JP3877499B2 - ルームランプ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室天井に取り付けられるルーフトリムに対して、ルームランプユニットを取り付けるためのルームランプ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車室天井にルームランプを取り付けるには、車体側ハーネスに、コネクタ接続されたルーフハーネスを、ボディ天井に取り付け、更にその下方にルーフトリムを取り付け、ボディ天井の下面を覆う。次いで、ルーフトリムに形成されたルームランプ取付穴からルーフハーネスのルームランプ用コネクタを一旦下方へ引出し、ルームランプユニットに接続する。その後、ルームランプ取付穴から引き出したルーフハーネスを、再びルームランプ取付穴を介してボディ天井の所定位置に支持してから、ルームランプユニットがルームランプ取付穴に取り付けられた。
【0003】
ところが、このようなルームランプ取付構造では、全ての作業が車室内の狭い作業スペース内で上向き作業となり、組み付け作業性が悪かった。
【0004】
このような従来の不具合を解消したものに、例えば特開平5−131882号公報に開示される自動車用天井の組付方法がある。ここに開示される組付方法では、ボディ天井に取り付けられる図8に示すメインモジュール3と称する成形板に、ルームランプ取付穴5が形成され、このメインモジュール3をボディ天井に取り付ける前に、ルームランプ取付穴5にルームランプ7がネジ9によって固定される。
【0005】
固定されたルームランプ7の下面側には、更にプラスチック製のランプカバー11が取り付けられる。メインモジュール3の上面には、フラットケーブルによって構成されるルーフハーネス13が取り付けられている。ルームランプ取付穴5の近傍には、このルーフハーネス13から分岐された蛇腹状となって伸縮自在に構成される接続端部15が設けられ、この接続端部15にはルームランプ用接続コネクタ17が設けられている。このコネクタ17は、ルームランプ取付穴5に挿通されて、ルームランプ7に接続される。
【0006】
このようにして、予備組み立ての完了したメインモジュール3は、ボディ天井の下面に取り付けられた後、ルーフハーネス13のコネクタ19が、フロントピラに配索された図示しない車体側ハーネスのコネクタと接続される。即ち、車体側ハーネスの接続箇所をメインモジュール3のコーナー近くに移すことで、接続作業の向上を図っている。
【0007】
この自動車用天井の組付方法によれば、メインモジュール3をボディ天井に取り付けるという簡単な作業で、ルームランプ7を同時に組み付けることができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した自動車用天井の組付方法における従来のルームランプ取付構造は、ルーフトリムにルームランプをネジ固定した後、ルーフトリムに配索されているルームランプ用接続端部のコネクタを、ルームランプに接続する必要がある。即ち、ルームランプをルーフトリムにネジ固定する工程と、ルーフトリムに取り付けられたルームランプに、コネクタを接続する工程の2工程が必要となる。また、ルームランプとルーフハーネスとをコネクタ接続するため、ルームランプと、ルーフハーネスとの双方にコネクタを取り付けておかなければならず、部品点数が増えて製品コストが増大した。更に、ルーフハーネスに、ルームランプ接続用の接続端部を分岐しなければならないため、ルーフハーネスが複雑となり、且つ高価となる問題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ルームランプの取り付けと、ルームランプとルーフハーネスの接続とが、同時に行えるとともに、コネクタ等の部品点数を削減することができるルームランプ取付構造を提供し、作業性の向上、コストの低減、ルーフハーネスの簡略化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載のルームランプ取付構造は、ルーフトリムに形成されたルームランプ取付穴に、ルームランプユニットを取り付けるためのルームランプ取付構造であって、前記ルーフトリムは、前記ルームランプ取付穴に突出する係合鍔部と、前記ルームランプ取付穴の近傍に対向して立設された壁部と、少なくとも一方の前記壁部の横方向に沿って配置され、導体部の一部が絶縁被覆を除去されて露出しているフラットケーブルと、を有し、前記ルームランプユニットは、前記ルームランプ取付穴に挿入されたときに前記壁部と対向する外周面を有するユニット本体と、前記外周面の下部から該外周面に垂直に突出したフランジ部と、前記ユニット本体に固定された固定端と他端の自由端とを有し、前記自由端が前記外周面に当接し、前記固定端と自由端との中間部分が前記外周面から離間するように折れ曲がった導電性の弾性体から成る少なくとも一対のクリップと、ランプと、前記ランプの電極と前記クリップの前記固定端とを導通させる導体と、を有し、前記ルームランプ取付穴に前記ルームランプユニットを挿入したとき、前記クリップの前記中間部分が、前記壁部またはフラットケーブルに弾接するとともに、前記クリップの自由端側と前記フランジ部との間で前記ルーフトリムの前記係合鍔部を挟持することにより、前記ルームランプユニットを前記ルームランプ取付穴に保持し、且つ、前記クリップの前記中間部分が、前記フラットケーブルの導体部と接触することにより、前記ランプの電極へ電力供給を行うことを特徴とする。
【0010】
このルームランプ取付構造では、ルームランプユニットがルームランプ取付穴に取り付けられると、一対のクリップと、給電手段とが導接し、ルームランプユニットの取り付けと、電気配線接続とがワンタッチで同時に完了する。即ち、一対のクリップは、ランプユニットの係止手段とランプへ電力供給するための端子とを兼ねる。従って、従来構造のように、ルームランプユニットのネジ固定と、コネクタ接続とを別々に行う必要がなくなり、ルームランプユニットの取付作業性が向上する。また、ルームランプユニットの支持部であるクリップと導体とが一体化され、コネクタが不要になる。更に、クリップが、係止手段と端子とを兼ねることによって、部品数の増加を抑えてコスト削減が図れると同時に、ルームランプユニットの小型化を可能にして設計自由度を向上できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るルームランプ取付構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るルームランプ取付構造の第1の実施の形態による分解斜視図、図2は図1のルームランプユニットに設けられるクリップの正面視を(a)にて、そのA−A矢視を(b)にて示した説明図、図3はルームランプ取付穴にルームランプユニットが取り付けられた状態の図1のルームランプ取付構造の断面図、図4は図3のB−B矢視図である。
【0026】
ルームランプユニット31は、ランプ33の収容されるユニット本体35と、このユニット本体35の下面に固定されランプ33を覆うカバー37とを有している。ユニット本体35の外周面の下部には、ユニット本体35から突出したフランジ部39が設けられている。なお、このフランジ部39は、ユニット本体35の下面に固定されるカバー37によって形成されるものであってもよい。
【0027】
この実施の形態によるルームランプユニット31に取り付けられるランプ33は、例えば管軸方向の両端に、電極である端子33a、33bが設けられている。
【0028】
また、ユニット本体35には、ランプ33への供給電源回路を開閉するスイッチボックス41が付設されている。スイッチボックス41は、図示しない操作スイッチが、カバー37を貫通して車室側に露出されている。
【0029】
ユニット本体35の平行な一対の側部には、導電性を有し、且つ弾性変形可能な一対のクリップ43がそれぞれ設けられている。これらのクリップ43は、後述するルームランプ取付穴53の周縁に係止して、ルームランプユニット31をルームランプ取付穴53に固定できるもので、例えば弾性帯板をC字形状に折曲して形成され、折曲方向の一端(図3の上端)がユニット本体35に連設され、折曲方向の他端(図3の下端)が自由端となっている。このクリップ43の下端と、フランジ部39との間には間隙45が形成されている。
【0030】
従って、クリップ43は、ユニット本体35側へ押しつけられる方向と、フランジ部39の間隙45が拡がる方向(図3の上方向)の両方に、弾性変形可能となっている。
【0031】
ユニット本体35に取り付けられたランプ33の一方の端子33aには、銅板等からなる導体47aが接触されている。この導体47aは、ユニット本体35に貼着された状態で一方のクリップ43aの表面に延設されている。また、ランプ33の他方の端子33bには、同じく銅板等からなる導体47bが接触されている。この導体47bは、ユニット本体35に貼着された状態でスイッチボックス41の図示しない一方の接点に接続されている。スイッチボックス41の他方の接点には、同じく銅板等からなる導体47cが接触され、この導体47cはユニット本体35に貼着された状態で他方のクリップ43bの表面に延設されている。
【0032】
つまり、ランプ33の一対の端子33a、33bは、一対のクリップ43a、43bの表面に導出されている。なお、図2中、66は電気接触性を良好なものとするためのインデントを示す。
【0033】
一方、ルーフトリム51には、ルームランプユニット31が挿入されるルームランプ取付穴53が形成されている。ルームランプ取付穴53の近傍には、ルームランプユニット31の挿入方向と平行な方向に立設された壁部55が、ユニット本体35の一方の側面に沿うようにして連続して設けられている。
【0034】
この壁部55のルームランプ取付穴53側の側面には、一対の弾性保持片57が対向して配置されている。弾性保持片57は、例えば下端がルーフトリム51に固定され、上端が自由端となって壁部55の側面に接している。
【0035】
この弾性保持片57と壁部55との間には、ランプ33への給電手段となる電源供給回路を有したフラットケーブル59が挟持されている。つまり、フラットケーブル59は、ルームランプ取付穴53へのルームランプユニット挿入方向(矢印a方向)と平行に配置されている。また、フラットケーブル59は、導体部が、ルームランプ取付穴53へのルームランプユニット挿入方向と直交方向(矢印b方向)に配線されている。
【0036】
このフラットケーブル59は、一対のクリップ43a、43bに対応する位置で、ランプ33の一対の端子33a、33bへ電力を供給する一対の導体部61a、61bの絶縁被覆63が除去されて、導体部61a、61bが露出されている。即ち、一対のクリップ43a、43bは、ルームランプユニット31がルームランプ取付穴53へ挿入されることで、既述したルームランプユニット31の固定を行うと同時に、フラットケーブル59の一対の導体部61a、61bにそれぞれ弾接してランプ33の一対の端子33a、33bへ電力供給を行う端子を兼ねている。従って、クリップは、図2の(a)に示すように、正面視において矩形状に形成された板面に、挿入方向に長いインデント66を形成すると共に、(b)に示すように、断面をC字形状に折曲形成されている。
【0037】
この実施の形態におけるルームランプユニット31は、四角形状で形成される。従って、ルームランプ取付穴53も同じ四角形状で形成されている。このルームランプ取付穴53の平行な一対の辺部には、ルームランプ取付穴53の内方へ突出する係合鍔部65がそれぞれ突設されている。
【0038】
次に、このように構成されたルームランプ取付構造の作用を説明する。
ルームランプユニット31は、ルーフトリム51のルームランプ取付穴53に挿入されると、それぞれのクリップ43が、係合鍔部65に当接され、ユニット本体35へ押し付けられる方向に弾性変形される。
【0039】
更に、ルームランプユニット31が、ルームランプ取付穴53に押し込まれることで、クリップ43が、係合鍔部65を乗り越えることになる。クリップ43が係合鍔部65を乗り越えると同時に、ルームランプユニット31は、図3に示すように、フランジ部39が、ルームランプ取付穴53の周縁に当接し、それ以上の挿入が規制される。
【0040】
この状態において、各クリップ43は、フランジ部39とによって、係合鍔部65を挟持する。これにより、ルームランプユニット31は、挿入方向の移動が規制され、ガタツキが生じなくなる。また、それぞれのクリップ43は、ルームランプ取付穴53の内壁面によって、ユニット本体35側へ押圧されているため、弾性復元力により、ルームランプ取付穴53の内壁面に反力を付与している。これにより、ルームランプユニット31は、水平方向(ルーフトリム51の面に平行な方向)の移動が規制され、ガタツキが生じなくなっている。
【0041】
このような取り付け状態において、ユニット本体35の一方の側壁に設けられた一対のクリップ43a、43bは、図4に示すように、垂直に保持されたフラットケーブル59の露出された導体部61a、61bに弾性接触することになる。即ち、ルームランプユニット31は、ルームランプ取付穴53に取り付けられると同時に、フラットケーブル59との電気的な接続が完了することになる。
【0042】
このように、上述のルームランプ取付構造によれば、ルームランプユニット31がルームランプ取付穴53に取り付けられると、一対のクリップ43a、43bと、フラットケーブル59の導体部61a、61bとが弾性接触し、ルームランプユニット31の取付けと、電気配線接続とがワンタッチで同時に完了する。
【0043】
従って、従来構造のように、ルームランプユニットのネジ固定と、コネクタ接続とを別々に行う必要がなくなり、ルームランプユニット31の取付作業性が向上する。また、支持部であるクリップ43と導体47とが一体化され、コネクタが不要になる。更に、クリップが、係止手段と端子とを兼ねることによって、部品数の増加を抑えてコスト低減が図れると同時に、ルームランプユニットの小型化を可能にして設計自由度を向上できる。
【0044】
また、フラットケーブル59が直接、ルームランプユニット31に接続されるので、コネクタの設けられた専用のルームランプ接続用ハーネスを分岐する必要がなくなり、ルーフハーネスが簡略化される。
【0045】
また、フラットケーブル59を、ルームランプユニット31の挿入方向と平行な方向(矢印a方向)に配置したので、挿入方向に長く形成したクリップ43a、43bのインデント67(図3参照)を、挿入に伴って導体部61a、61bに摺接させることができ、ルームランプユニット31の挿入位置のバラツキに影響されることなく、常にクリップ43a、43bが導体部61a、61bに接触可能になる。これに対し、例えばフラットケーブル59が、ルームランプユニット挿入方向と垂直な面方向(矢印c方向)に配置されていると、所定の挿入位置(挿入深さ)のみでしかクリップ43a、43bが導体部61a、61bと接触されなくなり、ルームランプユニット31の挿入位置のバラツキに影響され易い、不安定な接触構造となる。
【0046】
更に、フラットケーブル59の導体部61a、61bを、ルームランプユニット挿入方向と直交方向(矢印b方向)に配線したので、ルームランプユニット31の取付位置が、フラットケーブル59に沿う方向(矢印b方向)に位置ずれしても、導体部61a、61bが同方向に配線されているので、ルームランプユニット31の挿入位置のバラツキに影響されることなく、常にクリップ43a、43bが導体部61a、61bに接触可能になる。これに対し、フラットケーブル59の導体部61a、61bが、ルームランプユニット挿入方向と同方向(矢印a方向)に配線されていると、ルームランプユニット31の取付位置が、フラットケーブル59に沿う方向(矢印b方向)に位置ずれした場合、容易にクリップ43a、43bが導体部61a、61bから外れ、ルームランプユニット31の挿入位置のバラツキに影響され易い、不安定な接触構造となる。
【0047】
そして、この実施の形態によるルームランプ取付構造によれば、壁部55と弾性保持片57との間に、フラットケーブル59を挟持したので、フラットケーブル59を容易にルームランプユニット挿入方向と平行に配置でき、且つフラットケーブル59の導体部61a、61bをルームランプユニット挿入方向と直交方向に配線することができる。
【0048】
次に、本発明に係るルームランプ取付構造の第2の実施の形態を説明する。
図5は本発明に係るルームランプ取付構造の第2の実施の形態による分解斜視図、図6はルームランプ取付穴にルームランプユニットが取り付けられた状態の図5のルームランプ取付構造の断面図、図7は電気接触部と壁部との異なる係止構造例を(a)と(b)で示した説明図である。なお、この実施の形態では、先の第1の実施の形態と給電手段が相違しており、他の部位、部分については同一であるので、同一部位、部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0049】
ルーフトリム51には、ルームランプユニット31が挿入されるルームランプ取付穴53が形成されている。ルームランプ取付穴53の近傍には、ルームランプユニット31の挿入方向と平行な方向に立設された壁部55が、ユニット本体35の一方の側面に沿うようにして連続して設けられている。
【0050】
壁部55には、クリップ43a、43bに対応する位置で図示しないルーフハーネスからの電線69に接続された一対の電気接触部71a、71bが設けられている。電気接触部71a、71bは、例えば弾性を有する導電性金属からなり、一対の挟持片73を対向させてU字状に折曲して形成されている。これにより、電気接触部71a、71bは、挟持片73の間に壁部55を挟持してルームランプ取付穴53の近傍に配設されている。つまり、本実施の形態では、電線69及び電気接触部71a、71bによって給電手段が構成されている。
【0051】
電気接触部71a、71bは、U字形状の開口部が、壁部55の上端から挿入されて、壁部55に取り付けられる。壁部55に取り付けられた電気接触部71a、71bは、ルームランプ取付穴53の下方から挿入されるルームランプユニット31のクリップ43a、43bに摺接される。従って、電気接触部71a、71bは、クリップ43a、43bとの摺接の際の摩擦に対し、壁部55の上部から脱落しないように取り付けられていることが好ましい。
【0052】
このため、本実施の形態によるルームランプ取付構造においては、電気接触部71a、71bと壁部55とに、電気接触部71a、71bの脱落を阻止する係止手段が設けられている。係止手段は、例えば図7(a)に示すように、電気接触部71a、71bの開口部となる挟持片73の先端に設けられた係止爪74と、壁部55に設けられこの係止爪74に係止する突起75とにより構成することができる。また、係止手段は、図7(b)に示すように、係止爪74と、壁部55に設けられこの係止爪74に係止する溝部77とにより構成されるものであってもよい。
【0053】
このような係止手段が設けられることにより、電気接触部71a、71bの係止爪74が、壁部55に設けられた突起75又は溝部77に係止して、クリップ43a、43bが摺接することによる壁部55からの電気接触部71a、71bの脱落を確実に阻止することができるようになっている。
【0054】
次に、このように構成されたルームランプ取付構造の作用を説明する。
ルームランプユニット31は、ルーフトリム51のルームランプ取付穴53に挿入されると、それぞれのクリップ43が、係合鍔部57に当接され、ユニット本体35へ押し付けられる方向に弾性変形される。
【0055】
更に、ルームランプユニット31が、ルームランプ取付穴53に押し込まれることで、クリップ43が、係合鍔部57を乗り越えることになる。クリップ43が係合鍔部57を乗り越えると同時に、ルームランプユニット31は、図6に示すように、フランジ部39が、ルームランプ取付穴53の周縁に当接し、それ以上の挿入が規制される。
【0056】
この状態において、各クリップ43は、フランジ部39とによって、係合鍔部57を挟持する。これにより、ルームランプユニット31は、挿入方向の移動が規制され、ガタツキが生じなくなる。また、それぞれのクリップ43は、ルームランプ取付穴53の内壁面によって、ユニット本体35側へ押圧されているため、弾性復元力により、ルームランプ取付穴53の内壁面に反力を付与している。これにより、ルームランプユニット31は、水平方向(ルーフトリム51の面に平行な方向)の移動が規制され、ガタツキが生じなくなっている。
【0057】
このような取り付け状態において、ユニット本体35の一方の側壁に設けられた一対のクリップ43a、43bは、図6に示すように、壁部55に挟着された電気接触部71a、71bに接触することになる。即ち、ルームランプユニット31は、ルームランプ取付穴53に取り付けられると同時に、電気接触部71a、71bとの電気的な接続が完了することになる。
【0058】
このように、上述のルームランプ取付構造によれば、ルームランプユニット31がルームランプ取付穴53に取り付けられると、一対のクリップ43a、43bと、電気接触部71a、71bとが接触し、ルームランプユニット31の取付けと、電気配線接続とがワンタッチで同時に完了する。
【0059】
従って、従来構造のように、ルームランプユニットのネジ固定と、コネクタ接続とを別々に行う必要がなくなり、ルームランプユニット31の取付作業性が向上する。また、クリップ43a、43bに、電線接続した電気接触部71a、71bが接触されるので、コネクタが不要になる。
【0060】
また、電気接触部71a、71bをU字状に形成し、壁部55の上方から嵌入して、対向する挟持片73によって壁部55を表裏から挟持するようにしたので、電気接触部71a、71bを簡素な組み付け構造で、ルームランプ取付穴53の近傍に容易に配設することができる。
【0061】
更に、電気接触部71a、71bの先端に係止爪74を設け、壁部55にはこの係止爪74に係止する突起65又は溝部67を設けたので、電気接触部71a、71bのルームランプユニット挿入方向の可動を阻止することができる。これにより、ルームランプユニット31の挿入時に、クリップ43a、43bとの摩擦によって、電気接触部71a、71bが同方向に移動し、接触不良となることを防止でき、常に確実な接触状態を得ることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るルームランプ取付構造は、ルームランプ取付穴の周縁に係止する一対のクリップをルームランプユニットに設け、このクリップとランプの電極とを導体によって導通させ、ルーフトリムのルームランプ取付穴の近傍には、給電手段として、導体部を露出させたフラットケーブルを設けたので、ルームランプユニットをルームランプ取付穴に取り付けることで、一対のクリップと、フラットケーブルの導体部あるいは電気接触部とを弾性接触させて、ルームランプユニットの取付けと、電気配線接続とをワンタッチで同時に行うことができる。この結果、ルームランプユニットの取付作業性を向上させることができる。また、ルームランプユニットの支持部であるクリップと導体とを一体化でき、コネクタ接続でなくなることから部品点数を少なくしてコストを低減することができる。更に、クリップが、係止手段と端子とを兼ねることによって、部品数の増加を抑えてコスト低減が図れると同時に、ルームランプユニットの小型化を可能にして設計自由度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルームランプ取付構造の第1の実施の形態による分解斜視図である。
【図2】図1のルームランプユニットに設けられるクリップの正面視を(a)、そのA−A矢視を(b)で示した説明図である。
【図3】ルームランプ取付穴にルームランプユニットが取り付けられた状態の図1のルームランプ取付構造の断面図である。
【図4】図3のB−B矢視図である。
【図5】本発明に係るルームランプ取付構造の第2の実施の形態による分解斜視図である。
【図6】ルームランプ取付穴にルームランプユニットが取り付けられた状態の図5のルームランプ取付構造の断面図である。
【図7】電気接触部と壁部との異なる係止構造例を(a)と(b)で示した説明図である。
【図8】従来のルームランプ取付構造を示すメインモジュールの斜視図である。
【符号の説明】
31 ルームランプユニット
33 ランプ
33a、33b 端子(電極)
43(43a、43b) クリップ
47a、47b、47c 導体
51 ルーフトリム
53 ルームランプ取付穴
59 フラットケーブル
61a、61b 導体部
63 絶縁被覆
69 電線
71a、71b 電気接触部
73 挟持片
74 係止爪
75 突起
77 溝部
Claims (1)
- ルーフトリムに形成されたルームランプ取付穴に、ルームランプユニットを取り付けるためのルームランプ取付構造であって、
前記ルーフトリムは、
前記ルームランプ取付穴に突出する係合鍔部と、
前記ルームランプ取付穴の近傍に対向して立設された壁部と、
少なくとも一方の前記壁部の横方向に沿って配置され、導体部の一部が絶縁被覆を除去されて露出しているフラットケーブルと、
を有し、
前記ルームランプユニットは、
前記ルームランプ取付穴に挿入されたときに前記壁部と対向する外周面を有するユニット本体と、
前記外周面の下部から該外周面に垂直に突出したフランジ部と、
前記ユニット本体に固定された固定端と他端の自由端とを有し、前記自由端が前記外周面に当接し、前記固定端と自由端との中間部分が前記外周面から離間するように折れ曲がった導電性の弾性体から成る少なくとも一対のクリップと、
ランプと、
前記ランプの電極と前記クリップの前記固定端とを導通させる導体と、
を有し、
前記ルームランプ取付穴に前記ルームランプユニットを挿入したとき、前記クリップの前記中間部分が、前記壁部またはフラットケーブルに弾接するとともに、前記クリップの自由端側と前記フランジ部との間で前記ルーフトリムの前記係合鍔部を挟持することにより、前記ルームランプユニットを前記ルームランプ取付穴に保持し、且つ、前記クリップの前記中間部分が、前記フラットケーブルの導体部と接触することにより、前記ランプの電極へ電力供給を行うことを特徴とするルームランプ取付構造。
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