JP3901388B2 - クランプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクや磁気ディスクなどの円盤状の記録媒体を挟持し回転させるためのクランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のクランプ装置として、図3に示すものがあった。図3は、従来のクランプ装置S0の主要部概略構造図であり、コンパクトディスクがクランプされた状態を示している。図3において301はいわゆる音楽再生用のコンパクトディスクである。
【0003】
周知の如く、コンパクトディスク301は、ポリカーボネートなどの光透過性の良好な樹脂を基材とし、片面に情報が記録された光ディスクであり、一方の面が情報記録面301aを構成し他方の面がレーベル面301cを構成する。情報記録面301aは半径方向の所定の内径から外径までの領域内に螺旋状に形成されたピット列によって情報が担持された情報記録領域を有する。
【0004】
また、レーベル面301cは、半径方向の所定の内径から外径までの領域が熱可塑性樹脂等からなる印刷塗料(インク)等からなる塗膜が被覆形成されている。
【0005】
301bは所定の内径を有するセンターホールである。このセンターホール301bを中心とする各面の内周側の領域がディスククランプ領域を形成するように構成されている。本図におけるコンパクトディスク301においては、情報記録面301aの情報記録領域及びレーベル面301cの塗膜被覆領域よりも内周側の領域がディスククランプ領域を形成する。なお、本実施形態では、コンパクトディスク301はクランプ装置S0によって該ディスククランプ領域がクランプ(挟持)されるものとして説明する。
【0006】
ディスクテーブル402はコンパクトディスク301の情報記録面301a側が載置されるテーブルであり、コンパクトディスク301を水平に載置する必要があることから、その載置面に高い平面度が要求されるため、通常は鉄やアルミニウム等の金属又はポリカーボネートにガラス繊維を加えた複合樹脂やABSやポリカーボネートなどの硬質樹脂またはこれらを組み合わせた材質で形成されている。
【0007】
また、ディスクテーブル402の外径は、情報記録面301aの情報記録内周より若干小さい径に設定してあり、その中央にはセンターホール301bに嵌合してコンパクトディスク301を位置決めする円錐台部402aが突設されている。そしてこのディスクテーブル402はディスククランプ装置S0の図示しない固定シャーシに設置されたモータの回転軸403に固定されていて回転軸と一体で回転するように構成される。
【0008】
404はコンパクトディスク301をディスクテーブル402に圧着するためのクランパであり、鉄やアルミニウム等の金属または樹脂またはこれらを組み合わせた材質で形成されている。クランパ404には、コンパクトディスク301のレーベル面301cと対向する面上にクランパシート404cが貼付されている。
【0009】
クランパシート404cは、合成繊維などからなる不織布やナイロン繊維やポリエステル繊維からなるリング状のシート部材であり、コンパクトディスク301がクランプ所定位置へ移動する際にコンパクトディスク301のレーベル面301cが直接クランパ404にこすられて傷つくのを防止すると共に、コンパクトディスク301に対するクランパ404の静摩擦力を強化してコンパクトディスク301とクランパ404とが不用意にスリップするのを防いでいる。
【0010】
また、図3では、クランパシート404cはレーベル面301cとディスククランプ領域内において対向するように配される。
【0011】
クランパ404の上面中央には剛性を有するスチールボール405が回転自在に配置されており、その下面には上記円錐台部402aの中央に形成された逆円錐凹部に嵌合自在な逆円錐突起部404aが突設され、クランパ404の外周にはフランジ部404bが形成されている。
【0012】
406はクランパホルダで、その一端はピン407によりクランプ装置S0の固定シャーシに回動自在に枢着されている。また、クランパホルダ406の他端にはフランジ部404bと係合自在なフック406aが形成されている。
【0013】
なお、クランパホルダ406は図示しないディスクプレーヤの他の機構によりピン407を支点として図3の状態(クランプ状態)と後述する図4の状態(クランプ解除状態)を往復動可能に構成され、当該クランパホルダ406の移動によりクランパ404によるコンパクトディスク301の挟持動作が行われる。
【0014】
クランプ装置S0は、コンパクトディスク301を再生する場合には、上記ディスクプレーヤの他の機構によりクランパホルダ406を回動させて、クランパ404をスチールボール405を介して所定の応力で付勢することで、ディスクテーブル402と協働してディスクテーブル402上のコンパクトディスク301を圧着挟持する。
【0015】
このとき、クランパシート404cとディスクテーブル402のディスク載置面がコンパクトディスク301のディスククランプ領域を挟むこととなる。また、このとき、フック406aはフランジ部404bと離間した状態となる。以上により、クランプ装置S0はコンパクトディスク301のクランプ状態となる。
【0016】
この状態で、モータからの動力によりディスクテーブル402を所定の線速度で回転させると、クランパ404は、コンパクトディスク301と共に回転する。その場合に、クランパ404は、クランパシート404cを挟んでコンパクトディスク301を圧着しているのでコンパクトディスク301とスリップすることなくディスクテーブル402及びコンパクトディスク301と一体で回転することができる。
【0017】
これにより、ディスクプレーヤの図示しないピックアップがコンパクトディスク301の情報記録面301aから所定の線速度にて記録情報を読み取ることができる。
【0018】
また、図4はクランプ装置S0がコンパクトディスク301をクランプ解除した状態を示す図である。クランプ装置S0は、図3のクランプ状態からコンパクトディスク301を図4のクランプ解除する場合は、クランパホルダ406を回動させてフック406aをフランジ部404bに係合させた後、クランパ404をコンパクトディスク301から引き離し、図4の状態とする。これにより、コンパクトディスク301に対するクランパ404の圧着が解除されてクランプ解除される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
近年、コンパクトディスクプレーヤは家庭用のみならず、携帯用や車載用としても広く用いられ、これに伴いプレーヤに用いられるクランプ装置も種々の過酷な環境において使用されつつある。例えば、車載用に用いられる場合には、真夏の高温下において車内は80℃を超えることもあり、このような環境下においてコンパクトディスク301がクランプ装置にクランプされたまま長時間放置される場合も考えられる。
【0020】
通常、コンパクトディスク301のレーベル面301cの塗膜を形成する際に用いられる印刷塗料(インク)は、このような環境下の状況を考えて、高温下においても軟化しないような印刷塗料(インク)が用いられるのが通例である。
【0021】
ところが、最近、上述した高温状態で軟化してしまうような印刷塗料(インク)を用いたディスク(以下、特殊ディスクと称する)が存在することが確認された。
【0022】
このような特殊ディスクの場合に、例えば、当該印刷塗料による塗膜がディスククランプ領域まで形成されている図5に示すような特殊ディスク302が存在すると、当該特殊ディスク302をクランプする際には、以下に示すような問題が発生することが考えられる。
【0023】
例えば、当該特殊ディスク302をクランプ装置S0によりクランプした状態で、上述した高温状態で放置した場合には、特殊ディスク302のレーベル面302cの塗膜が軟化し、特に、クランプ装置S0によって挟持されている部分(クランプシート404cの当接部分)の塗膜が軟化した場合には、当該軟化した塗膜がディスククランプ中のクランプシート404cの繊維などにしみこんで絡み付いてしまう恐れがある。
【0024】
具体的には、実験により、クランプ装置S0に特殊ディスク302をクランプした状態で50℃の環境下のもとで24時間放置した結果、そのような症状が確認できた。
【0025】
このように軟化した塗膜はその後再び常温に戻った時に、そのまま固化することとなり、その結果、特殊ディスク302のうちクランプシート404cと当接する部分が、当該にクランプシート404cと密着して貼りついてしまい、クランプ解除が円滑に行われなくなるといった問題が生じた。
【0026】
本発明は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、レーベル面302cの塗膜が高温で軟化する特殊ディスク302を高温状態で長時間クランプしたためにレーベル面302cの印刷塗膜が軟化し、しかる後に温度が低下して印刷塗膜が再び固化した場合においても、当該特殊ディスク302を円滑にクランプ解除することのできるクランプ装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、情報が記録された円盤状の記録媒体の情報記録面に当接して当該記録媒体を載置するディスクテーブルと、前記記録媒体のレーベル面に当接して該ディスクテーブルと協働して前記記録媒体を挟持するクランパと、を備えたクランプ装置であって、前記クランパの前記記録媒体との当接部がポリプロピレンからなることを特徴とする。
【0028】
これによれば、ディスクが、ポリプロピレンからなる当接部分を備えたクランパと該ディスクテーブルとにより協働して挟持されるので、例えば特殊ディスクを85℃程度の高温環境下において96時間程度の長時間圧着挟持し続けた場合に、クランパあるいはディスクテーブルの当接部分にレーベル面の塗膜が軟化し、再び温度が低下して固化した場合でも、ポリプレン材からなる当接部分はインクをはじくのでインクが付着しない。その結果、該特殊ディスクのクランプ解除が円滑に行われる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施の形態について図をもとに説明する。
【0030】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態におけるクランプ装置S1の主要部概略構造図であり、ここでは、レーベル面302の全面に塗膜が被覆形成されたコンパクトディスク302がクランプされた状態を示している。なお、図1に示すクランプ装置S1において、先の図3乃至図5で示した各構成部分と同等の構成部分については同一の符号を付してあり、ここではその説明は重複するので省略する。
【0031】
図1において、クランプ装置S1は、モータの回転軸403に固定されたディスクテーブル402と、クランパ1とを備えて構成される。クランパ1は、鉄やアルミニウム等の金属または樹脂またはこれらを組み合わせた略円盤状のベース部2とポリプロピレンからなるリング状の当接部3とが一体に形成されて構成されている。このポリプロピレンからなる当接部3が、本発明の特徴部分であり、後述するような作用をなす。
【0032】
ポリプロピレンは、酸やアルカリ、有機溶剤などに対して優れた耐薬品性を有しており、化学的に安定した汎用樹脂として広く知られている。ベース部2は略円盤形状で形成され、その上面中央にはスチールボール405が回転自在に配置されており、その下面にはディスクテーブル301の円錐台部402aの中央に形成された逆円錐凹部に嵌合自在な逆円錐突起部2aが突設され、ベース部2の外周にはフランジ部2bが形成されている。本実施形態では、クランパ1は、ベース部2のフランジ部2bが当接部3にインサート成形により嵌合されて形成されている。
【0033】
当接部3は、ベース部2の下面側に固定されて当接部3のほぼ平面に形成された底面がレーベル面302cとディスククランプ領域内において対向するように配される。
【0034】
クランパホルダ406は、その一端がピン407によりディスククランプ装置S1の固定シャーシに回動自在に枢着されている。また、クランパホルダ406の他端にはフランジ部2bと係合自在なフック406aが形成されている。なお、クランパホルダ406は図示しないディスクプレーヤの他の機構により回動され、当該クランパホルダ406の回動動作によりクランパ1による特殊ディスク302の挟持動作が行なわれる。
【0035】
クランプ装置S1は、特殊ディスク302を再生する場合には、上記ディスクプレーヤの他の機構によりクランパホルダ406を回動させて、クランパ1をスチールボール405を介して所定の応力で付勢する閉状態(図1の状態)とすることで、ディスクテーブル402と協働してディスクテーブル402上の特殊ディスク302を圧着挟持する。このとき、クランパ1の当接部3の底面とディスクテーブル402のディスク載置面が特殊ディスク302のディスククランプ領域を挟むこととなる。また、このとき、フック406aはフランジ部2bと離間した状態となる。
【0036】
以上により、クランプ装置S1は、図1に示す特殊ディスク302のクランプ状態となる。
【0037】
また、クランプ装置S1は、図1のクランプ状態から特殊ディスク302をクランプ解除する場合は、クランパホルダ406を回動させてフック406aをフランジ部2bに係合させた後、クランパ1を特殊ディスク302から引き離す。これにより、特殊ディスク302に対するクランパ1の圧着が解除されてクランプ解除される。
【0038】
上述したように、本第1の実施形態においては、クランパ1の当接部3をポリプロピレンにより形成することを特徴とするものである。
【0039】
なお、第1の実施形態では、クランプ装置S1のクランパ1は、その当接部3の底面が特殊ディスク302のレーベル面302cのディスククランプ領域を圧着するように構成したが、本発明におけるクランパはこれに限らない。
【0040】
即ち、図2に示すクランプ装置S2に適用されているクランパ7のように、特殊ディスク302との当接部6が、特殊ディスク302のレーベル面302cのディスククランプ領域外を圧着するように構成しても良い。
【0041】
(第1の実施形態の変形形態)
図2は、本発明の第1の実施形態の変形形態におけるクランプ装置S2の主要部概略構造図であり、特殊ディスク302がクランプされた状態を示している。
【0042】
クランプ装置S2は、クランプ装置S1におけるクランパ1およびクランパホルダ406の代りにクランパ4及びクランパホルダ408を用いて構成される。本実施形態では、クランパ4は、ベース部5のフランジ部5bが当接部6にインサート成形により嵌合されて形成されている。
【0043】
本実施形態では、クランパ4の当接部6の底面が特殊ディスク302のレーベル面302cの塗膜を圧着し、また、ディスクテーブル402のディスク載置面が特殊ディスク302の情報記録面302a側のディスククランプ領域を圧着することで該特殊ディスク302を挟むこととなる。
【0044】
また、このとき、フック408aはフランジ部5bと離間した状態となる。以上により、クランプ装置S2は、図2に示す特殊ディスク302のクランプ状態となる。
【0045】
上述したように、本第1の実施形態の変形形態においては、クランパ4の当接部6をポリプロピレンにより形成することを特徴とするものである。
【0046】
次に、上述した第1の実施形態のクランパを搭載したクランプ装置S1と第1の実施形態の変形形態のクランパを搭載したクランプ装置S2を用いて以下に示す実験を行なった。
【0047】
(第1の実施形態の実験結果)
クランプ装置S1に上述した特殊ディスク302をクランプさせた状態にして、実験により、85℃の環境下のもとで96時間放置した。その結果、クランパ4の当接部6の底面に圧着されたレーベル面302cの塗膜が軟化した。
【0048】
次に、上記クランプ状態にあるクランプ装置S1の環境温度を常温まで低下させた後、クランパホルダ406を回動させてフック406aをフランジ部2bに係合させた後、引き続きクランパ1を特殊ディスク302から引き離すクランプ解除動作を行った。
【0049】
この場合に、85℃の環境下のもとでクランプ状態にあった特殊ディスク302のレーベル面301cの軟化した塗膜は常温まで低下して再び固化するが、ポリプロピレンからなる当接部3の周縁及び底面にはこの固化したインクが絡み付くことがなかった。その結果、当接部3に用いられるポリプロピレンは、レーベル面の塗膜に含まれるインクや印刷塗料やバインダ等に用いられる接着剤、展着剤などに対し良好な表面剥離性を有することが判明した。
【0050】
以上により、ポリプロピレンからなる当接部3を有するクランパ1によってクランプされた特殊ディスクは、この再び固化したインクを特殊ディスクのディスククランプ領域に残したまま当接部3から容易に引き離されることが判明した。その結果、特殊ディスクに対するクランパ1の圧着が解除されて円滑にクランプ解除がなされた。
【0051】
(第1の実施形態の変形形態の実験結果)
このクランプ装置S2に上述した特殊ディスク302をクランプさせた状態にして、実験により、85℃の環境下のもとで96時間放置した。その結果、クランパ4の当接部6の底面に圧着されたレーベル面302cの塗膜が軟化した。
【0052】
次に、上記クランプ状態にあるクランプ装置S2の環境温度を常温まで低下させた後、クランパホルダ408を回動させてフック408aをフランジ部5bに係合させた後、引き続きクランパ4を特殊ディスク302から引き離すクランプ解除動作を行った。
【0053】
この場合に、85℃の環境下のもとでクランプ状態にあった特殊ディスク302のレーベル面302cの軟化した塗膜は常温まで低下して再び固化するが、ポリプロピレンからなる当接部6の底面及びその周縁にはこの固化したインクが絡み付くことがなかった。その結果、当接部3に用いられるポリプロピレンは、レーベル面の塗膜に含まれるインクや印刷塗料やバインダ等に用いられる接着剤、展着剤などに対し良好な表面剥離性を有することが判明した。
【0054】
以上により、ポリプロピレンからなる当接部6を有するクランパ4によってクランプされた特殊ディスク302は、この再び固化したインクを特殊ディスク302のレーベル面302cに残したまま当接部6から容易に引き離されることが判明した。その結果、特殊ディスク302に対するクランパ4の圧着が解除されて円滑にクランプ解除がなされた。
【0055】
このように、第1の実施形態のクランパ1及びその変形形態のクランパ4は、特殊ディスク302に対しても、良好な結果が得られたことが実証された。また、通常のディスク301に対しても、不具合は発見されなかった。
【0056】
なお、第1の実施形態及びその変形形態においては、クランプ装置S1又はS2のディスクテーブル402側に、コンパクトディスク302の情報記録面302a側が載置されるような構成としたが、当該ディスクテーブル402にレーベル面302c側を載置するように構成しても良い。その際には、ディスクテーブル402のうち少なくともコンパクトディスク302と当接する部分をポリプロピレンで形成すれば良い。また、ディスクテーブル402とクランパ1又は4のコンパクトディスク301と当接する部分の双方をポリプロピレンで形成することによって、例えば、特殊ディスク302を誤って表裏逆さまにセットした場合においても、上述の問題の発生を防止することが可能となる。
【0057】
また、第1の実施形態及びその変形形態においては、モータからの動力をディスクテーブル402に伝えて、ディスクテーブルを回転させるようにしたが、クランパ1又は4側にモータからの動力を与えるように構成しても良い。
【0058】
なお、第1の実施形態及びその変形形態のポリプロピレンは、コンパクトディスク301若しくは特殊ディスク302の表面の傷つき防止として、当該ディスクに用いられているポリカーボネートよりも軟質なポリプロピレンを用いるのが好ましい。
【0059】
また、第1の実施形態及びその変形形態では、クランパ1又は4は、鉄やアルミニウム等の金属からなる略円盤状のベース部がポリプロピレンからなるリング状の当接部にインサート成形により嵌合されて該当接部と一体に形成されたものとして説明したが、本発明におけるクランパはこれに限らない。
【0060】
即ち、クランパ1又は4は、ベース部及び当接部をポリプロピレンにより一体に形成しても良い。
【0061】
また、クランパ1又は4は、ベース部を硬質樹脂により金型内で先に成形し、次いで、ポリプロピレンにより当接部をベース部に対し一体に成形するいわゆる2色成形によって形成するようにしても良い。
【0062】
また、クランパ1又は4は、鉄やアルミニウム等の金属からなるベース部にリング状のポリプロピレンシートで形成された当接部を接着剤等で貼りつけて一体に形成しても良い。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、クランパの記録媒体との当接部をポリプロピレンにて形成したので、例えば特殊ディスクを85℃程度の高温環境下において96時間程度の長時間圧着挟持し続けた場合に、クランパの記録媒体との当接部のレーベル面の塗膜が軟化して再び温度が低下して固化した場合でも、ポリプロピレン材からなる当接部分はインクをはじくのでインクが付着しない。
【0064】
その結果、該特殊ディスクのクランプ解除が円滑に行われる。また、通常のコンパクトディスクに対しても良好にクランプ動作が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるクランプ装置S1の主要部概略構造図。
【図2】本発明の第1の実施形態の変形形態におけるクランプ装置S2の主要部概略構造図。
【図3】従来のクランプ装置S0の主要部概略構造図。
【図4】従来のクランプ装置S0がコンパクトディスク301をクランプ解除した状態を示す図。
【図5】従来のクランプ装置S0の課題を説明するための図。
【符号の説明】
S0、S1、S2・・・・・クランプ装置
1、4・・・・・クランパ
2、5・・・・・ベース部
2a、5a・・・・・逆円錐突起部
2b、5b・・・・・フランジ部
3、6・・・・・当接部
406、408・・・・・クランパホルダ
406a、408a・・・・・フック
301・・・・・コンパクトディスク
301a・・・・・情報記録面
301b・・・・・センターホール
301c・・・・・レーベル面
302・・・・・特殊ディスク
302a・・・・・情報記録面
302b・・・・・センターホール
302c・・・・・レーベル面
402・・・・・ディスクテーブル
402a・・・・・円錐台部
Claims (1)
- 情報が記録された円盤状の記録媒体の情報記録面に当接して当該記録媒体を載置するディスクテーブルと、
前記記録媒体のレーベル面に当接して該ディスクテーブルと協働して前記記録媒体を挟持するクランパと、
を備えたクランプ装置であって、
前記クランパの前記記録媒体との当接部がポリプロピレンからなることを特徴とするクランプ装置。
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2000
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