JP3911952B2 - 極低炭素熱延鋼帯の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱間圧延された高温鋼帯に係り、結晶粒径の細かい極低炭素鋼の熱延鋼帯を製造するための製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、熱延鋼帯は、加熱炉においてスラブを所定温度に加熱し、この加熱されたスラブを粗圧延機で所定厚みに圧延して粗バーとなし、ついでこの粗バーを複数基のスタンドからなる連続熱間仕上げ圧延機において所定の厚みの鋼帯となす。そして、この熱延鋼帯をランナウトテーブル上の冷却スタンドにおいて冷却した後、巻き取り機で巻き取ることにより製造される。
【0003】
このような鋼帯を連続的に製造するラインで、かつ成形性や加工性が要求される極低炭素の鋼帯を製造する場合に、以下のような問題があった。
すなわち、極低炭素鋼は、その結晶粒が再結晶によって粗大になり易く、この粗大な熱延鋼帯の組織が深絞り性や面内の異方性の増大をもたらす。この点に関しては、極低炭素鋼にTiを添加したり、熱延仕上げの条件や、圧延以降の温度や冷却条件が、熱延鋼帯の結晶粒径に影響を及ぼし、加工性にも影響をもたらすことが知られている。
【0004】
たとえば、加工性に優れた結晶粒の細かい鋼帯の製造方法としては、仕上げ圧延機の後方に設けた冷却装置によって圧延後の鋼帯を2段階で急冷却する方法(CAMP ISIJ vol3(1990)−785)や、仕上げ圧延時に大圧下を行いその直後に急速冷却する方法(CAMP ISIJ vol6(1993)−761)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の方法にもとづいて、板厚2.8〜4mm、Tiを0.04〜0.062w%含有した極低炭素鋼を、仕上げ圧延で変態点Ar3直上の890〜900℃で仕上げ、そのあと0.1秒から冷却速度180℃/sで0.2秒冷却し、さらに0.4秒放冷後、第2冷却として冷却速度130℃/sで0.5秒冷却した場合に、2つの冷却を合わせても結晶の粒度番号(JIS G 0552にある鋼のフェライト結晶粒度試験方法に順じて測定)が8を越えるような細かい結晶粒の熱延鋼帯を製造することは困難であった。
【0006】
また、後者の方法では、極低炭素のアルミキルド鋼を有効に細粒化し、粒度番号が8を越えるような結晶粒の細かい熱延鋼帯を製造するためには、最終仕上げ圧延で40%以上の強圧下をかけた後、直ちに0.6秒以内に100℃/sで冷却しなければならなかった。
【0007】
また、特開平5−112831号公報には、熱延の最終圧下率を30%以上にしなければ細粒化効果が得られないことが開示されている。
しかしながら、最終仕上げの圧下率は、鋼帯の形状を平坦にして圧延することを考えるとせいぜい15%であり、多くても30%までが限界で、通常の圧延でこのような強圧下を行うことは難しい。また、該先行技術においては冷却開始時間が圧延後1.6秒後では冷却速度を40〜100℃に変化させたが、粒度に変化がないことが記されている。したがって、これらの技術で粒度番号が8、望ましくは8.5を越えるような極低炭素鋼の熱延鋼帯を安定して連続的に製造することができなかった。
【0008】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、通常の熱延工程を利用し結晶粒度の細かい熱延鋼帯を安定して、かつ鋼帯の形状を損ねることなく、連続して圧延可能な極低炭素熱延鋼帯の製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされていて、最終仕上げ圧延で通常の鋼帯形状を良好に保ちつつ圧延可能な最終圧下率(30%未満)で圧延し、変態点温度直上で仕上げた極低炭素の鋼帯を1.0秒以内に冷却速度で200℃/s以上で、かつ温度降下量約50〜200℃の急速冷却をなし、そのあと通常の巻き取り温度で鋼帯を巻き取る極低炭素熱延鋼帯の製造方法である。
【0010】
以上のごとき製造方法を採用することにより、最終仕上げ圧延の圧下率を特に強圧下することなく、通常の仕上げ圧延条件でも極低炭素の鋼帯を結晶粒が粗大化せずに微細となり、粒度番号8.5以上の熱延鋼帯の安定した製造が可能となる。
【0011】
その結果、結晶粒径が細かいために、冷延、焼鈍後のランクフォード値(r値)が大きくなるなど、加工性が改善される。また、従来の製造方法と同じ加工性が得られるので焼鈍温度を下げることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、熱延鋼帯の製造設備を概略的に示し、図2は、最終仕上げ圧延機直近の冷却装置を概略的に示す。
【0013】
粗圧延機で圧延された粗バー1はローラテーブル上を搬送されて、連続的に7つの連続仕上げ圧延機(スタンド)2で所定の厚みまで圧延された後、最終仕上げ圧延機(スタンド)2Eで所定の厚みまで圧延される。このランナウトテーブル3のほとんど大部分は冷却装置を構成していて、ここで冷却されたあと、巻き取り機4で巻き取られて、熱延コイルとなる。
【0014】
上記ランナウトテーブル3の上流側には、第1の冷却手段をなす第1の冷却装置5が配置され、この下流側には第2の冷却手段をなす第2の冷却装置6が配置される。
【0015】
上記第1の冷却装置5は、最終仕上げ圧延機2Eの直近位置から約10mに亘って設けられていて、熱延鋼帯12に対する急速冷却をなす。上記第2の冷却装置6は、第1の冷却装置5の後方に、約80mに亘って設置されていて、熱延鋼帯に対する緩冷却をなす。
【0016】
図2に示すように、上記第1の冷却装置5の下面側には、長手方向に約800mmピッチで、直径350mmの回転する鋼帯搬送用のローラテーブル9が配置されている。すなわち、これらローラテーブル9は鋼帯12の下面側に位置している。
【0017】
そして、これらローラテーブル9の相互間に、長さ約430mm、幅約1860mmの下面冷却ボックス10が1台づつ設けられている。一方、鋼帯12の上面側には、下面冷却ボックス10と相対する位置に、かつ全く同じ長さと幅寸法に設定された上面冷却ボックス11が、下面冷却ボックス10と同じ数だけ配置されている。
【0018】
ここでは、鋼帯12上面と上面冷却ボックス11端面との距離が、下面冷却ボックス10端面と鋼帯下面との距離約50mmと等しい距離となるように調整されており、したがって上下両面冷却ボックス11,10間の距離が、鋼帯の板厚+100mmとなるように設定されている。
【0019】
そして、上下面冷却ボックス11,10端面にはノズルとして4mmφの孔が、ランダムに1m2あたり約1000こ明けられていて、各孔部から冷却水を鋼帯に対して噴射するようになっている。
【0020】
さらに、搬送される鋼帯12の通板性安定のために、鋼帯12下面については下面冷却ボックス10とローラテーブル9との間に、かつ鋼帯12上面については上面冷却ボックス11相互間に、いわゆるスノコ状のガイド13が設けられていて、特に、鋼帯12の先端が各隙間に引っ掛かることのないように工夫されている。
【0021】
なお、この第1の冷却装置5から冷却水を噴射しない場合において、鋼帯と対向する装置端面が高温にならないように、鋼帯12に届かない範囲で冷却水を噴射しておくとよい。
【0022】
第1の冷却装置5のごとく急速冷却が可能な冷却装置では、上下両面冷却ボックス11,10からそれぞれ最大8000L/minm2まで冷却水を噴射できる。その際、鋼帯12の冷却速度は板厚3mmで最高700℃/sまでの急速冷却が可能である。
【0023】
なお、この冷却水の水量密度を最大8000L/minm2としたが、実質的には1000L/minm2あればよく、望ましくは3000L/minm2以上であれば急速冷却が可能である。
【0024】
すなわち、水量密度が高い場合には、水量密度の変化に対する冷却速度の変化が小さく、実質的にはそれ以上冷却水の水量密度を増加させても冷却速度は上がらず、ほとんど限界に近い。
【0025】
このような冷却状態は、鋼帯全面において熱流束が2×106 MW/m2 を越える、いわゆる核沸騰状態であり、冷却速度は水量密度の影響をあまり受けずに板厚のみの関数となってくる。
【0026】
こうした核沸騰状態で冷却することのメリットは、(1)局所的に冷却水の流れに不均一さ(たとえば、偏流や鋼帯端部の冷却水流速が上がるなど)があったとしても、面内の冷却が一定しており、冷却後の鋼帯の幅方向と長手方向の温度分布が均一である。(2)その結果として、冷却速度が速くても、冷却停止温度を任意の温度に制御可能である。
【0027】
上記第2の冷却装置6は、ランナウトテーブル3の上部側に配置される円管ラミナーノズル7と、下面側は鋼帯搬送用のローラテーブル9間に配置される市販のスプレーノズル8からなっている。この第2の冷却装置6は、上記第1の冷却装置5の下流側に、約80mに亘って設置されている。
【0028】
第2の冷却装置6の構成は、鋼帯の上面でパスラインから約1500mmのところに円管ラミナー7のヘッダーがローラテーブル9直上に幅方向に亘って架設され、そのヘッダーから幅方向に100mmピッチでヘアピンライナーと呼ばれる円管ラミナー7のノズルが設けられてなる。
【0029】
一方、鋼帯の下面には各ローラテーブル9間に幅方向に亘って冷却水ヘッダー管が渡され、そのヘッダー管から100mmピッチでスプレーノズル8がそれぞれ配置されている。
【0030】
最大水量は、上面と下面それぞれのノズルから最大500L/minm2が供給され、冷却速度は板厚3mmで150℃/sまでが可能である。特に、この第2の冷却装置6においては、各ヘッダー管への冷却水を流量調整およびON−OFFすることで細かな冷却制御が行われ、巻き取り温度を±5℃の精度で温度制御できる。
【0031】
鋼帯に対する温度計測は、最終仕上げ圧延機2Eの直後位置と第1の冷却装置5の前との間に設けた仕上げ温度計14、第1の冷却装置5と第2の冷却装置6との間に設けた中間温度計15、および第2の冷却装置6と巻き取り機4との間に設けた巻き取り温度計16によって行われる。
【0032】
つぎに、熱延鋼帯12に対する冷却工程について説明する。
最終仕上げ圧延機2Eから搬出された熱延鋼帯12の先端が第1の冷却装置5を通過するのとほぼ同時に、第1の冷却装置5を構成する上下面冷却ボックス11,10から冷却水の噴射が開始される。
【0033】
これは、鋼帯12の先端が通過する以前に上下面冷却ボックス11,10から冷却水を噴射すると、冷却水が鋼帯先端に対する通過の抵抗となり、先端の通板性を阻害する虞れがあることによる。
【0034】
鋼帯12の先端が一旦通過した後は、上面冷却ボックス11から噴射される冷却水の圧力と、下面冷却ボックス10から噴射される冷却水の圧力とのバランスによって、鋼帯12のパスラインが一定に保たれる。したがって、鋼帯12に張力がかからない状態であっても、鋼帯12の通板性が安定することになり、鋼帯に対する均一な強冷却が施される。
【0035】
なお、第1の冷却装置5を構成する上下面冷却ボックス11,10と鋼帯12との距離を、ここでは約50mmに設定したが、これは以下のような理由による。
【0036】
すなわち、ボックス11,10端面と鋼帯12との距離をより離間すれば、冷却水の勢いが鋼帯とボックスとの間に存在する流体(冷却水)によって吸収されてしまい弱まる。逆に、ボックスと鋼帯12との距離をより接近させれば、冷却水の勢いが強まるために、鋼帯は上面から噴射される冷却水から受ける面圧と、下面から受ける面圧とがバランスする位置を通過することによる。
【0037】
一般に、鋼帯の連続圧延では、鋼帯の先端が巻き取り機4に巻き取られたあとに鋼帯の圧延速度を加速する、いわゆる加速圧延が行われる。このとき、第1の冷却装置5における冷却を開始するタイミングは、第1の冷却装置5を構成する各上下両面冷却ボックス11,10を流れ方向に沿って順次ONしていく。このことによって、圧延仕上がりから冷却開始までの時間を、圧延速度に応じて一定となるように制御できる。
【0038】
また、第1の冷却装置5における鋼帯12の温度降下量が一定となるように、鋼帯の加速度に応じて使用する冷却ボックスの数を増やし、鋼帯各部の冷却時間が一定となるように冷却制御を行うこととする。
【0039】
以上の設備において、仕上げ板幅が1230mmで、仕上げ板厚が3mmの鋼帯をスレッディング速度650mpm、加速率9mpm/sで加速し、最大1200mpmまで加速後、減速して600mpmで鋼帯後端を尻抜けさせた。そのとき、鋼帯は先端から後端まで安定して第1,第2の冷却装置5,6を通過して、所定の冷却が行われた。
【0040】
鋼帯12の巻き取り温度制御は、第1の冷却装置5と、第2の冷却装置6における冷却量を制御することで、巻き取り温度を一定とする制御を行った。その結果、鋼帯の先端から後端まで巻き取り温度計16での計測温度の変動が15℃以内の安定した冷却が実現された。
【0041】
ここで用いた鋼帯は、C濃度が10〜15ppmの極低炭素鋼であり、特に添加元素を加えていない。なお、極低炭素鋼においては、圧延後に鋼帯の結晶粒が瞬時に粗大化するので、これを抑制するために元素を添加するが、本発明によればその必要がなく、成分コストの削減につながり、経済的である。
【0042】
以下の、表1には、この実施の形態の鋼帯圧延と、冷却条件と、得られた熱延鋼帯の結晶粒度の関係を示してある。
【0043】
【表1】
【0044】
圧下率は、最終仕上げ圧延機2Eである7番目の圧延機での圧下条件を示し、圧延後冷却開始までの時間は、最終仕上げ圧延機を出た鋼帯が第1の冷却装置5で急速冷却が開始されるまでの時間を示し、冷却速度は第1の冷却装置5における鋼帯の冷却速度を表し、次の(1)式から求められる。
【0045】
Cv = (Tin−Tout)/tc …… (1)
ここで、
Cv:冷却時間 (℃/s)
Tin:第1の冷却装置に入る際の鋼帯の温度 (℃)
Tout:第1の冷却装置を出た時の鋼帯の温度 (℃)
tc:第1の冷却装置において冷却水が噴射されたノズル間を
鋼帯が通過する時間 (s)
なお、(1)式におけるTinである圧延仕上がり温度は、本鋼のAr3変態点直上の890〜900℃とし、第1の冷却装置5で100℃程度急速冷却をなし、そのあと巻き取り温度が650℃を満足するように、第2の冷却装置6の冷却条件を調整した。
【0046】
結晶粒径の粒度番号は、こうして得られた熱延鋼帯の結晶粒径をJIS G 0552にある鋼のフェライト結晶粒度試験方法に順じて測定した。結晶粒の細粒化はγ〜αの変態温度域を加速的に冷却して、いかに早く冷却するかによって決定される。
【0047】
この第1の冷却装置5での温度降下量は50℃以下では冷却不足であるが、逆に200℃まで冷却してしまうと加速冷却効果としては十分であるが、巻き取り温度が確保できない。そこで、第1の冷却装置5での温度降下量を100℃程度とした急速冷却をなしたが、本来は50℃以上あれば、結晶粒を細粒化する加速冷却の効果は十分である。
【0048】
このような設備と、圧延、冷却条件のもとで、種々の最終圧下条件、冷却条件、圧延から冷却開始までの時間を変化させて製造された熱延鋼帯の結晶粒度を調べた。
【0049】
最終圧下率は、通常、鋼帯の形状を平坦に保ちつつ安定的に連続圧延が可能な25%から、形状が不良となる耳波や中伸び状態になる50%まで変化させ、冷却開始時刻は0.1〜1.6s、冷却速度は100℃/s以上の範囲で変化させた。
【0050】
その結果、結晶粒度を8.5以上の細かい粒径にするためには、圧下率が40〜50%では冷却速度が100℃/sでも製造可能であるが、圧延形状が良好な25%程度では、冷却開始時刻が1秒以内に冷却速度を200℃/s以上で冷却する必要があることが明らかになった。
【0051】
また、表1における比較例12により、冷却速度が200℃/sであっても圧延後冷却開始までの時間が1.6sでは、結晶粒度が8.5以上の微細結晶は得られないことも分かった。
【0052】
なお、上述の実施の形態においては、板厚3mmについての細粒化効果を説明したが、板厚が多少変化してもその効果はほとんど変ることがない。ただし、板厚が8mm以上厚いと、冷却速度が200℃/s以上で冷却することが物理的に不可能となる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、以下に述べるような効果を奏することとなる。
【0054】
(1)結晶粒径が従来のものよりも細かい極低炭素鋼の熱延鋼帯を安定して製造することができる。
【0055】
(2)熱延鋼帯の結晶粒が細かいところから、結晶粒が粗い従来の鋼帯と比較して、同じ焼鈍条件では細かい方が加工性に優れている。すなわち、加工性の指標であるランクフォード値は、結晶粒が細かいほど高くなっている。
【0056】
(3)焼鈍温度を低くしても、結晶粒が粗い従来の鋼帯と比較して、同等の加工性が得られる。すなわち、同じランクフォード値の鋼帯を製造可能である。
【0057】
(4)極低炭素鋼においては、圧延後に鋼帯の結晶粒が瞬時に粗大化する。この粗大化を抑制するために元素を添加するが、以上述べた本発明によればその必要がない。すなわち、成分コストの削減につながり、経済的である。
【0058】
(5)熱延鋼帯の結晶粒が細かくなることで冷間圧延、焼鈍後は高いランクフォード値の鋼帯を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、圧延設備の概略の構成図。
【図2】同実施の形態の、第1の冷却装置の概略の構成図。
【符号の説明】
2E…最終仕上げ圧延機、
3…ランナアウト、
5…第1の冷却装置、
6…第2の冷却装置。
Claims (3)
- C<0.01wt%の極低炭素鋼に対する圧延方法であって、最終仕上げ圧延の圧下率が30%未満である圧延をなし、最終仕上げ圧延後1秒以内に、変態点温度Ar3 以上の温度域から、鋼帯の上下面に向かって水量密度3000L/minm2 以上で冷却水を噴射し、冷却速度が200℃/s以上で、かつ冷却温度降下量が50℃以上の急速冷却をなし、冷却停止温度を700℃以上として結晶粒径の細かい極低炭素鋼を得ることを特徴とする極低炭素熱延鋼帯の製造方法。
- C<0.01wt%の極低炭素鋼に対する圧延方法であって、請求項1の製造方法で鋼帯を圧延し、かつ急速冷却をしたのち、鋼帯を所定の巻き取り温度で巻き取るべく緩冷却して結晶粒径の細かい極低炭素鋼を得ることを特徴とする極低炭素熱延鋼帯の製造方法。
- 鋼帯面に対向する端面にノズルとして多数の孔が開けられた冷却ボックスから冷却水を噴射して急速冷却をなすことを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の極低炭素熱延鋼帯の製造方法。
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