JP3905946B2 - シロアリ駆除剤及びそれを用いたシロアリ駆除方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシロアリ駆除剤及びそれを用いたシロアリ駆除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に害虫を駆除するにあたって殺虫剤を使用する場合が多い。しかしながら殺虫剤を使用する場合は害虫ばかりでなく人畜等の他の生物にも害を与える場合がある。このことから人畜等の他の生物にも害を与えない駆除方法として天敵を利用する試みが行われている。天敵糸状菌もそのひとつの方法であり、すでにカミキリムシ類等では特開平4−202104号、特開昭63−258803号等で開示されている。
【0003】
一方、シロアリの駆除は、従来、有機リン系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤の油剤や乳剤を木材や土壌に散布、又は木材部に注入するといった方法が多く用いられてきた。しかしながら、近年、これらの薬剤の人畜に及ぼす影響あるいは環境汚染等が問題視されてきている。また、処理場所が床下等の狭い空間である場合が多いため、作業の困難性、作業者の健康に対する悪影響といった問題がある。
【0004】
そこで、天敵糸状菌を用いるシロアリの駆除方法についても検討されてきた。例えば、特表平4−504413号公報、特開平8−301713号公報にかかる方法が開示されている。しかしながら、天敵糸状菌の自然環境中における安定性は極めて悪い。例えば、天敵糸状菌を散布した場合、天敵糸状菌は短期間で死滅してしまうために駆除効果の持続性は期待できない。また、特表平4−504413号公報においては、特定の装置を用いているため、使用方法や使用場所が限定される。
また、天敵糸状菌の安定性の悪さから、天敵糸状菌を用いた駆除剤の保存時及び輸送時にも注意を払う必要がある。例えば、特表平7−508645号公報には、保存時及び輸送時の天敵糸状菌及びその分生子の安定性を高めるべく、包装材を用いて保存する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、シロアリ駆除剤の使用方法及び使用場所の自由度が高く、シロアリ駆除効果の持続性に優れたシロアリ駆除剤及び駆除方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、シロアリがセルロースを食するという習性を利用し、天敵糸状菌が増殖してなる培養担体をシロアリの誘引餌となるセルロース製シートで包み込んでなるシロアリ駆除剤が、優れた殺シロアリ効果を有し、しかも使用方法及び使用方法の自由度が高いこと、さらには培養担体とセルロース製シートの間に高分子層を設けることにより、天敵糸状菌の安定性が高められ、シロアリ駆除効果をより長期間持続させ得ることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
即ち、本発明の要旨は、
〔1〕 天敵糸状菌が増殖してなる培養担体がセルロース製シートで包み込まれてなるシロアリ駆除剤であって、該セルロース製シートが段ボール紙であるシロアリ駆除剤、
〔2〕 天敵糸状菌が、ボーベリア・ブロンニアティ(Beauveria brongniartii)、ボーベリア・バッシアナ(Beauveria bassiana)、ボーベリア・アモルファ(Beauveria amorpha )、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)、及びベルチシリウム・レカニー(Verticillium lecanii)からなる群より選ばれる一種以上の糸状菌である前記〔1〕記載のシロアリ駆除剤、
〔3〕 培養担体がシート状、粒状又は粉状のセルロースである前記〔1〕又は〔2〕記載のシロアリ駆除剤、
【0008】
〔4〕 該培養担体がクラフト紙で包み込まれ、該クラフト紙が段ボール紙で包み込まれてなる前記〔1〕〜〔3〕いずれか記載のシロアリ駆除剤、
〔5〕 クラフト紙に開孔部が設けられてなる前記〔4〕記載のシロアリ駆除剤、
〔6〕 シロアリ駆除剤の外表面が波板状形状を有する前記〔1〕〜〔5〕いずれか記載のシロアリ駆除剤、
〔7〕 天敵糸状菌が増殖してなる培養担体とセルロース製シートとの間に、高分子からなる膜の層が設けられてなる前記〔1〕〜〔6〕いずれか記載のシロアリ駆除剤、
〔8〕 前記〔1〕〜〔7〕いずれか記載のシロアリ駆除剤を、シロアリの生息域又はその付近に配置することを特徴とするシロアリ駆除方法、に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のシロアリ駆除剤は、天敵糸状菌が増殖してなる培養担体がセルロース製シートで包み込まれてなるものである。
本発明における駆除の対象となるシロアリとしては、特に限定されるものではない。具体的にはイエシロアリ、ヤマトシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリ等が挙げられる。
【0010】
本発明において天敵糸状菌とは、虫の体に寄生することによりその虫を死亡させるものであれば特に限定されるものではない。具体的にはボーベリア・ブロンニアティ(Beauveria brongniartii)、ボーベリア・バッシアナ(Beauveria bassiana)、ボーベリア・アモルファ(Beauveria amorpha )、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)、及びベルチシリウム・レカニー(Verticillium lecanii)等が挙げられる。なかでもボーベリア・ブロンニアティは、致死率、速効性に優れており、特に好ましい。これらの糸状菌は野外において本菌に寄生され死亡した虫体から分離することができる。
【0011】
本明細書における天敵糸状菌が増殖してなる培養担体とは、上記糸状菌が通常用いられる公知の担体に増殖してなるものである。以下に具体例を挙げる。
固体担体としては、鉱物質粉(ケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイト、モンモリロナイト、ケイソウ土、タルク、クレー、炭酸カルシウム、アルミナ、酸性白土、滑石粉、ロウ石粉、雲母、珪砂、硫安など)、植物質粉末(木粉、大豆粉、小麦粉、タバコ粉、でんぷん、セルロースなど)、シクロデキストリンなどの包接化合物等が挙げられる。これらは粉剤、粒剤、錠剤、ペレット状剤などの剤型に加工される。
また、合成繊維(ポリエチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリプロピレン、ビニロンなど)、動植物繊維又は無機質繊維(セルロース、樹脂、絹、綿、羊毛、紙、布、不織布、織布、皮革、アルミニウムなど)等の担体も例示される。これらはバンド剤、シート剤などの剤型に加工される。
【0012】
さらに、炭化水素類(流動パラフィン、ワセリン、パラフィン等)、シリコン類(ジメチルシロキサン、コロイド状シリカ、ベントナイトなど)、アルコール類(エタノール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコールなど)、多価アルコール類(ポリエチレングリコール、エチレングリコール、グリセリンなど)、カルボン酸類(ラウリン酸、ステアリン酸など)、エステル類(蜜蝋、ラノリンなど)等の担体も例示される。これらはクリーム状剤等に加工される。
これらの培養担体のうち、糸状菌の生育性の良さ、担体自体が誘引餌となること、自然界で分解されやすいことから、シート状、粒状又は粉状のセルロースが好ましい。
【0013】
また、培養担体中の生菌数(菌密度)については特に限定されないが、105 〜109 個/cm2 が好ましく、107 〜109 個/cm2 がより好ましい。なかでも、ボーベリア・ブロンニアティは生菌数が少ない場合でも高い駆除効果が得られるので、よりコンパクトなシロアリ駆除剤にすることができる等、種々の面で有用である。尚、生菌数の測定方法は希釈平板法によって単位面積、単位容積、又は単位重量当たりの生菌数(菌密度)を測定することができる。
【0014】
培養担体を包み込むセルロース製シートとしては特に限定されるものではない。例えば、段ボール紙、アート紙、コート紙、フールス紙、ケント紙、クラフト紙、ロール紙、グラシン紙、インディアンペーパー、コンデンサーペーパー、和紙等が挙げられる。シロアリの誘引性及び喫食性が良好なことから、段ボール紙及び/又はクラフト紙が好ましい。
段ボール紙としては片面段ボール紙が好ましい。片面段ボール紙を用いることにより、シロアリ駆除剤の外表面に波板状形状を配することができる。外表面に波板状形状を配することにより、シロアリの食い付き易さ、食い付く有効面積が増大し、より多くのシロアリを食い付かせることができるため、好ましい。波板状形状の波高(段高)としては2〜6mmが好ましい。段ボール紙の厚みは0.3〜0.8mmが好ましい。また、上記のセルロース製シートは培養担体の全面を包み込む必要はない。
【0015】
セルロース製シートからなる層は一層であっても良く、二層以上であっても良い。例えば、かかる層が二層以上である場合、本発明のシロアリ駆除剤としては、セルロース製シートが段ボール紙及びクラフト紙であって、培養担体がクラフト紙で包み込まれてなり、クラフト紙が段ボール紙で包み込まれてなる態様が好適なものとして挙げられる。また、かかるクラフト紙は、天敵糸状菌の胞子との接触のしやすさの観点から、開孔部が設けられているものが好ましい。
【0016】
さらに本発明においては、天敵糸状菌が増殖してなる培養担体とセルロース製シートとの間に、非通気性、非透水性の高分子からなる膜の層を設けても良い。かかる層を設けることにより、天敵糸状菌の安定性を飛躍的に高めることができ、駆除効果の持続性が高まるため好ましい。
【0017】
かかる高分子からなる膜としては、例えばポリオレフィン系のものや、ポリアミド系、ポリエステル系、アクリロニトリル系が挙げられ、強度や加工のしやすさの観点からポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系の膜が好ましい。
また、かかる膜の膜厚は特に限定されるものではなく、フィルム状の比較的薄い膜でも良く、シート状の比較的厚い膜でも良い。具体的には、膜厚は5〜200μmが好ましく、より好ましくは5〜50μmである。
【0018】
このような膜の層を設ける方法は特に限定されるものではなく、例えば、高分子からなる膜にて袋を作成し、その中に培養担体を収納する、あるいは2枚の高分子からなる膜にて培養担体をはさみ込めば良い。また、セルロース製シートの表面を高分子材料でコーティングしたり、予めコーティングされたセルロース製シート(例えばキッチンペーパー、高分子材料でコーティングされたクラフト紙等)等のセルロース製シートそのものが加工されたものを用いても良い。
かかる膜の層を設ける場合、菌体の長期間の安定性といった面からは天敵糸状菌が増殖してなる培養担体を密閉するのが好ましいが、効力面から考えれば開口部や通気孔を設けたり、膜をメッシュ状にすること等により、天敵糸状菌の胞子がシロアリと接触し得るように層を設けることが好ましい。高分子膜を用いて培養担体を密閉した場合、シロアリのセルロース製シートの摂食に伴って高分子膜に穴が開けられる。この穴を通じて、シロアリと天敵糸状菌の胞子とが接触することになる。
【0019】
本発明の駆除剤の外寸は特に限定されるものではなく、使用する態様によりその好ましい数値を選択すれば良い。また、厚みは5〜30mmであることが好ましい。
【0020】
以下、図により本発明のシロアリ駆除剤について説明する。
図1は、本発明のシロアリ駆除剤の一実施態様の斜視図である。
図2は、図1のA−A’線での断面図である。
天敵糸状菌が増殖してなる培養担体3は、セルロース製シートで包み込まれている。図2におけるセルロース製シートは、波板状形状がシロアリ駆除剤の外表面となるように設けられた片面段ボール紙1a、1bである。
また、培養担体3と片面段ボール紙1a、1bの間には、高分子膜2a、2bの層が設けられている。さらに、培養担体3を密閉しないように、開口部5が設けられている。
【0021】
また、本発明のシロアリ駆除方法は、前記のような本発明のシロアリ駆除剤をシロアリの生息域又はその付近に配置することにより行われる。さらには、地面に置くだけでなく、シロアリ駆除剤12を柱11や樹幹に巻付ける(図3)、壁に張りつける、隙間や破れ目に差し込むなど、様々な処理場面に対応可能であり、使用方法や使用場所の自由度が高い。
また、波板状形状が設けられた片面段ボール紙をセルロース製シートとして用いる場合、波板面をシロアリがより接しやすい方向に向くように本発明のシロアリ駆除剤を設置することが好ましい。例えば、シロアリ駆除剤を地面に置く場合、波板面を地面に接するように設置したり、柱や樹幹に巻き付ける場合や壁に張りつける場合、波板面が壁面に接するように設置することが好ましい。
本発明のシロアリの駆除方法は、このような簡便な使用方法によりシロアリを駆除できるため、作業性が上がり、粉塵を吸引するといった危険性もない。
【0022】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例1
厚み2cmとなるように土を敷き詰めた20×30×10cmの容器内に、イエシロアリ職蟻300個体、兵蟻30個体を放飼した。容器内の土表面部に、片面段ボール紙、普通紙、ペーパータオル、ろ紙、コルク板を5×5cmに切ったものを並べて設置した。片面段ボール紙としては、波板面を土表面部に接するように置いた場合と平板面を土表面部に接するように置いた場合の2通り準備した。設置から3日後、7日後、及び14日後に各紙片を取り出し、食い付き度合を調べた。水分は霧吹きを用いて適宜与えた。試験結果を表1に示す。片面段ボールの波板面を土表面部に接するように置いた場合、シロアリの食い付き度合い、即ち、シロアリの誘引性が、顕著に高かった。
【0023】
【表1】
【0024】
実施例2
図2に示すような、高分子からなる膜の層を設けたシロアリ駆除剤を以下のように作製した。ボーベリア・ブロンニアティを培養した5×5cmのセルロース製シートからなる培養担体3(ボーベリア・ブロンニアティの生菌数は108 個/cm2 )を、2枚の10×10cmの高分子(ポリエチレン)膜2a、2bではさみ込み、両端部に開口部5を設けつつ周縁部をヒートシールした。これをさらに10×10cmの片面段ボール紙1a、1bで、波板面が外側になるように配してはさみ込み、周縁部を接着した。
【0025】
実施例3
実施例2と同様のボーベリア・ブロンニアティを培養した5×5cmのセルロース製シートからなる培養担体(ボーベリア・ブロンニアティの生菌数は108 個/cm2 )を、実施例2と同じ10×10cmの片面段ボール紙で、高分子膜を使用することなく、波板面が外側になるように配して直接はさみ込み、周縁部を接着した。このようにしてシロアリ駆除剤を作製した。
【0026】
実施例4
実施例2および実施例3で得られたシロアリ駆除剤、及び実施例2で用いたものと同様の培養担体そのものを、1000mlポリビーカー中の土(300g)(真砂土95重量%、培養土5重量%、土中水分8.8重量%)上に置いた。ポリビーカーをアルミホイルで蓋をして、25℃で保管し、シロアリ駆除剤、及び培養担体の生菌数を経時的に測定した。生菌数は希釈平板法によって求めた。
試験結果を図4に示す。高分子膜を配していないシロアリ駆除剤(実施例3)の場合、生菌率は経時的に減少し、試験開始後40日目には初期値の約60%となった。これに対し、高分子膜を配しているシロアリ駆除剤(実施例2)では、40日目まで生菌率90%以上を維持した。また培養担体のみの場合は急速に生菌率が減少した。
【0027】
実施例5
厚み30cmとなるように土を敷き詰めた1×1×1mの容器内に、餌として松材片(10×10×5cm)1個を入れ、イエシロアリ職蟻1000個体、兵蟻100個体を放飼した。この容器内の土表面に、実施例2において得られたシロアリ駆除剤1個を設置し、その後経時的に死亡数をカウントした。この区を処理区とした。また、ボーベリア・ブロンニアティを培養していないセルロース製シートを培養担体として用いた、実施例2のシロアリ駆除剤の擬製品を同様に設置した区を対照区とした。水分は霧吹きを用いて適宜与えた。処理区において、試験は3群に対して行った。
試験結果を表2に示す。処理区において、供試虫は供試剤に対して速やかに食い付くことが観察され、その結果、処理後14日以内に100%の個体が死亡した。
【0028】
【表2】
【0029】
実施例6
天敵糸状菌が増殖してなる培養担体3がポリエチレンコートされたクラフト紙21a、21bで包み込まれてなり、さらに該クラフト紙が片面段ボール紙1a、1bで包み込まれてなるシロアリ駆除剤を作製した。その断面図を図5に示す。なお、このシロアリ駆除剤にも実施例2のシロアリ駆除剤と同様に開口部5を設けた。
【0030】
【発明の効果】
本発明のシロアリ駆除剤は、シロアリの誘引性に優れ、駆除効果が高い。また、高分子層を所定の位置に設けたシロアリ駆除剤は天敵糸状菌の経時安定性が高いものであり、駆除効果の持続性の向上が期待できる。また、本発明のシロアリ駆除方法は、本発明のシロアリ駆除剤の使用方法、使用場所の自由度が高いことから、設置作業が容易で、安全性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のシロアリ駆除剤の斜視図である。
【図2】図2は、図1のシロアリ駆除剤における、A−A’線での断面図である。
【図3】図3は、本発明のシロアリ駆除剤の設置の一実施態様を示す図である。
【図4】図4は、本発明のシロアリ駆除剤における、湿地土壌上での天敵糸状菌の経時安定性試験の結果を示すグラフである。●は実施例2で得られたシロアリ駆除剤のデータを、■は実施例3で得られたシロアリ駆除剤のデータを、▲は培養担体そのもののデータをそれぞれ示す。
【図5】図5は、本発明のシロアリ駆除剤の断面図である。
【符号の説明】
1a 片面段ボール紙
1b 片面段ボール紙
2a 高分子膜
2b 高分子膜
3 培養担体
5 開口部
11 柱
12 シロアリ駆除剤
21a ポリエチレンコートされたクラフト紙
21b ポリエチレンコートされたクラフト紙
Claims (8)
- 天敵糸状菌が増殖してなる培養担体がセルロース製シートで包み込まれてなるシロアリ駆除剤であって、該セルロース製シートが段ボール紙であるシロアリ駆除剤。
- 天敵糸状菌が、ボーベリア・ブロンニアティ(Beauveria brongniartii)、ボーベリア・バッシアナ(Beauveria bassiana)、ボーベリア・アモルファ(Beauveria amorpha )、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)、及びベルチシリウム・レカニー(Verticillium lecanii)からなる群より選ばれる一種以上の糸状菌である請求項1記載のシロアリ駆除剤。
- 培養担体がシート状、粒状又は粉状のセルロースである請求項1又は2記載のシロアリ駆除剤。
- 該培養担体がクラフト紙で包み込まれ、該クラフト紙が段ボール紙で包み込まれてなる請求項1〜3いずれか記載のシロアリ駆除剤。
- クラフト紙に開孔部が設けられてなる請求項4記載のシロアリ駆除剤。
- シロアリ駆除剤の外表面が波板状形状を有する請求項1〜5いずれか記載のシロアリ駆除剤。
- 天敵糸状菌が増殖してなる培養担体とセルロース製シートとの間に、高分子からなる膜の層が設けられてなる請求項1〜6いずれか記載のシロアリ駆除剤。
- 請求項1〜7いずれか記載のシロアリ駆除剤を、シロアリの生息域又はその付近に配置することを特徴とするシロアリ駆除方法。
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