JP3958619B2 - 電磁ドラムブレーキ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータ用巻上機や産業用ロボット等のモータ用ブレーキとして使用して最適な無励磁作動形の電磁ドラムブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電磁ドラムブレーキは、エレベータ用巻上機の駆動モータの回転体を制動する制動用ブレーキまたは回転体を停止した状態に保持する保持用ブレーキとして使用することが提案されている(特開2001−72358号公報、特開2000−232754号公報、特開2001−343033号公報参照)。
【0003】
特開2001−72358号公報において第2実施形態として提案されたエレベータ用巻上げ装置は、固定部材の右側面に、外周面にシープ溝が形成された内歯車が設けられた偏心揺動型減速機が配設され、固定部材の左側面に、固定部材側に設けられたモータコイルと減速機の入力軸側に設けられた永久磁石を備えた駆動モータが配設されている。また、駆動モータの永久磁石は、減速機の入力軸に装着されたモータ回転体(ブレーキドラム)の円筒部の外周面に設けられ、モータ回転体の内側には、モータ回転体の円筒部の内周面(ブレーキドラムの制動面)を制動するブレーキシューが設けられた内拡式の無励磁作動形電磁ドラムブレーキが配設されている。
【0004】
電磁ドラムブレーキは、固定部材に固定された有底円筒状のケースの円板部とモータ回転体の円板部との間に配設され、ケースの円板部に支持されたフィールドコアと、このフィールドコアの外周面とモータ回転体の円筒部の内周面との間に介装され、複数本の連結ロッドによりフィールドコアに半径方向にのみ移動自在に支持されているとともに、周方向に180度離れて配設された2つの円弧状のアーマチュアが設けられている。また、電磁ドラムブレーキには、フィールドコアの有底穴に挿入されアーマチュアの円弧状の外周面をモータ回転体の円筒部の内周面に押圧する複数の制動ばねと、この制動ばねの押圧力に抗してアーマチュアの磁気吸着面をフィールドコアの外周面(磁極面)に磁気吸着する励磁コイルが設けられている。
【0005】
このような構成のエレベータ用巻上げ装置は、駆動モータが停止したときに電磁ドラムブレーキの励磁コイルへの通電が断たれ、アーマチュアの外周面がモータ回転体の円筒部の内周面に押圧されるので、モータ回転体を停止した状態を保持する。また、エレベータ用巻上げ装置は、電磁ドラムブレーキの励磁コイルに通電することにより、制動ばねの押圧力に抗してアーマチュアがフィールドコアに磁気吸着され、アーマチュアがモータ回転体の円筒部の内周面から離間するので、モータ回転体の制動は解放され駆動モータを駆動することができる。
【0006】
なお、エレベータ用巻上げ装置の電磁ドラムブレーキには、フィールドコアの内周面に設けられ解放ロッドによりアーマチュアと連結された円弧状の解放プレートと、フィールドコアに回動自在に支持され一端が解放プレートに接離可能な解放レバー等が設けられた手動解放装置が付設され、励磁コイルに通電しなくても外部操作でアーマチュアをモータ回転体の内周面から離間することができる。
【0007】
一方、この種の電磁ドラムブレーキとしては、出願人が産業用ロボットのモータ用ブレーキとして開発した電磁ドラムブレーキがある(実開昭64−17035号公報、実開平1−82337号公報、実開平1−82338号公報参照)。実開昭64−17035号公報の電磁ドラムブレーキは、平坦な磁極面が形成された平面視略矩形状のフィールドコアと、このフィールドコアの磁極面に磁気吸着される平坦な磁気吸着面が形成された平面視略矩形状のアーマチュアと、このアーマチュアに固着されブレーキドラムの制動面と摩擦係合するブレーキライニングが設けられ、フィールドコアとアーマチュアが板ばねにより連結されている。
【0008】
このような構成からなる電磁ドラムブレーキは、ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される。また、各電磁ドラムブレーキは、フィールドコアの励磁コイルへの通電が断たれている無励磁状態において、制動ばねの押圧力によりブレーキライニングをブレーキドラムに押圧して、ブレーキドラムを制動することができるとともに、フィールドコアの励磁コイルに通電した励磁状態においては、アーマチュアが制動ばねの押圧力に抗してフィールドコアに磁気吸着され、ブレーキライニングがブレーキドラムから離間するので、ブレーキドラムの制動を解放することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベータ用巻上げ装置には、モータ回転体と同心状に配設された円柱状のフィールドコアの外周面に、円弧状のアーマチュアを周方向に間隔をおいて配設した構造の電磁ドラムブレーキが使用されていたが、電磁ドラムブレーキの軽量小型化を図るためには、また、電磁ドラムブレーキの各部品の形状を簡素化して生産性向上を図るためには、産業用ロボットのモータ用ブレーキと同様に、ブレーキドラムとして設けられたモータ回転体の制動面の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキを使用した方が最適であると考えられた。
【0010】
また、ドラムブレーキにおいては、制動時におけるブレーキライニングの圧力分布が、ブレーキドラムの回転方向側よりブレーキドラムの反回転方向側が大きくなるため、ブレーキシューのブレーキドラムの回転方向側が制動ばねの押圧力に抗してフィールドコア側に傾き、制動時における制動力が低下するということが知られており、ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される従来の電磁ドラムブレーキにおいても、このような制動時における制動力の低下を抑制するための対策が必要であった。
【0011】
さらに、従来の電磁ドラムブレーキは、ブレーキライニングが摩耗するとアーマチュアとフィールドコアの磁極面との間のエアギャップが広くなり、励磁コイルの磁気回路の磁気抵抗が大きくなるので、ブレーキライニングの摩耗に伴うエアギャップの調整が必要であった。この発明は、ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキにおいて、制動時の制動力の低下を抑制することができる電磁ドラムブレーキを提供することを目的とする。また、ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキにおいて、エアギャップの調整が簡単にできる電磁ドラムブレーキを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1の発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキドラム(1)の制動面(1a)の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキ(LB、RB)において、長手方向の略中央の内極部(3a)と、この内極部(3a)の周りに形成された励磁コイル(3g)のコイル収容部(3b)と、長手方向の両端部に形成された支持部(3c)と、この支持部(3c)と前記コイル収容部(3b)との間に形成された外極部(3d)が設けられ、前記内極部(3a)と前記外極部(3d)の平面を磁極面とした平面視略矩形状のフィールドコア(3)と、ブレーキライニング(8a)の取付け部(7a)から長手方向の両側に延設され、端面が第1の隙間をおいて前記フィールドコア(3)の支持部(3c)と対向した一対の脚部(7b)が設けられているとともに、前記フィールドコア(3)に支持され前記ブレーキドラム(1)の制動面(1a)に接離自在な平面視略矩形状のブレーキシュー(6)と、このブレーキシュー(6)と前記フィールドコア(3)との間のアーマチュア収容部(9)に収容され、前記ブレーキシュー(6)と連結されているとともに、磁気吸着面が前記フィールドコア(3)の磁極面と前記第1の隙間より狭く設定された第2の隙間をおいて対向した平面視略矩形状のアーマチュア(10)と、前記フィールドコア(3)の支持部(3c)と前記ブレーキシュー(6)の脚部(7b)の端面との間に介装され、前記ブレーキシュー(6)を前記ブレーキドラム(1)の制動面に押圧する複数の制動ばね(5)を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、第2の発明の電磁ドラムブレーキは、第1の発明の電磁ドラムブレーキにおいて、複数の隙間調整手段(11)により、アーマチュア(10)とブレーキシュー(6)を連結したことを特徴とする。さらに、第3の発明の電磁ドラムブレーキは、第2の発明の電磁ドラムブレーキにおいて、隙間調整手段(11)は、一方に右ネジ部(12a)が他方に左ネジ部(12b)が形成された調整ボルト(12)と、この調整ボルト(12)の各ネジ部(12a、12b)に螺合された一対のナット(13)で構成され、調整ボルト(12)のネジ部(12a、12b)をブレーキシュー(6)とアーマチュア(10)に穿設されたネジ穴(7e、10a)に螺合してナット(13)で固定することにより、ブレーキシュー(6)とアーマチュア(10)が連結されていることを特徴とする。
【0014】
この発明の電磁ドラムブレーキ(LB、RB)は、フィールドコア(3)が固定部材に固定される支持板(2)に支持され、制動ばね(5)の押圧力によりブレーキシュー(6)のブレーキライニング(8a)がブレーキドラム(1)の制動面(1a)に押圧される。また、フィールドコア(3)に収容した励磁コイル(3g)に通電すると、制動ばね(5)の押圧力に抗してアーマチュア(10)の磁気吸着面がフィールドコア(3)の磁極面に磁気吸着されるとともに、アーマチュア(10)に連結されたブレーキシュー(6)のブレーキライニング(8a)がブレーキドラム(1)の制動面(1a)から離間する。さらに、この発明の電磁ドラムブレーキ(LB、RB)は、ブレーキライニング(8a)の摩耗により第2の隙間が広くなるが、隙間調整手段(11)により第2の隙間を調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態として図1〜図8に図示した電磁ドラムブレーキは、エレベータ用巻上機の保持用ブレーキとして開発されたものである。図1は、電磁ドラムブレーキの使用説明図であり、特開2001−72358号公報のモータ回転体(公報において符号19の回転体)の内側に2つの電磁ドラムブレーキが組込まれた状態が図示されている。図2は電磁ドラムブレーキの平面図である。図3は図2の一部を断面とした側面図であり、図4は図3の要部拡大図である。図5はフィールドコアの平面図であり、図6は図5の一部を断面とした側面図である。図7はブレーキシュー本体の平面図であり、図8は図7の一部を断面とした側面図である。なお、以下の説明においては、モータ回転体をブレーキドラムとして説明する。
【0016】
エレベータ用巻上機は、ブレーキドラム1の円筒状制動面1aの周方向に180度離れた状態で、左側の電磁ドラムブレーキLBと右側の電磁ドラムブレーキRBが組込まれている。また、各電磁ドラムブレーキLB、RBのフィールドコア3は、ブレーキドラム1と同軸線上に配設され、図示せぬ固定部材に固定された支持板2に取付けられている(図1参照)。なお、電磁ドラムブレーキLBと電磁ドラムブレーキRBは、後述する動作確認手段16の取付け位置が左右逆になっている構成が相異しているだけであり、以下、電磁ドラムブレーキLBの構成と作用のみを説明する。
【0017】
電磁ドラムブレーキLBは、平面視略矩形状のフィールドコア3と、同様に平面視矩形状のブレーキシュー6、および同様に平面視略矩形状のアーマチュア10が設けられている。フィールドコア3は、機械構造用炭素鋼鋼材を機械加工することにより形成されたものであり、図5と図6に図示したように、平面視略矩形状で、かつ扁平状に形成されている。また、フィールドコア3の長手方向の中央には、角柱状の内極部3aが形成され、その内極部3aの周りには、凹陥状のコイル収容部3bが形成されている。なお、コイル収容部3bには、巻線された励磁コイル3gが嵌合され絶縁樹脂で固められている。
【0018】
さらに、フィールドコア3の長手方向の両端部には、内極部3aを形成した部位より幅の狭い支持部3cが個々に形成され、支持部3cとコイル収容部3bとの間には、内極部3aを形成した部位と同じ幅の外極部3dが個々に形成されている。また、フィールドコア3の各支持部3cには、一対の有底状のピン穴3eと有底状のばね挿入穴3fが穿設され、ピン穴3eにはガイドピン4が植設され、ばね挿入穴3fには制動ばね5が挿入されている。なお、内極部3aと外極部3dの後述するアーマチュア10との対向面は、同じ高さに形成され平坦な磁極面として設けられている。また、コイル収容部3bは、長手方向において内極部3aと外極部3dが対向する部分のみが溝に形成されている。なお、フィールドコア3の外極部3dの一部分には、このフィールドコア3の磁極面とアーマチュア10の磁気吸着面との磁気吸着音を防止するための図示せぬゴム片が固着される。
【0019】
ブレーキシュー6のブレーキシュー本体7は、図7と図8に図示したように、機械構造用炭素鋼鋼材を鍛造加工することにより平面視略矩形状に形成され、長手方向の中央が、フィールドコア3の内極部3aと外極部3dに間隔をおいて配設されたブレーキライニング8aの取付け部7aとして設けられている。また、ブレーキシュー本体7には、取付け部7aの端部から長手方向の両側に個々に延設された側面視略円弧状の脚部7bが形成されている。このブレーキシュー本体7の脚部7bの端面は、フィールドコア3の支持部3cと第1の隙間をおいて対向しているとともに、各脚部7bには、その端面に開口する一対のピン挿入穴7cと、ばね挿入穴7dが穿設されている。また、ピン挿入穴7cには、フィールドコア3の支持部3cから突出したガイドピン4が挿入され、ばね挿入穴7dには、フィールドコア3の支持部3cから突出した制動ばね5が挿入されている。さらに、ブレーキシュー本体7の取付け部7aの外側には、消耗品であるブレーキライニング8aが取り外し可能に固定されたパッド8が2本のボルトにより取付けられている。なお、ブレーキシュー本体7の各ピン挿入穴7cには、金属製カラーの内周面に低摩擦係数で耐摩耗特性が良好な合成樹脂材料の被覆層が形成された図示せぬブッシュが圧入嵌合され、ガイドピン4はブッシュに挿入されている。
【0020】
フィールドコア3とブレーキシュー本体7との間のアーマチュア収容部9には、機械構造用炭素鋼鋼材を直方体の形状に機械加工することにより形成されたアーマチュア10が収容されている。アーマチュア10は、フィールドコア3の磁極面と第2の隙間(エアギャップ)をおいて対向する面が平坦な磁気吸着面として設けられている。また、アーマチュア10には、その長手方向の両端部側にネジ穴10aが個々に形成されているとともに、ブレーキシュー本体7の取付け部7aにも、ネジ穴10aと同軸上に設けられた一対のネジ穴7eが穿設され、これらネジ穴10a、7eに隙間調整手段11のネジ部を螺合することにより、ブレーキシュー6とアーマチュア10は一体に連結されている。なお、第2の隙間(エアギャップ)は、寸法が0.2mm程度の隙間であり、第1の隙間より小さく設定されている。
【0021】
隙間調整手段11は、ブレーキシュー本体7のネジ穴7eに螺合された右ネジ部12aと、アーマチュア10のネジ穴10aに螺合された左ネジ部12b、およびこれらネジ部12a、12bの間の係合部12cが形成された調整ボルト12と、この調整ボルト12の右ネジ部12aと左ネジ部12bに螺合された一対のナット13により構成されている。このような隙間調整手段11は、一対のナット13を係合部12c側に螺合後退させてから調整ボルト12を回動することにより、ブレーキシュー本体7の取付け部7aとアーマチュア10との対向面間の寸法を調整することができる。すなわち、図1のように電磁ドラムブレーキLB、RBをブレーキドラム1の内側に組み込み、調整ボルト12を回動して第2の隙間(エアギャップ)を調整した後で、一方のナット13をブレーキシュー本体7に締め付け、他方のナット13をアーマチュア10に締め付けることにより、第2の隙間の寸法を調整することができる。
【0022】
次に、図面に図示された電磁ドラムブレーキLBに付設された解放保持手段14と押圧力調整手段15およびアーマチュア10の動作確認手段16について説明する。解放保持手段14は、アーマチュア10の長手方向の中央に穿設された貫通穴10bに挿通され、フィールドコア3の内極部3aの中央に穿設されたネジ穴3hに螺合された解放ボルト14aと、この解放ボルト14aに螺合され端面がアーマチュア10に締め付けられたナット14bにより構成され、電磁ドラムブレーキLBをブレーキドラム1内に組込むまで、アーマチュア10の磁気吸着面をフィールドコア3の磁極面に当接させた状態に保持する。この解放保持手段14は、電磁ドラムブレーキLBをブレーキドラム1内に組込んだ後、取り外される。
【0023】
押圧力調整手段15は、アーマチュア10に穿設されたネジ穴に螺合された押圧ボルト15aと、この押圧ボルト15aに螺合され端面がアーマチュア10に締め付けられたナット15bと、フィールドコア3の内極部3aに穿設され押圧ボルト15aの先端が挿入された有底状のばね穴3iと、このばね穴3iに挿入された押圧ばね15cと、ばね穴3iに収容され押圧ばね15cと押圧ボルト15aの先端との間に介装された当接板15dにより構成されている。この押圧調整手段15は、ブレーキシュー6のブレーキライニング7をブレーキドラム1の制動面1aに押圧する押圧力を微調整することができる。
【0024】
アーマチュア10の動作確認手段16は、フィールドコア3の支持部3cの側面に装着されたリミットスイッチ16aと、支持部3cの側面に回動自在に支持されたスイッチアーム16bと、アーマチュア10に位置調整自在に固定された検知板16cにより構成されている。この動作確認手段16は、アーマチュア10がフィールドコア3に磁気吸着されることにより、検知板16cがスイッチアーム16bに当接するとともに、スイッチアーム16bが回動してリミットスイッチ16aのスイッチを押す。したがって、リミットスイッチ16aの作動により、電磁ドラムブレーキLBによるブレーキドラム1の制動が解放されたことを確認することができる。
【0025】
このように構成された電磁ドラムブレーキLBは、励磁コイル3gへの通電が断たれているときは、制動ばね5と押圧ばね15cの押圧力によりブレーキシュー6のブレーキライニング8aをブレーキドラム1の制動面1aに押圧して、ブレーキドラム1を停止した状態に保持している。また、電磁ドラムブレーキLBは、励磁コイル3gに通電することにより、制動ばね5と押圧ばね15cの押圧力に抗してアーマチュア10の磁気吸着面がフィールドコア3の磁極面に磁気吸着されるとともに、ブレーキシュー6のブレーキライニング8aがブレーキドラム1の制動面1aから離間するので、ブレーキドラム1の制動が解放される。
【0026】
また、実施の形態として図示した電磁ドラムブレーキLBは、フィールドコア3に外極部3dより長手方向外側に延設された支持部3cを設けるとともに、ブレーキショー6にブレーキライニング8aの取付け部7aより長手方向外側に延設された脚部7bを設け、フィールドコア3の支持部3cとブレーキシュー6の脚部7bの端面との間に制動ばね5を介装して、ブレーキライニング8aの長手方向の寸法より、フィールドコア3の各支持部3cに配設された制動ばね5の間隔を広くしたので、ブレーキドラム1の制動時におけるブレーキシュー6のフィールドコア3側への傾きが抑制される。
【0027】
以上、この発明の実施の形態として、エレベータ用巻上機のモータ用ブレーキとして使用して最適な電磁ドラムブレーキを説明したが、この発明の電磁ドラムブレーキは、クレーンやエスカレータ、産業用ロボット等のモータ用ブレーキとして使用することもできる。また、この発明の実施の形態として、凸円弧状のブレーキライニングが取付けられた内拡式の電磁ドラムブレーキを説明したが、この発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキライニングの形状を変えることにより、ブレーキドラムの円筒部の外周面を制動する電磁ドラムブレーキや円板状のブレーキディスクの側面を制動する電磁ディスクブレーキとして使用することができる。
【0028】
さらに、この発明の実施の形態として、ブレーキシュー本体7にブレーキライニング8aのパッド8を着脱可能に取付けた構造のブレーキシュー6を説明したが、この発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキシュー本体7にブレーキライニング8aを直接貼り付けた構造のブレーキシュー6を組込んでもよい。
【0029】
【発明の効果】
第1の発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキシューにブレーキライニングの取付け部からブレーキドラムの周方向に延設された一対の脚部を設け、このブレーキシューの脚部の端面とフィールドコアの支持部との間に制動ばねを介装して、制動時のブレーキシューの傾きを防止したので、制動時における制動力の低下やブレーキライニングの偏摩耗、および制動鳴き音(ノイズ)の発生等を抑制することができる。
【0030】
第2の発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキシューとアーマチュアを隙間調整手段により連結したので、アーマチュアの磁気吸着面とフィールドコアの磁極面との間の第2の隙間を調整することができる。したがって、この発明の電磁ドラムブレーキは、エレベータ用巻上機等のブレーキとして長期使用することができる。
【0031】
第3の発明の電磁ドラムブレーキは、隙間調整手段を、一方に右ネジ部が他方に左ネジ部が形成された調整ボルトと、この調整ボルトの各ネジ部に螺合された一対のナットで構成して、調整ボルトのネジ部をブレーキシューとアーマチュアに穿設されたネジ穴に螺合してナットで固定することにより、ブレーキシューとアーマチュアを連結したので、アーマチュアの磁気吸着面とフィールドコアの磁極面との間の第2の隙間を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電磁ドラムブレーキの使用説明図である。
【図2】この発明の実施の形態として図示された電磁ドラムブレーキの平面図である。
【図3】図2の電磁ドラムブレーキの一部を断面とした側面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】フィールドコアの平面図である。
【図6】図5のフィールドコアの一部を断面とした側面図である。
【図7】ブレーキシュー本体の平面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキドラム
3 フィールドコア
5 制動ばね
6 ブレーキシュー
7 ブレーキシュー本体
8a ブレーキライニング
10 アーマチュア
11 隙間調整手段
12 調整ボルト
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータ用巻上機や産業用ロボット等のモータ用ブレーキとして使用して最適な無励磁作動形の電磁ドラムブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電磁ドラムブレーキは、エレベータ用巻上機の駆動モータの回転体を制動する制動用ブレーキまたは回転体を停止した状態に保持する保持用ブレーキとして使用することが提案されている(特開2001−72358号公報、特開2000−232754号公報、特開2001−343033号公報参照)。
【0003】
特開2001−72358号公報において第2実施形態として提案されたエレベータ用巻上げ装置は、固定部材の右側面に、外周面にシープ溝が形成された内歯車が設けられた偏心揺動型減速機が配設され、固定部材の左側面に、固定部材側に設けられたモータコイルと減速機の入力軸側に設けられた永久磁石を備えた駆動モータが配設されている。また、駆動モータの永久磁石は、減速機の入力軸に装着されたモータ回転体(ブレーキドラム)の円筒部の外周面に設けられ、モータ回転体の内側には、モータ回転体の円筒部の内周面(ブレーキドラムの制動面)を制動するブレーキシューが設けられた内拡式の無励磁作動形電磁ドラムブレーキが配設されている。
【0004】
電磁ドラムブレーキは、固定部材に固定された有底円筒状のケースの円板部とモータ回転体の円板部との間に配設され、ケースの円板部に支持されたフィールドコアと、このフィールドコアの外周面とモータ回転体の円筒部の内周面との間に介装され、複数本の連結ロッドによりフィールドコアに半径方向にのみ移動自在に支持されているとともに、周方向に180度離れて配設された2つの円弧状のアーマチュアが設けられている。また、電磁ドラムブレーキには、フィールドコアの有底穴に挿入されアーマチュアの円弧状の外周面をモータ回転体の円筒部の内周面に押圧する複数の制動ばねと、この制動ばねの押圧力に抗してアーマチュアの磁気吸着面をフィールドコアの外周面(磁極面)に磁気吸着する励磁コイルが設けられている。
【0005】
このような構成のエレベータ用巻上げ装置は、駆動モータが停止したときに電磁ドラムブレーキの励磁コイルへの通電が断たれ、アーマチュアの外周面がモータ回転体の円筒部の内周面に押圧されるので、モータ回転体を停止した状態を保持する。また、エレベータ用巻上げ装置は、電磁ドラムブレーキの励磁コイルに通電することにより、制動ばねの押圧力に抗してアーマチュアがフィールドコアに磁気吸着され、アーマチュアがモータ回転体の円筒部の内周面から離間するので、モータ回転体の制動は解放され駆動モータを駆動することができる。
【0006】
なお、エレベータ用巻上げ装置の電磁ドラムブレーキには、フィールドコアの内周面に設けられ解放ロッドによりアーマチュアと連結された円弧状の解放プレートと、フィールドコアに回動自在に支持され一端が解放プレートに接離可能な解放レバー等が設けられた手動解放装置が付設され、励磁コイルに通電しなくても外部操作でアーマチュアをモータ回転体の内周面から離間することができる。
【0007】
一方、この種の電磁ドラムブレーキとしては、出願人が産業用ロボットのモータ用ブレーキとして開発した電磁ドラムブレーキがある(実開昭64−17035号公報、実開平1−82337号公報、実開平1−82338号公報参照)。実開昭64−17035号公報の電磁ドラムブレーキは、平坦な磁極面が形成された平面視略矩形状のフィールドコアと、このフィールドコアの磁極面に磁気吸着される平坦な磁気吸着面が形成された平面視略矩形状のアーマチュアと、このアーマチュアに固着されブレーキドラムの制動面と摩擦係合するブレーキライニングが設けられ、フィールドコアとアーマチュアが板ばねにより連結されている。
【0008】
このような構成からなる電磁ドラムブレーキは、ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される。また、各電磁ドラムブレーキは、フィールドコアの励磁コイルへの通電が断たれている無励磁状態において、制動ばねの押圧力によりブレーキライニングをブレーキドラムに押圧して、ブレーキドラムを制動することができるとともに、フィールドコアの励磁コイルに通電した励磁状態においては、アーマチュアが制動ばねの押圧力に抗してフィールドコアに磁気吸着され、ブレーキライニングがブレーキドラムから離間するので、ブレーキドラムの制動を解放することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベータ用巻上げ装置には、モータ回転体と同心状に配設された円柱状のフィールドコアの外周面に、円弧状のアーマチュアを周方向に間隔をおいて配設した構造の電磁ドラムブレーキが使用されていたが、電磁ドラムブレーキの軽量小型化を図るためには、また、電磁ドラムブレーキの各部品の形状を簡素化して生産性向上を図るためには、産業用ロボットのモータ用ブレーキと同様に、ブレーキドラムとして設けられたモータ回転体の制動面の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキを使用した方が最適であると考えられた。
【0010】
また、ドラムブレーキにおいては、制動時におけるブレーキライニングの圧力分布が、ブレーキドラムの回転方向側よりブレーキドラムの反回転方向側が大きくなるため、ブレーキシューのブレーキドラムの回転方向側が制動ばねの押圧力に抗してフィールドコア側に傾き、制動時における制動力が低下するということが知られており、ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される従来の電磁ドラムブレーキにおいても、このような制動時における制動力の低下を抑制するための対策が必要であった。
【0011】
さらに、従来の電磁ドラムブレーキは、ブレーキライニングが摩耗するとアーマチュアとフィールドコアの磁極面との間のエアギャップが広くなり、励磁コイルの磁気回路の磁気抵抗が大きくなるので、ブレーキライニングの摩耗に伴うエアギャップの調整が必要であった。この発明は、ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキにおいて、制動時の制動力の低下を抑制することができる電磁ドラムブレーキを提供することを目的とする。また、ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキにおいて、エアギャップの調整が簡単にできる電磁ドラムブレーキを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1の発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキドラム(1)の制動面(1a)の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキ(LB、RB)において、長手方向の略中央の内極部(3a)と、この内極部(3a)の周りに形成された励磁コイル(3g)のコイル収容部(3b)と、長手方向の両端部に形成された支持部(3c)と、この支持部(3c)と前記コイル収容部(3b)との間に形成された外極部(3d)が設けられ、前記内極部(3a)と前記外極部(3d)の平面を磁極面とした平面視略矩形状のフィールドコア(3)と、ブレーキライニング(8a)の取付け部(7a)から長手方向の両側に延設され、端面が第1の隙間をおいて前記フィールドコア(3)の支持部(3c)と対向した一対の脚部(7b)が設けられているとともに、前記フィールドコア(3)に支持され前記ブレーキドラム(1)の制動面(1a)に接離自在な平面視略矩形状のブレーキシュー(6)と、このブレーキシュー(6)と前記フィールドコア(3)との間のアーマチュア収容部(9)に収容され、前記ブレーキシュー(6)と連結されているとともに、磁気吸着面が前記フィールドコア(3)の磁極面と前記第1の隙間より狭く設定された第2の隙間をおいて対向した平面視略矩形状のアーマチュア(10)と、前記フィールドコア(3)の支持部(3c)と前記ブレーキシュー(6)の脚部(7b)の端面との間に介装され、前記ブレーキシュー(6)を前記ブレーキドラム(1)の制動面に押圧する複数の制動ばね(5)を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、第2の発明の電磁ドラムブレーキは、第1の発明の電磁ドラムブレーキにおいて、複数の隙間調整手段(11)により、アーマチュア(10)とブレーキシュー(6)を連結したことを特徴とする。さらに、第3の発明の電磁ドラムブレーキは、第2の発明の電磁ドラムブレーキにおいて、隙間調整手段(11)は、一方に右ネジ部(12a)が他方に左ネジ部(12b)が形成された調整ボルト(12)と、この調整ボルト(12)の各ネジ部(12a、12b)に螺合された一対のナット(13)で構成され、調整ボルト(12)のネジ部(12a、12b)をブレーキシュー(6)とアーマチュア(10)に穿設されたネジ穴(7e、10a)に螺合してナット(13)で固定することにより、ブレーキシュー(6)とアーマチュア(10)が連結されていることを特徴とする。
【0014】
この発明の電磁ドラムブレーキ(LB、RB)は、フィールドコア(3)が固定部材に固定される支持板(2)に支持され、制動ばね(5)の押圧力によりブレーキシュー(6)のブレーキライニング(8a)がブレーキドラム(1)の制動面(1a)に押圧される。また、フィールドコア(3)に収容した励磁コイル(3g)に通電すると、制動ばね(5)の押圧力に抗してアーマチュア(10)の磁気吸着面がフィールドコア(3)の磁極面に磁気吸着されるとともに、アーマチュア(10)に連結されたブレーキシュー(6)のブレーキライニング(8a)がブレーキドラム(1)の制動面(1a)から離間する。さらに、この発明の電磁ドラムブレーキ(LB、RB)は、ブレーキライニング(8a)の摩耗により第2の隙間が広くなるが、隙間調整手段(11)により第2の隙間を調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態として図1〜図8に図示した電磁ドラムブレーキは、エレベータ用巻上機の保持用ブレーキとして開発されたものである。図1は、電磁ドラムブレーキの使用説明図であり、特開2001−72358号公報のモータ回転体(公報において符号19の回転体)の内側に2つの電磁ドラムブレーキが組込まれた状態が図示されている。図2は電磁ドラムブレーキの平面図である。図3は図2の一部を断面とした側面図であり、図4は図3の要部拡大図である。図5はフィールドコアの平面図であり、図6は図5の一部を断面とした側面図である。図7はブレーキシュー本体の平面図であり、図8は図7の一部を断面とした側面図である。なお、以下の説明においては、モータ回転体をブレーキドラムとして説明する。
【0016】
エレベータ用巻上機は、ブレーキドラム1の円筒状制動面1aの周方向に180度離れた状態で、左側の電磁ドラムブレーキLBと右側の電磁ドラムブレーキRBが組込まれている。また、各電磁ドラムブレーキLB、RBのフィールドコア3は、ブレーキドラム1と同軸線上に配設され、図示せぬ固定部材に固定された支持板2に取付けられている(図1参照)。なお、電磁ドラムブレーキLBと電磁ドラムブレーキRBは、後述する動作確認手段16の取付け位置が左右逆になっている構成が相異しているだけであり、以下、電磁ドラムブレーキLBの構成と作用のみを説明する。
【0017】
電磁ドラムブレーキLBは、平面視略矩形状のフィールドコア3と、同様に平面視矩形状のブレーキシュー6、および同様に平面視略矩形状のアーマチュア10が設けられている。フィールドコア3は、機械構造用炭素鋼鋼材を機械加工することにより形成されたものであり、図5と図6に図示したように、平面視略矩形状で、かつ扁平状に形成されている。また、フィールドコア3の長手方向の中央には、角柱状の内極部3aが形成され、その内極部3aの周りには、凹陥状のコイル収容部3bが形成されている。なお、コイル収容部3bには、巻線された励磁コイル3gが嵌合され絶縁樹脂で固められている。
【0018】
さらに、フィールドコア3の長手方向の両端部には、内極部3aを形成した部位より幅の狭い支持部3cが個々に形成され、支持部3cとコイル収容部3bとの間には、内極部3aを形成した部位と同じ幅の外極部3dが個々に形成されている。また、フィールドコア3の各支持部3cには、一対の有底状のピン穴3eと有底状のばね挿入穴3fが穿設され、ピン穴3eにはガイドピン4が植設され、ばね挿入穴3fには制動ばね5が挿入されている。なお、内極部3aと外極部3dの後述するアーマチュア10との対向面は、同じ高さに形成され平坦な磁極面として設けられている。また、コイル収容部3bは、長手方向において内極部3aと外極部3dが対向する部分のみが溝に形成されている。なお、フィールドコア3の外極部3dの一部分には、このフィールドコア3の磁極面とアーマチュア10の磁気吸着面との磁気吸着音を防止するための図示せぬゴム片が固着される。
【0019】
ブレーキシュー6のブレーキシュー本体7は、図7と図8に図示したように、機械構造用炭素鋼鋼材を鍛造加工することにより平面視略矩形状に形成され、長手方向の中央が、フィールドコア3の内極部3aと外極部3dに間隔をおいて配設されたブレーキライニング8aの取付け部7aとして設けられている。また、ブレーキシュー本体7には、取付け部7aの端部から長手方向の両側に個々に延設された側面視略円弧状の脚部7bが形成されている。このブレーキシュー本体7の脚部7bの端面は、フィールドコア3の支持部3cと第1の隙間をおいて対向しているとともに、各脚部7bには、その端面に開口する一対のピン挿入穴7cと、ばね挿入穴7dが穿設されている。また、ピン挿入穴7cには、フィールドコア3の支持部3cから突出したガイドピン4が挿入され、ばね挿入穴7dには、フィールドコア3の支持部3cから突出した制動ばね5が挿入されている。さらに、ブレーキシュー本体7の取付け部7aの外側には、消耗品であるブレーキライニング8aが取り外し可能に固定されたパッド8が2本のボルトにより取付けられている。なお、ブレーキシュー本体7の各ピン挿入穴7cには、金属製カラーの内周面に低摩擦係数で耐摩耗特性が良好な合成樹脂材料の被覆層が形成された図示せぬブッシュが圧入嵌合され、ガイドピン4はブッシュに挿入されている。
【0020】
フィールドコア3とブレーキシュー本体7との間のアーマチュア収容部9には、機械構造用炭素鋼鋼材を直方体の形状に機械加工することにより形成されたアーマチュア10が収容されている。アーマチュア10は、フィールドコア3の磁極面と第2の隙間(エアギャップ)をおいて対向する面が平坦な磁気吸着面として設けられている。また、アーマチュア10には、その長手方向の両端部側にネジ穴10aが個々に形成されているとともに、ブレーキシュー本体7の取付け部7aにも、ネジ穴10aと同軸上に設けられた一対のネジ穴7eが穿設され、これらネジ穴10a、7eに隙間調整手段11のネジ部を螺合することにより、ブレーキシュー6とアーマチュア10は一体に連結されている。なお、第2の隙間(エアギャップ)は、寸法が0.2mm程度の隙間であり、第1の隙間より小さく設定されている。
【0021】
隙間調整手段11は、ブレーキシュー本体7のネジ穴7eに螺合された右ネジ部12aと、アーマチュア10のネジ穴10aに螺合された左ネジ部12b、およびこれらネジ部12a、12bの間の係合部12cが形成された調整ボルト12と、この調整ボルト12の右ネジ部12aと左ネジ部12bに螺合された一対のナット13により構成されている。このような隙間調整手段11は、一対のナット13を係合部12c側に螺合後退させてから調整ボルト12を回動することにより、ブレーキシュー本体7の取付け部7aとアーマチュア10との対向面間の寸法を調整することができる。すなわち、図1のように電磁ドラムブレーキLB、RBをブレーキドラム1の内側に組み込み、調整ボルト12を回動して第2の隙間(エアギャップ)を調整した後で、一方のナット13をブレーキシュー本体7に締め付け、他方のナット13をアーマチュア10に締め付けることにより、第2の隙間の寸法を調整することができる。
【0022】
次に、図面に図示された電磁ドラムブレーキLBに付設された解放保持手段14と押圧力調整手段15およびアーマチュア10の動作確認手段16について説明する。解放保持手段14は、アーマチュア10の長手方向の中央に穿設された貫通穴10bに挿通され、フィールドコア3の内極部3aの中央に穿設されたネジ穴3hに螺合された解放ボルト14aと、この解放ボルト14aに螺合され端面がアーマチュア10に締め付けられたナット14bにより構成され、電磁ドラムブレーキLBをブレーキドラム1内に組込むまで、アーマチュア10の磁気吸着面をフィールドコア3の磁極面に当接させた状態に保持する。この解放保持手段14は、電磁ドラムブレーキLBをブレーキドラム1内に組込んだ後、取り外される。
【0023】
押圧力調整手段15は、アーマチュア10に穿設されたネジ穴に螺合された押圧ボルト15aと、この押圧ボルト15aに螺合され端面がアーマチュア10に締め付けられたナット15bと、フィールドコア3の内極部3aに穿設され押圧ボルト15aの先端が挿入された有底状のばね穴3iと、このばね穴3iに挿入された押圧ばね15cと、ばね穴3iに収容され押圧ばね15cと押圧ボルト15aの先端との間に介装された当接板15dにより構成されている。この押圧調整手段15は、ブレーキシュー6のブレーキライニング7をブレーキドラム1の制動面1aに押圧する押圧力を微調整することができる。
【0024】
アーマチュア10の動作確認手段16は、フィールドコア3の支持部3cの側面に装着されたリミットスイッチ16aと、支持部3cの側面に回動自在に支持されたスイッチアーム16bと、アーマチュア10に位置調整自在に固定された検知板16cにより構成されている。この動作確認手段16は、アーマチュア10がフィールドコア3に磁気吸着されることにより、検知板16cがスイッチアーム16bに当接するとともに、スイッチアーム16bが回動してリミットスイッチ16aのスイッチを押す。したがって、リミットスイッチ16aの作動により、電磁ドラムブレーキLBによるブレーキドラム1の制動が解放されたことを確認することができる。
【0025】
このように構成された電磁ドラムブレーキLBは、励磁コイル3gへの通電が断たれているときは、制動ばね5と押圧ばね15cの押圧力によりブレーキシュー6のブレーキライニング8aをブレーキドラム1の制動面1aに押圧して、ブレーキドラム1を停止した状態に保持している。また、電磁ドラムブレーキLBは、励磁コイル3gに通電することにより、制動ばね5と押圧ばね15cの押圧力に抗してアーマチュア10の磁気吸着面がフィールドコア3の磁極面に磁気吸着されるとともに、ブレーキシュー6のブレーキライニング8aがブレーキドラム1の制動面1aから離間するので、ブレーキドラム1の制動が解放される。
【0026】
また、実施の形態として図示した電磁ドラムブレーキLBは、フィールドコア3に外極部3dより長手方向外側に延設された支持部3cを設けるとともに、ブレーキショー6にブレーキライニング8aの取付け部7aより長手方向外側に延設された脚部7bを設け、フィールドコア3の支持部3cとブレーキシュー6の脚部7bの端面との間に制動ばね5を介装して、ブレーキライニング8aの長手方向の寸法より、フィールドコア3の各支持部3cに配設された制動ばね5の間隔を広くしたので、ブレーキドラム1の制動時におけるブレーキシュー6のフィールドコア3側への傾きが抑制される。
【0027】
以上、この発明の実施の形態として、エレベータ用巻上機のモータ用ブレーキとして使用して最適な電磁ドラムブレーキを説明したが、この発明の電磁ドラムブレーキは、クレーンやエスカレータ、産業用ロボット等のモータ用ブレーキとして使用することもできる。また、この発明の実施の形態として、凸円弧状のブレーキライニングが取付けられた内拡式の電磁ドラムブレーキを説明したが、この発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキライニングの形状を変えることにより、ブレーキドラムの円筒部の外周面を制動する電磁ドラムブレーキや円板状のブレーキディスクの側面を制動する電磁ディスクブレーキとして使用することができる。
【0028】
さらに、この発明の実施の形態として、ブレーキシュー本体7にブレーキライニング8aのパッド8を着脱可能に取付けた構造のブレーキシュー6を説明したが、この発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキシュー本体7にブレーキライニング8aを直接貼り付けた構造のブレーキシュー6を組込んでもよい。
【0029】
【発明の効果】
第1の発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキシューにブレーキライニングの取付け部からブレーキドラムの周方向に延設された一対の脚部を設け、このブレーキシューの脚部の端面とフィールドコアの支持部との間に制動ばねを介装して、制動時のブレーキシューの傾きを防止したので、制動時における制動力の低下やブレーキライニングの偏摩耗、および制動鳴き音(ノイズ)の発生等を抑制することができる。
【0030】
第2の発明の電磁ドラムブレーキは、ブレーキシューとアーマチュアを隙間調整手段により連結したので、アーマチュアの磁気吸着面とフィールドコアの磁極面との間の第2の隙間を調整することができる。したがって、この発明の電磁ドラムブレーキは、エレベータ用巻上機等のブレーキとして長期使用することができる。
【0031】
第3の発明の電磁ドラムブレーキは、隙間調整手段を、一方に右ネジ部が他方に左ネジ部が形成された調整ボルトと、この調整ボルトの各ネジ部に螺合された一対のナットで構成して、調整ボルトのネジ部をブレーキシューとアーマチュアに穿設されたネジ穴に螺合してナットで固定することにより、ブレーキシューとアーマチュアを連結したので、アーマチュアの磁気吸着面とフィールドコアの磁極面との間の第2の隙間を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電磁ドラムブレーキの使用説明図である。
【図2】この発明の実施の形態として図示された電磁ドラムブレーキの平面図である。
【図3】図2の電磁ドラムブレーキの一部を断面とした側面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】フィールドコアの平面図である。
【図6】図5のフィールドコアの一部を断面とした側面図である。
【図7】ブレーキシュー本体の平面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキドラム
3 フィールドコア
5 制動ばね
6 ブレーキシュー
7 ブレーキシュー本体
8a ブレーキライニング
10 アーマチュア
11 隙間調整手段
12 調整ボルト
Claims (3)
- ブレーキドラムの制動面の周方向に間隔をおいて配設される電磁ドラムブレーキにおいて、
長手方向の略中央の内極部と、この内極部の周りに形成された励磁コイルのコイル収容部と、長手方向の両端部に形成された支持部と、この支持部と前記コイル収容部との間に形成された外極部が設けられ、前記内極部と前記外極部の平面を磁極面とした平面視略矩形状のフィールドコアと、
ブレーキライニングの取付け部から長手方向の両側に延設され、端面が第1の隙間をおいて前記フィールドコアの支持部と対向した一対の脚部が設けられているとともに、前記フィールドコアに支持され前記ブレーキドラムの制動面に接離自在な平面視略矩形状のブレーキシューと、
このブレーキシューと前記フィールドコアとの間のアーマチュア収容部に収容され、前記ブレーキシューと連結されているとともに、磁気吸着面が前記フィールドコアの磁極面と前記第1の隙間より狭く設定された第2の隙間をおいて対向した平面視略矩形状のアーマチュアと、
前記フィールドコアの支持部と前記ブレーキシューの脚部の端面との間に介装され、前記ブレーキシューを前記ブレーキドラムの制動面に押圧する複数の制動ばね
を設けたことを特徴とする電磁ドラムブレーキ。 - 複数の隙間調整手段により、アーマチュアとブレーキシューを連結したことを特徴とする請求項1に記載された電磁ドラムブレーキ。
- 隙間調整手段は、一方に右ネジ部が他方に左ネジ部が形成された調整ボルトと、この調整ボルトの各ネジ部に螺合された一対のナットで構成され、調整ボルトのネジ部をブレーキシューとアーマチュアに穿設されたネジ穴に螺合してナットで固定することにより、ブレーキシューとアーマチュアが連結されていることを特徴とする請求項2に記載された電磁ドラムブレーキ。
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