JP3956704B2 - トルクリミッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両の走行駆動源たるエンジンと車両用空調装置の冷媒圧縮機との間の動力伝達経路上に配設されて回転力を伝達可能であるとともに、過大なトルクの伝達は遮断可能なトルクリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のトルクリミッタとしては、例えば、特開2001−59560号公報に開示されたものが存在する。
【0003】
すなわち、図4に示すように、このトルクリミッタ101は、エンジン側のロータ111に連結されたフランジ部102と、フランジ部102の中央に突設され、圧縮機の駆動軸112に所定の締付けトルクで螺子結合された連結部103とからなっている。ロータ111から駆動軸112へのトルクの伝達は、連結部103を締め付ける方向になされる。
【0004】
そして、デッドロックが生じる等して、圧縮機の負荷トルク(圧縮機を駆動するのに必要なトルク)がリミットトルク(連結部103の所定の締付けトルクよりも大に設定されている)以上となると、連結部103の雌螺子103a及び駆動軸112の雄螺子112aの少なくとも一方の螺子山が、螺子上がりによって破壊される。従って、連結部103と駆動軸112との螺子結合が解除され、ロータ111の回転によっても連結部103が駆動軸112に対して空転されて、圧縮機の過大な負荷トルクの影響がエンジン側に波及されることを防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記トルクリミッタ101においては、伝達トルクが過大となると、連結部103と駆動軸112との間の狭い空間内で螺子山が破壊されることとなる。従って、破壊された螺子山の破片の残留等に起因して、この螺子山の破壊の後も連結部103と駆動軸112との間に摺動抵抗が残ってしまう。連結部103と駆動軸112との間に摺動抵抗が残ると、異音や振動等が発生したり、エンジンの安定運転が阻害される問題があった。さらには、この摺動部分が溶着することでトルクの伝達が復活され、エンジンがストールしてしまう懸念もある。
【0006】
本発明の目的は、破断予定部が破断された後には、この破断予定部の第1回転体側の破断面と第2回転体側の破断面との間での摺動を抑制することが可能なトルクリミッタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、連結部の第2回転体に対する螺進が、フランジ部の規制面と第2回転体との当接により規制されることで、第2回転体に対する連結部の所定の締付けトルクでの螺子結合が達成されている。従って、トルクリミッタを介した、第1回転体と第2回転体との間での動力の伝達が可能となっている。
【0008】
そして、第1回転体と第2回転体との間で伝達されるトルクが、リミットトルク(連結部の所定の締付けトルクよりも大に設定されている)以上となると、連結部が第2回転体に対して締付け方向へさらに螺進される。一方、フランジ部において、破断予定部の破断後に第1回転体側に属することとなる部位は、規制面を介した第2回転体との当接により、螺進する連結部への追従が規制されている。
【0009】
従って、破断予定部は、連結部の螺進(増し締め)に起因した応力集中により、引き千切られるようにして破断される。破断予定部が破断されたトルクリミッタは、この破断予定部を境として第1回転体側と第2回転体側とに二分される。従って、第1回転体と第2回転体との相対回転が許容され、両回転体間での過大なトルクの伝達が遮断される。
【0010】
このように、本発明のトルクリミッタは、連結部の螺進によって破断予定部が引き千切られて破断されることで、過大なトルクの伝達を遮断するようになっている。従って、破断予定部の破断後には、この破断予定部において第1回転体側の破断面と第2回転体側の破断面とが離間された状態となる。よって、第1回転体と第2回転体との相対回転によっても、破断予定部における第1回転体側の破断面と第2回転体側の破断面との間での摺動を抑制することが可能となる。
【0011】
また、通常のトルク伝達時において前記破断予定部には、連結部の所定の締付けトルクが一定に作用されている。従って、例えば、第1回転体と第2回転体との間で伝達されるトルクが常時変動されたとしても、このトルク変動に起因して破断予定部に作用する繰り返し応力を殆ど無視することができる。よって、リミットトルクを低く設定しても高い安全率を確保することができ、トルクリミッタとしての成立性と耐久性の向上とを高次元で両立させることができる。
【0012】
請求項2の発明は請求項1において、前記破断予定部は、フランジ部と連結部との接続部分付近に設定されている。この接続部分付近は連結部の締付けトルクに起因した応力集中を生じ易く、リミットトルク以上で確実に破断予定部を破断させることが可能となる。従って、トルクリミッタの信頼性が向上される。
【0013】
請求項3の発明は請求項1又は2において、前記破断予定部は円環状領域に設定されている。従って、トルクリミッタの形状を簡単とすることができ、その製造を容易に行い得る。
【0014】
請求項4の発明は請求項1〜3のいずれかにおいて、トルクリミッタの好適な構成について言及するものである。すなわち、前記フランジ部は円板状をなすとともに、前記連結部は円筒状をなしてフランジ部の中央に一体に設けられている。従って、トルクリミッタの形状が簡単となり、その製造を容易に行い得る。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明のトルクリミッタを適用するのに特に好適な動力伝達経路について言及するものである。すなわち、前記動力伝達経路とは、車両の走行駆動源と車両用空調装置の冷媒圧縮機との間の動力伝達経路のことである。つまり、冷媒圧縮機の負荷トルクは常時変動するが、上述したように請求項1〜4のトルクリミッタは、この冷媒圧縮機の負荷トルクの変動に起因して破断予定部に作用する繰り返し応力を殆ど無視することができるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のトルクリミッタを、車両の走行駆動源たるエンジンと車両用空調装置の冷媒圧縮機との間の動力伝達経路に適用した一実施形態について説明する。
【0017】
(動力伝達経路)
図1に示すように、冷凍サイクルを構成する圧縮機Cにおいてハウジング11の外壁面には、第1回転体としてのロータ12が、ベアリング13を介して回転可能に支持されている。ロータ12は、ハウジング11内に収容された圧縮機構Pの駆動軸14に、トルクリミッタ15を介して作動連結されている。ロータ12の外周には、エンジンEの出力軸につながるベルト16が巻き掛けられている。
【0018】
従って、エンジンEの動力(回転力)が、ベルト16、ロータ12及びトルクリミッタ15を介して駆動軸14に伝達されることで、圧縮機構Pによる冷媒ガスの圧縮が行われる。なお、圧縮機構Pは、例えば、ピストンタイプやスクロールタイプやベーンタイプ等の何れであってもよいし、吐出容量も固定或いは可変のいずれであってもよい。
【0019】
前記トルクリミッタ15は、エンジンEから圧縮機構Pへの過大なトルクの伝達を遮断可能な構成を有している。トルクリミッタ15としては、過大なトルクの作用によって動力伝達経路の一部が破断する、破断タイプのものが用いられている。
【0020】
(トルクリミッタの構成)
図1及び図2に示すように、前記トルクリミッタ15は、円板状をなすフランジ部31と、フランジ部31の後(図1右方)面の中央に一体に突設された円筒状の連結部32とからなっている。トルクリミッタ15は、例えば、鉄系やアルミニウム系等の金属製或いは合成樹脂製である。貫通孔33は、フランジ部31の中央から連結部32の内空間にかけて形成されている。連結部32の外周面には雄螺子32aが刻設されている。図面に二点鎖線で示すように、フランジ部31と連結部32との接続部分付近において駆動軸14の軸線を中心とした円環状領域には、破断予定部34が設定されている。フランジ部31の後面において連結部32よりも外周側の円環状領域には、規制面31aが設定されている。
【0021】
前記駆動軸14の先端の小径部14aには、第2回転体としてのアダプタ35が取付孔35aを以って圧入固定されており、アダプタ35は駆動軸14と一体回転可能となっている。アダプタ35の前(図1左方)端部には、円筒状のリミッタ取付部36が一体に突設されている。リミッタ取付部36の内周面には雌螺子36aが刻設されている。リミッタ取付部36の先端面には当接面36bが設定されている。
【0022】
前記トルクリミッタ15は、連結部32の雄螺子32aを以ってリミッタ取付部36の雌螺子36aに螺子結合されている。トルクリミッタ15は、フランジ部31の規制面31aがリミッタ取付部36の当接面36bに当接する位置まで連結部32が螺進されて、所定の締付けトルクでアダプタ35に対して締め付けられている。従って、エンジンEからの動力は、ロータ12を介してトルクリミッタ15のフランジ部31に伝達されるとともに、このフランジ部31から連結部32を介してアダプタ35に伝達されて駆動軸14が回転する。なお、連結部32の所定の締付けトルクは、通常状態における圧縮機構Pの最大負荷トルクよりも大きな値に設定されている。
【0023】
(トルクリミッタの作用)
前記圧縮機構Pにおいてデッドロックが生じる等して、ロータ12と駆動軸14との間で伝達されるトルクがリミットトルク(連結部32の所定の締付けトルクよりも大に設定されている)以上となると、トルクリミッタ15の連結部32がアダプタ35に対して締付け方向(図面右方)に螺進される。一方、フランジ部31において、破断予定部34の破断後にロータ12側に属することとなる部位は、その規制面31aがアダプタ35の当接面36bに当接されていることで、螺進する連結部32への追従が規制されている。
【0024】
従って、フランジ部31と連結部32との接続部分付近に設定された破断予定部34は、連結部32の螺進(増し締め)に起因した応力集中により、引き千切られるようにして破断されることとなる。破断予定部34が破断されたトルクリミッタ15は、この破断予定部34を境としてロータ12側とアダプタ35側とに二分される。従って、ロータ12がアダプタ35(駆動軸14)に対して相対回転可能となって、エンジンEから圧縮機構Pへの過大なトルクの伝達が遮断される。よって、エンジンEによる圧縮機構Pの駆動負荷が過大となること、ひいてはエンジンEのストールを防止できる。
【0025】
なお、破断予定部34には、前述した連結部32の締付けトルクに起因した応力(引張力)のみならず、伝達トルクに基づく剪断力が作用されている。しかし、伝達トルクに基づく剪断力はトルクリミッタ15の全体に作用されており、特に破断予定部34に集中して作用されているわけではない。つまり、上述したように、トルクリミッタ15において破断予定部34の破断は、主として連結部32の締付けトルクの増大に起因した引張力の増大によってなされ、伝達トルクの増大に基づく剪断力の増大はあくまで従たる要因にしか過ぎない。
【0026】
上記構成の本実施形態においては次のような効果を奏する。
(1)トルクリミッタ15は、連結部32の螺進によって破断予定部34が引き千切られて破断されることで、過大なトルクの伝達を遮断するようになっている。従って、破断予定部34の破断後には、この破断予定部34においてロータ12側の破断面34aとアダプタ35側の破断面34bとが離間された状態となる。このため、ロータ12とアダプタ35との相対回転によっても、破断予定部34におけるロータ12側の破断面34aとアダプタ35側の破断面34bとの間での摺動を抑制することが可能となる。よって、この破断面34a,34b間の摺動に起因して異音や振動等が発生したりエンジンEの安定運転が阻害されること、さらには、破断面34a,34b間が溶着してトルクの伝達が復活されてエンジンEがストールしてしまうことを防止できる。
【0027】
(2)通常のトルク伝達時においてトルクリミッタ15の破断予定部34には、連結部32の所定の締付けトルクが一定に作用されている。従って、圧縮機構Pの負荷トルクは常時変動されるが、このトルク変動に起因して破断予定部34に作用する繰り返し応力は殆ど無視することができる。よって、リミットトルクを低く設定しても高い安全率を確保することができ、トルクリミッタ15としての成立性と耐久性の向上とを高次元で両立させることができる。
【0028】
(3)トルクリミッタ15において破断予定部34は、フランジ部31と連結部32との接続部分付近に設定されている。この接続部分付近は連結部32の締付けトルクに起因した応力集中を生じ易く、リミットトルク以上で確実に破断予定部34を破断させることが可能となる。従って、トルクリミッタ15の信頼性が向上される。
【0029】
(4)トルクリミッタ15において破断予定部34は、円環状領域に設定されている。従って、例えば、フランジ部31と連結部32とを分離するとともに、両者31,32間を複数のブリッジにより部分的に連結し、このブリッジに破断予定部34を設定する態様(この態様も本発明の趣旨を逸脱するものではない)と比較して、トルクリミッタ15の形状を簡単とすることができ、その製造を容易に行い得る。
【0030】
(5)円板状のフランジ部31と円筒状の連結部32とが一体形成されたトルクリミッタ15は、形状が簡単でその製造を容易に行い得る。
(6)上述したように、トルクリミッタ15は、常時変動する圧縮機構Pの負荷トルクに起因して破断予定部34に作用する繰り返し応力を殆ど無視することができる。つまり、トルクリミッタ15は、車両のエンジンEと車両用空調装置の圧縮機Cとの間の動力伝達経路に適用するのに特に好適である。
【0031】
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下の態様でも実施可能である。
・上記実施形態においてトルクリミッタ15の連結部32は、その外周面に形成された雄螺子32aを以って、アダプタ35の内周面に形成された雌螺子36aに螺合されていた。これを変更し、例えば、図3に示すように、トルクリミッタ15において連結部32の内周面に雌螺子32bを形成するとともに、第2回転体としての駆動軸14の外周面に雄螺子14bを形成し、トルクリミッタ15を駆動軸14に対して直接螺子結合させること。このようにすればアダプタ35を削除することができ、構成の簡素化を図り得る。
【0032】
なお、図3の態様においては、貫通孔33内にフランジ部31の内周縁部が延出されており、この内周縁部の後端面が規制面31aをなしている。駆動軸14において雄螺子14bよりも前方側の段差の壁面が、トルクリミッタ15の規制面31aと当接する当接面14cをなしている。
【0033】
・上記実施形態においてアダプタ35を削除する。そして、駆動軸14の先端をリミッタ取付部36と同様な円筒状に形成するとともに、この円筒の内周面に雌螺子を形成することで、トルクリミッタ15を駆動軸14に対して直接螺子結合すること。
【0034】
・本発明のトルクリミッタの適用は、上記実施形態のような車両用空調装置におけるエンジンEと圧縮機Cとの間の動力伝達経路に限定されるものではなく、例えば、エンジンEと車両のブレーキアシスト装置用の油圧ポンプとの間や、エンジンEとパワーステアリング装置用の油圧ポンプとの間や、エンジンEとエアサスペンション装置用のエアポンプとの間等であってもよい。
【0035】
上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
(1)前記連結部は、雄螺子を以って第2回転体の雌螺子に螺合されている請求項1〜5のいずれかに記載のトルクリミッタ。
【0036】
(2)前記連結部は、雌螺子を以って第2回転体の雄螺子に螺合されている請求項1〜5のいずれかに記載のトルクリミッタ。
(3)請求項1〜5のいずれか又は前記(1)或いは(2)に記載のトルクリミッタと、第1回転体と、第2回転体とからなる動力伝達装置。
【0037】
【発明の効果】
上記構成の本発明によれば、破断予定部が破断された後には、この破断予定部の第1回転体側の破断面と第2回転体側の破断面との間での摺動を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トルクリミッタを備えた圧縮機の要部拡大断面図。
【図2】 トルクリミッタ、アダプタ及び駆動軸を取り出して示す正面図。
【図3】 別例のトルクリミッタを備えた圧縮機の要部拡大断面図。
【図4】 従来のトルクリミッタを備えた圧縮機の要部拡大断面図。
【符号の説明】
12…第1回転体としてのロータ、15…トルクリミッタ、31…フランジ部、31a…規制面、32…連結部、32a…連結部とアダプタとの螺子結合を達成するための雄螺子、34…破断予定部、35…第2回転体としてのアダプタ、36a…連結部とアダプタとの螺子結合を達成するための雌螺子。
Claims (5)
- 動力伝達経路上の第1回転体と第2回転体との間に配設されて回転力を伝達可能であるとともに、両回転体間での過大なトルクの伝達は破断予定部の破断にて遮断する構成のトルクリミッタにおいて、
前記第1回転体に連結されるフランジ部と、フランジ部に突設され第2回転体に所定の締付けトルクで螺子結合される連結部とからなり、前記第1回転体と第2回転体との間でのトルクの伝達は連結部の締付け方向になされ、前記フランジ部において破断予定部の破断後に第1回転体側に属することとなる部位には、連結部の第2回転体に対する螺進を第2回転体との当接により規制することで、第2回転体に対する連結部の締め付けを達成する規制面が形成され、
前記破断予定部にて破断する際に、前記破断予定部で破断された後に第2回転体側に属することとなる部位は、第2回転体に対して締め付け方向へさらに螺進するとともに、前記破断予定部で破断された後に第1回転体側に属することとなる部位は、前記規制面によって前記第2回転体側に属することとなる部位への追従が規制されることを特徴とするトルクリミッタ。 - 前記破断予定部は、フランジ部と連結部との接続部分付近に設定されている請求項1に記載のトルクリミッタ。
- 前記破断予定部は円環状領域に設定されている請求項1又は2に記載のトルクリミッタ。
- 前記フランジ部は円板状をなすとともに、前記連結部は円筒状をなしてフランジ部の中央に一体に設けられている請求項1〜3のいずれかに記載のトルクリミッタ。
- 前記動力伝達経路とは、車両の走行駆動源と車両用空調装置の冷媒圧縮機との間の動力伝達経路のことである請求項1〜4のいずれかに記載のトルクリミッタ。
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