JP3856985B2 - 車両用発進アシスト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前輪と後輪との一方をエンジンで駆動される駆動輪、他方を従動輪とする車両に搭載する発進アシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、従動輪用の電動モータを設け、雪道等の滑り易い路面での発進時に従動輪を電動モータにより駆動して発進をアシストするようにした発進アシスト装置が知られている。
【0003】
このものでは、電動モータとしてセルモータ等に使用する安価なDCブラシモータを用いており、発進後の従動輪側からの逆駆動によるモータの過回転でブラシの耐久性が損われることがないように、電動モータと従動輪との間の動力伝達経路にドグクラッチを介設し、発進後はドグクラッチをオフして電動モータと従動輪との連結を解くようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のものでは、発進アシスト開始時に従動輪の駆動トルクの急な立上りを生じてショックが発生し易くなり、また、電動モータの起動当初に大きな突入電流が流れたり、坂道発進時に後ずさりして、正転させようとしている電動モータが従動輪側からの逆駆動で無理に逆転され、電動モータに過負荷がかかることがあり、これに対処するため電動モータの電力供給システムが大形化してコストが高くなる。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、発進アシスト開始時のショックを低減し得るようにし、更に、突入電流を低く抑えると共に電動モータに過負荷が作用することを防止して、電力供給システムの低コスト化を図れるようにした発進アシスト装置を供給することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、前輪と後輪との一方をエンジンで駆動される駆動輪、他方を従動輪とする車両に搭載する発進アシスト装置であって、車両の発進時に従動輪を電動モータで駆動するようにしたものにおいて、前記電動モータで駆動される油圧ポンプを設けると共に、前記電動モータと前記従動輪との間の動力伝達経路に、前記油圧ポンプに油圧回路を介して接続される油圧クラッチを介設している。
【0007】
油圧ポンプから油圧クラッチに供給される油圧は油圧ポンプの駆動源たる電動モータの回転数の上昇に伴って昇圧する。従って、電動モータの起動当初は油圧クラッチでの滑りを生じ、そのため電動モータに左程負荷はかからず、突入電流が低く抑えられる。その後、電動モータの回転数の上昇に伴い油圧クラッチの係合力が増加して従動輪にトルクが伝達されることになり、結局、従動輪の駆動トルクは緩やかに立上り、発進アシスト開始時のショックが低減される。また、坂道発進時に後ずさりしても、この場合は油圧ポンプからの供給油圧が低くなって油圧クラッチでの滑りを生ずるため、電動モータが従動輪側からの逆駆動で無理に逆転されることはなく、電動モータに過負荷が作用することを防止できる。
【0008】
発進後は電動モータへの通電を停止するが、通電停止後も従動輪側からの逆駆動で電動モータと油圧ポンプとが回転させられて、油圧クラッチは係合したままになり、電動モータの過回転を生じてその耐久性が悪化する。
【0009】
この場合、前記油圧回路に、前記電動モータの正転時にのみ前記油圧ポンプからの吐出油を前記油圧クラッチに供給する前進用の状態と、前記電動モータの逆転時にのみ前記油圧ポンプからの吐出油を前記油圧クラッチに供給する後進用の状態とに油路接続を切換える切換手段を設けておけば、発進後の従動輪側からの逆駆動による電動モータの過回転を防止できる。即ち、切換手段により油路接続を前進用の状態に切換えて電動モータを正転方向に駆動することにより前進方向の発進をアシストした後、油路接続を後進用の状態に切換えれば、従動輪側からの逆駆動で電動モータが正転されても油圧クラッチには給油されないため、油圧クラッチが解放されて電動モータと従動輪との連結が解かれ、電動モータの正転方向の逆駆動が防止される。同様に、油路接続を後進用の状態に切換えて電動モータを逆転方向に駆動することにより後進方向の発進をアシストした後、油路接続を前進用の状態に切換えれば、油圧クラッチが解放されて電動モータの逆転方向の逆駆動が防止される。
【0010】
また、前記電動モータと前記油圧クラッチとの間に、電動モータ側の入力部材の正転時に油圧クラッチ側の出力部材の正転方向へのオーバー回転を許容し、入力部材の逆転時に出力部材の逆転方向へのオーバー回転を許容するツーウェイクラッチを介設すれば、上記切換手段を設けずに発進後の電動モータの逆駆動を防止できる。即ち、前進方向や後進方向の発進をアシストすべく電動モータを正転方向や逆転方向に駆動したときは、電動モータの出力トルクがツーウェイクラッチと油圧クラッチとを介して従動輪に伝達されるが、電動モータの非駆動時は、ツーウェイクラッチの出力部材が正逆両方向に自由に回転できるようになり、発進後の電動モータの逆駆動が防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、エンジン1により変速機2を介して左右の前輪3L,3Rを駆動する前輪駆動車両を示しており、従動輪たる左右の後輪4L,4R間に発進アシスト装置5を配置している。
【0012】
発進アシスト装置5は、図2に示す如く、DCブラシモータから成る電動モータ6によりディファレンシャルギア7を介して左右の後輪4L,4Rを駆動するように構成されている。電動モータ6とディファレンシャルギア7との間の動力伝達経路には油圧クラッチ8が介設されている。そして、電動モータ6と油圧クラッチ8とを連結する軸9上にギアポンプから成る油圧ポンプ10を設け、油圧ポンプ10からの吐出油を油圧回路11を介して油圧クラッチ8に供給している。
【0013】
油圧回路11には、図3に示す如く、切換手段たる電磁式の切換弁12が設けられている。切換弁12には、電動モータ6の正転時に油を吐出し、逆転時に油を吸い込む油圧ポンプ10の一方のポートに連通する油路L1と、電動モータ6の逆転時に油を吐出し、正転時に油を吸い込む油圧ポンプ10の他方のポートに連通する油路L2と、油圧クラッチ8に連通する油路L3と、ストレーナ131と吸い上げ用のチェック弁141とこれに並列の排油用のリリーフ弁15とを介設した油路L4とが接続されている。また、油路L3には、ストレーナ132と吸い上げ用のチェック弁141とを介設した油路L5と、レギュレータ16を介設した油路L6と、排油用のチェック弁17と絞り18とを介設した油路L7とが分岐接続されている。
【0014】
切換弁12は、油路L1を油路L3に接続すると共に、油路L2を油路L4に接続する前進位置と、油路L1を油路L4に接続すると共に、油路L2を油路L3に接続する後進位置とに切換自在である。前進位置では、電動モータ6を正転させると、油圧ポンプ10により油路L4を介して油が吸い上げられて、油圧ポンプ10からの吐出油が油路L3を介して油圧クラッチ8に供給されるが、電動モータ6を逆転させると、油圧ポンプ10により油路L5を介して油が吸い上げられ、この油が油圧ポンプ10から油路L4のリリーフ弁15を介して排油され、油圧クラッチ8には給油されない。また、後進位置では、電動モータ6を逆転させると、油圧ポンプ10により油路L4を介して油が吸い上げられて、油圧ポンプ10からの吐出油が油路L3を介して油圧クラッチ8に供給されるが、電動モータを正転させると、油圧ポンプ10により油路L5を介して油が吸い上げられ、この油が油圧ポンプ10から油路L4のリリーフ弁15を介して排油され、油圧クラッチ8には給油されない。
【0015】
かくて、切換弁12を前進位置に切換えて電動モータ6を正転方向に駆動し、または、切換弁12を後進位置に切換えて電動モータ6を逆転方向に駆動すると、電動モータ6の出力トルクが油圧クラッチ8を介して左右の後輪4L,4Rに伝達されて、前進方向または後進方向の発進アシストが行われる。この場合、油圧ポンプ10から油路L3に給油される油の一部は油路L7の絞り18を介して排油され、そのため、電動モータ6の回転数の上昇に伴う油圧ポンプ10からの吐出油量の増加に応じて油圧クラッチ8に入力される油圧が緩やかに昇圧され、レギュレータ16で規定される所定圧に昇圧されたところで油圧が一定になる。図4は、電動モータ6の回転数に対する電動モータ6の出力トルクと、油圧クラッチ10のトルク伝達容量と、後輪4L,4Rの駆動トルクとの関係を示している。ここで、油圧クラッチ10のトルク伝達容量は、油圧クラッチ10に入力される油圧に比例して増加する。そして、電動モータ6の回転数が所定値Naに達するまでは、電動モータ6の出力トルクが油圧クラッチ10で伝達可能なトルクを上回るため、油圧クラッチ10の滑りを生じて、後輪4L,4Rの駆動トルクが緩やかに立上る。尚、油路L7を設けなくても、油圧ポンプ10や油圧クラッチ8でのリークにより電動モータ6の低回転域での油圧の上昇が規制されるから、後輪4L,4Rの駆動トルクの急な立上りは防止できるが、本実施例のように油路L7を設けて、絞り18を介しての排油が行われるようにすれば、後輪4L,4Rの駆動トルクをより緩やかに立上げることができる。
【0016】
電動モータ6には、バッテリー19からドライバー回路20を介して給電されるようになっており、コントローラ21によりドライバー回路20を介して電動モータ6を制御すると共に切換弁12の切換制御を行うようにしている。コントローラ21には、前輪3L,3Rの回転速度VFを検出する前輪速センサ22と、後輪4L,4Rの回転速度VRを検出する後輪速センサ23と、ブレーキスイッチ24と、アクセルスイッチ25と、変速機2のポジションセンサ26とからの信号が入力されており、これら信号に基づいて発進アシスト制御を行う。
【0017】
発進アシスト制御の詳細は図5に示す通りであり、ブレーキスイッチ24がオフ(S1)、アクセルスイッチ25がオン(S2)、変速機2のポジションが非ニュートラル用のポジション(S3)、後輪速度VRが所定の発進判断基準値VS(例えば10km/h)未満(S4)という4条件が成立したときに発進時と判断し、発進時と判断されたときは、発進アシストフラグFが「1」にセットされているか否かを判別し(S5)、F=0であれば、前輪速度VFと後輪速度VRとの差△Vが所定の基準値△VS以上か否かを判別する(S6)。△V≧△VSであれば前輪3L,3Rがスリップしていると判断して、発進アシストフラグFを「1」にセットし(S7)、次に、変速機2のポジションが前進用のポジションと後進用のポジションの何れであるかを判別する(S8)。そして、前進用のポジションであるときは、切換弁12を前進位置に切換えると共に(S9)、電動モータ6を正転方向に駆動し(S10)、また、後進用のポジションであるときは、切換弁12を後進位置に切換えると共に(S11)、電動モータ6を逆転方向に駆動する(S12)。
【0018】
これによれば、電動モータ6の出力トルクが油圧クラッチ10を介して後輪4L,4Rに伝達され、前進方向または後進方向の発進がアシストされる。この場合、後輪4L,4Rの駆動トルクが上記の如く緩やかに立上がるため、発進アシスト開始時のショックが低減されると共に、電動モータ6の突入電流が低く抑えられる。また、電動モータ6の負荷が増加すると、電動モータ6の回転数の低下で油圧クラッチ10の油圧が低下して油圧クラッチ10の滑りを生ずる。従って、坂道発進時に車両が後ずさりしても、電動モータ6が後輪4L,4R側からの逆駆動で無理に逆転されることはなく、電動モータ6に過負荷が作用することを防止できる。このように、突入電流を低く抑えて、且つ、過負荷を防止できるため、バッテリー6aやドライバー回路6bの容量が小さくて済み、電動モータ6の電力供給システムの低コスト化を図ることができる。
【0019】
発進後、VR≧VSになれば、発進アシストフラグFを「0」にリセットし(S13)、次に、変速機2のポジションがニュートラル用のポジションと前進用のポジションと後進用のポジションの何れであるかを判別する(S14)。そして、前進用のポジションであるときは、切換弁12を後進位置に切換え(S15)、また、後進用のポジションであるときは、切換弁12を前進位置に切換え(S16)、次に、電動モータ6の駆動を停止する(S17)。尚、ニュートラル用のポジションであるときは、切換弁12を切換えずに電動モータ6の駆動を停止する。
【0020】
上記の如く切換弁12を切換えると、油圧クラッチ8に給油されなくなり、油圧クラッチ8が解放されて電動モータ6と後輪4L,4Rとの連結が解かれる。かくて、発進後の後輪4L,4R側からの逆駆動による電動モータ6の過回転が防止される。
【0021】
図6は発進アシスト装置5の第2の実施形態を示しており、上記第1実施形態と同様の部材には上記と同一の符号を付している。第2実施形態のものにおける第1実施形態との主たる相違点は、電動モータ6と油圧クラッチ8との間にツーウェイクラッチ27を介設したことである。
【0022】
尚、図6に示すものでは、油圧クラッチ8と油圧ポンプ10との間にツーウェイクラッチ27を介設しているが、油圧ポンプ10と電動モータ6との間にツーウェイクラッチ27を介設しても良い。
【0023】
ツーウェイクラッチ27は、図7に示す如く、電動モータ6に連結されるギア6aに噛合するギア270aを形成した入力部材たるアウタ270と、油圧クラッチ8に連結される出力部材たるインナ271と、アウタ270とインナ271との間に、図8に示す如く、周方向に間隔を存して配置した複数のスプラグ272と、アウタ270の内周に圧入固定した外側リテーナ273と、外側リテーナ273の内周に、規制ピン274aで規制される所定角度だけ外側リテーナ273に対し相対回転自在に配置した内側リテーナ274と、内側リテーナ274に皿ばね275aによって圧接されるスイッチングプレート275とで構成されており、スイッチングプレート275の外周に、ギア6aに噛合するギア275bを形成している。
【0024】
図8において時計方向を正転方向とすると、外側リテーナ273に対し内側リテーナ274が逆転方向に回転変位している図8(A)の状態では、アウタ270に対するインナ271の正転方向へのオーバー回転が許容され、外側リテーナ273に対し内側リテーナ274が正転方向に回転変位している図8(B)の状態では、アウタ270に対するインナ271の逆転方向へのオーバー回転が許容される。
【0025】
ギア275bの歯数はギア270aの歯数よりも所定数(例えば1歯)多くなっており、電動モータ6によりギア6aを介して図9に実線で示すギア270aを正転方向に回転させると、図9に点線で示すギア275bが正転しつつギア270aに対し逆転方向に相対回転し、ギア270aに一体のアウタ270に固定される外側リテーナ273に対し、ギア275bに一体のスイッチングプレート275に摩擦係合する内側リテーナ274が逆転方向に回転変位して図8(A)の状態に切換わり、インナ271の正転方向へのオーバー回転が許容される。また、電動モータ6によりギア6aを介してギア270aを逆転方向に回転させたときは、ギア270aに対しギア275bが正転方向に相対回転して図8(B)の状態に切換わり、インナ271の逆転方向へのオーバー回転が許容される。また、電動モータ6の駆動停止時に、図8(A)の状態でインナ271が逆転方向に回転すると、一時的にアウタ270も逆転方向に回転するが、この回転に伴うギア270aを介してのギア6aの回転によりギア275bがギア270aに対し正転方向に相対回転して図8(B)の状態に切換わり、以後インナ271は逆転方向に自由回転する。電動モータ6の駆動停止時に、図8(B)の状態でインナ271が正転方向に回転したときも、アウタ270の一時的な正転方向の回転でギア270aとギア6aとを介してギア275bがギア270aに対し逆転方向に相対回転して図8(A)の状態に切換わり、以後インナ271は正転方向に自由回転する。
【0026】
かくて、発進後に電動モータ6の駆動を停止すると、インナ271が正逆両方向に自由に回転できるようになり、電動モータ6に対する後輪4L,4R側からの逆駆動力の伝達が阻止される。従って、第1実施形態の切換弁12を設けなくても、発進後の後輪4L,4R側からの逆駆動による電動モータ6の過回転が防止される。
【0027】
油圧ポンプ10と油圧クラッチ8とを接続する油圧回路11には、図10に示す如く、4個のチェック弁14を組込んだブリッジ回路28が設けられており、ブリッジ回路28の吸い込み側にストレーナ13を接続すると共に、ブリッジ回路30の吐出側に油圧クラッチ8に連なる油路L3を接続し、電動モータ6の正逆何れの方向の回転によっても油圧ポンプ10から油圧クラッチ8に給油されるようにしている。また、油路L3に、レギュレータ16を介設した油路L6と、絞り18を介設した排油用の油路L7とを分岐接続し、第1実施形態のものと同様に後輪4L,4Rの駆動トルクが緩やかに立上るようにしている。
【0028】
また、第2実施形態では切換弁12が不要になるため、発進アシスト制御は図5のS9,S11,S14,S15,S16のステップを削除したプログラムに従って行われる。
【0029】
以上、前輪駆動車両用の発進アシスト装置について説明したが、後輪駆動車両用の発進アシスト装置にも同様に本発明を適用できる。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、発進アシスト開始時における従動輪の駆動トルクの急な立上りを防止して、ショックを低減でき、更に、突入電流を低く抑えると共に電動モータに過負荷が作用することを防止して、電力供給システムの低コスト化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の使用例を示す図
【図2】 本発明装置の第1実施形態を示すスケルトン図
【図3】 第1実施形態の油圧回路を示す回路図
【図4】 電動モータの回転数に対する電動モータの出力トルクと油圧クラッチのトルク伝達容量と後輪駆動トルクとの変化を示すグラフ
【図5】 発進アシストの制御プログラムを示すフロー図
【図6】 本発明装置の第2実施形態を示すスケルトン図
【図7】 ツーウェイクラッチの断面図
【図8】 (A)正転時におけるツーウェイクラッチの状態を示す図、(B)逆転時におけるツーウェイクラッチの状態を示す図
【図9】 ツーウェイクラッチのスイッチングプレート用ギアの噛合状態を示す図
【図10】 第2実施形態の油圧回路を示す回路面
【符号の説明】
1 エンジン 3L,3R 前輪(駆動輪)
4L,4R 後輪(従動輪) 5 発進アシスト装置
6 電動モータ 8 油圧クラッチ
10 油圧ポンプ 11 油圧回路
12 切換弁(切換手段) 27 ツーウェイクラッチ
Claims (3)
- 前輪と後輪との一方をエンジンで駆動される駆動輪、他方を従動輪とする車両に搭載する発進アシスト装置であって、
車両の発進時に従動輪を電動モータで駆動するようにしたものにおいて、
前記電動モータで駆動される油圧ポンプを設けると共に、
前記電動モータと前記従動輪との間の動力伝達経路に、前記油圧ポンプに油圧回路を介して接続される油圧クラッチを介設する、
ことを特徴とする車両用発進アシスト装置。 - 前記油圧回路に、前記電動モータの正転時にのみ前記油圧ポンプからの吐出油を前記油圧クラッチに供給する前進用の状態と、前記電動モータの逆転時にのみ前記油圧ポンプからの吐出油を前記油圧クラッチに供給する後進用の状態とに油路接続を切換える切換手段を設けることを特徴とする請求項1に記載の車両用発進アシスト装置。
- 前記電動モータと前記油圧クラッチとの間に、電動モータ側の入力部材の正転時に油圧クラッチ側の出力部材の正転方向へのオーバー回転を許容し、入力部材の逆転時に出力部材の逆転方向へのオーバー回転を許容するツーウェイクラッチを介設することを特徴とする請求項1に記載の車両用発進アシスト装置。
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