JP3665214B2 - 光ピックアップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトディスク(CD)プレーヤ、ミニディスク(MD)プレーヤ、あるいはデジタルバーサタイルディスク(DVD)プレーヤ等に用いられる光ピックアップに係り、特に、対物レンズの光軸の傾きを調整するためのスキュー調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、光ピックアップには、対物レンズを介して照射される光ビームの光軸をディスクの記録面に対して直角に保ち、この記録面上に集束されるビームスポットを円形にするためのスキュー調整機構が設けられている。
以下、従来の光ピックアップのスキュー調整機構について、図4および図5を参照して説明する。図4は従来の光ピックアップを示す平面図、図5は同光ピックアップを部分的に断面にて示す側面図である。
【0003】
図中符号1は、合成樹脂あるいはガラス材から形成された対物レンズであり、レンズホルダ2の一端部側に接着固定されている。レンズホルダ2の両側部には、それぞれ一対の支持部材3,3の自由端部が固定されている。各支持部材3は何れの方向にも弾性的に撓み変形可能で且つ導電性を有する金属製の線状バネから形成されており、全ての支持部材3,3,…の基端部はプリント基板4に半田付け固定されている。
【0004】
また、レンズホルダ2の略中央部には、角穴2aがフォーカス方向(矢印F方向)に貫通して形成されており、この角穴2aの内面に角筒状のフォーカスコイル5が接着され、さらにフォーカスコイル5の一つの側面上に一対のトラッキングコイル6,6が接着固定されている。これらフォーカスコイル5およびトラッキングコイル6の各末端は上記支持部材3,3,…の自由端部に電気的に接続されており、図示しない制御回路部から前記プリント基板4および支持部材3,3,…を介してフォーカスコイル5およびトラッキングコイル6に電流が供給されるようになっている。
【0005】
上記プリント基板4は、合成樹脂から成るサスペンションベース7の背面に接着固定されている。このサスペンションベース7には、図4に示すように貫通孔7a,7aが形成されている。各貫通孔7aには上述した支持部材3がそれぞれ挿通され、さらに、ゲル状のダンピング材がこの貫通孔7a内に充填されている。これにより、レンズホルダ2に作用する外部振動等によって各支持部材3,3,…が共振するのを防止できるようになっている。
【0006】
サスペンションベース7は、金属板からプレス加工により形成されたヨークベース8上に固定されている。このヨークベース8の上面には、コ字状のヨーク9とこのヨーク9の両起立片9a,9aの内面にそれぞれ固着された一対のマグネット10,10とから構成された磁気回路が取り付けられている。上記トラッキングコイル6,6と、このトラッキングコイル6,6が取り付けられているフォーカスコイル5の一つの側面は、各マグネット10,10の間の磁気ギャップ内に挿入されており、各マグネット10の磁束と両コイル5,6に流れる電流とで発生する電磁力によって、レンズホルダ2がフォーカス方向およびトラッキング方向(矢印T方向)に駆動される。
【0007】
また、ヨークベース8には、対物レンズ1の光軸L上に球環状の突出部8aがプレス加工によって一体に形成されている。この突出部8aの球面の中心は対物レンズ1の中心と一致させてある。さらに、ヨークベース8には、図4における突出部8aの下側にネジ孔8bが、また、突出部8aの右側にネジ孔8cがそれぞれ設けられている。なお、ネジ孔8bの中心は対物レンズ1の光軸Lを通ってトラッキング方向に延びる平面内に位置し、ネジ孔8cの中心は対物レンズ1の光軸Lを通ってトラッキング方向と直交する方向に延びる平面内に位置している。
【0008】
上記ヨークベース8は、一つの締結ネジ11と一対の調整ネジ12a,12bとによって、アルミダイキャスト製の光学シャーシ13上に取り付けられている。締結ネジ11はその先端がヨークべース8の透孔(図示せず)に挿通されて光学シャーシ13のネジ孔にねじ込まれており、この締結ネジ11の周囲に外装されたコイルスプリング14によりヨークベース8が光学シャーシ13側に押し付けられるようになっている。一方、調整ネジ12aは光学シャーシ13の底面側からヨークベース8のネジ孔8bにねじ込まれ、同様に調整ネジ12bも光学シャーシ13の底面側からヨークベース8のネジ孔8cにねじ込まれている。
【0009】
光学シャーシ13の上面には、対物レンズ1の光軸L上に環状の球面座13aが形成されている。この球面座13aの曲率半径は上記ヨークベース8の突出部8aの曲率半径と同等とされている。そして、突出部8aを球面座13aに嵌合させた状態で一方の調整ネジ12aを回転させることにより、突出部8aが球面座13a上で摺動しながら回動し、ヨークベース8の光学シャーシ13に対する取付角度が可変され、対物レンズ1の光軸Lのラジアル方向のスキュー調整が行われる。これと同様に、他方の調整ネジ12bを回転させることにより、対物レンズ1の光軸Lのタンジェンシャル方向のスキュー調整が行われるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の光ピックアップでは、球環状の突出部8aと球面座13aとの摺動により、ヨークベース8の光学シャーシ13に対する角度調整、すなわち対物レンズ1の光軸Lのスキュー調整が行われるため、円滑なスキュー調整作業を行うためには、摺動部である突出部8aおよび球面座13aの加工精度を高くし、表面の粗度を小さく抑える必要があるため、プレス加工やダイキャスト成形用の金型が高価なものとなるだけでなく切削加工も必要となり、製造コストが上昇するという課題がある。
【0011】
さらに、上述した従来のスキュー調整機構では、球環状の突出部8aと球面座13aとをラジアル方向とタンジェンシャル方向のスキュー調整時の回動中心として共用し、しかも、突出部8aが何ら境目なくラジアル方向とタンジェンシャル方向とに回動する構成となっているため、一方向のスキュー調整時に他方向のスキュー角度が若干ずれてしまう可能性があり、よって、ラジアル方向のスキュー調整作業とタンジェンシャル方向のスキュー調整作業とを別個独立に行うことができず、これらの調整作業の自動化が困難となる問題があった。
【0012】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、スキュー調整機構を簡素化して製造コストを低減することができる光ピックアップを提供することを主な目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、光源から出射された光ビームをディスクの信号記録面に収束させる対物レンズと、該対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダを支持部材を介してフォーカス方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するベース部材と、該ベース部材が角度調整可能に取り付けられるシャーシとを有する光ピックアップであって、
前記ベース部材には、トラッキング方向において前記対物レンズを挟む両側に位置し且つ該対物レンズの中心を通りトラッキング方向に延びる軸を中心として捻り変形可能なヒンジ部を有する支持片が設けられ、この支持片は、金属板の折曲形成により前記ベース部材と一体に設けられていると共に、その自由端部側が前記シャーシに対し前記軸上でネジにより固定され、前記シャーシと前記ベース部材との間には、該ベース部材を前記ヒンジ部を中心として回動させ前記対物レンズの光軸のタンジェンシャル方向の傾きを調整する調整機構が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
上記構成によれば、対物レンズの中心を通りトラッキング方向に延びる軸を中心として捻り変形可能なヒンジ部を設け、このヒンジ部を中心としてベース部材を回動させることによりタンジェンシャル方向のスキュー調整を行えるようにしたので、従来の如き球環状の突出部と球面座とが不要となり、製造コストを低減することが可能となる。
【0015】
上記構成において、ヒンジ部を有する支持片は、金属板の折曲形成によりベース部材に一体に設けられていることが好ましい。
このように構成することにより、部品点数を削減でき、より安価な光ピックアップの提供が可能となる。
【0016】
また、上記構成において、支持片の自由端部はヒンジ部の中心を通る軸上で固定ネジによってシャーシに固定されていることが好ましい。このように構成することにより、支持片のヒンジ部に捻り応力が加わった際に、このヒンジ部と自由端部との間の部分が不所望に変形するのを防止でき、ラジアル方向のスキュー角度に影響を及ぼすことなくタンジェンシャル方向のスキュー調整を確実に行うことができる。
以上
【0017】
上記構成において、前記調整機構は、対物レンズの光軸を含みトラッキング方向と直交する平面内にその回転中心が位置する調整ネジを有することが好ましい。この構成によれば、調整ネジの回転時に、トラッキング方向において対物レンズの両側に位置する一対のヒンジ部にそれぞれ等しい捻り応力が加わるため、やはり、ラジアル方向のスキュー角度に影響を及ぼすことなくタンジェンシャル方向のスキュー調整を確実に行うことができる。
【0018】
さらに、上記構成において、前記支持部材は、自由端側が前記レンズホルダに、基端側が基板にそれぞれ固定されており、該基板がフォーカス方向とトラッキング方向のいずれにも直交する方向に延びる回動軸部を中心としてベース部材に対して回動可能に取り付けられていることが好ましい。
このように構成すれば、支持部材の基端側が固定されている基板を回動させることによって、タンジェンシャル方向のスキュー調整とは別にラジアル方向のスキュー調整を単独で、しかも容易に行うことができ、各スキュー調整作業の自動化を図ることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ピックアップの実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、上述した従来の技術と同一の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省くものとする。
図1は本発明の光ピックアップの平面図、図2は同光ピックアップを一部断面にて示す側面図、図3は図1のA−A断面図である。
【0020】
対物レンズ1を保持するレンズホルダ2の両側部には、導電性を有する金属製の線状バネからなる支持部材3,3,…の自由端部(図1の左側端部)が固定されている。支持部材3,3,…の基端部(図1の右側端部)はプリント基板4に半田付けされており、この支持部材3,3,…の撓み変形によりレンズホルダ2はフォーカス方向(矢印F方向)およびトラッキング方向(矢印T方向)に移動可能となっている。
レンズホルダ2に取り付けられたフォーカスコイル5およびトラッキングコイル6,6は、支持部材3,3,…に電気的に接続されており、図示しない制御回路部からプリント基板4および支持部材3,3,…を介して、これらフォーカスコイル5およびトラッキングコイル6に電流が供給されるようになっている。
【0021】
プリント基板4の中央部には透孔(図示せず)が形成されており、この透孔に挿通された固定ネジ21がサスペンションベース7の背面のネジ孔7bにねじ込まれることにより、プリント基板4はサスペンションベース7に固定されている。固定ネジ21の回転中心は、図1に示すように対物レンズ1の光軸Lを通ってトラッキング方向と直交する方向(図示左右方向)に延びており、したがって、固定ネジ21を緩めてこの固定ネジ21を回動軸部としてプリント基板4を回動させることにより、対物レンズ1の光軸Lのラジアル方向(図3におけるr方向)のスキュー調整が可能となる。
【0022】
サスペンションベース7は、金属板からプレス加工により折曲形成されたヨークベース22上に接着固定されており、これらサスペンションベース7とヨークベース22とにより、レンズホルダ2を支持部材3,3,…を介してフォーカス方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するベース部材が構成されている。ヨークベース22の上面には、磁性材料からコ字状に形成されたヨーク9が固着され、このヨーク9の両起立片9a,9aの内面にそれぞれマグネット10,10が取り付けられて磁気回路が形成されている。なお、ヨーク9は、ヨークベース22を打ち抜きおよび折曲加工することによりこのヨークベース22に一体に形成しても良い。
【0023】
上記トラッキングコイル6,6と、このトラッキングコイル6,6が取り付けられているフォーカスコイル5の一つの側面とが各マグネット10,10間の磁気ギャップ内に配置され、各マグネット10,10の磁束と両コイル5,6に流れる電流とから発生する電磁力によって、レンズホルダ2がフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動される。
【0024】
図3に示すように、ヨークベース22には、対物レンズ1の近傍においてL字状に折り曲げられてなる支持片22a,22aが一体に設けられている。各支持片22aは、フォーカス方向に延びる垂直部22bと、この垂直部22bと連続してトラッキング方向に延びる水平部22cとを備えており、水平部22cの略中央には幅狭のヒンジ部22d(図1参照)が形成されている。そして、水平部22cはヒンジ部22dを中心に捻り変形可能となっている。
【0025】
各ヒンジ部22d,22dは、トラッキング方向において対物レンズ1を挟む両側に位置しており、且つ、これらヒンジ部22d,22dは対物レンズ1の中心を通りトラッキング方向に延びる軸Oを中心として捻り変形可能となっている。なお、ここで言う対物レンズ1の中心とは、光軸Lを含みトラッキング方向に延びる平面内における像側主点H1と光源側主点H2(図3参照)との間の範囲を意味する。各支持片22a,22aの水平部22cには貫通孔22gがそれぞれ穿設されており、この貫通孔22gに固定ネジ23が挿通され、上記軸O上で各支持片22a,22aの自由端部が後述する光学シャーシ25に固定される。
【0026】
ヨークベース22には、さらに、図2における右側端部がL字状に折り曲げられて調整片22eが一体に形成されている。この調整片22eには、図1に示すようにネジ孔22fが形成されている。このネジ孔22fの中心は対物レンズ1の光軸Lを含みトラッキング方向と直交する方向に延びる平面上に位置している。
【0027】
上記光学シャーシ25はアルミダイキャスト製であり、その両側部が一対のガイドシャフト26,26に案内されて、記録媒体であるディスクD(図3参照)の半径方向に往復移動可能に配設されている。この光学シャーシ25の図1における左側の側面には、光源である半導体レーザと受光素子とが一体化されてなる受発光モジュール27が埋設されており、また、受発光モジュール27の受発光面側と対応する部分に貫通孔25aが穿設されている。
【0028】
受発光モジュール27から出射された光ビームは、貫通孔25aを通過して図示しない反射ミラーによって対物レンズ1に向けて反射され、対物レンズ1を透過して収束されたビームスポットがディスクDの信号記録面に照射される。そして、この信号記録面で反射された光ビームは再び対物レンズ1を透過して反射ミラーで受発光モジュール27に向けて反射され、この受発光モジュール27内の受光素子によって受光されて信号の読み取り動作が行われるようになっている。なお、図中符号28は、受発光モジュール27が電気的に接続されているプリント基板であり、このプリント基板28はネジ止めあるいは接着により光学シャーシ25の側面に固定されている。
【0029】
光学シャーシ25の中央には角形の凹部25cが形成されており、この凹部25c内に上記ベース部材(サスペンションベース7,ヨークベース22)およびベース部材に支持されたレンズホルダ2が装填されている。光学シャーシ25の上面における、上記ヨークベース22の支持片22a,22aの貫通孔22g,22gと対向する位置には、ネジ孔25b,25bが形成されており、ヨークベース22の上方から貫通孔22g,22gに挿通された固定ネジ23,23がネジ孔25b,25bにねじ込まれることにより、上述したように支持片22a,22aの自由端部である水平部22c,22cの先端部が軸O上において光学シャーシ25に固定される。
【0030】
また、図2に示すように、光学シャーシ25の底面におけるヨークベース22のネジ孔22fと対向する位置には、貫通孔25dが穿設されており、この貫通孔25dに挿通された調整ネジ29の先端部が上記ネジ孔22fにねじ込まれている。ネジ孔22fが形成されている調整片22eと光学シャーシ25の内底面との間には、圧縮バネ30が調整ネジ29に外装された状態で配置されている。この圧縮バネ30はヨークベース22の調整片22eを光学シャーシ25の内底面から離れる方向へ常時付勢するものであり、よって、固定ネジ29やヨークベース22の光学シャーシ25に対するガタつきが防止されるようになっている。上記ヨークベース22の調整片22eとネジ孔22f、および調整ネジ29と圧縮バネ30とにより、ヨークベース22の光学シャーシ25に対する取付角度を可変する調整機構が構成されている。
【0031】
図2に示す状態から調整ネジ29を回転させると、ヨークベース22の調整片22eがフォーカス方向に微動し、ヨークベース22およびこのヨークベース22上に取り付けられているサスペンションベース7、プリント基板4、そしてレンズホルダ2が上記支持片22a,22aのヒンジ部22d,22dを中心に回動する。これにより、対物レンズ1の光軸Lのタンジェンシャル方向(矢印t方向)のスキュー調整が行われる。このスキュー調整後のヨークベース22の光学シャーシ25に対する取付角度は、圧縮バネ30の付勢力によって維持される。
【0032】
上記の如く支持片22a,22aのヒンジ部22d,22dは、対物レンズ1の中心を通りトラッキング方向に延びる軸Oを中心として捻り変形可能となっているので、タンジェンシャル方向のスキュー調整時に対物レンズ1のフォーカス方向における位置は変化せず、よって、信号読み取り性能に悪影響が生じることはない。なお、プリント基板4の回動中心となる固定ネジ21の中心軸が対物レンズ1の中心を通るように、ネジ孔7bのフォーカス方向における位置を設定すれば、ラジアル方向のスキュー調整時においても対物レンズ1のフォーカス方向への位置ずれを防止できるようになる。
【0033】
上記支持片22a,22aは、ヨークベース22と別体で形成しこのヨークベース22に固定するようにしてもよいが、上述した実施の形態のようにプレス加工でヨークベース22に一体に折曲形成することにより、部品点数が削減され、また、ヒンジ部22d,22dの対物レンズ1の中心に対する位置精度が良好となる。
【0034】
また、支持片22a,22aの自由端部は必ずしも上記軸O上で固定する必要は無く、例えば水平部22c,22cを平面視でL字状に形成してその先端を光学シャーシ25の図1における左側側面に固定するようにしてもよいが、ヒンジ部22d,22dの中心を通る軸O上で光学シャーシ25に固定することにより、ヒンジ部22d,22dに捻り応力が加わった際に、このヒンジ部22dと自由端部との間の部分が不所望に湾曲変形するのを防止でき、よって、ラジアル方向のスキュー角度に影響を及ぼすことなく対物レンズ1の光軸Lのタンジェンシャル方向のスキュー調整を確実に行うことができる。
【0035】
また、上記実施の形態では、調整ネジ29の回転中心が対物レンズ1の光軸Lを含みトラッキング方向と直交する平面内に位置するように、ヨークベース22のネジ孔22fの形成位置が設定されているので、調整ネジ29の回転時に、両ヒンジ部22d,22dにそれぞれ均等に捻り応力が加わるため、やはり、ラジアル方向のスキュー角度に影響を及ぼすことなくタンジェンシャル方向のスキュー調整を確実に行うことができる。
【0036】
上記実施の形態においては、ラジアル方向のスキュー調整とタンジェンシャル方向のスキュー調整とをそれぞれ別々の回動支点(固定ネジ21とヒンジ部22d,22d)により行う構成としたので、各スキュー調整作業をそれぞれ単独で行うことができ、調整作業の自動化を図ることが可能となる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の光ピックアップによれば、対物レンズの中心を通りトラッキング方向に延びる軸を中心として捻り変形可能なヒンジ部をベース部材に設け、このヒンジ部を中心としてベース部材を回動させることにより対物レンズの光軸のタンジェンシャル方向のスキュー調整を行えるようにしたので、従来の如き球環状の突出部と球面座とが不要となってスキュー調整機構が簡素化され、製造コストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップの平面図である。
【図2】本発明の光ピックアップを一部断面にて示す側面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】従来の光ピックアップの平面図である。
【図5】従来の光ピックアップを一部断面にて示す側面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ
2 レンズホルダ
3 支持部材
4 プリント基板
7 サスペンションベース
21 固定ネジ
22 ヨークベース
22a 支持片
22d ヒンジ部
22e 調整片
22f ネジ孔
23 固定ネジ
25 光学シャーシ
27 受発光モジュール
29 調整ネジ
30 圧縮バネ
L 光軸
O 軸
Claims (3)
- 光源から出射された光ビームをディスクの信号記録面に収束させる対物レンズと、該対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダを支持部材を介してフォーカス方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するベース部材と、該ベース部材が角度調整可能に取り付けられるシャーシとを有する光ピックアップであって、
前記ベース部材には、トラッキング方向において前記対物レンズを挟む両側に位置し且つ該対物レンズの中心を通りトラッキング方向に延びる軸を中心として捻り変形可能なヒンジ部を有する支持片が設けられ、この支持片は、金属板の折曲形成により前記ベース部材と一体に設けられていると共に、その自由端部側が前記シャーシに対し前記軸上でネジにより固定され、前記シャーシと前記ベース部材との間には、該ベース部材を前記ヒンジ部を中心として回動させ前記対物レンズの光軸のタンジェンシャル方向の傾きを調整する調整機構が設けられていることを特徴とする光ピックアップ。 - 前記調整機構は、前記対物レンズの光軸を含みトラッキング方向と直交する平面内にその回転中心が位置する調整ネジを有する請求項1記載の光ピックアップ。
- 前記支持部材は、自由端側が前記レンズホルダに、基端側が基板にそれぞれ固定されており、該基板がフォーカス方向とトラッキング方向のいずれにも直交する方向に延びる回動軸部を中心として前記ベース部材に対して回動可能に取り付けられている請求項1または2記載の光ピックアップ。
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