JP3872740B2 - 電動車両のモータ制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクセルの操作量に対応する速度指令値と電動車両の車速とに基づいてトルク指令値を算出し、該トルク指令値に応じて走行用のモータを駆動する電動車両のモータ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動車両においては、アクセルの操作および負荷変動に対応する応答性を向上させるため、モータの界磁コイルに流れる電流を検出してフィードバック制御を行っている(例えば、特許文献1参照)。また、車速に対応した制御を行うために角度センサまたは速度センサを設けている。車速に対して適切かつ即時に対応するために、角度センサ、速度センサには高分解能なものが採用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−130913号公報(段落[0012]、[0013]および図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電流を検出するセンサや回転角度を検出するセンサは比較的高価であり、電動車両の価格の高騰を招く。
【0005】
電流を検出するセンサを使用しない場合には、モータ自身の時定数によって最大の応答速度が決定されるため、比較的遅い応答速度となる。また、回転角度または速度を検出するセンサとして低分解能なものを使用すると、車速に対して遅れが生じるなどの不適当な制御となる。つまり、アクセルペダルの踏み込み量に対する車速の応答が低下し、坂道の傾斜変化等の負荷変動時において車速が不安定になる。
【0006】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、走行用モータの制御に用いられるセンサを省略または簡素化するとともに、アクセルの操作量に正確かつ迅速に応答し、負荷変動時にも安定して走行することのできる電動車両のモータ制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電動車両のモータ制御方法は、アクセルの操作量に対応する速度指令値と電動車両の車速との偏差にゲインを乗算した第1中間変数を求めるステップと、前記第1中間変数を、正の第1閾値と負の第2閾値との範囲内に制限して第2中間変数を求めるステップと、前記第2中間変数を積分してトルク指令値を生成し、該トルク指令値に応じて走行用のモータを駆動するステップと、前記偏差の正負符号、並びに、前記トルク指令値の正負符号による4種類の組み合わせにそれぞれ対応して、前記ゲイン、前記第1閾値および/または前記第2閾値を変更するステップと、を有することを特徴とする。
【0008】
このように、ゲイン、第1閾値および第2閾値を電動車両の走行状態に合わせた4パターンに応じて変更し、その後に積分を行うようにすると、車両の走行速度を高精度に検出する必要がない。またモータに流れる電流を検出しなくてもアクセルの操作量に正確かつ迅速に応答し、負荷変動時にも安定して走行することができる。
【0009】
この場合、前記トルク指令値が正であり、前記偏差が正であって、前記車速が所定速度以下のときに、前記ゲインを前記車速に比例して増大させるとともに前記第1閾値を前記車速に比例して減少させると、偏差に対するトルク指令値の応答とモータの回転を滑らかにすることができる。
【0010】
また、前記トルク指令値が正であり、前記偏差が負であるとき、前記ゲインを基準ゲイン値より増大させるとともに前記第2閾値を基準閾値より減少させると、アクセルの操作量を減少させた場合の車速の応答性や、登坂終了時の不要な加速を防止することができる。
【0011】
さらに、前記トルク指令値が負であり、前記偏差が負であって、前記車速が所定速度以下のときに、前記ゲインを前記車速に比例して増大させるとともに前記第2閾値を前記車速に比例して減少させると、偏差に対するトルク指令値の応答が滑らかになり、電動車両を緩やかに減速または停止させることができる。
【0012】
さらにまた、前記トルク指令値が負であり、前記偏差が正であるとき、前記ゲインを基準ゲイン値より増大させるとともに前記第1閾値を基準閾値より増大させると、アクセルの操作量を増した場合の車速の応答性や、坂の下り終り時の不要な減速を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電動車両のモータ制御方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図1〜図12を参照しながら説明する。
【0014】
本実施の形態に係る電動車両のモータ制御方法は、図1に示す電動車両10において、主として、ECU(Electric Control Unit)12により実行される。
【0015】
図1に示すように、電動車両10は、モータ14を動力源として走行するものであり、モータ14の回転軸が変速機能をもつディファレンシャルギア16に接続されている。モータ14の回転動力は、ディファレンシャルギア16および車軸18を介して前輪20に伝えられる。
【0016】
ECU12は、プログラム28に従って動作するCPU30の制御下に処理を行う。ECU12には、アクセルペダル32の踏み込み量を検出するボリューム34の信号が供給される。ECU12ではこのボリューム34の信号に基づいてモータ14に対する信号値を算出し、出力インターフェース(出力I/F)36に供給する。出力インターフェース36は、制御信号をインバータ38へ供給し、インバータ38は、バッテリ40から供給される電力を制御し、指令信号に基づいてモータ14を駆動する。
【0017】
モータ14にはホールIC型の回転角度検出センサ42が設けられており磁極の位置を検出する。回転角度検出センサ42はホールIC型であることからモータ14の極数に応じた角度検出分解能を有し、角度検出分解能は低い。ホールIC型のセンサは、エンコーダ等の高分解能のセンサと比較して廉価である。
【0018】
この回転角度検出センサ42の信号は入力インターフェース(入力I/F)44を介してECU12に供給される。
【0019】
図2に示すように、ECU12は、アクセルペダル32の踏み込み量(操作量)を示すボリューム34の信号と回転角度検出センサ42の信号とに基づいて制御を行う。
【0020】
ECU12では、速度指令変換部52において、ボリューム34の信号から速度指令値cを算出する。つまり、図3に示すように、ボリューム34の信号と速度指令値cとは略比例的に対応し、ボリューム34の信号が変化するときには速度指令値cは所定の傾斜を有するように変化する。速度指令値cには、図示しないブレーキペダルの踏み込み量に係る情報を反映させるようにしてもよい。
【0021】
図2に戻り、ECU12は、速度指令値cと車速vとを減算点54において減算する。この減算結果である速度偏差εはゲイン乗算部56に供給され、ゲインGを乗算して中間変数(第1中間変数)Gεを求める。ECU12ではアクセルペダル32の踏み込み量が速度指令変換部52を介して速度指令値cとなり、車速vをフィードバックしながら制御を行うので、基本的には車速制御を行うこととなる。車速制御を行うことで、負荷変動時や重負荷時にも速度の微妙なコントロールが可能であり、アクセルペダル32の踏み込みに対して急加速等の不測の挙動を起こすことがない。
【0022】
中間変数Gεはリミッタ58に供給され符号が正の第1閾値L1と符号が負の第2閾値L2との範囲内に制限される。ゲインG、第1閾値L1および第2閾値L2は、それぞれリミッタ・ゲイン設定部60によって設定される。
【0023】
リミッタ58で制限された値は積分器入力(第2中間変数)a1として積分器62に供給されて積分される。図2における積分器62のブロック内に示す「s」は微分演算子である。
【0024】
減算点54、ゲイン乗算部56、リミッタ58および積分器62は、速度制御部63を構成している。
【0025】
積分器62で積分された値は積分器出力a2としてトルク指令部64に供給される。トルク指令部64においては、供給された積分値出力a2を増幅してトルク指令値Tを生成する。該トルク指令値Tは、リミッタ・ゲイン設定部60およびデューティ制御部66に供給される。デューティ制御部66では、トルク指令値TをパルスT1にする。このパルスT1は出力インターフェース36を介してインバータ38に供給され、インバータ38ではパルスT1に基づいてモータ14に電流Iを流す。電流Iが流れることによりモータ14に回転トルクが発生して回転する。なお、モータ14に流れる電流Iを検出するセンサおよびフィードバック手段は設けられていない。従って、パルスT1が小幅の変化をするとき、電流Iは内部抵抗等の時定数に応じて比較的遅い変化を示す。
【0026】
回転角度検出センサ42によって検出された車速vの回転角度は入力インターフェース44を介して角度信号演算部68および速度信号演算部70に供給される。角度信号演算部68においては、供給された角度に関する情報を演算して角度信号θを生成し、デューティ制御部66に供給する。速度信号演算部70においては、供給された角度に関する情報を演算して車速vを生成し、デューティ制御部66およびリミッタ・ゲイン設定部60に供給する。
【0027】
デューティ制御部66においては、トルク指令値TをパルスT1に変換するとともに、供給される角度信号θおよび車速vに基づいてパルスT1のデューティおよび位相を制御して出力する。
【0028】
リミッタ・ゲイン設定部60においては、トルク指令値T、車速v、速度指令値cに基づいてゲインG、第1閾値L1および第2閾値L2を設定する。
【0029】
このリミッタ・ゲイン設定部60の作用について図4を参照しながら説明する。
【0030】
リミッタ・ゲイン設定部60は、減算点54の作用と同様に速度偏差εを求め、その後、図4のステップS1に示すように、速度偏差εの正負符号を確認して、正であればステップS2へ移り、負であればステップS5へ移る。
【0031】
ステップS2においては、トルク指令値Tの正負符号を確認して、正であればステップS3へ移り、負であればステップS4へ移る。
【0032】
ステップS5においては、トルク指令値Tの正負符号を確認して、正であればステップS6へ移り、負であればステップS7へ移る。
【0033】
ステップS3においては、ゲインGの第1ゲインパターン(図7A参照)および第1閾値L1の第1リミッタパターン(図7B参照)をそれぞれ適用する。このステップS3は、力行を行いながら走行する状態で、例えば、電動車両10の発進時および登坂時の状態である。これらの状態のときには、アクセルペダル32に対してモータの回転のレスポンスがよいことが必要とされる。ここで、力行とはモータ14に正のトルクを発生させる運転状態をいう。ステップS3が実行される状態、つまり速度偏差εおよびトルク指令値Tが共に正である状態を第1走行パターンと呼ぶ。
【0034】
ステップS4においてはゲインGの第4ゲインパターン(図11A参照)および第1閾値L1の第4リミッタパターン(図11B参照)をそれぞれ適用する。このステップS4は、例えば、坂を下り終り平坦部に進入した状態である。つまり、トルク指令値Tは負の範囲に入っており、回生を行う一方、速度偏差εは正となっている状態で、過減速を防止することが必要とされる。ステップS4が実行される状態、つまり速度偏差εが正で、トルク指令値Tが負である状態を第4走行パターンと呼ぶ。
【0035】
ステップS6においてはゲインGの第2ゲインパターン(図8A参照)および第2閾値L2の第2リミッタパターン(図8B参照)をそれぞれ適用する。このステップS6は、例えば、登坂終了時で平坦部に進入した状態である。つまり、トルク指令値Tは正の範囲に入っており力行を行う一方、速度偏差εは負となっている状態で、過加速を防止することが必要とされる。ステップS6が実行される状態、つまり速度偏差εが負でトルク指令値Tが正である状態を第2走行パターンと呼ぶ。
【0036】
ステップS7においてはゲインGの第3ゲインパターン(図10A参照)および第2閾値L2の第3リミッタパターン(図10B参照)をそれぞれ適用する。このステップS7は、例えば、減速中または下り坂を走行中の状態である。これらの状態のときには、滑らかな減速性および滑らかな減速感が必要とされる。ステップS7が実行される状態、つまり速度偏差εおよびトルク指令値Tが共に負である状態を第3走行パターンと呼ぶ。
【0037】
このように、第1〜第4ゲインパターンで設定されたゲインGはゲイン乗算部56(図2参照)に供給され、速度偏差εと乗算される。また、第1〜第4リミットパターンで設定された第1および第2閾値L1、L2はリミッタ58に供給され、中間変数Gεを制限する。
【0038】
第1〜第4走行パターンに対して適用される第1〜第4ゲインパターンおよび第1〜第4リミッタパターンの区分は、図5に示すように、2次元座標上における第1象限〜第4象限に相当する。第1〜第4ゲインパターンおよび第1〜第4リミッタパターンは、図示しないメモリ上にテーブル形式で記録し、車速vをパラメータとして参照するとよい。
【0039】
ところで、トルク指令値Tはトルク指令部64において生成されるが、その後段のデューティ制御部66、出力インターフェース36およびインバータ38は処理速度が十分に高速で、遅れがほぼ0であることから、トルク指令値Tが正であるときにはモータ14は力行を行うことになり、トルク指令値Tが負であるときには回生を行うことになる。従って、トルク指令値Tに基づいて設定される第1〜第4ゲインパターンおよび第1〜第4リミッタパターンは、モータ14の力行状態および回生状態によってゲインG、第1閾値L1および第2閾値L2を設定することになる。
【0040】
第1〜第4ゲインパターン、第1〜第4リミッタパターンおよびこれらのパターンを適用することによる作用については後述する。
【0041】
なお、図2に示すECU12内の各機能は、実際上はプログラム28に記録された処理であり、CPU30により実行される。
【0042】
次に、このように構成されるアクセルペダル32、ECU12、インバータ38等を用いてモータ14を制御する方法について図6を参照しながら説明する。図6のフローチャートは、主にCPU30がプログラム28の内容に基づいて行うものであり、所定の微小時間の周期で繰り返し実行される。
【0043】
まず、図6のステップS101において、リミッタ・ゲイン設定部60の作用(図4参照)によってゲインG、第1閾値L1および第2閾値L2を生成し、ゲイン乗算部56およびリミッタ58に供給する。
【0044】
次に、ステップS102において、減算点54において速度指令値cから車速vを減算して速度偏差εを求める。
【0045】
次いで、ステップS103において、ゲイン乗算部56の作用により速度偏差εとゲインGとを乗算して中間変数Gεを求める。
【0046】
さらに、ステップS104において、リミッタ58の作用により中間変数Gεを第1閾値L1および第2閾値L2の範囲に制限し、積分器入力a1を求める。つまり、第1リミッタパターンまたは第2リミッタパターンが適用されるときには、中間変数Gεが第1閾値L1より大きいときに制限する。また、第3リミッタパターンまたは第4リミッタパターンが適用されるときには、中間変数Gεが第2閾値L2より小さいときに制限する。
【0047】
次に、ステップS105において、積分器入力a1を積分器62において積分して積分器出力a2を求める。積分を行うことにより速度偏差εの定常値、つまり定常速度偏差を極めて小さくすることができる。
【0048】
次いで、ステップS106において、トルク指令部64の作用により積分器出力a2を定数倍してトルク指令値Tを生成する。トルク指令値Tはデューティ制御部66およびリミッタ・ゲイン設定部60に供給される。リミッタ・ゲイン設定部60では、トルク指令値TをゲインG、第1閾値L1および第2閾値L2の生成に使用する。
【0049】
さらに、ステップS107において、デューティ制御部66でデューティ制御および位相制御を行いパルスT1を生成する。パルスT1は、出力インターフェース36を介してインバータ38へ供給される。
【0050】
さらにまた、ステップS108において、インバータ38の作用により電流Iをモータ14に流す。上記のとおり電流Iを検出する手段は設けられていないので、実際に流れる電流Iはモータ14の巻線抵抗等による時定数に応じた応答をする。
【0051】
次に、第1〜第4ゲインパターン、第1〜第4リミッタパターンおよびこれらのパターンを適用することによる作用について図7A〜図12を参照しながら説明する。
【0052】
図7Aに示すように、第1ゲインパターンでは、ゲインGを速度0〜速度v1まで比例的に増加させ、速度v1以上の範囲では基準ゲイン値G0に設定する。基準ゲイン値G0は、モータ14の回転および電動車両10の走行状態が振動的とならない値で、かつ比較的大きい値に設定されている。
【0053】
図7Bに示すように、第1リミッタパターンでは、第1閾値L1を速度0〜速度v2まで、基準閾値L01を基準にして比例的に減少させる。速度v2以上の範囲では、第1閾値L1を比較的小さい一定値に設定する。
【0054】
第1走行パターンにおいては、第1ゲインパターンおよび第1リミッタパターンが適用される。これにより、電動車両10の発進時または低速走行加速時には、ゲインGが比較的小さい値に設定されるので、速度偏差εに対するトルク指令値Tの応答が滑らかである。しかも発進時または低速走行加速時には第1閾値L1が比較的大きい値、例えば基準閾値L01に設定されているので、速度偏差εの値が大きいときには積分器62に対して比較的大きい値が供給されることとなり、電動車両10を迅速に加速させて高速走行に移ることができる。
【0055】
また、電動車両10が高速で走行しているときには、ゲインGが比較的大きい値の基準ゲイン値G0となっているので、速度偏差εに対するトルク指令値Tの応答が速い。しかも、高速走行時には第1閾値L1が比較的小さい値に設定されているので、積分器62に過大な値が継続的に供給されることがなく、結果として電動車両10を安定走行させることができる。
【0056】
第1ゲインパターンおよび第1リミッタパターンは、車速vに対する概ねの特性が記録されていればよいので、これらのパターンの作成は容易である。同様に、第2〜第4ゲインパターンおよび第2〜第4リミッタパターンの作成も容易である。
【0057】
図8Aに示すように、第2ゲインパターンでは、ゲインGを基準ゲイン値G0より大きい一定値に設定する。
【0058】
図8Bに示すように、第2リミッタパターンでは、負の第2閾値L2を基準閾値L02より小さい(絶対値の大きい)一定値に設定する。
【0059】
第2走行パターンにおいては、第2ゲインパターンおよび第2リミッタパターンが適用されることにより、速度偏差εが負になったときにトルク指令値Tを迅速に減少させることができる。つまり、アクセルペダル32の踏み込み量を減少させた場合の車速vの応答性や、登坂終了時の不要な加速を防止することができる。
【0060】
電動車両10が登坂を終了して平坦部に進入する際の動作を、図9を参照しながら詳細に説明する。なお、図9および図12(後述する)においては、簡略化のため、走行時に発生する種々の摩擦や空気抵抗を無視して平坦部を定速走行する際には必要なトルクが「0」であるものとする。また、本実施の形態に係る電動車両のモータ制御方法が適用される場合の動作を実線で表し、従来技術による動作を破線で表す。
【0061】
アクセルペダル32の踏み込み量を一定にしたまま登り坂を走行する際、トルク指令値Tは電動車両10の自重に抗するトルクをモータ14に発生させるために正の値を維持している。このとき、速度偏差εはほぼ「0」であり、第1走行パターンまたは第2走行パターン(図5参照)が適用されている。
【0062】
登坂を終了して平坦部に進入すると、必要なトルクは「0」となる一方、トルク指令値Tは正の値であり瞬時には「0」とならない。従って、アクセルペダル32の踏み込み量を一定に保持している状態であっても、車速vは増加する。
【0063】
車速vが増加することにより速度偏差εが負となり、電動車両10は第2走行パターンで走行することになり、第2ゲインパターンおよび第2リミッタパターンが適用される。従って、ゲインGが大きい値に設定されるとともに、第2閾値L2が小さい(絶対値の大きい)値に設定される。ゲインGが大きいために比較的小さい速度偏差εに対して積分器入力a1が大きい値に設定され、第2閾値L2によって制限される。これにより、積分器入力a1が積分器62で積分された値である積分器出力a2およびトルク指令値Tは急速に減少して「0」に近づき、電動車両10が過度に加速することを防止することができる。また、トルク指令値Tが「0」を通り越して負の値になるときには、後述する第3走行パターンとなり、第2閾値L2が基準閾値L02まで増加(絶対値が減少)するので車速vの発振を防止し、安定した状態で走行することができる。
【0064】
なお、従来技術を適用した場合の動作(破線参照)では、発振を防止するためにゲインGおよび第2閾値L2は共に絶対値を大きい値に設定することができない。従って、速度偏差εに対応してトルク指令値Tを急速に減少させることができず、結果として、アクセルペダル32の踏み込み量が一定であっても、過度に加速してしまう。
【0065】
図10Aに示すように、第3ゲインパターンでは、ゲインGを速度0〜速度v3まで比例的に増加させ、速度v3以上の範囲では基準ゲイン値G0に設定する。
【0066】
図10Bに示すように、第3リミッタパターンでは、第2閾値L2を速度0〜速度v4まで、所定の比較的大きい(絶対値の小さい)値を基準として比例的に減少(絶対値を増加)させる。速度v4以上の範囲では、第2閾値L2を基準閾値L02に設定する。
【0067】
第3走行パターンにおいては、第3ゲインパターンおよび第3リミッタパターンが適用される。これにより、電動車両10の高速走行の減速時、例えば、アクセルペダル32から足を離した状態で、ゲインGが比較的大きい基準ゲイン値G0となっているので、速度偏差εに対するトルク指令値Tの応答が速い。しかも、高速走行時には第2閾値L2が比較的小さい(絶対値の大きい)値に設定されているので、電動車両10を適切な減速度で減速させて低速走行に移ることができる。
【0068】
また、電動車両10が低速で走行しているときおよび停止直前のときには、ゲインGおよび第2閾値L2の絶対値が比較的小さい値に設定されるので、速度偏差εに対するトルク指令値Tの応答が滑らかになり、電動車両10を緩やかに減速または停止させることができる。急制動が必要な場合には、図示しないブレーキペダルを用いればよいことはもちろんである。
【0069】
図11Aに示すように、第4ゲインパターンでは、ゲインGを基準ゲイン値G0より大きい一定値に設定する。
【0070】
図11Bに示すように、第4リミッタパターンでは、第1閾値L1を基準閾値L01より大きい一定値に設定する。
【0071】
第4走行パターンにおいては、第4ゲインパターンおよび第4リミッタパターンが適用されることにより、速度偏差εが正になったときにトルク指令値Tを迅速に増加させることができる。つまり、アクセルペダル32の踏み込み量を増した場合の車速vの応答性や、坂の下り終り時の不要な減速を防止することができる。
【0072】
電動車両10が坂を下り終り平坦部に進入する際の動作を、図12を参照しながら詳細に説明する。
【0073】
アクセルペダル32の踏み込み量を一定にしたまま下り坂を走行する際、トルク指令値Tは、電動車両10の自重によって滑落することを防止するためにモータ14に負のトルクを発生させて回生走行を行っている。このとき、速度偏差εはほぼ「0」であり、第3走行パターンまたは第4走行パターン(図5参照)が適用されている。
【0074】
坂を下り終り平坦部に進入すると、必要なトルクは「0」となる一方、トルク指令値Tは負の値であり瞬時には「0」とならない。従って、アクセルペダル32の踏み込み量を一定に保持している状態であっても、車速vは減速する。
【0075】
車速vが減少することにより速度偏差εが正となり、電動車両10は第4走行パターンで走行することになり、第4ゲインパターンおよび第4リミッタパターンが適用される。従って、ゲインGが大きい値に設定されるとともに、第1閾値L1が大きい値に設定される。ゲインGが大きいために比較的小さい速度偏差εに対して積分器入力a1が大きい値に設定され、第1閾値L1によって制限される。これにより、積分器入力a1が積分器62で積分された値である積分器出力a2およびトルク指令値Tは急速に増加して「0」に近づき、電動車両10が過度に減速することを防止することができる。また、トルク指令値Tが「0」を通り越して正の値になるときには、第1走行パターンとなり、第1閾値L1が基準閾値L01まで減少するので車速vの発振を防止し、安定した状態で走行することができる。
【0076】
なお、従来技術を適用した場合の動作(破線参照)では、発振を防止するためにゲインGおよび第1閾値L1は共に大きい値に設定することができない。従って、速度偏差εに対応してトルク指令値Tを急速に増加させることができず、結果として、アクセルペダル32の踏み込み量が一定であっても、過度に減速してしまう。
【0077】
上述したように、本実施の形態に係る電動車両のモータ制御方法によれば、ゲインG、第1閾値L1および第2閾値L2をリミッタ・ゲイン設定部60において生成して、ゲイン乗算部56にゲインGを供給および変更し、リミッタ58に第1閾値L1、第2閾値L2を供給および変更しているので、電流Iを検出するセンサがなくても、速度偏差εおよびトルク指令値Tの正負符号に応じて、適切なトルクを供給することができる。従って、アクセルペダル32の踏み込み量から変換される速度指令値cに正確かつ迅速に応答するとともに負荷変動時にも安定して走行することができる。また、速度偏差εは、ゲイン乗算部56、リミッタ58および積分器62を介してからトルク指令部64に供給されることになるので、速度偏差εの基準となる車速vは高分解能である必要はない。従って、廉価かつ低分解能であるホールIC型等のセンサを用いることができる。
【0078】
さらに、トルク指令値Tと速度偏差εが共に正のとき、つまり、第1走行パターンでは、車速vが速度v1以下のときにはゲインGを車速vに比例して増大させ、車速vが速度v2のときに、第1閾値L1を車速vに比例して減少させるので、速度偏差εに対するトルク指令値Tの応答が滑らかである。しかも発進時または低速走行加速時には第1閾値L1が比較的大きい値、例えば、基準閾値L01に設定されているので大きな加速度が得られる。
【0079】
さらにまた、トルク指令値Tが正で、速度偏差εが負であるとき、つまり、第2走行パターンでは、ゲインGを基準ゲイン値G0より増大させ、第2閾値L2を基準閾値L02より減少させるので、アクセルペダル32の踏み込み量を減少させた場合の車速vの応答性や、登坂終了時の不要な加速を防止することができる。
【0080】
また、本実施の形態に係る電動車両のモータ制御方法によれば、トルク指令値Tと速度偏差εが共に負であって、車速vが速度v3以下のとき、つまり、第3走行パターンでは、ゲインGを車速vに比例して増大させ、車速vが速度v4以下のときには第2閾値L2を車速vに比例して減少させるので、速度偏差εに対するトルク指令値Tの応答が滑らかになり、電動車両10を緩やかに減速または停止させることができる。
【0081】
トルク指令値Tが負で、速度偏差εが正であるとき、つまり、第4走行パターンでは、ゲインGを基準ゲイン値G0より増大させ、第1閾値L1を基準閾値L01より増大させるので、アクセルペダル32の踏み込み量を増した場合の車速vの応答性や、坂の下り終り時の不要な減速を防止することができる。
【0082】
第1〜第4ゲインパターンおよび第1〜第4リミッタパターンは、上記したものに限らず、速度偏差ε、トルク指令値Tおよび車速vに基づいて適当なパターンを採用することができる。
【0083】
本発明に係る電動車両のモータ制御方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電動車両のモータ制御方法によれば、走行用モータの制御に用いられるセンサを省略または簡素化するとともに、アクセルの操作量に正確かつ迅速に応答し、負荷変動時にも安定して走行することができるという効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動車両の駆動系統を示すブロック図である。
【図2】ECUおよびその関連機器のブロック図である。
【図3】速度指令変換部の入出力信号の変化を示すタイムチャートである。
【図4】リミッタ・ゲイン設定部の作用を示すフローチャートである。
【図5】4つのゲインパターンおよび4つのリミッタパターンの区分を、速度偏差とトルク指令値の2次元座標上に示した模式図である。
【図6】本実施の形態に係る電動車両のモータ制御方法の手順を示したフローチャートである。
【図7】図7Aは、第1ゲインパターンにおけるゲインと車速との関係を示すグラフであり、図7Bは、第1リミッタパターンにおける閾値と車速との関係を示すグラフである。
【図8】図8Aは、第2ゲインパターンにおけるゲインと車速との関係を示すグラフであり、図8Bは、第2リミッタパターンにおける閾値と車速との関係を示すグラフである。
【図9】上り坂から平坦部へ進入する際のトルク指令値、車速、速度偏差および積分器入力の変化を示すタイムチャートである。
【図10】図10Aは、第3ゲインパターンにおけるゲインと車速との関係を示すグラフであり、図10Bは、第3リミッタパターンにおける閾値と車速との関係を示すグラフである。
【図11】図11Aは、第4ゲインパターンにおけるゲインと車速との関係を示すグラフであり、図11Bは、第4リミッタパターンにおける閾値と車速との関係を示すグラフである。
【図12】下り坂から平坦部へ進入する際のトルク指令値、車速、速度偏差および積分器入力の変化を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10…電動車両 12…ECU
14…モータ 32…アクセルペダル
34…ボリューム 38…インバータ
42…回転角度検出センサ 52…速度指令変換部
54…減算点 56…ゲイン乗算部
58…リミッタ 60…リミッタ・ゲイン設定部
62…積分器 64…トルク指令部
a1…積分器入力 a2…積分器出力
c…速度指令値 G…ゲイン
G0…基準ゲイン値 I…電流
L01、L02…基準閾値 L1、L2…閾値
T…トルク指令値 v…車速
ε…速度偏差 θ…角度信号
Claims (5)
- アクセルの操作量に対応する速度指令値と電動車両の車速との偏差にゲインを乗算した第1中間変数を求めるステップと、
前記第1中間変数を、正の第1閾値と負の第2閾値との範囲内に制限して第2中間変数を求めるステップと、
前記第2中間変数を積分してトルク指令値を生成し、該トルク指令値に応じて走行用のモータを駆動するステップと、
前記偏差の正負符号、並びに、前記トルク指令値の正負符号による4種類の組み合わせにそれぞれ対応して、前記ゲイン、前記第1閾値および/または前記第2閾値を変更するステップと、
を有することを特徴とする電動車両のモータ制御方法。 - 請求項1記載の電動車両のモータ制御方法において、
前記トルク指令値が正であり、前記偏差が正であって、前記車速が所定速度以下のときに、
前記ゲインを前記車速に比例して増大させるとともに前記第1閾値を前記車速に比例して減少させる
ことを特徴とする電動車両のモータ制御方法。 - 請求項1または2記載の電動車両のモータ制御方法において、
前記トルク指令値が正であり、前記偏差が負であるとき、
前記ゲインを基準ゲイン値より増大させるとともに前記第2閾値を基準閾値より減少させる
ことを特徴とする電動車両のモータ制御方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ制御方法において、
前記トルク指令値が負であり、前記偏差が負であって、前記車速が所定速度以下のときに、
前記ゲインを前記車速に比例して増大させるとともに前記第2閾値を前記車速に比例して減少させる
ことを特徴とする電動車両のモータ制御方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御方法において、
前記トルク指令値が負であり、前記偏差が正であるとき、
前記ゲインを基準ゲイン値より増大させるとともに前記第1閾値を基準閾値より増大させる
ことを特徴とする電動車両のモータ制御方法。
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