JP3872929B2 - 記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は記録再生機能を有するデジタル放送受信機に使用される記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル放送で採用されるMPEG(Moving Pictures Experts Group)ストリームを記録再生する従来の装置として特開平11−39850号公報に示された記録再生装置がある。図9はその特開平11−39850号公報に示されたコンピュータを基にした記録再生装置を示すもので、図において、901はマイクロプロセッサ、902はメインメモリ、903はバスブリッジ、904はI/O(Input/Output)インターフェース、905は補助記憶インターフェース、906は補助記憶インターフェース905に接続されたハードディスク、907はTVチューナを内蔵したMPEGリアルタイムエンコーダボード、908はAV処理回路、909はAV処理回路908が画像表示処理に使用するメモリ(VRAM)である。
【0003】
マイクロプロセッサ901、メインメモリ902、およびバスブリッジ903は、相互に内部バスを介して接続されており、残りのブロックは拡張バスを介して相互に接続されている。バスブリッジ903は、内部バスと、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industry Standard Architecture)バスなどの拡張バスとの間でのデータのやりとりを制御している。
【0004】
拡張バスには、補助記憶インターフェース905、MPEGリアルタイムエンコーダボード907、AV処理回路908が接続され、補助記憶インターフェース905にはハードディスク906が接続されている。
【0005】
マイクロプロセッサ901は、ハードディスク906に記録されたオペレーティングシステムの制御の下、同ハードディスク906に記録された各種のアプリケーションプログラムを実行することで、例えば、画像の記録、再生、編集、デコード処理や、その他の所定の処理を行う。
【0006】
MPEGリアルタイムエンコーダボード907は、画像および音声をリアルタイムで、例えば、MPEG1の規格に準拠してエンコードするものであり、テレビジョン放送番組を受信するTVチューナを内蔵しており、このTVチューナが受信した番組をMPEGエンコードすることができる。
【0007】
AV処理回路908は、例えば、VGA(Video Graphics Array)や3次元アクセラレータ(いずれも図示せず)などで構成され、ディスプレイへの表示やスピーカへの音声出力を行う。また、AV処理回路908は、NTSCエンコーダを内蔵しており、例えば、VTRなどにNTSC方式に準拠した画像を出力することができる。
【0008】
ハードディスク906に記録されているアプリケーションプログラムにより、画像の記録、再生、編集、デコードなどの処理がなされる。例えば、MPEGリアルタイムエンコーダボード907のTVチューナで受信したテレビジョン放送番組をMPEGストリームにエンコードし、そのデータを拡張バスを介してハードディスク906に記録する。さらには、その記録中に、既に録画済みの映像(画像)の任意の場面の再生なども行うようになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように構成された従来の記録再生装置では、コンピュータを基本とし、ハードディスク上へのデータ記録はオペレーティングシステムが提供するファイルシステムに則して実行されるために、ファイルシステムが複雑となってしまうという難点があった。
【0010】
また、コンピュータのファイルシステムはサイズの小さなファイルも効率的に記録可能なように構成されているので、記録と消去を繰り返すことで、1つのストリームをハードディスク上に連続的に記録することができず、記録の断片化が進行し、その断片化解消の処理(デフラグメント)が必要であった。
【0011】
また、コンピュータのファイルシステムに従った記録方法では、頭出しや飛び越し再生等の特殊再生を行うためには一旦データを全て読み出す必要があるため、特殊再生を高速に行うことが困難であった。
【0012】
また、MPEGストリームをコンピュータと同様なファイルシステムを用いたファイルとして管理しているために、ハードディスク内部のコピーやハードディスクの付け替え等により容易に複製ができてしまうなどの問題があった。
【0013】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ハードディスク等の記録媒体にMPEGストリームから構成される番組を記録する際に、ファイルシステムを簡略化した記録再生装置を得ることを目的としている。
【0014】
また、ハードディスク等の記録媒体にMPEGストリームから構成される番組の記録と再生を繰り返した場合でも断片化の進行を抑えることが可能な記録再生装置を得ることを目的としている。
【0015】
また、ハードディスク等の記録媒体にMPEGストリームから構成される番組を記録する際に、容量に対する記録効率の高い記録再生装置を得ることを目的としている。
【0016】
また、ハードディスク等の記録媒体に記録されたMPEGストリームから構成される番組に対して、容易に特殊再生を行うことが可能な記録再生装置を得ることを目的としている。
【0017】
また、ハードディスク等の記録媒体に記録されたMPEGストリームから構成される番組が、番組毎に伝送レートが異なるような場合でも、容易に特殊再生を行うことが可能な記録再生装置を得ることを目的としている。
【0018】
また、ハードディスク等の記録媒体を付け替えた場合でも、他の装置からは番組データを容易に取り出すことができない記録再生装置を得ることを目的としている。
【0019】
あるいは、ハードディスク等の記録媒体を付け替えた場合でも、他の装置からは番組データを容易に取り出すことができる記録再生装置を得ることを目的としている。
【0020】
あるいは、ハードディスク等の記録媒体を付け替えた場合でも、他の装置からは番組データを容易に取り出すことができないと同時に、装置を安価にする記録再生装置を得ることを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る記録再生装置は、記録媒体、この記録媒体にデータを記録する記録手段、および上記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段を有し、入力されるデジタル映像音声信号からなる番組データを上記記録手段を用いて上記記録媒体に記録し、記録された番組を上記再生手段を用いて再生する記録再生装置であって、上記記録媒体をあらかじめ複数個の領域に分割し、分割された記憶媒体の各領域に単一の番組の全部または一部を記録するようにすると共に、上記記録媒体を分割した上記領域の大きさを、記録手段が上記記録媒体に対して連続して記録を行うことのできる最大記録データサイズよりも大きくしたものである。
【0023】
また、記録媒体を分割した1つの領域の大きさを、記録手段が上記記録媒体に対して連続して記録を行うことのできる最大記録データサイズの整数倍にしたものである。
【0024】
また、記録媒体を分割した領域群を、記録されている番組時間一定の時間単位にさらに分割し、再生手段は上記時間単位を基準として再生開始するようにしたものである。
【0025】
また、記録媒体を分割した領域群を、記録されている番組データ量一定の単位にさらに分割し、上記番組データ量一定の単位に含まれる同一番組の複数個の時刻情報を使用して番組データ量一定の単位を時間単位に換算し、再生手段は換算された上記時間単位を基準として再生開始するようにしたものである。
【0026】
また、分割された記録媒体の領域群とその領域群に記録されている番組群とを関連付ける情報を上記記録媒体とは別の不揮発性メモリに保管するようにしたものである。
【0027】
また、分割された記録媒体の領域群とその領域群に記録されている番組群とを関連付ける情報を上記記録媒体に保管するようにしたものである。
【0028】
また、分割された記録媒体の領域群とその領域群に記録されている番組群とを関連付ける情報を上記記録媒体とは別の不揮発性メモリと上記記録媒体とに分散して保管するようにしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る記録再生装置を示すもので、図において、1は例えばMPEG2トランスポートストリーム等の入力デジタル映像音声信号、2はFIFO(First In First Out)メモリ等により構成される入力バッファ装置、3は記録装置、4はハードディスク等の記録媒体、5は再生装置、6はFIFOメモリ等により構成される出力バッファ装置、7は出力デジタル映像音声信号である。
【0030】
8はCPU(Central Processing Unit、中央演算装置)、9はCPU8から制御されるCPUバス、10はCPUバス9上に接続されているメモリ装置、11はメモリ装置10内に格納されているファイルシステムである。
【0031】
101は記録媒体4を分割した記録領域(ゾーン)、102は記録媒体4に記録されている第1の番組、103は記録媒体4に記録されている第2の番組である。
【0032】
次に動作を説明する。入力デジタル映像音声信号1は、例えばデジタル衛星放送等を受信した信号で、MPEG2トランスポートストリーム形式に従って圧縮符号化された映像や音声信号から構成される番組を伝送している。番組記録時の動作は、入力デジタル映像音声信号1が、一旦入力バッファ装置2により一定量をバッファリング(蓄積)された後、記録装置3により記録媒体4にバースト的に記録される。
【0033】
記録媒体4はN個の記録領域であるゾーン101にあらかじめ分割されており、1つのゾーン(例えばゾーン1)は単一の番組(例えば番組1)の全部または一部を記録するように構成されている。番組(例えば番組2)が長時間にわたるような場合、複数のゾーン(例えばゾーン2とゾーン3)に記録されるが、ある一つのゾーンが複数の異なる番組(例えば第1の番組102と第2の番組103)を同時に含むことはない。
【0034】
番組再生時の動作は、再生装置5によって、再生する番組に該当するゾーンの先頭からデータを読み出し、出力バッファ装置6にバースト的に伝送して一旦バッファリングする。出力バッファ装置6は後段のデコーダ装置(図示せず)に出力デジタル映像音声信号7を伝送し、映像音声データを復号させることで再生映像音声を得る。入力バッファ装置2、記録装置3、再生装置5、出力バッファ装置6は、それぞれCPUバス9に接続されており、CPU8から制御される。
【0035】
本実施の形態1では、図に示すように、第1のゾーン(図中ゾーン1)中に第1の番組102が、第2と第3のゾーン(図中ゾーン2とゾーン3)に第2の番組103が記録されており、各ゾーンと記録された番組を関連付ける情報すなわちファイルシステム11は、メモリ装置10内に格納されているものとする。ファイルシステム11の構成は、最大でも番組数とゾーン数Nのマトリクスで表すことが可能で、例えばコンピュータで使用されているファイルシステムに比較して簡略化することができる。
【0036】
また、ゾーン101の数Nと記録する番組の数を一定にすることで、ハードディスク等で構成される記録媒体4の容量に関わらず、同じファイルシステム11を使用することが可能で、装置を安価にすることができる。
【0037】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2に係る記録再生装置を示すもので、図において、104は第1と第3と第5のゾーン(図中ゾーン1とゾーン3とゾーン5)に分割されて格納されている第3の番組、105は、記録手段が記録媒体に対して連続して記録を行うことのできる最大記録データサイズである最大DMA(Direct Memory Access)転送単位であり、その他は実施の形態1と同様である。記録媒体4に対して記録と消去を繰り返した場合、このように1つの番組が連続しないゾーンに分割されて記録されることがある。
【0038】
一般的に記録媒体としてハードディスクを使用したコンピュータシステム等の場合、ファイルが分断化されると、データの再生時に連続したデータ転送が難しくなり、実際のデータ転送の時間に対してヘッド・シーク時間等の機構的なオーバーヘッドが相対的に増加し、総合的にデータ転送のパフォーマンスが低下する。これを防ぐために、定期的に分断化を解消するようファイルをハードディスクの連続した領域に再配置し、同時にファイルシステムを更新する等の処理(デフラグメント)が必要になる。
【0039】
本実施の形態2では、ゾーン101のサイズは、データの最大記録単位に比較して十分大きくなるようにNの値が選定されている。例えば記録媒体4がIDE(Integrated Drive Electronics)方式のハードディスクである場合、1回のDMA転送の最大値である128kBに比較して、ゾーン101が十分大きなサイズとなるようにNの値を選定している。
【0040】
従って、番組データの分断化が最大N個まで進行したとしても、ゾーン101のサイズが十分に大きければ最大サイズでDMA転送を行うことが可能で、記録や再生時にヘッド・シーク時間等の機構的なオーバーヘッドを、実際のデータ転送時間に比較して相対的に小さくすることができる。すなわち、ある番組が連続的でないゾーン101に分割されて記録されていたとしても、再生時に十分なデータ転送パフォーマンスを得ることが可能になるため、第3の番組104を連続したゾーンに再配置する必要がなく、記録媒体4とファイルシステムの管理を簡略化することが可能になる。
【0041】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3に係る記録再生装置を示すもので、図において、106は第1と第2のゾーン(図中ゾーン1とゾーン2)にまたがって記録されている第6の番組で、その他は実施の形態2と同様である。ここで最大DMAデータ転送単位105は、記録装置3が記録媒体4に対して一度に連続して記録可能な最大データ転送単位であり、各ゾーン101は最大DMAデータ転送単位105の整数倍になるようにNの値が選定されている。
【0042】
例えば、記録媒体4がIDE方式のハードディスクの場合、最大DMAデータ転送単位105は128kB(512B×256セクタ)であるが、一般的に番組データはそれに比較して非常にサイズが大きい。例えばデジタル衛星放送などの場合、データレートは約26Mbpsで、10分間の番組で2GB近くに達する。従って入力バッファ装置2で十分にバッファリングしたとしても、一度のDMA転送で記録媒体4に番組データを全て記録するのは不可能で、DMA転送を複数回繰り返さなければならない。
【0043】
この場合、各ゾーン101のサイズが最大DMAデータ転送単位105の整数倍に設定されていれば、常に最大のDMA転送を繰り返すことが可能で、かつゾーン101に過不足なく番組データ記録することが可能になり、記録媒体4の記録効率を高めることができる。
【0044】
また、CPU8から入力バッファ装置2や記録装置3の制御を行う場合も、1回のデータ転送サイズを変化させることなく記録を行うことができるため、制御手順を簡略化することができる。
【0045】
また、記録媒体4に対してDMA転送ではなく、例えばPIO(Programmable Input/Output)転送を用いて記録を行うような場合でも、同様の効果を奏する。
【0046】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4に係る記録再生装置を示すもので、図において、107は各ゾーン101に記録されている第6の番組106を構成する記録時間単位である。一般に放送用途では、番組ストリームは固定データレートを採用している場合が多く、固定サイズのゾーン101に記録した場合には自動的に各ゾーン101に記録される番組時間は一定となる。本実施の形態では、1つのゾーン101をM個の時間単位107に分割しており、また時間単位107はさらに整数個の最大DMAデータ転送単位105から構成されているものとする。
【0047】
例えば、第6の番組106を、先頭からある時間経過した位置から再生する場合、経過時間を時間単位107を基準にサーチする。例えば第2の時間単位(図中T2)の先頭に相当する最大DMAデータ転送単位105から再生を行うことにより、番組冒頭から時間単位(図中T1)だけ経過した位置からの再生を可能にする。
【0048】
また、番組を再生中に現在の再生位置からある時間前または後の位置から再生を行う場合も、上記と同様に時間単位107を基準に再生開始位置をずらすことで対応が可能である。
【0049】
分割された時間単位107は、ゾーン101に対して小さい程、特殊再生時の時間的な分解能は向上するが、最大DMAデータ転送単位105よりも小さくなると、データ転送サイズを変化させる必要が生じるために全体的なデータ転送パフォーマンスを損なう。また、逆に時間単位107を十分大きくすることで、制御を簡略化することができるが、特殊再生時の時間的な分解能は低下する。
【0050】
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5に係る記録再生装置を示すもので、図において、108は記録されている第6の番組106のデータに含まれるPCR(Program Clock Reference、時刻情報)で、その他は実施の形態4と同様である。ISO/IEC13818−1で規定されたMPEG2トランスポートストリームの場合、PCR108を1秒間に10回以上伝送することが定められているため、時間単位107に1/10秒以上の番組を記録する場合、少なくとも時間単位107に1つ以上のPCR108を含むことになる。
【0051】
例えば、HDTV(High Difinition TeleVision)放送やSDTV(Standard Difinition TeleVision)放送が混在している等、番組によりデータレートが異なる場合には、前記実施の形態4に示したような、記録されたデータ量と番組時間を単純に関連付けて特殊再生を行うことが困難になる。
【0052】
このような場合には、例えば第1のゾーン(図中ゾーン1)の時間単位(図中T1)に含まれるPCR108の値と、第2のゾーン(図中ゾーン2)の時間単位に含まれるPCR108の値を比較することにより記録されたデータ量と記録時間の関係を算出することが可能になる。データサイズと記録時間の関係が明らかになれば、前記実施の形態4と同様の手法を用いて特殊再生が可能になる。
【0053】
また、本実施の形態では、記録されたデータ量と記録時間の関係を算出する際に、同じ番組が記録された隣り合うゾーン101に含まれるPCR108の値を比較したが、例えば同一ゾーン101に含まれる時間単位107に含まれるPCR108の値を比較してもよい。
【0054】
実施の形態6.
図6はこの発明の実施の形態6に係る記録再生装置を示すもので、図において、12はCPUバス9上に配置された不揮発性メモリ、13は不揮発性メモリ12内に格納されたファイルシステムである。109は第7の番組、110は第8の番組、111は第9の番組である。
【0055】
本実施の形態においては、第7の番組109は第1と第2のゾーン(図中ゾーン1と2)に、第8の番組110は第3と第4のゾーン(図中ゾーン3と4)に、第9の番組111は第5のゾーン(図中ゾーン5)にそれぞれ記録されているものとする。ファイルシステム13は、このような各ゾーンと記録されている各番組とを関連付ける情報であり、各番組を記録媒体4に記録する時にCPU8により更新され、再生時にはそのファイルシステム13に従って再生が行われる。ファイルシステム13はこのように、再生時に使用される情報であるため、例えば装置自体の電源断時も内容を保持しておく必要があるが、本実施の形態に示すように、フラッシュメモリ等により構成される不揮発性メモリ12内に格納しておくことで、その内容を保持することが可能になる。
【0056】
このようにファイルシステム13を記録媒体4とは別に格納しておくことで、例えばハードディスク等の記録媒体4を取り外して他の同等な受信機に付け替えた場合に、記録されている番組を認識するためのファイルシステム13がないため番組を再生することが不可能となり、不正コピーあるいは不正視聴を防ぐことが可能になる。これは、記録媒体4に例えば有料放送を記録するような場合に、最も効果を発揮する。
【0057】
また、本実施の形態では、ファイルシステム13を不揮発性メモリ12内に格納しておくものとしたが、通常動作時はメモリ装置10内に格納しておき、装置の電源断の前に不揮発性メモリ12内に待避させ、逆に電源投入時に不揮発性メモリ12からメモリ装置10内に展開するといった運用をしても同様の効果を奏する。
【0058】
実施の形態7.
図7はこの発明の実施の形態7に係る記録再生装置を示すもので、図において、112は記録媒体4内に格納されたファイルシステムである。その他は実施の形態6と同様である。
【0059】
本実施の形態においては、第7の番組109は第1と第2のゾーン(図中ゾーン1と2)に、第8の番組110は第3と第4のゾーン(図中ゾーン3と4)に、第9の番組111は第5のゾーン(図中ゾーン5)にそれぞれ記録されているものとする。ファイルシステム112は、このような各ゾーン101と記録されている各番組とを関連付ける情報であり、各番組を記録媒体4に記録する時にCPU8により更新され、再生時にはそのファイルシステム112に従って再生が行われる。ファイルシステム112はこのように、再生時に使用される情報であるため、例えば装置自体の電源断時も内容を保持しておく必要があるが、本実施の形態に示すように、記録媒体4内に格納しておくことで、その内容を保持することが可能になる。
【0060】
このようにファイルシステム112を記録媒体4内部に格納しておくことにより、ハードディスク等の記録媒体4を他の受信機に移動させた場合でも、ファイルシステム112を同時に移動することになるので再生が可能となる。従って著作権上の問題がない無料放送番組のみを記録しているような場合等、携帯性を持たせることができる。特に記録媒体4としてリムーバブルなハードディスク等の着脱可能なメディアを使用した場合に最も効果を発揮する。
【0061】
また、本実施の形態ではファイルシステム112を記録媒体4内に格納しておくものとしたが、通常動作時はメモリ装置10内に格納しておき、装置の電源断の前に記録媒体4内に待避させ、逆に電源投入時に記録媒体4からメモリ装置10内に展開するといった運用をしても同様の効果を奏する。
【0062】
実施の形態8.
図8はこの発明の実施の形態8に係る記録再生装置を示すもので、図において、14は不揮発性メモリ12内に格納された第1のファイルシステム、113は記録媒体4内に格納された第2のファイルシステムである。その他は実施の形態6または実施の形態7と同様である。
【0063】
本実施の形態においては、第7の番組109は第1と第2のゾーン(図中ゾーン1と2)に、第8の番組110は第3と第4のゾーン(図中ゾーン3と4)に、第9の番組111は第5のゾーン(図中ゾーン5)にそれぞれ記録されているものとする。第1のファイルシステム14と第2のファイルシステム113は、このような各ゾーン101と記録されている各番組とを関連付ける情報であり、各番組を記録媒体4に記録するときにCPU8により更新され、再生時にはその第1のファイルシステム14と第2のファイルシステム113に従って再生が行われる。
【0064】
第1のファイルシステム14と第2のファイルシステム113は、このように、再生時に使用される情報であるため、例えば装置自体の電源断時も内容を保持しておく必要があるが、本実施の形態に示すように不揮発性メモリ12と記録媒体4内に格納しておくことで、その内容を保持することが可能になる。
【0065】
また、本実施の形態では各ゾーン101と記録されている各番組とを関連付ける情報を、あえて不揮発性メモリ12と記録媒体4に分散させて保管し、第1のファイルシステム14と第2のファイルシステム113が揃って初めて再生が可能となるように構成している。これにより、例えばハードディスク等の記録媒体4を他の受信機に移動させた場合に、第1のファイルシステム14がないため番組を再生することが不可能となる。また、第1のファイルシステム14と第2のファイルシステム113を全て不揮発性メモリ12に保管する実施の形態6に比較して、不揮発性メモリ12の容量を小さく抑えることが可能である。一般に不揮発性メモリ12は、容量が小さくなるほど安価であるため、結果的に安価な記録再生装置を得ることができる。
【0066】
なお、本実施の形態では、第1のファイルシステム14と第2のファイルシステム113を、それぞれ不揮発性メモリ12と記録媒体4に格納しておくものとしたが、通常動作時はメモリ装置10内に格納しておき、装置の電源断の前に不揮発性メモリ12と記録媒体4内に待避させ、逆に電源投入時にメモリ装置10内に展開するといった運用をしても同様の効果を奏する。
【0067】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ハードディスク等の記録媒体を一定サイズの複数領域(ゾーン)に分割して、分割された領域毎に同じ番組の全部または一部を記録するように構成したので、ファイルシステムを簡略化することができる。
【0068】
また、分割する領域のサイズを最大データ転送サイズに対して十分大きくとることで、記録データの分断化をある程度以上には進行させず、また番組が複数ゾーンにまたがって記録されている場合でも番組再配置を行う必要がない。
【0069】
また、分割する領域のサイズを最大データ転送サイズの整数倍に設定することで、記録媒体に番組データを記録する効率を向上させることができる。
【0070】
また、一定サイズに分割された領域単位で記録された一定レートのMPEGストリームから構成される番組を再生することで、頭出し再生や飛び越し再生等の特殊再生を容易に行うことができる。
【0071】
また、一定サイズに分割された領域中に含まれる2つ以上の時刻情報を比較して、記録されたデータ量と番組時間の関係を算出するように構成したので、その情報に基づいて頭出し再生や飛び越し再生等の特殊再生を容易に行うことができる。
【0072】
また、記録された番組と記録された領域とを関連付ける記録情報を記録媒体とは異なる媒体に記録するように構成したので、記録媒体を取り外して他に転用する等の不正コピーを防ぐことができる。
【0073】
また、記録された番組と記録された領域を関連付ける記録情報を記録媒体自体に記録するように構成することにより、記録媒体の携帯性を向上させることができる。
【0074】
また、記録された番組と記録された領域とを関連付ける情報を不揮発性メモリと記録媒体とに分散して記録することにより、記録媒体を取り外す等の不正コピーを防ぐことができると同時に、不揮発性メモリの容量を小さく抑えて記録再生装置のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係る記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6に係る記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態7に係る記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態8に係る記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図9】 従来の記録再生装置を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 入力デジタル映像音声信号、
2 入力バッファ装置、
3 記録装置、 4 記録媒体、
5 再生装置、 6 出力バッファ装置、
7 出力デジタル映像音声信号、
8 CPU、 9 CPUバス、
10 メモリ装置、 11 ファイルシステム、
12 不揮発性メモリ、 13 ファイルシステム、
14 第1のファイルシステム、
101 ゾーン、 102 第1の番組、
103 第2の番組、 104 第3の番組、
105 最大DMAデータ転送単位、
106 第6の番組、 107 記録時間単位、
108 PCR(時刻情報)、 109 第7の番組、
110 第8の番組、 111 第9の番組、
112 ファイルシステム、 113 第2のファイルシステム。
Claims (7)
- 記録媒体、この記録媒体にデータを記録する記録手段、および上記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段を有し、入力されるデジタル映像音声信号からなる番組データを上記記録手段を用いて上記記録媒体に記録し、記録された番組を上記再生手段を用いて再生する記録再生装置であって、上記記録媒体をあらかじめ複数個の領域に分割し、分割された記憶媒体の各領域に単一の番組の全部または一部を記録するようにすると共に、上記記録媒体を分割した上記領域の大きさを、記録手段が上記記録媒体に対して連続して記録を行うことのできる最大記録データサイズよりも大きくしたことを特徴とする記録再生装置。
- 記録媒体を分割した1つの領域の大きさを、記録手段が上記記録媒体に対して連続して記録を行うことのできる最大記録データサイズの整数倍にしたことを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 記録媒体を分割した領域群を、記録されている番組時間一定の時間単位にさらに分割し、再生手段は上記時間単位を基準として再生開始するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の記録再生装置。
- 記録媒体を分割した領域群を、記録されている番組データ量一定の単位にさらに分割し、上記番組データ量一定の単位に含まれる同一番組の複数個の時刻情報を使用して番組データ量一定の単位を時間単位に換算し、再生手段は換算された上記時間単位を基準として再生開始するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の記録再生装置。
- 分割された記録媒体の領域群とその領域群に記録されている番組群とを関連付ける情報を上記記録媒体とは別の不揮発性メモリに保管するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の記録再生装置。
- 分割された記録媒体の領域群とその領域群に記録されている番組群とを関連付ける情報を上記記録媒体に保管するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の記録再生装置。
- 分割された記録媒体の領域群とその領域群に記録されている番組群とを関連付ける情報を上記記録媒体とは別の不揮発性メモリと上記記録媒体とに分散して保管するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088063A JP3872929B2 (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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