JP3929778B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関し、詳細には、手ぶれ等で生じる像ぶれの回転成分と並進成分を適切に補正する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、銀塩カメラやCCD等の固体撮像素子を用いたビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置で、手持ち撮影時の手の振動による画像性能の劣化や、動画撮影時の画像の変位による見苦しさが指摘されそれを防ぐ方法として、手ぶれ補正技術が種々提案されている。
【0003】
この手ぶれ補正技術の一般的に公知な技術の第一の方式としては、ジャイロスコープ等を用いて光学装置自体の振動による回転成分を検出し、この回転成分を相殺するように光学像の位置を変位させて防振する方法がある。
【0004】
第二の方式としては、テレビジョンカメラの技術として、撮像素子で被写体像を撮像して、撮像素子から得られた被写体信号より画角内の被写体像の動きを検出し、この動き信号を相殺するように、光学像の位置を変位させたり、被写体がテレビジョン等の画面内で一定の位置にくるように表示領域を切り出して表示する方法がある(特開平7−177419号公報等参照)。
【0005】
また、上記第一及び第二の方式を組み合わせた方式として、特開平2−75284号公報記載の「撮像装置」、特開平4−163534号公報記載の「カメラのブレ防止装置」、特開平4−163535号公報記載の「カメラのブレ防止装置」、特開平4−215623号公報記載の「カメラのぶれ防止装置」、特開平5−14801号公報記載の「手振れ防止装置」等があり、例えば、特開平5−14801号公報記載の「手振れ防止装置」は、機械式補正手段と電気式補正手段を備えており、これらの機械式補正手段と電気式補正手段を使用して回転ぶれを補正している。
【0006】
これらの方式は、いずれの方式も撮像装置の振動による回転ぶれを補正するものである。
【0007】
ところが、撮像装置の振動によるぶれは、回転によるぶれだけでなく、並進によるぶれも存在する。
【0008】
そして、従来、撮像装置の振動による並進ぶれを検出するものとして、特開平7−225405号公報記載の「像ぶれ補正カメラ」、特開平9−080523号公報記載の「像ブレ補正カメラ」、特開平9−218435号公報記載の「像ブレ補正カメラ」及び特開平9−284637号公報記載の「手ぶれ補正方式およびそれを用いたビデオカメラ」等がある。
【0009】
これらの従来技術は、いずれも撮像装置の回転ぶれ量及び並進ぶれ量を検出し、並進ぶれについては、検出された並進ぶれ量と撮影被写体の距離から並進ぶれ量に対応するぶれ角度を算出し、上記回転ぶれ量とともに、回転補正手段を用いて、手ぶれ補正しているが、いずれも具体的な並進補正手段を備えていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の撮像装置のぶれ補正技術は、いずれも、回転ぶれ補正、かそれに準じた形での防振方法が使用されているが、撮像装置の振動は、回転成分のみでなく、並進成分も存在する。
【0011】
この撮像装置の振動の並進成分は、並進量をB、撮影光学系の焦点距離をf、撮影光学系の主点から被写体までの距離をLとすると、並進による像移動量dは、次式で示される。
【0012】
d=(B×f)/L
すなわち、並進量Bによる像移動量dは、被写体距離Lにより変化する。
【0013】
そこで、上述した従来技術にあっては、被写体距離Lを限定することで像移動量dを限定し、並進による像移動を相殺するように回転補正手段により補正を行っている。
【0014】
しかしながら、撮影画角内には一つの被写体距離の被写体のみではなく他の被写体距離の被写体も混在して存在する場合がある。
【0015】
このような場合には、限定された被写体距離の被写体については並進ぶれが補正されるが、他の被写体については、並進ぶれ補正の影響で像ぶれが発生し、画質が悪化するという問題があった。
【0016】
そこで、請求項1記載の発明は、撮影対象の被写体からの光を撮影光学系を通して撮像手段に入射して、被写体の画像を撮像するに際して、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか一方を補正する第一光軸変更手段と、画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか他方を補正する第二光軸変更手段とを備え、さらに第二光軸変更手段は光軸を変更する第一光軸変更手段を通過した後の光軸をさらに変更することにより、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を補正し、画質を向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0017】
請求項2記載の発明は、画像の像ぶれの並進成分を第一光軸変更手段と第二光軸変更手段で補正し、像ぶれの回転成分を回転成分補正手段で補正することにより、像ぶれの並進成分を適切に補正するとともに、回転成分を従来技術を利用して補正し、安価に画質を向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0018】
請求項3記載の発明は、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う画像の像ぶれの回転成分と並進成分を検出手段で検出し、被写体との距離である被写体距離を測距手段で測定し、検出手段の検出する回転成分と並進成分及び測距手段の測定する被写体距離に基づいて並進補正量と回転補正量を補正量算出手段で算出して、当該補正量算出手段の算出した並進補正量と回転補正量に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段または回転成分補正手段で回転成分と並進成分を補正することにより、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正し、安価に画質をより一層向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0019】
請求項4記載の発明は、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う当該撮像装置と当該被写体との相対変位に基づいて回転成分と並進成分を相対変位検出手段で検出し、当該相対変位検出手段の検出した回転成分と並進成分に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段または回転成分補正手段で回転成分と並進成分を補正することにより、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正し、安価により一層画質を向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0020】
請求項5記載の発明は、像変位検出手段で、被写体の画像の像変位を検出して回転成分と並進成分を算出し、当該像変位検出手段の算出した回転成分と並進成分に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段または回転成分補正手段で回転成分と並進成分を補正することにより、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切にかつ安価に補正し、安価により一層画質を向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0021】
請求項6記載の発明は、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、反射板を有し、当該反射板を回転させて被写体からの光の光軸を変更させて回転成分と並進成分または並進成分を補正するものとすることにより、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層安価に補正し、より一層安価に画質を向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0022】
請求項7記載の発明は、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、可変頂角プリズムを有し、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて被写体からの光の光軸を変更させて回転成分と並進成分または並進成分を補正するものとすることにより、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層高精度に補正し、画質をより一層向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0023】
請求項8記載の発明は、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、反射板と可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させるとともに、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて回転成分と並進成分または並進成分を補正するものとすることにより、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正し、安価に画質をより一層向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0024】
請求項9記載の発明は、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮像手段を変位させて回転成分を補正するものとすることにより、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正し、安価に画質をより一層向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0025】
請求項10記載の発明は、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮影光学系の全体または一部を変位させて回転成分を補正するものとすることにより、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正し、安価に画質をより一層向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0026】
請求項11記載の発明は、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮像手段からの撮像画像情報の一部を切り出して回転成分を補正するものとすることにより、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層安価にかつより一層高精度に補正し、より一層安価に画質をより一層向上させることのできる撮像装置を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の撮像装置は、撮影対象の被写体からの光を撮影光学系を通して撮像手段に入射して、前記被写体の画像を撮像する撮像装置において、前記撮像装置の振動または前記被写体の移動等に伴う前記画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか一方を補正する第一光軸変更手段と、画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか他方を補正する第二光軸変更手段とを備え、前記第二光軸変更手段は光軸を変更する前記第一光軸変更手段を通過した後の光軸をさらに変更することにより、上記目的を達成している。
【0028】
上記構成によれば、撮影対象の被写体からの光を撮影光学系を通して撮像手段に入射して、被写体の画像を撮像するに際して、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか一方を補正する第一光軸変更手段と、画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか他方を補正する第二光軸変更手段とを備え、第二光軸変更手段は光軸を変更する第一光軸変更手段を通過した後の光軸をさらに変更しているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を補正することができ、画質を向上させることができる。
【0029】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記撮像装置は、前記画像の像ぶれの並進成分を前記第一光軸変更手段と第二光軸変更手段で補正し、前記像ぶれの回転成分を回転成分補正手段で補正するものであってもよい。
【0031】
また、例えば、請求項2に記載するように、前記撮像装置は、前記撮像装置の振動または前記被写体の移動等に伴う前記画像の像ぶれの回転成分と並進成分を検出する検出手段と、前記被写体との距離である被写体距離を測定する測距手段と、前記検出手段の検出する回転成分と並進成分及び前記測距手段の測定する被写体距離に基づいて並進補正量と回転補正量を算出する補正量算出手段と、を備え、当該補正量算出手段の算出した並進補正量と回転補正量に基づいて前記第一光軸変更手段と前記第二光軸変更手段で前記回転成分と前記並進成分を補正するものであってもよい。
【0032】
上記構成によれば、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う画像の像ぶれの回転成分と並進成分を検出手段で検出し、被写体との距離である被写体距離を測距手段で測定し、検出手段の検出する回転成分と並進成分及び測距手段の測定する被写体距離に基づいて並進補正量と回転補正量を補正量算出手段で算出して、当該補正量算出手段の算出した並進補正量と回転補正量に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段で回転成分と並進成分を補正するので、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0033】
さらに、例えば、請求項3に記載するように、前記撮像装置は、前記撮像装置の振動または前記被写体の移動等に伴う当該撮像装置と当該被写体との相対変位に基づいて前記回転成分と前記並進成分を検出する相対変位検出手段を備え、当該相対変位検出手段の検出した前記回転成分と前記並進成分に基づいて前記第一光軸変更手段と前記第二光軸変更手段で前記回転成分と前記並進成分を補正するものであってもよい。
【0034】
上記構成によれば、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う当該撮像装置と当該被写体との相対変位に基づいて回転成分と並進成分を相対変位検出手段で検出し、当該相対変位検出手段の検出した回転成分と並進成分に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段で回転成分と並進成分を補正するので、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正することができ、安価により一層画質を向上させることができる。
【0035】
また、例えば、請求項4に記載するように、前記撮像装置は、前記被写体の画像の像変位を検出して前記回転成分と前記並進成分を算出する像変位検出手段を備え、当該像変位検出手段の算出した前記回転成分と前記並進成分に基づいて前記第一光軸変更手段と前記第二光軸変更手段で前記回転成分と前記並進成分を補正するものであってもよい。
【0036】
上記構成によれば、像変位検出手段で、被写体の画像の像変位を検出して回転成分と並進成分を算出し、当該像変位検出手段の算出した回転成分と並進成分に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段で回転成分と並進成分を補正するので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切にかつ安価に補正することができ、安価により一層画質を向上させることができる。
【0037】
さらに、例えば、請求項5に記載するように、前記第一光軸変更手段及び前記第二光軸変更手段は、反射板を有し、当該反射板を回転させて前記被写体からの光の光軸を変更させて前記回転成分と前記並進成分を補正するものであってもよい。
【0038】
上記構成によれば、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、反射板を有し、当該反射板を回転させて被写体からの光の光軸を変更させて回転成分と並進成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層安価に補正することができ、より一層安価に画質を向上させることができる。
【0039】
また、例えば、請求項6に記載するように、前記第一光軸変更手段及び前記第二光軸変更手段は、可変頂角プリズムを有し、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記被写体からの光の光軸を変更させて前記回転成分と前記並進成分を補正するものであってもよい。
【0040】
上記構成によれば、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、可変頂角プリズムを有し、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて被写体からの光の光軸を変更させて回転成分と並進成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層高精度に補正することができ、画質をより一層向上させることができる。
【0041】
さらに、例えば、請求項7に記載するように、前記第一光軸変更手段及び前記第二光軸変更手段は、反射板と可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させるとともに、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記回転成分と前記並進成分を補正するものであってもよい。
【0042】
上記構成によれば、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、反射板と可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させるとともに、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて回転成分と並進成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0043】
また、例えば、請求項8に記載するように、前記第一光軸変更手段は、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記並進成分を補正し、前記第二光軸変更手段は、前記撮像手段を変位させて前記回転成分を補正するものであってもよい。
【0044】
上記構成によれば、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮像手段を変位させて回転成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0045】
さらに、例えば、請求項9に記載するように、前記第一光軸変更手段は、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記並進成分を補正し、前記第二光軸変更手段は、前記撮影光学系の全体または一部を変位させて前記回転成分を補正するものであってもよい。
【0046】
上記構成によれば、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮影光学系の全体または一部を変位させて回転成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0047】
また、例えば、請求項10に記載するように、前記第一光軸変更手段は、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記並進成分を補正し、前記第二光軸変更手段は、前記撮像手段からの撮像画像情報の一部を切り出して前記回転成分を補正するものであってもよい。
【0048】
上記構成によれば、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮像手段からの撮像画像情報の一部を切り出して回転成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層安価にかつより一層高精度に補正することができ、より一層安価に画質をより一層向上させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0050】
図1〜図31は、本発明の撮像装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の撮像装置の第1の実施の形態を適用した撮像装置1の要部ブロック構成図である。
【0051】
図1において、撮像装置1は、第一光軸変更部2と第二光軸変更部3等を備えているとともに、図2に示すぶれ検出・算出部4または図3に示すぶれ検出・算出部5を備え、さらに、図示しない撮影光学系、撮像素子、表示部、記録部及び制御部等を備えている。
【0052】
第一光軸変更部(第一光軸変更手段)2には、被写体a(図4参照)からの入射光(被写体光線)が入射され、第一光軸変更部2は、例えば、第二光軸変更部3の中央部を被写体光線が通過するようにその光軸を曲げて、第二光軸変更部3に第一補正光線として入射させる。
【0053】
第二光軸変更部(第二光軸変更手段)3には、第一光軸変更部2で補正された第一補正光線が入射され、第二光軸変更部3は、第一光軸部2で補正された第一補正光線を、図示しない撮影光学系の主点上の中心、例えば、撮像レンズの主点上の中心を通過するように、その光軸を曲げて、補正済光線として出射する。
【0054】
第一光軸部2と第二光軸変更部3は、例えば、図4に示すように、被写体aが、撮像装置1の振動により相対的に並進移動B、回転移動θに変位して、被写体a’となったとすると、変位前の被写体aの光(被写体光線)は、第一光軸変更部2上のP位置を通過して、第二光軸変更部3上のQ位置を通過し、撮影光学系6の撮影レンズ7の主点上のO位置を通過して、結像面8のI位置に結像する。
【0055】
次に、撮像装置1の振動等で相対移動した被写体をa’の光の場合には、被写体光線は、第一光軸変更部2のP’位置に入射、第一光軸変更部2は、被写体aからの被写体光線が通過した第二光軸変更部3のQ位置に入射するように、被写体a’からの被写体光線の光路を変更して、第一補正光線として入射させる。
【0056】
第二光軸変更部3は、第一光軸変更部2からQ位置に第一補正光線が入射されると、被写体aからの光が通過した位置である撮影レンズ7の主点上のO位置に入射するように、第一補正光線の光路を変更する。
【0057】
したがって、被写体aからの光の結像面8への入射位置と同じ入射位置である位置Iに入射させて、結像させることができる。
【0058】
すなわち、撮像装置1の振動等による相対的並進移動、相対的回転移動が発生した場合、図4に示したように、この振動等による相対的並進移動と相対的回転移動を相殺するように、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3を動作させることで、撮影光学系に同じ像高、同じ入射角で入射させて、結像面8に結像される像の変位を抑制することができる。
【0059】
上記第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3は、図5に示すように、並進による像ぶれのみを補正することもできるし、また、図6に示すように、回転による像ぶれのみを補正することもできる。すなわち、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3は、並進回転補正、並進補正、回転補正を適宜行うことができる。
【0060】
上記第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3としては、例えば、図7に示すように、第一光軸変更部2として、第一反射板11を用い、第二光軸変更部3として、第二反射板12を用いて、これらの第一反射板11と第二反射板12を回転させて光軸を変更するものであってもよい。
【0061】
すなわち、図7において、振れ等が発生する前の最初の被写体からの光r0が、第一反射板11のP0位置で反射して、第二反射板12のQ0位置で反射し、撮影レンズ7の主点上のO位置を通って結像面8に結像する場合、振れ等が発生して移動後の光r1が第一反射板11に入射されると、第一反射板11は、第二反射板12の最初の光r0が入射したQ0に移動後の光r1が入射するように、回転し、第二反射板12は、最初の光r0が入射した撮影レンズ7のO位置に移動後の光r1が入射するように、回転して、最初に被写体からの光r0が結像した結像面8の位置と同じ結像面8の位置に結像する。
【0062】
この場合、第一反射板11と第二反射板12は、2枚の反射板11、12が平行の場合に、2枚の反射板11、12の回転角が同じになるため、図8に示すように、クランク13で連結し、ラック14とビニオンギヤ15及びスプリング16で駆動することで、常に平行になるようにすると、適切に動作させることができる。このようにすると、並進成分のみを補正することができる。
【0063】
また、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3としては、例えば、図9に示すように、第一光軸変更部2として平面反射板17を用い、第二光軸変更部3として可変頂角プリズム18を用いて、平面反射板17を回転させるとともに、可変頂角プリズム18の頂角を変化させて光軸を変更するものであってもよい。
【0064】
すなわち、図9において、振れ等が発生する前の最初の被写体からの光r0が、平面反射板17のP0位置で反射して、可変頂角プリズム18のQ0位置を通過して、撮影レンズ7の主点上のO位置を通って結像面8に結像する場合、振れ等が発生して移動後の光r1が平面反射板17に入射されると、平面反射板17は、可変頂角プリズム18の最初の光r0が入射したQ0位置に移動後の光r1が入射するように、回転し、可変頂角プリズム18は、最初の光r0が入射した撮影レンズ7のO位置に移動後の光r1が入射するように、頂角が変化して、最初に被写体からの光r0が結像した結像面8の位置と同じ結像面8の位置に結像する。
【0065】
さらに、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3としては、図9とは逆に、図10に示すように、第一光軸変更部2として可変頂角プリズム19を用い、第二光軸変更部3として平面反射板20を用いて、可変頂角プリズム19の頂角を変化させるとともに、平面反射板20を回転させて光軸を変更するものであってもよい。
【0066】
すなわち、図10において、振れ等が発生する前の最初の被写体からの光r0が、可変頂角プリズム19の中心位置を通過して、平面反射板20のQ0位置をで反射して、撮影レンズ7の主点上のO位置を通って結像面8に結像する場合、振れ等が発生して移動後の光r1が可変頂角プリズム19に入射されると、可変頂角プリズム19は、平面反射板20の最初の光r0が入射したQ0位置に移動後の光r1が入射するように、その頂角が変化し、平面反射板20は、最初の光r0が入射した撮影レンズ7のO位置に移動後の光r1が入射するように、回転して、最初に被写体からの光r0が結像した結像面8の位置と同じ結像面8の位置に結像する。
【0067】
また、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3としては、図11に示すように、2個の可変頂角プリズム21、22を用い、これらの可変頂角プリズム21、22の頂角を変化させて光軸を変更するものであってもよい。
【0068】
すなわち、図11において、振れ等が発生する前の最初の被写体からの光r0が、可変頂角プリズム21の中心位置を通過し、可変頂角プリズム22のQ0位置をで通過して、撮影レンズ7の主点上のO位置を通って結像面8に結像する場合、振れ等が発生して移動後の光r1が可変頂角プリズム21に入射されると、可変頂角プリズム21は、可変頂角プリズム22の最初の光r0が入射したQ0位置に移動後の光r1が入射するように、その頂角が変化し、可変頂角プリズム22は、最初の光r0が入射した撮影レンズ7のO位置に移動後の光r1が入射するように、その頂角が変化して、最初に被写体からの光r0が結像した結像面8の位置と同じ結像面8の位置に結像する。
【0069】
なお、上記第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3は、ともに並進補正手段及び回転補正手段として機能するが、並進補正手段としてのみ機能させ、他の回転ぶれ補正手段(回転成分補正手段)と組み合わせて使用してもよい。
【0070】
このような回転ぶれ補正手段(回転成分補正手段)としては、例えば、図12に示すような可変頂角プリズム23を用いてもよい。この可変頂角プリズム23は、一対のカバーガラス24と蛇腹25で封止された封止室内に光学液体26が封入され、カバーガラス24の角度を変化させることで、頂角を変化させる。
【0071】
また、回転ぶれ補正手段としては、撮影光学系の一部を変位させる方式のもの、撮影光学系と撮像素子またはフイルム等の撮像物との相対位置関係を変位させる方式のもの、さらに、撮影光学系と撮像素子またはフイルム等の撮像物全体を回転させる方式のもの等を用いることができる。
【0072】
例えば、図13に示すように、2枚の反射板27、28を用いた並進ぶれ補正部29と、撮像素子30を変位させて回転ぶれの補正を行う回転ぶれ補正部とを組み合わせてもよい。この場合、2枚の反射板27、28で並進ぶれ補正を行い、撮像素子30を図13に矢印で示すように変位させて、回転ぶれを補正する。
【0073】
また、図14に示すように、撮像素子を変位させて回転ぶれ補正を行う代わりに、撮像素子30から得られる全体画像から一部を切り出して、回転ぶれ補正を行ってもよい。すなわち、ビデオカメラのような撮像素子を用いて画像を撮像する場合、回転補正として、電気的に撮像範囲を切り出す方式を使用し、並進補正として、上述のような方式のものを使用してもよい。
【0074】
なお、上記各説明では、第一光軸変更部2と第二光軸変更部3を撮影光学系6の手前に配設する場合について説明したが、図15及び図16に示すように、第一光軸変更部2のみを撮影光学系6の手前に配設してもよい。すなわち、図15及び図16では、撮影光学系6の撮影レンズ7の手前に第一光軸変更部2を配設し、第二光軸変更部3としては、撮影光学系6と撮像素子である結像面8の全体を回転させる機構としている。
【0075】
また、この場合、第二光軸変更部3としては、図17に示すように、撮影光学系6の撮影レンズ7と撮像素子である結像面8を、相対的に変位させてもよい。なお、図17は、第一光軸変更部2として反射板を用いたものである。
【0076】
さらに、撮像装置1がビデオカメラ等の撮像素子を用いたものであるときには、第二光軸変更部2としては、撮像画面全体から画像の一部を切り出す電気的な方式のものを用いてもよい。
【0077】
また、第一光軸変更部2と第二光軸変更部3は、撮像装置1と被写体との相対的な変位による回転ぶれと並進ぶれを補正するが、この回転ぶれと並進ぶれを補正するのに、回転補正と並進補正を二つに分けて構成してもよいし、上述のように、第一光軸変更部2と第二光軸変更部3を設けて、回転ぶれと並進ぶれを同時に補正してもよいし、さらに、第一光軸変更部2と第二光軸変更部3として撮影光学系6の回転や変位を行う方式のものを用いてもよいし、また、第一光軸変更部2と第二光軸変更部3として画像切り出し方式のものを用いてもよい。
【0078】
さらに、上記説明では、説明を簡略化するために、1軸について説明を行ったが、XYの2軸構成にしてもよい。この場合、複数の軸に対して、それぞれ第一光軸変更部2と第二光軸変更部3を設けるが、反射板や可変頂角プリズムの変位方向を2軸にすることで対応することができる。
【0079】
上記図2において、ぶれ検出・算出部4は、撮像装置1の振動の回転成分と並進成分を同時に検出し、検出した撮像装置1の振動から回転ぶれ量と並進ぶれ量を算出して、算出した回転量(回転ぶれ量)θと並進量(並進ぶれ量)Bを図示しない制御部に出力して、制御部で上記第一光軸変更部2と第二光軸変更部3を駆動して、回転ぶれと並進ぶれの補正を行う。
【0080】
この撮像装置1の振動の回転成分と並進成分を検出するぶれ検出・算出部4は、図2に示すように、2つの加速度検出部31、32とぶれ量算出部33を備えており、2つの加速度検出部31、32が撮像装置1の2方向の加速度から撮像装置1の回転と並進を同時に検出して、ぶれ量算出部33に出力する。ぶれ量算出部33は、二つの加速度検出部31、32の出力の差分から角加速度を検出し、二つの加速度検出部31、32の出力の平均から並進加速度を検出する。そして、ぶれ量算出部33は、二つの加速度検出部31、32の出力の差分から検出した角加速度と二つの加速度検出部31、32の出力の平均から検出した並進加速度を積分して、回転ぶれ量と並進ぶれ量を算出し、回転ぶれ量と並進ぶれ量を第一光軸変更部2と第二光軸変更部3に出力する。
【0081】
そして、ぶれ量の検出と算出は、上記ぶれ検出・算出部4を用いるものに限るものではなく、例えば、図3に示すぶれ検出・算出部5で、像変位量を検出して、ぶれ量を算出してもよい。
【0082】
図3において、ぶれ検出・算出部5は、画像比較部41、ぶれ量算出部42及び測距部43等を備えており、画像比較部41には、撮像装置1の撮影光学系を通して撮像素子に入力された被写体からの入力光を撮像素子で繰り返し撮像した複数の画像情報が入力される。
【0083】
画像比較部41は、撮像素子が繰り返し撮像した複数の画像情報に基づいて像変位量を算出し、ぶれ量算出部42に出力する。
【0084】
測距部43は、撮像装置1と被写体との距離を測定して、距離情報をぶれ量算出部42に出力する。なお、撮像装置1と被写体との距離は、測距部43で測定するものに限るものではなく、例えば、撮影光学系6をフォーカス手段を用いてデフォーカスして画像のピントを検出し、被写体との距離を算出してもよい。
【0085】
ぶれ量算出部42は、画像比較部41からの像変位量と測距部43からの距離情報に基づいて、回転ぶれ量と並進ぶれ量を算出して、回転ぶれ量と並進ぶれ量を第一光軸変更部2と第二光軸変更部3に出力する。
【0086】
具体的には、撮像装置1の手ぶれ等による振動によって発生する回転移動をθ、並進移動をBとすると、画角中央の回転ぶれ量dθは、dθ=f×tanθ、並進ぶれ量dBは、撮像装置1と被写体との距離をL、焦点距離をfとすると、dB=B×f/L、画角中央の総ぶれ量dは、d=f×B/L+f×tanθとなり、距離L1の近景の像変位をd1とし、距離L2の背景の像変位量をd2とすると、1/Lとdとの関係は、図18に示すように、切片が、dθ(=f×tanθ)、傾きが、f×Bの直線関係になる。
【0087】
したがって、2つの距離の被写体の像変位量が分かると、並進量Bと回転角θは、次式で与えられる。
【0088】
B=(d1−d2)/(f×(X1−X2))
θ=arctan((d2×X1−d1×X2)/(f×(X1−X2)))
ここで、X1=1/L1、X2=1/L2とする。
【0089】
ところが、画角内に2つの距離の被写体がないときは、上記方法を用いることができない。この場合には、画面全体に同じ距離の被写体しかない場合であり、このような場合は、並進と回転に分けて補正する必要がないため、一つの像ぶれ量を補正するように、第一光軸変更部2と第二光軸変更部3のうち、どちらか一方を使用して補正すればよいことになる。
【0090】
なお、上記説明では、画角中央に被写体の画像があるものとして総ぶれ量を求める場合について説明したが、実際は画角中央に被写体が在るとは限らない。
【0091】
そこで、次に、画角の任意の位置に被写体がある場合の総ぶれ量について説明する。
【0092】
並進ぶれdBは、画角の位置によらないので、dB=B×f/Lとなる。
【0093】
画角中心から離れたθ0の位置にある画像の回転ぶれdθは、図19に示すように、dθ=f×(tan(θ+θ0)−tanθ0)となる。
【0094】
したがって、総ぶれ量dは、d=f×B/L+f×(tan(θ+θ0)−tanθ0)となる。
【0095】
そして、いま、被写体角度θ1、距離L1の近景の像変位d1と、被写体角度θ2、距離L2の背景の像変位量d2を検出したとすると、撮影光学系の焦点距離fと被写体角度θ1、θ2は既知であるため、次式で示す連立方程式を解くことで、回転移動θと並進移動Bを求めることができる。
【0096】
d1=f×B/L1+f×(tanθ/cos(θ+θ1))
d2=f×B/L2+f×(tanθ/cos(θ+θ2))
また、通常、ぶれ量θは、小さい値を取るため、次式のように近似することで、上記連立方程式を以下に示すように簡略化することができる。
【0097】
cos(θ+θ1)≒cosθ1
cos(θ+θ2)≒cosθ2
d1=f×B/L1+f×(tanθ/cosθ1)
d2=f×B/L2+f×(tanθ/cosθ2)
ここで、X1=1/L1、X2=1/L2として、この連立方程式を解くと、回転移動θと並進移動Bは、次式で与えられる。
【0098】
B=(d1×cosθ1−d2×cosθ2)/(f×cosθ1/L1−f×cosθ2/L2)
θ=arctan(cosθ1×cosθ2×(d2×X1−d1×X2)/(f×(cosθ1X1−cosθ2×X2)))
そこで、ぶれ量算出部42は、上記式に基づいて、画角内の異なった被写体距離の被写体の像変位を検出して、回転量θと並進量Bを算出し、算出した回転量(回転ぶれ量)θと並進量(並進ぶれ量)Bを図示しない制御部に出力して、制御部で上記第一光軸変更部2と第二光軸変更部3を駆動して、回転ぶれと並進ぶれの補正を行う。
【0099】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の撮像装置1は、ぶれ検出・算出部4またはぶれ検出・算出部5で撮像装置1の振動による回転ぶれ量と並進ぶれ量を検出し、検出した回転ぶれ量と並進ぶれ量を第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3で補正する。
【0100】
まず、撮像装置1の手ぶれ等による振動よって発生する像変位について説明する。図20に示すように、撮像装置1が振動している場合、二つの成分の振動が存在し、図20に矢印で示すように、撮像装置1の撮影光学系の主点1aを中心とした回転移動と主点1aの並進移動とが存在する。
【0101】
主点1aを中心とした回転移動による像変位は、図21のように示すことができ、撮影光学系(具体的には、撮影レンズ7)の焦点距離をf、回転移動をθとした場合、画面中央の像変位dθは、次式(1)で与えられる。
【0102】
dθ=f×tanθ・・・(1)
次に、主点1aの並進移動による像変位は、図22のように示すことができ、撮影光学系7の主点1aから被写体までの距離をL、並進量をBとした場合、像変位dBは、次式(2)で与えられる。
【0103】
dB=B×f/L・・・(2)
一般的に、撮像装置1の手ぶれ等による振動よって発生する像変位は、上記式(1)と式(2)を合わせたものであり、並進移動を含む場合、撮像装置1の振動よって発生する像変位は、撮影される被写体の距離Lによって異なる。
【0104】
すなわち、撮影する画像で表すと、図23に示すように、撮像装置1から近くに人物(近景)、遠くに背景(遠景)が存在する場合、回転移動による像変位は、図24に示すように、近景の人物も遠景の背景も同じである。
【0105】
ところが、並進移動による像変位は、図25に示すように、近景の人物は大きく遠景の背景は小さくなる。
【0106】
そこで、図25に示すような並進移動による像変位を、撮影者の意図する被写体を人物とした場合に、人物の像変位をなくすように回転ぶれ補正を行うと、図26に示すように、背景が小さく像変位する。
【0107】
このように、並進移動による像変位を回転ぶれ補正のみで補正すると、一定の距離以外のところでは、像ぶれを補正することができない。
【0108】
したがって、並進移動による像変位を適切に補正するには、回転ぶれ補正だけでなく、並進ぶれ補正を行う必要がある。
【0109】
そして、並進移動による並進ぶれを補正するには、従来のように、撮像装置1が、図27に破線で示すように、矢印B方向に並進移動した場合、撮影光学系6全体を、反対方向の矢印Bで示すように、撮像装置1の移動量を相殺するように、移動させればよいことになる。
【0110】
ところが、このように撮影光学系全体を移動させるには、駆動装置が大掛かりなものとなって、撮像装置1自体が大型化するとともに、コストが高くつくという問題がある。
【0111】
そこで、本実施の形態の撮像装置1は、上述した第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3を提案している。
【0112】
そして、本実施の形態の撮像装置1は、図2に示すぶれ検出・算出部4またはぶれ検出・算出部5が、撮像装置1の振動の回転成分と並進成分を同時に検出し、検出した撮像装置1の振動から回転ぶれ量と並進ぶれ量を算出して、回転ぶれ量を制御部に出力する。
【0113】
制御部が、ぶれ検出・算出部4またはぶれ検出・算出部5から入力される回転ぶれ量と並進ぶれ量を相殺するように、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3を駆動して、回転ぶれと並進ぶれを同時に補正する。
【0114】
このように、本実施の形態の撮像装置1は、撮影対象の被写体からの光を撮影光学系6を通して撮像素子に入射して、被写体の画像を撮像するに際して、撮像装置1の振動または被写体の移動等に伴う画像の像ぶれの回転成分と並進成分を補正する第一光軸変更部2と第二光軸変更部3を設けている。
【0115】
したがって、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を補正することができ、画質を向上させることができる。
【0116】
また、本実施の形態の撮像装置1は、画像の像ぶれの並進成分を第一光軸変更部2と第二光軸変更部3で補正し、像ぶれの回転成分を可変頂角プリズム23等の回転成分補正手段で補正している。
【0117】
したがって、像ぶれの並進成分を適切に補正するとともに、回転成分を従来技術を利用して補正することができ、安価に画質を向上させることができる。
【0118】
さらに、本実施の形態の撮像装置1は、撮像装置1の振動または被写体の移動等に伴う画像の像ぶれの回転成分と並進成分をぶれ検出・算出部4やぶれ検出・算出部5で検出し、被写体との距離である被写体距離を測距部43で測定し、ぶれ検出・算出部4やぶれ検出・算出部5の検出する回転成分と並進成分及び測距部43の測定する被写体距離に基づいて並進補正量と回転補正量をぶれ量算出部33やぶれ量算出部42で算出して、ぶれ量算出部33やぶれ量算出部42の算出した並進補正量と回転補正量に基づいて第一光軸変更部2と第二光軸変更部3または回転成分補正手段(回転ぶれ補正手段)で回転成分と並進成分を補正している。
【0119】
したがって、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0120】
また、本実施の形態の撮像装置1は、撮像装置1の振動または被写体の移動等に伴う当該撮像装置1と当該被写体との相対変位に基づいて回転成分と並進成分を相対変位検出手段で検出し、当該相対変位検出手段の検出した回転成分と並進成分に基づいて第一光軸変更部2と第二光軸変更部3または回転成分補正手段(回転ぶれ補正手段)で回転成分と並進成分を補正している。
【0121】
したがって、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正することができ、安価により一層画質を向上させることができる。
【0122】
さらに、本実施の形態の撮像装置1は、ぶれ量算出部42で、被写体の画像の像変位を検出して回転成分と並進成分を算出し、当該ぶれ量算出部42の算出した回転成分と並進成分に基づいて第一光軸変更部2と第二光軸変更部3または回転成分補正手段(回転ぶれ補正手段)で回転成分と並進成分を補正している。
【0123】
したがって、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切にかつ安価に補正することができ、安価により一層画質を向上させることができる。
【0124】
また、本実施の形態の撮像装置1は、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3を、第一反射板11と第二反射板12を有し、当該第一反射板11と第二反射板12を回転させて被写体からの光の光軸を変更させて回転成分と並進成分または並進成分を補正するものとしている。
【0125】
したがって、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層安価に補正することができ、より一層安価に画質を向上させることができる。
【0126】
さらに、本実施の形態の撮像装置1は、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3を、2個の可変頂角プリズム21、22を有し、当該2個の可変頂角プリズム21、22の頂角を変化させて、または、当該2個の可変頂角プリズム21、22への入射光と出射光の屈折率を変化させて被写体からの光の光軸を変更させて回転成分と並進成分または並進成分を補正するものとしている。
【0127】
したがって、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層高精度に補正することができ、画質をより一層向上させることができる。
【0128】
また、本実施の形態の撮像装置1は、第一光軸変更部2及び第二光軸変更部3を、第一光軸変更部2として平面反射板17を用い、第二光軸変更部3として可変頂角プリズム18を用い、平面反射板17を回転させるとともに、当該可変頂角プリズム18の頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズム18への入射光と出射光の屈折率を変化させて回転成分と並進成分または並進成分を補正するものとしている。また、第一光軸変更部2として可変頂角プリズム19を用い、第二光軸変更部3として平面反射板20を用いて、可変頂角プリズム19の頂角を変化させるとともに、平面反射板20を回転させて光軸を変更している。
【0129】
したがって、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0130】
さらに、本実施の形態の撮像装置1は、第一光軸変更部2を、2枚の反射板17、20または可変頂角プリズム18、19を備え、当該反射板17、20を回転させ、または、当該可変頂角プリズム18、19の頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズム18、19への入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更部3を、撮像素子を変位させて回転成分を補正するものとしている。
【0131】
したがって、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0132】
また、本実施の形態の撮像装置1は、第一光軸変更部2を、反射板17、20または可変頂角プリズム18、19を備え、当該反射板17、20を回転させ、または、当該可変頂角プリズム18、19の頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズム18、19への入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更部3を、撮影光学系6の全体または一部を変位させて回転成分を補正するものとしている。
【0133】
したがって、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0134】
さらに、本実施の形態の撮像装置1は、第一光軸変更部2を、反射板17、20または可変頂角プリズム18、19を備え、当該反射板17、20を回転させ、または、当該可変頂角プリズム18、19の頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズム18、19への入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更部3を、撮像素子からの撮像画像情報の一部を切り出して回転成分を補正するものとしている。
【0135】
したがって、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層安価にかつより一層高精度に補正することができ、より一層安価に画質をより一層向上させることができる。
【0136】
なお、上記説明においては、並進ぶれと回転ぶれの双方を原理的に補正する場合について説明した。
【0137】
すなわち、並進量Bにより発生する並進ぶれ量と回転量θにより発生する回転ぶれ量の双方を相殺するように補正している。
【0138】
ここでの総ぶれ量は、図28のように示すことができ、上述のように、回転によるぶれは、被写体の距離Lにかかわらず一定であり、並進によるぶれは、被写体の距離Lが遠いほど小さく、無限遠の被写体では「0」になる。
【0139】
そして、上記説明では、この回転ぶれと並進ぶれの各成分をそれぞれ補正する場合について説明した。すなわち、上述の補正では、無限遠から最至近距離までの並進成分と回転成分を補正しており、その補正する並進成分(並進ぶれ成分)は、図28の斜線部分である。
【0140】
いま、仮に、撮影画角内に無限遠の被写体がないとすると、図29に示すように、図27では並進成分の並進ぶれとして補正していた一部を回転成分による回線ぶれに置き換えることで、並進成分の補正量を少なくすることができる。
【0141】
このことは、図30に示すように、背景aと近景bがあった場合に、振動等によって相対的に、背景a’と近景b’に変位したとすると、上述のようにして並進ぶれと回転ぶれの双方を原理的に補正するには、Bの並進とθの回転を補正する必要がある。
【0142】
いま、背景aを回転成分補正だけで補正すると、近景b’は、近景b’’になるように補正すればよく、補正量B’となり、補正量Bよりも小さい値で、並進ぶれを補正することができる。
【0143】
すなわち、背景の総ぶれ量dを回転補正量により過剰補正し、近景を並進補正量により補正している。
【0144】
一般的に、並進B、回転θの振動によるぶれが生じた場合、近景であるX1=1/L1、遠景(背景)であるX2=1/L2の距離に位置する被写体に生じるぶれ量は、次式で示すことができる。
【0145】
d1=fBX1+f×tanθ;近景
d2=fBX2+f×tanθ;遠景
ここで、新たな補正量をB’、θ’として、図30に示すように、次式を求める。
【0146】
tanθ’=(B+L2×tanθ)/L2
tanθ’=B×X2+tanθ
上記式を、近景の総ぶれ量dの式d1に代入すると、次式のようになる。
【0147】
d1=fBX1+f×tanθ=fB’X1+f×tanθ’
fBX1+f×tanθ=fB’X1+f×B×X2+f×tanθ
B’=B×(X1−X2)/X1
すなわち、撮像装置1に、図31に示すように、補正量算出部50を設け、振動によりぶれが生じた場合、検出された並進量Bと回転量θ及び被写体の距離情報を補正量算出部50に入力して、並進量Bと回転量θ及び被写体の距離情報に基づいて、新たな並進補正量B’と回転補正量θ’を、以下式から算出する。
【0148】
θ’=arctan(B×X2+tanθ)
B’=B×(X1−X2)/X1
このようにすると、実際の並進量Bより少ない並進補正量B’でぶれを補正することができる。
【0149】
また、上記説明では、背景を回転により過剰補正する場合について説明したが、図32に示すように、前景を過剰補正してもよいし、背景と前景の中間の距離の被写体を回転により過剰補正してもよい。
【0150】
このようにすると、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0151】
図33〜図36は、本発明の撮像装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、ビデオカメラに適用したものである。
【0152】
図33は、本発明の撮像装置の第2の実施の形態を適用したビデオカメラ60の要部構成図であり、ビデオカメラ60は、第一光軸変更部(第一光軸変更手段)61、第二光軸変更部(第二光軸変更手段)62、撮影光学系63、CCD個体撮像素子64、CDS・AGC・A/D回路部65、画像処理回路66、TG67、ぶれ検出部68、CPU(Central Processing Unit )69、表示部70及び録画部71等を備えている。
【0153】
第一光軸変更部61及び第二光軸変更部62は、例えば、一対のカバーガラスと蛇腹で封止された封止室内に光学液体が封入され、カバーガラスの角度を変化させることで、頂角を変化させる可変頂角プリズムが使用されている。第一光軸変更部61及び第二光軸変更部62は、図34に矢印で示すように、それぞれ可変頂角プリズムの入光側(前側)のカバーガラスが左右に回転できるように、また、出光側(後側)のカバーガラスが上下に回転できるようになっており、図35(a)、(b)に示すように、それぞれ上下左右の補正を行う。
【0154】
ぶれ検出部(検出手段)68は、X軸、Y軸及びZ軸の3軸にそれぞれ2個の加速度センサが対として配置されたX軸加速度センサ対、Y軸加速度センサ対及びZ軸加速度センサ対で構成されており、各X軸加速度センサ対、Y軸加速度センサ対及びZ軸加速度センサ対が、図36に示すように、ビデオカメラ60の手ぶれ等による回転成分と並進成分を検出して、CPU69に出力する。
【0155】
ビデオカメラ60は、被写体との距離を図示しない測距手段で測定する。また、被写体との距離は、CPU69が、撮影光学系63をフォーカス手段を用いてデフォーカスして画像のピントを検出して算出してもよい。
【0156】
そして、ビデオカメラ60は、被写体からの光が第一光軸変更部61及び第二光軸変更部62を通過して撮影レンズ等の撮影光学系63を通り、CCD固体撮像素子64上に結像される。CCD個体撮像素子64は、TG(タイミングジェネレータ)67のパルスにより駆動されて、結像画像の画像信号をCDS・AGC・A/D回路部65に出力し、CDS・AGC・A/D回路部65は、CCD個体撮像素子64から入力される画像信号のリセットノイズを、そのCDS(相関サンプリング回路)で低減し、AGC(自動ゲインコントローラ)により信号ゲインをコントロールして、A/D(アナログ/デジタル変換器)でデジタル変換して画像情報に変換し、画像処理回路66に出力する。画像処理回路66は、CDS・AGC・A/D回路部65から入力される画像情報に色補間、アパーチャ処理、ガンマ処理等の画像処理を施してビデオ信号を作成し、ビデオレコーダ等の録画部71で録画させ、また、モニター画像としてLCD等を使用した表示部62でビデオ信号を表示させる。
【0157】
そして、ビデオカメラ60は、それぞれ2個の加速度センサが対として配置されているX軸加速度センサ対、Y軸加速度センサ対及びZ軸加速度センサ対からなるぶれ検出部68で3軸方向の回転成分と並進成分のぶれを検出してCPU69に入力する。
【0158】
CPU(補正量算出手段)69は、ぶれ検出部68から入力される加速度から上下左右の並進ぶれ量と回転ぶれ量を算出し、算出した上下左右の並進量からそれを相殺するように、第1光軸変更制御信号を第一光軸変更部61に、第2光軸変更制御信号を第二光軸変更部62を出力して、第一光軸変更部61の可変頂角プリズムを駆動させ、また、第二光軸変更部62の可変頂角プリズムを駆動させて、手ぶれ等による像変位を補正し、補正後の被写体像を撮影光学系63を通してCCD固体撮像素子64上に結像させる。
【0159】
なお、本実施の形態のビデオカメラ60では、ぶれ検出部68として加速度センサ対を用いて振動を検出しているが、画像処理回路66に、時系列的に得られる複数の画像情報より画像の動きを部分的に検出する動き検出回路を内蔵し、被写体毎によるぶれ等による動きを検出して、この動き量から並進量及び回転量を検出してもよい。
【0160】
また、本実施の形態のビデオカメラ60は、上述のように、画像情報から像変位量を算出して、並進量及び回転量を検出してもよい。この場合は、CPU69によるフォーカス動作により撮影画角内の被写体の距離を検出する。
【0161】
さらに、本実施の形態では、ビデオカメラ60に適用した場合について説明したが、撮像装置としては、ビデオカメラ60に限るものではなく、例えば、デジタルスチルカメラ、銀塩カメラ等にも同様に適用することができる。
【0162】
また、上記説明では、撮像装置であるビデオカメラ60の振動による並進ぶれと回転ぶれを検出して補正しているが、撮影装置の振動だけでなく、被写体の移動に伴うぶれについても補正することができる。
【0163】
すなわち、ぶれ検出部68として、像変位検出方式のものを用いると、像変位検出では、撮影装置と被写体の相対変位を検出することができるため、この検出した撮影装置と被写体の相対変位に基づいて、被写体の移動に伴うぶれについても補正することができる。
【0164】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0165】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の撮像装置によれば、撮影対象の被写体からの光を撮影光学系を通して撮像手段に入射して、被写体の画像を撮像するに際し、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか一方を補正する第一光軸変更手段と、画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか他方を補正する第二光軸変更手段とを備え、第二光軸変更手段は光軸を変更する第一光軸変更手段を通過した後の光軸をさらに変更するので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を補正することができ、画質を向上させることができる。
【0167】
請求項2記載の発明の撮像装置によれば、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う画像の像ぶれの回転成分と並進成分を検出手段で検出し、被写体との距離である被写体距離を測距手段で測定し、検出手段の検出する回転成分と並進成分及び測距手段の測定する被写体距離に基づいて並進補正量と回転補正量を補正量算出手段で算出して、当該補正量算出手段の算出した並進補正量と回転補正量に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段で回転成分と並進成分を補正するので、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0168】
請求項3記載の発明の撮像装置によれば、撮像装置の振動または被写体の移動等に伴う当該撮像装置と当該被写体との相対変位に基づいて回転成分と並進成分を相対変位検出手段で検出し、当該相対変位検出手段の検出した回転成分と並進成分に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段で回転成分と並進成分を補正するので、少ない補正量で手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切に補正することができ、安価により一層画質を向上させることができる。
【0169】
請求項4記載の発明の撮像装置によれば、像変位検出手段で、被写体の画像の像変位を検出して回転成分と並進成分を算出し、当該像変位検出手段の算出した回転成分と並進成分に基づいて第一光軸変更手段と第二光軸変更手段で回転成分と並進成分を補正するので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより適切にかつ安価に補正することができ、安価により一層画質を向上させることができる。
【0170】
請求項5記載の発明の撮像装置によれば、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、反射板を有し、当該反射板を回転させて被写体からの光の光軸を変更させて回転成分と並進成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層安価に補正することができ、より一層安価に画質を向上させることができる。
【0171】
請求項6記載の発明の撮像装置によれば、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、可変頂角プリズムを有し、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて被写体からの光の光軸を変更させて回転成分と並進成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層高精度に補正することができ、画質をより一層向上させることができる。
【0172】
請求項7記載の発明の撮像装置によれば、第一光軸変更手段及び第二光軸変更手段を、反射板と可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させるとともに、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて回転成分と並進成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0173】
請求項8記載の発明の撮像装置によれば、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮像手段を変位させて回転成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0174】
請求項9記載の発明の撮像装置によれば、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮影光学系の全体または一部を変位させて回転成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分を安価にかつより一層高精度に補正することができ、安価に画質をより一層向上させることができる。
【0175】
請求項10記載の発明の撮像装置によれば、第一光軸変更手段を、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて並進成分を補正するものとし、第二光軸変更手段を、撮像手段からの撮像画像情報の一部を切り出して回転成分を補正するものとしているので、手ぶれや被写体の移動等で発生する画像の像ぶれの回転成分と並進成分をより一層安価にかつより一層高精度に補正することができ、より一層安価に画質をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の第1の実施の形態を適用した撮像装置の光軸変更部のブロック構成図。
【図2】図1の撮像装置のぶれ検出・算出部のブロック構成図。
【図3】図1の撮像装置の他のぶれ検出・算出部のブロック構成図。
【図4】図1の第一光軸部と第二光軸変更部によるぶれ補正の説明図。
【図5】図1の第一光軸変更部及び第二光軸変更部による並進による像ぶれのみの補正の説明図。
【図6】図1の第一光軸変更部及び第二光軸変更部による回転による像ぶれのみの補正の説明図。
【図7】図1の第一光軸変更部及び第二光軸変更部としての2枚の反射板を回転させて光軸変更を行っている状態の説明図。
【図8】図7の2枚の反射板を平行を保って回転させる具体的な機構の一例を示す図。
【図9】図1の第一光軸変更部としての平面反射板を回転させ第二光軸変更部としての可変頂角プリズムの角度を変化させて光軸変更を行っている状態の説明図。
【図10】図1の第一光軸変更部としての可変頂角プリズムの角度を変化させ第二光軸変更部としての平面反射板を回転させて光軸変更を行っている状態の説明図。
【図11】図1の第一光軸変更部及び第二光軸変更部としての2個の可変頂角プリズムの角度を変化させて光軸変更を行っている状態の説明図。
【図12】回転ぶれ補正手段としての可変頂角プリズムの構成図。
【図13】2枚の反射板を並進ぶれ補正として用い撮像素子の変位を回転ぶれ補正として用いる場合の構成図。
【図14】撮像素子から得られる全体画像から一部を切り出して行う回転ぶれ補正の説明図。
【図15】図1の第一光軸変更部のみを撮影光学系の手前に配設し撮影光学系と撮像素子全体を回転させて第二光軸変更部として機能させる場合の説明図。
【図16】図1の第一光軸変更部のみを撮影光学系の手前に配設し撮像素子を回転させて第二光軸変更部として機能させる場合の説明図。
【図17】図1の第一光軸変更部のみを撮影光学系の手前に配設し撮像素子を撮影光学系に対して相対的に変位させて第二光軸変更部として機能させる場合の説明図。
【図18】撮像装置と被写体との距離(L)の逆数と総ぶれ量(d)との関係を示す図。
【図19】画角中心から離れたθ0の位置にある画像の回転ぶれdθを示す図。
【図20】撮像装置の手ぶれ等による振動で発生する像変位を示す図。
【図21】図20の撮像装置の振動で発生する回転移動による像変位の説明図。
【図22】図20の撮像装置の振動で発生する並進移動による像変位の説明図。
【図23】撮像装置で撮影する近景と遠景を含む画像の一例を示す図。
【図24】図23の画像に回転移動による像変位が発生した場合の画像の一例を示す図。
【図25】図23の画像に並進移動による像変位が発生した場合の画像の一例を示す図。
【図26】図25の並進移動による像変位が発生した画像に近景の像変位をなくすように回転ぶれ補正を行って遠景が小さくなった場合の画像の一例を示す図。
【図27】従来の並進ぶれ補正の一例の説明図。
【図28】撮像装置のぶれによる並進量により発生する並進ぶれ量と回転量により発生する回転ぶれ量の総ぶれ量を示す図。
【図29】図28の並進成分の並進ぶれとして補正していた一部を回転成分による回線ぶれに置き換えて並進成分の補正量を少なく場合の総ぶれ量を示す図。
【図30】背景と近景が振動で相対移動した際に背景を回転成分補正だけで補正した場合に補正量よりも小さくなる状態の説明図。
【図31】図30の補正を行う補正量算出部のブロック図。
【図32】図30の前景を過剰補正した場合の総ぶれ量を示す図。
【図33】本発明の撮像装置の第2の実施の形態を適用したビデオカメラの概略構成図。
【図34】図33の第一光軸変更部及び第二光軸変更部の動作説明図。
【図35】図33の第一光軸変更部及び第二光軸変更部のカバーガラスの上下左右の回転で光軸補正する動作説明図。
【図36】図33のぶれ検出部のX軸加速度センサ対、Y軸加速度センサ対及びZ軸加速度センサ対によるビデオカメラのぶれによる回転成分と並進成分の検出の説明図。
【符号の説明】
1 撮像装置
1a 主点
2 第一光軸変更部
3 第二光軸変更部
4、5 ぶれ検出・算出部
6 撮影光学系
7 撮影レンズ
8 結像面
11 第一反射板
12 第二反射板
13 クランク
14 ラック
15 ビニオンギヤ
16 スプリング
17 平面反射板
18、19 可変頂角プリズム
20 平面反射板
21、22、23 可変頂角プリズム
24 カバーガラス
25 蛇腹
26 光学液体
27、28 反射板
29 並進ぶれ補正部
30 撮像素子
31、32 加速度検出部
33 ぶれ量算出部
41 画像比較部
42 ぶれ量算出部
43 測距部
50 補正量算出部
60 ビデオカメラ
61 第一光軸変更部
62 第二光軸変更部
63 撮影光学系
64 CCD個体撮像素子
65 CDS・AGC・A/D回路部
66 画像処理回路
67 TG
68 ぶれ検出部
69 CPU
70 表示部
71 録画部
Claims (10)
- 撮影対象の被写体からの光を撮影光学系を通して撮像手段に入射して、前記被写体の画像を撮像する撮像装置において、
前記撮像装置の振動または前記被写体の移動等に伴う前記画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか一方を補正する第一光軸変更手段と、前記画像の像ぶれの回転成分又は並進成分のいずれか他方を補正する第二光軸変更手段とを備え、
前記第二光軸変更手段は光軸を変更する前記第一光軸変更手段を通過した後の光軸をさらに変更することを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像装置は、前記撮像装置の振動または前記被写体の移動等に伴う前記画像の像ぶれの回転成分と並進成分を検出する検出手段と、前記被写体との距離である被写体距離を測定する測距手段と、前記検出手段の検出する回転成分と並進成分及び前記測距手段の測定する被写体距離に基づいて並進補正量と回転補正量を算出する補正量算出手段と、を備え、当該補正量算出手段の算出した並進補正量と回転補正量に基づいて前記第一光軸変更手段と前記第二光軸変更手段で前記回転成分と前記並進成分を補正することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記撮像装置は、前記撮像装置の振動または前記被写体の移動等に伴う当該撮像装置と当該被写体との相対変位に基づいて前記回転成分と前記並進成分を検出する相対変位検出手段を備え、当該相対変位検出手段の検出した前記回転成分と前記並進成分に基づいて前記第一光軸変更手段と前記第二光軸変更手段で前記回転成分と前記並進成分を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記撮像装置は、前記被写体の画像の像変位を検出して前記回転成分と前記並進成分を算出する像変位検出手段を備え、当該像変位検出手段の算出した前記回転成分と前記並進成分に基づいて前記第一光軸変更手段と前記第二光軸変更手段で前記回転成分と前記並進成分を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記第一光軸変更手段及び前記第二光軸変更手段は、反射板を有し、当該反射板を回転させて前記被写体からの光の光軸を変更させて前記回転成分と前記並進成分を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第一光軸変更手段及び前記第二光軸変更手段は、可変頂角プリズムを有し、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記被写体からの光の光軸を変更させて前記回転成分と前記並進成分を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第一光軸変更手段及び前記第二光軸変更手段は、反射板と可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させるとともに、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させて、または、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記回転成分と前記並進成分を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第一光軸変更手段は、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記並進成分を補正し、前記第二光軸変更手段は、前記撮像手段を変位させて前記回転成分を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第一光軸変更手段は、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記並進成分を補正し、前記第二光軸変更手段は、前記撮影光学系の全体または一部を変位させて前記回転成分を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第一光軸変更手段は、反射板または可変頂角プリズムを備え、当該反射板を回転させ、または、当該可変頂角プリズムの頂角を変化させ、あるいは、当該可変頂角プリズムへの入射光と出射光の屈折率を変化させて前記並進成分を補正し、前記第二光軸変更手段は、前記撮像手段からの撮像画像情報の一部を切り出して前記回転成分を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
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