JP3919835B2 - 縮合ピリダジン系化合物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、新規な縮合ピリダジン系化合物に関する。更に詳しくは、医薬として有用な新規縮合ピリダジン系化合物に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、サイクリックGMPホスホジエステラーゼ(以下cGMP−PDEと示す。)阻害作用を有する化合物群の研究が進んでおり、これを高血圧症、狭心症、心筋梗塞など循環器不全などの予防・治療に応用する検討が行われている。
循環器不全の予防・治療に用いることができる化合物群としては、特開昭50−29582号にキナゾリン化合物、WO88/09790号に4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン化合物または特開昭48−86894号に1H−2,3,4,5−テトラヒドロイミダゾ[2,1−b]キナゾリン−2−オン及び1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロピリミド[2,1−b]キナゾリン−2−オン、WO93/07124に含窒素複素環系化合物、EP579496には4−アミノキナゾリン誘導体などが開示されている。
しかし、これらの化合物群の中で、上市されているものはほとんどなく、溶解性、体内動態や毒性など、医薬品として有用とされるにはクリアしなければならない課題を抱えるものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような状況に鑑み、本発明者等は、優れたcGMP−PDE阻害作用を有し、かつ水溶性が高く体内への吸収がよくそして毒性の低い化合物を探索すべく、研究に着手した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
その結果、以下の一般式(I)に示す縮合ピリダジン系化合物及びその薬理学的に許容できる塩が、所期の目的を達成することを見いだし、本発明を完成した。
【0005】
【0006】
{環Cは、ヘテロ原子を有していてもよい5−6員環を意味する。
nは、0または1−4の整数を意味する。
R1 は、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、式−NR2 R3 (式中R2 、R3 は、同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基または置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R2 とR3 は結合している窒素原子と一緒になって環を形成してもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基、式−O−R9 (式中R9 は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式−S−R10(式中R10は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式
【0007】
【0008】
(式中R11は、水素原子、低級アルキル基、アミノ基を意味する。mは、0または1−2の整数を意味する。)で示される基、保護されていてもよいカルボキシル基を意味する。但し、nが2−4の場合、それぞれのR1 は、独立して上記置換基をとることができる。
Aは、水素原子、ハロゲン原子、式−NR4 R5 (式中R4 、R5 は、同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、また、R4 とR5 は結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基、
置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。
Xは、式−NR6 −(式中R6 は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、または、式−N=で示される基を意味する。
Yは、式−CO−で示される基又は式−CB=[式中Bは、水素原子、ハロゲン原子、式−NR7 R8 (式中R7 及びR8 は同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R7 とR8 は、結合している窒素原子と一緒になって、環を形成していてもよい。またこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基、式−O−R12(式中R12は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式−S−R13(式中R13は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。]で示される基を意味する。
【0009】
【0010】
は、二重結合または単結合を意味する。
ただし、環Cがベンゼン環の場合、nが0の時を除くものとする。}
【0011】
上記一般式(I)で示される定義のうち、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、R12及びR13にみられる置換基を有していてもよい低級アルキル基のうち、低級アルキル基とは、炭素数1−6の直鎖状または分枝状のアルキル基、例えばメチル,エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシルなどを意味する。また、この場合の置換基とは、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、メトキシ基、エトキシ基などの低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子などのハロゲン原子、保護されていてもよいカルボキシル基などを意味する。これら置換基は、低級アルキル基の1つまたは2つ以上の炭素原子に、1つまたは2つ以上結合することができる。
【0012】
R1 の定義にみられる置換基を有していてもよい低級アルコキシ基における低級アルコキシ基とは、上記低級アルキル基から誘導される基を意味する。例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などを意味する。
また、この場合の置換基とは、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、メトキシ基、エトキシ基などの低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子などのハロゲン原子、保護されていてもよいカルボキシル基などを意味する。これら置換基は、低級アルコキシ基の1つまたは2つ以上の炭素原子に、1つまたは2つ以上結合することができる。
【0013】
R1 の定義にみられる置換基を有していてもよいシクロアルキル基において、シクロアルキル基とは炭素数3−8までのものを意味する。またこの場合の置換基とは、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、メトキシ基、エトキシ基などの低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、保護されていてもよいカルボキシル基などを意味する。これら置換基は、シクロアルキル基の1つまたは2つ以上の炭素原子に、1つまたは2つ以上結合することができる。
【0014】
R2 、R3 、R4 、R5 、R7 、R8 、R9 、R10、R12及びR13の定義にみられるアシル基とは、脂肪族、芳香族、又は複素環から誘導されたアシル基、例えばホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基などの低級アルカノイル基、ベンゾイル基、トルオイル基、ナフトイル基などのアロイル基、フロイル基、ニコチノイル基、イソニコチノイル基などのヘテロアロイル基などを挙げることができる。要するに種々カルボン酸から誘導される基であればいかなるものをも包含する。これらのうち好ましくは、ホルミル基、アセチル基又はベンゾイル基などを挙げることができる。
【0015】
A、Bの定義にみられる置換基を有していてもよいアリール基において、アリールとは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントラセニルなどの芳香環から誘導される基を意味する。更にこの場合の置換基とは、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、メトキシ基、エトキシ基などの低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、保護されていてもよいカルボキシル基などを意味する。
【0016】
A及びBの定義にみられる置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基においてヘテロアリールとは、窒素原子、硫黄原子、酸素原子などを1個または2個以上包含する単環若しくは複素環であり、例を挙げれば、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピラジル、ピリミジル、ピラダジル、チエニル、ピラニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、フラザニル、ベンゾチエニル、フリル、インドリル、インドリジニル、イソインドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、キナゾリルなどを挙げることができる。更に、この場合の置換基とは、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、メトキシ基、エトキシ基などの低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、保護されていてもよいカルボキシル基などを意味する。
【0017】
「R7 及びR8 は、結合している窒素原子と一緒になって、環を形成していてもよい。」とは、R7 及びR8 が、結合している窒素原子と一緒になって、例えば、ピペリジニル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基などを挙げることができる。またこの場合の置換基とは、水酸基、置換されていてもよいアミノ基、アミノアルキル基、ニトロ基、ニトロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、保護されていてもよいカルボキシル基、保護されていてもよいカルボキシアルキル基などを意味する。この場合もっとも好ましい置換基としては、水酸基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基などを挙げることができる。
R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R12、R13及びYの定義にみられる置換基を有していてもよいアリールアルキル基においてアリールとは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントラセニルなどの芳香環から誘導される基を意味する。又この場合のアルキルとは上記低級アルキル基から誘導される基を意味する。更にこの場合の置換基とは、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、メトキシ基、エトキシ基などの低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、保護されていてもよいカルボキシル基などを意味する。
【0018】
R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R12、R13及びYの定義にみられる置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基においてヘテロアリールとは、窒素原子、硫黄原子、酸素原子などを1個または2個以上包含する単環若しくは複素環であり、例を挙げれば、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピラジル、ピリミジル、ピラダジル、チエニル、ピラニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、フラザニル、ベンゾチエニル、フリル、インドリル、インドリジニル、イソインドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、キナゾリルなどを挙げることができる。又この場合のアルキルとは、上記低級アルキルから誘導される基を意味する。更に、この場合の置換基とは、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アセチル基、ベンゾイル基などのアシル基、メトキシ基、エトキシ基などの低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、保護されていてもよいカルボキシル基などを意味する。
【0019】
R1 、R12、R13及びR14の定義にみられるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などを意味する。
また、本発明において、薬理学的に許容できる塩とは、例えば、塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩などの有機酸塩を挙げることができる。
また本発明にかかる化合物群の中には、水和物を形成する化合物もあるが、それらが本発明の範囲に属することは言うまでもない。
本発明に属する化合物群において、好ましい化合物は、以下の一般式(II)で示される縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩である。
【0020】
【0021】
{式中R1 は、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、式−NR2 R3 (式中R2 、R3 は同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基または置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R2 とR3 は結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基、式−O−R9 (式中R9 は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式−S−R10(式中R10は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式
(式中R11は、水素原子、低級アルキル基、アミノ基を意味する。mは、0または1−2の整数を意味する。)で示される基、保護されていてもよいカルボキシル基を意味する。ただし、nが2−4の場合、それぞれのR1 は独立して上記置換基をとることができる。
Aは、水素原子、ハロゲン原子、式−NR4 R5 (式中R4 、R5 は、同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、またR4 とR5 は結合している窒素原子と一緒になって、環を形成していてもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基を意味する。
Xは、式−NR6 −(式中R6 は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基を意味する。)で示される基、または、式−N=で示される基を意味する。
Yは、式−CO−で示される基または式−CB=[式中Bは、水素原子、ハロゲン原子、式−NR7 R8 (式R7 及びR8 は同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R7 とR8 は、結合している窒素原子と一緒になって、環を形成していてもよい。またこの環は、置換基を有していもよい。)で示される基、式−O−R12(式中R12は、水素原子、置換基を有していもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式−S−R13(式中R13は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。]で示される基を意味する。
【0022】
【0023】
は、単結合または二重結合を意味する。
ただし、環Cがベンゼン環の場合、Nが0の時を除くものとする。}
またこの中でも、更に好ましいものとして以下の一般式(III) で示される縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩である。
【0024】
【0025】
[式中R1aは、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、式−NR2 R3 (式中R2 、R3 は、同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基置換基を有していてもよいアリールアルキル基または置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R2 とR3 は結合している窒素原子と一緒になって環を形成してもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基を意味する。
R1 は、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、式−NR2 R3 (式中R2 、R3 は同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基または置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R2 とR3 は結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基、式−O−R9 (式中R9 は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式−S−R10(式中R10は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式
(式中R11は、水素原子、低級アルキル基、アミノ基を意味する。mは、0または1−2の整数を意味する。)で示される基、保護されていてもよいカルボキシル基を意味する。ただし、nが2−4の場合、それぞれのR1 は独立して上記置換基をとることができる。
Aは、水素原子、ハロゲン原子、式−NR4 R5 (式中R4 、R5 は、同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基、またR4 とR5 は結合している窒素原子と一緒になって、環を形成していてもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基を意味する。
Bは、水素原子、ハロゲン原子、式−NR7 R8 (式R7 及びR8 は同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R7 とR8 は、結合している窒素原子と一緒になって、環を形成していてもよい。またこの環は、置換基を有していもよい。)で示される基、式−O−R12(式中R12は、水素原子、置換基を有していもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式−S−R13(式中R13は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。]
またこの中でも特に好ましい化合物としては、以下の一般式(V)で示される縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩である。
【0026】
【0027】
(式中、R1aは、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、式−NR2 R3 (式中R2 、R3 は、同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基置換基を有していてもよいアリールアルキル基または置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R2 とR3 は結合している窒素原子と一緒になって環を形成してもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基を意味する。
Bは、水素原子、ハロゲン原子、式−NR7 R8 (式R7 及びR8 は同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R7 とR8 は、結合している窒素原子と一緒になって、環を形成していてもよい。またこの環は、置換基を有していもよい。)で示される基、式−O−R12(式中R12は、水素原子、置換基を有していもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、式−S−R13(式中R13は、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。)で示される基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。
R12、R13及びR14は、同一または相異なる水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を意味する。更に、R12、R13及びR14のうち隣り合う炭素原子に結合した2つの置換基は、一緒になってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシを形成することができる。)
そして、この中でも最も好ましい化合物としては、以下の一般式(V’)で示される化合物群を掲げることができる。
【0028】
【0029】
(式中、R1aは、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を意味するが、特にシアノ基が好ましい。Bは、式−NR7 R8 (式R7 及びR8 は同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R7 とR8 は、結合している窒素原子と一緒になって、環を形成していてもよい。またこの環は、置換基を有していもよい。)で示される基が好ましく更に好ましくは、R7 とR8 が結合している窒素原子と一緒になって環を形成している場合であり、また更に好ましくは、この環に水酸基、カルボキシル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基などの置換基がある場合である。またこの場合、置換基が、4位にあるものが最も好ましく、この置換基は、水酸基、ヒドロキシアルキル基が最も好ましい。)
【0030】
即ち、本発明化合物群の中で、最も好ましい化合物は、以下の構造を有する化合物及びその薬理学的に許容できる塩である。
【0031】
発明化合物群は、既知の方法または既知の方法を組み合わせた方法で容易に得ることができる。以下に主な製造方法を示すが、本発明を製造する方法は、これらに限定されない。
製造方法1
一般式(I)で示される化合物群のうち、A及びBがハロゲン原子であるとき、以下の方法で得ることができる。
【0032】
【0033】
(式中A’及びB’は、同一または相異なるハロゲン原子を意味する。R1 及びnは前記の意味を有する。)
すなわち、常法により、1,4−フタラジンジオン誘導体をハロゲン化する反応である。反応は、通常行われる方法で進行させることができるが、例えば、塩素化試薬としては、五塩化燐、オキシ塩化燐またはこれらを同時に用いることができる。反応溶媒は、無溶媒でもよいが、反応に関与しないあらゆるものを使用することができる。ジイソプロピルエチルアミンなどの三級アミンやN,N-ジメチルホルムアミドを用いることにより、より好ましい結果が得られることがある。反応温度は室温位から約150 ℃が好ましい。
【0034】
製造方法2
環Cがベンゼン環であり、A及びBが同一または相異なるハロゲン原子、R1 がシアノ基、nが1の時は、以下の方法でも得ることができる。
【0035】
【0036】
(一連の式中A’及びB’は前記の意味を有する。)
(第一工程)
すなわち、常法により、4−アミノフタルイミドのアミノ基をシアノ基にする反応である。反応は、通常の方法で行うことができるが、サンドマイヤー反応によりアミノ基をシアノ基に変換するのが好ましい。すなわち、4−アミノフタルイミドを通常の方法によりジアゾニウム塩としたのち、銅塩などの求核試薬により置換基変換する反応である。シアノ基への変換にあたっては市販のシアン化銅を用いることもできるが、シアン化カリウムと塩化第一銅より用時調製することにより、より好ましい結果が得られる。
(第二工程)
第一工程で得られたフタルイミド誘導体を用いて1,4−フタラジンジオンを得る反応である。この反応は Castle の HETEROCYCLIC COMPOUNDS VOLUME 27 に記載されている方法に準じて行なうことができる。
(第三工程)
製造方法1の方法に準じて、第二工程で得られた1,4−フタラジンジオンを得る工程である。
【0037】
製造方法3
環Cがベンゼン環であり、A及びBが同一または相異なるハロゲン原子、R1 がシアノ基、nが1の時は、以下の方法でも得ることができる。
【0038】
【0039】
(一連の式中A’及びB’は、前記の意味を有する。)
(第一工程)
すなわち、トリメリット酸クロリドにアンモニアを作用させ、更に脱水して、4−カルバモイルフタルイミドを合成する反応である。アンモニア水に無溶媒または溶媒に溶解したトリメリット酸クロリドを約-15 ℃から室温ぐらいで作用させる。溶媒としてはアセトン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチルなどが好ましいが、反応に影響を与えないあらゆる有機溶媒を用いることができる。酸処理することにより、2,4−ジカルバモイル安息香酸と2,5−ジカルバモイル安息香酸の混合物を得ることができる。得られたものを、無溶媒または溶媒中およそ0. 5−24時間反応させることにより目的化合物を得ることができる。反応温度はおよそ室温から200 ℃ぐらい、溶媒としては反応に影響を与えないあらゆるものを用いることができるが、N−メチル−2−ピロリジノンなどが好ましい。
(第二工程)
第一工程で得られたフタルイミド誘導体を常法によりフタラジンジオンとする工程である。
反応は、常法で行うことができるが、例えば、フタルイミド誘導体にヒドラジン水和物などを反応させる方法などを挙げることができる。反応温度は、0℃から室温が好ましい。
(第三工程)
第二工程で得られた6−カルバモイル−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオンから脱水反応と塩素化反応により、6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンを得る反応である。反応試薬としては、オキシ塩化燐、塩化チオニル、五塩化燐を単独あるいは組み合わせて用いることができる。反応温度は、およそ室温から試薬の沸点である。反応時間は、約0. 5−36時間である。また、N,N −ジメチルホルムアミドやジイソプロピルエチルアミンなどの三級アミンを添加することによって、より好ましい結果を得ることがある。
【0040】
製造方法4
Aが、式−NR2 R3 (式中R2 、R3 は、同一または相異なる水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリールアルキル基または置換基を有していてもよいヘテロアリールアルキル基を意味する。また、R2 とR3 は結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよい。更にこの環は、置換基を有していてもよい。)で示される基であり、Bがハロゲン原子である時は、以下の方法で得ることができる。
【0041】
【0042】
(一連の式中A’はハロゲン原子を意味する。R1 、R2 、R3 、X及びYは前記の意味を有する。)
すなわち、常法による置換反応である。反応溶媒は、イソプロピルアルコール、などのアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、1、4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N −メチル−2−ピロリジノンなどを用いることが望ましいが、反応に関与しないあらゆる有機溶媒を用いることができる。
反応温度は、およそ室温から溶媒の還流温度が好ましい。
更に、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸バリウムなどの塩類や、ジイソプロピルエチルアミンや、DBUなどの三級アミンを添加することにより、より好ましい結果を得ることができる。ことにジイソプロピルエチルアミンやDBUなどの三級アミンを添加すると、最も好ましい結果を得ることができる。
反応終了後、通常の方法で後処理を行ない、再結晶または、カラム処理を行ない異性体と分離精製し目的物を得ることができる。
【0043】
製造方法5
一般式(I)で示される化合物は、以下の方法で得ることができる。
【0044】
【0045】
(一連の式中、R1 、A、B、A’、B’、X及びnは前記の意味を有する。)
製造方法4などで得られたハロゲン化フタラジン誘導体を常法にて置換反応に付し、目的化合物を得る反応である。反応溶媒はN −メチル−2−ピロリジノンなどが好ましいが、反応に関与しないあらゆる溶媒を用いることができる。化合物B−Hは、原料のハロゲン化フタラジン誘導体に対して過剰量用いる。場合によりジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの塩、またはパラトルエンスルホン酸などの酸を添加することにより好ましい結果が得られる。更に好ましい結果を得ようとするならば、上記添加物を用いずに、化合物B−Hの塩酸塩を用いて反応を進める方法が好ましい。
反応温度は、およそ室温から溶媒の沸点であるが、好ましくは100℃以上である。
【0046】
製造方法6
Yが、式−CO−で示される基である時は、以下の方法によって得ることができる。
【0047】
【0048】
(一連の式中、R1 、A、B’、X及びnは前記の意味を有する。)
すなわちハロゲン化フタラジン誘導体を常法により加水分解することにより、目的化合物を得る方法である。酸性またはアルカリ性溶液中ハロゲン化フタラジン誘導体を加熱することにより目的化合物に導くことができる。場合によって、N −メチル−2−ピロリジノンのような有機溶媒中酢酸を用い、100から200℃で約0. 5−12時間加熱攪拌すると好ましい結果を得ることができる。
【0049】
以下に本発明の効果を示すために、薬理実験例を示す。
薬理実験例
実験例1
ブタ肺より得た cGMP-PDE を用いた酵素阻害作用
1.実験方法
ブタ肺より調製した cGMP-PDE の酵素活性をトンプソン(Thompson)らの方法に準じて測定した。1 mM EGTA 存在下、1 mM cGMP を基質として測定した。本発明化合物は、DMSOで溶解し反応液に加え、阻害活性を見た。なお、反応溶液中のDMSOの最終濃度は5%以下とした。
cGMP-PDEの調製は、以下のように行なった。
ブタ肺をミンチし、5倍容のバッファーA (20 mM Tris/HCl, 2 mM Mg acetate, 10 mM 2-Mercaptoethanol, 0.1 mM EGTA, 0.2 mM PMSF pH 7.4) を加え、ホモジネートした。ホモジネートを1000×g 、5分間遠心し、得られた上清に硫酸アンモニウムを加え、 20000×g 、45分間遠心を行ない、硫酸アンモニウム飽和度 30-40% の画分を得た。得られた画分はバッファーA で透析し、その後、DEAE-Toyopearl 650S (Tosoh, Tokyo, Japan) カラムにかけた。バッファーA でカラム洗浄した後、バッファーA の 0.05-0.2 M NaCl グラジェントで溶出し、cGMP-PDE画分を得た。
得られた画分は Blue-Sepharose CL-6B (Pharmacia, Uppsala, Sweden) にかけ、10 mM cAMP と 0.5 M NaCl を含むバッファーA で洗浄した後、10 mM cGMPと 0.5 M NaCl を含むバッファーA で溶出した。得られた画分を透析、濃縮して保存した。
【0050】
2.実験結果
表1に、上記方法で行なった、本発明化合物群の cGMP-PDE 阻害作用を示す。
【0051】
【表1】
【0052】
実験例2
麻酔開胸犬における静脈内投与による肺動脈圧低下作用
1.実験方法
体重 10 kg 前後の雌雄雑犬をN2 O:O2 をキャリアーとしたエンフルラン麻酔下で手術した。左第四肋間で開胸し、肺動脈内に圧トランデューサー (MPC-500, Miller) を挿入し、肺動脈圧 (PAP)を測定した。供給する酸素圧を通常の約40%低下させ、平均 PAP (mPAP) を約10 mmHg 上昇させて、実験を行なった。本発明化合物は 1 mg/ml の濃度になるようにポリエチレングリコール400 (和光純薬工業)に溶解し、必要に応じてポリエチレングリコール400 にて希釈し、大腿静脈に留置したポリエチレンカテーテルを介して静脈内投与した。
【0053】
2.実験結果
表1に、上記方法で行なった、本発明化合物による肺動脈圧低下作用を1−[クロロ−4−(3,4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−キナゾリン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸ナトリウム塩との相対比で示す。
【0054】
実験例3
In vitro 血小板凝集抑制作用
1.実験方法
薬物を1週間以上服用していない健常男子ボランティア(年令30−40歳、体重60−75kg)の前腕静脈より、100 ml の採血を行なった。凝固を防ぐため、3.8 % クエン酸ナトリウム溶液(チトラール、山之内製薬)を血液量に対し、1/10 容量添加した。この血液を室温 (22-25 ℃) 下にて、700 rpm 、10分間遠心し、上清を多血小板血漿 (PRP) として分離した。この PRP に対し最終濃度で 15 v/v% となるように血液抗凝固保存液(テルモ)を加え、室温にて 3000 rpm 、10分間遠心し、血小板 pellet を得た。この血小板 pellet を 0.1% EDTA / 生理食塩液に浮遊させ、再度遠心し、得られた血小板 pellet は最終的に Ca2+ フリータイロード液で約40×107/ ml となるように浮遊させた。血小板凝集の測定は、Born 等の比濁法に準じ、血小板凝集計(PAM-8C、メバニクス)を用いて行なった。本発明化合物は、50 mM となるように DMSO に溶解し、Ca2+フリータイロード液にて順次希釈した。コントロールには、Ca2+フリータイロード液を用いた。
各種濃度の本発明化合物 25ml と洗浄血小板 200mlをインキュベーションし、血小板凝集惹起剤を25ml加え、凝集反応を調べた。凝集惹起剤としては3mg/mlのコラーゲン (Hormon-Chemie)、0.3 mM の U46619 (Cayman Chemical) または 0.04 U/ml のトロンビン (Sigma) を用いた。
抑制効果は、コントロールの凝集強度(凝集計の濁度チャートの面積)に対する抑制率で表した。
【0055】
2.実験結果
表2に、上記方法で行なった、本発明化合物による血小板凝集抑制作用を50% 凝集抑制濃度 (mM)で示す。
【0056】
【表2】
【0057】
上記の薬理実験の結果より、本発明化合物群は、cGMP−PDE阻害作用、血小板凝集抑制作用及び肺動脈圧低下作用を有することが明らかとなった。よって、本発明化合物は、cGMP−PDE阻害作用、血小板凝集抑制作用または肺動脈圧低下作用が有効な疾患の予防・治療剤として有効である。具体的な疾患名の例を挙げると、狭心症、心筋梗塞、慢性及び急性心不全などの虚血性心疾患、肺性心を併発しているか又はしていない肺高血圧症、血管壁の外傷、動脈硬化、血管炎などによって引き起こされる血栓症、動脈硬化症、その他あらゆる成因による高血圧症、抹消循環不全、脳梗塞などの脳循環不全、脳機能不全、気管支喘息、アトピー性皮膚炎若しくはアレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患等を挙げることができる。
【0058】
また、本発明化合物群は、類似の構造・作用を有する従来の化合物に比して、水等の溶媒に溶けやすく、体内への移行性もよい。
更に、本発明化合物群は、毒性が低く、安全性が高いという性質を有することからも、医薬品として、極めて有用であるといえる。
【0059】
本発明化合物を上述した疾患の予防あるいは治療剤として用いる場合、経口投与あるいは非経口投与で用いることができる。なお、投与量は、患者の症状の程度、年齢、性別、薬物に対する感受性差、投与方法、投与の時期、投与間隔、医薬製剤の性質、医薬製剤の種類、有効成分の種類等によって異なり、特に限定されないが、通常成人1日あたり、約0.1〜1000mgを1〜数回にわたって投与するのが好適である。
【0060】
本発明の化合物を製剤化する際は、通常の製剤用担体を用い、常法により行うことができる。
すなわち経口用固形製剤を調製する場合は、主薬の賦形剤、更に必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、抗酸化剤などを加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等とする。
【0061】
上記賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスターチ、白糖、ぶどう糖、ソルビット、結晶セルロース、二酸化ケイ素などが用いられる。
また、結合剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロース、メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、セラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン等が用いられ滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等が用いられる。
【0062】
また着色剤としては、医薬品に添加することが許可されているものであればよく、矯味矯臭剤としてはココア末、ハッカ脳、芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂皮末などが用いられる。抗酸化剤としては、アスコルビン酸、α−トコフェロ−ル等医薬品に添加することが許可されているものであればよい。また、これらの錠剤及び顆粒剤には、糖衣、ゼラチン衣、その他必要に応じ適宜コーティングすることは勿論さしつかえない。
【0063】
一方、注射剤を調製する場合は、主薬に必要に応じてpH調整剤、緩衝剤、懸濁化剤、溶解補助剤、安定化剤、等張化剤、抗酸化剤、保存剤などを添加し常法により静脈、皮下、筋肉内注射を調製することができる。また、その際必要に応じ、凍結乾燥物とすることも可能である。
【0064】
上記懸濁化剤としての例を挙げれば、例えば、メチルセルロース、ポリソルベート80、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアゴム、トラガント末、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどを挙げることができる。
【0065】
また、溶解補助剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート80、ニコチン酸アミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどを挙げることができる。
【0066】
安定化剤としては、例えば亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、エーテルなどが用いられ、保存剤としては、例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、ソルビン酸、フェノール、クレゾール、クロロクレゾールなどを挙げることができる。
【0067】
【実施例】
次に本発明の理解をより容易にするために実施例を掲げるが、本発明がこれに限定されないことは言うまでもない。なお、本発明化合物の実施例に先立って、原料化合物の製造を製造例として掲げた。また、便宜上、本発明化合物を製造例として掲げているものも存在するが、本発明を限定するものではない。
【0068】
製造例1
4−シアノフタルイミド
【0069】
【0070】
4−アミノフタルイミド40.0g を、水300ml に懸濁し、濃塩酸57mlを加え氷冷下攪拌した。亜硝酸ナトリウム20.6g を水69mlに溶解し、この懸濁液に内温5 ℃以下にて滴下した。
-20 ℃に冷却しトルエン300ml を加えたのち、激しく攪拌しつつ、炭酸水素ナトリウムでpH7 としジアゾニウム塩を調整した。
シアン化カリウム105.7gを水206ml に溶解し、塩化第一銅63.4g を水250ml に懸濁し氷冷下激しく攪拌している中に滴下した。さらに氷冷下一時間攪拌した。この懸濁液に酢酸エチル500ml を加え、先に調整したジアゾニウム塩を数回に分け加えた。氷冷下1 時間攪拌した。
セライトを用い不溶物を濾別し、セライトを酢酸エチル- テトラヒドロフランの混合溶媒で洗浄した。濾液を分液した後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、希塩酸、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去すると表記化合物が、赤褐色固体として41g 得られた。
【0071】
融点 237.0-238.0 ℃
MASS 173 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 8.00 (1H, dd, J = 7.5, 1.0 Hz), 8.29 (1H, dd, J = 7.5, 1.5Hz), 8.36 (1H, dd, J = 1.5, 1.0 Hz), 11.73 (1H, s)
【0072】
製造例2
6−シアノ−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン
【0073】
【0074】
4−シアノフタルイミド80g をエタノール1000mlに懸濁し、ヒドラジン一水和物25mlを加え室温で5 時間攪拌した。
減圧下溶媒を半分程度濃縮し水1000mlを加えた。希塩酸で酸性とし、析出した結晶を濾取すると表記化合物が、茶褐色粉末として71g 得られた。
【0075】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 8.19 (1H, brs), 8.27 (1H, dd, J = 8.0, 1.0 Hz), 8.48 (1H, brs), 11.39 (2H, brs)
【0076】
製造例3
6−メチルチオ−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン
【0077】
【0078】
4−メチルチオフタルイミドより製造例2と同様にして、表記化合物を得た。
【0079】
融点 293 (dec.)℃
MASS 209 (MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 2.58 (3H, s), 7.69-7.76 (2H, m), 7.90-7.96 (1H, m).
【0080】
製造例4
6−(N、N−ジメチルスルファモイル)−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン
製造例23で得た4−(N、N−ジメチルスルファモイル)−N−メチルフタルイミドより製造例2と同様にして表記化合物を得た。
【0081】
融点 >300℃
MASS 270 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6 )δ; 2.68 (6H, s), 8.16-8.35 (3H, m).
【0082】
製造例5
6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン
製造例26で得た4−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−N−メチルフタルイミド より製造例2と同様にして表記化合物を得た。
【0083】
融点 249-251℃
MASS 296 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6 )δ; 2.68 (3H, s), 3.70 (2H, d, J= 6.0 Hz), 5.16-5.27 (2H, m), 5.63-5.74 (1H, m), 8.19-8.39 (3H, m).
【0084】
製造例6
6−(N、N−ジアリルスルファモイル)−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン
製造例25で得た4−(N、N−ジアリルスルファモイル)−N−メチルフタルイミドで得たより製造例2と同様にして表記化合物を得た。
【0085】
融点 256 (dec.)℃
MASS 322 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6 )δ; 3.81-3.85 (4H, m), 5.12-5.22 (4H, m), 5.57-5.67 (2H, m), 8.21-8.42(3H, m).
【0086】
製造例7
6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジン
【0087】
【0088】
6−シアノ−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン69g を、オキシ塩化リン400ml に懸濁し、ジイソプロピルエチルアミン75mlを加え、40分間加熱還流した。
減圧下過剰のオキシ塩化リンを留去した後、残渣を塩化メチレンに溶解し、氷水に注いだ。セライトを用い不溶物を濾別し、セライトを塩化メチレンで洗浄した。濾液を塩化メチレンで抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、希塩酸、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶液をシリカゲルを用い濾過し、減圧下溶媒を留去すると表記化合物が、淡黄橙色固体として66g 得られた。
【0089】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 8.24(1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.47(1H, dd, J = 8.5, 1.0 Hz), 8.68(1H, dd, J = 1.5, 1.0 Hz)
【0090】
製造例8
1、4、6−トリクロロフタラジン
【0091】
【0092】
6−シアノ−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオンより、製造例7と同様にして表記化合物を得た。
【0093】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 8.01 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.29 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.31 (1H, d, J = 2.0 Hz)
【0094】
製造例9
1、4−ジクロロ−6−ニトロフタラジン
【0095】
【0096】
2、3−ジヒドロ−6−ニトロ−1、4−フタラジンジオンより、製造例7と同様にして表記化合物を得た。
【0097】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 8.02 (1H, dd, J = 9.0, 0.5 Hz), 8.83 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 9.20 (1H, dd, J = 2.0, 0.5 Hz).
【0098】
製造例10
6−メチルチオ−1、4−ジクロロフタラジン
6−メチルチオ−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン より、製造例3と同様にして表記化合物を得た。
【0099】
MASS 245 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 2.68 (3H, s), 7.84 (1H, dd, J=8.5, 0.5 Hz), 7.87 (1H, d, J=2.0Hz), 8.14 (1H, d, J=8.5 Hz).
【0100】
製造例11
1、4−ジクロロ−6−(N、N−ジメチルスルファモイル)フタラジンジオン
製造例4で得た6−(N、N−ジメチルスルファモイル)−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオンより4−(N、N−ジメチルスルファモイル)−N−メチルフタルイミド製造例3と同様にして表記化合物を得た。
【0101】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 2.85 (6H, s), 8.37 (1H, dd, J=8.5, 1.5 Hz), 8.51 (1H, dd, J=8.5, 0.5 Hz), 8.71 (1H, dd, J=1.5, 0.5 Hz).
【0102】
製造例12
6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−1、4−ジクロロフタラジン
製造例5で得た6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオンより製造例3と同様にして表記化合物を得た。
【0103】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 2.83 (3H, s), 3.79-3.83 (2H, m), 5.22-5.25 (1H, m), 5.25-5.27 (1H, m), 5.65-5.76 (1H, m), 8.38 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.49 (1H, dd, J= 8.5, 0.5 Hz), 8.73 (1H, dd, J= 1.5, 0.5 Hz).
【0104】
製造例13
6−(N、N−ジアリルスルファモイル)−1、4−ジクロロフタラジン
製造例6で得た6−(N、N−ジアリルスルファモイル)−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオンより製造例3と同様にして表記化合物を得た。
【0105】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 3.92-3.96 (4H, m), 5.17-5.21 (2H, m), 5.22-5.25 (2H, m), 5.57-5.67 (2H, m), 8.40 (1H, dd, J=8.0-1.5), 8.46 (3H, dd, J=8.0, 0.5 Hz, 8.76 (3H, dd, J=1.5, 0.5 Hz.).
【0106】
製造例14
4−カルバモイルフタルイミド
【0107】
【0108】
氷冷攪拌した29%アンモニア水溶液200mlに、トリメリット酸クロリド21.1g(0.10モル)のアセトン(25ml)溶液を滴下し、そのまま1時間攪拌する。反応液を減圧下脱気した後、氷冷下濃塩酸にて酸性とし、析出する結晶を濾取、水洗後温風乾燥し、2、4−ジカルバモイル安息香酸と2、5−ジカルバモイル安息香酸の混合物の白色晶18.5g(収率89%)を得た。
この混合物(16.0g、0.077モル)をN−メチル−2−ピロリジノン(80ml)に懸濁させ、150℃にて3時間加熱攪拌する。放冷後、反応液に水(200ml)を加え、析出する結晶を濾取、水洗後温風乾燥し、表記化合物の淡褐色晶(13.3g、収率91%)を得た。
【0109】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 7.70 (1H, br s), 7.90 (1H, dd, J = 7.2, 1.2 Hz), 8.28-8.31 (2H, m), 8.32 (1H, br s), 11.48 (1H, br s).
【0110】
製造例15
6−カルバモイル−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン
【0111】
【0112】
4−カルバモイルフタルイミド(2.00g、0.011モル)をN−メチル−2−ピロリジノン(12ml)に懸濁させ、ヒドラジン水和物(0.8ml)を滴下し、室温にて30分攪拌する。反応液に3N塩酸(5.5ml)、水(50ml)を加え、析出する結晶を濾取、水洗後温風乾燥し、標題化合物の淡褐色晶(2.0g、収率94%)を得た。
【0113】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 7.68 (1H, br s), 8.12 (1H, br d, J = 8.4 Hz), 8.32 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 8.39 (1H, br s), 8.59 (1H, br s), 11.69 (2H, br s).
【0114】
製造例16
6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジン
【0115】
【0116】
6−カルバモイル−2、3−ジヒドロ−1、4−フタラジンジオン(1.00g、0.0049モル)を、オキシ塩化リン(20ml)−塩化チオニル(20ml)に懸濁させ、一昼夜加熱還流する。減圧下溶媒留去後、得られる残渣を塩化メチレンに溶解させ、水洗する。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表記化合物の淡褐色晶(0.76g、収率70%)を得た。
【0117】
製造例17
5−クロロ−3−(ピリド−3−イル)メチレンフタリド
【0118】
【0119】
4-クロロフタル酸無水物 5.0g 、3-ピリジル酢酸塩酸塩5.5g、無水酢酸ナトリウム0.5gを無溶媒にて、200 ℃で10分間攪拌した。
エタノール100ml を加え氷冷し、析出した結晶を濾取すると表記化合物が、黄橙色結晶として2.68g 得られた。
【0120】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 7.24(1H, s), 7.79 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 7.89 (1H, dd, J = 8.0, 5.5 Hz), 8.03 (1H, dd, J = 8.0, 0.5 Hz), 8.35 (1H, dd, J = 2.0, 1.5 Hz), 8.56 (1H, ddd, J=8.0, 2.0, 0.54 Hz), 8.74(1H, dd, J=5.5, 1.5), 9.00(1H, d, J=2.0)
【0121】
製造例18
6−クロロ−4−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−フタラジノン
【0122】
【0123】
5−クロロ−3−(ピリド−3−イル)メチレンフタリド 2.68gをエタノール100ml に溶解し、ヒドラジン1 水和物2.0ml を加え、4 時間加熱還流した。
反応液に、水200ml を加え希塩酸にて中和した。析出した結晶を濾取すると表記化合物を、黄色粉末として1.87g 得た。
【0124】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 4.37 (2H, s), 7.33 (1H, ddd, J = 8.5, 4.5, 1.0 Hz), 7.67-7.70 (1H, m), 7.89 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 8.11 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.26 (1H, d, J=8.5 Hz), 8.44(1H, dd, J=4.5, 1.5), 8.58-8.59(1H, m), 12.68 (1H, s).
【0125】
製造例19
1、6−ジクロロ−4−(3−ピリジルメチル)フタラジン
【0126】
【0127】
6−クロロ−4−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−フタラジノン0.86g をオキシ塩化リン10mlに懸濁し、2 時間加熱還流した。減圧下オキシ塩化リンを留去し、残渣をテトラヒドロフランに溶解しトリエチルアミンで中和した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表記化合物を淡黄色結晶として、0.49g 得た。
【0128】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 4.68 (2H, s), 7.23 (1H, dd, J = 8.0, 4.5 Hz), 7.63 (1H, ddd, J = 8.0, 2.0, 1.5 Hz) 7.90(1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 8.03 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.28 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.50 (1H, dd, J = 4.5, 1.5 Hz), 8.66 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0129】
製造例20
4、6−ジクロロ−1−(3−ピリジルメチル)フタラジン
【0130】
【0131】
4-クロロフタル酸無水物5.0g 、3-ピリジル酢酸塩酸塩5.5g、無水酢酸ナトリウム0.5gを無溶媒にて、200 ℃で10分間攪拌した。
エタノール100ml を加え氷冷し、析出した結晶を濾別し、減圧下濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーで原点部分を除いた。減圧下濃縮後、エタノール50mlに溶解し、ヒドラジン1 水和物2.0gを加え、6 時間加熱還流した。
減圧下溶媒を留去し、希塩酸水を加え溶液とした。飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、クロロホルム−メタノール混合溶媒で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去しすると7−クロロ−4−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−フタラジノンと6−クロロ−4−(3−ピリジルメチル)−1(2H)−フタラジノンの混合物が淡褐色固体として2.27g 得られた。この混合物2.24g (8.25 mmol) をオキシ塩化リン20 ml に懸濁し、2 時間加熱還流した。反応液を減圧乾固した後、ジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸ナトリウム水で中和した。更に、ジクロロメタンで2回抽出を行ない、有機層をあつめ水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、粗生成物1.22g をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=40 :1 )で生成分離し、白色結晶の表記化合物609 mg (2.10 mmol) を得た。
【0132】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 4.71 (2H, s), 7.20 (1H, dd, J = 8.0, 5.0 Hz), 7.60 (1H, ddd, J = 8.0, 2.0, 1.5 Hz) 7.86(1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 8.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.27 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.47 (1H, dd, J = 5.0, 1.5 Hz), 8.65 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0133】
製造例21
4−メチルチオフタルイミド
4-アミノフタルイミド17.2 g (106 mmol) を30%ほうふっか水素酸 120 ml に溶解し、内温を 0-5℃に保ちながら亜硝酸ナトリウム 8.04 g (117 mmol) を加え、30分攪拌した。15%ナトリウムチオメトキシド 100 ml (212 mmol) と銅粉末 17.0 g (268 mmol) を加え、15分攪拌した。銅粉末を濾去し、濾液をテトラヒドロフランで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下留去する。得られた残渣に酢酸エチルを加えると橙色結晶が析出した。これを濾取し、酢酸エチルで洗浄し、表記化合物を 15.0 g 得た。
【0134】
融点 217-219℃
MASS 194 (MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 2.58 (3H, s), 7.57 (1H, dd, J=1.5, 0.5 Hz), 7.59 (1H, dd, J=8.0, 1.5 Hz), 7.67 (1H, dd, J=8.0, 0.5 Hz), 11.25 (1H, brs).
【0135】
製造例22
N−メチル−4−フタルイミドスルフォニルクロリド
N−メチルフタルイミド 20.0 g (124 mmol) 、塩化ナトリウム 2.44 g (41.7 mmol) をクロロスルフォン酸 80 ml 中、170 ℃で20時間攪拌した。反応液を徐々に氷に滴下し、過剰のクロロスルフォン酸をつぶし、塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下留去し、無色固形の表記化合物を 22.6 g (71%) 得た。
【0136】
融点 106-107℃
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 3.27 (3H, s), 8.11 (1H, dd, J= 8.0, 0.5 Hz), 8.41 (1H, dd, J=8.0, 2.0 Hz), 8.50 (1H, dd, J=2.0, 0.5 Hz).
【0137】
製造例23
4−(N、N−ジメチルスルファモイル)−N−メチルフタルイミド
製造例22で得たN−メチル−4−フタルイミドスルフォニルクロリド 4.36 g (16.8 mmol)、塩酸ジメチルアミン 2.74 g (33.6 mmol) をピリジン 50 ml 中、室温で20 分攪拌した。ピリジンを減圧下留去し、残渣に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を1規定塩酸、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=100:1)で精製し、表記化合物を 2.30 g (51%) 得た。
【0138】
融点 160-161.5℃
MASS 269 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 2.79 (6H, s), 3.24 (3H, s), 8.02 (1H, dd, J= 8.0, 0.5 Hz), 8.14 (1H, dd, J=8.0, 1.5 Hz), 8.23 (1H, dd, J=1.5, 0.5 Hz).
【0139】
製造例24
4−(N−メチルスルファモイル)−N−メチルフタルイミド
製造例22で得たN−メチル−4−フタルイミドスルフォニルクロリド および塩酸メチルアミン より製造例23と同様にして表記化合物を得た。
【0140】
融点 173-175℃
MASS 255 (MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 2.46 (3H, s), 3.07 (3H, s), 8.08 (1H, dd, J= 8.0, 1.0 Hz), 8.10 (1H, dd, J=1.5, 1.0 Hz), 8.18 (1H, dd, J=8.0, 1.5 Hz).
【0141】
製造例25
4−(N、N−ジアリルスルファモイル)−N−メチルフタルイミド
製造例22で得たN−メチル−4−フタルイミドスルフォニルクロリドおよびジアリルアミンより製造例23と同様にして表記化合物を得た。
【0142】
融点 94.5-95.5℃
MASS 321 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 3.23 (3H, s), 3.86-3.90 (4H, m), 5.14-5.18 (2H, m), 5.18-5.20 (2H, m), 5.54-5.65 (2H, m), 7.94 (1H, dd, J= 8.0, 0.5 Hz), 8.18 (1H, dd, J= 8.0, 1.5 Hz), 8.26 (1H, dd, J= 1.5, 0.5 Hz).
【0143】
製造例26
4−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−N−メチルフタルイミド
製造例24で得た4−(N−メチルスルファモイル)−N−メチルフタルイミド 3.00 g (11.8 mmol) 、アリルブロミド 8.15 ml (94.2 mmol) 、ジイソプロピルエチルアミン 3.81 ml (29.5 mmol) をトルエン 30 ml 中、20時間加熱環流した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1規定塩酸、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;塩化メチレン)で精製し、表記化合物を 2.59 g (75%) 得た。
【0144】
融点 133-134℃
MASS 295 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 2.76 (3H, s), 3.24 (3H, s), 3.71-3.74 (2H, m), 5.19-5.22 (1H, m), 5.23-5.25 (1H, m), 5.64-5.74 (1H, m), 8.01 (1H, dd, J= 8.0, 0.5 Hz), 8.16 (1H, dd, J= 8.0, 1.5 Hz), 8.24 (1H, dd, J= 1.5, 0.5 Hz).
【0145】
製造例27
2−クロロ−3−シアノ−5、6−ジエトキシカルボニルピリジン
ジメチルアミノメチレンマロン酸ジエチル90g、シアノアセトアミド34.2gをエタノール1000mlに溶解し、ピペリジン16mlを加え8時間加熱環流した。減圧下溶媒を留去し、残渣に水-濃塩酸を加え酸性とした後クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下溶媒を留去し、3−シアノ−5、6−ジエトキシカルボニル−2−ヒドロキシピリジンおよび3−カルバモイル−5、6−ジエトキシカルボニル−2−ヒドロキシピリジンの混合物を黄橙色個体として83.33g得た。この混合物73.3g をオキシ塩化リン200mlに懸濁し、室温にてジイソプロピルエチルアミン73mlを加えた。15時間加熱環流した後、室温で終夜攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣を塩化メチレン約500mlで溶解し、氷の上に注いだ。しばらく攪拌した後不溶物をセライトで濾別し、塩化メチレンでセライトを洗浄した。有機層を分液した後、水層を塩化メチレンで2回抽出した。有機層を合わせ無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、シリカゲル層を通し濾過した。減圧下溶媒を留去し、表記化合物を黄橙色個体として72.77g得た。
【0146】
融点 52.5-53.5℃
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 1.40 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.42 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.43 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.48 (2H, q,J = 7.0 Hz), 8.54 (1H, s).
【0147】
製造例28
5−シアノ−2、3−ジエトキシカルボニルピリジン
製造例27で得た2−クロロ−3−シアノ−5、6−ジエトキシカルボニルピリジン25.1g をエタノール500mlに溶解し、亜鉛27.8gを加えた。室温で濃塩酸30mlを加え、30分加熱環流した。不溶物を濾別し、エタノールで洗浄した。減圧下溶媒を留去し残渣に酢酸エチルを加え有機層をアンモニア水で2回、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をジオキサン400mlに溶解し、室温にて2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノン(DDQ)を数回に分け加えた。室温で30分攪拌した。不溶物を濾別し、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、飽和重曹水で3回、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し後、シリカゲル層を通し濾過した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト(溶媒;n-ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し表記化合物を橙色油状物として18.93g得た。
【0148】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 1.41 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.43 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.44 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.50 (2H, q,J = 7.0 Hz), 8.50 (1H, s), 9.00 (1H, s)
【0149】
製造例29
3−シアノピリド[2、3−d]ピリダジン−5、8−ジオン
製造例28で得た5−シアノ−2、3−ジエトキシカルボニルピリジン17.0g、ヒドラジン1水和物 8.6g をエタノール400mlに溶解し、室温下で6日間攪拌した。水800mlを加え、一規定塩酸40mlで中性とした。不溶物を濾別し、減圧下溶媒を留去した。残渣を水200mlに溶解し、オクタデシルシラノールカラムクロマト(溶媒;水)を通し、表記化合物を赤橙色固体として15.16g得た。
【0150】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6 )δ; 8.83 (1H, bs), 9.01 (1H, bs), 9.36 (1H, d, J = 2.0 Hz), 9.46 (1H, d, J = 2.0 Hz)
【0151】
製造例30
5、8−ジクロロ−3−シアノピリド[2,3-d]ピリダジン
製造例29で得た3−シアノピリド[2、3−d]ピリダジン−5、8−ジオン15.16g をオキシ塩化リン100mlに懸濁し、ジイソプロピルエチルアミン15mlを加え、6時間加熱環流した。減圧下溶媒を留去し、残渣に塩化メチレン200mlを加え、氷水に注いだ。不溶物をセライトで濾別し、有機層を分液し、さらに水層を塩化メチレンで2回抽出した。有機層を合わせ無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、流出溶媒として塩化メチレン:メタノール=25:1を用い、シリカゲル層を通し濾過した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト(溶媒;n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し表記化合物を赤橙色個体として1.68g得た。
【0152】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3 )δ; 8.97 (1H, d, J = 2.0Hz), 9.51 (1H, d, J = 2.0 Hz)
【0153】
実施例1
1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン
【0154】
【0155】
製造例7で合成した6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジン66.2g 、3-クロロ-4メトキシベンジルアミン92g 、をテトラヒドロフラン1200mlに懸濁し、トリエチルアミン250ml を加え、6 時間加熱還流した。
析出した結晶を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;トルエン- トラヒドロフラン=10 :1 )により精製し、より極性の低いものとして表記化合物を淡黄色結晶とした59g 得た。
【0156】
融点 213.0-214.5 ℃
MASS 359 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 3.87 (3H, s), 4.78 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.75 (1H, t, J = 5.0 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.43 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.05 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.24 (1H, dd, J = 1.5, 1.0 Hz), 8.29 (1H, dd, J = 8.5, 0.5 Hz)
【0157】
実施例2
5−クロロ−8−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノピラジノ[2,3-d]ピリダジン
【0158】
【0159】
5、8−ジクロロピラジノ[2,3-d]ピリダジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0160】
融点 190-191.5℃
MASS 336(MH+)
1H-NMR (400 MHz,CDCl3 )δ; 3.89 (3H, s), 4.83 (2H, d, J=6.0 Hz), 6.72-7.79 (1H, m), 6.90 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.45 (1H, d, J= 2.0 Hz), 9.00 (1H, d, J= 2.0 Hz), 9.20 (1H, d, J= 2.0 Hz).
【0161】
実施例3
5−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−8−(4−ヒドロキシピペリジノ)ピラジノ[2,3-d]ピリダジン
【0162】
【0163】
5、8−ジクロロピラジノ[2,3-d]ピリダジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0164】
融点 212.5-214.0℃
MASS 401(MH+)
【0165】
1H-NMR (400 MHz,CDCl3 )δ; 1.79-1.90 (2H, m), 2.06-2.15 (2H, m), 3.26-3.35 (2H, m), 3.90 (3H, s), 4.12-4.19 (2H, m), 4.79 (2H, d, J = 6.0 Hz), 6.32(1H, t, J= 6.0 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.90 (1H, d, J = 2.0 Hz), 9.05 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0166】
実施例4
1−クロロ−6−シアノ−4−(2−メトキシエチル)アミノフタラジン
【0167】
【0168】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0169】
融点 154-155℃
MASS 263 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.46 (3H, s), 3.73 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.91 (2H, q, J = 5.0 Hz), 5.69 (1H, br s), 8.06 (1H, dd, J = 8.4, 1.2 Hz), 8.17 (1H, dd, J = 1.2, 0.8 Hz), 8.29 (1H, dd, J = 8.4, 0.8 Hz).
【0170】
実施例5
1−クロロ−4−[3−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)ベンジル)]アミノ−6−シアノフタラジン
【0171】
【0172】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0173】
融点 201-205 (dec.)℃
MASS 465(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 3.75 (3H, s), 4.69 (2H, d, J= 5.5 Hz), 5.10 (2H, s), 6.92-6.97 (2H, m), 7.17 (1H, d, J= 8.6 Hz), 7.33 (1H, dd, J= 8.6, 2.2 Hz), 7.35-7.40 (2H, m), 7.49 (1H, d, J= 2.2 Hz), 8.18 (1H, d, J= 8.6 Hz), 8.33 (1H, dd, J= 8.6, 1.4 Hz), 8.46 (1H, d, J= 5.5 Hz), 8.98 (1H, d, J= 1.4 Hz).
【0174】
実施例6
1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシアニリノ)−6−シアノフタラジン
【0175】
【0176】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0177】
融点 142-144℃
MASS 345(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 3.87 (3H, s), 7.22 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.76 (1H, dd, J = 9.0, 2.5 Hz), 8.05 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.29 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.42 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 9.25 (1H, s), 9.52 (1H, s).
【0178】
実施例7
1−クロロ−6−シアノ−4−(4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0179】
【0180】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0181】
融点 201 (dec.)℃
MASS 325 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.78 (3H, s), 4.78 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.69 (1H, t, J= 5.0 Hz), 6.83-6.88 (2H, m), 7.33-7.38 (2H, m), 8.03 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.21-8.24 (1H, m), 8.27 (1H, dd, J= 8.5, 0.5 Hz).
【0182】
実施例8
1−クロロ−4−(α−メチル−3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン
【0183】
【0184】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0185】
融点 204-205℃
MASS 373 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.69 (3H, d, J= 7.0 Hz), 3.88 (3H, s), 5.40-5.45 (1H, m), 5.52-5.59 (1H, m), 6.89 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J= 2.0 Hz), 8.05(1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.17 (1H, d, J= 1.5 Hz), 8.28 (1H, d, J= 8.5 Hz).
【0186】
実施例9
1−クロロ−4−(3−クロロ−4−エトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン
【0187】
【0188】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0189】
融点 187-189℃
MASS 373 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.33 (3H, t, J=7.2 Hz), 4.08 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.69 (2H, d, J=5.6 Hz), 7.08 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.33 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.19 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.34 (1H, dd, J=8.8, 1.2 Hz), 8.46 (1H, t, J=5.6 Hz), 8.99 (1H, d, J=1.2 Hz).
【0190】
実施例10
1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−トリフルオロメチルフタラジン
【0191】
【0192】
1、4−ジクロロ−6−トリフルオロメチルフタラジンより実施例1と同様にしてより極性の低い生成物として表記化合物を得た。
【0193】
融点 126-127.5℃
MASS 402 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.83 (3H, s), 4.77 (2H, d, J = 5.0 Hz), 6.03 (1H, brs), 6.80 (1H, d, J= 8.0 Hz), 7.27 (1H, dd, J= 8.0, 2.0 Hz), 7.39 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.07 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.23 (1H, brs), 8.30 (1H, d, J = 8.5 Hz).
【0194】
実施例11
1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−(N、N−ジメチルスルファモイル)フタラジン
【0195】
【0196】
製造例11で得た1、4−ジクロロ−6−(N、N−ジメチルスルファモイル)フタラジンより実施例1と同様にしてより極性の低い生成物として表記化合物を得た。
【0197】
融点 239-240℃
MASS 441 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 2.69 (6H, s), 3.82 (3H, s), 4.71 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.10 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.36 (1H, dd, J= 8.50, 2.0 Hz), 7.48 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.26 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.29 (1H, dd, J= 8.5, 0.5 Hz), 8.77 (1H, t, J = 6.0 Hz), 8.86 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0198】
実施例12
1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−(N、N−ジアリルスルファモイル)フタラジン
【0199】
【0200】
製造例13で得た1、4−ジクロロ−6−(N、N−ジアリルスルファモイル)フタラジンより実施例1と同様にしてより極性の低い生成物として表記化合物を得た。
【0201】
融点 187.5-189℃
MASS 493 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.85-3.89 (4H, m), 3.89 (3H, s), 4.80 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.13-5.17 (2H, m), 5.17-5.19 (2H, m), 5.51-5.62 (2H, m), 5.79 (1H, t, J= 5.0 Hz), 6.89 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.18 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.30 (1H, dd, J= 8.5, 0.5 Hz), 8.32 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0202】
実施例13
6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0203】
【0204】
製造例12で得た1、4−ジクロロ−6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)フタラジンより実施例1と同様にしてより極性の低い生成物として表記化合物を得た。
【0205】
融点 189-190℃
MASS 467 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 2.77 (3H, s), 3.73-3.76 (2H, m), 3.91 (3H, s), 4.82 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.19-5.22 (1H, m), 5.23-5.25 (1H, m), 5.61-5.73 (2H, m), 6.92 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.35 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.17 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.24(1H, d, J= 1.5 Hz), 8.34 (1H, dd, J = 8.5, 0.5 Hz).
【0206】
実施例14
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジン
【0207】
【0208】
製造例8で得られた1、4、6−トリクロロフタラジンより実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0209】
融点 197-198.5 ℃
MASS 368 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 3.89 (3H, s), 4.78 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.32 (1H, t, J =5.5 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.77 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.82 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.15 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0210】
実施例15
1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン
【0211】
【0212】
製造例9で得た1,4−ジクロロ−6−ニトロフタラジンより、実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0213】
融点 217.0-217.5 ℃
MASS 379 (MH+)
【0214】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 3.90 (3H, s), 4.83(2H, d, J= 5.5 Hz), 5.73 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.38 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.65 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.73 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0215】
実施例16
1−クロロ−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン
【0216】
【0217】
製造例9で得た1,4−ジクロロ−6−ニトロフタラジンより、実施例1と同様にして、表記化合物を得た。
【0218】
融点 186.5-188.0 ℃
MASS 359(MH+)
【0219】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 4.80 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.73 (1H, t, J = 5.0 Hz), 5.95 (2H, s), 6.78 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.92 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 6.94 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.37 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.64 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.73 (1H, d, J = 2.0 Hz)
【0220】
実施例17
1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−4、6、7−トリクロロフタラジン
【0221】
【0222】
1、4、6、7−テトラクロロフタラジンより、実施例1と同様にして表記化合物を得た。
【0223】
融点 208-209 ℃
MASS 404 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 3.90 (3H, s), 4.77 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.29 (1H, t, J = 5.0 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.89 (1H, s), 8.28 (1H, s).
【0224】
実施例18
4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン
【0225】
【0226】
実施例1と同様にしてより極性の高いものとして表記化合物を白色結晶として27g 得た。
【0227】
融点 122.0-.123.5℃
MASS 359 (MH+)
【0228】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 3.91 (3H, s), 4.80 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.43 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.92 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.89 (1H, dd, J = 8.5, 0.5 Hz), 8.03 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.55 (1H, dd, J = 1.5, 0.5 Hz)
【0229】
実施例19
1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−4、6−ジクロロフタラジン
【0230】
【0231】
製造例8で得られた1、4、6−トリクロロフタラジンより実施例18と同様にして表記化合物を得た。
【0232】
融点 168-169.5 ℃
MASS 368 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 3.90 (3H, s), 4.78 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.30 (1H, t, J =5.5 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.72 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.78 (1H, dd,J= 9.0, 2.0 Hz), 8.18 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0233】
実施例20
4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン
【0234】
【0235】
製造例9で得た1,4−ジクロロ−6−ニトロフタラジンより、実施例18と同様にして表記化合物を得た。
【0236】
融点 179-180.5 ℃
MASS 379(MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 ) δ; 3.82 (3H,s), 4.70 (2H, d, J=5.6Hz) 7.10 (1H, d, J=8.4Hz), 7.35 (1H, d,J=8.8Hz), 7.47 (1H, d, J=2.0Hz), 8.63 (1H, t, J=5.6Hz), 8.65 (1H, d, J=8.8Hz), 8.71 (1H,d,J=2.4Hz) 8.75 (1H, dd, J=8.8, 2.4Hz).
【0237】
実施例21
4−クロロ−1−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン
【0238】
【0239】
製造例9で得た1,4−ジクロロ−6−ニトロフタラジンより、実施例18と同様にして、表記化合物を得た。
【0240】
融点 240-242 (分解)℃
MASS 359(MH+)
【0241】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 4.78 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.52 (1H, t, J = 5.0 Hz), 5.96 (2H, s), 6.78 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.91 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.93 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.59 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 9.05 (1H, d, J = 2.0 Hz)
【0242】
実施例22
4−クロロ−6−シアノ−1−(2−メトキシエチル)アミノフタラジン
【0243】
【0244】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例18と同様にして表記化合物を得た。
【0245】
融点 216-217℃
MASS 263 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.44 (3H, s), 3.72 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.91 (2H, q, J = 5.0 Hz), 5.69 (1H, br s), 7.93 (1H, dd, J = 8.4, 0.6 Hz), 8.04 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 8.53 (1H, dd, J = 1.6, 0.6 Hz).
【0246】
実施例23
4−クロロ−6−シアノ−1−(4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0247】
【0248】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例18と同様にして表記化合物を得た。
【0249】
融点 202-203℃
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.82 (3H, s), 4.80 (2H, d, J= 5.5 Hz), 5.38 (1H, t, J= 5.5 Hz), 6.88-6.93 (2H, m), 7.36-7.41 (2H, m), 7.87 (1H, dd, J= 8.5, 0.5 Hz), 8.00 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.53 (1H, dd, J= 1.5, 0.5 Hz).
【0250】
実施例24
4−クロロ−1−(α−メチル−3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン
【0251】
【0252】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例18と同様にして表記化合物を得た。
【0253】
融点 147-149℃
MASS 440 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.68 (3H, d, J= 7.0 Hz), 3.88 (3H, s), 5.35-5.42 (1H, m), 5.50-5.56 (1H, m), 6.88 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.33 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.44 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.91(1H, d, J= 8.5 Hz), 8.02 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.52 (1H, d, J= 1.5 Hz).
【0254】
実施例25
4−クロロ−1−[3−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)ベンジル)]アミノ−6−シアノフタラジン
【0255】
【0256】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例18と同様にして表記化合物を得た。
【0257】
融点 209-211 (dec.)℃
MASS 465 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 3.75 (3H, s), 4.69 (2H, d, J= 5.7 Hz), 5.09 (2H, s), 6.91-6.96 (2H, m), 7.17 (1H, d, J= 8.4 Hz), 7.31 (1H, dd, J= 8.4, 2.0 Hz), 7.36-7.40 (2H, m), 7.47 (1H, d, J= 2.0 Hz), 8.40 (1H, dd, J= 8.6, 1.7 Hz), 8.51 (1H, t, J= 5.7 Hz), 8.55 (1H, d, J= 8.6 Hz), 8.57 (1H, d, J= 1.7Hz).
【0258】
実施例26
4−クロロ−1−(3−クロロ−4−エトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン
【0259】
【0260】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例18と同様にして表記化合物を得た。
【0261】
融点 148-152 (dec)℃
MASS 373 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.34 (3H, t, J=7.2 Hz), 4.07 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.69 (2H, d, J=5.6 Hz), 7.07 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.31 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.45 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.40 (1H, dd, J=8.4, 1.6 Hz), 8.51 (1H, t, J=5.6 Hz), 8.55 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.57 (1H, d, J=1.6 Hz).
【0262】
実施例27
4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−トリフルオロメチルフタラジン
【0263】
【0264】
1、4−ジクロロ−6−トリフルオロメチルフタラジンより実施例18と同様にしてより極性の高い生成物として表記化合物を得た。
【0265】
融点 112-114℃
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.72 (3H, s), 4.69 (2H, d, J = 5.0 Hz), 6.64 (1H, d, J= 8.5 Hz), 6.71-6.79 (1H, m), 7.13 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.27 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.98 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.33 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.37-8.39 (1H, m).
【0266】
実施例28
4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−(N、N−ジメチルスルファモイル)フタラジン
【0267】
【0268】
製造例11で得た1、4−ジクロロ−6−(N、N−ジメチルスルファモイル)フタラジンより実施例18と同様にしてより極性の高い生成物として表記化合物を得た。
【0269】
融点 259.5-260.5℃
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 2.70 (6H, s), 3.82 (3H, s), 4.71 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.09 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.35 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.27 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.31 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.60 (1H, t, J = 6.0 Hz), 8.65 (1H, d, J = 8.5 Hz).
【0270】
実施例29
4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−(N、N−ジアリールスルファモイル)フタラジン
【0271】
【0272】
製造例13で得た1、4−ジクロロ−6−(N、N−ジアリルスルファモイル)フタラジンより実施例18と同様にしてより極性の高い生成物として表記化合物を得た。
【0273】
融点 143.5-144.5℃
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.88-3.92 (4H, m), 3.89 (3H, s), 4.79 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.15-5.19 (2H, m), 5.19-5.21 (2H, m), 5.55-5.66 (3H, m), 6.89 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.44 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.94 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.18 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.61 (1H, dd, J = 1.5, 0.5 Hz).
【0274】
実施例30
6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0275】
【0276】
製造例12で得た1、4−ジクロロ−6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)フタラジンより実施例18と同様にしてより極性の高い生成物として表記化合物を得た。
【0277】
融点 183-184℃
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 2.79 (3H, s), 3.74-3.78 (2H, m), 3.89 (3H, s), 4.80 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.19-5.23 (1H, m), 5.23-5.26 (1H, m), 5.52-5.57 (1H, m), 5.64-5.74 (1H, m), 6.89 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.44 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.96 (1H,dd, J = 8.0 Hz), 8.16 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.59 (1H, dd, J = 1.5, 0.5 Hz).
【0278】
実施例31
8−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−5−(4−ヒドロキシピペリジノ)ピリド[2,3-d]ピリダジン
【0279】
【0280】
5、8−ジクロロピリド[2,3-d]ピリダジンより実施例18と同様にして、より極性の低いものとして5−クロロ−8−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノピリド[2,3-d]ピリダジンを得、更に、実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0281】
融点 161-162℃
MASS 400 (MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 1.61-1.71 (2H, m), 1.87-1.95 (2H, m), 2.87-2.96 (2H, m), 3.28-3.46 (2H, m), 3.63-3.73 (1H, m), 3.81 (3H, s), 4.63 (2H, d, J= 6.4 Hz), 4.74 (1H, d, J= 4.0 Hz), 7.07 (1H, d, J= 8.4 Hz), 7.35 (1H, dd, J= 8.4, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.83 (1H, t, J= 6.4 Hz), 7.89 (1H, dd, J= 8.4, 4.4 Hz), 8.33 (1H, dd, J= 8.4, 1.6 Hz), 9.09 (1H, dd, J= 4.4, 1.6 Hz).
【0282】
実施例32
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0283】
【0284】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン10.0g を、N-メチル-2- ピロリジノン50mlに溶解し、4-ヒドロキシピリジン43.32g、ジイソプロピルエチルアミン10mlを加え、170℃で8 時間加熱した。
酢酸エチルを加え、水で3回、飽和食塩水で1 回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;塩化メチレン- メタノール=30 :1 )で精製し、表記化合物を黄色結晶として10.1g 得た。
【0285】
融点 172.0-173.5 ℃
MASS 424 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.70 (1H, brs), 1.80-1.90 (2H, m), 2.07-2.15 (2H, m), 3.05-3.15 (2H, m), 3.50-3.60 (2H, m), 3.87 (3H, s), 3.90-4.00 (1H, m), 4.74 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.41 (1H, t, J = 5.0 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.29 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.42 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.12 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.21 (1H, s)
【0286】
実施例33
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−オキソ−1、4−ジヒドロピリド−1−イル]フタラジン
【0287】
【0288】
実施例32と同様にして、表記化合物を得た。
【0289】
融点 218-219 ℃
MASS 418(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 3.83 (3H, s), 4.67 (2H, d, J = 5.6 Hz), 7.11 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.27 (2H,dd, J=1.6Hz,4.4Hz), 7.36 (1H, dd, J = 8.4, 2.0 Hz), 7.48 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.18-8.24 (2H, m), 8.31 (1H, dd, J = 8.4, 1.2 Hz), 8.56(2H, dd,J=1.6Hz,4.4Hz), 9.02 (1H, d, J = 1.2Hz)
【0290】
実施例34
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(3−ヒドロキシプロピル)アミノフタラジン
【0291】
【0292】
実施例32と同様にして、表記化合物を得た。
【0293】
融点 132-135 ℃
MASS 398 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.91-1.98 (2H, m), 3.40 (1H, br s), 3.71-3.76 (1H, m), 3.80 (2H, t, J = 5.6 Hz), 3.81 (2H, t, J = 5.6 Hz) 3.91 (3H, s), 4.68 (2H, d, J = 6.4 Hz), 5.30-5.34 (1H, t, J = 6.4 Hz) 6.92 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.85 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 8.8, 1.6 Hz), 8.10 (1H, d, J = 1.6 Hz)
【0294】
実施例35
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[N−(3−ヒドロキシプロピル)−N−メチルアミノ]フタラジン
【0295】
【0296】
実施例32と同様にして、表記化合物を得た。
【0297】
融点 amorphas
MASS 412 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.72 -1.79 (1H, m), 2.83 (3H, s), 3.14-3.22 (2H, m), 3.41-3.48 (2H,m ) 3.83 (3H, s), 4.45 (1H,t,J=4.8Hz), 4.64 (2H, d, J = 5.6 Hz), 7.10 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.36 (1H, dd, J = 8, 2 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2 Hz), 7.85 (1H,t,J=5.6Hz), 8.13-8.22 (2H, m) , 8.88 (1H,d,J=1.2Hz)
【0298】
実施例36
1−(4−カルバモイルピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン
【0299】
【0300】
実施例32と同様にして、表記化合物を得た。
【0301】
融点 228-230 ( 分解)
MASS 451 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.80-1.95 (4H, m), 2.30 (1H, m), 2.82 (2H, m), 3.44 (2H, m), 3.82 (3H, s), 4.64 (2H, d, J = 5.8 Hz), 6.80 (1H, br s), 7.10 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, br s), 7.35 (1H, dd, J = 8.4, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.91 (1H, t, J = 5.8 Hz), 8.08 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.20 (1H, dd, J = 8.8, 1.2 Hz), 8.89 (1H, d, J = 1.2 Hz).
【0302】
実施例37
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(3−ヒドロキシピロリジノ)フタラジン
【0303】
【0304】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0305】
融点 191-193 ℃
MASS 419 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 2.01 -2.08 (1H, m), 2.14 -2.24 (1H, m), 3.56 -3.64 (1H, m), 3.73 (1H, dt, J = 14 Hz, 4 Hz), 3.82 (1H, dd, J = 6Hz, 16Hz), 3.88 (3H, s), 3.94 (1H, dt, J = 14 Hz, 16 Hz), 4.58-4.62 (1H, m), 4.69 (2H, d, J = 6 Hz), 4.83 -4.90 (1H, br t ), 6.89 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.4 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.68 (1H, dd, J = 2.0 Hz, 8.8 Hz), 7.72(1H, d, J = 2.0 Hz), 8.10 (1H, d, J = 8.8 Hz)
【0306】
実施例38
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(イミダゾール−1−イル)フタラジン
【0307】
【0308】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0309】
融点 221-222.5 ℃
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 3.91 (3H, s), 4.86 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.56 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.93 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.31 (1H,br s), 7.36 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.41-7.42 (1H, m), 7.48 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.67(1H, d, J=9.0 Hz), 7.81 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 7.99 (1H, br s)
【0310】
実施例39
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(3−ヒドロキシプロピル)アミノフタラジン
【0311】
【0312】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0313】
融点 131-138 ℃
MASS 407 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.83-1.94 (2H, m), 3.75 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.80 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.90 (3H, s), 4.59 (1H, br t, J = 4.8 Hz), 4.66 (2H, d, J = 4.8 Hz), 5.14 (1H, br t), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.69 (2H, s), 7.72 (1H, d, J = 1.6 Hz)
【0314】
実施例40
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジノ]フタラジン
【0315】
【0316】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0317】
融点 128 - 131 ℃
MASS 447 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.48 - 1.63 (3H, m), 1.76 (1H, m), 1.92 (2H, m), 3.01 (2H, dt, J = 12.3, 2.0Hz), 3.59 - 3.67 (4H, m), 3.89 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 5.1 Hz), 4.99 (1H, br t, J = 5.1 Hz) 6.89 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.70 (1H, dd, J = 8.6, 1.8 Hz), 7.73 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.99 (1H, d, J = 8.6 Hz)
【0318】
実施例41
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジノ]フタラジン
【0319】
【0320】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0321】
融点 153 -155℃
MASS 461 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.41 (1H, br s), 1.54 (2H, m), 1.60 - 1.76 (3H, m), 1.88 (2H, m), 2.98 (2H, dt, J = 12.5, 1.8 Hz), 3.59 (2H, m), 3.78 (2H, br t, J = 6.2 Hz), 3.89 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 5.3 Hz), 5.00 (1H, br t, J = 5.3 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.69 (1H, dd, J = 8.8, 2.0 Hz), 7.73 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.98 (1H, d, J = 8.8 Hz)
【0322】
実施例42
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)フタラジン
【0323】
【0324】
実施例14で得られた化合物より、実施例32と同様にして表記化合物を得た
。
【0325】
融点 162-164.5 ℃
MASS 489 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.29 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.96-2.14 (4H, m), 2.50-2.58 (1H, m), 2.99-3.07 (2H, m), 3.57-3.63 (2H, m), 3.91 (3H, s) 4.19 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.75 (2H, d, J = 5.0 Hz), 4.92 (1H, t, J =5.0 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.70 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.71 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 7.99 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0326】
実施例43
6−クロロ−1−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジン
【0327】
【0328】
製造例8で得られた1、4、6−トリクロロフタラジン3.38g とピペロニルアミン2.21g より実施例1と同様にして 1、6−ジクロロ−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジンと4、6−ジクロロ−1−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジンの混合物を4.83g 得た。この混合物0.8gより、実施例3と同様にして表記化合物をより極性の低い化合物として0.22g 得た。
【0329】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.28 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.90-2.10 (4H, m), 2.46-2.55 (1H, m), 2.96-3.05 (2H, m), 3.53-3.60 (2H, m), 4.16 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.70 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.21 (1H, t, J =5.0 Hz), 5.91 (2H, s), 6.73 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.87 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.91 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.68 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.78 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.96 (1H, d, J = 8.5 Hz).
【0330】
実施例44
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−6−ニトロフタラジン
【0331】
【0332】
実施例15で得られた化合物より、実施例32と同様にして、表記化合物を得た。
【0333】
融点 199-200 ( 分解) ℃
MASS 473(MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 2.69 (2H, t, J = 5.4 Hz), 2.80 (4H, br s), 3.37 (4H, br t), 3.70 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.90 (3H, s), 4.79 (2H, d, J = 5.2 Hz), 6.87 (1H, t, J = 5.2 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.37 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.50 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.16 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.51 (1H, dd, J = 9.2, 2.0 Hz), 9.13 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0334】
実施例45
1−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン
【0335】
【0336】
実施例15で得られた化合物より、実施例32と同様にして、表記化合物を得た。
【0337】
融点 208.5-209.5 ℃
MASS 500(MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.30 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.01-2.15 (4H, m), 2.53-2.59 (1H, m), 3.04-3.11 (2H, m), 3.56-3.64 (2H, m), 3.92 (3H, s) 4.20 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.79 (2H, d, J= 5.5 Hz), 5.23 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.94 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.48 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.20 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.55 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.65 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0338】
実施例46
1−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン
【0339】
【0340】
実施例16で得られた1−クロロ−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0341】
融点 105.0-107.0 ℃
MASS 451 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.79 (2H, ddd, J= 13.0, 13.0, 4.0 Hz), 2.04 (2H, d, J = 13.0 Hz), 2.31-2.40 (1H, m), 2.38 (6H, s), 3.03 (2H, dt, J = 13.5, 1.5 Hz), 3.66 ( 2H, d, J = 13.5 Hz), 4.77 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.15 (1H, t, J = 5.0 Hz), 5.98 (2H, s), 6.82 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.94 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.97 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.19 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.54 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.63 (1H, d, J = 2.0 Hz)
【0342】
実施例47
1−(イミダゾール−1−イル)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン
【0343】
【0344】
実施例16で得られた1−クロロ−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た
。
【0345】
融点 154.0-155.5 ℃
MASS 391 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 4.89 (2H, d, J= 5.5 Hz), 5.97 (2H, s), 6.05 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.82 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.96 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 6.98 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.35 (1H, s), 7.44 (1H, s),7.99 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.02 (1H, s), 8.61 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.85 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0346】
実施例48
1−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン
【0347】
【0348】
実施例16で得られた化合物より実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0349】
融点 220-222 ℃
MASS 480 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.30 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.99-2.16 (4H, m), 2.52-2.60 (1H, m), 3.03-3.11 (2H, m), 3.57-3.63 ( 2H, m), 4.20 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.77 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.17 (1H, t, J = 5.0 Hz), 5.98 (2H, s), 6.82 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.94 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.97 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.20 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.54 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.64 (1H, d, J = 2.0 Hz)
【0350】
実施例49
1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6、7−ジクロロ−4−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)フタラジン
【0351】
【0352】
のちの実施例65で得られた化合物より、実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0353】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.29 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.96-2.13 (4H, m) 2.48-2.55 (1H, m), 3.98-3.05 (2H, m), 3.53 - 3.58 (2H, m), 3.86 (3H, s), 4.19 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.71 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.31 (1H, t, J =5.0 Hz), 6.84 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.27 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.40 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.94 (1H, s), 8.08 (1H, s)
【0354】
実施例50
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(イミダゾール−1−イル)−6−ニトロフタラジン
【0355】
【0356】
実施例15で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0357】
融点 189.5-190.5℃
MASS 411(MH+)
1H-NMR (400 MHz,CDCl3 )δ; 3.91 (3H, s), 4.92 (2H, d, J = 5.5 Hz), 6.00 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.94 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.34-7.35 (1H, m), 7.38(1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.43-7.44 (1H, m), 7.50 (1H, d, J = 2.0 Hz),7.79 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.01-8.02 (1H, m), 8.62 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.84 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0358】
実施例51
4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン−1−イル]チオモルフォリン 1、1−ジオキシド
【0359】
【0360】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0361】
融点 279-282(dec)℃
MASS 458(MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 3.37-3.41 (4H, m), 3.59-3.63 (4H, m), 3.82 (3H, s), 4.66 (2H, d, J = 5.0 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.03 (1H, t, J = 5.5 Hz), 8.27 (2H, s), 8.93 (1H,s).
【0362】
実施例52
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−(メタンスルホンアミド)ピペリジノ]フタラジン
【0363】
【0364】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0365】
融点 143-145℃
MASS 501(MH+)
1H-NMR (400 MHz,CDCl3 )δ; 1.80-1.91 (2H, m), 2.17-2.24 (2H, m), 3.05 (3H, s), 3.10-3.18 (2H, m), 3.55-3.62 (3H, m), 3.90 (3H, s), 4.35 (1H, d, J= 7.5 Hz), 4.77 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.18 (1H, t, J= 5.0 Hz), 6.91 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.31 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.45 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.96 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.09 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.13 (1H, d, J= 1.5 Hz).
【0366】
実施例53
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[(トランス−4−ヒドロキシ−1−シクロヘキシル)アミノ]フタラジン
【0367】
【0368】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0369】
融点 113-118℃
MASS 438 (MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 1.20 - 1.36 (4H, m), 1.80 - 1.88 (2H, m), 1.96 - 2.08 (2H, m), 3.41 (1H, bs), 3.80 (3H, s), 3.85 (1H, bs), 4.50 - 4.56 (3H, m), 6.37 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.06 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.24 - 7.32 (2H, m), 7.41 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.18 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.36 (1H, d, J = 8.8 Hz),
8.75 (1H, s).
【0370】
実施例54
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ホモピペラジン−1−イル]フタラジン
【0371】
【0372】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0373】
融点 155-158℃
MASS 467 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 2.03 - 2.11 (2H, m), 2.76 - 2.82 (2H, m), 2.93 - 3.04 (4H, m), 3.58 - 3.73 (6H, m), 3.90, (3H, s), 4.76 (2H, d, J = 5.1 Hz), 5.01 - 5.06 (1H, m), 6.92 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.4 Hz, 2.4 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.94 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.11 (1H, s), 8.15 (1H, d, J = 8.8 Hz).
【0374】
実施例55
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−ピペリジノフタラジン
【0375】
【0376】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0377】
融点 208-211℃
MASS 408 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.65-1.73 (2H, m), 1.78-1.86 (4H, m), 3.22-3.31 (4H, m), 3.90 (3H, s), 4.76 (2H, d, J=5.1 Hz), 5.12 (1H, t, J= 5.1 Hz), 6.90 (1H, d, J= 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J= 8.4, 2.2 Hz), 7.46 (1H, d, J= 2.2 Hz), 7.94 (1H, dd, J=8.5, 1.5 Hz), 8.12 (1H, dd, J= 1.5, 0.4 Hz), 8.14 (1H, dd, J= 8.5, 0.5 Hz).
【0378】
実施例56
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(チオモルホリノ)フタラジン
【0379】
【0380】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0381】
融点 204.5-206.0℃
MASS 426 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 2.89-2.93 (4H, m), 3.57-3.61 (4H, m), 3.91 (3H, s), 4.78(2H, d, J = 4.5 Hz), 5.10 (1H, t, J = 4.5 Hz), 6.93 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.97 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.09 (1H, dd, J = 8.5, 1.0 Hz), 8.10 (1H, dd, J = 1.5, 1.0 Hz).
【0382】
実施例57
4−[3−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)ベンジル)]アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0383】
【0384】
実施例5で得た1−クロロ−4−[3−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)ベンジル)]アミノ−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0385】
融点 120-127℃
MASS 530(MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.72 (1H, br), 1.78-1.89 (2H, m), 2.06-2.15 (2H, m), 3.06-3.15 (2H, m), 3.50-3.58 (2H, m), 3.80 (3H, s), 3.94 (1H, m), 4.72 (2H, d, J= 5.1 Hz), 5.05 (2H, s), 5.36 (1H, t, J= 5.1 Hz), 6.86-6.92 (2H, m), 6.90 (1H, d, J= 8.4 Hz), 7.24 (1H, dd, J= 8.4, 2.2 Hz), 7.33-7.38 (2H, m), 7.43 (1H, d, J= 2.2 Hz), 7.93 (1H, dd, J= 8.4, 1.5 Hz), 8.11 (1H, d, J= 8.4 Hz), 8.18 (1H, d, J= 1.5 Hz).
【0386】
実施例58
4−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)エチル)]アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0387】
【0388】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例1と同様にしてより極性の低い生成物として1−クロロ−4−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)エチル)]アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン得た後、実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0389】
融点 124-126℃
MASS 438 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.61-1.72 (2H, m), 1.89-1.97 (2H, m), 2.88-2.97 (4H, m), 3.32-3.40 (2H, m), 3.67-3.74 (3H, m), 3.82 (3H, s), 4.75 (1H, d, J=4.0 Hz), 7.07 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.20 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.34 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.42 (1H, t, J=5.2 Hz), 8.06 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.19 (1H, dd, J=8.8, 0.8 Hz), 8.82 (1H, d, J=0.8 Hz).
【0390】
実施例59
1−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)エチル)]アミノ−6−シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0391】
【0392】
製造例7または16で得た6−シアノ−1、4−ジクロロフタラジンより実施例1と同様にしてより極性の高い生成物として4−クロロ−1−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)エチル)]アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン得た後、実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0393】
融点 215-220 (dec)℃
MASS 438 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.64-1.75 (2H, m), 1.89-1.97 (2H, m), 2.90-2.97 (4H, m), 3.33-3.43 (2H, m), 3.65-3.73 (3H, m), 3.81 (3H, s), 4.73 (1H, d, J=4.0 Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.19 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.33 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.44 (1H, t, J=5.4 Hz),8.23(1H, dd, J=8.8, 1.6 Hz), 8.34 (1H, d, J=1.6 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0394】
実施例60
4−(3−クロロ−4−メトキシアニリノ)−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0395】
【0396】
実施例6で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシアニリノ)−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0397】
融点 177-179℃
MASS 410 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.65-1.75 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.95-3.05 (2H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.85 (3H, s), 4.77 (1H, d, J = 4.0 Hz), 7.16 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.75 (1H, dd, J = 9.0, 2.5 Hz), 8.13(1H, d, J = 8.0 Hz), 8.15(1H, d, J = 2.5 Hz), 8.26 (1H, dd, J = 8.0, 1.0 Hz), 9.07(1H, s), 9.09 (1H, d, J = 1.0 Hz).
【0398】
実施例61
6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−4−(4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0399】
【0400】
実施例7で得た1−クロロ−6−シアノ−4−(4−メトキシベンジル)アミノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0401】
融点 190-191.5℃
MASS 390 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.79-1.90 (2H, m), 2.08-2.16 (2H, m), 3.08-3.16(2H, m), 3.52-3.59 (2H, m), 3.82 (3H, s), 3.92-4.00 (1H, m), 4.77 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.08-5.16 (1H, m), 6.89-6.94 (2H, m), 7.36-7.41 (2H, m), 7.95 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.10-8.14 (2H, m).
【0402】
実施例62
4−(α−メチル−3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0403】
【0404】
実施例8で得た1−クロロ−4−(α−メチル−3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0405】
融点 156-157.5℃
MASS 438 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.66 (3H, d, J= 7.0 Hz), 1.77-1.87 (2H, m), 2.06-2.14 (2H, m), 3.05-3.14 (2H, m), 3.48-3.57 (2H, m), 3.88 (3H, s), 3.89-3.98 (1H, m), 5.10 (1H, d, J= 7.0 Hz), 5.52 (1H, q, J= 7.0 Hz), 6.88 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.95 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.11 (1H, dd, J = 8.5 Hz), 8.15 (1H, d, J= 1.5 Hz).
【0406】
実施例63
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−トリフルオロメチルフタラジン
【0407】
【0408】
実施例10で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−トリフルオロメチルフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0409】
融点 207-208.5℃
MASS 467 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.80-1.90 (2H, m), 2.08-2.16 (2H, m), 3.08-3.16 (2H, m), 3.54-3.62 (2H, m), 3.89 (3H, s), 3.90-3.99 (1H, m), 4.77 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.25 (1H, t, J=5.0 Hz), 6.89 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.97 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.05(1H, bs), 8.16 (1H, d, J= 8.5 Hz).
【0410】
実施例64
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−(N、N−ジメチルスルファモイル)−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0411】
【0412】
実施例11で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−(N、N−ジメチルスルファモイル)フタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0413】
融点 210-212℃
MASS 506 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.67 (1H, brs), 1.80-1.90 (2H, m), 2.08-2.16 (2H, m), 2.77 (6H, s), 3.10-3.17 (2H, m), 3.54-3.61 (2H, m), 3.90 (3H, s), 3.91-4.00 (1H, m), 4.78 (2H, d, J= 5.5 Hz), 5.43 (1H, t, J= 5.5 Hz), 6.91 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.07 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.19 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.22(1H, d, J= 1.5 Hz).
【0414】
実施例65
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−(N、N−ジアリールスルファモイル)−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0415】
【0416】
実施例12で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−(N、N−ジアリルスルファモイル)フタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0417】
融点 159-161℃
MASS 558 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.58 (1H, m), 1.80-1.90 (2H, m), 2.09-2.16 (2H, m), 3.09-3.17 (2H, m), 3.54-3.61 (2H, m), 3.85-3.89 (4H, m), 3.91 (3H, s), 3.91-3.99 (1H, m), 4.77 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.13-5.16 (2H, m), 5.16-5.19 (2H, m), 5.23 (1H, t, J= 5.0 Hz), 5.54-5.64 (2H, m), 6.92 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J=8.5, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J= 2.0 Hz), 8.09 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.15 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.23 (1H, d, J= 1.5 Hz).
【0418】
実施例66
6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0419】
【0420】
実施例13で得た6−(N−アリル−N−メチルスルファモイル)−1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジンより実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0421】
融点 199-201℃
MASS 532 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.80-1.91 (2H, m), 2.09-2.17 (2H, m), 2.75 (3H, s), 3.10-3.18 (2H, m), 3.54-3.62 (2H, m), 3.71-3.75 (2H, m), 3.91 (3H, s), 3.92-4.00 (1H, m), 4.78 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.18-5.26 (3H, m), 5.64-5.74 (1H, m), 6.92 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.08 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.17 (2H, m).
【0422】
実施例67
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0423】
【0424】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン10.0g を、N-メチル-2- ピペリドン50mlに溶解し、4-ヒドロキシピリジン43.32g、ジイソプロピルエチルアミン10mlを加え、170 ℃で8 時間加熱した。
酢酸エチルを加え、水で3回、飽和食塩水で1 回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;塩化メチレン- メタノール=30 :1 )で精製し、4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジンを黄色結晶として10.1g 得た。この化合物10.8g を、エタノール60ml - 水30mlに懸濁し、1 規定塩酸水30mlを加えた。一旦加熱溶解した後、室温にて放冷した。
析出した結晶を濾取し、80℃で終夜温風乾燥し、表記化合物を黄色結晶として9.37g 得た。
【0425】
融点 217-227 (分解)℃
MASS 424 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.61-1.70 (2H, m), 1.90-1.97 (2H, m), 2.97-3.04 (2H, m),3.37-3.48 (2H, m), 3.70-3.79(1H, m), 3.84 (3H, s), 4.70 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.15 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.59 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.23 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.45 (1H, d, J = 8.5 Hz), 9.33 (1H, s), 10.10 (1H, brs), 14.00 (1H, brs)
【0426】
実施例68
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジノ]フタラジン 塩酸塩
【0427】
【0428】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0429】
MASS 438(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.40 - 1.50 (2H, m), 1.61 (1H, bs), 1.78 - 1.84 (2H, m), 2.82 - 2.91 (2H, m), 3.33 (2H, d, J = 6.1Hz), 3.52 - 3.62 (2H, m), 3.83 (3H, s), 4.71 (2H, d, J = 5.0 Hz), 7.14 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.45 (1H, dd, J = 8.4 Hz , 2.4 Hz), 7.61 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.21 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.46 (1H, d, J = 8.8 Hz), 9.42 (1H, s)
【0430】
実施例69
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジノ]フタラジン 塩酸塩
【0431】
【0432】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0433】
融点 230 ( 分解) ℃
MASS 452 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.39 - 1.53 (4H, m), 1.65 (1H, m), 1.82 (2H, m), 2.87 (2H, m), 3.50 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.56 (2H, m), 3.85 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 5.3 Hz), 7.15 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 8.6, 2.0 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.23 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.47 (1H, dd, J = 8.6, 1.5 Hz), 9.53 (1H, br s)
【0434】
実施例70
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0435】
【0436】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0437】
融点 230 - 240 ℃( 分解)
MASS 438 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.22 (3H, s), 1.61 - 1.71 (2H, m), 1.73 - 1.84 (2H, m), 3.18- 3.33 (4H, m), 3.85 (3H, s), 4.76(2H, d, J = 5.1 Hz), 7.15 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 8.6, 2.0 Hz), 7.66 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.23 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.46 (1H, dd, J = 8.4, 1.0 Hz), 9.63 (1H, s)
【0438】
実施例71
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(3−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0439】
【0440】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0441】
融点 189 - 199 ℃
MASS 424 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.45 (1H, m), 1.71 (1H, m), 1.84 - 1.97 (2H, m), 2.86 (1H, m), 2.98(1H, m), 3.32 (1H, m), 3.42 (1H, m), 3.83 (1H, m), 3.85 (3H, s), 4.76 (2H, d, J = 5.7 Hz) 7.16 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 8.6, 2.0 Hz), 7.66 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.31 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.49 (1H, dd, J = 8.4, 1.3 Hz), 9.61 (1H, s)
【0442】
実施例72
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(2−ピリジルメチル)アミノフタラジン 二塩酸塩
【0443】
【0444】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0445】
融点 188-190 ℃
MASS 431 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ; 3.83 (3H, s), 4.62 (2H, s), 5.05 (2H, s), 7.08 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.98 (1H, ddd, J = 8.0, 6.0, 1.5 Hz), 8.16 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.48 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.57 (1H, ddd, J = 8.0, 8.0, 1.5 Hz), 8.62 (1H, d, J=8.5Hz), 8.76-8.78 (1H, m), 9.06 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0446】
実施例73
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ピリジルメチル)アミノフタラジン 二塩酸塩
【0447】
【0448】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0449】
融点 212-214 ℃
MASS 431 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ; 3.88 (3H, s), 4.61 (2H, s), 4.97 (2H, s), 7.08 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.11-8.14 (2H, m), 8.48 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.61 (1H, d, J=8.5Hz), 8.77-8.79 (2H, m), 9.04 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0450】
実施例74
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(3−ピリジルメチル)アミノフタラジン 二塩酸塩
【0451】
【0452】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0453】
融点 195.0-196.5 ℃
MASS 431 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 3.84 (3H, s), 4.59-4.63 (2H, m), 4.78-4.82 (2H, m), 7.12 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.40 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.55 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.92 (1H, dd, J = 8.0, 5.5 Hz), 8.46-8.52 (1H, m), 8.58 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.77 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.82-8.92 (1H, m), 8.93 (1H, d, J = 1.5 Hz), 9.36-9.42 (1H, m).
【0454】
実施例75
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル]フタラジン 二塩酸塩
【0455】
【0456】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0457】
融点 205-215 ( 分解) ℃
MASS 486 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ; 3.59 (4H, m), 3.90 (3H, s), 4.01 (4H, m), 4.74 (2H, s), 4.07 (1H, m), 7.12 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.41 (1H, dd, J = 8.6, 2.4 Hz), 7.50 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.54 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.02 (1H, m), 8.11 (1H, m), 8.44 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 8.49 (1H, dd, J = 8.4, 0.8 Hz), 9.09 (1H, dd, J = 1.6, 0.8 Hz).
【0458】
実施例76
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−(2−ピリミジル)ピペラジン−1−イル]フタラジン 二塩酸塩
【0459】
【0460】
実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0461】
融点 205-209 ( 分解) ℃
MASS 487 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ; 3.52 (4H, m), 3.90 (3H, s), 4.17 (4H, m), 4.73 (2H, s), 6.94 (1H, t, J = 4.8 Hz), 7.12 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.41 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.54 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 8.49 (1H, dd, J = 8.4, 0.6 Hz), 8.57 (2H, d, J = 4.8 Hz), 9.08 (1H, dd, J = 1.6, 0.6 Hz).
【0462】
実施例77
6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジン 塩酸塩
【0463】
【0464】
実施例1と同様にしてえられた1−クロロ−6−シアノ−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0465】
MASS 404 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.52 - 1.70 (2H, m), 1.86 - 1.95 (2H, m), 2.94 - 3.02 (2H, m), 3.38 - 3.46 (2H, m), 3.69 - 3.75 (1H, m), 4.73 (2H, d, J = 5.0 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.04 (1H, dd, J= 8,1.6Hz) 7.16 (1H,d,J=1.6Hz), 8.19 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.44 (1H, d, J = 8.4 Hz), 9.69 (1H, s)
【0466】
実施例78
(R)−6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジノ]フタラジン 塩酸塩
【0467】
【0468】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0469】
融点 163-165 ℃
MASS 433 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.80 -1.95 (1H, m), 1.95 -2.04 (1H, m), 2.15 -2.24 (1H, m), 3.42 -3.48 (1H, m), 3.75 (1H, dd,J=16Hz,8Hz), 3.86 (1H, dd,J=6Hz,16Hz), 3.90 (3H, s), 3.90 -3.97 (1H, m), 4.70 (2H, d, J = 6Hz), 4.70 -4.77 (1H,m), 4.83 (1H,br t,J=6Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.69 (1H, dd, J = 8.4 Hz,2.0Hz), 7.72 (1H, d, J =2.0 Hz), 8.08 (1H, d,J=2.0Hz)
【0470】
実施例79
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0471】
【0472】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0473】
融点 229 - 232 (分解)℃
MASS 433 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.60 - 1.70 (2H, m), 1.86 - 1.96 (2H, m), 2.95 - 3.06 (2H, m), 3.38 -3.48 (2H, m), 3.69 - 3.78 (1H, m), 3.92 (3H, s), 4.68 (2H, d, J = 4.6Hz), 7.13 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.43 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.58 (1H, s), 8.06 - 8.15 (2H, m), 9.01 (1H, s)
【0474】
実施例80
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−モルホリノフタラジン 塩酸塩
【0475】
【0476】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0477】
融点 255-261 ( 分解) ℃
MASS 419 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 3.20-3.23 (4H, m), 3.82-3.96 (4H, m), 3.85 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.15 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.8, 2.0 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.13 (1H, dd, J = 8.8, 2.0 Hz), 8.21 (1H, d, J = 8.8 Hz), 9.16 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.50 (1H, br t), 13.97 (1H, br s)
【0478】
実施例81
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−ニトロフタラジン 塩酸塩
【0479】
【0480】
実施例15で得られた化合物より、実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0481】
融点 245-246 ( 分解) ℃
MASS 444 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.70 (2H, m), 1.96 (2H, m), 3.05 (2H, m), 3.48 (2H, m), 3.77 (1H, m), 3.86 (3H, s), 4.78 (2H, d, J = 5.2 Hz), 7.17 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.4, 2.0 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.34 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.78 (1H, dd, J = 9.2, 2.0 Hz), 9.78 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.59 (1H, br s), 14.04 (1H, br s).
【0482】
実施例82
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジノ]−6−ニトロフタラジン 塩酸塩
【0483】
【0484】
実施例15で得られた化合物より、実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0485】
融点 232-233 ( 分解) ℃
MASS 458 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.48 (2H, m), 1.64 (1H, m), 1.83 (2H, m), 2.90 (2H, m), 3.37 (2H, d, J = 6.4 Hz), 3.61 (2H, m), 3.85 (3H, s), 4.77 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.17 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.32 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.78 (1H, dd, J = 9.2, 2.0 Hz), 9.77 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.56 (1H, br s).
【0486】
実施例83
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジノ]−6−ニトロフタラジン 塩酸塩
【0487】
【0488】
実施例15で得られた化合物より、実施例67と同様にして、表記化合物を得た。
【0489】
融点 233-236 ( 分解) ℃
MASS 472(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.42-1.53 (4H, m), 1.66 (1H, m), 1.84 (2H, m), 2.89 (2H, m), 3.51 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.58 (2H, m), 3.85 (3H, s), 4.76 (2H, d, J = 5.6 Hz), 7.17 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 8.8, 2.0 Hz), 7.62 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.33 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.77 (1H, dd, J = 8.8, 2.0 Hz), 9.74 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.45 (1H, br s).
【0490】
実施例84
1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6、7−ジクロロ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0491】
【0492】
実施例64で得られた化合物より、実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0493】
融点 174.0-175.5 ℃
MASS 467 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.63-1.73 (2H, m), 1.91-1.99 (2H, m), 3.00-3.08 (2H, m), 3.39-3.49 (2H, m), 3.73-3.81 (1H, m), 3.86 (3H, s), 4.71 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.14 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.45 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.59 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.16 (1H, s), 9.26 (1H, s).
【0494】
実施例85
6−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−4−(3−ピリジルメチル)フタラジン 二塩酸塩
【0495】
【0496】
製造例19で得た化合物より、実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0497】
融点 168.5-169.5 ℃
MASS 425 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 3.83 (3H, s), 4.77 (2H, s), 4.79 (2H, s), 7.13 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.62 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.89 (1H, dd, J = 7.5, 5.5 Hz), 8.26 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.34 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.51 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.76 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.87 (1H, s), 9.12 (1H, d, J = 9.0 Hz), 11.01 (1H, br s).
【0498】
実施例86
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(3−ピリジルメチル)フタラジン 二塩酸塩
【0499】
【0500】
製造例20で得た化合物より、実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0501】
融点 170.0-171.0 ℃
MASS 425 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 3.85 (3H, s), 4.78 (2H, d, J = 6.0 Hz), 4.81 (2H, s), 7.13 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.62 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 8.0, 6.0 Hz), 8.25 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 8.40-8.46 (2H, m), 8.81 (1H, d, J = 6.0 Hz), 8.93 (1H, d, J = 1.0 Hz), 9.26-9.31 (1H, m), 10.91 (1H, br s).
【0502】
実施例87
1、4−ビス−[(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ]−6−シアノフタラジン 塩酸塩
【0503】
【0504】
実施例18で得た4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0505】
融点 219-221℃
MASS 494(MH+)
1H-NMR (400 MHz,CD3OD )δ; 3.86 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.58 (2H, s), 4.59 (2H, s), 7.30 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.40 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.45 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.35 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.56 (1H, d, J=8.5Hz), 8.89 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0506】
実施例88
1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0507】
【0508】
実施例18で得た4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0509】
融点 175-177℃
MASS 424(MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 1.65-1.75(2H, m), 1.92-1.98 (2H, m), 3.00-3.09 (2H, m), 3.44-3.53 (2H, m), 3.73-3.79 (1H, m), 3.84 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.15 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.46 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.61 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.49-8.52 (2H, m), 9.02-9.08 (1H, m), 10.05(1H, bs), 13.95 (1H, m).
【0510】
実施例89
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(イミダゾール−1−イル)フタラジン 塩酸塩
【0511】
【0512】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0513】
融点 181-183℃
MASS 391(MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 3.81 (3H, s), 4.77 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.10(1H, d, J = 8.5 Hz), 7.40 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.51 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.81 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.93 (1H, dd, J = 2.0, 1.5 Hz), 8.16 (1H, dd, J=2.0, 1.5 Hz), 8.33 (1H, dd, J=8.5, 1.5 Hz), 9.15-9.20(1H, brs), 9.23(1H, s), 9.52(1H, s).
【0514】
実施例90
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−メトキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0515】
【0516】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0517】
融点 215-217(dec)℃
MASS 438(MH+)
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6 )δ; 1.68-1.789 (2H, m), 2.02-2.09 (2H, m), 3.01-3.09 (2H, m), 3.30 (3H, s), 3.35-3.50 (3H, m), 3.85 (3H, s), 4.73 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.26 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.47 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 9.49 (1H, s).
【0518】
実施例91
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)フタラジン 塩酸塩
【0519】
【0520】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0521】
融点 269-276 (dec.)℃
MASS 423 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 2.83 (3H, s), 3.25-3.60 (8H, m), 3.83 (3H, s), 4.65 (2H, d, J=5.5 Hz), 7.10 (1H, d, J= 8.6 Hz), 7.36 (1H, dd, J= 8.4, 2.2 Hz), 7.47 (1H, d, J= 2.2 Hz), 8.15 (1H, d, J=8.6 Hz), 8.21 (1H, m), 8.25 (1H, dd, J= 8.6, 1.5 Hz), 9.00 (1H, s).
【0522】
実施例92
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(ピペラジン−1−イル)フタラジン 二塩酸塩
【0523】
【0524】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0525】
融点 238-242 (dec.)℃
MASS 409 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 3.25-3.45 (8H, m), 3.83 (3H, s), 4.67 (2H, d, J= 4.9 Hz), 7.11 (1H, d, J= 8.4 Hz), 7.38 (1H, dd, J= 8.4, 2.0 Hz), 7.49 (1H, d, J= 2.0 Hz), 8.22 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.26 (1H, dd, J= 8.4, 0.4 Hz), 9.07 (1H, br s), 9.2 (2H, br s).
【0526】
実施例93
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(1、2、3、6−テトラヒドロ−1−ピリジル)フタラジン 塩酸塩
【0527】
【0528】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0529】
融点 240-243 (分解)℃
MASS 406 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 2.38-2.46 (2H, m), 3.35-3.38 (2H, m), 3.80-3.84 (2H, m), 3.85 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 5.6 Hz), 5.85 (2H, d, J = 10 Hz), 5.93 (2H, d, J = 10 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.4, 2.0 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.23 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.47 (1H, d, J = 8.4 Hz), 9.49 (1H, s), 10.46 (1H, br s).
【0530】
実施例94
4−[N−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]−6−シアノ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0531】
【0532】
のちの実施例121で得た1−クロロ−4−[N−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0533】
融点 169-171℃
MASS 438 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.66-1.75 (2H, m), 1.94-2.03 (2H, m), 3.11(3H, s), 3.19-3.28 (2H, m), 3.61-3.69 (2H, m), 3.78-3.85 (1H, m), 3.87 (3H, s), 4.76 (2H, s), 7.17 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.39 (1H, dd, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.53 (1H, d, J= 2.0 Hz), 8.29 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.41 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.71 (1H, d, J= 1.5 Hz).
【0534】
実施例95
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(3、4−シス−ジヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0535】
【0536】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0537】
融点 149 (dec)℃
MASS 440 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.76-1.85 (1H, m), 1.87-1.97 (1H, m), 3.07-3.16 (2H, m), 3.78-3.85 (2H, m), 3.85 (3H, s), 4.72 (2H, d, J=5.6 Hz), 7.16 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.47 (1H, dd, J=8.8, 2.0 Hz), 7.62 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.50 (1H, dd, J=8.4, 1.4 Hz), 9.46 (1H, d, J=1.4 Hz), 10.39 (1H, br), 13.91 (1H, br).
【0538】
実施例96
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(3、4−トランス−ジヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0539】
【0540】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0541】
融点 143 (dec)℃
MASS 440 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.59-1.71 (1H, m), 1.98-2.07 (1H, m), 2.87-2.96 (1H, m), 2.99-3.08 (1H, m), 3.40-3.61 (6H, m), 3.82 (3H, s), 4.75 (2H, d, J=5.6 Hz), 7.15 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.49 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.64 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.48 (1H, dd, J=8.8, 1.4 Hz), 9.56 (1H, d, J=1.4 Hz), 10.61 (1H, br), 13.98 (1H, br).
【0542】
実施例97
6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−4−(2−メトキシエチル)アミノフタラジン 塩酸塩
【0543】
【0544】
実施例4で得た1−クロロ−6−シアノ−4−(2−メトキシエチル)アミノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0545】
融点 220-221 (dec.)℃
MASS 328 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.68 (2H, m), 1.95 (2H, m), 3.02 (2H, m), 3.31 (3H, s), 3.44 (2H, m), 3.66 (2H, m), 3.74 (2H, m), 3.77 (1H, br), 8.24 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.48 (1H, dd, J = 8.8, 1.4 Hz), 9.38 (1H, br s), 9.92 (1H, br s), 13.84 (1H, br s).
【0546】
実施例98
4−(3−クロロ−4−エトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0547】
【0548】
のちの実施例107で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−エトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0549】
融点 186-190 (dec)℃
MASS 436 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.35 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.62-1.73 (2H, m), 1.90-1.99 (2H, m), 2.99-3.08 (2H, m), 3.41-3.49 (2H, m), 3.72-3.80 (1H, m), 4.11 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.70 (2H, d, J=5.6 Hz), 7.15 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.42 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.59 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.24 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.46 (1H, dd, J=8.4, 0.8 Hz), 9.33 (1H, d, J=0.8 Hz), 10.05 (1H, br), 14.00 (1H, br).
【0550】
実施例99
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−メチルスフィニルフタラジン 塩酸塩
【0551】
【0552】
実施例142で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルスフィニルフタラジンより実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0553】
融点 221-223.5℃
MASS 461 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.64-1.74 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.94 (3H, s), 3.00-3.09 (2H, m), 3.43-3.52 (2H, m), 3.71-3.80 (1H, m), 3.85 (3H, s), 4.72 (2H, d, J= 6.5 Hz), 7.16 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.60 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.27 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.36 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 9.12 (1H, bs).
【0554】
実施例100
1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)ベンゾ[g]フタラジン 塩酸塩
【0555】
【0556】
1、4−ジクロロベンゾ[g]フタラジンより実施例1と同様にして1−クロロ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)ベンゾ[g]フタラジンを得た後、実施例67と同様にして表記化合物を得た。
【0557】
融点 210-214 (分解)℃
MASS 449 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.74-1.83 (2H, m), 1.96-2.05 (2H, m), 3.04-3.17 (2H, m), 3.55-3.64 (2H, m), 3.77-3.85 (1H, m), 3.86 (3H, s), 4.79 (2H, d, J = 5.6 Hz), 4.79-4.91 (1H, m), 7.17 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.64 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.87-7.93 (2H, m), 8.19-8.23 (1H, m), 8.46-8.50 (1H, m), 8.77-8.79 (1H, m), 9.56-9.62 (1H, m), 10.50 (1H, br s), 13.50 (1H, br s).
【0558】
実施例101
5−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−8−(4−ヒドロキシピペリジノ)ピリド[2,3-d]ピリダジン
【0559】
【0560】
5、8−ジクロロピリド[2,3-d]ピリダジンより実施例1と同様にして、より極性の高いものとして8−クロロ−5−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノピリド[2,3-d]ピリダジンを得、更に、実施例32と同様にして表記化合物を得た。
【0561】
融点 143-145℃
MASS 400 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.55-1.66 (2H, m), 1.86-1.95 (2H, m), 3.73-3.82 (1H, m), 3.84 (3H, s), 4.05-4.15 (2H, m), 4.65-4.74 (2H, m), 7.14 (1H, d, J= 8.6 Hz), 7.44 (1H, dd, J= 8.6 Hz), 7.59 (1H, s), 8.09 (1H, dd, J= 8.2, 4.4 Hz), 9.28 (3H, m), 13.75 (1H, br s).
【0562】
実施例102
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−オキソピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0563】
【0564】
実施例32と同様にしてえられた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4、4−エチレンジオキシピペリジノ)フタラジン565mg (1.21mmol)をトリフルオロ酢酸 5ml に溶かし、室温で18時間攪拌した。反応液を減圧乾固したのち、ジクロロメタンに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水で中和した。さらにジクロロメタンで二回抽出を行ない、有機層を集め、水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン= 3:1 )で精製分離すると、淡黄色固体 565mg が得られ、さらに 50%−エタノール水溶液より再結晶を行ない、4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−オキソピペリジノ)フタラジン 423mg (1.00mmol)を得た。これを実施例67の塩酸塩にする方法と同様にして、表記化合物を得た。
【0565】
融点 206 ℃( 分解)
MASS 422 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 2.62-2.68 (4H, m), 3.55-3.61 (4H, m), 3.85 (3H, s), 4.77 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.15 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.64 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.50 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 9.55 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0566】
実施例103
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−オキソピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0567】
【0568】
実施例14で得られた化合物より、実施例102と同様にして表記化合物を得た。
【0569】
融点 197 ( 分解) ℃
MASS 431 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 2.62-2.66 (4H, m), 3.57-3.61 (4H, m), 3.85 (3H, s), 4.73 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.45 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.60 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.17 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.28 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.02 (1H, br s).
【0570】
実施例104
1−(4−カルボキシピペリジノ)−6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0571】
【0572】
実施例42で得られた化合物3.00g に、メタノール50ml、テトラヒドロフラン50ml、1 規定水酸化ナトリウム水溶液10mlを加え、室温にて終夜攪拌した。
減圧下溶媒を留去した後、残渣を水100ml に溶解した。1 規定塩酸10mlを加えた。析出した結晶を濾取し、表記化合物を淡黄色結晶として2.76g 得た。
【0573】
融点 239.5-242 ℃(分解)
MASS 489 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.78-1.90 (2H, m), 1.93-2.00 (2H, m), 2.40-2.50 (1H, m), 2.83-2.90 (2H, m), 3.35-3.45 (2H, m), 3.82 (3H, s) 4.61 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.09 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.43 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.75 (1H, t, J = 5.5 Hz), 7.88(1H, dd, J=9.0, 2.0 Hz), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.44 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0574】
実施例105
1−[N−(3−カルボキシプロピル)−N−メチルアミノ]−6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0575】
【0576】
実施例14で得られた化合物より、実施例32と同様にして6−クロロ−1−[N−(3−エトキシカルボニルプロピル)−N−メチルアミノ]−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジンを得、この化合物より実施例104と同様にして、表記化合物を得た。
【0577】
融点 248-250 (分解)℃
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.76 -1.86 (1H, m), 2.06 -2.14 (1H, m), 2.80 (3H, s), 3.06 -3.14 (2H, m), 3.81 (3H, s), 4.59 (2H, d, J = 6 Hz), 7.08 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 7.44 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.86 -7.95 (2H, m) , 8.02 (1H, d, J = 8.8Hz), 8.54 (1H, d,J=2.0Hz)
【0578】
実施例106
1−(4−カルボキシピペリジノ)−6−クロロ−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジン
【0579】
【0580】
実施例143で得た化合物より、実施例104と同様にして表記化合物を得た。
【0581】
融点 165-167 ℃
MASS 441 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.80-1.91 (2H, m), 1.94-2.01 (2H, m), 2.43-2.52 (1H, m), 2.86-2.94 (2H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 4.61 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.98 (2H, s), 6.87 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.90 (1H, dd, J = 8.0, 1.0 Hz), 7.00 (1H, d, J = 1.0 Hz), 7.95 (1H, br d, J = 9.0 Hz), 8.03 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.58 (1H, br s)
【0582】
実施例107
4−(4−カルボキシピペリジノ)−6−クロロ−1−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジン
【0583】
【0584】
実施例122で得た化合物より、実施例104と同様にして表記化合物を得た。
【0585】
融点 152-154 ℃
MASS 441 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.80-1.90 (2H, m), 1.94-2.01 (2H, m), 2.41-2.50 (1H, m), 2.85-2.92 (2H, m), 3.35-3.43 (2H, m), 4.62 (2H, d, J= 5.0 Hz), 5.96 (2H, s), 6.84 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.97 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.89 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.96 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 8.39 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0586】
実施例108
1−(4−カルボキシピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6、7−ジクロロフタラジン
【0587】
【0588】
実施例49で得られた化合物より、実施例104と同様にして表記化合物を得た。
【0589】
融点 268-273 (分解)℃
MASS 495 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.80 - 1.90 (2H, m), 1.93-2.00 (2H, m), 2.40-2.50 (1H, m), 3.84-3.91 (2H, m), 3.30 - 3.45 (2H, m), 3.82 (3H, s), 4.62 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.10 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.44 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.85 (1H, t, J =5.5 Hz), 8.05 (1H, s), 8.68 (1H, s)
【0590】
実施例109
4−(4−カルボキシピペリジノ)−1−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノピリド[3、4−d]ピリダジン
【0591】
【0592】
実施例121で得た化合物より、実施例104と同様にして表記化合物を得た。
【0593】
融点 138-140 ℃
MASS 408 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.82-1.93 (2H, m), 1.94-2.20 (2H, m), 2.45-2.52 (1H, m), 2.89-2.98 (2H, m), 3.46-3.55 (2H, m), 4.62 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.96 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.87 (1H, dd, J = 8.0, 1.0 Hz), 6.97 (1H, d, J = 1.0 Hz), 7.88 (1H, t, J = 5.5 Hz), 8.17 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.96 (1H, d, J = 5.5 Hz), 9.29 (1H, s), 12.25 (1H, br s).
【0594】
実施例110
1−(4−カルボキシピペリジノ)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノピリド[3、4−d]ピリダジン
【0595】
【0596】
実施例127で得た化合物より、実施例104と同様にして表記化合物を得た。
【0597】
融点 205-206 ℃
MASS 408 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.80-1.91 (2H, m), 1.94-2.01 (2H, m), 2.42-2.50 (1H, m), 2.84-2.92 (2H, m), 3.42-3.48 (2H, m), 4.64 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.97 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.89 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.99 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.76 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.05 (1H, t, J = 5.5 Hz), 8.93 (1H, d, J = 5.5 Hz) 9.67 (1H, s).
【0598】
実施例111
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フタラジン 二塩酸塩
【0599】
【0600】
実施例32と同様にして、4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フタラジンを得た。この化合物 12.0g(26.5mmol) をアセトン 600ml に懸濁し1N- 塩酸 60ml を加え室温で30分攪拌した。析出した結晶を濾取し90℃で6 時間乾燥し標記化合物 13.06g を淡黄色粉末として得た。
【0601】
融点 185-189 ℃
MASS 453(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 3.25 - 3.31 (2H, m), 3.37 - 3.52 (5H, m) 3.60 - 3.70 (4H, m), 3.85 (3H, s), 3.86 (2H,br t, J = 5.7 Hz), 4.82 (2H, d, J = 5.7 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 8.8, 2.0 Hz), 7.67 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.33 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.65 (1H, dd, J = 8.4, 1.1 Hz), 9.67 (1H, s), 11.14 (br, 1H)
【0602】
実施例112
1−(4−カルボキシピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン 塩酸塩
【0603】
【0604】
実施例1で得られた1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン2g とイソニペコチン酸-t- ブチルエステル 2g を N- メチル-2- ピロリドン 20 ml に溶解し、170 ℃にて 5 時間加熱した。冷後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにふし、トルエン- テトラヒドロフラン (10:1) で溶出し、1−(4−tert−ブトキシカルボニルピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジンを 1.6g 得た。
1−(4−tert−ブトキシカルボニルピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン1.2g を蟻酸 20 ml 中、室温で 20 時間攪拌した。減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン- メタノール (10:1) で溶出し、表記化合物を 1.05g 得た。
【0605】
融点 >270℃
MASS 452 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.88-1.93 (2H, m), 1.96-2.03 (2H, m),2.50-2.59 (1H, m), 2.92-3.01 (2H, m),3.50-3.58 (2H, m), 3.85 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 5.2 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.26 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.46 (1H, dd, J = 8.4, 1.2 Hz), 9.49 (1H, d, J = 1.2 Hz)
【0606】
実施例113
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1(2H)−フタラジノン
【0607】
【0608】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン1.0gを、N-メチル-2- ピペリドン10mlに溶解し、酢酸0.26ml、ジイソプロピルエチルアミン2.1ml を加えた。170 ℃で7 時間攪拌した後、水100ml を加え析出た結晶を濾取した。
エタノール- 水より再結晶し、表記化合物を黄色結晶として0.6g得た。
【0609】
融点 292.5-294 ℃
MASS 341 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 3.81 (3H, s), 4.36 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.07(1H, d, J = 8.5 Hz), 7.29 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.30 (1H, t, J = 5.5 Hz), 7.41 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.19 (1H, dd, J = 8.0, 1.0 Hz), 8.32 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.73 (1H, d, J = 1.0 Hz), 11.86(1H, s)
【0610】
実施例114
2−tert−ブトキシカルボニルメチル−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1(2H)−フタラジノン
【0611】
【0612】
実施例113で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1(2H)−フタラジノン0.20g をN-メチル-2- ピロリジノン5ml に溶解し、ブロモ酢酸t-ブチル0.14g 、炭酸カリウム0.24g を加えた。80℃で4 時間攪拌した後、反応液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。有機層を水で2 回、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し、表記化合物を黄色結晶として0.41g 得た。
【0613】
融点 173.5-175 ℃
MASS 454 (MH+ ) 1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6)δ; 1.49 (9H, s), 3.90 (3H, s), 4.37 (2H, d, J=5.0Hz), 4.91 (2H, d, J = 5.0 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.25 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.42 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.93 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 8.00 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.53 (1H, d, J=8.0 Hz).
【0614】
実施例115
2−カルボキシメチル−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1(2H)−フタラジノン
【0615】
【0616】
実施例114で得たt-ブチルエステル体0.41g に、トリフルオロ酢酸5ml を加え、室温にて1 時間攪拌した。減圧下トリフルオロ酢酸を留去し、残渣をエタノール- 水より再結晶し、表記化合物を黄色結晶として0.06g 得た。
融点 173-175 ℃MASS 399 (MH+) 1H-NMR (400 MHz,DMSO-d6)δ;3.81 (3H, s), 4.34 (2H ,d , J=5.5Hz), 4.62 (2H,s), 7.06 (1H, d, J=8.5Hz), 7.32 (1H, dd, J=8.5, 2.0Hz), 7.43 (1H, t, J= 5.5Hz), 7.45 (1H, d, J=2.0Hz), 8.22 (1H, dd, J=8.0Hz,1.0Hz), 8.34 (1H, d, J=8.0Hz), 8.74 (1H,d,J=1.0Hz), 12.95 (1H,br s).
【0617】
実施例116
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−2−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロピル]−1(2H)−フタラジノン
【0618】
【0619】
実施例113で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1(2H)−フタラジノン0.20g N-メチル-2- ピロリジノン5ml に溶解し、3-ブロモプロピル-2- テトラヒドロピラニルエーテル0.24g 、炭酸カリウム0.24g を加えた。50℃で4 時間攪拌した後、反応液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。有機層を水で2 回、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;n-ヘキサン- 酢酸エチル=1:1 )で精製し、表記化合物を黄色結晶として0.20g 得た。
【0620】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.44 -1.83 (6H, m), 2.08-2.17 (2H, m), 3.45-3.51 (2H, m), 3.81-3.87 (2H, m), 3.89 (3H, s), 4.17-4.30 (2H, m), 4.46 (2H, d, J = 5.5 Hz), 4.57-4.59 (1H, m), 5.02 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.44 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.93 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 8.06 (1H, dd, J = 1.5, 1.0 Hz), 8.55 (1H, dd, J=8.0, 0.5 Hz)
【0621】
実施例117
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−2−(3−ヒドロキシプロピル)−1(2H)−フタラジノン
【0622】
【0623】
実施例116で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−2−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロピル]−1(2H)−フタラジノン0.20g に、メタノール20ml、1 規定塩酸2ml を加え室温にて3 時間攪拌した。
減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノール- 水より再結晶し、表記化合物を黄色結晶として0.14g 得た。
【0624】
融点 191.5-193.0 ℃
MASS 399(MH+)
【0625】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.79 (2H, quint, J=6.0 Hz), 3.40 (2H, q, J=6.0 Hz), 3.81 (3H, s), 3.99 (2H, t, J=6.0 Hz), 4.36 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.45 (1H, t, J=5.0 Hz), 7.46(1H, d, J=2.0 Hz), 8.19 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 8.34 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.71 (1H, d, J=1.5 Hz)
【0626】
実施例118
1、6−ビス−(4−ヒドロキシピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0627】
【0628】
実施例79と同様にして、より極性の高いものとして表記化合物を得た。
【0629】
MASS 498 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.40 - 1.51 (2H, m), 1.55 - 1.65 (2H, m), 1.80 - 1.91 (4H, m), 2.78 - 2.85 (2H, m), 3.03 - 3.11 (2H, m), 3.27 - 3.34 (2H, m), 3.56 -3.66 (1H, m), 3.66 -3.25 (1H, m), 3.76 - 3.82 (2H, m), 3.80 (3H, s), 4.60 (2H, d, J = 5.3 Hz), 4.68 (1H, d, J = 4.1 Hz), 4.22 (1H, d, J = 4.1Hz), 7.34 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 8.6 Hz, 2.0 Hz), 7.38 - 7.41 (2H, m), 7.43 (1H, t, J = 5.5 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 9 Hz, 2.0 Hz), 7.72 (1H, d, J = 9.0 Hz)
【0630】
実施例119
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−エトキシフタラジン
【0631】
【0632】
実施例14で得られた4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1、6−ジクロロフタラジン1.0 g に、60%油性水素化ナトリウム 120 mg とエタノール 20 ml より得られた溶液を加え、封管中 150℃で一夜加熱した。冷後、減圧下濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにふし、ジクロロメタン- メタノール (50:1) で溶出し、表記化合物を 0.9 g 得た。
【0633】
融点 111-115 ℃
MASS 387 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.46 (3H, t, J = 7.2 Hz), 3.82 (3H, s), 4.43 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.59 (2H, d, J = 5.6 Hz), 7.08 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.4, 2.0 Hz), 7.44 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.65 (1H, t, J = 5.6 Hz), 7.90 (1H, dd, J = 8.8, 2.0 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.45 (1H, d, J = 2.0 Hz)
【0634】
実施例120
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(3−ヒドロキシプロピルオキシ)フタラジン
【0635】
【0636】
1,3-プロパンジオール 8ml に60%水素化ナトリウム 0.12g(3.0mmol) を加え室温で1 時間攪拌した。実施例14で得られた化合物 1.0g(2.7mmlo) を加え150 ℃で1 時間攪拌した。水を加え酢酸エチルで抽出した。水、飽和食塩水で有機層を洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ジクロロメタン:メタノール=30:1 )で精製した。含水エタノールから再結晶し標記化合物 0.58g を白色針状晶として得た。
【0637】
融点 124 -126℃
MASS 408 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 2.11 (2H, quintet, J = 6.0 Hz), 3.22 (1H, br s), 3.82 (2H, br), 3.87 (3H, s), 4.67 (2H, d, J = 5.3 Hz), 4.70 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.08 (1H, t, J = 5.3 Hz), 6.85 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 7.42 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.69 (1H, dd, J = 8.8, 1.8 Hz), 7.75 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.05 (1H, d, J = 8.8 Hz)
【0638】
実施例121
6−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−[N−(3−ヒドロキシプロピル)−N−メチルアミノ]フタラジン
【0639】
【0640】
実施例14で得られた化合物 1.0g(2.7mmlo) をN-メチル-2- ピロリドン 9mlに溶解しN-メチルプロパノールアミン臭化水素酸塩 0.7g(4.1mmlo) , 無水炭酸カリウム 1.14g(8.2mmlo) を加え170 ℃で7.5 時間攪拌した。水を加え酢酸エチルで抽出した。水、飽和食塩水で有機層を洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ジクロロメタン:メタノール=20:1 )で精製した。ジクロロメタンーエーテルから結晶化させ標記化合物 37mg を白色針状晶として得た。
【0641】
融点 115 - 117 ℃
MASS 421 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.95 (2H, quintet, J = 6.0 Hz), 2.85 (1H, br s), 2.99 (3H, s), 3.51 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.75 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.90 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 5.3 Hz), 4.95 (1H, br), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.4, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.72 (1H, dd, J = 9.3, 2.0 Hz), 7.72 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.05 (1H, d, J = 9.3 Hz)
【0642】
実施例122
6−クロロ−4−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−1−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジン
【0643】
【0644】
実施例43と同様にして、より極性の高い化合物として0.21g 得た。
【0645】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.25 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.96-2.14 (4H, m), 2.48-2.57 (1H, m), 3.09-3.13 (2H, m), 3.54-3.61 (2H, m), 4.18 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.71 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.13 (1H, t, J =5.0 Hz), 5.93 (2H, s), 6.75 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.92 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 7.71 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.97 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0646】
実施例123
1−(4−カルボキシピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン 塩酸塩
【0647】
【0648】
実施例45で得られた化合物より、実施例103と同様にして1−(4−カルボキシピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン得た後、実施例67の塩酸塩にする操作を施し、表記化合物を得た。
【0649】
融点 137-143 (分解)℃
MASS 472(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.85-1.92 (2H, m), 1.97-2.05 (2H, m), 2.50-2.60 (1H, m), 2.96-3.03 (2H, m), 3.52-3.56 (2H, m), 3.86 (3H, s) 4.75 (2H, d, J= 4.5 Hz), 7.18 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.46 (1H, m), 7.61 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.36 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.76 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 9.70 (1H, m).
【0650】
実施例124
1−(4−カルボキシピペリジノ)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノ−6−ニトロフタラジン カリウム塩
【0651】
【0652】
水酸化カリウム0.5gを50% メタノール水溶液30mlに溶解し、実施例61で得られた化合物0.26g を加え室温にて4 時間攪拌した。
減圧下溶媒を留去した後、水を加え溶液とした。希塩酸で中性とし、析出した個体を濾取した。この個体を炭酸カリウム水溶液に溶解し、オクタデシルシラノールカラムクロマトグラフィー(溶媒;水- メタノール)で精製した。得られた個体をエタノール- 酢酸エチルより結晶化し表記化合物を淡黄色個体として0.15g 得た。
【0653】
融点 206-209 ℃ (分解)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ; 1.64-1.76 (2H, m), 1.76-1.84 (2H, m), 1.84-1.92 (1H, m), 2.65-2.73 (2H, m), 3.26-3.32 ( 2H, m), 4.53 (2H, d, J= 5.5 Hz), 5.90 (1H, t, J = 5.5 Hz), 5.92 (2H, s), 6.82 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.85 (1H, dd, J = 8.0, 1.0 Hz), 6.95 (1H, d, J = 1.0 Hz), 7.04 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 7.64 (1H, d, J = 9.0 Hz)
【0654】
実施例125
6−アミノ−1−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノフタラジン 塩酸塩
【0655】
【0656】
実施例48で得た化合物0.70g を、エタノール50mlに懸濁し、10%パラジウム- 炭素50mlを加えた。1 気圧の水素雰囲気下で終夜攪拌した。触媒を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、過剰量の4 規定塩化水素- 酸エチル溶液を加え塩酸塩とした後、減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノール- ジイソプロピルエーテルで再結晶し表記化合物を白色粉末として0.54g 得た。
【0657】
融点 156.5-158.5 ℃
MASS 450 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ; 1.28 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.95-2.03 (2H, m), 2.04-2.12 (2H, m), 2.57-2.65 (1H, m), 2.99-3.11 (2H, m), 3.60-3.68 (2H, m), 4.17 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.62 (2H, s), 5.94 (2H, s), 6.80 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.89 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 6.92 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.29 (1H, br s), 7.31 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.90 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0658】
実施例126
4−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−1−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノピリド[3、4−d]ピリダジン
【0659】
【0660】
実施例43と同様にして表記化合物を得た。
【0661】
融点 135-136 ℃
MASS 436 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.30 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.00-2.16 (4H, m), 2.52-2.59 (1H, m), 3.07-3.14 (2H, m), 3.69-3.71 (2H, m), 4.19 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.74 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.00 (1H, t, J =5.0 Hz), 5.96 (2H, s), 6.80 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.91 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.94 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.48 (1H, dd,J=5.5,1.0 Hz), 8.93 (1H, d, J = 5.5 Hz), 9.42 (1H, d, J = 1.0 Hz).
【0662】
実施例127
1−(4−エトキシカルボニルピペリジノ)−4−(3、4−メチレンジオキシベンジル)アミノピリド[3、4−d]ピリダジン
【0663】
【0664】
実施例122と同様にして表記化合物を得た。
【0665】
融点 119-120.5 ℃
MASS 436 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ; 1.30 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.97-2.15 (4H, m), 2.51-2.59 (1H, m), 3.01-3.08 (2H, m), 3.61-3.67 (2H, m), 4.19 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.78 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.24 (1H, t, J =5.0 Hz), 5.97 (2H, s), 6.81 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.93 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 6.97 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.75 (1H, dd, J = 5.5, 1.0 Hz), 8.93 (1H, d, J = 5.5 Hz), 9.21 (1H, d, J = 1.0 Hz).
【0666】
実施例128
4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン−1−イル]チオモルフォリン 1−オキシド
【0667】
【0668】
実施例119で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(チオモルホリノ)フタラジン0.26g(0.61mmol)を、メタノール20ml、水10mlに懸濁し、メタ過ヨウ素酸ナトリウム0.20gを加えた。さらにメタノール60mlを加え室温にて終夜攪拌した。反応液に酢酸エチル300mlを加え、飽和食塩水で2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;塩化メチレン:メタノール=10:1)で精製し、2のフリー体を、淡黄色アモルファスとして0.30g得た。これをエタノールに溶解し、1規定塩酸水溶液0.7mlを加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノール、水、酢酸エチル、ジイソプロピルエーテルの混合溶媒から結晶化し、表記化合物を黄色粉末として0.21g得た。
【0669】
融点 242-244(dec)℃
MASS 442 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 2.93-3.00 (2H, m), 3.17-3.26 (2H, m), 3.45-3.52 (2H, m), 3.65-3.70 (1H, m), 3.70-3.77 (2H, m), 3.85 (3H, s), 4.76(2H, d, J = 5.5 Hz), 7.17 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.64 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.31 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.51 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 9.50 (1H, s).
【0670】
実施例129
1−クロロ−4−[N−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−N−メチルアミノ]−6−シアノフタラジン
【0671】
【0672】
実施例1で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン500 mg (1.40 mmol) 、ヨウ化メチル 297 mg (2.09 mmol) を DMF に溶解し、0℃に保ちながら、60% 水素化ナトリウム 61.5 mg (1.54 mmol) を加え、室温で30分攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;トルエン:酢酸エチル=30:1)で精製し、表記化合物を黄色結晶として 358 mg得た。
【0673】
融点 153-154℃
MASS 373 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.14 (3H, s), 3.93 (3H, s), 4.68 (2H, s), 6.95 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.29 (1H, d, J= 8.5, 2.0 Hz), 7.42 (1H, d, J= 2.0 Hz), 8.06(1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.34 (1H, dd, J= 8.5, 0.5 Hz), 8.40 (1H, dd, J= 1.5, 0.5 Hz).
【0674】
実施例130
6−カルボキシ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0675】
【0676】
実施例32で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 1.0 g に、メタノール100ml、1規定水酸化ナトリウム水溶液40mlを加え、6時間加熱環流した。減圧下溶媒を留去した後、水を加え溶液とし、1規定塩酸水溶液40mlで中和した。析出した結晶を濾取し、100℃で終夜温風乾燥し、標記化合物を黄色結晶として0.86g得た。
【0677】
融点 205.5-207.0℃
MASS 443(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.62-1.73 (2H, m), 1.90-1.96 (2H, m), 2.90-2.97 (2H, m), 3.35-3.45 (2H, m), 3.66-3.74 (1H, m), 3.82 (3H, s), 4.64 (2H, s), 4.77 (1H, bs), 7.10 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.36 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.48 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.08 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.38 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.54 (1H, bs), 9.03 (1H, s).
【0678】
実施例131
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 塩酸塩
【0679】
【0680】
実施例130で得た6−カルボキシ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 0.30 g、ジメチルアミン塩酸塩 0.11 g、ジシクロヘキシルカルボジイミド 0.21 g、N-ヒドロキシベンゾトリアゾール 0.14 g、トリエチルアミン 0.24 ml をアセトニトリル 10 mlに懸濁し、少量の水を加え均一溶液とした。60℃で8 時間攪拌した。析出した結晶を濾別し、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;塩化メチレン-メタノール=30:1〜20:1)で精製し黄色個体0.26gを得た。これをエタノールに溶解し、1規定塩酸0.6mlを加えた。減圧下溶媒を留去し、エタノール-酢酸エチル-ジイソプロピルエチルエーテルで結晶化した。析出した個体を濾取し80℃で乾燥し、表記化合物を黄色粉末として0.26g得た。
【0681】
融点 179-184(dec)℃
MASS 470(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.65-1.75 (2H, m), 1.92-2.00 (2H, m), 2.94 (3H, s), 3.06 (3H, s), 3.00-3.10 (2H, m), 3.45-3.53 (2H, m), 3.73-3.80 (1H, m), 3.85(3H, s), 4.71 (2H, d, J = 5.0 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.44 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.59 (1H, bs), 8.12 (1H, dd, J=8.5, 1.0Hz), 8.17 (1H, d, J = 8.5Hz), 8.86 (1H, bs), 10.10 (1H, bs), 13.85 (1H,bs).
【0682】
実施例132
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−4−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−(2−チアゾリン−2−イル)フタラジン
【0683】
【0684】
実施例32で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 0.50g、2−アミノエタンチオール塩酸塩0.15g、ジイソプロピルエチルアミン0.3mlを、エタノール10mlに溶解し、10時間加熱環流した。反応液を水に注ぎ酢酸エチルを加え、水で2回、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル-エタノールで再結晶し、表記化合物を黄色結晶として0.23g得た。
【0685】
融点 146.5-147.5℃
MASS 484(MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.80-1.90 (2H, m), 2.08-2.16 (2H, m), 3.08-3.16 (2H, m), 3.51 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.56-3.63 (2H, m), 3.91 (3H, s), 3.89-3.98 (1H, m), 4.52 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.78 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.19 (1H, t, J = 5.0 Hz), 6.92 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.18 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.20 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0686】
実施例133
1−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン−1−イル]ピペリジン−4−オール 硝酸エステル 塩酸塩
【0687】
【0688】
実施例32で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 0.25 g (0.59 mmol) のクロロホルム (5 ml) 溶液に、濃硝酸 (0.5 ml) 、無水酢酸 (1 ml) を順次滴下し、氷冷下にて2時間攪拌した。黄色澄明な反応液に塩化メチレンを加え、飽和重曹水で洗う。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ジクロロメタン:メタノール)で精製し、塩酸-エタノール-エーテルより結晶化させ、標記化合物を淡黄色晶として 0.14 (48%) 得た。
【0689】
MASS 469 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 2.00 (2H, m), 2.22 (2H, m), 3.24 (2H, m), 3.45 (2H, m), 3.86 (3H, s), 4.74 (2H, d, J = 5.6 Hz), 5.35 (1H, m), 7.17 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.29 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.49 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 9.45 (1H, s), 10.41 (1H, br s).
【0690】
実施例134
1−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノフタラジン−1−イル]ピペリジン−4−オール 硫酸エステルナトリウム塩
【0691】
【0692】
実施例32で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 300mgをピリジン5mlに溶解し、三酸化硫黄-ピリジンコンプレックス282mgを加え、室温で3.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え析出物を濾取した。濾取したものを飽和重曹水にとかしODSカラムクロマトグラフィー(溶媒;水〜40%メタノール)で精製した後、凍結乾燥を行い、表記化合物238mgを淡黄色綿状物として得た。
【0693】
融点 184-190 ℃
MASS 504(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.72-1.84 (2H, m), 1.99-2.09 (2H, m), 2.88-2.98 (2H, m), 3.80 (3H, s), 4.24 (1H, m), 4.62 (2H, d, J= 5.5 Hz), 7.07 (1H, d, J= 8.4 Hz), 7.33 (1H, dd, J= 8.4, 2.2 Hz), 7.44 (1H, d, J= 2.2 Hz), 7.86 (1H, t, J= 5.5 Hz), 8.06 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.17 (1H, dd, J= 8.4, 1.3 Hz), 8.87 (1H, d, J= 1.3 Hz).
【0694】
実施例135
6−カルバモイル−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0695】
【0696】
実施例32で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン 500mgをエタノール6mlとテトラヒドロフラン6mlの混合溶液に溶解し、1規定水酸化ナトリウム2.4mlを加え、室温で15時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製した。アセトニトリルから再結晶し表記化合物230mgを淡黄色粉末として得た。
【0697】
融点 167-169℃
MASS 442 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.62-1.72 (2H, m), 1.88-1.96 (2H, m), 2.85-2.95 (2H, m), 3.30-3.43 (2H, m), 3.68 (1H, m), 3.82 (3H, s), 4.63 (2H, d, J= 5.7 Hz), 4.73 (1H, d, J= 4.0 Hz), 7.09 (1H, d, J= 8.4 Hz), 7.36 (1H, dd, J= 8.4, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.72 (1H, br s), 7.74 (1H, t, J= 5.7 Hz), 7.98 (1H, d, J= 8.6 Hz), 8.11 (1H, br s), 8.25 (1H, dd, J= 8.4, 1.3 Hz), 8.78 (1H, d, J= 1.3 Hz).
【0698】
実施例136
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−クロロピペリジノ)−6−シアノフタラジン 塩酸塩
【0699】
【0700】
実施例32で得た4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン500 mg (1.18 mmol)、トリフェニルフォスフィン 930 mg (3.54 mmol)、イミダゾール 240 mg (3.54 mmol) に四塩化炭素 20 ml、アセトニトリル 20 ml を加え、室温で1時間攪拌した。トリフェニルフォスフィン 1 g (3.82 mmol)、イミダゾール 1 g (14.7 mmol) を加え、室温で5時間攪拌した。更にトリフェニルフォスフィン 1 g (3.82 mmol)を加え、一夜攪拌した。水 100 ml、酢酸エチル 60 ml を加え抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;トルエン:テトラヒドロフラン=10:1)で精製し塩酸フリー体 230 mg得た。これをエタノール 6 ml に溶解し、1規定塩酸 0.7 ml 、水 2 ml を加え室温で攪拌し、析出する結晶を濾取し、表記化合物 153 mg を得た。
【0701】
融点 258-259 (dec)℃
MASS 442 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 2.00-2.09 (2H, m), 2.22-2.31 (2H, m), 3.11-3.22 (2H, m), 3.39-3.51 (2H, m), 3.84 (3H, s), 4.47-4.54 (1H, m), 4.74 (2H, d, J=5.2 Hz), 7.16 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.47 (1H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.62 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.28 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.46 (1H, dd, J=8.4, 1.2 Hz), 9.45 (1H, d, J=1.2 Hz), 10.40 (1H, br), 14.00 (1H, br).
【0702】
実施例137
4−(3−クロロ−4−ヒドロキシベンジル)アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン
【0703】
【0704】
実施例57で得た4−[3−クロロ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)ベンジル)]アミノ−6−シアノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)フタラジン1.32gをトリフルオロ酢酸10mlに溶解し、アニソール5mlを加え、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し飽和重曹水を加えクロロホルム- テトラヒドロフランの混合溶媒で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去した。得られる残渣にジクロロメタン-メタノールを加え結晶化させ、濾取しエーテルで洗浄した。50%エタノールから再結晶し表記化合物0.42gを淡黄色粉末として得た。
【0705】
融点 235-241 (dec.)℃
MASS 410(MH+)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ; 1.61-1.72 (2H, m), 1.87-1.96 (2H, m), 2.86-2.95 (2H, m), 3.26-3.40 (2H, m), 3.68 (1H, m), 4.59 (2H, d, J= 5.5 Hz), 4.74 (1H, m), 6.91 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.18 (1H, dd, J= 8.2, 2.0 Hz), 7.36 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.82 (1H, t, J= 5.5 Hz), 8.06 (1H, d, J= 8.4 Hz), 8.19 (1H, dd, J= 8.4, 1.5 Hz), 8.89 (1H, d, J= 1.5 Hz), 10.02 (1H, br).
【0706】
実施例138
6−クロロ−1−(4−メトキシフェニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0707】
【0708】
5−クロロフタル酸無水物 5.0g、アニソール3.0gを二硫化炭素50mlに懸濁し、室温下、無水塩化アルミニウム5.5gを加えた。窒素気流中、170℃に加熱し溶媒を留去した。塩化メチレン20mlを加え、溶液とした後再度170℃で溶媒を留去し、1時間攪拌した。反応混合物に氷、濃塩酸を加え、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;塩化メチレン:メタノール=20:1)で精製し、5−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸と4−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸の混合物を淡黄色アモルファスとして6.48g得た。これらは分離することができず、このまま次に進んだ。
5−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸と4−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸の混合物6.48gをエタノール100mlに溶解し、濃硫酸1.0mlを加え、7時間加熱環流した。減圧下溶媒を留去し、残渣に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;n-ヘキサン:酢酸エチル=10:1~5:1で精製し、5−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸エチルと4−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸エチルの混合物の混合物を白色個体として5.11g得た。これらは分離することができず、このまま次に進んだ。
5−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸エチルと4−クロロ−2−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸エチルの混合物 5.11gをエタノール100mlに溶解し、ヒドラジン1水和物5mlを加え、5時間加熱環流した。水100mlを加え、10%塩酸水約100mlで酸性とし析出した結晶を濾取した。結晶を水で2回洗浄し、90℃で終夜温風乾燥した。6−クロロ−1−(4−メトキシフェニル)−4(3H)−フタラジノンと6−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1(2H)−フタラジノンの混合物を白色結晶として4.17g得た。これらは分離することができず、このまま次に進んだ。
6−クロロ−1−(4−メトキシフェニル)−4(3H)−フタラジノンと6−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1(2H)−フタラジノンの混合物4.00gを、オキシ塩化リン40mlに懸濁し2.5時間加熱環流した後、室温で終夜攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣に氷をいれクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し4、6−ジクロロ−1−(4−メトキシフェニル)フタラジンと1、6−ジクロロ−4−(4−メトキシフェニル)フタラジンの混合物4.20gを得たが、さらに精製することなく次に進んだ。
4、6−ジクロロ−1−(4−メトキシフェニル)フタラジンと1、6−ジクロロ−4−(4−メトキシフェニル)フタラジンの混合物4.20gを、N-メチル-2-ピロリドン50mlに溶解し、3-クロロ-4-メトキシベンジルアミン3.44g、炭酸カリウム2.29gを加え170℃で6時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;トルエン:テトラヒドロフラン=10:1~5:1)で精製した。より極性の低い物として標記化合物を白色結晶として1.93g得た。
【0709】
融点 170-171℃
MASS 440 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.89 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.85 (2H, d, J = 5.5 Hz), 5.33(1H, bs), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.03-7.07 (2H, m), 7.37 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.59-7.63 (2H, m), 7.68 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 7.81 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.96 (1H, d, 9.0 Hz).
【0710】
実施例139
6−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノフタラジン
【0711】
【0712】
実施例138でさらに溶出を続け、より極性の高い物として標記化合物を白色結晶として1.20g得た。
【0713】
融点 93.5-95.5℃
MASS 440 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.89 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.85 (2H, d, J = 5.0 Hz), 5.47 (1H, bs), 6.89 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.04-7.08 (2H, m), 7.35 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.59-7.63 (2H, m), 7.70 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 7.80 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.96 (1H, d, 2.0 Hz).
【0714】
実施例140
8−クロロ−5−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−3−シアノピリド[2,3-d]ピリダジン
【0715】
【0716】
製造例30で得た5、8−ジクロロ−3−シアノピリド[2,3-d]ピリダジン1.68gを、N-メチル-2-ピロリドン20mlに溶解し、3-クロロ-4-メトキシベンジルアミン1.93g、トリエチルアミン3.1mlを加え80℃で3時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で2回、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;塩化メチレン:メタノール=100:1)で精製した。より極性の高い物として標記化合物を橙色結晶として1.20g得た。
【0717】
融点 204-205.5℃
MASS 360(MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.84 (3H, s),4.77 (2H, d, J = 5.0 Hz), 6.07 (1H, t, J = 5.0 Hz), 6.83 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.27 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.35 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.73 (1H, d, J = 2.0 Hz), 9.34 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0718】
実施例141
5−クロロ−8−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−3−シアノピリド[2,3-d]ピリダジン
【0719】
【0720】
実施例140と同様にして、より極性の低い物として標記化合物を橙色結晶として0.77g得た。
【0721】
融点 195-197℃
MASS 360(MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 3.90(3H, s),4.83 (2H, d, J = 6.0 Hz), 6.86 (1H, t, J = 6.0 Hz), 6.92 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.74 (1H, d, J = 2.0 Hz), 9.17 (1H, d, J = 2.0 Hz).
【0722】
実施例142
5−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−3−シアノ−8−(4−ヒドロキシピペリジノ)ピリド[2,3-d]ピリダジン
【0723】
【0724】
実施例140で得た8−クロロ−5−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−3−シアノピリド[2,3-d]ピリダジン0.50gをN-メチル-2-ピロリドン5mlに溶解し、4-ヒドロキシピペリジン塩酸塩1.91g、炭酸カリウム1.73gを加え、150℃で30分間加熱した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で2回、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;塩化メチレン:メタノール=30:1)で精製し、標記化合物を橙色結晶として0.21g得た。
【0725】
融点 220.5-222℃
MASS 524 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.50 (1H, d, J = 5.0 Hz), 1.79-1.89 (2H, m), 2.07-2.15 (2H, m), 3.31-3.38 (2H, m), 3.91 (3H, s), 3.93-4.05 (1H, m), 4.14-4.20 (2H, m), 4.74 (2H, d, J = 5.0 Hz), 4.92 (1H, t, J = 5.0 Hz), 6.92 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.5, 2.5 Hz), 7.45 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.44 (1H, d, J = 2.0 Hz), 9.24 (1H, dd, J = 2.0, 0.5 Hz).
【0726】
実施例143
1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルスフィニルフタラジン
【0727】
【0728】
製造例10で得た1、4−ジクロロ−6−メチルチオフタラジン 12.2 g (49.8 mmol)、3−クロロ−4−メトキシベンジルアミン 塩酸塩 15.6 g (74.6 mmol)、ジイソプロピルエチルアミン 19.3 (149 mmol) をN−メチル−2−ピロリジノン 100 ml 中120℃で2時間加熱した。酢酸エチルを加え、水で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルチオフタラジンと4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルチオフタラジンを得た。この混合物を、メタノール、水に溶解し、過ヨウ素酸ナトリウム 10.5 g (49.1 mmol) を加え、60時間室温で攪拌した。メタノールを留去後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル)で精製し、より極性の低い生成物として、表記化合物を 4.20 g 得た。
【0729】
融点 157-158.5℃
MASS 396 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 2.78 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.78 (1H, dd, J = 14.5, 5.0 Hz), 4.82 (1H, dd, J = 14.5, 5.0 Hz), 6.31 (1H, t, J= 5.0 Hz), 6.85 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.44 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.81 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.27 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.44 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0730】
実施例144
4−クロロ−1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルスフィニルフタラジン
【0731】
【0732】
実施例143と同様にして、より極性の低い生成物として、表記化合物を 4.50 g 得た。
【0733】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 2.84 (3H, s), 3.82 (3H, s), 4.75 (2H, d, J = 5.5 Hz), 6.23 (1H, t, J= 5.5 Hz), 6.79 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.24 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.35 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.04 (1H, dd, J = 8.5, 1.5 Hz), 8.19 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.36 (1H, d, J = 1.5 Hz).
【0734】
実施例145
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−メチルスホニルフタラジン
【0735】
【0736】
実施例143で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルスフィニルフタラジンより実施例32と同様にして4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−メチルスフィニルフタラジンを得た。4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−メチルスフィニルフタラジン 500 mg (1.09 mmol) を塩化メチレン 5 ml に溶解し、0℃に保ちながら、塩化メチレン 2 ml に溶解したm-クロロ過安息香酸 337 mg (1.31 mmol) を加えた。同温で1時間攪拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;塩化メチレン:メタノール=40:1)で精製し表記化合物を 211 mg を黄色結晶として得た。
【0737】
融点 140.5-142.5℃
MASS 477 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.79-1.90 (3H, m), 2.07-2.15 (2H, m), 3.07-3.15 (2H, m), 3.12 (3H, s), 3.52-3.59 (2H, m), 3.87 (3H, s), 3.91-3.98 (1H, m), 4.75 (2H, d, J= 3.5 Hz), 5.66 -5.74 (1H, m), 6.86 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.30 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.42 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.20 (1H, d, J= 8.5 Hz), 8.24 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 8.50(1H, bs).
【0738】
実施例146
1−(アセトキシピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルチオフタラジン
【0739】
【0740】
実施例143で得た1−クロロ−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルスフィニルフタラジンより実施例32と同様にして4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−メチルスフィニルフタラジンを得た。4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−メチルスフィニルフタラジン 200 mg (0.43 mmol) を塩化メチレン 4 ml に溶解し、室温でアセチルクロリド 0.92 ml (1.3 mmol) を加えた。3時間攪拌し、氷水に注いだ。塩化メチレンで抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄した。無水流酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;塩化メチレン:メタノール=100:1)で精製し表記化合物を 33 mg を黄色結晶として得た。
【0741】
融点 175.5-178℃
MASS 487 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.88-1.98 (2H, m), 2.06-2.16 (2H, m), 2.08(3H, s), 2.58 (3H, s), 3.14-3.23 (2H, m), 3.48-3.56 (2H, m), 3.88(3H, s), 4.76 (2H, brs), 4.96 -5.04 (1H, m), 5.17 (1H, bs), 6.87 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.44 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.47 (1H, d, J= 1.5 Hz), 7.61 (1H, dd, J= 8.5, 1.5 Hz), 7.90 (1H, d, J= 8.5 Hz).
【0742】
実施例147
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−1−(4−ヒドロキシピペリジノ)−6−メチルチオフタラジン 塩酸塩
【0743】
【0744】
実施例146で得た1−(アセトキシピペリジノ)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ−6−メチルチオフタラジン 30 mg (65.4 mmol) をエタノール 2 ml に溶解し、室温で1規定水酸化ナトリウム水溶液を加えた。1時間攪拌し、減圧下溶媒を留去し、水を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した。無水流酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;塩化メチレン:メタノール=30:1)で精製し、表記化合物を 19 mg を黄色結晶として得た。
【0745】
融点 191 (dec.)℃
MASS 445 (MH+)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3)δ; 1.61-1.71 (2H, m), 1.89-1.98 (2H, m), 2.71(3H, s), 2.94-3.07 (2H, m), 3.71-3.79 (1H, m), 3.84 (3H, s), 4.68-4.73 (2H, m), 7.15 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.39-7.45 (1H, m), 7.56-7.60 (1H, m), 7.95-8.02 (2H, m), 8.43-8.54 (1H, m).
Claims (12)
- 一般式(II−1)
で示される縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩。 - 請求項1〜4いずれかに記載の縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分とするサイクリックGMPホスホジエステラーゼ阻害作用が有効な疾患の予防・治療剤。
- 請求項1〜4いずれかに記載の縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分とする肺動脈圧低下作用が有効な疾患の予防・治療剤。
- 請求項1〜4いずれかに記載の縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分とする抗血小板作用が有効な疾患の予防・治療剤。
- 請求項1〜4いずれかに記載の縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分とするサイクリックGMPホスホジエステラーゼ阻害剤。
- 請求項1〜4いずれかに記載の縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分とする抗血小板剤。
- 請求項1〜4いずれかに記載の縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分とする高血圧症予防・治療剤。
- 請求項1〜4いずれかに記載の縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分とする肺高血圧症予防・治療剤。
- 請求項1〜4いずれかに記載の縮合ピリダジン系化合物またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分とする狭心症予防・治療剤。
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