JP3854888B2 - 動脈硬化の検出システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動脈硬化の検出システムに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、高齢者が自立するためには、本人の精神的な自覚は勿論のこと、種々の疾病の発症を未然に防ぐ、予防医学的なアプローチが不可欠である、との考えのもと、循環器疾患の多くの場合の発症要因である動脈硬化を、簡便、かつ、的確に検出する手段を提供した。
【0003】
すなわち、本発明者は、心電図信号を検出することが可能な心電図信号の検出手段と、この心電図信号の特定のパターンを感知する心電図信号の感知手段と、これにより感知された心電図信号の特定のパターンに同期させて眼底像を検出可能な眼底像の検出手段を備えた、動脈硬化の検出装置を提供した(WO01/30235A1号公報)。この検出装置により、ウインドケッセル現象による、心臓の拡張期と収縮期の時相のズレにかかわらず、眼底写真による眼底動脈と眼底静脈の径の測定を、正確に行うことが可能となり、眼底像を指標として、動脈硬化の進展度合いを把握することも可能となった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、この動脈硬化の検出装置による動脈硬化の検出が、予防医学上、非常に意義深いものであることを確信し、この装置をさらに汎用化するための手段を講ずることが必要であると考えた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
その結果、本発明者は、上記の検出装置において、最も重要かつ困難な過程の一つである、心電図信号と眼底像の同期化を、コンピューター画面上で行うことにより、上記の課題を克服することが可能であることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、心電図信号の検出手段と、これにより検出された心電図信号に同期させた眼底像を検出可能な眼底像の検出手段を備えた動脈硬化の検出システムにおいて、眼底像の検出が、眼底像の動画から、任意の心電図信号と同期させた眼底の静止像をコンピュータの表示画面上において抽出することにより、心電図信号と同期させた眼底像を提供可能なソフトウエアにより行われる、動脈硬化の検出システムであって、当該ソフトウエアが、眼底動脈と眼底静脈の交叉部近傍における眼底静脈の狭窄の度合いについての演算を、異なる心電図信号に対して行い、これらの演算値の統合値と動脈硬化の程度とを関連付けて、動脈硬化を検出可能な手段が施されているソフトウエアである、動脈硬化の検出システム(以下、本検出システムともいう)を提供する発明である。
【0007】
また、本発明は、上記の心電図信号と同期させた眼底像を提供可能なソフトウエア(以下、本ソフトウエアともいう)を提供する発明でもある。
本ソフトウエアは、コンピュータ端末における表示手段上で、眼底像と心電図の動画を同時に表示しつつ、心電図信号の特定のパターンと同期させた眼底像を抽出可能なソフトウエアであることが好適である。
【0008】
本検出システムにおける「心電図信号の検出手段」は、心電図信号を的確に検出可能な手段であれば、特に限定されず、例えば、圧電素子からなる電極センサを被検者の胸部又は他の生体部位に装着し、導出される心電図信号を検出することができる手段を挙げることができる。典型的には、既存の心電図計が具備する機構を、心電図信号の検出手段として用いることができる。
【0009】
検出する心電図信号は、心電図上の確立したパターンとして把握可能な信号であれば、特に限定されず、P波、Q波、R波、S波又はT波のいずれのパターンを選択することが可能であるが、血液を心臓から体内に向けて排出する段階のパターン信号であるR波、または、心室興奮の回復過程を示すT波を選択することが、好適であり、かつ、現実的である。本検出システムにおいては、本ソフトウエアにより、任意の心電図信号と同期させた眼底の静止像を、眼底像の動画から、コンピュータの表示画面上において抽出して、心電図信号と同期させた眼底像が提供され、任意のタイミングで同期された眼底像を抽出可能であるが、R波とT波に対応する心臓の脈波拍動タイミングは、心臓の脈波拍動サイクルの中でも、最も顕著なタイミングである。よって、本検出システムにおいて抽出する任意の心電図信号に、心電図信号のR波および/またはT波を示す信号が含まれていることは、好適な態様の一つである(これについては、さらに後述する)。
【0010】
また、被検者から心電図信号を得るための誘導法は、特に限定されず、いわゆる「標準12誘導」等から選択することが可能である。誘導方法を選択する場合の基準は、上記の選択する特定の心電図信号の種類であることが好ましい。すなわち、特定の心電図信号を検出することが、可能な限り容易な誘導方法を選択することが好ましい。特定の心電図信号として、R波を選択する場合には、被検者の左手と右手の間の電位差を検出する、II誘導、I誘導、aVL 誘導、V1 誘導等を選択することが好ましい。
【0011】
「眼底像の検出手段」は、心電図の検出手段により検出された心電図信号に同期させて、眼底像を検出可能な手段である。
本発明において、「同期させる」とは、心電図信号の特定のパターンに対して一定のタイミングで眼底像の検出手段を呼応させることを意味する。例えば、心電図の信号の特定パターンとして、R波を選択する場合には、R波におけるいずれかの時点、例えば、立ち上がり時点から、一定のタイミングで眼底像の検出手段を作動させることを意味する。このタイミングは、一定に保たれており、かつ、心電図信号の同一のパターンが再び発生するタイミング(例えば、R波であれば、次のR波が発生する時点)よりも短いタイミングであれば、特に限定されない。このように、眼底像を心電図信号に同期させて検出することにより、眼底血管についての情報、具体的には、本発明における動脈硬化についての指標を得る上で不可欠な血管径についての情報を的確に得ることができる。すなわち、前述したように、随時任意に撮影された眼底写真では、ウインドケッセル現象により、心臓の拡張と収縮に対応して変化する眼底血管径について、正確に評価することが困難であったが、眼底像を心電図信号に同期させて検出すれば、一定の脈波拍動タイミングにおける眼底血管像を得ることが可能であり、眼底血管径についても、正確な評価を行うことが可能となる。
【0012】
眼底像の検出手段として、眼底を撮影可能な機構を備えるカメラ(具体的には、いわゆる眼底カメラが挙げられる:アナログカメラであってもデジタルカメラであってもよい)が挙げらるが、本検出システムにおいては、眼底像を、デジタルイメージ情報として連続的に得ることができるデジタルビデオカメラで検出することが、コンピュータにおける、眼底像の心電図信号との同期化に適している。
【0013】
デジタルビデオカメラにより撮影された眼底像の動画を、例えば、DV端子(メディアコンバーターも可能)と、IEEE1394カード、EZDV(カノープス社)、DVRapter(カノープス社)、DVRex(カノープス社)等のDVキャプチャカード等を介してデジタル情報としてコンピューターに取込みつつ、A/D変換器等によりデジタル信号に変換された心電図信号を、コンピューターに取込む。次に、取り込んだ眼底像の動画データーと心電図信号のデーターの、並列複合化を行うことで、眼底像の動画データーと心電図信号を、同一のフレームにおいて同期させて、眼底像の動画データーと心電図信号のデジタル同期化データーを得ることができる。このデジタル同期化データーは、本検出システムを行う上で必要な要素を損なわない限りにおいて、圧縮化を行うことが可能である。かかる圧縮化を含めた符号化は、MPEG等の符号化方式に従うことで行うことができる。
【0014】
このようにして得られた、デジタル同期化データは、例えば、磁気テープ、磁気ディスク、CD−ROM、MO、DVD−R等に保存することができる。なお、これらの記憶媒体は、あくまで例示であり、データ記憶技術の変遷や向上に応じたデータ記憶媒体を用いることが可能である。
【0015】
このように得られたデジタル同期化データーにおける、眼底像に関する演算値(後述するVレシオ等)の算出は、かかるデーターを静止画像、すなわち、1フレーム単位のデジタルデータを抽出することにより行われる。
【0016】
後述するVレシオ等の演算値の、単位時間当りの変化量を求める場合も、任意の心電図信号(時刻t)における、眼底像の画像データーを、動画データーから抽出し、さらに、適切な時間を置いた時点(t+Δt)における眼底像の画像データーを動画データーから抽出し、両者の静止画像データを基に算出することができる(後述するように、この場合のtも、眼底像の動画に同期させた心電図信号に依存させて選択することが好適である)。
【0017】
眼底像の動画データーと心電図信号のデータのデジタル同期化データからの、静止画像データーの抽出は、コンピュータ端末における、コンピューターディスプレイ等の表示手段上で、眼底像と心電図の動画を同時に表示しつつ行うことで、抽出作業を視覚化することが可能であり、かつ、好適である。よって、本ソフトウエアには、このコンピュータ端末の表示手段上における視覚化手段が、アルゴリズムとして搭載されていることが好ましい。
【0018】
本ソフトウエアは、一般的なコンピュータプログラム言語により、所望するアルゴリズムを構築して作出することができる。
コンピュータプログラム言語として、例えば、機械語、アセンブラ言語等の低水準言語;Fortran、ALGOL、COBOL、C、BASIC、PL/I、Pascal、LISP、Prolog、APL、Ada、Smalltalk、C++、Java(登録商標)等の高水準言語;第4世代言語、エンドユーザー言語等を選択して用いることが可能である。また、必要に応じて、特殊問題向き言語を用いることもできる。
【0019】
本ソフトウエアを格納可能な電子媒体は、特に限定されず、例えば、磁気テープ、磁気ディスク、CD−ROM、MO、DVD−R等を用いることができる。本発明は、この本ソフトウエアを格納した電子媒体をも提供する(これらの記憶媒体は、あくまで例示であり、データ記憶技術の変遷や向上に応じたデータ記憶媒体を用いることが可能である)。
【0020】
前述したように、本検出システムにより、一定の脈波拍動タイミングにおける眼底血管像を得ることが可能である。この眼底血管像から得られる情報を、本ソフトウエアにおけるアルゴリズムにより、被検者の動脈硬化の進展と関連付けることにより、被検者の動脈硬化を検出することができる。本発明における「動脈硬化の検出」とは、被検者の動脈の血管形態の器質的変化の程度と、伸展可能度や機能的変化の程度、言い換えれば、動脈のしなやかさ(弾力性)の程度の検出を意味するものである。すなわち、本検出システムにより、動脈硬化の進展が認められる場合とは、被検者の動脈の器質的変化に加えて、弾力性が低下して、その伸展可能度が低くなり、動脈のしなやかさが失われつつある場合である。そして、このような場合には、例えば、虚血性疾患のリスクが高くなっていることを意味している。
【0021】
上記の関連付けの態様は、特に限定されないが、眼底血管径についての情報が、本ソフトウエアのアルゴリズムにより、被検者の動脈の血管の器質的な変化の程度や、しなやかさの程度を検出する上で、特に有力な情報となる。具体的には、これらの眼底血管径についての情報を、本ソフトウエアにおいて、従来の動脈硬化の判定基準、例えば、前述した、「1969年の文部省高血圧研究班の条件」、「K−W分類」、「Seheie分類」等との相関を鑑みることにより、被検者の動脈の血管の器質的な変化の程度や、しなやかさの程度を検出することができる。
【0022】
本発明者は、眼底動脈と眼底静脈(本発明において、「眼底動脈」とは、医学用語にいう「網膜動脈」を意味し、「眼底静脈」とは、医学用語にいう「網膜静脈」を意味するものとする)の交叉部近傍における眼底静脈の狭窄の度合いが、動脈硬化の進展と関連付けることが可能な非常に有用な指標となり得ることを見出した。そして、一定の脈波拍動タイミングにおける眼底血管像を得ることが可能な本検出システムは、この指標を得るために非常に有用である。
【0023】
この眼底静脈の狭窄の度合いは、本検出システムにより得られる眼底像を、目視で直接観察することにより検出することも可能である。また、上述の眼底像の検出手段に、上記の眼底静脈の狭窄を検出可能な、眼底静脈の狭窄の検出手段を設けて、この過程を自動化することもできる。この眼底静脈の狭窄の検出手段としては、本ソフトウエアに、例えば、眼底静脈と眼底動脈の交叉部を検出するためのアルゴリズム及び/又は交叉部近傍における眼底静脈の狭窄の度合いを把握して算出するためのアルゴリズム等を搭載することが挙げられる。このような本ソフトウエアで、上述の眼底像のデータを処理することにより、簡便かつ確実に、所望の眼底静脈の狭窄を検出することができる。
【0024】
ここで、本発明者が見出した、動脈硬化を検出する上において有用な、眼底静脈の狭窄の指標について説明する。
眼底動脈と眼底静脈の交叉部において、これらの眼底血管は、外膜同士を共有することが知られている。そして、かかる交叉部において、動脈硬化が認められる場合には、眼底動脈の内部が硬化を起こし、この動脈の内膜の硬化による「引きつれ力」(「ズリ応力」を含む。以下、同様である。)により、眼底静脈が、交叉部近傍において狭窄を起こす。この引きつれ力による狭窄が著しいほど、交叉部近傍において、動脈硬化が進展していることを表している。
【0025】
本発明者は、本来の眼底静脈の外径と、眼底動脈と眼底静脈の交叉部近傍における眼底静脈の外径との比(以下、Vレシオともいう)が、動脈硬化を示す眼底静脈の交叉部近傍における狭窄の指標として、極めて有用であることを見出した。
【0026】
具体的には、Vレシオは、以下のようにして算出する。
第1図は、眼底静脈の引きつれ狭窄が認められる、眼底動脈と眼底静脈の模式図であり、眼底動脈10の下側を眼底静脈20が交叉し、交叉部30近傍において、眼底動脈10の内膜が硬化を起こし(図示せず)、その硬化による引きつれ力により、眼底静脈20の交叉部30近傍における狭窄が認められる。
【0027】
眼底動脈10の外径をΦAとして、交叉部30から、眼底静脈20の末梢側に3×ΦA程度離れた部位を確認して、その位置の眼底静脈20の外径を、交叉部30において引きつれ狭窄が全く認められない場合の眼底静脈の外径とみなして、これをV2として、交叉部30の眼底動脈10の直側部(例えば、交叉部30から1/10×ΦA程度の距離)の眼底静脈20の外径をV1とする。
【0028】
この場合のV1とV2の比(通常は、V1/V2)を、Vレシオとして算出する。Vレシオ(V1/V2)が小さい程、交叉部30近傍における、眼底動脈10の硬化が進展していることを示し、動脈硬化のリスクが高いことを表している。
【0029】
第2図は、眼底動脈11の血管内膜の硬化が、交叉部31より、少しズレた方向に拡がっている場合(硬化部分:111及び112)を示す模式図であり、眼底静脈21において、交叉部31近傍で、引きつれ力が互い違いに働いた結果、眼底静脈21が交叉部31近傍で、位置のズレを起こしていることを示している。
【0030】
このような場合には、上述したVレシオ(V1/V2)を、若干補正する必要がある。具体的には、交叉部31において、眼底動脈11を挟んだ、眼底静脈21の左右の外径の中央を結んだベクトル線(211)が、眼底静脈21の外径の0.5〜1.0倍ズレている場合には、上述したVレシオの値から0.1を引いた補正値を動脈硬化の検出に用いるべきVレシオとする。また、上記の外径のズレが、眼底静脈21の外径の1.0倍を超えてズレている場合には、上述したVレシオの値から0.2を引いた補正値を、動脈硬化の検出に用いるべき、総合Vレシオとする。
【0031】
また、第3図は、第2図に示す眼底静脈のズレとは若干異なり、交差する眼底動脈において、末梢側とその反対側の眼底静脈の長さ方向の中心線の間に、角度のズレがある場合を示している。すなわち、第3図においては、眼底動脈12を交差する眼底静脈22において、眼底静脈12の末梢側の長さ方向の中心線221と、反対側の長さ方向の中心線222とが、第2図のように平行ではなく、ズレ角度が認められる。この場合のズレ角度αを、末梢静脈側の交叉部32と反対側の交叉部33から1/10×ΦA程度の距離の、外径線321と331と、各々の静脈の長さ方向の中心線の交点同士を結んだ場合の、各々の長さ方向の中心線との間に認められる角度と定義する。
【0032】
このような場合にも、上述したVレシオ(V1/V2)を、若干補正する必要がある。具体的には、上記で得られたVレシオから、ズレ角度αに、1/100を乗じた値をS値とすると、このS値を、上述したVレシオから減ずることにより得られる補正値を、動脈硬化の検出に用いるべき、総合Vレシオとする。
【0033】
なお、このような補正処理をすべき、ズレ角度αは、好適には10°(絶対値)以上であり、さらに好適には5°(絶対値)以上である。このように、本ソフトウエアが、眼底動脈と眼底静脈の交叉部近傍における眼底静脈の狭窄の度合いについて、総合Vレシオ(交叉部に、ズレやズレ角度が認められず、上記の2種類の補正が行われていない「Vレシオ」を含む。以下、特に断わらない限り、総合Vレシオを、補正が行われていないVレシオを含むものとする)等を算出する演算を行い、この演算値と動脈硬化の程度とを関連付けて、動脈硬化を検出可能な手段が施されている態様であることは、本検出システムの最も好適な態様の一つである。
【0034】
本検出システムにおいて、複数(2か所以上、通常は、2〜3か所)の、乳頭部より1乳頭径以上離れた眼底動脈と眼底静脈の交叉部における総合Vレシオ等の演算値を、例えば、平均値として統合して、これを被検者の総合Vレシオ等として、動脈硬化の検出指標とすることは、演算値の信頼性を向上させる上で好適である。
【0035】
また、本ソフトウエアのアルゴリズムの実行により得られる演算値が、異なる心電図信号に対して得られる演算値の統合値とすることも、本検出システムにおいては、任意のタイミングで同期させた眼底像のデータを抽出することが可能であるため、容易である。例えば、心電図信号のR波とT波における眼底像における総合Vレシオ等の演算値の平均値として統合して、これを被検者の総合Vレシオ等として、動脈硬化の検出指標とすることも、演算値の信頼性を向上させる上で、好適である。
【0036】
さらに、この総合Vレシオ等により求められる、眼底動脈と眼底静脈の交叉部近傍における眼底静脈の狭窄の度合いを、複数の被検者の年令に応じて標準化処理して得られる標準化情報と、被検者各々における前記の狭窄の度合いとを、相互の値の高低等を比較することにより関連付けるアルゴリズムを、本ソフトウエアに搭載して、被検者各々の動脈における血管の形態の器質的変化と血管拍動を、機能的に評価することで、動脈の老化の程度(いわば、血管年齢)を検出することも可能である〔例えば、被検者の年齢と性別の標準化情報よりも、被検者の総合Vレシオが小さければ、被検者の血管は、標準よりも動脈硬化が進展していると判断され、実際の被検者の年齢よりも、動脈の血管の形態の器質と血管拍動の機能的な評価として高齢であると評価されることとなる(いわば、血管年齢が、実年齢よりも高いとして評価される)。逆に、被検者の年齢と性別の標準化情報よりも、被検者の総合Vレシオが大きければ、被検者の血管は、標準よりも動脈硬化が進展していないと判断され、動脈の血管の形態の器質と血管拍動の機能的な評価として良好であると評価されることとなる(いわば、血管年齢が、実年齢よりも若いとして評価される)。
【0037】
なお、本ソフトウエアに、異なる心電図信号間における演算値の変化率を算出することが可能なアルゴリズムが搭載されていることも好適な態様の一つである。
【0038】
この変化率を求める場合、予め、ターゲット信号とした、異なる2種類の心電図信号に同期させて得た眼底像における、総合Vレシオ等の演算値の差を求めることにより把握することができる。典型的には、心臓の脈波拍動サイクルの中でも、最も顕著なタイミングであるR波のピーク部分と、T波の終了部分に同期させて得た眼底像における、総合Vレシオの差を表す数値を、上記の変化率の指標として挙げることができる。
【0039】
さらに、総合Vレシオの変化率としては、総合Vレシオの単位時間当りの変化量を求めることも効果的である。すなわち、総合Vレシオをyとして、最初の総合Vレシオの測定時刻をt、次の総合Vレシオの測定時刻までの経過時間をΔtとすると、y=f(t)として表される、総合Vレシオyの時刻tに対する関数を、一次関数f(t)=at+bに近似させることができる程度に、経過時間Δtを小さくした場合の、一次関数f(t)=at+bの傾きaの絶対値を表す数値を、総合Vレシオの変化率として用いることも可能である。この場合、変化率が大きければ、血管に弾力性が認められることとなり、小さければ、血管に弾力性がなく、硬直化していることとなる。このような、総合Vレシオの変化率は、上記の血管拍動の機能的な評価を行う一要素として用いることができる。すなわち、このようなアルゴリズムの実行により、血管に弾力性が認められれば、動脈の血管の器質と血管拍動の機能的な評価が高く判断される要素となり、血管の硬直化が認められれば、同評価が低く判断される要素となる。
【0040】
なお、本検出システムにおいては、時刻tとして、任意の時刻を設定することができるが、単位時間毎の総合Vレシオの変化量は、同一被検者においても、ウインドケッセル現象による、血管脈拍の変動周期に依存しており、この変動周期の一周期内において異なっている。すなわち、選択した時刻tを、眼底像と同期させた心電図信号で特定して、眼底像を、血管脈拍の変動周期の基準となる心電図信号に依存させ、血管脈拍の変動周期内における総合Vレシオの変化量の本来的な差異による測定誤差を解消することが、総合Vレシオの変化を、動脈硬化の進展度合いと、より正確に関連付けるために必要となる。よって、時刻tを任意に選択することができるといっても、この時刻tは、眼底像に同期させた心電図信号に依存させて選択することが必要であり、心電図信号の典型的な波信号であるR波やT波を基準とした時刻として設定することが、好適、かつ、現実的である(上述した、R波のピーク部分とT波の終了部分に同期させた総合Vレシオの差異は、時刻tをR波のピーク部分とT波の終了部分として選択し、時間Δtを、R波のピーク部分からT波の終了部分にまでにかかる時間、または、T波の終了部分からR波のピーク部分にまでにかかる時間として選択して算出される値である)。この時間Δtにおける総合Vレシオの相違が、動脈硬化の程度を推測する、血管の拍動性変化率を規定することとなる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
第4図は、本検出システムの構成を示すブロック図である。
【0042】
本検出システム40は、心電図信号の検出部41、眼底像の検出部43、および、コンピューター44で構成されている。
本検出システム40は、心電図信号と眼底像の同期化等を、コンピュータ44において行う、本発明の動脈硬化の検出システムの実施態様の一つを示した図面である。
【0043】
さらに、心電図信号の検出部41は、電極センサ411、増幅部412、及び、出力部413で構成されている。さらに、眼底像の検出部43は、DV撮像部431及び出力部432で構成されている。
【0044】
心電図信号の検出部41において、電極センサ411は、例えば、圧電素子からなり、被検者の胸部又は他の生体部位に装着され、導出される心電図信号を検出する機構であり、増幅部412は、電極センサ411で検出された心電図信号の増幅処理を行う機構であり、出力部413は、増幅処理された心電図信号の出力を行う機構である。
【0045】
本検出システム40では、同期化処理をコンピューター44において行うために、心電図信号の検出部41の出力部413から、直接、コンピューター44の入力部441に、心電図信号が入力される、この心電図信号は、A/D変換器(414)等により、デジタル化処理が行われていることが好適である。
【0046】
また、眼底像の検出部43では、被検者の眼底像をDV撮像部(デジタルビデオカメラの撮像部)により撮像を行い、これにより得られる眼底像の動画のイメージ信号を抽出し、この動画信号を、出力部432からDV端子を介して、コンピューター44に、入力部442からDVキャプチャカード等を介して入力する。なお、DV撮像部431のデジタルビデオカメラは、眼底静脈径の微妙な変化を測定する必要上、可能な限り高い解像度であることが好適である。具体的には、200万画素以上の解像度を有することが好適である。また、DV撮像部431には、通常の眼底カメラが具備する、被検者の眼底を撮像するための機構、例えば、接眼レンズ、光源、アライメント機構、画角調整機構等を、必要に応じて具備していることは勿論である。
【0047】
コンピューター44に入力された、眼底像の動画のデジタル信号は、コンピューター44の処理装置443において、入力部441から入力された眼底像の動画のイメージ信号の並列複合化を行うことで、眼底像の動画データーと心電図信号を、同一のフレーム毎に同期させて(同期化処理4431)、眼底像の動画データーと心電図信号のデジタル同期化データー(4432)を得ることができる。同期化データー4432は、必要に応じた、圧縮等の処理が行われていてもよい。
【0048】
また、この際、デジタル化された心電図信号及び/又は眼底像の動画のデジタル信号を、逆量子化、補間等の過程を経て、コンピューター44の表示手段において、心電図及び/又は眼底像として表示や出力を行うことが可能とすることが好適である。
【0049】
なお、上述したように、同期化データー4432は、そのまま、その後の眼底静脈径の測定等の工程に用いることが可能であり、一旦、電子媒体に保存することも可能である。
【0050】
基礎データの計測工程4433は、同期化データー4432を基にして、少なくとも1か所の眼底静脈と眼底動脈の交叉部を、ターゲット部位として選択して、かかるターゲット部位における眼底動脈と眼底静脈の血管径等、動脈硬化についての判断を行うための基礎データを計測する工程である。
【0051】
なお、これらの基礎データは、各ターゲット部位において、異なるタイミングで計測することが好適である。この異なるタイミングは、得られるべき血管径等のデータの変化を感知することができることを、最小のタイミングとして、自由に設定することができる。
【0052】
解析工程4434は、基礎データの計測工程4433において計測された、ターゲット部位である眼底動脈と眼底静脈の交叉部の血管径等の基礎データを基に、適切な解析をすることによって、この基礎データをを、さらに有益な情報へと変換することができる。この有益な情報とは、例えば、被検者の、前述した総合Vレシオ、さらには血管年令等が挙げられる。
【0053】
また、異なるタイミングで、基礎データを計測した場合に、各ターゲット部位における各タイミング間の総合Vレシオ等の変化を計測することにより、眼底静脈径の変化を計測することにより、心電図信号に依存した単位時間当りの総合Vレシオ等の変化を算出することが有益である。すなわち、前述したように、この変化を測定することにより、被検者の血管の器質的な変化の程度や、動脈のしなやかさの程度を算出することが可能である。
【0054】
このようにして、本検出システム40では、コンピューター44において得られる、心電図信号に同期された眼底像、すなわち、ウインドケッセル現象に左右されない安定した眼底像を、連続的に得ることが可能であり、これにより、総合Vレシオ等の動脈硬化の指標となるデーターを、多用にサンプリングして、これらの統合値を算出することで、得られる総合Vレシオ等の信頼性を向上させることが可能であり、さらに、被検者の血管の器質的な変化や、動脈のしなやかさに関する指標を、容易に得ることが可能となる。
【0055】
第5図(1)〜(12)は、本検出システム40のコンピューター44の処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例(400)を示した図面である。本実施例における、各プロセスにおけるコンピュータ44の操作は、必要に応じてマウス操作とすることが好適である(本例においては、「マウス操作」の表示により、その一例が示してある)。
【0056】
第5図(1)において、0000「スタート」は、コンピューター44を、フローシート400に示す処理を行う本ソフトウエアを実行することが可能な状態にセットアップすることを示している。セットアップ後、初期メニュー画面を呼出し(0001)、映像出力を、コンピューター44の表示手段において行い、例えば、「登録,修正,表示,集計,終了」等の作動メニューを表示する(0002)。
【0057】
次いで、初期メニューの選択を行い(0003)、この初期メニューの選択ステップ(0004)において、例えば、「登録」を選択し、初期データーを入力すると、「初期データ入力画面」が表示され(0005)、「表示」を選択すると、「データ確認表示画面」が表示され(0006)、「集計」を選択すると、「データ集計画面」が表示される(0007)〔「表示」、または、「集計」選択後のプロセス(エ)(オ)については、後述する。また、「修正」を選択すると、データ修正のための修正メニューが表示され、「終了」を選択すると、終了確認プロセス実行後、プログラムの実行が終了する〕。
【0058】
初期データ入力画面の画像表示(0008・0009)後、初期データ(カルテ番号,氏名,性別,年齢,血圧値,コレステロール値,血糖値等)のキーボード等からの入力を行い(0010)、初期データの入力を完了する(0011)。
【0059】
次に、眼底像の撮影準備プロセスについて説明する。眼底像の撮影に際しては、まず、眼底像の検出部443における撮影準備を行い(0100)、入力部441からコンピューター44に入力された心電図信号を、コンピューター44の表示手段における表示確認を行う(0101)。
【0060】
心電図の確認終了(0102)後、撮影条件の選択画面の表示を行い(0103)、眼底像の検出部43における眼底像の撮影画角(50°または25°)の選択を行い、検出部43では、選択された撮影画角に応じた撮影条件が設定される(0105,0106)。
【0061】
ステップ0106で撮影画角50°を選択すると(撮像プロセスA)、眼底像の検出部43において、画角50°で眼底が撮影され(0200)、その画像のデジタルデータが、入力部442を経て、コンピューター44に入力され、その表示手段において、映像出力表示が行われる(0201,0202)。この入力された眼底画像のデジタルデータと心電図信号との並列複合化により、眼底像の動画データーと心電図信号を、同一のフレーム毎に同期させて、眼底像の動画データーと心電図信号のデジタル同期化データーを得ることができる。この撮像プロセスA終了後、再び、撮影条件選択表示プロセス(0103)に戻り、必要に応じて、撮像プロセスAを複数回行うことも可能である。また、この撮像プロセスA完了後、さらに、特定部分の拡大画面を得るために、撮影画角25°における撮像プロセスを含めたプロセス(撮像プロセスB)に移行することもできる。
【0062】
第5図(2)(3)は、この撮像画角25°における撮像プロセスを含めた一部を示している。まず、撮像画角50°における眼底画像から、動脈硬化の候補部分を、例えば、3ポイント選択して(0203)、各ポイントを選択する(例えば、各ポイントを、Aポイント、Bポイント、および、Cポイントとする。このポイントの選択にあたっては、映像出力を行い、例えば、各ポイントを、×印で表示する(0204,0205)。各ポイントを選択後、この撮像画角50°における各ポイントの、特定の心電図信号と同期されている撮影データを保存する(0207,0208)。この保存に際しては、例えば、上述したカルテ番号、血圧値等の初期データを、撮像データと共に保存することが好適である。
【0063】
次に、上述のように選択したAポイントの解析プロセスを行うために、上記の撮像画角50°による眼底画像の表示を行い(0209,0210)、改めて、Aポイント近傍を、画角25°で撮影し(0211)、Aポイントにおける動脈硬化部分を選択するためのマウス操作を行い(0212)、動脈硬化部分と認めた箇所を、改めて撮影画角25°での撮影を行い(0213)、この撮影に係るAポイントの映像出力を行い(0214)、その映像データの保存を行う(0215〜0217)。
【0064】
次に、BポイントとCポイントの画角25°における眼底画像の映像出力〜保存のプロセスを、上記のAポイントの場合と同様の手順で行う(Bポイント:0218〜0227、Cポイント:0228〜0237)。
【0065】
次に、眼底静脈の外径の測定に関するプロセスについて説明する〔第5図(3)〕。まず、ポイント選択画面の表示を行う(0238)。具体的には、ポイント選択画面の映像出力を行い(0239)、本例では、与えられたポイントである、Aポイント、Bポイント、および、Cポイントのうち、測定ポイントを選択する(0240)。Aポイントを選択する場合には(0241)、マウス操作により、測定画面からAポイント部分の表示を行い(0242,0243)、動脈硬化部分をマウス操作により拡大して(0244)、この拡大部分の映像出力を行う(0245〜0247)。
【0066】
次に、眼底動脈の外径の測定ステップに移行する〔第5図(4):具体的には、Aポイントについてのみ記載するが、BポイントとCポイントについても、同様のステップを行うことができる〕。
【0067】
眼底動脈の外径の測定ステップ(0248)は、上記のAポイントの拡大部分の表示を行い、マウスにより、対象となる眼底動脈10の外径をドラックすることにより行われる(0249)。眼底動脈10の径の測定値をA1として(0250)、動脈外径A1の1/10の値を、1/10A1として(0251)、測定値の表示を行う(0252)。再び、当該部分の映像出力を行い(0253)、眼底動脈と眼底静脈の交差部分における、眼底動脈10の眼底静脈の末梢側の外径のクリックを行う(0255)。次に、この部分から、眼底静脈の末梢側へ1/10A1だけ離れた位置と数値の表示を行い(0256)、映像出力を行う(0257)。
【0068】
次に、第1の眼底静脈の外径の測定ステップ(0259)に移行する。映像出力(0257)を行った後、さらに、マウス操作により、前記の末梢側から1/10A1だけ離れた位置における眼底静脈径(V1)を、マウスでドラックを行うことにより測定し、V1の値を表示しつつ、映像出力を行う(0260〜0264)。
【0069】
上記の1/10A1だけ離れた位置よりも、さらに眼底動脈から離れた位置における末梢側眼底静脈径の測定ステップ(0265)に移行する。まず、眼底動脈と眼底静脈の交差部分における、眼底動脈の眼底静脈の末梢側の外径のクリックを行う(0266)。さらに、眼底動脈径A1の3倍の距離を計算し、これをA2とし、眼底静脈の末梢側A2の位置と数字の表示を行い、映像出力を行う(0267〜0270)。
【0070】
次に、第2の眼底静脈の外径の測定プロセス(0271)に移行する。映像出力を行った後、さらに、マウス操作により、前記の末梢側からA2だけ離れた位置における眼底静脈径(V2)を、マウスでドラックを行うことにより測定し〔第5図(5)0272,0273)、V2の値を表示しつつ(0274)、映像出力を行う(0275)。
【0071】
次に、Vレシオの計算プロセス(0300)に移行する。すなわち、上述のようにして得られたV1とV2の値を基に、V1/V2をVレシオとして計算して(0301)、これの映像表示を行う(0302,0303)と共に、Vレシオをデータとして保存する(0303〜0306)。
【0072】
次に、眼底静脈の末梢側の中心線の測定プロセス(0401)に移行する。このステップでは、まず、V1をクリックして、その値を呼び出し(0402,0403)、この値に1/2を乗じた値であるX1を算出する(0405)。次いで、この算出されたX1を基に、V1をドラックして得た線分の中点(X1)の映像出力を行う(0406,0407)。さらに、V2をクリックして、その値を呼び出し(0408,0409)、この値に1/2を乗じた値であるX2を算出する(0410,0411)。次いで、この算出されたX2を基に、V2をドラックして得た線分の中点(X2)の映像出力を行う(0412,0413)。そして、最後に、中心点X1とX2を結んだベクトル線X1X2を表示して(0414)、映像出力を行う(0415)。
【0073】
次に、眼底静脈の末梢側と反対側の中心線の測定プロセス(0416)に移行する。このステップは、上述した眼底静脈の中心線の測定プロセス(0401)における手順と、実質的に同様の手順で行われる。
【0074】
まず、Aポイントの眼底動脈と眼底静脈の交差部分における、眼底動脈の眼底静脈の末梢側の反対側の外径のクリックを行う〔第5図(6)0417〕。次に、この外径から、眼底静脈の末梢側の反対側へ1/10A1だけ離れた位置と数値の表示を行い(0418,0419)、映像出力を行う(0420)。
【0075】
次に、マウス操作により、前記の末梢側の反対側から1/10A1だけ離れた位置における眼底静脈径(V3)を、マウスでドラックを行うことにより測定し(0421,0422)、V3の値を表示しつつ、映像出力を行う(0423,0424)。さらに、V3の中心を測定するために(0425)、V3をクリックして、その値を呼び出し(0426,0427)、この値に1/2を乗じた値であるY1を算出する(0428)。次いで、この算出されたY1を基に、V3をドラックして得た線分の中点(Y1)の映像出力を行う(0429,0430)。
【0076】
次に、マウス操作により、前記の末梢側の反対側からA2だけ離れた位置(A4)を表示し(0431,0432)、このA4における眼底静脈径(V4)を測定する(0435)。すなわち、マウスでドラックを行うことにより、V4を測定し(0436,0437)、V4の値を表示しつつ、映像出力を行う(0438,0439)。さらに、V4をクリックして、その値を呼び出し(0440,0441)、この値に1/2を乗じた値であるY2を算出する(0442)。次いで、この算出されたY2を基に、V4をドラックして得た線分の中点(Y2)の映像出力を行う(0443)。そして、最後に、中心点Y1とY2を結んだベクトル線Y1Y2を表示して、映像出力を行う〔第5図(7)0444,0445〕。
【0077】
以上のようにして得られた、ベクトル線X1X2とY1Y2の記憶を行い、データとして保存する(0446〜0448)。
次に、総合Vレシオを算出するための、眼底静脈のズレの測定プロセスに移行する。
【0078】
まず、ベクトル線X1X2とY1Y2の間の平均距離を算出し、この値をXY1とし(0500)、眼底静脈径(V4とV2の平均値:V5)で除した値、すなわち、XY1/V5=XY1a、を算出し(0501)、記憶を行う(0502,0503)。
【0079】
次に、眼底静脈のズレ角度の測定プロセス(0600)に移行する。メニューから「角度測定」を選んでクリックし(0601)、マウス操作により、X1とY1を結び(0602,0603)、このベクトル線X1Y1の映像出力を行う(0604,0605)。末梢側静脈のズレを判定するために(0606)、再び、メニューから「角度測定」を選んでクリックし(0607)、ベクトル線Y1Y2を、ズレ角度測定の基準線としてクリックし(0608)、マウス操作によりベクトル線X1Y1を指定し(0609,0610)、ベクトル線Y1Y2とX1Y1の角度(絶対値)を測定する(0611)。
【0080】
ステップ612において、このズレ角度(絶対値)が、5°以上の場合(YES)には、ズレ角度を補正要素として、総合Vレシオを判定するプロセス(ズレ角度補正プロセス)に移行する。
【0081】
ズレ角度補正プロセスは、上記の角度の測定プロセスにおいて測定された、ベクトル線Y1Y2とX1Y1の角度を、Vレシオの補正パラメーターとして、適切な数値(S値)に変換して、この数値でVレシオを補正して、総合Vレシオを判定するプロセスである(0700)。まず、測定角度/100を算出する〔第5図(8)0701〕。例えば、測定角度が10°であれば、S値は0.1であり、同15°であれば、0.15である。次に、VレシオからS値を減じた値を、「総合Vレシオ」として算出し(0702)、測定角度とS値と総合Vレシオの映像出力表示を行い(0703,0704)、これらのデータを保存する(0705)ために、マウス操作(0706)を行い、測定角度等のデータの記憶を行う(0707)。
【0082】
ここで、これまでの測定により得られた測定データの一覧表示を行うことができる(0708)。すなわち、マウス操作により、「測定データの表示」をクリックすると(0709,0710)、上述したAポイントのV1値、V2値、Vレシオ、総合Vレシオ、その他の測定データをはじめ、Aポイントと同様の工程により得られたBポイントとCポイントにおける、これらの測定データが一覧表示される(0711,0712)。このようにして、ズレ角度補正プロセスを行うことができる。この、ズレ角度補正プロセスの完了後、後述する「標準化情報と測定された総合Vレシオとの比較判定プロセス」に移行する〔プロセス(イ)〕。
【0083】
次に、ステップ612において、ズレ角度が5°未満の場合(NO)は、プロセス(ア)に移行し、下記の総合Vレシオを判定するプロセス(ズレ補正プロセス)が行われる。
【0084】
ズレ補正プロセスは、ステップ0501で算出されたXY1aをもとに、Vレシオにおける補正値を算出して、Vレシオを、総合Vレシオとして補正する、総合Vレシオの判定プロセス(0800)に移行する。
【0085】
まず、ステップ0801,0802は、XY1aが0.5以上か否かを選別するステップであり、NOの場合、すなわち、XY1aが0.5未満の場合は、補正値は0であり、ステップ0301で算出されたVレシオは、そのまま、データとして保存される〔プロセス(ウ)〕。これに対して、YESの場合、すなわち、XY1aが0.5以上の場合は、さらに、XY1aが1.0以上か否かを判定するステップ(0803,0804)に移行する。このステップがNOの場合、すなわち、XY1aが0.5〜1.0未満の場合は、補正値は−0.1であり、ステップ0301で算出されたVレシオから0.1を減じた値(V11:0808)が、より正確に動脈硬化に進展度に対応する値であり、この値が、総合VレシオV11として記憶され、保存される(V22:0809,0810)。このステップがYESの場合、すなわち、XY1aが1.0以上の場合は、補正値は−0.2であり、ステップ0301で算出されたVレシオから0.2を減じた値(0805)が、より正確に動脈硬化に進展度に対応する値であり、この値が、総合VレシオV22として記憶され、保存される(0806,0807)。このようにして、ズレ補正プロセスを行うことができる。この、ズレ補正プロセスの完了後、後述する「標準化情報と測定総合Vレシオとの比較判定プロセス」に移行する。
【0086】
次に、標準化情報と測定総合Vレシオとの比較判定プロセス〔第5図(9)0900〕について説明する。予め、データとして入力された標準化情報(年齢に対応した、標準的な総合Vレシオの値)(0902)と上記で測定された、測定総合Vレシオ情報(0901)とを比較する(0903)。すなわち、ステップ0904は、標準化情報と測定総合Vレシオ情報の大小比較を行うステップであり、このステップで、NO、すなわち、標準化情報よりも測定総合Vレシオ情報が大きい場合は、被検者の現実の年齢よりも、若い血管年齢が検出され(0907)、これが、血管年齢Bとして記憶される(0908,0909)。これに対して、ステップ0904で、YES、すなわち、標準化情報と測定総合Vレシオ情報が同一か、標準化情報よりも測定総合Vレシオ情報が小さい場合には、被検者の現実の年齢と同一か、老いた血管年齢が検出され(0905)、これが、血管年齢Aとして記憶される(0906,0910)。
【0087】
次に、血管柔軟度の測定プロセス(1000)に移行する。このプロセスにおいては、R波のピーク時に同期させた眼底像から得られる総合Vレシオと、T波の終了時に同期させた眼底像から得られる総合Vレシオを測定して、両者を比較することにより、血管の柔軟度を測定するステップである。
【0088】
まず、心電図信号のR波のピーク時に同期させた眼底像の表示を行う(1001)。すなわち、マウス操作(1002)により、R波のピーク時に同期させた眼底像(撮影画角50°)の映像出力を行い(1003〜1006)、測定画面の選択を行う(1007)。前述したように、ここでは、Aポイントの選択を行う(1008)。すなわち、マウス操作(1009)により、Aポイント部分の表示を行い(1010)、さらに、動脈硬化部分を拡大した画像の映像出力を行う(撮影画角25°)〔第5図(10)1011〜1014〕。次いで、動脈硬化部分の眼底動脈10の外径(AMX2)を、マウスによりドラッグすることにより測定し、その測定値の映像出力を行う(1015〜1019)。
【0089】
さらに、心電図信号のT波の終了時に同期させた眼底像の表示を行う(1020)。すなわち、マウス操作(1021)により、この心電図信号のT波の終了時に同期させた眼底像(撮影画角50°)の映像出力を行い(1022〜1025)、測定画面の選択を行う(1026)。前記と同様、Aポイントの選択を行う(1027)。すなわち、マウス操作(1028)により、Aポイント部分の表示を行い(1029)、さらに、動脈硬化部分を拡大した画像の映像出力を行う(撮影画角25°)(1030〜1033)。次いで、動脈硬化部分の眼底動脈10の外径(AMN2)を、マウスによりドラッグすることにより測定し、その測定値の映像出力を行う〔第5図(11)1034〜1038〕。
【0090】
次に、これらのプロセスにおいて得られた、AMX2とAMN2の差(FXレシオ)を求める(1039)。このFXレシオを、血管の弾力性を示す指標として用いることができる。最後に、FXレシオの数値と、これに伴う画像を保存する(1040,1041)。
【0091】
このようにして、本検出システム40による、被検者の動脈硬化の検出プロセスの一実施態様が終了する(1042)。
データ確認表示プロセス
上述したフローシートの初期メニューの選択ステップ(0004)において、「表示」を選択した場合のデータ確認プロセス(2000)について説明する。
【0092】
初期メニューの選択ステップ(0004)において、「表示」を選択し、プロセス(エ)に移行すると、キーボード入力画面が表れ(2001)、被検者のID番号のキーボード入力を行うと(2002)、対象の被検者の各データが映像出力される(2003)。ここで、対象の被検者の各データの内容を確認して判定するステップに移行する(2004)。判定ステップ2005において、NO、すなわち、対象の被検者の各データの内容に誤りがある等、修正の必要性がある場合には、上記のキーボード入力画面において、修正情報のキーボード入力を行い、上記のプロセスを繰り返す〔繰り返しプロセス(a)〕。これに対して、YES、対象の被検者の各データの内容に修正の必要が認められない場合には、各ポイント(Aポイント、Bポイント、Cポイント)の映像出力がなされ(2006,2007)、各ポイントが、画面上に表示される。これらのポイントの中から、所望するポイント画面を選択してクリックし(2008,2009)、マウス操作(2010)により拡大画面の映像出力表示を行い(2011)、拡大画面と各種データの表示を行い〔第5図(12)2012〕、データ確認表示ステップが終了する。
【0093】
データ一覧表示プロセス
上述したフローシートの初期メニューの選択ステップ(0004)において、「集計」を選択した場合のデータの一覧表示のプロセス(3000)について説明する。
【0094】
初期メニューの選択ステップ(0004)において、「集計」を選択し、プロセス(オ)に移行すると(3001)、データ表示画面が表れると共に、データ集計様式のメニューが表れる。これらのメニューの中から、所望する集計様式を選択すると(3002)、各数値項目により並べ変えられた一覧表示の映像出力が行われる(3003)。このようなデータの一覧表示を行い、データ一覧表示ステップが終了する。
【0095】
【発明の効果】
本発明により、簡便かつ鋭敏な、動脈硬化の検出手段が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼底静脈の引きつれ狭窄が認められる、眼底動脈と眼底静脈の模式図である。
【図2】眼底動脈の血管内膜の硬化が、交叉部より、少しズレた方向に拡がっている場合を示す模式図である。
【図3】眼底動脈と眼底静脈の交叉部において、眼底静脈にズレ角度が認められる場合を示す模式図である。
【図4】本検出システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第1番目である。
【図6】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第2番目である。
【図7】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第3番目である。
【図8】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第4番目である。
【図9】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第5番目である。
【図10】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第6番目である。
【図11】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第7番目である。
【図12】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第8番目である。
【図13】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第9番目である。
【図14】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第10番目である。
【図15】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第11番目である。
【図16】本検出システムのコンピューターの処理装置において用いる本ソフトウエアのフローシートの一実施例を示した図面の第12番目である。
【符号の説明】
40:本検出システム
41:心電図信号の検出部
43:眼底像の検出部
44:コンピュータ
Claims (8)
- 心電図信号の検出手段と、これにより検出された心電図信号に同期させた眼底像を検出可能な眼底像の検出手段を備えた動脈硬化の検出システムにおいて、眼底像の検出が、眼底像の動画から、任意の心電図信号と同期させた眼底の静止像をコンピュータの表示画面上において抽出することにより、心電図信号と同期させた眼底像を提供可能なソフトウエアにより行われる、動脈硬化の検出システムであって、当該ソフトウエアが、眼底動脈と眼底静脈の交叉部近傍における眼底静脈の狭窄の度合いについての演算を、異なる心電図信号に対して行い、これらの演算値の統合値と動脈硬化の程度とを関連付けて、動脈硬化を検出可能な手段が施されているソフトウエアである、動脈硬化の検出システム。
- 前記動脈硬化の検出システムにおける、心電図信号と同期させた眼底像を提供可能なソフトウエアにより得られる演算値が、2か所以上の眼底動脈と眼底静脈の交叉部近傍における眼底画像から得られる演算値の統合値である、請求項1記載の動脈硬化の検出システム。
- 前記動脈硬化の検出システムにおける、心電図信号と同期させた眼底像を提供可能なソフトウエアに、異なる心電図信号間における演算値の変化率を算出することが可能な手段が施されている、請求項1又は2記載の動脈硬化の検出システム。
- 前記動脈硬化の検出システムにおける、心電図信号と同期させた眼底像を提供可能なソフトウエアに、演算値の変化率と、動脈のしなやかさの程度を関連付けて、動脈硬化を検出可能な手段が施されている、請求項3記載の動脈硬化の検出システム。
- 前記動脈硬化の検出システムにおける、心電図信号と同期させた眼底像を提供可能なソフトウエアが、コンピュータ端末における表示手段上で、眼底像と心電図の動画を同時に表示しつつ、任意の心電図信号と同期させた眼底像を抽出可能なソフトウエアである、請求項1〜4のいずれかに記載の動脈硬化の検出システム。
- 前記動脈硬化の検出システムにおいて、任意の心電図信号に、心電図信号のR波および/またはT波を示す信号が含まれている、請求項1〜5のいずれかに記載の動脈硬化の検出システム。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の動脈硬化の検出システムを行うために用いるソフトウエアが格納された電子媒体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の動脈硬化の検出システムを行うために用いるソフトウエア。
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