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JP3866698B2 - 信号記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、EMI(Electro Magnetic Interference)、すなわち、電磁輻射妨害への対策を施した信号記録再生装置に関し、特に、記録媒体を挿抜する部分の構造に関する。
近年、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体の普及が著しく、これらの記録媒体に音楽や動画像等のコンテンツを記録したり、記録媒体に格納されているコンテンツを再生したりするCDプレイヤーやDVDプレイヤー、DVDレコーダ等の信号記録再生装置が数多く市販されている。
図12は、従来における信号記録再生装置の全体斜視図である。
従来の信号記録再生装置100は、レイアウトの工夫やEMIフィルタを組み込む等の輻射対策を施した回路を、アルミニウムベース等の金属製の筐体101で覆う構成になっている。この筐体101は、CD−ROM等のディスクを挿入するための開口部111が形成されているフロントパネル110を正面に備える。また、筐体101は、装置内の熱を放熱するための最小限の放熱用孔102を側面や上面等に備え、装置外へ磁束が漏出することを防いでいる。
図13は、従来における信号記録再生装置100の正面部分の内部構成を示す図であり、図14は、その断面図である。
信号記録再生装置100の正面部分は、フロントパネル110、ディスクガイド113、シャッター114、フロントサブパネル115、インナーガイド116およびガイドアングル117の各部品を組み合せることにより構成されている。
フロントパネル110とフロントサブパネル115は、ネジ止めにより一体化され、ディスクガイド113は、フロントパネル110の背面側、すなわち装置内側に設けられた2箇所のフロントパネル凹部112に位置決めして取り付けられる。
シャッター114とインナーガイド116は、ディスクガイド113に設けられた8箇所のディスクガイド凸部113aに位置決めして取り付けられ、スリット114aが入れられたシャッター114は、ディスクガイド113とインナーガイド116に挟まれることになる。
そして、ガイドアングル117に設けられた8箇所の第2ガイドアングル孔117bとディスクガイド凸部113aとを合わせ、また、ガイドアングル117に設けられた5箇所の第1ガイドアングル孔117aをフロントサブパネル115に設けられた5箇所のフロントサブパネル凸部115aに合わせてナット止めすることによって、ディスクガイド113、シャッター114およびインナーガイド116は、フロントサブパネル115に固定される。
このような構成を備えた従来における信号記録再生装置100の正面部分にディスクが挿入される時の様子を図15に示す。
図15に示すように、ディスク120が装置内に挿入される(図15に示す矢印X方向)際には、シャッター114のスリット114aが装置内側へ押し広げられて、ディスク120が装置内に取り込まれるようになっている。また、ディスク120の抜出時には、装置内からディスク120がX方向の反対に向けて移動し、スリット114aが装置外側へ押し広げられて、ディスク120が装置外に出されるようになっている。
このように、従来の信号記録再生装置100は、その正面部分に長方形の大きな開口部111を備え、記録媒体であるディスク120の挿抜を可能としている。
しかし、この従来の信号記録再生装置100では、正面部分に設けた開口部111から、その幅に合致する周波数の電磁波が漏出する問題がある。したがって、例えば、航空旅客機に搭載する場合に要求される電磁輻射妨害基準を満たすことができない等、従来の信号記録再生装置100におけるEMI対策は不十分であるといえ、EMI対策に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に開示されている技術は、アルミニウム板を傘状に成形し、表面に電磁波吸収性塗料を塗布して電磁波吸収層が形成されている本体と、本体の頂点側に形成された円形面に取り付けられ、磁石を備えた固定部とから構成される電磁波吸収具を、磁力によって筐体の換気口やディスク挿入口の中央部付近に取り付けることで、筐体から漏洩する、或いは筐体内に侵入しようとする電磁ノイズを吸収するというものである。
特開平11−261277号公報
しかしながら、上記の電磁波吸収具では、ディスクの挿入時および抜出時に電磁波吸収具を取り外して、また取り付けるというように、記録媒体の挿抜に手間がかかるという問題がある。
また、上記の電磁波吸収具は、筐体の開口部付近に突出することとなるので、航空旅客機等のように、信号記録再生装置の設置するスペースが限定される狭い空間で用いるのに不適である。
ここで、金属のように導電性のある扉を開口部に設けて遮断することも考えられるが、ディスクの挿抜時に扉がディスクに触れないように、扉を開閉するための複雑な駆動機構が必要であり、また、扉が移動する空間を確保しなければならず、上記電磁波吸収具と同様の問題がある。それだけでなく、開口部付近に金属製の扉等を設けると、ディスク挿抜時に信号記録面を傷つけてしまうおそれまでも生じさせてしまう。
そこで、本発明は、かかる問題点および実情に鑑みなされたものであり、簡単な構成で空間を取らず、挿抜時にディスクへ損傷を与えることなく、電磁輻射妨害基準を満たすことができ、かつ、記録媒体のスムーズな挿抜動作を可能とする信号記録再生装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る信号記録再生装置は、ディスク状の記録媒体を記録再生する信号記録再生装置であって、前記記録媒体を挿入するためのディスク挿入口と、前記記録媒体の通り道を形成する上辺と下辺とを有し、前記ディスク挿入口から挿入された前記記録媒体を装置内部に誘導するガイドと、前記通り道の少なくとも一部を、前記記録媒体を通過自在に遮蔽するとともに、導電性を有し、前記通り道を形成する上辺と下辺とを電気的に導通させる導電シートとを備えることを特徴とする。これによって、装置外へ漏出しようとする電磁波を遮断するので、電磁輻射妨害を抑制することができる。
ここで、前記導電シートは、U字状に曲折され、当該曲折部分が垂れ下がって前記ガイドの下辺に接触する円筒形状を成しており、前記記録媒体の通過時における押圧によって変形し、変形後に再び元の前記円筒形状に復元する柔軟性を有することを特徴とする。これによって、導電シートは記録媒体の挿抜時に柔軟に形状が変形するので、スムーズな挿抜動作を実現することができる。
ここで、前記ガイドは、その表面にニッケルまたは銅メッキ加工が施されているのが好ましい。これによって、効率的に導電シートから装置内部への通電が図られるので、電磁波を装置内に封じ込めることができる。
以上のように、本発明によれば、簡易な構成によって、航空旅客機に搭載する場合に求められるような、厳しい電磁輻射妨害基準を満たすことができ、EMI対策に優れた信号記録再生装置を実現することができる。また、装置外に突出して空間を必要としたり、挿抜時にディスクへ損傷を与えたりすることがなく、記録媒体のスムーズな挿抜動作を実現することができる。
よって、CDプレイヤーやDVDプレイヤー等の信号記録再生装置の普及が著しく、製品のEMI対策が求められている今日における本発明の実用的価値は極めて高いと言える。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る信号記録再生装置の正面部分を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る信号記録再生装置の正面部分は、装置内側において、一体化されたフロントパネル10とフロントサブパネル15に、インナーガイド16とガイドアングル17とが取り付けられることで構成されている。
そして、インナーガイド16におけるディスクの通り道は、導電シート18によって塞がれており、導電シート18の端部が、プレート19でガイドアングル17に押し付けられた状態で、止め具20によって固定されている。
図2を用いて、この信号記録再生装置の正面部分をより詳しく説明する。
図2は、信号記録再生装置の正面部分の構成部品を示す図である。
フロントパネル10は、信号記録再生装置の正面となるパネル部材であり、操作ボタン等の他に、開口部11とフロントパネル凹部12とを備える。
ディスクガイド13は、ディスクの挿入口となる部材であり、フロントパネル凹部12に位置決めして、フロントパネル10の開口部11に嵌め合わされる。
シャッター14は、ディスクガイド13と貼り合わされ、ディスク挿入口の防塵を図るものであり、水平方向にスリットが入れられており、ディスクの挿抜時に、ディスクによって装置内側または装置外側方向へ押し広げられるようになっている。
フロントサブパネル15は、フロントパネル10とネジ止めにより一体化される部材であり、信号記録再生装置の正面部分を構成する各部品を有機的に連結させる。
インナーガイド16は、ディスクを装置内の記録面読取部に誘導する部材であり、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂にニッケルメッキまたは銅メッキを施すことによって形成される。
ガイドアングル17は、フロントサブパネル15に取り付けられることによって、インナーガイド16を固定する部材である。
導電シート18は、導電性を有する薄板状の部材であり、一方の端部がインナーガイド16の上端側のガイドアングル17とプレート19とによって挟持され、他方の端部がインナーガイド16の上端側のディスクガイド13およびシャッター14と、インナーガイド16とによって挟持されることで、円筒形状を成してインナーガイド16におけるディスクの通り道を電気的に塞ぎ、装置内部から漏出しようとする電磁波を遮断する。この導電シート18の縦の長さは、導電シート18が円筒形状を成した時にインナーガイド16の上下面にそれぞれ接触するような長さ、例えば、1.8インチ程度に設定される。また、導電シート18の横の長さは、ディスク挿入口の幅方向中心を塞ぐことができる長さであればよく、3インチ程度としてもよいし、ディスク挿入口の幅全体を塞ぐ長さにしてもよい。
なお、導電シート18の構成については、後に詳しく説明する。
プレート19は、導電シート18の一方の端部をガイドアングル17に押さえ付けるための金属性の板状部材である。
止め具20は、導電シート18を押さえ付けた状態でプレート19を固定するためのワッシャーやナット等である。
図3は、導電シート18の構成を示す図である。
この導電シート18は、メッシュシート18aと、支持シート18bと、補強シート18cとを両面接着テープ18dによって貼り合わせることによって形成される。
メッシュシート18aは、ナイロンベースに銀繊維を織り込んだメッシュ状のシートであり、導電性を有しており、自在にその形状を変えることができる柔軟性を有する。
支持シート18bは、メッシュシート18aを一定の形状に維持するための薄いポリエチレンシート(例えば、厚さ0.05mm)であり、図に示すように井桁状に形成されている。
補強シート18cは、ガイドアングル17に押さえ付けられる箇所を補強するための薄いポリエチレンシートである。
両面接着テープ18dは、メッシュシート18aと支持シート18bとを、また、メッシュシート18aと補強シート18cとを、上端部および下端部でそれぞれ貼り合わせるテープである。このように、両面接着テープ18dを上下の両端部にのみ用いて中央部を貼り合わせずに導電シート18を構成することによって、メッシュシート18aは、支持シート18bに束縛されないで動くことができるようになり、また、メッシュシート18aの網目から両面接着テープ18dの糊面が外側に出て、ディスクに付着することを防ぐことができる。
また、導電シート18を構成するシートおよびテープの上下端の中央部には、インナーガイド16およびガイドアングル17に取り付けるための孔が設けられている。
なお、以下の説明では、このように構成される導電シート18の支持シート18b側を表面とし、補強シート18c側を裏面ということとする。
次に、このように構成される信号記録再生装置の正面部分を組み立てる手順について説明する。
図4は、正面部分の組み立て第1工程を説明するための図である。
まず、ディスクガイド13とシャッター14とインナーガイド16とを一体化する際に、インナーガイド16のディスク通り道に導電シート18を挿入する。
このとき、導電シート18を、メッシュシート18aがディスク接触面となるように、すなわち、導電シート18の表面を上に、導電シート18の裏面を下にして、インナーガイド16のディスク通り道に挿入する。
そして、挿入した導電シート18を上方へ湾曲させて、導電シート18の下端部に設けられた孔をディスクガイド13の凸部に位置合わせすることで、導電シート18をディスクガイド13の長手方向中央部に取り付ける。
図5は、正面部分の組み立て第2工程を説明するための図である。
次に、このようにして一体化したディスクガイド13、シャッター14、インナーガイド16および導電シート18を、ネジ止めにより一体化したフロントパネル10およびフロントサブパネル15に取り付ける。
このとき、フロントパネル10のフロントパネル凹部12にディスクガイド13を位置決めして取り付け、フロントパネル10の開口部11に、一体化したディスクガイド13、シャッター14、インナーガイド16および導電シート18を嵌め合わせる。
その後、導電シート18の上端側をガイドアングル17に通して、ガイドアングル17をフロントサブパネル15に取り付け、一体化したディスクガイド13、シャッター14、インナーガイド16および導電シート18をガイドアングル17とフロントサブパネル15とによって挟持させる。
図6は、正面部分の組み立て第3工程を説明するための図である。
続いて、一体化したディスクガイド13、シャッター14、インナーガイド16および導電シート18をガイドアングル17とフロントサブパネル15とで挟持させた状態で、導電シート18の上端側を、上方へ、すなわち図中の矢印方向へ湾曲させて、導電シート18の上端部に設けられた孔をフロントサブパネル15の凸部に嵌め合わせる。
図7は、正面部分の組み立て第4工程を説明するための図である。
最後に、導電シート18の上端部にプレート19を押し付けて止め具20を締め付けることにより、導電シート18をプレート19とガイドアングル17とで挟持させた状態で固定する。また、このとき、ガイドアングル17の下部も止め具20を締め付けることによってフロントサブパネル15に固定する。
図8の左方に示すのは、正面部分を組み立てる前の各構成部品の位置関係を示す図である。そして、図8の右方に示すのは、上記の手順を経て組み立てられた信号記録再生装置の正面部分の側方断面図である。
このように、導電シート18の上端部をガイドアングル17とプレート19とによって挟持し、導電シート18の下端部をディスクガイド13およびシャッター14と、インナーガイド16とによって挟持することで、導電シート18をU字状に曲折させ、曲折部分を垂れ下げてインナーガイド16の下辺に接触する円筒形状にして、開口部11の装置内側中央部に配置する。
このとき、導電シート18の縦の長さは、導電シート18がインナーガイド16の上下辺にそれぞれ接触するように設定されており、この導電シート18でインナーガイド16の上辺と下辺を電気的に導通させることによって、インナーガイド16におけるディスクの通り道、すなわち、ディスク挿入口の中心部を遮断するようになっているので、ディスクが装置内に取り込まれ、記録再生動作が開始された際に、装置内部から電磁波が外部へ漏出するのを防ぐことができる。
続いて、このように構成された信号記録再生装置の正面部分のディスク挿抜時における動作について説明する。
図9は、ディスク挿入時における導電シート18の動きを説明するための図である。
まず、ディスク30がA方向に挿入されると、シャッター14に入れられたスリットがディスク30によって装置内側に押し広げられ、ディスク30が装置内に取り込まれる。そして、二重破線で示す導電シート18が、ディスク30に押されて、B方向に向かって柔軟に実線で示す形状に変形するので、ディスク30は、インナーガイド16を通って装置内部に誘導される。このとき、導電シート18は、ディスク30の上面のみ、すなわち、ディスク30の信号記録面でないラベル面のみに面接触することとなるので、導電シート18の端部が接触してディスク30を傷つけることがない。
その後、導電シート18は、ディスク30が装置内の記録面読取部に誘導されてディスク30との接触が終わると、再び二重破線で示す形状に変形してディスク挿入口を遮断し、電磁波が漏れるのを防ぐ。
図10は、ディスク抜出時における導電シートの動きを説明するための図である。
逆にディスク30が装置内部からC方向に排出される時には、二重破線で示す導電シート18は、ディスク30によってD方向に押されてD方向へ僅かに変形するものの、支持シート18bの弾性により円筒形状を維持した状態で、E方向に向かって柔軟に実線で示す形状に変形するので、ディスク30を抜出する際に負荷がかからない。
また、導電シート18は、支持シート18bによって円筒形状に維持されており、ディスク排出時にE方向に変形するので、導電シート18のD方向の変形が抑えられて、ディスク30の排出とともにディスク30との摩擦で引っ張られて外部に露出することがない。
このように、本実施の形態に係る信号記録再生装置によれば、記録再生時に、導電性を有する導電シート18を円筒形状にして、ディスク挿入口を遮断するので、電磁波が装置外へ漏出するのを防ぐことができる。これに併せて、インナーガイド16もニッケルメッキ等が施されているので、導電シート18からの通電を効率的に図ることができ、電磁波を装置内に封じ込めることができる。
また、導電シート18は、柔軟性と導電性とを有するメッシュシート18aや、一定の形状を維持する支持シート18b等から構成され、柔軟に形状が変形するので、ディスクの挿入および排出の際に負荷がかからず、スムーズな挿抜動作を実現することできる。
さらに、この信号記録再生装置は、従来の信号記録再生装置を大幅に仕様変更することなく導入することができるので、コスト的にも有用である。
以上、本発明に係る信号記録再生装置について実施の形態に基づき説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、導電シート18を構成するメッシュシート18aについて、ナイロンに銀メッキを施した繊維で編まれたものを用いているが、柔軟性と導電性とを兼ね備えた他の材質で形成してもよい。同様に、支持シート18bについても、薄いポリエチレンシートではなく、メッシュシート18aを一定の形状に維持することができる他の材質で形成してもよい。
また、インナーガイド16は、ABS樹脂にニッケルメッキ等を施して形成しているが、上記のような表面に導電性を持たせる処理を施すこととしてもよいし、インナーガイド16自体を、金属などの導電性を有する材料で形成することにしてもよい。
さらに、上記実施の形態における各構成部品の配置は、導電シート18のディスク挿抜時における動作を実現することができる例示に過ぎないことは、言うまでもない。
(試験例)
本発明の効果を確認するために、本発明に係る信号記録再生装置と、従来における信号記録再生装置とを用いて、電磁輻射妨害基準の測定試験を行なった。
この測定試験は、両者の1GHz〜3GHz帯域における電磁輻射を測定して、厳しいレベルが求められる航空機搭載用の電磁輻射妨害基準をクリアできるか否かを比較することにより行なった。その結果を図11に示す。なお、図中の実線は、測定値を示し、図中の破線は、基準値を示す。
図11(a)は、従来における信号記録再生装置の測定結果を示す図であり、図11(b)は、本発明に係る信号記録再生装置の測定結果を示す図である。
図11(a)に示すように、従来における信号記録再生装置によれば、1GHz付近で、基準値を超える電磁輻射の発生が確認された。特に、1.053GHzにおいて、大きく基準値を超える電磁輻射の発生が確認された。これは、1.053GHzの半波長(v=fλから142mm)が、信号記録再生装置のディスク挿入口の横幅(例えば144mm)と略一致しており、これによって共振が発生し、大きな磁流が流れて電磁波が放射され、ディスク挿入口がスロットアンテナとして働くことになるからと考えられる。
これに対して、図11(b)に示すように、本発明に係る信号記録再生装置によれば、基準値を超える電磁輻射の発生が確認されず、従来における信号記録再生装置において顕著であった1GHz付近における電磁輻射の発生を大幅に抑えられることが明らかである。
また、本発明に係る信号記録再生装置について、ディスク挿抜試験を行なった。このディスク挿抜試験は、ディスクを装置内に挿入して抜出する動作を6万回繰り返して行なった。この6万回とは、使用頻度の平均から算出すると、およそ10年間の使用に該当する数値である。その結果、導電シート18の表面の剥離や、導電シート18の破れ等は生じず、上記の測定試験で明らかにした電磁輻射妨害性能が、劣化することもなく、本発明に係る信号記録再生装置は、十分な耐久性を備えていることがわかった。
本発明に係る信号記録再生装置は、CDプレイヤーやDVDプレイヤー等に適用することができ、厳しい電磁輻射妨害基準が求められる航空機搭載用のCDプレイヤーやDVDプレイヤー等に好適である。
本発明の実施の形態に係る信号記録再生装置の正面部分を示す図である。 信号記録再生装置の正面部分の構成部品を示す図である。 導電シートの構成を示す図である。 正面部分の組み立て第1工程を説明するための図である。 正面部分の組み立て第2工程を説明するための図である。 正面部分の組み立て第3工程を説明するための図である。 正面部分の組み立て第4工程を説明するための図である。 正面部分の側方断面図である。 ディスク挿入時における導電シートの動きを説明するための図である。 ディスク抜出時における導電シートの動きを説明するための図である。 本発明に係る信号記録再生装置と従来における信号記録再生装置の電磁輻射妨害基準の測定結果を示す図である。 従来における信号記録再生装置の全体構成を示す図である。 従来における信号記録再生装置の正面部分の内部構成を示す図である。 従来における信号記録再生装置の正面部分の内部構成を示す断面図である。 従来における信号記録再生装置のディスク挿入時の様子を示す図である。
符号の説明
10、110 フロントパネル
11、111 開口部
12、112 フロントパネル凹部
13、113 ディスクガイド
14、114 シャッター
15、115 フロントサブパネル
16、116 インナーガイド
17、117 ガイドアングル
18 導電シート
18a メッシュシート
18b 支持シート
18c 補強シート
18d 両面接着テープ
19 プレート
20 止め具
30、120 ディスク
100 信号記録再生装置
101 筐体
102 放熱用孔
113a ディスクガイド凸部
114a スリット
115a フロントサブパネル凸部
117a 第1ガイドアングル孔
117b 第2ガイドアングル孔

Claims (9)

  1. ディスク状の記録媒体を記録再生する信号記録再生装置であって、
    前記記録媒体を挿入するためのディスク挿入口と、
    前記記録媒体の通り道を形成する上辺と下辺とを有し、前記ディスク挿入口から挿入された前記記録媒体を装置内部に誘導するガイドと、
    前記通り道の少なくとも一部を、前記記録媒体を通過自在に遮蔽するとともに、導電性を有し、前記通り道を形成する上辺と下辺とを電気的に導通させる導電シートとを備え
    前記導電シートは、U字状に曲折され、当該曲折部分が垂れ下がって前記ガイドの下辺に接触する円筒形状を成しており、前記記録媒体の通過時における押圧によって変形し、変形後に再び元の前記円筒形状に復元する柔軟性を有する
    ことを特徴とする信号記録再生装置。
  2. 前記ガイドは、その表面にニッケルまたは銅メッキ加工が施されている
    ことを特徴とする請求項1記載の信号記録再生装置。
  3. 前記導電シートは、少なくとも、導電性を有する第1シートと、前記第1シートの形状を所定の形状に保持する第2シートとから構成される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の信号記録再生装置。
  4. 前記第1シートと前記第2シートは、それぞれの両端部のみ一体に貼り合わされ、中央部は張り合わされていない
    ことを特徴とする請求項3記載の信号記録再生装置
  5. 前記第1シートは、柔軟性を有する
    ことを特徴とする請求項3または4記載の信号記録再生装置。
  6. 前記第1シートは、ナイロンに銀メッキを施した繊維で編まれたメッシュ状のシートである
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の信号記録再生装置。
  7. 前記第2シートは、井桁状に形成されたポリエチレンのシートである
    ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の信号記録再生装置。
  8. 前記導電シートは、少なくとも前記ディスク挿入口の幅方向中心を塞ぐものである
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の信号記録再生装置。
  9. 前記導電シートは、前記記録媒体の通過時に押圧によって変形し、前記記録媒体の片面にのみ接触する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の信号記録再生装置。
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