート
部材P2上に設けられたスライド板13をスライドする
ことにより開閉されるようになっている。
塞すると、第3スリーブ7の回動時にストッパ部材10
がスライド板13に当接することになり、この状態でト
ランクリッド1を回動すると、つまり第1プレート部材
P1及び第1スリーブ5を回動すると、両カム面5b,
7bにより第3スリーブ7が軸方向に移動し、ばね部材
8を圧縮することになる。この場合、前記ストッパ部材
10は、スライド板13上をスライドするのみとなる。
すると、第3スリーブ7の回動時にストッパ部材10が
スライド板13に当接しないので、第1プレート部材P1
及び第1スリーブ5が回動しても、ばね部材8を圧縮す
ることにはならず、いわば空振り機能を発揮することに
なる。
14により当該第2プレート部材P 2上でスライドし得
るように保持されているが、前記閉塞位置を保持する必
要もあるため、位置固定用の固定部材15が設けられて
いる。
イド板13に開設されたネジ孔16に螺合し、ストッパ
部15aがスライド板13に押し付けられたとき、先端
部が第2プレート部材P2に設けられた通孔16aに嵌
合されるネジ部材17により構成している。
材P2を切り起こすことにより形成された切起し片でも
よい。
の取付けに当っては、第1プレート部材P1をトランクリ
ッド1のアーム2にボルト連結し、固定板3に第2プレ
ート部材P2をボルト連結する。
13は、切欠部12を閉鎖しない後退位置(図1の二点
鎖線の状態)にしておく。
も、ストッパ部材10は切欠部12を単に通過するのみ
であり、前記空振り機能が発揮され、ばね部材8は圧縮
されず、ばね力の影響なくトランクリッド1を自由に回
動できる。
位置が車体に対してズレている場合には、トランクリッ
ド1を複数回開閉しつつトランクリッド1の位置を調整
あるいは微調整し、建て付けのよいものに仕上げること
ができ、トランクリッド1の車体に対する組付けも容易
となる。
もよい。このばね部材8は、圧縮コイルばねであり、渦
巻きばねや引張りコイルばねのように長尺でもなく、し
かもばね部材8自体がフリーの状態であるため、焼付け
による熱影響によりトルクが低下することは少ないから
である。なお、現在使用されているトーションバーも、
材質の選定により熱影響を少なくし、組付け後の塗装焼
付けが行なわれている点を考慮すれば、本実施形態のば
ね部材8も前記トーションバーと同じ材質を用いて構成
し、これを車体に組付けた後に塗装焼付けを行なって
も、実質的に熱によるばね部材8の性能低下はない。
付けられた後、この組み付け状態からトランクリッド1
を開き、ばね部材8のばね力がトランクリッド1の開閉
操作力を軽減するバランサとして機能させるための設定
を行なう場合について説明する。なお、この時点では、
前記スライド板13は、図1の二点鎖線で示す位置であ
り、切欠部12は開状態のままであるので、トランクリ
ッド1の開閉は、何ら問題なく行なうことができる。
延長工具9aを取付け、図1において矢印A方向に回動
する操作を行なう。これにより、第1スリーブ5のカム
面5bに沿って第3スリーブ7のカム面7bが移動し、
第3スリーブ7が支持軸4の軸線に沿って後退(図1上
では右行)し、ばね部材8を圧縮する。
トッパ10の位置が、スライド板13の位置とほぼ一致
するので、スライド板13を前進し、スライド板13上
にストッパ10を載置する。これにより切欠部12が閉
塞されると共にばね部材8の圧縮状態が保持される。こ
のスライド板13の閉塞位置は、固定部材15により固
定する。また、延長工具9aも邪魔になるので、セット
レバー9から抜き取る。
は、ばね部材8のばね力が作用することになる。この
後、トランクリッド1を下降し、閉方向に戻すと、第1
プレート部材P1及び第1スリーブ5は、図1において矢
印B方向に回動し、第1スリーブ5のカム面5bが、第
3スリーブ7のカム面7bを押圧する。この場合、第3
スリーブ7にはばね部材8のばね力が作用しているの
で、前記トランクリッド1の下降は、ばね部材8を圧縮
しつつ行なわれる、つまりばね力の作用下で行なわれる
ことになる。
れたストッパ部材10は、第3スリーブ7の移動に伴っ
て、当該スライド板13の上面に沿って移動するのみで
ある。
動は、コイルばね部材8を圧縮しつつ円滑に行なわれ
る。また、この時点でトランクリッド1を下降させる力
を解除すれば、コイルばね部材8のばね力とトランクリ
ッドの自重モーメントがバランスした位置で停止させる
ことができる。
実施形態に係る自動車用トランクリッドのヒンジ機構の
要部拡大断面図であり、前記図1〜4に示す部材と共通
する部材には同一符号を付し、その説明は省略する。
ンジ機構Hは、前述の実施形態とはばね力制御手段Rが
異なっている。図5に示すように、本実施形態のばね力
制御手段Rは、前述した第1実施形態のセットレバー9
と固定部材15を1本のピン部材20を用いて構成し、
これにより第1実施形態と同様の作動を行なうようにし
たものである。
リーブ7に放射方向に突出された突出部21にネジ孔2
2を形成し、このネジ孔22にピン部材20のネジ部2
3を螺合することにより、当該ネジ部23の近傍に設け
られたストッパ部24を前記突出部21に押し付け、ピ
ン部材20を固定する。
0の先端部20aが嵌合される長溝25を軸方向に伸び
るように穿設すると共に当該支持軸4を回転しないよう
に前記第2スリーブ6a及び/又は6bにピンを打ち込
むことにより固定する。
取付けた後、ピン部材20の先端部20aを長溝25か
ら後退させた状態(図5の二点鎖線で示す)にすると、
トランクリッド1を回動しても、第3スリーブ7及びピ
ン部材20は、単に第1スリーブ5によって回動(アー
ム2は図5の矢印C、ピン部材20は図5の矢印Dで示
す範囲で回動)されるのみで軸方向に変位せず、ばね部
材8のばね力は作用しない。
0aを長溝25に嵌合状態(図5の実線で示す状態)に
した後、トランクリッド1の位置を開位置(図5の実線
で示す位置)から閉位置(図5の二点鎖線で示す位置)
にすると、第1スリーブ5も支持軸4を中心として回動
し、第1スリーブ5のカム面5bと第3スリーブ7のカ
ム面7bの係合により、第3スリーブ7も第1スリーブ
5とともに回動しようとする。
20の先端部20aが長溝25に嵌合しているので、位
置固定の支持軸4に嵌合されたままであり、回動するこ
とはなく、第1スリーブ5のカム面5bに押されて軸方
向に移動するのみとなる。この場合、ピン部材20の先
端部20aは、長溝25に沿って軸方向に移動すること
になる。
軸線に沿って後退(例えば、図2では右行)し、ばね部
材8を圧縮する。
け、ピン部材20の先端部20aを長溝25から後退さ
せた状態で、トランクリッド1を開閉動作し、トランク
リッド1の微調整を行い、その後、ピン部材20をネジ
込み、先端部20aを長溝25に嵌合した状態とすれ
ば、前記第1実施形態と同様、ばね部材8を圧縮しつ
つ、トランクリッド1の開閉を行なうことができる。
されるものではなく、特許請求の範囲内で種々変更使用
することができる。上述した実施形態は、自動車用トラ
ンクリッドのヒンジ機構であるが、本発明は、このよう
な実施の形態のみでなく、種々の蓋、つまりリッドのヒ
ンジ機構として利用できる。
に、切欠部12の閉鎖状態を保持する固定部材15を設
けているが、スライド板13が、いわゆるパッチン止め
等により固定されるならば、当該固定部材15は、必ず
しもなくてもよい。
に一対のカム面5bと係合面5cを対称に形成し、第3
スリーブ7にもこれらカム面5bと係合面5cに当接す
る一対のカム面7bと係合面7cを対称に形成している
が、ここに形成した係合面5c,7cは、第1スリーブ
5及び第3スリーブ7を安定的に作動させるためのもの
である。
第1スリーブ5及び第3スリーブ7に大きな力が掛から
ないときは、前記係合面5c,7cを形成する必要はな
く、図6に示すように、外端面を斜めに削落することに
より形成したカム面5b及び7bのみを有するものであ
ってもよい。
に取付けた後、バランサとしてのばね部材をばね力制御
手段により一時的に回動板の開閉に影響を及ぼさないよ
うにしたので、車載後等の回動板の微調整が容易とな
り、仕上がりのよい製品となる。
動板の回動力によりばね部材を軸方向に加圧する軸方向
変換機構と、ばね部材に変換しない空振り機構とから構
成したので、回動板の回動が容易となり、回動板の微調
整が容易となる。
面を形成した第1スリーブと第3スリーブを同軸的に組
み合わせ、これをばね部材により加圧し、第3スリーブ
の回動をばね力制御手段により制御し、第3スリーブが
軸方向に移動し、ばね部材のばね力が回動板の開閉に影
響するようにしたので、トランクルーム等のスペースを
犠牲にせず、車載後の微調整も容易で、ばね取付け後に
塗装しても問題はなく、ばね等の取付け作業性もきわめ
て簡単で、耐久性もあり、コスト的にも有利なヒンジ機
構となる。特に、ヒンジ機構を小型化でき強度も有して
いるので、スペース的にきわめて有利となるのみでな
く、回動板自体も不必要に補強がいらなくなり、軽量化
することができる。
レート部材に切欠部を設け、スライド板をスライドする
ことにより切欠部を開閉する構成としたので、回動板開
閉時のばね力の影響を、極めて簡単な構成で、円滑に防
止できる。
て、第3スリーブに放射方向に突出するセットレバーを
設けたので、狭小なトランク内等でもばね圧設定操作が
容易となる。
延長する延長工具を有するので、セットレバーをトラン
ク内等に大きく突出させることはなく、しかもばね圧設
定操作が容易となる。
鎖状態を保持する固定部材を設けたので、第3スリーブ
の回転停止が極めて確実となり、ヒンジの組立て、調整
が容易となる。
軸のコイルばねとしたので、トランクルーム等のスペー
スを犠牲にせず、車載後の微調整も容易で、ばねを先付
けしても問題がなく、ばね等の取付け作業性もきわめて
簡単で、耐久性もあり、小型化できる、コスト的にも有
利なヒンジ機構となる。
1本のピン部材と長溝により構成したので、ヒンジの組
立て、調整が容易となり、また構成自体も簡単で、コス
ト的に極めて有利となる。
である。
ある。
である。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 回動板(1)に取付けられる第1プレート部
材(P1)と、固定板(3)に取付けられる第2プレート部材
(P2)とを支持軸(4)の回りで回動可能に連結し、当該支
持軸(4)に同軸的に設けられたばね部材(8)のばね力が常
時前記回動板(1)を開く方向に作用するようにしたヒン
ジ機構(H)において、 前記第1プレート部材(P1)と第2プレート部材(P2)を回
動板(1)と固定板(3)に取付けた後、前記ばね部材(8)の
ばね力が一時的に前記回動板(1)の開閉に影響を及ぼさ
ないようにしたばね力制御手段(R)を有するヒンジ機
構。 - 【請求項2】 前記ばね力制御手段(R)は、前記回動板
(1)の回動を軸方向の変位に変換し前記ばね部材(8)を軸
方向に加圧する軸方向変換機構(Ra)と、前記回動板(1)
の回動で前記ばね部材(8)が軸方向に加圧される状態を
回避する空振り機構(Rb)とを有することを特徴とする請
求項1に記載のヒンジ機構。 - 【請求項3】 前記軸方向変換機構(Ra)は、 前記第2プレート部材(P2)に設けられた少なくとも一対
の第2スリーブ(6)と、 当該第2スリーブ(6)間に配置されかつ前記第1プレート
部材(P1)に設けられており、端面に軸方向に変位するカ
ム面(5b)が形成された第1スリーブ(5)と、 当該第1スリーブ(5)の前記カム面(5b)と対向するように
形成されたカム面(7b)を有し、半径方向外方に突出する
ストッパ部材(10)が設けられ、前記第1スリーブ(5)及び
第2スリーブ(6)と共に前記支持軸(4)に同軸的に設けら
れた第3スリーブ(7)と、 前記ストッパ部材(10)が当接するように前記第2プレー
ト部材(P2)に設けられたスライド板(13)とを有し、 該第3スリーブ(7)と前記第2スリーブ(6)間に前記ばね
部材(8)を介装したことを特徴とする請求項2に記載の
ヒンジ機構。 - 【請求項4】 前記空振り機構(Rb)は、前記第3スリー
ブ(7)が回動するときに前記ストッパ部材(10)の通過を
許容する切欠部(12)を前記第2プレート部材(P2)に有
し、前記スライド板(13)をスライドすることにより前記
切欠部(12)を開放するようにしたことを特徴とする請求
項3に記載のヒンジ機構。 - 【請求項5】 前記ばね力制御手段(R)は、前記第3ス
リーブ(7)より放射方向に突出し、当該第3スリーブ(7)
を軸方向変位可能状態にセットするセットレバー(9)を
有することを特徴とする請求項3又は4に記載のヒンジ
機構。 - 【請求項6】 前記ばね力制御手段(R)は、前記セット
レバー(9)に着脱自在に設けられ、当該セットレバー(9)
の長さを延長する延長工具(9a)を有することを特徴と
する請求項3〜5のいずれかに記載のヒンジ機構。 - 【請求項7】 前記スライド板(13)は、前記切欠部(12)
の閉鎖状態を保持する固定部材(15)を有する請求項3〜
6のいずれかに記載のヒンジ機構。 - 【請求項8】 前記ばね部材(8)は、前記支持軸(4)と同
軸のコイルばねである請求項1〜7のいずれかに記載の
ヒンジ機構。 - 【請求項9】 前記ばね力制御手段(R)は、前記第3ス
リーブ(7)より放射方向内方に向かって進退するように
螺合されたピン部材(20)と、当該ピン部材(20)がネジ込
まれたときに嵌合するように前記支持軸(4)に開設され
長溝(25)とを有し、前記第1プレート部材(P1)と第2プ
レート部材(P2)を前記回動板(1)及び固定板(3)に取付
け、当該回動板(1)を開にした後、前記ピン部材(20)が
前記長溝(25)に嵌合し、前記第3スリーブ(7)が前記支
持軸(4)に対し回動せず軸方向のみ移動し得るようにし
たことを特徴とする請求項1に記載のヒンジ機構。
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