JP3941670B2 - ヘアーアイロン - Google Patents
ヘアーアイロン Download PDFInfo
- Publication number
- JP3941670B2 JP3941670B2 JP2002328827A JP2002328827A JP3941670B2 JP 3941670 B2 JP3941670 B2 JP 3941670B2 JP 2002328827 A JP2002328827 A JP 2002328827A JP 2002328827 A JP2002328827 A JP 2002328827A JP 3941670 B2 JP3941670 B2 JP 3941670B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- bristle
- negative ions
- hair care
- ion generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims description 84
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 title claims description 42
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 claims description 105
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 13
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 27
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 15
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 14
- 230000003700 hair damage Effects 0.000 description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 5
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 4
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 4
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 210000004761 scalp Anatomy 0.000 description 3
- 238000005219 brazing Methods 0.000 description 2
- 230000001680 brushing effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 229910052500 inorganic mineral Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 2
- 230000002045 lasting effect Effects 0.000 description 2
- 239000011707 mineral Substances 0.000 description 2
- 235000010755 mineral Nutrition 0.000 description 2
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 2
- YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N Fluorine atom Chemical compound [F] YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 210000001217 buttock Anatomy 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 1
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 description 1
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 230000003752 improving hair Effects 0.000 description 1
- 235000000396 iron Nutrition 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A45—HAND OR TRAVELLING ARTICLES
- A45D—HAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
- A45D2200/00—Details not otherwise provided for in A45D
- A45D2200/20—Additional enhancing means
- A45D2200/202—Ionisation
Landscapes
- Brushes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、握り部に付設した髪ケア部を発熱させ、この髪ケア部に髪を接触させて整髪等の髪の手入れを行うようにしたヘアーアイロンに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、握り部に付設した髪ケア部を発熱させ、この髪ケア部に髪を接触させて整髪等の髪の手入れを行うようにしたヘアーアイロンには、例えば特許文献1のような整髪用電気アイロンがある。図9に示すように、全体形状が鋏状に形成されたこの整髪用電気アイロンは、1対の握り部1を手で持って握り込むと、髪ケア部2を構成するヒータ(図示せず)を内蔵したロッド22とグローブ23との間に髪が挟み込まれ、髪を加熱して整髪等の髪の手入れができるようになったものであり、このロッド22とグローブ23との間の髪を挟持する挟持面24を多元素鉱物粉状体を混合したフッ素樹脂でコーティングさせ、この挟持面から発生するマイナスイオンを髪に付着させ、挟持した髪の損傷を抑えて良質の整髪を行い得るようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3047352号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この整髪用電気アイロンは、上記挟持面24を多元素鉱物粉状体を混合したフッ素樹脂でコーティングさせたことでマイナスイオンを発生させているが、この挟持面24から発生するマイナスイオンは微少な量であり、髪が享受できるマイナスイオンの効果も小さいものとならざるを得ないものであった。
【0005】
また、ヘアーアイロンには、髪ケア部に髪を巻き付けて髪にカール付けを施すような髪の手入れを行い得るようにする装置もあるが、このような装置にあっては、髪ケア部への髪の巻き付け及びくせ付けをより効率よく行えるものが切望されている。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、選択的に髪に充分なマイナスイオンの効果を享受させ、また、効率よく髪の整髪を行わせるヘアーアイロンを提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るヘアーアイロンは、握り部1と、この握り部1に付設される髪ケア部2を有し、この髪ケア部2は発熱面を有すると共に、この発熱面に髪を接触させて整髪等の髪の手入れを行うように構成しているヘアーアイロンにおいて、放電によってマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生装置4を握り部1に内装し、マイナスイオン発生装置4の電極をケース28内に配置し、このケース28の開口28aでマイナスイオンが放出される放出口9を構成すると共に放出口9を髪ケア部2に向けて開口し、マイナスイオンが放出口から外方に流れ出る電気力線に乗って放出されるようにして成ることを特徴とする。これによると、放電によってマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生装置4によっては、多量のマイナスイオンを発生させることができ、それに伴って多量のマイナスイオンを髪に付着させ、髪の損傷を抑えると共に良質な整髪を施し得るようにできるものである。またマイナスイオン発生装置4を握り部1に内装することで、髪ケア部2にマイナスイオン発生装置4を内装しないで済むものであって、つまり髪ケア部2の内部構造を簡略化できるものであり、また、握り部1にマイナスイオン発生装置4を内装しても、上記マイナスイオン発生装置4で発生したマイナスイオンが放出される放出口9を髪ケア部2に向けて開口したので、髪にマイナスイオンを付着させることができる。
【0008】
また、髪ケア部2を棒状に形成すると共にその外周面に発熱面を設けたことも好ましい。
【0009】
また、共に棒状に形成させた髪ケア部2と握り部1とを同軸線A上に配し、握り部1の放出口9の開口方向を上記軸線Aに対して10°〜30°傾けて設けたことも好ましい。これによると、髪ケア部2が保持した髪全体に効果的にマイナスイオンを付着させることができる。
【0010】
また、髪ケア部2の外面にブリスル5を突設し、上記放出口9近傍にはブリスルを位置させず、または放出口9近傍に位置するブリスルの丈を短く形成したことも好ましい。髪ケア部2の外面に突設したブリスル5のうち放出口9近傍に位置するブリスル5にあっては、長くマイナスイオンを浴びるとマイナスの電荷に帯電し、以後上記ブリスル5間を通過して髪に至ろうとするマイナスイオンを反発させて跳ね飛ばしてしまって、髪に至るマイナスイオンの量を減少させ、髪にマイナスイオンが付着しにくくさせるといった恐れがあるが、この髪ケア部2の外面に突設したブリスル5のうち放出口9近傍に位置するブリスル5を除去または丈を短く形成したので、上記恐れを無くし、効果的に髪にマイナスイオンを付着させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0012】
図1乃至図5に本発明の実施の形態の例を示す。本例のヘアーアイロンは、手で掴む握り部1と髪を保持して整髪等の髪の手入れを行わせる髪ケア部2とで構成された全体視で棒状に形成されたもので、握り部1の先端に髪ケア部2が配置されて、上記髪ケア部2に髪を巻き付けて使用できる巻き付け式のヘアーアイロンである。以下、詳述する。
【0013】
上記握り部1は略円筒状のハウジングで形成されており、その内部には放電によってマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生装置4が内装されている。この放電によりマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生装置4としては、たとえば、図6に示す針電極3を備えたマイナスイオン発生装置4、図7に示す線電極25を備えたマイナスイオン発生装置4等が用いられる。
【0014】
図6に示す針電極3を備えたマイナスイオン発生装置4は、針電極3とグランド電極26と高電圧発生装置27とで構成されるものであって、この針電極3とグランド電極26とは絶縁物よりなるケース28内に配置されている。このケース28には開口28aが設けられており、針電極3の前方にグランド電極26が配置され、更にグランド電極26の前方に上記開口28aが開口している。ここで、針電極3は例えば金属棒の先端を鋭利にして針形状としたものであり、グランド電極26は一例として金属板で構成し、針電極3に対して斜め前方に配置してある。この針電極3を備えたマイナスイオン発生装置4は鋭利に形成された針電極3の先端に電界を集中させ易く、効率よくマイナスイオンを発生させ得るといった利点を有している。
【0015】
また、図7に示す線電極25を備えたマイナスイオン発生装置4は、線電極25とグランド電極26と高電圧発生装置27とで構成されるものであって、この線電極25とグランド電極26とは絶縁物よりなるケース28内に配置されている。線電極25はケース28の内部スペースに亘るように設けてあり、針電極3の前方にグランド電極26が配置され、更にグランド電極26の前方にケース28の開口28aが開口している。ここで、線電極25は例えば径の細い導電線を棒状に形成したものが用いられる。この線電極25を備えたマイナスイオン発生装置4は、針電極3を備えたマイナスイオン発生装置4に比べて広範囲でマイナスイオンを発生させ得るといった利点を有している。
【0016】
これらのマイナスイオン発生装置4では、グランド電極26を基準電位側として針電極3側または線電極25側にDC−5kVを印加させると、針電極3または線電極25の先端近傍においてコロナ放電が発生し、マイナスイオンが発生する。そして、この発生したマイナスイオンは、ケース28の開口28aから外方に流れ出る電気力線に乗ってケース28の開口28aから外方に放出されるようになっている。このケース28の開口28aは放出口9を構成している。
【0017】
本例では、マイナスイオン発生装置4として、図6の針電極3を備えたマイナスイオン発生装置4を採用しており、握り部1に内装されたマイナスイオン発生装置4における放出口9を髪ケア部2に向けるように握り部1の先端部分に設けている。
【0018】
上記髪ケア部2は、上記握り部1の先端部で握り部1と同軸線A上に取り付けられた棒状部位であって、主体を構成する円筒状の基台10にヒータ11を配設し、上記基台10及びヒータ11の外周を覆う円筒状の巻胴12を配置し、上記巻胴12の外周面から複数本のブリスル5を突設し、上記基台10の先端にスチーム発生装置6を配置して構成される。
【0019】
詳述すると、ヒータ11は、通電により発熱するPTCヒータからなる発熱部11aと、上記発熱部11aの周囲を覆う熱伝導性のよい金属から形成されたヒータカバー11bとで構成されている。また、巻胴12は、アルミニウム等の熱伝導性のよい金属から形成された円筒部材であって、髪ケア部2の外周面を構成するものであり、その外周面には先端―基端方向に亘るブリスル部材配置溝13が周方向に複数筋並んで形成されている。このブリスル部材配置溝13にはブリスル部材14が配置される。ブリスル部材14とは、多数本のブリスル5を列状に並べると共に上記列設した各ブリスル5をその根元で長板状に形成したブリスル基部14aによって連結させて構成されたものであり、このブリスル部材14をブリスル部材配置溝13にスライド挿入させて配置することで、巻胴12の外周面にブリスル5を突設させている。なお、上記ブリスル部材14のブリスル基部14aが配置されるブリスル部材配置溝13は、巻胴12の外面にある開口の幅がブリスル部材14のブリスル基部14aの幅に比べて小さい寸法になるように形成されていて、ブリスル部材14の外方への抜け落ちが防止されている。なお、この巻胴12は、その内周面がヒータ11のヒータカバー11bの外周面に当接されていて、このヒータカバー11bから伝導されたヒータ11の熱によって発熱、放熱するようになっている。
【0020】
また、スチーム発生装置6は、水タンク15内に貯留した水を水タンク15の給水部15aから排出し、上記排出した水をヒータ11のヒータカバー11bに接触させて蒸発させることでスチームを発生させる装置である。本例のスチーム発生装置6は、基台10の先端に先端―基端方向に移動自在に水タンク15を配置し、ヒータカバー11bの先端部分と水タンク15の基端部との間に水タンク15を先端方向に付勢するバネ17を介装し、水タンク15の基端部に水タンク15内に貯留した水を吸収するフェルトからなる給水部15aを設けると共にヒータカバー11bの先端部分に先端方向に突出したフェルト押圧突起16を設けて構成されており、使用者が手で水タンク15をバネ17の付勢に抗って基端方向に押圧することで、給水部15aであるフェルトがフェルト押圧突起16に押し付けられてフェルトに吸収された水が絞り出され、ヒータカバー11bに上記水が接触、蒸発されるようになっている。ここで、巻胴12の内周面には、先端―基端方向に亘り微少に外方に凹設させたスチーム通路溝18が形成されている。このスチーム通路溝18は、巻胴12の内周面とヒータカバー11bとの間の通路として機能し、ブリスル部材配置溝13と連通すると共に基台10に設けたスチーム発生装置6と連通している。つまり、スチーム通路溝18はスチーム発生装置6で発生したスチームをブリスル部材配置溝13に至らせる通路として機能し、ブリスル部材配置溝13に至ったスチームはブリスル部材14とブリスル部材配置溝13との隙間19やブリスル部材14のブリスル基部14aに貫通した噴出孔(図視せず)等からなる噴射部から巻胴12の外方に向って噴射されるようになっている。
【0021】
上述した構成を有する本例のヘアーアイロンは、髪ケア部2のブリスル5によって保持した髪を、巻胴12の外方に噴射されたスチームによって湿らせると共に発熱した巻胴12によって加熱し、任意の形状に整髪させることができるようにし、更には、握り部1のマイナスイオン発生装置4で生じたマイナスイオンを放出口9から放出させたことで、上記ブリスル5によって保持した髪に上記マイナスイオンを付着させ、髪の損傷を抑えると共に良質な整髪を施し得るようにしたものである。
【0022】
ここで、本例のマイナスイオン発生装置4は、放電によってマイナスイオンを発生させる構造のマイナスイオン発生装置4であるので、このマイナスイオン発生装置4では多量のマイナスイオンを発生させることができ、それに伴って多量のマイナスイオンを髪に付着させ、髪の損傷の防止と共に良質な整髪の向上が図られているのである。なお、このマイナスイオン発生装置4を握り部1に設けたことにも意味があり、これによると、マイナスイオン発生装置4を握り部1に内装させた分、髪ケア部2の構造をコンパクトにでき、髪ケア部2の形状の多様化及び小型化を図ることができるのである。
【0023】
なお、本例の髪ケア部2の巻胴12は、曲率半径の大きい緩曲面部7と曲率半径の小さい急曲面部8とから構成された楕円状断面を有し、例えば押し出し成形で形成されている。また、本例のブリスル5は、丈の長い長ブリスル5aと丈の短い短ブリスル5bとの2種類のブリスル5a,5bで構成されている。そして、この長ブリスル5aは巻胴12の緩曲面部7から突設され、短ブリスル5bは巻胴12の急曲面部8から突設されている。このように、緩曲面部7に丈の長い長ブリスル5aを設けたことで、髪をストレート状に伸ばすようなブラッシングや髪にストレート状の癖付けを施すことが容易に行えるようになっており、また、急曲面部8に丈の短い短ブリスル5bを設けたことで、髪の流れを整えさせて髪ケア部2に巻き付けることや髪にカール状の癖付けを施すことを容易に行えるようになっている。このように、本例のヘアーアイロンは、長ブリスル5aを巻胴12の緩曲面部7から突設させると共に短ブリスル5bを巻胴12の急曲面部8から突設させたことにより、髪をストレートに癖付けをするストレートアイロン及び髪をカール状に癖付けするカールアイロンの2つの機能を同時に1つのヘアーアイロンに備えさせることを可能にしたものなのである。なお、本例の短ブリスル5bにあっては、極端に丈が短い短ブリスル5b1と比較的丈が短い短ブリスル5b2とを交互に並べて構成させており、短ブリスル5bが有する髪の巻き付け効果を向上させるよう工夫が為されている。
【0024】
なお、上記緩曲面部7は巻胴12の360°の外周面における90°〜120°の範囲(図中∠α)に設けてある。これにより、本例のヘアーアイロンにあっては、棒状の髪ケア部2の形状を、髪を巻き付けることに妨げにならない程度の変形にとどめると共に、この髪ケア部2の広い範囲に髪にブラッシングを施す場所を確保させることができ、効果的に髪にブラッシングを施すことができるようにしてあり、ヘアーアイロンの使い勝手の向上が図られているのである。
【0025】
更に、上記スチーム通路溝18は上記巻胴12の緩曲面部7の内周面に設けられ、このスチーム通路溝18で長ブリスル5aが配置されるブリスル部材配置溝13とスチーム発生装置6とを連通させている。つまり、本例のヘアーアイロンは巻胴12の緩曲面部7から外方にスチームを噴出させたものであり、これにより、髪をブラッシングしているときにスチームを当てさせて効果的に髪を伸ばすことができるようにされており、ヘアーアイロンの使い勝手の向上が図られているのである。
【0026】
ここで、上述したようにスチーム発生装置6で発生したスチームは、ブリスル部材配置溝13とブリスル部材14との隙間19から巻胴12の外方に噴出されるものであるが、本例のヘアーアイロンでは、ブリスル部材14のブリスル基部14aにおけるブリスル5が突出する部分を他の部分よりも幅狭に形成することで、ブリスル5の根元部分においてブリスル部材配置溝13とブリスル基部14aとの隙間19を積極的に形成させ、上記隙間19によってスチームを噴射させる噴射部を構成してブリスル5の根元部分からスチームを噴射させるようにし、更には、上記スチームが噴射されるブリスル5の根元に上記噴射したスチームを当てて拡散させる鍔部21を形成させている。この鍔部21はブリスル5の突出方向に対して略直交する方向においてブリスル5の外周に亘って突設させた片状のものであり、この鍔部21によって、スチーム発生装置6で多量のスチームを発生させることができ、巻胴12による加熱によって乾燥しがちな髪を効果的に湿らせ、髪の損傷の防止効果や整髪の持続効果の向上を図ることができるのである。つまり、図5に示す鍔部21を設けないヘアーアイロンでは、スチーム発生装置6で多量にスチームを発生させたときには、多量に発生して噴射されるスチーム(矢印B)によって髪が過度に加熱されたり頭皮にスチームが当って火傷を負わせてしまうといった安全面での恐れがあって、少量のスチームしか発生させられないものであり、このようにスチーム発生装置6で少量のスチームしか発生させないと、髪に充分な水分を与えることができずに巻胴12による加熱によって髪が乾燥して髪が損傷したり整髪の持続効果が減少したりする恐れが生じてしまう。しかしながら、本例のヘアーアイロンでは、図4に示すように、ブリスル5の根元に上記噴射したスチームを当てて拡散させる鍔部21を形成させたので、スチーム発生装置6で多量のスチームを発生させても、ブリスル5の根元部分から噴射される多量のスチームを上記鍔部21によって拡散させることができるものであり、したがって、髪が過度に加熱されたり頭皮にスチームが当って火傷を負わせてしまう恐れを無くしながら、多量のスチームによって巻胴12による加熱によって乾燥しがちな髪を効果的に湿らせることができ、髪の損傷の防止効果や整髪の持続効果の向上を図ることができるのである。
【0027】
また、本例のヘアーアイロンでは、握り部1に設けた放出口9が、巻胴12の緩曲面部7の外周部分に向くように、且つ、髪ケア部2と握り部1との軸線Aに対して10°〜30°傾いた方向に向くように(図中∠θ)開口しているので、マイナスイオン発生装置4で発生したマイナスイオンを髪ケア部2で保持した髪全体に効果的に付着させることが図られている。つまり、巻胴12の緩曲面部7に突設した長ブリスル5aによりブラッシングが施された髪は、ブリスル5と摺接することでプラスの電荷に帯電するものであり、このプラスの電荷に帯電した髪に向けて放出口9からマイナスイオンが放出され、上記マイナスイオンはプラスの電荷に帯電した髪に吸着されるようになっている。したがって、マイナスイオンを効果的に髪全体に付着することができるのである。更に言うと、この緩曲面部7では上述したようにスチームが髪に供給されるようになっているから、マイナスイオンによってスチームの髪へのよりよい浸透を図ることができ、髪の損傷の防止効果や整髪の持続効果、また整髪の行い易さを向上させているのである。
【0028】
なお、本例のヘアーアイロンは、握り部1に設けたスライド式のスイッチハンドル20でヒータ11への通電やマイナスイオン発生装置4の針電極3への通電が制御されるものである。詳述すると、上記スイッチハンドル20によって、ヒータ11及びマイナスイオン発生装置4を非通電状態にするOFFモード、マイナスイオン発生装置4に通電を行うイオンモード、ヒータ11及びマイナスイオン発生装置4に通電を行うイオン・アイロンモードを切替できるようにしてある。これにより、髪に対するマイナスイオンの放出を、ヒータ11の加熱によって整髪する髪の手入れとは無関係にまたは並行して行うようにでき、髪を加熱させないでマイナスイオンを付着させたい場合にも対応させ、上記マイナスイオンの効果を選択的に髪に享受させ得るようにし、ヘアーアイロンの使い勝手の多様化に対応させ得るようにしてある。なお、スイッチが切り替えるモードにヒータ11にのみ通電を行うアイロンモードを加えたり、ヒータ11への通電のオンオフ制御をするヒータスイッチとマイナスイオン発生装置4への通電のオンオフ制御をするイオンスイッチを併設させたりしてもよく、これによってもヘアーアイロンの使い勝手の多様化に対応させ得ることが図られて好ましい。
【0029】
図8には本発明の実施の形態の他例を示す。この例は、髪ケア部2の外面に突設したブリスル5のうち放出口9近傍(図中C部分)に位置するブリスル5を除去した例である。髪ケア部2の外面に突設したブリスル5のうち放出口9近傍に位置するブリスル5にあっては、長くマイナスイオンを浴びるとマイナスの電荷に帯電して、以後上記ブリスル5間を通過しようとするマイナスイオンを反発させて跳ね飛ばし、髪に至るマイナスイオンの量を減少させ、髪にマイナスイオンを付着しにくくさせるといった恐れがあるが、本例は、この髪ケア部2の外面に突設したブリスル5のうち放出口9近傍に位置するブリスル5を除去したので、上記恐れを無くし、効果的に髪にマイナスイオンを付着させることができるのである。
【0030】
なお、図示はしないが、髪ケア部2の外面に突設したブリスル5のうち放出口9近傍に位置するブリスル5を丈を短く形成したものも好ましい。これによっても上述した本発明の実施の形態の他例と同様の効果を得ることができるのである。
【0031】
上述した本発明の実施の形態の例では、髪ケア部2に髪を巻き付けてカール状の癖付けを施すように整髪できるヘアーアイロンを示して説明したが、放電によって多量のマイナスイオンを発生させ得るマイナスイオン発生装置4は握り部1に内装されて髪ケア部2の形状の自由度を向上させることから、例えば、髪ケア部2に髪を挟み込ませてストレート状の癖付けを施すように整髪できるヘアーアイロンや、その他髪を整髪したり髪をケアしたりする機器にも、本発明の技術を応用させることができるのは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載のヘアーアイロンにあっては、握り部と、この握り部に付設した髪ケア部を有し、この髪ケア部は発熱面を有すると共に、この発熱面に髪を接触させて整髪等の髪の手入れを行うように構成しているヘアーアイロンにおいて、放電によってマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生装置を具備したので、マイナスイオン発生装置によって多量のマイナスイオンを発生させることができ、それに伴い、髪の損傷を抑えると共に良質な整髪を施し得るといったマイナスイオンの効果を髪に充分に享受させることができるものである。またマイナスイオン発生装置を握り部に内装したので、髪ケア部にマイナスイオン発生装置を内装しないで済み、髪ケア部の内部構造を簡略化でき、したがって髪ケア部の形状の多様化、小型化を図ることができるのであり、さらに、マイナスイオン発生装置の電極をケース内に配置し、このケースの開口でマイナスイオンが放出される放出口を構成すると共に放出口を髪が保持される髪ケア部に向けて開口し、マイナスイオンが放出口から外方に流れ出る電気力線に乗って放出されるようにしたので、握り部にマイナスイオン発生装置を内装しても、髪にマイナスイオンを当てて付着させることができるのである。
【0033】
請求項3記載のヘアーアイロンにあっては、請求項1の効果に加えて、共に棒状に形成させた髪ケア部と握り部とを同軸線状に配し、握り部の放出口の開口方向を上記軸線に対して10°〜30°傾けて設けたので、髪ケア部が保持した髪全体に効果的にマイナスイオンを付着させることができるのである。
【0034】
請求項4記載のヘアーアイロンにあっては、請求項3の効果に加えて、髪ケア部の外面にブリスルを突設し、上記放出口近傍にはブリスルを位置させず、または放出口近傍に位置するブリスルの丈を短く形成したので、効果的に髪にマイナスイオンを付着させることができるのである。つまり、髪ケア部の外面に突設したブリスルのうち放出口近傍に位置するブリスルにあっては、長くマイナスイオンを浴びるとマイナスの電荷に帯電して、以後上記ブリスル間を通過しようとするマイナスイオンを反発させて跳ね飛ばし、髪に至るマイナスイオンの量を減少させ、髪にマイナスイオンが付着しにくくさせるといった恐れがあるが、この髪ケア部の外面に突設したブリスルのうち放出口近傍に位置するブリスルを除去または丈を短く形成したことにより、上記恐れを無くして効果的に髪にマイナスイオンを付着させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例の正面断面図である。
【図2】図1の左方向から見た一部側面断面図である。
【図3】同上の(a)は正面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は左側面図である。
【図4】同上の髪ケア部の水平断面図である。
【図5】同上の髪ケア部の水平断面図である。
【図6】同上のマイナスイオン発生装置の例を示す概念図である。
【図7】同上のマイナスイオン発生装置の例を示すものであり、(a)は概念図であり、(b)は開口側から見たケースの正面図である。
【図8】本発明の実施の形態の他例の正面断面図である。
【図9】従来技術の整髪用電気アイロンを示す正面図である。
【符号の説明】
1 握り部
2 髪ケア部
3 針電極
4 マイナスイオン発生装置
5 ブリスル
6 スチーム発生装置
7 緩曲面部
8 急曲面部
9 放出口
21 鍔部
25 線電極
26 グランド電極
28 ケース
28a 開口
Claims (5)
- 握り部と、この握り部に付設した髪ケア部を有し、この髪ケア部は発熱面を有すると共に、この発熱面に髪を接触させて整髪等の髪の手入れを行うように構成しているヘアーアイロンにおいて、放電によってマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生装置を握り部に内装し、マイナスイオン発生装置の電極をケース内に配置し、このケースの開口でマイナスイオンが放出される放出口を構成すると共に放出口を髪ケア部に向けて開口し、マイナスイオンが放出口から外方に流れ出る電気力線に乗って放出されるようにして成ることを特徴とするヘアーアイロン。
- 上記髪ケア部を棒状に形成すると共にその外周面に発熱面を設けたことを特徴とする請求項1に記載のヘアーアイロン。
- 共に棒状に形成した髪ケア部と握り部とを同軸線状に配し、握り部の放出口の開口方向を上記軸線に対して10°〜30°傾けて設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアーアイロン。
- 髪ケア部の外面にブリスルを突設し、上記放出口近傍にはブリスルを位置させず、または放出口近傍に位置するブリスルの丈を短く形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘアーアイロン。
- マイナスイオン発生装置は、放電によってマイナスイオンを発生する針電極を備えて形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヘアーアイロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002328827A JP3941670B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-11-12 | ヘアーアイロン |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002-10832 | 2002-01-18 | ||
JP2002010832 | 2002-01-18 | ||
JP2002328827A JP3941670B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-11-12 | ヘアーアイロン |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002027315A Division JP3402327B1 (ja) | 2002-01-18 | 2002-02-04 | ヘアーアイロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003275013A JP2003275013A (ja) | 2003-09-30 |
JP3941670B2 true JP3941670B2 (ja) | 2007-07-04 |
Family
ID=29217942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002328827A Expired - Fee Related JP3941670B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-11-12 | ヘアーアイロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3941670B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3153737U (ja) | 2009-07-06 | 2009-09-17 | 株式会社クレイツ | ヘアーアイロン |
EP2529642B1 (en) | 2011-05-31 | 2014-01-08 | Braun GmbH | Method for counting ions |
-
2002
- 2002-11-12 JP JP2002328827A patent/JP3941670B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003275013A (ja) | 2003-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100506723B1 (ko) | 헤어아이론 | |
JP5491401B2 (ja) | 毛髪の蒸気処理のための携帯用装置 | |
US7481228B2 (en) | Hair styling tool with rotatable cylinder | |
CN100355378C (zh) | 卷发器 | |
US20160262518A1 (en) | Hair straightening brush | |
WO2000049906A2 (en) | Heated hair styling system | |
CN109953464B (zh) | 限制蒸汽的处理头发的装置 | |
JP2022140781A (ja) | 髪の乾燥方法 | |
KR100692291B1 (ko) | 브러쉬를 구비한 헤어 드라이어 | |
KR101550506B1 (ko) | 스팀 롤 고데기 | |
JP2004089266A (ja) | クシ型無音ドライヤー | |
JP3941670B2 (ja) | ヘアーアイロン | |
JP5612932B2 (ja) | 整髪器具 | |
JP4023241B2 (ja) | ヘアーアイロン | |
JP5308933B2 (ja) | ヘアーアイロン | |
JP3979204B2 (ja) | ヘアーアイロン | |
US20210267337A1 (en) | Hair appliance with ion generator | |
JP3637664B2 (ja) | ヘアーカール器 | |
RU2777592C2 (ru) | Прибор для обработки волос с удержанием пара | |
EP1824356A1 (en) | Improved hair dryer | |
JP3039747U (ja) | 携帯用簡易ホットカーラー | |
JP2024137668A (ja) | 美容器 | |
JPH09191919A (ja) | ヘアーカール器 | |
JPH06209815A (ja) | ヘアカール器 | |
JP2024111383A (ja) | 整髪装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051101 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060404 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061128 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070129 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070313 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070326 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |