[go: up one dir, main page]

JP3947743B2 - コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置 - Google Patents

コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3947743B2
JP3947743B2 JP2004083823A JP2004083823A JP3947743B2 JP 3947743 B2 JP3947743 B2 JP 3947743B2 JP 2004083823 A JP2004083823 A JP 2004083823A JP 2004083823 A JP2004083823 A JP 2004083823A JP 3947743 B2 JP3947743 B2 JP 3947743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica fume
water
kneaded
concrete
cement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004083823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005271221A (ja
Inventor
康範 鈴木
哲夫 小林
裕一 小田部
隆吉 小林
伸郎 上原
美喜男 金塚
司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Osaka Cement Co Ltd filed Critical Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority to JP2004083823A priority Critical patent/JP3947743B2/ja
Publication of JP2005271221A publication Critical patent/JP2005271221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3947743B2 publication Critical patent/JP3947743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Description

本発明は、コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置に関し、特に流動性が良好で十分な強度を発現することができる、シリカフュームスラリーを用いた高強度コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置に関する。
コンクリートを製造する際に添加する混和材としては、従来より、シリカフューム、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、石灰石微粉末、メタカオリン、生コンスラッジ等が用いられているが、特にシリカフュームは、コンクリート製造用の混和材として用いると、そのマイクロフィラー効果およびポゾラン反応により硬化体の緻密性を増加し、高強度化を図ることができ、結合材の量が多く水結合比が小さい場合に流動性が向上して施工性を改善することができる等の有効な効果があるため、セメント混和材として好適に使用されることができる。
コンクリートの製造にシリカフュームを混和材として用いる場合に、所定の機能を発現させるには、その所定量が正確に混合され、また、所定の時間内にコンクリート中に均一に分散されかつ混練される必要がある。
しかし、結合材の量が多く水結合比は小さい高強度コンクリートを製造する際に、シリカフューム粒体やシリカフューム粉体を混和材として用いると、混練時間を通常の混練時間よりも数倍長くしないと、これらのシリカフュームをコンクリート中に均一に分散するように混練することができないという問題がある。
また、高強度コンクリートのように、単位水量を少なく抑えたコンクリートに従来のシリカフュームスラリーを添加すると、骨材の含水率が高い場合には、所定の単位水量を超えてしまったり、所定量のシリカフュームが添加できなくなる等の不具合が生じていた。
しかし、シリカフュームの高濃度化は有用性が増すので高濃度化が切望されているが、単に水を減らして従来のシリカフュームスラリーを高濃度化した場合、シリカフュームスラリーの粘度が高くなりすぎるため、取り扱いが著しく困難になり、またコンクリートへの分散性も著しく低下するという問題があった。
従来のコンクリート製造装置は、図3に示すように、シリカフュームと高性能AE減水剤とを混練水中に予め分散させた状態が維持されたシリカフューム混和材スラリー量を計量する計量槽1hと、他のセメント等の原材料の混練する重量を計量する計量槽1a〜1cと、これらの計量槽により計量された上記混和材スラリーと原材料とを供給路5a〜5c及び5hを介して混練するミキサ2とを備える構造を有するものである。
かかる従来の装置を用いて、混和材としての市販のシリカフュームと水と高性能AE減水剤とを、それぞれ所定量で混和材スラリー調整貯留槽(図示せず)に投入し、当該調整貯留槽内で攪拌器により攪拌されて分散状態を維持されつつ貯留され、かかる混和材スラリー調整貯留槽に貯留された混和材スラリーは、コンクリート製造時にポンプ等の搬送手段を利用して計量槽1hに搬送され、かかる混和材スラリーの設定量が計量されて(1h)、コンクリート製造用のミキサ2へ投入される。
また、セメントと細骨材と粗骨材とは、それぞれの貯留槽(図示せず)から、コンクリート製造時に各計量槽1a〜1cに搬送され、設定量が計量されたセメント、粗骨材、細骨材の各原材料が、供給路5a〜5cを介して前記ミキサ2に投入され、ミキサ2内で攪拌器により前記混和材スラリーと一緒に攪拌されて混練され、所定の混練が完了した後、所定量がホッパー3を介してアジテータ車4に移送されていた。
これらの従来の装置を用いてコンクリートを製造しても、得られるコンクリート中のシリカフュームの均一な分散が充分に確保できず、可塑化が起こってしまい、従って充分に満足できる強度が発現しない場合があった。
上記問題に鑑み、特開2002−28920号公報には、混和材微粉末と水とを混合して混和材スラリーを含む複数の材料を混合してコンクリートを製造する方法において、混和材スラリーにγ線を照射してその減衰を探知し、その減衰量に対応して算出された混和材スラリーの濃度を連続的にまたは間歇的に測定し、その濃度測定には、その混和材スラリーの測定濃度とコンクリート中に混合する混和材微末の目標値とにより、混合する混和材スラリーの量を算出して調節するコンクリートの製造方法が開示されている。
しかしながら、前記方法は、装置が極めて大掛かりなものとなり経済的ではなく、その制御も複雑である。このようにシリカフュームスラリーの濃度を精密に調整する上記方法においても、コンクリートを製造するにあたり、図1bに模式的に示すように、セメント、シリカフュームスラリー、細骨材、粗骨材、高性能AE減水剤及び水等の材料を同時にミキサで練り混ぜるものであり、かかる方法では、シリカフュームスラリーと高性能AE減水剤とが直接接触してシリカフュームスラリーの可塑化が生じてしまい、シリカフュームのコンクリート中への均一な分散が妨げられることにより、得られるコンクリートが発現できる強度は十分に満足できるものではない。
また、こられの点に鑑みて、特開2002−137947号公報には、シリカフュームスラリーと高性能AE減水剤との可塑化を防ぐために、特定の成分組成を有する高性能AE減水剤の使用が提案されており、具体的には、シリカフュームと水とポリカルボン酸アンモニウム塩とが添加されたシリカフュームスラリーが提案されている。
しかしながら、前記特定の成分組成を有する高性能AE減水剤を用いると、価格が高くなるとともに、低水結合材比の領域で使用すると高い分散性が得られず、そのために流動性の保持性能が維持されないという問題があった。
特開2002−28920号公報 特開2002−137947号公報
本発明の目的は、シリカフュームスラリーを用いて高強度コンクリートを製造するにあたり、従来のように特定の組成成分を有する高性能AE減水剤を、コンクリートの組成に応じて種々使用する必要がなく、高濃度のシリカフューム混和材がコンクリート中に均一に分散され、当該高性能AE減水剤とシリカフュームスラリーとが可塑化を呈することなく、流動性が確保できる、極めて簡便な高強度のコンクリート製造方法を提供する。
また、本発明の他の目的は、上記本発明のコンクリートの製造方法を簡便で経済的に実現できる、有用なコンクリート製造装置を提供する。
本発明者らは、上記問題を解決するため、シリカフュームスラリーを用いたコンクリートを製造する過程で、高性能AE減水剤をミキサに添加して混練する時期を、セメントとシリカフュームとが混練された状態、即ち通常よりも遅くすることにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明に到達した。
本発明のコンクリートの製造方法は、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤を混練してコンクリートを製造するにあたり、セメント、細骨材及び粗骨材をミキサに投入して混練し、次いで別途シリカフュームスラリーと混練水とを予め混練した混合水を、当該ミキサに投入して混練し、セメントとシリカフュームとが混練されて相互に分散された状態になった後の混練物に、高性能AE減水剤を投入して更に混練することを特徴とする。
すなわち、上記本発明のコンクリートの製造方法において、セメント、細骨材及び粗骨材とをミキサに投入して混練し、次いでシリカフュームスラリーと混練水とを前記ミキサ内に投入して混練し、セメントとシリカフュームスラリーとが混練されて相互に分散された後の混練物に、高性能AE減水剤を該ミキサに投入して更に混練する。
そして、上記本発明のコンクリートの製造方法において、シリカフュームスラリーと混練水とは予め混練されて計量後ミキサに投入される。
本発明のコンクリート製造装置は、上記本発明の方法を実現できるものであり、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤からコンクリートを製造する装置であって、高性能AE減水剤以外の原材料が混練されたミキサに、高性能AE減水剤を供給するように制御された供給路を有するものである
より詳細には、本発明のコンクリート製造装置、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤からコンクリートを製造する装置であって、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリーと混練水とを混合した混合液、及び高性能AE減水剤を、それぞれ計量する計量槽を備え、前記セメント、細骨材、粗骨材及び、シリカフュームスラリーと混練水との混合液を混練するミキサを備え、前記ミキサ内でセメントとシリカフュームスラリーとが混練された後に、高性能AE減水剤を前記高性能AE減水剤計量槽から、セメント及びシリカフュームスラリーとが混練された前記ミキサ内に供給するように制御された供給路を備えることを特徴とする。
本発明のコンクリートの製造方法は、極めて簡便に高強度のコンクリートを製造することができ、得られるコンクリートは、含有されるシリカフュームの濃度を高濃度に均一に分散して保持することができるとともに、高性能減AE減水剤の成分組成を種々変化させる必要なく、シリカフュームスラリーと高性能減AE減水剤との可塑化発生を防止することができるので、十分な流動性のある高強度のコンクリートとすることができる。更に、高強度のコンクリートを正確かつ短時間で製造でき、コンクリート製品の品質を向上させることができるものである。
また、本発明のコンクリート製造装置は、上記本発明のコンクリート製造方法を有効に経済的に実現できるものであり、シリカフュームスラリーの可塑化を防止することができるため、高強度のコンクリートを正確かつ短時間で製造でき生産性の向上を図ることができるものである。
本発明を好適例により説明するが、これらに限定されるものではない。
本発明のコンクリートの製造方法は、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤を混練してコンクリートを製造するにあたり、高性能AE減水剤以外の材料を混練し、セメントとシリカフュームスラリーとが混練されて相互に分散された状態になった後の混練物に、高性能AE減水剤を投入して更に混練する工程を有するものである。
すなわち具体的には、ミキサに、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤の原材料を投入してコンクリートを製造する際に、まず、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー及び混練水を投入して、例えば約10〜30秒間、より好ましくは約15〜30秒間練り混ぜ、これらの材料がある程度分散した後、好ましくはセメントとシリカフュームスラリーがある程度均一に分散した後に、高性能AE減水剤を投入して、各材料が十分に分散するまで練り混ぜ、コンクリートを製造する。
より具体的には、まずセメント、細骨材及び粗骨材とをミキサに投入して混練し、次いでシリカフュームスラリーと混練水とを前記ミキサに投入して混練し、これらの材料がある程度分散した後、好ましくはセメントとシリカフュームスラリーとがある程度均一に分散した後に、高性能AE減水剤を該ミキサに投入して、各材料が十分に分散するまで練り混ぜ、コンクリートを製造するものである。
前記方法において、シリカフュームスラリーと混練水とは予め混練されて計量後ミキサに投入されるものである。
このような方法を用いることにより、高性能AE減水剤の成分の如何に関わらず、シリカフュームスラリーと高性能AE減水剤との可塑化を防ぎ、十分な流動性や高い強度を有するコンクリートが得られる。
本発明のコンクリートの製造方法の好適例を、図1a、図2a及び図2bを用いて、以下に説明する。
混和材としてシリカフュームスラリーを用いてコンクリートを製造するには、所定の濃度の均一なシリカフュームスラリーを計量槽1dまたは1gに投入し、所定の計量誤差内(目標とする1回計量分量に対してシリカヒュームの固形分の質量で3%)に収まるように先ず計量を行なう。
なお、計量槽1dまたは1gに投入される前のシリカフュームスラリーの所定の濃度は、JIS A 6207「コンクリート用シリカフューム」における濃度許容値(表示値の0.96〜1.04)を満足するように、均一にしかも一定となるように攪拌し、管理されている。
図2aに示すように、シリカフュームスラリーと混錬水とを予め混練する方法の場合には、当該計量槽1dに、更に、混練水が投入され、所定の計量誤差内(目標とする1回計量分量に対して水の質量で1%)に収まるように計量が継続して行なわれる。
計量槽1dへ供給される混練水量は、1バッチのコンクリートの製造に必要な単位水量からシリカヒュームスラリー中に含有される水量及び骨材中の表面水量を減じた残量が計算され、該計量槽1dへの供給水量として正確に計量されて添加される。
また参照として、図2bに示すように、シリカフュームスラリーと混練水とを、別個独立に計量して(1f及び1g)、ミキサ2に投入する方法の場合には、ミキサ2へ供給される混練水量は、1バッチのコンクリートの製造に必要な単位水量からシリカフュームスラリー中に含有される水量及び骨材中の表面水量を減じた残量が計算され、該ミキサ2への供給水量として正確に計量されて添加される。
従来は、かかるシリカフュームスラリー計量槽1hに、高性能AE減水剤も同時に投入されて攪拌されていた(図1b、図3)が、本発明においては、上記したように、高性能AE減水剤は、当該シリカフュームスラリー計量槽1dや1gには投入されない。
また、上記シリカフュームスラリーの計量と同様にして、コンクリートの原材料であるセメント、細骨材及び粗骨材をそれぞれの計量槽1a〜1cに導入して、ミキサ2へ投入される設定量を計量する。
同様に、高性能AE減水剤は、従来のようにシリカフュームスラリーと予め混合されるのではなく、別途独立して計量槽1eに導入されて、その混合量が計量される。
このように計量されたセメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリーと混練水とが混合された混合液は供給路5a〜5dを介してミキサ2内に導入されて混練されるか(図2a)、または前記計量されたセメント、細骨材、粗骨材、混練水、シリカフュームスラリーは供給路5a〜5c及び5f〜5gを介してミキサ2内に導入されて混練され(図2b)、ミキサ2内で当該原材料、特にセメントとシリカフュームスラリーとがある程度混練された状態、好ましくは安定な混練状態となった後に、上記計量された所定量の高性能AE減水剤が計量槽1eから供給路5eを介して当該ミキサ2内に導入される。
次いで、ミキサ2内に投入された全ての原材料を更に安定な練り混ぜ状態となるまで混練して練りまぜを完了し、コンクリート材料を得る。
その後、練り上げられたコンクリートはウェットホッパー3に移送されて、容積が確認された後、アジテータ車4に移送されて搬送される。
本発明のコンクリート製造装置は、上記本発明のコンクリート製造方法を実施できるように装置を組み込んだレディーミクストコンクリートの製造装置である。
具体的には、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤からコンクリートを製造する装置であって、高性能AE減水剤以外の原材料が混練されたミキサに、高性能AE減水剤を供給するように制御された供給路を有するものである。
好適には、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリーと混練水とを混合した混合液、及び高性能AE減水剤を、それぞれ計量する計量槽を備え、前記セメント、細骨材、粗骨材及びシリカフュームスラリーとを混練するミキサを備え、前記ミキサ内でセメントとシリカフュームスラリーとが混練された後に、高性能AE減水剤を前記高性能AE減水剤計量槽から、セメント及びシリカフュームスラリーとが混練された前記ミキサ内に供給するように制御された供給路を備えるものである。
また参照例としてのコンクリート製造装置は、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤を、それぞれ計量する計量槽を備え、前記セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー及び混練水を混練するミキサを備え、前記ミキサ内でセメントとシリカフュームスラリーとが混練された後に、高性能AE減水剤を前記高性能AE減水剤計量槽から、セメント及びシリカフュームスラリーとが混練された前記ミキサ内に供給するように制御された供給路を備えるものである。
かかる本発明のコンクリート製造装置の概要の好適例を図2a及び、参照例を図2bに模式的に示す。
図2a及び2bには図示されないが、コンクリート装置には、シリカフューム混和材と水とが攪拌混合分散されてシリカフュームスラリーが調製されるシリカフューム混和材スラリー製造攪拌槽と、コンクリート製造量に応じて当該混和材スラリー製造攪拌槽から移送された混和材スラリーを貯留して攪拌器により分散状態を均一に維持する混和材スラリー調整貯留槽を備える。
図2aには、混和材スラリー調整貯留槽からシリカフューム混和材スラリーを取り出してミキサ2へ投入されるシリカフュームスラリーと混練水とを混合した混合液を計量する計量槽1dと、更に、当該ミキサ2へ投入されるセメント、細骨材及び粗骨材を計量する計量槽1a〜1cと、更にまた、当該ミキサ2へ投入される高性能AE減水剤を計量する計量槽1eとを備える装置が模式的に示されている。
また、前記シリカフュームスラリーと混練水とを混合した混合液を計量する計量槽1dには、混練水が投入されるが、かかる混練水は、1バッチのコンクリートの製造に必要な単位水量を計算し、かかる単位水量からシリカフュームスラリー中の含有水量及び骨材中の表面水量を差引いた正確な供給水量が投入される。
図2bには、混和材スラリー調整貯留槽からシリカフューム混和材スラリーを取り出してミキサ2へ投入されるシリカフューム混和材スラリー量を計量する計量槽1g及び混練水量を計量すると計量槽1f、更に、当該ミキサ2へ投入されるセメント、細骨材及び粗骨材を計量する計量槽1a〜1cと、更にまた、当該ミキサ2へ投入される高性能AE減水剤を計量する計量槽1eとを備える装置が模式的に示されている。
また、前記混練水を計量する計量槽1fに投入される混練水量は、1バッチのコンクリートの製造に必要な単位水量を計算し、かかる単位水量からシリカフュームスラリー中の含有水量及び骨材中の表面水量を差引いた正確な供給水量が投入される。
更に、上記各計量槽1a〜1eで計量された、または、計量槽1a〜1c及び1e〜1gで計量された、シリカフュームスラリー、混練水、セメント、細骨材、粗骨材及び高性能AE減水剤を混練してコンクリートを製造するミキサ2を備えるが、前記シリカフュームスラリー、混練水、セメント、細骨材及び粗骨材が、最初にミキサ内2に導入されて、混練されるように各供給路5a〜5d、または各供給路5a〜5c及び5f〜5gが制御されて設けられており、これらの原材料、特に前記セメントとシリカフュームスラリーとがある程度均一に混練された後に、特にセメントとシリカフュームスラリーとが均一に混練された後に、前記高性能AE減水剤計量槽1eから高性能AE減水剤がミキサ2へ供給されるように供給路5eが制御されて設けられている。
このようにして高性能AE減水剤がミキサ2に供給された後、更にミキサ2内の攪拌器で全ての材料を均一に混練して、コンクリートを製造する。
図2aに示す本発明のコンクリート製造装置を用いて、本発明のコンクリートの製造方法により、表1に示す配合量が計量槽で計量された各原材料を混練りして、コンクリートを製造した。
具体的には、セメント、細骨材である山砂や砕砂、粗骨材を、表1に示す配合量となるように各計量槽1a〜1cで計量し、計量された各前記材料をミキサ2内に投入して、15秒間混練した、次いで、表1に示す配合量のシリカフュームと混練水とを攪拌して得られた混合液を計量槽1dから、前記ミキサ2内に投入して、更に20秒間混練した。ここで、セメントとシリカフュームスラリーとが混練されて相互に分散された状態になったことを確認した。
Figure 0003947743

但し、表中、Wは水の質量、Bはセメント(C)とシリカフューム(SF)との合計質量、sは細骨材の体積(山砂(S)と砕砂(S)との合計体積)、aは全骨材の体積(山砂(S1)、砕砂(S)及び粗骨材(G)の合計体積)を表す。
次いで、当該ミキサに、表1に示す配合量が計量された高性能AE減水剤を、高性能AE減水剤の計量槽1eから該ミキサ2内に投入して、更に280秒間混練して、コンクリートを製造した。
得られたコンクリートの断面の写真(φ10×20cmの供試体を割裂してデジタルカメラで撮影)を、図4a示す。当該写真より、得られたコンクリートは、各材料が均一に、特にシリカフュームが均一に分散していることがわかる。
なお、上記シリカフュームスラリーの状態の写真(ガラス板の大きさ;30×30cm、デジタルカメラで撮影)を図5aに示す。当該写真より、シリカフュームスラリーは流動性があるとがわかる。
(比較例1)
比較のために、上記セメント、細骨材である山砂や砕砂、粗骨材と、高性能AE減水剤及びシリカフューム及び混練水を攪拌して得られたシリカフュームスラリーとを同時にミキサに一括投入して混練する従来の方法及び装置(図1b及び図3)を用いて、コンクリートを製造した。
得られたコンクリートの断面の写真(φ10×20cmの供試体を割裂してデジタルカメラで撮影)を、図4b示す。但し、図面中、丸は、可塑化したシリカフュームスラリーの残留箇所を表す。これにより、当該方法により製造されたコンクリートは、原材料、特にシリカフュームが均一に分散されていないことがわかる。
なお、また、上記シリカフュームスラリーの状態の写真(ガラス板の大きさ;30×30cm、デジタルカメラで撮影)を図5bに示す。当該シリカフュームには流動性がなく、可塑化していることが明らかである。これは、高性能AE減水剤とシリカフュームスラリーとが直接接触したことによるものと考えられる。
評価試験
上記実施例1及び比較例1で得られたコンクリートの圧縮強度を測定し、その結果を表2に示す。
但し、圧縮強度は、JISA1108「コンクリートの圧縮強度試験方法」により測定した。
Figure 0003947743
上記表2より、本発明の方法により製造されたコンクリートは、シリカフュームが均一に分散されているため、優れた強度発現性を有することがわかる。
本発明のコンクリートの製造方法及び製造装置を用いて得られるコンクリートは、極めて簡便な方法で強度発現性を向上させることができるため、高層建築物、橋梁コンクリートの桁等の従来の高強度コンクリートが適用されていた分野へ、有効に適用されることができるものである。
本発明及び従来のコンクリートの製造方法の一例を、模式的に表した図である。 図2aは本発明のコンクリート製造装置の一例を、図2bは参照例としてのコンクリート製造装置の一例を、模式的に表した図である。 従来のコンクリート製造装置の一例を、模式的に表した図である。 得られたコンクリートの断面写真図である。 コンクリート製造用に用いたシリカフュームスラリーの写真図である。

Claims (2)

  1. セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤を混練してコンクリートを製造するにあたり、セメント、細骨材及び粗骨材をミキサに投入して混練し、次いで別途シリカフュームスラリーと混練水とを予め混練した混合水を、当該ミキサに投入して混練し、セメントとシリカフュームとが混練されて相互に分散された状態になった後の混練物に、高性能AE減水剤を投入して更に混練することを特徴とする、コンクリートの製造方法。
  2. セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリー、混練水及び高性能AE減水剤からコンクリートを製造する装置であって、セメント、細骨材、粗骨材、シリカフュームスラリーと混練水とを混合した混合液、及び高性能AE減水剤を、それぞれ計量する計量槽を備え、前記セメント、細骨材、粗骨材及び、シリカフュームスラリーと混練水との混合液を混練するミキサを備え、前記ミキサ内でセメントとシリカフュームスラリーとが混練された後に、高性能AE減水剤を前記高性能AE減水剤計量槽から、セメント及びシリカフュームスラリーとが混練された前記ミキサ内に供給するように制御された供給路を備えることを特徴とするコンクリート製造装置。
JP2004083823A 2004-03-23 2004-03-23 コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置 Expired - Lifetime JP3947743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004083823A JP3947743B2 (ja) 2004-03-23 2004-03-23 コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004083823A JP3947743B2 (ja) 2004-03-23 2004-03-23 コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005271221A JP2005271221A (ja) 2005-10-06
JP3947743B2 true JP3947743B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=35171392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004083823A Expired - Lifetime JP3947743B2 (ja) 2004-03-23 2004-03-23 コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3947743B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101705301B1 (ko) * 2014-12-10 2017-02-09 김송은 습식 플라이애시를 이용한 콘크리트 제조 방법
EP3844122A4 (en) * 2018-09-01 2022-09-28 Dustin A. Hartman WEAR-RESISTANT CONCRETE FORMULATIONS AND METHODS OF PRODUCTION

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005271221A (ja) 2005-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5663683B1 (ja) 一括練り混ぜ方法と一括練り混ぜ装置
JP5649780B2 (ja) コンクリート組成物の製造方法及びコンクリート成形体
JP2004203733A (ja) モルタル・コンクリートの製造方法、及びモルタル・コンクリートの製造に用いられるセメント
JP3947743B2 (ja) コンクリートの製造方法及び当該方法に用いる装置
JP2015174433A (ja) 分割練り混ぜ工法と分割練り混ぜ装置
JP6683905B1 (ja) 地盤改良工事の施工方法
CN206123946U (zh) 一种温度可控的混凝土制造系统
Ferraz et al. Effect of prehydration of Portland cement on the superplasticizer consumption and the impact on the rheological properties and chemical reaction
JP3525099B2 (ja) コンクリートの製造方法および製造装置
CN106426567A (zh) 一种温度可控的混凝土制造系统
JP2012158143A (ja) 分割練り混ぜ工法
JP2017160082A (ja) 樹脂中空微小球を有する細骨材、それを用いたコンクリート、及びそのコンクリートの製造方法
JP6304641B1 (ja) 一括練混ぜ方法と一括練混ぜ装置
JP2849626B2 (ja) 生コンクリート製造装置
JP4747229B1 (ja) 分割練り混ぜ工法
JP2006182645A (ja) 結合材
KR102615393B1 (ko) Pcc 혼입 자기 치유 모르타르
KR102615391B1 (ko) 균열 자기 치유용 pcc 조성물
KR102615392B1 (ko) 균열 자기 치유용 pcc 제조 방법
Ko et al. Rheology and Setting Control of Concrete for Digital Construction.
JP5053883B2 (ja) 混合細骨材の製造方法及びモルタル又はコンクリートの製造方法
JP3674559B2 (ja) 可塑性注入材の注入方法
JP2003336066A (ja) 地盤改良用注入材
JPS5881117A (ja) コンクリ−トの製造方法
JPH09309758A (ja) 高流動超速硬コンクリート材および現場での高流動超速硬コンクリートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3947743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140420

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term