[go: up one dir, main page]

JP3943059B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3943059B2
JP3943059B2 JP2003281312A JP2003281312A JP3943059B2 JP 3943059 B2 JP3943059 B2 JP 3943059B2 JP 2003281312 A JP2003281312 A JP 2003281312A JP 2003281312 A JP2003281312 A JP 2003281312A JP 3943059 B2 JP3943059 B2 JP 3943059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
driving mechanism
lens driving
optical head
head device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003281312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005050425A (ja
JP2005050425A5 (ja
Inventor
学 坂本
浩 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2003281312A priority Critical patent/JP3943059B2/ja
Priority to CN 200410055749 priority patent/CN1292415C/zh
Publication of JP2005050425A publication Critical patent/JP2005050425A/ja
Publication of JP2005050425A5 publication Critical patent/JP2005050425A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3943059B2 publication Critical patent/JP3943059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

本発明は、CDやDVDなどの光記録ディスクの再生等に用いられる光ヘッド装置に関するものである。
CDやDVDなどの光記録ディスクの記録、再生等に用いられる光ヘッド装置は、一般に、光源からの出射光を光記録ディスクに集光させる対物レンズをトラッキング方向及びフォーカシング方向へ駆動する対物レンズ駆動機構と、この対物レンズ駆動機構を保持するとともに、対物レンズに対してレーザ光の送受を行う光学系が配置されている装置フレームとを有している。
ここで、光記録ディスクの情報の記録、あるいは再生を正確に行うためには、対物レンズ駆動機構を装置フレームに取り付けた際に、対物レンズ駆動機構に搭載されている対物レンズの光軸が光記録ディスクのディスク面に対して正確に垂直となるように設定する必要がある。このため、対物レンズ駆動機構と装置フレームとの間には、装置フレームに対する対物レンズ駆動機構の傾きを調整することにより、対物レンズの傾きを調整するための対物レンズ傾き調整機構が設けられている。
このような対物レンズ傾き調整機構は、装置フレームに対して対物レンズ駆動機構を傾動させる際の支点となる支点部と、この支点部を支点として対物レンズ駆動機構を傾動させるための調整部材とを備えており、支点部を構成するにあたっては、従来、鋼球、球状凸部、球面状凹部などが用いられている。このような支点部によれば、対物レンズのトラッキング方向(光記録ディスクのラジアル方向)、およびジッタ方向(光記録ディスクのタンジェンシャル方向)における傾きを調整することができる。(例えば、特許文献1、2、3を参照)。また、凹状溝部によって球状突起部を受けて支点部を構成することもある(例えば、特許文献4参照)
特許第2634852号公報 特許第2880631号公報 特許第3085377号公報 特開平5−20703号公報
光記録ディスクの情報の記録、あるいは再生を正確に行うためには、対物レンズの光軸位置も調整する必要もあるが、従来の対物レンズ傾き調整機構では、このような調整が不可能である。それ故、従来の光ヘッド装置において、光軸位置を調整可能にするには、対物レンズの傾き調整機構に加えて、フォーカシング方向と略直交する面内方向で対物レンズの位置を調整するための機構を別途設けなければならないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、構成を複雑化せずに、フォーカシング方向と略直交する面内方向において対物レンズの光軸位置を調整可能な光ヘッド装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、光源からの出射光を光記録ディスクに収束させる対物レンズを少なくともトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動する対物レンズ駆動機構と、該対物レンズ駆動機構を固定保持するとともに、前記対物レンズに光源からの出射光を導く光学系が搭載された装置フレームと、該装置フレームに対する前記対物レンズ駆動機構のトラッキング方向、およびジッタ方向における傾きを調整するための対物レンズ傾き調整機構とを有する光ヘッド装置において、前記対物レンズ傾き調整機構は、前記装置フレームに対して前記対物レンズ駆動機構を傾動させる際の支点となる支点部と、該支点部を支点として前記対物レンズ駆動機構をトラッキング方向、およびジッタ方向に傾動させるための調整部材とを備え、前記支点部は、前記装置フレームおよび前記対物レンズ駆動機構のうちの一方側から突出した凸部と、他方側で前記凸部を底面で受ける凹部とを備え、かつ、前記凸部は、前記凹部内で当該凹部の底面をフォーカシング方向と略直交する面内方向に摺動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明において、前記対物レンズ傾き調整機構は、前記凸部が前記凹部の底面に当接する方向の付勢力を発揮する付勢部材を備えていることが好ましい。
本発明において、前記凸部は、前記対物レンズ駆動機構を構成するヨークにプレス加工で形成された突起であることが好ましい。このような凸部については、例えば、前記対物レンズ駆動機構を構成するヨークに対する曲げ加工により形成された突起として構成することができる。このように構成すれば、所定形状のヨークを形成する際、凸部を同時形成することができるので、加工工程を簡略化できる。また、折り曲げ加工であれば、絞り加工などと比較して、所望寸法の凸部を形成することができる。
本発明において、前記対物レンズ駆動機構と前記装置フレームとの間に位相板が配置されていることが好ましい。本発明では、対物レンズ傾き調整機構の支点部では、凸部が凹部内に入り込んだ構造になっているため、対物レンズ駆動機構と装置フレームとの間に所定寸法の隙間を形成できる。従って、このような隙間を利用して位相板を配置すれば、無駄なスペースを削減できるので、光ヘッド装置のフォーカシング方向における寸法を圧縮できる。また、光ヘッド装置を組み立てる際、対物レンズ駆動機構の下面、あるいは装置フレームの上面に位相板を予め貼り付けておけるので、組立て工程を簡略化できる。
本発明の光ヘッド装置では、対物レンズ傾き調整機構の支点部では、装置フレームおよび対物レンズ駆動機構のうちの一方側から突出した凸部が、他方側に形成された凹部の底面をフォーカシング方向と略直交する面内方向に摺動可能である。このため、対物レンズ傾き調整機構によって、対物レンズの傾きを調整することができるとともに、新たな機構を設けなくても、フォーカシング方向と略直交する面内方向で対物レンズの光軸位置を調整することができる。また、支点部では、凸部が凹部内に入り込んだ構造になっているため、対物レンズ駆動機構と装置フレームとの間に過大な隙間が発生しない。それ故、光ヘッド装置のフォーカシング方向における寸法を圧縮できる。よって、光ヘッド装置の構造の簡略化を図ることができ、ひいては製品コストの低減を図ることができる。
図面を参照して、本発明を適用した光ピックアップの一例を説明する。
[全体構成]
図1および図2はそれぞれ、本発明を適用した光ヘッド装置を一方のガイド軸側の斜め上方にみたときの斜視図、および当該光ヘッド装置を側方の斜め上方からみたときの斜視図である。図3および図4はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置の光学系を抜き出して示す側面図、および平面図である。
図1および図2に示すように、本発明を適用した光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光記録ディスク(図示せず)に対する情報記録、情報再生を行うものであり、レーザダイオード18、19からの出射光を光記録ディスクに集光させる対物レンズ2をトラッキング方向、フォーカシング方向およびチルト方向へ駆動する対物レンズ駆動機構3と、この対物レンズ駆動機構3を保持するとともに、後述する光学系、およびレーザダイオード18、19が搭載されている装置フレーム4とを有している。
装置フレーム4は、ガイド軸50、51によって光記録ディスクの半径方向に移動可能に支持されており、例えば、射出成形により形成された樹脂成形品である。装置フレーム4に搭載されている2つのレーザダイオード18、19は、波長650nmあるいは635nm(短波長)の第1のレーザ光を出射するDVD用のレーザダイオードと、波長760〜800nm(長波長)の第2のレーザ光を出射するCD用のレーザダイオードである。
図3および図4に示すように、本形態の光ヘッド装置1において、装置フレーム4に搭載された光学系5では、第1のレーザダイオード18から出射された第1のレーザ光、および第2のレーザダイオード19から出射された第2のレーザ光は、これらのレーザ光の光路を合成・分離する光学素子である第1のビームスプリッタ20により、光記録ディスクに向かう共通光路21に導かれ、対物レンズ2により光記録ディスク上に集光するように構成されている。また、光記録ディスクで反射されたレーザ光の戻り光は受光素子22に導かれるように構成されている。
第1のレーザダイオード18から出射された第1のレーザ光を共通光路21へ導く光路上には、第1のグレーティングレンズ23、第2のビームスプリッタ24、および第1のビームスプリッタ20がこの順に配置されている。従って、第1のレーザダイオード18から出射された第1のレーザ光は、第1のグレーティングレンズ23を透過した後、一部が第2のビームスプリッタ24を部分透過し、さらにその一部が第1のビームスプリッタ20を透過して共通光路21に至る。
また、第2のレーザダイオード19から出射された第2のレーザ光を共通光路21へ導く光路上には、第2のグレーティングレンズ25、リレーレンズ26、1/2波長板27、および第1のビームスプリッタ20がこの順に配置されている。従って、第2のレーザダイオード19から出射された第2のレーザ光は、第2のグレーティングレンズ25、リレーレンズ26及び1/2波長板27を透過した後、第1のビームスプリッタ20に入射し、その一部が第1のビームスプリッタ20で部分反射され共通光路21に至る。
共通光路21上には、コリメータレンズ28、立上げミラー29、1/4波長板30、および対物レンズ2がこの順番で配置されている。共通光路21に導かれたレーザ光は、コリメータレンズ28で平行光に変換された後、立上げミラー29、1/4波長板30を経て対物レンズ2に導かれるよう構成されている。そして、第1のレーザ光は、対物レンズ2によって光記録ディスクであるDVDの記録面に光スポットとして集光し、第2のレーザ光は、対物レンズ2によって光記録ディスクであるCDあるいはCD−Rの記録面に光スポットとして集光する。
また、光記録ディスクで反射したレーザ光の戻り光は共通光路21を経て第1のビームスプリッタ20を透過するように構成されている。また、第1のビームスプリッタ20を透過した戻り光を受光素子22へ導く光路上には、第2のビームスプリッタ24、およびセンサーレンズ31がこの順に配置されている。従って、第1のビームスプリッタ20を透過した戻り光は、一部が第2のビームスプリッタ24で部分反射された後、センサーレンズ31に入射し、このセンサーレンズ31を通って受光素子22に至る。センサーレンズ31は、双方のレーザ光の戻り光に対して非点収差を発生させるためのレンズである。
図5、図6、および図7はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置の対物レンズ駆動機構の平面図、正面図、および底面図である。
図5、図6および図7において、対物レンズ駆動機構3は、対物レンズ2を保持するレンズホルダ12と、このレンズホルダ12の左右両側で上下3段に配置された6本のワイヤ13により、レンズホルダ12をトラッキング方向、フォーカシング方向、およびチルト方向に変位可能に支持するホルダ支持部材14と、このホルダ支持部材14を固定保持するヨーク11と、レンズホルダ12の側に搭載されたフォーカシング用駆動コイル61、トラッキング用駆動コイル62、チルト用駆動コイル(図示せず)と、これら3種類の駆動コイルとトラッキング用、フォーカシング用、およびチルト用の磁気駆動回路を構成する駆動マグネット15、16とを有している。なお、対物レンズ駆動機構3については、ワイヤサスペンション型のものに限られず、ヨークに支持軸を設けて、レンズホルダをその支持軸に対して摺動・回動可能に支持するいわゆる軸摺動・回転型の対物レンズ駆動機構3でも良い。
ヨーク11は、0.8mmの薄板状のめっき鋼板をプレス加工することにより形成され、駆動マグネット16は、レンズホルダ12に対してトラッキング方向の外側でヨーク11の底面部11bから起立形成した外ヨーク110の内面に固着されている。また、駆動マグネット15は、駆動マグネット16に対して直交する向きにヨーク11の底面部11bから起立成形した一対の外ヨーク111の内面に固着されている。
6本のワイヤ13は各々、フォーカシング用駆動コイル61、トラッキング用駆動コイル62、およびチルト用駆動コイルへの給電ワイヤとして用いられている。このため、ワイヤ13の基端側は、ホルダ支持部材14の背面に取り付けた例えばプリント基板41の配線パターンにハンダ等により各々固定されている。また、ワイヤ13の先端側は、レンズホルダ12の左右両側に固着されている中継基板42にハンダにより固定されている。
[対物レンズ駆動機構3の装置フレーム4への固定構造]
図8および図9はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置の装置フレームの平面図、および底面図である。図10および図11はそれぞれ、図8および図9に示す装置フレームに対して、図5ないし図7に示す対物レンズ駆動機構を搭載した状態を示す平面図、およびそのA−A断面図である。
本形態の光ヘッド装置1を組み立てるにあたっては、図5ないし図7に示す対物レンズ駆動機構3を、図8および図9に示す装置フレーム4上に搭載する。その際、光記録ディスクの情報の記録、あるいは再生を正確に行うために、対物レンズ2の光軸が光記録ディスクのディスク面に対して正確に垂直となるように、光記録ディスクのトラッキング方向(光記録ディスクのラジアル方向/矢印Rで示す方向)、およびジッタ方向(光記録ディスクのタンジェンシャル方向/矢印Jで示す方向)における傾きを調整する必要がある。このため、本形態では、以下に説明するように、対物レンズ駆動機構3と装置フレーム4との間には、装置フレーム4上において、対物レンズ駆動機構3のトラッキング方向、およびジッタ方向における傾きを調整する対物レンズ傾き調整機構10が構成されている。
本形態において、対物レンズ傾き調整機構10は、対物レンズ駆動機構3の四隅部分に構成されており、装置フレーム4に対して対物レンズ駆動機構3をラジアル方向R、およびジッタ方向Jに傾動させる際の支点となる支点部9と、この支点部9を通る略対角線上において支点部9と反対側に配置された圧縮コイルバネ8(付勢部材)と、支点部9および圧縮コイルバネ8が構成されている以外の両隅に配置された2本の調整ネジ6、7(調整部材)とを有している。
支点部9は、対物レンズ駆動機構3において、ヨーク11の底面部11bから、下方(外ヨーク110、111とは反対側)に折り曲げられた凸部11aと、装置フレーム4の上面4aに形成された凹部4bとから構成され、凸部11aは凹部4b内でその底面4b1に当接している。
凸部11aは、例えばプレスによる折り曲げ加工によりヨーク11と一体に成形され、底面部11bから装置フレーム4の側へ0.5mmから2mm突出している。また、凸部11aの先端部11a1は、凸部11aの幅の1/2を半径とするいわゆるR加工が施されている。
一方、凹部4bは、フォーカシング方向(矢印Foで示す方向)と直交する平面方向に広がる底面4b1と、この底面4b1から外側に向けて内径を拡大させるテーパ面4b2とを有している。ここで、凹部4bの底面4b1の内径は、凸部11bの幅寸法よりも大きい。このため、凹部4bの内部に凸部11aを差し込んだ状態のまま、対物レンズ駆動機構3をフォーカシング方向Foと略直交する平面方向への移動が可能である。例えば、凹部4bの底面4b1の内径は、凸部11bの幅寸法よりも0.1mmから0.5mm大きく設定されている。また、凹部4bの深さ寸法は、凸部11bの突出寸法(0.5mmから2mm)よりも浅く、0.1mmから1.7mmに設定されている。このため、凹部4bに凸部11bに差し込むと、凸部11bの先端部11a1が凹部4bの平面に形成された底面4b1に当接し、かつ、凸部11bの先端部11a1は、凹部4bの底面4b1を摺動しながらフォーカシング方向Foと略直交する平面方向に移動可能である。なお、凹部4bについては、テーパ面4b2を設けず、ストレート穴として形成してもよい。
このように構成した支点部9において、凸部11aが凹部4bの底面4b1に当接した状態で、装置フレーム4と対物レンズ駆動機構3との間には常に隙間が確保される。このため、本形態では、装置フレーム4と対物レンズ駆動機構3との隙間、すなわち、装置フレーム4の上面4aには、1/4波長板30が接着等の方法で固定されている
圧縮コイルばね8は、支点部9を通る対角線上において支点部9と反対側位置で、対物レンズ駆動機構3のヨーク11と装置フレーム4との間に配置されている。ここで、ヨーク11の底面部11b、および装置フレーム4の上面4aの各々には、圧縮コイルばね8の受け部11d、4cが形成されており、装置フレーム4側の受け部4cは、単なる円形凹部として形成されている一方、ヨーク11側の受け部11dは、円形に凹んだ凹部11d2の中心に円柱状の突部11d1が形成された構造になっている。このため、圧縮コイルバネ8は、ヨーク11側の端部が突部11d1に嵌め込まれた状態で保持されている。
本形態において、突部11d1および凹部11d2は、プレス加工によりヨーク11に形成され、突部11d1の底面11bからの高さは0.2mmから0.3mm程度であり、凹部11d2の底面11bからの深さも0.2mmから0.3mm程度である。ここで、受け部4cの内径寸法は、対物レンズ駆動機構3をフォーカシング方向Foと略直交する面内方向に移動させても圧縮コイルばね8の端部を保持できるように、圧縮コイルバネ8の外径寸法よりも大きく設定されている。
2本の調整ネジ6、7は、対物レンズ駆動機構3の四隅部分のうち、支点部9および圧縮コイルバネ8が配置されていない2つの隅において、各々のねじ軸が装置フレーム4の裏面側から装置フレーム4に形成されたネジ取付部4d、4eの挿通穴4d1、4e1を貫通して、ヨーク11の底面部11bに形成されたネジ穴11c1、11c2にねじ込まれている。本形態において、挿通穴4d1、4e1の内径寸法は、対物レンズ駆動機構3をフォーカシング方向Foと略直交する面内方向に移動させることができるように、調整ネジ6、7のネジ部の外径寸法よりも大きくなるように設定されている。
[対物レンズ駆動機構3の装置フレーム4への取り付け工程]
このように構成した光ヘッド装置1を組み立てるにあたっては、まず、光学系5が配置された装置フレーム4に対物レンズ駆動機構3を取り付ける。それには、装置フレーム4と対物レンズ駆動機構3との間に圧縮コイルバネ8を配置し、かつ、対物レンズ駆動機構3のヨーク11に形成された凸部11aを装置フレーム4の凹部4bに挿入した状態で、装置フレーム4の裏面側から挿通された調整ネジ6、7によって、対物レンズ駆動機構3を装置フレーム4上に仮固定する。このとき、圧縮コイルバネ8の付勢力によりヨーク11(対物レンズ駆動機構3)がフォーカシング方向Foに付勢されて、凸部11aの先端部11a1が凹部4bの底面4b1に当接するとともに、調整ネジ6、7の頭部が装置フレーム4の裏面側のうち、挿通穴4d1、4e1の周り4d2、4e2に当接することになる。
次に、装置フレーム4に配置された光学系5の光軸に対する対物レンズ駆動機構3に搭載された対物レンズ2の中心位置との位置合わせが行われる。対物レンズ2は、フォーカシング方向Foと略直交する面内方向、すなわち、トラッキング方向、およびジッタ方向の双方において位置調整される。この位置調整時には、凸部11aの先端部11a1が凹部4bの底面4b1に沿って摺動する。
このようにして対物レンズ2の位置調整を行った後、対物レンズ2の傾き調整がされる。対物レンズ2の傾き調整は、調整ネジ6、7を回転させながら、締め込むことによりあるいは緩めることにより行われる。本形態においては、調整ネジ6によりジッタ方向Jの傾き調整がされ、調整ネジ7によりラジアル方向Rの傾き調整がされる。この傾き調整時には、凸部11aの先端部11a1と凹部4bの底面4b1との接触点が傾き調整の支点となっている。
このようにして対物レンズ2の傾き調整を行った後、調整ネジ6、7が接着等により固定されて対物レンズ2の傾きが維持される。
次に、光ヘッド装置1の検査工程を行うことにより、光ヘッド装置1が完成する。
[本実施形態の効果]
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1には、対物レンズ傾き調整機構10が構成されているので、対物レンズ駆動機構3を装置フレーム4に取り付ける際に、装置フレーム4に対して対物レンズ駆動機構3のラジアル方向Rおよびジッタ方向Jの傾きを調整することができる。従って、対物レンズ駆動機構3に搭載された対物レンズ2の光軸を光記録ディスクのディスク面に対して垂直となるように正確に調整することができる。また、対物レンズ傾き調整機構10は、対物レンズ駆動機構3が装置フレーム4に対してフォーカシング方向Foと直交する面内方向に移動可能に構成されている。このため、対物レンズ駆動機構3を装置フレーム4に取り付ける際に、対物レンズ駆動機構3を装置フレーム4に対してフォーカシング方向Foと略直交する面内方向(ラジアル方向Rおよびジッタ方向J)で移動させることができるので、装置フレーム4に搭載された光学系5によって導かれた出射光の光軸に合わせて、対物レンズ2の光軸位置を調整することができる。それ故、光記録ディスクの情報の記録、あるいは再生を正確に行うことができる。
また、別途の光軸位置調整機構を設けずに、対物レンズ傾き調整機構10をそのまま利用して、対物レンズ2の光軸位置を調整することができるので、装置の簡略化を図ることができ、ひいては製品コストの削減を図ることができる。
また、本実施形態においては、凸部11aが対物レンズ駆動機構3を構成するヨーク11にプレス加工で形成されている。従って、ヨーク11のプレス加工時に同時に凸部11aを加工することが可能になり、加工工程が簡略化される。
さらに、凸部11aは曲げ加工で形成されていることから、凸部11aの幅寸法を小さく保ちながら、対物レンズ駆動機構3からの突出量を大きくとることができる。このように凸部11aの幅寸法を小さくできるから、小さな凹部4bでありながら、凸部11a1を凹部4b内で移動可能に構成できる。従って、支点部9を小さく形成することが可能となり、その結果、光ヘッド装置1の小型化を図ることができる。また、対物レンズ2の光軸のラジアル方向およびジッタ方向への調整量の確保も容易になる。さらに、凸部11aの突出量を大きくとることができるから、対物レンズ駆動機構3と装置フレーム4との隙間を大きく確保できるので、対物レンズ2の傾き調整量を大きくすることができる。
また、上述のように、対物レンズ駆動機構3と装置フレーム4との間に所定の隙間を確保できるので、装置フレーム4の上面4aに1/4波長板30を固定することができる。従って、1/4波長板30の組み込み作業が容易になる。また、装置フレーム4上に1/4波長板30を配置できるから、全光学系のバランスを良くすることができる。尚、1/4波長板は、対物レンズ駆動機構3側、すなわち、ヨーク11の底面11b1に固定しても良い。
[他の実施の形態]
上述した実施形態における光ヘッド装置1は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、対物レンズ駆動機構3側に凸部11aを設け、装置フレーム4側に凹部4bを設けたが、対物レンズ駆動機構3側に凹部4bを設け、装置フレーム4側に凸部11aを設けても良い。
また、凹部4bの深さが凸部11bの突出高さよりも浅く形成されていることから対物レンズ駆動機構3と装置フレーム4との間には隙間が形成される。従って、対物レンズ駆動機構3の装置フレーム4への固定を確実におこなうため、対物レンズ駆動機構3の底面11b1及び装置フレーム4の上面4aに突起を設けて、その突起同士を接着することで対物レンズ駆動機構3を装置フレーム4に固定しても良い。
また、上述した実施形態では付勢部材として圧縮コイルバネ8を用いたが、付勢部材は、板バネ、引張りコイルバネ等の付勢部材であっても良い。
以上説明したように、本発明の光ヘッド装置では、対物レンズ傾き調整機構によって、対物レンズの傾きを調整することができるとともに、新たな機構を設けなくても、フォーカシング方向と略直交する面内方向で対物レンズの光軸位置を調整することができる。また、支点部では、凸部が凹部内に入り込んだ構造になっているため、対物レンズ駆動機構と装置フレームとの間に過大な隙間が発生しない。それ故、光ヘッド装置のフォーカシング方向における寸法を圧縮できる。よって、光ヘッド装置の構造の簡略化を図ることができ、ひいては製品コストの低減を図ることができる。
本発明を適用した光ヘッド装置を一方のガイド軸側の斜め上方にみたときの斜視図である。 図1に示す光ヘッド装置を側方の斜め上方からみたときの斜視図である。 図1に示す光ヘッド装置の光学系を抜き出して示す側面図である。 図1に示す光ヘッド装置の光学系を抜き出して示す平面図である。 図1に示す光ヘッド装置の対物レンズ駆動機構の平面図である。 図1に示す光ヘッド装置の対物レンズ駆動機構の正面図である。 図1に示す光ヘッド装置の対物レンズ駆動機構の底面図である。 図1に示す光ヘッド装置の装置フレームの平面図である。 図1に示す光ヘッド装置の装置フレームの底面図である。 図1に示す光ヘッド装置において、装置フレームに対して対物レンズ駆動機構を搭載した状態の平面図である。 図1に示す光ヘッド装置において、装置フレームに対して対物レンズ駆動機構を搭載した状態のA−A断面図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
2 対物レンズ
3 対物レンズ駆動機構
4 装置フレーム
4b 凹部(凸部に対する受け部)
4c 圧縮コイルバネの受け部
4d、4e ネジ取付部
5 光学系
6、7 調整ネジ(調整部材)
8 圧縮コイルバネ(付勢部材)
9 支点部
10 対物レンズ傾き調整機構
11 ヨーク
11a 凸部
30 1/4波長板(位相板)

Claims (5)

  1. 光源からの出射光を光記録ディスクに収束させる対物レンズを少なくともトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動する対物レンズ駆動機構と、該対物レンズ駆動機構を固定保持するとともに、前記対物レンズに光源からの出射光を導く光学系が搭載された装置フレームと、該装置フレームに対する前記対物レンズ駆動機構のトラッキング方向、およびジッタ方向における傾きを調整するための対物レンズ傾き調整機構とを有する光ヘッド装置において、
    前記対物レンズ傾き調整機構は、前記装置フレームに対して前記対物レンズ駆動機構を傾動させる際の支点となる支点部と、該支点部を支点として前記対物レンズ駆動機構をトラッキング方向、およびジッタ方向に傾動させるための調整部材とを備え、
    前記支点部は、前記装置フレームおよび前記対物レンズ駆動機構のうちの一方側から突出した凸部と、他方側で前記凸部を底面で受ける凹部とを備え、かつ、
    前記凸部は、前記凹部内で当該凹部の底面をフォーカシング方向と略直交する面内方向に摺動可能に構成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記対物レンズ傾き調整機構は、前記凸部が前記凹部の底面に当接する方向の付勢力を発揮する付勢部材を備えていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1または2において、前記凸部は、前記対物レンズ駆動機構を構成するヨークにプレス加工で形成された突起であることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項1または2において、前記凸部は、前記対物レンズ駆動機構を構成するヨークに対する曲げ加工により形成された突起であることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記対物レンズ駆動機構と前記装置フレームとの間に位相板が配置されていることを特徴とする光ヘッド装置。
JP2003281312A 2003-07-28 2003-07-28 光ヘッド装置 Expired - Fee Related JP3943059B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003281312A JP3943059B2 (ja) 2003-07-28 2003-07-28 光ヘッド装置
CN 200410055749 CN1292415C (zh) 2003-07-28 2004-07-28 光头装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003281312A JP3943059B2 (ja) 2003-07-28 2003-07-28 光ヘッド装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005050425A JP2005050425A (ja) 2005-02-24
JP2005050425A5 JP2005050425A5 (ja) 2006-03-16
JP3943059B2 true JP3943059B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=34266859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003281312A Expired - Fee Related JP3943059B2 (ja) 2003-07-28 2003-07-28 光ヘッド装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3943059B2 (ja)
CN (1) CN1292415C (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5448823B2 (ja) * 2007-09-19 2014-03-19 パナソニック株式会社 光ピックアップ、光情報装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ、カーナビゲーションシステム、光ディスクレコーダ、および光ディスクサーバ
JP5179332B2 (ja) * 2008-12-04 2013-04-10 シャープ株式会社 光ピックアップ装置のレンズ位置調整機構、光ピックアップ装置、光ディスク装置、及び光ピックアップ装置のレンズ位置調整方法
JP6551178B2 (ja) * 2015-11-11 2019-07-31 日本精工株式会社 ヨークカバー、トルク検出装置及び電動パワーステアリング装置、並びにヨークカバーの製造方法及び電動パワーステアリング装置の製造方法
CN109164967B (zh) * 2018-09-30 2020-08-04 西安蜂语信息科技有限公司 光学设备的调整方法、系统、设备和存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005050425A (ja) 2005-02-24
CN1577522A (zh) 2005-02-09
CN1292415C (zh) 2006-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3943059B2 (ja) 光ヘッド装置
KR20060047343A (ko) 대물렌즈 홀더 및 대물렌즈 구동장치
JP4552620B2 (ja) 半導体レーザー装置及び半導体レーザー装置の光軸調整方法
JP4770715B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP3875187B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2006065971A (ja) 光ピックアップ
JP3905966B2 (ja) 光ヘッド装置の調整方法
JPH07240035A (ja) 光ピックアップ及び光ピックアップの製造方法
JP3619422B2 (ja) 光ヘッド装置
JP3665214B2 (ja) 光ピックアップ
JP3008913B2 (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
KR100207261B1 (ko) 광픽업 장치의 대물렌즈 홀더
JP3999240B2 (ja) 光ヘッド及び光ピックアップ装置
JP4486019B2 (ja) 対物レンズ駆動装置及び光ピックアップ
JP3748265B2 (ja) 光ピックアップ
JP3252379B2 (ja) 光学ピックアップ装置及び光学ディスク装置
JP3142983U (ja) 光ピックアップ装置
JP2001023207A (ja) 光ピックアップ装置およびその製造方法
JP2007073100A (ja) 光ヘッド装置
JP2006018887A (ja) 光ピックアップ
JP2005129160A (ja) 光ピックアップ装置
KR20030027778A (ko) 광학 헤드 장치
JP2014044763A (ja) レーザーホルダおよび光ピックアップ調整装置
JP2006040317A (ja) 光ピックアップ及びディスクドライブ装置
JP2006302429A (ja) 光ピックアップ装置、電子機器および光ピックアップ装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees