JP3862943B2 - 設備制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空調機器などの設備を制御する設備制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般のビル等の設備を制御する設備制御システムは、ビル全体等の設備を監視する中央監視装置と、各室単位で空調機器や照明設備、防災設備等の設備を制御する複数の制御部と、各種指示を行う操作部等で構成され、中央監視装置が各制御部を介して設備を監視している。上記制御部は、出力部に空調機器や照明設備、防災設備等の機器が接続されて入力部に室温センサなどの入力機器が接続され、この入力機器や操作部からの入力信号を用いて、出力部に接続されている空調機器や照明設備、防災設備等の機器を制御している。
【0003】
例えば、特開平11−281132号公報には、制御部内に想定される複数種類の通信制御プログラムを選択可能に記憶させるようにして、異なるメーカによって作られた様々な機種であってもシステム構築しやすいようにした集中処理型の設備制御システムが記載されている。
【0004】
また、特開平11−312194号公報には、ビル内にLANで運用される既設のパソコンの汎用ブラウザプログラムを介してビル管理状態を認識させるようにして、ビル管理システムを構築した後で生じる制御部等の設置場所の変更や機能追加を簡単に行う集中処理型の設備制御システムが記載されている。
【0005】
さらに、最近では、上述した集中処理型の設備制御システムに代えて、様々な種類の機器やソフトウエアの相互運用を目的として標準規格化されたネットワーク・プロトコルを使用した分散型制御システムを採用して設備のマルチベンダー化を促し、システムのコスト低減を図る技術も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記設備制御システムでは、入出力部のどの入出力端子にどの機器を接続するかが予め決められており、入出力部の入出力端子にどのような機種の機器でも接続できるという汎用性がなく、入出力部に接続される機器の追加、削除や機種変更が困難であり、システムのリニューアルに要するコストが高かった。
【0007】
本発明は、汎用出力部に接続される機器の追加、削除や機種変更が可能であり、リニューアルに要するコストを低減することができる設備制御システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、制御部により空調機器設備を制御する設備制御システムにおいて、前記制御部は、任意の機器が接続される汎用出力部と汎用入力部を備え、該機器を制御するための複数種類の制御パターンを記憶する記憶手段と、前記汎用入出力部に接続された機器に応じて、該機器を制御するための制御パターンを前記複数種類の制御パターンの中から初期設定モードにて設定する設定手段を有する温度設定器とを備え、この温度設定器の設定により、汎用入出力部に接続される殺菌灯や換気ファンなどの汎用機器の追加や削除或は機種変更を可能とすると共に、前記制御部と監視管理装置とを通信部を介して接続して、汎用入出力の監視及び管理を可能としたものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の設備制御システムにおいて、任意の機器が接続される汎用入力部を備え、前記設定手段にて、前記汎用出力部に接続された第1の機器に応じて、該第1の機器を制御するための制御パターンを前記複数種類の制御パターンの中から設定すると共に、前記汎用入力部に接続された機器からの入力信号に応じた制御パターンで、前記制御部に接続された第2の機器を前記制御部により制御するように設定するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の一実施例の概略を示す。この実施例の設備制御システムは、ビル管理システムの例であり、ビル等の各室1、2・・・には、制御部としてのファンコイルユニット(以下FCUという)コントローラ11、12・・・及び温度設定器21、22・・・が設けられる。温度設定器21、22・・・は室温を設定する設定器であり、FCUコントローラ11、12・・・は各室単位で温度設定器21、22・・・の設定温度値を用いて空調機器を制御して各室1、2・・・の冷房、暖房、送風などを行う。
【0011】
中央装置としての監視管理装置30は、ネットワーク31を介してFCUコントローラ11、12・・・に接続され、ネットワーク31を介してFCUコントローラ11、12・・・と通信を行ってFCUコントローラ11、12・・・を制御することによって各室1、2・・・単位で空調機器などの監視及び管理を行う。
【0012】
図1は上記FCUコントローラ及び温度設定器の構成を示す。FCUコントローラ32には、1つ若しくは複数のコントローラ33が接続される。コントローラ32は、制御手段としてのMPU35、温度設定器33との通信インターフェース(以下I/Fという)36、不揮発性メモリとしてのEEPROM37、ROM38、サーミスタI/F39、バルブI/F40、ファンI/F41、汎用入力部42、汎用出力部43、着脱自在に装着される中央装置としての監視管理装置との通信インターフェイス部44及び電源装置45を有する。通信インターフェイス部44は着脱可能なモジュール構造である。
【0013】
通信インターフェイス部44は、通信制御46、通信I/F47、ROM48からなる。コイル及びファンを有するFCU50、冷温水制御用バルブ51,52はビルの設備としての空調機器を構成する。
【0014】
配管方式が4管切換方式の場合には、図3に示すようにバルブ51,52は冷温水制御用バルブとしての2つの3方弁が用いられ、FCU50のコイルの両端はそれぞれバルブ51,52を介して冷水用配管53及び温水用配管54に接続されて冷水用配管53及び温水用配管54が図示しない冷熱源機器に接続される。バルブ51,52はMPU35によりバルブI/F40を介して制御されてFCU50のコイルを冷水用配管53と温水用配管54とに切り替え接続する。
【0015】
冷房モードで冷房を行う冷房運転時には、冷熱源機器で発生した冷媒としての冷水が冷水用配管53、バルブ51,52を介してFCU50のコイルに通され、FCU50のコイルが冷水と空気との熱交換を行ってその冷風がFCU50のファンにより室内を循環することで、室内の冷房が行われる。暖房モードで暖房を行う暖房運転時には、冷熱源機器で発生した熱媒としての温水が温水用配管54、バルブ51,52を介してFCU50のコイルに通され、FCU50のコイルが温水と空気との熱交換を行ってその温風がFCU50のファンにより室内を循環することで、室内の暖房が行われる。
【0016】
2パイプ1コイル方式の場合には、図4に示すようにバルブ51は冷温水制御用バルブとしての2方弁が用いられ、FCU50のコイルの両端はバルブ51を介して冷温水用配管55に接続されて冷温水用配管55が図示しない冷熱源機器に接続される。バルブバルブ51はMPU35によりバルブI/F40を介して制御される。
【0017】
冷房運転時には、冷熱源機器で発生した冷水が冷温水用配管55、バルブ51を介してFCU50のコイルに通され、FCU50のコイルが冷水と空気との熱交換を行ってその冷風がFCU50のファンにより室内を循環することで、室内の冷房が行われる。暖房運転時には、冷熱源機器で発生した温水が冷温水用配管55、バルブ51を介してFCU50のコイルに通され、FCU50のコイルが温水と空気との熱交換を行ってその温風がFCU50のファンにより室内を循環することで、室内の暖房が行われる。
【0018】
4管方式の場合には、図5に示すようにバルブ51,52は冷温水制御用バルブとしての2つの2方弁が用いられ、FCU50のコイルの両端はバルブ51を介して冷水用配管53に接続されるとともにバルブ52を介して温水用配管54に接続され、冷水用配管53及び温水用配管54が図示しない冷熱源機器に接続される。バルブ51,52はMPU35によりバルブI/F40を介して制御される。
【0019】
冷房運転時には、冷熱源機器で発生した冷水が冷水用配管53、バルブ51を介してFCU50のコイルに通され、FCU50のコイルが冷水と空気との熱交換を行ってその冷風がFCU50のファンにより室内を循環することで、室内の冷房が行われる。暖房運転時には、冷熱源機器で発生した温水が温水用配管54、バルブ52を介してFCU50のコイルに通され、FCU50のコイルが温水と空気との熱交換を行ってその温風がFCU50のファンにより室内を循環することで、室内の暖房が行われる。
【0020】
配管センサ56は、上記配管に取りつけられたサーミスタからなり、上記配管の温度を検知することで水温を検知する。送風センサ57は、サーミスタが用いられ、FCU50の送風温度を検知する。配管センサ56、送風センサ57の検知信号はサーミスタI/F39を介してMPU35に入力される。汎用入力部42は、任意の機器を接続することが可能であり、例えば室内の人間を検知して接点が閉じる人感センサからなる在室センサと、FCU50のファンの故障を検知して接点がオンとなるファン故障センサ等が接続される。在室センサ及びファン故障センサの検知信号は汎用入力部42を介してMPU35に入力される。汎用出力部43は、任意の機器を接続することが可能であり、例えば室の換気を行う換気扇や、FCU50内に配置された殺菌灯等が接続される。
【0021】
電源装置45は商用交流電源58からの交流入力電圧から所定の直流電圧を生成してこれを各部へ印加する。通信制御CPU46は、通信I/F47及びネットワーク31を介して監視管理装置30と信号の送受信を行うとともに、MPU35と信号の送受信を行う。
【0022】
各温度設定器33は、制御手段としてのMPU59、通信I/F60、表示部61、入力部62、装置設定手段としてのディップスイッチ63、サーミスタI/F64、室内の温度を検知する室温センサ65を有する。ディップスイッチ63はオンすることにより初期設定値を変更することが可能となり、これにより当該FCUコントローラ固有の各種情報、制御定数、汎用入出力制御パターン等を設定することができる。
図6は温度設定器33の表面を示す。表示部61は液晶表示器66及びLED表示器67,68を有する。入力部62は、運転/停止キー69、送風切換キー70、アップキー71及びダウンキー72からなるキースイッチを有する。
【0023】
MPU59は、通常モードにおいて、次のような処理を行う。
すなわち、MPU59は、運転/停止キー69からの入力信号により、運転/停止キー69が押下される毎に運転モードと停止モードとを交互に切換え、運転表示部としてのLED表示器67を運転モード時に点灯させて停止モード時に消灯させる。
【0024】
また、MPU59は、送風切換キー70からの入力信号に基づいて送風切換キー70の押下毎に自動送風モード(AUTO)、送風弱モード、送風中モード、送風強モードをサイクリックに切換える。但し、MPU59は、初期設定でファン制御の設定がなされているときのみ送風切換キー70を有効とする。MPU59は、空調機器による空調を行う運転モードにおいて、アップキー71及びダウンキー72からの入力信号により、アップキー71の押下毎に室温設定値を0.5℃単位で上げ、ダウンキー72の押下毎に室温設定値を0.5℃単位で下げる。
【0025】
MPU59は、監視管理装置30によりスイッチロックが設定されている場合には、スイッチロック表示部としてのLED表示器68を点灯させ、運転モード及び停止モードに拘わらず入力部62のキースイッチ操作を無効とする。一方、監視管理装置30によりスイッチロックが解除されている場合には、スイッチロック表示部としてのLED表示器68を消灯させ、入力部62のキースイッチ操作を有効とする。いずれの場合でも監視管理装置30はスイッチロックの設定・解除信号をネットワーク31、通信部44を介してMPU35に転送し、MPU35はそのスイッチロックの設定信号を通信I/F36,60を介してMPU59に転送する。
【0026】
MPU59は、初期設定で室温表示を有効とした場合には、初期設定で設定された温度設定器に付いている室温センサ65からサーミスタI/F64を介して入力される検知信号により、その室温センサの検知温度を液晶表示器66に表示させる。
【0027】
MPU59は、暖房運転モード、冷房運転モード、送風運転モードで現在の運転状態を液晶表示器66に表示させ、設定温度を液晶表示器66に表示させる。MPU59は、液晶表示器66にファンマークにて送風弱、送風中、送風強のいずれの状態であるかを表示させ、自動運転モードで液晶表示器66にAUTOを表示させる。MPU59は入力部62の運転/停止キー69、送風切換キー70、アップキー71及びダウンキー72、スライドスイッチにより指定された各モード、現在の室温設定値などを通信I/F60、35を介してMPU35に転送し、MPU35はそのモード、現在の室温設定値などをFCU50の制御などに用いる。
【0028】
MPU59は、FCU50、殺菌灯、換気扇が停止している運転停止状態で初期設定キーであるディップスイッチ63がオンされて運転/停止キー69が押下されると、初期設定キー及び運転/停止キー69からの入力信号により、初期設定モードとし、図7に示すように液晶表示器66に初期設定の項目と現在の設定内容を表示する。MPU59は、初期設定モードで液晶表示器66に表示されている項目の設定内容に変更が無くてアップキー71、ダウンキー72が押下されると、アップキー71、ダウンキー72からの入力信号に応じて液晶表示器66の表示項目を順方向又は逆方向に順次に変更することで項目を選択する。
【0029】
MPU59は、初期設定モードで液晶表示器66に表示されている項目の設定内容を変更するために送風切換キー70が押下されると、送風切換キー70からの入力信号により、液晶表示器66に表示されている項目の設定内容をフリッカー状態とする。MPU59は、このフリッカー状態でアップキー71、ダウンキー72が押下されると、アップキー71、ダウンキー72からの入力信号により、液晶表示器66に表示されている項目の設定内容を変更し、送風切換キー70が押下されると、送風切換キー70からの入力信号により、液晶表示器66に表示されている項目の設定内容を設定してフリッカーを停止させる。
【0030】
初期設定の各項目の設定は、室温センサの選択、図3〜図5に示すような配管方式のいずれかの選択、FCU50及びバルブ51、52に関する設定、汎用入力部42及び汎用出力部43に関する設定、室番号の設定などである。MPU59は、初期設定を終了させるために運転/停止キー69が押下されると、運転/停止キー69からの入力信号により、初期設定モードを運転停止状態に切換え、初期設定の内容を通信I/F60、36を介してMPU35に転送してEEPROM37に格納させる。
MPU35は、監視管理装置30からネットワーク31及び通信部44を介してEEPROM37内の初期設定の設定内容を変更するように指示された場合には、その指示に従ってEEPROM37内の初期設定の設定内容を変更する。
【0031】
通信インターフェイス部44が装着されていない場合には本実施例は集中処理型の設備制御システムとなり、MPU35は、EEPROM37に格納されている初期設定の設定内容や、MPU59から通信I/F60、36を介して転送される各モード、現在の温度設定値、室温センサの検知温度などのデータ、サーミスタI/F39からの入力信号、汎用入力部42からの入力信号(ファン故障センサ、在室センサの検知信号)、EEPROM37内のデータを用いて、バルブI/F40、ファンI/F41、汎用出力部43を介してバルブ51,52、ファンコイル50のコイル及びファン、殺菌灯、換気ファンを後述のように制御する。
【0032】
MPU35は、FCU50のファン制御を次のように行う。
MPU35は、EEPROM37に格納されている初期設定のファン制御情報に従ってFCU50のファンの1段制御又は3段制御を行う。MPU35は、1段制御の場合には、ファンI/F41を介してFCU50のファンを風量が風量弱モード、風量中モード、風量強モードのうち初期設定で設定されたモードの風量(風量弱モード、風量中モード、風量強モードにそれぞれ対応する風量弱、風量中、風量強のいずれか)になるように制御する。
【0033】
また、MPU35は、3段制御の場合には、ファンI/F41を介してFCU50のファンをその風量が風量弱モード、風量中モード、風量強モード、AUTOのうちの送風切換キー70により指定されたモードの風量になるように制御する。AUTOの場合には、MPU35は、図8に示すように温度設定値に対して室温センサの検知温度が冷房ヒステリシス値±H又は暖房ヒステリシス値±Hに達したときにファンI/F41を介してFCU50のファンをその風量が風量中になるように制御し、温度設定値に対して室温センサの検知温度が冷房ヒステリシス値±2H又は暖房ヒステリシス値±2Hに達したときにファンI/F41を介してFCU50のファンをその風量が風量強になるように制御する。
【0034】
MPU35は、逆に、ファンの風量が風量強である場合に温度設定値に対して室温センサの検知温度が冷房ヒステリシス値±H又は暖房ヒステリシス値±H以内に入ると、ファンI/F41を介してFCU50のファンをその風量が風量中になるように制御し、ファンの風量が風量中である場合に室温センサの検知温度が温度設定値になったときにファンI/F41を介してFCU50のファンをその風量が風量弱になるように制御する。
【0035】
次に、配管方式が図4に示すような2パイプ1コイル方式である場合のバルブ制御について説明する。
バルブ51の制御が初期設定でオン/オフ制御に設定されている場合には、MPU35は、図9に示すように、バルブ51が閉じている時に温度設定値に対して室温センサの検知温度がヒステリシス値±Hに達すると、バルブI/F40を介してバルブ51を開き、バルブ51が開いている時に室温センサの検知温度が温度設定値に達すると、バルブI/F40を介してバルブ51を閉じる。図10はAUTO時のバルブ制御を示す。
【0036】
MPU35は、バルブ51の制御が初期設定でフローティング制御(比例制御)に設定されている場合には、設定温度(設定室温)Sに対する現在の温度(室温)Pの関係からバルブI/F40を介してバルブ51の開度を段階的に制御する。
【0037】
次に、配管方式が図3及び図5に示すような4パイプ方式である場合のバルブ制御について説明する。
MPU35は、初期設定で冷房の設定が行われた場合にはバルブI/F40を介してバルブ51、52を冷房のみが行われるように制御し、初期設定で暖房の設定が行われた場合にはバルブI/F40を介してバルブ51、52を暖房のみが行われるように制御する。
【0038】
MPU35は、初期設定で冷房・暖房の自動切換が設定された場合には、室温と設定温度との差に応じてバルブI/F40を介してバルブ51、52を制御することにより、冷房と暖房を室温と設定温度との差に応じて行う。MPU35は、室温が設定温度+冷房ヒステリシス値以上の場合には、室温と設定温度との差に応じてバルブI/F40を介してバルブ51、52を制御することにより冷房を行い、室温が設定温度−冷房ヒステリシス値以下の場合には、室温と設定温度との差に応じてバルブI/F40を介してバルブ51、52を制御することにより暖房を行い、それ以外の場合には送風モードとする。
【0039】
MPU35は、初期設定でバルブのオン/オフ制御が設定された場合には、図11に示すように、通常運転中においてバルブ51、52が閉状態で設定温度に対して室温が設定ヒステリシス値で設定される範囲に達したときにバルブI/F40を介してバルブ51、52を開き、バルブ51、52が開状態で室温が設定温度に達したときにバルブI/F40を介してバルブ51、52を閉じる。
【0040】
MPU35は、初期設定でバルブのフローティング制御(比例制御)が設定された場合には、配管方式が2パイプ1コイル方式の場合と同様に冷房モード及び暖房モードでのバルブの開度制御を行い、設定温度と現在の室温との関係からバルブI/F40を介してバルブ51、52の開度を制御する。
【0041】
また、通信部44が装着されている場合には標準規格化されたネットワーク・プロトコルを利用した分散型設備制御システムとなる。監視管理装置30は、Lon Worksのようなネットワーク31及び通信部44を介してMPU35と通信を行ってファンコイル50のコイル、ファン、及び殺菌灯、換気ファン等の汎用入出力等の監視及び管理を行う。
【0042】
コントローラ32において通信インターフェイス部44を除く部分については、MPU35は監視管理装置30の制御のもとに、EEPROM37に格納されている初期設定の設定内容や、MPU59から通信I/F60、36を介して転送される室温センサの検知温度などのデータ、サーミスタI/F39からの入力信号、汎用入力部42からの入力信号(ファン故障センサ、在室センサの検知信号等)、EEPROM37内のデータを用いて、バルブI/F40、ファンI/F41、汎用出力部43を介してバルブ51,52、ファンコイル50のコイル及びファンを上述のように制御する。
【0043】
監視管理装置30は、ネットワーク31及び通信インターフェイス部44を介してMPU35から室温センサの検知温度、温度設定値、ファンコイル50のファン速度、運転モード、初期設定の設定内容、配管センサ56の検知温度、送風センサ57の検知温度、暖房制御出力(暖房モードでのファンコイル50及びバルブ51、52の制御状態を示す信号)、冷房制御出力(冷房モードでのファンコイル50及びバルブ51、52の制御状態を示す信号)、ファンコイル50の状態信号などを取得し、これらによりコントローラ32、ファンコイル50、バルブ51、52などを監視すると共に、ネットワーク31及び通信インターフェイス部44を介してMPU35に制御信号を送信してファンコイル50のコイル及びファン、バルブ51、52の制御、設定温度の変更、ファンコイル50のファン速度の変更、各種運転状態の変更などを行う。MPU35と通信インターフェイス部44のデータの授受は、MPU35がマスター、通信インターフェイス部44がスレーブとなり、MPU35がデータ送受の主導権を持つ構成で実現している。MPU35と通信インターフェイス部44のデータ授受はトークンと呼ばれる送受切符を持って実行される。送信を行う為にはトークンを所有していなければならず、該トークンは通信初期化時、データ送受のマスターとなるMPU35に生成され、常時はMPU35が所有している。従って、データ送受のスレーブとなる通信インターフェイス部44はマスターとなるMPU35からトークンを渡してもらった時初めて送信可能となる。
【0044】
図12に示すように初期設定で汎用入力部42にa接点入力信号が入力されるように設定した場合には汎用入力部42に接続された機器のオンでMPU35が図12に示すように初期設定の設定内容に応じた動作、処理を行い、初期設定で汎用入力部42からb接点入力信号が入力されるように設定した場合には汎用入力部42に接続された機器のオフでMPU35が図12に示すように初期設定の設定内容に応じた動作、処理を行う。
【0045】
すなわち、MPU35は、a接点入力信号又はb接点入力信号による動作を運転継続とする初期設定がなされた場合にはa接点入力信号又はb接点入力信号により現在の運転状況を継続し、a接点入力信号又はb接点入力信号による動作を運転停止とする初期設定がなされた場合にはa接点入力信号又はb接点入力信号により運転を停止する。MPU35は、a接点入力信号又はb接点入力信号による動作を在室運転モードでの運転開始の初期設定がなされた場合にはa接点入力信号又はb接点入力信号により在室運転モードで運転を開始し、a接点入力信号又はb接点入力信号による動作を運転準備モードでの運転開始の初期設定がなされた場合にはa接点入力信号又はb接点入力信号により運転準備モードで運転を開始し、a接点入力信号又はb接点入力信号による動作を空室運転モードでの運転開始の初期設定がなされた場合にはa接点入力信号又はb接点入力信号により空室運転モードで運転を開始する。また、MPU35は、a接点入力信号又はb接点入力信号による処理を異常表示の初期設定がなされた場合にはa接点入力信号又はb接点入力信号により通信I/F36、60を介してMPU59に液晶表示器66で異常表示を行わせる。また、汎用入力の状態はネットワーク31及び通信インターフェイス部44を介し監視管理装置から監視することも可能である。
【0046】
図13は、汎用入力部42の1組目の入力端子に入力される汎用入力1に関する初期設定の処理を示す。上述のように室内の人間を検知して接点が閉じる人感センサからなる在室センサが汎用入力部42の1組目の入力端子に接続されて在室センサからの汎用入力1が汎用入力部42に入力される場合には、上述した初期設定モードで例えば汎用入力1の論理をa接点入力に設定して汎用入力1の動作を運転開始(在室運転モード)に設定し、汎用入力1の処理を異常表示なしに設定する。
【0047】
この場合、液晶表示器66に表示されている項目を所望の項目にアップキー71、ダウンキー72で変更して送風切換キー70によりその設定内容をフリッカー状態とし、アップキー71、ダウンキー72により項目の設定内容を変更し、送風切換キー70により液晶表示器66に表示されている項目の設定内容を設定してフリッカーを停止させる。
【0048】
MPU59は、初期設定モードでアップキー71、ダウンキー72及び送風切換キー70からの入力信号により、汎用入力1の論理をa接点入力に設定して汎用入力1の動作を運転開始(在室運転モード)に設定し、汎用入力1の処理を異常表示なしに設定してこれらの項目の設定内容を通信I/F60、36を介してMPU35に送信する。MPU35は、それらの項目の設定内容を不揮発性メモリとしてのEEPROM37に格納する。また、これらの設定はネットワーク31及び通信インターフェイス部44を介して監視管理装置が行うことも可能である。
【0049】
図14は汎用入力1による処理を示す。MPU35は、EEPROM37内の初期設定の設定内容に基づいて汎用入力1の論理がa接点入力であるかb接点入力であるかを判断し、在室センサから汎用入力部42を介して入力される汎用入力1がa接点入力であるから汎用入力1による動作に進む。MPU35は、汎用入力1による動作では、初期設定で汎用入力1の動作が運転開始(在室運転モード)に設定されているから、汎用入力1により在室センサがオンした時に在室運転モードの運転(上述した運転)を開始する。
このように、本実施例は、人が室に在室していることを検知して自動的に運転を開始するとともにネットワーク31と通信インターフェイス部44を介して監視管理装置に伝達することも可能である。
【0050】
図15は、汎用入力部42の2組目の入力端子に入力される汎用入力2に関する初期設定の処理を示す。在室センサが汎用入力部42の2組目の入力端子に接続されて在室センサからの汎用入力2が汎用入力部42に入力される場合において、上述した初期設定モードで汎用入力2の論理をb接点入力に設定して汎用入力2の動作を運転開始(空室運転モード)に設定し、汎用入力2の処理を異常表示なしに設定する。
【0051】
この場合も、初期設定モードで液晶表示器66に表示されている項目を所望の項目にアップキー71、ダウンキー72で変更して送風切換キー70によりその設定内容をフリッカー状態とし、アップキー71、ダウンキー72により項目の設定内容を変更し、送風切換キー70により液晶表示器66に表示されている項目の設定内容を設定してフリッカーを停止させる。
【0052】
MPU59は、初期設定モードでアップキー71、ダウンキー72及び送風切換キー70からの入力信号により、汎用入力2の論理をb接点入力に設定して汎用入力2の動作を運転開始(空室運転モード)に設定し、汎用入力2の処理を異常表示なしに設定してこれらの項目の設定内容を通信I/F60、36を介してMPU35に送信する。MPU35は、それらの項目の設定内容を不揮発性メモリとしてのEEPROM37に格納する。同様にネットワーク31及び通信インターフェイス部44を介して監視管理装置から行うことも可能である。
【0053】
図16は汎用入力2による処理を示す。MPU35は、EEPROM37内の初期設定の設定内容に基づいて汎用入力2の論理がa接点入力であるかb接点入力であるかを判断し、在室センサから汎用入力部42を介して入力される汎用入力2がb接点入力であるから汎用入力2による動作に進む。MPU35は、汎用入力2による動作では、汎用入力2の動作が運転開始(空室運転モード)に設定されているから、汎用入力2により、人が室に不在になって在室センサがオフした時に空室運転モードの運転を開始する。
このように、本実施例は、人が室に不在になった時に自動的に空室運転を開始し、省エネルギーを図ることができる。
【0054】
図17は汎用入力部42の3組目の入力端子に入力される汎用入力3に関する初期設定の処理を示す。ファン故障センサが汎用入力部42の3組目の入力端子に接続されてファン故障センサからの汎用入力3が汎用入力部42の3組目の入力端子に入力される場合には、上述した初期設定モードで汎用入力3の論理をa接点入力に設定して汎用入力3の動作を運転停止に設定し、汎用入力3の処理を異常表示に設定する。
【0055】
この場合、液晶表示器66に表示されている項目を所望の項目にアップキー71、ダウンキー72で変更して送風切換キー70によりその設定内容をフリッカー状態とし、アップキー71、ダウンキー72により項目の設定内容を変更し、送風切換キー70により液晶表示器66に表示されている項目の設定内容を設定してフリッカーを停止させる。
【0056】
MPU59は、初期設定モードでアップキー71、ダウンキー72及び送風切換キー70からの入力信号により、汎用入力3の論理をa接点入力に設定して汎用入力3の動作を運転停止に設定し、汎用入力3の処理を異常表示に設定してこれらの項目の設定内容を通信I/F60、36を介してMPU35に送信する。MPU35は、それらの項目の設定内容を不揮発性メモリとしてのEEPROM38に格納する。同様にネットワーク31及び通信インターフェイス部44を介して監視管理装置から行うことも可能である。
【0057】
図18は汎用入力3による処理を示す。MPU35は、EEPROM37内の初期設定の設定内容に基づいて汎用入力3の論理がa接点入力であるかb接点入力であるかを判断し、ファン故障センサから汎用入力部42を介して入力される汎用入力3がa接点入力であるから汎用入力3による動作に進む。MPU35は、汎用入力3による動作では、初期設定で汎用入力3の動作が運転停止に設定されているから、汎用入力3によりファン故障センサがオンした時に運転中(FCU50及びバルブ51,52の制御中)であれば運転を停止する。
このように、本実施例は、FCU50のファンが故障した時に運転を停止して異常を表示することができるとともにネットワーク31と通信インターフェイス部44を介して監視管理装置に伝達することも可能である。。
【0058】
図19は汎用出力部43から出力される汎用出力1に関する初期設定の処理を示す。換気ァンが汎用出力部43の1番目の出力端子に接続されて汎用出力1が汎用出力部43の1番目の出力端子から換気ファンへ出力される場合には、上述した初期設定モードで汎用出力1をmパターンに設定し、汎用出力1のmパターン時間をt1:28℃、t2:26℃に設定する。
【0059】
この場合、液晶表示器66に表示されている項目を所望の項目にアップキー71、ダウンキー72で変更して送風切換キー70によりその設定内容をフリッカー状態とし、アップキー71、ダウンキー72により項目の設定内容を変更し、送風切換キー70により液晶表示器66に表示されている項目の設定内容を設定してフリッカーを停止させる。
【0060】
MPU59は、初期設定モードでアップキー71、ダウンキー72及び送風切換キー70からの入力信号により、汎用出力1をmパターンに設定し、汎用出力1のmパターン時間をt1:28℃、t2:26℃に設定してこれらの項目の設定内容を通信I/F60、36を介してMPU35に送信する。MPU35は、それらの項目の設定内容を不揮発性メモリとしてのEEPROM37に格納する。同様にネットワーク31及び通信インターフェイス部44を介して監視管理装置から行うことも可能である。
【0061】
ここに、不揮発性メモリとしてのEEPROM37には、図23及び図24に示すような複数の制御パターンa〜nが格納されており、初期設定でこれらの制御パターンの中から汎用出力部43に接続された機器を制御するための制御パターンを設定する。制御パターンaは図23(1)に示すように運転中に汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンであり、制御パターンbは図23(2)に示すように暖房運転中における暖房用バルブの開時に汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンである。
【0062】
制御パターンcは図23(3)に示すように冷房運転中における冷房用バルブの開時に汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンであり、制御パターンdは図23(4)に示すようにバルブ51、52を駆動するバルブ駆動出力1、2に合わせて汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンである。制御パターンeは図23(5)に示すようにFCU50のファンを風量弱で回転させるファンL出力に合わせて汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンであり、制御パターンfは図23(6)に示すようにFCU50のファンを風量中で回転させるファンM出力に合わせて汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンである。
【0063】
制御パターンgは図23(7)に示すようにFCU50のファンを風量強で回転させるファンH出力に合わせて汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンであり、制御パターンhは図23(8)に示すようにファンL出力及びファンM出力に合わせて汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンである。制御パターンiは図24(9)に示すようにファンL出力及びファンH出力に合わせて汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンであり、制御パターンjは図24(10)に示すようにファンM出力及びファンH出力に合わせて汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンである。
【0064】
制御パターンkは図24(11)に示すようにファンL出力、ファンM出力及びファンH出力に合わせて汎用出力部43の汎用出力をオンさせる制御パターンであり、制御パターンlは図24(12)に示すように運転中に汎用出力部43の汎用出力を、オンとオフとが初期設定で設定される時間T1,T2ずつ交互に繰返させる制御パターンである。制御パターンmは図24(13)に示すように運転中にに汎用出力部43の汎用出力を、室温が初期設定で設定される温度t1以上に上昇した時にオンとすると共に、室温が初期設定で設定される温度t2以下に下降した時にオフとする制御パターンである。制御パターンnは図24(14)に示すように運転中にに汎用出力部43の汎用出力を、運転開始時にオンにし、室温が初期設定で設定される温度t1以上に上昇した時にオフとすると共に、室温が初期設定で設定される温度t2以下に下降した時にオンにし、運転終了時にオフとする制御パターンである。
【0065】
図20は汎用出力1による処理を示す。MPU35は、EEPROM37内の初期設定の設定内容に基づいて汎用出力1をmパターンとする初期設定がなされている否かを判断し、汎用出力1をmパターンとする初期設定がなされている場合には、室温センサからの入力信号により、現在の室温がt1(28℃)以上であるか否かを判断し、現在の室温がt1(28℃)以上になれば接点をオンさせることで汎用出力1をオンにして換気ファンを汎用出力1により回転させる。
【0066】
MPU35は、現在の室温がt1(28℃)以上でなければ現在の室温がt2(26℃)以下であるか否かを判断し、現在の室温がt2(26℃)以下になれば接点をオフさせることで汎用出力1をオフにして換気ファンを停止させる。
このように、本実施例は、室温がt1(28℃)以上になれば換気ファンが作動し、冬場時には室内の換気効果を高め、夏場時には室内の換気効果を高めるとともに、外気の導入による省エネルギー効果を期待できる。
【0067】
図21は汎用入力部42の2番目の出力端子から出力される汎用出力2に関する初期設定の処理を示す。殺菌灯が汎用出力部42の2番目の出力端子に接続されて汎用入力部42からの汎用出力2により殺菌灯が駆動される場合には、上述した初期設定モードで汎用出力2をkパターンに設定する。この場合、液晶表示器66に表示されている項目を所望の項目にアップキー71、ダウンキー72で変更して送風切換キー70によりその設定内容をフリッカー状態とし、アップキー71、ダウンキー72により項目の設定内容を変更し、送風切換キー70により液晶表示器66に表示されている項目の設定内容を設定してフリッカーを停止させる。
【0068】
MPU59は、初期設定モードでアップキー71、ダウンキー72及び送風切換キー70からの入力信号により、汎用出力2をkパターンに設定してその項目の設定内容を通信I/F60、36を介してMPU35に送信する。MPU35は、それらの項目の設定内容を不揮発性メモリとしてのEEPROM38に格納する。同様にネットワーク31及び通信インターフェイス部44を介して監視管理装置から行うことも可能である。
【0069】
図22は汎用出力2による処理を示す。MPU35は、EEPROM37内の初期設定の設定内容に基づいて汎用出力2をkパターンとする初期設定がなされている否かを判断し、汎用出力2をkパターンとする初期設定がなされている場合にはファンL出力、ファンM出力及びファンH出力によりFCU50のファンが作動中であるか否かを判断する。MPU35は、FCU50のファンが作動中でなければ汎用出力部43の接点オフにより汎用出力2をオフさせて殺菌灯をオフさせ、FCU50のファンが作動中であれば汎用出力部43の接点オンにより汎用出力2をオンさせて殺菌灯をオンさせる。
このように、本実施例は、ファン動作中にFCU50内の殺菌灯が点灯し、殺菌灯で殺菌された空気を提供することができる。
【0070】
なお、汎用出力部43には、殺菌灯と換気扇を接続したが、これらと機種の異なるもの或いは他の機器を接続し、これらの機器を制御するための制御パターンをEEPROM37内の制御パターンa〜nの中から初期設定で設定することが可能である。また、汎用入力部42には、在室センサ、ファン故障センサを接続したが、これらと機種の異なるもの或いは他の機器を接続し、これらの機器から汎用入力部42への汎用入力を用いてコントローラ32に接続されている機器を制御することも可能である。
【0071】
以上のように、この実施例によれば、設備としての空調機器(FCU50、バルブ51,52等)を制御する制御部であるFCUコントローラ11、12・・・は、任意の機器が接続される汎用出力部43と、機器を制御するための複数種類の制御パターンa〜nを記憶する記憶手段としてのEEPROM38と、前記汎用出力部43に接続された機器に応じて、該機器を制御するための制御パターンを前記複数種類の制御パターンa〜nの中から設定する設定手段としての入力部62とを備えたので、汎用出力部に接続される機器の追加、交換、削除や機種変更が可能であり、リニューアルに要するコストを低減することができる。
【0072】
また、この実施例によれば、任意の機器が接続される汎用入力部42を備え、前記設定手段62にて、前記汎用出力部43に接続された第1の機器に応じて、該第1の機器を制御するための制御パターンを前記複数種類の制御パターンa〜nの中から設定すると共に、前記汎用入力部42に接続された機器からの入力信号に応じた制御パターンで、コントローラ32に接続された第2の機器を前記制御部により制御するように設定するので、汎用入力部に接続される機器の追加、削除や機種変更が可能であり、リニューアルに要するコストを低減することができる。
【0073】
なお、上記実施例は主に空調機器を制御するビル管理方式であるが、本発明は空調機器以外の設備を管理するビル管理システムや、ビル管理方式以外の設備制御システムなどにも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上のように請求項1に係る発明によれば、汎用出力部に接続される機器の追加、削除や機種変更が可能であり、リニューアルに要するコストを低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、汎用入力部に接続される機器の追加、削除や機種変更が可能であり、リニューアルに要するコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるFCUコントローラの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例の概略を示すブロック図である。
【図3】同実施例の配管方式を示す配管図である。
【図4】同実施例の他の配管方式を示す配管図である。
【図5】同実施例の別の配管方式を示す配管図である。
【図6】同実施例におけるコントローラの表面を示す平面図である。
【図7】同実施例の初期設定時の表示を示す図である。
【図8】同実施例のAUTOの場合の室温とファン出力との関係を示す図である。
【図9】同実施例の2パイプ1コイル方式での室温とバルブ開閉との関係を示す図である。
【図10】同実施例の2パイプ1コイル方式でのAUTO時のバルブ制御を示す図である。
【図11】同実施例の4パイプ方式でのバルブ制御を示す図である。
【図12】同実施例の初期設定を説明するための図である。
【図13】同実施例の汎用入力部に入力される汎用入力1に関する初期設定の処理を示すフローチャートである。
【図14】同実施例の汎用入力1による処理を示すフローチャートである。
【図15】同実施例の汎用入力部に入力される汎用入力2に関する初期設定の処理を示すフローチャートである。
【図16】同実施例の汎用入力2による処理を示すフローチャートである。
【図17】同実施例の汎用入力部に入力される汎用入力3に関する初期設定の処理を示すフローチャートである。
【図18】同実施例の汎用入力3による処理を示すフローチャートである。
【図19】同実施例の汎用出力部から出力される汎用出力1に関する初期設定の処理を示すフローチャートである。
【図20】同実施例の汎用出力1による処理を示すフローチャートである。
【図21】同実施例の汎用入力部から出力される汎用出力2に関する初期設定の処理を示すフローチャートである。
【図22】同実施例の汎用出力2による処理を示すフローチャートである。
【図23】同実施例の制御パターンを示す図である。
【図24】同実施例の他の制御パターンを示す図である。
【符号の説明】
11、12 FCUコントローラ
32 FCUコントローラ
33 温度設定器
50 FCU
51、52 バルブ
62 入力部
Claims (2)
- 制御部により空調機器設備を制御する設備制御システムにおいて、前記制御部は、任意の機器が接続される汎用出力部と汎用入力部を備え、該機器を制御するための複数種類の制御パターンを記憶する記憶手段と、前記汎用入出力部に接続された機器に応じて、該機器を制御するための制御パターンを前記複数種類の制御パターンの中から初期設定モードにて設定する設定手段を有する温度設定器とを備え、この温度設定器の設定により、汎用入出力部に接続される殺菌灯や換気ファンなどの汎用機器の追加や削除或は機種変更を可能とすると共に、前記制御部と監視管理装置とを通信部を介して接続して、汎用入出力の監視及び管理を可能としたことを特徴とする設備制御システム。
- 請求項1記載の設備制御システムにおいて、任意の機器が接続される汎用入力部を備え、前記設定手段にて、前記汎用出力部に接続された第1の機器に応じて、該第1の機器を制御するための制御パターンを前記複数種類の制御パターンの中から設定すると共に、前記汎用入力部に接続された機器からの入力信号に応じた制御パターンで、前記制御部に接続された第2の機器を前記制御部により制御するように設定することを特徴とする設備制御システム。
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