JP3880259B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、一般に、感光ドラム(像担持体)表面に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)し、さらに、このトナー像を紙等の転写材に転写した後、加熱加圧して定着させる。このような画像形成装置においては、トナー像転写後の感光ドラム表面には、転写材に転写されなかったトナー(転写残トナー)や紙粉(紙の繊維や紙成分の一部)などが付着している。これら付着物は、クリーニング装置によって感光ドラムから除去し回収している。
【0003】
このようなクリーニング装置として、感光ドラム表面にクリーニングブレード(クリーニング部材)を当接させることによって、像担持体表面から付着物を掻き取るものがよく知られている。
【0004】
また、上述のクリーニング装置に補助装置を設け、クリーニング機能をさらに安定させるクリーニング装置もある。例えば、補助部材として、感光ドラムの回転方向にそってクリーニングブレードの下流側に磁気トナーブラシ(トナー供給手段)を配設し、この磁気トナーブラシによってクリーニングブレードが感光ドラム表面から掻き落としたトナーを再度、クリーニングブレードに供給するものである。この再供給により、感光ドラム表面とクリーニングブレードとの間のニップに常時、ほぼ一定量のトナーが供給され、ニップにおける両部材の摩擦係数が安定し、クリーニング性能が安定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の磁性トナーブラシを有する画像形成装置においては、感光ドラム表面にトナーの付着(以下、静電的な付着もあわせて、この減少を「融着」という。)を起こしやすい状況では、融着の解消能力が低いという問題がある。この原因は、感光ドラム表面の凹凸等の条件により感光ドラム表面にトナーが付着した場合に、感光ドラム表面とクリーニングブレードとの間のニップで除去されるトナーよりも、磁性トナーブラシにより融着部に供給されるトナーの方が多くなり、結果として融着が成長することによるものと考えられる。
【0006】
この現象は、特に高温高湿環境で発生しやすいことが知られており、また、特に官製はがき等の転写材に含まれるタルク成分が、この融着現象を助長することが知られている。従って、官製はがき(酸性紙)を、高温高湿環境下で使用する場合に特に融着現象が発生しやすい。
【0007】
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、感光ドラムに対するトナーの融着を防止できるようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明は、トナー像が第1の像担持体表面から転写部にて第2の像担持体へ転写された後に、前記第1の像担持体表面に残ったトナーを除去するクリーニング装置を備え、前記クリーニング装置は、前記第1の像担持体表面に当接されてニップを形成し該ニップにて前記第1の像担持体表面のトナーを掻き取る板状の弾性部材を有するクリーニング手段と、前記第1の像担持体表面の移動方向についての前記弾性部材の上流側に配設され、前記第1の像担持体表面にトナーを付着させて前記ニップにトナーを供給するトナー供給手段とを有する画像形成装置において、前記トナー供給手段により前記第1の像担持体表面を介して前記ニップにトナーを供給する第1のモードと、トナーを供給しない第2のモードとに切り替える制御手段を備え、前記制御手段は、前記トナー像が転写、定着される転写材の種類と前記転写材の給紙による画像形成枚数に応じて、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えることを特徴としている。
【0009】
また、前記制御手段は、前記転写材としてはがきが選択され、且つ給紙枚数が設定枚数になると、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えることを特徴としている。
【0010】
また、前記制御手段は、前記転写材として選択されたはがきの給紙枚数が設定枚数以上になり、且つはがきに対するはがき以外の種類の転写材の給紙枚数の割合が設定比率より小さい場合に、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えることを特徴としている。
【0011】
また、前記設定枚数は500〜2000枚であることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0013】
〈実施の形態1〉
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す。なお、同図は、画像形成装置(例えば、複写機、レーザプリンタ)の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【0014】
同図に示す画像形成装置は、第1の像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1は、アルミニウム性等のドラム基体の表面にOPC(有機光半導体)等の感光層を設けて構成されている。感光ドラム1は、ドラム駆動モータ(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(例えば、340mm/sec )で回転駆動される。
【0015】
感光ドラム1表面は、帯電装置2によって帯電される。同図に示す帯電装置2は、スコロトロンタイプのものであり、感光ドラム1表面に対向するように配置されている。この帯電装置2に帯電バイアス印加電源(不図示)によって帯電バイアスを印加することにより、感光ドラム1表面は、所定の極性、所定の電位に均一に帯電される。
【0016】
感光ドラム1の回転方向(矢印R1方向)についての帯電装置2の下流側には、露光装置3が配設されている。露光装置3としては、例えば、レーザスキャナが使用される。レーザスキャナは、画像情報に応じてオン/オフ制御されたレーザ光Lにより、帯電後の感光ドラム1表面を走査露光することで、レーザ光照射部分の電荷を除去して静電潜像を形成する。
【0017】
露光装置3のさらに下流側には、現像装置4が配設されている。現像装置4には、マグネット(磁界発生手段)を内側に有する現像ローラ4aが設けられている。現像ローラ4aは、現像容器4b内に貯蔵されているトナー5を摩擦帯電させて表面に薄層担持し、感光ドラム1表面に対向する現像位置まで搬送する。現像ローラ4aには、現像バイアス印加電源(不図示)によって現像バイアスが印加され、これにより、現像位置に搬送されたトナー5は静電潜像に付着されてこれをトナー像として現像する。
【0018】
ここで、トナー5について詳述する。本実施の形態で使用するトナーは磁性トナー(磁性を有するトナー)であり、スチレン−ブチルメタクリレート−ジメチルアルミノエチルメタクリレート(重量比7:2.5:0.5)共重合体100重量部、BET表面積5m2/gでモース硬度5.5のマグネタイト40重量部、及び重量平均分子量15000で沸点n−ヘキサン抽出分20重量パーセントのポリプロピレン3重量部を混合し、ロールミルにて160℃で溶融混練した。そして、冷却後、ハンマーミルにて粗粉砕した後、ジェット粉砕機にて微粉砕した。次いで、風力分級機を用いて分級し、体積平均粒径がおよそ7.5μmの黒色微粉体を黒色磁性トナーとして得た。
【0019】
一方、乾式法で合成されたシリカ微粉体(比表面積:約130m2/g)100重量部を攪拌しながら側鎖にアミンを有するシリコーンオイル(25℃における粘度70cps、アミン当量830)12重量部を噴霧し、温度を約250℃に保持して60分間処理した。生成した処理シリカのトリボ電荷量は+130μc/gだった。このシリカの硬度はモース硬度で6.0であった。
【0020】
磁性トナー100重量部に、上記の側鎖にアミンを有するシリコーンオイルで処理したシリカ微粉体0.4重量部及び0.05重量部のポリフッ化ビニリデン(PVDF)を外添して磁性トナーとした。
【0021】
上述の現像装置4の下流側には転写ガイド6と転写分離帯電器7が配置されており、転写ガイド6によって転写分離帯電器7と感光ドラム1との間の転写部Tに紙等の転写材8が給紙される。転写分離帯電器7は、コロナ放電を利用してトナー像の感光ドラム1から第2の像担持体としての転写材8への転写、及びトナー像が転写された転写材8の感光ドラム1からの分離を行うものである。なお、転写に利用するコロナ放電(転写バイアス)はトナー5と逆極性のものであり、分離に利用するコロナ放電(分離バイアス)はトナー5と同極性のものである。これらはそれぞれ転写バイアス印加電源、分離バイアス印加電源(不図示)によって印加される。
【0022】
また、感光ドラム1の回転方向にそっての転写部Tの最下流側には、本発明に係るクリーニング装置9が配設されており、このクリーニング装置9は、トナー像転写後に感光ドラム1上に残留するトナー(転写残トナー)を回収するものである。
【0023】
図2に、クリーニング装置9の詳細を示す。なお、同図は、クリーニング装置9の構成を示す縦断面図(感光ドラム1の母線に直交する方向の縦断面図)である。
【0024】
クリーニング装置9は、クリーニング容器9a内にクリーニング手段Aと、トナー供給手段Bとを備えており、後に詳述するように、クリーニング手段Aによって掻き取ったトナーを画像形成装置本体内の廃トナー回収容器(不図示)に回収するものであるが、掻き取ったトナーの一部は回収しないでトナー供給手段Bによって、所定のタイミングで潤滑剤としてクリーニング手段Aに供給するものである。
【0025】
クリーニング手段Aは、板状の弾性部材によって形成されたクリーニングブレード9bを有している。クリーニングブレード9bは、軸9kを中心に揺動する保持器9mによって保持されており、この保持器9mがばね(引っ張りばね)9cによって矢印Rk方向に付勢されるのに伴って、感光ドラム1表面に所定の当接圧で当接されている。当接部分には、感光ドラム1の母線に沿って直線状のニップNが形成される。ニップNは、感光ドラム1の側部(図2においては左側部)に形成されている。
【0026】
従って、感光ドラム1表面に付着している転写残トナーは、クリーニングブレード9bによってニップNにて掻き取られ、その自重によって下方に落下するようになっている。
【0027】
トナー供給手段Bは、トナー担持部材としてクリーニングローラ9eを有している。クリーニングローラ9eは、感光ドラム1表面の移動方向に沿ってのクリーニングブレード9bの上流側で、且つこのクリーニングブレード9bの下方に配置されている。クリーニングローラ9eは、マグネットをローラ状に形成したマグネットローラであり、感光ドラム1の矢印R1方向とは逆の矢印Re方向に回転される(従って、感光ドラム1表面とクリーニングローラ9e表面との移動方向は両者の最近接部において同じになる。)。
【0028】
また、クリーニングローラ9eは、感光ドラム1に接触されないで離間されており、クリーニングローラ9e表面と感光ドラム1表面との間には、ギャップa1(例えば、2mm)が設けてある。上述のクリーニングブレード9bによって掻き落とされ、落下したトナーは、クリーニングローラ9eの表面に担持されて矢印Re方向に移動される。
【0029】
図2中におけるクリーニングローラ9eの左方には、ドクターローラ9fが配置され、このドクターローラ9fのさらに左方には、トナーバッファ部材9gが配置されており、そして、これらの下方には、トナー搬送スクリュー9dが配置されている。ドクターローラ9fは、非磁性の丸棒で構成されており、クリーニングローラ9eの回転方向矢印Re方向と同じ矢印Rf方向に回転する(従って、クリーニングローラ9e表面とドクターローラ9f表面の最近接部における移動方向は反対になる。)。ドクターローラ9fは、これ自体の回転によるトナー搬送能力は低いものであり、また、トナーバッファ部材9gは、ドクターローラ9f側が下方に傾斜している。
【0030】
従って、クリーニングローラ9eとドクターローラ9fとトナーバッファ部材9bとによって窪み状のトナー溜まり9jが形成される。ドクターローラ9f表面とクリーニングローラ9e表面との間には、上述のギャップa1(2mm)よりも大きいギャップa2(例えば、2.5mm)が設けてある。
【0031】
ドクターローラ9f表面とトナーバッファ部材9gの先端との間には、間隙9hが設けられ、また、トナーバッファ部材9gの基端側にはスリット9iが設けられており、上述のトナー溜まり9jに溜まったトナーのうち余剰なものは、これら間隙9h、スリット9iから下方のトナー搬送スクリューに向けて落下するようになっている。トナー搬送スクリュー9dは、矢印Rd方向に回転することにより、トナーを画像形成装置本体内の廃トナー回収容器(不図示)に搬送するものである。
【0032】
次に、上述構成のクリーニング装置9の動作について説明する。
【0033】
感光ドラム1上に付着した転写残トナーはニップNにおいてクリーニングブレード9bによって掻き取られ、クリーニングローラ9e上に落下して付着する。クリーニングローラ9e上に付着したトナーは、その回転によってドクターローラ9f側へ搬送される。ここで、トナーはトナーバッファ部材9gによって堰き止められて一時的に滞留し、その後、間隙9hやスリット9iからトナー搬送スクリュー9dに向かって落下する。こうして落下したトナーは、トナー搬送スクリュー9dの矢印Rd方向の回転によって廃トナー回収容器(不図示)に回収される。
【0034】
なお、上述の感光ドラム1は周速340mm/sec で矢印R1方向に、クリーニングローラ9eは周速は30mm/sec で矢印Re方向に、また、ドクターローラ9fは周速3mm/sec で矢印Rf方向に、そして、トナー搬送スクリューは適宜な回転数で矢印Rd方向に回転する。
【0035】
そして、クリーニングローラ9e及びドクターローラ9fの回転により、クリーニングローラ9eの磁力によってその表面に担持され搬送されるトナーは、前述のように、クリーニングローラ9e表面とドクターローラ9f表面との間のギャップa2(2.5mm)によって、クリーニングローラ9e表面における層厚が2.5mmに規制される。この状態でさらにクリーニングローラ9eが回転すると、2.5mmに層厚規制されたトナーは、感光ドラム1表面とのギャップa1に搬送され、このギャップa1が2mmであることに基づき、感光ドラム1表面に接触し付着されて、感光ドラム1表面にコートされる。コートされたトナーは、感光ドラム1の回転により、感光ドラム1表面に当接されているクリーニングブレード9bのニップNに供給され、クリーニングブレード9bの一様な滑り性を確保している。
【0036】
この際、上述のトナー溜まり9iは適量のトナーを一時滞留させることにより、クリーニングローラ9e表面に拘束されるトナー量を安定させ、最終的には感光ドラム1の表面に一様なトナーコートを形成し、ニップNに供給されるトナー量を安定させて、クリーニングブレード9bの一様な滑り性を確保している。このように、トナー溜まり9iはトナーコートを安定させ、クリーニングブレード9bの「めくれ」や「ビビリ」等を防止する重要な役目を果たしている。
【0037】
クリーニングブレード9bの反発弾性率は、温度に対して図3に示すように変化する特性を有している。一般に、クリーニングブレード9bの反発弾性率が低いと、クリーニングブレード9b外部からの衝撃に対する応答性が低く、例えば平滑な平面上に突起がある場合、その突起に対してクリーニングブレード9bの感光ドラム1への当接部は変形速度が遅く、当接部は突起に強く衝突して突起を削り取る。従って、感光ドラム1表面の細かい凹凸がクリーニングブレード9bによって削り取られ、感光ドラム1の表面層が全体的に研磨される。
【0038】
一方、クリーニングブレード9bの反発弾性率が高い場合には、クリーニングブレード9bが感光ドラム1表面の突起に当たると、その感光ドラム1への当接部が素早く変形するために突起への衝撃は弱く、クリーニングブレード9bの当接部は突起を乗り越える。また、突起に限らず、感光ドラム1表面に付着したトナーに対してもクリーニングブレード9bは同様に作用し、クリーニングブレード9bの付着解消能力は低く、感光ドラム1表面の凹凸に対するクリーニングブレード9b自体のダメージは少ない。
【0039】
本実施の形態においては、原則として、感光ドラム1を回転駆動したときには、クリーニングローラ9eも回転させて、このクリーニングローラ9eから感光ドラム1表面を介してクリーニングブレード9bのニップNにトナーを供給する。これを第1のモードとする。即ち、この第1のモードは、通常の画像形成(コピー)動作時に行われる。
【0040】
また、感光ドラム1を回転させる一方、クリーニングローラ9eを停止させる。これにより、クリーニングローラ9eから感光ドラム1表面を介してクリーニングローラ9eのニップNにトナーを供給しないようにする。これを第2のモード(融着解消モード)とする。この第2のモード(融着解消モード)の実行については後述する。第1のモードと第2のモード(融着解消モード)の切り替え、即ち、クリーニングローラ9eの回転、停止動作は、後述する図5に示した操作部20からの情報に基づいて、クリーニングローラ9eの駆動手段(不図示)を制御装置(CPU)30で制御することよって行われる。
【0041】
図4は、上記した画像形成装置において、用紙などの転写材の給紙を行うためのマルチスタック汎用給紙トレイ(以下、手差しトレイという)を示す斜視図である。この手差しトレイ10は画像形成装置本体(不図示)の外側に装着される。
【0042】
この手差しトレイ10は、トレイ本体11内の底面の後端側には可動底板12が設置され、また、可動底板12の前方には一対の用紙幅規制板13A、13Bが対向して設置されている。用紙幅規制板13A、13Bは、用紙給紙方向(矢印C方向)と直交する方向に手動操作により移動可能に構成されている。
【0043】
即ち、用紙幅規制板13A、13Bのいずれか一方(例えば用紙幅規制板13A)を把持して移動させれば、トレイ本体11の底部に設けた周知のラックピニオンギヤ機構(不図示)により、他方の用紙幅規制板(例えば用紙幅規制板13B)が転写材の横幅を規制して幅揃えをすると共に、前記ラックピニオンギヤ機構に連動して移動するスライドボリューム(不図示)の抵抗値の変化により、転写材の横幅寸法を検知する転写材のサイズ情報(紙種情報)検知手段としての機能も有している。
【0044】
また、図5は、上記画像形成装置(複写機)の上部に設けられた操作部を示す平面図である。
【0045】
この操作部20には、画像形成(コピー)動作をスタートさせるためのスタートキー21、各サイズの転写材をそれぞれ給紙する給紙カセットを選択するためのカセットキー22、カセットキー22で選択された転写材サイズを表示する表示部23、画像形成(コピー)枚数を表示するカウンタ24、上記手差しトレイから転写材を給紙するときに表示される手差しモード表示部25、はがきモードを選択するためのはがきモードキー26、はがきモードが選択されたときに表示されるはがきモード表示部27、厚紙モードを選択するための厚紙モードキー28、厚紙モードが選択されたときに表示される厚紙モード表示部29などを備えている。
【0046】
次に、本実施の形態における上記した第1のモードから第2のモード(融着解消モード)へ移行する場合の状況を、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0047】
はがきに画像形成(コピー)する場合において、操作者が上記手差しトレイ10に転写材としてはがき(官製はがき)を載置した後、前記操作部20のはがきモードキー26を押下げ(ステップS1)、スタートキー21を押すことによってはがきが給紙されて(ステップS2)、はがき上に上記した画像形成動作によって所望の画像が形成される。
【0048】
そして、給紙されて画像形成されるはがきの給紙枚数の度数をカウンタ24でカウントし(ステップS3)、はがきの給紙枚数のトータルが予め設定した枚数を越えると(ステップS4)、第1のモードから切り替えた第2のモード(融着解消モード)を2分間行う(ステップS5)。即ち、クリーニングローラ9eの駆動手段(不図示)を制御装置(CPU)30で制御してクリーニングローラ9eの回転を停止させて、クリーニングローラ9eから感光ドラム1表面を介してクリーニングローラ9eのニップNにトナーを供給しないようにする。
【0049】
そして、第2のモード(融着解消モード)が終了後、カウンタ24のはがきの給紙枚数をゼロにリセットし(ステップS6)、通常の第1のモードに切り替える。
【0050】
なお、ステップS4において、はがきの給紙枚数の設定値としては、第2のモード(融着解消モード)の実行時間に応じて500〜2000枚とし、第2のモード(融着解消モード)を2分間行った場合においては設定値を1000枚とした。本発明者の実験によれば、はがきを1000枚給紙した後に第2のモード(融着解消モード)を2分間行うことで、目視ではがき上に形成された画像の欠陥が認識される前に、トナーの融着を防止することができた。
【0051】
このように本実施の形態では、はがきの給紙枚数(画像形成枚数)が設定値を越えた場合に、第2のモード(融着解消モード)を行うことにより、感光ドラム1でのトナーの融着を防止することができる。
【0052】
なお、本実施の形態では、予め設定された所定の枚数は固定しているが、温度、湿度環境に応じて、あるいははがきサイズに応じて変更するようにしてもよい。
【0053】
また、はがき枚数のカウンタは、不揮発メモリによって電源オフにかかわらず保持していても、あるいは電源のオフ、オンによってカウンタをリセットすると同時に第2のモードに入るようにしてもよい。この後者の場合、通常、電源をオンすることで毎朝1回起動時に第2のモードに入ることになるが、上述したように、低温下ではクリーニングブレード9bの反発弾性率が低くなるため、融着解消効果はさらに期待できる。
【0054】
また、本実施の形態では、はがき給紙枚数(画像形成枚数)が所定枚数を越えた時点で強制的に第2のモードに入る構成であったが、例えば画像形成動作途中に越えた場合は、この画像形成動作が終了してから第2のモードに入るようにするとよい。
【0055】
また、はがきモードの選択に関して、上記手差しトレイ10の用紙幅規制板13A、13B間にはがきをセットした際の横幅寸法検知の情報からはがきと判断することもできる。この場合、操作者がはがきモードキー26を押し忘れても確実に上記した第1のモードから第2のモード(融着解消モード)へ移行するフローチャートを実行する。
【0056】
また、次の画像形成動作までの紙間又は画像形成動作途中に行う必要のあるモード(例えば、電位制御モード、帯電の自動清掃モード)がある場合は同時に行うと、ダウンタイムを低減できる。この場合、所定枚数にある程度幅を持たせるようにするとよい。
【0057】
なお、通常、官製はがきのサイズは100mm×148.5mmであるが、これを4枚つづりにして297mm×200mmのサイズのものが市販されている。この場合、操作者がはがきモードキー26を押せば問題ないが、上記手差しトレイ10による横幅寸法検知ではA4サイズ(297mm×210mm)と判別できない。また、転写材の給紙方向の長さを判断するのに、通紙パス内の紙検知センサを利用する方式が知られているが、本発明において、A4サイズと官製はがき4枚つづりの約10mmの差の検出に適用することにより、官製はがき4枚つづりの場合でも判断することができる。
【0058】
〈実施の形態2〉
図7は、本発明の実施の形態2における上記した第1のモードから第2のモード(融着解消モード)へ移行する場合のフローチャートである。本実施の形態においても、図2のクリーニング装置9を用いて説明する。
【0059】
本実施の形態では、図6に示した実施の形態のフローチャートにおいて、はがき以外の普通紙が給紙されて画像形成動作が行われているときの普通紙の給紙枚数の度数をカウンタ24でカウントする(ステップS7、S8)。
【0060】
そして、ステップS4ではがきの給紙枚数が所定の設定枚数を越えても、ステップS9にて、はがきよりも普通紙の給紙枚数が多い場合(はがき:普通紙の設定比率において普通紙の比率が予め設定した設定値よりも大きい場合)、第2のモードは実行されない。はがき:普通紙の設定比率は、例えば1:1に設定される。
【0061】
また、ステップS9にて、はがきの方が普通紙の給紙枚数が多い場合(はがき:普通紙の設定比率においてはがきの比率が設定値よりも大きい場合)、ステップS4ではがきの給紙枚数が所定の設定枚数を越えているので、第1のモードから切り替えた第2のモード(融着解消モード)を2分間行う(ステップS5)。即ち、クリーニングローラ9eの駆動手段(不図示)を制御装置(CPU)30で制御してクリーニングローラ9eの回転を停止させて、クリーニングローラ9eから感光ドラム1表面を介してクリーニングローラ9eのニップNにトナーを供給しないようにする。
【0062】
そして、第2のモード(融着解消モード)が終了後、カウンタ24のはがき、普通紙の給紙枚数をゼロにリセットし(ステップS6)、通常の第1のモードに切り替える。本発明者の実験によれば、はがきの給紙枚数と同等以上に普通紙の給紙を行うことで、トナーの融着を防止することができた。
【0063】
このように本実施の形態におても、はがきの給紙枚数(画像形成枚数)が設定値を越えて、はがき:普通紙の設定比率においてはがきの比率が設定値よりも大きい場合に、第2のモード(融着解消モード)を行うことにより、感光ドラム1でのトナーの融着を防止することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、像担持体表面とクリーニング装置の弾性部材とのニップに、トナーを供給する第1のモードと、トナーを供給しない第2のモードとを、転写材の紙種、通紙枚数に応じて切り替えることにより、像担持体表面でのトナーの融着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【図2】実施の形態1におけるクリーニング装置を示す概略断面図。
【図3】温度とクリーニングブレードの反発弾性率との関係を示す図。
【図4】手差しトレイを示す斜視図。
【図5】操作部を示す平面図。
【図6】実施の形態1における第1のモードから第2のモード(融着解消モード)へ切り替える場合のフローチャート。
【図7】実施の形態2における第1のモードから第2のモード(融着解消モード)へ切り替える場合のフローチャート。
【符号の説明】
1 感光ドラム(第1の像担持体)
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
7 転写分離帯電装置
8 転写材(第2の像担持体)
9 クリーニング装置
9a クリーニング容器
9b クリーニングブレード
9e クリーニングローラ(弾性部材)
10 手差しトレイ
13A、13B 用紙幅規制板
20 操作部
26 はがきモードキー
30 制御装置(制御手段)
Claims (4)
- トナー像が第1の像担持体表面から転写部にて第2の像担持体へ転写された後に、前記第1の像担持体表面に残ったトナーを除去するクリーニング装置を備え、前記クリーニング装置は、前記第1の像担持体表面に当接されてニップを形成し該ニップにて前記第1の像担持体表面のトナーを掻き取る板状の弾性部材を有するクリーニング手段と、前記第1の像担持体表面の移動方向についての前記弾性部材の上流側に配設され、前記第1の像担持体表面にトナーを付着させて前記ニップにトナーを供給するトナー供給手段とを有する画像形成装置において、
前記トナー供給手段により前記第1の像担持体表面を介して前記ニップにトナーを供給する第1のモードと、トナーを供給しない第2のモードとに切り替える制御手段を備え、
前記制御手段は、前記トナー像が転写、定着される転写材の種類と前記転写材の給紙による画像形成枚数に応じて、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記転写材としてはがきが選択され、且つ給紙枚数が設定枚数になると、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記転写材として選択されたはがきの給紙枚数が設定枚数以上になり、且つはがきに対するはがき以外の種類の転写材の給紙枚数の割合が設定比率より小さい場合に、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記設定枚数は500〜2000枚である、
ことを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
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