JP3921860B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば各種装置の軸封部に用いられる密封装置に関するものであり、特に密封側に粉体を密封するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の密封装置としては、例えば図3に示すようなものがある。
【0003】
即ち、この密封装置100は、互いに同心的に相対回転自在に組み付けられる2部材としてのハウジング101とそのハウジング101内に挿入される回転軸102間の環状の隙間を密封するものである。
【0004】
この密封装置100は、ハウジング101の内周に嵌合される環状のシール本体103と、回転軸102の外周面に摺動自在に密封接触する断面楔状のシールリップ104と、から構成されている。
【0005】
このシールリップ104は、例えばゴム状弾性体等の材質から成っている。
【0006】
そして、シールリップ104の大気側摺動面に、ねじ部としてねじ突起105を設け、そのねじ突起105によるねじ効果としてのポンピング作用により、大気側Aに漏れた密封対象物としての油等の流体を密封側Sに吸い込み、密封性能を高めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の密封装置の場合には、密封対象物が例えばダスト・トナー等に代表される粉体であると、粉体がリップ先端を超えた時にだけ、ねじ突起105のポンピング作用により、粉体を密封側Sに戻すことができるが、シールリップ104の摺動面には粉体が介在してしまっているので、摺動面に筋状の摩耗痕が発生して密封性を低下させた。
【0008】
また、ねじ部を設ておらず、ポンピング作用を行わない密封装置もあるが、この場合には、密封対象物の密封は微小ラビリンスによりシールするものであり、密封対象物が粉体であると、長期使用時のシールリップ104の摺動面には粉体が介在してしまい、摺動面に筋状の摩耗痕が発生して密封性を低下させた。
【0009】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、密封対象物が粉体である場合に、摺動面に筋状の摩耗痕が発生することを防止して密封性の低下を防止する密封装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
互いに相対回転自在に組み付けられる2部材の内一方の部材に摺動自在に密封接触するシールリップを備え、粉体を密封する密封装置において、
前記シールリップは断面楔状に設けられ、
前記シールリップのリップ先端部よりも密封側の傾斜面のみに、前記リップ先端部側から密封側、かつ、前記2部材が相対回転した際の前記一方の部材の回転方向下流側に向かって延びるように設けられ前記一方の部材に摺動するねじ突起を有し、前記2部材の相対回転時に、前記一方の部材に摺動した前記ねじ突起によって、前記ねじ突起間の隙間の粉体が密封側に戻るような粉体の流れを作り出し、粉体を密封側へ押し返すねじ部を備えたことを特徴とする。
【0011】
これにより、2部材が相対回転した時に、ねじ部によって、粉体が密封側に戻るような粉体の流れを作り出し、粉体を密封側へ押し返すことができる。
【0012】
従って、粉体を密封する場合に、シールリップの摺動面に粉体を介在させることがなくなり、摺動面に筋状の摩耗痕が発生することを防止して密封性の低下を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
図1は、第1の実施の形態に係る密封装置を示す図である。
【0015】
図1において、密封装置1は、互いに同心的に相対回転自在に組み付けられた2部材としてのハウジング2とハウジング2内に挿入される軸3間の環状の隙間を密封するものである。
【0016】
密封装置1は、概略、ハウジング2の内周に嵌合されるシール本体4と、軸3の外周面に摺動自在の密封接触するシールリップ5と、を備えている。
【0017】
シール本体4は、補強環7とゴム状弾性体8とから成っている。
【0018】
補強環7は、円筒部71と内径方向に延びる内向きフランジ部72とを有する円筒状部材である。この補強環7の内向きフランジ部72の大気側A端面と円筒部71の外周面及び密封側S端面に連続してゴム状弾性体8が一体的に焼付き固定されている。
【0019】
このシール本体4は、補強環7の円筒部71がハウジング2の内周面にゴム状弾性体8を介して嵌合される。
【0020】
一方、補強環7の内向きフランジ部72の内端にゴム状弾性体製のシールリップ5が設けられている。
【0021】
シールリップ5は、内向きフランジ部72の内端からゴム状弾性体8と連続して密封側Sに傾きながら内径方向に延びる断面楔状であり、そのリップ先端部が軸3の外周面に摺動自在に密封接触する摺動面を形成する。
【0022】
そして、シールリップ5の密封側摺動面に、ねじ部を構成するねじ突起6を設けている。
【0023】
以上の構成の密封装置1において、特に密封対象物として粉体を密封した場合には、軸3に摺動している際の図1のH領域を拡大した図2に示すように、ねじ突起6は密封側摺動面と共に軸3に一部を摺動させた状態となる。
【0024】
この図2に示す状態は、ハウジング2と軸3との相対回転時に、軸3に摺動したねじ突起6によって、ねじ突起6間の隙間の粉体が密封側Sに戻るような粉体の流れを作り出し、粉体を密封側Sへ押し返す作用が働く。
【0025】
従って、シールリップ5の摺動面には粉体が介在することがなく、摺動面に筋状の摩耗痕が発生することが防止でき、密封性の低下を防止することができる。
【0026】
尚、この密封側摺動面のねじ突起6等のねじ部は、粉体等の密封対象物を密封側Sに押し返すものであれば、形状・数を限定するものではない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、粉体を密封する場合に、シールリップの摺動面に粉体が介在することを防ぎ、摺動面に筋状の摩耗痕が発生することを防止して密封性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る密封装置を示す構成図である。
【図2】実施の形態に係るシールリップのねじ突起の動作を示す説明図である。
【図3】従来技術の密封装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 密封装置
2 ハウジング
3 軸
4 シール本体
5 シールリップ
6 ねじ突起
7 補強環
71 円筒部
72 内向きフランジ部
8 ゴム状弾性体
Claims (1)
- 互いに相対回転自在に組み付けられる2部材の内一方の部材に摺動自在に密封接触するシールリップを備え、粉体を密封する密封装置において、
前記シールリップは断面楔状に設けられ、
前記シールリップのリップ先端部よりも密封側の傾斜面のみに、前記リップ先端部側から密封側、かつ、前記2部材が相対回転した際の前記一方の部材の回転方向下流側に向かって延びるように設けられ前記一方の部材に摺動するねじ突起を有し、前記2部材の相対回転時に、前記一方の部材に摺動した前記ねじ突起によって、前記ねじ突起間の隙間の粉体が密封側に戻るような粉体の流れを作り出し、粉体を密封側へ押し返すねじ部を備えたことを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
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JP01505099A JP3921860B2 (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 密封装置 |
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JP01505099A JP3921860B2 (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 密封装置 |
Publications (2)
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JP2000213654A JP2000213654A (ja) | 2000-08-02 |
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Family
ID=11878017
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01505099A Expired - Fee Related JP3921860B2 (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 密封装置 |
Country Status (1)
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- 1999-01-25 JP JP01505099A patent/JP3921860B2/ja not_active Expired - Fee Related
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