JP3927290B2 - 紙葉類収納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は紙幣などの紙葉類を取り込んで収納するための紙葉類収納装置に関し、特に収納室に収納された紙葉類を1枚ずつ搬出する機能を有する紙葉類収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、両替機や自動販売機には、利用者により挿入された紙幣や有価物などの紙葉類を収納する紙葉類収納装置が内蔵されている。この紙葉類収納装置は、主に、紙葉類を1枚ずつ積層して収納する収納室と、この収納室に紙葉類を搬入する搬入機構部とから構成されている。
【0003】
図9は従来の紙葉類収納装置の構成例を示す側面図である。この紙葉類収納装置60は、主に、紙葉類を1枚ずつ積層して収納する収納室61と、この収納室61に紙葉類を搬入または搬出を行う搬入出機構部62とから構成されている。収納室61には、押し上げプレート611が設けられている。この押し上げプレート611は、ローラ611a,611bなどを介して収納室61内を図面上下方向にスライド可能に設けられている。また、押し上げプレート611は、図示されていないバネにより上方に付勢されており、この力によって、積層されている紙葉類63を上方に押し上げる。
【0004】
ただし、定常状態では、図に示すようにリフトアーム612によって紙葉類63の上面が押さえられ、これにより、押し上げプレート611および紙葉類63は、搬入出機構部62の位置よりも適度に押し下げられた位置に固定されている。
【0005】
リフトアーム612は、2本の歯を持つ櫛型の部材であり、2本の歯の幅(紙面と垂直な方向)は、搬入出機構部62の幅よりも広く、かつ紙葉類63の両端を押さえられる程度に形成されている。このリフトアーム612は、アーム駆動装置613によって上下動制御される。
【0006】
ストッパ614は、搬入された紙葉類63の端面を揃えるために設けられている。ストッパ614の上方には、ブレーキ部材615がその軸615aを中心に上下に回動可能に設けられている。ブレーキ部材615は、紙葉類の搬出時、下方に回動して、その先端のブレーキ面615bにより、紙葉類の端部を押さえ、重送を防止する。
【0007】
一方、搬入出機構部62は、プーリ621およびプーリ622の間にベルト623がかけられることにより構成されている。プーリ621は図示されていない駆動モータと連結されており、この駆動モータの動作に応じて、図面右回りまたは左回りに回転し、ベルト623を回転させる。プーリ621およびプーリ622の間には、補助プーリ624,625,626,627が設けられている。これら補助プーリ624,625,626,627の軸芯は、プーリ621およびプーリ622の軸芯よりもやや下方に位置している。そして、ベルト623の下側部分623aの動きを補助する。
【0008】
補助プーリ624の内側には、図示されていない分離ローラが設けられている。この分離ローラは、対向する位置に設けられた分離ローラ628と協動して、重送された紙葉類を分離する。
【0009】
なお、図では説明を簡単にするため、搬入出機構部62のプーリ621,622、ベルト623、補助プーリ624,625,626などを1個ずつ示したが、実際には、それぞれ1対に設けられており、その対をなす部材は、図面の向こう側に設けられている。
【0010】
光センサ64は、対向する位置に設けられた図示されていない光センサとともに、紙葉類の通過を検知する。
このような搬入出機構部62は、ベルト623を回転させることにより、図示されていない搬送機構部側から送られる紙葉類を収納室61内に搬入したり、収納室61内の紙葉類を搬送機構部側に搬出する。
【0011】
次に、このような従来の紙葉類収納装置60の動作について説明する。
搬入動作を行う場合、リフトアーム612は、図9の位置に固定される。この状態で搬送機構部側から紙葉類631が搬送されると、プーリ621が駆動し、ベルト623が図面左回りに回転する。また、同時に、分離ローラ628が図面右回りに回転する。このベルト623や分離ローラ628の回転により、紙葉類631は、ベルト623とリフトアーム612との間に搬入される。そして、紙葉類631がストッパ614に当接した頃を見計らって、ベルト623や分離ローラ628の回転が停止する。
【0012】
その後、図10に示すように、リフトアーム612が収納室61の天井部分まで上昇することにより、リフトアーム612の歯の間を紙葉類631がすり抜けて、下側に積層されている紙葉類63の最上部に載置される。このとき、押し上げプレート611はリフトアーム612による付勢が解かれるので、図示されていないバネの力により上昇し、図10のように紙葉類63をベルト623に押し付ける。最終的にリフトアーム612は、再び下降し、図9で示した定常状態になる。
【0013】
図11は従来の紙葉類収納装置60の搬出動作を示す図である。搬出動作を行う場合、図10と同様に、リフトアーム612が収納室61の天井部分まで上昇し、プーリ621が図面右回りに回転を開始し、これと同時にベルト623も右回りに回転する。ただし、分離ローラ628は停止したままである。
【0014】
ベルト623が回転すると、積層された紙葉類63のうち、最上部の紙葉類631がベルト623の摩擦力に引っ張られて図面左側に搬出される。このとき、紙葉類631のすぐ下の紙葉類632が一緒に引っ張られたとしても、紙葉類632は出口の分離ローラ628により、それ以上の進行が阻止され、重送が防止される。
【0015】
また、最上部の紙葉類631がある程度搬出されて、センサ64がこれを検知すると、ブレーキ部材615が下がり、そのブレーキ面615bが紙葉類632の上面を押さえつける。これにより、最上部の紙葉類631以外の紙葉類が引っ張り出されることが防止される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の紙葉類収納装置60では、図10のように紙葉類631を収納した直後、紙葉類631を完全に収納室61に収納することと、ストッパ614に当接させて整列させるために、プーリ621が駆動し、ベルト623が図面左回りに回転する。そして、紙葉類631の端部がストッパ614に当接した頃合いを見計らって、ベルト623の回転を停止する。
【0017】
しかし、紙葉類631の端部を確実に揃えるためには、ややオーバーめに設定する必要があった。このため、紙葉類631の端部がストッパ614に当接していても、ベルト623は少しの間回転しているので、その勢いで紙葉類631の端部が折れ曲がったり、下部の隙間に食い込んだりするという問題があった。
【0018】
これを防止するために、光センサ64の検知信号などに基づいて微妙なタイミング制御をすることが考えられるが、ソフトウェアの設計が複雑になり、コスト高となってしまう。
【0019】
また、従来の紙葉類収納装置60では、紙葉類631を搬出するとき、図11で説明したように、分離ローラ628の摩擦力で下側の紙葉類632を分離するようにしていたが、この分離ローラ628に上側の紙葉類631の端部が触れたとき、分離ローラ628の摩擦で端部が止まってしまい、折れ曲がってしまうことがあった。
【0020】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、搬入時に紙葉類の端部の折れ曲がりや食い込みを防止することのできる紙葉類収納装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、紙葉類を取り込んで収納するための紙葉類収納装置において、前記紙葉類が収納される収納室と、ベルトを回転させることによって前記紙葉類を前記収納室内に搬入する搬入機構部と、すでに収納された前記紙葉類を弾性力により前記搬入機構部側に押し付ける押し付け部材と、前記ベルトを張設するプーリを超えた位置にあって、前記搬入された紙葉類の進入方向の先端に当接して、その紙葉類の進入を所定の位置で停止させるストッパと、プーリ間に張設される前記ベルトの前記紙葉類側の一部を、プーリによって前記紙葉類側から退避させることにより形成され、前記紙葉類の一部分を退避させるための退避部と、を有することを特徴とする紙葉類収納装置が提供される。
【0023】
このような紙葉類収納装置では、搬入出機構部の動作により、紙葉類を搬入すると、紙葉類は、すでに収納された紙葉類とともに押し付け部材により搬入機構部側に押し付けられる。その後、搬入した紙葉類を整列させるためにベルトに密着させ、再びベルトを回転させると、紙葉類は、ストッパに当接した位置で停止する。停止してもまだベルトが回転していて紙葉類が進行方向に力を受けていても、退避部側に紙葉類の一部が退避するので、ストッパ部分で紙葉類の端部が折れ曲がったり、下方に食い込んだりすることがない。
【0024】
また、本発明では、紙幣などの紙葉類を収納し、必要に応じて1枚ずつ搬出する機能を有する紙葉類収納装置において、ベルトを回転させることによって、収納室内に積層された前記紙葉類を1枚ずつ取り出して搬出する搬出機構部と、前記収納室の出口付近の前記ベルト側に設けられ、前記ベルトの回転に同期して回転する第1の分離ローラと、前記第1の分離ローラと対向するように設けられ、重送された前記紙葉類を前記第1の分離ローラとの摩擦力で分離する第2の分離ローラと、前記第2の分離ローラとほぼ同一軸芯上に設けられ、前記第2の分離ローラよりも径が大きく、かつ、前記紙葉類が滑る程度の摩擦力に外周面が形成されたガイドローラと、を有することを特徴とする紙葉類収納装置が提供される。
【0025】
このような紙葉類収納装置では、搬出機構部がベルトを回転させることによって、収納室内に積層された紙葉類の最上部の紙葉類を取り出して搬出する。この最上部の紙葉類は、出口において、まず、径の大きいガイドローラと接触する。ガイドローラは、外周面が紙葉類が滑る程度の摩擦力なので、紙葉類の先端部分は、折れ曲がることなく持ち上げられる。そして、紙葉類は、第1の分離ローラおよび第2の分離ローラの間を通過して搬出される。
【0026】
このとき、搬出される紙葉類の下の紙葉類が一緒に引っ張られたとしても、第1の分離ローラと第2の分離ローラとによって、上下の紙葉類は分離され、上側の紙葉類のみが搬出される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一形態を図面を参照して説明する。
図2は本形態の紙葉類収納装置としての紙幣収納装置を備えた紙幣収納ユニットの内部構成を示す概略図である。ここで示す紙幣収納ユニット1は、例えば自動販売機内に備えられる。この紙幣収納ユニット1の紙幣取り込み機構部2は、紙幣挿入口2aから挿入された紙幣を取り込み、紙幣搬送機構部3に送る。紙幣搬送機構部3は、取り込まれた紙幣の種類別に各紙幣収納装置4,5,6に搬送する。ここでは、例えば紙幣収納装置4は千円札、紙幣収納装置5は5千円札、紙幣収納装置6は1万円札を収納するために設けられているものとする。
【0028】
また、紙幣搬送機構部3は、必要に応じて、各紙幣収納装置4,5,6から紙幣を搬出し、紙幣排出機構部7に送る。紙幣排出機構部7は、紙幣搬送機構部3からの紙幣を、例えば釣り銭として排出口7aから排出する。
【0029】
紙幣収納ユニット1の各機構部は、図示されていない制御ユニットによってその動作が制御される。
次に、紙幣収納装置4の具体的な構成について説明する。
【0030】
図3は本形態の紙幣収納装置4の構成を示す側面図である。この紙幣収納装置4は、主に、紙幣を1枚ずつ積層して収納する収納室10と、この収納室10に紙幣を搬入する搬入出機構部20とから構成されている。収納室10には、押し付け部材としての押し上げプレート11が設けられている。この押し上げプレート11は、ローラ11a,11bなどを介して、収納室10内で図面上下方向にスライド可能に設けられている。また、押し上げプレート11は、図示されていないバネにより上方に付勢されており、この付勢力によって、積層されている紙幣30を上方に押し上げる。
【0031】
ただし、定常状態では、図に示すようにリフトアーム12によって紙幣30の上面が押さえられ、押し上げプレート11および紙幣30は、搬入出機構部20の位置よりも適度に押し下げられた位置に固定されている。
【0032】
リフトアーム12は、2本の歯を持つ櫛型の部材であり、2本の歯の幅(紙面と垂直な方向)は、搬入出機構部20の幅よりも広く、かつ紙幣30の両端を押さえられる程度に形成されている。このリフトアーム12は、アーム駆動装置13によって上下動制御される。
【0033】
ストッパ14は、搬入された紙幣30の端面を揃えるために設けられている。ストッパ14の上側端部には、紙幣30を上側から保持する押さえ部材16が設けられている。押さえ部材16は、搬入された紙葉類をその最も下がった押さえ面16aで押さえて保持する。また、押さえ部材16のストッパ側部分16bは、押さえ面16aよりも上方に膨らむように形成されている。
【0034】
押さえ部材16の上方には、ブレーキ部材15がその軸15aを中心に上下に回動可能に設けられている。ブレーキ部材15は、図示されていない駆動装置と連結されており、紙幣の搬出時、下方に回動して、その先端のブレーキ面15bにより、紙幣の端部を押さえ、重送を防止する。
【0035】
一方、搬入出機構部20は、プーリ21およびプーリ22の間にベルト23がかけられることにより構成されている。なお、搬入出機構部20は、図面手前側部分と図面奥側部分とで対の構成になっているが、図3では、都合上、図面手前側部分の構成のみを示す。
【0036】
プーリ21は、図示されていない駆動モータと連結されており、この駆動モータの動作に応じて、図面右回りまたは左回りに回転し、ベルト23を回転させる。プーリ21およびプーリ22の間には、補助プーリ24,25,26,27が設けられている。
【0037】
これら補助プーリ24,25,26,27の軸芯は、プーリ21およびプーリ22の軸芯よりもやや下方に位置している。このうち、補助プーリ24,25,27は、ベルト23の下側部分23aの動きを補助する。一方、小径の補助プーリ26の上部には、ベルト23の下側部分23aがかけられている。これにより、ベルト23とリフトアーム12との間には、後述する紙幣の逃げ部としての空間部T1が形成されている。補助プーリ26と同一の軸には、大径のプーリ28が設けられている。このプーリ28は、補助プーリ26とは独立して回転する。また、プーリ28には、ベルト40の一端がかけられている。補助ベルト40の他端は、補助プーリ27の内側に一体に形成された図示されていないプーリにかけられている。
【0038】
補助プーリ24の下方には、ガイドローラ29が設けられている。次に、補助プーリ24およびガイドローラ29付近の具体的な構成について説明する。
図4は図3のX−X線に沿う断面図である。軸51上には、図3で示した補助プーリ24と、この補助プーリ24とほぼ同じ形状の補助プーリ241が固定されている。補助プーリ241は、ベルト23と平行にかけられたベルト231の回転の補助を行う。また、この補助プーリ241と同様に、ベルト231の回転のためのプーリとして、プーリ221がプーリ22と同一の軸54上に固定されている。さらに、図には示していないが、図3で示したプーリ21、補助プーリ25,26,27の軸上にも、それぞれに対応するプーリが固定されている。
【0039】
ところで、補助プーリ24と補助プーリ241との間には、上側分離ローラ52,53が互いに所定間隔を空けて軸51上に固定されている。上側分離ローラ52,53の径は、補助プーリ24,241の径とほぼ同じであり、そのローラ表面は、紙幣を面方向に引っ張るのに十分な摩擦力を有している。
【0040】
一方、ガイドローラ29が固定された軸55上には、ガイドローラ29とほぼ同じ形状のガイドローラ291が固定されている。ガイドローラ29とガイドローラ291との間には、3個の下側分離ローラ56,57,58が軸55上に固定されている。これら下側分離ローラ56,57,58は、下側分離ローラ56,57間に上側分離ローラ52が位置するように、また、下側分離ローラ57,58間に上側分離ローラ53が位置するように、それぞれ位置決め固定されている。また、下側分離ローラ56,57,58の上側端面と上側分離ローラ52,53の下側端面は、高さがほぼ一致するように設けられている。さらに、下側分離ローラ56,57,58のローラ表面は、紙幣を面方向に引っ張るのに十分な摩擦力を有している。
【0041】
これら下側分離ローラ56,57,58に対して、ガイドローラ29,291は、やや径が大きく形成されている。また、ガイドローラ29,291の各ローラ表面は、紙幣が十分に滑る低摩擦力の部材で形成されている。ガイドローラ29,291を有する軸55は、図示されていない駆動系とギアなどを介して連結されており、その回転が制御される。
【0042】
このような各プーリ、ローラを有する軸51,55間を通過する紙幣31は、図に示すように湾曲しながら、ベルト23,231の下側部分23a,231aに引っ張られて搬送される。
【0043】
図3に戻り、光センサ41は、対向する位置に設けられた図示されていない光センサとともに、紙幣の通過を検知する。
次に、このような構成の紙幣収納装置4の具体的な動作について説明する。
【0044】
図5は本形態の紙幣収納装置4の搬入動作を説明する図である。搬入動作を行う場合、図2で示した紙幣搬送機構部3側から紙幣31が搬送されると、プーリ21が駆動し、ベルト23、および補助プーリ24,25,27が図面左回りに回転する。補助プーリ27の回転に応じて、プーリ28も左回りに回転する。ただし、プーリ26は右回りに回転する。また、同時に、ガイドローラ29が図面右回りに回転する。
【0045】
ベルト23やガイドローラ29などの回転により、紙幣31は、ベルト23とリフトアーム12との間に搬入される。そして、紙幣31がストッパ14に当接した頃を見計らって、ベルト23やガイドローラ29などの回転が停止する。
【0046】
こうして、紙幣31の搬入が完了すると、リフトアーム12が収納室10の天井部分まで上昇し、これにより、リフトアーム12の歯の間を紙幣31がすり抜けて、下側に積層されている紙幣30の最上部に載置される。これと同時に、リフトアーム12の付勢力から解かれた紙幣30は、押し上げプレート11によってベルト23側に押し付けられる。その後、紙幣31を完全に収納室10に搬入することと、ストッパ14の位置に整列させるために、再びプーリ21が駆動し、ベルト23、および補助プーリ24,25,27が図面左回りに回転する。
【0047】
図1は紙幣31の整列時の状態を示す図である。ベルト23やガイドローラ29などは、紙幣31がストッパ14に当接した頃を見計らって停止する。このとき、紙幣31の先端部31aがストッパ14に当接しても、すぐにベルト23の回転が停止しないので、紙幣31は図面右方向に力を受け続ける。しかし、ベルト23とリフトアーム12との間には、退避部としての空間T1が設けられているので、紙幣31が過度に力を受けた場合には、破線L1に示すように、空間T1側に折れ曲がる。これにより、紙幣31の搬入方向への力が分散され、先端部31aが折れ曲がったり、下方の紙幣30とストッパ14との隙間に食い込むことがない。
【0048】
また、本形態では、押さえ部材16のストッパ側部分16bが、押さえ面16aよりも上方に膨らむように形成されているので、先端部31aが過度に力を受けた場合には、上方に折れ曲がることができる。これにより、先端部31aが下方に食い込むことが防止される。
【0049】
さらに、図6に示すように、ストッパ14側で紙幣31の当接する位置よりもやや低い位置に突状部14aを形成することにより、より確実に先端部31aの下方への食い込みを防止することができる。
【0050】
こうして、紙幣31の搬入が完了すると、リフトアーム12は再び下降し、図3で示した状態になる。
次に、紙幣収納装置4における搬出動作について説明する。
【0051】
図7は本形態の紙幣収納装置4の搬出動作を説明する図である。搬出動作を行う場合、図に示すように、リフトアーム12が収納室10の天井部分まで上昇し、プーリ21が図面右回りに回転を開始し、これと同時にベルト23も右回りに回転する。ただし、ガイドローラ29および下側分離ローラ56,57,58(図4参照)は、停止したままである。ベルト23が回転すると、積層された紙幣30のうち、最上部の紙幣31がベルト23の摩擦力に引っ張られ、図面左方向に搬送される。
【0052】
図8は本形態のガイドローラ29の作用を説明する図であり、(A)はガイドローラ29に紙幣31が当接した状態を示す図、(B)は紙幣を引き込んだ状態を示す図である。ベルト23によって搬送された紙幣31は、図(A)に示すように、その先端部31bが、径の大きいガイドローラ29,291(ガイドローラ291は図4参照)に最初に接触する。前述したように、ガイドローラ29,291は、そのローラ面の摩擦力が小さいので、紙幣31の先端部31bは滑って上方に押し上げられる。
【0053】
押し上げられた先端部31bは、図(B)に示すように、下方に折れ曲がることなく、図4で示した上側分離ローラ52,53、下側分離ローラ56,57,58の間を通過する。このとき、紙幣31のすぐ下の紙幣32も一緒に引っ張られても、上側分離ローラ52,53と下側分離ローラ56,57,58との分離作用によって、紙幣31と紙幣32は分離され、紙幣32のそれ以上の進行が阻止され、重送が防止される。
【0054】
こうして、最上部の紙幣31がある程度搬出されて、センサ41がこれを検知すると、図7に示すブレーキ部材15が下がり、そのブレーキ面15bが紙幣32の上面を押さえつける。これにより、最上部の紙幣31以外の紙幣が重送されることが確実に防止される。
【0055】
なお、本形態では、紙葉類として紙幣30などを搬入、搬出する例を示したが、磁気カードや、他の有価物を収納する装置にも本発明を適用できる。
また、上記説明では、紙幣収納装置4の構成について述べたが、紙幣収納装置5、6についてもほぼ同じ構成なので、ここでは説明を省略する。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、紙葉類の一部分を退避させるための退避部を設けるようにしたので、紙葉類の搬入、整列時に、紙葉類の先端がストッパに当接してもなお進行方向に力を受けた状態では、退避部側に紙葉類の一部が退避するので、ストッパ部分で紙葉類の端部が折れ曲がったり、下方に食い込んだりすることが防止される。
【0057】
また、本発明では、第1の分離ローラと対向するように設けられた第2の分離ローラとほぼ同一軸芯上に、第2の分離ローラよりも径が大きく、かつ紙葉類が滑る程度の摩擦力に外周面が形成されたガイドローラを設けたので、紙葉類の搬出時には、紙葉類の先端部が最初にガイドローラに当接し、紙葉類の先端部分は、折れ曲がることなく持ち上げられ、第1の分離ローラおよび第2の分離ローラの間を通過して搬出することができる。さらに、第1の分離ローラおよび第2の分離ローラによって、重送が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙幣の整列時の状態を示す図である。
【図2】本形態の紙葉類収納装置としての紙幣収納装置を備えた紙幣収納ユニットの内部構成を示す概略図である。
【図3】本形態の紙幣収納装置の構成を示す側面図である。
【図4】図3のX−X線に沿う断面図である。
【図5】本形態の紙幣収納装置の搬入動作を説明する図である。
【図6】ストッパに突状部を形成した場合の構成例を示す図である。
【図7】本形態の紙幣収納装置の搬出動作を説明する図である。
【図8】本形態のガイドローラの作用を説明する図であり、(A)はガイドローラに紙幣が当接した状態を示す図、(B)は紙幣を引き込んだ状態を示す図である。
【図9】従来の紙葉類収納装置の構成例を示す側面図である。
【図10】従来の紙葉類収納装置の搬入動作を説明する図である。
【図11】従来の紙葉類収納装置の搬出動作を示す図である。
【符号の説明】
1 紙幣収納ユニット
2 紙幣取り込み機構部
3 紙幣搬送機構部
4,5,6 紙幣収納装置
7 紙幣排出機構部
10 収納室
11 押し上げプレート
12 リフトアーム
14 ストッパ
16 押さえ部材
20 搬入出機構部
21,22 プーリ
23 ベルト
24,25,26,27 補助プーリ
29,291 ガイドローラ
30,31 紙幣
52,53 上側分離ローラ
56,57,58 下側分離ローラ
Claims (3)
- 紙葉類を取り込んで収納するための紙葉類収納装置において、
前記紙葉類が収納される収納室と、
ベルトを回転させることによって前記紙葉類を前記収納室内に搬入する搬入機構部と、
すでに収納された前記紙葉類を弾性力により前記搬入機構部側に押し付ける押し付け部材と、
前記ベルトを張設するプーリを超えた位置にあって、前記搬入された紙葉類の進入方向の先端に当接して、その紙葉類の進入を所定の位置で停止させるストッパと、
プーリ間に張設される前記ベルトの前記紙葉類側の一部を、プーリによって前記紙葉類側から退避させることにより形成され、前記紙葉類の一部分を退避させるための退避部と、
を有することを特徴とする紙葉類収納装置。 - 前記ストッパの上端部には、前記紙葉類を上方から押さえて保持する押さえ部材が設けられ、前記押さえ部材には、前記紙葉類の先端部が上方に退避できる膨らみ部分が形成されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
- 前記ストッパには、前記搬入された紙葉類の先端部よりも下の位置に突状部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
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CN104200581A (zh) * | 2014-09-17 | 2014-12-10 | 广州广电运通金融电子股份有限公司 | 纠偏校正装置和自动柜员机 |
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CN104200581A (zh) * | 2014-09-17 | 2014-12-10 | 广州广电运通金融电子股份有限公司 | 纠偏校正装置和自动柜员机 |
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