JP3899430B2 - 既存外壁面の外壁パネルによる改修構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ALC(軽量気泡コンクリートの一つ)製の既存外壁面の上に、縦胴縁を取り付け、この縦胴縁に外壁パネルを止め付け、新たな外壁面を構築するようにした既存外壁面の外壁パネルによる改修構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄骨系の建物では、ALC製の外壁パネルを用い、外壁パネルに取り付けられた金具を介してこれを鉄骨構造体に取り付けるようにしている。そして、既存のALC製の外壁パネルが、汚染、変色、変形、クラック等の損傷を起こし、見栄えの悪いものとなった場合には、補修工事を行っていた。伝統的な補修工事は、ALC製の外壁パネルの全部を新しいものと交換する手法が取られていた。ところが、この場合には、大がかりな補修工事となり、施工期間が長期化し、施工費用も増大するという欠点があった。
【0003】
そのため、従来では、図3に示すように、鉄骨構造体1にL型のアングル材2等を用いてALC製の外壁パネル3を、各階層ごとに取り付け、該ALC製外壁パネル3の表面に、専用のビス4を介して縦胴縁5を取り付けている。そして、この縦胴縁5に新しい外壁パネル6を取り付けて既存外壁面(ALC製外壁パネル3の壁面)を改修する手法が採用されるようになってきた。しかも、建物が複数階にわたる場合には、前記縦胴縁5は、上下の階のALC製外壁パネル3,3間に跨がって取り付けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、縦胴縁5を上下の階のALC製の外壁パネル3,3の表面に跨がって取り付け、この縦胴縁5に外壁パネル3,3を取り付けた前記従来の改修方法では、地震等の振動があると、建物の鉄骨構造体1に取り付けられたALC製外壁パネル3,3自体は、各階層間においてそれぞれ独自の変形をするが、前記縦胴縁5及びこれに取り付けられた外壁パネル6は建物自体の各階層間の動きとは異なる動きをしていた。そのため、外壁パネル6の上下の階層間にまたがる接合部では、上層階の外壁パネル6の下端と、下層階の外壁パネル6の上端との間で異なる動きが生じ、当該外壁パネル6どうしのの接合部が破損したり、縦胴縁を取り付けているALC製外壁パネル3のビス4の周辺が破損したり、縦胴縁5が脱落する虞れがある等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、上下の階層間で異なる動きがあった場合でも、ALC製外壁パネルに取り付けた縦胴縁及び外壁パネルが各階層ごとに別々の動きをすることができ、地震等があっても破損の虞れのないALC製外壁パネルの改修構造を提供せんとするものである。
【0006】
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、ALC製の既存外壁面に縦胴縁を取り付け、該縦胴縁に外壁パネルを取り付ける改修構造において、上下の各階のALC製既存外壁面に跨がらないように各階のALC製既存外壁面ごとに縦胴縁を取り付けたことを特徴とする既存外壁面の外壁パネルによる改修構造である。
縦胴縁が各階のALC製既存外壁面ごとに取り付けられているので、地震等により、上下の階層のALC製既存外壁面が異なる動きをした場合であっても、縦胴縁はそれぞれの階層のALC製既存外壁面ごとに取り付けられているので、上下の階層間では別個の動きをし、縦胴縁等が損傷を受けるということはない。
【0007】
本発明が採用した請求項2の手段は、ALC製の既存外壁面に縦胴縁を取り付け、該縦胴縁に外壁パネルを取り付ける改修構造において、上下の各階のALC製既存外壁面に跨がらないように各階のALC製既存外壁面ごとに縦胴縁を取り付け、上下の階に跨がって配設される外壁パネルは、外壁パネルの上下端の一方又は双方がスライド自在な状態に取り付けられていることを特徴とする既存外壁面の外壁パネルによる改修構造である。
またこの発明では、前記請求項1に加えて、上下の階層に跨がる外壁パネルにあっては、その接合部が相互にスライド自在になっているので、やはり各階層の影響を受けることがなく、その損傷等がない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合と同一符号は同一部材である。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る外壁面の縦断面図である。同図に示す如く、この実施の形態にあっては、既存外壁面は、上下の階層の鉄骨構造体1のL型アングル材2にそれぞれ独立して取り付けられたALC製の外壁パネル3,3である。この既存のALC製外壁パネル3,3が汚れたり、その損傷がひどくなったような場合の改修工事に際し、前記ALC製外壁パネル3,3のそれぞれに、独立して縦胴縁5,5を取り付けている。そして、この縦胴縁5,5は、改修のために新たに準備した外壁パネル(タイルパネル)6が上下の階層に跨がって取り付けられている。
【0009】
外壁パネル6の上端面には凸条7が形成されており、下端面には前記凸条7に対応する凹条8が形成されている。外壁パネル6の上端面は、凸条7に金具9が被せられて金具9の途中をビス10を介して縦胴縁4へ固定するようにしている。凸条7は、金具9が被せられるだけであり、自由にスライドすることが可能である。またこの上端面の凸条7に対して、上位の階層の外壁パネル6の下端面凹条8が嵌合装着されており、上下の外壁パネル6,6どうしは、凸条7と凹条8とが相互にスライド自在である。
【0010】
このような既存外壁面の改修構造であれば、縦胴縁5,5のそれぞれが各階層の既存外壁面であるALC製外壁パネル3,3のそれぞれに独立して個別に取り付けられているので、地震等があっても上下の階層間における縦胴縁5,5は、鉄骨構造体1及びALC製既存外壁パネル3,3の各階ごとの動きに対応してそれぞれが独立した挙動をする。つまり、縦胴縁5,5は、各階ごとのALC製既存外壁パネル3,3と同じ挙動をするので、縦胴縁5,5を取り付けているビス4,4のALC製既存外壁パネル3,3の周囲が損傷したり、クラックが入る等の問題は起こらない。また新しく取り付けた改修用の外壁パネル6,6は、上下の外壁パネル6,6の上下端(継手部分)がスライド自在な嵌合関係にあるため、地震等があっても継手部分が損傷する等のことはない。
【0011】
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る既存外壁面の改修構造を示す縦断面図である。同図に示す如く、この実施の形態にあっては、図1に示す第1の実施の形態の場合と同様に、各階層ごとのALC製既存外壁パネル3,3にそれぞれ独立して縦胴縁5,5を取り付け、縦胴縁5,5に金具11を介して外壁材12を浮かして取り付けるようにしたものである。外壁材12は、それぞれ金具11に対してスライド自在に取り付けられており、個々の外壁材12は独立して動くことが可能である。また外壁材12は、その割り付けの関係から、上下の階層に跨がることがあり、前記第1の実施の形態の外壁パネル6と同じ構造となる。
【0012】
従って、地震等があっても上下の階層間における縦胴縁5,5は、鉄骨構造体1及びALC製既存外壁パネル3,3の各階ごとの動きに対応してそれぞれが独立して挙動をし、縦胴縁5,5を取り付けているビス4,4のALC製既存外壁パネル3,3の周囲が損傷したり、クラックが入る等の問題は起こらない。また新しく取り付けた改修用の外壁材12は、上下の外壁材12の上下端(継手部分)どうしがスライド自在な嵌合関係にあるため、地震等があっても継手部分が損傷する等のこともない。尚、この実施の形態では、金具11を用いて外壁材12を浮かして取り付けることにより、外壁材裏面側とALC製既存壁面との間に空気層13を形成することができ、空気の流れを形成することにより、結露の防止及び断熱性を向上させることが可能である。
【0013】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、上下の外壁パネル6,6及び外壁材12,12の接合部は、各階層において独立した動きができるように、少なくともその一方がスライド自在となっておればよく、必ずしも両方がスライド自在となっている必要はない。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にあっては、ALC製の既存外壁面に縦胴縁を取り付け、該縦胴縁に外壁パネルを取り付ける改修構造において、上下の各階のALC製既存外壁面に跨がらないように各階のALC製既存外壁面ごとに縦胴縁を取り付けたから、地震等により、上下の階層のALC製既存外壁面が異なる動きをした場合であっても、縦胴縁はそれぞれの階層のALC製既存外壁面ごとに独立した個別の動きをし、縦胴縁等が損傷を受けるということはない。
【0015】
また本発明にあっては、上記の縦胴縁の取り付け構造に加えて、上下の階に跨がって配設される外壁パネルは、外壁パネルの上下端の一方又は双方がスライド自在な状態に取り付けられているので、上下の階層に跨がる外壁パネルは各階層の影響を受けることがなくなり、その損傷等がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る外壁面の縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る外壁面の縦断面図である。
【図3】従来の外壁面の縦断面図である。
【符号の説明】
1…鉄骨構造体 2…L型アングル材
3…ALC製既存外壁面 4…ビス
5…縦胴縁 6…外壁パネル
7…凸条 8…凹条
11…金具 12…外壁材
13…空気層
【発明の属する技術分野】
本発明は、ALC(軽量気泡コンクリートの一つ)製の既存外壁面の上に、縦胴縁を取り付け、この縦胴縁に外壁パネルを止め付け、新たな外壁面を構築するようにした既存外壁面の外壁パネルによる改修構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄骨系の建物では、ALC製の外壁パネルを用い、外壁パネルに取り付けられた金具を介してこれを鉄骨構造体に取り付けるようにしている。そして、既存のALC製の外壁パネルが、汚染、変色、変形、クラック等の損傷を起こし、見栄えの悪いものとなった場合には、補修工事を行っていた。伝統的な補修工事は、ALC製の外壁パネルの全部を新しいものと交換する手法が取られていた。ところが、この場合には、大がかりな補修工事となり、施工期間が長期化し、施工費用も増大するという欠点があった。
【0003】
そのため、従来では、図3に示すように、鉄骨構造体1にL型のアングル材2等を用いてALC製の外壁パネル3を、各階層ごとに取り付け、該ALC製外壁パネル3の表面に、専用のビス4を介して縦胴縁5を取り付けている。そして、この縦胴縁5に新しい外壁パネル6を取り付けて既存外壁面(ALC製外壁パネル3の壁面)を改修する手法が採用されるようになってきた。しかも、建物が複数階にわたる場合には、前記縦胴縁5は、上下の階のALC製外壁パネル3,3間に跨がって取り付けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、縦胴縁5を上下の階のALC製の外壁パネル3,3の表面に跨がって取り付け、この縦胴縁5に外壁パネル3,3を取り付けた前記従来の改修方法では、地震等の振動があると、建物の鉄骨構造体1に取り付けられたALC製外壁パネル3,3自体は、各階層間においてそれぞれ独自の変形をするが、前記縦胴縁5及びこれに取り付けられた外壁パネル6は建物自体の各階層間の動きとは異なる動きをしていた。そのため、外壁パネル6の上下の階層間にまたがる接合部では、上層階の外壁パネル6の下端と、下層階の外壁パネル6の上端との間で異なる動きが生じ、当該外壁パネル6どうしのの接合部が破損したり、縦胴縁を取り付けているALC製外壁パネル3のビス4の周辺が破損したり、縦胴縁5が脱落する虞れがある等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、上下の階層間で異なる動きがあった場合でも、ALC製外壁パネルに取り付けた縦胴縁及び外壁パネルが各階層ごとに別々の動きをすることができ、地震等があっても破損の虞れのないALC製外壁パネルの改修構造を提供せんとするものである。
【0006】
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、ALC製の既存外壁面に縦胴縁を取り付け、該縦胴縁に外壁パネルを取り付ける改修構造において、上下の各階のALC製既存外壁面に跨がらないように各階のALC製既存外壁面ごとに縦胴縁を取り付けたことを特徴とする既存外壁面の外壁パネルによる改修構造である。
縦胴縁が各階のALC製既存外壁面ごとに取り付けられているので、地震等により、上下の階層のALC製既存外壁面が異なる動きをした場合であっても、縦胴縁はそれぞれの階層のALC製既存外壁面ごとに取り付けられているので、上下の階層間では別個の動きをし、縦胴縁等が損傷を受けるということはない。
【0007】
本発明が採用した請求項2の手段は、ALC製の既存外壁面に縦胴縁を取り付け、該縦胴縁に外壁パネルを取り付ける改修構造において、上下の各階のALC製既存外壁面に跨がらないように各階のALC製既存外壁面ごとに縦胴縁を取り付け、上下の階に跨がって配設される外壁パネルは、外壁パネルの上下端の一方又は双方がスライド自在な状態に取り付けられていることを特徴とする既存外壁面の外壁パネルによる改修構造である。
またこの発明では、前記請求項1に加えて、上下の階層に跨がる外壁パネルにあっては、その接合部が相互にスライド自在になっているので、やはり各階層の影響を受けることがなく、その損傷等がない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合と同一符号は同一部材である。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る外壁面の縦断面図である。同図に示す如く、この実施の形態にあっては、既存外壁面は、上下の階層の鉄骨構造体1のL型アングル材2にそれぞれ独立して取り付けられたALC製の外壁パネル3,3である。この既存のALC製外壁パネル3,3が汚れたり、その損傷がひどくなったような場合の改修工事に際し、前記ALC製外壁パネル3,3のそれぞれに、独立して縦胴縁5,5を取り付けている。そして、この縦胴縁5,5は、改修のために新たに準備した外壁パネル(タイルパネル)6が上下の階層に跨がって取り付けられている。
【0009】
外壁パネル6の上端面には凸条7が形成されており、下端面には前記凸条7に対応する凹条8が形成されている。外壁パネル6の上端面は、凸条7に金具9が被せられて金具9の途中をビス10を介して縦胴縁4へ固定するようにしている。凸条7は、金具9が被せられるだけであり、自由にスライドすることが可能である。またこの上端面の凸条7に対して、上位の階層の外壁パネル6の下端面凹条8が嵌合装着されており、上下の外壁パネル6,6どうしは、凸条7と凹条8とが相互にスライド自在である。
【0010】
このような既存外壁面の改修構造であれば、縦胴縁5,5のそれぞれが各階層の既存外壁面であるALC製外壁パネル3,3のそれぞれに独立して個別に取り付けられているので、地震等があっても上下の階層間における縦胴縁5,5は、鉄骨構造体1及びALC製既存外壁パネル3,3の各階ごとの動きに対応してそれぞれが独立した挙動をする。つまり、縦胴縁5,5は、各階ごとのALC製既存外壁パネル3,3と同じ挙動をするので、縦胴縁5,5を取り付けているビス4,4のALC製既存外壁パネル3,3の周囲が損傷したり、クラックが入る等の問題は起こらない。また新しく取り付けた改修用の外壁パネル6,6は、上下の外壁パネル6,6の上下端(継手部分)がスライド自在な嵌合関係にあるため、地震等があっても継手部分が損傷する等のことはない。
【0011】
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る既存外壁面の改修構造を示す縦断面図である。同図に示す如く、この実施の形態にあっては、図1に示す第1の実施の形態の場合と同様に、各階層ごとのALC製既存外壁パネル3,3にそれぞれ独立して縦胴縁5,5を取り付け、縦胴縁5,5に金具11を介して外壁材12を浮かして取り付けるようにしたものである。外壁材12は、それぞれ金具11に対してスライド自在に取り付けられており、個々の外壁材12は独立して動くことが可能である。また外壁材12は、その割り付けの関係から、上下の階層に跨がることがあり、前記第1の実施の形態の外壁パネル6と同じ構造となる。
【0012】
従って、地震等があっても上下の階層間における縦胴縁5,5は、鉄骨構造体1及びALC製既存外壁パネル3,3の各階ごとの動きに対応してそれぞれが独立して挙動をし、縦胴縁5,5を取り付けているビス4,4のALC製既存外壁パネル3,3の周囲が損傷したり、クラックが入る等の問題は起こらない。また新しく取り付けた改修用の外壁材12は、上下の外壁材12の上下端(継手部分)どうしがスライド自在な嵌合関係にあるため、地震等があっても継手部分が損傷する等のこともない。尚、この実施の形態では、金具11を用いて外壁材12を浮かして取り付けることにより、外壁材裏面側とALC製既存壁面との間に空気層13を形成することができ、空気の流れを形成することにより、結露の防止及び断熱性を向上させることが可能である。
【0013】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、上下の外壁パネル6,6及び外壁材12,12の接合部は、各階層において独立した動きができるように、少なくともその一方がスライド自在となっておればよく、必ずしも両方がスライド自在となっている必要はない。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にあっては、ALC製の既存外壁面に縦胴縁を取り付け、該縦胴縁に外壁パネルを取り付ける改修構造において、上下の各階のALC製既存外壁面に跨がらないように各階のALC製既存外壁面ごとに縦胴縁を取り付けたから、地震等により、上下の階層のALC製既存外壁面が異なる動きをした場合であっても、縦胴縁はそれぞれの階層のALC製既存外壁面ごとに独立した個別の動きをし、縦胴縁等が損傷を受けるということはない。
【0015】
また本発明にあっては、上記の縦胴縁の取り付け構造に加えて、上下の階に跨がって配設される外壁パネルは、外壁パネルの上下端の一方又は双方がスライド自在な状態に取り付けられているので、上下の階層に跨がる外壁パネルは各階層の影響を受けることがなくなり、その損傷等がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る外壁面の縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る外壁面の縦断面図である。
【図3】従来の外壁面の縦断面図である。
【符号の説明】
1…鉄骨構造体 2…L型アングル材
3…ALC製既存外壁面 4…ビス
5…縦胴縁 6…外壁パネル
7…凸条 8…凹条
11…金具 12…外壁材
13…空気層
Claims (2)
- ALC製の既存外壁面に縦胴縁を取り付け、該縦胴縁に外壁パネルを取り付ける改修構造において、上下の各階のALC製既存外壁面に跨がらないように各階のALC製既存外壁面ごとに縦胴縁を取り付けたことを特徴とする既存外壁面の外壁パネルによる改修構造。
- ALC製の既存外壁面に縦胴縁を取り付け、該縦胴縁に外壁パネルを取り付ける改修構造において、上下の各階のALC製既存外壁面に跨がらないように各階のALC製既存外壁面ごとに縦胴縁を取り付け、上下の階に跨がって配設される外壁パネルは、外壁パネルの上下端の一方又は双方がスライド自在な状態に取り付けられていることを特徴とする既存外壁面の外壁パネルによる改修構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08312599A JP3899430B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 既存外壁面の外壁パネルによる改修構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08312599A JP3899430B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 既存外壁面の外壁パネルによる改修構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000274049A JP2000274049A (ja) | 2000-10-03 |
JP3899430B2 true JP3899430B2 (ja) | 2007-03-28 |
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ID=13793494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08312599A Expired - Fee Related JP3899430B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 既存外壁面の外壁パネルによる改修構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3899430B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2020051082A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 積水化学工業株式会社 | 外壁パネルおよび建物構造 |
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1999
- 1999-03-26 JP JP08312599A patent/JP3899430B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2000274049A (ja) | 2000-10-03 |
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