JP3918361B2 - 副室式ガスエンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は,例えば,ガスエンジンにおける主室と副室とを連通する連絡口に開閉弁を設けた副室式ガスエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,ガスエンジンとしては,シリンダヘッドに副室を設け,副室を燃料リッチな状態にして副室で着火燃焼させ,主室での希薄領域の燃焼を確実にし,燃焼を安定させるものが知られている。このようなガスエンジンは,主室への燃料供給を吸気管に設けられたミキサーによって行っており,ミキサーによって生成された混合気は,均一な混合気となってシリンダへ吸入されている。シリンダ内の混合気の一部は,ピストン側面のトップランドに侵入する。トップランドに侵入した混合気は,シリンダ壁面による冷却のために燃焼が遅れ,その結果,熱効率を低下させ,HCの排出量を増加させるという現象が発生する。
【0003】
そこで,ガスエンジンとして,上記の問題を解決するため,ガス燃料をシリンダの中央又は上方に成層化させる方式が開発された。該ガスエンジンは,吸気ポートに設置された燃料噴射弁により吸入行程後期に燃料を噴射し,吸入空気のスワール流を強め,シリンダ軸方向の混合を抑制して成層化させるものである。しかしながら,該ガスエンジンでは,吸気弁の閉鎖時期から燃焼開始までの時間が長いため,その間に空気とガス燃料との混合が進行し,その混合気がピストン側面のトップランドに侵入し,上記と同様な現象が発生し好ましくないものであった。
【0004】
更に,上記のガスエンジンの問題を解決するため,ガスエンジンとして,天然ガス等のガス燃料の圧力を極端に上昇させないで,ガス燃料を燃焼室に送り込み,ディーゼル燃焼させるため,燃焼室を主室と副室とに分離し,主室と副室とを連通する連絡口に連絡口弁を配置したタイプが開発された。該ガスエンジンは,副室にガス燃料を供給し,主室にガス燃料の存在しない状態で空気を導入し,該空気を圧縮し,圧縮行程上死点付近で主室より副室へ圧縮空気を流入させ,副室で圧縮空気とガス燃料とを急速に混合させて着火燃焼させている(例えば,特開平7−310550号公報参照)。
【0005】
特開平7−310550号公報に開示されたガスエンジンは,シリンダヘッドに形成した副室とシリンダ側に形成した主室とを連絡口で連通し,連絡口に主室と副室との連通状態を開閉する連絡口弁を配置し,副室にガス燃料を供給する燃料供給口を形成し,燃料供給口を開閉する燃料弁を配置したものである。コントローラは,圧力センサで検出された副室のガス燃料圧に応答して燃料弁の開閉を制御して副室へ供給するガス燃料を制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
また,上記ガスエンジンの問題を解決するため,ガスエンジンとして,主室での急速燃焼を促進ささせるため,吸入行程で,主室に自己着火しない程度の混合気を予め形成し,圧縮行程上死点付近で主室より副室へ圧縮混合気を流入させ,副室で圧縮混合気とガス燃料とを急速に混合させて着火燃焼させるものが開発された。上記のようなタイプのガスエンジンでは,副室内の天然ガスが吸入行程で主室内に入り,天然ガスが空気と混合し,超希薄混合気となった場合,副室での混合火炎が着火し,主室内に拡散した場合には,燃焼が万遍なく進行し,熱発生率が上死点近くに偏り,燃費が良くなり,且つ燃焼ガスが希薄予混合状態になるため,NOX の発生が抑制されるという結果が実験的に確認されている。
【0007】
しかしながら,上記のようなタイプの副室式ガスエンジンにおいて,均一な混合気が予めシリンダ内に形成され,ピストンの上昇に従ってピストン側面のトップランドに混合気が侵入し,同様にトップランドに侵入した混合気はシリンダ壁面により冷却され,その結果,燃焼が遅れて熱効率が低下すると共に,HCの排出量が増加するという現象が発生する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,少なくともガス燃料がピストン側面のトップランドに侵入することを防止するため,主室の大部分をピストンの中央に形成したキャビティで構成し,副室に供給したガス燃料の一部を圧縮行程においてピストンのキャビティ内に噴出してキャビティ内でガス燃料と空気とを混合させて成層化し,圧縮行程上死点で開閉弁を開放して主室から副室へ圧縮混合気を流入させて副室で着火燃焼させ,次いで,火炎,未燃燃料,混合気等のガスを副室から主室へ噴出させ,主室での二次燃焼の燃焼スピードをアップし,主室での燃焼期間を短縮して二次燃焼を完結し,NOX ,HC等の発生を低減し,熱効率を向上させる副室式ガスエンジンを提供することである。
【0009】
この発明は,シリンダが設けられたシリンダブロックに固定されたシリンダヘッド,前記シリンダの中央に対応して前記シリンダヘッドに形成された副室,前記シリンダ内を往復動し且つ中央部に主室を構成するキャビティが形成されたピストン,前記主室と前記副室とを連通する前記シリンダヘッドに形成された連絡口に配置された開閉弁,及びガス燃料供給源からのガス燃料を前記副室に供給するため前記副室に形成したガス燃料供給口に配置されたガス燃料弁を具備し,前記開閉弁が開放している期間の圧縮行程に,前記ガス燃料弁が開閉作動して前記副室を通じて前記ガス燃料の一部が前記ピストンの前記キャビティ内に供給され,前記圧縮行程に前記連絡口を通って前記キャビティへ噴出された前記ガス燃料は,前記キャビティ内で空気と混合されて成層化されることから成る副室式ガスエンジンに関する。
【0010】
また,前記開閉弁は,圧縮行程上死点近傍で前記連絡口を開放し,次の圧縮行程で前記連絡口を閉鎖するように作動される。
【0011】
また,前記ガス燃料弁は,前記開閉弁が前記連絡口を開放している圧縮行程の期間で前記ガス燃料供給口を開閉して前記ガス燃料の一部を前記キャビティ内に供給し,次いで,前記開閉弁が前記連絡口を閉鎖している圧縮行程中期から圧縮行程上死点の期間で前記ガス燃料供給口を開閉して前記ガス燃料の残部を前記副室に供給するように作動される。
【0012】
この副室式ガスエンジンは,上記のように構成したので,圧縮行程中期までにガス燃料と空気との混合がピストンのキャビティ内で行われているので,副室から主室へ火炎,未燃ガス燃料,混合気等のガスが噴出された時に,主室でのガス燃料と空気との混合期間を短縮でき,しかもピストン側面のトップランドに混合気が侵入することがないので,ガス燃料や混合気がシリンダ壁面で冷却されることがなく,HCやNOxの排出量が低減し,熱効率を向上させることができる。また,この副室式ガスエンジンは,圧縮行程に開閉弁と燃料弁とを開放する場合に,ガス燃料圧力が5kg/cm2 とすると,ガス燃料の噴射時期は圧縮行程下死点後100°(クランク角)まで可能であり,ピストンのキャビティでのガス燃料と空気との混合期間は,着火燃焼する圧縮行程上死点までの80°(クランク角)の期間があり,十分な混合期間を確保でき,キャビティ内に良好な予混合気が成層化して生成させることができる。
【0013】
この副室式ガスエンジンは,ピストンのトップランドに混合気が侵入しないので,例えば,ピストン上死点においてトップランド容積を前記主室の全容積の6%程度に設定し,圧縮行程中期で前記副室から前記主室へ供給するガス燃料流量を前記ガス燃料の全量の70%程度に設定した場合には,4.2%(=0.06×0.7×100)のガス燃料を有効に燃焼させることができる。4.2%のガス燃料を熱効率42%で燃焼させると仮定すると,約1.8%の燃費の改善が期待できることになり,同時にHCの排出量も低減できることが期待できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明による副室式ガスエンジンの実施例を説明する。この副室式ガスエンジンは,コージェネレーションシステム或いは自動車用エンジン等のエンジンに適用できるものである。
【0015】
この副室式ガスエンジンは,概して,シリンダブロック9の上面にガスケット17を介して固定されたシリンダヘッド3,シリンダブロック9に形成した孔部25に嵌合したシリンダ4を構成するシリンダライナ15,シリンダヘッド3に形成された副室2,シリンダライナ15に形成したシリンダ4内を往復運動するピストン5,及びピストン5に形成されたキャビティ7によって構成された主室1を有している。ピストン5のキャビティ7は,シリンダ4の中央に対応してピストン頂面19の中央部に位置するように形成されている。副室2は,図示していないが,例えば,シリンダヘッド3に形成したキャビティに遮熱空気層を形成して配置された燃焼室部材に形成することができる。シリンダヘッド3には,図示していないが,吸気ポートと排気ポートが形成され,吸気ポートには吸気弁が配置され,排気ポートには排気弁が配置されている。
【0016】
シリンダヘッド3には,主室1と副室2とを連通するため,副室2側に位置するストレート状の連絡口6と,主室1側に位置する拡開状の連絡口8とが形成されている。連絡口8には,連絡口6,8を開閉するため開閉弁10が配置されている。連絡口8の壁面に形成されたバルブシート23には,開閉弁10の弁フェース24が着座するように位置設定されている。開閉弁10は,シリンダ4の中心に位置する弁ヘッド26とそれに一体構造の弁ステム27から構成されている。開閉弁10の弁ステム27は,バルブガイド28にガイドされて上下方向にリフトするように配置されている。開閉弁10の弁ヘッド26は,副室2の中央部を貫通して配置されている。
【0017】
シリンダヘッド3に設けられている副室2には,ガス燃料供給源14から燃料ポンプ等で送り込まれるガス燃料を副室2に供給するため,ガス燃料供給口29が形成されている。ガス燃料供給口29を開閉するため,副室2のガス燃料供給口29にガス燃料弁11が配置されている。副室2にガス燃料を供給するため,ガス燃料弁11は,その弁本体31をシリンダヘッド3に形成された孔部33に配置することによって取り付けることができる。ガス燃料弁11は,弁本体31に形成されたガス燃料通路32の燃料供給口29を開放することによって副室2へガス燃料が供給される。また,弁本体31のガス燃料通路32には,ガス燃料通路13を通じてガス燃料供給源14からポンプ(図示せず)の作動で供給される。
【0018】
この副室式ガスエンジンは,特に,開閉弁10が開放している期間の圧縮行程に,図1でガス燃料の噴射軌跡を想像線で示すように,ガス燃料弁11が開閉作動して副室2を通じてガス燃料の一部をピストン5のキャビティ7内に供給されるように構成されている。また,この副室式ガスエンジンは,圧縮行程で連絡口8及びガス燃料供給口29が開放している期間に,ガス燃料が連絡口8を通ってキャビティ7内に噴出されるように,連絡口8の開口角度及びキャビティ7の開口径と壁面30の傾斜角度が設定されている。連絡口8を構成する多溝8A又は多孔8Bは,それらの開口角度がピストン5のキャビティ7の傾斜した壁面30に向かってそれよりも中心方向に方向づけられている。また,キャビティ7の開口径は,圧縮行程で連絡口8から噴射されるガス燃料軌跡を包み込む十分な径に形成されている。更に,キャビティ7の壁面30は,連絡口8から噴射されるガス燃料をキャビティ7内で成層化させるようにガス燃料軌跡の角度と同等の傾斜角度に形成されている。
【0019】
この副室式ガスエンジンでは,例えば,連絡口8は,図2に示すように,その壁面に周方向に隔置して複数形成された孔8Aから構成されている。或いは,連絡口8は,図3に示すように,その壁面に周方向に隔置して複数形成された溝8Bから構成されている。また,圧縮行程に連絡口8を通ってキャビティ7内へ噴出されたガス燃料は,キャビティ7内で空気と混合されて成層化された状態で存在している。連絡口8がその壁面の周方向に隔置して多数形成されているので,連絡口8を通るガス燃料の流れは,多数の噴流となってキャビティ7内に噴出され,キャビティ7内で空気と良好に混合すると共に,混合気がキャビティ7内で成層化して滞留することになる。
【0020】
この副室式ガスエンジンにおいて,開閉弁10は,図4に示すように,圧縮行程上死点近傍で連絡口8を開放し,次の圧縮行程で連絡口8を閉鎖するように作動される。また,ガス燃料弁11は,図4に示すように,開閉弁10が連絡口8を開放している圧縮行程の期間で,ガス燃料供給口29を開閉(開放した後,所定期間経過後に閉鎖)してガス燃料の一部をキャビティ7内に供給し,次いで,開閉弁10が連絡口8を閉鎖している圧縮行程中期から圧縮行程上死点の期間でガス燃料供給口29を開閉(開放した後,所定期間経過後に閉鎖)してガス燃料の残部を副室2に供給するように作動される。
【0021】
ピストン5には,ピストンリング21が嵌入されるピストンリング溝22が形成されている。この副室式ガスエンジンでは,シリンダヘッド3の下面18,シリンダ4の壁面,ピストン5の側面20における第1ピストンリング21までの壁面で囲まれる領域がトップランド16を構成している。この副室式ガスエンジンにおいて,トップランド16の容積は,ピストン上死点における主室1の全容積の6%程度に設定されている。また,圧縮行程に副室2からキャビティ7へ供給されるガス燃料流量は,副室2に供給されるガス燃料の全量の70%程度に設定されている。即ち,この副室式ガスエンジンは,図4に示すように,ガス燃料弁11が開閉する圧縮行程中期の期間Aにおいてガス燃料の全量の70%程度が主室1のキャビティ7へ供給され,また,圧縮行程中期から上死点までの期間Bにおいてガス燃料の残量の30%程度が副室2へ供給されることになる。
【0022】
ピストン5は,例えば,Si3 N4 等のセラミックスや耐熱合金の耐熱材から形成されたピストンヘッドと,ピストンヘッドに固定されたAl合金等の金属材から形成されたピストンスカートとから構成され,ピストンヘッドとピストンスカートとの間にはガスケットが介在して遮熱空気層が形成されている。ピストンヘッドとピストンスカートとは結合リングでメタルフロー等によって固定されている。また,開閉弁10を構成する弁ヘッド26と弁ステム27は,耐熱性で且つ耐変形性のSiC,Si3 N4 又はそれらの複合材から成るセラミックス,或いは耐熱金属から構成されている。
【0023】
【発明の効果】
この発明による副室式ガスエンジンは,上記のように,開閉弁が開放している期間の圧縮行程にガス燃料弁が開閉作動し,副室を通じてガス燃料の一部が主室即ちピストンのキャビティ内に供給され,そこで混合気が成層化して圧縮されるので,ガス燃料がピストンとシリンダとの間のトップランドに侵入することがなく,ガス燃料及び混合気がシリンダ壁面で冷却されることがなく,HCの発生が抑制され,HC,NOX ,スート等の排出量を低減し,燃焼効率を向上させることにより熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による副室式ガスエンジンの一実施例を示す概略断面図である。
【図2】 図1の副室式ガスエンジンの符号Aの領域の連絡口の一実施例を示す概略説明図である。
【図3】 図1の副室式ガスエンジンの符号Aの領域の連絡口の別の実施例を示す概略説明図である。
【図4】 図1の副室式ガスエンジンにおけるバルブタイミングを示す線図である。
【符号の説明】
1 主室
2 副室
3 シリンダヘッド
4 シリンダ
5 ピストン
7 キャビティ
8 連絡口
8A 溝
8B 孔
9 シリンダブロック
10 開閉弁
11 ガス燃料弁
14 ガス燃料供給源
16 トップランド
18 シリンダヘッド下面
19 ピストン頂面
20 ピストン側面
29 ガス燃料供給口
Claims (3)
- シリンダが設けられたシリンダブロックに固定されたシリンダヘッド,前記シリンダの中央に対応して前記シリンダヘッドに形成された副室,前記シリンダ内を往復動し且つ中央部に主室を構成するキャビティが形成されたピストン,前記主室と前記副室とを連通する前記シリンダヘッドに形成された連絡口に配置された開閉弁,及びガス燃料供給源からのガス燃料を前記副室に供給するため前記副室に形成したガス燃料供給口に配置されたガス燃料弁を具備し,前記開閉弁が開放している期間の圧縮行程に,前記ガス燃料弁が開閉作動して前記副室を通じて前記ガス燃料の一部が前記ピストンの前記キャビティ内に供給され,
前記圧縮行程に前記連絡口を通って前記キャビティへ噴出された前記ガス燃料は,前記キャビティ内で空気と混合されて成層化されることから成る副室式ガスエンジン。 - 前記開閉弁は,圧縮行程上死点近傍で前記連絡口を開放し,次の圧縮行程で前記連絡口を閉鎖するように作動されることから成る請求項1に記載の副室式ガスエンジン。
- 前記ガス燃料弁は,前記開閉弁が前記連絡口を開放している圧縮行程の期間で前記ガス燃料供給口を開閉して前記ガス燃料の一部を前記キャビティ内に供給し,次いで,前記開閉弁が前記連絡口を閉鎖している圧縮行程から圧縮行程上死点の期間で前記ガス燃料供給口を開閉して前記ガス燃料の残部を前記副室に供給するように作動されることから成る請求項1又は2に記載の副室式ガスエンジン。
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