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JP3890971B2 - 車両用情報記録装置 - Google Patents

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JP3890971B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両走行時に事故が発生した際に、このときの情報を記録する車両用情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今において、車両走行時に事故が発生した場合、後に、このときの状況を詳しく知ることができるようにした、車両情報記録装置が提案されている。従来における車両用情報記録装置として、車両の速度やアクセル開度等の車両情報を検出して、この検出したデータを、上書き可能な一時記憶メモリにて所定時間毎に上書きして一時的に記憶しておき、加速度等から事故の発生が確認されると、一時記憶メモリに記憶されたデータを不揮発性のメモリへ書き込んで記録し、事故後にこの不揮発性メモリに記録されたデータを読み出すことによって事故発生時の状況を調べることができるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の車両用情報記録装置では、事故発生前後のデータの変化を記録するために、例えば、車両の速度を数msec毎に検出し、数秒間に検出した速度を全て一時記憶用のメモリに記憶するため、一時記憶メモリ及び不揮発性メモリの記憶量が膨大なデータ量となり、メモリ容量の大型化を招き、コストアップの要因となっていた。
【0004】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、大規模なメモリ容量を必要とすることなく、事故発生前後の情報を記録することのできる車両用情報記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、ブレーキ作動状態を検出するブレーキ作動状態検出手段(1)と、車速を含む車両に関する各種情報を検出する車両情報検出手段(2,3)と、車両が物体と衝突したことを検出する衝突検出手段(4f)と、前記ブレーキ作動が検出されたとき、または前記衝突が検出されたときに作動する制御手段(4a)と、前記車両情報検出手段で検出された情報を一時的に保持する一時記憶手段(4a)と、前記一時記憶手段に保持されている情報のうち、所望の情報を記録する記録手段(4d)と、を備え、前記制御手段は、下記(イ)〜(ハ)の処理を実行し、下記(イ)〜(ハ)以外の場合には、一時記憶手段に保持されている情報を前記記録手段に記録せずにクリアする処理を実行することを特徴とする。
(イ)ブレーキの作動が検出されずに物体との衝突が検知された場合には、衝突時の車速を含む車両情報を前記一時記憶手段に保持した後、前記記録手段に記録する。
(ロ)ブレーキの作動が検出された後、物体との衝突が検出された場合には、ブレーキ作動開始時の車速を含む車両情報、及び衝突時の車速を含む車両情報を前記一時記憶手段に保持した後、前記記録手段に記録する。
(ハ)ブレーキの作動が検出された後、ブレーキが非作動となり、その後、物体との衝突が検出された場合には、ブレーキ作動開始時の車速を含む車両情報、ブレーキ非作動時の車速を含む車両情報、及び衝突発生時の車速を含む車両情報を前記一時記憶手段に保持した後、前記記録手段に記録する。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記制御手段が前記(ロ)の処理を実行した場合、前記ブレーキ作動開始時の車速と、前記衝突発生時の車速に基づいて、ブレーキが作動してから衝突するまでの間の車両情報を推定する推定手段(4e)を更に備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、前記車両情報検出手段で検出された車速に基づいて、車両の加速度を検出する加速度検出手段(4d)を更に備え、前記衝突検出手段は、前記加速度検出手段によって検出された車両の加速度に基づいて車両の衝突を検出することを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
請求項1の発明では、記憶手段に記憶されるデータ容量を少なくすることができる。
【0011】
請求項2の発明では、ブレーキが作動した時点の車両情報と、車両が衝突した時点の車両情報から、ブレーキが操作された時から車両が衝突したことが検出された時までの車両情報を推定する推定手段を備えるため、記憶手段が記憶しているデータ量が少なくても、車両の衝突後に、ブレーキが操作された時から車両が衝突したことが検出された時点までの車両情報を得ることができる。
【0012】
請求項3の発明では、車両情報には少なくとも車両の速度が含まれ、車両の速度変化から車両の加速度を求める加速度検出手段を備え、衝突検出手段は加速度検出手段によって検出された車両の加速度から車両の衝突を検出するため、加速度センサ等、他の衝突検出手段を設けること無く、車両の衝突を検出することができる。これにより、コストダウンを図ることができる。
【0013】
また、一時記憶手段は、ブレーキの作動が検出されてから所定時間以上衝突が検出されない場合は、記憶した車両情報を消去するため、所定時間毎にデータが消去されることになり、一時記憶手段の記憶容量を少なくすることができる。
【0014】
また、ブレーキの作動が検出されてから所定時間以内に衝突検出手段によって衝突が検出された場合は、記憶した車両情報を保存するため、車両の衝突後は車両情報が消去されることが無い。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両用情報記録装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この車両用情報記録装置は、車両に搭載されるブレーキの作動と連動して動作するブレーキスイッチ(ブレーキ作動状態検出手段)1と、車速センサ(車両状態検出手段)2と、スロットルセンサ(車両状態検出手段)3と、コントローラ4と、に大別して構成されている。
【0016】
ブレーキスイッチ1は、例えばブレーキペダル近傍に取り付けられ、ブレーキペダルが踏まれている(制動中である)ときにはオンとなり、ブレーキペダルが踏まれていない(制動中でない)ときにはオフとなるように動作する。なお、このブレーキスイッチ1は、ブレーキ機構の作動時にオン、非作動時にオフとなるように動作しても良い。
【0017】
車速センサ2は、例えば車両の車輪の回転速度から車両の走行速度Vを検出して出力する。また、スロットルセンサ3は、車両に搭載されるスロットルの開度thlを検出して出力する。
【0018】
コントローラ4は、ブレーキスイッチ1の状態と車速センサ2にて検出された車両の速度Vとに基づいて、車速センサ2にて検出された車両の速度V及びスロットルセンサ3にて検出されたスロットル開度thlを記憶及び保存すると共に、記憶した内容に基づくデータを外部装置に出力するものである。
【0019】
また、コントローラ4は、制御部4aと、加速度算出部(加速度検出手段)4bと、タイマA,B,Cと、一時記憶部4cと、データ保存部(記録手段)4dと、衝突判定部(衝突検出手段)4fと、データ推定部4eと、から構成されている。
【0020】
加速度算出部4bは、車速センサ2にて検出された車両の速度Vに基づいて車両の加速度αを算出し、この加速度αのデータを衝突判定部4fへ出力する。
【0021】
衝突判定部4fは、加速度算出部4bより与えられた車両の加速度αの絶対値を所定の閾値α0と比較して、車両の加速度αの絶対値が所定の閾値α0を越えた場合に車両が衝突したと判定して、衝突判定信号を制御部4aへ出力する。
【0022】
各タイマA,B,Cは、制御部4aより与えられる計時開始指令に基づいて計時を開始すると共に、制御部4aより与えられるクリア指令に基づいて、タイマAの計時時間t1、タイマBの計時時間t2、及びタイマCの計時時間t3をクリアする。
【0023】
一時記憶部4cは、消去及び上書き可能なメモリで構成され、制御部4aより車両の速度V、スロットル開度thl及び計時時間Tのデータが与えられると、この車両の速度V、スロットル開度thl及び計時時間t1,t2の各データを記憶し、また、制御部4aから送られる消去指令に基づいて、記憶したデータを消去する。更に、制御部4aより与えられる出力指令に基づいて、記憶した各データをデータ保存部4dへ出力する。
【0024】
データ保存部4eは、記憶内容が消去不可能な不揮発性メモリで構成され、一時記憶部4dより与えられる車両の速度V、スロットル開示thl及び計時時間t1,t2のデータを記憶して保存する。
【0025】
データ推定部4eは、制御部4aにて出力要求があった場合に、データ保存部4dに記憶された車両の速度V、スロットル開度thl及び計時時間Tのデータを読み出し、所定の演算を行ってこの演算結果のデータを制御部4aへ出力する。
【0026】
制御部4aは、ブレーキスイッチ1の状態、及び衝突判断部4fによる衝突判定の結果に基づいて、車両の速度V、スロットル開度thl、及び計時時間Tを一時記憶部4cに出力すると共に、外部装置が接続された際にはデータ推定部4eへ出力要求を行い、データ推定部4eから送られた演算結果を外部装置へ出力する。
【0027】
次に、制御部4aの動作を図2、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、このフローチャートにおいて、車速V1はブレーキが踏まれた時(制動開始時)の車速、車速V2は衝突判断部4fが衝突を検出したときの車速、車速V3はブレーキが踏まれた状態から踏まれていない状態となった(制動状態から非制動状態となった)時の車速とする。また、このフローチャートは車両のイグニッションがオンとなった場合に起動する。
【0028】
まず、ステップ101では、制御部4aはブレーキスイッチがオンとされているかどうか、即ち、ブレーキが踏まれているか(制動操作されているか)を判断し、ブレーキスイッチがオンであればステップ102へ進み、ブレーキスイッチがオフであれば、ステップ122へ進む。
【0029】
ステップ102では、制御部4aは、タイマAが起動しているかどうかを判断して、タイマAが既に起動していればステップ105へ進み、そうでなければステップ103へ進む。
【0030】
ステップ103では、制御部4aは、車速センサ2にて検出された車速V1のデータを一時記憶部4cへ出力して、車速V1を一時記憶部4cにて記憶し、ステップ104へ進む。
【0031】
ステップ104では、制御部4aは、タイマAに計時開始指令を出力し、タイマAを起動し、ステップ105へ進む。
【0032】
ステップ105では、制御部4aは、タイマAにて計時された時間を読み込み、読み込んだ時間が予め定められた時間(例えば10秒)以上であるかどうかを判断する。読み込んだ時間が予め定められた時間以上であればステップ121へ進み、読み込んだ時間が予め定められた時間より短ければステップ106へ進む。
【0033】
ステップ106では、制御部4aは、車両の加速度αの絶対値が所定の加速度α0より大きいか、つまり衝突判定部4fにおいて車両が衝突したと判定されたかどうかを判断して、車両が衝突したと判定された場合にはステップ107へ進み、そうでなければステップ110へ進む。
【0034】
ステップ107では、制御部4aは、タイマAにて計時された時間t1と、衝突時の車速V2と、衝突時のスロットル開度thlを一時記憶部4cに出力し、既に一時記憶部4cに記憶されているデータを追加して記憶する。
【0035】
ステップ108では、制御部4aは、タイマA,B,Cにクリア指令を出力し、タイマA,B,Cをクリアする。
【0036】
ステップ109は、制御部4aは、一時記憶部4cに出力指令を出力し、一時記憶部4cに記憶されているデータをデータ保存部4dに出力し、データ保存部4dにてデータを記憶し、且つこれを保存する。
【0037】
他方、ステップ106にて、車両の加速度αの絶対値が所定の加速度α0以下、つまり衝突判定部4fにおいて車両が衝突したと判定されない場合には、ステップ110にて、制御部4aは、ブレーキスイッチがオフであるかどうかを判定し、ブレーキスイッチがオフであった場合にはステップ111へ進み、そうでなければステップ116へ進む。
【0038】
ステップ111では、制御部4aは、タイマBが起動しているかどうかを判断して、タイマBが既に起動していればステップ114へ進み、そうでなければステップ112へ進む。
【0039】
ステップ112では、制御部4aは、タイマAにて計時されたtlと、ブレーキスイッチがオンからオフとなった時の車速V3とを一時記憶部4cへ出力し、既に一時記憶部4cに記憶されているデータに追加して記憶する。
【0040】
ステップ113では、制御部4aは、タイマAにクリア指令を送ってタイマAをクリアすると共に、タイマBへ計時開始指令を送ってタイマBを起動する。
【0041】
ステップ114では、制御部4aは、タイマBにて計時された時間を読み込み、読み込んだ時間が予め定められた時間(例えば5秒)以上であるかどうかを判断する。読み込んだ時間が予め定められた時間以上であればステップ115へ進み、読み込んだ時間が予め定められた時間より短ければステップ106へ戻る。
【0042】
ステップ115では、制御部4aは、タイマBにクリア指令を出力してタイマBをクリアし、ステップ121へ進む。
【0043】
また、ステップ110にてブレーキスイッチがオフでは無いと判断された場合は、ステップ116の処理にて、制御部4aは、車速センサ2にて検出された車速が0であるかどうか、つまり、車両が停車しているかどうかを判定する。車速センサ2にて検出された車速が0であればステップ117へ進み、そうでなければステップ105へ戻る。
【0044】
ステップ117では、制御部4aは、タイマCが起動しているかどうかを判断して、タイマCが既に起動していればステップ119へ進み、そうでなければステップ118へ進む。
【0045】
ステップ118では、制御部4aは、タイマAにクリア指令を送ってタイマAをクリアすると共に、タイマCへ計時開始指令を送ってタイマCを起動する。
【0046】
ステップ119では、制御部4aは、タイマCにて計時された時間を読み込み、読み込んだ時間が予め定められた時間(例えば3秒)以上であるかどうかを判断する。読み込んだ時間が予め定められた時間以上であればステップ120へ進み、読み込んだ時間が予め定められた時間より短ければステップ105へ戻る。なお、このように車両が停車した後、所定時間以上車速が0であるかどうかを判定することによって、センサの検出誤差等による停車状態の誤検出を防止することができる。
【0047】
ステップ120では、制御部4aは、タイマCにクリア指令を送ってタイマCをクリアする。
【0048】
ステップ121では、制御部4aは、一時記憶部4cに記憶されたデータを消去し、ステップ101へ戻る。つまり、所定時間(例えば10秒)以上制動操作を行っている場合は、制動操作を行ったがその後制動操作を中止して、所定時間(例えば5秒)以上制動操作を行っていない場合、所定時間(例えば3秒)以上車両が停車している場合はそれぞれ、例えば長い下り坂でブレーキを踏み続けている場合や、ブレーキを踏んだが衝突の可能性が無くなった場合や、車両が確実に停車した場合等、衝突の可能性が無いと判断して一時記憶部4cに記憶されたデータを消去する。
【0049】
ステップ122では、一方、ステップ101にてブレーキスイッチがオンでないと判断された場合は、ステップ122にて、制御部4aは、車両の加速度αの絶対値が所定の加速度α0より大きいか、つまり衝突判定部4fにおいて車両が衝突したと判定されたかどうかを判断して、車両が衝突したと判定された場合にはステップ123へ進み、そうでなければステップ101へ戻る。
【0050】
ステップ123では、制御部4aは、衝突時の車速V2と、衝突時のスロットル開度thlを一時記憶部4cに送って、一時記憶部4cに記憶する。
【0051】
ステップ124では、制御部4aは、一時記憶部4cに出力指令を送って、一時記憶部4cに記憶されているデータをデータ保存部4dに出力し、データ保存部4dにてデータを記憶及び保存する。
【0052】
上記のように構成することにより、ブレーキペダルを踏んだ(制動操作を行った)時、及びブレーキペダルが踏まれている(制動操作されている)状態からブレーキペダルが踏まれていない(制動操作されていない)状態となった時から所定時間以上経過した場合には、一時記憶部4cにて記憶されたデータを消去することができ、また、ブレーキペダルを踏んだ(制動操作を行った)時及び、ブレーキペダルが踏まれている(制動操作されている)状態からブレーキペダルが踏まれていない(制動操作されていない)状態となった時から所定時間以上経過する前に車両が衝突した場合には、ブレーキ操作(制動操作及び制動操作の中止)を行った時及び衝突時の、車速、スロットル開度、ブレーキ操作から衝突までの時間等を記録することができる。
【0053】
なお、制動操作の中止を行った後、車両が衝突した場合とは、例えば制動操作を行ったことによって車両が横滑りを起こし、運転者が一時的に制動操作を中止したケースが考えられる。
【0054】
続いて、データ推定部4eの演算内容を図4、図5を参照しながら説明する。
【0055】
図4(a)は、運転者がブレーキペダルの操作を行ったにも関わらず、車両が衝突した場合の車速、アクセル開度、ブレーキスイッチの状態を表したものである。このケースにおいては、データ保存部4dには、ブレーキペダル操作を行った時の車速V1、衝突が発生した時点の車速V2及びスロットル開度th1、ブレーキペダル操作から車両が衝突するまでの時間t1が保存されている。
【0056】
この場合、衝突後に制御部4aに外部装置が接続されると、データ推定部4eは、ブレーキペダル操作を行った時の車速V1と衝突が発生した時点の車速V2とブレーキペダル操作から車両が衝突するまでの時間から、線分Aで示される車速、つまり車速V1と車速V2の間の車速を補完して、制御部4aにブレーキペダル操作から車両が衝突するまでの車速と、その変化(加速度)と、スロットル開度th1とを出力する。
【0057】
なお、ブレーキペダルの操作がおこなわれている場合、スロットル操作は行われていないはずであるので、スロットル開度は衝突が発生した時点のスロットル開度th1が分かれば良い。
【0058】
図4(b)は、運転者がブレーキペダルの操作を行わずに、車両が衝突した場合の車速、アクセル開度、ブレーキスイッチの状態を表したものである。この場合、データ保存部4dには、衝突が発生した時点の車速V2及びスロットル開度th1が保存されている。
【0059】
従って、衝突後に制御部4aに外部装置が接続されると、データ推定部4eは、衝突が発生した時点の車速V2及びスロットル開度th1とを、そのまま出力する。従って外部装置には車速V2及びスロットル開度th1しか出力されないが、車速V1が保存されていないことから、ブレーキペダル操作が行われなかったことが分かる。
【0060】
図5(c)は、運転者がブレーキペダルを操作して、衝突を回避した場合の車速、アクセル開度、ブレーキスイッチの状態を表したものである。この場合、一時記憶部4cには、ブレーキペダル操作を行った時の車速V1,ブレーキペダル操作(制動操作)を中止した時点の車速V3が保存されるが、ブレーキペダル操作(制動操作)を中止した時点から所定時間を経過しても衝突が発生しなかった為、データはクリアされている。
【0061】
図5(d)は、運転者がブレーキペダルを操作したが、衝突を回避できなかった場合であって、且つ、衝突前にブレーキ操作(制動操作)を中止した場合の車速、アクセル開度、ブレーキスイッチの状態を表したものである。このケースにおいては、データ保存部4dには、ブレーキペダル操作を行った時の車速V1、ブレーキ操作(制動操作)を中止した時の車速V3、衝突が発生した時点の車速V2及びスロットル開度th1、ブレーキペダル操作から車両が衝突するまでの時間t1、ブレーキ操作(制動操作)を中止した時から衝突までの時間t2が保存されている。
【0062】
この場合、衝突後に制御部4aに外部装置が接続されると、データ推定部4eは、ブレーキペダル操作を行った時の車速V1とブレーキ操作(制動操作)を中止した時の車速V3と、ブレーキペダル操作からブレーキ操作(制動操作)を中止するまでの時間t1から、線分Bで示される車速、つまり車速V1と車速V3の間の車速を補完し、また、ブレーキ操作(制動操作)を中止した時の車速V3と衝突が発生した時点の車速V2と、ブレーキ操作(制動操作)を中止した時から衝突までの時間t2から線分Cで示される車速、つまり車速V3と車速V2の間の車速を補完して、制御部4aにブレーキペダル操作を行った時からブレーキ操作(制動操作)を中止した時の車速及びその変化(加速度)と、ブレーキ操作(制動操作)を中止した時から衝突が発生した時点までの車速及びその変化(加速度)と、スロットル開度th1とを出力する。
【0063】
なお、本実施形態においては、ブレーキの作動が検出された時、及び車両の衝突が検出された時の車両情報を記憶するように構成したが、ブレーキの作動が検出された時及び車両の衝突が検出された時の車両情報に加えて、ブレーキの作動が検出された時から車両の衝突が検出されるまでの任意の時点を数点選択して、それらの車両情報を記憶するように構成しても良い。
【0064】
また、更にブレーキの作動が検出された時、及び車両の衝突が検出された時の車両情報に加えて、ABSの作動時の車両情報を記憶しても良い。
【0065】
このようにして、本実施形態に係る車両用情報記録装置では、少ないメモリ容量で、確実に衝突時の情報を記録保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用情報記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両用情報記録装置の動作を示すフローチャートの第1の分図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る車両用情報記録装置の動作を示すフローチャートの第2の分図である。
【図4】(a)は、衝突発生前にブレーキ操作が行われた場合の、車速、アクセル開度、及びブレーキスイッチの変化を示す特性図、(b)は、衝突発生前にブレーキ操作が行われなかった場合の、車速、アクセル開度、及びブレーキスイッチの変化を示す特性図である。
【図5】(c)は、ブレーキ操作を行い、衝突に至らなかった場合の、車速、アクセル開度、及びブレーキスイッチの変化を示す特性図、(d)は、衝突発生前にブレーキが解除された場合の、車速、アクセル開度、及びブレーキスイッチの変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1 ブレーキスイッチ
2 車速センサ
3 スロットルセンサ
4 コントローラ
4a 制御部
4b 加速度算出部
4c 一時記憶部
4d データ保存部
4e データ推定部
4f 衝突判定部

Claims (3)

  1. ブレーキ作動状態を検出するブレーキ作動状態検出手段(1)と、
    車速を含む車両に関する各種情報を検出する車両情報検出手段(2,3)と、
    車両が物体と衝突したことを検出する衝突検出手段(4f)と、
    前記ブレーキ作動が検出されたとき、または前記衝突が検出されたときに作動する制御手段(4a)と、
    前記車両情報検出手段で検出された情報を一時的に保持する一時記憶手段(4a)と、
    前記一時記憶手段に保持されている情報のうち、所望の情報を記録する記録手段(4d)と、
    を備え、
    前記制御手段は、下記(イ)〜(ハ)の処理を実行し、下記(イ)〜(ハ)以外の場合には、一時記憶手段に保持されている情報を前記記録手段に記録せずにクリアする処理を実行することを特徴とする車両用情報記録装置。
    (イ)ブレーキの作動が検出されずに物体との衝突が検知された場合には、衝突時の車速を含む車両情報を前記一時記憶手段に保持した後、前記記録手段に記録する。
    (ロ)ブレーキの作動が検出された後、物体との衝突が検出された場合には、ブレーキ作動開始時の車速を含む車両情報、及び衝突時の車速を含む車両情報を前記一時記憶手段に保持した後、前記記録手段に記録する。
    (ハ)ブレーキの作動が検出された後、ブレーキが非作動となり、その後、物体との衝突が検出された場合には、ブレーキ作動開始時の車速を含む車両情報、ブレーキ非作動時の車速を含む車両情報、及び衝突発生時の車速を含む車両情報を前記一時記憶手段に保持した後、前記記録手段に記録する。
  2. 前記制御手段が前記(ロ)の処理を実行した場合、前記ブレーキ作動開始時の車速と、前記衝突発生時の車速に基づいて、ブレーキが作動してから衝突するまでの間の車両情報を推定する推定手段(4e)を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両情報記録装置。
  3. 前記車両情報検出手段で検出された車速に基づいて、車両の加速度を検出する加速度検出手段(4d)を更に備え、前記衝突検出手段は、前記加速度検出手段によって検出された車両の加速度に基づいて車両の衝突を検出することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用情報記録装置。
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