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JP3852320B2 - 通信方法、無線送信装置、無線受信装置および通信システム - Google Patents

通信方法、無線送信装置、無線受信装置および通信システム Download PDF

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JP3852320B2 JP2001323802A JP2001323802A JP3852320B2 JP 3852320 B2 JP3852320 B2 JP 3852320B2 JP 2001323802 A JP2001323802 A JP 2001323802A JP 2001323802 A JP2001323802 A JP 2001323802A JP 3852320 B2 JP3852320 B2 JP 3852320B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)変調方式により伝送すると共に、伝送された情報を受信して復調する通信方法、無線送信装置、無線受信装置および通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、TDMA(Time Division Multiplex Access)技術を基礎にしたPDC(Personal Digital Cellular)やPHS(Personal Handy phone System)やCDMA(Code Division Multiplex Access)技術を基礎にした無線LAN(Local Area Network)等、様々な無線技術を駆使して音声や映像等の情報を伝送する通信装置が市場に出回っている。
【0003】
また、一方で、無線通信により、高速な画像伝送を実現するための変調方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)変調方式の技術開発が盛んになってきている。OFDM変調方式は、マルチキャリア変調方式で、1伝送帯域内に所定の周波数間隔で、数十から数百、または、システムによっては、数千の互いに直交した搬送波(以下、「サブキャリア」という。)を配置し、それぞれのサブキャリアにデータを分散させて変調し、この変調波を多重した信号を送信する方式である。
【0004】
この変調方式は周波数選択性フェージングに強く、マルチキャリアを作成するためにDFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)または、その高速演算が可能なFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)が使用されるという特徴を持つ。
【0005】
具体的には、この変調方式を用いた送信装置は、時系列に得られる送信データを、仮想的に周波数軸上に配置し、各々のサブキャリアに送信データを割り当て、IFFT(Inverse FFT:逆高速フーリエ変換)演算などで所定の周波数間隔のマルチキャリア信号に直交変換して送信する。一方で、受信装置は受信したマルチキャリア信号を送信時とは逆のFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)演算などで時系列に得られるデータとして、受信データを得るようにしている。このOFDM変調方式による伝送信号は、マルチパスであっても良好な伝送特性を確保することができる利点や、周波数利用効率が高く、他の周波数帯域に干渉を与えにくいという利点がある。
【0006】
図13は、従来のOFDM変調方式に対応した送受信装置の構成を示すブロック図である。図13は、送信装置120から送信された情報を受信装置140で受信する例を示すものである。
【0007】
図13に示す送信装置120において、MAC(Media Access Control)送信部121は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の非可逆な画像符号化データ、JBIG(Joint Bi−level Image coding Experts Group)等のような可逆な画像符号化データ、画像以外のデータといったあらゆるデータをパケット形式データとして送信信号処理を行う。なお、このMAC送信部の前段に、リードソロモン符号やターボ符号といったECC(Error Correcting Code)が実装されることも多い。
【0008】
畳み込み符号部122は、MAC送信部121でエンコードされた送信情報ビット系列に対して、系列間距離の伸張を行って、送信符号化ビット系列を生成させる。さらに、インターリーバ123は、符号化ビット系列の並び替えを行い、ビット系列を分散させる。この分散させたビット系列に対して、変調部124は、まずプリアンブル信号をこのビット系列内に挿入し、次に第1次変調としてDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)変調を行う。ここで、変調部124は、DQSPK以外にも、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、8PSK(Eight Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の変調長方式を用いることができるものとする。なお、後述する復調部133はそれぞれの変調方式を復調できるそれぞれの変調方式に対応した復調方式が必要となる。
【0009】
変調部124で変調した送信シンボルストリームに対して、IFFT部125は、第2次変調としてIFFT演算を行い、さらにIFFT演算の出力区間を示す窓がけを行う。IFFT部125により、今まで仮想的に周波数軸に配置されていた送信シンボルストリームが時間軸上で平均化され、送信系列となる。D/A変換部126は、送信信号系列を入力して、デジタル/アナログ変換を行う。変換後のアナログ信号に対して、RF部127は、フィルタリング、周波数変換等を施した後、アンテナ138を介して送信を行う。なお、制御部128は、送信装置の送信タイミングを制御している。
【0010】
一方、図13に示す受信装置140において、RF部129は、アンテナ139を介して受信された受信信号に対してフィルタリングおよび周波数変換などの受信信号処理を行う。RF部129を介して受信信号処理を施されたアナログの受信信号に対して、A/D変換部130は、アナログ/デジタル変換を行い、デジタル化された受信信号系列を生成させる。同期検出部131は、この受信信号系列の中から後段のFFT部132がFFT演算を施すデータの切れ目やフレームの切れ目を検出して、後段のFFT部132がFFT演算の動作を始めるタイミングを検索する。このタイミング検出後に、FFT部132は、受信信号系列の中の所定FFT演算区間に対して時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する高速フーリエ演算を施す。
【0011】
復調部133は、FFT演算後の周波数領域の信号に対して、DQPSK復調を施して、受信シンボルストリームを生成させる。この受信シンボルストリームに対して、デインターリーバ134は、分散されたビット系列を再配置させて、受信符号化ビット系列を生成させる。ビタビ復号部135は、この受信符号化ビット系列を最尤復号化により復号して受信情報ビット系列に変換する。MAC受信部136は、MAC送信部121で付加されたECCが含まれた同期データ(Asy)や制御データからECC検出をすることによりエラー訂正を行う。この後、MAC受信部136は、生成された受信データの中から予め決められた手順で画像やその他のデータをデコードする。なお、この受信装置140には上述した送信装置120と同様に、制御部137が設けられていて、受信タイミングを制御している。
【0012】
上述したように、OFDM技術を利用した送信装置120には、第一次変調として変調部124、第2次変調としてIFFT部125が利用されている。変調部124は、送信データに応じてキャリアの位相を離散的に変化させる変調方式であり、周波数利用効率に大きな利点がある。また、IFFT部125は、サブキャリアに配置されるビット系列を時間軸上で平均化させるため、フェージングやシャドウイング、マルチパス等の干渉波に強いといった大きな利点がある。このように、様々な電波伝搬環境に対応できるという利点があるため、屋外または屋内に限定されず、伝送が途切れないシームレスな無線通信システムが提案されている。
【0013】
ところで、上述した図13のような送受信装置をネットワーク化した環境について考える。ネットワーク化した場合、そのLAN内にある無線通信装置の送信が重ならないように制御する必要がある。他の無線通信装置が送信中に送信処理を行うと、伝送エラーが発生し、結果的に各通信装置の伝送効率を低下させてしまう。そのため、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)と呼ばれるアクセス制御方式を用いて、他の無線通信装置が送信中に送信処理を行わない無線通信方法が用いられている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のキャリアセンスの動作を行う送受信装置においては、キャリアを探知する時間、電力レベル等は周波数毎に様々である。ただし、同一周波数帯ではほぼ同等の規格になる傾向があり、例えば、現在、無線LANの周波数として注目されている5GHz帯の標準規格であるIEEE802.11a、HiperLAN(日本規格がHiSWANa)およびワイヤレス1394がある。
【0015】
一方、これらの規格には送受信の無線通信装置が前もって決められたタイミングで送受信を行うフレーム同期無線通信方式と、前もって決められたタイミングではなく非同期に送受信を行うフレーム非同期無線通信方式の2種類がある。5GHz帯の場合、HiperLANおよびワイヤレス1394がフレーム同期無線通信方式であり、IEEE802.11aはフレーム非同期無線通信方式である。フレーム非同期無線通信方式とフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有して使用する場合、フレーム同期無線通信方式はキャリアセンスが原因で伝送効率を低下させてしまう可能性がある。
【0016】
なぜならば、フレーム非同期無線通信方式では、キャリアセンスによるデータ衝突を起こした場合、送信するデータ量を減らすことで、一定時間におけるキャリアセンス数を増やして、データレートをできるだけ下げないようにすることが可能であるが、フレーム同期無線通信方式の場合、フレームの先頭でキャリアセンスができない場合、固定フレーム時間(HiperLANが2msec、ワイヤレス1394が4msec)だけキャリアセンスの実行を待たなければならない。例えば、4msec毎にフレームを送信するIEEE802.11a規格準拠の無線通信装置とワイヤレス1394規格準拠の無線通信装置とが周波数チャネルを共有した場合、後者の無線通信装置は送受信処理を全く行うことができなくなるという不都合があった。
【0017】
よって、フレーム同期無線通信方式の通信装置がフレーム非同期無線通信方式のネットワークに入り込んだ場合、ネゴシエーションができないというという不都合があった。
【0018】
この問題を解決するため、ワイヤレス1394では未使用領域という、他の規格のパケットを受信可能にするエリアを広げて、フレーム内でフレーム非同期無線通信方式のパケットを受信し、ネットワークに参入するようにしている。
【0019】
しかし、この場合もフレーム先頭でキャリアセンスができないと固定フレーム時間だけキャリアセンスを待たなければならないため、非常に伝送効率が低下するという不都合があった。
一方、フレーム同期通信方式はフレーム非同期通信方式と比べ効率よくデータ伝送を行うことができるという利点を有する。
【0020】
本発明は、このような実情を鑑みてなされたものであり、フレーム同期無線通信方式において、ネゴシエーション時にフレーム非同期無線通信方式として動作する機能を設けることで、ネットワーク内で容易に通信装置間の情報の通信を行うことができ、伝送効率を低下させることのない通信方法、無線送信装置、無線受信装置および通信システムを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信方法は、同一の周波数内で、同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置と非同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置から構成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を行う通信方法において、既にネットワークが設定された環境下において、当該ネットワークを構成する少なくとも1つの無線通信装置と同期無線通信方式によりパケットの送受信を新たに行おうとする無線通信装置が、通信相手となる他の無線通信装置とのネゴシエーション処理を非同期無線通信方式によって行うステップと、他の無線通信装置が同期無線方式で無線伝送可能であるか確認するステップと、確認ステップにより、他の無線通信装置が同期無線方式で無線伝送可能であると認識した場合に、非同期無線通信方式から同期無線通信方式に切り換えるステップと、同期無線通信方式によりデータの送受信を行うステップとを備えたものである。
【0022】
また、本発明の無線送信装置は、同一の周波数内で、同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置と非同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置から構成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を行う無線送信装置において、フレーム間隔を計るための第1フレームカウンタ手段と、フレーム間隔より短い間隔を計るための第2フレームカウンタ手段と、フレーム内のパケットの種類を識別するパケット種類識別手段と、パケットの送信許可を行う送信制御手段と、受信データの情報をもとに、第1フレームカウンタ手段と第2フレームカウンタ手段を制御するフレームカウンタ制御手段と、ネットワークに参入するため、ネットワーク参入情報を送受信するネットワーク参入情報伝送手段と、ネットワーク参入情報伝送手段によって受信した情報により、無線通信方式を現在の設定から他方の設定に変更する通信方式変更手段と、パケット種類識別手段とフレームカウンタ制御手段により選択されたフレームカウンタをもとに、送信制御手段を送信許可する送信許可手段とを備えたものである。
【0023】
また、本発明の無線受信装置は、同一の周波数内で、同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置と非同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置から構成されるネットワーク内でパケットの受信を行う無線受信装置において、フレームの切れ目やパケットの切れ目を検出する同期検出手段と、フレーム間隔を計るための第1フレームカウンタ手段と、フレーム間隔より短い間隔を計るための第2フレームカウンタ手段と、フレーム内のパケットの種類を識別するパケット種類識別手段と、パケットの受信許可を行う受信制御手段と、同期無線通信方式によるフレーム同期通信モードと非同期無線通信方式によるフレーム非同期通信モードを管理する通信モード管理手段と、通信モード管理手段の情報をもとに、第1フレームカウンタ手段と第2フレームカウンタ手段を制御するフレームカウンタ制御手段と、フレーム内のパケット構成情報を受信するネットワークパケット構成情報伝送手段と、ネットワークパケット構成情報伝送手段によって受信した情報により、無線通信方式を現在の設定から他方の設定に変更する通信方式変更手段と、パケット種類識別手段とフレームカウンタ制御手段により選択されたフレームカウンタをもとに、受信制御手段を受信許可する受信許可手段とを備えたものである。
【0024】
また、本発明の通信システムは、同一の周波数内で、同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置と非同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置から構成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を行う通信システムにおいて、他の無線通信装置と、既にネットワークが設定された環境下において、当該ネットワークを構成する少なくとも1つの無線通信装置と同期無線通信方式によりパケットの送受信を新たに行おうとする無線通信装置であって、通信相手となる他の無線通信装置との間で通信を開始する際に、非同期無線通信方式により非同期フレームでデータの送受信を行うように設定し、ネットワークを構成する複数の無線通信装置のネットワーク構成情報を送受信し、同期無線通信方式により同期フレームでデータの送受信を開始するため、フレームパケット構成情報を送受信し、ネットワークに新規参入するため、ネットワーク参入情報を送受信し、無線通信方式を現在の設定から他方の設定に変更し、非同期無線通信方式から同期無線通信方式へ切り替え、同期無線通信方式により同期フレームでデータの送受信を行うように設定する無線送信装置とを備えたものである。
【0025】
本発明は、以下の作用をする。
フレーム非同期無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信装置が同ネットワークに参入するための情報としてステーションシンクパケットの送信やフレームスタートパケットの受信を行うために無線送信装置および無線受信装置に新たな送信処理機能および受信処理機能を設けることにより、通信方式に制限されないネットワークを構築する。
【0026】
フレーム同期無線通信装置にフレーム非同期無線通信でネゴシエーション機能を持たせてネゴシエーションを確立し、それから非同期モードを同期モードに切り替えフレーム同期無線通信装置として通信を行うことができ、フレーム同期無線通信方式またはフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有する環境においても、伝送効率を改善する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態による無線送信装置は、フレーム非同期無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信装置が同ネットワークに参入する手段や新たなシステム制御部を提供することで、通信方式に制限されないネットワークを構築するものであり、具体的には、フレーム同期無線通信装置にフレーム非同期無線通信でネゴシエーション機能を持たせてネゴシエーションを確立し、それから非同期モードを同期モードに切り替えフレーム同期無線通信装置として通信を行うものである。
【0028】
以下に、本実施の形態を説明する。ここでは、フレーム同期無線通信方式とフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有する環境において、ネゴシエーションの動作を行う場合を示す。
図1は、同期モードと非同期モードの切替動作を示すフローチャートである。
図1は、フレーム非同期無線通信装置がネットワークを構築している環境下で、フレーム同期無線通信装置が同ネットワークに参入する方法と、フレーム同期無線通信装置とフレーム同期無線通信が可能なフレーム非同期無線通信装置がネゴシエーションを行い、フレーム非同期無線通信装置をフレーム同期無線通信に切り替える方法について示している。本実施の形態では、動作をより具体化させるため、フレーム同期無線通信としてワイヤレス1394規格の動作を例に説明を行う。
【0029】
まず、ネットワークに参入しようとするフレーム同期無線通信装置は、ステップS0で、同期方式でネゴシエーションをこころみる。フレーム非同期通信ネットワークを構成する端末が同期方式もサポートしており、同期方式のネゴシエーションが確立すればそのまま同期通信データ伝送を行う。
同期方式によりネゴシエーションを確立できなければステップS1で、同期検出部、制御部を非同期モードにセットする。具体的には、本実施の形態において、通信装置はフレーム非同期無線通信装置とデータのやりとりを行うことができる非同期モードと、フレーム同期無線通信装置とデータのやり取りを行うことができる同期モードという2種類の通信モードを有している。ただし、ハードウェア的に二重の構成を有するものではなく、制御部の処理により、同期モードと非同期モードを実現する。本実施の形態の通信装置は、始めに、フレーム非同期無線通信装置のネットワーク内でデータのやりとりを行っている状態とする。
【0030】
ステップS2で、参入される側(もともと非同期通信ネットワークを構築していた端末)の端末を意味する受信側無線通信装置は、プリアンブルを検出し、非同期にフレームスタートパケット前半部を復調する。具体的には、フレーム非同期無線通信装置のネットワークにフレーム同期無線通信装置が参入した瞬間の動作であり、フレーム非同期無線通信装置は非同期パケットとしてフレーム同期情報を含んだパケットを受信する。例えば、ワイヤレス1394ではフレームスタートパケット(FSP:Flame Start Packet)、HiperLANではBCH(Broadcast Channel)のパケットが本情報に相当する。本ステップでは、フレームスタートパケットの前半部のプリアンブル検出を行い、同前半部の復調を行う。
【0031】
ステップS3で、受信側無線通信装置は、前半部のパリティを確認したか否かを判断する。具体的には、フレームスタートパケットの前半部のパリティ(CRC:Cyclic Redundancy Check)結果を確認し、CRC結果に問題がなければステップS4へ移行し、CRC結果が不可であればステップS2へ戻る。
【0032】
ステップS4で、受信側無線通信装置は、フレームスタートパケット後半部を復調する。ステップS5で、後半部のパリティを確認したか否かを判断する。具体的には、フレームスタートパケットの後半部のパリティ(CRC)結果を確認し、CRC結果に問題がなければステップS6へ移行し、CRC結果が不可であればステップS2へ戻る。
【0033】
ステップS6で、受信側無線通信装置は、同期通信方式のプロトコルに参入するステーションパケットを探す。具体的には、フレームスタートパケット前半部を解析し、参入する際のステーションシンクパケット(SSP:Station
Sync Packet)送信位置を把握する。
【0034】
ステップS7で、受信側無線通信装置は、フレームスタートパケットを受信し、ステーションシンクパケットを送信する。具体的には、適当なタイミングでステーションシンクパケットを送信する。ワイヤレス1394規格の通信装置は、他の同規格準拠の通信装置の存在をステーションシンクパケットを介して知ることができるため、本ステップによって、ステーションシンクパケットを送信したハブ(Hub(ワイヤレス1394ネットワーク上の親機))は、他のワイヤレス1394規格の通信装置の存在を把握することができる。また、本ステップは、ステップS6でフレームスタートパケットを受信したフレームと同フレームでも次のフレームでもよい。
【0035】
ステップS8で、ネットワークに参入しようとする無線通信装置は、同期検出部、TBCを同期モードにセットする。具体的には、ネットワーク内のワイヤレス1394規格の通信装置がフレーム同期無線通信装置に切り替わるステップである。
【0036】
ステップS9で、フレームスタートパケットが所定時間にあるか否かを判断する。ステップS9でフレームスタートパケットが所定時間にあるときは、ステップS1へ戻って、ステップS1〜ステップS10までの処理および判断を繰り返す。ステップS9でフレームスタートパケットが所定時間にないときは、終了する。
【0037】
本実施の形態の参入手段を別の図2で説明する。T21時点で、参入しようとする無線通信装置11が非同期のタイミングでFSP13を参入される側の無線通信装置12へ送信する。T22時点で、参入される側の無線通信装置12は、FSP13を受信する。さらに、参入しようとする無線通信装置11は、所定のタイミングの後、T23時点で、SSP14を参入される側の無線通信装置12へ送信する。なお、所定タイミングは各規格により異なる。T24時点で、参入される側の無線通信装置12は、SSP14を受信する。SSP14を受信した参入される側の無線通信装置12は、所定のタイミングの後、T25時点で、SSP15を参入する側の無線通信装置11へ送信する。T26時点で、SSP15を受信した参入しようとする無線通信装置11は、同期通信方式で通信可能であることを知り、16で示すように同期通信を開始する。
【0038】
以上が、フレーム非同期無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信装置が同ネットワークに参入する手段であるが、本実施の形態は上述に限られるものではない。例えば、本実施の形態をより具体化させるため、ワイヤレス1394規格の動作について説明したが、他の規格(または他の独自方式)に適用しても良い。周波数帯域5GHz帯を使用した他のフレーム同期通信方式として、HiperLANなどがある。さらに、上述したステップS2〜ステップS5において、復調処理とパリティ確認の処理は順不同でもよい。実際には、ステップS2でプリアンブル検出後に行うデータの復調処理はフレームスタートパケット全てを連続して行う可能性が高い。
【0039】
本実施の形態では、周波数帯域で5GHz帯を使用したが、これに限定されるものではない。例えば、日本では2.4GHz帯や25GHz帯または60GHz帯でも同期通信方式または非同期通信方式が使用される可能性が高い。
【0040】
また、HiperLANでは、BCHの情報は前半部、後半部に分かれていないため、パリティチェックは1度のみとなるため、ステップS4、ステップS5は不要となる。また、ステップS7において、HiperLANの場合、ステップS6がフレーム情報(BCH)を受信した同フレームに処理を行わなければならない。また、ステップS1、ステップS8において、同期検出部、TBCのモジュールのみモード切替を行っているが、ハードウエア構成によってこれらのモードを持つモジュールは変わるため、これに限られないものとする。
【0041】
フレーム同期無線通信装置とフレーム非同期無線通信装置が同一周波数チャネルを共有する環境において、本実施の形態に適用される送信装置について説明する。本実施の形態をより具体化させるため、フレーム非同期無線通信用パケットとしてIEEE802.11aパケット、フレーム同期無線通信用パケットとしてワイヤレス1394パケットを例として挙げる。
【0042】
図3は本実施の形態に適用される送信装置の制御部の制御動作(送信処理)を示す図である。図3は、図1の動作を実現することができる送信装置側の制御部の構成を示すブロック図である。
【0043】
図3において、MAC受信部21は図13に示した受信装置140のMAC受信部136と同等の機能を有するものであり、同期検出部22は、図13に示した受信装置140の同期検出部131と同等の機能を有するものであり、制御部23は図13に示した送信装置120の制御部128に対応するものであり、MAC送信部24は図13に示した送信装置120のMAC送信部121と同等の機能を有するものである。
【0044】
MAC受信部21は図13に示した送信装置120のMAC送信部121で付加されたECCを検出してエラー訂正を行った後に、受信データ系列の解析を行う。MAC受信部21は、この受信データ系列の解析後、IEEE802.11a用パケットかまたはワイヤレス1394用ステーションシンクパケットかを判別し、同期検出部22へパケット情報I1を通知する。また、MAC受信部21は、CRC結果I4を制御部23へ通知する。
【0045】
次に、同期検出部22は、受信信号系列の中から受信部のFFT部がFFT演算を施すデータの切れ目やフレームの切れ目を検出する。ただし、本実施の形態では、同期検出部22は、MAC受信部21から通知されたパケット情報I1ををもとに、同期モードまたは非同期モードを選択して、制御部23へ同期モード情報I2−1または非同期モード情報I2−2を供給する機能を有する。
【0046】
制御部23は、フレーム同期用のフレーム間隔をカウントする第1カウンタ部25と、フレーム間隔よりも短い間隔をカウントする第2カウンタ部26と、CRC結果I4をもとに受信信号のパケットの種類を識別するパケット種類識別部27と、パケット種類結果I5により送信許可信号I6を出力する送信許可部28とを有して構成される。制御部23は、同期検出部22から供給された同期モード情報I2−1または非同期モード情報I2−2をもとにパケットを送信するための送信制御を行うものである。
【0047】
パケット種類識別部27は、フレーム同期無線通信方式部がデータの送受信を行う際に、各パケットについての種類や時間軸上の位置、パケット数、パケット長を一時的に保存する。パケット種類識別部27は、レジスタとフレームの長さ分だけ進めることができるタイマーとを有して構成される。このレジスタは、ソフトウエアによってセットされ、セットされたレジスタ値に対して、このタイマーによる計時を参照しながら、パケットの種類を判断して、パケット種類結果I5を送信許可部28に出力する。
【0048】
第1のカウンタ部25は、同期モード情報I2−1の供給に対応して動作を開始し、フレーム同期用にフレーム間隔をカウントしてカウント値I3−1を出力する。第2のカウンタ部26は、非同期モード情報I2−2の供給に対応して動作を開始し、フレーム非同期用にフレーム同期用のフレーム間隔よりも比較的短い間隔をカウントしてカウント値I3−2を出力する。なお、第1のカウンタ部25と第2のカウンタ部26とが同時に動作することはない。
【0049】
送信許可部28は、パケット種類結果I5と第1のカウンタ部25のカウント値I3−1および第2のカウンタ部26のカウント値I3−2とを比較して、送信すべき情報をアクティブするための送信許可信号I6をMAC送信部24に供給する。MAC送信部24は送信許可信号I6により送信すべき情報がアクティブになったとき初めてフレームの送信処理を開始する。
【0050】
これにより、フレーム非同期無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信装置が同ネットワークに参入するためのステーションシンクパケットの送信やフレームスタートパケットの受信を行うために無線送信装置に新たな制御部23を設けることにより、通信方式に制限されないネットワークを構築することができる。具体的には、フレーム同期無線通信装置にフレーム同期無線通信方式部およびフレーム非同期無線通信方式部といった複数の通信方式部を実装し、まずフレーム非同期無線通信でネゴシエーションを行い、それから非同期モードを同期モードに切り替えフレーム同期無線通信装置として通信を行うことができ、フレーム同期無線通信方式またはフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有する環境においても、伝送効率を改善することができる。
【0051】
図4は本実施の形態に適用される受信装置の制御部の制御動作(受信処理)を示すブロック図である。図4は、図1の動作を行うことができる受信装置側の制御部の構成を示すブロック図である。
【0052】
図4において、同期検出部31は、図3に示した送信装置の同期検出部21と同等の機能を有するものものであり、制御部32は図3に示した送信装置の制御部23に対応するものであり、第1のカウンタ部34は図3に示した送信装置の第1のカウンタ部25と同等の機能を有するものであり、第2のカウンタ部35は図3に示した送信装置の第2のカウンタ部26と同等の機能を有するものであり、パケット種類識別部36は図3に示した送信装置のパケット種類識別部27と同等の機能を有するものであり、受信許可部37は図3に示した送信装置の送信許可部28に対応するものである。また、FFT部33は、図13に示した受信装置のFFT部132と同等の機能を有するものである。
【0053】
まず、同期検出部31は、受信信号系列の中から受信部のFFT部33がFFT演算を施すデータの切れ目やフレームの切れ目を検出する。さらに、本実施の形態では、同期検出部31は、受信信号系列の既知信号の種類に応じて、同期モードまたは非同期モードのモード切替を行い、制御部32へ同期モード情報I11−1または非同期モード情報I11−2を供給する機能を有する。
【0054】
制御部32は、フレーム同期用のフレーム間隔をカウントする第1カウンタ部34と、フレーム間隔よりも短い間隔をカウントする第2カウンタ部35と、第1のカウンタ部34のカウント値I12−1および第2のカウンタ部35のカウント値I12−2をもとに受信信号のパケットの種類を識別するパケット種類識別部36と、パケット種類結果I13により受信許可信号I14を出力する受信許可部37とを有して構成される。制御部32は、同期検出部31から供給された同期モード情報I11−1または非同期モード情報I11−2をもとにパケットを受信するための受信制御を行うものである。
【0055】
パケット種類識別部36は、フレーム同期無線通信方式部がデータの受信を行う際に、各パケットについての種類や時間軸上の位置、パケット数、パケット長を一時的に保存する。パケット種類識別部36は、レジスタとフレームの長さ分だけ進めることができるタイマーとを有して構成される。このレジスタは、ソフトウエアによってセットされ、セットされたレジスタ値に対して、このタイマーによる計時を参照しながら、パケットの種類を判断して、パケット種類結果I13を受信許可部37に出力する。
【0056】
第1のカウンタ部34は、同期モード情報I11−1の供給に対応して動作を開始し、フレーム同期用にフレーム間隔をカウントしてカウント値I12−1を出力する。第2のカウンタ部35は、非同期モード情報I11−2の供給に対応して動作を開始し、フレーム非同期用にフレーム同期用のフレーム間隔よりも比較的短い間隔をカウントしてカウント値I12−2を出力する。なお、第1のカウンタ部34と第2のカウンタ部35とが同時に動作することはない。
【0057】
受信許可部37は、パケット種類結果I13と第1のカウンタ部34のカウント値I12−1および第2のカウンタ部35のカウント値I12−2とを比較して、受信すべき情報をアクティブするための受信許可信号I14をFFT部33に供給する。FFT部33は受信許可信号I14により受信すべき情報がアクティブになったとき初めて高速フーリエ変換により受信処理を開始する。
【0058】
これにより、フレーム非同期無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信装置が同ネットワークに参入するためのステーションシンクパケットの送信やフレームスタートパケットの受信を行うために無線受信装置に新たな制御部32を設けることにより、通信方式に制限されないネットワークを構築することができる。具体的には、フレーム同期無線通信装置にフレーム同期無線通信方式部およびフレーム非同期無線通信方式部といった複数の通信方式部を実装し、まずフレーム非同期無線通信でネゴシエーションを行い、それから非同期モードを同期モードに切り替えフレーム同期無線通信装置として通信を行うことができ、フレーム同期無線通信方式またはフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有する環境においても、伝送効率を改善することができる。
【0059】
また、本実施の形態は、上述したものだけに限定されるものではなく、例えば、フレーム非同期無線通信方式用パケットとしてIEEE802.11a用パケット、フレーム同期無線通信方式用パケットとしてワイヤレス1394パケットを例にした動作について説明したが、上述した規格に限定されない。フレーム非同期無線通信方式用パケットおよびフレーム同期無線通信方式用パケットとも独自方式を用いても良い。
【0060】
さらに、図3に示した同期検出部22において、MAC受信部21からのパケット情報I1をもとに、モード切替を行う例を示したが、これに限らず、MAC受信部21からのパケット情報I1を直接制御部23に供給するようにしても良い。
【0061】
また、図3に示した第1カウンタ部25、第2カウンタ部26の配置は順不同とする。さらに、送信許可部28はMAC送信部24だけを制御するだけでなく、図13に示した送信装置120のMAC送信部121から畳み込み部122、インターリーバ123、変調部124およびIFFT部125までの送信処理をすべて制御するようにしても良い。
【0062】
また、図4に示した同期検出部31において、種類の異なる既知信号を用いてモード切替を行う例を示したが、これに限らず、例えば、受信データを解析し、フレームスタートパケットの内容を確認した後に、モード切替を行うようにしても良い。
【0063】
また、図4に示した第1カウンタ部34、第2カウンタ部35の配置は順不同とする。さらに、受信許可部37はFFT部33だけを制御するだけでなく、図13に示した受信装置140の同期検出部131からFFT部132、復調部133、デインターリーバ134、ビタビ復号部135およびMAC受信部136までの受信処理をすべて制御するようにしても良い。
【0064】
図5は第1カウンタ部および第2カウンタ部の動作を示す図である。
まず、同期検出部および制御部を非同期モードにセットする。図5Bに示すフレーム非同期通信に用いられる第2カウンタ部の動作において、フレーム周期のT0〜T5に対して、T0時点からT1時点までの期間に制御局から各通信局に下り管理情報を伝送するフレームスタートパケットの検出を行う。
【0065】
ここで、フレームスタートパケットが検出されたら、フレーム同期無線通信を開始したい旨の情報を記載したステーションシンクパケットを制御局に送信して、同期検出部および制御部をフレーム同期モードにモード切替を行う。
【0066】
そこで、図5Aに示すフレーム同期無線通信に用いられる第1カウンタ部の動作において、フレーム周期のT0〜T5に対して、T1時点からT5時点までの期間にフレームスタートパケットの検出を行い、フレームスタートパケットが検出されたら、フレーム同期モードで情報伝送パケットを送信してフレーム同期無線通信を行う。フレームスタートパケットが検出されなくなったら、同期検出部および制御部を非同期モードにセットする。
【0067】
図5Bに示すフレーム非同期無線通信に用いられる第2カウンタ部の動作において、フレーム周期のT5〜T10に対して、T5時点からT6時点までの期間に制御局から各通信局に下り管理情報を伝送するフレームスタートパケットの検出を行う。
【0068】
ここで、フレームスタートパケットが検出されたら、フレーム同期無線通信を開始したい旨の情報を記載したステーションシンクパケットを送信して、同期検出部および制御部をフレーム同期モードにモード切替を行う。
【0069】
そこで、図5Aに示すフレーム同期無線通信に用いられる第1カウンタ部の動作において、フレーム周期のT5〜T10に対して、T6時点からT10時点までの期間にフレームスタートパケットの検出を行い、フレームスタートパケットが検出されたら、フレーム同期モードで情報伝送パケットを送信してフレーム同期無線通信を行う。フレームスタートパケットが検出されなくなったら、同期検出部および制御部を非同期モードにセットする。
【0070】
図5Bに示すフレーム非同期無線通信に用いられる第2カウンタ部の動作において、フレーム周期のT10〜T15に対して、T10時点からT11時点までの期間に制御局から各通信局に下り管理情報を伝送するフレームスタートパケットの検出を行う。
【0071】
ここで、フレームスタートパケットが検出されたら、フレーム同期無線通信を開始したい旨の情報を記載したステーションシンクパケットを送信して、同期検出部および制御部をフレーム同期モードにモード切替を行う。
【0072】
そこで、図5Aに示すフレーム同期無線通信に用いられる第1カウンタ部の動作において、フレーム周期のT10〜T15に対して、T11時点からT15時点までの期間にフレームスタートパケットの検出を行い、フレームスタートパケットが検出されたら、フレーム同期モードで情報伝送パケットを送信してフレーム同期無線通信を行う。フレームスタートパケットが検出されなくなったら、同期検出部および制御部を非同期モードにセットする。
【0073】
これにより、フレーム非同期モードで通信のネゴシエーションを行って、ネゴシエーションが完了した後に、フレーム同期モードにモード切替を行ってフレーム同期モードでフレーム同期無線通信を行うことにより、フレーム非同期無線通信方式対応の通信装置とフレーム同期無線通信方式対応の通信装置とが同一周波数チャネルを共有した環境においても伝送効率を低下させることなく効率の良い無線通信を行うことができる。
【0074】
図6は、モード切替を示すフローチャートである。
図6において、ステップS21で、既知信号の検出を行う。具体的には、制御部はフレームスタートパケットの検出を行う。このフレームスタートパケットは、フレーム同期無線通信を開始したい旨の情報を記載したステーションシンクパケットを反映した内容のものである。
【0075】
ステップS22で、同期モードか否かの判断を行う。具体的には、制御部は、フレームスタートパケットが、フレーム同期無線通信を開始したい旨の情報を記載したステーションシンクパケットを反映した内容のもの否かの判断を行う。ステップS22で同期モードのときは、ステップS23で、モード切替を行う。具体的には、同期検出部は同期モードから非同期モードにモード切替を行う。ステップS22で同期モードでないときは、そのまま終了する。
【0076】
図6は、非同期フレーム通信処理部と同期フレーム通信処理部の切替機能を示す制御部のブロック図である。
図6において、制御部61は、非同期フレーム通信処理部62と、同期フレーム通信処理部63と、非同期フレーム通信処理部と同期フレーム通信処理部の切替を制御する切替制御部64と、非同期フレーム通信処理部と同期フレーム通信処理部の切替を行う切替部65、66とを有して構成される。
【0077】
非同期フレーム通信処理部62は、例えば、IEEE802.11a規格であり、同期フレーム通信処理部63は、例えば、ワイヤレス1394規格、またはHiperLAN2規格のものである。
【0078】
まず、切替制御部64は、切替部65の可動接点aを固定接点bに接続させると共に切替部66の可動接点aを固定接点bに接続させるように切り替える。これにより、制御部61は非同期フレーム通信処理部62による非同期モードにセットされる。非同期フレーム通信処理部62による非同期モードのフレーム非同期無線通信の動作において、制御局から各通信局に下り管理情報を伝送するフレームスタートパケットの検出を行う。
【0079】
ここで、フレームスタートパケットが検出されたら、フレーム同期通信を開始したい旨の情報を記載したステーションシンクパケットを制御局に送信して、切替制御部64は、切替部65の可動接点aを固定接点cまたは固定接点dに接続させると共に切替部66の可動接点aを固定接点cまたは固定接点dに接続させるように切り替える。これにより、制御部61はフレーム同期モードにモード切替を行って、同期フレーム通信処理部63による同期モードにセットされる。
【0080】
そこで、同期フレーム通信処理部63による同期モードのフレーム同期通信の動作において、フレームスタートパケットの検出を行い、フレームスタートパケットが検出されたら、フレーム同期モードで情報伝送パケットを送信してフレーム同期無線通信を行う。フレームスタートパケットが検出されなくなったら、切替制御部64は、切替部65の可動接点aを固定接点bに接続させると共に切替部66の可動接点aを固定接点bに接続させるように切り替える。これにより、制御部61は、非同期フレーム通信処理部62による非同期モードにセットされる。
【0081】
なお、切替制御部64には、図3に示した同期検出部22または図4に示した同期検出部31から同期モード情報I2−1または非同期モード情報I2−1が供給されていて、これに基づいて、切替部65、66の切替を制御している。また、端子67は、図3に示した同期検出部22または図4に示した同期検出部31に接続され、端子68は、図3に示したMAC送信部24または図4に示したFFT部33に接続される。
【0082】
また、本実施の形態は、ワイヤレス1394とHiperLANによる無線通信装置が同一周波数チャネルを共有した環境において、ワイヤレス1394の送信装置側の制御部の動作について説明したが、上述したものだけに限定されるものではなく、例えば、5GHz帯の通信方式でなく、CSMAによる制御を行う通信システムならばどの通信システムも対象になるものとする。
【0083】
また、送信パケットが衝突してしまう相手の通信装置がフレーム同期無線通信方式対応の通信装置に限定されるものではなく、フレーム非同期無線通信方式対応の通信装置であってもよい。例えば、IEEE802.11a規格では、フレーム非同期無線通信方式による非同期パケット通信が行われるが、ある一定期間を見た場合、周期的なパケット通信、つまり、無信号区間にある周期性がある通信が行われる可能性がある。従って、IEEE802.11a規格のようなフレーム非同期無線通信方式対応の通信装置とフレーム同期無線通信方式対応の通信装置とが同一周波数チャネルを共有した環境においても本実施の形態を適用することができる。
【0084】
図8は、フレーム同期通信のワイヤレス1394による無線伝送フレーム構成例を示す図である。ここでは、便宜的にフレームを規定して示しているが、このようなフレーム構造を取る必要は必ずしもない。図中、無線伝送路70において、一定の伝送フレーム周期71毎に到来する伝送フレームが規定されて、この中に管理情報伝送領域72と情報伝送領域73が設けられていることを表している。
【0085】
このフレームの先頭にはフレーム同期やネットワーク共通情報の報知のための下り管理情報伝送区間74(サイクルスタート(CS:Cycle Start))区間が配置され、これに続いて、必要に応じて時間情報補正伝送区間75(サイクルレポート(CR:Cycle Report))が配置され、さらに、局同期信号送受区間76(ステーションシンク(SS:Station Sync))が配置されている。
【0086】
下り管理情報伝送区間(CS)は、ネットワークで共有する必要のある情報を、制御局から送信するために利用され、固定長領域と可変長領域とから成り立っている。
【0087】
固定長領域では、可変長領域の長さを特定するために、局同期信号送受区間(SS)で送信される通信局の数の指定や、帯域予約伝送領域(RSV)の数の指定が行われる。また、その可変長領域で、局同期送受区間(SS)で送信される通信局の指定や、帯域予約伝送領域(RSV)の指定が行われる構造になっている。
【0088】
この局同期信号送受区間(SS)は、所定の長さを有しており、ネットワークを構成する各通信局に対して、下り管理情報によって、送信する通信局がある程度の周期を持って割り当てられる構成が考えられている。
【0089】
例えば、この局同期信号送受区間(SS)のうち、自局の送信部分以外の全てを受信することで、自局の周辺に存在する通信局との間の接続リンク状態の把握を行うことができる。
【0090】
さらに、次の自局が局同期信号送受区間(SS)で送信する情報の中に、この接続リンク状況を報告し合うことで、ネットワークの接続状況を各通信局で、それぞれ把握させることができる構成としてある。
【0091】
情報伝送領域73は、必要に応じて設定される帯域予約伝送領域(RSV:Reserve)77と、制御局が伝送制御を行う集中管理の非同期伝送領域(ASY:Asynchronous)78と、制御局が伝送制御を行わない分散制御の未使用領域(NUA:Not Using Area)によって構成されている。
【0092】
つまり、帯域予約伝送(RSV)や、未使用領域(NUA)の必要がなければ、情報伝送領域のすべてを集中管理の非同期伝送領域(ASY)として伝送することができる。
【0093】
このようなフレーム構造を採ることによって、帯域予約伝送領域(RSV)では、例えばIEEE1394フォーマットによって規定されるアイソクロナス(Isochronous)伝送が行われて、非同期伝送領域(ASY)では、非同期(Asynchronous)伝送などが行える構成とすると好適である。
【0094】
図9は、サイクルスタートパケットの構成例を示した図である。
このサイクルスタートパケットは、図8に示した下り管理情報伝送区間(CS)74において、ネットワークの制御局から、ネットワーク上の全ステーションに対して送信される情報である。このサイクルスタートパケットは、上述したフレームスタートパケットに相当する。ここで、本実施の形態では、各通信局が同期モードによりフレーム同期無線通信を開始したい旨を記載したステーションシンクパケットの内容を反映したサイクルスタートパケットの内容とする。
【0095】
このパケット構成としては、このフレームの開示時間を示す:サイクルタイム情報81−1、このネットワークを識別するための:ネットワークID81−2、このサイクルスタートパケット(SSP)に含まされている情報を一斉に更新するまでのタイミングを示す情報更新カウンタ81−3、SSPに含まれる情報の順番を示す:SSPカウンタ81−4、SSPの送信周期を示す:SSP周期82−1、フレーム内に存在するSSPの数を示す:SSP数82−2、現在の帯域予約情報数を示す:帯域予約情報数82−3、フレームの終了位置を示す:フレーム終了ポインタ82−4、任意の情報数を示す:可変長フレーム情報サイズ82−5、そして、誤り検出のためのCRC(Cyclic Redundancy Check)83によって、固定長の情報として配置される。
【0096】
これに、SSP数に応じて可変長となる:ステーション情報(#1)84−1、ステーション情報(#2)84−2、ステーション情報(#3)85−1、ステーション情報(#4)85−2、さらに、帯域予約数に応じて可変長となる:帯域予約情報(#1)86、帯域予約情報(#2)87、そして、誤り検出のためのCRC88が、可変長の情報として配置される。ここで、本実施の形態では、ステーション情報(#1)84−1、ステーション情報(#2)84−2、ステーション情報(#3)85−1、ステーション情報(#4)85−2および帯域予約情報(#1)86、帯域予約情報(#2)87を用いて、各通信局が同期モードによりフレーム同期無線通信を開始したい旨を記載したステーションシンクパケットの内容を反映した内容とする。
【0097】
図10は、ステーションシンクパケットの構成例を示す図である。
このステーションシンクパケットは、図8に示した局同期情報送受区間(SS)76において、CSPのステーション情報にて指定を受けたステーション(通信局)が、制御局や周辺の通信局に対して送信される情報である。ここで、本実施の形態では、各通信局が同期モードによりフレーム同期無線通信を開始したい旨をこのステーションシンクパケットに記載する。
【0098】
このパケットの構成としては、制御局に対して休眠状態に入ることを通知する:スリープモードの要求91−1、アクセス制御権の優先順位の指定を行う:アクセス制御優先順位91−2、このステーションの情報処理能力を表す:ステーション能力91−3、それに、他のステーションとの接続リンク情報:ステーション(Station#1)受信品質92−1、ステーション(#2)受信品質92−2、ステーション(#3)受信品質92−3、ステーション(#4)受信品質92−4、ステーション(#5)受信品質93−1、ステーション(#6)受信品質93−2、ステーション(#7)受信品質93−3、ステーション(#8)受信品質93−4と、誤り検出のためのCRC94で構成されている。ここで、本実施の形態では、アクセス制御優先順位91−2、ステーション能力91−3を用いて、各通信局が同期モードによりフレーム同期無線通信を開始したい旨をこのステーションシンクパケットに記載する。
【0099】
図11は、フレーム同期通信のHiperLANのフレーム構成例を示す図である。
図11において、MACフレーム(2ms)101は、BCH(Broadcast channel)102と、FCH(Frame channel)103と、ACH(Access feedback channel)104と、ダウンリンク(Down−link)(SCH:Short transport channel)(LCH:Long transport channel)105と、アップリンク(Up−link)(SCH)(LCH)106と、RCH(Randam access channel)107と、空き108とを有して構成される。
【0100】
BCH102は、報知チャネルであり、下り方向に用いられ、該当する無線ゾーン全体に報知情報を転送する。FCH103は、フレームチャネルである、下り方向に用いられ、MACフレームの構造に関する情報のみを転送する。ダウンリンク(Down−link)105のSCHは、下りおよび上り方向に用いられ、BCH,FCH,ACHおよびRCH以外のすべての情報を転送する。アップリンク(Up−link)106のLCHは、下りおよび上り方向に用いられ、BCH,FCH,ACHおよびRCH以外のすべての情報を転送する。RCH107は、上り方向に用いられ、ランダムアクセス時のリソース要求などを転送する。ACH104は、下り方向に用いられ、ランダムアクセスの結果(成功・失敗)を転送する。
【0101】
図12は、フレーム非同期通信のIEEE802.11aのパケット形式を示す図であり、図12Aは制御パケット(RTS)、図12Bは制御パケット(CTS)、図12Cは一般的なアクセス制御層のパケット、図12Dは無線パケット、図12Eは無線ヘッダである。
【0102】
図12Aに示す制御パケット(RTS)は、フレーム制御111−1と、媒体占有時間111−2と、宛先アドレス111−3と、発信アドレス111−4と、フレーム検査(CRC32)111−5とを有して構成される。
【0103】
図12Bに示す制御パケット(CTS)は、フレーム制御112−1と、媒体占有時間112−2と、宛先アドレス112−3と、フレーム検査(CRC32)112−4とを有して構成される。
【0104】
図12Cに示す一般的なアクセス制御層のパケットは、フレーム制御113−1と、媒体占有時間113−2と、セルID113−3と、宛先アドレス113−4と、発信アドレス113−5と、シーケンス番号113−6と、フラグメント番号113−7と、アドレス113−8と、情報フィールド113−9と、フレーム検査(CRC32)113−10とを有して構成される。
【0105】
図12Dに示す無線パケットは、無線ヘッダ114−1と、アクセス制御パケット114−2とを有して構成される。
【0106】
図12Eに示す無線ヘッダは、プリアンブル115−1と、フレーム同期115−2と、信号115−3と、サービス115−4と、MACフレーム長115−5と、フレーム検査(CRC16)115−6とを有して構成される。
【0107】
上述した本実施の形態によれば、フレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信方式の無線通信装置が同ネットワークに参入するための手段およびフレーム同期無線通信方式部およびフレーム非同期無線通信方式部といった複数の通信方式部を実装したフレーム同期無線通信方式の無線通信装置とフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネゴシエーションを行い、非同期モードを同期モードに切り替えるモード切替手段を設けることにより、通信方式に制限されないネットワークを構築することができ、フレーム同期無線通信方式またはフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを供給する環境においても、伝送効率を改善した送信装置を提供することができる。
【0108】
なお、上述した本実施の形態は、フレーム同期無線通信方式としてワイヤレス1394規格に限定されるものではなく、HiperLAN規格でもその他の規格の通信システムに適用しても良い。
【0109】
本実施の形態では、周波数帯域で5GHz帯を使用したが、これに限定されるものではない。例えば、日本では2.4GHz帯や25GHz帯または60GHz帯でも同期通信方式または非同期通信方式が使用される可能性が高い。
【0110】
【発明の効果】
本発明の通信方法によれば、フレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信方式の無線通信装置が同ネットワークに参入するためのステップ、およびフレーム同期無線通信ステップおよびフレーム非同期無線通信ステップといった複数の通信方式を実装したフレーム同期無線通信方式の無線通信装置とフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネゴシエーションを行い、非同期モードを同期モードに切り替えるモード切替ステップを設けることにより、通信方式に制限されないネットワークを構築することができ、フレーム同期無線通信方式またはフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有する環境においても、伝送効率を改善した通信方法を提供することができるという効果を奏する。
【0111】
また、本発明の無線送信装置によれば、フレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信方式の無線通信装置が同ネットワークに参入するネットワーク参入情報伝送手段およびフレーム同期無線通信方式部およびフレーム非同期無線通信方式部といった複数の通信方式部を実装したフレーム同期無線通信方式の無線通信装置とフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネゴシエーションを行い、非同期モードを同期モードに切り替えるモード切替手段を設けることにより、通信方式に制限されないネットワークを構築することができ、フレーム同期無線通信方式またはフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有する環境においても、伝送効率を改善した無線送信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0112】
また、本発明の無線送信装置は、上述において、フレームカウンタ制御手段は、割り込み処理によってソフトウエアを立ち上げる中央演算処理手段と、割り込みのタイミングを一時蓄積する割り込みタイミング蓄積手段とを有し、選択されたフレームカウンタと割り込みタイミング蓄積手段に蓄積された情報とを比較し、割り込み処理を実行するので、フレーム周期内に無駄な時間を有することなく、非同期モードにおけるネゴシーエーション時のパケット検出および同期モードにおける通信時のパケット検出をすることができるという効果を奏する。
【0113】
また、本発明の無線受信装置によれば、フレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信方式の無線通信装置が同ネットワークに参入する情報を受信するネットワークパケット構成情報伝送手段およびフレーム同期無線通信方式部およびフレーム非同期無線通信方式部といった複数の通信方式部を実装したフレーム同期無線通信方式の無線通信装置とフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネゴシエーションを行い、非同期モードを同期モードに切り替えるモード切替手段を設けることにより、通信方式に制限されないネットワークを構築することができ、フレーム同期無線通信方式またはフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有する環境においても、伝送効率を改善させた無線受信装置を提供することができるという効果を奏する。
【0114】
また、本発明の無線受信装置は、上述において、受信信号系列からデータを復号し、データ解析を行う受信処理手段を有し、通信モード管理手段は、受信処理手段を用いて解析したデータ情報によりモード切替を行うので、受信データを解析し、フレームスタートパケットの内容を確認した後に、モード切替を行うことができるという効果を奏する。
【0115】
また、本発明の無線受信装置は、上述において、通信モード管理手段は、同期検出手段を用いて解析したデータ情報によりモード切替を行うので、同期検出部により、受信信号系列の既知信号の種類に応じて、同期モードまたは非同期モードのモード切替を行うことができるという効果を奏する。
【0116】
また、本発明の無線受信装置は、上述において、フレームカウンタ制御手段は、割り込み処理によってソフトウエアを立ち上げる中央演算処理手段と、割り込みのタイミングを一時蓄積する割り込みタイミング蓄積手段とを有し、選択されたフレームカウンタと割り込みタイミング蓄積手段に蓄積された情報とを比較し、割り込み処理を実行することにより、フレーム周期内に無駄な時間を有することなく、非同期モードにおけるネゴシーエーション時のパケット検出および同期モードにおける通信時のパケット検出をすることができるという効果を奏する。
【0117】
また、本発明の通信システムによれば、フレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネットワークを構築している環境下、フレーム同期無線通信方式の無線通信装置が同ネットワークに参入するための構成およびフレーム同期無線通信方式部およびフレーム非同期無線通信方式部といった複数の通信方式部を実装したフレーム同期無線通信方式の無線通信装置とフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置がネゴシエーションを行い、非同期モードを同期モードに切り替えるモード切替手段を設けることにより、通信方式に制限されないネットワークを構築することができ、フレーム同期無線通信方式またはフレーム非同期無線通信方式の無線通信装置が同じ周波数チャネルを共有する環境においても、伝送効率を改善した通信システムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期モードと非同期モード切替動作を示すフローチャートである。
【図2】参入手段を示すタイムチャートである。
【図3】本実施の形態に適用される送信装置の制御部の制御動作(送信処理)を示すブロック図である。
【図4】受信装置の制御部の制御動作(受信処理)を示すブロック図である。
【図5】第1カウンタ部および第2カウンタ部の動作を示す図であり、図5Aは第1カウンタ部、図5Bは第2カウンタ部である。
【図6】モード切替を示すフローチャートである。
【図7】非同期フレーム通信処理部と同期フレーム通信処理部の切替機能を示すTBCのブロック図である。
【図8】ワイヤレス1394の無線伝送フレーム構成例を示す図である。
【図9】サイクルスタートパケットの構成例を示す図である。
【図10】ステーションシンクパケットの構成例を示す図である。
【図11】HiperLAN2のフレーム構成例を示す図である。
【図12】IEEE802.11aのパケット形式を示す図であり、図12Aは制御パケット(RTS)、図12Bは制御パケット(CTS)、図12Cは一般的なアクセス制御層のパケット、図12Dは無線パケット、図12Eは無線ヘッダである。
【図13】従来の送受信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11……参入する側の無線通信装置、12……参入される側の無線通信装置、13……FSP、14……SSP、15……SSP、16……同期通信開始、21……MAC受信部、22……同期検出部、23……TBC部、24……MAC送信部、25……第1カウンタ部、26……第2カウンタ部、27……パケット種類識別部、28……送信許可部、31……同期検出部、32……TBC部、34……第1カウンタ部、35……第2カウンタ部、36……パケット種類識別部、37……受信許可部、33……FFT部、61……TBC部、62……非同期フレーム通信方式部、63……同期フレーム通信方式部、64……切替制御部、65……切替部、66……切替部

Claims (8)

  1. 同一の周波数内で、同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置と非同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置から構成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を行う通信方法において、
    既にネットワークが設定された環境下において、当該ネットワークを構成する少なくとも1つの無線通信装置と同期無線通信方式によりパケットの送受信を新たに行おうとする無線通信装置が、通信相手となる他の無線通信装置とのネゴシエーション処理を非同期無線通信方式によって行うステップと、
    上記他の無線通信装置が同期無線方式で無線伝送可能であるか確認するステップと、
    上記確認ステップにより、上記他の無線通信装置が同期無線方式で無線伝送可能であると認識した場合に、上記非同期無線通信方式から上記同期無線通信方式に切り換えるステップと、
    同期無線通信方式によりデータの送受信を行うステップと
    を備えたことを特徴とする通信方法。
  2. 同一の周波数内で、同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置と非同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置から構成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を行う無線送信装置において、
    フレーム間隔を計るための第1フレームカウンタ手段と、
    上記フレーム間隔より短い間隔を計るための第2フレームカウンタ手段と、
    フレーム内のパケットの種類を識別するパケット種類識別手段と、
    パケットの送信許可を行う送信制御手段と、
    受信データの情報をもとに、上記第1フレームカウンタ手段と上記第2フレームカウンタ手段を制御するフレームカウンタ制御手段と、
    上記ネットワークに参入するため、ネットワーク参入情報を送受信するネットワーク参入情報伝送手段と、
    上記ネットワーク参入情報伝送手段によって受信した情報により、無線通信方式を現在の設定から他方の設定に変更する通信方式変更手段と、
    上記パケット種類識別手段と上記フレームカウンタ制御手段により選択されたフレームカウンタをもとに、上記送信制御手段を送信許可する送信許可手段と
    を備えたことを特徴とする無線送信装置。
  3. 請求項記載の無線送信装置において、
    上記フレームカウンタ制御手段は、
    割り込み処理によってソフトウエアを立ち上げる中央演算処理手段と、
    割り込みのタイミングを一時蓄積する割り込みタイミング蓄積手段とを有し、
    上記選択されたフレームカウンタと上記割り込みタイミング蓄積手段に蓄積された情報とを比較し、割り込み処理を実行することを特徴とする無線送信装置。
  4. 同一の周波数内で、同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置と非同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置から構成されるネットワーク内でパケットの受信を行う無線受信装置において、
    フレームの切れ目やパケットの切れ目を検出する同期検出手段と、
    上記フレーム間隔を計るための第1フレームカウンタ手段と、
    上記フレーム間隔より短い間隔を計るための第2フレームカウンタ手段と、
    フレーム内のパケットの種類を識別するパケット種類識別手段と、
    パケットの受信許可を行う受信制御手段と、
    上記同期無線通信方式によるフレーム同期通信モードと上記非同期無線通信方式によるフレーム非同期通信モードを管理する通信モード管理手段と、
    上記通信モード管理手段の情報をもとに、上記第1フレームカウンタ手段と上記第2フレームカウンタ手段を制御するフレームカウンタ制御手段と、
    フレーム内のパケット構成情報を受信するネットワークパケット構成情報伝送手段と、
    上記ネットワークパケット構成情報伝送手段によって受信した情報により、無線通信方式を現在の設定から他方の設定に変更する通信方式変更手段と、
    上記パケット種類識別手段と上記フレームカウンタ制御手段により選択されたフレームカウンタをもとに、上記受信制御手段を受信許可する受信許可手段と
    を備えたことを特徴とする無線受信装置。
  5. 請求項4記載の無線受信装置において、
    受信信号系列からデータを復号し、データ解析を行う受信処理手段を有し、
    上記通信モード管理手段は、上記受信処理手段を用いて解析したデータ情報によりモード切替を行うことを特徴とする無線受信装置。
  6. 請求項4記載の無線受信装置において、
    上記通信モード管理手段は、上記同期検出手段を用いて解析したデータ情報によりモード切替を行うことを特徴とする無線受信装置。
  7. 請求項4記載の無線受信装置において、
    上記フレームカウンタ制御手段は、
    割り込み処理によってソフトウエアを立ち上げる中央演算処理手段と、
    割り込みのタイミングを一時蓄積する割り込みタイミング蓄積手段とを有し、
    上記選択されたフレームカウンタと上記割り込みタイミング蓄積手段に蓄積された情報とを比較し、割り込み処理を実行することを特徴とする無線受信装置。
  8. 同一の周波数内で、同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置と非同期無線通信方式によりパケットの送受信を行う無線通信装置から構成されるネットワーク内でパケットの無線伝送を行う通信システムにおいて、
    他の無線通信装置と、
    既にネットワークが設定された環境下において、当該ネットワークを構成する少なくとも1つの無線通信装置と同期無線通信方式によりパケットの送受信を新たに行おうとする無線通信装置であって、
    通信相手となる上記他の無線通信装置との間で通信を開始する際に、
    非同期無線通信方式により非同期フレームでデータの送受信を行うように設定し、
    上記ネットワークを構成する上記複数の無線通信装置のネットワーク構成情報を送受信し、
    同期無線通信方式により同期フレームでデータの送受信を開始するため、フレームパケット構成情報を送受信し、
    上記ネットワークに新規参入するため、ネットワーク参入情報を送受信し、
    無線通信方式を現在の設定から他方の設定に変更し、上記非同期無線通信方式から上記同期無線通信方式へ切り替え、
    同期無線通信方式により同期フレームでデータの送受信を行うように設定する無線信装置と、
    を備えたことを特徴とする通信システム。
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