JP3897863B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟包材、表示パネル、表示シート等の作成に使用されるラミネートに電子写真法を用いてカラー画像を形成させる方法、及びその方法により得られるラミネート材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラスチックフィルム、紙、金属箔等を主な構成要素として作成されている軟性包装材料(以下、「軟包材」と略す)は、食品、飲料品及び医薬品等の分野において幅広く利用されており、なかでも、食品・飲料品用容器としての需要が非常に高く、その用途に応じて種々の機能が要求される。例えば、電子レンジやオーブンにより加熱調理を行う食品用、80〜90℃の温度で熱充填される果汁飲料用、一般に120〜150℃で高温殺菌されるレトルト食品用等に使用される軟包材には、高い耐熱性能が求められ、また、密封保存用のものには、ガスバリヤー性能及び耐湿性能等が求められる。さらに、食品、飲料品及び医薬品向けの軟包材には、高度の安全性及び高度の衛生性が共通して求められる。
【0003】
ところで、上記のような軟包材の表面に、意匠登録、画像形成、バーコードをはじめとする流通管理情報記録を設けるには、従来よりグラビア印刷やフレキソ印刷等により行われているが、これらの印刷法に用いられるインクには、通常、トルエン等の有機溶剤が含まれているため、印刷作業環境上に問題があるのみならず、軟包材から発生する溶剤臭気の問題が解消されていない。この溶剤臭気は、印刷乾燥工程において発生する微量の残留溶剤に起因するものであり、冷蔵・冷凍食品において問題となることが多く、また、これらの残留溶剤は、加熱処理時には揮発するため、人体に直接摂取される可能性が懸念される。
【0004】
近年、上記のような問題を改善するために、水性グラビア印刷が検討されているが、この方法はインクの乾燥時に多量のエネルギーを要する上に、必要な設備の規模が大きいために生産性が低下するという新たな問題があり、また水性グラビアのインク自体も耐湿性に劣るため用途が限定されるという欠点がある。
さらに、近年の飲食品の多品種化傾向は、グラビア印刷やフレキソ印刷のような製版を必要とする方式で行うにはコスト及び生産性に問題が生じ始めている。また、製造年月日、賞味期限、製品ロット番号の記載は、通常、上記印刷とは別に、熱転写式、インクジェット式等の印字方法が併用されることが多いことも生産性が低下する一因になっている。
【0005】
これに対して、電子写真法は、製版を必要としないこと及び印刷単位毎の情報が変更可能であることから、従来方法の改善策として電子写真法を用いた種々の包材表面装飾法が提案されている。例えば、特開平1−198383号公報には、帯状ベルトに剥離可能なフィルムを積層したシート上に電子写真法を用いて多色像を形成し、次いで、そのフィルムを剥離して容器表面に加熱圧接させることにより画像形成を行う方式が提案されている。しかしながら、この方式を用いると、例えば、果汁やコーヒーのように殺菌のための熱間充填を必要とする環境又はレトルト食品のように加圧高温殺菌を必要とする環境においては、トナー像が軟化して画像の剥離或いは流動が生じるため、印刷面や容器品質の安定性に問題がある。
【0006】
さらに、最近、金属箔を中間層として含む積層フィルムを挟む電極に、直流バイアス電極を印加し、電子写真法により形成された静電潜像担持体上のトナー像を、その積層フィルムに転写及び定着させる方法が、特開平8−50418号公報に提案されている。この方法は、単色像を積層フィルム上に形成する際には有効なものと考えられる。しかしながら、フルカラー画像のようにシアン・マゼンタ・イエローの各色トナーを積層させて任意の色を発色させようとする場合には、画像の色及び濃度によりトナー層の厚さが大きく変動するものであり、このような場合には、上記の方法では転写ムラの発生が防止できない。また、トナー画像は、積層フィルム上に形成されているのみで保護されていないため、高温環境下では剥離及び像乱れ等の画像劣化を回避することができず、また、加圧高温殺菌適性及びボイル適性等に劣っているから、この画像形成方法は、軟包材に適用するには非常に限られたものとなる。これらの理由から、電子写真法を用いる軟包材の表面装飾法は、未だ実用化するには幾多の課題が残されている。
【0007】
一方、画像が形成されたプラスチックフィルムを用いる他の形態として、表示パネル、表示ラベルまたは表示シートが挙げられる。これらは、屋外用ポスター、電飾看板、POPと呼ばれる販売店頭用広告等に利用されているが、手書き以外の従来の画像形成方法としては、着色シートを文字状に或いは任意の図形に切り抜いて基材シートに貼付するカッティングプロッター方式及びインクジェット方式等がある。しかしながら、前者の方式では、高精細なグラフィックを再現させることは実質的に不可能であり、また、後者の方式では、耐水性に問題を有しているために利用期間や使用環境が制限される。
【0008】
電子写真方式は、上記した問題を解決できる可能性を有しているものの、現在の使用例としてはオーバーヘッドプロジェクター(以下「OHP」と略す)用以外には非常に少なく、その理由としては、トナーのフィルム転写適性を得るためには、フィルムの厚さやコシに制約があること及び定着時にトナーとフィルムとの密着性が問題となる場合が多いこと等に起因しているものと推定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における上記した実情に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、▲1▼印刷用製版による残留溶剤の問題がない安全性の高い方法により、プラスチックフィルムを原料とする軟包材に耐熱性及び耐湿性に優れた画像を形成できること、▲2▼印刷単位毎の出力情報が可変であること、▲3▼基材の汎用性、基材との密着性及び画像安定性に優れ、プラスチックフィルムを原料とする表示パネル、表示ラベル又は表示シートにも適用可能であること及び▲4▼高鮮明度で発色性の高いフルカラー画像の出力が可能なこと、のそれぞれの要求に適合できる画像形成方法及びそれにより形成されたカラー画像を有するラミネート材料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、電子写真法を用いてフィルム上にトナー画像を形成させるとともに、そのフィルムと基材とのラミネート加工を行う方法について鋭意検討を重ねた結果、特定の着色トナー粒子及び接着剤を使用してカラー画像の形成及びラミネート加工を行うことにより上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明の第1の画像形成方法は、電子写真法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィルム上に転写した後に加熱定着を施し、次いで、その定着トナー像を有するフィルムを、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接固定化させることによりカラー画像を有するラミネートを形成させ、前記無溶剤型接着剤と前記着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の画像形成方法は、電子写真法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィルム上に転写し、次いで、その未定着トナー像を有するフィルムを、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接させながら加熱して固定化させることによりカラー画像を有するラミネートを形成させ、前記無溶剤型接着剤と前記着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させることを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の画像形成方法は、電子写真法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィルム上に転写した後に加熱定着を施し、次いで、その定着トナー像を有するフィルムを、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接させながら加熱して固定化させることによりカラー画像を有するラミネートを形成させ、前記無溶剤型接着剤と前記着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のカラー画像を有するラミネート材料は、電子写真法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像されたトナー像を転写させて得られたカラー画像を有するフィルムと、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤が塗布された基材との圧接固定化により積層してなり、前記無溶剤型接着剤と前記着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させることを特徴とする。
【0016】
本発明において、上記のフィルムにはプラスチックフィルムを用いることが好ましい。また、そのフィルム上に画像形成させるイエロー、マゼンタ又はシアンの各着色トナー粒子としては、体積平均粒径が3〜8μmの範囲のものを用いることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明においては、基材とフィルムとの界面、特に基材とプラスチックフィルムとの界面にカラートナー画像を封印固定するものであり、電子写真法によりフィルム上にトナー画像を形成させた後、特定の組成を有する接着剤が塗布された基材に該トナー画像面を対向させて圧接することにより、カラー画像の形成及びラミネート加工を行うものである。
【0018】
一般に、電子写真法によりカラー画像を形成するには、イエロー、マゼンタ及びシアンの各トナー、さらには必要に応じてブラックや金銀等の特別色を併用した各トナーの積層により任意の色を再現させることにより行われる。ところが、トナーは結着樹脂中に顔料を分散させて作製されているため、トナー画像は、一般に印刷インキにより得られる画像よりも厚くなり、また色の種類や濃度に応じて厚さに差異が生じる。従って、トナー画像が接着層としての機能を発揮するように、基材とフィルムの間にトナーのみを介在させた場合、接着強度にムラが生じるばかりでなく、トナー層厚の薄い部分及び非画像部に微小空隙が発生して画像品質を低下させ、さらには、加熱環境下においては画像のにじみや剥離の原因となる。
【0019】
そこで、本発明は、フィルム用接着剤がトナー画像に浸透しながら硬化して投錨効果により画像強度を安定化させること及び/又はその接着剤が熱溶融時のトナー中の結着樹脂と反応硬化して画像強度を安定化させること、すなわち、画像部ではトナーの定着強度を強化させるとともに、非画像部では基材とプラスチックフィルムとの接着性向上を可能とすることにより優れたカラー画像を有するラミネート(積層シート)を得るものである。
【0020】
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。図1において、1は静電潜像担持体、2は帯電装置、3は露光装置、4−Kは黒トナーの現像装置、4−Yはイエロートナーの現像装置、4−Mはマゼンタトナーの現像装置、4−Cはシアントナーの現像装置、5はバッフル、6−1及び6−2は転写コロトロン、7はベルト転写体、8は駆動ロール、9−1ないし9−7は張架ロール、10は加熱部材、11はフィルム(図1には、ロール状のものが例示されているが、カッティング有無、カッティングサイズ・形状等は何ら限定されることなく使用可能である。)、12はフィルム搬送部材、13は基材シート(図1には、ロール状シートが例示されているが、カッティングの有無、カッティングサイズ・形状等は何ら限定されるものではない。)、14は基材シート搬送部材、15は加圧ロール、16は接着剤槽、17は接着剤塗布ロール、18はラミネートシート(積層シート)を示す。
また、図2は、本発明の画像形成方法に用いられる他の画像形成装置の一例を示す概略構成図であり、図1において、加熱部材10を加熱部材10a及び10bとし、また、加圧ロール15を加圧ロール15a及び15bとして設けていること以外は図1と同じものである。
【0021】
次に、本発明の画像形成方法について、図1に示す画像形成装置を用いて説明する。まず、帯電装置2と露光装置3によって静電潜像担持体1の表面に形成された静電潜像が、現像装置4−K/4−Y/4−M/4−Cにより順次現像されてトナー像が形成され、それぞれ転写コロトロン6−1によって第1の転写体であるベルト転写体7の表面に転写される。なお、1から4で形成されるユニットは、トナーの種類数の総和分が用意される。例えば、K、Y、M、C以外に白色トナーや金色トナーを使用する場合には、1〜4で構成されるユニットを計6個用意すればよい。
次に、ベルト転写体7の表面に形成されたトナー画像は、転写コロトロン6−2によって2次転写体であるプラスチックフィルム11に転写され、そのトナー像が転写されたプラスチックフィルム11は、プラスチックフィルム搬送部材12により搬送される。一方、接着剤槽16で調合された接着剤は塗布ロール17によって基材シート13に塗布されて、基材シート搬送部材14により搬送される。次に、トナー像が転写されたプラスチックフィルム11と接着剤が塗布された基材シート13とは、加熱部材10及び加圧ロール15により圧接されて積層されたラミネートシート18が形成される。この得られたラミネートシートは、例えば、食品用軟包材であれば、所望の大きさに切断された後、公知のヒートシーリング法により小袋に加工される。
【0022】
本発明の画像形成方法に用いられる各装置及び各部材は、上記したものの他に電子写真方式として公知の技術がすべて適用可能であり、何ら制限されるものではない。
本発明において、現像装置内に用いる現像剤は、トナーとキャリアからなる二成分現像剤と、磁性トナー等のようにトナー単独で用いる一成分現像剤のいずれも使用可能であり、また、現像方式もカスケード法、タッチダウン法、磁気ブラシ法等が適用可能である。なかでも、二成分現像剤は、キャリアが現像剤の攪拌、搬送及び帯電等の機能を分担している上に、カラートナーでも高速現像が可能であるから好適に用いられる。現像方法としては、生産性を重視すると現像剤搬送担体として磁気ロールを用いる磁気ブラシ法が好ましく、また現像効率を高めるためには、交流電界を現像直流バイアスに付加する方式を使用することが好ましい。
【0023】
そのキャリアとしては、磁性粉を樹脂中に溶融分散させた後、粒子化する磁性粉分散型キャリアや、鉄粉又はフェライト粒子等の磁性粉末表面に樹脂を被覆する樹脂被覆型キャリア等が用いられるが、特に摩擦帯電制御性や抵抗制御性の観点からは樹脂被覆型キャリアが好適である。また、その被覆用樹脂には一種または二種以上用いてもよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、例えば、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル又はポリビニルケトン等のポリビニル系又はポリビニリデン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂又はその変性品、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン等のフッ素樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、フェノール樹脂、例えば、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂等のアミノ樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等があげられる。また、キャリアの平均粒径は、出力速度に応じてキャリア付着が生じない20〜150μmの範囲に設定することが好ましく、より好ましくは30〜100μmの範囲である。
【0024】
本発明において、フィルムに画像形成、特にプラスチックフィルム上に画像を形成する際、トナーを転写したフィルムの裏側(トナー像が存在しない面側)から画像を透視して認識させる用途にはフィルム上に鏡面反転像を転写し、他方、トナーを転写したフィルムの表側(トナー像が存在する面側、すなわち基材側)から画像を透視できる用途には正規像を転写するように、露光及び現像処理を施す必要がある。
【0025】
また、転写体については、図1に1次転写体として示されるベルト転写体7は、必須の構成要素ではないが、フィルムがロール状の連続体であったり、厚さ100μm以上のシートであったりすると、中間転写体として用いることが好ましい。ベルト転写体の材料としては、比較的硬質の樹脂類が好ましく、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、ポリイミド、ポリアクリルイミド、ポリエーテルイミド等の公知樹脂を用いることができる。また、転写性を制御するには、これらの樹脂に抵抗制御用材料を分散させることが好ましく、その材料としては、カーボンブラック、N,N′−ジメチルフェロセン等のメタロセン化合物、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン等の芳香族アミン化合物、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン、酸化インジウム、酸化スズ−酸化アンチモン等の金属酸化物等が用いられるが、これらに限定されるものではない。ベルト転写体の厚さは、特に限定されないが、一定の強度と弾性を併せ持つ必要から、50〜220μm程度が好ましく、使用する材料に応じ決定すればよい。また、転写工程において転写されず残留するトナーが発生する場合には、静電潜像担持体や1次転写体に、必要に応じてクリーニング機構を設けることが好ましい。
【0026】
定着装置については、図1に示される加熱部材10及び加圧ロール15であり、電子写真方式として公知の定着技術がすべて適用可能である。例えば、加熱部材としては、内部にコルツランプ等の加熱源を備えた基質ロール上に弾性体層を設けた加熱定着ロールタイプのもの、加熱面積を増やし定着効率を高めるために加熱源の周辺に3点以上の支持ロールで担持されたベルトタイプのもの、赤外線放射ランプで非接触状態で加熱するタイプのもの及び加圧ロールにも熱源を有するもの等のいずれも使用可能である。また、画像形成されたフィルムと基材とを接着させる前に、予備的にトナー像を加熱する機構が設けられていてもよい。さらには、加熱部材10及び加圧ロール15ともに、加熱機構を一切設けないものも可能である。
【0027】
次に、本発明におけるフィルムとしては、主としてプラスチックフィルムが使用されるが、その他のフィルムも使用可能である。そのプラスチックフィルムとしては、セルロース等の天然樹脂、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド又はポリ塩化ビニリデン等の包材フィルム材料として公知の如何なるものも使用することができる。そのフィルムの形状としては、図1に示されるロール状のものの他に、シート状のものであれば切断の有無及び切断されている形状等に限定されることなく使用可能である。また、そのフィルムの加工法としては、セルロースフィルムのように、凝固法や流延法と呼ばれる溶液製膜法により得られたもの、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート及びポリアミドのように、Tダイ法やリングダイ法と呼ばれる溶融製膜法により得られたもの等が使用されるが、これらに限定されるものではない。また、これらのフィルムは、単層で用いられることはもとより、ガスバリヤー性や防湿性等の性能を付加するために複層構造で用いてもよい。さらには、包材ラミネート技術の中で、接着性を高める手法として公知の表面処理法、例えば、コロナ放電処理、酸化処理、プラズマ処理等によりフィルム表面の臨界表面張力を大きくする方法を、トナー粒子が転写されるフィルム表面側に適用することも有益である。本発明に用いられるプラスチックフィルムの膜厚は、15〜800μmの範囲のもの、好ましくは20〜600μmの範囲である。
【0028】
次に、本発明における基材としては、上記のフィルムと同様のプラスチックフィルムが用いられるほか、アルミニウム箔等の金属箔を用いることができる。また、上記のプラスチックフィルム材料の表面に、シリカやアルミニウム等の無機材料を蒸着させたもの又はそのプラスチックフィルム材料中に無機材料を分散させてシート化したもの等も用いることができ、さらには、プラスチック板、金属板又はガラス板等も適用することができる。また、それらの基材には、カラー画像の接着効率を高めるための表面処理や予備加熱を施してもよい。その基材の形状としては、図1に示されるロール状のものの他に、シート状のものであれば切断の有無及び切断されている形状等に限定されることなく使用可能である。本発明に用いられる基材の膜厚は、15〜1000μmの範囲のもの、好ましくは20〜800μmの範囲である。
【0029】
上記のカラー画像を形成したプラスチックフィルムと基材との接着により形成されたラミネートが、包装材料として用いられる際、その用途に応じて種々の材料構成が採用される。例えば、真空包装用としては、ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリ塩化ビニリデン/低密度ポリエチレン、ナイロン/低密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/エチレンビニルアルコール共重合体/低密度ポリエチレン等の複層体の組合せがあり、また、冷凍食品包装用としては、2軸延伸ポリプロピレン/低密度ポリエチレン、2軸延伸ナイロン/低密度ポリエチレン等の複層体が、また、液体食品包装用としては、ポリエチレンテレフタレート/アルミ箔/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/1軸延伸高密度ポリエチレン/アルミ箔/ポリプロピレン等の複層体の組合わせがあり、さらにまた、レトルト食品包装用としては、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ナイロン/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/アルミ箔/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン/アルミ箔/ポリプロピレン等の複層体の組合せが例示でき、これらのように、所望の材料構成を想定して上記したフィルム及び基材の採択を行うことが好ましい。
【0030】
次に、本発明に用いられる接着剤について説明する。本発明において、フィルムと基材を接着させる材料には、無溶剤型接着剤を用いることが必要である。この無溶剤型接着剤としては、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを必須成分として使用する。
【0031】
その無溶剤型接着剤のイソシアネート化合物成分には、2官能性以上の多官能性イソシアネート化合物が用いられる。2官能性イソシアネート化合物としては、例えば、一般にトリレンジイソシアネートと呼ばれる2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネートの混合物、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等が挙げられる。また、これらの化合物を変性処理したものも使用することができる。
また、3官能イソシアネート化合物としては、例えば、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、リジンエステルトリイソシアネート等が挙げられ、これらの化合物を変性処理したものも使用することができる。
【0032】
さらに、3官能性を越える多官能性イソシアネート化合物としては、例えば、次式で表される一般にポリメリック4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートと呼ばれる化合物が挙げられる。
【化1】
その他にも、ジフェニルメタンジイソシアネートと多価ポリオールとの付加物、トリレンジイソシアネートと多価ポリオールとの付加物等が挙げられる。
【0033】
無溶剤型接着剤のポリオール化合物成分として使用されるポリエーテルポリオール化合物としては、例えば、ポリプロピレングリコールの水酸基にエチレンオキサイドが付加重合したもの、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、さらにはテトラメチレンエーテルグリコールにエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドが共重合したもの等が挙げられる。
また、そのポリオール化合物成分として使用されるポリエステルポリオール化合物としては、例えば、有機多塩基酸と単量体ポリオールの重縮合反応で合成される化合物が挙げられ、その有機多塩基酸には、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸等が挙げられ、他方、単量体ポリオールには、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等のジオール類、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2,6−ヘキサントリオール等のトリオール類、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
【0034】
上記の無溶剤型接着剤の使用態様としては、予めポリオール化合物とイソシアネート化合物とを反応させてウレタン結合により生成し、その末端にイソシアネート基を持つプレポリマーが含まれる1液型接着剤、及びポリオール化合物とイソシアネート化合物又はポリオール化合物と前記プレポリマーを塗布直前までそれぞれ分離した状態で保管し、接着時に併用する2液型接着剤がある。しかし、その1液型接着剤は、硬化の過程において空気中の水分や被着材料の吸着水により尿素結合が生成することにより副生する炭酸ガスの発生が避けられないため、その炭酸ガスが接着界面で気泡となって画像品質を損ねる恐れがあるから、2液型接着剤を用いる方が好ましい。さらに、上記の接着剤は、基材に容易に塗布できるように接着剤槽中で液状に維持させることが好ましく、そのためには、必要に応じて接着剤槽を加熱保温する等により所望の粘度に保つ処理が施される。
【0035】
さらに、上記の接着剤の機能を補助する目的で、必要に応じて、種々の添加剤を添加することができる。例えば、接着性向上のためのカップリング剤、初期接着性改良や粘度調節のためのフェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂等の粘着性付与剤、接着層体積変化調節や粘度調節のための無機微粒子、硬化速度調節のための触媒、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤等が適宜添加される。本発明に使用される無溶剤型接着剤は、接着工程時及び/又は接着工程以降のエージング過程においてポリオール化合物とイソシアネート化合物との間にウレタン結合を生じて硬化することにより強固に結合させることができる。
【0036】
次に、本発明に用いられる着色トナー粒子について説明する。着色トナー粒子の着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーン・オキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3等が代表的なものとして例示される。本発明においては、トナー粒子はフルカラー画像を得るためにイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー及びブラック粒子が必須成分として使用されるが、その他に、金、銀及び白色等の、いわゆる減色法では得られ難い色を再現させるために、銅亜鉛合金粉、アルミニウム粉等のメタリック系顔料、酸化チタン粉の白色顔料を含有したトナーを別途用意して使用することができる。
【0037】
本発明の画像形成は、複数色トナーを積層させて発色させるものであり、使用されるイエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナーの着色トナー粒子は、いずれも従来の電子写真用トナーに含まれる色材濃度よりも高めに設定される。本発明に使用される着色トナー粒子は、いずれも色材濃度が10〜45重量%の範囲であることが必要である。この色材濃度が10重量%よりも低いと、色の種類や画像濃度に起因する画像厚さのばらつきが大きくなり、フィルムと基材の接着不良や画像のにじみの原因となるため好ましくない。一方、色材濃度が45重量%よりも高いと、トナー1個あたりの着色力が高くなり過ぎて、トナー量の少ない画像領域、すなわちハーフトーン画像の均一性を悪化させるため好ましくない。
【0038】
また、着色トナー粒子の結着樹脂に使用されるものとしては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類等の単独重合体又はそれらの共重合体が例示される。特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンが挙げられ、さらには、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィン、ワックス類が挙げられる。
【0039】
上記した樹脂の中で、定着強度をより大きくするには、前記した接着剤成分とウレタン結合を生成することができる樹脂を用いることが必要である。具体的には例えば、ポリエステルは、結着樹脂として用いられると、樹脂中の水酸基がイソシアネートと反応可能であると同時に、折り曲げに強い画像ができることから好ましく、例えば、ビスフェノールAと多価芳香族カルボン酸とを主単量体成分とした重縮合物よりなる線状ポリエステル樹脂が好ましく使用できる。また、本発明においては、上記の結着樹脂において、軟化点90〜150℃、ガラス転移点50〜70℃、数平均分子量2000〜6000、重量平均分子量8000〜150000、酸価5〜30、水酸基価5〜40を示す樹脂が特に好ましく使用される。
【0040】
本発明に使用される着色トナー粒子には、所望により公知の帯電制御剤、定着助剤等の添加剤を含有させてもよい。さらに、流動性の付与、帯電制御又は静電潜像担持体上のクリーニング性付与等のために、SiO2 ,TiO2 ,Al2 O3 ,SnO等の無機微粒子、脂肪酸金属塩、ポリメチルメタクリレート,ポリフッ化ビニリデン等の有機微粒子等をトナー粒子表面に添加してもよい。また、トナーの粒径は、高画質化を得るには小径化のものが好ましく、平均粒径が3〜12μm程度のもの、より好ましくは3〜8μmの範囲のものである。
【0041】
本発明において、着色トナー粒子の定着と、画像形成されたフィルムと接着剤が塗布された基材との接着とは、同時に行ってもよいし、それぞれ別途に行ってもよい。本発明における定着及び画像形成は、具体的には、
(1)フィルム上に予めトナー層を熱定着した後、フィルムと基材(接着剤塗布済)間の接着時は常温圧接により行う方法
(2)トナー層を熱定着することなく、かつフィルムと基材(接着剤塗布済)間の接着時に加熱圧接を行い画像を固定化し、定着と接着の工程を同時に加熱状態で行う方法
(3)フィルム上に予めトナー層を熱定着した後、フィルムと基材(接着剤塗布済)間の接着時も加熱圧接を行う方法
等により行われるが、これらは出力画像の種類及び接着剤成分の物性に応じて適時選択することができる。
【0042】
上記のようにして、フィルムと基材との接着界面内にトナー画像が固定されるが、この固定は、電子写真法における上記した定着装置を使用して実施することができる。その際の圧接力は、0.5〜10kg/cm2 の範囲であり、好ましくは1〜5kg/cm2 の範囲である。さらに、その加熱温度は、80〜250℃の範囲であり、好ましくは100〜180℃の範囲で行われる。接着界面においては、接着剤中のポリエーテルポリオール成分及び/又はポリエステルポリオール成分、及び/又はトナー成分がソフトセグメントとして作用し、接着強度が大きくなるのみならず曲げや折りに強い出力体を形成することができることから、軟包材として、特に表示パネル、表示シート等として広範囲の分野に利用することができる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明するが、これにより本発明が限定されるものではない。なお、下記の例において、「部」は重量部を意味する。
【0044】
<イエロートナー▲1▼の作製>
ポリエステル樹脂 80部
(ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサン
ジメタノール/テレフタル酸の重縮合による線状ポリエステル)
(Tg=60℃、Mw=11000)
イエロー顔料(C.I.ピグメント・イエロー12) 20部
上記の材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェットミルで粉砕した後、風力式分級機を用いて分級し、D50=6.5μmのイエロー着色粒子を得た。この粒子に、平均粒径12nmのTiO2 粒子1.0重量%及び平均粒径50nmのSiO2 粒子0.8重量%を添加してヘンシェルミキサーで混合することによりイエロートナー▲1▼を得た。
【0045】
<イエロートナー▲2▼の作製>
イエロートナー▲1▼の作製において、材料の配合量としてポリエステル樹脂88部及びイエロー顔料12部としたこと以外は、イエロートナー▲1▼と同様にしてイエロートナー▲2▼を得た。
<イエロートナー▲3▼の作製>
イエロートナー▲1▼の作製において、材料の配合量としてポリエステル樹脂65部及びイエロー顔料35部としたこと以外は、イエロートナー▲1▼と同様にしてイエロートナー▲3▼を得た。
【0046】
<イエロートナー▲4▼の作製>
ポリエステル系樹脂 80部
(ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサン
ジメタノール/テレフタル酸の重縮合による線状ポリエステル)
(Tg=60℃、Mw=11000)
イエロー顔料(C.I.ピグメント・イエロー12) 20部
上記材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェットミルで粉砕した後、風力式分級機を用いて分級し、D50=10μmのイエロー着色粒子を得た。この粒子に、平均粒径12nmのTiO2 粒子0.7重量%及び平均粒径50nmのSiO2 粒子0.3重量%を添加してヘンシェルミキサーで混合することによりイエロートナー▲4▼を得た。
【0047】
<イエロートナー▲5▼の作製>
スチレン−アクリル系樹脂 80部
(スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体)
(モノマー比=80:20:2、Tg=58℃、Mw=23000)
イエロー顔料(C.I.ピグメント・イエロー12) 20部
上記材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェットミルで粉砕した以降、イエロートナー▲1▼と同様の処理を施してイエロートナー▲5▼を得た。
【0048】
<イエロートナー▲6▼の作製>
イエロートナー▲5▼の作製において、材料の配合量としてスチレン−アクリル系樹脂92部及びイエロー顔料8部としたこと以外は、イエロートナー▲5▼と同様にしてイエロートナー▲6▼を得た。
<イエロートナー▲7▼の作製>
イエロートナー▲5▼の作製において、材料の配合量としてスチレン−アクリル系樹脂53部及びイエロー顔料47部としたこと以外は、イエロートナー▲5▼と同様にしてイエロートナー▲7▼を得た。
【0049】
<マゼンタトナー▲1▼の作製>
イエロートナー▲1▼におけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲1▼と同様にしてマゼンタトナー▲1▼を得た。
<マゼンタトナー▲2▼の作製>
イエロートナー▲2▼におけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲2▼と同様にしてマゼンタトナー▲2▼を得た。
<マゼンタトナー▲3▼の作製>
イエロートナー▲3▼におけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲3▼と同様にしてマゼンタトナー▲3▼を得た。
<マゼンタトナー▲4▼の作製>
イエロートナー▲4▼におけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲4▼と同様にしてマゼンタトナー▲4▼を得た。
【0050】
<マゼンタトナー▲5▼の作製>
イエロートナー▲5▼におけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲5▼と同様にしてマゼンタトナー▲5▼を得た。
<マゼンタトナー▲6▼の作製>
イエロートナー▲6▼におけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲6▼と同様にしてマゼンタトナー▲6▼を得た。
<マゼンタトナー▲7▼の作製>
イエロートナー▲7▼におけるイエロー顔料を、マゼンタ顔料(C.I.ピグメント・レッド57)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲7▼と同様にしてマゼンタトナー▲7▼を得た。
【0051】
<シアントナー▲1▼の作製>
イエロートナー▲1▼におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲1▼と同様にしてシアントナー▲1▼を得た。
<シアントナー▲2▼の作製>
イエロートナー▲2▼におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲2▼と同様にしてシアントナー▲2▼を得た。
<シアントナー▲3▼の作製>
イエロートナー▲3▼におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲3▼と同様にしてシアントナー▲3▼を得た。
<シアントナー▲4▼の作製>
イエロートナー▲4▼におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲4▼と同様にしてシアントナー▲4▼を得た。
【0052】
<シアントナー▲5▼の作製>
イエロートナー▲5▼におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲5▼と同様にしてシアントナー▲5▼を得た。
<シアントナー▲6▼の作製>
イエロートナー▲6▼におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲6▼と同様にしてシアントナー▲6▼を得た。
<シアントナー▲7▼の作製>
イエロートナー▲7▼におけるイエロー顔料を、シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3)に置き換えたこと以外は、イエロートナー▲7▼と同様にしてシアントナー▲7▼を得た。
【0053】
<黒トナー▲1▼の作製>
ポリエステル系樹脂 94部
(ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサン
ジメタノール/テレフタル酸の重縮合による線状ポリエステル)
(Tg=60℃、Mw=11000)
カーボンブラック(モーガルL;キャボット社製) 6部
上記の材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェットミルで粉砕した後、風力式分級機で分級してD50=8μmの黒色粒子を得た。この粒子に、平均粒径12nmのTiO2 粒子0.8重量%及び平均粒径50nmのSiO2 粒子0.5重量%を添加してヘンシェルミキサーで混合することにより黒トナー▲1▼を得た。
【0054】
<黒トナー▲2▼の作製>
スチレン−アクリル系樹脂 94部
(スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体)
(モノマー比=80:20:2、Tg=58℃、Mw=23000)
カーボンブラック(モーガルL;キャボット社製) 6部
上記の材料をエクストルーダーで混練し、次いで、ジェットミルで粉砕した後、風力式分級機で分級してD50=8μmの黒色粒子を得た。この粒子に、平均粒径12nmのTiO2 粒子0.8重量%及び平均粒径50nmのSiO2 粒子0.5重量%を添加してヘンシェルミキサーで混合することにより黒トナー▲2▼を得た。
【0055】
<キャリア粒子の作製>
Mn−Mgフェライト粒子(平均粒径:35μm) 100部
トルエン 10部
スチレン/メチルメタクリレート/ジメチルアミノエチル 0.7部
メタクリレート共重合体
(共重合比=70:27:3、Mw=80000)
フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで撹拌して被膜層形成液を調合し、次に、その生成した被膜層形成液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーに入れて、温度60℃において30分撹拌した後、減圧下に撹拌しながらトルエンを除去し乾燥させて被膜層を形成し、さらに75μm網で篩分することによりキャリア粒子を得た。
【0056】
得られたキャリア粒子100部に、上記のイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー又は黒トナー各6部を、それぞれV型混合機で混合して現像剤を調製することにより、イエロー現像剤▲1▼〜▲7▼、マゼンタ現像剤▲1▼〜▲7▼、シアン現像剤▲1▼〜▲7▼及び黒現像剤▲1▼〜▲2▼を得た。
【0057】
<接着剤▲1▼の調製>
ウレタンプレポリマー 100部
(ポリオキシプロピレンビスフェノールAとトリレン
ジイソシアネートからなるNCO基含有率9.5%のプレポリマー)
ポリエステルポリオール 180部
(タケラックU−53、水酸基価=174、武田薬品工業社製)
上記の2液状成分を画像形成開始前に混合して接着剤▲1▼とした。
<接着剤▲2▼の調製>
ウレタンプレポリマー 100部
(ポリオキシプロピレンビスフェノールAとイソホロン
ジイソシアネートからなるNCO基含有率8.0%のプレポリマー)
ポリエステルポリオール 150部
(タケラックU−53、水酸基価=174、武田薬品工業社製)
上記2液状成分を画像形成開始前に混合して接着剤▲2▼とした。
【0058】
<接着剤▲3▼の調製>
ポリイソシアネート 100部
(IPDI−H2921、イソホロンジイソシアネートを主成分とする
NCO基含有率28.0%のもの、Huels AG社製)
ポリエーテルポリオール(水酸基価=182) 510部
上記2液状成分を画像形成開始前に混合して接着剤▲3▼とした。
<接着剤▲4▼の調製>
ポリイソシアネート 100部
(IPDI−H2921、イソホロンジイソシアネートを主成分とする
NCO基含有率28.0%のもの、Huels AG社製)
アクリルポリオール(水酸基価=166) 560部
上記2液状成分を画像形成開始前に混合して接着剤▲4▼とした。
【0059】
本発明の画像形成は、電子写真カラープリンター機(DocuColor4040、富士ゼロックス社製)を、図1及び図2に示す形態に改造された装置により、上記の現像剤をそれぞれ選択使用して、以下のようなテストを実施した。そのテスト環境は、20℃及び50%RHに制御して行った。
【0060】
実施例1
図1に示すように改造された電子写真カラープリンターを使用し、まず、電子写真法を用いて静電潜像担持体1上に形成された静電潜像に、それぞれの現像装置中に装填された黒現像剤▲1▼、イエロー現像剤▲1▼、マゼンタ現像剤▲1▼及びシアン現像剤▲1▼を用いて、この順に現像を行ってトナー像を形成させた。得られたトナー像は、カーボンブラックが分散された厚さ80μmのポリイミドベルト(図1のベルト転写体7に該当)上に順次転写した。次に、そのベルト上のトナー像を、コロナ放電処理された厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(図1のフィルム11に該当)上に一括転写した。
一方、接着剤槽16中には接着剤▲1▼を入れて、接着剤塗布ロール17により、コロナ放電処理された厚さ25μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム(図1の基材シート13に該当)上に、接着剤▲1▼を厚さ20μmに塗布した。
次いで、上記のトナー像が転写されたポリエチレンテレフタレートフィルムと接着剤が塗布されたポリプロピレンフィルムを重ね合わせて、加熱部材10と加圧ロール15との部位で、135℃、4kg/cm2 により加熱圧接させて両フイルムを一体化させるラミネート加工を行うと同時に、その中に画像を固定させた。その後、80℃で30分間エージングを行うことにより画像形成された厚さ80μmのプラスチックシートを得た。このようにして得られたプラスチックシートは、ヒートシール法によりレトルト容器に加工した。
【0061】
実施例2
図2に示すように改造された電子写真カラープリンターを使用し、まず、電子写真法を用いて静電潜像担持体1上に形成された静電潜像に、それぞれの現像装置中に装填された黒現像剤▲1▼、イエロー現像剤▲1▼、マゼンタ現像剤▲1▼及びシアン現像剤▲1▼を用いて、この順に現像を行ってトナー像を形成させた。得られたトナー像は、カーボンブラックが分散された厚さ80μmのポリイミドベルト(図2のベルト転写体7に該当)上に順次転写した。次に、そのベルト上のトナー像を、コロナ放電処理された厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(図2のフィルム11に該当)上に一括転写し、これを加熱部材10aと加圧ロール15aとの部位で、150℃、4kg/cm2 により加熱圧接させてポリエチレンテレフタレートフィルム上に画像を予備定着させた。
一方、接着剤槽16中には接着剤▲2▼を入れて、接着剤塗布ロール17により、厚さ30μmのアルミニウム蒸着ポリプロピレンフィルム(図2の基材シート13に該当)上に、接着剤▲2▼を厚さ20μmに塗布した。
次いで、上記の画像が予備定着されたポリエチレンテレフタレートフィルムと接着剤が塗布されたポリプロピレンフィルムを、加熱部材10bと加圧ロール15bとの部位で、120℃、5kg/cm2 により加熱圧接させて両フイルムを一体化させるラミネート加工を行うことにより、その中に画像を固定化させた。その後、70℃で1時間エージングを行うことにより画像形成された厚さ80μmのプラスチックシートを得た。このようにして得られたプラスチックシートは、ヒートシール法によりレトルト容器に加工した。
【0063】
実施例5
実施例2において、現像剤として、黒現像剤▲1▼、イエロー現像剤▲2▼、マゼンタ現像剤▲2▼及びシアン現像剤▲2▼を用いるとともに、接着剤として接着剤▲1▼を用いたこと以外は、実施例2と同様の操作を行った。
実施例6
実施例1において、現像剤として、黒現像剤▲1▼、イエロー現像剤▲3▼、マゼンタ現像剤▲3▼及びシアン現像剤▲3▼を用いるとともに、接着剤として接着剤▲2▼を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行った。
実施例7
実施例1において、現像剤として、黒現像剤▲1▼、イエロー現像剤▲4▼、マゼンタ現像剤▲4▼及びシアン現像剤▲4▼を用いるとともに、接着剤として接着剤▲2▼を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行った。
【0065】
比較例1
まず、実施例1と同様にして、トナー像をコロナ放電処理された厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に一括転写した。
一方、接着剤が塗布されていない、コロナ放電処理された厚さ25μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムを用意した。
次いで、上記のトナー像が転写されたポリエチレンテレフタレートフィルムとポリプロピレンフィルムを重ね合わせて、加熱部材10と加圧ロール15との部位で、135℃、4kg/cm2 により加熱圧接させて両フイルムを一体化させるラミネート加工を行うと同時に、その中に画像を固定させることにより画像形成された厚さ70μmのプラスチックシートを得た。このようにして得られたプラスチックシートは、ヒートシール法によりレトルト容器に加工した。
【0066】
比較例2
図2に示すように改造された電子写真カラープリンターを使用し、まず、電子写真法を用いて静電潜像担持体1上に形成された静電潜像に、それぞれの現像装置中に装填された黒現像剤▲2▼、イエロー現像剤▲5▼、マゼンタ現像剤▲5▼及びシアン現像剤▲5▼を用いて、この順に現像を行ってトナー像を形成させた。得られたトナー像は、カーボンブラックが分散された厚さ80μmのポリイミドベルト(図2のベルト転写体7に該当)上に順次転写した。次に、そのベルト上のトナー像を、コロナ放電処理された厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(図2のプラスチックフィルム11に該当)上に一括転写し、これを加熱部材10aと加圧ロール15aとの部位で、150℃、4kg/cm2 により加熱圧接させてポリエチレンテレフタレートフィルム上に画像を予備定着させた。
次いで、上記の画像が予備定着されたポリエチレンテレフタレートフィルムと厚さ30μmのアルミニウム蒸着ポリプロピレンフィルムを、加熱部材10bと加圧ロール15bとの部位で、120℃、5kg/cm2 により加熱圧接させて両フイルムを一体化させるラミネート加工を行うことにより、その中に接着剤を使用することなく画像を固定させ、画像形成された厚さ65μmのプラスチックシートを得た。このようにして得られたプラスチックシートは、ヒートシール法によりレトルト容器に加工した。
【0067】
比較例3
現像剤として、黒現像剤▲2▼、イエロー現像剤▲6▼、マゼンタ現像剤▲6▼及びシアン現像剤▲6▼を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を行った。
比較例4
現像剤として、黒現像剤▲2▼、イエロー現像剤▲7▼、マゼンタ現像剤▲7▼及びシアン現像剤▲7▼を用いるとともに、接着剤として接着剤▲1▼を用いたこと以外は、実施例2と同様の操作を行った。
【0068】
上記した各実施例及び比較例に使用された主要材料の概要を表1に示し、また、それらにより得られたそれぞれのプラスチックシートの評価を表2に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
画像品質
◎:画像中に気泡がなく、非常に良好なもの
○:◎より相対的に解像度が劣るが、良好なもの
△:凝視すると画像中に気泡、亀裂、色ムラが僅かに見られるが、
実用上問題ないもの
×:画像の一部が流動して滲んでいる、フィルムが部分的に剥離している、
亀裂がある、色むらが生じている、の中で少なくとも一つが見られるもの
【0072】
本発明によれば、電子写真法及び少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤を用い、無溶剤型接着剤と着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させるために従来の印刷用製版による残留溶剤の問題がない安全性の高い方法により、プラスチックフィルムを原料とする軟包材に耐熱性及び耐湿性に優れた画像を容易に得ることができる。また、本発明により得られるプラスチックシートは、鮮明なカラー画像を有し、耐環境依存性及び画像安定性の良好なものであり、表示パネル、表示ラベル及び表示シート等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の画像形成方法に用いられる他の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…静電潜像担持体、2…帯電装置、3…露光装置、4−K…黒トナー現像装置、4−Y…イエロートナー現像装置、4−M…マゼンタトナー現像装置、4−C…シアントナー現像装置、5…バッフル、6−1及び6−2…転写コロトロン、7…ベルト転写体、8…駆動ロール、9−1〜9−7…張架ロール、10、10a、10b…加熱部材、11…フィルム、12…フィルム搬送部材、13…基材シート、14…基材シート搬送部材、15、15a、15b…加圧ロール、16…接着剤槽、17…接着剤塗布ロール、18…ラミネートシート。
Claims (4)
- 電子写真法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィルム上に転写した後に加熱定着を施し、次いで、その定着トナー像を有するフィルムを、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接固定化させることによりカラー画像を有するラミネートを形成させ、
前記無溶剤型接着剤と前記着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させることを特徴とする画像形成方法。 - 電子写真法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィルム上に転写し、次いで、その未定着トナー像を有するフィルムを、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接させながら加熱して固定化させることによりカラー画像を有するラミネートを形成させ、
前記無溶剤型接着剤と前記着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させることを特徴とする画像形成方法。 - 電子写真法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像し、得られたトナー像をフィルム上に転写した後に加熱定着を施し、次いで、その定着トナー像を有するフィルムを、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤が塗布された基材に圧接させながら加熱して固定化させることによりカラー画像を有するラミネートを形成させ、
前記無溶剤型接着剤と前記着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させることを特徴とする画像形成方法。 - 電子写真法により形成された静電潜像を、色材としてイエロー、マゼンタ又はシアンが10〜45重量%含有される各着色トナー粒子を用いて現像されたトナー像を転写させて得られたカラー画像を有するフィルムと、少なくとも1種のイソシアネート化合物と、ポリエーテルポリオール化合物及びポリエステルポリオール化合物から選ばれる少なくとも1種のポリオール化合物とを用いた無溶剤型接着剤が塗布された基材との圧接固定化により積層してなり、
前記無溶剤型接着剤と前記着色トナー粒子中の樹脂成分との間に、ウレタン結合を生成させることを特徴とするカラー画像を有するラミネート材料。
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