JP3920049B2 - 製氷機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーガ式の製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オーガ式製氷機は、縦長の筒形をなす冷凍ケーシングの外周面に冷却パイプが巻装されるとともに内側に螺旋刃を備えたオーガが回転自由に収納されてなる製氷機構部と、その側方に配された貯氷庫と、冷凍ケーシングの出口から側方に延びて貯氷庫の入口に嵌合された連結筒とを具備している。そして、冷凍ケーシング内に供給された製氷水がその内周面で氷結すると、回転するオーガの螺旋刃によって掻き取られつつ上方に搬送され、押圧頭を通って柱状に圧縮されたのちさらに片状に砕かれ、この氷片が連結筒を通って貯氷庫に送り込まれて貯留され、貯氷庫が氷片で満杯になったことが検出スイッチで検出されると、製氷機構部の運転が停止されるようになっている。
【0003】
一方、何らかの事情で検出スイッチが正常に作動しないと、貯氷庫が満杯であるにも拘わらず氷片がさらに送り込まれる事態が生じ、製氷機構部等に余分な負荷が作用して故障を招くおそれがある。そこで本願出願人は、特開平9−210523号に開示された防止対策を提案した。これは、連結筒を貯氷庫の入口に対して抜き差し可能に嵌合する一方、この入口の回りに異常検知用の別のスイッチを装備しており、貯氷庫が満杯の状態でさらに氷片が送り込まれると、内圧が増加することで連結筒が貯氷庫の入口から押し戻されて抜け、この連結筒が外れたことを異常検知用のスイッチが検知したところで製氷機構部の運転を止めるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに従来のものでは、連結筒が貯氷庫の入口から外れてしまうのであるから、再度稼働させるには、連結筒を貯氷庫の入口に入れ直すといった面倒な作業が必要であり、また連結筒が外れた際に氷片が飛び出てしまうという問題があり、さらなる改良が切望されていた。
本発明は上記のような要望に答えるべく完成されたものであって、その目的は、連結筒が完全に外れる前に異常を検知できるようにするところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、製氷機構部で製造されて送出された氷片を貯氷庫で貯留するようにした製氷機において、前記製氷機構部の出口に設けられた連結筒が前記貯氷庫の入口に軸線方向の変位可能に嵌合されるとともに、前記連結筒が前記入口に対する嵌合寸法よりも小さい所定距離だけ前記入口から押し戻された場合に作動して前記製氷機構部の運転を停止させる異常時停止用の検知手段が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記検知手段が前記連結筒上に設けられる一方、この連結筒には、その軸線方向に変位可能でかつ前記貯氷庫の入口側に係止可能な可動部材が設けられており、前記連結筒が押し戻された場合に、前記貯氷庫の入口側に係止された前記可動部材が前記連結筒上で相対的に変位することで前記検知手段を作動させるようになっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記連結筒を前記貯氷庫の入口内に進入する方向に付勢する付勢手段が設けられているところに特徴を有する。
【0007】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記連結筒が押し戻される行程の途中には、この連結筒に対してその押し戻しを規制する方向に係合する弾性変形可能なストッパ手段が設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記検知手段を装備したブラケットが固着手段を介して前記連結筒上に固着され、この固着手段が前記可動部材の変位を案内する案内手段を兼用しているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
貯氷量が過剰となって貯氷庫や連結筒内の圧力が上がると、連結筒が貯氷庫の入口から押し戻され、所定距離押し戻されると検知手段が作動して、製氷機構部の運転が停止される。このとき、連結筒の先端は未だ貯氷庫の入口内に嵌合された状態に留められる。
すなわち、異常に際して製氷機構部の運転が停止されたとき、氷片が貯氷庫の入口等から外部に飛び出すことが無く、また再度稼働する際には連結筒を貯氷庫の入口に単に押し込むだけで簡単に対応できる。
<請求項2の発明>
連結筒が押し戻されると、貯氷庫の入口側に係止された可動部材が連結筒上で貯氷庫の入口側に向けて相対的に変位し、この可動部材の変位により検知手段が作動する。
【0009】
<請求項3の発明>
異常時に際して貯氷庫の入口から押し戻された連結筒は、貯氷庫内等の氷片が溶けて貯氷庫や連結筒内の圧力が低下すると、付勢手段の付勢力を受けて自動的に貯氷庫の入口内に進入修復される。
<請求項4の発明>
連結筒が押し戻されることに伴う荷重の大部分が弾性的なストッパ手段で受けられ、検知手段に作用する荷重が小さなものに留められる。
<請求項5の発明>
検知手段のブラケットを連結筒上に固着するための固着手段を、可動部材の案内手段に兼用したから、コンパクトな構造にまとまり、また組み付け作業も簡略化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図7によって説明する。本実施形態に係るオーガ式の製氷機は、図1に示すように、製氷機本体10内の正面から見た左側に製氷機構部11が収納されているとともに、右側に貯氷庫15が設置されている。製氷機構部11は公知の構造であって、縦長の筒形をなす冷凍ケーシング12の外周面に、冷凍装置の一部を構成する冷却パイプが巻装されるとともに、内側に螺旋刃を備えたオーガが回転自由に収納されている。この冷凍装置を含む製氷機構部11はユニット化されていて、前面からの引き出し可能に収納されるようになっている。
【0011】
一方の貯氷庫15は、上面開口の断熱箱体からなる貯氷庫本体16の上面に、断熱性の蓋板17が被着された構造となっている。この貯氷庫15の左側の壁面16Aの上端部には、入口体20が横向きに設けられている。この入口体20は合成樹脂製であって、図2にも示すように、角に丸みを付けた角筒形に形成され、その後端側にフランジ21が設けられている。したがって入口体20は、貯氷庫本体16の左側の壁面16Aに開口された取付孔18に貯氷庫本体16の内部側から挿通され、取付孔18の内側の口縁にフランジ21を当ててボルトで締め付けることによって、先端側を外部(製氷機構部11側)に所定寸法突出させた状態で固定されている。
なお、貯氷庫本体16の手前側の壁面は、その上端部が手前側に揺動開閉可能に支持された扉とされている。
【0012】
上記した貯氷庫15の入口体20と、製氷機構部11における冷凍ケーシング12の上端に設けられた押圧頭13との間が、連結筒25で接続されている。この連結筒25も同じく合成樹脂製であって、上記の入口体20内にほぼ緊密に嵌合可能な角に丸みを付けた角筒形に形成され、その一端の入口体20との接続端26の外周にシールリング27が嵌着されている。また連結筒25の他端側は下向きに曲げられ、冷凍ケーシング12の押圧頭13に外嵌可能な円筒形の開口28が形成され、その回りに半周強のフランジ29が形成されている。
この連結筒25の下向きの開口28が押圧頭13に外嵌され、上記のフランジ29が押圧頭13の外周に突設されたフランジ31に重ねられてネジ32等で締め付けることにより、接続端26を右側(貯氷庫15側)に向けた姿勢で固定されている。そして、連結筒25の接続端26が、貯氷庫15の入口体20内に、所定寸法Aだけ抜き差し可能に嵌合されている。実際の組み立て時には、入口体20が後から取り付けられて嵌合される。
また貯氷庫15の蓋板17には、作動片36を備えた貯氷検出スイッチ35が設けられている。
【0013】
そして、冷凍ケーシング12内に供給された製氷水がその内周面で氷結すると、回転するオーガの螺旋刃によって掻き取られつつ上方に搬送され、押圧頭13を通って柱状に圧縮されたのち、粉砕部(図示せず)によって片状に砕かれ、この氷片が連結筒25から入口体20を通って貯氷庫15に送り込まれて貯留される。貯氷庫15が氷片で満杯となり、これが図1の鎖線に示すように、貯氷検出スイッチ35の作動片36が所定位置まで傾動することで検出されると、製氷機構部11の運転が停止されるようになっている。
【0014】
この実施形態では、上記の貯氷検出スイッチ35が作動不良を起こした場合にも、貯氷庫15が満杯となったことを検出する補助的手段が備えられており、以下これについて説明する。
連結筒25の接続端26側には、図2ないし図4にも示すように、固定のガイド体40が設けられている。このガイド体40は、角筒状をなす基体41が連結筒25の外周に嵌着され、その上面に、連結筒25よりも幅広の基板42が設けられている。この基板42のほぼ全面にはガイド板43が載置され、このガイド板43には、その幅方向の中央部に、連結筒25の軸線方向に沿った前後方向を向いたガイド溝44が形成されているとともに、後縁における幅方向の中央部に、ガイド溝44よりも少し幅広のバネ受け板45が立てられている。ガイド板43の前側の半分の上面には、後縁に縦板48を設けたアングル板47が載せられ、このアングル板47とガイド板43とが、ネジ49により基板42に固着されることで上記のガイド体40が構成されている。
【0015】
ガイド体40におけるガイド溝44には、前後方向に細長い可動板50が、アングル板47と基板42とで上下に挟まれつつ前後方向の摺動自由に挿通されている。可動板50の先端には係合板51が立ち上がり形成されているとともに、後端には、バネ受け板52が同じく立ち上がり形成されている。可動板50のバネ受け板52には前方に向けてピン53が突設されて、ガイド体40のバネ受け板45を貫通しており、このピン53の外周に挿通された圧縮コイルバネ55が両バネ受け板45,52の間に装着され、この圧縮コイルバネ55の弾拡力によって、可動板50に対して後方(図3の左側)への摺動力が付勢され、係合板51がアングル板47の前縁に当たることで停止されている。
【0016】
ガイド体40側のバネ受け板45における図3の手前側の端縁からは、後方を向いた取付板57が直角曲げされて形成され、この取付板57の手前側の面に、マイクロスイッチからなる異常検出スイッチ58が、釦59を後方に向けた姿勢で取り付けられている。異常検出スイッチ58から引き出されたリード線61は、途中をアングル板47の縦板48に締結具62で止められつつ、図示しない制御ボックス側に導かれている。
一方、可動板50のバネ受け板52の手前側の端縁は、後方に直角曲げされたのち、その上縁部分がさらに手前側に直角曲げされ、これにより押圧板64が形成されている。この押圧板64は、異常検出スイッチ58の釦59の所定寸法後方に対応している。
【0017】
貯氷庫15の左側の壁面16Aにおける入口体20の装着位置の上方位置からは、先端部を下向きに屈曲させた掛止板66が水平姿勢で突設されている。ここで、この掛止板66の掛止部67と上記した可動板50の係合板51との間隔は、連結筒25の接続端26の嵌合寸法Aの半分程度に設定され、より詳細には、掛止部67と係合板51との間隔Bと、押圧板64と異常検出スイッチ58の釦59との間隔C(図3参照)の和が、連結筒25の接続端26の嵌合寸法Aよりも小さくなるように設定されている(A>B+C)。
【0018】
また、貯氷庫15の左側の壁面16Aにおける入口体20の装着位置の下方位置には、上端に鈎部71の形成されたガイド部材70が左側の壁面16Aの奥行のほぼ全長にわたって取り付けられている。一方、冷凍ケーシング12には、ストッパ板73が取り付けられている。このストッパ板73は、バネ鋼板によって形成されており、冷凍ケーシング12の押圧頭13に嵌合される取付孔74の開口された取付板75の前縁が、下方と前方に二度曲げされ、その先端にチャンネル部76が形成されている。このストッパ板73は、取付板75が押圧頭13のフランジ31に当てられて、連結筒25のフランジ29と共締めされることで、チャンネル部76を右方を向いた姿勢で取り付けられており、このチャンネル部76内に、ガイド部材70の鈎部71の先端が嵌入可能となっている。
【0019】
したがってユニット化された製氷機構部11は、ストッパ板73のチャンネル部76をガイド部材70の鈎部71に嵌めてそれに沿って出し入れされるようになっている。
また、ストッパ板73のチャンネル部76の外側の側板と、ガイド部材70の鈎部71との間隔Dは、上記した掛止板66の掛止部67と可動板50の係合板51との間隔Bの半分程度となるように設定されている。
【0020】
続いて、本実施形態の作動を説明する。製氷機構部11が運転されると、既述したように冷凍ケーシング12から氷片が送り出され、連結筒25を通って入口体20から貯氷庫15内に落下されて貯留される。この間、氷片が送り出される際の反力で連結筒25を押し戻す方向の力が作用するが、図5に示すように、ストッパ板73のチャンネル部76がガイド部材70の鈎部71に引っ掛かって、連結筒25の押し戻しが規制される。貯氷庫15に貯留された氷片は、扉を開けることで適宜に取り出される。また貯氷庫15が氷片で満杯となると、貯氷検出スイッチ35の作動片36が図1の鎖線位置に傾動することでこれが検出され、製氷機構部11の運転が停止されて氷片の製造が中断される。
【0021】
ここで貯氷検出スイッチ35が作動不良を起こして、貯氷庫15に氷片が満杯になったことを検出できないことがあり得る。この場合は、製氷機構部11の運転が継続されて引き続き氷片が送り込まれ、その結果貯氷庫15や連結筒25内の圧力が高まって、連結筒25がより強い力で貯氷庫15の入口体20から押し戻される。そうすると、ストッパ板73を弾性変形させつつ連結筒25が後方(図5の左方)に押し戻され、ついには可動板50の係合板51が掛止板66の掛止部67に掛止される。さらに連結筒25が押し戻されると、図6に示すように、圧縮コイルバネ55を弾縮させつつ可動板50が連結筒25に対して相対的に前方に移動し、図7に示すように、可動板50に設けられた押圧板64が異常検出スイッチ58の釦59を押圧してオンとする。これにより、製氷機構部11の運転が停止して氷片の製造が中断される。このとき、図6に示すように、連結筒25の接続端26は未だ入口体20内に嵌合された状態に留められる。
【0022】
製氷運転が停止されると、貯氷庫15内等の氷片が次第に溶け始め、貯氷庫15や連結筒25内の圧力が低下する。そうすると、ストッパ板73の復元弾性力を受けて連結筒25が次第に入口体20内に押し込まれ、最大図5の状態に押し込まれる。それとともに、圧縮コイルバネ55の復元弾拡力によって可動板50が相対的に後方に戻され、押圧板64が異常検出スイッチ58の釦59から離間してオフとなる。
【0023】
異常検出スイッチ58の作動に係る制御形態としては、一旦異常検出スイッチ58がオンしたのちは、検査等の何らかのメンテナンスを施すまでは、製氷機構部11が再運転されないようにしてもよい。
また、貯氷検出スイッチ35の作動不良が一時的である可能性もあるから、上記の異常検出スイッチ58がオフに復帰した状態で製氷機構部11の運転が再開されるようにしてもよい。貯氷検出スイッチ35の作動不良が一時的であれば、それ以降この貯氷検出スイッチ35のオンオフによって製氷機構部11の運転が制御される。一方、貯氷検出スイッチ35が故障であったり、再度作動不良が起きた場合には、同様に異常検出スイッチ58により運転が停止されることになる。この場合、貯氷検出スイッチ35が一時的な作動不良を起こしたのか、あるいは故障であるかを適宜に検査できるように、異常検出スイッチ58がオンした際に、検査を促すべく警告ランプ等を点灯するようにしてもよい。
【0024】
以上説明したようにこの実施形態によれば、貯氷検出スイッチ35の作動不良等の異常を検出して製氷運転を停止させる場合に、連結筒25が貯氷庫15の入口体20から完全に外れる前にこれを行うようにしたから、氷片が零れて製氷機構部11等に落下することが防がれる。しかも、異常時に際して入口体20から押し戻された連結筒25は、貯氷庫15内等の氷片が溶けて貯氷庫15や連結筒25内の圧力が低下すると、ストッパ板73の復元弾性力を受けて自動的に貯氷庫15の入口体20内に進入修復される。
【0025】
また、連結筒25は正常に氷片が送り込まれている通常作動時にも、若干は押し戻される傾向にあるが、通常作動時の場合を越えて連結筒25が押し戻されて初めて可動板50が変位するようになっているから、異常時停止が高い信頼性を持って行われる。
さらに上記のストッパ板73が、連結筒25が押し戻されることに伴う荷重の大部分を弾性的に受けるようになっているから、異常検出スイッチ58に作用する荷重が小さなものに留められ、その耐久性を高めることができる。
【0026】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図8ないし図10によって説明する。この第2実施形態では、異常検出スイッチ58とこれを作動させる可動板50Aの配設構造に変更が加えられている。
以下では主に変更部分について説明し、また第1実施形態との比較が容易なように、第1実施形態と同一機能を有する部位については、適宜に同一符号または同一符号に添え字「A」を付して説明する。
【0027】
連結筒25Aの上面における長さ方向の中央部よりも少し接続端26側に寄った位置には、図8に示すように、前後一対の取付柱80が所定間隔を開けて一体的に立設されており、両取付柱80の上面には、ナット82がインサート成形によって埋設されている。なお、ナット82の埋設部分である中心部の上面が少し突出されて、位置決め突部81とされている。
可動板50Aは、同じく前後方向に細長い形状をなし、この可動板50Aには、上記の両取付柱80にわたって嵌合される前後方向の長孔84が形成されている。この長孔84は、取付柱80間の寸法よりも所定寸法長く形成され、したがって可動板50Aは、長孔84と取付柱80とで案内されつつ前後方向に所定寸法摺動可能とされている。
【0028】
可動板50Aの先端には、貯氷庫15側から突設された掛止板66の掛止部67(図1並びに図10の鎖線参照)と係合可能な係合板51が立ち上がり形成されているとともに、後端には、バネ受け板52が同じく立ち上がり形成されている。
一方、スイッチブラケット85が備えられている。このスイッチブラケット85は、上記した両取付柱80の上面にわたって載置可能に前後方向に細長い基部86を備え、この基部86の前後両縁に垂下板が形成されており、後側の垂下板がバネ受け板87となっている。
このバネ受け板87の中央部に設けられたネジ孔88には、ネジ89が螺着されて後方に突出し、その先端が、上記した可動板50Aのバネ受け板52に開口された貫通孔90に遊嵌されている。このネジ89の外周に圧縮コイルバネ55が挿通され、両バネ受け板52,87の間に装着されるようになっている。
【0029】
このスイッチブラケット85の基部86には、前後2個の位置決め孔92が開口されており、両位置決め孔92が取付柱80の位置決め突部81に嵌合され、両ナット82にそれぞれ取付ネジ93が螺合されて締め付けられることによって、スイッチブラケット85が取付柱80の上面に固着されている。
このとき、上記した圧縮コイルバネ55が弾縮状態で両バネ受け板52,87の間に装着され、この圧縮コイルバネ55の弾拡力によって、可動板50Aに対して後方(図9の左側)への摺動力が付勢され、長孔84の前縁が前側の取付柱80の根元に当たることで停止されている。
【0030】
スイッチブラケット85側のバネ受け板87における図8の手前側の端縁からは、若干同図の手前側に延出したのち後方を向いて直角曲げされることで取付板95が形成され、この取付板95の手前側の面に、マイクロスイッチからなる異常検出スイッチ58が、釦59を後方に向けた姿勢で取り付けられている。異常検出スイッチ58から引き出されたリード線61は、図9に示すように、途中をスイッチブラケット85の基部86の取付孔96を利用して締結具62で止められつつ、図示しない制御ボックス側に導かれている。
【0031】
一方、可動板50Aのバネ受け板52の手前側の端縁は、後方に直角曲げされたのち、その上縁部分がさらに手前側に直角曲げされ、これにより押圧板64が形成されている。この押圧板64は、異常検出スイッチ58の釦59の所定寸法後方に対応している。
なお、図10に示すように、可動板50Aの係合板51と上記した掛止板66の掛止部67との間隔Bと、押圧板64と異常検出スイッチ58の釦59との間隔Cとの和が、連結筒25Aの接続端26の入口体20に対する嵌合寸法A(図1参照)よりも小さくなるように設定されている等、各種寸法の設定並びに他の構造については上記第1実施形態と同様である。
【0032】
本第2実施形態の作動については第1実施形態と同様であるが、簡単に繰り返すと以下のようである。
貯氷検出スイッチ35が作動不良を起こして、満杯であるにも拘わらず氷片が送り込まれると、貯氷庫15や連結筒25A内の圧力が高まって、連結筒25Aが貯氷庫15の入口体20から図10の左方向に押し戻され、ストッパ板73(図1参照)を弾性変形させつつ押し戻されて、ついには可動板50Aの係合板51が掛止板66の掛止部67に掛止される。さらに連結筒25Aが押し戻されると、圧縮コイルバネ55を弾縮させつつ、可動板50Aが図9の矢線Xに示すように、連結筒25Aに対して相対的に前方に移動し、可動板50Aに設けられた押圧板64が異常検出スイッチ58の釦59を押圧してオンとする。これにより、製氷運転が停止して氷片の製造が中断され、このとき連結筒25Aの接続端26は未だ入口体20内に嵌合された状態に留められる。
製氷運転が停止されると、貯氷庫15内等の氷片が次第に溶け始めることで、貯氷庫15や連結筒25A内の圧力が低下するため、ストッパ板73の復元弾性力を受けて連結筒25Aが次第に入口体20内に所定量押し込まれ、それとともに圧縮コイルバネ55の復元弾拡力によって可動板50Aが相対的に後方に戻され、押圧板64が異常検出スイッチ58の釦59から離間してオフとなる。
【0033】
以上のようにこの第2実施形態では、連結筒25Aの上面に2本の取付柱80を立て、両取付柱80に対して、異常検出スイッチ58を装着したスイッチブラケット85を取付ネジ93で固着する一方、両取付柱80を、可動板50Aを摺動案内するガイドとして兼用するようにしたから、コンパクトな構造にまとまって、部品点数も削減でき、また組み付け作業も簡略化することができる。もって、製造コストの低減を図ることができる。
また、ガイド体40が連結筒25の全周に巻装されていた第1実施形態と比較すると、伝熱面積が小さいから、連結筒25A内が加熱されることが回避されて、内部の融氷が抑制される。
また、伝熱面積が小さいことで、スイッチブラケット85等への結露も有効に防止することができる。
【0034】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)異常検出スイッチの使い方として、上記実施形態とは逆に、常には可動板の押圧板が釦を押してオン状態にあり、可動板の変位に伴って押圧板が釦から離間することでオフとするような使い方をしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る断面図
【図2】 連結筒と入口体の斜視図
【図3】 連結筒の平面図
【図4】 その側面図
【図5】 正常に作動している状態の断面図
【図6】 異常検出時の断面図
【図7】 その連結筒の平面図
【図8】 第2実施形態に係る連結筒の分解斜視図
【図9】 その平面図
【図10】 その側面図
【符号の説明】
11…製氷機構部 15…貯氷庫 16…貯氷庫本体 16A…(貯氷庫本体16の左側の)壁面 20…入口体 25…連結筒 26…接続端 35…貯氷検出スイッチ 40…ガイド体 50…可動板(可動部材) 51…係合板 55…圧縮コイルバネ 58…異常検出スイッチ(検知手段) 64…押圧板 66…掛止板 67…掛止部 70…ガイド部材 73…ストッパ板 25A…連結筒 50A…可動板(可動部材) 80…取付柱(固着手段) 82…ナット84…長孔 85…スイッチブラケット(ブラケット) 93…取付ネジ 95…取付板
Claims (5)
- 製氷機構部で製造されて送出された氷片を貯氷庫で貯留するようにした製氷機において、
前記製氷機構部の出口に設けられた連結筒が前記貯氷庫の入口に軸線方向の変位可能に嵌合されるとともに、前記連結筒が前記入口に対する嵌合寸法よりも小さい所定距離だけ前記入口から押し戻された場合に作動して前記製氷機構部の運転を停止させる異常時停止用の検知手段が設けられていることを特徴とする製氷機。 - 前記検知手段が前記連結筒上に設けられる一方、この連結筒には、その軸線方向に変位可能でかつ前記貯氷庫の入口側に係止可能な可動部材が設けられており、前記連結筒が押し戻された場合に、前記貯氷庫の入口側に係止された前記可動部材が前記連結筒上で相対的に変位することで前記検知手段を作動させるようになっていることを特徴とする請求項1記載の製氷機。
- 前記連結筒を前記貯氷庫の入口内に進入する方向に付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の製氷機。
- 前記連結筒が押し戻される行程の途中には、この連結筒に対してその押し戻しを規制する方向に係合する弾性変形可能なストッパ手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の製氷機。
- 前記検知手段を装備したブラケットが固着手段を介して前記連結筒上に固着され、この固着手段が前記可動部材の変位を案内する案内手段を兼用していることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の製氷機。
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