JP3933877B2 - 光通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信システムに関し、例えば、光ファイバセンサシステムなどに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
干渉型の光ファイバセンサシステム10の構成を図2に示す。
【0003】
図2において、FM変調回路12は、レーザ発生器11からの出射光をcosωC・tで表わされる信号aを用いてFM変調し、当該FM変調結果をパルス出力回路13を通してパルス化して得られる信号bが光ファイバ伝送路27に送出される。
【0004】
当該光ファイバ伝送路27上には所定の物理量を検出するためのセンサ14が配置されている。当該センサ14によって検出すべき外部信号hの成分を含む信号iが出力される。
【0005】
信号iはO/E変換器15により電気信号Cに変換される。
【0006】
当該電気信号CはDMUX部28を経て、A/D変換器16でディジタル化され、信号nとして、回路17および18に入力される。
【0007】
なお、DMUX部28は、信号C上に時分割多重されている各チャネルを多重分離する部分である。
【0008】
当該信号nに対し回路17は、上述したFM変調用の信号aと同一周波数のcosωC・tで表わされる信号jを乗算器21で乗算し、2倍の周波数であるcos2ωC・tで表わされる信号kを乗算器23で乗算する。
【0009】
各乗算器21,23の乗算結果は、低域通過フィルタ(L.P.F)22,24を通して、信号d、信号eとして復調回路19に供給される。
【0010】
センサ14が検出した外部信号hをφ(t)とした場合、当該信号dはDsinφ(t)、信号eはEsinφ(t)と表される。この信号dおよび信号eが所定構成の復調回路9に入力されると、信号gとして信号h(すなわちφ(t))が取り出される。
【0011】
ここで、FM変調のキャリア信号aと回路17で乗算する信号jとで位相差がある場合(システム10の構成上、一般的に当該位相差が存在する)、その位相差をθとすると、信号d、eはそれぞれDsinφ(t)・cosθ,Ecosφ(t)・cos2θとなり、信号gはK(θ,φ(t))・cosθ・cos2θ・φ(t)となる。
【0012】
回路18及び位相差検出回路20は、この位相差θを求めるものである。
【0013】
回路18の出力信号fは、Dsinθ・sinφ(t)であり、位相差検出回路20で信号dとtanθを求めて、その値から位相差θを求める。
【0014】
その後、求めた位相差θから乗算器21や23で乗算する信号j、kの初期位相を変更するか、または信号dをcosθで、信号eをcos2θでそれぞれ除算して、求めるφ(t)を取り出すことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上述した光ファイバセンサシステム10では、前記外部信号h、すなわちφ(t)そのものが時間的に変化するため、温度などの周囲条件の変動による影響を抑制しながら信頼性の高い位相差θを求めるには、当該外部信号hの変化時間に比べて十分に長い時間を位相差検出のために費やす必要があり、その間、復調回路19側では、信頼性の高い信号gを取り出すことができない。すなわちシステムの起動時間が長い。
【0016】
また、システム10では、tanθの値から位相差θを求めるため、θが0〜πの範囲にあるか、π〜2πの範囲にあるかを区別することができない。これにより復調処理回路19の出力信号g、すなわちcosθ・cos2θ・φ(t)には、正負符号の反転が生じる可能性がある。
【0017】
符号の反転が生じた場合の影響の種類や程度は、具体的なシステム構成の詳細に応じて変化し得る。
【0018】
例えば、前記センサ14が1つ(1チャネル)だけで前記外部信号hとして音響信号を検出する場合などには特段の影響はないものと考えられるが、センサ14が復調処理結果(前記gなど)を受け取る単一ユーザあたりに複数(複数チャネル)存在する場合には、大きな影響が発生する可能性が高い。
【0019】
この場合、複数チャネルの音響信号のそれぞれを、前記復調回路19と同様な構成の復調回路から信号gとして取り出すことになるが、ここでは1ユーザあたりのチャネル数を2とし、各チャネルに対応する信号gを、g1、g2とする。そして復調回路の後段に配置された図示しない処理回路を用い、当該信号g1とg2を合成することによってS/N比の改善をはかるものとする。
【0020】
このケースでは、符号の反転がない場合、信号g1とg2を合成することによって有効な信号成分の割合は増大し、白色雑音的にランダムに発生する雑音成分の割合は増大しないから、期待した通りにS/N比を改善することが可能であるものの、符号が反転する場合には、信号g1とg2を合成した場合、信号成分どうしが打ち消し合って信号成分の割合が増大しない可能性があるため、期待通りにS/N比の改善を達成することができない可能性が生じる。
【0021】
また、このように単一ユーザが複数チャネルを使用せず単一チャネルだけを使用する場合でも、外部信号hの種類や信号gの利用のしかたによっては正負符号自体に重要な意味がある場合も起こり得るので、そのような場合には、当該符号反転が与える影響は重大である。
【0022】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本発明は、所定の基準信号によって周波数変調された基準変調信号を出力する光源手段と、当該基準変調信号を伝送する光ファイバ伝送路と、当該光ファイバ伝送路上に配置され、その配置位置で所定の物理量を前記基準変調信号の位相角に反映させることで、反映変調信号を生成、出力する物理量反映手段と、前記光ファイバ伝送路を介して当該反映変調信号を受信し、当該反映変調信号から前記物理量を抽出する物理量抽出手段とを備えた光通信システムにおいて、光源手段から出力される出力信号の初期位相を所定値になるよう制御する出力制御手段と、光源手段から、物理量反映手段を経て、反映変調信号が前記物理量抽出手段に受信されるまでの伝送距離に応じた伝送遅延時間を計測する遅延計測手段とを備え、物理量抽出手段は、反映変調信号に対応した電気信号として変換反映変調信号を生成し、出力する信号変換部と、変換反映変調信号に、基準信号に対応した乗算信号を乗算してその乗算結果を出力する基準乗算部と、乗算信号の初期位相を基準変調信号の初期位相の所定値として、基準変調信号が光源手段から出力されてから伝送遅延時間に達したときに、基準乗算部の処理タイミングを実行させる位相タイミング調整部とを有することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施形態】
(A)実施形態
以下、本発明の光通信システムを、干渉型光ファイバセンサシステムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
【0024】
(A−1)実施形態の構成および各部の動作
本実施形態の干渉型光ファイバセンサシステム30は、図1に示すような構成を有している。光ファイバセンサシステム30は、例えば道路、鉄道、下水道、河川、送電線、ガス配管などのインフラの維持管理などのためにも使用され得るものである。
【0025】
図1において、当該光ファイバセンサシステム30は、レーザ発生器11と、FM変調回路12Aと、パルス出力回路13Aと、センサ(干渉計)14と、O/E変換器15と、A/D変換器16Aと、復調回路19と、CPU31と、出力制御回路32と、遅延回路33と、ディジタル信号処理回路34と、遅延計測装置35とを備えている。
【0026】
このうち図2に示した光ファイバセンサシステム10と同一の符号を付した各構成部分11,14,15,19,27、28の機能は、図2に対応し、同一の符号を付与した各信号b、iの機能も図2と各信号に対応している。
【0027】
前記出力制御回路32は、CPU(中央処理装置)31から供給される制御信号C1に応じて出力する信号aA、p、C11を変化させて、FM変調回路12Aにおける周波数変調の位相角と信号bの出力タイミング、およびA/D変換器16Aが非動作状態から動作状態に変化するタイミングなどを制御する回路である。
【0028】
また、当該光ファイバセンサシステム30の中央処理装置である当該CPU31は、前記制御信号C1のほか、遅延回路33に供給する制御信号C2と、ディジタル信号処理回路34に供給する制御信号C3と、遅延計測装置35に供給する制御信号C1、C4などを出力する部分である。
【0029】
前記出力制御回路32から信号aAを受け取るFM変調回路12Aは、レーザ発生器11から受け取ったレーザ光Lに対し、当該信号aAに応じた位相角および周波数で、周波数変調を施して変調光LFを出力する部分である。ここで、信号aAは時間に比例してその位相角が変化する正弦波(余弦波)であるが、本実施形態の場合、当該信号aAの初期位相(最初の位相角)は所定値に固定されており、一例として位相角0であるものとする。
【0030】
また、前記信号pを出力制御回路32から受け取り、当該変調光LFをFM変調回路12Aから受け取るパルス出力回路13Aは、信号pに応じて変調光LFをパルス状に成形して信号bを出力する回路である。すなわち当該パルス出力回路13Aは、信号pが有効状態の場合には駆動して変調光LFに対応した所定振幅のパルス光である信号bを出力するが、信号pが無効状態の場合には駆動せず当該信号bを出力しない。
【0031】
前記CPU31から制御信号C3を受け取るディジタル信号処理回路34は、前記回路17と同様に、乗算器21,23と、フィルタ22,24とを備えているが、乗算器21、23で乗算に用いる信号jAやkAは、従来の信号jやkが初期位相を変更する必要があったのに対し、本実施形態では最初から前記信号aAとの位相差が存在しないように当該信号jA、kAを生成するので、初期位相を変更する必要がない。
【0032】
例えば、信号jAを発生するためにROM(リードオンリーメモリ)を使用する場合には、前記ディジタル信号処理回路34は、図3に示す構成例に対応する信号生成回路40を備えているものとする。
【0033】
(A−1−1)信号生成回路の内部構成
図3において、当該信号生成回路40は、読出し回路41と、ROM42とを備えている。
【0034】
ここで、ROM42の各アドレスA1〜ANには、ωCを一定値とし、tを一定時間間隔の離散的な値とすることによって得られる1周期分のcosωC・tの波形データを示す数値データV1〜VNが格納されている。
【0035】
すなわち、ROMアドレスA1には数値データV1が格納され、ROMアドレスA2には数値データV2が格納され、ROMアドレスA3には数値データV3が格納され、…、ROMアドレスAN−1には数値データVN−1が格納され、ROMアドレスANには数値データVNが格納されている。そして各数値データV1〜VNによって、cosωC・tの波形が示される。
【0036】
また、読み出し回路41は、前記CPU31から供給される制御信号C3に応じてROMアドレスA1〜ANから該当する各数値データV1〜VNを読み出し、当該数値データV1〜VNを信号jAとして乗算器21に供給する回路である。
【0037】
1周期分のcosωC・tを示す曲線上で隣接している離散値を示す数値データが、ROM42上の隣接しているアドレスに格納されているものとし、位相角0を示す数値データ「1.000」が前記V1で、当該V1から読み出しを開始するものと仮定すると、制御信号C3を受け取った読み出し回路41は、まずROMアドレスA1を指定して数値データV1を信号jAとして読み出し、以降は、順次、数値データV2、V3、V4、…、VN−1、VNを、当該信号jAとして読み出していくことになる。
【0038】
図2に示す従来の光ファイバセンサシステム10で、求めた位相差θから乗算器21や23で乗算する信号j、kの初期位相を変更して前記φ(t)を取り出す場合には、当該変更時に、当該変更に対応して読み出し回路41によるアドレス指定を、その時点で指定していたアドレスに隣接していないアドレスを指定するように変更する必要があった。
【0039】
例えば、それまで位相差θが0であるものとして初期位相0で信号jを発生していたところ、位相差検出(この検出のために外部信号hの変化時間に比べて十分に長い時間を要する)の結果、位相差θが例えばπ/3であることが判明した場合には、当該π/3を初期位相とし最初の数値データとしては「0.500」を読み出す必要があるので、読み出し回路41はこのような初期位相の変更に対応するため、アドレス指定の順番を不連続的に変更することを求められる。
【0040】
これに対し本実施形態の場合にはアドレス指定の順番を変更する必要がないので、読み出し回路41は、所定のアドレス指定の順番にしたがって、連続的なアドレス指定を継続することができる。
【0041】
なお、ここでは、図3の信号生成回路40は、信号jAを発生するための回路であるものとしたが、当該信号生成回路40と同様な構成の回路を用いて信号kAを発生することもできるので、以上の説明は信号kAを発生する場合にも当てはまる。
【0042】
また、図2に示す従来の光ファイバセンサシステム10で、信号dをcosθ、信号eをcos2θで除算してφ(t)を求める場合には、cosθ、cos2θを生成する回路が必要になるが、本実施形態では、cosθ、cos2θを生成する必要が無くなる。当該cosθ,cos2θを生成する回路の構成は、例えば、当該信号生成回路40と同様な構成とすることができる。
【0043】
一方、前記O/E変換器15に対して光を入力するPGC方式の干渉計14の光の出力強度は次の式(30)で記述することができる。
【0044】
I=A+B・cosη(t) …(30)
ここで、η(t)は干渉計14のアーム間の位相差であり、定数AとBは当該干渉計14に対する入力光のパワーや、O/E変換器24の変換効率に依存する。
【0045】
入力光の角周波数を上述したωCとし、最大周波数領域fdで光路差がΔlとすると、式(30)は、次の式(31)となる。
【0046】
I=A+B・cos(C・cosωC・t+φ(t)) …(31)
ただしC≒2・π・fd・Δl/vであり、このうちvは光速を示す。また、φ(t)は本来の外部信号hだけでなく周囲の影響も含んでいる。
【0047】
この式(31)をベッセル関数によって展開すると、次の式(32)が得られる。
【0048】
I=A+B・J0(C)・cosφ(t)
+2・B・Σ(−1)k・J2k(C)・cos2kωCt・cosφ(t)
−2・B・Σ(−1)k・J2k+1(C)・cos(2k+1)ωCt・sinφ(t) …(32)
ここで、Σは、k=0,1,2,…,∞の総和を示す。また、式(32)中のB、C、JK(C)の意味は、B:入力光量に比例する定数、C:FM変調信号の最大周波数変移および干渉光路差との関数になる変調度、JK(C):ベッセル関数(このうちkはベッセル関数の次数で、k=0,1,2,…)である。なお、φ(t)は、上述した通り外部信号hに対応する信号であるが、例えば、音響信号であってよい。
【0049】
前記乗算器21で、O/E変換器15の干渉出力Cに対応する信号nと周波数ωC/2πの正弦信号jAとを乗算し、LPF(ローパスフィルタ)22を通過させることにより、次式(2)で示される信号dAの出力が得られる。
【0050】
−B・J1(C)・sinφ(t) …(2)
また、前記乗算器23で、当該信号nと周波数2ωC/2πの正弦信号kAとを乗算し、ローパスフィルタ24を通過させることにより、次式(3)で示す信号eAの出力が得られる。
【0051】
−B・J2(C)・cosφ(t) …(3)
ここで、J1(C)は、DMUX部28直後に配置される図示しないローパスフィルタが無かったとしたなら、信号nに含まれ得る無数の側波帯のうち、最大エネルギを持つ側波帯に対応し、J2(C)は2番目に大きなエネルギを持つ側波帯に対応する。また、これらのローパスフィルタ21と23は同じ周波数特性を備えており、復調回路19の処理帯域(復調処理帯域)を超える高域の周波数成分をカットする。
【0052】
したがってディジタル信号処理回路34中で、乗算器21やローパスフィルタ22を有する系統は、信号n中から最大エネルギの側波帯に対応する出力dAを取り出すための部分であり、乗算器23やローパスフィルタ24を有する系統は、信号n中から2番目に大きなエネルギの側波帯に対応する出力eAを取り出すための部分である。
【0053】
ディジタル信号処理回路34中にこのような2つの系統を設けたのは、復調回路19の内部構成に対応するものであるので、必要に応じて、当該系統の数は、3系統以上としてもよく、1系統としてもよい。
【0054】
当該2系統に対応する本実施形態の復調回路19は、一例として、図4に示すような内部構成を備えているものとする。当該復調回路19は、PGC(Phase Generated Carrier)変調された光ハイドロホン(Hydrophone:聴音器。当該光ハイドロホンは、前記センサ14の一例)などの出力をパッシブホモダイン方式でディジタル復調する機能を備えている。
【0055】
(A−1−2)復調回路の内部構成
図4において、当該復調回路19は、乗算器54,56,60,61、64,66と、微分器55,56と、積分器58と、除算器59と、加算器67と、ローパスフィルタ68とを備えている。
【0056】
このうち乗算器54は前記ローパスフィルタ22の出力端子に接続されるもので、乗算器64は前記ローパスフィルタ24の出力端子に接続されるものである。
【0057】
そして乗算器54の出力側には、微分器55、乗算器66および乗算器60が接続され、乗算器64の出力側には、微分器65、乗算器56および乗算器61が接続されている。微分器55の出力側には、乗算器56、さらに、乗算器56の出力側には、減算器57が接続され、微分器65の出力側には、乗算器66、さらに、乗算器66の出力側には、減算器57が接続されている。
【0058】
また、減算器57の出力側には、積分器58、さらに、積分器58の出力側には、除算器59が接続されている。
【0059】
一方、乗算器60および乗算器61の出力側は加算器67へ接続され、さらに、加算器67の出力側には、ローパスフィルタ68が接続されている。ローパスフィルタ68の出力側には、除算器59が接続されている。
【0060】
このような接続関係のもと、前記乗算器54で、ローパスフィルタ22の出力信号dAと係数J2(C)を乗算し、乗算器64で、ローパスフィルタ24の出力信号eAと係数J1(C)を乗算すると、それぞれ、次式(4)、(5)で示される出力が得られる。
【0061】
−B・J1(C)・J2(C)・sinφ(t) …(4)
−B・J1(C)・J2(C)・cosφ(t) …(5)
次に、微分器55で微分し、乗算器56でクロス乗算すると、次式(6)で示される出力が得られ、微分器65で微分し、乗算器66でクロス乗算すると、次式(7)で示される出力が得られる。
【0062】
B2・J1(C)2・J2(C)2・cos2φ(t)・{dφ(t)/dt} …(6)
−B2・J1(C)2・J2(C)2・sin2φ(t)・{dφ(t)/dt} …(7)
さらに、減算器57で、乗算器56の出力から乗算器66の出力を減算することにより、次式(8)で示される出力が得られる。
【0063】
B2・J1(C)2・J2(C)2・{dφ(t)/dt} …(8)
この出力を、積分器58で積分することにより、次式(9)で示される出力が得られる。
【0064】
B2・J1(C)2・J2(C)2・φ(t) …(9)
一方、乗算器60および乗算器61で自乗乗算を行い、加算器67で加算し、ローパスフィルタ68を通過させることにより、次式(10)で示される出力が得られる。
【0065】
B2・J1(C)2・J2(C)2 …(10)
最後に、除算器59で、積分器58の出力をローパスフィルタ68の出力で除算することにより、求める音響信号φ(t)が復調される。
【0066】
なお、以上の式(2)〜(10)は、上述したように、前記位相差θが無い場合に対応しているが、当該位相差θが存在する従来の光ファイバセンサシステム10の場合には、式(9)は以下の式(19)となり、式(10)は以下の式(20)となる。
【0067】
B2・J1(C)2・J2(C)2・cosθ・cos2θ・φ(t)…(19)
(1/2)・B2・{J1(C)2・J2(C)2・cosθ・sin2φ(t)+J2(C)2・J1(C)2・cos22θ・cos2φ(t)}…(20)
したがって前記除算器59が、式(19)を式(20)で除算することによって得られる除算器59の出力は、上述したK(θ,φ(t))・cosθ・cos2θ・φ(t)となる。
【0068】
なお、以上の説明は、復調回路19の内部構成の一例を示したものにすぎないので、復調回路19は必要に応じて、これ以外の内部構成を備えるようにしてもよい。
【0069】
一方、前記遅延計測装置35の内部構成例は、図5に示す。当該遅延計測装置35は、パルス出力回路13A、センサ14、OE変換器15のあいだで発生する信号bの伝送遅延時間を精密に算出するための装置である。当該伝送遅延時間を求めることは、本実施形態の運用上、重要である。
【0070】
一例としては、ディジタルオシロスコープを用いて当該遅延計測装置35を構成することができる。当該遅延計測装置35は、光ファイバセンサシステム30の遅延時間計測状態でのみ有効に動作し、光ファイバセンサシステム30の通常運用状態では動作しない。
【0071】
(A−1−3)遅延計測装置の内部構成
図5において、当該遅延計測装置35は、波形記憶部36と、概略遅延計測部37と、微小遅延計測部38と、遅延時間算出部39とを備えている。
【0072】
このうち波形記憶部36は、O/E変換器15から出力される信号CをA/D変換するA/D変換部と、当該A/D変換の結果として得られる信号Cの波形データをディジタルデータとして格納するメモリとを内蔵している。
【0073】
また、概略遅延計算部37は、波形記憶部36が格納している波形データをもとに概略的な遅延時間を計測する部分である。
【0074】
一般的に、光センサシステム30の通常運用状態において前記パルス出力回路13Aから出力される信号bのパルス周期(パルス波形の繰り返し周期)に比べて、当該遅延計測装置35が計測しようとする前記伝送遅延時間ははるかに長いため、通常運用状態と同じパルス周期を用いたのでは、次々と受信されるパルスのうちいずれに着目して伝送遅延時間を計測するのかを特定することができない。
【0075】
したがって、遅延時間計測状態のなかの概略遅延時間計測状態では、前記パルス出力回路13Aから通常運用状態よりはるかに周期の長い(前記伝送遅延時間に比べて十分にパルス周期の長い)パルスを、概略遅延計測用パルスとして出力する。
【0076】
当該パルス出力回路13Aから概略遅延計測用パルスが出力される時刻は、出力制御回路32から供給される信号pによって決定されるが、当該信号pの出力タイミングはCPU31が出力する制御信号C1で決定される。
【0077】
CPU31はまた、遅延計測装置35内の概略遅延計測部37に供給する制御信号C1によって、当該パルス出力回路13Aから前記概略遅延計測用パルスを出力するパルス送信時刻を通知する。
【0078】
概略遅延計測部37は当該パルス送信時刻から波形記憶部36が格納する波形データを参照し、この波形データが、前記概略遅延計測用パルスの受信を示すパルス受信時刻を検出する。これらパルス送信時刻とパルス受信時刻の差を、通常運用状態におけるパルス周期で除算して得られる商が、概略遅延計測部37が求める概略遅延時間D3である。
【0079】
当該概略遅延時間D3は、当該除算の余りに相当する時間だけ少な目の伝送遅延時間を示すため、精密な真の伝送遅延時間と同じか、またはそれより短い時間となる。ただし真の伝送遅延時間との差は、通常運用状態における信号bのパルス周期の1周期未満である。
【0080】
この概略遅延時間D3を求めるとき、波形記憶部36が内蔵しているA/D変換部のサンプリング周波数は低くてもよい。
【0081】
当該概略遅延時間D3が求まると、CPU31は制御信号C1を用いて出力制御回路32を制御し、パルス出力回路13Aから通常運用状態と同じパルス周期でパルス(微小遅延計測用パルス)を出力させ、遅延時間計測状態は、前記概略遅延時間計測状態から微小遅延時間計測状態へ移行する。
【0082】
微小遅延時間計測状態では微小遅延計測部38が動作する。
【0083】
このとき微小遅延計測部38は、概略遅延計測部37から信号D7として概略遅延時間D3を受け取るとともに、CPU31から制御信号C1としてパルス出力回路13Aが微小遅延計測用パルスを送信するパルス送信時刻を受け取る。
【0084】
そして、当該パルス送信時刻から当該概略遅延時間D3に相当する時間を計測し、当該D3に相当する時間の経過後、波形記憶部36が格納する波形データを参照しはじめ、この波形データが、微小遅延計測用パルスの受信(ここで受信されるパルスは通常、厳密には、前記パルス送信時刻にパルス出力回路13Aから送信されたパルスとは異なる)を示すパルス受信時刻を検出する。
【0085】
当該D3に相当する時間の経過時から当該パルス受信時刻までの時間が、微小遅延計測部38が求める微小遅延時間D6である。
【0086】
なお、この微小遅延時間D6を求めるとき、波形記憶部36が内蔵しているA/D変換部のサンプリング周波数は十分に高く設定する必要がある。
【0087】
前記概略遅延計測部37から概略遅延時間D3を受け取り、微小遅延計測部38から微小遅延時間D6を受け取る遅延時間算出部39は、次の演算式(11)に基づいて、精密な遅延時間DTを算出する。
【0088】
DT=DD×NF+Δt …(11)
ここで、DDは前記概略遅延時間D3である商、NFは前記通常運用状態におけるパルス周期、Δtは前記微小遅延時間D6である。
【0089】
算出した精密遅延時間DTは、信号C5としてCPU31に供給され、CPU31は当該精密遅延時間DTに応じた制御信号C2によって、当該精密遅延時間DTに対応する遅延時間を、図1に示す遅延回路33に格納することになる。
【0090】
タイマを内蔵している当該遅延回路33は、前記通常運用状態においてCPU31から制御信号C2の入力を受けた場合、当該制御信号C2の入力時点から計測して前記遅延時間DTが経過したときに制御信号C12を用いてA/D変換器16Aの動作を開始させる回路である。
【0091】
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について説明する。
【0092】
(A−2)実施形態の全体動作
本実施形態の光ファイバセンサシステム30は、前提として、前記パルス出力回路13A、センサ14、OE変換器15のあいだで発生する信号(b)の伝送遅延時間を精密に算出しておく必要があるため、当該伝送遅延時間が変動する要因が発生した場合などには適宜、通常運用状態から遅延時間計測状態に移行する。例えば、光ファイバ伝送路27の取替え、センサ14の増設や削除などが行われた場合には、当該遅延時間計測状態に移行する。
【0093】
遅延時間計測状態のなかの概略遅延時間計測状態では、上述した通り、前記パルス出力回路13Aから通常運用状態よりはるかに周期の長い概略遅延計測用パルスを出力し、当該概略遅延計測用パルスの伝送遅延時間を計測し、その時間を通常運用状態におけるパルス周期で除算して得られる商を、概略遅延時間D3として求める。
【0094】
次に、遅延時間計測状態が当該概略遅延時間計測状態から微小遅延時間計測状態へ移行すると、通常運用状態と同じパルス周期の微小遅延計測用パルスがパルス出力回路13Aから出力される。
【0095】
このときパルス出力回路13Aから出力されるパルスを、図6(A)に示し、遅延計測装置35の波形記憶部36が受信するパルスを図6(B)に示す。
【0096】
パルス出力回路13Aから4個のパルスOP1〜OP4が送信されているのと同じ時間内に、遅延計測装置35が12(=4×3)個のパルスIP11〜IP43を受信しているのは、センサ14に相当するセンサが光ファイバ伝送路25上に3つ配置されているケースに対応するものである。光ファイバ伝送路27上で、1つの出力パルスbはセンサ(14)の数に応じた数の応答パルスになるためである。
【0097】
また、上述したように、通常運用状態における信号bのパルス周期(通常パルス周期NC)に比べて、遅延計測装置35が計測しようとする伝送遅延時間ははるかに長いため、例えば、パルス出力回路13Aから送信されたパルスOP2が出力順序(パルス出力回路13Aから出力された順番)N番目の出力パルスであるとすると、例えば遅延計測装置35が受信するパルス(微小遅延計測用パルス)IP21、IP22、IP23は、当該パルスOP2よりもかなり前にパルス出力回路13Aから送信された出力パルスに対応する応答パルスであり、一例として、出力順序N−20番目の出力パルスなどに対応する応答パルスである。
【0098】
微小遅延計測部38が計測する微小遅延時間D6は、前記通常パルス周期NCの1周期未満の時間範囲内で、微小な遅延時間の計測を行うものである。
【0099】
したがって、前記概略遅延時間D3と微小遅延時間D6を受け取る遅延時間算出部39は、上述した式(11)によって、精密な遅延時間DTを算出することができる。
【0100】
算出した精密遅延時間DTは、上述したように信号C5としてCPU31に供給され、CPU31は前記制御信号C2によって、当該精密遅延時間DTに対応する遅延時間を遅延回路33に格納する。
【0101】
このあと光ファイバセンサシステム30は、当該遅延時間計測状態から通常運用状態に移行する。
【0102】
当該通常運用状態ではCPU31が、出力制御回路32から、例えば初期位相として所定の位相角を持つ信号aAを発生させるとともに、所定のパルス送信タイミング(パルス送信時刻)でパルス出力回路13Aがパルスを出力するように、前記制御信号C1を出力する。
【0103】
ここで、当該所定の位相角を位相0とすると、初期位相0の信号aAで周波数変調された信号LFに対応するパルスが、信号bとしてパルス出力回路13Aから出力されることになる。
【0104】
CPU31はまた、当該制御信号C1に対応する制御信号C2を用いて、当該パルス送信時刻を遅延回路33に通知する。
【0105】
これを受けて遅延回路33は、当該パルス送信時刻から計測開始した時間が、前記遅延時間計測状態で格納した遅延時間DTに達したときに、制御信号C12を用いてA/D変換器16Aの動作を開始させるから、それ以降、A/D変換器16Aは信号nを出力するようになる。
【0106】
一方、CPU31は、制御信号C3を用いて前記信号aAの初期位相が0であることを、ディジタル信号処理回路34内の信号生成回路40に通知してあるので、当該信号生成回路40は、当該通知に対応した初期位相0の信号jAおよび信号kAを出力する。以降、この初期位相0は、変更する必要はない。
【0107】
なお、信号生成回路40が信号jAおよびkAを出力しはじめるタイミングは、A/D変換器16Aが信号nを出力し始めるタイミングに合致させるようにするとよい。
【0108】
そのタイミング自体を遅延回路33と同様な遅延回路で設定するようにしてもよいし、A/D変換器16Aの動作に追随して信号生成回路40の出力動作が開始する構成としてもよい。
【0109】
なお、以上の説明では、信号(n)を、遅延時間計測装置35(またはA/D変換器16A)から乗算器21,23まで伝送するために要する時間は、前記伝送遅延時間に比べても十分に短いものとして無視したが、この時間が無視できないほど大きい場合には、この時間も考慮した上で信号jA、kAの初期位相を設定する必要がある。
【0110】
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、FM変調のキャリア信号(信号aA)とディジタル信号処理回路(34)内で出力される信号(jA、kA)のあいだで位相差が生じなくなることから、従来のように位相差を検出する必要性がなくなりシステムの起動時間を十分に短くすることができ、起動後ただちに、信頼性の高い復調信号(gA)を得ることが可能で、システム運用の時間効率が高まる。
【0111】
また本実施形態では、従来は必須であった位相差を検出するための位相差検出回路(20)や回路(18)が不要となるだけでなく、信号(jAやkA)、あるいは前記cosθ・cos2θの位相をずらす必要もなくなるので、受信側の機能を節約し、構成を小規模化することが可能である。
【0112】
さらに本実施形態では、発明が解決しようとする課題の項で述べたような、正負符号が反転することに関連する問題も解消することができるため、通信の信頼性を向上することができる。
【0113】
(B)他の実施形態
上記実施形態では、センサ(14)の数が1つの場合や3つの場合について説明したが、この数は、1または3以外の任意の数とすることができる。例えば、センサが1つだけのシステム構成を取った場合、前記DMUX部28は必ずしも必要ではない。
【0114】
また、上記実施形態では、前記制御信号C3を用いて信号aAの初期位相を信号生成回路40に通知するようにしたが、当該初期位相を固定し変更することがない場合(例えば必ず位相角0に固定的に設定する場合)には、当該制御信号C3は省略することが可能である。
【0115】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず干渉型光ファイバセンサ(例えば、音波、圧力、温度等)を用いた計測システムに広く適用することができる。
【0116】
また本発明の適用範囲は光ファイバセンサシステムにも限定されず、光ファイバセンサシステム以外にも適用可能である。
【0117】
さらに、上記実施形態では本発明をハードウエア的に実現したが、本発明は、ソフトウエア的に実現することも可能である。
【0118】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、位相タイミング調整部が乗算信号の初期位相を基準変調信号の初期位相の所定値として、基準変調信号が光源手段から出力されてから伝送遅延時間に達したときに、基準乗算部の処理タイミングを実行させることにより、当初から、変換反映信号と乗算信号のあいだに位相差はないので、光通信システムの起動後ただちに、信頼性の高い物理量の抽出が可能で、システム運用の時間効率が高まる。
【0119】
また、本発明では、物理量抽出手段の機能を節約し、構成を小規模化することが可能であるとともに、通信の信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る光ファイバセンサシステムの主要部の構成例を示す概略図である。
【図2】従来の光ファイバセンサシステムの構成例を示す概略図である。
【図3】実施形態に係る光ファイバセンサシステムで使用する信号生成回路の主要部の構成例を示す概略図である。
【図4】実施形態に係る光ファイバセンサシステムで使用する復調回路の主要部の構成例を示す概略図である。
【図5】実施形態に係る光ファイバセンサシステムで使用する遅延計測装置の主要部の構成例を示す概略図である。
【図6】実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
10、30…光ファイバセンサシステム、11…レーザ発生器、12…FM変調回路、13、13A…パルス出力回路、14…センサ、15…O/E変換器、16,16A…A/D変換器、17,18…回路、19…復調回路、21,23,25…乗算器、22,24,26…ローパスフィルタ、27…光ファイバ伝送路、28…DMUX部、35…遅延計測装置、36…波形記憶部、37…概略遅延計測部、38…微小遅延計測部、39…遅延時間算出部、40…信号生成回路。
Claims (3)
- 所定の基準信号によって周波数変調された基準変調信号を出力する光源手段と、当該基準変調信号を伝送する光ファイバ伝送路と、当該光ファイバ伝送路上に配置され、その配置位置で所定の物理量を前記基準変調信号の位相角に反映させることで、反映変調信号を生成、出力する物理量反映手段と、前記光ファイバ伝送路を介して当該反映変調信号を受信し、当該反映変調信号から前記物理量を抽出する物理量抽出手段とを備えた光通信システムにおいて、
前記光源手段から出力される出力信号の初期位相を所定値になるよう制御する出力制御手段と、
前記光源手段から、前記物理量反映手段を経て、前記反映変調信号が前記物理量抽出手段に受信されるまでの伝送距離に応じた伝送遅延時間を計測する遅延計測手段と
を備え、
前記物理量抽出手段は、
前記反映変調信号に対応した電気信号として変換反映変調信号を生成し、出力する信号変換部と、
当該変換反映変調信号に、前記基準信号に対応した乗算信号を乗算してその乗算結果を出力する基準乗算部と、
前記乗算信号の初期位相を前記基準変調信号の初期位相の前記所定値として、前記基準変調信号が前記光源手段から出力されてから前記伝送遅延時間に達したときに、前記基準乗算部の処理を実行させる位相タイミング調整部と
を有する
ことを特徴とする光通信システム。 - 請求項1の光通信システムにおいて、
前記光源手段が、前記基準変調信号をパルス波形に成形して基準変調パルス信号を出力するパルス成形部を有し、
前記物理量抽出手段が、当該パルス成形部から該当する基準変調パルス信号が出力されるタイミングと、当該基準変調パルス信号に対応した前記変換反映変調信号を受信して処理し始めるタイミングを、前記伝送遅延時間に合わせて設定するパルスタイミング調整部を有する
ことを特徴とする光通信システム。 - 前記遅延計測手段が、
微小遅延時間計測状態若しくは概略遅延時間計測状態への移行の開始時刻を指示する伝送遅延計測制御部と、
上記伝送遅延計測制御部により上記概略遅延時間計測状態への移行指示があると、上記伝送遅延計測制御部からの開始時刻と、上記光源手段から出力された、伝送遅延時間に比べて十分にパルス周期の長い概略遅延計測用パルスの受信時刻とに基づいて、概略伝送遅延時間を計測する概略遅延時間計測部と、
上記伝送遅延計測制御部により上記微小遅延時間計測状態への指示があると、上記伝送遅延計測制御部からの開始時刻と、上記光源手段から出力された、通常運用時と同じパルス周期の微小遅延計測用パルスの受信時刻とに基づいて、微小伝送遅延時間を計測する微小遅延時間計測部と、
上記概略伝送遅延時間及び上記微小伝送遅延時間に基づいて、精密伝送遅延時間を求める精密伝送遅延時間算出部と
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光通信システム。
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