JP3870823B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、乗員により設定された設定温度、車室内温度、外気温度等に基づき、車室内が設定温度となるように自動空調制御する機能を備えた車両用空調装置がある。
【0003】
しかしながら、上記自動空調制御を行いつつ走行した後において、降車時の車室内温度と外気温度との温度差が大きいと、降車した乗員に大きな温度ストレスいわゆるヒートショックが加わっていまい、急激な体調変化をもたらす場合もある。例えば、夏期の冷房運転時には、乗車時には快適な環境温度に維持される反面、降車時には環境温度が急激に高温となるため、上記ヒートショックが乗員に加わってしまう。
【0004】
これに対して、上記温度差が小さくなるように自動空調制御することも考えられるが、この場合には、乗車時の温度的な快適性が損なわれてしまう。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、乗車時の快適性が損なわれてしまうことを最小限にしつつ、降車時のヒートショック低減を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両運転中の乗員に降車して休憩するように促す休憩誘導手段を備え、休憩誘導手段の作動にともない、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行うことを特徴とする。
【0013】
これにより、降車時における車室内温度と外気温度との温度差を小さくできるので、降車時のヒートショック低減を図ることができる。また、休憩誘導手段が作動するまではヒートショック低減制御は行われないので、少なくとも休憩誘導手段が作動するまでは温度的な快適性が損なわれないようにできる。以上により、上記目的を達成することができる。
【0014】
なお、休憩誘導手段の一例として、乗員の五感のうち少なくとも1つを刺激して誘導することが挙げられる。具体的には、請求項2に記載の発明のように、音声装置、表示装置および振動発生装置のうち少なくとも1つの装置により刺激を与えることが挙げられる。
【0015】
また、休憩誘導手段の一例として、請求項3に記載の発明のように、連続走行時間が所定時間を経過したタイミングで自動的に刺激を与えるようにしてもよいし、請求項4に記載の発明のように、乗員の疲れ度合が所定の度合を超えている場合に、刺激を与えるようにしてもよい。
【0016】
また、休憩誘導手段の一例として、降車して休憩するか否かを乗員に問い合わせる手段が挙げられ、この場合には、請求項5に記載の発明のように、問い合わせに対して乗員が休憩するとの指示を出した場合にはじめて、ヒートショック低減制御を行うようにして好適である。
【0017】
ここで、車室内温度と外気温度との温度差が所定の温度差よりも小さい場合には、ヒートショックを受ける度合が小さい。そこで、請求項12に記載の発明のように、車室内温度と外気温度との温度差が所定の温度差よりも小さい場合には、ヒートショック低減制御を禁止するようにして好適である。
【0018】
請求項13に記載の発明では、空調制御値の単位時間当たり変化量が所定の上限変化量以下となるようにヒートショック低減制御を行うことを特徴とする。これにより、空調制御値の急激な変化により乗員が不快に感じてしまうことを防止できる。
【0019】
ここで、ヒートショック低減制御にて車室内温度を外気温度にあまりに近づけすぎると、ヒートショック低減制御時における温度的な快適性が著しく損なわれてしまうといった不具合が考えられる。
【0020】
そこで、冷房運転時には、請求項14に記載の発明のように、車室内に吹き出される空調風の温度が所定の上限温度以下となるようにヒートショック低減制御を行い、暖房運転時には、請求項15に記載の発明のように、車室内に吹き出される空調風の温度が所定の下限温度以上となるようにヒートショック低減制御を行うようにすれば、上記不具合を解消できる。
【0021】
請求項16に記載の発明では、空調制御値が段階的に変化するようにヒートショック低減制御を行うことを特徴とするので、急激に空調制御値を変化させてしまい乗員に不快感を与えてしまうといった不具合を解消できる。
【0022】
ここで、ヒートショック低減制御時には、車室内温度が外気温度に近づくことによる快適性悪化は避けられない。しかしながら、請求項6に記載の発明では、冷房運転中にヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を増大させることを特徴とするので、上記ヒートショック低減制御時の快適性悪化を低減できる。
また、請求項7に記載の発明では、暖房運転中にヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を減少させることを特徴とするので、上記ヒートショック低減制御時の快適性悪化を低減できる。
請求項8に記載の発明では、現在地から降車予定地までの車両の所要走行時間を推定し、
前記所要走行時間が所定時間以内である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行い、
冷房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を増大させることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、現在地から降車予定地までの距離が所定距離以下である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行い、
冷房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を増大させることを特徴とする。
請求項10に記載の発明では、現在地から降車予定地までの車両の所要走行時間を推定し、
前記所要走行時間が所定時間以内である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行い、
暖房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を減少させることを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、現在地から降車予定地までの距離が所定距離以下である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行い、
暖房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を減少させることを特徴とする。
請求項8、10に記載の発明では、現在地から降車予定地までの車両の所要走行時間を推定し、この推定した所要走行時間が所定時間以内である場合にヒートショック低減制御を行うことにより、降車時における車室内温度と外気温度との温度差を小さくできるので、降車時のヒートショック低減を図ることができる。
また、所要走行時間が所定時間以内となるまではヒートショック低減制御が行われないので、少なくとも所要走行時間が所定時間以内となるまでは温度的な快適性が損なわれないようにできる。
なお、請求項8、10において、上記所要走行時間は、具体的には、現在地から降車予定地までの距離と車速とから推定すればよい。また、降車予定地を、ナビゲーション装置にて設定された目的地、経由地および立ち寄り地のいずれかの地点とするようにして好適である。
また、請求項9、11に記載の発明では、現在地から降車予定地までの距離が所定距離以下である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行うことにより、上記請求項8、10と同様に降車時のヒートショック低減を図ることができる。そして、現在地から降車予定地までの距離が所定距離以下となるまではヒートショック低減制御が行われないので、温度的な快適性が損なわれないようにできる。
一方、請求項8、9に記載の発明では、請求項6と同様に、冷房運転中にヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を増大させるので、上記ヒートショック低減制御時の快適性悪化を低減できる。
さらに、請求項10、11に記載の発明では、請求項7と同様に、暖房運転中にヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を減少させるので、上記ヒートショック低減制御時の快適性悪化を低減できる。
【0023】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図に基づいて説明する。
【0025】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の全体構成図であり、車両用空調装置の冷凍サイクルRには冷媒を吸入、圧縮、吐出する圧縮機1が備えられている。圧縮機1は動力断続用の電磁クラッチ2を有し、圧縮機1には電磁クラッチ2およびベルト3を介して車両エンジン4の動力が伝達される。電磁クラッチ2への通電は空調用電子制御装置5により断続され、電磁クラッチ2への通電の断続により圧縮機1の運転が断続される。
【0026】
圧縮機1から吐出された高温、高圧の過熱ガス冷媒は凝縮器6に流入し、ここで、図示しない冷却ファンより送風される外気と熱交換して冷媒は冷却されて凝縮する。この凝縮器6で凝縮した冷媒は次に受液器7に流入し、受液器7の内部で冷媒の気液が分離され、冷凍サイクルR内の余剰冷媒(液冷媒)が受液器7内に蓄えられる。
【0027】
この受液器7からの液冷媒は膨張弁(減圧手段)8により低圧に減圧され、低圧の気液2相状態となる。膨張弁8は蒸発器9の出口冷媒の温度を感知する感温部8aを有する温度式膨張弁である。この膨張弁8からの低圧冷媒は蒸発器(冷房用熱交換器)9に流入する。この蒸発器9は車両用空調装置の空調ケース10内に設置され、蒸発器9に流入した低圧冷媒は空調ケース10内の空気から吸熱して蒸発する。蒸発器9の出口は圧縮機1の吸入側に結合され、上記したサイクル構成部品によって閉回路を構成している。
【0028】
空調ケース10において、蒸発器9の上流側には送風機11が配置され、送風機11には遠心式送風ファン12と駆動用モータ13が備えられている。送風ファン12の吸入側には内外気切替箱14が配置され、この内外気切替箱14内の内外気切替ドア14aにより外気導入口14bと内気導入口14cを開閉する。これにより、内外気切替箱14内に外気(車室外空気)または内気(車室内空気)が切替導入される。内外気切替ドア14aはサーボモータからなる電気駆動装置14eにより駆動される。
【0029】
空調装置通風系のうち、送風機11下流側に配置される空調ユニット15部は、通常、車室内前部の計器盤内側において車両幅方向の中央位置に配置され、送風機11部は空調ユニット15部に対して助手席側にオフセット配置される。
【0030】
空調ケース10内で、蒸発器9の下流側にはエアミックスドア19が配置されている。このエアミックスドア19の下流側には車両エンジン4の温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する温水式ヒータコア(暖房用熱交換器)20が設置されている。この温水式ヒータコア20の側方(上方部)には、温水式ヒータコア20をバイパスして空気を流すバイパス通路21が形成されている。
【0031】
エアミックスドア19は回動可能な板状ドアであり、サーボモータからなる電気駆動装置22により駆動される。エアミックスドア19は、温水式ヒータコア20を通過する温風とバイパス通路21を通過する冷風との風量割合を調節するものであって、この冷温風の風量割合の調節により車室内への吹出空気温度を調節する。従って、本例においては、エアミックスドア19により車室内への吹出空気の温度調節手段が構成される。
【0032】
温水式ヒータコア20の下流側には下側から上方へ延びる温風通路23が形成され、この温風通路23からの温風とバイパス通路21からの冷風が空気混合部24で混合して、所望温度の空気を作り出すことができる。
【0033】
さらに、空調ケース10内で、空気混合部24の下流側に吹出モード切替部が構成されている。すなわち、空調ケース10の上面部にはデフロスタ開口部25が形成され、このデフロスタ開口部25は図示しないデフロスタダクトを介して車両フロントガラス内面に空気を吹き出すものである。デフロスタ開口部25は、回動自在な板状のデフロスタドア26により開閉される。
【0034】
また、空調ケース10の上面部で、デフロスタ開口部25より車両後方側の部位にフェイス開口部27が形成され、このフェイス開口部27は図示しないフェイスダクトを介して車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すものである。フェイス開口部27は回動自在な板状のフェイスドア28により開閉される。
【0035】
また、空調ケース10において、フェイス開口部27の下側部位にフット開口部29が形成され、このフット開口部29は図示しないフットダクトを介して車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出すものである。フット開口部29は回動自在な板状のフットドア30により開閉される。
【0036】
上記した吹出モードドア26、28、30は共通のリンク機構(図示せず)に連結され、このリンク機構を介してサーボモータからなる電気駆動装置31により駆動される。
【0037】
次に、本実施形態における電気制御部の概要を説明すると、蒸発器9の温度センサとしてサーミスタからなる温度センサ32を有している。この温度センサ32は空調ケース10内で蒸発器9の空気吹出直後の部位に配置され、蒸発器吹出温度Teを検出する。
【0038】
空調用電子制御装置5には、上記の温度センサ32の他に、空調制御のために、車室内温度Tr、外気温度Tam、日射量Ts、温水温度Tw等を検出する周知のセンサ33〜36から検出信号が入力される。また、車室内計器盤近傍に設置される空調制御パネル37には乗員により手動操作される操作スイッチ37a〜37eが備えられ、この操作スイッチ37a〜37eの操作信号も空調用電子制御装置5に入力される。
【0039】
この操作スイッチとして、具体的には、温度設定信号Tsetを発生する温度設定スイッチ37a、風量切替信号を発生する風量スイッチ37b、吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ37c、内外気切替信号を発生する内外気切替スイッチ37d、エアコンスイッチ37e等が設けられている。
【0040】
吹出モードスイッチ37cは、フェイスモード、フットモード、バイレベルモード、フットデフモード、デフロスタモードの各モードを手動操作で切り替えるものである。また、エアコンスイッチ37eは、圧縮機1のオンオフ信号を発生するとともに蒸発器9の目標温度TEOをフロスト防止用の低めの温度にする信号を発生する。
【0041】
さらに、空調用電子制御装置5は、エンジン用電子制御装置38に接続されており、エンジン用電子制御装置38から空調用電子制御装置5には車両エンジン4の回転数信号、車速信号等が入力される。
【0042】
また、空調用電子制御装置5は、車両に搭載されたナビゲーション装置の作動を制御するナビ用制御装置39に接続されており、ナビ用電子制御装置39から空調用電子制御装置5にはナビ情報等が入力される。
【0043】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。空調用電子制御装置5はCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路にて構成されるものであり、図2のフローチャートは上記マイクロコンピュータにより実行される制御処理の概要を示している。そして、図2の制御ルーチンは、車両エンジン4のイグニッションスイッチがオンされて制御装置5に電源が供給されとスタートする。
【0044】
先ず、ステップS10ではフラグ、タイマー等の初期化がなされ、次のステップS20で空調制御パネル37の操作スイッチ37a〜37eの操作信号を読み込む。
【0045】
そして、ナビ情報読込手段としてのステップS30では、センサ32〜36からの検出信号、エンジン用電子制御装置38からの車速信号その他の車両環境状態の信号と、現在地から目的地までの距離および目的地の外気温度の信号が少なくとも含まれたナビ情報とが読み込まれる。
【0046】
次に、温度差低減補正値算出手段としてのステップS40において、ステップS50の目標吹出温度TAO算出に用いる温度差低減補正値Tdを、図3のフローチャートに従って決定する。以下に、ステップS40における決定フローチャートを説明すると、はじめに、所要走行時間算出手段としてのステップS401では、ナビ情報のうちの現在地から目的地までの距離と、エンジン用電子制御装置38からの車速信号とから、現在地から目的地までの所要走行時間を推定、算出する。なお、本実施形態では、ナビゲーション装置にて乗員が設定した目的地を、降車予定地とみなしている。
【0047】
次に所定時間判定手段としてのステップS402では、算出された所要走行時間が、予め設定された所定の時間以内であるか否かを判定する。そして、所定時間以内でなければステップS403に進み温度差低減補正値Tdを0に決定し、所定時間以内であればステップS404に進む。
【0048】
そして、温度補正値Td算出手段としてのステップS404では、センサ33からの検出信号による車室内温度Trと、ナビ情報による目的地の外気温度との温度差を算出し、ステップS405にて、算出された温度差が所定値以内であるか否かを判定する。そして、所定値以内であればステップS403にてTd=0とし、所定値以内でなければ、ステップS406に進み、下記数式1に基づいて温度差低減補正値Tdを算出する。
【0049】
【数1】
Td=(Tam−Tr)/α
但し、Tr:内気センサ33により検出される車室内温度
Tam:外気センサ34により検出される外気温度
α:温度差低減定数
以上のステップS401〜S406により温度差低減補正値Tdが決定されてステップS40の処理が終了すると、ステップS50に進み、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出温度TAOを算出する。この目標吹出温度TAOは車室内を温度設定スイッチ37aの設定温度Tsetに維持するために必要な吹出温度であり、下記数式2に基づいて算出される。
【0050】
【数2】
TAO=Kset×(Tset+Td)−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C
但し、Ts:日射センサ35により検出される日射量
Kset、Kr、Kam、Ks:制御ゲイン
C:補正用の定数
なお、ステップS403にてTd=0と決定された場合のTAOに基づく空調制御を通常空調制御と呼び、ステップS406にてTd=(Tam−Tr)/αと決定された場合のTAOに基づく空調制御を、ヒートショック低減制御と呼ぶ。
【0051】
そして、数式2に示されるように、ヒートショック低減制御によれば、夏期の冷房運転時にはTAOの値が高くなるようにTdにより補正されることとなり、車室内温度Trが外気温度Tamに近づくこととなる。一方、冬期の暖房運転時にはTAOの値が低くなるようにTdにより補正されることとなり、車室内温度Trが外気温度Tamに近づくこととなる。
【0052】
次に、ステップS60にて送風機11により送風される空気の目標送風量、具体的には送風機駆動用モータ13の印加電圧であるブロワ電圧Veを上記TAOに基づいて決定する。このブロワ電圧Veの決定方法は周知であり、上記TAOの高温側(最大暖房側)および低温側(最大冷房側)でブロワ電圧(目標風量)Veを大きくし、上記TAOの中間温度域でブロワ電圧(目標風量)Veを小さくする。
【0053】
次に、ステップS70にて内外気モードを決定する。この内外気モードは例えば設定温度Tsetに対して車室内温度Trが所定温度以上、大幅に高いとき(冷房高負荷時)に内気モードとし、その他の時は外気モードとする。あるいは、上記TAOが低温側から高温側へ上昇するにつれて、全内気モード→内外気混入モード→全外気モードと切替設定してもよい。
【0054】
次に、ステップS80にて上記TAOに応じて吹出モードを決定する。この吹出モードは周知のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと切替設定される。
【0055】
次に、ステップS90にて、エアミックスドア19の目標開度SWを上記TAO、蒸発器吹出温度Te、及び温水温度Twに基づいて次の数式3により算出する。
【0056】
【数3】
SW=〔(TAO−Te)/(Tw−Te)〕×100(%)
ここで、エアミックスドア19の目標開度SWは、エアミックスドア19の最大冷房位置(図1の実線位置)を0%とし、エアミックスドア19の最大暖房位置(図1の一点鎖線位置)を100%とする百分率で表される。
【0057】
次に、ステップS100に進み、エアコンスイッチ37eがONされている場合には、蒸発器9の着霜を防止できる最低温度域にて目標吹出温度TAOに応じた目標蒸発器温度TEOを決定する。そして、TEOと温度センサ32により検出される蒸発器吹出温度Teとを比較して電磁クラッチ2への印加電圧Vcを決定し、圧縮機作動の断続(ON−OFF)を決定する。一方、エアコンスイッチ37eがOFFされている場合には圧縮機1のOFF信号を出力する。
【0058】
次に、ステップS110に進み、上記ステップS60〜S100で決定された制御状態が得られるように、各種アクチュエータ部(2、13、14e、22、31)に制御信号が出力される。次のステップS120で制御周期τの経過を判定すると、ステップS20に戻る。
【0059】
図4は、上記ステップS10〜S120に基づいた空調制御により、出発地にて冷房運転を開始してから目的地に到着するまでの、車室内温度Trの変化の推移を示す図である。この図に示すように、冷房運転開始時点から目的地に近づくまでは通常空調制御を行う。これにより、t1時間が経過すると、外気温度Tamよりも高温であった車室内温度Trは外気温度Tamよりも低温になり、t1経過後は車室内温度Trをこの低温に維持して、乗員の快適性を保持する。
【0060】
その後、ステップS401にて算出された所要走行時間が所定の時間tc以内となって時間t2を経過し、かつ、ステップS404にて算出された車室内温度Trと目的地の外気温度との温度差ΔTが所定の温度差より大きい温度差であれば、ヒートショック低減制御が行われることとなる。これにより、目的地に到着した時点では、温度差ΔTが、ヒートショック低減制御開始前の時点に比べて小さくなる。
【0061】
以上により、本実施形態によれば、現在地から降車予定地である目的地に近づくまでは通常空調制御により、温度的な快適性が損なわれないようにできる。また、降車予定地に近づくとヒートショック低減制御が行われるので、目的地に到着して降車する時には、車室内温度Trと外気温度Tamとの温度差ΔTを小さくできるので、降車時のヒートショック低減を図ることができる。
【0062】
(第2実施形態)
本実施形態では、空調制御値としての目標吹出温度TAOの単位時間当たり変化量が所定の上限変化量以下となるようにヒートショック低減制御を行うようにしている。すなわち、冷房運転時には、車室内に吹き出される空調風の温度が所定の上限温度以下となるようにヒートショック低減制御を行い、一方、暖房運転時には、車室内に吹き出される空調風の温度が所定の下限温度以上となるようにヒートショック低減制御を行う。
【0063】
図5は、本実施形態に係る温度補正値Td決定ステップS40の一部を示すフローチャートであり、上記第1実施形態におけるステップS406にて算出されたTdを決定値とするのではなく、ステップS406の算出後、図5に示すステップS407〜S410の処理により、Tdを決定している。
【0064】
ステップS407では、ステップS406で算出されたTdが、制御周期τの間隔における変化許容幅Tmaxを超えているか否かを判定する。なお、変化許容幅Tmaxは、上記特許請求の範囲に記載の上限変化量に対応するものである。
【0065】
そして、ステップS408において、Tdoldに上限数値Tmaxを代入する。なお、Tdoldとは、先回制御に使用した値である。また、ステップS408にてTdをTdnewとする。次に、ステップS409において、(Td−Tdnew)>Tmaxであるか否かを判定し、YESであればTdnewを制御に使用し、NOであればステップS410にてTdnew’=TdとしてTdnew’を制御に使用する。なお、ステップS407にてNOと判定された場合も、ステップS410にてTdnew’を制御に使用する。
【0066】
以上により、本実施形態によれば、Tdの算出において、算出されたTdが所定の制御周期τ毎の、所定の許容変化割合Tmaxを超える場合、Tdを所定の上限変化割合ずつ段階的に変化させることとなる。これにより、空調制御状態の急変を防止することができる。
【0067】
(第3実施形態)
本実施形態では、図6に示す、ブロワ電圧Veと目標吹出温度TAOとの関係を示す特性図に基づいて、図2のステップS60においてブロワ電圧Veを決定している。図6中の実線は通常空調制御時に用いる特性図を示し、点線はヒートショック低減制御時に用いる特性図を示している。これによれば、冷房運転中にヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を増大させるように補正される。
【0068】
ここで、ヒートショック低減制御が行われると、TAOが外気温度Tamに近づくように補正されることにより、乗員に吹き出される空調風の吹出温度が夏期には高く、冬期には低くなってしまい、温感フィーリングが悪くなる。
【0069】
これに対し、本実施形態によれば、冷房運転時には、TAOが高く補正されることにより吹出温度が高くなってしまうものの、空調風の送風量が増大するので、上記温感フィーリングの悪化を低減できる。また、暖房運転時には、TAOが低く補正されるものの、空調風の送風量が減少するので、温感フィーリングの悪化を低減できる。
【0070】
(第4実施形態)
本実施形態では、目的地の外気温度Tamと車室内温度Trとの温度差ΔTの値に応じて、ヒートショック低減制御開始タイミングを設定する。すなわち、温度差ΔTが大きいほど、図4に示す所定時間tcを長く設定する。この設定にあたり、単位時間当たりのTAOの変化が大きいことによる、単位時間あたりの乗員の温熱感の変化が大きすぎないように、所定時間tcを設定する。
【0071】
これにより、降車時点で車室内温度Trを十分に外気温度Tamに近づけることができないといった不具合や、ヒートショック制御により急激にTAOが変化してしまい乗員に不快感を与えてしまうといった不具合を解消できる。
【0072】
(第5実施形態)
上記第1〜第4実施形態では、所要走行時間が前記所定時間以内である場合に、車両が降車予定地に近づいたと見なしてヒートショック低減制御を行うのに対し、本実施形態では、現在地から降車予定地までの距離が所定距離以下である場合に、車両が降車予定地に近づいたと見なしてヒートショック低減制御を行う。これにより、上記第1〜第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】
(第6実施形態)
本実施形態では、車両運転中の乗員に降車して休憩するように促す休憩誘導手段を備えている。そして、休憩誘導手段の作動にともない、車室内温度Trを外気温度Tamに近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行う。
【0074】
これにより、降車時における車室内温度Trと外気温度Tamとの温度差ΔTを小さくできるので、降車時のヒートショック低減を図ることができる。また、休憩誘導手段が作動するまではヒートショック低減制御は行われないので、少なくとも休憩誘導手段が作動するまでは温度的な快適性が損なわれないようにできる。
【0075】
なお、休憩誘導手段として、音声装置、表示装置および振動発生装置等により乗員に刺激を与えることが挙げられる。また、休憩誘導手段として、連続走行時間が所定時間を経過したタイミングで自動的に刺激を与えるようにしてもよいし、乗員の疲れ度合が所定の度合を超えている場合に、刺激を与えるようにしてもよい。
【0076】
また、休憩誘導手段の一例として、降車して休憩するか否かを乗員に問い合わせる手段が挙げられ、この場合には、上記問い合わせに対して乗員が休憩するとの指示を出した場合にはじめて、ヒートショック低減制御を行うようにして好適である。
【0077】
(他の実施形態)
本発明の実施にあたり、車室内温度Trと外気温度Tamとの温度差ΔTが大きいほど所定時間を長く設定するようにしてもよい。これにより、車室内温度Trと外気温度Tamとの温度差ΔTが非常に大きい場合における、降車時点で車室内温度Trを十分に外気温度Tamに近づけることができないといった不具合や、急激に空調制御値を変化させてしまい乗員に不快感を与えてしまうといった不具合を解消できる。
【0078】
また、上記第1実施形態では、ナビ情報および車速信号から現在地から目的地までの所要走行時間を推定しているが、ナビ情報および車速信号に加え、ITS情報をも鑑みて上記所要走行時間を推定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る全体システム図である。
【図2】第1実施形態による空調制御の全体概要を示すフローチャートである。
【図3】図2中の温度差低減補正値Td決定ステップによるルーチンを示すフローチャートである。
【図4】出発地にて冷房運転を開始してから目的地に到着するまでの、車室内温度Trの変化の推移を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る、温度差低減補正値Tdを決定するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態に係る、ブロワ電圧Veと目標吹出温度TAOとの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
Tam…外気温度、Tr…車室内温度、tc…所定時間。
Claims (16)
- 車両運転中の乗員に降車して休憩するように促す休憩誘導手段を備え、前記休憩誘導手段の作動にともない、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行うことを特徴とする車両用空調装置。
- 前記休憩誘導手段は、音声装置、表示装置および振動発生装置のうち少なくとも1つの装置により前記乗員に休憩を促すようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記休憩誘導手段は、連続走行時間が所定時間を経過したタイミングで自動的に前記乗員に休憩を促すようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
- 前記休憩誘導手段は、乗員の疲れ度合が所定の度合を超えている場合に、前記乗員に休憩を促すようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
- 前記休憩誘導手段は、降車して休憩するか否かを乗員に問い合わせる手段であり、
前記問い合わせに対して乗員が休憩するとの指示を出した場合にはじめて、前記ヒートショック低減制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。 - 冷房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を増大させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 暖房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を減少させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 現在地から降車予定地までの車両の所要走行時間を推定し、
前記所要走行時間が所定時間以内である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行い、
冷房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を増大させることを特徴とする車両用空調装置。 - 現在地から降車予定地までの距離が所定距離以下である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行い、
冷房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を増大させることを特徴とする車両用空調装置。 - 現在地から降車予定地までの車両の所要走行時間を推定し、
前記所要走行時間が所定時間以内である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行い、
暖房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を減少させることを特徴とする車両用空調装置。 - 現在地から降車予定地までの距離が所定距離以下である場合に、車室内温度を外気温度に近づけるように空調制御するヒートショック低減制御を行い、
暖房運転中に前記ヒートショック低減制御を行うときには、空調風の送風量を減少させることを特徴とする車両用空調装置。 - 車室内温度と外気温度との温度差が所定の温度差よりも小さい場合には、前記ヒートショック低減制御を禁止することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 空調制御値の単位時間当たり変化量が所定の上限変化量以下となるように前記ヒートショック低減制御を行うことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 冷房運転時には、車室内に吹き出される空調風の温度が所定の上限温度以下となるように前記ヒートショック低減制御を行うことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 暖房運転時には、車室内に吹き出される空調風の温度が所定の下限温度以上となるように前記ヒートショック低減制御を行うことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 空調制御値が段階的に変化するように前記ヒートショック低減制御を行うことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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