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JP3924285B2 - 焼却装置 - Google Patents

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JP3924285B2
JP3924285B2 JP2004017731A JP2004017731A JP3924285B2 JP 3924285 B2 JP3924285 B2 JP 3924285B2 JP 2004017731 A JP2004017731 A JP 2004017731A JP 2004017731 A JP2004017731 A JP 2004017731A JP 3924285 B2 JP3924285 B2 JP 3924285B2
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Description

本発明は、都市ごみや産業廃棄物等を焼却し、その燃焼排ガスの熱により蒸気を製造して、例えば該蒸気を発電プラント等に用いる焼却装置に関する。
従来より都市ごみ等の廃棄物を焼却する焼却装置には流動床焼却装置が多く用いられ、かかる装置は流動床焼却炉内の分散板(例えば多孔板)上に収容された砂等の流動媒体に分散板下方より空気または焼却排ガス等を吹き込むことにより流動媒体を流動化するとともに加熱し、そのようにして形成された流動床内に都市ごみ等の廃棄物を投入して燃焼させる。この燃焼により発生した燃焼ガスは、燃焼ガス出口ラインを経てボイラに至り、該ボイラ内で温水との熱接触により蒸気を発生させ、該蒸気を発電プラント等のタービン駆動源として用いるものである。
さてかかる都市ごみ等の廃棄物中には塩ビプラスチック等の含塩素有機化合物が混入しており、可燃分中にC1として約0.2〜0.5%含有されている。そして都市ごみ等の廃棄物中に混入した塩ビプラスチック等に含まれる塩素は、燃焼によってHC1となり(通常、都市ごみ燃焼排ガス中のHC1は約500〜1000ppm)、焼却炉の後流に設置された蒸気発生用ボイラのチューブに作用してこれを腐食させる。特にチューブ表面温度が約350℃以上では温度の増加とともに高温腐食が顕著となる。このため、従来、チューブ表面温度は350℃以下にする必要があり、製造される蒸気の温度は約300℃が限界であった。その結果、従来のごみ焼却による発電効率は約15%以下であって、塩素を殆ど含有しない重油やLNG等を燃料とし、ボイラチューブ温度を500〜600℃にできるプラントの発電効率約30〜40%に比べて著しく低く、その改善が強く望まれていた。
かかる課題を解決するため、先の特願平8−69067(特開平9−236230:非公知文献、以下先願発明という)において、ボイラ水の加熱を少なくとも2段階以上の複数段階とし、少なくとも一の段階加熱を所定温度以上の流動媒体を含む空間内に廃棄物を供給して熱分解反応を行なわせる熱分解工程で得た熱分解ガスの燃焼熱エネルギを利用して直接若しくは間接的に行ない、
一方他の段階加熱を、前記熱分解手段より取り出された未分解残渣および流動媒体から成るチャー混合物を空気または燃焼排ガスによって流動させながら前記未分解残渣を燃焼させるチャー燃焼工程により得られた熱エネルギを利用して行なう過熱蒸気製造方法を提案している。
すなわち、前記複数段階加熱の作用は、例えば図2に示すように、都市ごみ等の廃棄物を熱分解(本先願発明では、温度300℃以上の空間内に廃棄物を供給して熱分解反応を行なわせ、その反応により発生した熱分解ガスと未分解残渣および流動媒体から成るチャー混合物と不燃物とを互いに分離する熱分解手段により構成している。)してその熱分解ガス中にHCl等が含有する含塩素熱分解ガスであっても、該含塩素熱分解ガスの熱エネルギによるボイラ水の加熱は、略200℃〜320℃前後の略沸点温度としている為に、含塩素熱分解ガスが蒸気発生用ボイラのチューブに作用してもチューブ表面温度が約350℃以上とならない為に、これを腐食させる事にならない。
この場合前記ボイラ水は加圧により沸点を略200℃〜320℃前後に設定してある為に前記含塩素熱分解ガスのボイラ水への熱エネルギの付与にバラツキが生じていてもそれは該ボイラ水の潛熱の吸収(言い換えれば水から蒸気への相変換にのみ使用され温度上昇分として作用しない)に使用されるために、ボイラ水の熱交換チューブの表面温度が塩素腐触温度以上に上昇する事なく、安定した加熱温度のボイラ水若しくは蒸気を得る事が出来る。
そして前記略300℃〜500℃の熱分解により分解されなかった未分解残渣は既に脱塩素されているために、これを燃焼させて得られる、例えば500〜950℃前後の熱エネルギ(本先願発明では前記熱分解手段より取り出された未分解残渣および流動媒体から成るチャー混合物を、空気によって流動させながら前記未分解残渣を燃焼させるチャー燃焼手段により500〜950℃前後の熱エネルギを得ている。)を主として利用して前記略200℃〜320℃前後に一次加熱したボイラ水若しくは蒸気を二次〜三次加熱して400〜500℃の加熱蒸気(ボイラチューブ温度を約450〜550℃)を得ても低級材でもチューブ腐触が生じる恐れがない。
これによりごみ焼却による発電を行なった場合においても、塩素を殆ど含有しない重油やLNG等を燃料としたプラントと同様な30〜40%の発電効率を低コストで得る事が出来る。
特開平9−236230号公報:非公知文献(先願文献)
かかる先願技術によれば熱分解炉とチャー燃焼炉及びボイラやスーパヒータを効率よく組合せる事により、塩素の低減ともに且つ高温度の過熱蒸気を得ることの出来るが、熱分解ガス燃焼用空気源として、30〜50%の酸素富化空気を用いる必要が生じ、酸素富加設備とその運転動力コストが大幅に増大する。
本発明は、かかる先願技術の欠点を、解消することを目的とする。
本発明は、流動媒体で生成した温度100〜300℃の流動空間で含塩素有機化合物が混入している廃棄物を乾燥させる乾燥手段と、
温度300℃以上の空間内で、前記乾燥手段で乾燥させた廃棄物と流動媒体とにより熱分解反応を行なわせ、その反応により発生した熱分解ガスと、未分解残渣および流動媒体から成るチャー混合物と、不燃物とを互いに分離する熱分解手段と、
前記熱分解手段より導かれた未分解残渣および流動媒体から成り、実質的に塩素を含有しないチャー混合物を、空気によって流動させながら前記未分解残渣を燃焼させるチャー燃焼手段とを有するとともに、チャー燃焼手段で得られた高温砂を前記熱分解手段に循環させるとともに、
前記チャー燃焼手段を、主流動床と仕切壁を介して隣接している副流動床で構成し、前記副流動床の流動媒体内にチャー燃焼炉の上方域に配設された過熱ヒータとラインを介して接続されるボイラ加熱ヒータを配設し、該ボイラ加熱ヒータの奪熱により主流動床の流動媒体温度より降温させた流動媒体を前記熱分解手段及び乾燥手段に戻入させることを特徴とし、更に前記熱分解手段を、複数の流動域を具えた流動床で形成するとともに、前記複数の流動域のうち下降流動域のガス空塔速度を、上昇流動域のガス空塔速度より小に設定することにより該流動床に供給された廃棄物が前記流動域を循環しながら熱分解を行う流動槽で形成したことを特徴とするものである。
かかる発明によれば複数の流動域を順次廃棄物が循環する事により、処理物が出口にショートパスすることなく、十分なる熱分解と連続投入処理が可能となるとともに、流動化ガスの低減が可能となり熱分解ガスのカロリー低下を抑制することが出来る。
さて前記図2の作用を達成するためには熱分解ガスとチャー混合物の熱カロリー比が「約7(熱分解ガス):約3(チャー混合物)」になるように熱分解を行うことが好ましい。これは、加温すべきボイラ水を100Kgf/cm前後に加圧してその沸点を309℃前後に設定している為に、熱分解ガスでは後記図1に示す水冷壁ボイラ36及び第1のボイラ27(両者を第1の蒸気製造工程(手段)という)でボイラ水を常温より「沸点309℃+蒸発潜熱」言換えれば309℃で殆ど蒸気化するまで立上げるカロリーと、該立上げた蒸気を沸点309℃より500℃まで立上げるカロリーの比は、約7:3である事による。
従って前記発明によれば熱分解を十分に行う事が出来、これにより熱分解ガスの熱エネルギーは十分に大きくする事が出来る。
尚、前記した通り生ごみを含んだ都市ごみ等の廃棄物を直接熱分解炉に投入すると熱分解ガスが水分で希釈されて、カロリー低下を招く。
そこで、100〜300℃の温度で好ましくは酸素不足下で廃棄物を乾燥する手段と、
温度300℃以上の空間内に流動媒体とともに前記乾燥手段により乾燥された廃棄物を供給して熱分解反応を行なわせ、その反応により発生した熱分解ガスと未分解残渣および流動媒体から成るチャー混合物と不燃物とを互いに分離する熱分解手段と、
前記熱分解手段より取り出された未分解残渣および流動媒体から成るチャー混合物を、空気によって流動させながら前記未分解残渣を燃焼させるチャー燃焼手段とを含み、
前記乾燥手段を、複数の流動域を具えた流動床で形成するとともに、該流動床に供給された廃棄物が前記流動域を循環しながら乾燥を行う流動槽で形成とするのがよい。
尚前記都市ごみの乾燥温度は、300℃以上で行うと炭化水素ガスが発生し好ましくなく、又100℃以下では十分な蒸発が出来ない。又乾燥雰囲気は酸素不足下で低温燃焼が生じず、好ましい。
従って、前記乾燥手段も熱分解手段と同様な構成で温度管理のみ行うような方策がよい。すなわち、例えば乾燥手段も熱分解手段と同様なチャー燃焼手段より得られた高温砂を利用して廃棄物の乾燥を行う流動床、キルン、横型撹拌槽のいずれかであるのがよく、これにより、熱エネルギーの有効利用が図れる。
そして、前記熱分解工程に投入される廃棄物をチャー燃焼工程より得られた高温砂を利用して十分に乾燥させるのがよい。これにより前記課題の解決とともに、チャー燃焼工程より得られる高温砂は温度的にも又熱容量的にも十分なる大きさを有する為に、容易に乾燥が可能である。
又本発明は前記乾燥手段を、仕切壁により区分けされた複数の流動域を廃棄物が循環しながら乾燥を行っている為に、請求項1記載の発明と同様な効果を有する。
以上記載のごとく、本発明によれば複数の流動域を順次廃棄物が循環する事により、十分なる熱分解とチャー燃焼手段での熱回収が可能となる。
好ましくは、前記熱分解手段に投入される廃棄物を乾燥手段で十分に乾燥させている為に、熱分解ガスのカロリのバラツキが生じる事なく、高カロリの且つ安定した熱分解ガスが得られる。
又本発明によれば、前記乾燥手段を複数の流動域を廃棄物が循環しながら乾燥を行っている為に、本発明の効果の一層の促進が図れる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図3は図1の本発明の実施例に係る廃棄物の焼却熱を利用した過熱蒸気製造装置び使用する夫々流動床からなる熱分解炉と乾燥炉を示し、いずれも多孔板等の分散板3−1上に流動砂等の流動媒体を堆積させて流動床を形成し、該流動床内を下降流と上昇流により回流可能に中央仕切板3ー3により左右2つの流動域(1)、(2)に分割され、そして前記仕切り板3ー3は流動床上部と底部が夫々開口されている。
又、分散板3ー1は不燃物出口9側に向け下向きに傾斜されており、前記仕切り板3ー3により夫々仕切られる分散板3ー1下方空間の底部には夫々燃焼排ガス供給ライン25/6−1/6−2に接続された分岐ライン6A/6Bが接続されており、そして該分岐ライン6A/6Bには夫々不図示の流量調整弁が設けられ、仕切り板3−3により2分割される夫々の流動域(1)、(2)に供給される空気流を制御可能に構成される。
すなわち分岐ライン6Aの空気流量を分岐ライン6Bより少なくすることにより、又左側流動域部が下降流動域(1)となり、右側に位置する流動域は上昇流動域(2)とすることが出来る。具体的には下降流動域(1)のガス空塔速度は、0.0〜0.3m/sec、好ましくは0.0〜0.2m/sec、又上昇流動域(2)のガス空塔速度は、0.3〜1.0m/sec、好ましくは0.4〜0.6m/secに設定するのがよい。
又分散板3−1の傾斜角度は5〜45°好ましくは10〜45°前後に設定するのがよい。係るガス空塔速度や分散板3−1の傾斜角度等の構成は図2の熱分解炉も同様である。
そしてかかる乾燥炉1B側の流動槽においては下降流動域(1)側の流動床上部に廃棄物供給ライン4を設け、該ライン4より都市ごみ等の廃棄物が、又その下側に、チャー燃焼炉10の流動砂がサイクロン18を介して戻入される分岐ライン52の出口端を接続し、該ライン52の出口端より650℃前後の高温の流動砂が夫々投入可能に構成される。
そして前記上昇流動域(2)側の流動床上面には熱分解炉1Aの下降流動域(1)側の流動床内に乾燥廃棄物が重力により投入可能に、熱分解炉1A側に向けてに下向きに傾斜された傾斜出口ライン9−2を設ける。
この際傾斜出口ライン9−2の熱分解炉1A側の出口端は逆流防止とガスシールを兼ねるために、流動床の中に出口開口9−2aを設けるのがよい。
尚、流動媒体もその多くは傾斜出口ライン9より熱分解炉1Aに投入されるが、該流動媒体中の金属等の不燃物の移送を行うために、前記上昇流動域(2)側の流動床底面の分散板3−1上に、プッシャ若しくはスクリューコンベア9−3を介した移送ライン9−1を設けるのがよい。
かかる乾燥炉1Bによれば燃焼排ガス入口ライン6−2より分岐ライン6A/6Bを介して夫々供給された燃焼排ガス等(本乾燥炉は基本的には酸素不足下の乾燥の為に、供給されるガスは酸素を消費した燃焼排ガスが大部分である。)により、ライン4よりの都市ごみ等の廃棄物と、ライン52よりの650℃前後の高温の流動砂とが流動床内で下降流動域(1)と上昇流動域(2)による循環流動を繰り返しながら温度100〜300℃、好ましくは100〜250℃の循環流動床空間を生成し、廃棄物の乾燥を行なわせ、図1に示すようにその蒸発により発生した湿気ガスは出口ライン72より流量調整弁57を介してボイラ36が収納された熱分解ガス燃焼炉30Bに導入され、一方乾燥した廃棄物は流動砂とともに下向きに傾斜された傾斜出口ライン9−2より重力により熱分解炉1Aに投入される。
又流動媒体の一部は、不燃物排出ライン8よりフィルタ80により大型不燃物を除去した後、その残余の流動媒体をバケットコンベア等からなる戻入ライン5を介して乾燥炉1B又はチャー燃焼炉10に戻入され流動媒体の循環制御を行う。
一方前記乾燥廃棄物および流動砂が導入される熱分解炉1Aは、前記乾燥炉1Bと同様に、下降流動域(1)側の流動床内に、サイクロン18を介してチャー燃焼炉10の砂戻入用分岐ライン51を開口し、該ライン51より650℃前後の高温の流動砂が投入可能に構成する。
そして前記上昇流動域(2)側の流動床上面にはチャー燃焼炉10の流動床内にチャー混合物が重力により投入可能に、チャー燃焼炉10側に向けて下向きに傾斜された傾斜出口ライン9を設ける。
この際熱分解炉1Aの分散板3−1上に溜まった不燃物は、前記上昇流動域(2)側の流動床底面の分散板3−1上に不燃物排出ライン8を設け、該ライン8経路途中に配したフィルタ80に大型不燃物を除去した後、その残余のチャー混合物はバケットコンベア等からなる戻入ライン5を介して乾燥炉1B又はチャー燃焼炉10に戻入されるよう構成する。
尚、大型不燃物を除去した後のチャー混合物は既にフィルタ80等の熱接触により150℃以下冷却されているために、必ずしも後記する気流搬送手段で構成する必要はなく通常のバケットコンベアでよい。
図4は、4室構造の熱分解炉(乾燥炉も同一構成の為、乾燥炉側の構造の説明は省略する。)の構成を示し、流動槽を仕切板にて十文字状に仕切り、「田」の字状に4つの流動域空間(1)〜(4)を形成するとともに、左端の熱分解炉1Aの下降流動域(1)の入口側壁には廃棄物供給ライン4とチャー燃焼炉10の高温流動砂が戻入される分岐ライン52の出口端が接続され、右端の上昇流動域(4)出口壁にはチャー燃焼炉10側に向けて下向きに傾斜された傾斜出口ライン9と、前記上昇流動床底面の分散板3−1上に不燃物排出ライン8(8A,8B)を夫々設けている。
そして分散板3−1は、前記ライン8、9を設けた(1)の流動域側から(2)の流動域側に向けて下向きに第一の分散板3−1Aを、又(3)の流動域側から(4)の流動域側に向けて下向きに第二の分散板3−1Bを夫々配し、更に(2)の流動域側から(3)の流動域側に、又(4)の流動域側から(1)の流動域側に夫々オーバフロー可能に、仕切り板3−3A、3−3B高さを設定する。
更に前記した如く(1)及び(3)の分岐ライン6Aの空気流量を、(2)及び(4)の分岐ライン6Bより少なくすることにより、又(1)及び(3)の流動域部が下降流動域となり、(2)及び(4)の流動域は上昇流動域とすることが出来る。
又第一及び第二の分散板3−1A、3−1Bの下向き側終端位置にある(2)及び(4)の上昇流動域側の分散板3−1上の側壁に夫々不燃物排出ライン8B、8Aを設ける。
尚乾燥炉の場合は前記不燃物排出ライン8B、8Aの代りに、プッシャ若しくはスクリューコンベア9−3を介した移送ライン9−1を設ける。
又(4)の上昇流動域側の流動床上面にはチャー燃焼炉10の流動床内にチャー混合物が重力により投入可能に、チャー燃焼炉10側に向けて下向きに傾斜された傾斜出口ライン9を設ける。
かかる熱分解炉1Aによれば、分岐ライン6A/6Bを介して夫々供給された燃焼排ガス等により、(1)及び(3)の流動域部が下降流動域となり、(2)及び(4)の流動域は上昇流動域となり、(1)の下降流動域内にライン9よりチャー物混合物が、又チャー燃焼炉10の砂が循環戻入するライン51より650℃の高温の流動砂が夫々投入されと、(1)→(2)→(3)→(4)→(1)の順で350〜500℃の下降流と上昇流を繰り返し循環する流動域空間が形成され、該流動域空間内で乾燥廃棄物の熱分解反応を行なわせ、その反応により発生した熱分解ガスは熱分解ガス出口ライン71より灰溶融炉31に、又未分解残渣および流動砂から成るチャー混合物はチャー混合物取り出しライン9よりチャー燃焼炉10に、又不燃物は不燃物取り出しライン8より、夫々互いに分離して取り出すことが出来る。
図5は図3に示す熱分解炉と乾燥炉を一体構造とした変形例で、図上左方より右方に向け順次、乾燥炉の下降流動域、上昇流動域、熱分解炉の下降流動域(1)上昇流動域(2)が配設され、左端の乾燥炉の下降流動域(1)の入口側壁には廃棄物供給ライン4とチャー燃焼炉10の高温流動砂が戻入される分岐ライン52の出口端が接続され、右端の熱分解炉の上昇流動域(1)、(2)出口壁にはチャー燃焼炉10側に向けて下向きに傾斜された傾斜出口ライン9と、前記上昇流動床底面の分散板3−1上に不燃物排出ライン8を夫々設けている。
そして分散板3−1は、乾燥炉1Bの上昇流動域(2)側から熱分解炉1Aの下降流動域(1)側に向けて下側に向け傾斜させて一連で配設され、更に乾燥炉1Bの上昇流動域(2)側と熱分解炉1Aの下降流動域(1)間に配設した仕切板33は分散板3−1上方を開口33aさせるとともに、該仕切板33上端を熱分解炉1Aの下降流動域(1)側に開口し、その開口部33aに矩形状(逆L字状)の出口ライン92を設け、その底部を熱分解炉1Aの下降流動域(1)内に開口する事により、乾燥後の廃棄物は流動砂とともにきに出口ライン92より重力により熱分解炉1Aの下降流動域(1)内に投入される。
尚前記出口ライン92より流動砂は乾燥炉1B内の熱交換により、既に温度低下してるために、チャー燃焼炉10の砂戻入用分岐ライン51を熱分解炉1Aの下降流動域(1)上に開口し、該ライン51より650℃前後の高温の流動砂が投入可能に構成するのがよい。
図1及び図6、7は本発明の実施例に係る廃棄物の焼却熱を利用した過熱蒸気製造装置を示し、図1はその全体図、図6、7は乾燥炉と熱分解炉、及びチャー燃焼炉を示す要部構成を示す正面図と平面図である。尚本図の乾燥炉と熱分解炉は図3と同様であるのでその説明は省略する。
流動床炉からなるチャー燃焼炉10は、図6、7に示すように、底部に不燃物出口部側に向け下向きに傾斜させて配した分散板11頂部側の流動床内にチャー混合物導入ライン9と流動媒体取り出しライン160を夫々接続するとともに、前記導入ライン9より導入されたチャー混合物からなる主流動床10Aの分散板11の傾斜下方側部に仕切壁10Cを介して副流動床10Bを形成する。
そして前記分散板11下方の空気供給ライン12より主流動床10Aと副流動床10Bに夫々空気が供給されて、先ず主流動床10A内で600〜750℃に加熱して未分解残渣の燃焼を行い、更に主流動床10Aと仕切壁10Cを介して隣接している副流動床10Bとの間で未分解残渣の燃焼と流動砂が循環するように構成し、そして前記副流動床(副チャー燃焼部)10Bの流動媒体内に第3スーパヒータ29−2を配設し、チャー燃焼炉10の上方域に配設された第2スーパヒータ29−1とライン40を介して接続している。尚、主流動床10Aも前記図2と同様に下降流動域(1)と上昇流動域(2)で循環するように構成してもよい。
尚、チャー燃焼炉10上方に配設された第2スーパヒータ29−1は、第1スーパヒータ28よりライン28−1を介して導入された過熱蒸気の過熱とともに、950〜1300℃前後と無用に高くなった燃焼ガスを約850℃に落とす役目を、又チャー燃焼炉10上方ダクト域にはボイラ36ー2が配設され、無用に高くなった燃焼ガスを落とす役目をする。
尚前記のように燃焼ガス温度を約850℃に落としても第1スーパヒータ28における蒸気温度を400〜520℃に維持する上で何の支障もない。
そして前記チャー燃焼炉10で燃焼されない小型の不燃物は不燃物取り出しライン14より取り出され、そして前記不燃物取り出しライン14には網目が2mm前後の第2フィルタ140が介装され、前記ライン14より排出された排出物について小型不燃物と流動砂・灰分とを分離し、前記バケットコンベア等のライン5/5−1/5−2より流動砂を乾燥炉1Bの流動床下降流動域(1)又はチャー燃焼炉10に給送するように構成している。
さて前記チャー燃焼炉10内の流動媒体は出口通路より気流搬送機構16に導かれ、該搬送機構16で空気流による搬送力が付与された後、ライン17を介して気・固分離装置例えばサイクロン18に導入され、ここで流動媒体と高温空気流に分離され、高温空気流は灰溶融炉31に、高温流動媒体は分岐弁50、分岐ライン51,52を介して夫々乾燥炉1Bと熱分解炉1Aに戻入される。
前記チャー燃焼炉10内の流動媒体出口ライン160側に設けた気流搬送機構で、前記サイクロン18に通じる垂直通路部161の底側側壁に前記出口ライン160の終端と連設する水平通路部162を設け、前記垂直通路部161の底面より20〜200℃前後の常圧空気流を連続的に、又水平通路部162側端より20〜200℃前後の3〜6Kgf/cmの圧縮空気流を間欠的に夫々送給する。そして前記流動媒体と空気流の固気重量比を、(砂/空気):1/1〜5/1に設定する事により前記流動媒体をサイクロンまで円滑に搬送できる気流搬送力を得る事が出来る。
灰溶融炉31は、該灰溶融炉31内に前記サイクロン18を介してチャー燃焼炉よりの高温空気及びラインを介して熱分解炉よりの熱分解ガスが導入され、更に徐塵バグフィルタ37より取り出したダスト29及び/又はチャー燃焼炉10よりの不燃分をライン30より気流を介して導入して、例えば旋回流により灰を旋回分離させながら、前記高温空気と熱分解ガスとの燃焼熱により1300℃以上として前記ダスト29や不燃分を溶融して、該溶融した灰分を溶融灰出口ラインを介して不図示の水貯溜部に落下させ、数mm程度の水冷スラッグを生成し、又は空冷により除冷し、該スラッグを建築用骨材として利用するように構成する。
又、前記灰溶融炉31の上方域には熱分解ガス燃焼炉30Bが配設され、該熱分解ガス燃焼炉30B内に配設した水冷壁ボイラ36の加熱を行い沸点200〜309℃近くまで立上げる蒸気/ボイラ水を製造する。
図1に戻り、20は第1スーパヒータ28及びボイラ27が配設された熱交換塔で、該熱交換塔20頂部に灰溶融炉31よりの燃焼ガス及び第2スーパヒータ29ー1を介してチャー燃焼炉10よりの燃焼ガスが夫々導入され、先ず第1スーパヒータ28での加熱によりガス温度を落とした後、第1ボイラ27の加熱を行う。
この結果、第1ボイラ27でボイラ水入口26より取込んだボイラ水を300℃前後に加熱し、第1ボイラ出口ライン25より第1スーパヒータ28に蒸気若しくは加熱水を供給する。
ボイラ水は分岐ライン26’、26’’を介してチャー燃焼炉10のボイラ36−2及び灰溶融炉31のボイラ36にも導入され分岐ライン25’、25’’を介して第1スーパヒータ28に蒸気若しくは加熱水を供給する。
尚、100Kgf/cm前後に加圧してその沸点を309℃前後に設定している前記ボイラ水はボイラ27、36、36ー2に導入されて第1段階の加熱を行うわけであるが、その加熱温度が前記沸点近くの309℃前後になるようにその通水量を制御している。
この結果、前記各ボイラ36、36−2、27のチューブ表面壁温度は、前記加温水に追従して309℃前後に維持でき、例え熱交換される熱分解ガスに塩素若しくはHClを含んでいても低級材で腐食が生じる事はない。
第1スーパヒータ28では前記各ボイラ36、36−2、27の出口ライン25、25’、25’’より取り出した蒸気/加熱水を導入して、前記850℃前後の燃焼ガスにより過熱蒸気を製造し、以下蒸気出口ライン28ー1より第2スーパヒータ29−1に、更にライン28ー2より第3スーパヒータ29−2に夫々直列若しくは並列に導入して400〜550℃に過熱された過熱蒸気を取り出し、発電機に送給する。
次に前記実施例の作用を簡単に説明するに、乾燥炉1Bには前記したチャー燃焼炉10から出口ライン160、気流搬送機構16、ライン17、サイクロン18及び分岐ライン51/52を通して気流搬送により600〜700℃、具体的には650℃の循環流動砂が供給され、一方廃棄物供給ライン4から都市ごみ等の含水廃棄物が供給され、更に下部の空気または燃焼排ガス入口ライン6−2から燃焼排ガスに僅かな温度調整用空気を供給して流動砂を流動させた流動床内で下降流と上昇流とにより循環流動させながら、乾燥炉1B内温度を100〜300℃に維持して乾燥を行った後、乾燥後の廃棄物および流動砂から成る乾燥廃棄物混合物はライン9−2より熱分解炉1Aに導入される。又前記乾燥炉1B内での乾燥により発生した湿気ガスは出口ライン72よりボイラ36が収納された灰溶融炉31上方の熱分解ガス燃焼炉30Bに導入され、熱分解ガス燃焼炉30B内の燃焼ガス温度を850℃前後に制御する。
さて前記都市ごみ等の廃棄物中には塩ビプラスチック等の含塩素有機化合物が混入しており、可燃分中にC1として約0.2〜0.5%含有されている。そしてライン9−2から乾燥廃棄物混合物、前記分岐ライン51から600〜700℃の循環流動砂をそれぞれ熱分解炉1Aに供給し、下部の空気または燃焼排ガス入口ライン6−2から燃焼排ガスに僅かな温度調整用空気を供給して流動砂を流動させた流動床内で下降流と上昇流とにより循環流動させながら、温度350〜500℃で処理することにより、下向きに傾斜させたチャー混合物取り出しライン9からは実質的に塩素を含有しない未分解残渣が得られる。
すなわち、廃棄物中に含まれていた塩素は、実質的に全て熱分解ガスに含まれて、熱分解ガス出口ライン71に排出されることになる。なお、熱分解炉1A内の熱分解反応で分離された大型の不燃物は、不燃物取り出しライン8からフィルタ80を介して装置外に排出される。また前記熱分解炉1Aにより得られた熱分解ガスは灰溶融炉31にライン71を介して供給する。
これによりライン71の熱分解ガスは湿気ガスで希釈されないので高カロリガスとなり、灰溶融炉31ではサイクロン18を介してチャー燃焼炉の流動砂から分離された500〜600℃の高温空気により燃焼されて灰溶融炉31の温度を容易に1300〜1500℃にすることが出来る。
一方熱分解炉1Aでチャー混合物取り出しライン9から取り出された流動砂と未分解残渣から成り、実質的に塩素を含有しないチャー混合物は、燃焼炉10の下部に供給され、空気供給ライン12から分岐ライン12−1、12−2、及び分散板11を介して供給される空気によって燃焼させることにより600〜750℃に上昇させて流動砂を流動させながら未分解残渣を燃焼させる、更に完全燃焼のために空気供給ライン63から更に空気を供給することにより燃焼炉10の温度は燃焼発熱反応によって上昇する。この温度値は、チャー混合物取り出しライン9から供給される未分解残渣の発熱量と空気供給ライン12、63の空気および砂循環ライン19の流動砂の量と温度によって決まるが、1000〜1300℃前後の高温になる場合がある。
そこでチャー燃焼炉10ではボイラ36ー2を配設し、該ボイラ36ー2との熱交換により850℃前後に制御した後、実質的に塩素を含有しない燃焼ガスをライン40を介して第2スーパヒータ29−1と熱交換した後、ライン15を介して熱交換塔20に導入される。
一方本実施例は、図1、図6に示すように前記チャー燃焼炉10に第3スーパヒータ29−2を設けた副チャー燃焼部10Bを付設させており、チャー燃焼炉10での流動媒体を第3スーパヒータ29−2による奪熱により600〜750℃に落とし、該600〜750℃に落とした流動媒体をライン160、気流搬送機構16、サイクロン18及び分岐ライン51/52を介して500〜650℃の流動砂を熱分解炉1A及び乾燥炉1Bに戻入する事が出来、この結果前記熱分解炉1A内の熱分解温度を350℃から500℃、乾燥炉1B温度を100〜250℃前後に安定して制御が可能である。
尚、前記副チャー燃焼部10Bには第3スーパヒータ29−2が内装されており、これによりチャー燃焼温度の安定化に役立つ。
前記灰溶融炉31では、前記したように前記熱分解ガス/高温空気とともに、徐塵バグフィルタ等より分離された灰が導入され、前記熱分解ガスの燃焼エネルギーにより灰分を溶融して、該溶融した灰分を不図示の水貯溜部に落下させ、数mm程度の水冷スラッグを生成し、又は空冷で除冷し、該スラッグを建築用骨材として利用する。
又、前記灰溶融炉31上方域には熱分解ガス燃焼炉30Bが配設され、ライン62より前記未燃焼熱分解ガスに十分な空気を供給して該熱分解ガス及び乾燥炉1Bよりの湿気ガスの更なる完全燃焼を行う。
この結果熱分解ガス燃焼炉30B内の温度を850℃前後に維持できるために、ボイラ36に導入されたボイラ水を沸点200〜309℃近くまで温度上昇させた蒸気/ボイラ水を多量に製造できる。
一方灰溶融炉31から取り出された850℃前後の高温排ガスは、実質的に塩素を含有していないチャー燃焼炉10よりの燃焼ガスにより希釈され、該希釈された燃焼ガスは熱交換塔20に導入され、第1ボイラ27及び水冷壁ボイラ36で製造された200〜320℃前後の蒸気/ボイラ水を第1スーパヒータ28で加熱して過熱蒸気とするために用いられる。
灰溶融炉31を経て来た排ガスは燃焼により又チャー燃焼炉10よりの燃焼ガスとの混合により希釈されているので、第1スーパヒータ28のボイラチューブ表面温度を350℃以上としても高温腐食は軽減されるが、第1スーパヒータの負荷は極力小さくするのが好ましい。
次に、熱交換塔20内では、各ボイラ36、36−2、27により沸点200〜309℃近くまで温度上昇させた蒸気/ボイラ水が第1スーパヒータ28に導入され、一方熱交換塔20頂部に導入された850℃前後の燃焼ガスが第1スーパヒータ28を加熱し、過熱蒸気を得ることができる。
尚、前記熱分解ガス燃焼炉30B内に導入されるガスにはHC1が約500〜1000ppm含まれているので、ボイラ水の流量を調整してボイラ36のチューブ表面温度は従来並みの約350℃以下として、高温腐食を抑制する。このためボイラ36では高温の過熱蒸気は得られないが、約200〜320℃までは加熱できるので、これを更に第1スーパヒータ28以降のスーパヒータ29−1、29−2で加熱すれば、約400〜550℃の高温の過熱蒸気を得ることができる。
そして熱交換塔20通過後の燃焼排ガスは、徐塵用バグフィルタ37でダスト除去後、脱塩素バグフィルタ38で脱塩した後、その大部分は大気排出されるが、一部はライン25を前記乾燥炉1Bと熱分解炉1Aに供給される。又徐塵用バグフィルタ37で除去されたダストは灰溶融炉に供給される。
尚、前記ライン25を流れる排ガスは酸素が3〜4%でその温度は150℃前後である。
本発明によれば複数の流動域を順次廃棄物が循環する事により、十分なる熱分解とチャー燃焼手段での熱回収が可能となる焼却装置を得ることができる。
本発明の実施例に係る廃棄物の焼却装置を利用した過熱蒸気製造装置を示す系統図である。 本発明の基本構成に係る廃棄物の焼却装置を利用した過熱蒸気の製造手順を示すグラフ図である。 図1の乾燥炉と熱分解炉を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 流動域が「田」の字状に4分割した熱分解炉を示し、(A)は平面図、(B)は夫々A−A線、B−B線、C−C線断面図である。 乾燥炉と熱分解炉を一体化した図3の変形例を示す乾燥炉と熱分解炉を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 図1の乾燥炉と熱分解炉、及びチャー燃焼炉を示す要部構成を示す正面図である。 図1の乾燥炉と熱分解炉、及びチャー燃焼炉を示す要部構成を示す平面図である。
符号の説明
1A 熱分解炉
1B 乾燥炉
10 チャー燃焼炉
10A 主チャー燃焼部
10B 副チャー燃焼部
16 気流搬送機構
18 サイクロン
20 熱交換塔
27、36、36ー2 ボイラ(第1の蒸気製造手段)
28、29−1、29ー2 スーパヒータ(第2の蒸気製造手段)
31 灰溶融炉
37、38 バグフィルタ

Claims (2)

  1. 流動媒体で生成した温度100〜300℃の流動空間で含塩素有機化合物が混入している廃棄物を乾燥させる乾燥手段と、
    温度300℃以上の空間内で、前記乾燥手段で乾燥させた廃棄物と流動媒体とにより熱分解反応を行なわせ、その反応により発生した熱分解ガスと、未分解残渣および流動媒体から成るチャー混合物と、不燃物とを互いに分離する熱分解手段と、
    前記熱分解手段より導かれた未分解残渣および流動媒体から成り、実質的に塩素を含有しないチャー混合物を、空気によって流動させながら前記未分解残渣を燃焼させるチャー燃焼手段とを有するとともに、チャー燃焼手段で得られた高温砂を前記熱分解手段に循環させるとともに、
    前記チャー燃焼手段を、主流動床と仕切壁を介して隣接している副流動床で構成し、前記副流動床の流動媒体内にチャー燃焼炉の上方域に配設された過熱ヒータとラインを介して接続されるボイラ加熱ヒータを配設し、該ボイラ加熱ヒータの奪熱により主流動床の流動媒体温度より降温させた流動媒体を前記熱分解手段及び乾燥手段に戻入させることを特徴とする焼却装置。
  2. 前記熱分解手段を、複数の流動域を具えた流動床で形成するとともに、前記複数の流動域のうち下降流動域のガス空塔速度を、上昇流動域のガス空塔速度より小に設定することにより該流動床に供給された廃棄物が前記流動域を循環しながら熱分解を行う流動槽で形成したことを特徴とする請求項1記載の焼却装置。
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