JP3960097B2 - 自動車の内装材取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の前後方向に延びるルーフレールインナの車室内側にトップシーリングが設けられる一方、観音開き構造のドアにおけるリヤドアの前端上部のロック装置を係合するストライカが上記ルーフレールインナに締結されるような自動車の内装材取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、観音開き構造のドアは、前端部がフロントヒンジを介して開閉可能に支持されたフロントドアと、後端部がリヤドアヒンジを介して開閉可能に支持されたリヤドアとを備えている。
【0003】
上述の観音開き構造のドアで、かつ車体側をセンタピラーレスに構成した場合、リヤドアの前端上部にはロック装置を設け、このロック装置と対応する位置においてルーフレールインナには該ロック装置のラッチを係合するストライカを設けて、ボディ側のストライカでドア側のラッチを係合するのが一般的である(特開2001−105864号公報)。
【0004】
上述のストライカはロック装置のラッチとの係合状態を適正に保つように調整可能に構成されているが、ウレタン等の部材により形成されるトップシーリングでルーフパネルの車室側乃至ストライカ周辺部までを囲繞した場合、上述のストライカの調整時にはトップシーリングを取り外す必要が生じ、ストライカの調整操作が煩雑化する問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ストライカと対応する位置に、トップシーリングとは別部材のガーニッシュを設け、このガーニッシュをルーフレールインナに設けたブラケットに対して着脱可能に取付けることで、ストライカの調整時には上述のトップシーリングを何等取外すことなく、ガーニッシュのみを取外すことによりストライカの係合位置調整を行なうことができる自動車の内装材取付構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車の内装材取付構造は、車両の前後方向に延びるルーフレールインナの車室内側にトップシーリングが設けられると共に、観音開き構造のドアのリヤドアの前端上部のロック装置を係合するストライカが上記ルーフレールインナに締結される自動車の内装材取付構造であって、上記ストライカは下方側から取付位置を調整可能に上記ルーフレールインナに締結され、上記ストライカと対応する位置にはトップシーリングとは別部材にて構成されたガーニッシュが設けられ、上記ガーニッシュはルーフレールインナに設けられたブラケットに着脱可能に取付けられたものである。
【0007】
上記構成によれば、ストライカと対応する位置(すなわち、ストライカ下方を車室側から覆う位置)に、トップシーリングとは別体のガーニッシュを設けて、このガーニッシュをルーフレールインナに設けたブラケットに対して着脱可能に取付けたので、ストライカの調整時にはトップシーリングを何等取外すことなく、ガーニッシュのみを取外すと、ドア側のロック装置のラッチとボディ側のストライカとの係合位置を下方から簡単に調整することができ、ストライカ調整作業の円滑化を達成することができる。
【0008】
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットにはトップシーリングの車外側に配設されるカーテンエアバッグを支持する支持部が設けられたものである。
上記構成によれば、上述のガーニッシュを着脱可能に取付けるためのブラケットでカーテンエアバッグの支持を兼用することができる。
【0009】
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットはカーテンエアバッグのバッグ部材を車室内方向に展開指向させるガイド面を備えたものである。
上記構成によれば、ブラケットのガイド面でバッグ部材を車室内方向に展開指向させるので、エアバッグ作動時にそのバッグ部材がストライカ側へ入り込むのを防止することができる。
【0010】
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットはトップシーリングの車外側に配設される頭部衝撃吸収部材を支持するものである。
上記構成の頭部衝撃吸収部材は、樹脂板を格子状に組合わせた所謂樹脂リブにより構成してもよく、或は低反発カウレタンフォームにより構成してもよい。
【0011】
上記構成によれば、上述のガーニッシュを取付けるためのブラケットで頭部衝撃吸収部材の支持を兼用することができる。
また頭部衝撃吸収部材を支持する部分を荷重受け面に設定すると、この荷重受け面で頭部衝撃吸収部材が車外側へ動くのを規制して、該吸収部材による衝撃吸収率の向上を図ることも可能である。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットには上記頭部衝撃吸収部材を取付ける取付け部が形成されたものである。
上記構成によれば、ブラケットの取付け部に頭部衝撃吸収部材を容易に取付けることができ、このブラケットで頭部衝撃吸収部材が車外側へ動くのを規制することができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットの下端はトップシーリングに近接配置され、下端先端部にはトップシーリングの上方向への動きを規制する規制部が形成されたものである。
上記構成によれば、上述の規制部でトップシーリングの上方向への動きを規制するので、その質感の向上を図ることができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記規制部はブラケット下端の先端部を車外側へ折返した折返し部により形成されたものである。
上記構成によれば、車外側へ折返した折返し部にて上記規制部を構成したので、カーテンエアバッグ作動時のバッグ部材の展開を何等阻害することなく、該折返し部でトップシーリングの動きを規制することができ、特に折返し部の上部に上述のガイド面を形成する場合に有効となる。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットは少なくとも車両前後方向の2点でルーフレールインナに取付けられ、取付け部の一方はルーフレールインナに差込み固定され、取付け部の他方は取付け部材にて固定されるものである。
【0016】
上記構成によれば、ブラケットの一方を差込み固定構造と成し、他方をボルト、ナットなどの取付け部材による締付け固定構造と成したので、部品点数の低減を図りつつ、ブラケットの組付け性向上を図ることができる。
【0017】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の内装材取付構造を示すが、まず、図1、図2、図3を参照して、ボディの構造および観音開き構造のドア構造について説明する。
【0018】
図1は車両の全体斜視図、図2は車両の全体側面図、図3はフロントドアとリヤドアとを取外した状態の車両の全体側面図である。
車両1の車体側面には、図1、図2に示すようにフロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5とが設けられてフリースタイル構造(観音開き構造)のサイドドアが構成されている。
【0019】
これらサイドドアを構成するフロントドア2およびリヤドア3は、それぞれ、ドアパネル6,7と、ドアサッシュ8,9と、ウインドガラス10,11とを備え、上述のドアパネル6,7の内部には車両の前後方向に延びるサイドインパクトバー(図示せず)が設けられている。
【0020】
さらに、フロントドア2には、車外から該フロントドア2の開閉操作を行うドアアウタハンドル12と、車両後方を視認するドアミラー13とが設けられている。
【0021】
この実施例のフリースタイル構造のドアはフロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開成が許容されるように構成している。
【0022】
上述の各ドア2,3はセンターピラーレスの単一のドア開口部14(図1、図3参照)を開閉可能に覆うもので、図2に示すようにフロントドア2の後端部にはロック部材15を設け、このロック部材15がリヤドア3の前端部中間に設けられたストライカでロックされ、リヤドア3の前端部上下にはロック部材16,17を設け、これら各ロック部材16,17はドア開口部14の上辺部に設けたボディ側のストライカ18(図4参照)およびドア開口部14の下辺部に設けたボディ側のストライカ(図示せず)で、それぞれロックされるように構成している。
【0023】
図4は上述のストライカ18が取付けられたルーフ部の断面構造を示し、ルーフパネル19のサイド部には車両の前後方向に延びるルーフサイドレール20を設けている。
【0024】
このルーフサイドレール20はルーフサイドレールアウタ21とルーフサイドレールインナ22とを接合して、車両の前後方向に延びる閉断面23が形成された車体剛性部材であって、このルーフサイドレール20の上側の接合部20aにはルーフパネル19の車幅方向端部を接合する一方、下側の接合部20bにはドアとの間をシールするシール部材としてのウエザストリップ24を嵌着している。
【0025】
ここで、上述のストライカ18は図5に示すようにベース部材18Bと、このベース部材18Bの凹部にアーク溶接手段にて一体に固定されたアームバー18Aとを供えると共に、複数たとえば3つの取付け孔25,26,27を有するものである。
【0026】
上述のルーフサイドレールインナ22の閉断面23側には予めナット28…が溶接固定されていて、取付け部材としてのボルト29…を用いてストライカ18のベース部材18Bをルーフサイドレールインナ22の車室内側面に調整可能に締結するが、この時、ルーフサイドレールインナ20とベース部材18Bとの間にはガセット30が共締め固定される。
【0027】
上述のルーフサイドレールインナ22のストライカ取付け部に相当する車室内側には図4、図6に示すようにブラケット31が取付けられる。
このブラケット31は図7にも示すように中間部と、この中間部から前方に延びる延出部32と、中間部から後方に延びる延出部33とを有し、前側の延出部32をL字状に折曲させて差込み片34をもった取付け部35を形成すると共に、後側の延出部33をL字状に折曲させて取付け孔36をもった取付け部37を形成している。
【0028】
そして、このブラケット31は車両前後方向の2点でルーフサイドレールインナ22に取付けられ、前側の取付け部35は該ルーフサイドレールインナ22の差込み孔22aに対して差込み片34を差込んで固定され、後側の取付け部37は取付け孔36に挿入されるボルト38と、ルーフサイドレールインナ22に予め溶接固定されたナットとで固定される。
【0029】
また上述のブラケット31の中間部における上部中間には、取付け孔39およびナット40を有するカーテンエアバッグ支持部41が形成され、このカーテンエアバッグ支持部41の前後両部には方形状の取付け孔42,42を有する樹脂リブ取付け部43,43が形成されている。
【0030】
さらに上述のブラケット31の中間部における下域部分には、後述するカーテンエアバッグのバッグ部材を車室内方向に展開指向させるガイド面44が形成されると共に、このガイド面44の下端はトップシーリング45に近接配置されて、この下端先端部にはトップシーリング45の上下方向への動きを規制する規制部としての折返し部46が形成されている。
【0031】
この折返し部46は図4から明らかなようにブラケット31下端の先端部を車外側へ折返した規制部である。
また上述のブラケット31における前後の延出部32,33にはナット47,48を有するガーニッシュ取付け片49,50がそれぞれ屈曲形成されている。
このように形成されたブラケット31は差込み片34とボルト38とでルーフサイドレールインナ22に2点止めされ、このブラケット31には方形状の取付け孔42,42に係止爪を係合させる構造の樹脂リブ51が取付けられている。
【0032】
この樹脂リブ51は樹脂板を格子状に組合わせて構成されたもので、トップシーリング45の車外側に配設されて車両衝突時に後席乗員の頭部に作用する衝撃を吸収する頭部衝撃吸収部材である。なお、この樹脂リブ51に代えて、低反発力ウレタンフォームにて頭部衝撃吸収部材を構成してもよい。
【0033】
また上述のトップシーリング45の車外側に配設されるカーテンエアバッグ52を設け、このカーテンエアバッグ52の取付け片52aをボルト53を用いてブラケット31のカーテンエアバッグ支持部41に取付けている。なお、上述のカーテンエアバッグ52はフロントピラー近傍部からリヤピラー近傍部まで車両の前後方向に延びて、所定値以上の衝撃を検知した時には、その内部のバッグ部材が乗員の側方において上方から下方に向けて展開されるようになっている。
【0034】
ところで、図4、図6に示すように前述のストライカ18と対応する位置にはウレタン製のトップシーリングとは別部材の合成樹脂によって構成されたガーニッシュ54を設け、このガーニッシュ54を上述のブラケット31に着脱可能に取付けている。
【0035】
すなわち、このガーニッシュ54は図6、図8、図9に示すようにブラケット31のガーニッシュ取付け片49,50と対向する部位に筒状のボス部55,56を一体形成し、このボス部55,56の下面開口を開閉自在に覆うリッド部57,58を備えている。
【0036】
而して、上述のリッド部57,58を開放した状態下において取付け部材としてのボルト59,60を前述のナット48,49に締付けることで、前後の各ボス部55,56をガーニッシュ取付け片49,50に締結し、ガーニッシュ54をブラケット31に対して下方から着脱可能に取付けたものである。
【0037】
また上述のガーニッシュ54には図6に示すようにストライカ18のアームバー18Aとの干渉を回避する2つの凹部61,62が形成されている。
なお、図4における63はルーフパネル19の下面に接合されて車幅方向に延びる車体剛性部材としてのルーフレインフォースメントであり、図6、図7においてFは車両前方、Rは車両後方、INは車両内方、OUTは車両外方をそれぞれ示している。
【0038】
このように図1〜図9で示した実施例の自動車の内装材取付構造は、車両1の前後方向に延びるルーフサイドレールインナ22の車室内側にトップシーリング45が設けられると共に、観音開き構造のドア2,3のリヤドア3の前端上部のロック部材16のラッチを係合するストライカ18が上記ルーフサイドレールインナ22に締結される自動車の内装材取付構造であって、上記ストライカ18と対応する位置にはトップシーリング45とは別部材にて構成されたガーニッシュ54が設けられ、上記ガーニッシュ54はルーフサイドレールインナ22に設けられたブラケット31に着脱可能に取付けられたものである。
【0039】
この構成によれば、ストライカ18と対応する位置(すなわち、ストライカ18下方を車室側から覆う位置)に、トップシーリング45とは別体のガーニッシュ54を設けて、このガーニッシュ54をルーフサイドレールインナ22に設けたブラケット31に対して着脱可能に取付けたので、ストライカ18の調整時にはトップシーリング45を何等取外すことなく、ガーニッシュ54のみを取外すと、リヤドア3側のロック部材16のラッチとボディ側のストライカ18との係合位置を下方から簡単に調整することができ、ストライカ調整作業の円滑化を達成することができる。
【0040】
また、上記ブラケット31にはトップシーリング45の車外側に配設されるカーテンエアバッグ52を支持する支持部(カーテンエアバッグ支持部41参照)が設けられたものである。
この構成によれば、上述のガーニッシュ54を着脱可能に取付けるためのブラケット31でカーテンエアバッグ52の支持を兼用することができる。
【0041】
さらに、上記ブラケット31はカーテンエアバッグ52のバッグ部材を車室内方向に展開指向させるガイド面44を備えたものである。
この構成によれば、ブラケット31のガイド面44でカーテンエアバッグ52のバッグ部材を車室内方向に展開指向させるので、エアバッグ作動時にそのバッグ部材がストライカ18側へ入り込むのを防止することができる。
【0042】
加えて、上記ブラケット31はトップシーリング45の車外側に配設される頭部衝撃吸収部材(樹脂リブ51参照)を支持するものである。
この構成によれば、上述のガーニッシュ54を取付けるためのブラケット31で頭部衝撃吸収部材(樹脂リブ51参照)の支持を兼用することができる。
【0043】
また頭部衝撃吸収部材(樹脂リブ51参照)を支持する部分は荷重受け面に設定できるので、この荷重受け面で頭部衝撃吸収部材(樹脂リブ51参照)が車外側へ動くのを規制して、該吸収部材(樹脂リブ51参照)による衝撃吸収率の向上を図ることができる。
【0044】
さらに、上記ブラケット31には上記頭部衝撃吸収部材(樹脂リブ51参照)を取付ける取付け部(樹脂リブ取付け部43参照)が形成されたものである。
この構成によれば、ブラケット31の取付け部43に頭部衝撃吸収部材(樹脂リブ51参照)を容易に取付けることができ、このブラケット31で頭部衝撃吸収部材(樹脂リブ51参照)が車外側へ動くのを規制することができる。
【0045】
また、上記ブラケット31の下端はトップシーリング45に近接配置され、下端先端部にはトップシーリング45の上方向への動きを規制する規制部(折返し部46参照)が形成されたものである。
この構成によれば、上述の規制部(折返し部46参照)でトップシーリング45の上方向への動きを規制するので、その質感の向上を図ることができる。
【0046】
さらには、上記規制部はブラケット31下端の先端部を車外側へ折返した折返し部46により形成されたものである。
この構成によれば、車外側へ折返した折返し部46にて上記規制部を構成したので、カーテンエアバッグ52の作動時のバッグ部材の展開を何等阻害することなく、該折返し部46でトップシーリング45の動きを規制することができ、特に折返し部46の上部に上述のガイド面44を形成する場合に有効となる。
【0047】
しかも、上記ブラケット31は少なくとも車両前後方向の2点でルーフサイドレールインナ22に取付けられ、一方の取付け部35はルーフサイドレールインナ22に差込み固定され、他方の取付け部37は取付け部材(ボルト38参照)にて固定されるものである。
【0048】
この構成によれば、ブラケット31の一方を差込み固定構造と成し、他方をボルト38、ナットなどの取付け部材による締付け固定構造と成したので、部品点数の低減を図りつつ、ブラケット31の組付け性向上を図ることができる。
【0049】
図10は自動車の内装材取付け構造の他の実施例を示し、この実施例ではブラケット31において折返し部46とガイド面44の裏面上部との間にリブ64を一体的に形成し、折返し部46によるトップシーリング45の上方向への動きをさらに強固に規制したものである。
【0050】
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図10において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0051】
図11は自動車の内装材取付け構造のさらに他の実施例を示し、この実施例ではトップシーリング45の所定部たとえば樹脂リブ51の下面と対向する部分に、脆弱部45aを形成し、カーテンエアバッグ52作動によるバッグ部材の展開時に、この脆弱部45aを起点としてトップシーリング45のそれ以下の部分を展開圧力にて下方側へ積極的に可動すべく構成したものである。
【0052】
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の各実施例と同様であるから、図11において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0053】
図12は自動車の内装材取付け構造のさらに他の実施例を示し、この実施例ではブラケット31に対してカーテンエアバッグ52を何等取付けることなく、頭部衝撃吸収部材としての樹脂リブ51を取付けるように構成している。
【0054】
つまり、樹脂リブ51には前述の方形状の取付け孔42の孔縁に係止される係止爪51aを一体形成し、この係止爪51aを用いて前後の樹脂リブ取付け部43,43間に樹脂リブ51を取付けたものである。
しかも、この場合にはブラケット31の車室内側面の大きさに対応するように、図4、図10、図11の実施例の樹脂リブ51よりも大形状の樹脂リブに設定することができる。
【0055】
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の各実施例とほぼ同様であるから、図12において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0056】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のルーフレールインナは、実施例のルーフサイドレールインナ22に対応し、
以下同様に、
ロック装置は、ロック部材16に対応し、
頭部衝撃吸収部材は、樹脂リブ51に対応し、
規制部は、折返し部46に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0057】
【発明の効果】
この発明によれば、ストライカと対応する位置に、トップシーリングとは別部材のガーニッシュを設け、このガーニッシュをルーフレールインナに設けたブラケットに対して着脱可能に取付けたので、ストライカの調整時には上述のトップシーリングを何等取外すことなく、ガーニッシュのみを取外すことによりストライカの係合位置調整を行なうことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 観音開き構造のドアを備えた自動車の斜視図。
【図2】 自動車の側面図。
【図3】 フロントドア、リヤドアを取外した状態の側面図。
【図4】 ストライカ取付け部と対応するルーフ部の断面図。
【図5】 ストライカの説明図。
【図6】 図4の要部の分解斜視図。
【図7】 ブラケットの斜視図。
【図8】 ガーニッシュの前側取付部に対応するルーフ部の断面図。
【図9】 ガーニッシュの後側取付部に対応するルーフ部の断面図。
【図10】 自動車の内装材取付け構造の他の実施例を示す断面図。
【図11】 自動車の内装材取付け構造のさらに他の実施例を示す断面図。
【図12】 自動車の内装材取付け構造のさらに他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…車両
3…リヤドア
16…ロック部材(ロック装置)
18…ストライカ
22…ルーフサイドレールインナ(ルーフレールインナ)
31…ブラケット
35,37…取付け部
38…ボルト(取付け部材)
41…カーテンエアバッグ支持部
43…取付け部
44…ガイド面
45…トップシーリング
46…折返し部(規制部)
51…樹脂リブ(頭部衝撃吸収部材)
52…カーテンエアバッグ
54…ガーニッシュ
Claims (8)
- 車両の前後方向に延びるルーフレールインナの車室内側にトップシーリングが設けられると共に、
観音開き構造のドアのリヤドアの前端上部のロック装置を係合するストライカが上記ルーフレールインナに締結される自動車の内装材取付構造であって、
上記ストライカは下方側から取付位置を調整可能に上記ルーフレールインナに締結され、
上記ストライカと対応する位置にはトップシーリングとは別部材にて構成されたガーニッシュが設けられ、
上記ガーニッシュはルーフレールインナに設けられたブラケットに着脱可能に取付けられた
自動車の内装材取付構造。 - 上記ブラケットにはトップシーリングの車外側に配設されるカーテンエアバッグを支持する支持部が設けられた
請求項1記載の自動車の内装材取付構造。 - 上記ブラケットはカーテンエアバッグのバッグ部材を車室内方向に展開指向させるガイド面を備えた
請求項2記載の自動車の内装取付構造。 - 上記ブラケットはトップシーリングの車外側に配設される頭部衝撃吸収部材を支持する
請求項1記載の自動車の内装材取付装置。 - 上記ブラケットには上記頭部衝撃吸収部材を取付ける取付け部が形成された
請求項4記載の自動車の内装材取付構造。 - 上記ブラケットの下端はトップシーリングに近接配置され、下端先端部にはトップシーリングの上方向への動きを規制する規制部が形成された
請求項1記載の自動車の内装材取付構造。 - 上記規制部はブラケット下端の先端部を車外側へ折返した折返し部により形成された
請求項6記載の自動車の内装材取付構造。 - 上記ブラケットは少なくとも車両前後方向の2点でルーフレールインナに取付けられ、
取付け部の一方はルーフレールインナに差込み固定され、取付け部の他方は取付け部材にて固定される
請求項1,2,3,4,5,6または7記載の自動車の内装材取付構造。
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